2010-10-22
Liv Moon / Covers - Scream As A Woman (2010)

LIV MOONのHMVでのアルバム紹介(1stアルバム時)では、「宝塚歌劇団に所属し様々な舞台で活躍という経歴と同歌劇団を退団後は渡英し本格的に声楽を学んでいたという本物の実力を持ち、数枚のプロモーション写真だけでデビュー前に国内のメタル・シーンが震撼した“4オクターブの美神” Akane Liv が率いるシンフォニック・メタル・プロジェクト」とあります。
またAkane Livについては、「宝塚在籍時は男役だったそうで、低い声で歌い続けてきたという彼女が、解き放たれたかの如く素晴らしいソプラノ・ヴォイスと、天に届いてしまうんじゃないかと思ってしまう程の超ハイトーン・スクリームから男性的な歌声まで変幻自在なヴォーカルを聴かせる」とあり、彼らのサウンドについては、「シンフォニック・メタルという楽曲から北欧メタルを思わせるメロディアス・ナンバー、メタリックなエッジが尖ったナンバー、そしてオペラのアリアのようなエレガントな世界まで様々なスタイルの楽曲が収録され、彼女はそれらの楽曲を全て完璧に歌いこなし、洋邦問わずメタルファン必聴です!! 」とのこと。
しかしながら、HMVやAmazonでの一般リスナーからのアルバムの評価については、「眠気が襲って来る」、「メタルとジャンル分けする必要はない」、「高い声が出るきれいなお姉ちゃんがメタルやってみようかな?なんて」とか「ロックファンは買ってはいけない」といったような辛口な評価が多いようです。
で、この2ndアルバムの"Covers - Scream As A Woman"ですが、ロックのカヴァー曲を演ってますが、サブ・タイトルのScreamですが、Screamはしておりません。
この2ndに併せ1stアルバムも手に入れましたが、1stは辛口評価も仕方がないかなといった感じで、特に楽曲が弱いです。
耳に残るメロディが少ないといった感じもしますし、ナンバーによっては「眠たくなる」というのも頷けます。
ただ、2ndは有名曲のカヴァーですので、1stに比べると、かなり聴ける内容ではあります。
収録ナンバーは、
1. Wuthering Heights
2. Call Me
3. Child In Time
4. Like A Prayer
5. Gimme Gimme Gimme (A Man After Midnight)
6. The Show Must Go On
7. Lascia ch’io pianga
の7曲が収められており、さらにDVDが付いた2枚組のアルバムとなっております。
01はKate Bushのカヴァーですが、殆どオリジナルに近いアレンジで、このナンバーの選曲は、彼女の声にピッタリと合っていて、私はお勧めだと思います。
02はもちろんBlondieのカヴァーです。
これも出来はまあまあといったところですが、先日紹介いたしましたIn This MomentによるカヴァーのMaria Brink嬢のヴォーカルの方が数段カッコ良いです。
03に至っては(もちろんDeep Purpleのカヴァー)、辛口の評価もやむを得ないかな、という感じです。
04(Madonnaのカヴァー)、05(ABBAのカヴァー)、06(Queenのカヴァー)、07(Handelのカヴァー)はアレンジもイマイチです。
また、DVDは1stアルバムからのナンバーのビデオ・クリップを収めたものですが、耳に残るようなナンバーはあまりないといった状況です。
しかし、しかしですよ、私は、DVDでのLiv Moonのパフォーマンスを見て、彼女の容姿と美声で完全に許してしまいます。
さすが、元タカラジェンヌ、とても美人です。
もうこれだけでOKですが、声楽をやっただけあり声も美しいです。
「眠気が襲って来る」?、「メタルとジャンル分けする必要はない」?、「高い声が出るきれいなお姉ちゃんがメタルやってみようかな?なんて」?とか「ロックファンは買ってはいけない」?、いいじゃないですか、そんなことは。
これだけ魅力的な女性Akane Liv嬢がパフォーマンスしているのですから。
私はAkane Liv嬢が気に入りました。
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2010-07-17
Indica / A Way Away (2010)

