2007-08-31
Red Dawn / Never Surrender (1994)

これがメロディアス・ハードロックそのもののサウンドで最高のアルバムなんです。
とにかくカッコ良いアルバムです。
ヴォーカルはLarry Baudなる人物で、ちょっと暑苦しい声ですが、まあ、これがサウンドにも結構合ってたりします。
ギターはTristan Avakianといって私は知らないミュージシャンですが、これがまた、カッコ良いギターを聴かせてくれています。
1曲目の"flyin' High"はDavid Rosenthalのカッコ良いキーボードから始まるナンバーで、それに被さるようにTristan Avakianのギターが炸裂するナンバーです。
これぞ、メロディアス・ハードといったサウンドです。
とてもカッコ良いナンバーです。
2曲目の"I'll Be There"は、メロディアスなDavid Rosenthalのキーボードが大々的にフィーチャーされたナンバーです。
このナンバーでもTristanのギターはとても良いです。
3曲目の"Liar"はポップなハードロック・ナンバーです。
サビの部分がカッコ良いナンバーです。
それにしてもTristanのギターは最高です。
4曲目の"Dangerous Child"は伸びのあるTristanのギターカッコ良いハードロック・ナンバーです。
曲の出来も良いですし、云う事無いですね。
5曲目の"Primises"はこのアルバムの一押しのナンバーです。
華麗なDavidのキーボードととてもいかしたTristanのギターが奏でるメロディアスなバラード・ナンバーです。
とにかく曲の出来が素晴らしいです。
メロディ・マニア必聴のナンバーです。
6曲目の"I Can't Get Over You"はブルース・フィーリング溢れたナンバーです。
ミドル・テンポのナンバーですが、ロック・スピリッツ溢れた曲となっております。
7曲目の"Christine"はポップで、産業ロックの風のナンバーです。
8曲目の"Take These Chains"は再び美しい旋律のDavidのキーボードから始まるバラード・ナンバーです。
メロディアスなとても良い曲ですが、Larry Baudのヴォーカルが少し暑苦しい感じも。
9曲目の"She's On Fire"は再びメロディアスなバラード・タイプのナンバーです。
このナンバーも出来がかなり良いです。
お薦めの1曲です。
ラスト・ナンバーの10曲目"Never Say Surrender"はアルバムのタイトル・ナンバーです。
溌剌とした音にキレがあるナンバーです。
このRED Dawnですが、こんなに良いアルバムを出したのに、これで終わりとは残念です。
この"Never Say Surrender"はとても良く出来たアルバムですので、メロディック・ロック・ファンには大変お薦めです。
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2007-08-30
Starship / Knee Deep In The Hoopla (1985)

1981年に発表された"Modern Times"は当時の時代の音、いわゆる産業ロック然とした内容で、私は大好きでした。
この"Knee Deep In The Hoopla"も基本的には"Modern Times"とあまり変わらないサウンドです。
また、メンバーはすでにオリジナル・メンバーのPaul Kantnerは在籍しておりませんが、Grace Slickはおります。
殆どMickey Thomasが主導権を握った形で、産業ロックとなったサウンドはほぼ彼の影響でしょうね。
もちろん、私は嫌いじゃなく、その反対ですが。
1曲目のの"We Built This City"は最高の産業ロック・ナンバーです。
このナンバーは当時かなりMTVで流れていたと思います。
ハイトーンのMickey Thomasのヴォーカルがご機嫌ですし、とにかくヒットしただけあって、メロディがいかしてます。
2曲目の"Sara"はSTARSHIPの代表的なナンバーです。
メロディアスなバラードのナンバーで、当時ヘヴィ・ローテーしてましたね。
このナンバーでも、Mickey Thomasのヴォーカルは最高です。
3曲目の"Tomorrow Doesn't Matter Tonight"は作者としてRobin Randallがクレジットされておりますが、彼女はあの"VENUS & MARS"というプロジェクトでも有名な産業ロック、メロディック・ロック、AORのソング・ライターとして有名です。
ギターを担当しているのは、Craig Chaquicoですが、STARSHIP脱退後は、スムース・ジャズのアルバムも出しておりましたが、ここでは、ギンギンに弾き捲っています。
4曲目の"Rock Myself To Sleep"ではGrace Slickがリード・ヴォーカルを担当しております。
この人は何時まで経ってもキレイな人ですし、ヴォーカルにも迫力があります。
5曲目の"Desperate Heart"は再びメロディアスな産業ロック然としたナンバーで、お薦めですね。
さすが、Randy GoodrumとMichael Boltonのペンによるナンバーです。
6曲目の"Private Room"はこのアルバムで唯一のSTARSHIPのオリジナル・ナンバーです。
ファンキーなナンバーです。
7曲目の"Before I Go"は、あのDavid Robertsのペンによるナンバーです。
やはりかなりAORっぽいナンバーと言えるかも。
8曲目の"Hearts Of The World (Will Understand)"はGrace Slickがメインのヴォーカルをとったナンバーで、彼女の声質にピッタリなナンバーとなっております。
ラスト・ナンバーの9曲目"Love Rusts"は重厚さを感じるバラード・ナンバーです。
"Modern Times"もかなり良く出来た産業ロック・アルバムでしたが、この"Knee Deep In The Hoopla"も同じくらい良く出来たアルバムだと思います。
2007-08-28
707 / The Fourth Decade (2006)

期待していた以上の出来で満足です。
ドラムス以外の全ての楽器とヴォーカルをKevin Russellが担当しておりますので、これは707というバンド名義ですが、ほぼKevin Russellのソロ・プロジェクトと言って良いと思います。
また、全てのナンバーがKevinのペンによるもので、ソング・ライターとしてもかなりなものだと思いますね。
産業ロックというよりもメロディック・ロックといった方が良いかも。
楽曲は、結構こなれており、フックもあります。
1曲目の"Same Way Out"はハードながらメロディアスなポップなナンバーで、いかしているという言葉がピッタリです。
Kevinのギターもかなりなものです。
2曲目の"No More"はミディアム・テンポのブルージーなナンバーで、これもお薦めです。
Kevinのギターもとてもブルージーです。
3曲目の"Up In Smoke"は若干産業ロックしたナンバーで、Kevinのハイ・トーンのヴォーカルがいかしてます。
4曲目の"Love Me Right"は3曲目以上に産業ロックしたナンバーで、メロディアスですし、このナンバーでもKevinのヴォーカルがいかしてます。
タイトル・ナンバーの5曲目"The Fourth Decade"はギタリストKevin Russellを大々的にフィーチャーしたインスト・ナンバーです。
メロディアスなナンバーで、ギターの音もかなり官能的です。
元々ギター・インスト物が好きな私ですので、このナンバーはかなり気に入ってます。
6曲目の"Don't Say You Love Me"の前半部分はアコースティカルなバラード風で、後半部分はエレクトリック・ギターの音がいかしたパワー・バラードといった趣のナンバーです。
7曲目の"One More Chance"はミディアム・スローのバラード・ナンバーで、メロディもいかしています。
このナンバーでもKevinのギターの音はとてもいかしてます。
8曲目の"A Sinful Woman"は「テケテケテケ」というギターの音(The Ventures風)から始まるロックンロール・ナンバーです。
かなりカッコ良いナンバーだと思います。
9曲目の"Angilee"は1stアルバムに入っていても違和感がない溌剌としたポップロック・ナンバーです。
10曲目の"Broke Outta Hell"ハードなギターのリフから始まるメロディック・ロックしたナンバーです。
ラスト・ナンバーの11曲目"Going Home"もKevin Russellのギターをフィーチャーしたメロディアスなインスト・ナンバーです。
ギタリストとしてのKevin Russellも最高にいかしてます。
707ファン、メロディ・マニアの方は買いだと思いますね。
2007-08-26
Vital Escape / Escapism (1995)

