2006-08-30
The Beatles / The Beatles (2 CD) (1968)

記念すべきアルバムについて、何を紹介しようかと2週間ほど前から悩んでおりましたが、先日市内の中古ショップを行った時に見つけたアルバムを紹介したいと思います。
まず、この中古ショップですが、PAGE ONEというショップで、市内でも老舗の店の一つです。CDのほかアナログ・ディスクの在庫数もかなりあります。また、ブートCDに関しては、市内随一だと思います。
私は、昔から出入りをしてますので、ここの親父とは懇意にしてもらっており、時々、店頭に並んでいないものも手に入れさせてもらってます。
で、今回紹介するアルバムですが、100枚目の記念はやっぱりTHE BEATLESだ、ということで、彼らが1968年に発表した"THE BEATLES"(通称:ホワイト・アルバム)に決定いたしました。
このアルバムは冒頭にも書きましたが、最近仕入れたものです。
ただし、このアルバムはオフィシャルではありません。
どこが違うかというと、先ず、ロシア盤ということと紙ジャケで、さらに発売当時の日本での帯が付いているということです。
また、中のCDは、レーベルはアップルのデザインということと、デザインの周りがレコード盤みたく色は黒で溝が掘られているということと記録面の色も黒色であるということです。
もちろん、オフィシャルからのコピーですので、音質は良いです。
また、アナログが発売された当時に付いていた4人のそれぞれの写真や大判の歌詞カードも完璧です。
さらに、別に歌詞カードが付いておりますが、これがロシア語訳の併記となっております。
このWHITE ALBUMに併せ、SGT PEPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND、ABBEY ROAD、LET IT BEの計4枚のアルバムを購入しましたが、SGT PEPPER'Sはオデオン盤の帯とおまけの紙のバッジなんかも完璧で、思わずニヤけてしまいました。
ところで、私にとって、THE BEATLESのベスト・アルバムは何かといいますと、ABBEY ROADのアルバムとしての完成度も捨て難いですが、やはりこの2枚組の「ホワイト・アルバム」ですね。
収められているナンバーがいろいろなタイプで、当時のロックを凝縮したアルバムとなっております。
人によっては、統一感に欠けるアルバムだと指摘もありますが、やはり、当時の洋楽のエッセンスの塊で、THE BEATLESにしかなし得なかったアルバムだと思いますね。
全30曲が収められており、"Revolution No.9"はそれほどの回数を聴いたことはありませんが、他の曲はどのナンバーも傑作だと思います。
最も好きなナンバーは、"While My Guitar Gently Weeps"ですね。このナンバーはこのアルバムを初めて聴いた時から大好きでした。ギター・ソロがEric Claptonだったということは、相当後に判ったことでしたが、当時は、George Harrisonってギター上手いなあ、と感心したものです。
あとは、"Yer Blues"も最高の出来ですし、"Honey Pie"はPaulの"Sexy Sadie"はJohnの"Long Long Long"はGeorgeのそれぞれの作曲に対するアプローチが良く顕れたバラード・ナンバーだと思います。
"I Will"や"Julia"などの名バラード・ナンバーがあったり、かたや"Birthday"、"Back In The U.S.S.R."などのロック・ナンバーの出来も最高です。
"Honey Pie"、"Cry Baby Cry"、"Savoy Truffle"さらには"Don't Pass Me By"はPaul、John、George、Ringoの個性が出たナンバーとなっております。
極めつけは"Helter Skelter"で、Paul曰く、このナンバーはTHE WHOを意識して作ったナンバーだそうですが、THE WHOより数段カッコ良いハードロックに仕上がっていて、今聴いても全く古さを感じさせません。
もちろん、THE BEATLESに関しては、SGT PEPPER'S以降の曲は、それこそ、今でも充分通じるポップ・ミュージックであると私は思っております。
とにかく、THE BEATLESは私の青春そのものでした。
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2006-08-29
Badfinger / Ass (1973)

マネージャーやレーベルとのごたごたの時期の1973年に発売されたアルバムで、数ヵ月後の1974年2月中旬には、ワーナー移籍第1弾アルバムの"Badfinger"がアメリカで発売されています。
そのため、アップル・レコードで全然プロモーションをしなかったせいか、これぞパワーポップという結構良い曲が収められているわりには、"No Dice"や"Straight Up"に比べると商業的には全くといって良いほど振るいませんでした。
プロデュースは、Todd Rundgrenが4曲目の"The Winner"と9曲目の"I Can Love You"の2曲を担当しており、残りは、Chris Thomasが担当しております。
発表当時に感じたことは、前3作に比べ、サウンドがかなりハードになったなということで、"Magic Christian"、"No Dice"、"Straight Up"を聴き慣れていたせいか、ポップさが後退し、最初はちょっとという感じもありました。
ということで、発表当時はあまりターンテーブルに乗ることが無かったと思います。
逆にワーナー移籍第1弾アルバムの"Badfinger"には"I Miss You (邦題「涙の旅路」)や"Shine On"さらには"Lonely You"といったバラード・ナンバーやポップな楽曲が収められていたので、こちらのアルバムを良く聴いておりました。
その後、Badfingerのアナログ・レコードが全て廃盤となり、コレクターの中で高額な取引がされるようになり、レコードも処分をしてしまいました。
それでも、テープには録音をしてたまには聴いておりましたが、処分して失敗したなと思っておりましたので、一連のCD化にはとても興奮しました。
その間、いろいろな音楽に触れる機会もあり、改めてこの"ASS"を聴いた時は、最初に聴いた時と全く違う印象を受けました。
これって、前3作に比べハードですが、紛れもなくBadfingerのアルバムで、前3作より劣るアルバムでは無かったということです。
1曲目の"Apple Of My Eye"は、このアルバムから唯一シングル・カットされたナンバーですが、このナンバーに関していえば、発表当時も結構気に入ったナンバーでしたね。
2曲目の"Get Away"も前3作に通ずるポップさがあって、1曲目同様当時は気に入っていましたね。
CD化されて一番気に入ったナンバーとなったのは、10曲目の"Timeless"ですね。7分強の大曲ですが、PeteのヴォーカルとJoeyのギター・ソロ、この曲はまさに迫真のナンバーです。これぞパワーポップというのに相応しいナンバーであることは間違いありません。これ以降、私にとっては、この"Timeless"は"Come And Get It"、"No Matter What"、"Day After Day"、"Baby Blue"、"Maybe Tomorrow"と並ぶBadfingerの名曲の仲間入りを果たしました。
その他、3曲目の"Icicles"、7曲目の"When I Say"はとてもポップな佳曲ですし、当時はかなりハードでイマイチと感じた6曲目の"Constitution"なんかも今聴くと結構聴けます。
また、Todd Rundgrenのプロデュースによる4曲目の"The Winner"、9曲目の"I Can Love You"はさすがToddといったポップなナンバーでいうことありません。
ボーナス・トラックの11曲目"Do You Mind"も当初はアルバムに収録する予定のナンバーだったそうですが、メロディアスなナンバーですので、こうして日の目を見ることが出来て良かったと思います。
2006-08-28
Various Artists / Disco Magic Super (2003)

