2021-01-04
Robert Gordon / Rock Billy Boogie (1979)

彼を知ったきっかけは、英国人ギタリストChris Speddinですが、彼がバックでリードギターを弾いていなければ聴くこともなかったアルバムです。
その後、Chris Speddingとはアルバムだけじゃなく、コンサートでもバックを務めることとなります。
以前、このブログでChris Speddingの1976作を紹介いたしましたが、このアルバムも内容は基本的にロックンロール・アルバムで、彼の弾くギターが最高にカッコ良かったですが、このRobert Gordonのアルバムでも、本当にカッコ良いギターを弾いております。
70年代以降のロカビリーといえば、このRobert GordonとThe Stray Catsが有名どころですば、Robert Gordonは味のあるシンガーだと思います。
Robert Gordon / Rock Billy Boogie
01 Rock Billy Boogie 2:33
02 Love My Baby 1:42
03 I Just Found Out 2:30
04 All By Myself 2:17
05 Black Slacks 1:41
06 The Catman 2:24
07 It's Only Make Believe 2:37
08 Wheel Of Fortune 2:27
09 Am I Blue 2:08
10 Walk On By 2:18
11 I Just Met A Memory 3:15
12 Blue Christmas 2:37
Bass, Piano – Rob Stoner
Drums, Piano – Howie Wyeth
Engineer – Rob Freeman
Guitar [Lead] – Chris Spedding
Guitar [Rhythm] – Scotty Turner
Producer – Richard Gottehrer
Vocals – Robert Gordon
味のあるRobert Gordonのヴォーカルも良いですが、おすすめはやはりChuck BerryばりのChris Speddingのロックンロール・ギターです。とにかくカッコ良いです。
楽曲もポップでノリの良い覚えやすいナンバーばかりです。
Robert GordonファンというよりChris Speddingファンに聴いていただきたいアルバムです。
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2020-12-13
Chris Spedding / Chris Spedding (1976)

彼の経歴はとても興味深く、1969年7月にリリースされた、フランク・リコッティ・カルテット (Frank Ricotti Quartet) のアルバム『Our Point View』のレコーディングに参加してプロとしての第一歩を踏み出し、1970年には、ハーヴェスト・レーベルから自身の名義で初のソロアルバム『Songs Without Words (無言歌)』をヨーロッパと日本限定でリリースし、このアルバムのサウンドは、当時参加していたジャズ・ロック・バンド「ニュークリアス」の1stアルバム『Elastic Rock』にも通ずるジャズ・ロックのアルバムでした。
1972年から74年にかけては、フリーを脱退したアンディ・フレイザーとシャークスを結成し、2枚のアルバムをリリース。
そして、1976年に本作「Chris Spedding」がリリースされました。
とにかく、ジャケットに写るChris Speddingがカッコ良いですよね。中身もジャケット・デザインを体現したようなロックン・ロールしたアルバムです。このアルバムが出世作となったのは、このアルバムに収録されているナンバー"Guitar Jamboree"で、Chuck Berry、B.B. King、Jimi Hendrix、Eric Clapton。George Harrison、Keith Richards、David Gilmourなどのギタリストのコピーを披露しているからですが、それがとても良く特徴を捉えております。
Chris Spedding / Chris Spedding
01 New Girl In The Neighbourhood
02 School Days
03 Sweet Disposition
04 Bedsit Girl
05 Guitar Jamboree
06 Jump In My Car
07 Hungry Man
08 Motor Bikin'
09 Catch That Train
