2006-09-26
Blackstone / Blackstone (1997)

ヴォーカルは、ソロ・アルバムも出しているMarc LaFranceが担当しています。
サウンドは、LOVERBOYの延長戦上にあると言ってもよいメロディアスなハードポップに仕上がっています。
プロデュースはPaul Deanが担当しておりますので、まあ、ヴォーカルをMike Renoに替えればLOVERBOYといっても差し支えないと思います。
また、収められている曲の何曲かは、Paul DeanとMike Renoとの共作になっていることから、LOVERBOY用に用意したナンバーかも知れません。
私としては、ヴォーカルの歌い方や声質などからMike Renoの方がすきです。
このMarc LaFranceのヴォーカルスタイルがちょっとシャウトする感じが耳につくといった感じでしょうか?歌は上手い方だと思いますので、まあ、それなりには聴けます。こればかりは好みの問題ですが。
ただし、収められているナンバーはメロディアスな極上のナンバーばかりですし、Paul Deanのギターはどのナンバーでも良いと思います。
1曲目の"Chill"は、ギターのリフがカッコ良い若干ハードなナンバーです。でも、メロディはポップでとても聴き易いナンバーとなっております。
2曲目の"Kiss The Fire"は、Mike Renoとの共作のナンバーです。この辺は、モロLOVERBOY風ですね。
3曲目の"Act Out Your Fantasy"もMike Renoとの共作で、1曲目と同じくギターのリフがカッコ良いロック・ナンバーとなっております。
4曲目の"Trouble In Paradise"は、曲にキレがあるナンバーで、疾走感溢れるロック・ナンバーとなっております。
5曲目の"Runaway"はとてもメロディアスなバラード・ナンバーです。バックのピアノの音がとてもそそります。こういったバラード・ナンバーは、やはり、Mike Renoの方が歌唱力も優れており、彼のヴォーカルで是非聴きたいナンバーです。でも、曲の出来はとても素晴らしいと思います。
6曲目の"Been There, Done That"はギターとドラムスの音が最高のナンバーで、ミディアム・テンポの曲ながらとてもロックしたナンバーとなっております。
7曲目の"Livin' To Ride"はLynyrd Skynyrd辺りを彷彿させるハードなサザーン・ロック調のナンバーです。Paul Deanのギターが最高のナンバーです。
8曲目の"Land Of Denial"はPaul Deanのキレのあるギターの音色がいかした若干ハードなロック・ナンバーです。
9曲目の"World Comes Tumbling Down"は再びMike Renoとの共作で、バックの演奏はカッコ良いですが、メロディがイマイチか?
10曲目の"Schizophrenic"もMike Renoとの共作で、このナンバーはLOVERBOYの"Lovin' Every Minute Of It"に雰囲気ソックリのナンバーのご機嫌な1曲です。ヴォーカルをMike Renoに替えれば、これはもう完全にLOVERBOYになってしまいます。いわゆるLOVERBOYサウンドで好きですね。こんな曲。
ラスト・ナンバーの11曲目"Blame It On The Night"はミディアム・スローのバラード・ナンバーです。5曲目の"Runaway"はとてもメロディアスなナンバーですので、メロディアス度では少し落ちますが、曲の出来はとても素晴らしく、曲のタイプもどちらかというとパワーバラード的なナンバーです。
でも、このBLACKSTONEのアルバムですが、LOVERBOYが好きな方やメロディック・ロックのファンの方にはお薦めの1枚だと思います。
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2006-09-24
Stuff / Now! (2001)

STUFFの音楽的中心人物はRichard Teeだと思っている私(もちろん、違う意見のある方もいらっしゃると思いますが)にとって、Richard Tee、さらにはEric GaleそしてSteve GaddがいないSTUFFにさほど期待していたわけではないけど、いわゆるスムース・ジャズのアルバムとしては、軽く平均点を超えていますし、かなりお薦めのアルバムと言えるでしょうね。
もちろん、Richard TeeだけがSTUFFだったわけではありませんでしたので、特に、Cornell Dupreeのギターの音、Gordon Edwardsのベースの音、さらに、彼等の繰り広げる、New Yorkの香りがプンプンするサウンドは、まさにSTUFFです。
1曲目の"Never On A Rainy Day"でのCornell Dupreeのファンキーなギターの音色といい、曲調といい、これは完全に往年のSTUFFです。ご機嫌な1曲です。
2曲目の"Same Ole Stuff"では、James Allen Smithがピアノを弾いていますが、これがRichard Teeばりのご機嫌な音を聴かせてくれています。もう、これは紛れも無くSTUFFです。このアルバムの一押しのナンバーです。
3曲目の"Sukiyaki"はもちろん中村八大の名曲で坂本九が歌って全米No.1になった「上を向いて歩こう」です。ここでの、ナンバーはヴァイオリンのマイナーな音が曲に雰囲気を持たせています。
4曲目の"Can't Win For Losing You"は、ロバート・バーンとリック・ボウルズのペンによるAORのナンバーです。このナンバーでは、Gordon Edwardsの渋いヴォーカルを聴けます。曲調もゴスペル・タッチのバラードとなっています。
5曲目の"Walk That Walk"はGordon Edwardsのオリジナル・ナンバーです。軽めのフュージョン・ミュージックで、とてもご機嫌な1曲となっています。
6曲目の"Time After Time"は新メンバーのJames Allen Smithのペンによるナンバーですが、メロディアスなナンバーで、Richard Teeの穴をそれなりに埋めています。ここでは、自身のヴォーカルを披露しており、結構雰囲気あります。
7曲目の"La Suisse"は、もう一人のギタリストMick Gaffneyのペンによるナンバーです。このナンバーも往年のSTUFFサウンドを聴かせてくれるファンキーなナンバーで、バックのピアノとサックスの音はかなりいかしてます。
8曲目の"The Cauling"は、再び軽めのナンバーで、バックのサックスの音が良いです。
9曲目の"Mercy, Mercy, Mercy"はJoe Zawinullのペンによるナンバーで、1998年5月のドイツ公演でのライヴ音源です。もちろん、あの超有名ナンバーです。このナンバーでのCornell Dupreeのギターの音は最高です。もう言うこと無しのナンバーですね。
ラスト・ナンバーの10曲目"Signed, Sealed, Delivered"も同じくドイツ公演からのナンバーです。このナンバーはStevie Wonderのナンバーで、ここでは、Cornell DupreeのギターとGordon Edwardsのベースの音がとてもカッコ良く、軽快なサウンドが最高にご機嫌です。
Richard TeeのいないSTUFFですが、それでも充分聴き応えがあります。
2006-09-23
Donnie Vie / Just Enough ! (2003)