第1弾アルバムには、それこそ70年代に大ヒットした「君の瞳に恋してる」「ハロー・ミスター・モンキー」「ジンギスカン」「ハッスル」などのディスコ・ナンバーが数多く収められておりましたが、この第2弾アルバムは、第1弾に収め切れなかったナンバーや珍しいナンバーまで収められており、コンピレーションとしての価値は、このアルバムの方が高いかも。
全19曲が収録され、それこそ大ヒットしたSilver Conventionの「フライ・ロビン・フライ」、Van McCoyの「ディスコ・ベイビー」、Tony Basilの「ミッキー、Mの「ポップ・ミュージック」などのほか、Boys Town Gangの「天使のささやき」、Limeの「思いがけない恋」やThe Cover Girlsの「ショウ・ミー」なんかも収められております。
珍しい音源としては、Pink Ladyの「キス・イン・ザ・ダーク」やDr. Dragon & The Oriental Expressの「セクシー・バス・ストップ」が収められております。
私はDISCO MUSICは別に好きじゃなく、逆にあまり聴かないジャンルですが、それでも、70年代ではラジオでのオン・エアーなどで大ヒットした曲は知っております。
また、例えば、Boys Town Gangの「君の瞳に恋してる」は結構好きなナンバーですし、多少ディスコっぽいISHとかRAH BANDや一連のTHE BEE GEESの当時のディスコティークなナンバーは結構好きです。
ほかにTHE WHISPERやTHE STYLISTICSなんかのブラコン・グループのナンバーも好きです。
で、このアルバムですが、こうやって聴いてみると、これが結構聴けるんですね。
Boys Town Gangの「天使のささやき」はオリジナルがThree Degreesですが、また、違った趣があって良いですね。オリジナルが相当良いので、誰が歌っても良い曲なのかも。
Pink Ladyの「キス・イン・ザ・ダーク」も英語がちょっと怪しい感じがしますが、曲は良いです。なお、この曲は全米38位とか。
Mの「ポップ・ミュージック」を一番最初に聴いたというか見たのは、当時、11PMでこのビデオ・クリップが紹介された時です。その時の思ったのは、ニューウェーヴだが、とても面白い曲だなということです。画面に映るRobin Scottがとてもカッコ良いと思いました。
Tony Basilの「ミッキー」もジャンルとしてはニューウェーヴでしたが、このビデオ・クリップもかなりの頻度で流れておりましたね。
The Cover Girlsの「ショウ・ミー」は日本の女性歌手がカヴァーしていましたっけ。
Afrika & The Zulu Kingsの「ザ・ビーチ」はラップ・ナンバーですが、バックの音が途中で「いとしのレイラ」となっていたので、ああそういえば、こんなナンバーもあったっけ、みたいな感じです。
Dr. Dragon & The Oriental Expressは日本人によるプロジェクトで、中心人物は筒美京平氏だったそうですが、このナンバーは、Van McCoyの「ハッスル」にインスパイアされた曲だそうです。
ということで、たまにこんなディスコ・ミュージックを聴くのも悪くないかもね。
2006-08-27
Lucifer's Friend / Sumo Grip (1994)

でも、こちらのLUCIFER'S FRIENDの方が活動暦が長いし、URIAH HEEPの参加より以前ですので、元URIAH HEEPという表現は当てはまりませんね。
John Lawtonは、この二つのバンド以外にも、REBEL、ZAR、GUNHILLといったバンドに参加しており、最近では、自身でJOHN LAWTON BANDを結成して活動しております。
1970年のデビューですから、既に30年以上というベテランのヴォーカリストになります。
今回紹介しますSUMO GRIPですが、一言で言うと、とてもメロディアスなハードロックです。全曲捨て曲無しの強力な1枚です。
とにかくJohn Lawtonの高音に伸びるヴォーカルが最高なんです。
また、このアルバムでは、作詞がJohn Lawton、作曲がバンドのギタリストPeter Hessleinがほぼ全曲を担当しておりますが、このPeter Hessleinのギター・プレイも最高にカッコ良いのです。
2曲目の"Heartbreaker"はメロディの嵐といった感じのナンバーで、最高にいかしてます。お薦めの1曲ですね。
3曲目の"One Way Ticket To Hell"は、John Lawtonのハイトーン・ヴォーカルには脱帽です。サビの部分のメロディはとてもいかしているし、覚え易いですね。
4曲目の"Don't Look Back"はポップでメロディアスなナンバーで、このナンバーもお薦めです。
5曲目の"You Touched Ne ..."はメロディアスなバラード・ナンバーです。このナンバーなんかを聴くと、John Lawtonって本当に上手いヴォーカリストだと思います。
6曲目の"Cadillac"はバックのドラムスがカッコ良いナンバーです。
7曲目の"Step By Step"では、バックのキーボードがいかした音を聴かせてくれる産業ロック(プログレ・ハード)っぽいナンバーで、この曲もかなりお薦めですね。
8曲目の"Rebound"もバックのキーボードがとても良いです。このナンバーもどちらかと言うと産業ロックっぽいナンバーですね。
10曲目の"Sheree"は、とてもメロディアスでポップなナンバーです。この曲でも、Peter Hessleinにギターが最高です。
11曲目の"Back In The Track"は、もう、これは産業ロックでしょう。バックのキーボードが全てですね。
13曲目の"Any Day Now"はバックの音も若干ハードなナンバーで、かなりロックしています。
14曲目の"Ride The Sky"も13曲目以上にロックしたナンバーで、John Lawtonのハイトーン度は他の曲以上です。
15曲目の"Free Me"はこのアルバムの中で最もポップなナンバーです。メロディもいかしてますし、AORといっても良いようなナンバーです。このナンバーもお薦めの1曲ですね。
ラスト・ナンバーの17曲目"You Touched Me With Your Heart"はこのCDのボーナス・トラックです。ボーナス・トラックにしておくには勿体ないようなナンバーで、非常にメロディアスなバラード・タイプの曲です。
John Lawtonのヴォーカルは本当に上手です。Brad Delpには及びませんが、それでも、最高のロック・ヴォーカリストであることには、間違いありません。
なお、このアルバムのジャケットに写る力士は、若乃花(貴乃花の兄貴)です。ただ、このアルバムですが、既に廃盤のようで、Amazonのマーケットプレイスを覗くと、結構な値段が付いていました。
2006-08-23
Wild Horese / Bareback (1991)

このアルバムは彼等のワン・アンド・オンリーのアルバムで1991年に発表されたものです。
特筆すべきはプロデューサーが、あのKeith Olsenということです。Keith Olsenはハードロック・産業ロックなどの名プロデューサーとして有名ですが、このWild Horsesのアルバムでもかなり良い仕事をしています。
このアルバムは、ハードロックのアルバムですが、かなりポップに仕上がっていて、この辺りがKeith Olsenの腕といったところでしょうか?
収められている曲はStevie Wonderのペンによる12曲目"tell Me Something Good"を除き全曲バンド・メンバーのオリジナルですが、楽曲の良さというよりプロデューサーの良さが現れた1枚となっております。
1曲目の"Cool Me Down"辺りはBon Jovi風のポップなナンバーで、かなりお薦めです。このナンバーは、かなり良く出来た曲だと思いますね。
2曲目の"Had Enough Of Your Love"もかなりロックしたナンバーですが、バックのギターを始めとする楽器の音がとてもいけてます。
4曲目のThe River Song"はちょっとばかりメロディアスなパワー・バラードとなっております。この曲でもバックのギターがとても良いです。
5曲目の"Fire And Water"はFREEのナンバーとは同名異曲のナンバーで、もちろん曲の良さはFREEの方が断然上回っておりますが、それでも、かなり雰囲気のあるロック・ナンバーに仕上がっています。
7曲目の"Whiskey Train"はブギー調のロックンロール・ナンバーで、かなりいかしてます。お薦めのナンバーです。
9曲目の"Day In The Sun"でのギターの音は最高です。これもロックンロール調のナンバーです。
10曲目の"Matter Of The Heart"はメロディアスなバラード・ナンバーで、いかにもKeith Olsenがプロデュースした音作りになっていると思います。
11曲目の"Burn It Up"は前奏のギターのリフがカッコ良いナンバーとなっております。
ラスト・ナンバーの12曲目は冒頭にも書きましたが、Stevie Wonderのペンによる曲です。このナンバーは、ハードロック用にかなりアレンジしておりますので、まるで違う曲のように感じます。
Amazonマーケットプレイスを見るとかなり安い価格で売ってますので、Keith Olsenのプロデュース物に興味がある方、あるいは、Bon Joviとかが好きな方にはお薦めですね。
その内、レア盤になるかも知れませんし。
2006-08-22
Al Di Meola / Elegant Gypsy (1977)

