2021-04-02
SPACE / DELIVERANCE (1977)

このSPACEですが、1977年に1stアルバム「Magic Fly」からシングル・カットされたタイトル・ナンバーがUKのディスコ・チャートで火が付き、世界的に名の知れるバンドとなりました。
1982年までの間に4枚のアルバムを発表し一度は解散となりましたが、1985年からバンドの中心人物Didier MarouanがDidier Marouani & Spaceとして活動し、6枚のアルバムを発表し現在に至っております。
消化する2ndアルバムですが、全6曲が収められており、その内の2曲はヴォーカル入りとなっております。
サウンドはRAH BANDに通ずるシンセ・ポップを演っていて、そのお洒落なサウンドは、AORファンにもアピールするものだと思います。
インストナンバーはメロディアスでポップですし、アメリカ人黒人女性シンガーDidier Marouaniが歌うヴォーカル・ナンバーはディスコ風ですが、まさにAORナンバーともいえます。
SPACE / DELIVERANCE
01 Prison 6:18
02 Let Me Know The Wonder 7:11
03 Running In The City 4:14
04 Air Force 4:15
05 Baby's Paradise 5:25
06 Deliverance 6:37
Arranged By – Didier Marouani, Roland Romanelli
Engineer – Patrick Fraigneau
Percussion – Ray Cooper
Vocals – Madeline Bell (tracks: 1, 6)
Producer – Jean-Philippe Iliesco
Artwork [Sleeve Design], Photography – Hipgnosis
Didier Marouaniが歌う01は、メロディアスなAORしたナンバーでかなりおススメ、02はピアノ、キーボードそしてシンセサイザーによるスケール感のあるメロディアスなバラードのインストナンバーでこれもおススメ、メロディアスでポップに仕上がったシンセ・ポップの03、その後のアンビエント・ミュージックを予感させるシンセ・ポップの04、05も02タイプのメロディアスなナンバー、もう1曲のヴォーカル入りナンバーの06はメロディアスでポップに仕上がったディスコ・タッチのナンバー、です。
メロディがかなり良く、AORファンにも受けるアルバムだと思います。
後は、アートワークをHipgnosisが担当していることが魅力です。
スポンサーサイト
2011-11-15
Foxy / The Best Of Foxy (1994)

Foxyの魅力はIsh Ledesmaによる所が大きく、彼のセクシーなヴォーカルは最高です。
Ishは曲の殆どを書いており、そのサウンド・スタイルはもろディスコですが、曲はメロウなFunkといった感じでとてもGOODです。
"Get Off"の発売当時は、このFoxyには殆ど興味を感じていませんでした。
もちろん大ヒットした"Get Off"という曲は知っていましたが、ディスコ音楽もちょっという感じでしたし。
それが、Ish Ledesmaがソロ・アルバムを出した時から、Foxyに興味を持つようになりました。
その頃はAORの息吹が立ち始めたころで、TK RecordsというレーベルからBobby Caldwellが登場しました。
このBobby Caldwellの「イヴニング・スキャンダル」を聴いた時は鳥肌モノでした。
その後、同じレーベルからIshのソロ・アルバムが出るのですが、その時はIshが何者かも知らず、TKレーベルということとジャケットがIshの顔の大アップでちょっとAORチックでしたので、そく購入しました。
針を回してすぐに、このアルバムにも収められている"Let's Make Love"を聴いたとたん、うなってしまいました。これは最高にカッコいい、と思いました。
サウンド・スタイルはディスコですが、まさにAORじゃんという感じで。
出だしのドラミングとギター、それに被さるようにIshのセクシーなヴォーカル、これはもうたまりませんでした。
曲もメロディアスだし、もう言うこと無しといった感じでした。
この曲は針がスリ切れるぐらい聴いた思い出があります。
で、このIshのソロ・アルバムを聴いたことがきっかけとなり、Foxyを聴くこととなったわけです。
収録ナンバーは、
01 Get Off Your Aaahh And Dance 05:07
02 Let's Love 05:22
03 People Fall In Love (While Dancing) 05:08
04 Get Off 05:47
05 Tena's Song 04:59
06 Party Boys 03:23
07 Rrrrock 04:19
08 Hot Number 06:08
09 Head Hunter 06:17
10 Chicapbon-Chicapbon 05:43
11 Lady 05:16
12 Foxy Featuring Ish - Let's Make Love 05:31
13 Foxy Featuring Ish - Faster Than A Speeding Bullet 03:11
14 Foxy Featuring Ish - Deep Down I'm Funky 04:33
の14曲です。
1曲目の"Get Off Your Aaahh And Dance"はとてもメロウなディスコ・ミュージックで、ヴォーカル・パートも殆ど無く、フルートとストリングスが主体の曲ですが素晴らしい出来ですね。
2曲目の"Let's Love"はIshのセクシーなヴォーカルがとても良く、この曲もメロウです。
4曲目の"Get Off"は彼らの大ヒット曲で、聴いていて自然に踊り出したくなるような曲です。
8曲目の"Hot Number"も"Get Off"と並んで、彼らの代表曲の一つです。
11曲目はちょっとレゲエっぽいナンバーで、カリプソ的なところが良いですね。
このベスト・アルバムの良いところは、FOXYのナンバーばかりではなく、Ishのソロ・アルバムからのナンバー"Let's Make Love"を聴けたことです。
彼のソロにはこの曲以外にもAORした曲が結構あったので、是非CD化を望んでいるのですが。
"Let's Make Love"、良い曲だと思いませんか?
2010-07-30
Star City / I'm A Man (1978)