10 Nervous
11 Boogie City
12 Running Around
13 Working for the Union
14 Truck Drivin' Man
Backing Vocals – Chas Mills, Neil Lancaster, Tony Burrows
Bass – Les Hurdle
Drums – Brian Bennett, Tony Carr
Guitar, Vocals – Chris Spedding
Producer – Mickie Most
Written-By – Chris Spedding
アルバムはごメロディアスでポップなナンバーの01から始まります。 絵に描いたようなご機嫌なロックン・ロール・ナンバーのおススメ、の02、Chris Speddingのギターのトーンがいかしたメロディアスな03、メロディアスでポップなこれまたいかしたナンバーの04、そしてこのアルバムのハイライトともいえる05での、Chris Speddingの変幻自在のギター・プレイはもう最高です。再びご機嫌なロックン・ロール・ナンバーの06もおススメ、これまたギターのトーンがいかした07、イギリスのチャートで14位を記録するヒットとなった08、メロディアスでポップに仕上がった09、10もかなり良い、再びご機嫌なロックン・ロール・ナンバーの11、12以降はリ・イッシューによるボーナストラックですが、再びメロディアスでポップな12、ギタリストChris Speddingを感じさせるロックン・ロールのギター・インストの13は本当にカッコ良いナンバー、、ニューウェーブ風の14と、聴き応えのあるとても良くできたアルバムです。
私のお店に在庫がございます。
輸入盤・新品で、価格は、2,200円です。
なお、価格は今後変更となることがあります。
また、品切れの際はご容赦願います。
2010-09-02
The Godz / The Godz (1978)

こんな日は、車の窓を全開にして、ドライヴに洒落込むのも良いかも知れません。
そんな時に合う音楽と言えば、The Beach BoysやKalapanaあるいはPablo Cruiseといったサーフ・ロック、あるいは、高中正義や堀井勝美プロジェクトなどのフュージョン・ミュージック、そして、暑い時は、暑い音楽ということで、本日紹介するハード・ブギのロックンロール・バンドThe Godzも良いかも知れません。
このThe Godz、Eric Moore (Vo,B), Mark Chatfield (G), Glen Cataline (Ds), Bob Hill (G,Keys)の4人によって、1976年にバンドが結成され、1978年に1stアルバム"The Godz"を発表し、現在も活動中のバンドです。
本日紹介するアルバムは、この1stと1979年の2nd"Nothing is Sacred"の全10曲の内8曲をカットして、一応2in1で2007年にLion Recordsから発表されたものです(どうせだったら、2枚組で出せば良かったのに、と思うのですが)。
今までレア化しておりましたが、最近イギリスのリ・イッシュー専門レーベルRock Candy Recordsから1stアルバムがリ・イッシューされております。
内容は、冒頭にも書きましたとおりハード・ブギのロックン・ロールを演っているんですが、これがえらくカッコ良いんです。
1stのプロデュースはGrand Funk RailroadのDon Brewerが担当しております。
収録ナンバーは、
01."Go Away" – 4:29
02."Baby I Love You" – 4:17
03."Guaranteed" – 3:33
04."Gotta Keep A Running" – 7:27
05."Under The Table" – 3:43
06."Cross Country" – 7:03
07."Candy's Going Bad" (Barry Hay and George Kooymans) – 10:38
08."Gotta Muv" - 3:45
09."Rock Yer Sox Auf" - 3:07
10."I'll Bi Yer Luv" - 5:11
11."Luv Kage" - 4:30
12."He's A Fool" - 6:30
13."714" - 2:45
14."Hey Mamma" - 2:33
15."I Don't Wanna Go Home" - 3:14
で、01から07までが1stアルバムに収められていたナンバーです。
もう1曲目からノリの良いロックンロール・ナンバーです。
