Deacon Street Project / Deacon Street II (2006)

プロデュースはもちろんTommy Denanderで、このDenander氏は、ヨーロッパ発のメロディック・ロック、ハードポップのアルバムを見渡すと、かなりの頻度で目にする機会が多いのはご存知のとおりです。
80年代のアメリカのヒットアルバムで、Steve Lukatherの名前を良く目にした時と同じか、それ以上の活躍をしております。彼の名前がクレジットされているアルバムには、まず、ハズレは無いと思います。
ヴォーカルには、Stan Bushのほか、Grand IllusionのPeter Sundell、Sayitに参加しているGeir Ronning、Talk Of The TownのThomas Vikstromが、ギターにTommy Denanderなどのバックミュージシャンに支えられたこのプロジェクトの2ndですが、やはりというか、当然というか、メロディアスなナンバーが満載の1枚となっております。
Peter Sundellが歌う1曲目の"Beautiful Chardaine"はミディアム・テンポのメロディアスなナンバーで、お薦めの1曲です。
4曲目の"Save Me"はバックのギターが最高のメロディック・ロックのナンバーで、曲にメリハリがあるのが良いですね。
5曲目の"I Give This Promise"はアコースティカルなバラード・ナンバーです。どこかほのぼのした感じが良いです。
6曲目の"Now We Cry For You"では、Stan Bushがヴォーカルをとっており、曲もポップかつメロディアスで、Stan Bushがヴォーカルをとっているという訳ではないですが、このアルバムの一押しのナンバーだと思います。途中のギター・ソロが最高にカッコ良いです。
8曲目の"(Kill Us) On Another Day"は、これまた、とてもカッコ良いハードロック・ナンバーで、出来もこのアルバムの中で、1、2を争うほどです。バックの音にキレがあるほか、メロディアスで言うこと無しのナンバーです。
9曲目の"The Promise Of Forever"は再びバラード・ナンバーですが、曲の出来は、5曲目以上ですね。とにかくメロディアスです。
12曲目の"Easy As It Seems"は作者のクレジットにPaul Stanleyの名前がありますので、おそらくKISSのナンバーだと思いますが、いかしたロックンロール・ナンバーとなっております。
ラスト・ナンバーの"Jason"はTommy Denanderのペンによるインスト・ナンバーです。これまた、ロック・スピリットが溢れたナンバーで、ミュージシャンはAllstarsとなっており、ギターには、Steve Morse、Jeff Watson、Reb Beach、Christopher Cross、Marty Friedman、Bruce Gaitsch、Sayitなど豪華絢爛なギタリストがソロをとっており、Tommy Denanderとゲストのギタリストが交互にソロを弾いています。それにしても、このインスト・ナンバーは圧巻です。
それにしても、冒頭でも書きましたが、Tommy Denanderの関わったアルバムって、ハズレがないですね。
Stealin Horses / Stealin Horses (1988)

プロデュースは、Jeff Healey Bandなどを手がけたGreg Ladanyiで、バンドの準メンバーとして、ギターにKevin Dukes、キーボードにJai Windingの名前があります。Kevin Dukesは、Boz Scaggsが1985年に来日した時のギタリストとして有名です。Jai Windingはそれこそ数多くのセッションをしておりますので、AORや産業ロックファンには有名なキーボーディストです。
このバンドのメインは、ヴォーカルを担当しているKiya HeartwoodとドラムスのKopana Terryという二人の女性です。Kiyaのヴォーカルはそこそこ上手で、アルバムに収められている全ての曲に関わっており、ソングライターとしてもなかなかなものです。
また、バックを固めるミュージシャンは、ギターに、Waddy Waxhtel、Danny Kortchmar、Steve Lukather、ベースに、Mike Porcaro、Leland Sklar、ドラムスには、Russ Kunkel、John Robinsonが、ほかにNeil Youngがハーモニカを担当しています。
The SectionとTOTOの超協力スタジオ・ミュージシャンが脇を固めており、音の方も想像出来ると思いますが、その想像を裏切らないものとなっております。
内容はと言いますと、2曲目の"Where All The Rivers Run"は、Kevin Dukesのマンドリンが効果的なメロディアスなナンバーです。マンドリンが入っていますが、曲に泥臭さといったものが無く、とてもいかした曲に仕上がっています。
3曲目の"Rain"はそれこそHEARTに通じる産業ロック・ナンバーで、メロディアスな曲です。お薦めのナンバーですね。
4曲目の"Harriet Tubman"では、Neil Youngのハーモニカが聴けます。どちらかというとカントリー・フレーバーが漂うナンバーとなっております。
5曲目の"Walk Away"はメロディアスなバラード・ナンバーで、途中で短いながらもSteve Lukatherのギター・ソロが聴けます。
6曲目の"The Well"は産業ロックした曲で、この曲でもかなりカッコ良いギター・ソロを聴くことができます。この曲でのKiyaのヴォーカルは力強いです。
9曲目の"Tangled"はとてもカッコ良いナンバーです。バックのギターとベース、ドラムスのリズムコンビの音がとても良い響きを聴かせてくれます。
ラストナンバーの"Ballad Of The Pralltown Cafe"はアコースティカルなバラード・ナンバーで、メロディアスな曲です。
このアルバムはドイツのSchmankerl Recordsから購入した1枚で、12.93ユーロ(送料別)でした。ここで、初めて目にしたバンドでしたが、これって少しはレアなアルバムなんでしょうが、このネット・ショップは価格も良心的ですし、レスポンスも早いです。
今回このアルバムのほかにStan MeissnerやJaime Kyleなどのアルバムを購入しましたが、価格は他のネットショップより安かったように思います。
Ambition / Ambition (2006)

脇を固めるミュージシャンは、ギターにTommy Denander、もう一人のヴォーカリストとして、ほんの短期間ですが、TOTOに在籍していたJean Michel Byronが。Tommy Denanderが全曲にわたってギターを弾いていますので、期待もひとしおと言ったところです。
Tommy Denanderのギター・ソロから始まる1曲目の"Hold On"は、とてもメロディックな音を聴かせてくれるナンバーで、このアルバムの内容を十分期待させてくれるナンバーに仕上がっております。Tommy Denanderのギター・ソロは本当にカッコ良いです。
2曲目の"Hypocrites"は、Thom GriffinとJean Michel Byronのツイン・ヴォーカルによるナンバーで、曲に歯切れがある産業ロック・ナンバーで、ここでも、哀愁を帯びたTommy Denanderのギターが素晴らしく、お薦めのナンバーです。
4曲目の"Shaping Fate & Destiny"と6曲目の"Make It Alright"はTrillion時代を彷彿する産業ロック・ナンバーに仕上がっており、かなり良く出来た曲だと思います。
7曲目の"No Wasted Moments"はJoey CarboneとBill Champlinのペンによるメロディアスなバラード・ナンバーで、さすがといった1曲です。お薦めのナンバーです。
9曲目の"Too Much"は再びThom GriffinとJean Michel Byronのツイン・ヴォーカルによるナンバーで、この曲もメロディアスかつポップで、最高にいかしたナンバーに出来上がっております。お薦めの1曲ですね。
10曲目の"Hunger"はJean Michel Byronのヴォーカルによるナンバーですが、歌の上手さはThom Griffinに引けをとらないと思いますが、若干線が細い感じがします。この辺りが、TOTOをクビになった理由でしょうか?
全体を通して聴いてみますと、全曲捨て曲無しとは言えませんが、軽く平均点はクリアしていると思いますし、とにかく、Tommy Denanderのギターが最高です。
Blackjack / Blackjack - Worlds Apart

Amazonマーケットプレイスでの出品価格を見ると14,490円という馬鹿高い値段が付いていましたので、既に廃盤となりレア物となっているものと思われます。
このBlackjackですが、Michael BoltonとBruce KulickさらにはJimmy Haslipが在籍していたことで有名な産業ロックバンドです。
このアルバムは、彼等の1979年の"Blackjack"と1980年の"Worlds Apart"の2枚を1枚のCDに収めたものとなっております。1曲目から10曲目までが1stから、11曲目から20曲目までが2ndからとなっております。
1stのプロデュースはTom Dowdが担当しております。殆どの曲はMichael BoltonとBruce Kulickによって書かれております。
アルバムの中身は、この時代の背景もあり、いわゆる産業ロックしたものとなっております。
2曲目の"Heart Of Stone"は前奏が最高にいかしたメロディアスな産業ロックナンバーとなっております。
3曲目の"The Night Has Me Calling For You"がまたたまらなくカッコ良いナンバーで、Bruce Kulickのギターが最高です。
7曲目の"Countin' On You"もメロディアスな産業ロックナンバーでお薦めの曲です。
8曲目の"I'm Aware Of Your Love"はBALANCEにも通ずる躍動感のあるナンバーです。
9曲目の"For You"はホント、メロディアスなバラード・ナンバーでお薦めの1曲です。
11曲目以降は2ndからで、その11曲目の"My World Is Empty Without You"は最高にいかした産業ロックナンバーで、一押しの曲です。バックの音が本当にカッコ良いです。
3曲目の"Stay"はメロディアスなバラード・ナンバーで、これもお薦めです。
4曲目の"Airwaves"もBALANCE風の1曲です。16曲目の"Welcome To The World"もBruce Kulickのギターの音がカッコ良いナンバーです。この曲もお薦めの1曲です。
しかし、Bruce Kulickのギターは最高にカッコ良いですね。Michael Boltonのヴォーカルは、あのとおりちょっと濃過ぎるのが苦手と言われる方もおらられると思いますが。
Shadowman / Different Angels (2006)