メンバーは、Jack Cooke (Vo,G,Key)、Adrian Rose (B)、Chris Rose (Dr)の3人となっております。
とてもマイナーなバンドのアルバムですが、これが最高にメロディアスでいかしています。
一言で言うと、とてもアメリカナイズされたサウンドで、例えばBON JOVIスタイルと言って良いかも知れません。
以前、ドイツの中古ショップに出ていたのを見たことがありますが、結構な値段が付いてました。
1曲目の"Time And Money"はギターのリフがカッコ良いメロディックなナンバーです。
BON JOVIタイプのアメリカンロックした音作りとなっております。
2曲目の"Visions"もイギリスのバンドと思えないくらい、アメリカナイズされた音で、ギターの音やドラムスなんかはZZ TOPを思い出します。
3曲目の"Give It All Up"はメロディアスでポップなロック・ナンバーとなっております。
歌も結構上手いですし、バックの音がしっかりしてます。
4曲目の"Only Your Love"はこのアルバムの一押しのナンバーです。
メロディアスでかなり良く出来たバラード・ナンバーです。
メロディックロックのファンにとっては、このナンバーは聴きものです。
5曲目の"Silent World"は洒落たアレンジでバックの音がいかしてます。
6曲目の"One And One"はハードにドライヴィングしたギターがカッコ良い軽快なナンバーです。
7曲目の"The Last Chance"はメロディアスな産業ロック調のナンバーです。
メロディアス度も抜群です。
8曲目の"Someone Somewhere"は再びメロディアスなバラード・ナンバーで、バックの音も4曲目に似ております。
9曲目の"One Small Step"はバックの音は良いけど、メロディがイマイチです。
ラスト・ナンバーの10曲目"Here To Stay"はバックの音がちょっとばかりハードですが、これぞメロディック・ロックといった趣のナンバーです。
このVITAL ESCAPEですが、冒頭にも書きましたが、とてもアメリカナイズされたサウンドで、とてもイギリスのバンドとは思えないですね。
それに、メロディもいかしているし、かなり良く出来たアルバムだと思いますね。
2007-08-25
The Orchstra / No Rewind (2005)

他のメンバーを見ますと、Louis Clark (Conductor, Key) 、Eric Troyer (Key,Vo)、Parthenon Huxley (G,Vo)、Gordon Townsend (Dr)という布陣で、Richard Tandyは参加しておりませんが、Electric Light Orchestra Part II といったところでしょうか。
元々、Electric Light Orchestra はJeff Lynne が主役のバンドですが、"A New World Record"以前までは、ヴァイオリンやヴィオラといった管弦楽器などの音がかなり重要な位置を占めていました。
その奏者が Mik Kaminski その人です。
そういう意味では、このThe Orchestaのサウンドは"A New World Record"以前のE.L.O.に近いかも。
メロディ・メーカーとしてのJeff Lynneが偉大でしたので、曲の出来については負けるかも知れませんが、それでも、中には良い曲もあるし、全体を通しても平均レベル以上ではあります。
先ずこのアルバムを聴くと、Mik KaminskiはやはりElectric Light Orchestraに必要だった人物だと判ります。
Jeff Lynneのソロ・プロジェクトとなったElectric Light OrchestraよりもElectric Light Orchestraしていると思いますよ。
1曲目の"Jewel & Johnny"はA New World Recordに収められていても全く違和感が無いナンバーです。Mik Kaminskiのヴァイオリンが引き立っています。バックのコーラスはもうElectric Light Orchestraそのまんまです。メロディアスなポップ・ナンバーでお薦めですね。
2曲目の"Say Goodbye”はバラード・ナンバーです。これまたバックのコーラスはそのまんまです。ヴォーカルがJeff Lynneだったら、もうモロですね。メロディアスなナンバーです。
3曲目の"No Rewind"はこのアルバムのタイトル・ナンバーです。このナンバーはメロディがイマイチかも。
4曲目の"Over London Skies"もメロディアスなナンバーです。AORしたナンバーで出来もかなり良いと思います。
5曲目の"Twist & Shout"はThe Beatlesのカヴァーが有名なあの曲です。
元々ロックンロール・ナンバーです。
しかしながら、ここでのアレンジは、曲の前半はアコースティカルでかなりスローなものとなっております。
曲の後半はテンポこそ若干遅めですが、かなりロックンロールしております。
6曲目の"Can't Wait To See You"もとてもElectric Light Orchestraらしいナンバーに出来上がっております。
7曲目の"If Only"もメロディアスなバラード・ナンバーです。
バックのストリングスの音がきれいです。
8曲目の"I Could Write A Book"は"BALANCE OF POWER"に収められているようなポップロックのナンバーです。
9曲目の"Let Me Dream"はMik Kaminskiのヴァイオリンを大々的にフィーチャーしたナンバーです。結構プログレ的ですらあります。
ラスト・ナンバーの10曲目"Before We Go"はアカペラのコーラスから入るナンバーです。そんなこともあり、厳かな感じがする賛美歌的な部分もあるかも。
最後に、このアルバムを紹介していただいた「ゆ」さんに感謝します。
2007-08-23
The Raspberries / Live On Sunset Strip (2007)

その中で、1975年のクリーヴランドでのライヴを録音したブートCDを紹介しておりますが、今まで、彼等のライヴを録音したオフィシャル・アルバムは出ていなかったと紹介しております。
また、今年再発された紙ジャケのCDのライナーに、数年前に再結成されたというようなことが書いてありましたが、新しいアルバムも出ることなく今に至ってました。
ブートCDの紹介では、最近このThe Raspberriesのライヴ・アルバムが何時の音源かは判らないが、DVD付きのスペシャル・エディションで発売されたと書きました。
で、今日届いたのがこのCDです。
CDのクレジットを見ると、2005年10月21日にロスの「ハウス・オブ・ブルース」で録音されたことが書いてあり、また、バンド・メンバーも、Eric Carmen、Wally Bryson、Jim Bonfanti、David Smalleyの黄金時代のラインナップということに先ずは驚きと歓喜でした。
先ずは、ボーナスDVDですが、収録ナンバーは、
1 I Wanna Be With You
2 Tonight
3 Overnight Sensation (Hit Record)
4 Ecstasy
5 Go All The Way
の5曲です。
2005年のThe Raspberriesということで、やはり思うことは老けたなということでしょうか。
このDVDの収録ナンバーを見ると、いわゆるパワーポップ然としたアップ・テンポのナンバーが多く、Eric Carmenのヴォーカルがちょっと辛そうという感じがしました(まあ、当然かも)。
それに比べ演奏はしっかりしており、特にWally Brysonのギターは往年時そのままといった感じで、惚れ直してしまいました。
CDは2枚組で全21曲が収録されております。
収録曲は、
(Disc 1)
1 I Wanna Be With You
2 I Can't Explain
3 Play On
4 Tonight
5 Should I Wait
6 Nobody Knows
7 Makin' It Easy
8 Come Around And See Me
9 If You Change Your Mind
10 Let's Pretend
11 Last Dance
12 Needles And Pins
13 I Can Remember
14 Party's Over
15 Don't Want To Say Goodbye
(Disc 2)
1 Overnight Sensation (Hit Record)
2 Hard To Get Over A Heartbreak
3 I Don't Know What I Want
4 Ecstasy
5 I'm A Rocker
6 Go All The Way
となっております。
この内、(Disc 1)の2曲目"I Can't Explain"はPete Townshendのペンによるナンバーですし、12曲目の"Needles And Pins"はThe Beach Boysのナンバーです。
5曲目の"Should I Wait"はDavid Smalleyのペンによるナンバーで、ヴォーカルもDavid本人です。
この曲はあまり昔と変わっていないような感じです。
8曲目の"Come Around And See Me"はEricとWallyの共作で、二人のヴォーカルが聴けます。
このナンバー辺りは今のThe Raspberriesとしてもかなり良いです。
13曲目の"I Can Remember"はバラード・ナンバーということで、Ericも無理無く歌えているようで、かなり良いです。
ピアノの腕はさすがです。
15曲目の"Don't Want To Say Goodbye"はHPにも書いておりますが、私がThe Raspberriesのナンバーで最も好きなナンバーです。
高音部のEricのヴォーカルはちょっと辛そうですが、ピアノの音とWallyのギターは申し分ないです。
ということで、The Raspberriesの公式ライヴ・アルバムと最近の彼等のサウンドが聴くことが出来たことは嬉しいのですが、やはり、Ericのヴォーカルがちょっと、かな?でも仕方が無いですね。
本当は全盛期のライヴ音源を聴きたかったのですが。
2007-08-18
Cornell Dupree / Mr.2500 Live At Birdland (2002)