さすがというか、かなり甘いポップなメロディ満載のアルバムとなっております。
全曲Andrew Rollinsとの共作です。
また、全ての曲が1998年2000年に書かれたナンバーで、録音が1997年から2003年までとなっておりますので、Donnie Vieのサイド・プロジェクトとしてゆっくり時間をかけて録音されたアルバムということなんでしょうね。
このアルバムは、Enuff Z'nuffほどのパワーはありませんが、それでも、出来は最高の部類でしょう。
1曲目の"Spider Web"なんかこれぞポップスというナンバーで、モロ Enuff Z'nuffという感じの曲です。最高の出来です。
2曲目の"Better Days"は、Badfingerのナンバーにも同じタイトルのナンバーがありますが、もちろんこの曲とは別のナンバーです、曲も全く違いますが、このタイトルだけで、やっぱりBadfingerを思い出します。
3曲目の"Forever"ですが、このタイトルが付いたナンバーはそれこそ星の数ほどあり、その殆どがバラード・ナンバーなんですね。このDonnie Vieのナンバーもご多分に漏れずバラード・ナンバーですが、メロディが最高で全くといって良いほど申し分ありません。このアルバムの中でも1,2を争うナンバーです。Donnie Vieのヴォーカルには、ホント、艶があります。
4曲目の"Jesus In Drag"って「ドラッグ漬けのキリスト」というめちゃくちゃなタイトルが付いておりますが、曲はメロディアスかつポップなナンバーです。
5曲目の"Wintergreen Eyes"はこれぞパワーポップといった感じのナンバーとなっております。このナンバーは完全にEnuff Z'nuffしています。
6曲目の"I'll Go On"は、メロディアスなバラード・ナンバーです。この曲も最高にいかしてます。こんなナンバーを聴いていると、Donnie Vieって最高のアーティストだと、再認識します。
7曲目の"Alice In A Jam"はとてもポップ・フィーリング溢れたナンバーです。
8曲目の"Don't Bring Me Down"もモロEnuff Z'nuff風のパワーポップ・ナンバーで、ご機嫌な1曲です。
9曲目の"That's What love Is"もバラード・タイプのメロディアスなナンバーです。この曲でもDonnieのヴォーカルは最高です。
10曲目の"Night Of Day"は、これまた、ポップでメロディアスなナンバーです。
11曲目の"Blowin' Kisses In The Wind"は若干ノイジーがパワーポップナンバーですが、こんな雰囲気のナンバーも最高です。Donnie Vieのヴォーカルって、ホント、良いですね。
ラスト・ナンバーの12曲目"Wasting Time"はこれまたメロディアスなバラード・ナンバーで、とても美しい旋律を持ったナンバーです。
このアルバムの出来はとても素晴らしいと思います。
実は、私がこのアルバムを知ったのはごく最近のことで、それまで、このアルバムが出ていることも知りませんでした。
もし、Enuff Z'nuffのファンの方でこのアルバムを聴いたことがないという方がおりましたら、是非、聴いてみましょう。
必ず気に入る筈です。
2006-09-21
Vixen / Live & Learn (2006)

4人全てがオリジナル・メンバーで復活して欲しかったけど、オリジナル・メンバーはギターのJan Kuehnemundだけです。
ヴォーカル担当のJanet Gardener、ベース担当のShare Pedersen、ドラムス担当のRoxy Petrucciと、オリジナル・メンバー4人はそれぞれが美貌の持ち主で、彼女達に限っては、天は二物を与えておりました。
この新生VIXENは、Jan以外は、ヴォーカルにJenna Sanz-Agero、ベースはLynn Louise Lowrey、ドラムスにはKathrin Kraftという布陣となっております。
美貌という点では、数段というかかなり落ちますが、サウンドは、1st、2nd辺りを彷彿させるメロディアスなハードロック・ナンバーが満載です。
殆どのナンバーは、JanとヴォーカルのJennaとの共作となっております。
ポップかつメロディアスということで、最高にいかしてます。
ヴォーカルのJennaの声質は、ごくオーソドックスで、とても聴き易いです。
でも、やっぱり、VIXENのヴォーカルは、ちょっぴりハスキーなJanetの方が良いですよね。
Janのギターは相変わらずカッコ良く、ソロ・パートは本当にホレボレします。
3rdアルバムの"Tangerine"はJanが抜け、サウンドもヘヴィかつダークでしたので、イマイチという感じがありましたが、この最新作は、かなりいかしてます。
願わくば、オリジナル・メンバーで聴きたかったです。
それでも、1曲目の"Anyway"は、Janのカッコ良いギターのリフから始まるナンバーで、ノリが良いとても良く出来たナンバーです。
2曲目の"Live & Learn"はアルバムのタイトル・ナンバーですが、この曲でも、Janのギターは最高ですし、LynneのベースもShare顔負けのカッコ良さです。この辺の人集めはJanは行っただけあると思いますね。さすがプロ志向のJanです。
3曲目の"I Try"はバラード・タイプのナンバーで、Janetほどの歌唱力はないものの、Jennaのヴォーカルもかなり良いです。少なくとも歌は上手い方だと思います。このナンバーもメロディアスでかなりいかしてます。
4曲目の"Little Voice"は、とてもポップなナンバーです。メロディもいかしてるし、とても良く出来ていると思います。
5曲目の"Pacifist"もメロディアスなロック・ナンバーに仕上がっていて、よいと思います。
他には、11曲目の"Suffragette City"はDavid Bowieのカヴァーです。
また、ラストの12曲目"Give me Away"はメロディアスなナンバーに仕上がっていてお薦めです。
その他のナンバーもVIXENらしいハードかつメロディアスなナンバーです。
それにしても、やっぱりオリジナル・メンバーで聴きたかったアルバムですね。
なお、このアルバムは、VIXENのオフィシャル・ホームページから購入できます。
2006-09-20
Sheila / Little Darlin' (1981)