実はAl Di Meolaを聴きだしたのは、最近のことなんです。
70年代後半のFUSION Musicが華やかだった頃、Larry CarltonやLee Ritenour、Steve Khan、John Tropea、Eric Galeなどのギタリストは良く聴いておりましたが、このAl Di MeolaとかLarry Coryellといったギタリストは殆ど聴いておりませんでした。
今考えますと、その理由は、LarryやLeeなどのFusion系のギタリストに対しジャズ志向が強くポップじゃない、と勝手に思い込んでいたんだと思います。
このアルバムを聴くきっかけは安かった(確か400円位)からですが、で、聴いてみるとこれが結構良かったりして、ちょっとばかり嵌ってしまいました。
それもかなりポップだと感じますし、アルバム全体を聴いてみても、前出のギタリストのソロ・アルバムと比べ、殆ど遜色のない出来となっていますし。
1曲目の"Flight Over Rio"はJan Hammerのキーボードが大々的フューチャーされたナンバーで、これに絡むAl Di Meolaのギターがとてもカッコ良い、FUSIONナンバーです。
2曲目の"Midnight Tango"では、曲の前半はメロディアスなバラードですが、後半の部分は、ラテンタッチの異国情緒溢れるメロディが奏でられてナンバーです。この曲でのAl Di Meolaの繊細なギターの音は最高です。この曲の出来は本当に素晴らしいです。
3曲目の"Mediterranean Sundance"は、Al Di Meolaのスパニッシュ・ギターを堪能できるナンバーです。
4曲目の"Race With Devil On Apanish Highway"は、このアルバムの中で最もジャズっぽいというか、ポップさはあまりなく、この辺が当時耳に馴染めなかった原因かも知れません。まあ、今聞いてみるとそれ程耳に馴染まないということもありませんが。メロディアス度が若干低いとは感じますが。
5曲目の"Lady Of Rome, Sister Of Brazil"でも、Al Di Meolaのスパニッシュ・ギターを聴けます。
ラスト・ナンバーの6曲目"Elegant Gypsy Suite"では、Al Di Meolaのギターのほか、Jan Hammerのシンセ、Steve Gaddのドラムス、Anthony Jacksonのベースなど各楽器の音を楽しむことが出来ます。
なお、このアルバムには、他にLenny White、Paco De Lucia、Barry Milesなどが脇を固めています。
2006-08-21
Max Bacon / From The Banks Of The River Irwell (2002)

このアルバムは2002年に出されたものですが、過去のに録音されたものも入っており、丸きりの新録ではなさそうです。
サウンドはといいますと、基本的にはメロディック・ロックですが、まあ、産業ロックやAORっぽいところもあります。
全体的にはミディアム・テンポのメロディアスなナンバーが多いと思います。
1曲目から5曲目まではGeoff Downesのペンによるナンバーで、Geoffがキーボードを元Thin LizzyのScott Gorhamがギターを担当しているせいか、この辺のナンバーはGTRに通ずる部分もあります。
その中では、2曲目の"Tears In My Eyes"はメロディアスで、まあ良く出来たバラード・ナンバーですし、4曲目の"The Higher You Climb"はとてもポップで、バックのScottのギターがカッコ良いところが魅力だと思います。
また、5曲目の"Boys From The Diamond Cuty"はMaxのヴォーカルも力強い産業ロック然としたナンバーで、お薦めの1曲です。
6曲目の"Hold Me Close"もメロディアスな産業ロック・ナンバーでいかしていると思います。
7曲目の"Fire In Your Eyes"もメロディアスなバラード・ナンバーで、出来としては2曲目よりこちらの方が良いかも。
9曲目の"Everybody Needs Somebody"はこのアルバムの中では一番ポップなナンバーだと思います。曲の出来も結構良いですし、このナンバーはお薦めの1曲ですね。
10曲目の"Earth Moving"はMike Oldfieldのペンによるナンバーで、Mike Oldfieldの"Earth Moving"にも収められていたナンバーです。この曲では、Mike Oldfieldがギターとキーボードを担当しており、オリジナルよりハードな作りとなっているようです。
15曲目の"You're In My Heart"はGTRやAsiaなどのプログレ風の産業ロックといった感じです。メロディも良いですし、この曲の出来はとても良いと思います。
ラスト・ナンバーの16曲目"Breakout"がこのアルバムの中で最もロックした曲となっています。バックの音もそこそこハードです。
2006-08-20
H.I.M. / Dark Light (2005)

