TODAY'S ONE

日々聴いているアルバムのうち、これはと思う1枚を日記風に紹介したいと思います。
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2009-07-04

黒住憲五 / Pillow Talk (1989)

kengo_kurozumi03黒住憲五のTDKコア時代の初期作がようやく紙ジャケでCD化となりました。
待ちに待ったCD化でしたので嬉しさもひとしおです。
特に1982年の1stアルバム"Again"は最高に良く出来たアルバムで、当時ヘヴィ・ローテーしていたアルバムでしたので。

今回のCD化は、1stのほかに1983年の2ndアルバム"Still"のTDKコア時代のアルバムと日本コロンビアから発表された1989年の5thアルバム"Pillow Talk"の3枚で、どれもがAORの傑作と呼べるアルバムです。

1stの"Again"はこのブログで、ほぼ2年前の2007.8.8に紹介しており、その際CD化を切望するといったことを書いておりますので、アルバムの紹介記事はそちらを見ていただくとして、本日は、1989年の"Pillow Talk"を紹介いたします。
この3rdアルバムはL.A.のミュージシャンを起用したアルバムで、ミュージシャンは、Nathan East (B)、David Garfirld (Keys)、Michael O'Neil (G)、Jeff Porcaro (Ds)、Abraham Laboriel (B)、Michael Landau (G)、James Harrah (G)、Lenny Castro (Perc)などが参加しております。
1stはポップで明るいAOR、2ndはしっとりとした感じのAORそしてこの3rdはウエストコースト風のAORと三者三様の内容となっております。
それぞれにとてもいかしたアルバムですが、私としては、1stが一番気に入っております。
松原正樹プロデュースによる1stのポップで明るい(ちょっと間違えると歌謡ロック?)ナンバーの"My Sweet Lady"を聴いた時の印象が忘れられないというのがその理由なのかも知れません。
とにかく、音にキレがあるということと覚えやすいメロディ、これに尽きると思いますね。

それに比べ2ndは少しばかり大人しいというかしっとりした感じのアルバムで、アルバムの出来もそれぞれのナンバーも素晴らしいと思いますが、1stに比べると印象が薄い感じがするんですね。

で、この3rdですが、感じは2ndに近いものがありますが、AOR(大人向けのロック)といった観点からは、非常に良く出来たアルバムだと思います。
プロデュースがDavid Garfieldということもあり、サウンドがウエストコーストしたAORアルバムに仕上がっております。

1曲目の"八月のAngel"はバックのホーン・セクションが最高にいかしたアルバム・タイトルどおりの夏向けのポップでファンキーでメロディアスなAORナンバーで、このアルバムの一押しです。

2曲目の"彼女は悪くない"はDavid Garfieldのピアノが素晴らしいメロディアスなバラードしたAORナンバーで、これも言うことなしです。

3曲目の"Pillow Talk"はJeff Porcaroのドラムス、Michael LandauのギターがいかしたウエストコーストしたAORナンバーです。

4曲目の"Here Beside You"は出だしのプレイだけで引き込まれるメロディアスなバラード・ナンバーで、1曲目と全く違った雰囲気のナンバーですが、曲の出来は甲乙つけ難いものがあります。
聴きものです。

5曲目の"Morning Glow"はゆったりと流れるナンバーで、雰囲気満点です。

6曲目の"You & Me"はEarth Wind & Fire風のファンキーなプレイがいかした良く出来たナンバーで、これもお勧めです。

7曲目の"A-Way"は一転してスロウなバラード・ナンバーです。
メロディアスでこれもとてもいかしたAORナンバーです。

8曲目の"風のテラス"もゆったりした感じのメロディアスなAORです。

9曲目の"In The September Rain"はBrandon Fieldsのサックスがいかしたこれまた雰囲気満点のナンバーです。

ラストの10曲目"27階から"もメロディアスなバラード・ナンバーで、とてもいかしてます。

ほぼ全曲捨て曲無しの強力な1枚で、さすが黒住憲五といったアルバムです。
今回、黒住憲五のアルバムがCDで聴けるようになったのは本当に嬉しく思います。

  • Japanese Pops
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2009-07-02

Bill Quateman / Bill Quateman (1972)

bill_quateman01皆さんは It's About Musicというマイナー・レーベルをご存知でしょうか?
このレーベルはアメリカのリ・イッシュー専門のレーベルで、アーティストのオフィシャル・サイトなんかで売られているCDを取り扱っているレーベルです。
殆どはマイナーなアーティストばかりですが、有名な所では、Dakota、Tycoon、Michael SembeloなどのアーティストのCDを出しております。
ただ、ジャケットは一般のプリンターに毛が生えた程度で、盤はCD-Rです。
それでもミュージシャン・サイトからの音源提供ですので、その辺りが気にならない方には珍しいアルバムをコレクト出来るというメリットがあり、私はかなり利用しております。

