2006-07-11
Lisa Ekdahl & Peter Nordahl Trio / Back To Earth (1998)

JAZZのコーナーにあったアルバムでしたが、ジャケットに写る彼女の顔がとても幼そうに見え、どんな声でうたうのかな?と気になって購入した次第です。
ジャケットのクレジットを見ますと、どうもスウェーデン出身の歌手で、バックのミュージシャンが、Ronnie Gardiner (Drums)、Peter Nordahl (Piano)、Patrik Boman (Bass)ということが判っただけで、彼等の経歴はさっぱりわからずでした。
聴こえてくる音は、モロ、私の好きなピアノ、ベース、ドラムスのトリオによるジャズにヴォーカルが乗っかるものでした。
Lisaの声は、ジャケット写真のイメージとおりのちょっと幼さというか舌足らずというか、そんな歌い方のように、私には感じました。
バックの演奏は、最高で、ジャケットに写る写真からも相当の経歴を持っているものと判断されます。
このアルバムでは、Cole Porterなどのスタンダードからオリジナル・ナンバーまで演奏しておりますが、どの曲もゆったりとした雰囲気を持ったナンバーで、酒を傾けながら、彼女あるいは彼と過ごす時間にはもってこいの内容のアルバムに仕上がっています。
8曲目に"Tea For Two"、12曲目に"Night And Day"といった超有名曲が収められていますが、これが最高にいかしているのです。Lisaのヴォーカルもコケティッシュで良い雰囲気ですが、バックのピアノ、ベース、ドラムスのアンサンブルがそれに輪をかけて雰囲気最高です。
あと、11曲目の"Just For A Thrill"はLoius Armstrongのナンバーですが、これも雰囲気最高のナンバーに仕上がっております。
また、これら以外のナンバーも、彼女の声、バックの音ともに最高で、いうことありません。
このアルバムを聴いた時は、ホント、久し振りに、とても良い女性ヴォーカルによるジャズ・アルバムを聴いたなあ、という感じでした。おそらく、彼女の声よりもバックの音が気に入ったのかも。
それから、Lisa Ekdahlのことが気になり、いろいろ調べてみると、過去にも何枚ものアルバムを出していることがわかり、何枚か購入しました。
しかし、そこにあった音は、まるで違うものでとてもガッカリしました。
このアルバムと同じようにジャズ・ヴォーカルのアルバムを期待しておりましたが、流れてきた音はフォーク・ミュージックでした。
また、ジャケットに写る彼女の顔も雰囲気が違い、このアルバムに写るちょっと攻撃的な眼差しに色気を感じておりましたが、他のアルバムの彼女の顔は清楚といえば言葉は綺麗ですが、垢抜けない感じがしましたね。
それ以降、とりあえず、彼女の新作はチェックしておりませんが、このアルバムみたいなジャズ・アルバムなんでしょうか。
とにかくこのアルバムはかなり良く出来たアルバムで、ジャズ・ファンにもAORファンにも受けると思いますよ。
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