このINDICAですが、NIGHTWISHのツアーのサポートで注目を集め、その後本国フィンランドでプラチナ・アルバムを獲得してしまった5人組バンドの5thアルバムです。
私は初めて耳にするバンドでしたが、2001年にバンド・デビューをしたようで、現在まで、"Ikuinen virta (The Eternal Stream)" (2004)、"Tuuliset tienoot (Windy Shires)" (2005)、"Kadonnut puutarha (The Lost Garden)" (2007)、"Valoissa (In The Lights)" (2008)、"A Way Away" (2010)の5枚のアルバムを発表しております。
前作までは、母国語で歌われていたようですが、レーベルを移籍し、心機一転して、英語歌詞によるアルバムにより、ワールド・ワイドへの進出を本格的に図ったということです。
サウンドは、キャッチーでありながらメランコリックさを帯びたメロディで、ジャケットに写る彼女たちの容姿は、結構良かったりします。
まあ、容姿についてはVIXENには敵わないと思いますが、この5人のメンバーの中では、ベース担当のブロンド嬢のHeiniが飛びぬけて美人です。
サウンドは、冒頭に書いたとおりシンフォニック・ロックに括られるんだろうと思いますが、ゴシックにも通ずる部分があり、私は、このサウンドだけでなく、女性ばかりのロック・バンドということで、直ぐに気に入ってしまいました。
収録ナンバーは、
1.Islands Of Light (orig. Vuorien taa) (3:02)
2.Precious Dark (orig. Pidä kädestä) (3:49)
3.Children Of Frost (orig. Hiljainen maa) (5:20)
4.Lilja's Lament (orig. Rannalla) (5:54)
5.In Passing (orig. Valoissa) (3:43)
6.Scissor Paper Rock (orig. Ikuinen virta) (4:28)
7.A Way Away (orig. Nukkuu kedolla) (5:04)
8.As If (orig. Elä) (3:27)
9.Straight And Arrow (orig. Pahinta tänään) (3:30)
10.Eerie Eden (orig. Vettä vasten) (7:53)
11.Outside In (Bonus Track) (orig. Ulkona) (3:50)
となっております。
01はドラマティックな前奏から始まるメロディアスなシンフォニック・ロックです。
ヴォーカルを担当するJohanna "Jonsu" Salomaaはまあまあ歌は上手いですし、不思議な魅力も持ち合わせております。
02はメロディアスでとてもポップな感じのナンバーで、お勧めです。
03はゴシック的なメランコリックなサウンドのナンバーで、こういうサウンドは大好きです。
04は出だしのピアノの音が美しいメロディアスなバラード・ナンバーです。
Johanna "Jonsu" Salomaaのヴォーカル・スタイルも他のナンバーと違い、なんとなくKate Bush風(あそこまで声は高くないけど)の雰囲気で、なんかとても魅力的です。
05はミディアム・スロウのメロディアスなAOR風のナンバーです。
06はとてもポップに仕上がったロックンロール風のナンバーで、他の曲と雰囲気が全く違います。
ギター・プレイもなかなかカッコ良いです。
07はふたたびバックのピアノが美しい、クラシカルな感じのバラード・ナンバーです。
08は結構ハードな感じのシンフォニック・ロックに仕上がっております。
09は、同じく北欧のEstonia出身の女性ばかりのポップロック・バンドVanilla Ninja風のメロディアスなハードポップ・ナンバーで、これまたお勧めです。
10は再びKate Bushが歌いそうなメロディアスでスロウなナンバーです。
バックのストリングスとピアノが心地良いです。
11は09に似たタイプのハードポップしたナンバーとなっております。
なお、このアルバムはNIGHTWISHのTuomas Holopainenがプロデュースを担当しております。
私の持っているCDはDVDとの2枚組となっており、デジパック仕様で外箱も付いた、とても装丁が良いものです。
Amazonを覗くと、何種類か同じアルバムが出ているようです。
Nightwishファンには間違いなく受けると思いますし、シンフォニック・ロック・ファンや女性ロック・バンドのファンにもお勧めだと思います。
2007-08-05
Fairyland / Of Wars In Osyrhia

少なくとも定価でアルバムを購入することはありません。
中古で安ければ、という程度でしょうか。
ですから、私が所有しているパワーメタルのアルバム、例えば、RhapsodyやDark Moorなどは中古で買ったものばかりです。
何故パワーメタルにあまり興味を示せないかというと、あの甲高い一辺倒のヴォーカルが、イマイチなんですね。
このヴォーカルだったらスクリームやデス声の方が良いとまで思ってしまいます。
そんな私が今回紹介するのは、FAIRYLANDはフランスのシンフォニック・パワーメタルのバンドの1stです。
もちろん、中古を安くゲットしたCDです。
この手のバンドはイタリア勢ばかりだと思っておりましたが、フランスとはちょっと珍しいですよね。
このバンドのフロントマンは、Elisa C. Martinという女性で、Dark Moorのヴォーカリストですが、Dark Moorを脱退したわけではないそうです。
男顔負けのパワーのあるヴォーカルを聴かせてくれております(といってもスクリームではありません)。
最初、何の知識もなく聴いた時は、男性が歌っていると思いました。
全曲、メロディアスでパワーがある(当然か)ナンバーが収められております。
キーボードとギターの音はかなり良いですね。
スピード・メタルということで、ドラムスの畳み掛ける音が全開ですが、実をいいますとこういった音もあまり好きじゃないんですね。
ヴォーカルだけじゃなく、このドラムスの音がパワーメタルの特徴っていえばそうかも知れませんが。
でも、このアルバムは、ElisaのヴォーカルとPhilippe GiordanaのキーボードさらにはAnthony Parkerのギターがそこそこカッコ良いですので、聴けます。
今、このブログを書きながら聴いておりますが、まあ、ジャマにはなりませんし、バックのストリングスなんかはとても美しいですし、曲のメロディも良いです。
お薦めのナンバーもあります。
6曲目の"On The Path To Fury"なんかは、ヴォーカル、キーボード、ギターさらにストリングスと申し分ない音を出しております。
7曲目の"Rebirth"なんかは前奏がとてもメロディアスですし、曲全体でも良く出来たバラード・ナンバーとなっております。
10曲目の"The Army Of The White Mountains"はインスト物で、モロ、シンフォニックなプログレというナンバーです。このナンバーはとても良いですね。
11曲目の"Of Wars In Osyrhia"は10分強の大曲で、このナンバーもプログレの雰囲気満点のナンバーです。
このFAIRYLANDですが、結構良いかも。