最近、この It's About Musicで取り扱っているバンド・アーティストのアルバムが、これまたアメリカのリ・イッシュー専門レーベル Renaissance RecordsからCD化されております。
冒頭に掲げたDakotaの1stやTycoonの未発表の3rdなどがオフィシャルCDとしてリ・イッシューされております。
こちらは、ジャケットも盤もプレスしたものとなっております。

今回そのRenaissance Recordsから本日紹介しますBill Quatemanの1stがリ・イッシューされました。
このアルバムも It's About Musicで取り扱っていたもので、私は以前に彼の1979年の3rdアルバム"Just Like You"をこの It's About Musicから手に入れております。
この3rdアルバムはAORアルバムとして良く出来たアルバムでBuzz Feitenなんかが参加してました。
アルバムの内容についてはこのブログで紹介しておりますのでそのページをご覧ください。

このように、It's About Music で取り扱っていたアルバムがRenaissance Recordsからオフィシャル・アルバムとしてリ・イッシューされるという道筋が出来上がったようで、今後のリ・イッシューも大変楽しみになってくると思います。

で、Bill Quatemanの1972年のこの1stアルバム"Bill Quateman"ですが、AORというよりそれ以前のシンガー・ソングライターのアルバムと言えるでしょうか。
まだまだ音の華麗さというかシティっぽさはなく、そうですね、John David Southerの1stとか2nd辺りの音を連想していただくとある程度想像出来るかも知れません。
まあ、どちらかと言うと、それほど私好みの音というわけではありませんが、Kenny RankinとかJames Taylorとかアコースティカルな大人しめの音が好きな方には結構楽しめるかも。

1曲目の"My Music"はアコースティカルなナンバーですが、メロディアスで結構いけるナンバーだと思いますね。

2曲目の"Circles"は歌い方がどことなくDon Henley風のアコースティカルなナンバーです。
曲の出来もまあまあでこれはいけます。

3曲目の"Only Love"はアコースティックですが、ロック・スピリッツを感じさせてくれるナンバーです。

4曲目の"Keep Dreaming"はブルージーなナンバーで、バックのエレクトリック・ギターの音が良い雰囲気を醸し出しております。

5曲目の"Only The Bears Are The Same"はAORっぽいポップなナンバーで、このアルバムの中でもお勧めのナンバーです。

6曲目の"Get It Right On Out There"はアコースティック・ギターを大々的にフィーチャーしたナンバーで、ギターのアンサンブルが素敵なとても素晴らしいナンバーです。
このナンバーは聴きものです。

7曲目の"What Are You Looking For"はバックのピアノが美しいバラード・ナンバーで、曲もメロディアスでAORしたナンバーです。

8曲目の"Your Love Can Make It Real"もアコースティックなロック・ナンバーです。

ラストの9曲目"Too Many Mornings"もバックのピアノの音がいかしたメロディアスなバラード・ナンバーです。

音にオシャレっぽさはありませんが、シンガー・ソングライター系のアルバムが好きなAORファンにはお勧めです。
3rdアルバムは完全にAORしているアルバムでしたので、そのうちこのRenaissance Recordsからリ・イッシューされるまで待ちましょう。
ほかにIt's About Musicで抱えているアーティストでは、Aztec Two-Step(これもRenaissance Recordsから2枚組のベストが出たばかり)、Tufano/Giammarese、Unicornなどのアルバムが出てますが、これらのアルバムもRenaissance Recordsからリ・イッシューされるかも知れませんね。

  • Adult Contemporary
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2009-07-01

Kelly Groucutt / Kelly (1982)

kelly_groucuttElectric Light OrchstraのベーシストKelly Groucuttの1982年発表の唯一のソロ・アルバムがRenaissance RecordsからCD化されました。
イギリスのRock Candy Records然り、ドイツのNl Distribution、さらにアメリカのRetrospect Records、、Wounded Bird RecordsそしてこのRenaissance Recordsなどリ・イッシュー専門のレーベルがこのところ非常に元気です。

こんなKelly GroucuttみたいなアルバムまでCD化されるなんて夢みたいな話ですね。
Kelly GroucuttはE.L.O.には1975年の5枚目のアルバム"Face The Music"から参加し、1983年の"Secret Messages"まで在籍しておりました。