結構どちらもファンキーなギターを弾くと思いますが、Cornellの方がファンキーさが優っているかな?と私は思います。
今回紹介しますのは、彼の2001年12月のドイツはバードランドのライヴアルバムです。
全て他人の曲のカヴァーで、オリジナルはジャズありソウルあり、またロックありと色々なジャンルの曲をCornellなりに解釈してプレイしております。
Cornell以外のメンバーは地元ドイツのミュージシャンで固めており、全て私の存じ上げない方ばかりですが、パーフォーマンス状況も良いですし、雰囲気も満点です。
1曲目の"Them Changes"はBuddy Milesのナンバーで、私も何度も聴いたことがある曲です。
ファンキーなナンバーで、Cornellのギターもカッコ良いですが、Ralph Reichertのサックス・プレイもかなりご機嫌です。
2曲目の"The Ghetto"はDonny Hathawayのナンバーです。
出だしのDieter Heinsohnのベース良いですね。
17分にものぼる大曲ですが、飽きは来ないですね。
もちろんCornellのギターは最高ですが、ベースとEckhard Stromerによるドラムスとの絶妙なリズム・コンビも素晴らしいです。
途中のサックス・ソロやNils Gessingerによるハモンドとキーボードなどもとても良く、参加ミュージシャンが一体となったナンバーに仕上がっており、これは聴きものです。
3曲目の"Pick Up The Pieces"はThe Average White Bandの超有名ナンバーです。
ここでは、Roger Ciceroなる人物がヴォーカルを披露しております。
ソウルフルでファンキーで、オリジナルを損なうということもなく、出来もかなり良いと思いますね。
4曲目の"What's Going On"はもちろんあのMarvin Gayeの大ヒット・ナンバーです。ここでのCornellのギターのトーンは美しいという表現がピッタリします。
バラード風のアレンジも最高です。
オリジナルを知っているということもあるでしょうが、安心して聴くことが出来るナンバーで、このアルバムの中で私のお気に入りのナンバーです。
5曲目の"Something"も皆さん良くご存知のGeorge HarrisonのペンによるThe Beatlesのナンバーです。
全編に流れるCornellの味のあるギターのトーンは最高です。
6曲目の"Bass Instinct"は再びヴォーカル入りのナンバーです。
とてもジャジーなナンバーです。
7曲目の"Spirit In The Dark"はAretha Franklinのナンバーです。
このナンバーもヴォーカル入りで、Katja Bergという女性と前出のRogerとのデュエット・ナンバーとなっております。
ヴォーカルはソウルフル、バックの演奏はファンキー、最高にご機嫌なナンバーに仕上がっております。
8曲目の"Memphis Soul Stew"はKing Curtisのカヴァーとなっております。
このナンバーをバックに今回のライヴのプレイヤーを紹介しております。
先にも書きましたが、地元ミュージシャンばかりですが、演奏も上手ですしかなり良く出来たアルバムだと思いますよ。
メンバー紹介を終え、コンサートを締めくくることとなりますが、そのナンバーは9曲目の"Watching The River Flow"です。
このナンバーはBob Dylanのナンバーですが、ここでの演奏は、これぞStuffといった感じとなっております。
Bob Dylanはあの歌い方があまり好きでないので、アルバムもベスト1枚しか持っておりませんが、この曲を聴く限りメロディ・メーカーとしては結構なものですね。
このCDも市内の中古ショップで1000円で手に入れたものでしたが、お買い得のCDでしたね。
2007-08-17
Craig T. Cooper Project / Craig T. Cooper Project (1989)

このお盆休みの間にその内の何枚かを聴いてみました。
8/13に紹介したHALOもその1枚でした。
購入価格も99円から1000円(殆どが500円以下)ぐらいのCDです。
その中には、こんな値段で買えないものも多くあります。
本日紹介しますこの Craig T. Cooper Projectもおそらくこんな値段では手に入らないCDなんだと思います。
このアルバムはAmazonのカタログには載っておりませんが、ほかのアルバムを見るとそこそこの値段もしているようですし。
このCraig T. Cooper Projectですが、内容はギタリストによるスムース・ジャズです。
これが思いがけないほど良かったというわけです。
プロジェクトとなっておりますが、Craig T. Cooperのソロ・アルバムといって良いでしょうね。
Craig T. Cooperは基本的にはギタリストですが、ドラムス、ピアノ、キーボード、ベースの全てをこなすマルチ・プレイヤーなんです。
このアルバムでも曲によってゲスト・プレイヤーを招いておりますが、殆ど一人でアルバムを作っております。
内容は冒頭にも書いたとおりスムース・ジャズです。
決してフュージョンではありません。
例えば夜一人でコーヒーでも飲みながらとか、彼女と二人で部屋(あくまでも部屋です)でお酒をのんでいる時とか、そういったシチュエーションにマッチする音楽です(数曲はそうじゃないナンバーも収録されてますが)。
軽めながらしっかりとしたサウンドで、ムーディーといったかんじでしょうか。
ゲスト・ミュージシャンとして、サックスにDavid Patterson、ピアノにEddie Miller、Jerry Peters、ヴォーカルにise Srewart、DeBorah J.R. Cooperが参加しております。
1曲目の"25 Hours A Day"はとてもメロディアスなナンバーです。
Craigのギターのトーンには素敵という言葉が似合っております。
また、バックのDavid Pattersonのソプラノ・サックスも繊細な音を出しております。
この1曲目を聴いただけで、このアルバムの内容が期待出来ます。
2曲目の"I'll Help You Get There"はそれこそ夜が似合いそうなナンバーです。
このナンバーは少しばかりファンキーさがありますが、ミディアム・スローのバラードといった感じでしょうか。
3曲目の"Love Dues"はDenise Stewartのヴォーカル入りナンバーです。
とても上品なブラコンのバラード・ナンバーに仕上がっております。
とても良い雰囲気です。
4曲目の"I'm Home"は一転して、ファンキーなナンバーで、Herbie Hancockがやりそうな、そんな感じのナンバーです。
5曲目の"Nude Walkin'"はデジタル処理された音がたくさんのナンバーです。
最初の3曲がとてもスムースなので、この音にはちょっと、という感じもあります。
6曲目の"Don't Give Up On Love"では、DeBorah J.R. Cooper(奥さんか?)のヴォーカルをフィーチャーした少しばかりファンキーなナンバーです。
このナンバーも結構良いです。
7曲目の"Walk With Me"はEddie Millerのアコースティック・ピアノにCraigのギターが絡むナンバーですが、ギターのトーンがGeorge Bensonしております。
このナンバーもお薦めですね。
8曲目の"I Hope She Likes It"はかなりファンキーなナンバーです。
9曲目の"Just Love"は再びDenis Stewartのヴォーカルをフィーチャーしたナンバーです。
ファンキーなブラコンという感じで、このナンバーもまるです。
ラスト・ナンバーの10曲目"Cheek 2 Cheek"もデジタル処理をベースにしたナンバーです。
ちょっと勿体ない感じですね。
安いCDの魅力は、結構何でも買って、知らない音源を聴ける、ということでしょうか。
自分の好みのアルバムだった場合は、とても得した気持ちのなります。
2007-08-16
The Bliss Band / Neon Smiles (1979)

発売当時アナログを購入して、"Chicago"を聴いた時の感動も思い出します。
当時はAOR全盛期で、1stさえ出ていたことすら知りませんでしたが、ジャケットを見て即買いでしたね。
バンドへの知識もなく、産業ロック系の音を期待しておりましたが、これが英国的湿り気を帯びた極上のAORでした。
先ず英国産のバンドということにビックリしましたが、そういった湿り気があるもののアメリカナイズされたサウンドが気に入りました。
1stでは、モロSteely Dan的な音作りでしたが、この2ndは数曲はそんな感じもするナンバーが収録されておりますが、ほぼそういった感じは払拭されております。
このアルバムで、Paul Blissを知り、Phil Palmerを知ることとなりますが、Phil Palmerはその後もセッション・ギタリストとしていろいろなアルバムに参加しております。
1曲目の"Stagefright"は若干ハードな産業ロック風のナンバーで、アナログに針を落とした時、あー、やっぱり買って良かったアルバムだったと安心しました。
2曲目の"How Do I Survive?"は一転してAOR調のメロディアスなナンバーです。
なお、このナンバーは、1980年にAmy Hollandがカヴァーして全米第22位のヒットとなりました。
また、England Dan Sealsも1980年のアルバム"Stones"でカヴァーしております。
AORファンには、このAMYのヴァージョンの方が有名かも。
3曲目の"Hollywood"は、1stを思い起こさせるSteely Dan風のナンバーとなっております。
途中のPhil Palmerのギター・ソロはカッコ良いです。
4曲目の"Someone Else's Eyes"はメロディアスなバラード・ナンバーで、ピアノをバックに歌うPaul Blissのヴォーカルが光っております。
5曲目の"Doctor"はアメリカン・ロックしたアップ・テンポのナンバーです。
6曲目の"Chicago"はこのアルバムのエポック・メイキングのナンバーです。
この曲を初めて聴いた時は鳥肌モノでしたね。
曲の出だしのPhil Palmerのギターの音でもう参ってしまいます。
メロディも最高のAORナンバーです。
この1曲だけでもお釣りがきます。
それにしてもPhil Palmerの繊細なトーンには脱帽です。
7曲目の"We Never Had It So Good"はエキサイティングなロック・ナンバーです。
8曲目の"If It Takes Until Forever"はインストのバラード・ナンバーです。
Phil Palmerのアコースティックとエレクトリックのギターを大々的にフィーチャーしたナンバーで、ドラマテョックですらあります。
9曲目の"Something About You"は産業ロック仕立てのナンバーです。
バックの音がどことなくSupertrampの"Breakfast In America"風です。
ラスト・ナンバーの10曲目"That's The Way That It Is"はこのThe Bliss BandヴァージョンよりもオランダのAOR・ハードポップ・バンドThe Presidentsのカヴァーの方が有名かも。
メロディアスな産業ロックしたナンバーで、"Chicago"の次くらいに出来が良いナンバーですね。
このアルバム、ソニーの「洋楽秘宝館」からのCD化でしたが、最近は、海外でもリ・イッシュー専門のレーベルが出来るなど、この「洋楽秘宝館」からは何年もアルバムが出ておりません。
この日本でもVivid Soundが再発に力を入れておりますが、CBSの過去の音源にも沢山CD化して欲しいものがありますので、「洋楽秘宝館」から沢山のCDを出して欲しいですね。
2007-08-15
Dixon House Band / Fighting Alone (1979)

