2022-04-06
Arch Enemy / Burning Bridges (1999)

で、最近その中から適当に選んだ1枚を車にセットして聴き始めたら、1曲目がBOSTONのA Man I'll Never Beでした。ブログでも何度も紹介しておりますが、このナンバーは、今までに数多くの曲を聴いておりますが、私の中では最も大好きなナンバーでこれを超える曲は聴いたことがありません。
で、車で流していると本日紹介するアルバムに収められているSilverwingが流れ始めました。このナンバーを久しぶりに聴いてとてもテンションがあがりました。
そういえば、先日、 ゴシック・メタルのDECORYAHを紹介しただけで、メロディック・デス・メタルは殆ど聴いておりませんでしたので、新鮮さ感じてしまい何度の聴き返してしまいました。
ということで、本日はArch Enemyが1999年に発表した3rdアルバムBurning Bridgesを紹介いたします。
Arch EnemyもAngela Gossowのヴォーカルが替わってからあまり聴かなくなりましたが、私としては、この3rdアルバムが彼らの最高傑作だと思っております。
MICHAEL AMOTTとCHRISTOPHER AMOTT兄弟コンビが繰り広げる憂いを帯びたメロディアスなギター・ソロの数々。
前2作と比較すると、さらにメロディにも磨きがかかり、曲の作りも著しく向上したように見受けられまする。
Arch Enemy / Burning Bridges
01 The Immortal 03:42
02 Dead Inside 04:10
03 Pilgrim 04:30
04 Silverwing 04:06
05 Demonic Science 05:21
06 Seed of Hate 04:07
07 Angelclaw 04:03
08 Burning Bridges '99 05:09
09 Scream of Anger 03:45
10 Fields of Desolation 06:01
Bass – Sharlee D'Angelo
Drums, Arranged By – Daniel Erlandsson
Lead Guitar, Arranged By – Christopher Amott
Lead Guitar, Producer, Music By, Lyrics By, Arranged By – Michael Amott
Vocals – Johan Liiva
Producer, Engineer, Keyboards – Fredrik Nordström
このアルバムは、4曲目の"SILVERWING" に凝縮されていると言っても過言ではありません。この曲のラスト1分30秒は、全てのHEAVY METALの曲を凌駕していると思います。曲が始まって2分30秒ぐらいから曲が変調してAMOTT兄弟のギター・ソロが始まりますが、その美しさはかつて聴いたことが無いほどです。まさに絶品です。
1曲目"THE IMMORTAL"から最後の曲"FIELDS OF DESOLATION '99"まで、怒濤のギターサウンドの連続で、CHRISTOPHER & MICHAEL AMOTT兄弟の流麗なギター・ソロに涙すること請け合いです。
このアルバムは、MELODIC DEATH METALですが、完全なデス・ヴォイスではなくスクリームしたもので、普通のHR/HMを聴ける方でも充分楽しめると思います。どれだけ素晴らしいアルバムか、きっとわかっていただけると思います。その辺の、メロディアス・ハード・ロックよりもずっとカッコいいです。
このアルバムは全曲捨て曲無しの最高にいかしたアルバムです。
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2011-02-26
Deadlock / Manifesto (2008)

全く知らないアーティスト・バンドのアルバムもメジャー級のアーティスト・バンドもありましたが、メジャー級のものは、まあ、1枚180円ですから、結構得した感じもしました。
もちろん、全く知らないアーティスト・バンドについては、失敗したなぁと思ったものもありましたが。