でも、最近本国フランスで再発されたようです。
フランス・アマゾンで購入することが出来ます。CD本体は5?6ユーロで売っておりますので、日本円で、1000円弱です。しかし、送料はその3倍弱ですので、結局3000円は超えてしまいます。フランス・アマゾンの送料はホントバカ高いので、まとめ買いが有利かも。
ということで、今までコピーで我慢しておりましたが、バカ高い送料を払って、早速フランス・アマゾンから手に入れました。
このアルバムはAOR紹介本に出ているだけあって、かなりお薦めです。
バックの音は、モロ、AIRPLAYやTOTO辺りを髣髴させるロマンティック・ハードネス路線です。
収められている曲も粒揃いで、幻のハードポップ・バンドSPIDERの"Little Darlin'"(後に、Rachel Sweetがカヴァーしており、作曲者はSPIDERに在籍していた美人キーボーディストHolly Knight)やAIRPLAYの"Stranded"、THE BOYS BANDの"Runner"さらにはTom Kelly作曲のナンバーが何曲か収められております。
また、バック・ミュージシャンがL.A.の名うてのミュージシャンばかりで、Rickey Phillips (The Babys, Bad English)、Alan Pasqua (Giant)、Mike Baird、Tim PierceさらにはBill Champlin、Richard Page、Tom Kellyなど豪華絢爛です。
このアルバムに制作にはTom Kellyが深く関わっていたということもあり、彼の作曲したナンバーも多いとのことです。
本当に最高の1枚で、アルバムは"Little Darlin'"から始まります。このナンバーは冒頭にも書きましたがSPIDERがオリジナルで、彼等の1980年に発表された1stアルバムに収められていたナンバーです。オリジナルがカッコ良いので、このSHEILAのカヴァーもRACHEL SWEETのカヴァーもどれも出来が良いです。とてもポップな曲となっております。
2曲目の"It's Only Make Believe"はTom Kellyの作品で、この曲のヴォーカルをTom Kellyに替えれば完全にi-TENと言えるでしょうね。バックの音を聴いていると、あの、i-TENのアルバムに収められていても全く違和感ないですね。メロディ最高の産業ロックのナンバーです。
3曲目の"Stranded"はもちろんあのAIRPLAYのナンバーです。アレンジはほぼオリジナルとおりです。最初のコーラスはBill Champlin、Richard Pageが務めていてオリジナルそのまんまです。この曲はAIRPLAYのアルバムの中でも結構ハードで、一番最初に好きになったナンバーでした。ホント、このSHEILAのヴァージョンも最高の出来です。
4曲目の"I'm Still Believe"は、Tom KellyとBill Champlinのペンによるバラード・タイプのナンバーです。このナンバーでも、バックのコーラスが最高で、メロディアスな産業ロックのバラードとなっております。
5曲目の"Put It In Writing"は、再びTom Kellyのナンバーで、2曲目同様、ほぼ i-TENした産業ロック・ナンバーに仕上がっております、バックのギターとキーボードなんか、そのまんまです。もう、言うことありません。
6曲目の"Waiting For The Night"はChas Sandfordのペンによるナンバーです。このChas Sandfordはこのアルバムでもギターを弾いておりますが、当時のAOR、産業ロックのいろいろなアルバムでもバックでギターを弾いていました。このナンバーはTOTOの3rdアルバム"TURN BACK"に入っているような感じのナンバーです。バックのギターはもちろんChas Sandfordが弾いていると思いますが、かなりハードで、Steve Lukatherばりにギンギンです。
7曲目の"Runner"は冒頭にも書きましたがTHE BOYS BANDが演っていたナンバーで、バックの流れるようなギターの音色が素晴らしいです。メロディも抜群ですし、出来も良いと思います。
8曲目の"Nothing Less Than Love"はミディアム・テンポのメロディアスなナンバーです。この曲でもバックのコーラスがとてもカッコ良いです。
9曲目の"Saturday Night"も良く出来た産業ロック風のナンバーです。この曲でも、バックのギターの音がとてもカッコ良いです。
ラスト・ナンバーの10曲目"Prisoner"はこれまた最高にいかしたナンバーです。この曲辺りはTHE BABYSにも通ずるナンバーかも。John Waiteのヴォーカルを替えれば、これもそのまんまという感じでしょうか?メロディアスで覚えやすいナンバーで、ヒット性抜群のナンバーだと思います。
それにしても、このアルバムは捨て曲無しの強力な1枚ですので、こうやって、無事再発されて本当に嬉しい限りです。
2006-09-18
Jesse Barish / Jesse Barish (1978)

