Crown Heights Affair/ Dreamin' A Dream, The Best Of Crown Heights Affair(2 CD) (2001)

その時は、昨日のブログでも書きましたが、The Bar-Kays、Con Funk ShunさらにはCameoなどのファンクやGQなどのディスコっぽいファンクなども聴いていた時期でしたので、その一環で、このCrown Heights Affairにも興味を示したわけです。
聴いた時の印象はGQに似たディスコ+ファンクという感じでした。
また、ジャケットが結構セクシーで、その点も気に入ってましたね。
今回紹介するアルバムは、彼等の2枚組のベスト・アルバムで、2001年にイギリスで出されたものです。
彼等が出したシングル曲はほぼ網羅されており、かなりお薦めのアルバムです。
私が耳にしたことがあるのは、6thと7thに収められているナンバーですが、初期の頃のナンバーは、ヴォーカルと同じくらいインストにも力を入れていたようで、この辺はCon Funk ShunやThe Bar-Kaysなんかにも通じており、モロ、ファンクといったところがとても良いですね。ホント、カッコ良いです。
また、中期はメロディにも磨きがかかり、この頃の彼等の曲もいかしており、結構気に入りました。
でも、1979年の5th"DANCE LADY DANCE"以降のこのCrown Heights Affairはもう最高です。
この5thからは、タイトル・ナンバーの"Dance Lady Dance"がシングル・カットされておりますが、アメリカではR&Bのチャートで最高位が5位とヒットしただけ有るナンバーで、カッコよいファンク・ナンバーとなっております。
また、6thの"You Gave Me Love"は私が、彼等のナンバーの中で、一番最初に耳にしたナンバーで、この1曲で彼等の虜になってしまった曲です。多少ディスコっぽいナンバーですが、最高にいかしたファンク・ナンバーです。ギターのカッティング、ベース・ラインが特にカッコ良いナンバーです。
"You've Been Gone"はメロディアスなミディアム・テンポのファンク・ナンバーで、これもかなりいかしてます。
それに輪をかけてメロディアスなのは、"Use Your Body & Soul"はファルセットのコーラスが美しいファンク・ナンバーです。
また、7thアルバムの"THINK POSITIVE!"からの"Somebody Tell Me What To Do"もシングル・カットされたナンバーですが、これは、この時代のファンク・ナンバーそのもので、The Bar-KaysやCon Funk Shunにも絶対引けをとらないナンバーで、出来も最高です。この曲はかなりお薦めのナンバーです。
私としては、特に5th、6th、7thの頃の彼等のサウンドが大好きですね。
まあ、これは、この時期に活躍したファンク・グループと重なるわけですが、この時期のファンク・ミュージックは最高でした。
Pacific Express / Anthology Part 1, 2
この Pacific Ecpressは、今回購入するまで、全く知らないバンドでした。
ちょっと前に金澤寿和氏のHP"Light Mellow on the web"で紹介されているのを見て購入したわけです。
それが期待以上の内容にビックリでした。
このバンドは70年代に活躍した南アフリカのバンドで、メンバーには、Jonathan Butlerなんかが加入しておりました。
サウンドは、金澤氏が言っているとおり、ジャズ・ロック・ファンクといった感じですが、私はさらにAORを付け加えたいですね。
スローなナンバーはまさにAORといった感じですし、メロウなファンクがあったり、インスト物はジャズの雰囲気がムンムンです。
このアルバムは、彼らのナンバー(どれくらいのアルバムを出していたかは、判りませんが)を2枚のアンソロジーとして凝縮したものです。
ジャケットを見るとかなりの数のミュージシャンがクレジットされていますが、曲作りは、キーボードを担当しているChris Schilderとヴォーカルとギターを担当しているJonothan Butlerがほぼ半々といった感じでしょうか。
収められているナンバーは、本当にメロウなファンクばかりです。
この時代、アメリカでは、Con Funk ShunやThe Bar-Kays、Brick、Cameoなどかなりいかしたファンク・グループがおりましたが、彼らに全く引けを取らない内容となっております。
このアンソロジーを聴く限り、あまりタイトなナンバーは収められておりませんので、彼らのサウンドのメインはスロー、あるいはミディアム・スローのファンクだったのだと思います。
そう言った意味で、バラード・ナンバーの出来は最高で、とにかくメロディアスでもう堪りません。
バックの演奏もかなりいかしてますし、ヴォーカルもカッコ良いときています。
私は結構ファンク・ミュージックが好きで、前出のバンドは当時良く聴いていましたが、こんないかしたバンドを今まで知らなかったのが不思議ですね。
まあ、当時の輸入盤事情もアメリカからのものは沢山入って来ておりましたが、南アフリカ産ということで見逃していたのでしょうね。
それにしても、この2枚のアルバムに収められているナンバーの数々は最高にいかしてますので、ファンク・ファンやブラコン・ファン、さらにはAORファンにとっては見逃せないものとなっておりますので、興味のある方には是非聴いて欲しいアルバムですね。
なお、このアルバムですが、HMV Japanで2枚とも購入できます。
Various Artists / Disco Nights 3 (2003)

James Ingram / It's Your Night (1983)

発表年は1983年ということですから、AORやフュージョン、またブラコンあたりが注目されていた時期でした。
このアルバムのプロデュースはQuincy Jones、さらに"Yah Mo B. There"ではMichael McDonaldがデュエットしてシングル・カットされ大ヒット、また、Jim PhotogloやDavid Fosterのカヴァー曲なんかも収められていることや、David Foster、David Paich、Larry Carlton、John RobinsonなどL.A.辺りの売れっ子スタジオ・ミュージシャンを従えるなど、特にAORファンから一目置かれるアルバムでもありました。
本当にこのアルバムに収められているナンバーは、ほぼ全曲、捨て曲なしで、素晴らしい出来のアルバムだと思います。
1曲目の"Party Animal"は、James Ingram自身によるナンバーですが、共作者としてRichard Pageの名前も挙っており、ファンキーないかしたナンバーに仕上がっております。
2曲目の"Yah Mo B. There"はこのアルバムからシングル・カットされたナンバーで、James Ingramという名前を世界中に売った大ヒット曲です。Michael McDonaldとのデュエット・ナンバーで、これは、もう完全にAORしております。
ビックリなのは、3曲目の"She Love Me (The Best That I Van Be)"です。このナンバーは、Jim Photogloがオリジナルですが、オリジナルに負けないくらい良く出来たバラード・ナンバーに仕上がっております。James Ingramのヴォーカルもこの曲に嵌っており、まるで、James Ingramのオリジナル曲といっても通用すると思いますね。
4曲目の"Try Your Love Again"も、ほぼAORといっても良いナンバーです。アーバンで洒落た感じのナンバーで、とてもカッコ良い曲です。
5曲目の"Whatever We Imagine"は、またまたビックリのナンバーです。このナンバーはDavid Fosterのペンによるナンバーで、自身も"The Best Of Me"で確かDavid Foster自身がヴォーカルを披露していたと思います。James Ingramのこの曲では、アレンジとバックのキーボードでDavid Fosterも参加しており、オリジナルより出来が良いかも。
6曲目の"One More Rhythm"は、これまた、カッコ良いフュージョン・タッチのメロディアスなナンバーです。バックのGreg Phillinganesのピアノの音が最高です。この曲の出来も素晴らしいです。
7曲目の"There's No Easy Way"は、Barry Mannのペンによるメロディアスなバラード・ナンバーで、しっとりとした感じで歌うJames Ingramのヴォーカルは最高です。アレンジとバックのシンセをDavid Paichが担当しておりますが、バックに流れるこのシンセの音もヴォーカルに負けず、とても素晴らしいですよ。
8曲目の"It's Your Night"もアーバンな感じのブラコンです。この時期のブラコンってこういった感じの曲が多かったと思いますが、軽めに歌うJames Ingramのヴォーカルはこのナンバーにもピッタリ嵌っております。
ラスト・ナンバーの9曲目の"How Do You Keep The Music Playing"はPatti Austinとのデュエット・ナンバーで、映画「Best Friends」のテーマ曲となったナンバーです。これもメロディアスなバラード・ナンバーで、二人の息もピッタリです。また、バックのDavid Fosterのピアノの音がとても美しいナンバーでもあります。
James Ingramはこのアルバム以降何枚か出しておりますが、このアルバムを超えたものが無かったのは、ちょっぴり寂しい感じがします。
また、このアルバムは既に廃盤となっていて、Amazonのマーケット・プレイスを見ると5800円という価格も付いております。
でも、このアルバムであれば、中古CDショップを隈なく探せば、結構安く手に入ると思います。
Dennis DeYoung / The Music Of Stayx - Live With Symphony Orchestra (2004)

STYX時代と彼のソロ・アルバムからの選曲で構成されており、ライブ録音によるベスト・アルバムとなっております。
このアルバムは、バックにシンフォニー楽団を抱え、Dennis DeYoungの力強いヴォーカルがとても生かされているアルバムに仕上がっております。
STYXの中にあって、剛のTommy Shawに対し、STYXのメロディアスなAOR部分が、Dennis DeYoungの持ち味でした。
このアルバムでも、STYX時代の"Babe"や"Best Of Times"さらにはソロとなってからの"Desert Moon"なんかはバックのオーケストラと雰囲気がピッタリと合っております。
ただ、このアルバムに"Call Me"が収められていないことが、個人的にはかなり不満ですが。
また、このアルバムは2枚組となっていて、全24曲が収められておりますが、他には、STYXの大ヒット・ナンバーの"Mr. Roboto"は、相変わらずカッコ良いです。
"Rockin' The Paradise"なんかは、STYXでは、ハードなポップ・ナンバーでしたが、かなりソフトな出来上がりととなっておりますが、ギターの音はそこそこハードとなっております。
"Desert Moon"は、もう完全にAORナンバーとなっております。
私にとってのSTYXは"Best Of Times"です。とにかく、メロディアスなナンバーで、最高の曲です。この"Best Of Times"がSTYXを世界のトップ・バンドに押し上げた訳ですが、この曲を出来から考えると当然の結果だったと思います。
"Come Sail Away"もピアノのイントロから入るメロディアスなナンバーで、こういったメロディアスな曲を歌う時のDennis DeYoungのヴォーカルは惚れ惚れするものがあります。
"Goodnight My Love"もバックのピアノが美しいバラード・ナンバーで、これもかなりいかしてます。
とにかく、Dennis DeYoungはバラード・ナンバーをコンポーズしたり、歌ったりの時は持っている才能を如何なく発揮するアーティストだと思います。
Stan Bush / Stan Bush & Barrage (1987)