最近あるウェッブで、このDIXON HOUSE BANDのことがちょっとした話題となっておりましたので、本当に久し振りに棚から引っ張り出して聴いてみました。
このDixon House Bandですが、アメリカはシアトル出身のバンドで、このアルバムは1979年に発表され、バンドはこの1枚で空中分解してしまいました。
内容を一言でいうと、KANSAS、BOSTON、STYXやJOURNEYなどのアメリカン・プログレハードや産業ロックといった趣のあるアルバムです。
とてもメロディアスなサウンドで、この1枚で消滅したということが非常に勿体ないと思いますね。
このバンドにはChrissy Sheftsという女性のメンバーがおりますが、ヴォーカルを担当しているのではなく、ギターを担当しております。
他にギタリストとして、Chuck Gardnerという男性がおりますが、この二人でリードを分け合っております。
女性のギタリストとして、私が最もすきなのは、VIXENのJan Kuehnenmundですが、このChrissyのギター・ソロも中々聴きものです。
冒頭でも書きましたが、このアルバムにはメロディアスなナンバーが一杯詰まっています。
1曲目の"Sooner Or Later"はアメリカン・プログレハードの真ん中をいっているナンバーです。
ヴァイオリンの入っていないKANSASといった感じのナンバーです。
2曲目の"Crusader"はこのアルバムの一押しのナンバーです。
盛り上がりのあるフックに満ちたナンバーです。
メロディアスで、バックのキーボードは、もうこれは良い意味での産業ロックでしょうね。
キーボードの主はこのバンドのリーダーDixon Houseその人です。
コーラス・ワークも最高で、もう云う事ありませんね。
3曲目の"Turn Around"もメロディアスでポップな産業ロック・ナンバーです。
4曲目の"Angela"もフックに満ちたナンバーで、ハイトーン・ヴォーカルがとても素晴らしいです。
途中のギター・ソロもかなり良いです。
このナンバーもお薦めの1曲ですね。
5曲目の"Who's Gonna Love You Tonight"はメロディアスなバラード・ナンバーです。
曲の後半部分はかなりの盛り上がりをみせてくれます。
6曲目の"Fighting"はパワー全開のミディアム・テンポのナンバーです。
なお、このナンバーでギター・ソロを聴かせてくれのはChrissyですが、かなりのテクだと思いますね。
7曲目の"Feelin' No Pain"は若干軽めな感じのナンバーで、途中から曲が転調しますが、転調後の曲の部分はカッコ良いです。
どことなく10cc風なところが良いです。
ここでもChrissyのギター・ソロを聴くことができます。
8曲目の"Runnin' Scared"はかなりポップなナンバーです。
メロディアスなAORっぽいナンバーです。
9曲目からラストの11曲目までメドレーとなっていて、その9曲目"Saracen Ride"は美しいピアノの音から入るナンバーで、それが過ぎるとシンセの音が絡んできて、旋律はクラシカルで、もうこれはプログレですね。
10曲目の"The Promise"はこれまた美しいメロディを持ったナンバーです。
このヴォーカルとメロディをじっと黙って聴いていたら、Dennis De Youngっぽく聴こえるし、メロディもSTYXしていますね。
11曲目の"Fighting Alone"は華麗なストリングスをバックに、Dixon Houseのヴォーカルと美しいピアノのソロ・ワークとなっております。
これは完全にAORでしょう。
実を言いますと、このアルバムをこのようにじっくりと聴いたのは初めてだったんです。
2曲目の"Crusader"だけをテープに録音して聴いていただけでしたので、かなり新鮮に聴くことができました。
このアルバムはとても良い!ということが判りました。
2007-08-14
Halo / Lunatic Ride (2002)

このバンドについては、まるで知識もありませんでしたが、市内の中古ショップで390円で売っておりましたので、とりあえず購入しました。
国内盤で、帯の後ろを見ると、「研ぎ澄まされ蒼く燃えるメタリックなサウンドに込められた極上のメロディとハーモニー」という文句に惹かれて購入しました。
また、ジャケットもセクシーだったということもあったと思いますが。
これが聴いてビックリの代物でした。
最近聴いたアルバムの中でも1,2位を争うものだと思いますね。
これは、全くもって儲け物のアルバムでした。
この内容だったら、定価で購入しても良いと思いましたね。
パワーポップというよりギターポップなサウンドですが、メロディアスでイギリスらしい湿り気を帯びたサウンドととてもメランコリックなところが最高でした。
ゴシックとまでは言いませんが、はっきりいって私の好みの音でしたね。
全体的に歪んだギターの音にメランコリックなメロディを持ったサウンドが堪らないですね。
1曲目の"Still Here"からそういったサウンドが全開です。
この音はクセになりそうです。
メロディアスでメランコリックでメタリックなサウンドはゴシック的ですらあります。
この最初のナンバーで、いかれてしまいました。
2曲目の"Shine"もノイジーでポップ、さらにメランコリックときていて、もう文句のつけようがありません。
3曲目の"Cold Light Of Day"はコーラス・ワークがいかしたラウドなギター・ポップのサウンドとなっております。
メロディも良いですし、曲の出来も素晴らしいです。
4曲目の"All Or Nothing"はゆったりとしたメロディを持ったバラード・ナンバーです。
メロディアスかつメランコリック、このナンバーはもう堪らないです。
一押しのナンバーです。
5曲目の"Only For You"はメタリックで歪んだギターの音から始まるナンバーです。
ミディアム・スローなナンバーですが、かなりロックしております。
6曲目の"Escape"もメロディアスなバラード・ナンバーです。
さすがイギリスのバンドらしく、バックのコーラスはThe Beatlesの息吹を感じさせてくれます。
7曲目の"Sanctimonious"はラウドなギター・ソロから始まるナンバーですが、曲調はとてもポップです。
ヴォーカルが最高にカッコ良いです。
このナンバーもお薦めの1曲です。
8曲目の"Here I Am"は美しいピアノの音から入るナンバーです。
美しいメロディを持ったナンバーで、このアルバムの中でも最もバラードらしいナンバーです。
9曲目の"Incinerator"は7曲目に似たとてもポップなナンバーです。
このバンドのヴォーカルはとてもカッコ良いです。
10曲目の"Feel"は再びメロディアスなナンバーです。
メランコリックで憂いを帯びたメロディに雰囲気ピッタリのヴォーカルが堪らないナンバーで、とてもゴズ的なナンバーです。
これもかなりお薦めですね。
11曲目の"Neverending"は、The BeatlesというよりJohn Lennonの香りがプンプンのナンバーです。
堪らないです。
12曲目の"Vampire Song"では、バックのギターが再びメタリックな音を出しております。
これぞギター・ポップといったナンバーです。
13曲目の"Perfectly Still"は、またまたメロディアスなバラード・ナンバーで、ピアノの音がとても美しいです。
アコースティカルな最高の1曲です。
とてもメランコリックなナンバーで、このアルバムの中で最も良く出来たナンバーかも。
14曲目と15曲目は日本盤のボーナス・トラックです。
その14曲目"Angst"はメタリックでノイジーなギター・ソロから始まるナンバーです。
ラスト・ナンバーの15曲目"Lunatic Ride"は、このアルバムのタイトル・ナンバーにも拘らず本当にボーナス・トラックなんでしょうか?
スローなナンバーですが、バラードではなく、かなりロックしております。
途中のギター・ソロはとてもノイジーでメタリックです。
このHALOですが、私はとても大好きなサウンドでクセになりそうです。
2ndアルバムは出ていないのでしょうか?
出たら、私は絶対買いますね。
2007-08-13
1927 / The Other Side (1990)