その後、1980年に2ndアルバムを発表しますが、商業的にはあまりヒットしませんでしたが、メロディ派のAORファンからは少しですが、注目を集めました。
まあ、ジャケットを見る限り、売れるような感じもしません。
顔の長いところは、ちょっとTodd Rundgrenに似てるかも。
でも、"Count on Me"や"Hearts"なんかのバラード・ナンバーを聴くと、かなり優れたソング・ライターであることは、誰もが認めるところでしょう。
で、このアルバムの1曲目は、その"Count On Me"ですが、メロディ最高のバラード・ナンバーでいうことありませんね。
2曲目の"Feeling For A Song"は隠れたAORの名作といっても過言ではないと思います。バックのサックス、ストリングスとこれに乗る軽快なメロディ、さらにバック・コーラスといい、もう言うことありません。こんな曲を書けるJesse Barishって、ホント、素晴らしいソング・ライターです。
3曲目の"Power Of Love"なんかもバックのピアノがちょっとジャジーですし、フルートなんかも被さり雰囲気抜群のAORナンバーです。この曲も最高です。
4曲目の"Love That's Right"は、出だしのピアノと曲の感じがEric Carmen風です。ヴォーカルを替えれば、これはEric Carmenですね。(ただし、Eric Carmenほど歌は上手くないです。)
5曲目の"You"は、このアルバムからのシングル・カットで、ポップな明るいナンバーとなっております。バックのギターの音が良いですね。
6曲目の"Grand Illusion"は、これまた雰囲気最高のメロディアスなバラード・ナンバーです。
7曲目の"A Kiss Made The World Begin"は、このアルバムで最もファンキーなナンバーですが、バックのサックスはとてもスウィングしていてご機嫌です。
8曲目の"Winds Away"も若干ジャジーなナンバーです。この曲もメロディアスでお薦めです。
9曲目の"Lovers Leap"はJesseのピアノから始まるスローなバラード・ナンバーです。このナンバーもかなりいけてます。
ラスト・ナンバーの10曲目"Way To Love"はピアノとストリングスのみのスローなバラード・ナンバーです。雰囲気抜群のナンバーです。
久し振りにこのアルバムを引っ張り出して聴いてみましたが、このアルバムって、こんなに良かったっけ?というのが実感でしたね。
そういえば、最近あまり見かけなくなってきましたが、アマゾンでは在庫もあるようですし、AORファンでこのアルバムを持っていなければ、なるべく早く手に入れた方が良いかも。
2006-09-17
George Michael / Faith (1987)

まあ、Wham!でも、ギター担当のAndrew Ridgeleyは飾りみたいなもので、殆どGeorge Michaelのソロという感じでしたが。
Wham!では、Careless WhispersやLast Christmasなどの最高のバラード・ナンバーがあり、George Michaelのソングライターとしての才能の高さは有名なところです。
で、この1stソロでも、とてもいかしたバラード・ナンバーが何曲か収められており、最高の1枚となっております。
1曲目の"Faith"は、George Michaelのブルーアイド・ソウルのちょっとばかりファンキーな1曲です。
2曲目の"Father Figure"は、このアルバムのバラード・ナンバーの1曲目で、抑え気味に歌うGeorge Michaelのヴォーカルがとても素敵です。
3曲目の"I Want Your Sex"は、リズムが強調されたナンバーで、かなりファンキーなナンバーです。
4曲目の"One More Try"は最高にいかしたバラード・ナンバーでこのアルバムの一押しです。ゴスペル調の荘厳なナンバーで、"Careless Whisper"を彷彿する出来となっております。しかし、George Michaelは歌唱力抜群で、彼のヴォーカルは安心して聴いていられます。それにしても、この曲の出来は素晴らしいです。
5曲目の"Hard Day"もリズム・ボックスを多用したナンバーですが、このナンバーでもGeorge Michaelのヴォーカルはかなりソウルしています。
6曲目の"Hand To Mouth"も打ち込み主体のナンバーですが、ここでの彼のヴォーカルはかなりセクシーです。ミディアム・スローのナンバーで曲の出来は良いです。打ち込みでなければ、もっと良く聴こえると思います。
7曲目の"Look At Your Hands"は、シングル・カット向きのポップなナンバーです。
8曲目の"Monkey"は再びファンキーなナンバーです。
9曲目の"Kissing A Fool"は再びメロディアスなバラード・ナンバーで、4曲目の"One More Try"と同じくらい良く出来たナンバーです。とてもジャジーで、華麗な音が堪らないですね。この曲も最高です。
ラスト・ナンバーの10曲目"A Last Request"はサブ・タイトルに"I Want Your Sex Part III)"とあり、これまたファンキーな1曲となっています。
このアルバムが発表されたのは1987年ですから、今から19年前ということですが、いろいろな意味で想い出のあるアルバムで、当時は良く聴いておりましたね。
久し振りに聴いても、最高のアルバムという認識は変わりませんでした。
2006-09-13
IV Xample / For Example (1995)

ヒップホップ、ラップは問題外ですし、アカペラもちょっとという感じでで敬遠しておりました。
ところが、たまたま100円で購入した今回紹介する IV XAMPLEを聴いて、今でもこんな音を聴かせるグループもあったということにビックリしました。
アレンジは今風のところがありますが、コーラスワークは、それこそ、The Whisperdを彷彿させるものがあり、とても感心しました。
歌も上手いですし、申し分ありません。
もう1曲目の"I'd Rather Be Alone"を聴いた時に、このコーラス・グループの実力を垣間見た感じです。曲も良いですが、メインのヴォーカルとバックのコーラスはもう言う事ありませんでした。このアルバムはたまたま構内盤でしたが、帯に「涙が止まらない......誰ものハートを熱くさせるハーモニー」とありましたが、成る程と納得してしまいました。そんな表現がピッタリのナンバーが、この1曲の"I'd Rather Be Alone"だと思います。
3曲目の"From The Fool"は、70年代のコーラス・グループそのまんまの感じです。バックの音といい、歌い方といい、このナンバーの出来も1曲目に劣らず、素晴らしい出来のバラード・ナンバーです。
5曲目の"Goin' Through The Motions"もバックのハーモニーがとても美しいナンバーで、このナンバーも最高にいかしてます。
6曲目の"So Low"はミディアム・スローのナンバーですが、とてもソウルを感じさせるナンバーに仕上がっています。このナンバーもお薦めですね。
7曲目の"Getting Over You"も涙モノのメロディアスなナンバーです。
8曲目の"I Found A Love"は今風のアレンジですが、メロディアスなとても良い曲だと思いますね。
9曲目の"I Will Never Leave"は、これまた、70年代風のナンバーで、最高にいかしてます。
11曲目の"Slow Motion"は華麗なピアノの音にヴォーカルを被せたミディアム・スローのナンバーです。バックのピアノの音良いですね。
12曲目の"It's Alright"はこのアルバムの中でもかなりファンキーなナンバーです。この辺は、70年代、80年代のファンク・グループ、例えば、Con Funk ShunやThe Gap Band辺りを感じさせてくれます。
それにしても、この IV XAMPLEはとても素晴らしいコーラス・グループです。
100円ということで、かなり儲けた感じです。
Amazonマーケットプレイスでも、199円から売っているみたいですし、70年代、80年代のブラコンが好きな方には「買い」のアルバムだと思います。
2006-09-12
Vertigo / Vertigo 2 (2006)