Stan BushがBarrage名義で1987年に出したものです。
Stan Bushは現在に至るまでかなりのアルバムを出しておりますが、その何れも今ではかなりレアとなっております。
Stan Bushはメロディ・マニアにとっては欠かすことのできなアーティストとなっております。私も彼の大ファンで、アルバムは全て所有しておりますので、私のHPで、その内特集でも組もうかと思っております。
その前のさわりということで、彼の2ndアルバムを本日紹介いたします。
このアルバムもメロディの宝庫で、私としては、このアルバムが2番目に好きです。
最も好きなのは、彼のデビュー・アルバムです。曲の良さでは、この2ndが一番ですが、1stに収められていた"It's Hot"があまりにも強烈でしたので、そういう意味で1stは特別です。
でも、この2ndでは、全曲捨て曲なしのメロディアスな良い曲ばかりが収められております。
その代表的なナンバーが2曲目の"Love Don't Lie"で、これはめちゃくちゃにカッコ良いバラード・ナンバーなんです。最初のギターの音と言いStan Bushのヴォーカルといい、もう申し分ないナンバーです。こんな良い曲ですので、House Of Lordsがカバーしたこの曲も最高の出来でした。
1曲目の"Temptation"もギターにキレがあるロック・ナンバーで、この曲はカッコ良いという表現がピッタリのナンバーです。
3曲目の"Primitive Lover"はギターのリフがとてもカッコ良いですが、それ以上にStan Bushのヴォーカルがとてもセクシーです。とてもポップなナンバーで、2曲目とは全く違うタイプの曲ですが、これも最高の出来です。
4曲目の"Heart Vs Head"もギター・ベース・ドラムスのそれぞれの音が最高にいかしたリズミカルなナンバーで、また、このナンバーもとてもポップです。
5曲目の"Crank That Radio"もとてもポップで親しみ易いロックンロール・ナンバーです。それにしてもStan Bushのヴォーカルは最高にいかしてます。
6曲目の"Gates Of Paradise"でのベースはとてもカッコ良いです。びんびん響きます。
7曲目の"Do You Remember"は、再びメロディアスなナンバーで、惚れ惚れします。この曲でも、もう言葉はいりません。
8曲目の"Take It Like A Men"でのギターも最高ですし、メロディもご機嫌のロック・ナンバーです。
9曲目の"The Touch"ではキーボードとシンセの音がとても良いです。このナンバーは1stに収められていた"It's Hot"を彷彿させてくれます。とてもキレがあるナンバーで、ご機嫌の1曲です。
ラスト・ナンバーの10曲目"What Is Love"もとてもメロディアスなバラード・ナンバーで、云う事なしです。
冒頭にも書きましたが、このアルバムは捨て曲なしの最強の1枚です。ただ、現在では、なかなか入手が困難で、あまり聴く機会が無いと思います。
でも、実は、アメリカのL.A. Recordsで、Stan Bushの全アルバムを入手出来るのをご存知ですか?
ただし、盤はCD-Rになりますし、ジャケットもパソコンで印刷したような代物ですが。
私の持っているCDは全てオフィシャルで出されたものですが、試しにこの2ndだけを購入したところ、そういうことがわかりました。
でも、このアルバムを一度も聴いたことが無い方にとっては、一度聴いてみる価値がある1枚です。
Greg Howe / Uncertain Terms (1994)

彼の名前はGREG HOWEで、1988年に1stアルバム"GREG HOWE"を出して以来ですから、キャリアも相当のものです。
このGreg HoweもRichie Kotzen同様Mike Varneyに見出されたギタリストです。
現在まで、ソロ・アルバムを8枚、彼の弟と組んだバンドHOWE名義で2枚、Richie Kotzenとのコラボレーション・アルバムが1枚の計11枚のアルバムを出しております。
今回紹介するアルバムは彼の3rdアルバムで、1994年に出されたものです。
彼のギターは、基本的にはハードロックですが、曲あるいはアルバムによっては、モロ、フュージョンだったりします。
Richie Kotzenとは良く比較されますが、Richieはブログでも書きましたが、根底にはブルースがあると思いますが、Gregはかなりジャズっぽいです。
Gregのギターは高度な技術に支えられ、とても複雑なメロディを奏でます。このアルバムでもGregのギターは最高です。
また、このアルバムの全ての楽器をGregが演奏しており、この辺のマルチ・プレイは、Tony MacAlpineに匹敵するかも。
1曲目のFaulty Qoutlet"での前奏のリフは多分にロック的ですが、その後はかなりフュージョンっぽく、Jeff Beckのギターを連想させてくれます。
2曲目の"5 Mile Limit"のギターのリフはかなりカッコ良いです。全体的にはメロディアスなナンバーです。
3曲目の"Run With It"は、Gregの速弾きプレイを満喫できるナンバーとなっております。Mike Varneyに見出されたギタリストは他にYngwie Malmsteen、Paul Gilbert、Vinnie Mooreなどがおりますが、そのどれもが最初は、速弾きプレイを売り物としておりましたが、ここに名前を載せたギタリストは、その後、おのおのが自分のスタイルを確立しております。その中にあって、Gregのスタイルは異色の存在だと思いますね。影響を受けたアーティストは、おそらくジャズ・ギタリストのほかJeff Beck辺りだろうと思います。
4曲目のBusiness Conduct"もほぼフュージョン・ミュージックで、結構複雑な音階を持ったナンバーですが、この辺のピッキングは、もう最高の域と言えるでしょうね。
5曲目の"Public And Private"も4曲目と同じように複雑なメロディを持ったナンバーです。
6曲目の"Song For Rachelle"は、一転してメロディアスなバラード・ナンバーです。このナンバーでは、前半はエレクトリック・ギターをアコースティック・ギターに持ち替えておりますが、ここでもGregのピッキングは素晴らしいです。また後半はとてもメロディアスなエレクトリック・ギターの音色が最高です。この曲はホント言うことなしです。
7曲目の"Stringed Sanity"もGregの速弾きを堪能できるナンバーとなっております。まるで、千手観音がギターを弾いているようです。
8曲目の"Solid State"は、軽いタッチのピッキングのナンバーです。
ラスト・ナンバーの9曲目"Second Thought"は、これはかなりロック寄りのナンバーだと思います。この辺はホントJeff Beckを聴いているようです。
以前にも書きましたが、私はエレクトリック・ギターの音が大好きです。ギター・インスト物のアルバムもかなり集めております。それこそ、マイナーなものからメジャーなものまでいろいろなアーティストのアルバムやコンピ物まで広くですが、このGreg HoweやRichie KotzenさらにはTony MacAlpineなどは特に好きなギタリストです。
エレクトリック・ギターの音って、本当に最高です。
Jim Chappell & HearSay / Manila Nights (1994)

バンド名はJim Chappell & HearSayで、アルバム・タイトルはMANILA NIGHTSです。
市内の中古ショップで290円というかなり安めの値段でした。
中心人物は、もちろんJim Chappellなる人物で、ピアノ・キーボード、シンセサイザーを担当しております。
だからと言って、ピアノやキーボードが主体のサウンドではありません。例えばSPYRO JYROやYELLOW JACKETSなどのフュージョン・バンド的なスタイルとなっております。音的にもこれら二つのバンドに共通するものを持っていると思います。
音は軽めですが(軽快という意味で)、メロディもご機嫌です。
1994年の録音ということですが、一部ジャズっぽいナンバーもありますが、殆どのナンバーは、70年代後半から80年代にかけてのフュージョン・サウンドさながらのサウンド・スタイルだと思います。
全12曲が収められておりますが、大半のナンバーの主旋律をサックスやギターが奏でております。
このサックスはTom Politzerという人物が吹いていて、これが結構いかしてます。ギターは、Jean-Michel Hureが担当しておりますが、ジャケットの顔写真を見ると結構若めです(バンドの他のメンバーが年季が入っているので、そう見えるのかも)。また、ギターの腕前もそこそこだと思います。
1曲目の"Brother Of The Sound"なんかは、渡辺貞夫のカリフォルニ・シャワーに収められていてもシックリくるナンバーです。このナンバーでのサックスの音がナベサダ的なんだろうと思います。
2曲目の"Straightaway"なんかも70年代後半のフュージョン・サウンドそのままの音で、「ご機嫌」という言葉はこのナンバーのためにある、といっても良いくらいの軽快なナンバーです。
3曲目の"Lisa Marie"はピアノが主体のバラード・ナンバーで、Jim Chappellの流れるようなピアノの音にソプラノ・サックスとアコースティック・ギターが絡む旋律が最高にいかしてます。とてもメロディアスなナンバーです。
4曲目の"Victory"は勝利した時の嬉しさを現した音となっております。このナンバーでは、ベースとドラムスのリズム・コンビがとても良いです。また、サックスとエレキ・ギターの音もご機嫌です。
5曲目の"Tall"も70年代後半、80年代前半のフュージョン・サウンド然としたところが、とても好きです。主旋律はサックスとエレキ・ギターで、この辺の音も良いですね。
6曲目の"Emotion Road"は、扇情的なソプラノ・サックスを期待しましたが、流れてくるのはテナー・サックスでしたので、アレっ(?)ていう感じでしたが、それでも充分メロディアスですし、ピアノとアコースティック・ギターの音が美しいので、曲としての出来はまあまあでしょうか。でも、このナンバーでは、テナー・サックスよりソプラノ・サックスの音の方が合うと思いますね。
7曲目の"Tanzania"はドラムの音がとてもカッコ良いですが、リズム主体のナンバーではなく、ピアノ、サックス、ギター、ベースのそれぞれのパートがとても魅力ある音を奏でております。
8曲目のタイトル・ナンバー"Manila Nights"は、マニラでのコンサートのインプロビゼーションがベースになっているようです。ライヴ音源ではないですが、このナンバーの録音に関しては、おそらくライヴを意識した音作りをしているようで、それぞれのパートはとても迫力があります。とてもメロディアスでいかしたナンバーとなっております。
9曲目の"After A;; We Had Planned"は、ピアノの音がJoe Sampleの音に似ています。とてもメロディアスなバラード・ナンバーで、聴き応え万点です。
10曲目の"Television"もナベサダ的なサックスの音が心地よいナンバーで、これまた、フュージョン然としたところが良いですね。バックのギターの音は最高です。
11曲目の"Empire"はピアノが中心のアップテンポのナンバーで、全体的に跳ねたような感じがするナンバーです。バックのギターはLarry Carltonを連想させてくれます。このギターの音は大好きです。
ラスト・ナンバーの12曲目"Still"は、ピアノの音がとても美しいバラード・ナンバーです。このナンバーでは、本当にJim Chappellのピアノが良い音を出しております。かなり心に沁みます。
これはかなり儲け物のCDでした。
Red Rocket / Red Rocket (1996)

1996年に録音されたものですが、どこの国のバンドかわかりません。
メンバーは、ヴォーカルにNina Fernandez、ギター他全てのインストルメンタルにPontus Svenssonという二人組のバンドです。Ninaは名前のとおり女性です。ジャケットに写る二人がそうだと思います。
もし1000円以上だったら、このジャケットでは、おそらく購入しなかったんだろうと思います。
購入した理由は、おそらく女性ヴォーカルのハードロックのアルバムだろうということと、値段が720円だったからです。
期待もせずにCDをプレーヤーにかけて流れてきた音に、先ず「おっ!」でしたね。パンクやニューウェーヴみたいな音だったらガッカリだなあ、と思っておりましたので、一安心でした。
曲も結構メロディアスですし、期待以上のものでした。
Ninaのヴォーカルもかなり上手いですし、こういった音にも合ってます。ジャケットの写真を見る限り、サングラスで目元はわかりませんが、どちらかというとブスの部類でしょうが、歌はなかなかです。
Pontusの方もギターはかなり上手いと思いますし、ベースもドラムスもですからね。こちらも頭の禿げ具合から察すると、結構年季が入っているのかもの。
収められているナンバーも結構迫力があったりします。
1曲目の"Concrete Boots"はPontusのギターがとてもカッコ良いですし、Ninaのヴォーカルも張りがあって、とてもカッコ良いハードロック・ナンバーに仕上がっております。
2曲目の"Always Gonna Love You"はメロディアスなナンバーで、お薦めの1曲です。それにしても、Pontusのギターの音は最高です。
3曲目の"I've Got A Date"はカッコ良いドラム・ソロから入るナンバーです。
4曲目の"Wrestling"は、それこそ、Pontusの体型を見るとレスリングをしているような感じですので、自分のことを曲にしたのでしょうか?なお、このアルバムに収められている曲は全てPontusのオリジナルばかりです。
5曲目の"Love Is Blue"は、アコースティック・ギターとNinaのスキャットから入るナンバーで、バラード・ナンバーかなとも思いましたが、途中から、ギンギンのギターと迫力あるNinaのヴォーカルに変わります。それでも、サビの部分は結構メロディアスだったりします。また、曲の途中と最後がアコースティック・ギターとスキャットに変わります。
6曲目の"Hot Burning Fever"は、Pontusのギターがカッコ良いナンバーです。
7曲目の"All By Myself"でも、Ninaのヴォーカルはカッコ良いです。
8曲目の"I Don't Love You"やラスト・ナンバーの9曲目"Summers To Come"も7曲目と似たタイプのナンバーです。それぞれの曲の出来はまあまあですが、ちょっと一本調子といったところが、やっぱりB級バンドのB級たる所以か。アレンジに工夫が足りないんでしょうね。
でも、アルバム全体を包み込むサウンドは決して悪くは無いと思いますね。
それと、こんなチープなジャケットじゃ売れないでしょう。いくら製作コストを下げるにしても、もっとまともなジャケットに出来なかったのでしょうかね。
最近、こういったB級メタルを聴くのが楽しみです。結構、ジャケ買いなんかもしますし、聴く前はとてもドキドキします。
Neil Norman - Bobby Sexton / Facing Destiny (1990)