アルバムの演奏者とタイトルは、Star Cityの"I'm A Man"で1978年に発表されたものです。
Star Cityは、Karen Silverという女性ヴォーカリストをフロントに据えた5人組のバンドです。
1998年にカナダのレーベルUnidisc MusicからCD化されたアルバムで、最近手に入れたアルバムです。
このバンドは初見のバンドでしたが、購入のきっかけは、最近79年代、80年代のファンク、ディスコ・アルバムを聴くのがマイ・ブームとこのブログにも書きましたが、その一環で価格も安かったから手に入れた訳です。
これがゴリゴリのディスコ・サウンドではなく、結構ソフト・タッチのアルバムで、ジャケット・デザインからは想像出来ないような音なんですね(それにしても、ジャケット・デザインは酷過ぎでしょう?タイトルの"I'm A Man"を意識してのデザインだとは思いますが)。
で、先ずビックリしたのが、タイトル・ナンバーの"I'm A Man"はあのSpencer Davis Groupのヒット曲のカヴァーで、作者はSteve Winwoodなんですね。
これがディスコ・サウンドのアレンジが結構ハマっているんです。
アルバムの1曲目がこのナンバーで、12インチ・ミックスが収録されており、ボーナス・トラックとして同じナンバーのラジオ・ミックスがラストの12曲目に収録されております。
2曲目もカヴァーで、The Delfonicsの大ヒット・ナンバー"La-La Means I Love You"です。
このナンバーは、とてもメロディアスなバラード・ナンバーで、いろいろなミュージシャンがカヴァーしており、私はTodd Rundgrenのカヴァーが最も好きですが、元々名曲ですので、誰がカヴァーしてもそこそこの出来となるナンバーだと思います。
このStar Cityのカヴァーも最高にいかしており、Karen嬢がしっとりとした感じで歌い上げておりますし、バックのサックスの音もそそります。
3曲目の"I Can't Get Over You"はバックのギターのカッティングとベース・ラインがカッコ良い軽快なディスコ・ナンバーです。
4曲目の"Melodia (Melody Of Love)"もあのディスコ・サウンドに欠かすことが出来ないストリングスがいかしたミディアム・ハイのメロディアスなディスコ・ナンバーに仕上がっております。
どこか聴いたことのあるようなメロディで、ヒット・ポテンシャルの高いナンバーだと思いますね。
また、AOR風でもあります。
5曲目の"Make Time For Love"はフルートの音がどこかゆったりとした感じを醸し出しているメロディアスなナンバーです。
このナンバーも結構出来は良いです。
6曲目の"Good Times"もギターのカッティングとベース・ラインがとてもカッコ良いディスコ・ナンバーです。
7曲目の"Born To Be Wild"は、あのSteppenwolfの名曲のカヴァーですが、あのハードロックの名曲をディスコ・サウンドに大胆にアレンジしておりますが、これには?。
1曲目の"I'm A Man"はとても良かったですが、この"Born To Be Wild"はちょっといただけないかも。
8曲目の"Stick It Out"は、このアルバムの中でも最もファンキーなゴリ押しのディスコ・サウンドに仕上がっておりますが、バックの音はかなりカッコ良いです。
9曲目以降がボーナス・トラックです。
9曲目の"Eternity"は、タイトルどおりのディスコ・バラードで、このナンバーのヴォーカルは男性です。
10曲目の"Hold Me"はミディアム・スロウのメロディアスなAOR風のナンバーで、かなりいけます。
曲の出来もかなりなものです。
11曲目の"Sacrifice"はメロディアスで良く出来たディスコ・ナンバーです。
このStar Cityの"I'm A Man"ですが、全体的には良く出来たディスコ・アルバムだと思いますし、簿等にも書いたとおりゴリゴリのディスコ・サウンドでもありませんので、ブラコンやファンクなどを聴くAORファンにもお勧めです。
2010-07-14
Breakfast Club / Breakfast Club (1987)

