2010-02-27
Inessa / Rising Sun (2007)

ドイツのTarget Recordsからジャケ買いしたアルバムです。
この手のジャケットだったらゴシック系のアルバムに違いないと思ったのですが。
手元に届き、いざアルバムをCDプレイヤーに入れ、流れてきた音にかなり戸惑いましたね。
ゴシックのゴの字もありません。
流れてくるのは、エスニック・ポップでした。
普段であれば、すぐにプレイヤーを止め、CDを取り出すのですが、1曲目のランバダ風のリズムがちょっといかしていたので、そのまま何曲か流していると、中にはAOR風のナンバーがあったり、また、Inessaのヴォーカルが結構いかしてますし、歌も上手いということで、だんだんと引き込まれる結果となってしまいました。
Inessa Princessaはアルメニア生まれの21才の女性で、アルメニアとギリシャの国籍を持っているそうです。
また、母国語のほかに、ロシア語、ギリシャ語、スペイン語、英語を話すことが出来る才女でもあるとのこと。
このアルバムは基本的に英語で歌われておりますが、同じ曲2曲はロシア語でも歌われております。
1曲目の"Rising Sun"は冒頭にも書きましたとおりランバダのリズムに乗ったポップなナンバーで、おそらくシングル・カットされたのだと思いますが、出来は結構良いです。
You Tubeを張り付けてみましたので、ご覧になってください。
2曲目の"Desept Boy"も異国情緒たっぷりのナンバーですが、AORとしても聴けるのでは?
3曲目の"Ping Pong With The Moon"はメロディアスなバラード・ナンバーで、もうこれはほぼAORしたナンバーでお勧めです。
Inessaは結構歌も上手いです。
4曲目の"To The Beat"はタイトルどおりのディスコ・ナンバーです。
5曲目の”Eastern Sound"はビートの効いたリズムがいかしたダンサンブルなナンバーです。
バックのプレイがカッコ良いです。
6曲目の"Love Is A Cuper"は尺八風のインストで始まる、これまた異国情緒タップリのナンバーですが、メロディがとてもいかしており、全体的にはAORの雰囲気もあり、とてもお勧めのナンバーです。
7曲目の"Let Me Leave You"は再びビートが効いたダンサンブルなナンバーです。
8曲目の"Crumblin"もエスニック・ディスコといった味わいのナンバーです。
9曲目の"Pain And Paradise"はもメロディがいかしたバラード・ナンバーで、エスニックな感じのバックのギターがいかしたAORナンバーです。
バックのサックスはかなりそそります。
このナンバーの出来もかなり良いです。
10曲目の"Rising Sun"、11曲目の"Desept Boy"はそれぞれロシア語ヴァージョンです。
また、12曲目"Rising Sun"、13曲目"Rising Sun"はそれぞれ英語とロシア語によるRadio Editです。
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2009-10-20
Wham! / The Final (1986)

同じ年に"Young Guns (Go For It)"を引っ提げて、 BBCの人気番組『トップ・オブ・ザ・ポップス』に出演し、一躍アイドル的人気を得ました。
そして1983年に1stアルバム"Fantastic"を発表し、イギリスでは史上4組目となる、デビューアルバムの初登場1位獲得を成し遂げ、同国で瞬く間にトップスターとなりました。
1984年には所属レーベルをイギリスではEpic Records、アメリカではCBS Inc.に移籍し、2ndアルバム"Make It Big"を発表し、本格的なアメリカ進出を果たしました。このアルバムからは"Careless Whisper"を始め数々の大ヒット曲が生まれ、Wham!は英米のみならず世界中で爆発的な人気を博しております。日本でも日立マクセルのカセットテープのテレビCMに"Bad Boys"や"Freedom"が使われ(CMには2人も出演)、一躍スターダムにのし上がりました。
また、同年に"Last Christmas"を発表し、MTV効果と曲の出来の素晴らしさも相まって、世界的な大ヒットとなり、このナンバーは現在でもクリスマス・ソングの定番となっております。
1986年には、3rdアルバム"Music From The Edge Of Heaven"を発表し、ここからは"A Different Corner"がヒットしておりますし、"Last Christmas"も収録されております。
そんな絶頂期の1986年にWham!は解散しました。
解散の理由はもっぱらGeorge Michaelがソロ活動をしたかったから、だとか。
まあ、"Careless Whisper"や"A Different Corner"は実質的にはGeorge Michaelのソロ名義でしたし、片割れのAndrew Ridgeleyはお飾りみたいなものだったと思いますし。
そんなWham!の解散後すぐに出されたアルバムが本日紹介する"The Final"です。
このアルバムには全14曲が収録され、彼らのヒット・ナンバーが満載の、まさにベスト・アルバムです。
Wham!がこれだけ世界的にヒットしたのは、もちろん楽曲が素晴らしかったということもありますが、George Michaelのルックスと歌唱力に尽きたということなんでしょうね。