今日市内の中古CDショップで見つけた1枚です。値段は900円でした。
ジャケットに写る二人の姿がメロディック・ロック系ということで、ジャケ買いしました。
このアルバムは初めて見るものでしたし、ジャケに写るNeil NormanとBobby Sextonという名前にも記憶がありませんでした。
ジャケットのインナー・スリーヴを見ますと、向かって左側がNeil Normanでギターを担当しており、右側がBobby Sextonでヴォーカルとキーボードを担当しております。
1990年に出されたアルバムらしいですが、この時代にアメリカでこんなメロディアスなハードロックが出ていたのは不思議ですね。
この頃のアメリカにおけるHR/HMといえばグランジやオルタナそれとヘヴィなものばかりでしたのが、ちゃんと居るんですね、こんなバンドも。
もう1曲目のタイトル・ナンバー"Facing Destiny"からめメロディの嵐です。ヴォーカルのBobby Sextonの声質もこんなメロディック・ロックにはピッタリの声です。とにかくメロディが最高です。バックのNeil Normanのギター・ソロも上手いですし、ご機嫌です。
2曲目の"Fantasy"は多分に産業ロックっぽいメロディアスなナンバーで、Bobbyの伸びやかなヴォーカルがとてもいかしてます。
3曲目の"Winner Takes All"はNeilのギター・ソロから始まるナンバーですが、これもメロディアスなハードポップ・ナンバーです。このナンバーもお薦めですね。
4曲目の"If He Loved You"はBobbyのキーボードから始まる産業ロックのバラード・ナンバーといった感じの曲です。アルバムのクレジットを見ますと、全曲Bobby Sextonのペンによるナンバーですが、メロディ・メーカーとして、目を瞠るものがあります。これだけ、琴線に触れるメロディーを作曲できる人物もあまりいないと思いますね。
5曲目の"I Know"もBobbyのキーボードから始まるナンバーですが、メロディ最高の産業ロック・ナンバーです。こんな良い曲が収められているのにも拘らず、何故、今まで知らなかったのか不思議な気がします。
6曲目の"Sky"はBobbyのキーボードをメインにした短いインスト・ナンバーですが、この曲は絶対にクラシックの超有名曲のペッヘルベルのカノンをモチーフにしたナンバーだと思います。
7曲目の"Holding On"は、カッコ良いロック・ナンバーです。Neilのギターも最高です。
8曲目の"Transporter"は、若干ニューウェーヴの感じがするナンバーです。バックのドラムの音は打ち込みですが、Bobbyのシンセサイザーの音がカッコ良いです。
9曲目の"Riding To The Future"もメロディがいかしたハードプップ・ナンバーです。このナンバーでもギター・ソロがとても良いです。
ラスト・ナンバーの10曲目"I'll Come Back For You"はポップなメロディを持ったナンバーです。
それにしても、このNeil Norman & Bobby Sextonのアルバムはメロディアスなナンバーが沢山収められていることにビックリしました。
フル・バンドでもっと良いプロダクションだったら、もっと良くなったと思いますが、それでも、かなりの線をいっていることは間違いありません。
今後、私の愛聴盤の1枚に入ることとなるでしょう。
Boston / Don't Look Back (1978)

今回のリマスターがTom Schoz自身が手がけているということが、一番のハイライトでしょうね。
既に30年近く経過したアルバムが新しく生まれ変わりました。
このアルバムに対する私の思い入れも半端なものではありません。
アルバムが発売されたのは1978年ということですから、私の年齢も20代前半でした。
中学生の頃から洋楽に目覚め、The Beatlesを聴いて洋楽の虜となり、高校の頃はThe beatlesのほか、The DoorsやTen Years After、Creedence Clearwater Rivival、Grand Funk RailroadにもかぶれながらDeep Purpleでハードロックの良さを知りました。
それからというもの、いろいろなジャンルに手を染めることとなり、Derek & The Dominos、Pink Floydとほぼ全てのジャンルのロックを聴きながら20才を超えることとなりました。
1976年には、BOSTONの1stアルバム「幻想旅行」を耳にし、彼等のスペーシーなサウンドに直ぐに虜となったわけです。
その2年後にこの"Don't Look Back"を聴くこととなるわけですが、この時の興奮は今も忘れることが出来ません。
1曲目の"Don't Look Back"でガツーンとやられ、4曲目の"A Man I'll Never Be"で思わず涙しそうになりました。
この"A Man I'll Never Be"はロック史上最強のバラード・ナンバーだと断言できます。
Brad Delpのエモーショナルなハイトーン・ヴォーカルにはただただ脱帽です。
以前にも書きましたが、このBrad Delpは最強のロック・ヴォーカリストで、過去も現在も、彼の右に出るヴォーカリストはいないでしょう。また、これから先も、おそらく。
クリスタルのように透き通っていて、扇情的なヴォーカルは、聴いているだけで至福というものです。
30年近く、それこそ1000回以上このナンバーを聴いておりますが、まるで飽きるということがありません。
40年近く洋楽を聴いておりますが、The Beatlesや他の偉大なバンドの楽曲を聴き好きな曲も沢山ありましたが、私の音楽人生の中で、このナンバーを越えたものはありません。
もう本当に言葉では言い表すことができないくらいのナンバーなんです。
あらゆる音楽の中で、一番好きな曲を選べといわれれば、迷わずこの"A Man I'll Never Be"を選びます。
今回の再CD化では、冒頭にも書きましたが、Tom Scholz本人がリマスターしており、自身で最高のサウンドとなった、と言っております。
紛れも無く、ここにはBOSTONサウンドが存在しております。ロック史上燦然と輝く最強の1枚です。
ということで、今回は"A Man I'll Never Be"に終始しましたが、もちろん他の曲も言うこと無しのナンバーばかりです。
Mark Portmann / No Truer Words (1997)

これは、今回紹介しますアルバムの帯に書かれている言葉です。
まあ、ちょっとオーヴァーかなとも思える表現ですが、それなりに良く出来たAORアルバム、あるいはSMOOTH JAZZアルバムであることには間違いないと思います。
今回のアルバムの主人公は、Mark Portmannなる人物で、バーブラ・ストライザンドのプロデュースやリッピトンズのメンバーでもある人物です。
1997年に発売されたアルバムですが、今回手に入れるまでは知らずにいたアーティストです。リッピントンズのアルバムは何枚か持っておりますが、ラス・フリーマンのバンドだと思っておりましたので、ミュージシャンのチェックもしておりませんでした。
このMark Portmannは、キーボーディストでありアレンジャーあり、また、プロデューサーでもあります。
このアルバムは全11曲が収められており、3曲がヴォーカル入りで残りがピアノ主体のインスト・ナンバーが収められております。
その辺のアルバムのコンセプトがDavid Fosterに通ずるものがありますし、奏でるピアノのサウンドもDavid Foster的でもあります。
ヴォーカル入りナンバーは、1曲目の"Here I Go Again"、2曲目の"The First Time Ever I Saw Your Face"さらに3曲目の"Come As You Are"です。
1曲目の"Here I Go Again"では、David Fosterの秘蔵っ子のWarren Wiebeがリード・ヴォーカルを担当しております。とてもメロディアスなナンバーで、これぞAORという曲に仕上がっております。お薦めのナンバーです。
2曲目の"The First Time Ever I Saw Your Face"は、ロバータ・フラックはグラミーを取ったナンバーですが、メロディアスなバラード・ナンバーで、繊細なタッチで歌うLori Perryの歌声が素晴らしいです。
3曲目の"Come As You Are"ではBill Champlinがリード・ヴォーカルをとっています。ここでのBill Champlinは囁きかけるようなヴォーカルを披露しております。このナンバーも1曲目以上にメロディアスなラヴ・バラードに仕上がっております。なお、このナンバーでは、Joseph WilliamsとMarilyn Scottがバッキング・ヴォーカルで参加しております。
4曲目以降はインスト物ですが、4曲目の"Canyons"はDavid Fosterを彷彿させるピアノの音を聴かせてくれます。このナンバーは、モロ、David Fosterでしょう。
5曲目の"No Truer Words"はアルバムのタイトル・ナンバーですが、この曲のピアノの音はJoe Sampleを連想させてくれます。これは、最高のスムース・ジャズのナンバーです。
6曲目の"Walla, Walla"でのSteve Grovesなる人物のサックス・プレイは最高です。メロディアスでサックスの音が咽び泣いているかのようです。
7曲目の"Summer In Trujillo"でのピアノの音は、これはBob Jamesしてます。軽いタッチのピアノの音が最高です。
8曲目の"Slink"でもSteve Grovesのサックスがカッコ良いです。こちらのサックスの音は6曲目と違い、とても軽めです。
9曲目の"Michi"は多分にファンキーなナンバーで、跳ねるような感じのピアノの音が魅力的です。
10曲目の"The Last Song"は、再びSteve Grovesのサックスと、Mark Portmannのピアノが絡むメロディアスなバラード・ナンバーです。サックスが丁度ヴォーカルの役割を受け待っているようなナンバーで、結構盛り上がっています。とても魅力的なナンバーです。
11曲目のラストナンバー"Destinations"は、再びDavid Foster的なサウンドのナンバーです。ピアノのソロを中心としたナンバーで、ニューエイジっぽいところもあります。
インスト中心のアルバムですので、ヴォーカル好きのAORファンには、ちょっと物足りなさも感じると思いますが、スムース・ジャズのアルバムとしても上位にランクされると思いますので、そういったファンには評価も高いと思います。
Super Deluxe / Via Satellite (1997)