本日紹介するDeadlockというバンドも知らないバンドで、1曲目を聴いた時は、えーっ、テクノ、トランスのアルバムかよー、っと失敗したな、と思いましたが、2曲目に入ると、ん(?)、これはメロデスのアルバムだと判り、まぁ、これなら180円だったらいいや、と取りあえずは納得しました。
そして2曲目の途中からメロディアスなギター・ソロ、そして萌え系の女性ヴォーカルが聴こえ、それ以降は、そんな感じのナンバーが続き、これは買い得だったと思わずニンマリでした。
で、ネットでこのDeadlockを調べてみると、本日紹介する"Manifesto"は2008年の彼らの最新作とのこと。
さらにネット上でも多くのレビューが掲載されており、ほぼその全てがこのアルバムを評価しておりました。
雑誌「Burrn!!」の輸入盤レビューでも85点の高得点の評価だったようです。
魅力は、ヴォーカルのSabine Scherer嬢の萌え系の声とエモーショナルなギター・ソロ、さらにはメロディアスな楽曲群でしょうね。
ヴォーカルは、Sabine Scherer嬢とJohannes Premとのツイン・ヴォーカルで、Johannes Premのデス・ヴォイスとの対比が、とても魅力的です。
収録ナンバーは、
01. The Moribund Choir vs. The Trumpets Of Armageddon
02. Martyr To Science
03. Slaughter's Palace
04. The Brave /Agony Applause
05. Deathrace
06. Fire At Will
07. Seal Slayer
08. Manifesto
09. Dying Breed
10. Altruism
11. Temple Of Love
12. The Brave / Agony Applause
13. Martyr To Science
となっております。
01と05を除き、アグレッシヴでスリリングそしてメランコリックでキャッチーなCHILDREN OF BODOM+EVANESCENCE風のサウンドがたまらなく良いです。
ホント、Sabine Scherer嬢の萌え系のヴォーカル・スタイルとエモーショナルなギター・ソロが堪りません。
ゴス風の04、サックス・ソロをフィーチャーした06、インダストリアル風の07、男性のクリーン・ヴォイスをフィーチャーした09、Sabine Scherer嬢のヴォーカルが素敵なメランコリックなバラードの10、ポップな感じの11、美しいピアノに乗せてSabine Scherer嬢が歌うバラードの12、ラップを大々的にフィーチャーした(ただし、このラップの入ったナンバーだけ、評価は悪いようです)05などが収録されており、全く飽きるということはないですね。
とても良く出来たメロディック・デス・メタルのアルバムです。
2010-01-12
Imperial Domain / The Ordeal (2003)

ヴォーカルがデス声というよりも若干スクリームしている程度で、まあメロディアスですし、ギターのリフもギターのトーンも煽情的でそこそこカッコ良い。
市内のHR/HM専門店で新品を500円という価格で仕入れ、アルバムの内容はそれ以上の価値でした。
北欧産のメロデスといえば代表的なところで、私の好きなArch Enemy、In Flames、Soilwork、Chidren Of Bodomなどがおりますが、煽情的な部分では、Arch Enemyに敵わないですが、In Flames辺りと比べると、このImperial Domainもそこそこの出来で、メロデスのアルバムとしては、軽く平均点は超えていると思いますね。
このアルバムが録音されたのが2000年の10月、11月ですが、アルバムとして発表されたのは2003年のようで、おそらく彼らの唯一のアルバムだと思いますし、すでに解散しているかも知れません。
解散しているとすれば、かなり勿体ないと思います。
このアルバムを聴く限り、是非、次のアルバムを、とも思いましたし。
1曲目の"The Final Parade"は出だしのギターがメロディアスな、これぞメロディック・デス・メタルといった感じのカッコ良いナンバーです。
ヴォーカルは冒頭にも書いたとおり若干スクリームしている程度で本当に聴き易いナンバーです。
2曲目の"White Dust Valley"はミディアム・テンポのギターのリフがカッコ良いナンバーです。
曲調もポップで、普通のハードロックを聴いている人には、違和感があまり無く聴けるのでは?
