2007-09-29
Koinonia / Koinonia (1989)

先ず、KOINONIAのメンバーですが、ヴォーカルとキーボードを担当しているのが、Lou Pardiniです。
彼はソロ・アルバムを2枚ほど出しておりますが、これがかなり良く出来たAORアルバムでした。
他の主だったメンバーは、ベースのAbraham Laborielぐらいかな。
Michael Landauが、6曲目の"We're All In This Together"を除き、ゲストで全編でギターを弾いております。
ソフト&メローとは、このアルバムのためにあるような言葉だと思いますね。
全11曲中7曲がヴォーカル入りナンバーです。
ヴォーカル入りナンバーは完全にAORしておりますし、インスト物はモロFusionしております。
1曲目の"Talk About It"はメロウなAORナンバーに仕上がっております。
Lou Pardiniの声にマッチしたナンバーですね。
2曲目の"We Know The Way By Heart"は、これまたメロディアスなAORナンバーで、Lou Pardiniのソロ・アルバムに入っているような曲です。
若干軽めのLouのヴォーカルって、本当に聴き易いですよね。
3曲目の"Alegria"はインスト・ナンバーです。
Michael Landauのギターがカッコ良いです。
4曲目の"Is It Too Late"は美しいピアノの音から入るメロディアスなバラード・ナンバーです。
とても素晴らしいナンバーです。
5曲目の"Mistral"は再びインスト・ナンバーで、Abrahamのペンによるナンバーです。アーバンなフュージョンという感じで、キーボードの音がかなりいかしてます。
6曲目の"We're All In This Together"はとても洒落たファンキーなナンバーです。
都会的な感じがいっぱいのナンバーです。
7曲目の"Come Share My World"はサックスがメインのナンバーです。
サックスの音もかなり良く、この辺はプロデューサーのJerry Heyの力量かも。
サックスをキーボードに替えればSHAKATAKといった感じも。
8曲目の"You Are My Love"は、ピアノを大々的にフィーチャーしたインストのバラード・ナンバーです。
雰囲気満点の最高のバラードです。
9曲目の"Straight To Paradise"はカリプソ・タッチのナンバーです。
ラスト・ナンバーの10曲目"Lyn"はインスト・ナンバーです。
今度は、アコースティック・ギターを大々的にフィーチャーしたメロディアスなバラード・ナンバーとなっております。
ところで、このアルバムですが、本日、市内の中古ショップで手に入れたものですが、価格が800円という破格なものでした。
とても得しました。
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2007-09-26
Alliance / Alliance (1982)

本作品は、1982年に発表されたALLIANCEのワン・アンド・オンリーのアルバムです。(最近、同じバンド名のメロディックロック・バンドも登場しておりますが)
ジャケットは、かなりダサいですが、内容は極上のハードポップというか産業ロックのアルバムです。
当時は、巷にTOTOフォロワーのバンドが星の数ほど出ておりましたが、このALLIANCEはその中でもかなり良いバンドだったと思います。
国内盤レコードも当時出ており、邦題は「同盟」で、バンド名をそのまま和訳したバカみたいなタイトルでした。
で、このALLIANCEのアルバムがジャケットを変更して(変更後のジャケットもダサいですが)、Retrospect RecordsからCD化されました。
でも、内容は冒頭にも触れたとおり、メロディアスなハードポップで、TOTO辺りが好きな人にとっては、先ず間違いなく納得する内容だと思います。
1曲目の"I Don't Want To Leave You This Way"は洒落たサウンドの産業ロックで、TOTOも真っ青な出来映えです。
ヴォーカルもハイトーンで、バックの演奏もカッコ良いときているし、特にサックスがカッコ良いです。
もうこの1曲でいかれると思いますね。
2曲目の"Don't Talk Me About It"は、美しいピアノから始まるメロディアスなバラード・ナンバーです。
とにかくメロディが最高です。
バックのキーボードやシンセの音は、完全に産業ロックしております。
3曲目の"How Does It Feel"もメロディがいかしたAORっぽいナンバーです。
バックの音が素晴らしいです。
4曲目の"Stop"もメロディアスでポップな作品となっております。
ヴォーカルはかなりいけます。
5曲目の"Heaven Can Wait"も美しいピアノの音から入るバラード・ナンバーです。
声質が若干Dennis DeYoungした感じで、本当に上手です。
メロディもいかしており、かなり良く出来たナンバーだと思いますね。
6曲目の"Make It Right"は、当時の産業ロックそのままのサウンドで、STYXやFOREIGNERというバンドを思い起こさせます。
曲の出来も素晴らしいです。
7曲目の"Love On The Line"はアップ・テンポのポップロック・ナンバーです。
8曲目の"Sweet Devotion"はとてもポップないかしたナンバーです。
かなりAORしたナンバーです。
9曲目の"I Need You Now"はこのアルバムの中で最もスローなナンバーです。
美しい旋律のバラード・ナンバーです。
完全なAORナンバーです。
ラスト・ナンバーの10曲目"Make Believe That You Love Me"は再び当時の産業ロックそのままのサウンドを持ったナンバーです。
それにしても、このALLIANCEですが、ヴォーカルも演奏も最高の本物のバンドで、このアルバムに収められているナンバーも捨て曲なしで、強力な1枚です。
Retrospect Recordsというアメリカのインディーの再発専門レーベルからのCD化ですので、AmazonとかHMVのカタログには載らないと思います。
気になる方は、Retrospect RecordsへGO!!!