それもそのはずで、FMとHeartlandさらにThunderとイギリスを代表するメロディアス・ハードロック・バンドの合体といったプロジェクトなんですから。
メンバーは、FMからSteve Overland、HeartlandからSteve Morris、ThunderからはChris ChildsとHarry Jamesの二人の彼等4人によるプロジェクトです。
このアルバムは2006年に発表された2ndアルバムです。なお、2004年に"Land Of The Living"という1stアルバムを出しており、こちらのアルバムもこの2ndに優るとも劣らない内容だそうですが、私は未だ耳にしておりません。
で、この2ndアルバムの内容はといいますと、冒頭にも書きましたとおり本当にいかしたメロディック・ロックなんですね。
1曲目の"Learn To Live Without You"には、ホントぶっ飛びました。とにかく前奏のギター・ソロが素晴らしいのです。続く、Steve Overlandのソウルフルなヴォーカルがこれまたカッコ良いときてます。この1曲で、このアルバムの良さを物語っています。最強の1曲です。
2曲目の"Take Me Home"もまたメロディアスなナンバーで、これもいけます。
3曲目の"Cry Wolf"での前奏と中間部での憂いを帯びたギター・ソロにはもう涙ものです。このナンバーはメロディアスなバラード・ナンバーで、とても良くできた曲だと思いますね。
4曲目の"When It's Gone It's Gone"はメロディアスなポップ・ナンバーといった感じの曲で、これもお薦めですね。
5曲目の"Way Of The World"でのSteve Morrisのアコースティカルなギターはもう何もいうことがありません。
7曲目の"Did It For Love"はこれまた最高にいかしたバラード・ナンバーで、Steve Overlandのヴォーカルがとても魅力的なナンバーです。このナンバーでも、Steve Morrisのエモーシナルなギターは最高です。
9曲目の"Dreams Die Hard"はどこかアメリカン・ロックの香りがするナンバーです。
12曲目の"Sine On"は産業ロックの香りがするメロディアスなナンバーで、かなりイケてます。
全体的に言えることは、Steve OverlandのソウルフルなヴォーカルとSteve Morrisの琴線に触れるエモーショナルなギターが最高のアルバムだと思います。もちろん、Chris ChildsとHarry Jamesのリズム・コンビの下支えがあってのことですが。
全曲捨て曲無しの強力な1枚ですね。
是非、1stも聴いてみようっと。
Danny Douma / Night Eyes (1979)

Fleetwood Mack一派のDanny Doumaの1979年発表の良質なAORアルバムです。
当時はあまり話題にもなりませんでしたが、それでも国内盤も出てましたし、Eric Claptonが6曲目の"Hate"でギターを弾いていることとMick Fleetwoodがエグゼクティヴ・プロデューサーということ、さらにAOR然とした内容から、コアなAORファンからは注目された1枚でした。
Eric Claptonのほか、ほぼ全曲にわたりキーボードにはJay Gruskaが、あとは曲によって、Mick Fleetwood、John McVie、Christine McVie、Lindsey BuckinghamのFleetwood Mack勢が脇を固めております。
全曲Danny Doumaのペンによるアルバムで、全体的に、メロディアスなナンバーが多く、特に2曲目の"Dontcha Break My Heart"はDavid WoodfordのSaxとJay Gruskaのキーボードが最高にいかした、ホント、メロディアスなバラードナンバーで、これぞAORといった趣の1曲です。この曲1曲のために、このアルバムを購入しても損は無いと思います。
3曲目の"Endlessly"と7曲目の"No Meaning Without You"では、Amos Garrettが渋いギターを聴かせてくれています。
4曲目の"Broken Wing"(Mr. Misterのは"Broken Wings"です)も洒落たAORナンバーとなっており、これも聴きものです。
6曲目の"Hate You"では、Eric ClaptonのDobro Guitarっぽい音といかしたギター・ソロを聴くことができます。
8曲目の"Beauty Has An Ache"では、Lindsey Buckinghamのギターも聴けます。
9曲目の"Love Now"もメロディアスなAORナンバーで、バックのJay Gruskaのキーボードがいかしてます。
ラストナンバーで10曲目の"Sweet Home"はJay Gruskaのピアノの音が美しいメロディアスなバラード・ナンバーです。
しかし、このWounded Bird Recordsというレーベルはやってくれます。
ホント、渋めのアルバムの初CD化、再CD化などやることがニクイですね。
6月にはGregg Rolieも再発されますし、Marc Tannerも予定されているということで、一番注目したい、して欲しいレーベルだと思います。
David Roberts / All Dressed Up (1982)

このアルバム、以前ワーナー・エレクトラからCD化されましたが、すぐに廃盤となり、AORフリークを自認する私自身が出ていたことも知らなかった、というお粗末な経験をしました。出ていたことを知った時は既に遅く、当時HMVのネットショップのカタログには載っていましたが、廃盤という憂い気な目に遭いました。その後、中古CDショップを隈なく回りましたが、全くというほど巡り会うことはありませんでしたし、ネットで検索してもなかなかヒットせず、たとえ有ったとしても5桁を超える値段ばかりという状況でした。
このアルバムは、アナログ・ディスクは所有してますので、パソコンに取り入れてCD化もしましたが、針の擦れる音が気になりました。そういうこともあって、ようやくCDからのコピーを手に入れて、愛聴盤として今でも良く聴いていました。
それが、通常の値段で再発でしょう。もう、これは驚愕ものですし、嬉しくてたまりません。発売は7月下旬とのことらしいです。
そういった情報が入り、今日は、このアルバムを聴き直してみました。
AIRPLAYやTOTOに通じるロマンティック・ハードネスといった曲もありますが、"Boys Of Autumn"というバラード・ナンバーなんかもあったり(このアルバムで一番最初に好きになったナンバーです)で、やっぱり、最高のAORアルバムです。他には、Nielsen-Pearsonがカヴァーした"Too Good To Last"やDiana Rossが"Anywhere You Run To"をカヴァーしたりと、とにかく優れたナンバーが数多く収められております。
私としては、1曲目の"All In The Name Of Love"、2曲目の"Too Good To Last"、3曲目の"Someone Like You"のロマンティック・ハードネス調のナンバーが好きで、アナログ時代はこれらの曲が収められているA面をいつも聴いておりました。
とにかく、これらの曲をリマスター音源で聴けることは至上の喜びです。
最近のWounded Bird Records、更には、日本のVivid Soudはホント良くやってくれます。そういえば、Neilsen-Pearsonの2in1やMichael Johnson、Roby Dukeの1st、Jim PhotogloなんかもVivid Soundでした。
Gregg Rolie、Marc Tanner、Danny DoumaさらにはこのDavid Robertsでしょう、70年代後半から80年代前半までのAORをリアルタイムに経験されたコアなAORファンにとって、今年は、かなり期待を持てる年になりそうですね。(ところで、何をやってるソニーの「洋楽秘宝館」と言いたいですね)
Jay Graydon / The 70th (2006)

