2020-08-28
METALLICA / METALLICA (1991)

1999年でした。当時は、スラッシュ・メタルやデス・メタルを殆ど聴いていなかった私でしたが、PARADISE LOSTの"HOST"をきっかけに、ゴシック・メタルを聴くようになり、さらにメロデスなどにも手を染めるようになり(というか、耳を染めるといった方が良いかも)、METALLICAについては名前は知っていましたがそれまでは聴く機会がありませんでした。
ですから、このアルバムを初めて手にしたのは発表後8年が経過した1999年のことでした。
私は、NTTの光テレビを契約しておりますが、最近、このブラック・アルバムの誕生秘話みたいな番組を放映するという告知を見て、
久しぶりにこのアルバムを聴いてみたら、やはり、とってもカッコ良いアルバムだな、ということで取り上げました。
Metallica (1991) (13 tracks) 65:40
01 Enter Sandman 05:32
02 Sad But True 05:24
03 Holier Than Thou 03:47
04 The Unforgiven 06:27
05 Wherever I May Roam 06:44
06 Don't Tread On Me 04:00
07 Through The Never 04:04
08 Nothing Else Matters 06:28
09 Of Wolf And Man 04:16
10 The God That Failed 05:08
11 My Friend Of Misery 06:49
12 The Struggle Within 03:53
13 So What 03:08
James Hetfield : Guitars, Vocals
Lars Ulrich : Drums
Kirk Hammett : Lead Guitar
Jason Newsted : Bass
Studio: One On One Studios
Producer: Bob Rock & Metallica
01の"ENTER SANDMAN"の前奏のリフを聴いた時は、とても興奮しました。なんてカッコいんだ!?って感じでしたね。LARS ULRICHのドラミング、KIRK HAMMETTのギターのカッコ良さったらないですね。たまらないです。ドライヴしている時に、窓を全開にして、フル・ヴォリュームで聴くにはもってこいの曲、ってこの曲のことを言うんですよね。まさに、この1曲でいかれてしまいました。これぞHEAVY METALです。メロディも最高にご機嫌だし。
04の"THE UNFORGIVEN"は、METALLICA流のバラード・ナンバーでとてもメロディアスだし、最高にいかした曲です。
これら2曲以外の曲も骨太のサウンドに最高のリフで、もう何も言うことはないですね。
このアルバムには捨て曲なんて1曲もありません。
METALLICAがこのアルバムで大ブレークしたのは当然ですね。
だって、最高にいかしたアルバムなんですから。
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2012-10-21
PARADISE LOST / TRAGIC IDOL (2012)

いつもですと、9月は秋という模様でしたが、今年は残暑が厳しく、一気に寒くなってしまいました。
11月に入れば平地でも雪が降り、来年の3月まで長い冬の季節となります。
道路事情や雪かきなどを思うと、憂鬱になります。
そんな時は、やはり家のの中で好きな音楽を聴いたり、ずっと嵌りっぱなしの海外ドラマを観たりで過ごすことになりそうです。
本日は、ゴシック・メタルのパイオニア的な存在のPARADISE LOSTの"Faith Divides Us - Death Unites Us"以来約2年ぶりの新作"TRAGIC IDOL"を紹介いたします。
1999年に発表された"HOST"でそれまでのファンから総スカンを食らい、ここ日本では彼らの人気も翳りを見せ始めましたが、ヨーロッパでは現在でも押しも押されもしない人気バンドです。
このブログでも何度か書いておりますが、私にとっては、PARADISE LOSTというバンドを知るきっかけになったのは"HOST"です。
それまで、デス・ヴォイスに嫌悪感を持っており、この"HOST"が完全ノーマル・ヴォイスでのアルバムだということを雑誌"BURRN!"で見て、それでは、ちょっと聴いてみようか、と思ったわけです。
デジタル化サウンドはへヴィ・メタルからは程遠かったですが、ゴシック感(憂いを帯びたメランコリックなサウンド)は十分伝わる内容だったと思います。
このアルバムをきっかけに、"ONE SECOND"、"DRACONIAN TIMES"、"ICON"、"Shades of God"、"Gothic"さらには殆どデス・メタル然とした1stアルバムの"Lost Paradise"にまで行き着くこととなります。
こうして、デス・ヴォイスにも慣れ(というか違和感がなくなって)、今ではメロディック・デス・メタルも聴くようになってしまいました。
そういう意味では、"HOST"というアルバムは私にとっては、PARADISE LOSTのファンになるきっかけの重要なアルバムです。
PARADISE LOSTのどこが魅力的かというと、NICK HOLMESのヴォーカル(声もスタイルも含め)とGreg Mackintoshのギター・プレイ(とにかくメタリックな部分)でしょうか。
本作"TRAGIC IDOL"でも、Nick HolmesもGreg Mackintoshも最高にいかしたパフォーマンスを披露してくれております。
前作Faith Divides Us - Death Unites Us"、前々作"In Requiem"は全盛期のPARADISE LOSTに戻ったような内容で、これぞ、GOTHIC METALの雄PARADISE LOSTのサウンドでした。
本作も、数多くのフォロワーを生み出してきた独創的かつ革新的なサウンド・スタイルは、黄金期と謳われるアルバム"DRACONIAN TIMES"を彷彿とさせる内容のゴシック・メタル・アルバムだと思います。
ほの暗く憂いを帯びたメランコリックなサウンドがここにあります。
収録ナンバーは、
01. Solitary One 4:08
02. Crucify 4:08
03. Fear of Impending Hell 5:25
04. Honesty in Death 4:08
05. Theories from Another World 5:02
06. In This We Dwell 3:55
07. To The Darkness 5:09
08. Tragic Idol 4:35
09. Worth Fighting For 4:12
10. The Glorious End 5:23
となっております。
国内盤は、ボーナス・トラックが5曲収録されております。
ゴシック・メタルのバンドは数多く存在いたしますが、このアルバムは、PARADISE LOSTが他のゴシック・メタル・バンドの追随を揺らさない存在であると証明してくれるアルバムです。
2012-02-13
PARADISE LOST / DRACONIAN TIMES MMXI (2011)