ノリノリのディスコティックなナンバーもそうですが、特に"Careless Whisper"や"A Different Corner"さらには"Where Did Your Heart Go?"などのバラード・ナンバーを歌わせたら天下一品だと思います。
"Wham Rap (Enjoy What You Do?) "は全英8位を記録したノリの良い最高にご機嫌なナンバーですし、"Young Guns (Go For It)"はパーティーに持ってこいのナンバーです。
全米初のヒット"Bad Boys"はとてもポップで覚えやすいメロディを持ったナンバーでブレイクしたのも当たり前といった曲です。
"Club Tropicana"は出だしの効果音を聴いていると映像が想像出来るそんな視覚的なナンバーだと思います。
"Wake Me Up Before You Go Go"のMTVでさんざん流されたナンバーですが、これぞポップといった代表的なナンバーです。
極めつけは"Careless Whisper"でしょうか。
このナンバーは、1984年に全米・全英ともに1位を記録した大ヒット・ナンバーです。
今から25年前のナンバーですが、全くといって良いほど古さは感じません。
このナンバーには思い出がたくさん詰まっています。
永遠のバラード・ナンバーとして後世にも残る素晴らしいナンバーだと思います。
"Freedom"もMTVで良く流れていたメロディアスでポップなナンバーで、ここでもGeorge Michaelのヴォーカルはとても魅力的です。
全英1位・全米3位と大ヒットしたのも当然ですね。
今やクリスマスの定番となっている"Last Christmas"はイギリスのシングルチャート2位、日本のオリコンでも総合シングルチャート12位を記録しました。
クリスマス・ソングは"Jingle Bells (ジングルベル)"、"Rudolph the Red-Nosed Reindeer (赤鼻のトナカイ)、さらには"White Christmas"など定番のナンバーがたくさんありますが、このWHam!の"Last Christmas"もそういったナンバーに肩を並べる否それ以上の存在のナンバーだと思いますね。
そのほか最近のものといっても少し前ですが、John Lennon & Yoko Oneの"Happy Christmas"なんかもクリスマス・ソングの定番となっておりますね。
"Everything She Wants"もとてもポップでいかしたナンバーです。
2ndアルバムの"Make It Big"からはこのナンバーも含め、"Wake Me Up Before You Go-Go"、"Freedom"、"Careless Whisper"の4曲がシングル・カットされ、その何れもが全英・全米ともに一桁以内にランクインしております。
"I'm Your Man"はラスト・アルバムの"Music From The Edge Of Heaven"からの選曲で、もとてもポップなナンバーで、英1位・米3位と大ヒットしました。
"A Different Corner"は英1位・米7位を記録したメロディアスなバラード・ナンバーで、実質的にはGeorge Michaelのソロとなっております。
"Battlestatios"はシングル・カットはされておりません。
囁くようなGeorge Michaelのヴォーカルは良いですが、バックの打ち込みはちょっとという感じも。
ベスト・アルバムに収録するんだったらもっと良い曲があると思いますが。
"Where Did Your Heart Go?"は"Careless Whisper"風のメロディアスなバラード・ナンバーで、George Michaelのヴォーカルが光っております。
全米50位にランクインされたナンバーですが、もっと上位になっても良い出来なんですが。
ラストの"Edge Of Heaven"はこれも全英1位・全米10位と大ヒットしたナンバーです。
これまたポップで売れて当然というナンバーです。
George Michaelは解散後の1987年に1stソロ・アルバム"Faith"を発表します。
このアルバムも全英1位・全米1位を記録する大ヒット・アルバムとなり、"Faith" (UK#2,US#1)、"Father Figure" (UK#11,US#1)、"I Want Your Sex (Parts 1 & 2)" (UK#3,US#2)、"One More Try" (UK#8,US#1)、"Monkey" (UK#13,US#1)、"Kissing a Fool" (UK#18,US#5)と6曲ものシングル・ヒットしたナンバーが収録されております。
このアルバムも当時はかなりヘヴィ・ローテーしており、アルバム自体に思い出がいっぱい詰まっております。
まあ、これ以降の2nd辺りからGeorge Michaelもあまり聴かなくなりましたが、中古ショップではかなり安価で彼のアルバムが手に入りますので、CDはほぼ持っておりますが。
2008-05-16
Buster / Buster (1977)

もちろん、当時は70年代ロックやAORを中心に聴いていたからですが、この手のポップスの日本での人気は殆どが10代の女性が中心だったということも聴くことを躊躇わせたということもあります。