特にSpinefarm Recordsというフィンランドのレーベルは、TO/DIE/FORなんかが特に有名ですが、かなり良質のアーティストをたくさん擁しています。
彼等のサウンドは、GOTHIC METALの流れを汲む憂いを帯びた美旋律を特徴としており、なお、かつポップが売り物となっております。
本日紹介しますH.I.M.もフィンランド産のバンドで、このアルバムは2005年の作品です。
このH.I.M.ですが、彼等の出したアルバム"Love Metal"というタイトルから、「ラヴ・メタル」なるジャンルで紹介されておりますが、何のことはなく、紛れも無くGoth Rockです。
前出のTO/DIE/FORやEVANESCENCEさらにはNEGATIVEなどと同様の憂いを帯びた美旋律が特徴のバンドです。
PARADISE LOSTから始まったGothic Metalですが、このH.I.M.やNEGATIVEなどの最近のフィンランド産メタルは、Gothic Metalの進化系とも言えるかも知れません。
そこにあるのは、憂いを帯びた美旋律という共通性があります。
ただし、私が思うのは、もうここにはメタルはないということです。そういったことで、GOTH ROCKなわけです。
私は、メロディアスな音楽には目がありませんので、この手のサウンドも大好きです。
でも、PARADISE LOSTという偉大なGothic Metalのバンドと比較すると(比べることが意味がないのかも)、物足りなさを感じます。
Goth Rockは当然Gothic Metalの流れを汲むジャンルですが、かなり変質したものだと思います。
逆に、このH.I.M.を聴かれるリスナーが、このバンドを契機にPARADISE LOST辺りに興味を持ってくれることを願ってます。
PARADISE LOSTの最新作"Paradise Lost"は紛れも無いGothic Metalですから。
このアルバムに収められているナンバーも、憂いを帯びた美旋律かつポップなナンバーばかりです。
各曲の紹介はしませんが、このH.I.M.のファンの方でPARADISE LOSTを聴いたことが無い方がおりましたら、PARADISE LOSTを一度聴いてみることを薦めます。
2006-08-19
Thunder / Thunder (1980)
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バンド名はTHUNDERです。イギリスにも同じ名前のバンド(こちらの方が有名ですが)がありますが、紹介するTHUNDERはアメリカのバンドです。
実をいいますと、このアルバムですが、今年の10月17日にWounded Bird Recordsから初CD化される予定となっております。
同時に彼等の2ndの"Headphones For Cows"もCD化となっております。
以前からCD化を望んでおりましたので、嬉しい限りです。
このアルバムは1980年にATCO Recordsから発売されたもので、プロデューサーは、Kyle Lehning (England Dan & John Ford Corey etc.)ですが、サウンドはAORではなく、サザーン・ロックっぽい産業ロックといったところでしょうか。
とにかく、メロディアスで曲の出来が素晴らしいのです。
(SIDE A)の1曲目"Easy Street"はサビの部分がとてもメロディアスですし、このナンバーでのギター・プレイが最高にカッコ良いのです。
2曲目の"Late Last Night"は、メロディアスなAORっぽいナンバーで、この曲の出来もとても良いです。
3曲目の"I'm Alright"はこのアルバムの一押しのナンバーで、これぞ産業ロックといった感じの本当にメロディアス最高の曲です。もう云う事無しのナンバーです。こんどのCD化でこのナンバーを聴けるのは、ホント、うれしっす!!
4曲目の"Last Love Song"は、George Harrisonっぽいギターの音色が素晴らしいメロディアスなバラード・ナンバーです。この曲の出来も素晴らしいです。
5曲目の"Last Train To Paradise"はアコースティカルでハート・ウォーミングなナンバーです。この曲もメロディアスな佳曲です。
(SIDE B)の1曲目"All Night Long"は、これまたギターの音が最高のナンバーです。このナンバーはロックしてます。
2曲目の"Service With A Smile"は、軽いタッチのナンバーながらバックのギターは存在感があります。
3曲目の"Santiago Midnight Moonlight"は再びAOR調もメロディアスなナンバーです。バックのキーボードの音が素晴らしいです。
4曲目の"Magazine Love"はリズム主体のナンバーで、バックのドラムスとベースの音がいかしてます。
ラスト・ナンバーの5曲目"Rock And Roll Wasteland"は、ロックンロールというよりスローなブギといった感じのナンバーでしょうか。結構面白い曲に仕上がっております。
とにかく、このTHUNDERのアルバムがCD化されるということは、喜ばしい限りです。
また、このアルバムが発売される日と同じ日に、MARC TANNERの"No Escape"、さらにJEREMY SPENCERの"Flee"もCD化となります。
やったぜ、Wounded Bird Records!!
2006-08-17
Max Sharam / ...A Million Year Girl (1996)

今回紹介しますMAX SHARAMはオーストラリアのシンガーで、ご覧のとおりかなりの美貌の持ち主です。
中のCDもピクチャー・レーベルとなっており、アップの顔を拝見しますと、目の色がエメラルド・グリーンなんです。もし、この目で見つめられたらどんな男性でもイチコロでしょうね。
このCDも300円で仕入れたものです。
中身はといいますと、その辺のティーン・エイジのポップスと一線を画す内容となっております。ヴォーカル・スタイルはあくまで華麗ですが、かなりロックっぽいナンバーがあったり、ジャジーなところもあったりで、面白いという表現が当てはまるアルバムだと思いますね。また、ほぼ、全曲で彼女自身が曲作りに携わっております。4曲目の"Lay Down"と5曲目の"Is It Okay If I Call You Mine?"は他の人ナンバーです。"Lay Down"は1970年に大ヒットしたMelanieのカヴァーです。
1曲目の"Be Firm"は前奏がかなりロックっぽいナンバーで、とてもいかしたナンバーとなっています。このナンバーはかなり聴き応えがある良く出来たものとなっています。
2曲目の"Coma"はポップですが、曲調がちょっと面白いです。バックのギターはとてもロックしてます。
3曲目の"Purple Flower"はちょっとばかりジャジーなナンバーです。Maxのヴォーカルもセクシーです。
4曲目の"Lay Down"なんかもオリジナルはとても良いですが、このMaxのヴァージョンもオリジナルに負けていません。
5曲目の"Is It Okay If I Call You Mine?"はとてもメロディアスなバラード・ナンバーで、この曲でのMaxのヴォーカルは最高です。このナンバーはアルバムの中でも特にお薦めの1曲です。
7曲目の"Jezu's Jewellery"もメロディアスなバラード・ナンバーです。出来は、5曲目の方がかなり良いですが。
8曲目の""Huntinground"はリズム主体のナンバーです。このナンバーも曲の感じが面白いです。
9曲目の"Can I Catch Fire!"は曲の出来としてはイマイチですが、ちょっと変わった雰囲気のナンバーです。
10曲目の"Alice"はアコースティカルなバラード・ナンバーです。バックのヴァイオリンが雰囲気を出しています。
11曲目の"Learning To Let Go"はバックのドラムスの音が特徴的なナンバーですが、これが曲を壊しているように私には思えるのですが。
12曲目の"Raining Angel"は再びアコースティカルなナンバーです。Maxのヴォーカルは魅力的ですが、メロディがイマイチか?
ラスト・ナンバーの13曲目"Orchestra Au Naturel"はハープの音が美しく、またフレンチ・ホルンの音がとても雰囲気があり、さらにバックのストリングスといいとても素敵で、それに乗るMaxのヴォーカルも素晴らしい、とても美しいナンバーです。
このMax Sharamの"...A Million Year Girl"というアルバムですが、曲に出来、不出来はありますが、この美貌と300円という値段を考えますと、かなりの儲け物と思いますね。
2006-08-16
Rachel Sweet / ...Then He Kissed Me - Blame It On Love (2005)