アルバム・タイトルは"The 70th"でアーティストはJay Graydonです。
封を切って、CDをプレーヤーにかけ、1曲目の"If There's A Way"の前奏を聴いたとたん、これって、紛れも無くAIRPLAYでしょう!!、でした。
このアルバムは、Jay Graydonが関わった70年代の音源(既発表、未発表に拘らず)をJay自身がリミックス、リマスターしたものが収められております。
未発表のナンバーが聴けるのはとても嬉しいですが、それ以上に既発表の曲の方がとても興味を惹きました。
4曲目の"You're My Day"と8曲目の"Throw A Little Bit Of Love My Way"はCory Wellsの1stアルバムに収められていたナンバーです。曲の出来はホント最高です。4曲目のアレンジは、Cory Wellsに収められていたものとほぼ変わりませんが、8曲目は大分違います。2曲ともとても素晴らしいナンバーに仕上がっておりますが、いかんせん、ヴォーカルがCory Wellsじゃないのが、とても残念です。4曲目は、Lisa DalBello(彼女のアルバムも確かCoryと同じ時期に出ていたと思いますし、CD化もされています)が、8曲目はEd Whitingという男性ヴォーカリストが歌っています。8曲目は、最高にいかしたバラード・ナンバーですが、ホント、Cory Wellsのヴォーカルで聴きたかったナンバーです。
6曲目の"Secret Love"は、まさに愕きもののナンバーです。何てたって、ヴォーカルがあのMarc Jordanなんですから。おそらくBlue Desertの時に録音されたものなんでしょうが、曲の出来も良く、Marc Jordanが大好きな私にとって、この曲が入っているだけで、もう、何も言うことがありません。
5曲目は"Should We Carry On"で、このナンバーはAIRPLAYに収めあられていたもののヴァージョン違いです。当時も好きなナンバーでしたが、今聴いてもホレボレするナンバーです。
7曲目は"She Waits For Me"です。AIRPLAYのシングルとして発表されたナンバーで、この日本での人気を決定付けたナンバーです。これも何も言うことがありませんが、出来としてはオリジナル・ナンバーの方が良いですね。
未発表曲については、冒頭にも書きましたが、1曲目の"If There's A Way"はモロAORPLAYで、"She Waits For Me"に似たメロディを持った曲で、最高にいかしてます。AIRPLAYを聴いていた当時に戻ってしまいました。
2曲目の"What Good Is Love"では、Bill Champlinがヴォーカルのあのいつもの声が聴けますし、バックの伸びのあるJayのギターソロは涙ものです。
3曲目の"You Can Count On Me"でのミュージシャンを見ると、Jayのほか、David Foster、Mike Bairdなどとなっており、このナンバーはおそらくAIPLAYのアルバムの時の録音のものと思われます。とてもメロディアスなバラード・ナンバーです。
9曲目の"I Fall In Love Every Day"は軽快なナンバーで、Jayのギターも若干ジャジーな雰囲気です。
10曲目の"Love Flows"はDavid Fosterとの共作のバラード・ナンバーです。このナンバーのミュージシャンは、David Foster、David Hungate、Jeff Porcaroですので、録音もAIRPLAYと同時期だと思いますね。
11曲目は10曲目の別ヴァージョンで、ヴォーカルがスキャット風です。
12曲目から16曲目は"Ted's Theme"というタイトルのデモ・ヴァージョンです。曲として完成されたものではありませんが、メロディを聴く限りなかなかだと思いますよ。ところで、このTedって誰なんでしょうか?
17曲目の"Sony Jingle"は、何となくテレビのコマーシャルに流れているようなナンバーです。曲も短めです。
18曲目及び19曲目は、1曲目及び2曲目のそれぞれのインスト・ナンバーです。
20曲目の"It's Right To Be In Love"では、再びBill Cahmplinのヴォーカルを聴けます。このナンバーも本当に洒落たAORナンバーになっております。
実を言いますと、このアルバムについてはあまり期待していたわけじゃないんです。そういうことで、発売から相当経って、の購入だったわけです。それが、とても勘違いだったということが判りました。
これは、紛れも無くAIRPLAYを彷彿させるAORアルバムです。今のAORに不満を持っていらっしゃる往年のファンの皆様には、絶対お薦めです。是非、聴いてみるべきですね。
納得させてくれるアルバムです。
なお、このアルバムもCD Babyで購入することができます。
Pete Bardens / Big Sky (1994)

昨年6月に、彼の1979年のアルバム"Heart To Heart"が紙ジャケで発売されたけど、その時、初めて彼のソロ・アルバムを聴きました。このアルバムは、私のホームページでも紹介しておりますが、そこにも書いてありますとおり、かなり良く出来たAORアルバムだと思いました。
それ以降、彼の他のアルバムを、ということで、今日紹介します"Big Sky"や"The Art Of Levitation"、それと2枚組のベスト・アルバムなどを購入しました(2枚組のベストは、まだ手元にありませんが)。
で、やっぱり思うことは、この"Big Sky"に収められている曲を聴く限り、これは紛れも無くAORのアルバムだということです。
1曲目の"China Blue"はそれこそメロディアスなAORナンバーでしょう。
2曲目の"Puerto Rico"なんかはとてもポップなご機嫌なナンバーです。
タイトル・ナンバーの3曲目"Big Sky"ぼ出だしと中間部のサックスの音はタメ息物で、また、雄大さを感じさせる曲に乗るPete Bardensのヴォーカルもいかしてます。でも、決してプログレではありません。これはAORです。
4曲目の"Gunblasters"はインスト物ですが、あまりプログレ色は感じず、ギター・インスト物のメロディック・ロックといった趣きのナンバーです。
7曲目の"A Brave New World"もインスト物で、これはプログレの香りがするナンバーですが、Pete Bardensのキーボードが最高です。中間から曲も盛り上がり圧巻です。
10曲目の"For Old Times Sake"でのPete Bardensのピアノは素晴らしいの一言に尽きます。ただ曲が短いのが難点で、もうちょっと聴きたい、そんな感じをさせる曲です。
続く11曲目の"Scarletti"でのピアノはクラシック音楽を聴いているような感じのナンバーです(これも曲が短いのが難点です。
ラスト・ナンバーの"Bump 'N 'Grind"は曲名が示すとおりかなりファンキーなインスト物で、これは、まさにFusionでしょう。
ということで、このPete Bardensですが、プログレ・ファンだけでなく、AORファンにも当然受け入れられるサウンド・スタイルを持ったアーティストです。
これで、彼の全てのアルバムを集めたくなりましたね。
Ray Parker,Jr. / I'm Free ! (2006)

それでも、2002年には、斉藤ノブなどの日本人の有名スタジオミュージシャンをバックに"Ray Parker Jr. with State Of The Rhythm"というジャズのライヴ・アルバムなんかも出しておりましたが、これがまるでつまらない内容でガッカリしました。
彼のオフィシャル・サイトを見ていたら、新作のアナウンスはずっとありましたが、何時出るのかなと思っていましたら、やっと出たアルバムが今日紹介するアルバムです。
ご覧のとおり昔の面影も無く、頭を見るとちょっときてるし、少し太めででもあります。あのセクシーさがRay Parker,Jrの持ち味でしたから、外見を見る限りでは物足りなさを感じてしまいます。
で、このアルバムですが、これは久々のヒットだと思います。まあ、昔の"A Woman Needs Love"の頃の勢いを求めることは当然無理でしょうが、それでも、歌ものでの彼のヴォーカルは昔のままセクシーですし、リズム・ギタリストとしての第一人者としての彼はそのままです。
タイトル・ナンバーの"I'm Free !"はとてもご機嫌なブルース・タッチのメロディアスなロック・チューンで、"The Other Woman"を彷彿させてくれます。"Sunset Ray"はモロ、スムース・ジャズで、ウエス・モンゴメリーばりのギターを聴かせてくれていますし、曲の出来も素晴らしいです。"Forgive Me"はそれこそ"A Woman Needs Love"時代の彼のナンバーみたいで、これぞRay Parker,Jrといったものとなっております。また、"The Book"はシングル・カット向けのポップなナンバーでかなりいかしてます。
全体的には、ほぼAORでしょうか。ヴォーカル物とインスト物が半々ぐらいで、ヴォーカル物も魅力的なRayのあの囁くように歌う声がいかしてますし、インスト物はスムース・ジャズ系のメロディアスなナンバーが多く、とても良く出来ていると思います。
でも、"A Woman Needs Love"や"The Other Woman"みたいなメローなブラコンのフル・アルバムも聴いてみたいですね。
私は昔(今から20年以上前)、生で彼のステージを見たことがありますが、その時のRay Parker,Jrはホント最高にカッコ良かったです。
彼については、"Jack & Jill"からのファンですので、これからもコンスタントにアルバムを発表して、健在ぶりを示して欲しいものです。
なお、このアルバムはCD Babyというアメリカのネット・ショップで購入できます。
Brand New Heavies / Put The Funk Back In It (Best Of The Asid Jazz Years) (2001)

