2006-07-09
Ray Owen / Ray Owen's Moon (1971)

ジャケットの雰囲気から、70年代のプログレかなと思って購入したのですが、スピーカーから流れてくる音はハードロックでした。
また、収められている曲をみると"Voodoo Child"というタイトルを見つけ、アルバムから流れてくるサウンドに納得しました。
ところで、このRay Owenなる人物って一体誰で、このアルバムは何時出されたの?と気になり、CDジャケットのクレジットを見ても何処で何時録音されたという記載が一切ありませんでした。
メンバーが誰かはクレジットがありましたが、知っている人物は無し。
ただ、このRay Owenがリード・ヴォーカルのほかギターとピアノを担当しているのがわかりましたが。
で、気になってネットで調べたところ、Ray Owenでヒットしましたが、このRay氏、今も現役で活躍しているアーティストのようです。
このアルバムの裏ジャケにはRay本人の写真が載っておすが、あまり写りも良くなく、何となく黒人かな?ということがわかるくらいでした。
ネットの写真を見ても現在の写真で、本人かどうかも良く判りませんでした。
そこのサイトでのバイオグラフィを見てもこのアルバムのことは載っていませんでしたが、このRay Owenが"JUICY LUCY"というバンドのフロントマンであること、また、このJuicy Lucyというバンドが最近のバンドではなく、1960年代の後半からあったバンドだということは確認できました。
また、yahooのオークションを調べますと、ちょうど、このアルバム(CDではなくアナログでしたが)が出品されておりました。
価格が4000円というので、ちょっと愕きでしたね。(アナログはレアでCDはそうでもないのかも知れませんが)
アルバム紹介をみますと、「元ジューシー・ルーシーの黒人ヴォーカリストが、71年に出したアルバム。ジミヘン風ブリティッシュ・ハードで、「ヴードゥ・チャイルド」もカヴァーしてます。」とあり、ああ、やっぱり、現在も活躍しているJuicy LucyのRay Owenということが確認出来た次第です。
1971年に出されたRay Owen's Moonですが、ジャケットだけを見ると、ホント、プログレ風ですが、本当にブリティッシュ・ハードな音で、Rayの奏でるギターの音も最高にカッコ良いです。
"Voodoo Child"を演っていることでもわかるとおり、同じ黒人のJimi Hendrixには影響を受けているみたいで、ギターを聴くと判りますね。
70年代のハードロックということで、音には古さもありますが、当時の息吹を相当感じさせる1枚となっていることは確かです。
ライヴ・アルバムではありませんが、短いながらもギター、ベース、ドラムスのインプロピゼーションみたいなところはかなりいかしてます。
とにかく、バックの音がハードかつヘヴィというところが最高にご機嫌です。
結構ハードな曲の中にあって2曲目の"Try My Love"はバックの演奏もポップで、そこそこのナンバーです。
3曲目の"Hey Sweety"はリフがとてもカッコ良いナンバーですし、ギターの音が良いんですね。
4曲目の"Free Man"なんかは、それこそ70年代のハードロック然としたメロディアスなご機嫌なナンバーでお薦めですね。
5曲目のDon't Matter"はテンポの遅いナンバーながらかなり重ためで、バックのベースが最高にいかしてます。私は好きです、こういう曲は。
6曲目はJimi Hendrixの"Voodoo Child"のカヴァーです。もちろん、オリジナルの方が良いけど、これはこれで、出来としても良い方だと思いますよ。それほどアレンジを変えてはいませんし、Rayのヴォーカルもバックの音もなかなかです。
7曲目の"Ouiji"はバックのギターがとてもメロディアスなナンバーです。この曲もミディアム・テンポながら重ためです。
8曲目の"Mississippi Woman"もバックの音はカッコよいですし、演奏力も高いと思います。
これは、全曲にあてはまりますが、バックの音の出来や演奏はかなりいかしてます。先にも書きましたが、ホント、70年代のハードロックって、最高!!ですね。
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