このバンドはシアトルを中心にして活躍しているバンドで、彼等の奏でるサウンドは、冒頭に書いたとおりパワーポップですが、似たタイプとしては、ENUFF Z'NUFFなんかを挙げることが出来ると思います。
もちろん、ルーツはTHE BEATLESということですが、甘めのメロディと曲のセンスはENUFF Z'NUFFに引けをとりません。
これだけ良い内容のアルバムを出しているにもかかわらず、何故、マイナーなバンドに甘んじているのか不思議です。
ENUFF Z'NUFFと聴き比べてどこが違うのでしょうか?先ず、ENUFF Z'NUFFのChip Z'nuffとDonnie Vieという強力なカリスマ性を持ったミュージシャンがいない(個性という言葉に置き換えても良いかも)、ということと、曲の出来も甘くメロディアスなナンバーを作ってはいるものの、ENUFF Z'NUFFのような「これだ!!」というような強力なインパクトを持ったナンバーが少ないということなんだろうと思います。
しかし、それも僅かな差であり、おそらくは正当に評価されていないのが原因なんだと思います。
レコード会社もあまりプロモートしていないのではないのでしょうか?
メロディーも良いし演奏力も高いので、もっと売れても良いバンドだと思います。
で、このアルバムに収められているナンバーは、全曲甘いメロディを持ったパワーポップ・ナンバーです。
1曲目の"Your Pleasure's Mine"を聴くと、彼等のルーツがTHE BEATLESであるということは疑いが無いということがはっきり判るナンバーです。これぞパワーポップというべき、お薦めのナンバーです。この曲は、ENUFF Z'NUFFを彷彿させるナンバーです。
2曲目の"Lost In Your Failures"はギター・ポップという感じのナンバーで、メロコア的でもあります。
3曲目の"Farrah Fawcett"はアメリカの大女優ファラ・フォーセット・メジャーズを歌ったナンバーなんでしょうか。このナンバーもメロディアスなポップ・ナンバーで、出来もかなり良いと思います。
4曲目の"Love Liquid Wraparound"なんかも多分にTHE BEATLESっぽいナンバーで、バックの音も最高にいかした曲だと思います。この曲でのヴォーカルはとてもJohn Lennon的です。お薦めの1曲です。
5曲目の"Alright"はピアノの前奏から入るメロディアスなバラード・ナンバーです。この曲も素敵な(この言葉がピッタリ)ナンバーで、お薦めです。
6曲目の"Commonplace"はアコースティカルなナンバーで、他の曲と雰囲気も違いますが、これもまさしくSUPER DELUXEです。
一転して、7曲目の"Divine"は、2曲目に似たギター・ポップのナンバーです。こういったナンバーでは、それこそSUPER DELUXEの本領発揮といったところでしょうか。
8曲目の"What's Up With Me"は曲全体が軽めのポップスといった感じのナンバーです。このナンバーはとてもよく出来たポップスですね。
9曲目の"One In A Million"もTHE BEATLES的なナンバーで、盛り上がりのある曲となっています。
10曲目の"New Variation"は、元気溌剌なパワーポップ・ナンバーです。メロディの出来も良いですし、途中のギター・ソロもカッコ良いです。
11曲目の"Half Asleep"もとてもご機嫌なパワーポップ・ナンバーです。この曲もいかしてます。
12曲目の"I Can See"は、ちょっとばかりノイジーなナンバーですが、これはこれでまあまあのナンバーです。
13曲目の"Suicide Doll"は、とても良く出来たパワーポップ・ナンバーです。メロディも良く、お薦めです。
ラスト・ナンバーの14曲目"Years Ago"は6曲目と同じようなアコースティカルなナンバーです。
また、この曲の後にHidden Trackが入っていますが、曲のタイトルは判りませんが、これが最高にいかしたパワーポップ・ナンバーなんです。メロディ最高ギターの音がとてもご機嫌なナンバーなんです。特にギターは他の曲以上に弾きまくっています。とても素晴らしいナンバーです。
こうやって、全曲聴いてみて思うことは、先に書いたとおり、何故、マイナーなバンドのままなんだろう、ということです。
曲の出来はかなり良いです。
売れるためのレヴェルは軽く超えていると思います。
でも、ENUFF Z'NUFFやOASIS、Jelly Fishなどのパワーポップ・バンドと比べると、やっぱりインパクトに欠けるのかなあ?
でも、勿体ないです。もっと売れても良いバンドだと思います。
Sky / Sky 2 (1980)

この2ndと合わせて1stも2005年にCD化されていたようです。
Skyは英国のインストル・メンタルのバンドで、1979年に1stアルバムを出しております。
メンバーは、John Williams (Guitar)、Kevin Peek (Guitar)、Francis Monkman (Keyboard)、Herbie Flowers (Bass)、Tristan Fry (Drums)となっております。
John Williamsは今だ現役で、クラシック・ギターの第一人者ですし、Kevin Peekはセッション・ギタリストとして、過去沢山のアルバムに参加しております。また、Francis Monkmanは、元は、かの有名なプログレ・バンド"CURVED AIR"の一員でした。Herbie Flowersも今はセッション・マンとして、沢山のアルバムに参加しており、George Harrisonのアルバムにも参加しておりました。
そんなプロ・ミュージシャンの集合体であるSkyですが、そのサウンドを一言でいうと、プログレッシヴ・ロックです。
プログレと聞くと、PINK FLOYD、YES、KING CRIMSONなんかを思い浮かべてしまいますが、そこにあるのは、どこか東洋的な雰囲気を持っており、サウンド的には、JAZZやNEW AGEっぽい部分もあります。また、クラシックをアレンジした曲があったりで、とてもクロス・オーヴァーしたサウンドとなっております。
私が始めて彼らの音を聴いたのは、この2ndからですので、1980年のことです。
当時は、アナログ・ディスクで2枚組のアルバムでした。
このアルバムからシングル・カットされたラスト・ナンバーの13曲目"Toccata"は、バッハが原曲ですが、アレンジも演奏もとても良く、この曲を聴いてアルバムを購入いたしました。
1曲目の"Hotta"は最高にいかしたプログレ・ナンバーで、この曲はCAMELなどのプログレ・バンドを連想させてくれます。このナンバーはお薦めです。
2曲目の"Dance Of The Little Fairies"は少し跳ねたようなピアノの音がタイトルにピッタリとしています。メロディも綺麗で、出来も良いと思います。
3曲目の"Sahara"は、エスニックな感じがするナンバーです。途中から曲が転調してからのメロディアスなギターの音と、その後に続くギター・ソロは堪りません。
4曲目はFrancis Monkmanのペンによる4曲をメドレーにしたナンバーです。楽器の主体もキーボードですが、これに絡むギターの音もとても良いです。
5曲目の"Tuba Smarties"はHerbie Flowersのペンによるナンバーで、この曲では、HerbieはベースをTubaに持ち替えて演奏しております。George Harrisonのアルバムでも確かTubaを演奏していたと思います。
6曲目の"Ballet Volta"は、原曲はクラシックだと思いますが、John Williamsのアレンジとクラシック・ギターが最高です。
7曲目の"Gavotte And Variations"は、John Williamsのペンによるナンバーですが、クラシックのバロック音楽を聴いているようです。Francis Monkmanのチェンバロみたいに響くシンセの音がとても素晴らしいです。このナンバーも最高にお薦めの1曲です。
8曲目の"Andante"はヴィヴァルディの曲です。この曲でもJohn Williamsがアレンジを担当しており、彼の奏でるクラシック・ギターの音色はとても美しいです。
9曲目の"Tristan's Magic Garden"は、Tristan Fry のペンによるナンバーです。この曲では、Tristanのパーカッションとマリンバを聴くことできます。
10曲目の"El Cielo"では、再びJohn Williamsの、こんどはスパニッシュ・ギターを聴けます。この曲はどことなく映画のサウンド・トラックを聴いているようです。
11曲目の"Vivaldi"は、Darryl Way (ex Darryl Way & Wolf)のペンによるナンバーです。この辺の選曲はFrancis Monkmanによるものだと思いますが、メロディも最高のプログレ・ナンバーとなっております。この曲も素晴らしいですね。
12曲目の"Scipio (Part I & II)"は、Herbie Flowersのペンによる12分強の大曲です。クラシカルな雰囲気を持ったナンバーで、この曲もモロプログレといった感じです。12分あるナンバーですが、聴き所も沢山あり飽きることはありません。
ラスト・ナンバーの"Toccata"は先にも書きましたが、ヴィヴァルディの曲です、これは良く知られて曲ですし、アレンジも素晴らしいので、聴き応え充分のナンバーに仕上がっています。
なお、このアルバムですが、アマゾンでは、1080円という破格の値段で売ってますので、興味のある方はどうぞ。1080円以上の価値は充分あります。
Henry Kapono / KAPONO (2003)

その主役はHenry Kaponoです。
AORファンの皆さんにはもちろん馴染みのあるアーティストですね。
Henry Kaponoは、その昔、Cecilio & Kaponoというデュオ・グループを結成し1970年代後半のサーフロック華やかしき頃、日本でもかなり知られたグループでした。
その彼が1981年に"Stand In The Light"というアルバムからソロ活動を開始しましたが、1983年の2ndアルバムに収められていた"Kona Winds"というナンバーがCMなんかで使用され、日本でも一躍有名になりました。
そのHenry Kaponoが2003年に国内盤として久しぶりにリリースしたアルバムがこれです。
このアルバムは、「パシフィック・ヘブン・レーベル」と銘打たれており、Henry Kaponoのほか、ハワイのいろいろなアーティストのアルバムがシリーズで出されております。中には、モロ、ハワイアン・ミュージックというのもありますが、FusionありNew Ageありで、結構面白いレーベルだったりします。
たまたま、市内の中古ショップで、シリーズものが何枚か売っておりましたので、このHenry Kaponoの他に4枚ほど購入しました。サンプル盤ということもあり、1枚390円という破格の値段でした。
で、このアルバムですが、かなりいかしたAORのアルバムとなっております。
1曲目の"All Because I Love You"はサックスの音がカッコ良いとても洒落たAORナンバーです。メロディもいかしていて、お薦めの1曲です。
2曲目の"I Will Always Remember"はAIR SUPPLYを連想させるアコースティカルなバラード・ナンバーで、この曲も言うことなしのナンバーです。これもお薦めです。
3曲目もメロディアスなアコースティック・ナンバーです。
4曲目の"Matter Of Time"はサックス・ソロから入るメロディアス度バッチリのAORナンバーです。サビのメロディは最高です。
5曲目の"Stand In The Light"はレゲエ・タッチのナンバーで、ご機嫌な1曲です。
6曲目の"Tell Me Why"はEric Claptonの"Tears In Heaven"を連想させるアコースティック・ナンバーですが、メロディが最高に良く、AORファン必聴のナンバーです。
7曲目の"Kona Winds"は、1983年のヒット・ナンバーのニュー・ヴァージョンです。今の季節に持って来いのカリプソ風のナンバーで、もう云う事ありません。
8曲目の"I'll Be Here"では、Michael McDonaldがバッキング・ヴォーカルで参加しているモロAORしたナンバーとなっております。この曲も最高の出来です。
9曲目の"White Rose"は、美しいピアノから入るナンバーで、ゴズペル・タッチの曲で、どこか厳かな感じがします。この曲もとてもメロディアスなナンバーです。
10曲目の"Song For Someone"は、ハワイを感じさせるあのギターの音が堪らない、メロディアスなバラード・ナンバーです。
11曲目の"Friend For Life"もアコースティカルなAORナンバーです。
ラスト・ナンバーの12曲目"Home In The Islands"も夏を感じさせるナンバーです。途中のシンセとギターが絡むソロ・パートがとても良いです。
日本では、久しぶりのHenry Kaponoのソロ・アルバムですが、出来もかなり良いと思いますので、もし聴いておられないAORファンがおりましたら、是非聴いてみましょう。
First Child / Souvenirs (2005)

