Pacific Express / Anthology Part 1, 2
この Pacific Ecpressは、今回購入するまで、全く知らないバンドでした。
ちょっと前に金澤寿和氏のHP"Light Mellow on the web"で紹介されているのを見て購入したわけです。
それが期待以上の内容にビックリでした。
このバンドは70年代に活躍した南アフリカのバンドで、メンバーには、Jonathan Butlerなんかが加入しておりました。
サウンドは、金澤氏が言っているとおり、ジャズ・ロック・ファンクといった感じですが、私はさらにAORを付け加えたいですね。
スローなナンバーはまさにAORといった感じですし、メロウなファンクがあったり、インスト物はジャズの雰囲気がムンムンです。
このアルバムは、彼らのナンバー(どれくらいのアルバムを出していたかは、判りませんが)を2枚のアンソロジーとして凝縮したものです。
ジャケットを見るとかなりの数のミュージシャンがクレジットされていますが、曲作りは、キーボードを担当しているChris Schilderとヴォーカルとギターを担当しているJonothan Butlerがほぼ半々といった感じでしょうか。
収められているナンバーは、本当にメロウなファンクばかりです。
この時代、アメリカでは、Con Funk ShunやThe Bar-Kays、Brick、Cameoなどかなりいかしたファンク・グループがおりましたが、彼らに全く引けを取らない内容となっております。
このアンソロジーを聴く限り、あまりタイトなナンバーは収められておりませんので、彼らのサウンドのメインはスロー、あるいはミディアム・スローのファンクだったのだと思います。
そう言った意味で、バラード・ナンバーの出来は最高で、とにかくメロディアスでもう堪りません。
バックの演奏もかなりいかしてますし、ヴォーカルもカッコ良いときています。
私は結構ファンク・ミュージックが好きで、前出のバンドは当時良く聴いていましたが、こんないかしたバンドを今まで知らなかったのが不思議ですね。
まあ、当時の輸入盤事情もアメリカからのものは沢山入って来ておりましたが、南アフリカ産ということで見逃していたのでしょうね。
それにしても、この2枚のアルバムに収められているナンバーの数々は最高にいかしてますので、ファンク・ファンやブラコン・ファン、さらにはAORファンにとっては見逃せないものとなっておりますので、興味のある方には是非聴いて欲しいアルバムですね。
なお、このアルバムですが、HMV Japanで2枚とも購入できます。