2007-09-25
Badfinger / No Dice (1970)

BADFINGERの最高傑作として"Straight Up"と並び称される"No Dice"です。
このアルバムは1970年に発表されました。
BADFINGERのメンバーは、Pete Ham、Tom Evans、Joey Molland、Mike Gibbinsの4人です。
BADFINGERの前身THE IVEYSでは、Joey MollandではなくRon Griffithsが在籍しておりました。
BADFINGERを良く悲劇のバンドと言われておりますが、メンバーのうち2人Pete HamとTom Evansが自殺したことによります。
また、このBADFINGERはTHE RASPBERRIESと共にPower Popの元祖的バンドと捉えられております。
THE BEATLES直系の甘いメロディながらパワーに溢れたポップ・ソングがこの二つのバンドの特徴です。
THE RASPBERRIESのEric CarmenとこのBADFINGERのPete HamはTHE BEATLESのPaul McCartneyに優るとも劣らない稀代のメロディ・メーカーだと思います。
その証拠に、このアルバムには、Harry Nilssonのカヴァーで大ヒットした"Without You"が収められております。
このナンバーはいろいろなアーティストにカヴァーされておりますが、NilssonのほかにはMariah Careyのヴァージョンが有名です。
メロディアスなバラード・ナンバーで、もう云う事無しですね。
1曲目の"I Can't Take It"はPete Hamのペンによるナンバーで、彼のヴォーカルです。
モロ、パワーポップしたカッコ良いナンバーです。
2曲目の"I Don't Mind"はメロディアスなパワー・バラードのナンバーです。
THE BEATLESの1stシングルと同じタイトルの3曲目の"Love Me Do"は、Joey Mollandのナンバーで、彼のヴォーカルです。
Joey MollandはBADFINGERにとってかけがえのないメンバーで、BADFINGERのロック的な部分は彼が持ち込んだものだと思いますね。
4曲目の"Midnight Caller"はヒットしたナンバーではありませんが、私としては彼等のナンバーの中でも結構好きな曲です。
Pete Hamのペンによるメロディアスなバラード・ナンバーです。
本当にメロディ・メーカーとして素晴らしいものを持っております。
邦題を「嵐の恋」という、5曲目の"No Matter What"は言わずと知れた彼の大ヒットナンバーです。
このナンバーも色々なアーティストにカヴァーされております。
面白いところでは、Lillian Axeなんかもカヴァーしております。
最高のパワーポップ・ソングです。
8曲目の"Better Days"はJoeyが中心となって作られたナンバーです。
このナンバーは後にライヴ・アルバムでも聴けますが、ライヴの方は結構ハードです。
11曲目の"Believe Me"はTom Evansのペンによるナンバーで、ヴォーカルも彼自身です。
Tom EvansはBADFINGERの中でも結構リード・ヴォーカルをとっておりますが、彼の声がまさにBADFINGERともいえるでしょうね。
曲の作りもPeteほどではありませんが、かなりの才能があると思います。
このナンバーもかなり好きです。
12曲目の"We're For The Dark"はアコースティカルなメロディの美しいナンバーです。
13曲目以降はCD化に伴うボナース・トラックです。
まあ、オリジナル・アルバムに収められなかったということも判るような感じもします。
ただし、16曲目の"Loving You"はMike Gibbinsのペンによるナンバーで、ヴォーカルも彼自身ということで、貴重な音源には違いありませんし、この曲は、オリジナルに収録されても良いぐらいの出来だと思いますね。
また、ラスト・ナンバーの17曲目"I'll Be The One"はかなり出来が良いと思います。
何故オリジナル・アルバムに収録されなかったのでしょうか?
7曲目の"Blodwyn"を外して、この"I'll Be The One"でも良かったのでは?