このFabrizio V.Zee Grossiですが、Joseph WilliamsのほかにTommy Funderburk (ex AIRPLAY, WHAT IF)やThom Griffin (ex TRILLION)、Mickey Thomas (ex JEFFERSON STARSHIP)など70年代から80年代に活躍した産業ロック系の有名アーティストとのコラボレーションをしており、当時から産業ロック・ファンであります私としては、こういったプロジェクトはとても嬉しい限りです。
また、Fabrizio V.Zee Grossiは、イタリアのメロディック・ロック・レーベルのFrontier Recordsの専属のマルチ・プレーヤー、プロデューサーで、それこそ、最近の活躍はTommy Denanderに迫る勢いです。
そんなJoseph WilliamsとFabrizio V.Zee Grossiによって製作されたVERTIGOの2ndアルバムですが、はっきり言って、出来は1stより相当優っていると思いますね。
とにかく、収録されているナンバーの出来が1st以上です。
泣きのメロディを持った曲がたくさん収録されており、この手のメロディック系の音が好きな御仁には堪らない内容となっております。
1曲目の"In The Blink Of An Eye"はメロディアスな中にもポップさが溢れたナンバーで、申し分ありません。
2曲目の"All For You"は哀愁を帯びたAlex Masiのギター・ソロから入るメロディアスでキャッチーなナンバーで、最高の出来だと思いますね。
3曲目の"Hold Me"はベースとドラムスのリズム・コンビがカッコ良いファンキーなナンバーですが、サビの部分はとてもメロディアスです。
4曲目の"Part Of Me"は再びメロディアスなミドル・テンポのロック・ナンバーです。このナンバーでもAlex Masiのギター・ソロはとてもカッコ良いです。このナンバーの出来もかなり良いです。
5曲目の"Holy"もAlex Masiの泣きのギターから入るナンバーで、メロディも最高の出来です。Joseph Williamsのヴォーカルも良いですね、
6曲目の"I Wanna Live Forever"はアレンジが洒落た産業ロック・ナンバーとなっております。この辺の音は多分にTOTO的かも。
7曲目の"Save It All For Me"はとてもメロディアスなバラード・ナンバーです。このナンバーなんか聴いているとJoseph Williamsのソロ2作目、3作目辺りを思い出します。こういったナンバーでのJoseph Williamsのヴォーカルは圧巻ですね。
8曲目の"Picking Up The Pieces"も最高にカッコ良いAlex Masiのギター・ソロから入るナンバーです。曲全体では、他のナンバーに比べ出来はイマイチですが、それでもレベルは高いと思いますね。
9曲目の"Together"はとてもカッコ良い産業ロック・ナンバーに仕上がっていて、80年代前半の産業ロックした音を充分堪能できます。
10曲目の"There's A Reason"は、これまたAlex Masiの泣きのギターから入るバラード・タイプのナンバーです。このナンバーでは、Alex Masiのギター・プレイを充分楽しめます。
ラスト・ナンバーの11曲目は日本でのボーナス・トラックで、7曲目"Save It All For Me"のオルタネイト・ミックスとなっております。
VERTIGOの1stアルバムは発売後すぐに手に入れましたが、この2ndはかなり経過してからの購入でした。
期待に胸を膨らませて買った1stの出来が期待ほどでなかった(もちろん、平均点は軽く越えてはいましたが)ということから、この2ndもその内と思っていたわけです。
購入のきっかけはCDショップのポイントが貯まっていたからですが、もっと早く聴いていても良かったかな、と思っております。
このVERTIGOの2ndの出来は素晴らしいと思いますね。
2006-09-10
Wild Ride / Tension & Desire (1993)