1927は1988年にバンド・デビューし翌1989年に1stアルバム".を発表しました。
この2ndアルバム"The Other Side"ですが、全体的にポップでメロディアスなナンバーが多く収められております。
ハードポップという意味は産業ロックということじゃなく、ポップながら若干ハードということがいえます。
1曲目の"Tell Me A Srory"ですが、ポップでかなり良く出来たナンバーで、途中のギター・ソロはかなりいかしてます。
お薦めの1曲です。
2曲目の"Don't Forget Me"はアメリカン・ロックした大らかなナンバーとなっております。
3曲目の"Doin' It Wrong"はメロディアスなミディアム・ファーストのナンバーです。
4曲目のタイトル・ナンバー"The Other Side"はAOR調のメロディアスでポップな作品となっております。
お薦めのナンバーですね。
5曲目の"Africa"はタイトルのイメージと全く違うナンバーです。
"Africa"というタイトルから連想されるのは、やっぱりパーカッションの音とリズムが強調されたナンバーを想像しますが、この1927のナンバーはモロAORしたメロディアスなバラード・ナンバーなんですね。
これはかなり良いですよ。
6曲目の"World Without You"はハードポップしたナンバーです。
出来もまあまあですかね。
7曲目の"A Day Like Today"はこのアルバムの中で最も産業ロックしたナンバーです。
メロディも良いですし、バックの音もかなり良いです。
8曲目の"Call On Me"はメロディアスなバラード・ナンバーです。
9曲目の"Why"は8曲目に似たタイプの曲で、ミディアム・テンポのメロディアスなナンバーです。
盛り上がりの圧ナンバーで、バックのピアノの音、良いです。
ラスト・ナンバーの10曲目"It's Gonna Get Better"はかなりロックしたナンバーです。
バックの演奏良いです。
この1927の"The Other Side"ですがレア・アイテムだと思っておりましたが、Amazonを見ると全く違いました。
2007-08-12
Hiram Bullock Band / Manny's Car Wash (1996)

メンバーは、Hiram Bullock (Lead Vocals, Guitar) のほかに、Will Lee (Bass, Vocals) 、Clint De Ganon (Drums, Vocals) の3人となっております。
また、ゲスト・ミュージシャンとして、 Terry Weiss と Hugo Fattoruso がキーボードで参加しております。
このアルバムはライヴ・アルバムで、1995年の9月13日にニューヨークは、"Manny's Car Wash"で録音されたものです。
このメンバーを見て、先ず想像するサウンドはフュージョン系の音だと思いますが、ところどころそういった感じの音もありますが、これはロック・アルバムですね。
収録ナンバーはHiram Bullock自身のナンバーもありますが、半分以上は他人のナンバーのカヴァーとなっております。
1曲目"I Can't Get Next To You"はブルージーなナンバーで、ミディアスム・スローのゆったりとした感じの曲です。
3人のそれぞれのパートの演奏は素晴らしく。また、途中のソロ・パートは実にカッコ良いです。
2曲目の"I Shot The Sheriff"はもちろんBob Marleyのあのナンバーです。
Eric Claptonにより一躍有名になったナンバーですが、このHiram Bullockヴァージョンも実に味があります。
3曲目の"Little Wing"もあのJimi Hendrixのナンバーですが、かなり大人しめのアレンジでナンカ消化不良を起こしそうです。
もう少しハードでも良かったかも。
4曲目の"Got To Give It Up"はMarvin Gayeのナンバーです。途中でメロディがThe Beatlesの"Birthday"に変わります。
Hiram Bullockのヴォーカルもファルセットを多用しているせいか、結構ファンキーに仕上がっております。
5曲目の"Angelina"はHiram Bullockのオリジナルで、このナンバーは今までと趣を異にしたスムース・ジャズ風というかAORっぽいの仕上がりとなっております。
Will Leeのベース・プレイが最高です。
6曲目の"Bean Burrito"もHiram Bullockのオリジナル・ナンバーです。
ボサノヴァ調のナンバーで、バックの音がカッコ良いです。
7曲目の"Red House"は再びJimi Hendrixのナンバーです。
元々、とても素晴らしいスロー・ブルースのナンバーですので、このHiramヴァージョンもかなりカッコ良いです。
このナンバーは結構カヴァーされており、Eric JohnsonやPaul Gilbertなどが有名です。
Hiram Bullockのギター、Will Leeのベース、Clint De Ganonのドラム、どれをとっても最高です。
8曲目の"All Along The Watchtower"はもちろんBob Dylanのナンバーです。
いろいろなアーティストがカヴァーしておりますが、私はこのナンバーを聴くと思い出すのは、Dave Masonなんですが。
9曲目の"Dear Prudence"はThe Beatles(というよりJohn Lennonといった方が良いかも)のカヴァーです。
ここでは10分を超えるナンバーとなっております。
曲はBlind Faithの"Can't Find My Way Home"から始まります。
ほぼフル・コーラスの後、Dear Prudenceへと進みます。
Dear Prudenceではヴォーカルは入っておらず、3人の演奏を堪能することができます。
10曲目の"Window Shoppin'"はHiram Bullockのオリジナル・ナンバーです。
インスト物で、再びスムース・ジャズ風のナンバーとなっております。
ラスト・ナンバーの11曲目"Higher Ground"はあのStevie Wonderの超有名曲です。
Wiil Leeのチョッパー・ベースがとてもカッコ良いファンキーなナンバーに仕上がっております。
Wiil Leeのテクは凄いです。
2007-08-11
Herbie Hancock / Head Hunters (1973)

この"Bitches Brew"は好き嫌いは別にして、偉大なアルバムであったことは間違いないと思います。
今回紹介するHerbie Hancockも1972年に"Sextant"というアルバムを出し、それ以前のアルバムと全く違うサウンドとなりました。
紹介するアルバムは、この"Sextant"の翌年に発表された"Head Hunters"です。
全4曲が収められておりますが、サウンドはJazz+Funkといった感じでしょうか。
参加ミュージシャンは、Bennie Maupinがサックス・クラリネット・フルート、Paul Jacksonがベースに、Harvey Masonがドラムスで、Bill Summersがパーカッションで参加しております。
1曲目の"Chameleon"はHerbie Hancockの代表的なナンバーとなっております。
15分を超える大曲ですが、まるで飽きがきません。
メロディアスでノリの良いファンキーなナンバーです。
とても良く出来たナンバーです。
2曲目の"Watermelon Man"もノリの良いファンキーなナンバーで、1973年出されたナンバーとはとても思えませんね。
今でも充分通じるナンバーですね。
3曲目の"Sly"もメロディアスなナンバーです。
キーボード、ベース、ドラムスが一体となった感じで、サックスが一つアクセントになっております。
このナンバーはSly & The Family StoneのSly Stoneに捧げたナンバーとなっております。
ラスト・ナンバーの4曲目"Vein Melter"はMiles Davisの"Bitches Brew"に影響を受けたことが判るナンバーとなっております。
当時のJazzの息吹が感じられます。
こうやって、たまに古いCDを引っ張り出して聴くのも良いですね。
月曜日からお盆で纏まった休みも取れますので、CD三昧の生活でも送りましょうか。
2007-08-10
Jaime Kyle / Passionate Kind (1992)

それも単なるポップ歌手じゃなく、歌も上手なAOR・ハードポップ系のヴォーカリストです。
彼女の名前はJaime Kyleです。
AORファンやメロディックロックやハードポップのファンの間では、結構有名なヴォーカリストです。
本作"The Passionate Kind"は1992年に発表された彼女のファースト・アルバムです。
プロデューサーはVIXEN、Tim Feehan、TImothy B. Schmitなどを手がけたDavid Coleが担当しております。
また、バック・ミュージシャンに目を向けると、ギターにMichael Thompson、Bruce Gaitschが、キーボードにはIan McLaganなどの名前が挙がっております。
全10曲が収められており全曲Jaime Kyleと誰かの共作となっております。
サウンド・スタイルはAORというには、バックの音が若干ハードさがありますが、何れのナンバーもメロディアスなナンバーばかりです。
1曲目の"Kick It Down"はバックのギターのカッティングや演奏はカッコ良いロック・ナンバーとなっております。
2曲目の"Bed Of Roses"は前奏のギターがカッコ良い、これもロックしたナンバーです。
でもかなりポップです。
3曲目の"What Am I Doing Here?"はアコースティカルなメロディアスなバラード・ナンバーです。
4曲目の"Bad News"はこのアルバムの一押しのナンバーで、産業ロックしたメロディアスなナンバーです。
このナンバーでのおそらくMichael Thompsonだと思いますが、ギター・ソロが最高です。
なお、このナンバーはJaime KyleとVan Stephensonとの共作となっております。
5曲目の"Let It Go"はミディアム・スローのナンバーですが、ロック・スピリット溢れたナンバーとなっております。
このナンバーでもバックのギター・ソロはカッコ良いです。
6曲目の"Ragged Heart"もメロディアスなロック・ナンバーです。
バックのギター、これはMichael Thompsonですね。
7曲目の"No Sad Goodbye"は再びアコースティカルなバラード・ナンバーです。
このナンバーでのギターはBruce Gaitschか。
8曲目の"When Angels Cry"もバラード・ナンバーですが、他のバラード・ナンバーよりかなり良く出来ており、お勧めの1曲です。
ここでもMichael Tompsonノ」ギター・ソロが最高です。
9曲目の"Baby The Rain Must Fall"はメロディアスなハードポップのナンバーです。
ラスト・ナンバーの10曲目"Rescue Me"はミディアム・スローのナンバーですが、結構パワーがあります。
全体的には若干曲のバラツキもありますが、平均レベルを超えた出来となっております。
彼女の若干ハスキーなヴォーカルも良いですが、Michael Thompsonのギターが最高です。
でも、このJaime Kyleのアルバムって、他に2枚ほど出ておりますが、結構なレア物となっているようですね。
でも、この"Passionate Kind"はAmazonマーケットプレイスでは、買い求めやすい値段がついているようです。
売り切れたら、レア物になるかも。
2007-08-09
Rake & The Surftones / Surfers Drive Woodies (1996)