この専門店は「ROCKS」という名前のお店で、ちょくちょく行きます。
これだけ、HR/HMのアルバムが揃っているお店はもちろん北海道では他にありませんし、国内でもそこそこでしょうね。
特に欧州産のメロディック・ロック系、ゴシック・メロデス系、ブラック・ヴァイキング系など各種アルバムが揃っております。
中には見たこともないようなものまであります。少なくともAOR HeavenやTarget Recordsに置いてあるようなものは、ほぼ取り揃えております。
大体の価格は2,300円前後ですから、結構良心的かも。
ここに行く時は、何か珍しいものが入荷していないかな、と思って行くことが多いのですが、それで見つけたのが今回紹介するアルバムです。
以前にも、「GRACIA」という美人女性ヴォーカルのCDを見つけ、これがとても良かった、ということがありました。
本日紹介します"FIRST CHILD"というバンドも女性がヴォーカルを担当しております。
ジャケットに写っている女性がそうだと思いますが、胸の膨らみが思わずそそります。
裏のジャケットを見ますとベース・ギターを抱えておりますので、ヴォーカルとベースが担当なのかも。
女性で、ヴォーカルとベースを担当といえば、もちろん、SUZI QUATROを思い出しますが、このFIRST CHILDの音もかなりポップですが、SUZIよりもハードで、かなりいけていると思います。
サウンド・スタイルは、私の大好きなVIXEN風ですので、すんなり入ってきました。
1曲目の"Shakedown"は最高にポップで適度にハードで、メロディアスです。このナンバーはとても良く出来た曲で、お薦めですね。
2曲目の"Manipulation"でのヴォーカルは結構力強く、このナンバーもそこそこいけます。
3曲目の"Whole Lotta Love"はLed Zeppelinのカヴァーです。アレンジもあまり変えておらず、バックのギターはほぼそのままみたいな感じです。耳に慣れているナンバーですのでが、女性ヴォーカルということで、若干新鮮さも感じます。
4曲目の"Barricade You"はメロディアスな産業ロック調のナンバーで、かなり良い曲に出来上がっていると思います。
5曲目の"Cold As Ice"はForeignerのナンバーとタイトルは同じですが彼らのオリジナル・ナンバーです。これは、メロディアスなバラード・ナンバーです。お薦めの1曲です。
6曲目の"S.O.S."は1曲目にも通ずるポップなハードロック・ナンバーです。
7曲目の"Fires Of Love"も産業ロック風のバラード・ナンバーで、バックの演奏もなかなかです。メロディもそこそこです。
9曲目の"Pin-Up Girl"もポップなナンバーです。
10曲目の"Lonesome Town"はカントリー歌手のRicky Nelsonのカヴァーですが、このも仄かにカントリーの匂いを感じさせますが、かなり、メロディアスなナンバーに仕上がっており、バックのギターの音が堪りません。
11曲目の"Take Off All Your Clothes"もメロディアスなロック・ナンバーでお薦めです。
ラスト・ナンバーの12曲目"Souvenirs"は口笛の音から始まるメロディアスなバラード・ナンバーです。
このFIRST CHILDですが、バンドメンバーとかの紹介やレコーディング・スタジオなどのクレジットがCDに記載されておりませんので、どこの国のばんどか判りません。
CDの発売はドイツですので、ドイツのバンドかなとも思いますし、ジャケットの写真を見ますと、イギリスの国旗が背景にもなっていますので、イギリスかも。
何れにしても、ネットでもこのジャケットは見たことがなかったことと女性ヴォーカルということで、思わず購入してしまいました。
The Beatles / Rock'N'Roll Music

今日は殆ど整理していなかったThe Beatlesのアルバムをデータベース化しました。
このThe Beatlesに関しては、オフィシャル盤だけではなく、ブートCDもかなり持っております。オフィシャルとブートを合わせ100枚ほどの所有となっております。
The Beatlesに関する入れ込みようはこのブログでも以前にも書きましたが、とにかく、私の音楽人生そのものです。
最近、The Beatles来日40周年記念みたいなイベントや放送などがなされております。
私も初めて彼らに触れたのが1966年辺りですから、既に40年のファンということなんですね。
先日スカパーでも特集をしてましたが、その際、Paul McCartneyの最近の映像も写りましたが、かなりのお爺ちゃんになってしまいました。確かPaulは64歳になっているはずで、Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Bandの中に収められていた"When I'm Sixty Four"の年齢に到達し、何かPaul自身のイベントでもあるかな、と期待しておりましたが、何も無かったようですね。
今日紹介しますアルバムは、The Beatles解散後にコンピレーションされた"Rock'N'Roll Music"です。アナログ・ディスクの2枚組で出されたアルバムです。
もちろん、CD化されておりませんので、ブートCDということになります。
The Beatlesの作った曲に隠れた名曲あるいは名盤というのは存在しません。
全ての曲、アルバムが既にたくさんの人が知っているからです。そういう意味で「隠れた」という表現があたりません。
彼らの特にJohn LennonとPaul McCartneyにより作られたナンバーはバラード・ナンバーにしろロックンロール・ナンバーにしろ、最高にいかす曲です。
バラード・ナンバーばかりを集めたコンピレーション・アルバムの"Love Songs"も良いですが、この"Rock'N'Roll Music"も最高にご機嫌なナンバーばかりが収録されております。
初期の名作"Twist And Shout"でのJohnのシャウトは本当に最高ですし、"Long Tall Sally"でのPaulのシャウトも云う事なしです。さらにGeorgeが歌うChuck Berryがオリジナルの"Roll Over Beethoven"はとても素晴らしいです。この曲は、Georgeのステージでは欠かすことのないナンバーでした。
また、同じくChuck Berryの"Rock'N'Roll Music"はThe Beatlesの本当に代表的なロックンロール・ナンバーです。
後期The Beatlesのロックンロール・ナンバーの代表的なものといえば"Revolution"ですね。この曲を初めて聴いたのはシングル"Hey Jude"のB面に収められていたものです。当時のステレオは卓上タイプでしたので、大音量で聴くとスピーカーの音が割れていましたが、とにかくこのナンバーは大音量で聴いていました。
また、僅かなのお正月の小遣いで買ったホワイト・アルバムに納められていた"Birthday"も良く聴いたナンバーです。確かこの曲でのバッキング・コーラスはそれぞれのメンバーの奥方たちも参加していたと思いますが。とにかく、ご機嫌なナンバーです。
同じくホワイト・アルバムに収められている"Back In The USSR"も最高です。
とどめは"Helter Skelter"でしょうか。PaulがThe Whoを意識して作ったナンバーだとか。このナンバーは、もう完全にハードロックです。
Yellow Submarine"に収められている"Hey Bulldog"も最高にいかしたロック・ナンバーです。このナンバーは、後にリミックスされ"Yellow Submarine Song Book"として出されたアルバムに収録されているナンバーの方が数倍も音が良くなっております。
この"Rock'N'Roll Music"のラストを飾るナンバーは"Get Back"です。このナンバーを聴くたびに、映画「レット・イット・ビー」でのルーフトップ・コンサートの模様を思い出します。本当に最高(こういう表現しかできないです)にいかしたナンバーです。
何と言おうが、The Beatlesは偉大なバンドでした。
Keith Moon / Two Sides Of The Moon (2 CD) (2006)
故Keith Moon (元The Who)の唯一のソロ・アルバム。
オリジナル・アルバムが発表されたのは、1975年のことです。
10年近く前に一度CD化されましたが、つい最近になって、アルバムの未収録ナンバーやセッションナンバーを追加して豪華2枚組となってリ・イッシューされました。
今回の再CD化で嬉しいことは、ボナース・トラックが満載ということもありますが、アナログ・ジャケットを再現したジャケットの作りとなっていることです。
左側が普通のジャケットで、右側が中ジャケットを入れ替えた時のものです。
当時、初めてこのレコード・ジャケットを手に取った時は、思わずニヤけてしまいました。本当に形の綺麗なお尻だなあと、感心したものです。
ジャケットも最高でしたが、中身のすごくご機嫌でした。
今回の再CD化は2枚組で全50曲という大サービスとなっております。
Disc 1の1曲目から10曲目までがオリジナル・アルバムに収められていたナンバーで、残りの40曲は、アルバムのアウトテイクが3曲、シングル・リリースが2曲、ミックス違いやその他がスタジオ・セッションとなっております。
オリジナルの10曲は、ご機嫌なロックンロール・ナンバーが数多く収められております。
中でも、シングル・カットされたThe Beach Boysがオリジナルの"Don't Worry Baby"とJerry Lee Lewisがオリジナルの"Teenage Idle"の2曲はどちらも最高に生かしたナンバーで、60年代のロックンロール風の雰囲気が満載となっております。
この2曲のほかに、John Lennonの"Move Over Ms. L"やThe Beatlesの"In My Life"なんかが収められております。
"Move Over Ms. L"では、David Fosterがピアノを弾いておりますし、この曲でのBobby Keysのサックス・ソロがとてもファンキーでカッコ良過ぎます。
他のナンバーでのミュージシャンを見ますと、Jess Ed Davis、Danny Kortchmar、Jim Keltner、Harry Nilsson、Klaus Voorman、Joe Walshなどの超有名人が顔を連ねており、Keith Moonととても仲の良かったRingo StarrもドラムスのほかKeithと曲を共作するなど、このアルバムにかなり協力しております。
特に"Together"では、Ringoの声がバックでアナウンスされております。
アルバムのアウトテイクが"Lies"、"I Don't Suppose"、"Hot Rod Queen"と3曲収められておりますが、オリジナルに未収録だったことが嘘みたいに良く出来たナンバーで、"I Don't Suppose"はとてもメロディアスなバラード・ナンバーですし、"Hot Rod Queen"はタイトルどおりの最高にファンキーな1曲です。
また、Disc 2には、セッション・ナンバーが収められておりますが、"Don't Warry Baby"や"Teenage Idle"さらに"Together"のヴァージョン違いが数曲ずつ収められているほか、The Whoのナンバー"My Generation"なんかも収められております。
とにかく最高に楽しめるアルバムですので、60年代のロックンロールやThe Beatlesなんかが好きな人にはお薦めです。
Eric Clapton / After Midnight Live (2 CD) (2006)
Eric Claptonのアルバムをこのコーナーで紹介するのは何枚目でしたっけ?
Creamが1枚、ソロが2枚で、このアルバムですから4枚目ということになりますか。
今回紹介しますこの"After Midnight Live"はホントつい最近出されたアルバムです。
HMVでも売っておりますので、おそらくはオフィシャルだと思います。
録音された時期は、1988年9月21日のアメリカはカリフォルニアのマウンテン・ヴューにある"Shoreline Amphitheatre"でのライヴです。
何で今更こんなライヴ・アルバムが出されたのでしょうかね?
レーベルはオランダのIMMORTALというインディ・レーベルです。
まあ、おそらくは、バンド・メンバーにMark Knopflerがいるからだと思いますね。
この時期のライヴのDVDはオフィシャルでは結構出ており、Mark Knopflerのとびきりカッコ良いギターを見ることが出来ます。
でも、CDでは、ブートはかなり出てますが、オフィシャルとなると確か1枚も出ていなかったように記憶しております。
Markのほかのミュージシャンは、Alan Clark (Keyboards)、Nathan East (Bass)、Steve Ferrone (Drums)、Jody Linscott (Percussion)、バッキング・ヴォーカルには、Tessa NilesとKatie Kissonのお馴染みのメンバーです。
また、このアルバムは2枚組で、収録ナンバーは以下のとおりです。
(CD 1) 1 Crossroads 2 White Room 3 I Shot The Sheriff 4 Lay Down Sally 5 Wonderful Tonight 6 Tearing Us Apart 7 After Midnight 8 Can't Find My Way Home (CD 2) 1 Badge 2 Same Old Blues 3 Cocaine 4 Layla 5 Money For Nothing 6 Sunshine Of Your Love
ただし、録音はサウンドボードによるものですが、ワーナーのオフィシャル盤と違い、ブートに毛が生えた程度でしょうか。
それでも、収録ナンバーが有名なものばかりですので、それなりに聴くことが出来ます。
Claptonのヴォーカルも当時の勢いもありますし、そこそですね。
まあ、私としては、"Wonderful Tonight"が収められているのが嬉しいですね。この頃のこのナンバーはだいたいどのステージでも7分を超えるロング・ヴァージョンで、後半のClaptonのギター・ソロが最高でした。
あとは、"Layla"ですね、やっぱり。
また、Mark Knopflerの"Money For Nothing"は、Dire Straitsの大ヒットナンバーです。
以前に、私のHPでa-haの"Take On Me"について書いた時にMTVについても触れており、MTVで先ず連想される曲は、この"Take On Me"と書きましたが、もう1曲、忘れることが出来ないナンバーが"Money For Nothing"なんです。
アニメーション・タッチのビデオ・クリップで色も綺麗でしたし、Mark Knopflerのバンダナとギターが蛍光色で、暗闇の中で輝いていたのが印象的でした。また、この楽曲も素晴らしく、彼等の曲の中でも一番好きなナンバーです。
また、プリンス・トラストでのClaptonとの競演では、Mark Knopflerのギター・ピックを使わない素手でのピッキングは本当にカッコ良かったです。
ただ、私としては、この頃のライヴでは、1986年にイギリスのバーミンガムでの4pieceバンド(Eric Clapton、Phil Collins、Nathan East、Greg Phillinganes)によるライヴが最高だと思いますね。
このライヴの模様はDVDでも出てますが、CDはオフィシャルでは出ていません。
このライヴでのEric Claptonは最高にカッコ良いので是非ご覧になっていただきたいですね。
ということで、このアルバムを聴いて、久し振りにこの頃のライヴをDVDを見てみようと思いました。
Camel / Breathless (1978)