オランダには、この手のメロディアスなハードロックを聴かせてくれるバンドが結構存在しております。
例えば、古くはDIESEL、GOLDEN EARRING、最近では、TERRA NOVA、ROBBY VALENTINE、1ST AVENUEなどが挙げられます。
今回紹介しますWILD RIDEは最近といっても90年代に出たバンドの中でも特に秀でていると思います。
哀愁を帯びたメロディアスなハードロックを聴かせてくれるバンドで、曲の粒も揃っていると思いますね。
全11曲が収められており、1曲目の"If You Don't Want My Love"はBON JOVIタイプのメロディック・ロックで、とてもポップなナンバーです。
2曲目の"Where Do We Go"は、ギターの音がカッコ良いポップな中にも力強さがあるナンバーです。
3曲目の"Steal My Heart"は、DOKKENにも通ずるロック・ナンバーです。
4曲目の"Love Will Find Its Way"はこのアルバムの中で最もお薦めのナンバーです。バラード・ナンバーですが、この曲はかなり強烈です。メロディック・ロックのバンドのアルバムには必ずといって良いほど、1,2曲のバラード・ナンバーが収められておりますが、それらメロディック・ロックのバラードの中に在って、このナンバーほど良く出来た曲はあまり無いと思います。この曲は最高のバラードです。もう、云う事ありません。後半でのギター・ソロは圧巻です。
5曲目の"Fool Fool"もカッコ良いという表現がピッタリの疾走感溢れる前奏から始まるナンバーです。曲全体もかなり出来は良いです。
6曲目の"This Time"はアメリカン・テイストのロック・ナンバーです。
7曲目の"Too Late To Stop"はこのアルバムの中では結構ハードな疾走感溢れるナンバーです。ギターのリフがカッコ良いナンバーです。
8曲目の"Out Of My Dreams"は、このアルバムの中での2曲目のバラード・ナンバーですが、4曲目より重厚な感じがするバラードです。この曲もメロディアスでお薦めです。
9曲目の"Tell No Lies"は若干ハードなナンバーです。
10曲目の"Don't Save Your Love"もBON JOVI風なポップなロック・ナンバーです。メロディも良いですし、お薦めですね。
ラスト・ナンバーの11曲目"Stop The Fighting"は、湾岸戦争について書かれたメッセージ性の強いナンバーです。でも、曲調はミディアム・テンポのメロディアスなナンバーです。メロディについて言えば、4曲目のバラード・ナンバーに通ずるものがあります。
このアルバムは、以前には日本でもZero Corporationから国内盤も出ておりましたが、今では、そこそこのレア盤となっておりますが、メロディアスなロックを聴かれる方で未だ聴いていない方がおりましたら、是非聴いて欲しいアルバムですね。
2006-09-09
Eric Carmen / Make Me Lose Control (2 CD)

このアルバムの特徴とも言えるのは、彼のベスト・アルバムは他にも出ていますが、2枚組にもかかわらず曲のダブりが少ないということでしょうか?
有名なヒット曲は一応入っているものの全てではありません。
その代わりマイナーな曲がかなりの数ありますが、選曲の妙というか、結構良い曲が収められています。
収録されているナンバーは全てアリスタ・レコードの時のものですが、オリジナル・アルバムに未収録のDisc 1の1曲目"Make Me Lose Control"は1988年の彼のベスト・アルバムに収められていましたので、知っていらっしゃる方も多いと思います。
また、Disc 2の8曲目の"Reason To Try"もオリジナル・アルバムには未収録のナンバーです。このナンバーは1988年の作品ですが、私は初めて耳にするナンバーです。
ERIC CARMENのナンバーは映画のサントラにも結構使われていますので、そっちの方の曲かも。
以前に私のホームページで、"Boats Against The Current"という1977年の彼の2ndを取り上げましたが、その時にも書きましたが、ERIC CARMENはPAUL McCARTNEYに匹敵するほどのソングライターだと思います。
THE RASPBERRIESで4枚のアルバムを出し、"Go All The Way"、"Don't Want To Say Goodbye"、"I Can Remember"、"I Wanna Be With You"、"Let's Pretend"、"Tonight"、"Ecstacy"、"Overnight Sensation"などのパワーポップの名曲を数々作り上げています。
これらのナンバーの中でも私が一番気に入っているのが、"Don't Want To Say Goodbye"です。このナンバーは永遠のバラードと言っても良いかも知れません。
また、ソロ活動後もこのアルバムに納められているDisc 2の1曲目"All By Myself"は彼のソロ活動の中でも特に秀でたナンバーです(このアルバムのはシングル曲ですが、やっぱりこのナンバーはフル・ヴァージョンの方が絶対良い)。
Disc 2の5曲目"End Of The World"は彼の1978年の3rdアルバム"CHANGE OF HEART"からのメロディアスなバラード・ナンバーですが、この曲はERIC CARMENがプロデュースしたTHE EUCLID BEACH BANDがカヴァーしております。
あと、Disc 1の6曲目の"Marathon Man"は私が一番気に入っている彼の2ndアルバムからのナンバーです。
Disc 2の8曲目"Reason To Try"は溌剌としたポップ・ナンバーで、THE RASPBERRIES時代を思い出させる曲となっています。
なお、このアルバムに収められているナンバーは次のとおりです。
Disc 1
1 Make Me Lose Control
2 Baby I Need Your Lovin'
3 All For Love
4 Heaven Can Wait
5 My Girl
6 Marathon Man
7 Run Away
8 On Broadway
9 Fooling Myself
10 Sleep With Me
11 Desperate Fools
12 Last Night
Disc 2
1 All By Myself
2 Tonight You're Mine
3 That's Rock'n Roll
4 Haven't We Come A Long Way
5 End Of The World
6 You Need Some Lovin'
7 Lost In The Shuffle
8 Reason To Try
9 Inside Story
10 I Think I Found Myself
11 Someday
12 Great Expectations
2006-09-06
Electric Light Orchestra / Electric Light Orchestra (2006)