生まれが1962年ですので、当時は16歳ということになりますね。
このStiffレーベルは当時ニュー・ウェーヴのアーティストを沢山擁していて、彼女もニュー・ウェーヴの新人という紹介のされていたように記憶しています。
その後、1980年に2ndアルバム"PROTECT THE INNOCENT"を1981年に3rdアルバム"...THEN HE KISSED ME"、さらに1982年に4thアルバムの"BLAME IT ON LOVE"を出しております。
本日紹介するアルバムは、彼女の3rdと4thを1枚のCDにしたアルバムです。
この3rdと4thは、ニューウェーヴという感じは全くなく、ほぼAORした内容となっています。
3rdからは、"Shadows Of The Night"、"Party Girl"、"Then He Kissed Me / Be My Baby"さらには"Everlasting Love"の4曲がシングル・カットされています。
"Shadows Of The Night"は美しいピアノから入るミディアムテンポのメロディアスなナンバーで、ヒット性抜群のナンバーです。
"Then He Kissed Me / Be My Baby"はモロ60年代のポップスです。"Be My Baby"はもちろんあのPhil Spectorのあのナンバーです。
"Party Girl"はとてもポップなナンバーで、この曲も60年代の息吹を感じるナンバーです。サウンドもPhil Spector風です。このナンバーはRachel自身が書いていますが、コンポーザーとしてもなかなかです。
"Everlasting Love"はRex Smithとのデュエット・ナンバーです。これは、完全にAORナンバーでしょう。
また、この3rdには、Holy Knightの"Little Darlin'"が収められております。オリジナルは、Holy Knightが在籍したSPIDERというバンドで、ほかにフランスの女性ヴォーカリストSHEILAもカヴァーしておりますが、とてもメロディアスでオリジナルが素晴らしいので、どのヴァージョンも最高です。
4thからは、"Voo Doo"がシングル・カットされており、B面には、"Sticks And Stones"と"American Girl"の2種類が出ております。
"Voo Doo"はメロディアスなナンバーでシングル・カットも頷ける出来です。
この4thに収められている"The Heart It On Love"はバラード・ナンバーではありませんが、とてもメロディアスなナンバーです。なかなか良く出来たナンバーだと思います。バックのギターの音がとても良いです。
"Blame It On Love"は若干音がハードですが、メロディも良いし、バックの音もカッコ良いです。
"Hearts On The Line"はメロディアスなAORナンバーで一聴の価値ありの曲です。
"Cruisin' Love"はとてもポップなナンバーで、この曲もカッコ良く仕上がっています。
"Baby Love"はメロディアスなバラード・ナンバーです。この4thの中で最も出来が良いと思います。
なお、この4thアルバムはRachel自身がプロデュースしており、また全曲彼女の名前がクレジットされております。
出来としては、3rdの方が良いと思いますが、それでも、このアルバムにかける彼女の意気込みは感じられます。
2006-08-15
Out Of The Grey / Gravity (1995)

もちろん、内容はAORです。それもかなり素晴らしい内容の。
このCDも近くのGEOで300円で仕入れたCDです。
OUT OF THE GREYというグループで、ジャケットに写る二人がこのアルバムの主役です。
男性は、Scott Denteという名前でアコースティック・ギターとバッキング・ヴォーカルを担当し、女性は、Christine Denteという名前でリード・ヴォーカルを担当していて、二人は兄弟だと思います。
全曲彼等のペンによるナンバーです。
Christineのヴォーカルも結構澄んだ声で、私としては好きなタイプのヴォーカルです。
バック・ミュージシャンは知らない人ばかりですが、唯一エンジニアとして、TOTOのエンジニア、プロデューサーのElliot Scheinerがほぼ全曲にクレジットされています。
アルバムに収められている曲のタイトルを見ると、JESUSとかLORDとか直接的な単語が無いのが良いですね(やっぱり、ちょっと退いてしまうところがありますので)。
全体的なサウンドとしては、アコースティカルな雰囲気です(といって全曲そういう雰囲気でもないですが)。
結構曲もこなれていて、AORとしては申し分ありません。
お薦めは、1曲目の"Stay Close"、3曲目の"Hope In Sight"、5曲目の"The Weight Of The Words"、タイトル・ナンバーの6曲目"Gravity"、ラスト・ナンバーの10曲目"Dreaming Of April"ですね。
このうち、1曲目、6曲目、10曲目はとてもメロディアスなバラード・ナンバーですし、3曲目はとてもポップです。5曲目は、ミディアム・スロウなメロディアスなAORナンバーです。特に、3曲目と6曲目の出来が素晴らしいです。また、その他のナンバーもAORしていて、充分平均点はクリアしていると思います。
2006-08-14
Mariah Carey / Mariah Carey (1990)

デビューした当時はMTVなんかも流行っていて、Mariahのヴィデオ・クリップが巷に溢れておりました。
今は見る影もないですが、当時の彼女のボディコン・スタイルに目を楽しませていたただいた一人です。
もちろん、スタイルだけでなく、彼女の7オクターヴの美しい声も、もちろん楽しみましたが。
本日紹介しますCDは、彼女のデビュー・アルバムです。
私にとっては、このデビュー・アルバムが鮮烈過ぎて、2nd以降のアルバムは、この1stに比べてイマイチといった感が強いのですが(もちろん、2nd以降にも大ヒットしたアルバムはありますし、専門家筋からは、1stより良く出来たアルバムがある、という指摘もありますが)。
でも、やっぱり、MTVでの"Vision Of Love"を歌うMariahを忘れることができません。
このアルバムの裏ジャケにもありますが、黒いボディコン・スタイルで歌うMariahって最高にセクシーでした。
その"Vision Of Love"が1曲目の収められております。ソウルフルにまた美しい高音歌うMariahは最高です。このナンバーは最高です。
2曲目の"There's Got To Be A Way"はゴスペル・タッチのメロディアスなナンバーです。そうです、Mariahはゴスペルを歌わしてもナンバー・ワンなんです。
3曲目の"I Don't Wanna Cry"は前奏のギターの音色が最高にメロディアスで哀愁が漂うとても素敵なバラード・ナンバーです。また、この曲のプロデュースはNarada Michael Waldenです。
4曲目の"Someday"は1曲目以上大ヒットしたナンバーです。力強さと美しさを兼ね備えたMariahのヴォーカルに脱帽です。
5曲目の"Vanishing"では、Richard Teeのゴスペル風のピアノにMariahの美しくもソウルフルなヴォーカルが乗ったナンバーです。Richard Teeのピアノの音って、ホント、最高ですね。
6曲目の"All In Your Mind"は、Mariahの7オクターヴのヴォーカルをいかしたナンバーとなっております。
7曲目の"Alone In Love"は再びメロディアスなバラード・ナンバーで、このアルバムの中でもかなり出来が良い曲です。
8曲目の"You Need Me"は、ハードロック風のNile Rogersのギターから始まるナンバーです。R&B風に歌うMariahのヴォーカルがいかしてます。
9曲目の"Sent From Up Above"は、バックでのJimmy Ripのギターの音が切なく感じます。このナンバーはミディアム・テンポのメロディアスなナンバーで、ヒット性抜群の曲だと思います。このナンバーも出来は相当良いと思いますね。
10曲目の"Prisoner"は、再びMariahのソウルフルなヴォーカルとラップを聴くことが出来ます。曲調はとてもポップで親しみやすいメロディを持ったナンバーです。この曲の出来もなかなかです。
ラスト・ナンバーの11曲目"Love Takes Time"はしっとりとしたバラード・ナンバーです。メロディ良し、ヴォーカル良しのとても素晴らしいナンバーです。
Mariah Careyの中古のどのアルバムも、だぶついているせいか、とても安いです。とにかく、このstアルバムは最高に良く出来たアルバムですので、お持ちでない方は安い中古を買って、聴いてみてください。
2006-08-13
Showaddywaddy / Trocadero (1976)