Glen Catalineの畳み込むようなドラミングで入る03は、もう最高にいかしてます。
ギタリストのMark ChatfieldはBob Segerのツアー・ギタリストをやっていた人らしいですが、ハードにドライヴィングしたギター・プレイも素晴らしいですし、ヴォーカルのEric Mooreの声質は、ちょっとばかりしゃがれたかんじですが、ロックンロール・ナンバーを歌うのにピッタリです。
04はGrand Funk Railroadを彷彿するハードロックを演っております。
出だしのドラミングなんか、もうGrand Funkです。
06もGrand Funkばりのアメリカン・ハードロックのナンバーで、最高です。
07はGolden Earringのカヴァーですが、10分を超える大曲で、歪んだギターが全開のごり押しのハード・ブギのナンバーに仕上がっております。
この辺りもGrand Funkに雰囲気が似ております。
08以降は2ndからのナンバーですが、もちろん、基調はロックンロールですが、1stに比べるとへヴィさが無くなってしまった感じがちょっと、という感じもしますが。
でも、このThe Godzのロックンロールは気持ちが良いくらい最高のノリです。
ホント、カッコ良いです。
2009-04-04
The GL Band / Rock'n'roll Teacher (2005)

本日紹介するのその内の1枚で、The GL Bandの"Rock'n'roll Teacher"というアルバムです。
このアルバムのジャケットを見ると結構年季が入ったメンバーばかりで、当初はr・イッシューされたアルバムかなとも思いましたが、2005年という比較的新しい時期に録音されたアルバムです。
メンバーは6人組のようですが、Fred GuillemrtとPat Llaberiaという二人の人物が中心のバンドのようです。
このバンドの正体が全く判らなかったので、ネットで検索したところバンド名ではヒットしませんでしたが、Fred Guillemrtでヒットしました。
どうもこのFred Guillemrtはフランスのハードロック・バンドTrustのメンバーだったようです。
で、このGL Bandのサウンドはロックンロールを主体としたものですが、これがえらくカッコ良いときています。
The Rolling Stonesにかなり影響を受けているように見受けられ、ヴォーカル・スタイルはMick Jaggerにそっくりです。
全14曲が収められておりますが、どれもがロックンロールしたご機嫌なナンバーばかりです。
ヴォーカルはPat Llaberiaが受け持っており、ホント、Mick Jaggerを相当意識した歌いぶりには、脱帽です。
もう一人の中心人物Fred Guillemrtは専らソングライターとベースを担当しております。
二人のギタリストGilles FegeantとSylvain Laforgeのツイン・リードがこれまた素晴らしいんですね。
1曲目の"Running In A Dream"からパワー全開のロックンロールです。
メロディの良いですしプレイも最高です。
タイトル・ナンバーの2曲目"Rock'n'roll Teacher"はミディアム・テンポのブギーのナンバーで、タイトル・ナンバーにしたのも頷けます。
ギターのカッティングとBruno Mieussetのロックンロール・ピアノが最高です。
3曲目のAnother Dose"がまたとてもいかしたロックンロール・ナンバーで、バックのコーラスはモロThe Rolling Stonesです。
いかしてます。
4曲目の"Burnin' River"のバックのギター・プレイは聴いていて惚れ惚れするといった感じです。
5曲目の"Richmond Richman"は美しいピアノの音をバックに従えたバラード・ナンバーです。
8曲目の"Black Gold"もとてもカッコ良いナンバーで、音にキレがあります。
9曲目の"Fishman"はアコースティカルなアメリカン・ロックのバラード・ナンバーです。
とてもフランスのバンドとは思えないですね。
11曲目の"God's Business"はノリの良いブギー調のナンバーです。
12曲目の"Down By The River Side"のヴォーカルを聴いていても、本当にMick Jaggerのヴォーカル・スタイルにソックリです。
13曲目の"Everything I Do"もご機嫌なロックンロール・ナンバーです。
カッコ良いという言葉がピッタリのナンバーです。
ラストの14曲目は"Burnin' River"の別ヴァージョンでボーナストラックです。
The Gl Bandの"Rock'n'roll Teacher"ですが、最高にご機嫌なロックンロールのアルバムです。
これが500円だったら安い!