きっかけは、Pete Bardensの1979年に発表された"Heart To Heart"を聴いてからです。
そのアルバムで聴くことができたのは、紛れも無くAORや当時のFusionでした。
それからというもの、彼のアルバムは最近のベストを含め計7枚を数えています。
ということで、久し振りにCamelのアルバムを引っ張り出してみたわけです。
実をいいますと、Camelのアルバムは、この"Breathless"と"The Snow Goose"の2枚しか持っておりません。
ですから、Camelというバンド自体あまり良く知らないといっても良いと思います。
でも、この"Breathless"はCamelの最高傑作として誉れ高いアルバムだと言われていますし、友人からレコードを借りて聴いたところ、とても素晴らしかったので、自分でも購入したわけです。
このアルバムが出されたのは1978年でしたので、AORに嵌っていた時期でしたので、それ以外のアルバムはあまり聴いてなかった時期でした。
でも、このアルバムについては、1曲目のタイトル・ナンバー"Breathless"を聴いたとたんとても気に入りました。とにかくメロディアスなことこの上なく、もう最高でした。最初のおそらくPete Bardensが奏でるメロトロンの音でイチコロでした。ラストのフルートの音も最高ですし、もう言うことありません。
2曲目の"Echoes"はもう圧巻です。Andrew Latimerのギター・ソロとそれに続くPete Bardensのキーボードはもう涙モノです。このナンバーは、このアルバムを最初に聴いて以来、My Favorite Songの仲間入りを果たしております。ほぼ、インストルメンタルに近いナンバーですが、これぞ、プログレというナンバーです。演奏最高、メロディ最高の超強力な1曲です。そういえば、Pink Floydにも"Echoes"というナンバーがありましたが、これもとても良く出来た曲でしたね。
3曲目の"Wing And A Prayer"はPete Bardensの"Heart To Heart"に入っていてもおかしくないようなAORっぽいメロディアスなナンバーです。
4曲目の"Down On The Farm"はギターが幾分ハードですが、曲の本編はまるで違った感じの曲です。邦題は「田園の日曜日」ですが、曲の本編は、「田園」という言葉がしっくりといった感じです。
5曲目の"Starlight Ride"は、タイトルとおりのナンバーで、ストリングを入れ、音を分厚くしたアレンジを施せば、ELOかも。
6曲目の"Summer Lightning"でのバックの音は最高です。このナンバーもヴォーカルをJeff Lynneに代えれば、ELOですね。
7曲目の"You Make Me Smile"もとてもメロディアスなナンバーです。
8曲目の"The Sleeper"は最初の部分から途中までは、Pete Bardensのキーボードが美しい幻想的なナンバーです。まるで、ニューエイジ・ミュージックを聴いているようです。それが途中から曲が転調して、ギター、キーボードとサックスが絡むFusionミュージックになります。これが素晴らしいFUsionなんです。このナンバーもPete Bardensの"Heart To Heart"に入っていても全く違和感はないでしょうね。
ラスト・ナンバーの9曲目"Rainbow's End"は本当にメロディが美しいバラード・ナンバーなんです。これは素晴らしいナンバーです。
Pete Bardensはこの"Breathless"を録音後、グループを脱退し、翌年の1979年に"Heart To Heart"を発表することになりますが、この"Breathless"を聴くと、その内容にも頷けます。
また、Camelは一般的にはAndrew Latimerのバンドとして認識されているようですが、少なくとも初期Camelにあっては、いわゆるCamelサウンドの立役者は、Pete Bardensだったのでは?と思います。
Lisa Ekdahl & Peter Nordahl Trio / Back To Earth (1998)

JAZZのコーナーにあったアルバムでしたが、ジャケットに写る彼女の顔がとても幼そうに見え、どんな声でうたうのかな?と気になって購入した次第です。
ジャケットのクレジットを見ますと、どうもスウェーデン出身の歌手で、バックのミュージシャンが、Ronnie Gardiner (Drums)、Peter Nordahl (Piano)、Patrik Boman (Bass)ということが判っただけで、彼等の経歴はさっぱりわからずでした。
聴こえてくる音は、モロ、私の好きなピアノ、ベース、ドラムスのトリオによるジャズにヴォーカルが乗っかるものでした。
Lisaの声は、ジャケット写真のイメージとおりのちょっと幼さというか舌足らずというか、そんな歌い方のように、私には感じました。
バックの演奏は、最高で、ジャケットに写る写真からも相当の経歴を持っているものと判断されます。
このアルバムでは、Cole Porterなどのスタンダードからオリジナル・ナンバーまで演奏しておりますが、どの曲もゆったりとした雰囲気を持ったナンバーで、酒を傾けながら、彼女あるいは彼と過ごす時間にはもってこいの内容のアルバムに仕上がっています。
8曲目に"Tea For Two"、12曲目に"Night And Day"といった超有名曲が収められていますが、これが最高にいかしているのです。Lisaのヴォーカルもコケティッシュで良い雰囲気ですが、バックのピアノ、ベース、ドラムスのアンサンブルがそれに輪をかけて雰囲気最高です。
あと、11曲目の"Just For A Thrill"はLoius Armstrongのナンバーですが、これも雰囲気最高のナンバーに仕上がっております。
また、これら以外のナンバーも、彼女の声、バックの音ともに最高で、いうことありません。
このアルバムを聴いた時は、ホント、久し振りに、とても良い女性ヴォーカルによるジャズ・アルバムを聴いたなあ、という感じでした。おそらく、彼女の声よりもバックの音が気に入ったのかも。
それから、Lisa Ekdahlのことが気になり、いろいろ調べてみると、過去にも何枚ものアルバムを出していることがわかり、何枚か購入しました。
しかし、そこにあった音は、まるで違うものでとてもガッカリしました。
このアルバムと同じようにジャズ・ヴォーカルのアルバムを期待しておりましたが、流れてきた音はフォーク・ミュージックでした。
また、ジャケットに写る彼女の顔も雰囲気が違い、このアルバムに写るちょっと攻撃的な眼差しに色気を感じておりましたが、他のアルバムの彼女の顔は清楚といえば言葉は綺麗ですが、垢抜けない感じがしましたね。
それ以降、とりあえず、彼女の新作はチェックしておりませんが、このアルバムみたいなジャズ・アルバムなんでしょうか。
とにかくこのアルバムはかなり良く出来たアルバムで、ジャズ・ファンにもAORファンにも受けると思いますよ。
Various Artists / The ARMS Concert USA (3 CD) (2001)

こう書いたわけは、アメリカのMadison Square Gardenでもコンサートが行われているからです。
今回紹介しますアルバムは、このMadison Square Gardenで行われたもので、ブートCDです。
"A.R.M.S"とは、"Action for Research into Multiple Sclerosis"という多発性脳脊髄硬化症を含む難病に苦しむ人たちのための研究機関のことだということらしいです。
このコンサートの発案者のRonnie Lane(元Small Faces)自身がこの時すでに、この多発性脳脊髄硬化症に冒されており、二度とステージに立てないのではと周囲から思われておりましたが、彼を支える周辺の人々に励まされてこのコンサートを開催したわけであります。
このコンサートの何が凄いかと言えば、世界三大ギタリストのEric Clapton、Jeff Beck、Jimmy Pageの3人が同じステージに立ち、三人一緒でギターを弾いているということです。
特に"Layla"は圧巻です。それぞれのギターがソロを奏でているのですから。
The Royal Albert Hallでのライヴはその昔ビデオになり、また、最近DVD化もされました。
映像では、それぞれのアーティストのインタヴューも納められており、その中で、Eric Claptonが自分も含めJeff Beck、Jimmy Pageと同じステージに立つことに対し、「皆が望んでいることさ」と言っていたことが、とても印象的でした。
この三人のほかも豪華アーティストが名を連ねています。Steve Winwood、Ray Cooper、Charlie Watts、Bill Wyman、Andy Fairweather-Lowなどです。
このThe Royal Albert Hallでの"Layla"は本当に凄いです。EricとJeffさらにはJimmyのギター・バトルは最高にカッコ良いですが、それ以上の見世物がRay Cooperのパーカッションでした。とにかく最高のパフォーマンスなんです。もし一度もご覧になっていらっしゃらない方がおりましたら、これは必見です。
あと、Stve WinwoodnとJeff Beckのパフォーマンスも必見です。
で、今回紹介のCDは、Madison Square Gardenのものですが、面子が若干変わっております。
Ronnie Lane、Eric、Jeff、Jimmyはそのままで、Paul Rodgers、Ron Wood、Joe Cockerとこちらも豪華です。
こちらのコンサートでは、"Wonderful Tonight"と"People Get Ready"さらには"With A Little Help From My Friend"が入っているのが嬉しいですね。
このブートですが、サウンドボードでの録音らしく、音はかなり良いです。
Joe Cockerが歌う"With A Little Help From My Friend"はこんなベネフィット・コンサートにはうってつけのナンバーだと思いますね。
二つのコンサートに共通することですが、どちらのコンサートでもJimmy Pageのソロ・パフォーマンスはちょっとガッカリでしたね。
なんか酔っ払っているようで、フラフラでしたし、"Stairwat To Heaven"を演っているのですが、やっぱりヴォーカル入りの方が良いですね。
それにしても、このThe ARMS Concert最高にいかしてますので、必ずみるべきですね。
Ray Owen / Ray Owen's Moon (1971)

ジャケットの雰囲気から、70年代のプログレかなと思って購入したのですが、スピーカーから流れてくる音はハードロックでした。
また、収められている曲をみると"Voodoo Child"というタイトルを見つけ、アルバムから流れてくるサウンドに納得しました。
ところで、このRay Owenなる人物って一体誰で、このアルバムは何時出されたの?と気になり、CDジャケットのクレジットを見ても何処で何時録音されたという記載が一切ありませんでした。
メンバーが誰かはクレジットがありましたが、知っている人物は無し。
ただ、このRay Owenがリード・ヴォーカルのほかギターとピアノを担当しているのがわかりましたが。
で、気になってネットで調べたところ、Ray Owenでヒットしましたが、このRay氏、今も現役で活躍しているアーティストのようです。
このアルバムの裏ジャケにはRay本人の写真が載っておすが、あまり写りも良くなく、何となく黒人かな?ということがわかるくらいでした。
ネットの写真を見ても現在の写真で、本人かどうかも良く判りませんでした。
そこのサイトでのバイオグラフィを見てもこのアルバムのことは載っていませんでしたが、このRay Owenが"JUICY LUCY"というバンドのフロントマンであること、また、このJuicy Lucyというバンドが最近のバンドではなく、1960年代の後半からあったバンドだということは確認できました。
また、yahooのオークションを調べますと、ちょうど、このアルバム(CDではなくアナログでしたが)が出品されておりました。
価格が4000円というので、ちょっと愕きでしたね。(アナログはレアでCDはそうでもないのかも知れませんが)
アルバム紹介をみますと、「元ジューシー・ルーシーの黒人ヴォーカリストが、71年に出したアルバム。ジミヘン風ブリティッシュ・ハードで、「ヴードゥ・チャイルド」もカヴァーしてます。」とあり、ああ、やっぱり、現在も活躍しているJuicy LucyのRay Owenということが確認出来た次第です。
1971年に出されたRay Owen's Moonですが、ジャケットだけを見ると、ホント、プログレ風ですが、本当にブリティッシュ・ハードな音で、Rayの奏でるギターの音も最高にカッコ良いです。
"Voodoo Child"を演っていることでもわかるとおり、同じ黒人のJimi Hendrixには影響を受けているみたいで、ギターを聴くと判りますね。
70年代のハードロックということで、音には古さもありますが、当時の息吹を相当感じさせる1枚となっていることは確かです。
ライヴ・アルバムではありませんが、短いながらもギター、ベース、ドラムスのインプロピゼーションみたいなところはかなりいかしてます。
とにかく、バックの音がハードかつヘヴィというところが最高にご機嫌です。
結構ハードな曲の中にあって2曲目の"Try My Love"はバックの演奏もポップで、そこそこのナンバーです。
3曲目の"Hey Sweety"はリフがとてもカッコ良いナンバーですし、ギターの音が良いんですね。
4曲目の"Free Man"なんかは、それこそ70年代のハードロック然としたメロディアスなご機嫌なナンバーでお薦めですね。
5曲目のDon't Matter"はテンポの遅いナンバーながらかなり重ためで、バックのベースが最高にいかしてます。私は好きです、こういう曲は。
6曲目はJimi Hendrixの"Voodoo Child"のカヴァーです。もちろん、オリジナルの方が良いけど、これはこれで、出来としても良い方だと思いますよ。それほどアレンジを変えてはいませんし、Rayのヴォーカルもバックの音もなかなかです。
7曲目の"Ouiji"はバックのギターがとてもメロディアスなナンバーです。この曲もミディアム・テンポながら重ためです。
8曲目の"Mississippi Woman"もバックの音はカッコよいですし、演奏力も高いと思います。
これは、全曲にあてはまりますが、バックの音の出来や演奏はかなりいかしてます。先にも書きましたが、ホント、70年代のハードロックって、最高!!ですね。
Easy Pieces / Easy Pieces (1988)

