コンピレーション・アルバムが好きで、結構な枚数のCDを所有しております。また、こういったコンピ物は新品では、値段も他のCDと変わりありませんが、中古になるとメチャクチャ安くなります。今回紹介しますCDも市内の中古ショップで390円で仕入れたものです。アルバム・タイトルは、"DISCO NIGHTS 3 (The Ballad)"で、ソニー・ミュージックから2003年に発売となったものです。 このアルバムは、とにかく選曲がすごいんです。もちろん、CBS Sonyのミュージシャンばかりですが、最上のバラード・ナンバーばかり全16曲が収められた強力の1枚です。ジャケットがダサいのがちょっとという感じですが。 1曲目の"Just The Two Of Us"は、1980年に今は亡きサックス・プレーヤーGrover Washington,Jr.の"WINELIGHT"に収められていたナンバーで、ヴォーカルをBill Withersが担当し、1981年に大ヒットしたとてもメロディアスなナンバーです。 2曲目の"I Need You"はEARTH WIND & FIREのリーダーMaurice Whiteが1985年発表したソロ・アルバム"MAURICE WHITE"からシングル・カットされたナンバーです。最高にいかしたスロー・バラードで、申し分なしです。 3曲目の"Me And Mrs. Jones"は、1972年にBilly Paulがヒットさせたナンバーです。フィラデルフィア・ソウルぼ代表的なバラード・ナンバーです。この曲は、結構色々な人がカヴァーしております。 4曲目の"After The Love Has Gone"は、もちろん、あのAIRPLAYのカヴァーで、このEarth Wind & Fireのヴァージョンが大ヒットしました。なお、この曲のプロデューサーはDavid Foster自身が手がげています。とにかく、Maurice WhiteとPhilip Baileyのヴォーカルが最高のメロディアスなバラード・ナンバーです。このナンバーはAIRPLAYのオリジナルより良いかも。 5曲目の"Shining Star"は、1980年に大ヒットしたThe Manhattansのナンバーです。とても美しいファルセットのコーラスが持ち味のThe Manhattansですが、このナンバーもとてもいかしたメロディアスなバラード・ナンバーとなっております。 6曲目の"Always And Forever"は、バラード・ナンバーのコンピ物には必ずといって良いほど収録されるHeatwaveの1977年から1978年に大ヒットしたナンバーです。 7曲目の"That's The Way Of The World"は再びEarth Wind & Fireのナンバーで、1975年にヒットしました。Earth Wind & Fireのコーラス・ワークって、ホント、最高ですね。 8曲目の"Together"は、1967年にヒットしたIntrudersのナンバーですが、私が、この曲を初めて聴いたのは、Intrudersではなく、1981年のTIERRAのカヴァーでした。この曲を聴いた時は、鳥肌モノでした。このコンピに収められているのはIntrudersのオリジナルですが、この曲に関しては、TIERRAのカヴァーの方が好きです。 9曲目"If You Don't Know Me My Now"は、1972年に大ヒットしたHarold Melvin & The Blue Notes"のナンバーです。このナンバーもフィラデルフィア・ソウルの超有名曲です。1989年に、Simply Redがカヴァーして全米1位を獲得しました。 10曲目の"Kiss And Say Goodbye"は再びThe Manhattansのナンバーで、1976年に大ヒットしたナンバーです。イントロのナレーションがそそります。 11曲目の"In The Mood"は、1979年にヒットしたTyrone Davisのナンバーです。メロディアスなソウル・バラードで、歌い方はどことなくTEDDY PENDERGRASSに似た雰囲気です。 12曲目の"Sweet Baby"は、1981年に出されたThe Clarke Duke Projectからの1曲です。ヴォーカルを担当しているのは、George Dukeで、とてもAORしたナンバーとなっております。 13曲目の"Hoe 'Bout Us"は、もちろん1981年に大ヒットしたChampaignの代表曲です。このナンバーについては、もう何も言うことはありません。 14曲目の"Between The Sheets"は、1983年にヒットしたThe Isley Brothersのナンバーです。素晴らしいバラード・ナンバーです。 15曲目の"Sexual Healing"は、ご存知、ソウル界の大御所Marvin Gayeが1982年に大ヒットさせたナンバーです。 16曲目の"We're All Alone"で、このアルバムは幕を閉じます。もちろん、このナンバーは、Boz Scaggsによるナンバーで、いわゆるAORの黎明期のナンバーで、この曲がその後のAORミュージックを築いたといっても過言ではないと思います。 どうですか、皆さん、この選曲って凄いですよね。収められているナンバーは全て1970年代、1980年代の曲ばかりです。この頃のブラック・コンテンポラリー・ミュージックには、本当に目を瞠るものがありました。こんな曲を聴くと、現在のブラコンって、つまらないですね、全く。