夏といえばサーフ・ミュージックですが、その代表的なバンドは古くはThe Beach BoysやJan & Deanといったところでしょうし、その後はKalapanaやPablo Cruiseといったところが有名です。
また、インスト物では、The Surfaris、The Astronotesと忘れてはいけないのがThe Venturesということになります。
さらに70年代後半から80年代前半にはFusion界でも夏やトロピカルといったテーマでのバンドやアーティストを数え上げればキリが無いわけです。
ここに90年代になって新たなバンドというかプロジェクトが加わりました。
それがRake & The Surftonesです。
Rakeという名前にすぐ反応する方は、かなりのAORマニアだと思いますね。
Garden Rake Studioと聴いて、思い出される方も結構いると思います。そうです、
RakeとはJay Graydonその人なんです。
このJay Graydonがカリフォルニアでの地震で、スタジオが使えなくなり、改修後、スタジオの使い勝手をためすために録音されたのが、このアルバムらしいとのこと。
バック・ミュージシャンは豪華で、Dean Parks、David Hungate、Steve Lukather、Joseph Williams、Jason Scheff、Dann HuffなどJay Graydonの交友の幅広さを物語っております。
全18曲が収められており、そのうちの2曲はヴォーカル入りナンバーで残りはインスト・ナンバーといった構成になっております。
2?4分の短めのナンバーが多く、サウンド・スタイルはThe Ventures、The Surfarisなどの60年代のインスト・ナンバーそのまんまの雰囲気のナンバーが結構な割合で収められておりますが、中には16曲目の"Surfers Toe Jam"といった10分を超えるジャム・セッションのナンバーも収められております。
1曲目の"Gotta Woodie Today"、2曲目の"Undertow"、3曲目の"Run Don't Walk"、4曲目"The Lonely Wave"、5曲目"Fon Sandi Grill And The Sea Cuos"、6曲目"My Woodie"、はThe Venturesした60年代のインスツメンタル・ナンバーです。
特に3曲目"Run Don't Walk"はタイトルを見て判るとおりThe Venturesの"Walk, Don't Run"をパロった曲となっております。
7曲目"Malibu Pier"はヴォーカル入りのメロディアスなバラード・ナンバーとなっております。
ヴォーカルはJoseph WilliamsとJason Scheffで、コーラスはThe Beach Boys風となっております。
8曲目の"Surfin Drums"は再び60年代を感じさせるロックンロールしたナンバーとなっております。
9曲目の"The Rake Mystery"も60年代のインスト・ナンバー風です。
10曲目の"Bach Goes Durfin"はThe Spotnicksを連想させるクラシック音楽を下地にしたようなナンバーとなっております。
11曲目の"Minute Wave"は再びThe Venturesタイプのナンバーとなっております。
12曲目の"October In Oxnard"は再びヴォーカル入りのナンバーで、ここでは、Joseph Williamsがヴォーカルを担当しており、このナンバーもコーラスが入ったThe Beach Boys風のナンバーとなっております。
13曲目の"Gettin Air"、14曲目"Blue Lights"、15曲目の"Hot Fat Boogie"は再び60年代のインスト・ナンバー風となっております。
16曲目の"Surfers Toe Jam"は、それこそバンドの中間全員で、楽しくジャムっている雰囲気がビンビン伝わるナンバーとなっております。
それぞれの楽器の技巧がどうのこうのというより、皆で楽しくやろうぜ!っていう感じですかね。
17曲目の"Red Tide"とラスト・ナンバーの18曲目"Bunyon Run"はボーナストラックですが、この2曲もThe Venturesスタイルの60年代風のインスト・ナンバーとなっております。
私は、洋楽を聴き始めたころ、The Venturesも良く聴いておりましたので、Jay Graydonの覆面バンドということに関係なく、大変楽しめるアルバムでした。
2007-08-08
黒住憲五 / Again (1982)

本当は私のHPでCD化祈願(Japanese Pops編)で特集でも組んでとも思いましたが、今日久しぶりに棚からこのレコード引き出して聴いてみたら、無性に紹介したくなりました。
本作は黒住憲五の1982年に発表された彼の1stアルバム"Again"です。
その後、83年に2ndの"Still"、85年に3rdの"Boxing Day"、同年黒住憲五&Friends名義で"Island Of DAHU"、89年に"Pillow Talk"を発表した後、最近(2005年)、"Days Of Wonder"が発表されました。
1stアルバムの"Again"はAORが華やかしき頃に発表されたアルバムで、他に山下達郎や南佳孝、濱田金吾、芳野藤丸やAB'SなどのAOR系のアーティストが支持を受けておりました。
この"Again"ですが、当時聴いた感想は、プロデューサーが松原正樹ということもあるのでしょうが、1stアルバムにも拘らずAORアルバムとして完成度が高いアルバムだということです。
メロディも最高ですし、ハイトーン・ヴォーカルの歌唱力が素晴らしく、カセットに録音し、ウォークマンでヘヴィ・ローテーしておりました。
とにかく全曲捨て曲無しの強力な1枚です。
A面の1曲目"My Sweet Lady"は、カネボウのチョコレートの宣伝に使われていたナンバーです。
若干ハードな音作りをしておりますが、メロディアスでポップなナンバーです。
黒住憲五のヴォーカルもカッコ良いですが、バックの音は本当に素晴らしいです。
バック・ミュージシャンをちょっと挙げてみますと、松原正樹、林立夫、ノブ斉藤やマイク・ダンなど当時売れっ子のセッション・ミュージシャンばかりです。
ご機嫌なAORナンバーといったところでしょうか。
2曲目の"Lusia"はミディアム・スローのメロディアスなナンバーです。
最高に良く出来たナンバーで、2005年の"Days Of Wonder"でリ・メイクされております。
3曲目の"pastel Love"は、1曲目に似たタイプのナンバーで、とにかく、黒住憲五のヴォーカルが最高です。
メロディもアレンジも最高なAORナンバーです。
4曲目の"黄昏にダンス"はアコースティカルなメロディアスなバラード・ナンバーです。
作曲は全て黒住憲五が担当しており、メロディ・メーカーとしてもかなりなものです。
A面ラストの5曲目"Dear My Love"は、これまた、メロディアスなバラード・ナンバーで申し分ありません。
歌上手いです!
B面1曲目の"Rainy 2・4・6"はAB'S風の前奏から始まるAORナンバーです。
洒落た、雰囲気満点ですし、バックの演奏はホント素晴らしいです。
2曲目の"Sexy Magic"はミディアム・テンポのメロディアスなほんわかとしたナンバーです。
3曲目の"セピア・シーズン"はゆったりとした感じのスローなナンバーで、ヴォーカル・スタイルは全く違いますが、濱田金吾が歌いそうなナンバーです。
4曲目の"Endless Way"は1曲目に似たタイプのナンバーで、完全に産業ロックしています。
このナンバーもとにかくバックの音が最高です。
ラスト・ナンバーの5曲目"Losing You"は当時のAORそのまんまのメロディアスなバラード・ナンバーです。
バックのFender Rhodesの音はDavid Fosterしています。
メロディもヴォーカルもバックの音も最高です。
この"Again"ですが、AORファンから最もCD化が望まれているアルバムですが、当時TDK Recordsといういわばインディ・レーベルから出ておりましたので、権利関係が複雑なのかもしれません。
メジャーから出ていればCD化されていたかも知れません。
でも、本当にCD化して欲しいアルバムです。
朗報です!!!
この"Again"を含む黒住憲五の3枚のアルバムが紙ジャケでCD化される予定です。
発売予定日は6月24日とのこと。
こいつは最高に素晴らしいニュースです。
私も早速予約しました。
2007-08-07
Titus Groan / Titus Groan (1970)