アシッドジャズのルーツは、ジャズ、ファンク、ソウル、ヒップホップなどらしいです。
また、アシッドジャズという言葉が広く知られるようになったのは、1988年に『ACID JAZZ』というレーベルが誕生してからだそうです。
ということで、ASID JAZZとはノリの良いファンキーなジャズということだと解釈できますね。
ASID JAZZの有名なアーティストといえば、James Taylor Quartet が良く知られていますが、今日紹介しますこのBrand New Heaviesもかなり名の知れたAcid Jazzのアーティストらしいです。
このアルバムは、2枚組のベスト・アルバムで、それも冒頭に触れたASID JAZZ RECORDS時代のナンバーを集めたものです。市内のHMVで以前に500円で仕入れたものです。実をいいますと今日に至るまで一度も聴いておりませんでした。
で、聴いた感想は、全く解釈したとおりで、ノリの良いファンキーな曲が詰まっております。
インスト・ナンバーは、本当にファンキーなジャズといった感じです。最高にいかしたファンキーなサックスとギターの音色が魅力的なナンバーが多いです。Disc 1の7曲目の"Sphynx"なんか、かなりカッコ良く出来上がった曲で、いうことなしですね。また、1曲目の"BNH"はこのバンドのテーマソングなんでしょうが、この曲もサックスが奏でるメロディがご機嫌です。
また、女性ヴォーカルが入ったナンバーは、ファンク・ミュージックそのものでし、曲によってはSHAKATAKにも通じる部分があります。
ASID JAZZでは、サンプリングもかなり使われるそうですが、このアルバムでは、殆ど使われておりませんので、いわゆる普通のジャズを聴いている方にも何も違和感無く聴けると思いますし、ファンク・ミュージックが好きな方も楽しく聴くことが出来るアルバムだと思いますね。
MIDNIGHT CRUISIN' (夜のドライヴ)にはもってこいのアルバムです。
Roy Orbison / The Very Best Of (1996)

Roy Orbisonはそれこそ、かなり古くから名前は知っておりましたし、大ヒットした"Oh, Pretty Woman"などは何度も聴く機会がありましたが、私が自ら彼のアルバムを聴こうとは考えてもいませんでした。
それが、George Harrison、Jeff Lynne、Bob Dylan、Tom Pettyらで組まれた覆面バンドのTraveling Wilburysをきっかけに、彼のアルバムを聴いてみたいと思ったわけです。アルバムを聴くのと並行して、彼について調べてみますと、彼を敬愛する、あるいは、彼に影響されたミュージシャンがかなりいることがわかりました。先ほどのGeorge Harrison以外にもBruce Springstennなんかも彼の信望者だったようです。彼等の多くが、Roy Orbisonのヴォーカルをたいそう気に入っているようで、曰く「絹の声を持つ男」という代名詞までついたようであります。
そのような彼のヴォーカルがふんだんに収められているのが、このベスト・アルバムです。
大ヒット・ナンバーの"Oh, Pretty Woman"、"Only The Lonely"さらには"Blue Bayou"、"Ooby, Dooby"などの名曲を聴くと、「絹の声を持つ男」という表現もあながち嘘でもなく、若干高めのキーで歌うヴォーカルも独特な雰囲気があって結構ハマるなあ、とも思います。
また、Jeff Lynneがプロデュースしたナンバーの"You Got It"や"California Blue"なんかは、モロ、Traveling Wilburysといった感じで、最高にいかしてます。
ただ、このRoy Orbisonも1988年に帰らぬ人となりました。これによりTraveling Wilburysの2ndアルバムも未完成となったようで、Traveling Wilburysの2枚目のアルバムのタイトルは"VOL.3"となったようです。
Vince Neil / Exposed (1993)

このCDは買った当初は、まあまあ聴いておりましたが、今となっては、どういった曲が収録されていたか記憶にありません。ということで、たまに聴いてみようと思い、このアルバムを聴きながらの整理となった次第です。
Vince Neilは元Motley Crueのヴォーカリストだったことは皆さんご存知のことと思います。Motley Crueは、1980年代後半のLA Metalの中心的バンドで、人気の高いバンドでした。このアルバムは、Vince Neilが1992年に脱退して、翌年に発表したファーストです。
バックを務めるメンバーも豪華で、ギターにSteve Stevens、ドラムスに元Enuff Z'NuffのVik Foxxなどを起用しております。プロデューサーがRon Nevisonということもあり、メロディアスなポップ・メタルとなっております。
聴き進んで、2曲目の"Sister Of Pain"を聴いた時、「そうそうこの曲だよ」って、当時聴いた時に一番目に好きになった曲だったな、なんて思いながら、このメロディアスでフックのあるメロディを持った曲を久し振りに聴いて思わずニヤついてしまいました。2曲目、3曲目ともにご機嫌なロックンロール・ナンバーですし、6曲目の"Can't Change Me"のポップさはたまりません。このアルバムは国内盤で、ボーナス・トラックが2曲収められておりますが、Rod Stewartの"Blonde (Have More Fun)"のカヴァーをやってますが、この曲なんかは、本当にご機嫌なロックンロール・ナンバーで、かなりいかしてます。
全曲聴いた感じでは、このアルバムって、こんなに良かったっけ?、でした。あとは、Steve Stevensのギターは、ホント、カッコ良い!です。特に5曲目の"The Edge"での前奏のスパニッシュ・ギターは聴きものですし、曲に入ってからのエレクトリック・ギターの音には、ホレボレします。また、6曲目のでのアコースティック・ギターの音も言うこと無しです。彼の1989年の"Steve Stevens Atomic Playboys"も最高のアルバムでしたが。
ところで、このアルバムですが、中古屋さんあたりでは、200円とか300円とか二束三文で売っておりますが、少なくとも、それより遥かに高い価値があるアルバムだと思います。メロディアス・ハードロックが好きで、所有していない方は、是非聴いてみるべきですね。
Bloodstone / The Very Best Of (1997)

帰りの便はANAの19:30の便でした。仕事を終え、羽田空港に着いたのが、18時をちょっと過ぎたあたりで、搭乗時間までまだ時間があったことから、読書をと思い、空港内のエアポート・ラウンジへ行きました。エアポート・ラウンジは、搭乗券とクレジット・カード(ゴールド・カードが多い)を提示すれば、ソフト・ドリンク類は無料で、結構ゆったりした椅子で寛げます。このサービスは、かなり前からあり、時間に余裕がある時はいつも利用していました。でも、このサービスを知らない人が結構多いようで、いつもは、すぐに入ることができましたが、今日は、10分ほど待たされました。今回、初めて待たされましたので、ビックリしましたが、おそらく、このサービスが結構浸透してきたんですね。なお、このサービスは千歳空港にもあります。
そして、いざ搭乗して、快適なクルージング後(というのは、私にはあたりません。飛行機は大の苦手です。)、千歳空港に着陸する段になって、空港が霧のため、着陸出来ないという事態に遭遇いたしました。結局は、30分ほど上空を旋回して無事着陸の運びとなったわけですが。
ということで、帰宅が午後の11時となってしまいました。
で、家に着くと、今回紹介するBLOODSTONEのベスト・アルバムがAMAZON JPから届いていたわけです。今このアルバムを聴きながらこのブログを書いております。
このBLOODSTONEというバンドについては、実を言いますと今回初めて知りました。AORやハードロックほどには、FUNKやブラック・コンテンポラリーに詳しくはありませんが、いろいろ調べてみますと、このグループは活動暦も長くそこそこヒットしたナンバーもあり、FUNKファンにとっては、相当名の知れたグループのようです。
実際、このベスト・アルバムに収められているナンバーは、1972年のファーストから1982年までのナンバーが収められています。最初の頃のナンバーはやはり古さを感じますが(それでも、メロディアスな曲が多くて、気に入ってます)、1976年のアルバム"DO YOU WANNA DO A THING"には、ギターにJay Graydonが参加しており、曲もかなり洒落たものとなっております。
まだネットで調べておりませんが、この時期のアルバムに収められているナンバーを聴いてみたいと思いましたので、是非、手に入れてみようかなと思っております。
でも、ホントFunkって良いですね。
Teresa Teng / Golden Best (2003)