私は、リアル・タイムでこのBADFINGERを聴いておりましたが、とにかく好きでした。
今Amazon JPを覗いてみたら、"Say No More"の国内仕様盤が再発されたみたいです。
2007-09-23
Larry Carlton / On Solid Ground (1989)

私としては、1978年の「夜の彷徨」の次に好きなアルバムです。
先ず、内容が良いですよね。
伸びのあるギターのトーンとLarryのスピリットを感じさせるアルバムに仕上がっております。
1曲目の"Josie"はSteely Danの"AJA"に収められていたナンバーです。
ファンキーなLarryのギターがカッコ良いナンバーで、Steely Danとはまた違った味わいを感じさせてくれています。
John RobinsonとAbraham Laborielのいつもながらのリズム・コンビのサポートは安心して聴いていられます。
また、ここでは、Kirk Whalumのサックスの音が曲に良いアクセントをつけております。
2曲目の"All In Good Time"は、「夜の彷徨」に入っていても全く違和感はないと思いますね。伸びのあるトーンと曲の出来は最高です。
Alan PasquaのキーボードとDean Parksのリズム・ギターを聴くことができます。
3曲目の"The Philosopher"はゆったりした感じのナンバーです。
メロディアスなバラード・タイプのナンバーで、出来もそこそこです。
4曲目の"Layla"はもちろんDerek & The Dominosの大ヒット・ナンバーです。
前奏のアノ部分は、誰が弾いても素晴らしいですよね。
このナンバーは、かなりのカヴァーが出ておりますが、やっぱりオリジナルには敵わないと思いますね。
Larryのこのヴァージョンは結構伸び伸びと弾いており、曲のイメージを損なわないものに仕上がっていると思いますね。
5曲目のタイトル・ナンバー"On Slid Ground"はメロディアスなバラード・ナンバーです。
バックでDavid Fosterがキーボードをプレイしているせいかも知れませんが、まさにDavid Foster色の強いナンバーに仕上がっております。
繊細な感じのLarryのギター・トーンが堪らないですね。
6曲目の"The Waffer"はとてもジャジーなナンバーです。
John Penaのベース・ラインは最高にカッコ良いです。
7曲目の"Bubble Shuffle"はタイトルどおり泡がシャッフルしているような感じのナンバーです。
8曲目の"Chapter II"は再びメロディアスなバラード・ナンバーです。
ここでは、Alan Pasquaがキーボードを弾いておりますが、とてもDavid Fosterしたナンバーになっております。
Larryのギターのトーンも素晴らしいです。
9曲目の"Honey Samba"は、Joe SampleのアルバムにLarryが参加している、そんな感じのする曲です。
ピアノは、Terry TrotterとBrian Mannのどちらかが弾いていると思いますが、ギターよりもピアノが前面に出てる(実際は決してそうではないのですが)感じのするナンバーです。
ラスト・ナンバーの10曲目"Sea Space"は盛り上がりのあるメロディアスなナンバーです。
Larryのギターのトーンも最高です。
最近のLarryのアルバムはちょっと消化不良気味でしたので、「夜の彷徨」とかこの"On Solid Ground"みたいなアルバムを聴くととても安心します。
2007-09-16
Stress / Killing Me Night And Day (1984)

2001年にDeep Shag Recordsというアメリカのインディ・レーベルから、ボーナス・トラックを7曲追加されてリ・イッシューされました。
私は、リ・イッシューされるまでこのバンドのことは知りませんでした。
当時、ネット・ショップなどで、このアルバムを見かける機会が多く、結構気になっていたことが購入のきっかけでした。
で、音を聴いてみると、1曲目の"Burning In Your Fire"がとてもポップかつメロディアスなナンバーで、すぐに気に入りました。
内容は、アルバム発表時期に流行ったL.A.メタルした感じですが、一報で、産業ロックの雰囲気ももった音です。
1曲目以外でも、かなり良く出来たナンバーが収録されており、メロディ・ファン納得の1枚だと思います。
1曲目から8曲目がオリジナルの"Killing Me Night And Day"に収められていたナンバーで、9,10曲目は1985年の12インチ・シングル"STRESS"から、11,12曲目は"Killing Me Night And Day"のアウトテイクで、13曲目からラストの15曲目まではAerosmithやRough CuttにいたJimmy Crespoをフィーチャーした1986年のスタジオ・セッションからとなっております。
1曲目の"Burning In Your Fire"は冒頭にも書いたとおり、ポップかつメロディアスなL.A.メタル然としたナンバーです。
サビの部分なんかとても覚えやすく、どこかSURVIVORにも通じる、ハードではありますが産業ロック風のナンバーでもあります。
2曲目の"Never Should Have Turned Around"は出だしのギター・ソロがメロディアスでカッコ良く、かなりいかしたナンバーです。
このナンバーを聴いても、やっぱりSURVIVOR風かな?