このBreakfast Clubですが、アルバム発表時からかなりの話題となりました。
先ず、メンバーに、Madonnaの"Over And Over"や"Angel"の共作者のStephen Brayが在籍しているということと、このBreakfast Clubの初期メンバーにMadonna自身がドラムスで参加していたということです。
そんなこともあり、すでに大ブレイクしていたMadonnaの影響もあったのでしょうが、このアルバムからシングル・カットされた"Right On Track"がUSチャートで7位を記録する大ヒットとなっております。
このBreakfast Clubのサウンドは基本的にダンス・ディスコ・サウンドですが、メロディアスなナンバーが多く収録されておりますので、ソウル、ファンク、ディスコなどがお好きなAORファンにも十分楽しめる内容となっております。
私も、このアルバムを聴いて、直ぐに好きになりましたが、その理由は、1曲目の"Never Be The Same"がとても気に入ったからです。
この曲は、アルバムに先行して1985年にシングルが発表されておりますが、その時はチャートインしなかったようです。
メロディも素晴らしいですし、曲の雰囲気もとてもいかしたAORナンバーで、私は、このアルバムの一押しのナンバーだと思っております。
2曲目の"Right On Track"は、大ヒットした軽快なダンス・チューンです。
メロディがとてもいかしており、ヒットしたのも頷けます。
3曲目の"Kiss And Tell"もアルバムに先行して発表され、USチャートで48位となったナンバーです。
このナンバーもダンサンブルながらメロディアスなナンバーで、AORの雰囲気も感じさせてくれております。
4曲目の"Always Be Like This"は80年代のUKロック(ニュー・ロマンティック路線)を感じさせるダンサンブルでポップなナンバーです。
5曲目の"Rico Mambo"もダンサンブルなバックのプレイがカッコ良いメロディアスなナンバーで、「いかしている」という言葉がピッタリのナンバーです。
6曲目の"Expressway To Your Heart"はどこかに似た感じの(と思ったら、1967年のGamble & Huffのナンバーでした)耳に馴染む軽快なとてもポップなナンバーです。
そう言えば、このナンバー、Mike Finniganもカヴァーしてましたね。
このナンバーも1988年にシングル・カットされておりますが、ヒットには至らなかったようです。
7曲目の"Speciality"もポップでダンサンブルなナンバーです。
8曲目の"Standout"は、Madonnaのアルバムに収められているようなメロディアスでポップなダンス・ナンバーです。
雰囲気、とても良いです。
ラストの9曲目"Tongue-Tied"もバックのプレイがカッコ良いメロディアスなナンバーで、AORの雰囲気もあります。
このアルバム、とてもカッコ良いですよ。
AORファンにも十分アピールするアルバムだと思いますね。
2010-07-01
Candido / Candi's Funk (1980)

パーカッションだけでなく、ホーン隊、シンセなどのプレイがとてもいかしており。さらにサラッと入る女性コーラスが良いアクセントになってます。
さらにフルートなんかもフィーチャーしており、Fusionっぽい部分もあります。
ディスコ・ミュージックらしく1曲が長めで、オリジナル・アルバムには4曲が収録されておりませんが、Unidisc Musicからリ・イッシューされたCDはシングル曲が2曲ボーナス・トラックとして追加されております。
収録ナンバーは、
01 Candi's Funk
02 Do You Wanna Dance?
03 Samba Funk
04 Super City
05 Candi's Funk (Radio Edit.)
06 Samba Funk (Radio Edit.)
となっております。
パーカッション奏者のアルバムって、パーカッションが主体でメロディよりリズムに重きを置いたアルバムが多いですが、この"Candi's Funk"は冒頭にも書きましたが、ホーンやシンセなどによるメロディがとても良いですし、女性コーラスもとても素敵です。
01は出だしのホーンがとてもファンキーなナンバーで、Candidoのパーカッションもかなりいかしてます。
とにかくメロディが良いですよね。
なんかTower Of Power風のディスコティックなファンク・ナンバーです。
02はシンセとホーンとパーカッション、そしてフルートが入ったディスコ・フュージョンのご機嫌という言葉がピッタリのナンバーです。
03はサンバのリズムがとてもいかしたファンク・ナンバーです。
ここでもキーボード(エレピ)の音がフュージョンしております。
04もサックス、ギター、ベース、パーカッションの音が一体となったフュージョン・ミュージックに仕上がっております。
05、06はそれぞれのナンバーのRadio Edit.です。
このCandi's Funkですが単なるディスコ・アルバムではありません。
Fusion Musicとしても聴けますし、これが結構いかしております。
ジャケットはご覧のとおり手にとってみたくなるようなデザインですが、裏ジャケットはCabdido自身は上半身裸でコンガに向かっているデザインですが、これが表ジャケットだったら絶対に買わないでしょうね。