現在、Sky Perfect TVを契約しておりますが、パチスロが好きなもので、パチンコ・パチスロ専門チャンネルも契約しております。パチスロを専門に打っており、パチンコは殆どしない私ですが、パチンコの新台情報なんかがオンエアされていて、時々見ております。その中で、テレサ・テンをキャラクターにした台(最近は、沢田研二とかもあるみたいですし、パチスロもその傾向があります)が紹介されておりました。この台はもうホールに導入されてから、2,3ヶ月は経過しているようです。
実は、このCDの購入のきっかけは、その番組でした。テレサ・テンはもちろん昔から知っておりますし、歌謡番組などで何度も拝見してますし、ヒット曲も知っております。
で、何故、購入したかと申しますと、その番組でテレサ・テンのパチンコ台を紹介した時に、流れていた彼女の歌声にとても新鮮さを感じたからです。テレビで何度も聴いた「つぐない」という曲ですが、これが以前に聴いた時よりもとても良い曲に聴こえました。それで他の曲も聴いてみたくなって、このベスト・アルバムを購入した次第です。
知らない曲の方が多かったですが、大ヒットした「愛人」「時の流れに身をまかせ」「空港」などという曲は、こうやってじっくり聴いてみると、なかなか良い曲に思えてきます。日本語で歌う彼女のアクセントはちょっとという部分もありますが、歌は上手い人だなと思いますね。男女含めて、彼女のファンが多いのも納得です。
もう、既に他界しているのはとても残念ですが。
演歌は日本人の心、みたいなされ方をしますが、別に演歌を聴かない人にも、マイナー調のメロディが好まれていることは事実です。良く、メロディアス・ハードロックの曲の表現で、「日本人の琴線に触れる」という言い方がありますが、こういった曲もマイナー調の曲が殆どです。
日本人は、このマイナー調のメロディが大好きなんです。
だからといって、テレサ・テンのアルバムを契機に他の演歌を聴こうとは思っておりませんが。
Mr Finger / Introduction (1992)

で、今日、紹介いたしますMr Fingerは、内容も知らず、市内のリサイクル・ショップで新品が290円で売っていたものを購入しました。内容がかなり良かったので、今日、このアルバムを紹介しようと思い、Mr Fingerをネットで調べたところ、このプロジェクトのリーダーがLarry Heardという人物で、このLarryがいわゆる"DEEP HOUSE"の第一人者で、このアルバムに収められている"Closer"というナンバーがかなりヒットしたという事実が判りました。
先ず思ったことは、これがハウスなの?っていうことですね。リズム・ボックスを多用しているものの、メロディアスなナンバーも多く、殆どスムース・ジャズやUKファンクっぽいブラコンという感じでした。
さらに調べてみますと、"DEEP HOUSE"が「ジャズやボッサとも関係の深いダンサブルな音楽」ともあり、この言葉を見て思わず納得したわけです。
特に、1曲目の"Closer"というナンバーはキーボードとパーカッションが主体のダンサンブルなメロディアスなナンバーで、このサウンドにのるヴォーカルもとても良く、ヒットするのも当然という曲で、私も一発で気に入ってしまいました。また、2曲目の"On A Corner Called Jazz"というナンバーはタイトルにJAZZという言葉も入っているし、この曲のバックで流れるサックスの音も気持ち良いですし、これは紛れも無くスムース・ジャズでしょう、とも思いました。
ほかのナンバーもとても聴き易いナンバーばかりでして、先にも書きましたが、リズムボックスは多く使われておりますが、ピアノやサックスの音を聴く限り、普段聴いているスムース・ジャズとあまり変わりが無く、全くというほど違和感がありませんでした。
これがハウス音楽だったのかと、自分なりに理解しましたが、ハウス音楽には、"DEEP HOUSE"に対し、"HARD HOUSE"というのもあるみたいで、こちらは、少し気後れする部分がありそうすが、これからもこのハウス音楽に触れる機会を増やしたいと思っている今日この頃です。
でも、テクノの発展系にたいなディスコ-クラブっていうのかな?-で流れているトランス・ミュージックはちょっと付いていけません、というより、つまんないんで。
でも、このMr Fingersの"Introduction"はお薦めですね。
a-ha / Hunting High And Low (1985)
講談社から出ている「ロック栄光の50年-Rock In Golden Age」という月2回発行の雑誌があります。この雑誌では、1950代後半からほぼ現在までの、ロックの歩みを紹介している雑誌ですが、写真の数はまあまあなんですが、1冊当たりの情報量はあまりなく、全体で50ページということで、とにかく薄いのが欠点です。全30刊を予定しており、現在まで28刊まで出ておりますので、もうすぐ完了となります。特集記事によっては、そこそこ面白いものもあったりで、まあ、楽しめます。この雑誌の中に、「大人ロックへの道」という7コマ程度のマンガが掲載されておりますが、これが、最高に良い!!サブ・タイトルに「ひさかたぶりに”ロック”したくなった大人達に贈る、再スタート心得ガイド」とあり、主人公は、私と同じ年代だと思われます。2006/5/10号では、「レコード、CD類を整理するときの振る舞い」としてストーリーが語られています。
私も、かなりの数のCDとレコードを所有しており、整理するにあたっては、とても苦慮しております。当初は、ABCD順にアーティスト毎に整理しておりましたが、新しいCDを次から次へと購入しているうちに、棚に収まらなくなり、最近では、何処に何があるのかが、全くといっていいほど判らない状態です。常時聴くCDはだいたい固めて置いてありますのでわかりますが、そういえばあのCDがあったはずだから、久し振りに聴いてみようとすると、探すのに大変苦労しています。また、CDショップでCDを購入する時、このCDは確か持っていなかったからと思って購入すると、これが家に帰って調べるとあったりします。同じCDを何枚か持つはめになります。中古CDショップに持って行っても二束三文にしかなりません。最近では、ネットで個人売買も出来ますが、あまりマイナーなものですと、なかなか買い手もみつかりません。ということで、CDの整理は結構大変なことです。
今回の、「ロック栄光の50年」ですが、1981から1990年までの80年代ロックの特集をしております。ライヴ・エイドとMTVとCDということで、Michael JacksonやU2などを紹介しております。1980年代はそれまでのレコードからCDへと移行し、80年代の後半では、CDのプレス枚数がレコードを上回ることとなります。当初、1枚3000円以上したCDが今では、新譜でも2000円程度で買えますし、再発盤であれば1000円ちょっとで買えます。私はCD派です。なんせ使い勝手が良いのと手軽に録音出来るということが良いですね。最近は、リマスターされたりで、音も数段良くなっていますし。
あと、80年代といえばMTVですが、MTVの功罪というものはとても大きいものがあります。それまでのラジオからヒット曲が出るということがあまりなくなり、とにかく、ビデオ・クリップを作ってMTVで流してもらうということが主体となりました。音楽も商業主義に徹し、とにかく売れるものを、という時代になってしまいました。今のアメリカの音楽市場ほどつまらないものは無いと思います。そういいながらも、MTVで流れていた曲にも沢山良いものがあり、ビジュアルが曲に最高の効果を与えたものもあります。
今回紹介します、ノルウェー出身のa-haの1st"Hunting High And Low"は、MTVを最大限利用して大ヒットとなったアルバムです。このアルバムに収められている"Take On Me"を初めてMTVで見た時は、ビデオ・クリップの作りも良く、ストーリー性もあるし、曲がとてもカッコ良く、また、ビレオ・クリップに出てくる女の子の可愛さもあり、すぐに好きになりました。まさにこのナンバーこそMTVを良く顕した曲だと思います。
MTVという言葉を聞くと、私にとって、すぐ目に浮かぶのは、a-haの"Take On Me"ですね。
Chris Spedding / Click Clack (2005)