3曲目の"Don't Need No Education"はもろにL.A.メタルしたナンバーで、KEELなんかを聴いているようです。
でも曲はとてもメロディアスですし、ギター・ソロなんかもいかしてます。
タイトル・ナンバーの4曲目の"Killing Me Night & Day"は、完全に産業ロックしたナンバーです。
このナンバーもかなりポップで、メロディアスなもう最高の1曲です。
メロディ・マニア、必聴の1曲だと思いますね。
5曲目の"Prime Time To Party"は、この当時のL.A.メタルはアメリカ辺りでは、Hair Metalというジャンルに区分されておりますが、この言葉がピッタリするような感じのナンバーです。
6曲目の"Save Me"はアメリカン・ハードロックした大らかなナンバーに仕上がっております。
7曲目の"I Can't Get Over You"も産業ロックの香りがするメロハーとなっております。
コーラス・ワークが結構良かったりします。
8曲目の"It's Too Bad"もメロディアスなナンバーです。
結構フックもあり、好きですね、こんな曲。
9曲目の"Search For The Fool"は、今までと雰囲気を異にしたナンバーで、メロディアスではありますが、かなりハードです。
10曲目の"You're So Critical"はミディアム・スローのテンポですが、音はかなりハードです。
1曲目から8曲目が1stアルバムのオリジナルで、9,10曲目は翌年の12インチ・シングルということで、かなり音も変わったみたいです。
11曲目の"It Makes Me Mad"、12曲目の"Friday On My Mind"はオリジナル1stのアウトテイクということで、1stに音が近いです。
この2曲とも出来はそれほど悪くはないですが、1stに収められなかったことも、まあ納得という感じも。
13曲目以降は1986年のスタジオ・レコーディングのナンバーです。
その13曲目"Let Me Make It Alright"は、1stアルバムに近い音で、メロディアスなかなりいかしたナンバーとなっております。
14曲目の"Don't Let Go"はメロディアスなパワー・バラードのナンバーです。
かなりいかしてます。
ラストの15曲目"Key To Your Heart"も最高にいかしたメロハーです。
全体に言えますが、このSTRESSのヴォーカリストMike Thomasですが、歌はかなり上手いですし、声質がとても良いです。
このアルバムですが、メロディ・マニアは絶対持っているべきですね。
2007-09-15
鈴木 茂 / White Heat (1979)

1979年の発表ということで、当時は、クロスオーヴァーに始まりFusion Musicが台頭してきた時期で、特にギタリストでは、Larry Carlton、Lee RitenourやRobben Fordなんかが注目されておりました。
私のホームページで、Larry Carltonの「夜の彷徨」を紹介しており、その時にも書きましたが、この「夜の彷徨」が発表されなかったら、その後のギター・インスト物のアルバムがあれほど発表されなかったと思います。
そういう意味で、ギタリストやギター・キッズにとってLarry Carltonの「夜の彷徨」は影響が大きかったアルバムだったと思いますね。
この「夜の彷徨」は最近リマスターされ、1500円という価格でリ・イッシューされ、オリジナルを所有していますが、私も手に入れて聴いてみましたが、本当に今でも充分通じる音で、これぞ名盤という感じです。
そんなLarry CarltonやLee Ritenourなどのギタリストの影響もあり、日本のギタリストも自身のソロ・アルバムを出すようになったわけです。
その中でも、特に貢献したのが高中正義だろうと思います。
先日は、今剛の唯一のアルバムも再CD化され、とても嬉しかったですが。
この"White Heat"はほぼ全曲ギターインストもののアルバムで、私としては、鈴木茂のアルバムの中でも最高の出来だと思っております。
特に1曲目の"Hot Blooded"はモロフュージョンしたメロディアスなナンバーで、最高です。
伸びのある鈴木茂のギターが素晴らしいです。
2曲目の"Wild Fire"は当時のフュージョン・ミュージックをもろに肌に感じさせるナンバーとなっております。
3曲目の"City Streets"では鈴木茂のギターが泣いています。
メロディアスなナンバーで、これもお薦めですね。
4曲目の"Moonstruck"はゆったりと流れるようなナンバーです。
5曲目の"On The Coast"は、普通はヴォーカルが前面に出てきますが、このナンバーでは、演奏と同じレベルというか、ヴォーカルと演奏が一体となったそんな感じのナンバーです。
ヴォーカルがうるさくないですね。
6曲目の"Los Enamorados"はラテン調のファンキーなナンバーです。
7曲目の"Starlite Melody"は女性コーラスが入ったAOR調のメロディアスなナンバーです。
これもお薦めですね。
ラスト・ナンバーの8曲目"Da Doo Love For You"は美しいピアノの音(坂本龍一)から入るメロディアスなバラード・ナンバーです。
ストリングスも効果的に使われています。
当時、アナログ・レコードで良く聴いておりましたが、こうやって今聴いても素晴らしいですね。
2007-09-10
Blessid Union Of Souls / Home (1995)

期待もしないで聴いたら、これがビンゴ!!
