2006-07-21
Boston / Don't Look Back (1978)

今回のリマスターがTom Schoz自身が手がけているということが、一番のハイライトでしょうね。
既に30年近く経過したアルバムが新しく生まれ変わりました。
このアルバムに対する私の思い入れも半端なものではありません。
アルバムが発売されたのは1978年ということですから、私の年齢も20代前半でした。
中学生の頃から洋楽に目覚め、The Beatlesを聴いて洋楽の虜となり、高校の頃はThe beatlesのほか、The DoorsやTen Years After、Creedence Clearwater Rivival、Grand Funk RailroadにもかぶれながらDeep Purpleでハードロックの良さを知りました。
それからというもの、いろいろなジャンルに手を染めることとなり、Derek & The Dominos、Pink Floydとほぼ全てのジャンルのロックを聴きながら20才を超えることとなりました。
1976年には、BOSTONの1stアルバム「幻想旅行」を耳にし、彼等のスペーシーなサウンドに直ぐに虜となったわけです。
その2年後にこの"Don't Look Back"を聴くこととなるわけですが、この時の興奮は今も忘れることが出来ません。
1曲目の"Don't Look Back"でガツーンとやられ、4曲目の"A Man I'll Never Be"で思わず涙しそうになりました。
この"A Man I'll Never Be"はロック史上最強のバラード・ナンバーだと断言できます。
Brad Delpのエモーショナルなハイトーン・ヴォーカルにはただただ脱帽です。
以前にも書きましたが、このBrad Delpは最強のロック・ヴォーカリストで、過去も現在も、彼の右に出るヴォーカリストはいないでしょう。また、これから先も、おそらく。
クリスタルのように透き通っていて、扇情的なヴォーカルは、聴いているだけで至福というものです。
30年近く、それこそ1000回以上このナンバーを聴いておりますが、まるで飽きるということがありません。
40年近く洋楽を聴いておりますが、The Beatlesや他の偉大なバンドの楽曲を聴き好きな曲も沢山ありましたが、私の音楽人生の中で、このナンバーを越えたものはありません。
もう本当に言葉では言い表すことができないくらいのナンバーなんです。
あらゆる音楽の中で、一番好きな曲を選べといわれれば、迷わずこの"A Man I'll Never Be"を選びます。
今回の再CD化では、冒頭にも書きましたが、Tom Scholz本人がリマスターしており、自身で最高のサウンドとなった、と言っております。
紛れも無く、ここにはBOSTONサウンドが存在しております。ロック史上燦然と輝く最強の1枚です。
ということで、今回は"A Man I'll Never Be"に終始しましたが、もちろん他の曲も言うこと無しのナンバーばかりです。
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