2008-02-13
Kiss Of Life / Reaching For The Sun (1993)

本日紹介します Kiss Of Life もUKジャズファンク、アシッド・ジャズにジャンルされるアルバムだと思います。
e-Book Offで250円で仕入れたアルバムで、現物が来て初めて冒頭の内容のCDだとわかったんですが、この値段でなければずっと知らないままのアーティストだったと思いますね。
で、このアルバム、結構内容が良いんですね。
若干ファンキーさがあるものの、とてもジャジーで、普段AORやフュージョンなどを聴いている人(私も含め)にとっては、すんなり耳に入ってくるサウンドなんですね。
Victoria Maxwellという女性が全編でヴォーカルを執っており、Mike Bennという人物がキーボードとプログラミングを担当するユニットとなっております。
このVictoria Maxwellという女性ヴォーカルが歌も上手で結構良いんですね。
全編ゆったりとした感じのジャジーなナンバーが耳に心地良いんです。
以前に、このブログで、Lush Lifeというアーティスト(これも女性ヴォーカルに男性のマルチプレイヤーという組み合わせでした)を紹介しましたが、かなり似たタイプのサウンドを聴かせるアーティストだと思います。
1曲目の"Love Has Put A Spell On Me"はそんな軽快なジャジーなナンバーで、サウンドスタイルとしては、ほぼAORでしょうか。
さすがシングル・カットされただけあって、とても洒落たナンバーでお薦めです。
2曲目の"Fiction In My Mind"はメロディアスなバラード調のナンバーです。
このナンバーには、Paul Wellerがギターで参加しておりますが、これがかなり渋めで良いんですね。
フルート風に聴こえるシンセの音もいかしてます。
3曲目の"As Long As We're Together"はサックスの音がいかしたジャズ・ファンクのナンバーです。
4曲目の"Only A Fool"はとてもいかしたジャズ・ヴォーカルのナンバーです。
抑え気味のVictoriaのヴォーカルも良いですが、バックの演奏は雰囲気満点です。
特にヴァイブの音は最高です。
5曲目の"Pushing On"はスロウですが、とてもダンサンブルなナンバーです。
曲全体の雰囲気も良いです。
6曲目の"Love Connection"は、シングル向きのとても軽快なナンバーで、かなりポップです。
7曲目の"Heaven Is Waiting"はメロディアスで出来の良いナンバーです。
この辺のナンバーも結構AOR的です。
ウン、良い曲です!
8曲目の"Holding On To A Dream"はメロディアスなバラード・ナンバーです。
出来もかなり良いですね。
9曲目の"Reaching For The Sun"はゆったりとした感じのナンバーです。
まったりとした感じがイマイチかも。
ラスト・ナンバーの10曲目"Be Strong"は、バックのサックスがいかしたアシッド・ジャズしたナンバーです。
ファンキーさもそこそこあり、ポップでお薦めのナンバーですね。
このアルバム、BGMとしてもお薦めですね。
私のは国内盤帯付でしたが、Amazonマーケットプレイスでは輸入盤が1円から売っておりますが、この金額だったら買いでしょう。
AORファンの皆様、このKiss Of Lifeって、結構聴けますよ。
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2006-08-12
Pete Belasco / Get It Together (1997)