このソロ・アルバム"Kelly"には、Bev Bevan、Richard Tandy、Mik Kaminskiと他のE.L.O.のメンバーにより作られており、サウンド・スタイルはほぼE.L.O.を踏襲したものとなっております。
収められているナンバーもメロディアスなナンバーばかりでアルバムの出来は悪くないです、というより結構なものだと思います。
ただ、Jeff Lynneという稀代のメロディ・メーカーと比べると、やはり(?)というところもありますが、こればかりは比較するのが可哀そうですね。
そういう意味では、Electric Light Orchestra Part IIのサウンドに通ずる部分もありますか。

1曲目の"Am I A Dreamer"はマスターテープが古いせいか出だしの音が歪んでいる感じがしますが、曲自体の出来はかなり良いと思いますね。
あのE.L.O.サウンドが全開のナンバーです。
メロディアスでポップでMik Kaminskiのヴァイオリンがとても素敵です。

2曲目の"Oh Little Darling"はとてもポップなナンバーで、シングル・カット出来そうな良く出来たナンバーだと思います。

3曲目の"Dear Mama"はRichard Tandyのピアノが美しいメロディアスなバラード・ナンバーです。
バックのストリングスも素敵な盛り上がりのあるナンバーで、とてもお勧めです。

4曲目の"You Don't Need To Hold Me Tight"なんかを聴いていても、もうこれはE.L.O.でしょう、というとても良く出来たポップでメロディアスなナンバーです。

5曲目の"Black Hearted Woman"はハイ・テンポのロックンロールしたナンバーです。
どことなく、メロディが"Show Down"っぽいです。

6曲目の"Midnight Train"は列車の効果音みたいな前奏から始まるテンポの良いナンバーです。

7曲目の"Don't Wanna Hear That Song Again"もバックのストリングスがいかしたナンバーです。

8曲目の"Anything Goes With Me"はオールド・スタイルのポップなナンバーで、Kelly Groucuttのギターの音色がGeorge Harrisonっぽいです。

9曲目の!"Can't Stand The Morning"は再びロックンロールしたポップなナンバーです。

10曲目の"Old Rock & Roller"はタイトルどおりロックンロールしたナンバーです。
まるで、E.L.O.のロックンロール・ナンバーを聴いているみたいです。

11曲目の"You've Been Telling Lies"もバックのストリングスが効果的なメロディアスなナンバーで、コーラス部分なんかを聴いていると、どことなくThe Beach Boys風です。

12曲目の"Sea Of Dreams"なんかもストリングスの配し方なんかはE.L.O.ですね。

13曲目の"I'll Cry For You Tonight"はKelly Groucuttのヴォーカルがとても魅力的なメロディアスなバラード・ナンバーです。

ラストの14曲目"Am I A Dreamer (New Version)"は1曲目の新録で、やはりこのナンバーだけ録音状態が良いといった感じです。
まさにE.L.O.といった最高のナンバーに仕上がっております。
Mik Kaminskiのヴァイオリンは何と言っても素晴らしいですね。

E.L.O.は必聴の1枚だと思いますね。
もちろん、それだけじゃなく、AORやポップスのファンも納得するアルバムだと思います。

  • Adult Contemporary
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2009-06-28

Premiata Forneria Marconi (P.F.M.) / Photos Of Ghost (1973)

pfm01P.F.M.(Premiata Forneria Marconi)がワールド・ワイドで知られるきっかけとなった1973年発表のアルバム。
このアルバムは、彼らの1972年の1stアルバム"Storia di un minuto"から1曲と2ndアルバム"Per un amico"から5曲をKing Crimsonで詩を書いていたPeter Sinfieldが英詩を付けたナンバーに新曲をプラスして発表した企画物みたいなアルバムでしたが、今となっては、P.F.M.のアルバムの中でも最も代表的なアルバムとなっており、最高傑作の誉れ高いアルバムとなっております。

彼らのオリジナル・アルバムは、Storia di un minuto (1972)、Per un amico (1972)、L'isola di niente (1974) 、Chocolate kings (1975)、Jet lag (1977)、Passpartù (1978)、Suonare suonare (1980)、Come ti va in riva alla città (1981)、P.F.M.? P.F.M.! (1984)、Miss Baker (1987)、Ulisse (1997)、Serendipity (2000)、Dracula (2005)、Stati di immaginazione (2006)と14枚発表され、その殆どが母国語のイタリア語で歌われております。
また、"Photos of Ghosts"のヒットで気を良くしたのか、1974年には3rdアルバムの"L'isola di niente"のEnglish Versionとして"The World Became the World"を発表しております。

