2006-07-10
Various Artists / The ARMS Concert USA (3 CD) (2001)

こう書いたわけは、アメリカのMadison Square Gardenでもコンサートが行われているからです。
今回紹介しますアルバムは、このMadison Square Gardenで行われたもので、ブートCDです。
"A.R.M.S"とは、"Action for Research into Multiple Sclerosis"という多発性脳脊髄硬化症を含む難病に苦しむ人たちのための研究機関のことだということらしいです。
このコンサートの発案者のRonnie Lane(元Small Faces)自身がこの時すでに、この多発性脳脊髄硬化症に冒されており、二度とステージに立てないのではと周囲から思われておりましたが、彼を支える周辺の人々に励まされてこのコンサートを開催したわけであります。
このコンサートの何が凄いかと言えば、世界三大ギタリストのEric Clapton、Jeff Beck、Jimmy Pageの3人が同じステージに立ち、三人一緒でギターを弾いているということです。
特に"Layla"は圧巻です。それぞれのギターがソロを奏でているのですから。
The Royal Albert Hallでのライヴはその昔ビデオになり、また、最近DVD化もされました。
映像では、それぞれのアーティストのインタヴューも納められており、その中で、Eric Claptonが自分も含めJeff Beck、Jimmy Pageと同じステージに立つことに対し、「皆が望んでいることさ」と言っていたことが、とても印象的でした。
この三人のほかも豪華アーティストが名を連ねています。Steve Winwood、Ray Cooper、Charlie Watts、Bill Wyman、Andy Fairweather-Lowなどです。
このThe Royal Albert Hallでの"Layla"は本当に凄いです。EricとJeffさらにはJimmyのギター・バトルは最高にカッコ良いですが、それ以上の見世物がRay Cooperのパーカッションでした。とにかく最高のパフォーマンスなんです。もし一度もご覧になっていらっしゃらない方がおりましたら、これは必見です。
あと、Stve WinwoodnとJeff Beckのパフォーマンスも必見です。
で、今回紹介のCDは、Madison Square Gardenのものですが、面子が若干変わっております。
Ronnie Lane、Eric、Jeff、Jimmyはそのままで、Paul Rodgers、Ron Wood、Joe Cockerとこちらも豪華です。
こちらのコンサートでは、"Wonderful Tonight"と"People Get Ready"さらには"With A Little Help From My Friend"が入っているのが嬉しいですね。
このブートですが、サウンドボードでの録音らしく、音はかなり良いです。
Joe Cockerが歌う"With A Little Help From My Friend"はこんなベネフィット・コンサートにはうってつけのナンバーだと思いますね。
二つのコンサートに共通することですが、どちらのコンサートでもJimmy Pageのソロ・パフォーマンスはちょっとガッカリでしたね。
なんか酔っ払っているようで、フラフラでしたし、"Stairwat To Heaven"を演っているのですが、やっぱりヴォーカル入りの方が良いですね。
それにしても、このThe ARMS Concert最高にいかしてますので、必ずみるべきですね。
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