タイトルから想像されるとおり、彼らの大傑作アルバム "DRACONIAN TIMES"の完全再現のライヴ・アルバムです。
以前にも書いておりますが、PARADISE LOST を本格的に聴くきっかけとなったのは、1999年の7thアルバム"Host"を聴いてからです。
雑誌"BURRN!"で、PARADISE LOST がデス・ヴォイスから完全に脱却したという記事を見て、それじゃ聴いてみようということで、取りあえずその時の最新作だった "HOST" を購入したわけです。
エレクトロ処理されたゴシック・メタルという感じでしたが、メロディの良さと美しさで、それ以前のものも聴いてみることにし、次に聴いたのが、前作の"One Second"でこれが"HOST"以上の出来でさらにPARADISE LOSTに興味を持ちました。
そして、彼らの大傑作アルバムの"Draconian Times"に出会ったわけですが、このアルバムを聴いてこのPARADISE LOSTというバンドの存在がTHE BEATLES、BOSTON、TOTOなど私のFavorite Bandの一つとして加わることとなった訳です。
PARADISE LOSTを聴いて以降、GOTHIC METALはもちろんMelodic Death Metalといったジャンルにも進むようになり、聴く音楽の幅が広がりました。
とにかく"DRACONIA TIMES"は強烈でしたね。
「憂いのある美しさ」これぞゴシック・メタルの神髄ですが、まさに"DRACONIA TIMES"がそれでした。
というよりもうこれはBRITISH HEAVY METALでしたね。
"
"DRACONIAN TIMES"は今でももちろん愛聴盤です。
その"DRACONIAN TIMES"の完全再現ライヴですから、期待も膨らんでします。
ちなみに収録ナンバーは、
01. Enchantment
02. Hallowed Land
03. The Last Time
04. Forever Failure
05. Once Solemn
06. Shadowkings
07. Elusive Cure
08. Yearn For Change
09. Shades Of God
10. Hands Of Reason
11. I See Your Face
12. Jaded
13. Faith Divides Us, Death Unites Us
14. Rise Of Denial
の14曲となっております。
もう、最高です。
NICK HOLMESのヴォーカルも衰えは全く感じませんし、GREG MACKINTOSHのメタリックなギター・プレイも然り。
憂いを帯びた美しきもメロディアスなナンバーの数々、まさにPRADISE LOSTです。
このブログをご覧になっていらっしゃる殆どの方は、AOR、ハードポップ系のサウンドがお好きな方ばかりだと思いますが、デス・ヴォイスでは全くありませんし、普通にハードロックを聴いていらっしゃる方には問題なく聴けるアルバムだと思います。
2010-03-19
Saxon / Innocence Is No Excuse (1985)