彼の活動暦は長く、古くは、Battered Ornaments(このバンドには、Creamに曲を提供していたPete Brownが在籍していたことで有名)やNucleusといったジャズロック・バンドでギターを弾いていました。自身も1970年にSong Without Words(無言歌)というジャズロックのアルバムを出しています。
その後、元FreeのAndy FraserとThe Sharksというバンドを組み、2枚のアルバムを出したが、あまり話題にもならず解散(なお、1995年には、再結成して、3rdアルバムを発表-これも殆ど話題にならず)。
解散後は、ソロ活動やセッション活動などをこなし、今でも現役バリバリでコンスタントにアルバムを発表しています。彼の最も有名なアルバムは、1976年に発表した”Chris Spedding”で、何が有名かと申しますと、このアルバムに収められている”Guitar Jamboree”というナンバーですが、B.B. King, Jimi Hendrix, Eric Clapton, Jeff Beck, Jimmy Page, George Harrison, David Gilmour, Keith Richards, Leslie Westなどの錚々たるギタリストの音真似をやっており、そのどれもが、特徴を良く掴んでおり、ソックリなんです。以来、私は、Chris Speddingの大ファンで、アルバムが発表される毎に購入しております。
このChris Spedding自身のソロ活動で、Jazzをやったり、Rock & Rollをやったり、また、Punkをやったりで、器用なギタリストなんですが、それがアダとなっているところもあります。
また、セッション活動も多くこなし、Bryan FerryやPaul McCartneyのほか、Robert Gordonとのロックンロールアルバムでのセッションは有名です。
そんなChris Speddingが2005年に発表したのがこの”Click Clack”です。前作”One Step Ahead Of The Blues”では、ブルースを演ったかと思えば、この最新作では、彼の集大成みたいなアルバムで、Jazzあり、Rock & Rollあり、Punkあり、Bluesありの内容となっており、とても楽しめます。彼の歌は決して上手ではない(どちらかと言えば下手か?)ですが、味はありますし、ギターはもうこれは本物で、最高にカッコ良いです。
騙されたと思って聴いてみてはいかがでしょうか(でも、彼のことを良く知らない方は、1976年に出された”Chris Spedding”を聴かれた方が良いかも。このアルバムは、”Guitar Jamboree”のほかにもRock & Rollを主体としたとてもカッコ良いナンバーが収められていますよ)。
John O'Banion / John O'Banion (1981)
CDのオークション・サイトなどを覗くと、これら貴重盤がかなりの高額で取引されているようです。例えば、David Robertsの"All Dressed Up"や私のホームページで紹介しているThe Marc Tanner Band、さらにはMarc JordanなどのAOR系のアーティストが多いように見受けられます。もちろん、AORに対してはコアなファンがいることを知っておりますし、私もまたその一人だと思っております。また、私のようなコアなファンは、コピーじゃ絶対ダメで、本物が手元にないと我慢ができないわけです。ですから、手元に無いCDは無性に欲しくなります。もう、完全なコレクターになってしまっているんですね。まあ、私の場合は、好きなアーティストについては、ほぼ、揃っていると自負していますので、オークション・サイトはあまり利用したことはないですね。ただ、所有していなCDもありますので、その場合は利用しますが、ヤフーは一度も利用したことはありません。理由は、やはり高いということです。でも、海外のe-Bayは何度か利用したことがあります。まあ、総体的には、安いと思いますので。
そこで、冒頭の質問になるわけですが、私は、5,000円を超えれば買いません。今まで、購入したもので、一番高かったのが、"Youngblood"というサントラ盤でした。これには、Marc Jordanの"Soldier Of Fortune"というアルバムと別ヴァージョンが収められていたからですが、あとで、いろいろネットで調べていくと、そんなに出さなくとも手に入れられたようです。あとは、Bridge 2 Farのアルバムですが、これは、5,000円をちょっと切る値段でしたね。あと、もう1枚は、Marc Jordanの"Live At El Mocambo"というアルバムでしたが、これも5,000円ぐらいでした。
David RobertsやThe Marc Tanner Bandの本物は所有しておりません。だからといって、10,000円以上のお金を出す気にはならないですね。どちらも、アナログ・ディスクは持っていますし、CDのコピーもありますので。でも、5,000円程度だったら、即ゲットでしょうが。
で、本日紹介します、John O'Banionのアルバムですが、以前にAmazonマーケットプレイスで見た時は、10.000円程度しておりました(今は、リストに無いようですが)。また、Amazonマーケットプレイスを見ますと、"Danger"に、27,682円(2006.5.11現在)という馬鹿高い値段がついていました(しかし、この値段で誰が買うのでしょうか、信じられない値段です)。
もちろん、このJohn O'Banionのファースト・アルバムは良く出来たAORアルバムですので、所有していないAORファンにとっては、喉から手が出るほど欲しいアルバムに違いません。ただ単に甘いAORと違い、若干ハードな音づくりにフックの効いたメロディに乗るJohn O'Banionのヴォーカルは、もう涙ものです。全曲捨て曲無しの強力な1枚だと、私は思っておりますし、おそらく、全てとはいいませんが、かなりのAORファンがそう思っていると思います。ちなみに、私は、このアルバムの中では、3曲目の"Love Is Blind"が一番好きです。
もし、このアルバムを持っていらっしゃらなくて、手に入れたいと思っている方がおられましたら、とりあえず、気長に待ってみましょう。先日のブログでも書きましたが、Wounded Bird Recordsから再発されるかも知れませんし。
Surf City - Surf Sounds 100% Genuine - Since 1960 (3 CD)

Surf Rockの大御所といえば、The Beach Boysでしょうね。60年代には紛れもなくジャンルとして確立されていたと思います。The Beach Boysのほか、Jan & Deanなんかが有名でした。
また、インストルメンタル・グループとしては、The VenturesやThe Surfarisなんかののサウンドは、軽快で夏を感じさせる楽曲が多かったと思います。70年代以降になると、サウンドもかなり変化しましたが、Kalapanaは、60年代の血を受け継いだバンドだと思いますし、Pablo Cruiseのサウンドは、夏向けの音という感じでした。
Surf Rockは、それこそ夏向けの音楽で、夏の日差しを浴びて海岸線をドライヴするにはもってこいの音楽です。もちろん、エアコンをストップし、車の窓を全開にして、フル・ヴォリュームで聴くというのが、最高のシチュエーションでしょうね。
ということを、今の時代にやっても誰も振り向いてくれません。先ず、60年代の楽曲が古すぎて若い奴等にはわかるハズも無く、ダサいと云われるのオチかな。振り向いてくれるのは、50代のオッサン、オバサンだけでしょうが、それでも、これがカッコ良いと思われた時代は確実にありました。
1960年代といえば、私が中学、高校生で、青春の真っ盛りでした。もちろん、The Beatlesが一番好きでしたが、The Beach BoysもThe Venturesも聴いておりました。The Beach Boysに関しては、"Good Vibrations"が、The Venturesに関しては、"Surf Rider"というナンバーがとても好きでしたね。The Venturesは日本にエレキ・ブームをもたらし立役者ということで、私としては偉大なバンドだと思っております。
今日紹介しますのは、久しぶりに市内のTower Recordに出向いて購入したボックス物です。3枚もので1,470円という安さもあって、即ゲットしました。
タイトルは、"SURF CITY"とあり、Surf Sounds 100% Genuine - Since 1960というサブ・タイトルが付いております。
収められているのは60年代のアーティストばかりで、The Beach Boys、Jan & Dean、The Venturesといった有名どころからマイナーなアーティストのナンバーまで、全60曲が収録されております。なお、このボックスには、"Good Vibrations"は収められておりませんが、"Surf Rider"は収められています。
50代以上の方には、最高に懐かしいナンバーばかりです。また、聴いたことのない若い方には、Surf Rockとして一時代を築いたアーティストばかりですので、ロックの歴史を知るにはもってこいのボックスです。
これから、夏に向け、ピッタリのナンバーばかりです。
是非、聴いてね。
Richie Kotzen / Richie Kotzen's Fever Dream (1990)
また、併せて、先日のThe Rolling Stones公演での前座の話にも触れておりました。
私も、このコンサートに足を運び、先ず、前座があるということにビックリし、さらにその前座がRichie Kotzenだったことに、またビックリしました。エー、何でRichie Kotzenが前座なの?っていう感じでした。
少なくともアリーナを満員に出来るほど、この日本ではメジャーなアーティストじゃないかも知れないけど、コンスタントにアルバムも出しておりますし、ソロ公演では、そこそこ客を呼べるアーティストだと思っておりましたので。
ただ、このインタビュー記事を読む限りでは、世間は決して甘くなく、本人もそれを自覚しているようです。(単純に、私がデビュー当時からのファンで、Richieのアルバムは最高にカッコ良いので、皆聴いているはずだ、と思い込んでいただけのことだったんですね)。
Stonesのコンサートのオープニング・アクトとして出てきた時は、最初は誰か判らず、それにしてもギターがメチャクチャ上手い奴だなー、とは思いましたが、それがRichieだったと判った時は、ホント、ビックリしました。さらに、ベースが、あの、Billy Sheehanということで、これまたビックリでした。
真打のStonesも後半の"Sympathy Of Devil"辺りからとても盛り上がり、Richieのギターも聴けたということで、私にとっては、とても価値のあるコンサートでした。
Richieの最新作の 「哀 戦士ZxR」はまだ耳にしておりませんのでコメントのしようが有りませんが、今日は、私が、彼のアルバムの中で最も気に入っている2ndアルバムの"Richie Kotzen's Fever Dream"を紹介したいと思います。
このアルバムは、1990年発表され、その当時のRichieは弱冠20才になったかならずかという年齢でした。私は、昔からエレキ・ギターの音が大好きで、ギタリストにはとても興味がありまして、ギター・インストもののアルバムもかなりコレクトしています。彼の1stアルバムも全曲インストのアルバムでしたが、その時から、めちゃギターが上手な「ぼんず」だなと思っておりました。
それが、この2ndを聴いたところ、ギターの他に歌もでしょう。それが、また、かなりいけるということで、この2ndを境にますます彼の虜になってしまいました。
さらに、この2ndでは、単なる早弾きのギタリストという印象を与えた1stアルバムと打って変わって、ブルースを基調としたサウンドに変化しているじゃありませんか。思わず、私が最も敬愛してやまないEric Claptonの再来か、とも思ったりもしました。
このアルバム収められている5曲目の"Things Remembered Never Die"を聴いてみなさいよ。弱冠20才で、このブルース心溢れたギターの音色にぶっ飛ぶこと間違いなし、です。単なる早弾きギタリストじゃないことが判るハズです。
それにしても、Richieは、本当にマイナーなアーティストなんでしょうか?
私にとってはメジャー級なんですが。
最新作「哀 戦士ZxR」をきっかけに、この日本でもメジャーになれることを願っております。
Gregg Rolie / Gringo (Hands Of Time) (1987)