家に帰り早速CDプレイヤーにかけ、流れてきた曲は、アシッド・ジャズのようなスムース・ジャズのような、またまたAORのような、いろいろミックスされた音でした。
で、このPete Belascoですが、このアルバムでは、ヴォーカルのほかにサックス、オルガンを演っていて、これら楽器の方がヴォーカルよりも素敵というか、カッコ良いのです。
ヴォーカルにしたって、下手というわけではなく、ちょっとばかりアンニュイな感じで歌うところが、また、良いのです。
とにかく、オルガンとサックスの音は最高です。
オルガンの音がThe James Taylor Quartetっぽいところがあり、1曲目の"All I Want"を聴いた時は、これってアシッド・ジャズでしょう、みたいな曲でした。このナンバーは最高にファンキーでいかしてます。サックスの音なんかもカッコ良いですし、メロディも最高です。
2曲目の"Love Is"はメロディアスなナンバーでAOR的でもあります。
3曲目の"I'll Be Gone"も1曲目に似たタイプの曲で、ファンキーなアシッド・ジャズです。このナンバーもかなりいかしてます。
4曲目の"I'll Never Tell"ではヴァイブの音が素敵で、とてもメロディアスです。このナンバーもAORチックな感じで、いけてます。
5曲目の"Love Train"はファルセット・ヴォイスがいかしたスローなバラード・ナンバーですが、バックの音は幾分ファンキーさもあり、最高にいかしたナンバーです。
6曲目の"Heat"は再びファンキーな、こんどはインスト・ナンバーで、この曲でのオルガンとサックスは堪らないですね。こういったアシッド・ジャズのナンバーがPete Belascoの持ち味なんでしょうね。とにかくご機嫌なナンバーです。
7曲目の"Without Within"はメロディアスなAORナンバーです。アンニュイに歌うPete Belascoのヴォーカルが堪りません。バックのピアノの音ともマッチしており、このナンバーは傑作です。
8曲目の"Get It Together"もファルセット・ヴォイスのナンバーですが、このナンバーは結構ファンキーです。
9曲目の"All In My Mind"は、バックの音もジャジーというより、ごくオーソドックスで、AORしたメロディアスなナンバーとなっております。この曲の出来も素晴らしいです。
10曲目の"Even As A Kid"は再びファンキーなインストルメンタルなアシッド・ジャズのナンバーです。このナンバーでもサックスとヴァイブの音はかなりカッコ良いです。
11曲目の"Dirty Deed"もこんどはヴォーカル入りのアシッド・ジャズです。この曲でもサックスとピアノ、さらにはベースの音がかなり雰囲気を盛り上げています。
ラスト・ナンバーの12曲目"Make More Love"はピアノの弾き語りにストリングスが絡むメロディアスなナンバーで、かなりAORしています。
このCDを手にするまで知らないアーティストでしたが、このPete Belascoにちょっと嵌ってしまいました。
このアルバムは、ジャズ・ヴォーカル、スムース・ジャズ、アシッド・ジャズさらにはAORファンにお薦めのアルバムだと思います。
なお、カテゴリーは取り敢えず、アシッド・ジャズにしておきます。
2006-05-19
Brand New Heavies / Put The Funk Back In It (Best Of The Asid Jazz Years) (2001)

アシッドジャズのルーツは、ジャズ、ファンク、ソウル、ヒップホップなどらしいです。
また、アシッドジャズという言葉が広く知られるようになったのは、1988年に『ACID JAZZ』というレーベルが誕生してからだそうです。
ということで、ASID JAZZとはノリの良いファンキーなジャズということだと解釈できますね。
ASID JAZZの有名なアーティストといえば、James Taylor Quartet が良く知られていますが、今日紹介しますこのBrand New Heaviesもかなり名の知れたAcid Jazzのアーティストらしいです。
このアルバムは、2枚組のベスト・アルバムで、それも冒頭に触れたASID JAZZ RECORDS時代のナンバーを集めたものです。市内のHMVで以前に500円で仕入れたものです。実をいいますと今日に至るまで一度も聴いておりませんでした。
で、聴いた感想は、全く解釈したとおりで、ノリの良いファンキーな曲が詰まっております。
インスト・ナンバーは、本当にファンキーなジャズといった感じです。最高にいかしたファンキーなサックスとギターの音色が魅力的なナンバーが多いです。Disc 1の7曲目の"Sphynx"なんか、かなりカッコ良く出来上がった曲で、いうことなしですね。また、1曲目の"BNH"はこのバンドのテーマソングなんでしょうが、この曲もサックスが奏でるメロディがご機嫌です。
また、女性ヴォーカルが入ったナンバーは、ファンク・ミュージックそのものでし、曲によってはSHAKATAKにも通じる部分があります。
ASID JAZZでは、サンプリングもかなり使われるそうですが、このアルバムでは、殆ど使われておりませんので、いわゆる普通のジャズを聴いている方にも何も違和感無く聴けると思いますし、ファンク・ミュージックが好きな方も楽しく聴くことが出来るアルバムだと思いますね。
MIDNIGHT CRUISIN' (夜のドライヴ)にはもってこいのアルバムです。