SAXONはN.W.O.B.H.M (New Wave Of British Heavey Metal)の代表格のバンドで、1979年のデビュー以来、その立場を不動のものとし、現在も活動している息の長いバンドです。
最近では、2009年に"Into the Labyrinth"という18枚目のオリジナル・アルバムを発表しております。
オリジナル・メンバーは、Biff Byford - vocals、Graham Oliver - guitar、Paul Quinn - guitar、Steve Dawson - bass、Pete Gill - drumsの5人でしたが、現在では、Biff Byford - vocalsとPaul Quinn - guitarの二人だけしか残っておりません。
このSAXONですが、デビューして一貫として変わらないのは、バンド名のロゴと彼らのサウンドでしょうか。
そんな中で、本日紹介する"Innocence Is No Excuse"は異色のアルバムと言って良いかも知れません。
その理由は、ジャケットに唯一女性を使ったデザインで、それもとびきりセンスが良いというか、思わず買ってしまいたい衝動に駆られるデザインだからです。
とにかく、写真に写る女の子の可愛さったら、ないですよね。
一連のSAXONのCDが今年になってリ・イッシューされ、このアルバムも一時期は高値の花だったようですが、こうやって手に入れることが出来、とても良かったです。
ジャケット・デザインはもちろん当時も話題にはなりましたが、あまり売り上げには結びつかなかったようです。
今回のリ・イッシューにより、ボーナス・トラックが7曲が追加されております。
1曲目の"Rockin' Again"はとても盛り上がりのあるメロディアスなパワー・バラード風のナンバーで、このアルバムの一押しです。
2曲目の"Call Of The Wild"はハード・ブギのナンバーですが、ギター・プレイがとてもいかしております。
3曲目の"Back On The Street"も重厚感のあるヘヴィ・メタルしたナンバーです。
4曲目の"Devil Rides Out"はドラムスとギターが最高のナンバーです。
5曲目の"Rock'n'Roll Gypsy"はタイトルほどロックン・ロールの感じはしないメロハーです。
6曲目の"Broken Heroes"はミディアム・テンポのメロディアスなバラードで、かなり良く出来ております。
7曲目の"Gonna Shout"はギターのリフがカッコ良いハードロック・ナンバーです。
8曲目の"Everybody Up"はヘヴィ・メタル・バンドSAXONを良く表したナンバーで、ギターのリフがとてもカッコ良く、最高のナンバーに仕上がっております。なお、このナンバーは、ホラー映画「Demoni」に使われました。
9曲目の"Raise Some Hell"はロックンロールしたカッコ良いナンバーです。
10曲目の"Give It Everything You've Got"もロックンロールしたナンバーでいかしてます。
11曲目以降17曲目までが、ボーナス・トラックとして収められております。
このSAXONですが、ヘヴィ・メタルといっても曲は結構ポップでメロディアスですので、とても聴き易いと思います。
今日は、このアルバム自体よりもジャケットを紹介したくてアップしました。
このジャケット、本当に良いですよね。
この女性、まさに好みです。
2009-12-20
Stray Dog / Stray Dog (1973)

ハードロックといってもかなりヘヴィでブルージーなサウンドを持ったバンドです。
過去にStray Dog (1973)、Fasten Your Seat Bealts (1973)、While You're Down There (1974) の3枚のアルバムを発表しており、本日紹介する"Stray Dog"は彼らの1stアルバムです。
一度Zoom Club RecordsからCD化されましたが、すぐに生産中止となったようで、最近まで結構高値の花でしたが、リ・イッシューされたようです。
メンバーは、W G "Snuffy" Walden - guitar, lead vocals、Alan Roberts - bass, keyboards, vocals、Les Sampson - drums, percussionの3人ですが、これがトリオと思われないくらい迫力のあるサウンドなんですね。
また、この1stのプロデュースはGreg Lakeが担当し、エンジニアはChris Kimseyが担当しております。
1曲目の"Tramp (How It Is)"はパイプオルガンの音から入るナンバーで、プログレの雰囲気を持ったナンバーですが、ギターの音がラウドでヘヴィの殆どヘヴィ・メタルしたブルースといった感じのナンバーです。
これが最高にカッコ良いと来ています。
2曲目の"Crazy"は、これまたカッコ良いW G "Snuffy" Waldenのギターから始まるナンバーで、ヘヴィ・メタルしたサウンドが最高のナンバーです。
70年代初頭のヘヴィ・メタルの先端をいっていたサウンドだと思いますね。
3曲目の"A Letter"は前2曲と打って変わったアコースティカルなナンバーです。
バラード・ナンバーですが、曲がかなりの頻度で変調する一筋縄ではいかない、そんなナンバーです。
4曲目の"Chevrolet"は再びW G "Snuffy" Waldenのメタリックなギターから入るハードブギのナンバーです。
Stray Dogの魅力は何と言ってもこんな感じのHeavyなBlues Rockでしょう。
5曲目の"Speak Of The Devil"はメタリックなハード・ブギのナンバーで、当時の最先端の音だったに違いないと思いますね。
音だけで言うと、Black SabbathよりもHeavyだと思いますね。
6曲目の"Slave"はCreamの"Spoonful"に雰囲気が似たナンバーで、W G "Snuffy" Waldenのギター・プレイが本当にカッコ良いです。
Les SampsonのバスドラなんかもGinger Bakerを髣髴するものがあります。
ラストの7曲目"Rocky Mountain Suite (Bad Road)"の出だしは、Black Sabbath辺りを髣髴するヘヴィ・メタルですが、本編に入ると結構メロディアスでプログレ的でもあります。
この辺りはGreg Lakeのプロデュースの影響でしょうか。
とてもカッコ良いナンバーです。
1973年のアルバムですが、かなりヘヴィです。
70年代のロック・バンドって、本当にカッコ良いですね。