このアルバムは国内盤で、ボブキャットハウスというインディ・レーベルから2006年2月7日に出たことになっております。
帯には、「E.L.O.」の最高傑作! こんなにメロディアスなロックが有ったなんて...」という文句が。
エグゼクティヴ・プロデューサーが日本人ということで、日本で企画したELECTRIC LIGHT ORCHESTRA IIの最新作なんだと思います。
もちろん、収められているナンバーも初めての曲ばかりです。
ただし、バンドのクレジットが一切無いので、これって何?という感じです。
ヴォーカルはJeff Lynneではもちろんありません。Richard Tandyの名前も無いので、このELECTRIC LIGHT ORCHESTRAのメンバーは誰が入っているのか全くわからない状態です。
でも、バックのサウンドは、これは、絶対ELECTRIC LIGHT ORCHESTRAなんですね。
華麗なストリングスが繰り広げられた、あのサウンドです。
一聴して判るサウンドで、メロディもまるでJeff Lynneが作ったかのような、美しいメロディが満載です。
それこそ、帯に書かれている「こんなメロディアスなロックが有ったなんて...」という文句には嘘・偽りはありません。
ヴォーカルがJeff Lynneだったら、これはもう完全にELECTRIC LIGHT ORCHESTRAです。
1曲目の"Helo Hello"はPaul McCartneyが書きそうなメロディの曲で、この辺のアプローチの方法は、完全にJeff Lynneです。
2曲目の"Honest Men"は完全なE.L.O.サウンドです。華麗なストリングスに乗ったメロディアスなサウンドは、E.L.O.の真骨頂でしょう。最高にお薦めの1曲です。
3曲目の"Every Night"は、とてもポップな作品で、後半のストリングスがいかしてます。
4曲目の"Once Upon A Time"もいかにもJeff Lynneが作りそうなナンバーです。覚えやすいメロディを持ったナンバーで、出来もかなりなものです。
5曲目の"Heartbreaker"は雷の音の効果音から入るナンバーで、この辺は、このE.L.O.のオリジナリティが溢れたところでしょうか?メロディの出来はまあまあです。
6曲目の"Thousand Eyes"もかなり」良く出来たナンバーで、メロディアスです。このナンバーも作者がJeff Lynneでも全く違和感がないですね。
7曲目の"For The Love Of A Woman"は「ラストダンスは私と」という古いナンバーに似たメロディを持った曲です。このナンバーもメロディアスで、良く出来たナンバーです。
8曲目の"Kiss Me Red"は出だしのストリングスの音がとても魅力的なナンバーです。これも完全にE.L.O.でしょう。
9曲目の"Heart To Hearts"は5曲目同様このバンド(新生E.L.O.?)のオリジナリティ溢れたナンバーとなっています。
ラスト・ナンバーの10曲目"Easy Street"は、産業ロックの香りがするメロディアスなナンバーです。曲全体にハリがあります。ギターの音がとても良いです。
このアルバムのサウンドを聴く限り、これは紛れも無くELECTRIC LIGHT ORCHESTRAです。Richard Tandy辺りが絡んでいるのだと思いますが、ヴォーカルをJeff Lynneに替えれば本物(?)のE.L.O.になります。
でも、このジャケットを見たには初めてでしたし、今年の2月に出されたアルバムのようですが、AmazonにもHMVにもカタログとして載っていないのはどうしてなのかな?
という私も、市内の中古屋さんで、1029円という価格で、恐る恐る購入しましたが、これがビンゴでした。
2006-09-04
Various Artists / Fusion Paradise - Best Selection (2005)

ジャケットは、鈴木英人のイラストでモロ夏を感じさせるものとなっています。本当にこの鈴木英人のイラストは絵になります。
内容もイラストそのまんまで、1曲目は高中正義の"Blue Lagoon"から始まります。1979年の大ヒットナンバーで、高中正義の人気を不動のものにしたナンバーです。当時、耳にタコが出来るくらい良く聴いたナンバーです。
2曲目は渡辺貞夫の"Calofonia Shower"です。このナンバーも夏のFUSION MUSICの定番となっております。この曲は1978年のナンバーで、資生堂の化粧品のCMに使われていました。このナンバーも渡辺貞夫を一躍有名にしたナンバーですね。
3曲目はTHE SQUAREの"Truth"です。このナンバーは1987年のヒット曲で、F-1のテーマ曲として使われましたが、私にとっては最近も良く聴くナンバーです。BGMとしてではなく、パチンコ屋で出玉を鼓舞する時などに結構な頻度でかかっています。この曲はかなり好きですね。
4曲目の"Believin'"はナニワエキスプレスのデビュー・アルバムに収められていたナンバーで、1982年の作品です。ギターとベース、ドラムスの躍動感あるサウンドが最高のナンバーです。
5曲目はPRISMの"Out Of Blue"です。このバンドの魅力は何といっても和田アキラと森園勝敏のツイン・ギターでしょうか。Cornel Dupreeばりのギターの音が最高です。
6曲目は渡辺香津美のナンバーで"Unicorn"です。ギターテクニックも最高で、日本が誇るFusion Guitaristの第一人者です。Steve Khan辺りのギターの音に近いですかね。
7曲目はカシオペアの「太陽風」です。このバンドには、野呂一生、向谷実、桜井哲夫、神保彰の最強のメンバーが揃っていました。軽い感じの、これぞFusionという感じが良いですね。
8曲目は本多俊之の「約束の夏?Farewell My Summer」です。このナンバーはテレビ・ドラマのテーマ・ソングとして使われたナンバーです。彼のソプラノ・サックスのプレイは最高です。
9曲目は深町純の"Sea Horse"です。このナンバーでバックを固めるのは、Richard Tee、Eric Gale、Steve GaddなどのSTUFF勢ということもあり、STUFFそのまんまの音となっております。STUFFが大好きな私のお気に入りのナンバーです。
10曲目はJIMSAKUの"45C"です。このJIMSAKUは、1989年にカシオペアを脱退した桜井哲夫と神保彰が90年に結成したユニット。このナンバーでは、是方博邦と鳥山雄司のギター・バトルを聴くことができます。
11曲目はT-SQUAREの伊東たけしの1999年のナンバーで"Magnum"です。伊東たけしのサックス・プレイが最高です。
12曲目はDIMENSIONの"Beat #5"です。若手の青木智仁、石川雅春のリズム・コンビは最高です。
13曲目は是方博邦の「プリシア」です。是方も日本のFUSIONのギタリストの草分けです。このナンバーでの是方のメロウな泣きのギターの音にはウットリです。
14曲目はOTTOTTRIOの"Boys Be Ambitious"です。このナンバーは中野サンプラザでのライヴで、是方博邦、安藤まさひろ、野呂一生の3人によるギター・プレイを聴くことができます。
ラスト・ナンバーの15曲目は再びカシオペアのナンバーで、"Asayake"で、こちらもライヴ音源となっております。イントロのギターのカッティングとそれに続くメロディが最高のナンバーです。
こうして聴いてみると日本のFUSION MUSICも捨てたもんじゃないな、というか、結構良いですね。
アルジャム・ジャケットと中身が一致したアルバムです。
2006-09-02
Kris McKay / What Love Endures (1990)