この本は元々イギリスで出されており、監修は、ジャケット・デザインで有名なHipgnosis社のStorm ThorgensonとYESなどのジャケット・デザインで有名なRoger Deanが担当しております。
この本は、見ているだけで結構楽しめますし、中には、ホント、カッコ良いとか、気になるジャケットも沢山あります。
アナログ・レコードの時代のアルバム・ジャケットは、美術的にも秀でたものが沢山ありましたが、CD時代になってからは、凝ったジャケットというのはあまり見かけなくなりましたね。
先日紹介いたしました"QUICKSILVER MESSENGER SERVICE"とか"IT'S A BEAUTIFUL DAY"なんかは、中身以上にジャケットが有名になってしまいました。このジャケットにより、Glove Propagandaは一躍有名になりました。
本日紹介しますSHOWADDYWADDYのアルバムも、この本に掲載されており、デザインはPaul MayがイラストはStuart Bodekが担当しています。
アナログでは、見開きジャケットで、表と裏の全面を使ったものとなっています。
このアルバムは、この本を見るまで知りませんでしたが、ジャケット・デザインが凝っていたこととバンドの名前もあり、何となく気になるアルバムでした。
このアルバムはSHOWADDYWADDYの3rdアルバムで、1976年に出されたものです。中身はご機嫌でポップなロックンロールで、とても楽しめるアルバムとなっております。
タイトル・ナンバーの1曲目"Trocadero"では、曲の途中に「木の葉の子守唄(Venturesで有名)」も入っています。
3曲目の"Paint Your Picture"はメロディアスなバラード・タッチのナンバーで、かなりお薦めです。
4曲目の"Say Mama"はチャック・ベリー風のご機嫌なロックンロール・ナンバーです。ロックンロール・ピアノの音とギターが最高です。
6曲目の"Heavenly"はエディ・コクランの"Summertime Bles"風のナンバーで、この曲もかなりご機嫌です。
7曲目の"Rock And Roll Music"は」もちろんチャック・ベリーの大ヒットナンバーです。
9曲目の"Take Me In Your Arms"はシングル・カットされたナンバーで、この曲もメロディがいかしたロックンロール・ナンバーです。
13曲目以降の3曲は、CD化に合わせボーナス・トラックとして追加されたナンバーです。その内、ラスト・ナンバーの15曲目の"Under The Moon Of Love"は日本でも「月影の恋」という邦題でシングル・カットされたナンバーです。このナンバーは、それこそ「アメリカン・グラフィティ」にでも入っていておかしくない程のご機嫌という言葉がピッタリのロックンロール・ナンバーです。
この時期、SHOWADDYWADDYに対抗し得るバンドは、あのSHA NA NAくらいでしょうか。
2006-08-12
Pete Belasco / Get It Together (1997)

家に帰り早速CDプレイヤーにかけ、流れてきた曲は、アシッド・ジャズのようなスムース・ジャズのような、またまたAORのような、いろいろミックスされた音でした。
で、このPete Belascoですが、このアルバムでは、ヴォーカルのほかにサックス、オルガンを演っていて、これら楽器の方がヴォーカルよりも素敵というか、カッコ良いのです。
ヴォーカルにしたって、下手というわけではなく、ちょっとばかりアンニュイな感じで歌うところが、また、良いのです。
とにかく、オルガンとサックスの音は最高です。
オルガンの音がThe James Taylor Quartetっぽいところがあり、1曲目の"All I Want"を聴いた時は、これってアシッド・ジャズでしょう、みたいな曲でした。このナンバーは最高にファンキーでいかしてます。サックスの音なんかもカッコ良いですし、メロディも最高です。
2曲目の"Love Is"はメロディアスなナンバーでAOR的でもあります。
3曲目の"I'll Be Gone"も1曲目に似たタイプの曲で、ファンキーなアシッド・ジャズです。このナンバーもかなりいかしてます。
4曲目の"I'll Never Tell"ではヴァイブの音が素敵で、とてもメロディアスです。このナンバーもAORチックな感じで、いけてます。
5曲目の"Love Train"はファルセット・ヴォイスがいかしたスローなバラード・ナンバーですが、バックの音は幾分ファンキーさもあり、最高にいかしたナンバーです。
6曲目の"Heat"は再びファンキーな、こんどはインスト・ナンバーで、この曲でのオルガンとサックスは堪らないですね。こういったアシッド・ジャズのナンバーがPete Belascoの持ち味なんでしょうね。とにかくご機嫌なナンバーです。
7曲目の"Without Within"はメロディアスなAORナンバーです。アンニュイに歌うPete Belascoのヴォーカルが堪りません。バックのピアノの音ともマッチしており、このナンバーは傑作です。
8曲目の"Get It Together"もファルセット・ヴォイスのナンバーですが、このナンバーは結構ファンキーです。
9曲目の"All In My Mind"は、バックの音もジャジーというより、ごくオーソドックスで、AORしたメロディアスなナンバーとなっております。この曲の出来も素晴らしいです。
10曲目の"Even As A Kid"は再びファンキーなインストルメンタルなアシッド・ジャズのナンバーです。このナンバーでもサックスとヴァイブの音はかなりカッコ良いです。
11曲目の"Dirty Deed"もこんどはヴォーカル入りのアシッド・ジャズです。この曲でもサックスとピアノ、さらにはベースの音がかなり雰囲気を盛り上げています。
ラスト・ナンバーの12曲目"Make More Love"はピアノの弾き語りにストリングスが絡むメロディアスなナンバーで、かなりAORしています。
このCDを手にするまで知らないアーティストでしたが、このPete Belascoにちょっと嵌ってしまいました。
このアルバムは、ジャズ・ヴォーカル、スムース・ジャズ、アシッド・ジャズさらにはAORファンにお薦めのアルバムだと思います。
なお、カテゴリーは取り敢えず、アシッド・ジャズにしておきます。
2006-08-11
Hughes-Thrall / Hughes-Thrall (1982)

ハードロックというより産業ロックといった趣が強いアルバムです。
発売当時は、それほど注目を浴びることもなかったが、80年代ロックの隠れた名盤だと思います。
サウンド全体としては、Glenn Hughesのファンキーさ、ソウルっぽさは隠れており、メロディアスな産業ロックっぽいアメリカン・ロックとなっております。
1曲目の"I Got Your Number"はとても耳に馴染むポップなアメリカン・ロックです。なかなかの佳曲です。
極めつけは2曲目の"The Look In Your Eyes"で、メロディアス度ばっちりの産業ロック・ナンバーです。Glenn Hughesのヴォーカルも良いですが、Pat Thrallのシンセ・ギター、その他のバックの音が最高にいかしてます。もう、このナンバーは申し分ありません。
3曲目の"Beg, Borrow Or Steal"は、ドラムス、ベースのリズム・コンビさらにシンセなどバックの音がとても良く、音にキレがあります。このナンバーでのGlenn Hughesのヴォーカルはかなりファンキーです。
4曲目の"Where Did The Time Go"は、メロディアスなバラード・ナンバーです。このナンバーもなかなかいけます。
5曲目の"Muscle And Blood"は、Pat Thrallのハードなギターから始まるナンバーです。曲全体も若干重ためで、このナンバーはハードロックしています。途中のPat Thrallのギター・ソロもいけてます。
6曲目の"Hold On Your Life"もアメリカン・ロックしたメロディアスなナンバーです。
7曲目の"Who Will You Run To"でのGlenn Hughesのヴォーカルは結構ソウルしております。メロディがイマイチというところが難点ですね。
8曲目の"Coast To Coast"はPat Thrallのギター・プレイが光るミディアム・スローのナンバーです。Glenn Hughesのヴォーカルもいかしてますし、メロディアスでいう事無いナンバーです、これは。
ラスト・ナンバーの9曲目"First Step Of Love"は、Glenn Hughesの力強いシャウトを聴くことができるナンバーですが、メロディがイマイチというところか。
2006-08-10
It's A Beautiful Day / It's A Beautiful Day (1969)