白人と黒人の混成バンドということで、ブラコン系の音だと思っておりましたが、これがメロディアスなAOR風の曲から始まったことにビックリしました。
しっとりとした感じのアコースティック・ピアノから始まる1曲目"I Believe"は最高にメロディアスなナンバーです。
ヴォーカルも伸びがあってしっくりしてます。
AORした最高の1曲です。
この曲を聴いて、アルバムの出来の良さに期待を膨らませました。
で2曲目の"Let Me Be The One"もなかなかの佳曲で、これはもしかして、かなりの儲け物じゃないか?と思ったりして。
アコースティカルなメロディアスなナンバーで申し分ないです。
3曲目の"All Along"は荘厳な感じのオルガンから始まるナンバーで、メロディアスな最高にいかしたヴォーカル・ナンバーです。
このヴォーカルは艶があり、さらに上手ときていて、素晴らしい限りです。
4曲目の"Oh Virginia"は物悲しいハーモニカから始まるナンバーです。
これまた、メロディアスなナンバーで云う事ありません。
アコースティカルなアメリカン・ロックといった趣のナンバーです。
5曲目の"Nora"は再び美しいピアノの音から入るナンバーです。
メロディアスなバラード・ナンバーで最高です。
6曲目の"Would You Be There"は5曲目までと趣を異にしたナンバーです。
ベースとドラムスが前面にでて、また、バックににはシタールの音なんかあったりして、若干サイケといった感じのナンバーです。
タイトル・ナンバーの7曲目の"Home"もバックにはシタールの音が挿入されております。
8曲目の"End Of The World"はアコースティック・ピアノを前面に出したメロディアスなナンバーです。
これもなかなかの佳曲です。
9曲目の"Heaven"は4曲目に似たタイプのアコースティカルなアメリカン・ロックといったナンバーです。
10曲目の"Forever For Tonight"はアコースティック・ギター主体のメロディアスなバラード・ナンバーです。
とにかくメロディが良いです。
このナンバーも最高にいかしてます。
ラスト・ナンバーの11曲目"Lucky To Be Here"がまた素晴らしいナンバーです。
覚え易いマイナー調のメロディが琴線に触れます。
アコースティック・ピアノが主体のメロディアスなバラード・ナンバーです。
このBLESSID UNION OF SOULSというバンドですが、曲作りも素晴らしいですし、ヴォーカルも演奏も塞翁です。
云う事無いですね。
Amazonマーケットプレイスでも700円ちょっとの価格で売っておりますが、メロディ・マニアは必聴のアルバムですね。
少なくともAORファンには受ける音だと思いますね。
1曲目の"I Believe"は名曲です。
2007-09-09
Bryan Ferry / Let's Stick Together (1976)

初期ソロ作の中では最も大好きな1枚です。
BRYAN FERRYはもちろん大好きですが、それにも増してこのアルバムでギターを弾いているCHRIS SPEDDINGの大ファンでもあります。
このCHRISですが、BRYANと一緒に日本に来たり、また、BRYANとは相性が合うみたいで、BRYANのほかのソロ・アルバムでもバックでギターを弾いております。
BRYAN FERRYについては、先ず見た目がカッコ良い(ダンディとは彼のための言葉か)ですし、雰囲気が最高です。
あのちりめんビブラートのヴォーカルは好き嫌いが分かれるところですが、私は結構気に入っています。
BRYAN FERRYとROXY MUSICのアルバムは殆ど所有(最近のソロだけない)しております。
その中で、ソロ作では1985年の"Boys And Girls"も良いですが、ソロとしては、この"Lets's Stick Together"か"次作の"In Your Mind"でしょうか。
ROXY MUSICでは、1980年の"Flesh+Blood"が最も好きですね。
で、この"Let's Stick Together"ですが、冒頭にも書いたとおりChris Speddingのギターが最高のアルバムとなっております。
また、収められているナンバーもカッコ良いものばかりで、1曲目のタイトル・ナンバー"Let's Stick Together"はご機嫌なロックンロール・ナンバーです。
ギターのほかに、バックのサックスの音が最高です。
もちろん、Bryanのヴォーカル、さらに彼のハーモニカがもう申し分ないですね。
2曲目の"Casanova"では、Mel Collinsのソプラノ・サックスが良い音を出しております。
曲の感じもBryanにピッタリのナンバーです。
3曲目の"Sea Breezes"は、曲の前半部分はメロディアスなバラード風ナンバーですが、転調した後半部分は結構ハードです。