ところが、ここ数年、先日紹介したShaun Cassidy、Leif Garrett、Bay City Rollersなどの当時のポップスを良く聴いておりました。
例えば、Chaun CassidyやLeif Garetteの場合はプロデューサーやバック・ミュージシャンから、Bay City RollersはTim Mooreなどのソング・ライターなどを見て聴くようになったということもありますが、当時ラジオから流れるヒット・ソングなんかも良く知っていたからということもあります。
そして、本日紹介するBusterもBay City Rollersの後釜みたいな形でイギリスから飛び出したバンドで、ここ日本では、Bay City Rollers同様女性ティーン・エイジャーに最も人気があったバンドでした。
購入の理由は、70年代ポップスのアルバムのコレクトとSteppenwolfの"Born To Be Wild"をカヴァーしているということでした。
Bay City Rollersのライヴは口パクで、演奏者はほかにいたみたいな噂もあったようですが、このBusterに関してはどうだったのでしょうか。
アルバムを聴く限りインスト・ナンバーがあったり、また、前出の"Born To Be Wild"を聴いている限り、かなりまともだと思います。
今回の紙ジャケCD化では、リマスターを施され、この1stのほか2ndとライヴ・アルバムの3枚が出ましたが、全て購入しました。
1曲目の"We Love Girls"はThe Beach Boys風のコーラス・ワークがとても気持ち良いポップスです。
曲の出来もかなりなものです。
2曲目の"Saturday Night"はBay City Rollersのナンバーにも同じタイトルがありますが、どちらのナンバーにも共通するのがとてもカッコ良いポップスということですね。
このBusterのナンバーはThe Raspberriesに通ずるパワーポップ風のナンバーとなっております。
3曲目の"I Was Born To Sing Your Song"は胸キュンの甘いメロディを持ったバラード・ナンバーです。
これぞ70年代ポップスというのに相応しいナンバーです。
4曲目の"Pretty Legs"もコーラスがいかしたナンバーとなっております。
5曲目の"Daybreak"はThe Animalsの"The House Of The Rising Sun"風のイントロのインスト・ナンバーですが、これがめっぽうカッコ良いときています。
ギターの音なんか最高で、演奏も見事です。
これはとてもいかしてます。
6曲目の"Born To Be Wild"は冒頭でも書きましたがSteppenwolfのカヴァーです。
もちろん、オリジナルのカッコ良さ、ハードさはあまりありませんが、それでもかなりのものです。
7曲目の"Love Rules"はシングル・カットされたナンバーでアコースティカルなメロディアスなバラード・ナンバーです。
甘いメロディのこれぞポップスというナンバーです。
8曲目の"She's My Girl"はアレンジがイマイチといった感じか。
9曲目の"I'm A Fool"もアコースティカルでメロディアスなポップスとなっております。
10曲目の"Listen To What The Man Said"はもちろんPaul McCatneyのカヴァーです。
努力は認めますが、これはオリジナルと比較するのは可哀そうというもの。
11曲目の"Sunday"はBusterの名前を一躍有名にした彼らの大ヒット・ナンバーです。
このナンバーもThe Beach Boys風のコーラスが素晴らしいナンバーで、ヒットしたのも頷けます。
12曲目の"We Love Girls (Reprise)"は1曲目のリプライズです。
13曲目以降は、今回のCD化にあたってのボートラです。
その13曲目"Beautiful Child"はご機嫌なロックンロール・ナンバーとなっております。
14曲目の"Who Told You"も溌溂としたロックンロール・ナンバーです。
15曲目の"We Love Girls"とラスト・ナンバーの16曲目"Love Rules"はそれぞれロック・ヴァージョンということになっております。
発表当時、アルバムを丸ごと聴いたことはありませんでしたが、結構気に入りました。
2008-05-11
Leif Garrett / The Leif Garrett Collection (1998)

もちろん、"I Was Made For Dancin'"や"New York City Nights"などのヒット曲は、当時、ラジオなんかで何時も流れていたので知っておりましたし、特に"New York City Nights"は田原俊彦の「哀愁デイト」の元歌として有名な曲でした。
まあ、今となって考えると、このLeif Garrettは本国以上のこの日本の女性ティーン・エイジャーに人気があり、それが、聴くことを躊躇ったのだと思います。
でも、Leif Garettが活躍した1970年代後半から1980年代前半のポップスって、ほかにBay City Rollers、David Cassidy先日紹介したShaun Cassidyなど、どのアーティストのアルバムを聴いても、サウンドが判りやすいということが言えると思います。
万人向けということもあり、世界中でグローバルにヒットしたんだろうと思いますね。