全てのアルバムを持っているわけではありませんが、冒頭にも書いたとおり、私としては、この"Photos Of Ghost"が彼らの最高傑作だと思っております。
当時プログレと言えば、Pink Floyd、Yes、King Crimsonなど英国勢が幅をきかしてましたが、Pete Sinfieldの力を借りはしましたが、それらを打ち破ってイタリアから出てきた彼らに多くのプログレ・ファンは称賛しました。
私もこのアルバムを最初に聴いた時は、かなり興奮しましたね。
とにかく楽曲が素晴らしいんです。
特に、1曲目の"River of Life "とそれに続く2曲目の"Celebration"にはぶっ飛びましたね。

"River Of Love"はKing Crimsonに影響を受けたナンバーと言えますが、Mauro Paganiのフルートは鳥肌ものでした。
途中のRobert Frippばりのギター・ソロも素晴らしいですし、メロディアスで最高のナンバーです。

一転して"Celebration"は出だしのハードなギターのリフのキーボードが絡むアップ・テンポの前奏が長めのナンバーですが、これがまたメロディアスで最高にいかしたナンバーなんですね。
途中曲が転調してバラード風になって、再びここでMauro Paganiのフルートが、そして再びアップ・テンポに曲が転調します。
最高です。

3曲目の"Photos Of Ghosts"はメロディもいかしたこれぞP.F.M.サウンドといったナンバーで、こんどはMauro Paganiぼヴァイオリンがいかしております。

4曲目の"Old Rain"はアコースティカルなナンバーで、ヴァイオリンとアコースティック・ギターのアンサンブルが素敵なインスト・ナンバーです。

5曲目の"Il Banchetto"はアコースティカルでメロディアスなナンバーで、このナンバーだけ母国語で歌われております。

6曲目の"Mr. 9 'till 5"は"Celebration"タイプのハードなナンバーで、Rick Wakemanばりのピアノとヴァイオリンさらにギターが一体となったかなりロックしたナンバーですが、後半は曲が転調しており、到底同じ曲とは思えないですが、ラスト辺りで再び戻るといったとてもカッコ良いです。

ラストの7曲目"Promenade The Puzzle"は曲の前半部分はピアノを主体としたミディアム・スロウですが、途中からミディアム、ミディアム・スロウとテンポが変化し、メンバーそれぞれのプレイがとても素晴らしい、まさにプログレといった感じのナンバーです。

P.F.M.を聴いたことがない方はとりあえずこの"Photos Of Ghost"だけでも聴いてみてください。

  • Progressive Rock
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2009-06-27

Any Day Now / Millennium (1999)

any_day_nowCanadaのAOR・ハードポップ・デュオ ANY DAY NOWの1999年に唯一の作品(だと思います)。

ANY DAY NOWはヴォーカルのAl Langladeとキーボードほかを担当しているStuart Zaltzの2人によるユニットで、ほぼ全てのナンバーがStuart Zaltzのペンによるものです。
内容的には、哀愁のハードポップ・AORナンバーで構成されており、出来も結構良いです。
SagaのIan Crichtonがギターで参加しております。

1曲目の"Angel"はクラシカルな雰囲気の前奏から始まるメロディアスなナンバーです。
盛り上がりのあるナンバーで、メロディ・マニアには魅力的な1曲です。
Ian Crichtonのギター・ソロもかなり良いです。

2曲目の"Any Day Now"はミディアム・テンポながらロックを感じさせる1曲です。

3曲目の"I Live For You"はゆったりとした感じのハードポップのナンバーです。

4曲目の"Perilous Betrayel"はTommy Funderburkばりのハイトーンを聴かせるAl Langladeのヴォーカルがいかしたメロディアスなパワー・バラードしたナンバーで聴きものです。
Kevin Briggsのギター・ソロもとても良いです。

5曲目の"Comouflaged"もパワー・バラードのナンバーですが、哀愁度が足りないかも。

6曲目の"Deal With God"はメロディアスなバラード・ナンバーで、出来もそこそこです。

7曲目の"Shine"はスロウなナンバーですが、ブギ調の私の好みのナンバーです。
メロディも良いですし、バックのプレイも最高のお勧めの1曲です。

8曲目の"Covering Ground"はポップさが魅力のナンバーです。

9曲目の"Where You Ever There"はメロディアスなバラードでAORしております。

10曲目の"James"はミディアム・テンポのナンバーでメロディアス度はイマイチという感じですが、Ian Crichtonのギター・ソロは最高です。

ラストの11曲目"Millennium"はファンキーさを感じるミディアム・テンポのナンバーですが、カッコ良い出来です。
Joe Peeresのギター・ソロがとてもカッコ良いです。

曲に若干バラツキがありますが、ハードポップ・ファンであれば押さえておくべきアルバムだと思いますね。

  • Hard Pop (Arena Rock)
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