3曲目の"The Wind Cries Her Name"は、1940年代の音楽をサンプリングとして出だしに使っており、本編はもちろんメロデスですが、このナンバーはとても煽情的でメロディアスに仕上がっており、このアルバムの一押しかも。
バックのギターはソロもリフもとてもカッコ良いです。
4曲目の"Foolish Nation"は畳みかけるようなドラムスとハードなギターのリフから始まるナンバーで、カッコ良いという言葉がピッタリのナンバーです。
5曲目の"The Shield"はミディアム・スロウのメロディアスなナンバーです。
煽情的なメロディとフックに満ちたナンバーで、メロディアス度はかなり高いと思います。
好きです、こんなナンバー。
6曲目の"A Portrait Of Chaos"はこれまたギターのリフが素晴らしい思わずヘッドバンキングしそうなナンバーです。
といってもスピード感のあるナンバーじゃなく、ミディアム・ハイといった感じですが、メタルはこれじゃなきゃ、みたいなナンバーです。
7曲目の"Dreamdemons"も出だしのギターのメロディがいかしたポップなナンバーです。
このImperial Domainというバンドは、本当に聴き易いメロデスを演っております。
8曲目の"The Ordeal"の出だしから最小の方はアコースティカルなバラード・ナンバーで、ヴォーカルもノーマル・ヴォイスで、途中から曲が転調しスクリーム・ヴォイスのメロデスに変わりますが、途中のコーラスは再びノーマル・ヴォイスとなるメロディアスなナンバーです。
ギターのトーンはもちろん煽情的です。
ラストの9曲目"When The Last Rain Falls"はカッコ良いギターのリフとギター・ソロから入るナンバーで、これもかなり出来が良いと思います。
とても煽情的なナンバーです。
曲のラスト部分のピアノ・ソロがとても素晴らしいです。
また、この9曲目の後に隠しトラックが収録されており、これまた出だしのギターのリフがカッコ良いヘヴィ・メタルしたナンバーです。
メロデス・ファンにはもちろんお勧めですが、結構聴き易いアルバムですので、メロデス初心者の方にもお勧めです。
2009-11-05
Arch Enemy / The Root Of All Evil (2009)

ARCH ENEMYは言わずと知れたSwedenのメロディック・デスメタル・バンドです。
以前に私のHPでも書きましたが、6、7年程前までは、デスメタルに嫌悪を抱いており全く聴いておりませんでした。
きっかけは、Paradise Lostの1999年の"Host"を聴いてからでした。雑誌「BURRN!」でPaladise Lostの"Host"の記事が掲載され、そこにはゴシックという言葉の響きとParadise Lostがデス声をやめたという記事を見て、とりあえずこの"Host"を購入してみることとしました。
その時のParadise Lostの暗鬱ながらメランコリックというサウンドが私にとってとても印象的で、すぐに虜となってしまいました。
それ以降、Paradise Lostの"One Second"、"Draconian Times"を聴くこととになるんですが、"One Second"を聴いた時も凄いと思いましたが、"Draconian Times"を聴いた時に彼らの求めているサウンド"GOTHIC"が心に沁みました。
それからは、だんだんと彼らのデビュー時のデス・メタル・サウンドまで遡ることとなります。
まだスクリーム・ヴォイスだった1992年の"Shades Of God"に収められている"As I Die"を聴き、1991年の"Gothic"(このアルバムを経緯に彼らのサウンドがゴシック・メタルと呼ばれるようになった)を聴いていく内にデス・ヴォイスも難なく聴けるようになり、それ以降ゴシック・メタルのアルバムを集めるようになりました。
で、手当たり次第に聴いていくうちに、ARCH ENEMYに出会ったわけです。
あくまでもメロディック・デス・メタルで、単なるデス・メタルは今でも殆ど聴けません。
そこには、非常に高い叙情性を有するメロディがあります。
音楽はメロディがあって音楽なわけで、Paradise LostもこのArch Enemyもメロディが美しいから聴けるんですね。
同じ意味で、ラップも全く聴きません。
彼らのアルバムで最初に聴いたのは、1999年の"Burning Bridges"です。
その時はぶっ飛びましたね。
アルバムに収められていた"Silverwing"はまさに衝撃の1曲でした。メロディも美しいですし、MichaelとChristopherのAmott兄弟の奏でるギターがこの上なくメロディアスで、このナンバーでARCH ENEMYに一発でいかれました。
それ以降、In FlamesとかChildren Of BodomとかSoilwork、Opeth、Sentencedなどのアルバムを集めるようになりました。
元々エレクトリック・ギターの音が大好きな私ですので、ギターが織りなすメロディアスなフレーズを聴くのが楽しみでしたので、メロディック・デス・メタルもゴシック・メタルも難なく聴けるようになったのだと思います。
そういう意味で、Paradise LostとこのArch Enemyは今でもFavorite Bandで、彼らのアルバムは全て手に入れてます。
Paradise Lostの美しくそしてメランコリックなところとArch EnemyのAmott兄弟が織りなすメロディアスなギター・サウンドはもう最高です。