60年代後半から70年代初期のイギリスの音楽事情はとても興味深いものでした。
The Beatlesの"Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band"の発表Creamの結成、Pink FloydやYes、さらにはLed Zeppelin、Deep Purpleの出現など音楽としてのロックの黎明期であったように思います。
その中で、Pete Brownを終身としたブリティッシュ・ジャズ・ロックは、サイケデリックなとてもユニークな存在であったと思います。
また、これがプログレへと進む過程は見事なものでした。
今回紹介するTITUS GROANもサイケなブリティッシュ・ジャズの雰囲気を持ちながらもプログレッシヴでさえあります。
今聴いても、少しは古臭さを感じますが、現時でも充分通じるサウンドだと思いますね。
そういった意味を考えると60年代における音楽の進化のスピードは著しかったということがいえますし、ロック音楽も既に40年以上経過していることを考えますと、60年代にほぼ全て出来上がっていた、ということになるのかも知れません。
こう考えますと、THE BEATLESの残した遺産というものはとてつもないものだったのですね。
このアルバムに戻りますが、ジャズ・ロックの手法をとっておりますが、まさにProgressive Rockだと思いますね。
特にバックのサックスやオーボエが良い味をだしています。
1曲目の"It Wasn't For You"は多分にブルース・フィーリング溢れたナンバーで、また、サイケです。
かなり良く出来たナンバーだと思いますね。
2曲目の"Hall Of Bright Carvings"は8パートからなる組曲で11分を超える大曲です。
これはまさにプログレ風で、バックの演奏も良いですし、サックスとオーボエがとても効果的です。
3曲目の"I Can't Change"はフルートの前奏から始まるポップなナンバーです。
メロディアスなナンバーで、現在でも通じると思います。
4曲目の"It's All Up With Us"はカッコ良いブラスとオルガンから始まるナンバーで、メロディアスなコーラス・ワークが美しいナンバーです。
これはお薦めです。
ラスト・ナンバーの5曲目"Fuschia"もメロディに光るものがあります。
このアルバムですが、たまたま中古が安く売っていたので購入しましたが、中身はかなり良いものでした。
2007-08-06
Various Artists / Tatsuro Songs From L.A. (1990)

山下達郎の曲を海外アーティストがカヴァーしているCDです。
収録されているヴォーカリストは、Joseph Williams、Elizabeth Wolfgram、Dianne Reeves、Philip Bailey、Tom Keaneとなっております。
また、バック・ミュージシャンは、キーボードにTom Keane、Steve Goldstein、ドラムスにJohn Robinson、ベースにNeil Stubenhaus、ギターにMichael Thompson、Tim Pierce、サックスにDave KozなどL.A.を代表とするミュージシャンが勢揃いです。
結構、この手の企画物は好きで、このブログでも何枚か紹介しております。
全8曲が収められており、全てオリジナル曲を知っておりますので、アレンジがイマイチなものがあったりしますが、バックの演奏はかなり良いです。
1曲目の"Christmas Eve"は達郎のナンバーの中でも結構好きですが、ここではJoseph Williamsがリード・ヴォーカルをとっています。
しかし、このアレンジは最低です。
オリジナルはとてもメロディアスなバラード・ナンバーに仕上がっておりましたが、ここでは、とてもハードな音作りとなっておりますし、Joseph Williamsのヴォーカルも叫んでいる部分もあり、ガッカリです。
クリスマス・イヴの感じが全くしません。
2曲目の"Sparkle"はElizabeth Wolfgramという女性が歌っております。
このナンバーのアレンジは結構良く、まるで新しいナンバーのように聴こえます。
3曲目の"Touch Me Lightly"もオリジナルはメロディアスなバラード・ナンバーですが、Dianne Reevesが歌うこのナンバーもかなり素敵なナンバーに仕上がっております。
4曲目の"Windy Lady"ではPhilip Baileyがリード・ヴォーカルをとっております。
このナンバーもアレンジは素晴らしく、アーバンでムーディーな感じがします。
Philip Baileyのヴォーカルも最高です。
5曲目の"Your Eyes"は再びDianne Reevesのヴォーカルで、オリジナルが素晴らかったので、達郎を超えることは出来ませんでしたが、それでも、メロディアスな美しいバラードに仕上がっております。
バックのサックスがそそります。
6曲目の"The Whispering Sea - 潮騒"はElizabeth Wolfgramのヴォーカルです。
このナンバーでもアレンジが良く、まるで新しいナンバーのようです。
Elizabethのヴォーカルもかなり素敵です。
7曲目の"The Girl In White"では、Tom Keaneがヴォーカルをとっております。
ウエスト・コーストを感じさせるとても良く出来たAORに仕上がっております。
ラスト・ナンバーの8曲目"Lady Blue"もTom Keaneのヴォーカルです。
アコースティカルなとてもメロディアスなバラード・ナンバーに仕上がっております。
で、このアルバムってレア物?と思ったら全く違いました。
Amazonマーケットプレイスで安く売っておりました。
2007-08-05
Fairyland / Of Wars In Osyrhia

少なくとも定価でアルバムを購入することはありません。
中古で安ければ、という程度でしょうか。
ですから、私が所有しているパワーメタルのアルバム、例えば、RhapsodyやDark Moorなどは中古で買ったものばかりです。
何故パワーメタルにあまり興味を示せないかというと、あの甲高い一辺倒のヴォーカルが、イマイチなんですね。
このヴォーカルだったらスクリームやデス声の方が良いとまで思ってしまいます。
そんな私が今回紹介するのは、FAIRYLANDはフランスのシンフォニック・パワーメタルのバンドの1stです。
もちろん、中古を安くゲットしたCDです。
この手のバンドはイタリア勢ばかりだと思っておりましたが、フランスとはちょっと珍しいですよね。
このバンドのフロントマンは、Elisa C. Martinという女性で、Dark Moorのヴォーカリストですが、Dark Moorを脱退したわけではないそうです。
男顔負けのパワーのあるヴォーカルを聴かせてくれております(といってもスクリームではありません)。
最初、何の知識もなく聴いた時は、男性が歌っていると思いました。
全曲、メロディアスでパワーがある(当然か)ナンバーが収められております。
キーボードとギターの音はかなり良いですね。
スピード・メタルということで、ドラムスの畳み掛ける音が全開ですが、実をいいますとこういった音もあまり好きじゃないんですね。
ヴォーカルだけじゃなく、このドラムスの音がパワーメタルの特徴っていえばそうかも知れませんが。
でも、このアルバムは、ElisaのヴォーカルとPhilippe GiordanaのキーボードさらにはAnthony Parkerのギターがそこそこカッコ良いですので、聴けます。
今、このブログを書きながら聴いておりますが、まあ、ジャマにはなりませんし、バックのストリングスなんかはとても美しいですし、曲のメロディも良いです。
お薦めのナンバーもあります。
6曲目の"On The Path To Fury"なんかは、ヴォーカル、キーボード、ギターさらにストリングスと申し分ない音を出しております。
7曲目の"Rebirth"なんかは前奏がとてもメロディアスですし、曲全体でも良く出来たバラード・ナンバーとなっております。
10曲目の"The Army Of The White Mountains"はインスト物で、モロ、シンフォニックなプログレというナンバーです。このナンバーはとても良いですね。
11曲目の"Of Wars In Osyrhia"は10分強の大曲で、このナンバーもプログレの雰囲気満点のナンバーです。
このFAIRYLANDですが、結構良いかも。
2007-08-04
Faith Nation / Ordinary People (1998)

メタルといっても、中身はメロディアスなハードポップという感じです。
ヴォーカルは透明感があってまあまあですし、バックの音は清涼感があるそんな感じがします。
このFAITH NATIONは同じくクリスチャン・メタルのThe BraveにいたヴォーカリストJames Salterがいたことで、一部マニアには知られたバンドです。
全曲、メロディアスなハードポップ・ナンバーですが、1曲目"Free"はカッコ良いキーボード・プレイから入るナンバーで、Foreigner辺りを連想させる産業ロックのナンバーとなっております。
2曲目の"Arms Around The World"でもバックのキーボードはとても良いです。
お薦めは4曲目の"Don't Leave Me Now"で、ミディアム・テンポのメロディアスなバラード・ナンバーとなっております。
この辺は80年代前半の産業ロックに通ずるナンバーで、とても気持ち良く聴けます。
バックのギター・ソロも良いです。
5曲目の"How Can I ?"でもバックの演奏はとてもカッコ良いです。
6曲目の"Love Is An Ocean"は美しいピアノの音から入るバラード・ナンバーです。
途中のギター・ソロにはもう云う事ありません。
メロディアスなナンバーで、これもお薦めです。
8曲目の"On The Water"もミディアム・テンポのメロディアスなナンバーです。
10曲目の"Hold on"はアコースティック・ギターから始まるナンバーです。
ゆったりとした感じのナンバーです。
11曲目の"All That I Am"と12曲目の"Lean On Me"は国内盤のボーナストラックです。
11曲目はミディアテンポのメロディアスなナンバーで、ボーナストラックにするのには惜しいナンバーです。
出来はかなり良いです。
ラストの12曲目は、若干ハードなナンバーです。
全体的な評価としても、軽く平均点はクリアしていると思いますので、産業ロック・ファンやメロディック・マニアの方にはお薦めですね。
2007-08-03
Toto / Papa Was A Sexy Dancer (1993)