プロデュースはBarry Beckettということで、マッスル・ショールズのカントリーなんかを想像させますが、内容は良く出来たAORです。
メロディアスなナンバーがいっぱい詰まっています。
バックにはDavid Hungateがベースに、Reggie Youngがギターを担当しております。100円でこんなアルバムを手に入れることが出来るのって最高だと思いませんか?
1曲目の"One Moment To Another"はちょっとばかりアップテンポのメロディアスなAORナンバーです。なかなか良く出来たヒット性の高いナンバーだと思います。バックのReggie Youngのギターがとても良いです。
2曲目の"Any Single Solitary Heart"は映画のサントラにも使えそうなメロディアスなバラード・ナンバーです。AORナンバーとしての出来も最高です。
3曲目の"The Bigger The Love"は、作曲のクレジットにBilly Burnetteの名前がありますが、これもメロディアスなバラード・ナンバーです。このナンバーでもReggie Youngのギターソロもとても良いです。
4曲目の"If Ever You Need Me"はアコースティカルなバラード・ナンバーです。
5曲目の"All This Time"は何となく壮大な感じの曲です。メロディアスですし、かなりお薦めです。
6曲目の"Could Talking Be Like Dancing"はKris McKayのオリジナル・ナンバーです。軽めの感じが良いかも。
7曲目の"Wild Places"はDuncan Browneのペンによるナンバーです。とても良く出来たロックっぽいAORとなっています。
8曲目の"Too Cool"はReggie Youngのブルース・フィーリング溢れたギターが最高です。メロディアスなナンバーで云う事無しです。なお、このナンバーはGregg Suttonが作者に名を連ねております。Gregg Suttonってかなり懐かしい名前だと思いませんか?彼のアルバムも是非CD化して欲しいものです。
9曲目の"Fool That I Am"もアコースティカルなバラード・ナンバーです。
ラスト・ナンバーの10曲目"Don't Explain"は、他のナンバーと趣きが違ってジャジーなナンバーです。この曲の出来もとても素晴らしいです。
でも、この内容で100円は絶対安い!!
2006-09-01
Preview / Preview (1983)

それも、ここ日本での話ではなく、海外での話です。
リ・イッシューのレーベルで最近頭角を現しているのはアメリカのWOUNDED BIRD RECORDSですね。
このレーベルで再発あるいは初CD化されたものとして、FOTOMAKER、GREGG ROLIE、DANNY DOUMA、ROBBIE DUPREE、ENGLAND DAN & JOHN FORD COREYさらにはREX SMITHなど錚々たるアーティストばかりですし、今後もTHE MARC TANNER BANDやTHUNDER (USA)など70年代後半から80年代前半のAORや産業ロックが華やかな頃のアルバムが目白押しです。
もうこのレーベルから目を離すことはできません。
で、ヨーロッパを見ますと、MTMやESCAPE MUSICでも数は多くありませんが、メロディック・ロック系のアルバムを再発しております。
MTMではMTM CLASSIXでERIKAをESCAPE MUSICでは、FRANKE & THE KNOCKOUTSなんかを再発しております。
また、イギリスのROCK CANDY RECORDSからDIVING FOR PEARLSが再発されましたし、また、このレーベルから、今回紹介しますPREVIEWがおそらく再発される予定となっております(実を言いますと。PREVIEWというバンドのセルフ・タイトルのアルバムのアナウンスは確かにあり、リ・イッシューということですので、このPREVIEWに間違いないと思うのですが)。
このPREVIEWですが、FIOREのJohn Fioreが在籍したバンドとして産業ロック・ファンからは注目されたバンドです。このアルバムは、1983年の彼らの最初で最後のアルバムで、プロデュースはKeith Olsenということですので、当時の産業ロックそのままのサウンドを聴くことが出来ます。
とにかく、メロディアスなナンバーがいっぱい詰まったアルバムですので、CD化を切望しておりました。
SIDE Aの1曲目の"All Night"はポップかつメロディアスな産業ロックそのまんまのナンバーで、このアルバムの中でも出来は素晴らしいと思います。
2曲目の"Open Up Your Heart"でのキーボードは最高です。特に産業ロックでは、ギターの音は当然ですが、このキーボードの使い方で良し悪しが決まりますので、キーボードはとても大事な楽器だと思います。この曲でのキーボードはもうこれは産業ロックです。
3曲目の"So Blind"は、とてもポップなナンバーです。
4曲目の"Running Back"は前奏のキーボードが美しいバラード・ナンバーです。とてもAORっぽいナンバーです。
5曲目の"Never Hold Back"でのギターの音はカッコ良いです。
SIDE Bの1曲目の"Red Light"は2曲目以上に産業ロックしたナンバーで、ギター、キーボードが最高のメロディアスなナンバーです。
2曲目の"Can't Stop This Feeling"はリズムに面白さを持ったナンバーです。
3曲目の"Love Find A Way"もギター・キーボードがご機嫌の産業ロック・ナンバーです。曲の出来も良いです。
4曲目の"Can't You See"はギターの音が若干ハードですが、このナンバーもメロディアスな産業ロックです。
ラスト・ナンバーの"It's Over"はこのアルバムの一押しのナンバーです。1曲目の出来も素晴らしいですが、この"It's Over"はそれ以上です。曲のタイプはバラードです、それも極上の。メロディアスで盛り上がりのあるナンバーです。とにかく、聴いてみろ!!です。