確かグローバル・プロバガンダとかいうデザインチームがデザインしたジャケットだったと思います。
このアルバムは1969年に発表され、60年代末期のフラワー・ムーヴメントを代表する1枚でもあります。
IT'S A BEAUTIFUL DAYの魅力は、何といっても、David LaflammeのヴァイオリンとLinda Laflammeのヴォーカルです。
この時代のロックでリードの楽器としてのヴァイオリンは画期的でした。
1曲目の"White Bird"は彼等の代表的なナンバーで、曲全体がメロディアスですし、バックのヴァイオリンはもちろん最高ですが、それに負けないくらいギターの音がとてもカッコ良いんです。さらにDavidとLindaのデュエットも素晴らしいです。この曲を聴くとこのアルバム・ジャケットを思い出しますし、逆にこのジャケットを見るとこの極を思い出す、それほど、IT'S A BEAUTIFUL DAYのバンド・イメージが強いナンバーです。
2曲目の"Hot Summer Day"も1曲目同様彼等の代表的なナンバーです。この曲もDavidとLindaのヴォーカルがとても良く、ギターの音色は1曲目以上です。このナンバーもかなりいかしてます。
3曲目の"Wasted Union Blues"はタイトルどおり、ブルース・フィーリング溢れたナンバーとなっております。この曲でのギターとピアノの音は最高です。
4曲目の"Girl With No Eyes"は、メロディアスなバラード・ナンバーです。この曲では、Lindaのハープシコードの音がとても綺麗な旋律を奏でております。このナンバーの出来も最高です。
5曲目の"Bombay Calling"はプログレ色の強いインスト・ナンバーです。オルガンが奏でるメロディがどことなくDEEP PURPLEの"Child In Time"にそっくりですが、こちらの方が"In Rock"より発表が早いということは、DEEP PURPLEがぱくったの(?)ていう感じでしょうか。この曲では、バンド・メンバーの楽器の上手さを上手く引き出しております。このナンバーの出来もかなりのものです。
6曲目の"Bulgaria"もプログレ色が強いナンバーです。曲の長さも6分強あり、バックを支えるミュージシャンの演奏力も高いし、プログレ・ナンバーとしても充分魅力的です。
ラスト・ナンバーの7曲目"Time Is"は、こんどはジャズ的というかかなりクロス・オヴァーしたナンバーとなっております。この頃はまだクロス・オヴァーという言葉も無かった時期でしたので、こういった音をサイケデリックと呼んでいたのでしょう。オルガンの使い方なんかは、THE DOORSにも通ずるものもありますし。この音は、この時代の最先端にあったものだと思います。
それにしても、このアルバムのジャケットは最高です。
もちろん、ジャケットに対応するようにサウンドも最高ですが。これは、今までもそしてこれからも、ロック界における名盤の1枚になることは間違いないと思います。
2006-08-09
Josette / Josette (1998)

プロデュースがDAKOTAのJerry G. Hudzikと聞いただけで、音を聴く前からとてもそそります。
ヴォーカルはJosette Milesなる女性で、全てのナンバーで作者としてクレジットされています。
内容は、とてもメロディックなハードポップという感じです。
Josetteのヴォーカルも上手ですし、サウンドにマッチしております。
また、Jerry G.Hudzikがほぼ全曲でベースを、Jon Loranceなる人物がギターを弾いています。
ほぼ全曲捨て曲無しの強力な1枚で、1曲目の"Wicked Child"は若干ハードな音作りですが、とてもメロディックです。バックのJon Loranceのギターの音がご機嫌です。
2曲目の"All I Want Is You"も力強いJosetteのヴォーカルがカッコ良いロック・ナンバーです。
3曲目の"Beating Heart"は、かなり良く出来たハードポップ・ナンバーです。メロディ最高のナンバーで、ヴォーカル、バックの演奏は申し分ないです。
4曲目の"Closer"はポップなメロディを持ったナンバーです。
5曲目の"Heading Home"はミディアムスローのメロディアスなパワー・バラードです。こういったナンバーでは歌の良し悪しが判りますが、このJosetteはかなり歌が上手な人です。
6曲目の"When Love Begins"はバックのJon Loranceのギターがとてもカッコ良いメロディアスなハードポップ・ナンバーです。このナンバーの出来もとても良くできてます。
7曲目の"Livin' 2 Lives"でも力強いJosetteのヴォーカルが聴けます。サウンドに張りがあるナンバーです。
8曲目の"One Love"は、再びバラード・ナンバーですが、こちらの方はメロディアス度抜群です。このナンバーもとても良いですね。
9曲目の"Believe In Me"はテンポの良いナンバーで、曲の作りもとてもポップです。この曲もかなり良く出来てます。
10曲目の"Don't Be Lonely"もバラード・ナンバーです。この曲では、Josetteのヴォーカルが前面に出た作りになっています。メロディアス度はイマイチですが、彼女のヴォーカルは最高です。
ラスト・ナンバーの11曲目"As Time Goes On"はロックスピリット溢れたナンバーです。メロディも良いですが、Josetteのヴォーカルとバックの演奏がとてもマッチしております。
とにかく、このアルバムは期待以上でした。さすが、Jerry G. Hudzikのプロデュースです。
2006-08-08
Anita Baker / Rhythm Of Love (1994)

また、ジャズに対し敷居が高いと感じていらっしゃる方に対しても、充分惹き付ける魅力を持っていると思います。
そう、俗に言うブラコン・ファンからも支持を受けているシンガーです。
そんな彼女が、1994年出したアルバムが、このRhythm Of Loveです。
エグゼクティヴ・プロデューサーとしてAnita Baker自身の名前がありますが、このアルバムに収められている各曲はTommy LiPuma、Arif Mardin、George Dukeなどの名プロデューサーが務めていますし、バック・ミュージシャンをみても、George Duke、Michael Thompson、Steve Ferrone、Dean Parks、Joe Sample、Greg Phillinganes、Nathan Eastなどの有名ところが名を連ねています。
アルバム全体では、ゆったりと流れるナンバーが多いですが、とても安心して聴いてられます。
収められているナンバーの大半は彼女のオリジナルですが、2曲目の"The Look Of Love"はBurt Bacharachのナンバーで、結構馴染みのあるナンバーですが、彼女流の1曲に仕上がっているのは、さすがです。バックでのJoe Sampleの流れるようなピアノの音は最高です。この曲がとても良く仕上がっているのは、プロデューサーのTommy LiPumaのなせる業だと思いますね。
3曲目の"Body And Soul"や4曲目の"Baby"なんかは、とてもメロディアスなジャズ・ヴォーカルのナンバーで、特に4曲目は、雰囲気最高のナンバーです。
6曲目の"Plenty Of Room"はAnita Baker自身のプロデュースによるものですが、かなりいかしてます。とにかく、バックのギターがカッコ良いです。別にソロを弾いているわけではありませんが、声音がとても素敵なんです。このアルバムでギターを弾いているのは、Ira Siegalです。
8曲目の"You Belong To Me"は、Carly SimonとMichael McDonaldのペンによるナンバーで、The Doobie Brothersの曲です。このナンバーは、アレンジもだいぶ変えており、まるで違うナンバーを聴いているようです。まあ、これはこれで聴けます。何せ、バックの音、特にサックスの音が良いので。
10曲目の"Only For A While"は再びTommy LiPumaのプロデュースによるナンバーです。この辺の音作りはさすがですね。Greg Phillinganesのピアノの音が最高です。
11曲目の"Sometimes I Wonder Why"は、Joe Sampleの華麗なピアノから始まるナンバーで、この曲は完全なジャズ・ヴォーカルのナンバーとなっております。ジャズ・ヴォーカルのファンにとっては堪らないナンバーだと思います。それにしても、Joe Sampleのピアノが堪らないです。
ラスト・ナンバーの12曲目"My Funny Valentine"はジャズ・ヴォーカルの代表的なナンバーです。このナンバーでのAnita Bakerのヴォーカルはもう云うことありません。
このAnita Bakerですが、ジャズ・ヴォーカルのファンはもちろんのことブラコン・ファンやAORファンにも是非聴いていただきたいヴォーカリストだと思います。
2006-08-06
Crossection / Breaking Ground (1990)