今回紹介のTOTOのブートですが、中古で値段がとても安かった(2枚組で1000円)ので購入しましたが、これがかなり音質が良く、おそらくライン録りだと思われます。
1993年のオランダでのライヴ録音です。
1993年ということで、Steve Lukather、David Paich、Mike Porcaro、Simon Phillipsの4pieceバンドとなっております。
丁度この年には"Absolutely Live"として公式ライヴ・アルバムが発表されております。
1992年に"Kingdom Of Desire"が発表されましたので、このアルバムから6曲ほど選曲されております。
私はTOTOが登場して以来の彼等のファンですが、1990年以降のアルバムは所有しているものの、Steve Lukatherのヴォーカルに少し物足りなさを感じておりましたので、1999年のBobby Kimballのカムバック作品"Mindfields"には歓喜した一人です。
Bobby Kimball、Fergie Frederiksen、Joseph Williams、Jean-Michel Bylonとヴォーカリストが変わりましたが、私の個人的な意見ということを前提で、Bobby Kimballが最もTOTOのヴォーカリストとして相応しいと思っております。
もちろん、他のヴォーカリストのレベルも高いと思いますし、Steve LukatherやDavid Paichがヴォーカルをとったナンバーにもいかしたナンバーだってあります。
でも、1978年の1stを聴いた時の衝撃が大きかったもので、やっぱりTOTOのヴォーカリストはBobby Kimballということになるんです。
また、彼等のアルバムの中では、3rdの"Turn Back"が最も好きです。
ハードロック然としたアルバムでバンドに一体感があります。
このアルバムは捨て曲無しの強力な1枚だと思っております。
最近といってもかなり前ですが、リマスター・紙ジャケで再発されましたが、この時の音の良さにはビックリしましたね。結局、全てオリジナルCDを持っているのにも拘らず、リマスター・紙ジャケを買いなおしてしまいました。
今回紹介する"Papa Was A Sexy Dancer"には、当然"Kingdom Of Desire"以前のナンバーが収録されておりますが、残念ながら3rdアルバムからは1曲も入っておりません。
1st、2nd、4th、6thと"Kingdom Of Desire"からの選曲が中心となっております。
このブート、かなり音質も良く臨場感溢れる内容となっておりますので、1000円はお買い得だったと思います。
なお、収録ナンバーは以下のとおりです。
CD 1
1 Gipsy Train
2 Never Enough
3 Child's Anthem
4 You Supply The Love
5 I'll Over You
6 How Many Tunes
7 Home Of The Brave
8 Georgy Porgy
9 99
10 If It's The Last Time
11 Angela
12 I Won't Hold You Back
CD 2
1 Africa
2 Kingdom Of Desire
3 Jake To The Bone
4 Don't Chain My Heart
5 I Can't Stop Loving You
6 Rosanna
7 Hold The Line
8 With A Little Help From My Friends
となっております。
2007-08-02
Portrait / Portrait (1990)

ジャケットはご覧のとおりかなりダサいですが、内容はハイ・レベルのメロディアス・ハードロックのアルバムです。
自主制作盤に近いアルバムですが、プロダクションもしっかりしており、かなり良い音を聴かせてくれています。
レコーディングはミシガン州のスタジオということですから、アメリカのバンドだと思いますが、マイナーなメロディの日本人に受けるサウンドです。
とてもメロディアスで欧州というかブリティッシュ・ハードロックに通じるサウンド作りとなっております。
Gordon W. Chapman (Vo,G,B)とJohn Garret Gorman (D)の二人のプロジェクトによるものですが、ヴォーカルはそこそこですが、ギターが最高です。
また、収められているナンバーもメロディアスなナンバーばかりで、捨て曲は殆どありません。
1曲目の"Dreams Come True"はこのアルバムの中でもかなりお薦めのナンバーで、このアルバムを初めて聴いた時、一番最初に好きになったナンバーです。
カッコ良いギターソロから入るとてもメロディアスなナンバーです。
先ず、このナンバーでいかれましたね。
2曲目の"Memories"はそれこそブリティッシュ・ハード風の湿り気を帯びたメロディアス・ハードロックのナンバーです。
3曲目の"You"もブリティッシュ・ハードっぽいナンバーです。
Def LeppardとかUFOとかそんなサウンドに通ずるナンバーです。
4曲目の"Long Hard Road To Love"はメロディアスなパワー・バラードのナンバーです。
開放弦を使ったギターからかなりハードなリフのギターへと曲は移って行きます。
バックの音はかなりカッコ良いです。
5曲目の"(You Are) My Only Angel"もブリティッシュ・ハード然としたメロディック・ロックのナンバーとなっております。
6曲目の"When We Rock"は結構ハードなギターのリフから始まるそれこそタイトルどおりロックしたナンバーです。
7曲目の"Turn It Around"はアコースティック・ギターのソロから始まナンバーですが、途中から転調してエレクトリック・ギターのソロとなりますが、このギター・ソロがとても最高なんです。
このGordon W. Chapmanですが、ギターの技量もかなりなものです。
ラスト・ナンバーの8曲目"Suite Donna"はインスト・ナンバーで、ギターの組曲となっております。
3分少々と曲は短いですが、Gordon W. Chapmanのギターを堪能することができます。
ハーモニック・マイナーを多用したギターの音となっております。
かなりギターの腕には自信があるのでしょうし、他の曲でのピッキングもそこそこです。
ネット・オークションでもあまり見かけませんが、メロディ・マニアやギター・キッズには聴いていただきたいアルバムだと思います。
2007-08-01
Viktoria Tolstoy / For Alskad (1996)

掘り出し物を2枚ほど見つけてきました。
掘り出し物につきましては、その内紹介するとして、その帰りにアルタの地下にある中古CDショップ「キングコング」に寄り、見つけたCDが今回紹介するViktoria Tolstoyです。
もちろん、この名前を知っていたわけでなく、3枚500円のコーナーで見つけたものです。
で、これをCDプレーヤーに乗せて早速再生すると、聴こえてくる音はかなりいかしたジャジーなサウンドでした。
このVikoria嬢、出身はスウェーデンということで、おそらく母国語(スウェーデン語は聞いたことがないので判りません)で全曲歌っているアルバムですが、彼女の声質も私の好みですし、バックの音が本当に素晴らしいんですね。
ジャケット写真を見ても判るとおりかなりの美形です。
ジャズというほど堅苦しくはなく、結構ポップだったりします。
1曲目の"Manen Tur Och Retur"はかなりグルーヴィなサウンドですが、これをバックにして歌うViktoria嬢のヴォーカルは最高です。
メロディも良いですし、ポップさもあります。
この1曲目を聴いてすぐにこのアルバムが好きになりました。
2曲目の"Varken Angel Eller Gud"なんかはAORしたポップなナンバーで、シングル・カット出来そうなナンバーとなっております。
3曲目の"3 Dygn I Rad"はバックのホーン・セクションがファンキーなナンバーです。
4曲目の"En Bra Dag"はメロディアスなバラード・タイプのナンバーです。
バックのピアノの音がとても良い、これもAORチックなナンバーでお薦めです。
5曲目の"Och Om Jag Gav"はそれこそメロディアスなバラード・ナンバーです。
6曲目の"Lyckligt Slut"はビッグバンド風の前奏から始まるナンバーで、曲の感じはとてもファンキーです。
7曲目の"Stanna Har Hos Mej"は美しいピアノの音から入るナンバーですが、曲全体としては、とてもスムース・ジャズしたナンバーとなっており、これもお薦めの1曲です。
8曲目の"Du Ar Bast"はパーカッションにトランペットが絡む前奏から始まるナンバーで、少し気だるく歌うVikoria嬢のヴォーカルが良いですね。
アンニュイな感じが堪りませんね。
9曲目の"September Igen"はスローなナンバーです。
Viktoria嬢のヴォーカルが曲の感じに嵌ってます。
10曲目の"Moln I Din Hand"は軽快でジャジーなナンバーですが、こういった感じのナンバーでもVikoria嬢のヴォーカルは素晴らしいです。
これもまた、お薦めのナンバーです。
11曲目のタイトル・ナンバー"For Alskad"も軽快なナンバーで、スムース・ジャズといった感じのナンバーです。
ラスト・ナンバーの12曲目"Det Finaste Som Finns"はアコースティカルでメロディアスなナンバーです。
このViktoria Tolstoy嬢ですが、声質がとても素敵で、ジャジーなバックの音にピッタリです。
このアルバムは儲け物でした。