2020-12-02
Gary Moore / Live From London (2020)

亡くなった後も、本日紹介する「Live From London」などといったライヴ・アルバムが何枚か発表されております。
本作は、2009年12月2日に、ロンドンにあるIslington Academyという小さなクラブのステージの模様を録音したもので、彼のこのIslington Academyでのパフォーマンスは、その場に集まった観客はもちろんのこと、会場に行けなかった全世界のファンの間でも、偉大なるギタリストの晩年における最高のライヴとして語り継がれていったとのことだそうです。
このアルバムは、まさに圧巻のライヴで、アルバムには、全13曲が収録されております。
Gary Moore / Live From London
01 Oh, Pretty Woman
02 Bad For You Baby
03 Down The Line
04 Since I Met You Baby
05 Have You Heard
06 All Your Love
07 Mojo Boogie
08 I Love You More Than You’ll Ever Know
09 Too Tired / Gary’s Blues
10 Still Got The Blues
11 Walking By Myself
12 The Blues Alright
13 Parisienne Walkways
Bass – Peter Rees
Drums – Steve Dixon
Keyboards – Vic Martin
Vocals, Guitar – Gary Moore
アルバムはGary Mooreのステージで欠かすことのできないナンバーで、A.C. Williamsの01から始まります。Gary Mooreのオリジナルのブルージーな02、03、同じく彼のステージで欠かすことが無いオリジナル曲の04、「Have You Ever Loved A Woman」にそっくりなJohn Mayall作の05、Eric ClaptonもカヴァーしているOtis Rush作の06、アメリカのブルース・マンJ.B. Lenoirのペンによる07はロックンロール・タイプのブルースナンバー、Blood Sweat % Tearsのカヴァー08は、オリジナルの方が数段にカッコ良いけど、Gary Mooreのブルース・ギターもなかなか、Johnny Guitar Watsonのペンによるカッコ良いブギー調の09、それまでのハードロック・ギタリストからブルーズ・ギタリストへと確固たる位置を確立するきっかけとなった05は、もう何も言うことがありません。当時はWHITESNAKEの「Is This Love」とこの05をヘヴィ・ローテーしておりましたっけ。シカゴのブルース・シンガー、ギタリストのJimmy Rogersのペンによる11も彼のステージでは欠かすことができないナンバー、Milton Campbell作の軽快なブルース・ナンバーの12、ラストを飾るのはGary MooreとPhil Lynottの共作による「パリの散歩道」として知られる13は、まさに圧巻、最高のパフォーマンスです。
本当に、Gary Mooreのギター・プレイは最高!です。
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2020-08-23
Barry Goudreau's Engine Room / Full Steam Ahead (2017)

本日はそのアルバムを紹介いたします。
「裏切られた感じになるかも」というのは、もちろんRTZやORION THE HUNTERのとのサウンドの違いであって、一つのアルバムとして聴いてみると、決してそうではありません。
サウンド・スタイルがブルース・ロックになっただけです。
Barry Goudreauのギター・ワークに円熟味が増し、ブルース・フィーリング溢れたアルバムに仕上がっております。
Full Steam Ahead
01 Need
02 Layin' It Down (In Beantown)
03 Time
04 Treat You Right
05 Dirty
06 Keep The Faith
07 Don't Stop Please
08 Why
09 Ball Keeps Rollin'
10 Reason To Rhyme
11 All Mine
Brian Maes - vocal, keyboards (Peter Wolf’s House Party Five, RTZ)
Barry Goudreau - guitar (Boston, Barry Goudreau, Orion The Hunter, RTZ, Brad Delp, Ernie And The Automatics)
Tim Archibald - bass (Peter Wolf’s House Party Five, RTZ)
Tony Depietro - Drums
Produced by Brian Maes & Barry Goudreau
ブルース色が薄い80年代メロディック・ロック調の01、Barry Goudreauのブルース・ギター・がカッコ良いオススメ、の02、ミディアム・スロウのメロディアスなブルース・フィーリング溢れたバラードの03もなかなか、これぞブルース・ロックといったスロウなブギー調の04、Barry Goudreauのギターが存在感がある05、再びスロウなブギー調の06、一転してロックンロールした07、ミディアム・スロウのメロディアスなバラードの08、メロディアスでポップな09、アコースティックギターの響きがいかした10、ブルース・フィーリングが業食された11、とブルース・ロックのアルバムとしてはかなりイケてます。
2020-05-28
Boz Scaggs / Boz (1966 / 2014)