世の中メジャーからマイナーに至るまで、かなりの数のレコード・レーベルが存在しています。
その中で、リ・イッシュー専門のレーベルとしては、メジャー所で、Rhino(最近は新譜の数も多い)、Rewind、Razor & Tie、MTM Classics、Escapeも一部、日本では、ソニーのお宝秘宝館、その他メジャーでも結構再発や初CD化なんかやってます。
再発や初CD化は、元々日本の専売特許みたいなところがありましたが、最近では、特に、AORやメロディック・ロック、産業ロックなどのアルバムについては、ドイツを中心にヨーロッパあたりが盛んなようです。
ロックに関するドイツの音楽事情は日本と似たところがあり、世界中でグランジやオルタナティヴのロックが流行ろうが、頑として、メロディアス・ハードロック・ファンが根強くいるようです。例えば、TOTOなんかはアメリカでは既に過去のバンド扱いをされていますが、ヨーロッパやここ日本では、いまだ一流のバンドと認識されており、コンサートも満員という状況です。
あと、ゴシック・メタルやメロディック・デスなんかもヨーロッパでは、そこそこですし、日本にも根強いファン(私もそうですが)がおります。
そういった意味で、ヨーロッパと日本では、音楽に対する興味が多様化しており、それが広く認知されていると思います。
アメリカのヒット・チャートを見ても90年代以降は、全くと言っていいほど面白みがありません。ラップかミクスチャーかティーンエイジャー向けのポップスしかありません。アメリカでは、音楽はただ消費されるだけのものに成り下がり、そこには売れれば良いという発想しかありません。音楽に対して寛容じゃないんですね。
そういった状況の中(やっと本題?)、アメリカのWounded Bird Recordsという再発専門のレーベルが最近(ここ2,3年)起ちあがりました。
日本で人気のAORアーティストや70年代、80年代の貴重盤なんかの再発や初CD化を手がけております。
Andrew Gold、Fotomaker、Larsen-Feiten Band、Felix Cavaliere、Deodato、England Dan & John Ford ColeyなどかなりのアーティストのアルバムをCD化しています。
今回紹介しますGregg RolieのGringoは、以前、 ドイツのPoint MusicというレーベルでHands Of TimeというタイトルでCD化され、すぐに廃盤となり、今ででは、10,000円を下らない貴重盤となっています。
Gregg Rolieはもちろんあの元Santana、さらに元Journeyに在籍していたヴォーカリスト兼キーボディストで、彼のつくる曲はメロディアスで良い曲が多いと評判でもありました。プロデュースは、Richie ZitoとDavid Kershenbaumが半々くらいで、バックには、Carlos Santana、Dann Huffなどの名前があり、当然中身も、完全なAORでメロディアスなナンバーが満載のアルバムとなっております。
で、このアルバムがもうすぐWounded Bird Recordsから再発されます。それも、彼の1stアルバムと一緒にです。実を言いますと、彼の1stはこのGringoよりさらに良く出来たアルバムで、"I Wanna Go Back"という最高にメロディアスなAORナンバーが収められております。この1stは未CD化で、今度が世界初CD化となるものです。私は、アナログ盤を持っていますが、ずっとCD化を望んでおりましたので、今回のCD化は非常に嬉しく思っております。
Gregg Rolieのほか、Danny Doumaのアルバム(このアルバムでは、Eric Claptonが1曲ですが参加)もCD化されます。これも楽しみにしています。
あと、このレーベルのホームページ(私のHPからもリンクしてます)を見ますと、Coming SoonのコーナーにMarc Tannerの名前があったりで、この辺もホント楽しみしてます。
また、このホームページでは、CD化のリクエストも受け付けていますので、CD化して欲しいアルバムをリクエストしてはいかがでしょうか?
夢が叶うかもしれませんよ。
Wounded Bird Records 万歳!!
The Beatles / The Capitol Albums Vol.2 (4 CD Box) (2006)
ゴールデン・ウィークも今日でお終いです。このゴールデン・ウィーク中は「CDの整理と聴き込み」と昨日のブログにも書きましたが、その他ホームページの更新をと思い、このTODAY'S ONEを始めました。
ホームページについては、9年ほど前から作成してます。きっかけは、The Beatlesについてあれこれ紹介したいとうもので、タイトルも"WELCOME TO THE FAB4 WORLD"というものだったと思います。でも、結局はThe Beatlesの紹介をせずに、他のアルバムを紹介するといった感じで、今とあまり変わらない内容でしたね。
The Beatlesに関連したホームページは多数あり、それらの内容を見ますととても太刀打ちできないなあ、というのが実感でした。私もThe Beatlesのアルバムは、オフィシャル、ブート含め100枚ほどありますが、例えば、このブートに収められているこのナンバーはオフィシャルとここが違うとか、メンバーの詳しい生い立ちとかを知っているわけじゃありません。ましてや物書きでもありませんので、上手な文章を書けるわけでもありません。
それでも、The Beatlesは本格的に洋楽を聴くきっかけとなったアーティストですし、The Beatlesに触れることがなければ、今の私は無いわけですから、ライフ・スタイルを変えられたということで、私にとって偉大なバンドであることは間違いありません。
The Beatlesを初めて聴いたのは(こいつらがThe Beatlesだと認識した上で)、高校1年の時でしたので、今から39年前ですから、1967年ですね。友人から"Meet The Beatles"のオデオンの赤盤を借りたのですが、その時の印象は、とにかくスゴイの一言で、とても新鮮な感じでしたが、すぐに耳に馴染んだのを覚えています。それからというもの少ない小遣いの中、彼等のシングル盤やアルバムを買い漁ることとなったわけですが、当時すでに"Magical Mystery Tour"とかが出ており、正月の小遣いで、2枚組の"White Album"(当時、確か4,000円もしたので、このアルバムの購入は必死の思いでした)を購入しました。この"White Album"は、"Revolution No.9"はいつも針を飛ばして、良く聴いておりました。"While My Guitar Gently Weeps"は涙ものでしたね(Eric Claptonがギターを弾いていたのは、ずっと後で知りましたが)。Helter SkelterやSexy SadieそれとBirthdayなど最高にいかした曲が入っていました。
ですから、私としてはこの"White Album"のほか、"Revolver"以降の後期のサウンドの方が好きでした。
"I Am The Warlus"と"Lady Madonna"は、彼等の曲の中でも好きなナンバーです。
ということで、今日は、The Beatles / The Capitol Albums Vol.2を紹介しますが、このシリーズの第2弾です。米キャピトル盤のステレオとモノラルが収録されているボックスものです。中のジャケットは紙ですが、作りは日本より落ちますね。
今回は、"Rubber Soul"までですので、私の好きな"I Am The Warlus"や"Lady Madonna"は収録されていません。このシリーズはおそらく次で終わると思いますが、"Revolver"の他は、"Hey Jude"、"Oldies But Goldies"後は、"Hollywood Bowl"のライヴあたりでしょうか?この3枚は未CD化なので、楽しみしているのですが。あと、"The Beatles Story"というのもあったな。米キャピトルのオフィシャルということであれば、CD化の可能性は大きいと思いますので、今から楽しみしています。
Jean-Francois Paillard / Fanous Baroque Music - Pachelbel :Canon