Chris Speddingのギターは相変わらずカッコ良いです。
4曲目の"Shame, Shame, Shame"もいかしたブギー調のナンバーです。
5曲目の"2HB"はバックのピアノの音(おそらくBryan自身が弾いている?)がカッコ良いナンバーです。
6曲目の"The Price Of Love"はとにかく禅僧のギターのリフがカッコ良いナンバーです。ギターとJohn Wettonのベースが素晴らしいです。
7曲目の"Chance Meeting"は、とてもメロディアスなバラード・ナンバーで、曲の出来もかなり良いと思います。
曲の感じとしては多分にプログレ的ですらあります。
8曲目の"It's Only Love"はLennon-McCartneyのナンバーです。
Bryanは彼のソロ・アルバムでは、結構他人のナンバーをカヴァーしております。Bob DylanとかSam & Daveとか、この"It's Only Love"も自分の歌い方に合ったアレンジで、元々Bryanの曲みたく聴こえます。
9曲目の"You Got To My Head"は多分にAOR的なアプローチのナンバーです。
10曲目の"Re-Make/Re-Model"でのギターはPhil Manzaneraが弾いておりますが、いかにもといった音色が良いです。
ラスト・ナンバーの11曲目"Heart On My Sleeve"はGallagher & Lyleのカヴァーで、かなりポップな仕上がりを見せております。
このナンバーもかなりAOR的です。
久し振りに聴いたBryan Ferryですが、やっぱり良いですね。
2007-09-08
Jimi Goare / The Age Of Grace (2007)

アーティスト名は、JIMI GOAREで、アルバム・タイトルは、"The Age Of Grace"です。
RETROSPECT RECORDSでの紹介文は、
JIMI RECORDED THESE TRACKS BETWEEN 1986 AND 1996 AND SHOWCASE SOME FANTASTIC WESTCOAST AOR / MELODIC ROCK VERY SIMILAR TO THE BAND 'TOTO'. SOULFUL VOCALS, STEVE LUKATHER-STYLE GUITAR WORK AND EXTREMELY CATCHY HOOKS. ABSOLUTELY ESSENTIAL FOR ALL 80s AOR / TOTO FANS.
といったものです。
TOTO風のサウンドで、Steve Lukatherのギター・スタイルということで、購入したものです。
TOTOとは若干雰囲気は異なりますが、ギター・オリエンティドなAORアルバムといったところで、結構気に入りました。
Jimi Goareは基本的にはギタリストでヴォーカリストです。
このアルバムでも、1,3,4,8,10曲目でヴォーカルを担当しております。
また、このアルバムでは、ドラムスを除く全ての楽器で彼の名前がクレジットされております。
1曲目の"Miranda"はSteve LukatherばりのJimiのギターがカッコ良いメロディアスなハードポップ・ナンバーに仕上がっております。
かなりお薦めです。
2曲目の"Weight Of The World"はカッコ良いギターのリフから始まるナンバーです。
でもメロディがイマイチかも。
3曲目の"What You Mean To Me"はブルージーなナンバーで、メロディもかなり良いです。
これもお薦めのナンバーですね。
4曲目の"My Islands"はアコースティカルでメロディアスなバラード・ナンバーで、ほぼAORしております。
5曲目の"Bernadeane"はメロディアスなサックス・ソロから入るナンバーで、とてもカッコ良いポップ・ロックに仕上がっております。
曲の出来も素晴らしいですし、これはかなりお薦めです。
6曲目の"Tonight"はJimiの縦横無尽に弾き捲っているギターの音がカッコ良いハード・ドライヴィングしたナンバーです。
7曲目の"The Old Brown Chair"はBilly Squire風のギター・オリエンティドなナンバーで、カッコ良いという言葉がピッタリします。
8曲目の"The End Of The Road"はAORしたメロディアスなバラード・ナンバーとなっております。
9曲目の"Top Of The Hill"はJimiのギターがふんだんに盛り込まれたインスト・ナンバーです。
かなりいかしてます。
10曲目の"Monolith"はアーバンな香りがプンプンの完全にAORしたナンバーに仕上がっております。
これは結構聴きものです。
11曲目の"Suspicious"は、どこかで聴いたことがあるようなナンバーですが、誰かのカヴァーでしょうか?