もちろん、このアルバムでAORを求めるのは無理っていうもんです。Duanne Allmanとの1969年のアルバムをさらに泥臭くしたようなリズム&ブルースをやっています。
以前に彼の2枚組みにライヴ・アルバム"Greatest Hits Live"を取り上げましたが、そこでも触れているようにBOZのルーツはあくまでもブルースなんですね。そんなBOZのルーツが詰まっているのが、このアルバムです。
このアルバムでのBOZのヴォーカルはとても力強く、最高にいかしてます。知っているナンバーも何曲か収められていますが、出来ととしては悪くないと思います。そんな中で、6,7,11,12曲目は耳に馴染んだ曲ですので、スッと入ってきます。
Boz (1966) (12 tracks) 31:22
01 Steamboat 02:15
02 Baby Let me Follow You Down 02:24
03 Girl From The North Country 03:38
04 You're So Fine 02:09
05 Got You On My Mind 03:01
06 That's Alright 02:08
07 Hey Baby 02:34
08 Gangster Of Love 02:24
09 How Long 02:21
10 Let The Good Times Roll 02:21
11 Stormy Monday Blues 03:43
12 C.C. Rider 02:24
今回は、BOZ SCAGGSの珍しい音源のCD化ということで取り上げてみましたが、ブルーズやカントリーに馴染めない方にはちょっと無理かも。
でも、BOZ SCAGGSのルーツを探るといった意味では、貴重な音源であることは間違いないと思います。
BOZのコアなファン向けのアルバムでしょうか。
既にこのアルバムも廃盤となっており、レア化しております。
私のお店に在庫がございます。
輸入盤(韓国盤)・中古・帯付・紙ジャケ仕様。
価格は4,500円です。
なお、価格は今後変更となることがあります。
また、品切れの際はご容赦願います。
2020-05-12
KGB / KGB (1976 / 2005)