取りあえずは、CDのデータ・ベースを作っておりまして、これにつきましては、オランダ製の"MUSIC COLLECTOR"というソフトを使用しています。このソフトはCDのデータ・ベースソフトとしては、最高でしょうね。10年近く前からあるソフトで、私も8年ほど使用しております。その間、ヴァージョン・アップを重ね、使い勝手もかなり良くなりました。
このソフトを稼動させ、CDプレーヤーにCDを入れてサーチをかけるとインターネット経由でネット上のデータベースにアクセスして、アルバム名、アーティスト名、曲名などを自動的に拾ってくる仕組になっております(中には、ネット上のデータ・ベースに登録されていないCDなんかもありますが)。
ただ、ソフトには、ミュージシャン、プロデューサー、録音スタジオなどを記載する欄もありますので、この辺は手作業になってしまいますし、1枚のCDをこのソフトに登録する時間も結構かかります。およそ1枚あたり5分から10分といったところでしょうか。
また、最近は、目の衰えも進み、CDジャケットの細かい字がなかなか見づらくて(特に、暗がりの中じゃ殆どダメ状態)、とても大変な作業になっております。
8年ほど使っているのに、まだ整理されていないCDがあるのは、パソコンが何回かクラッシュして、また始めから入れ直しているという理由が大きいですが、購入するCDの量が入力出来る能力を上回っていることも原因でしょうか。
現在、5000枚弱のCDを所有しておりますが、3600枚分ほど入力済みですので、あと、1400枚ほどとなっております。最近は、安いCDを纏め買い(多いときは1回で、30枚ほど)したりで、入力が追いつきません。
その作業をゴールデン・ウィークの間に、と思っていましたが、期間中50枚ほどしか入力できてません。あと、1日とちょっとありますので、もう少し頑張ってみますか。
ということで、このブログを書きながら聴いていたアルバムは、殆ど持っていないクラシックのアルバム(10枚ほどですので、所有するCDの実に0.2%)です。殆ど聴かないクラシックですが、ペッヘルベルのカノンとかバッハのようなバロック音楽は好きです。持っている10枚も殆どがバロック音楽です。
今回紹介するCDもいろいろな作曲家のバロック音楽を集めたものです。元々1000円の廉価盤を中古で300円で仕入れたものですが、このアルバムの選曲が良く、ペッヘルベル、バッハ、ラモーなどの曲が収められています。また、このアルバムには、アルビノーニのアダージョ ト短調(曲は何度も聴いたことがありましたが、初めて作曲者の名前を知りました)など、耳に馴染んだ曲が多く収められておりますので、とても聴き易いですね。
ペッヘルベルのカノンはその昔映画音楽(映画の題名は忘れましたが)で「涙のカノン」というタイトルで使われ、その曲を聴いて以来、大好きになった曲です。
まあ、たまにクラシックも良いですね。
Marvelous 3 / Ready Sex Go (2000)
ジャケットに写るマネキン人形がかなり卑猥なMarvelous 3の2000年発表の2nd。最初見た時は、この卑猥さにビックリでした。
ところが、中身はというと、これが最高にいかしたハードなパワーポップなんですね。
パワーポップといえば、BadfingerやThe Raspberriesあたりが最初だけど、元々The Beatlesの流れを汲んでおります。パワーポップ・バンドのほぼ全てがThe Beatlesの影響を受けているといっても過言ではないと思いますね。
前出の2つのバンドの後、Cheap Trick、Fotomaker、Enuff Z'nuff、そしてOasis、BlurなどのBrit Pop勢、最近では、Kick The KangarooやこのMarvelous 3など沢山のThe Beatlesフォロワーが生まれています。
私が洋楽に嵌るきっかけはThe Beatlesでした。解散してから、既に30年以上も経過しているのにも拘らず今でも絶大な影響を及ぼしているThe Beatlesって、やはり怪物なんでしょうね。
このMarvelous 3はラウドなギターポップを聴かせるバンドですが、メロディアスにしてポップで、いわゆるメロコアです。でも、メロコア自体がパワーポップの進化した形だと思っておりますので、何の違和感もなくスンナリと耳に入って来ますね。
どの曲もポップなナンバーばかりです。最も近い音を聴かせるバンドは、そうですね、Enuff Z'nuffでしょうか。もちろん、Enuff Z'nuffほどのセンスを持っているバンドじゃないけど、曲作りはなかなかのものです。このアルバムに収められている6曲目の"Radio Tokyo"なんか最高にいかしたパワーポップ・ソングです。足りないとすれば、Enuff Z'nuffの持っているカリスマ性といったものでしょうか?
このMarvelous 3の最近の動向はわかりませんが、ポストEnuff Z'nuffと成り得るバンドだと思いますので、このまま、コンスタントに活動していって欲しいバンドだと思いますね。
Madam X / We Reserve The Right
このMADAM Xの"We Reserve The Right"は1984年発表されたアルバムです。
メンバーには、元VIXENのRoxy Petrucciと彼女の姉のMaxine Petrucciが在籍していて、そのサウンドはというとグラマラスなハードロックをやっていました。
ジャケット見ていただくとわかるとおり、格好もグラム・ロックしています。特にRoxyとMaxineの黒の下着と編み上げタイツがとてもそそります。
ヴォーカルは、Bret Kaiser(ジャケット右端のジーンズの上下)、ベースは、Chris Doliber(左から2番目のグラム野郎)、ちなみに、右端がRoxyで、中央がMaxineです。
音に古さを感じますが、MaxineのギタープレイとRoxyのドラムプレイは最高です。Maxineのギターは完全に男顔負けで、テクニックは最高です。私のHPでVIXEN特集をやりましたが、その時にも書いたとおり、Maxineのソロ・アルバムでも彼女のギター・テクニックは素晴らしいものがあります。ギターのテクでは、VIXENのJan Kuehnemundを凌ぐことは間違いありません。(でも、私は、Janの方が好きですが)
また、最近では、RocyとMaxineの姉妹でTITANIAというバンドを組んだそうですので、音を聴くのが楽しみです(まあ、Maxineのソロ・アルバムが実質的な1stなのかも知れませんが)。
私はとにかくVIXENが大好きで、彼女らに関係があるアルバムを集めていますが、やっぱりVIXENの1st、2ndの出来が素晴らしく、これらを超えるアルバムは無いですね。
Janet Gardner、Jan Kuehnemund、Share Pederson、Roxy Petrucciの4人が揃ってのVIXENなんですから、当然といえば当然ですかね。
Cream / Wheels Of Fire (2 CD)
最近、新譜はネットで、中古盤は市内のGEOや中古屋さんで購入することが多いです。
で、思うことは、中古屋さんのCDの価格って以前に比べ相当安くなった気がします。(BOOK OFFあたりは売れ線のものは高いと思いますが)
今日紹介します、CREAMの"WHEELS OF FIRE"ですが、既に輸入盤を所有しておりましたが、国内盤の帯付で390円という破格な値段でした(ちゃんと解説書も付いていましたが、Disc 1に薄い傷がそこそこといった感じ)。店主に聞くと旧盤ということで、この値段にしたとのこと。いやー、それにしても安い!!
この"WHEELS OF FIRE"は最高にいかしたアルバムですね。
史上最強のロック・トリオCREAMの最高傑作といっても過言ではないでしょう。
このアルバムを初めて聴いたのは高校生の頃でした。当時のレコードは、スタジオ盤とライヴ盤の2枚のアナログ・ディスクで出されていました。当時私はThe Beatlesに関心があったため、他のアーティストにお金を振り向ける余裕などあるはずもなく、友人からレコードを借りて、カセット・テープに録音していたものを聴いておりました。
当時は音楽に関する情報も限られており、CREAMを聴いたのは、その時が初めてでした。The Beatlesや洋楽ポップスを中心に聴いていた頃ですので、先ず思ったことは、このヘヴィさってスゴイ、と思ったことです。新鮮でしたが、違和感もあり、CREAMに対してすぐに虜となってわけではありませんでした。"White Room"はすぐに好きになった曲でしたが、他の曲については、何回か聴き直しているうちに、"Politician"、"Sitting On Top Of The World"が、スッと入ってくるようになりました。それでもライヴ音源が馴染むまでには時間がかかりましたね。"Spoonful"や"Toad"については、ホント時間がかかりました。インプロピゼーションはCREAMが元祖ですが、このインプロピゼーションに最初はついていけませんでしたね。Ginger Bakerのドラム・ソロなんかとてもじゃないけど、聴けないやと思っておりましたね。しかし、"Crossroads"を聴いた時は、"White Room"以上にぶっ飛びましたね。Eric Claptonのギターって最高じゃん!!とにかくカッコ良い曲でした。(その後、Claptonのライヴ演奏でこの"Crossroads"の別ヴァージョンをいろいろ耳にしてますが、この"WHEELS OF FIRE"に収められているヴァージョンより良いと思ったヴァージョンはありませんが)
それが、当時受けた印象でした。
このアルバムを耳にして以降、それまで甘めのポップスを中心に聴いていた私が、DEEP PURPLEを始めとするハードロックに足を染めていくことに時間はかかりませんでした。
このアルバムは、ギタリストEric Claptonが好きになったというほかに、聴く音楽の幅を広げるきっかけとなった、私にとって、とても重要な1枚です。
今聴いても、とても興奮する1枚です。