本日紹介のArch Enemyの新作ですが、純然たる新作と呼べるかは微妙なところかも。
現在のArch Enemyのヴォーカルは、Angela Gossowという女性が担当しておりますが、これが男顔負けのスクリーム・ヴォイスで凄いんです。
彼女は、2001年のスタジオ3作目の"Wages Of Sin"から担当しているのですが、当時、ヴォーカルが女性に代わるということでかなり心配しましたが、それは杞憂に終わりました。
今回のアルバムは彼女が加入以前の3rdアルバムまでとライブ・アルバムからの選曲となっております。
そういう意味で、新録ではありますが、新作と言えるかどうか、ということなんですね。
バンドのリーダーMichael AmottはヴォーカルをAngela Gossowに替えてからを本当の意味でのArch Enemyだと話していたことを考えると、今回の"The Root Of All Evil"を出したということも納得出来ます。
タイトルからしてMichael Amottが何を訴えたいか判るというものです。
1stから3rd、そしてライブ・アルバム"Burning Japan Live 1999"まではJohan Liivaという男性がとっており、それなりに良かったと思いますが、Angela嬢のヴォーカルを聴いた時はホントびっくりしました。
そして、アルバムを出すたびに、彼女のスクリーム・ヴォイスにも磨きがかかってきました。
ですから、このアルバムを聴くのをとても楽しみにしておりました。
私が大好きな"Silverwing"が収録されているということで、オリジナルとどう違うのかを是非聴いてみたかったからです。
"Silverwing"に限らず、他のナンバーも素晴らしいです。
Angela Gossowのスクリーム・ヴォイスとAmott兄弟のツインリードによるギター、もう最高ですね。
2009-03-02
Shadow / Forever Chaos (2008)

私は1stは聴いておりませんが、1stに比べかなり良くなったとのこと。
サウンドもArch Enemyを多分に意識した扇情的なメロデスです。
Arch Enemyと比べるとちょっとばかり可哀想ですが、それでもかなりのレベルで、この日本にこんなメロデスのバンドがいたのは驚きです、というより日本のロックはあまり聴かないので、私が知らないだけなんでしょうが。
Tokiko Shimamotoという女性ですが、これがかなりのスクリームぶりで、ホント、Angela Gossowもまっ青といった感じで、かなりいけます。
また、ギタリストのYuichi Sumimotoのギター・プレイもかなりなものです。
とても上手いですが、Michael AmottやChristopher Amottほどは扇情的なプレイではありません。
ギターの上手さだけなら対を張ると思いますが、いかんせん曲作り(メロディ、アレンジを含め)が少し見劣りする感じも。
それでも、欧州辺りの二流のメロデス・バンドに比べたらかなりなものです。
それもその筈で、フィンランドのゴシック・メロデス系の専門レーベルSpinefarm Records傘下のSpikefarm Recordsと契約したバンドのアルバムですから。
実はこのアルバム、日本のバンドとして知らないで、HMVの1,500円均一(他に1,000円均一、1,200円均一)バーゲンで手に入れたアルバムなんです。
てっきり北欧のメロデスかゴシックだと思って購入したアルバムで、中ジャケットを見ても、歌詞は英語ですし、写真はアジア系かなと思いましたが、バンドにアジア系の人物がいてもおかしくないないですし。
ところが、クレジットでメンバーの名前を見たら全てが日本人だということが判りました。
で、ボーカルが件のTokiko嬢で、どちらかというとマブい感じの女性ですし、聴こえてくるのが、Angela Gossow顔負けのスクリーム・ヴォイスということでビックリ。
また、バックのYuichi Smimotoのギター・プレイが結構いかしているということと日本のバンドということにまたまた驚きでした。
曲によってはそこそこメロディアスで扇情的なところもありますが、全体を通しては、やはりArch Enemyには及ばないといったところでしょうか。
それでも、1曲目の"Forever Chaos"はブルータル度満点の迫力のあるナンバーですし、2曲目の"Existence Of Suffering"での出だしのギターのリフなんかはかなりカッコ良く途中のギター・ソロなんかもそこそこメロディアスです。
3曲目の"Before True Light"は曲の出来もまあまあですし、メロディアス度もなかなかだと思います。
5曲目の"The Orators"なんかのギターもかなりいけます。
6曲目の"Master Of Impieties"はこのアルバムの中で最もポップでメロディアスなナンバーで一押しです。
このナンバーの出来は素晴らしいです。
8曲目の"My Apologies"なんかも良く出来たメロデスのナンバーです。
10曲目の"Land Of A Dream"の出だしは美しいピアノとストリングスから始まるとてもメロディアスなナンバーです。
ギターの音もかなり扇情的でいけます。
このナンバーもお勧めですね。
それにしても、Tokiko嬢のスクリーム・ヴォイスはかなりなものです。
また、詩は全て彼女が書いておりますが、英語力はとても素晴らしく、結構な才女なんでしょうね。
Arch Enemyのファンの方にお勧めです。