で、このアルバムは、ブルース・フィーィング溢れた逸品となっております。特に、Ray KannedyのソウルフルなヴォーカルとMike Bloomfieldのブルース心がいっぱいのギターが最高のアルバムとなっております。
1曲目の"Let Me Love You"は、Carmine Appiceのカッコ良いドラムスから始まるブルース・ナンバーです。この1曲目からRay KennedyのヴォーカルとMike Bloomfieldのギターが最高です。
2曲目の"Midnight Traveler"は、メロディアスなバラード・ナンバーです。ソウルフルなRay Kennedyのヴォーカルがかなりいかしてます。お薦めの曲です。
3曲目の"I've Got A Feeling"は、あのThe Beatlesのナンバーです。Mike Bloomfieldのスライド・ギターの音色が最高です。バックのコーラスもファンキーな感じで、いけてます。
4曲目の"High Roller"でも、Mike Bloomfieldのスライド・ギターが聴けます。この曲は、ゴスペル調のスローなナンバーで、ソウル・ミュージックそのものです。
5曲目の"Sail On Sailor"は、The Beach Boysに提供した曲として有名ですが、後のRay Kennedyのソロ・アルバムにも収録されております。ソロ・アルバム収められた曲は、David Fosterのプロデュースということもあって、都会的な香りがするアレンジでしたが、このアルバムでは、かなりソウルしており、同じ曲ながら、聴き比べると面白いです。
6曲目の"Workin' For The Children"はレゲエ・タッチの面白いナンバーです。Mike Bloomfieldのギター・ソロがカッコ良いナンバーです。
7曲目の"You Got The Nation"はメロディアスなバラード・ナンバーです。
8曲目の"Baby Should I Stay Or Go"もソウルフルなRay Kenndyのヴォーカルとバック・コーラスがいかしたスローなソウル・ナンバーです。
9曲目の"It's Gonna Be A Hard Night"はファンキーな1曲です。この曲もお薦めです。
ラスト・ナンバーの10曲目"Magic In Your Touch"は、最高にメロディアスな曲で、こんな曲をアルバムのラストに持ってくるところなんて、何ともニクい演出です。バックのBarry Goldbergのピアノと押さえ気味のRay Kennedyのヴォーカルが最高にいかしてます。まさにこれはAORナンバーです。
KGB (1976) (10 tracks) 39:11
01 Let Me Love You 03:32
02 Midnight Traveler 05:10
03 I've Got A Feeling 04:03
04 High Roller 03:40
05 Sail On Sailor 03:14
06 Workin' For The Children 03:20
07 You Got The Nation 03:33
08 Baby Should I Stay Or Go 05:05
09 It's Gonna Be A Hard Night 02:49
10 Magic In Your Touch 04:45
バンド・メンバーは、
Ray Kennedy : Vocals
Rick Grech : Bass
Carmine Appice : Drums, Percussion
Mike Bloomfield : Guitars
Barry Goldberg : Keyboards
当店に新品未開封の商品がございます。
価格は、3,500円です。
ご興味のある方はどうぞ。
なお、価格は今後変更となることがあります。
また、品切れの際はご容赦願います。
2011-08-25
CREAM / Disraeli Gears (1967)

当時はThe Beatlesに夢中で、お小遣いは全てThe Beatlesのレコード代で消えておりましたので、友人から借りたレコードを聴いた訳ですが、第一印象はそれほどインパクトがなかったように記憶しております。
とにかくThe Beatles命でしたし、それほど聴きこんでもいませんでしたから。
でも、高校を卒業し、このアルバムを改めて自分で買って聴いた時は、はっきり言って「凄い」でした。
その時は、既に"Wheels Of Fire"も聴いており、CREAM(特にEric Clapton)は好きなバンドの一つで、このアルバムには"Sunshine Of Your Love"といった名曲も収めらておりましたが、このナンバーより"Strange Brew"を聴いた時の方が遥かに印象深かったですね。
ポップですがサイケデリックで、もう出だしのClaptonのギターにしびれてしまいました。
それ以来、このナンバーは、"Crossroads"、"White Room"と並ぶ私の大好きなナンバーになってしまいました。
本日紹介するアルバムは、2010年に発表された"DISRAELI GEARS - RARITIES EDTION"ということで、オリジナル・ナンバーのモノラル・ヴァージョンとアウト・テイクそれとデモ・ヴァージョンを収めた全20曲を収録したものです。
珍しいことに輸入盤にも関わらず「帯付」のアルバムです。
"Layla And Other Assorted Love Songs"だけじゃなく、この"Disraeli Gears"もオリジナル・ヴァージョンの他にいろいろなヴァージョンのアルバムが出ておりますが、ほぼ全てのものを購入しております。
好きなんです、CREAM,特にEric Claptonが。
"Strange Brew"、"Sunshine Of Your Love"が収められたこのアルバムですが、もちろん他のナンバーも素晴らしいものばかりです。
"Dance The Night Away"、"Blue Condition"、"Tales Of Brave Ulysses"、"Outside Woman Blues"などCREAMの代表的ナンバーが収められております。
そして、このアルバムには、後に"Goodbye Cream"で収録された"Lawdy Mama"が収められているのですが、このナンバーを聴いた時にはビックリでした。
モロに"Strange Brew"とコード進行が同じで、えっ(?)状態でした。
最初聴いた時は同じ曲かと思ってしまいました。
今日はCDを整理していたら、このアルバムを見つけ、久しぶりに聴いてみようと思って回してみたんですが、やはりこのアルバムは「名盤」でした。