2006-07-17
Henry Kapono / KAPONO (2003)

その主役はHenry Kaponoです。
AORファンの皆さんにはもちろん馴染みのあるアーティストですね。
Henry Kaponoは、その昔、Cecilio & Kaponoというデュオ・グループを結成し1970年代後半のサーフロック華やかしき頃、日本でもかなり知られたグループでした。
その彼が1981年に"Stand In The Light"というアルバムからソロ活動を開始しましたが、1983年の2ndアルバムに収められていた"Kona Winds"というナンバーがCMなんかで使用され、日本でも一躍有名になりました。
そのHenry Kaponoが2003年に国内盤として久しぶりにリリースしたアルバムがこれです。
このアルバムは、「パシフィック・ヘブン・レーベル」と銘打たれており、Henry Kaponoのほか、ハワイのいろいろなアーティストのアルバムがシリーズで出されております。中には、モロ、ハワイアン・ミュージックというのもありますが、FusionありNew Ageありで、結構面白いレーベルだったりします。
たまたま、市内の中古ショップで、シリーズものが何枚か売っておりましたので、このHenry Kaponoの他に4枚ほど購入しました。サンプル盤ということもあり、1枚390円という破格の値段でした。
で、このアルバムですが、かなりいかしたAORのアルバムとなっております。
1曲目の"All Because I Love You"はサックスの音がカッコ良いとても洒落たAORナンバーです。メロディもいかしていて、お薦めの1曲です。
2曲目の"I Will Always Remember"はAIR SUPPLYを連想させるアコースティカルなバラード・ナンバーで、この曲も言うことなしのナンバーです。これもお薦めです。
3曲目もメロディアスなアコースティック・ナンバーです。
4曲目の"Matter Of Time"はサックス・ソロから入るメロディアス度バッチリのAORナンバーです。サビのメロディは最高です。
5曲目の"Stand In The Light"はレゲエ・タッチのナンバーで、ご機嫌な1曲です。
6曲目の"Tell Me Why"はEric Claptonの"Tears In Heaven"を連想させるアコースティック・ナンバーですが、メロディが最高に良く、AORファン必聴のナンバーです。
7曲目の"Kona Winds"は、1983年のヒット・ナンバーのニュー・ヴァージョンです。今の季節に持って来いのカリプソ風のナンバーで、もう云う事ありません。
8曲目の"I'll Be Here"では、Michael McDonaldがバッキング・ヴォーカルで参加しているモロAORしたナンバーとなっております。この曲も最高の出来です。
9曲目の"White Rose"は、美しいピアノから入るナンバーで、ゴズペル・タッチの曲で、どこか厳かな感じがします。この曲もとてもメロディアスなナンバーです。
10曲目の"Song For Someone"は、ハワイを感じさせるあのギターの音が堪らない、メロディアスなバラード・ナンバーです。
11曲目の"Friend For Life"もアコースティカルなAORナンバーです。
ラスト・ナンバーの12曲目"Home In The Islands"も夏を感じさせるナンバーです。途中のシンセとギターが絡むソロ・パートがとても良いです。
日本では、久しぶりのHenry Kaponoのソロ・アルバムですが、出来もかなり良いと思いますので、もし聴いておられないAORファンがおりましたら、是非聴いてみましょう。
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