バンド名は、EASY PIECES、メンバーは、Renee Geyer (Vocals)、Hamish Stuart (Vocals, Guitars)、Anthony Jackson (Bass)、Steve Ferrone (Drums) と、メチャクチャ凄いメンバーでしょう。
もちろん、Hamish StuartとSteve FerroneはAVERAGE WHITE BANDのメンバーですし、Anthony Jacksonは有名なセッション・ミュージシャンです。
もう、このメンバーを見ただけで、中身が想像できると思います。
そのとおり、良質なAORナンバーがいっぱい詰まっています。
1曲目の"Whenever You're Ready"はメロディアスでちょっとばかりダンサンブルなAORナンバーで、こんな曲を聴くと2曲目以降もとても楽しみです。
2曲目の"It's No Lie"はミディアム・テンポながらメリハリのあるナンバーです、Renee Geyerという女性ヴォーカルの声もとても良いです。Hamishのギターがとてもカッコ良いナンバーです。
3曲目の"Heart Of The Matter"はとてもファンキーなナンバーです。ソウルフルなHamishのヴォーカルは最高にご機嫌です。また、Reneeのヴォーカルも負けずにソウルフルです。
4曲目の"(You're My) Heaven"はまるでブラコンを聴いているようで、音もかなり黒っぽいナンバーです。バックの音はかなりファンキーです。
5曲目の"Tuggin' At My Heartstrings"はこのアルバムの中でも1、2を争うナンバーです。ホント、最高にメロディアスなAORナンバーなんです。まるで、AVERAGE WHITE BANDを聴いているようです。このナンバーはかなりお薦めです。
6曲目の"Trust One Another"も5曲目同様、かなりいかしたAORナンバーです。Hamishの裏声が最高にいかしてます。Reneeのヴォーカルは女性にしてはちょっと低い声ですが、二人のヴォーカルの絡み具合がとても素晴らしいんですね。
7曲目の"Daddy's Girl"はとてもダンサンブルなナンバーですが、メロディアスですし、カッコ良く仕上がっております。
8曲目の"Walk That Walk"も7曲目同様にダンサンブルなナンバーです。このナンバーのリード・ヴォーカルはReneeですが、まるで、黒人の女性が歌うダンス音楽といったところです。
9曲目の"Don't Knock It"でのHamishのヴォーカルは、まるでPhilip Baileyが歌っているようなナンバーで、バックのホーンの使い方なんか聴くと、Earth, Wind & Fireのナンバーだと言っても、思わず頷いてしまいそうです。
ラスト・ナンバーの10曲目"Separate Shores"がまたメロディアスなAORナンバーなんです。ほんわかした幹事のナンバーで、とても聴き易い曲です。このナンバーもお薦めです。
このアルバムは市内のBOOK-OFFで1000円で購入したものですが、やっぱりレア物なんでしょうか?
The Neighborhoods / The Neighborhoods (1991)

先ず、価格は、500円以下というのが条件ですが、レーベルによっては、1000円以下なら買いますね。条件となるレーベルは、MTM Music、Escape Music、Long Island Records辺りでしょうか。
あと、相当気になるジャケットやプロデューサー、バック・ミュージシャンなんかも重要な要素です。
200円とか300円であれば、ちょっと気になるアルバムは買いですね。
こういう買い方をすると、もちろん失敗するCDもありますが、200円や300円だったら、まあ、諦めもつきますし。でも、そのアルバムがビンゴだったら、もう最高にご機嫌ですね。
前出のMTM Musicなどのアルバムは、メロディック・ロックが殆どですので、あまり心配はしません。
で、良く失敗するのが、ゴシックやメロデス系のアルバムです。
Century MediaとかCandle Light、さらにはSpinefarmなどこの系統のレーベルも沢山のものがあります。
Spinefarmはフィンランドのレーベルですが、このレーベルのアーティストはゴシック系が充実してますし、あまりハズレはありません。
でも、Cantury Mediaは当たり外れがはっきりしてます。
メロデスはかなり良く聴きますが、メロディの欠片も無い単なるデス・メタルは殆ど聴きませんので、こんなアルバムに当たった場合は、最悪です。
以前に、英国のPeacevilleというレーベル(このレーベルは、Paradise Lostがいたことで有名)のAUTOPSYというバンドのアルバムが300円で売っていたのをまとめて5枚買いましたが、1500円をパーにしたという感じでした。
逆に、気に入ったアルバムだったら費用対効果が抜群で、とても得した気分になります。
特に、最近では、女性ヴォーカルものが中古で300円程度売っており、相当の枚数を買っております。
私のHPでも何枚か紹介してますが、Trine ReinやGabrielleのアルバムなんかとても得した気分になりました。
今回紹介しますThe Neighborhoodsも500円で仕入れたアルバムです。
このアルバムのプロデューサーは、あのAEROSMITHのBrad Whitfordなんですね。
やってる音楽は基本的にはハードロックですが、とてもポップなんです。
1曲目の"Pure And Easy"はホントにポップなご機嫌という言葉がピッタリのナンバーです。このアルバムの一押しナンバーです。バックのギターが最高です。
4曲目の"King Of Rats"は前奏のギターの音がメロディアスなナンバーで、曲全体もミディアム・テンポのハード・ポップです。このナンバーもかなりお薦めです。
5曲目の"Hate Zone"は適度にドライヴィングしたナンバーでこの曲もご機嫌なナンバーです。
8曲目のHoodwinked"は前奏の重ためのリフがカッコ良いナンバーです。曲全体のギターのリフも良いです。
9曲目の"Sea Of Memories"もバックのギターがカッコ良いポップなハードロックです。この曲もお薦めですね。
まあ、曲の出来にバラツキはありますが、10曲中半分くらい好きなナンバーが入っていれば500円は安いと思いますね。
David Bryan / On A Full Moon... (1995)

ピアノのオール・インストルメンタル・アルバムです。アプローチとしては、とても面白いアルバムだと思います。
アコースティック・ピアノが主体となっていて、Davidが求めたには、おそらく、David Foster的なところだと思いますね。
ピアノの演奏も上手ですし、イージー・リスニング的でもありますし、ニューエイジっぽくもありますので、結構癒されるアルバムだと思います。
Amazonでの評価では、「映画のサントラのように単なる情景説明的な曲も多く,個人的な趣味の域を脱してはいない。」とありますが、逆に「映画のサントラのように単なる情景説明的」で、どこがいけないの?と思ってしまいます。
奏でるピアノにも表現力もありますし、当然、クラシックの素養はありますので、本当にピアノは上手です。
収められている楽曲は、David Bryanの自作のものです(ラスト・ナンバーの15曲目の"In These Arms"はBon Joviのナンバーで他の人との共作)。
全曲、流れるようなピアノの音がとても素敵だと思います。
13曲目の"Up The River"はモロニューエイジ・ミュージックです。
14曲目の"Netherworld Waltz"はヴァイオリン・ソロとサックス・ソロが入ったナンバーで、曲全体がブルージーな感じで、この曲は他の曲に比べちょっと異質ですが、曲の出来はとても良いと思います。なお、サックス・ソロは、Edger Winterです。
ラスト・ナンバーの"In These Arms"は先にも書いたとおりBon Joviのナンバーですが、このアルバム唯一のヴォーカル・ナンバーとなっております。ピアノの弾き語りのアコースティック・ナンバーに仕上がっております。
こんなCDを聴くのもたまに良いかも。
なお、このCDも昨日輸入盤の新品を500円で仕入れたものです。Amazonを見ますと国内盤も出ていたようです。
Bill Gable / There Were Signs (1989)

市内のデパートの催事場で中古CDのバーゲンをやっており、そこで700円で仕入れたものです。
ジャケットが何となくAORっぽかったのが購入の決め手でした。
家に帰ってきてから、CDのレーベルを見ると、Private Musicとあり、ということは、ニュー・エイジかと思って、多少がっかりとしましたが、ジャケットを開くと歌詞カードがついていましたので、気を取り直してCDをプレーヤーにかけました。
ところが、スピーカーから出てくる音は、紛れも無くAORミュージックでした。
若干ジャジーなところは、Michael Franks(声質は違いますが)風でもありますし、アコースティカルなところはStephen Bishop風かも。
また、曲ごとのクレジットを見ますと、Jeff Porcaro、Jimmy Haslip、Jerry Marottaなどのミュージシャンの名前があります。
Private Musicは冒頭にも書きましたが、Windham Hill Recordsと肩を並べるニュー・エイジの専門レーベルで、Jerry GoodmanやEddie Jobsonなどのアーティストを抱えるレーベルですが、Windham Hillに比べるとどこか前衛的というか冒険心の溢れたレーベルでした。
そういったことを考えますと、このようなヴォーカルものが出てもおかしくない下地があったと思います。
このBill Gableのアルバムは最初にも書いたとおり、アコースティカルなAORですが、ヴォーカルは控えめで、穏やかです。
また、バックの演奏は、エスニックな要素を取り入れたりしてとてもエキゾチックな感じがしますし、曲によっては牧歌的でハート。ウォーミングであったりもします。
1曲目の"Go Ahead And Run"はモロAORしたナンバーです。控えめながら伸びのあるBill Gableのヴォーカルがとても良い感じです。
3曲目の"All The Posters Come Down"では、Billの奏でるシンセサイザーとアコースティック・ギターが魅力的なナンバーとなっております。
4曲目の"The 3 Levels Of Nigeria"はとてもエスニックなナンバーとなっております。この曲でのBillのヴォーカルは他の曲と違い結構力強いです。
5曲目の"Cape Horn"はインスト・ナンバーですが、バックのタブラの音がエキゾチック風ですが、とてもメロディアスなナンバーで、バックのトランペットの音が美しいです。
6曲目の"High Trapeze"は再びAORしたナンバーで、この曲もメロディアスです。なお、この曲では、Jeff Porcaroがドラムを叩いています。
7曲目の"There Were Signs"もアコースティカルなナンバーで、この曲はどこかStephen Bishop風でもあります。
ラスト・ナンバーの9曲目"Leaving Venice To The Rain"でのBillのヴォーカルも伸びやかです。このナンバーもメロディアスなアコースティックな曲で、ヴァイオリン・ソロがとても美しいナンバーです。
なお、このBill Gableですが、他にはアルバムを出していないようです。
Eddie Money / No Control (1982)