2008-08-27
Chris Spedding / Hurt (1977)

60年代には、Alan PriceやJack BruceさらにはPete BrownらとBattered Ornamentsを結成し何枚かのアルバムを発表し、また、一方で、Nucleusというブリティッシュ・ジャズ・バンドでギターも弾いておりました。セッション・ギタリストとしてHarry Nilsson'の"Nilsson Schmilsson"にも参加しました。
1970年に1stアルバム"Backwood Progression"を発表し、1971年には"Songs Without Words"というジャズ・ロックのアルバムを出しております。
1972年にはAlan Parsonsのエンジニアの下、Abbey Road Studiosでレコーディングされたアルバム"Only Lick I Know" を発表しております。
その後、1972年から1974年までの間、Andy Fraser (ex Free)とSHARKSを結成して、"First Water"と"Jab It In Your Eye"の2枚のアルバムを出しました。
1975年にはそれまでのスタイルを変え、英Rakレーベルから"Chris Spedding"を発表しました。
このアルバムは、ロックンロールを基本としたアルバムで、シングル・カットされた"Motor Biking'"はイギリスのチャートで14位を記録するヒットとなりました。
また、このアルバムには、"Guitar Jamboree"というナンバーが収められており、この中で、Chuck Berry、B.B. King、Jimi Hendrix、Eric Clapton。George Harrison、Keith Richards、David Gilmourなどのギタリストのコピーを披露しており、このナンバーがChris Speddingを一躍有名にしたといっても過言ではないと思います。
その後、サウンドのスタイルはほぼこの路線で進みますが、70年代後半はパンク色も加わるようになりました。
現在も活躍中で、最近のスタイルはブルースあり、ロックンロールありのサウンドとなっており、最新作は2007年に発表された"It's Now Or Never"というアルバムです。
また、Chris Speddingはスタジオ・ミュージシャンとしても有名で、Bryan FerryやPaul McCartneyなどのアルバムに参加しております。
本日紹介する"Hurt"は1977年に発表されたアルバムで、サウンドはロックンロールが基本となっております。
私としては、1975年の"Chris Spedding"の次に好きなアルバムです。
1曲目の"Wild In The Street"はGarland Geffreysのペンによるナンバーで、最高にご機嫌なロックンロール・ナンバーに仕上がっております。
2曲目の"Silver Bullet"はこのアルバムの一押しのナンバーで、出だしのChris Speddingのギター・プレイは最高です。
メロディアスでフックに満ちたナンバーで、もう言うことがありません。
3曲目の"Lone Rider"もとてもいかしたロックンロールのナンバーに仕上がっております。
4曲目の"Woman Trouble"はこのアルバムの中でも"Silver Bullet"に次くらいに良く出来たナンバーです。
メロディアスな仕上がりのポップなナンバーです。
5曲目の"Ain't Superstitious"は出だしのドラムスとベースがカッコ良いナンバーですが、ニュー・ウェーヴの香りもします。
6曲目の"Wild Wild Women"もとてもご機嫌なロックンロール・ナンバーに仕上がっております。
7曲目の"Road Runner"はこれぞまさしくロックンロールの正統的スタイルのナンバーで、カッコ良いという言葉がピッタリのナンバーです。
8曲目の"Stay Dumb"や9曲目の"Get Outa My Pagoda"、10曲目の"Hurt By Love"なんかもChris Speddingのギタープレイがカッコ良いロックンロール・ナンバーに仕上がっております。
特に9曲目はメロディも最高です。
このアルバムは、Repertoire Recordsからリ・イッシューされたCDで、11曲目以降ラストの14曲目はボーナス・トラックとして収められております。
11曲目"Pogo Dancing"、12曲目"The Pose"は1976年に出されたシングルのそれぞれA面、B面のナンバーです。
11曲目は基本的にはロックンロール・スタイルのナンバーですが、パンクの香りもあります。
13曲目の"Gunfight"、ラストの14曲目"Evil"は1978年に出されたシングルのそれぞれA面、B面のナンバーです。
13曲目の"Gunfight"はウエスタン・ミュージック調のナンバーで映画のサウンド・トラックとしても使えそうなインスト・ナンバーです。
私は、1975年の"Chris Spedding"からのファンですが、歌は上手とは言い難いですが、ギターのトーンはとても好きですし、アーティスト本人の雰囲気が大好きです。
彼のギターは最高にカッコ良いです。
エレクトリック・ギターが好きな人に聴いて欲しいですね。