これは最高にカッコ良いメロディアスなポップロック・ナンバーとなっております。
12曲目の"Rock This Way"は産業ロック然としたメロディアスなナンバーです。
ラスト・ナンバーの13曲目"Bernadeane"は5曲目のエクステンド・ヴァージョンとなっております。
最近、このRETROSPECT RECORDSを結構利用しておりますが、このように殆ど無名のマイナーのアーティスト・バンドのアルバムを聴く前って、ゾクゾクしますよね。
機能紹介したSHARXといい、今日のJIMI GOAREといい、結構良く出来たアルバムです。
興味のある方は、RETROSPECT RECORDSへ。
2007-09-06
Sharx / On The Rock (1985)

メロハー専門の再発レーベルです。
再発されているCDの大部分はマイナーなアーティストが多いですが、中には、STRANGER(この日本でも1994年に"Hit & Run"というアルバムが発売されておりますが、1982年に出されたセルフ・タイトルの1stは産業ロックした良く出来たアルバムでした)のアルバムの殆どを手に入れることが出来ます。
また、このレーベルのHPのComing Soonのコーナーを見ますと、メロディ・マニアが泣いて喜びそうな1985年のFURY (あのBlanc Facesの前身バンド- Brian & Robbie La Blanc兄弟)や1982年のALLIANCE (TOTOタイプのバンド)などのアルバムの再発が予定されております。
そんなRETROSPECT RECORDSから購入したのが、今回紹介するSHARXの"On The Rock"というアルバムです。
発表されたのが1985年ということで、未だ産業ロック覚めやらない時期ということもあり、ForeignerやFranke & The Knockoutsといったサウンドに近いものがあります。
このレーベル・サイトでの紹介では、
SUPER RARE MELODIC ROCK / AOR FROM THE UNLIKELY ISLAND OF BERMUDA!! FIRST TIME EVER ON CD AND WHAT A GEM THIS IS!! FROM THE HARD ROCKING 'I Can't Rock Without You' TO THE AOR FINESSE OF 'The Game' , FANS AND COLLECTORS OF 80s AOR WILL LOVE THIS LOST TREASURE. KILLER VOCALS , BIG HOOKS , TASTY AXEWORK AND KEYBOARDS GALORE!! VERY HIGHLY RECOMMENDED TO FANS OF: Toto , RPM , Foreigner , Dreamstreet , Aviator , Franke & the Knockouts , Survivor , Preview , Saga AND ANY OTHER TOP-NOTCH EARLY 80s BAND!!
という風に紹介されております。
紹介されているとおり、メロディアスで結構良く出来た産業ロックのアルバムとなっております。
メンバーについてはもちろん知らない人ばかりですが、Billy Squire BandにいたJeff Golubが何曲かでギターを弾いています。
1曲目の"Maybe (We Lost Our Love)"はモロ産業ロックのメロディアスなナンバーです。曲の出来も良いですし、申し分ないですね。
Foreignerタイプの産業ロック・ナンバーです。
2曲目の"I Can't Rock (Without You)"は若干ハードなナンバーです。
演奏のレベルもそこそこですし、悪くないと思いますよ。
また、このナンバーでは、Jeff Golubが弾き捲っております。
3曲目の"Better Off (Without You)"は、バックのキーボードの音なんか聴くと、これは完全にSAGAしております。
メロディアスなプログレハード風のナンバーです。
4曲目の"The Game"も産業ロック然としたメロディアスなナンバーです。
バックのサックスの音なんか良いですね。
5曲目の"Only Love (Can Save Us Now)"はメロディアスなポップ・ロックといった感じのナンバーで、Foreignerタイプのナンバーです。
6曲目の"Borrowed time"はレゲエ・タッチのナンバーです。
ラスト・ナンバーの7曲目"So Long"はメロディアスなバラード・ナンバーです。
まさに産業ロックのバラードといった感じです。
このRETROSPECT RECORDSからは、このSHARXのほか、前出のSTRANGERとかDEFCON、RON KEELさらにRPMなどのアルバムを購入しました。
物によってはCD-Rもありますが、CDもあります。
また、初めて聴くマイナーのアーティストのアルバムもそこそこの内容でした。
また、このレーベル・ショップではPAY-PALが使えますし、1枚10から15ドルで売っておりますし、送料も安いです。
とにかく、Coming SoonのFURYとALLIANCEは楽しみです。
2007-09-05
Steve Hillage / L (1976)

プロデューサーがTodd RundgrenでUtopiaからもRoger PowellやKaism Sultonらが参加しております。