また、当時のポップのアルバムは、結構知られた人がプロデュースしたり、バック・ミュージシャンなんかもAORのアルバムでバックを務める一流のミュージシャンだったりします。
本日紹介するのはLeif Garrettのベスト・アルバムですが、曲によっては、Michael LloydやJohn D'andreaなんかがプロデュースを担当しております。
1曲目の"Runaround Sue"は60年代の雰囲気を持ったとてもいかしたポップスで、ご機嫌なナンバーです。
2曲目の"The Wanderer"はThe Beach Boys辺りを連想させるこれぞポップスといった魅力的なナンバーです。
3曲目の"I Was Made For Dancin'"はLeif Garrettの大ヒット・ナンバーで、ディスコ調の軽快なナンバーです。
Michael Lloydの作品で、懐かしいナンバーです。
4曲目の"Memorize Your Number"もダンサンブルなポップスで、とても聴き易いナンバーです。
5曲目の"Feel The Need"はバックのストリングがいかしたディスコ調のご機嫌なナンバーです。
6曲目の"When I Think Of You"はタイトルから判るとおりメロディアスなバラード・ナンバーです。
Leif Garrettのヴォーカルもそこそこ雰囲気があります。
7曲目の"You Had To Go And Change On Me"はバックのサウンドがちょっぴりハードでとてもいかしたナンバーです。
8曲目の"New York City Nights"は冒頭にも書いたとおり田原俊彦の「哀愁デイト」のネタとなったナンバーです。
覚えやすいメロディを持った最高にいかしたダンス・チューンです。
このナンバーも懐かしさいっぱいです。
9曲目の"Runaway Rita"も70年代ポップス然とした判り易いサウンドを持ったナンバーで、とても聴き易い曲となっております。
10曲目の"Surfin' USA"はもちろんThe Beach Boysのカヴァーです。
まあ、オリジナルはChuck Berryですが。
とてもご機嫌なロックンロール・ナンバーです。
11曲目の"Put Your Head On My Shoulder"はPaul Ankaがオリジナルで、いろいろな人がカヴァーしているナンバーで、このLeifのヴァージョンは最高にいかしたAORナンバーとなっております。
ラスト・ナンバーの12曲目"I Was Looking For Someone To Love"は再びメロディアスなバラード・ナンバーで、Micheal Lloydのペンのよる曲です。
もちろん、プロデュースもMichael Lloydで、ホントこの人はポップスが何かということを良く知っている人ですね。
最高に良く出来たAORナンバーとなっております。
Leif Garrettの生のステージを見たことはないですが、CDで聴く限り歌の上手さもそこそこだと思います。
1970年代後半のポップスって、本当に良いですね。
2007-02-06
standfast / standfast (2001)

アーティスト名は、standfastというスウェーデン出身(多分)の男女2人組です。
ヴォーカルは、Suzanne Mossonという女性で、Parrick Tuckerという男性がギターとプロデュースを担当しております。
このアルバムがまた、ポップでメロディアスなAOR調のアルバムなんですね。
このアルバムは本当に買い得でしたね。
1曲目の"Carcrashes"はホントメロディアスなポップス・ナンバーで、先ずこの曲でノックアウトでしたね。このアルバムの内容が期待できるナンバーでした。とにかく、Suzanneのヴォーカルが爽やかな感じが堪らないですね。
2曲目の"All I Ask"は、パワーポップ風のナンバーで、メロディもいかしてます。
3曲目の"No Longer"はこれぞポップスといったナンバーで、シングル・カットできそうなほど、良く出来たナンバーだと思います。
4曲目の"Look At Me Now"はディスコ・タッチのメロディアスなナンバーです。これも良く出来たナンバーだと思いますね。何となくABBA風の感じも。
5曲目の"Shine On"はバックの音がちょっとばかりノスタルジックなナンバーです。
6曲目の"Once Mine"はジャジーな感じのナンバーで、かなり雰囲気があるナンバーです。
7曲目の"Morningcharm"は再び爽やかなポップスといった感じのナンバーです。このナンバーもとても素敵です。
9曲目の"Be My Sun"も覚えやすいメロディを持ったナンバーです。
10曲目の"Great Confusion"はパワーポップ調のメロディアスなナンバーです。前奏のギターの音が特にカッコ良いです。ヒット性抜群のナンバーでかなりお薦めです。
ラスト・ナンバーの11曲目"Lullaby For Lucas"は、美しい音色のアコースティック・ギターから始まるバラード・ナンバーです。タイトルどおり子守唄風に歌うSuzanneのヴォーカルがいかしてます。
アルバム全体を通して思ったことは、Suzanne Mossonの声がとても素敵だということですね。
こうやって全く知らないアーティストを聴くのって、本当に期待が膨らむますし、それがビンゴだった時は、思わず嬉しくなってしまいます。
これも300円という値段で手に入れることが出来るからで、普通の値段だったらおそらく手にすることも無いのでしょうが。