先日紹介しましたSAYにも通ずるメロディアスさが特徴のバンドです。
1曲目の"River's Edge"を聴いただけで、このアルバムの良さが、ある程度、判ります。メロディ最高の1曲で、お薦めです。
2曲目の"Give It A Rest"では、かなりいかしたギター・ソロなんかも聞かせてくれます。これはとてもいかしたハードポップです。
3曲目の"Too Much Sadness"は、ベースとドラムスのリズム・コンビがカッコ良い音を聴かせてくれます。でも、曲事態はそんなにハードじゃなく、というよりどちらかというと結構大人しめです。
4曲目の"Touch The Sky"は、ミディアム・テンポのハードポップ・ナンバーですが、メロディもいかしてますし、曲全体にハリがあるお薦めのナンバーです。
5曲目の"Fork In The Road"は美しいピアノの音から入るバラード・ナンバーです。これはメロディアスなモロAORといったナンバーです。
6曲目の"Where You Go"も産業ロックしたナンバーですが、メロディがイマイチかも。
8曲目の"Tears For The Taking"が、またメロディアスな産業ロックのバラード・ナンバーなんです。バックの演奏もカッコ良いですし、これはお薦めです。
9曲目の"I'm Missing You"はアコースティカルなバラード・ナンバーで、メロディも良いと思います。
ラスト・ナンバーの10曲目"Against The Grain"もなかなかのナンバーです。メロディも良いですし、曲全体がカッコ良い、と言えるナンバーです。
このアルバムは以前からちょっと気になっていたアルバムで、ドイツのschmankerl-recordsから3,500円ほどで購入しましたが、アルバムの出来としては、まあまあで、1,2,4,5,8,10などはお薦めです。
2006-08-05
Christian Tolle Project / Better Than Dreams (2000)

Steve Lukather、Michael Thompson、Tim Pierceといった超豪華ギタリストがこのプロジェクトに参加しております。
また、このアルバムでは、Stephan Scheussという人物が全編にわたってヴォーカルを担当しております。まあ、歌唱力は普通のレベルでしょうか。
1曲目の"Changed"は、Steve Lukatherのギター・ソロから入るカッコ良いメロディックなナンバーです。全編にわたりSteve Lukatherのギターが最高です。
2曲目の"She Doesn't Know"ではMichael Thompsonのギター・ソロが聴けます。これまた、Steve Lukatherに全くと言って良い程、ギターのカッコ良さは負けておりません。
3曲目の"Taking A Risk"は若干ブルージーなナンバーで、前奏でのMathias Diethのギター・ソロはカッコ良いです。メロディアスなミディアム・テンポのナンバーです。
4曲目の"One Night Alone"は、Christian Tolleのギター・ソロが聴けます。この人のギターもとても魅力的です。
5曲目の"Angel"でもChristianの前奏のギター・ソロはとてもカッコ良いです。
6曲目の"Monkey Park"はメロディアスなハードロックで、曲の出来もとても良いと思います。
7曲目の"Back To You"での前奏はBOSTONの"More Than Feeling"を連想させてくれます。とても良く出来たハードポップ・ナンバーです。
8曲目の"I Know"の前奏もどこかBOSTONを連想させるナンバーだと思います。また、このナンバーはポップで、その辺が結構気に入ってます。
9曲目の"87 99"では、Tim PierceとSteve Lukatherのギター・ソロを聴くことができるインスト・ナンバーです。このナンバーでの二人のギター・プレイはもう言うこと無しです。ギター・キッズ必聴のナンバーです。
ラスト・ナンバーの10曲目"Out In The Night"はChristian Tolleのアコースティック・ギターをフィーチャーしたパワー・バラードです。とてもメロディアスなナンバーです。
このChristian Tolleのアルバムですが、ハードなAORやメロディック・ロックが好きな方にはお薦めの1枚です。
2006-08-02
Just If I / All One People (1993)

このJUST IF Iですが、ライヴなども行ったようですが、多分にプロジェクト的要素が強いバンドで、メインとなっているメンバーは、LOVERBOYのヴォーカリストMike Reno、ピアノ・キーボード・ギターを担当しているNeil Shilkinと作詞を担当しているSam Kalenuikの3人となっていて、ゲスト・ミュージシャンにはNeal Schonがギターを弾いています。
サウンド的にはメロディアスなハードポップ(産業ロック)となっておりますが、LOVERBOYよりはソフトな音造りをしております。
1曲目の"Cindy's Song"は、美しいピアノの音から入るメロディアスなバラード・ナンバーです。Mike Renoはこういったバラード・ナンバーを歌わしても天下一品ですね。このナンバーは、LOVERBOYの"Heaven In Your Eyes"を彷彿させる曲で、出来も最高です。
2曲目のタイトル・ナンバー"All One People"はこのバンド結成のきっかけとなったナンバーだということです。このナンバーはLOVERBOYのアルバムに入っていても全く違和感が無いナンバーで、メロディアスな産業ロックとなっております。
このバンドの極めつけのナンバーは、3曲目の"Anywhere Anytime"で、これはもう最高のバラード・ナンバーです。バックのNeal Schonのギターがとても官能的ですし、Mike Renoの歌の上手さが良く出たナンバーで、もういう事なしです。
4曲目の"Go Ahead And Cry"はミディアム・テンポの曲ながら、メロディに張りもあり、とてもカッコ良いロック・ナンバーに仕上がっています。
5曲目の"Carpe Diem"も美しいピアノの音から入るナンバーですが、この曲でのMike Renoのヴォーカルに力強さが漲るパワー・バラードとなっております。このナンバーの出来もとても良いと思います。
6曲目の"After The Storm"でも、Neal Schonのギターは最高です。
7曲目の"For Your Love"も美しいメロディを持ったナンバーで、とてもお薦めの曲です。この曲でもMike RenoのヴォーカルとNeal Schonのギターは最高です。傑作です。
8曲目の"My Turn"は、リズムにキレがある産業ロックナンバーですが、メロディアス度がイマイチか?でもNeal Schonのギターはカッコ良いです。
9曲目の"If It Feels Right"の前奏はE.L.O.的です。ピアノとアコースティック・ギターとエレクトリック。ギターの音が魅力的な力強いバラード・ナンバーです。ホント、Mike Renoのヴォーカルは安心して聴いていられます。
10曲目の"For Those In Favour"は、ハーモニカなんかも使われているブルース・フィーリング溢れたナンバーとなっております。
ラスト・ナンバーの11曲目"The Reprise"は、このアルバムのレコーディング終える時に、ジャム・セッションした一発録りのナンバーだそうで、ライヴ感覚溢れるナンバーとなっており、13分にも及ぶ大曲となっており、各パートのソロなんかもあり、聴きものです。