GONGはいわゆるProgressive Rockにジャンルされたバンドですが、当時聴いた感想は、Pink FloydやYesなどとは違い、ちょっとばかり難解なサウンドだったというのが印象でした。
しかしながら、このソロ・アルバムはTodd Rundgrenのプロデュースということもあり、そこそこポップという感じがあります。
1曲目の"Hurdy Gurdy Man"はDonovanのペンによるナンバーです。メロディアスでポップな出来で、途中のギター・ソロはかなりカッコ良いと思いますね。
2曲目の"Hurdy Gurdy Glissando"は1曲目と同じようなタイトルですが、こちらはSteve Hillageのオリジナル・ナンバーです。
このナンバーはまさにプログレで、出だしのSteveのギターは繊細なタッチでいかしてますが、メロディに起伏が少なく、また、9分弱ということもあり、冗長な感じがします。
3曲目の"Electrick Gypsies"もポップなナンバーです。
こちらはメロディもそこそこですし、バックの演奏もバッチリです。このナンバーでも、Steveのギターはとても素晴らしいです。
4曲目の"Om Nama Shivaya"はシタールの音から入るナンバーです。George HarrisonがプロデュースしたThe Radha Krsna Templeを聴いている感じもしますが、途中のSteveのギター・ソロはえらくカッコ良いです。
5曲目の"Lunar Musick Suite"はプログレした12分弱の大曲です。Steveが弾き捲っています。
British Jazz Rockといった趣もあるナンバーです。
ラスト・ナンバーの6曲目"It's All Too Much"はThe Beatlesの"Yellow Submarine"に入っていたGeorge Harrisonのナンバーです。
Todd Rundgrenといえば、The Beatlesの"Rain"などのカヴァーなんかもやってましたが、この"It's All Too Much"もさすがといったアレンジです。
オリジナルに近いものではありますが、センスが光っております。
The Beatlesの中でも若干異質で、元々サイケなナンバーですが、このSteveのヴァージョンもオリジナルに負けない出来となっております。
ラストのSteveのギター・ソロは圧巻です。
まあ、このナンバーが入っていたのでこのアルバムを聴くようになったわけですが。
なお、2007年にリマスターされて再発となっておりますが、オリジナルに3曲ボーナストラックが追加されております。
2007-09-01
Fortune / Making Gold (1993)

このアルバムは日本では、当時新進のメロディアス・ハードロック専門のインディ・レーベル「ゼロ・コーポレーション」から発売されました。
Mater Volume Projectとしてスタートを切ったゼロ・コーポレーションでは、これ以降良質なメロディック・ロックのアルバムを数多く発表して、メロディックロック・ファンから大きな支持を受けるようになりました。
この私もその内の一人で、当時は、ゼロ・コーポレーションのカタログをかなりの頻度でチェックしておりました。
ZERO CORPORATIONから出された初期作品の中で最も気に入ったアルバムが、今日紹介しますFORTUNEの1stアルバム"Making Gold"です。
哀愁を帯びてフックに満ちた楽曲の数々、最高のアルバムで、現在に至るまで棚からちょくちょく出しては聴いているアルバムの1枚です。
全曲捨て曲無しの強力な1枚ですが、5曲目の"Life Goes On"は美しいピアノを大々的にフィーチャーしたとてもメロディアスなバラード・ナンバーで、曲としても最高の出来だと思います。HR/HM界のバラード・ナンバーでも1位2位を争うナンバーだと思いますね。
1曲目の"Eyes Of Ice"はこれぞメロディックロックといった感じのナンバーで、お薦めです。
2曲目の"Anonymous Lover"はギターのリフがカッコ良いメロディアスなロック・ナンバーです。
曲も素晴らしいですし、Benny Solderbergのヴォーカルもいかしてます。
3曲目の"Lucky Star"もメロディアスなナンバーです。
バックの演奏も素晴らしいですね。
4曲目の"Renegade"はフックに満ちたマイナー調のメロディを持ったナンバーで、メロディ派はこんなナンバーに弱いですよね。
6曲目の"Stormy Roads"は特にBennyのヴォーカルがカッコ良いミディアム・テンポのナンバーです。
7曲目の"Trouble In Paradise"は華麗なストリングスから入るナンバーです。
ミディアム・スローのナンバーですが、結構ロックしています。
8曲目の"Mindreader"はメロディアスながら若干ハードなナンバーです。
9曲目の"Sundowner"はアコースティカルなナンバーですが、メロディはイマイチかも。
10曲目の"Make You More"は再びメロディックなナンバーです。
とにかくBennyの声質が好きです。
11曲目の"Fools Gold"もフックに満ちたメロディックなハードロック・ナンバーです。
ラスト・ナンバーの12曲目"Mystified"もバックのギターのリフやその他の楽器の音がカッコ良いナンバーです。
Amazonマーケットプレイスを見ると、結構安い値段で売っておりますので、メロディ・マニアの方で未チェックの方にお薦めです。
"Life Goes On"は名曲です。