今回紹介しますEddie Moneyは、1970年代後半から1980年代にかけて、活躍したアメリカ人のAOR的なアプローチをしたロック・アーティストです。
彼のサウンドは巷でいうところのいわゆるAORではありませんが、Adult Oriented Rockであることは間違いありません。
Eddie Moneyは現在に至るまで、オリジナル・アルバムを11枚、ベスト・アルバムを1枚、アンプルグ・ライヴを1枚(その他企画ものが何枚か)出しております。
Eddie Moneyのオフィシャル・サイトを見ますと、1999年の"READY EDDIE"以来7年振りに最新作"WANNA GO BACK"というアルバムを出しております。また、精力的にライヴ活動も行っているようです。
最新作はまだ耳にしておりませんが、少なくとも彼の最盛期は1980年代であったことは確かです。彼のヒット曲は、"Two Tickets to Paradise"、 "Baby Hold On"、"Take Me Home Tonight" 、 "Shakin"など沢山あります。
で、最初の話に戻りますが、このEddie Moneyのアルバムのうち、"PLAYING FOR KEEPS (1980)"と"WHERE THE PARTY (1985)"の2枚のアルバムだけ所有しておりません。
ネットで見ると5000円以上してますので、購入を躊躇っております。
他のアルバムはCBSから出ておりますので版権はCBSにあるんだと思いますし、未だリマスターされておりませんので、国内盤紙ジャケのリマスターされることを切に望んでいるのですが。
ということで、今回のEddie Moneyの4thアルバム"NO CONTROL"ですが、このアルバムには、大ヒット・ナンバーの"Shakin'"が1曲目に収められております。このナンバーは結構重ためのドラム・ソロとそれに続くギター・ソロがとてもカッコ良いナンバーです。でも、曲自体はいたってポップでメロディアスなナンバーなんです。大ヒットしたのも頷けるナンバーです。もちろん、ギター・ソロは、1stからの付き合いがあるJimmy Lyonです。
2曲目の"Runnin' Away"もとてもポップなナンバーで、ヒット性の高いナンバーだと思います。
3曲目の"Think I'm In Love"が、これまた最高にいかしたナンバーで、私としては、このアルバムの仲で最も大好きなナンバーです。個人的には1曲目よりも相当出来が良いと思っております。
4曲目の"Hard Life"はメロディアスなバラード・ナンバーですが、アコースティック・ギターとエレクトリック・ギターのアンサンブルが最高に素敵なんです。このナンバーもかなりお薦めです。
5曲目のタイトル・ナンバー"No Control"は若干ロックぽいナンバーですが、曲にメリハリがありご機嫌なナンバーです。
6曲目の"Take A Little Bit"は、前奏と途中のピアノとギター・ソロがいかしたメロディアスなロック・ナンバーです。この曲の出来も最高です。これもとてもお薦めの1曲ですね。
7曲目の"Keep My Motor Runnin'"はロック・スピリット一杯のEddie Moneyのヴォーカルが聴けるロック・ナンバーです。バックのJimmy Lyonのギター・ソロもそこそこハードです。ホント、こういったナンバーでのEddie Moneyのヴォーカルは最高です。
8曲目の"My Friends, My Friends"はアコースティカルなバラード・ナンバーで、押さえ気味に歌うEddie Moneyのヴォーカルもなかなかです。
9曲目の"Drivin' Me Crazy"はタイトルどおり、とてもドライヴしたナンバーです。曲の出来も素晴らしいですが、それ以上にドライヴしたバックの演奏は最高です。
10曲目の"Passing By The Graveyard (Song For John B.)"はとてもポップな曲です。この曲の表現としては、「ポップ」という言葉が一番似合うと思います。
ラスト・ナンバーの11曲目"It Could Happen To You"はFrankie Bleu(AORファンには有名)のペンによるナンバーです。どこか聴いたことがあるようなナンバーで、曲の作りもPhil Spector風です。
このアルバムでは、ロックしたナンバーが多く収められておりますが、曲がポップでメロディアスですので、とても聴き易く、これは紛れも無くAdult Oriented Rockのアルバムだと思います。
彼の1980年代までのアルバムは全て好きですが、今回紹介したアルバム以外では、1978年の"LIFE FOR THE TAKING"というアルバムも大好きで、このアルバムに収められている"Maybe I'm A Fool"はとても良く出来たAORナンバーですし、タイトル曲の"Life For The Taking"の最高にメロディアスなハードポップとなっておりますので、興味のある方はどうぞ。
また、このEddie Moneyですが、この日本では過小に評価されているアーティストだと思いますが、AORファンでEddie Moneyを聴いたことが無い方がいらっしゃったら、是非聴くことをお薦めします。
それにしても、"PLAYING FOR KEEPS (1980)"と"WHERE THE PARTY (1985)"の2枚のアルバムは、再発されないでしょうかね。
ソニーさん、是非お願いします。
Lee Ritenour / Earth Run (1986)

アルバム"RIT"以降"BANDED TOGETHER"までのAOR・ポップ路線から一線を画した、いわゆるスムース・ジャズした内容となっております。
私としては、このアルバムは、Lee Ritenourのアルバムの中でもかなりの上位にランクされるアルバムだと思っております。
"RIT"、"RIT 2"はAORアルバムとしてはもちろん出来は素晴らしいですし、私も大好きですが、彼の本来の持ち味ではないと思っております。
彼の持ち味は、何と言ってもSmooth Jazzしたサウンドだと思います。
その中でも、1978年の"THE CAPTAIN'S JOURNEY"とこの"EARTH RUN"の出来は甲乙つけ難いアルバムだと思います。
"THE CAPTAIN'S JOURNEY"に収められている"Sugarloaf Express"は彼の作品の中でも特に秀でた1曲ですし、この"EARTH RUN"に収められている"Soaring"もまるで曲調は違いますが、非常に良く出来たナンバーだと思います。
この"EARTH RUN"ですが、Lee Ritenourがジャケットを見ていただくとギターらしきものを持っております。
これは、当時開発されたばかりのSynthAxeというMIDIマザー・コントローラーで、ギター状のネックにタッチ・センサーが付いているシンセサイザーです。
当時、アラン・ホールズワースが一番最初にこれを使ってLee Ritenourがその次(このアルバム)に使ったとのことです。
1曲目の"Soaring"で、普通のギターのほかにこのSynthAxeを使っておりソロも弾いております。出だしの部分がそうだと思いますし、メロディ全体でも使われているようです。この曲は、先にも書きましたとおり、Lee Ritenourの楽曲の中でも1,2位を争うほど良く出来たナンバーです。Earnie Wattsのサックス・ソロがご機嫌です。スムース・ジャズ然としたメロディアスなナンバーで、特にお薦めです。2曲目のタイトル・ナンバー"Earth Run"は、夏を感じさせる南国っぽいリズムのご機嫌なナンバーです。
3曲目の"If I'm Dreamin' (Don't Wake Me)"は、このアルバム唯一のヴォーカル・ナンバーで、Phil Perryがリード・ヴォーカルを執っております。また、この曲が唯一AORらしいナンバーで、David Fosterがバックでキーボードを弾いているほか、アレンジも担当しております。
4曲目の"Water Colors"では、Lee Ritenourがクラシカルとエレクトリック・ギターを使い分けて演奏しているほか、この曲でもEarnie Wattsの切なそうなサックス・ソロが堪能できるメロディアスなナンバーです。
5曲目の"The Sauce"はGreg Mathiesonのペンによるナンバーで、自身もキーボードで参加している、ロック・スピリットいっぱいのナンバーです。このナンバーでのLee Ritenourのギター・ソロはとてもカッコ良いです。
6曲目の"Butterfly"はHerbie Hancockのナンバーで、この曲ではLee Ritenourのクラシカル・ギターの音色はさすがといったところか。
7曲目の"Hero"は伸びのあるLee Ritenourのギターが印象的なナンバーです。
8曲目の"Sanctuary"はラテン色の強いナンバーです。この曲では、Lee Ritenourのクラシカル・ギターとこれに絡むDave Grusinのピアノがとてもいかしたものとなっております。
ラスト・ナンバーの9曲目"Water From The Moon"はアコースティカルなバラード・ナンバーです。また、このナンバーでは、Tom Scottのリリコン・ソロが聴けます。
Lee Ritenourのアルバムは、何枚か廃盤となっているものもあります。
最近(といっても少し前)、"RIT 2"がリ・イッシューされました。このアルバムはオークションでもかなりの値を付けていたと思いますが、無事再発され良かったと思います。
また、"BANDED TOGETHER"や"FEEL THE NIGHT"、"FIRST COURSE"も品薄状態でそこそこの値段ですし、この"EARTH RUN"もすでに廃盤となっているようです。
現在のLee Ritenourも悪いとは思いませんが、やっぱり、1970年代後半から1980年代にかけての頃のLee Ritenourが最も輝いていました。
Tom Jones / The Ultimate Collection (3 CD) (2005)

このウェッブ・ショップのボックス物はかなり充実しており、結構利用しております。また、かなり安いのお薦めです。
今回も何点か購入した中の一つがこのTom Jonesの3枚組のボックス・セットです。
何がお薦めかといいますと、価格です。このボックス・セットは3枚組なのに、何と977円(税別)だったのです。
もちろん、本人歌唱によるものですし、著作権切れの古い音源ということもありませんが、そこが味噌というか、最近の録音物ですが、著作権が絡むのでしょうかオリジナル音源は少ないという、ところです。
若干、アレンジが変わっておりますが、本人が歌っているし、彼のヒット曲も網羅されているので、相当お買い得だと思います。
彼のヒット曲といえば、"Delilah"、"Love Me Tonight"、"Till"、"She's A Lady"なんかが挙げられますが、これがライヴ録音だったりしています。
収められている他のナンバーは、有名なカヴァー曲が多く、とても聴き易いです。
元々歌が上手い人ですので、エルヴィス・プレスリーとかフランク・シナトラなんかのカヴァー曲はとても素晴らしい出来だと思います。
また、Disc 3では、色々な人とのデュエット・ナンバーが収められており、このディスクが目玉となっております。
ディオンヌ・ワーウィック、ティナ・ターナー、ダスティ・スプリングフィールド、チャカ・カーン、リタ・クーリッジ、スーザン・アントンなど相手は多彩ですし、曲もカヴァーが多いの大変お薦めだと思いますね。
HMV Japanのバーゲンは、かなり魅力的です。
このTom Jonesのボックスのほか、EMIから出ているDuran Duran、Culture Club、Spandau Ballet、Ultora Vox、Human Leagueなどのバンドを集めた"New Romantics"という3枚組のコンピレーションやハードロックの3枚組のコンピレーションなどが、2000円以内で売ってますし、1950年代の著作権切れのジャズなんかの音源が10枚組で、1300円以下ですから、もうこれは買うしかないでしょうね。
ただし、そこには落とし穴もあって、今回注文した中に"Rock Classics '60's & '70's"という3枚組のアルバムがありましたが、紹介では、Variousとなっておりましたので、オリジナル・アーティストによるものだとばかり思っておりました。
でも、現物が手元に届いて、アルバムを見ますと、"Three Sides Now"というバンドのカヴァーだと判明しました(今、HMV Japanに返品・返金を交渉中)。
以前にも、CD Nowという海外のネット・ショップで同じような経験をしたことがありますが、その時は、英語のメールのやりとりや返品・返金の手続きが面倒くさくて何もしませんでしたが。
ということで、この3枚組の"Rock Classics '60's & '70's"も977円という相当に廉価でしたが、こういったトラブルに遭遇することもあるので、注意しましょう。