2007-10-30
Hyper Ventures / Hyper Ventures (1992)

おそらく、この日本でエレキ・ギター(エレクトリック・ギターでは決してありません)の普及に多大なる貢献を果たしたバンドで、60年代当時の少年がエレキ・ギターと洋楽(ポップス)に目覚めバンドを組みだしたのは、The Beatles、The Rolling Stonesではなく、The Venturesであったような気がします。
かく言う私も、本格的に洋楽にのめり込んだのはThe Beatlesでしたが、当時私の兄がThe Venturesに興味を持っていたせいで、彼等のサウンドを良く聴いていました。
そういう意味では、洋楽を聴くきっかけはThe Venturesだったかも知れません。
少なくともエレクトリック・ギターの音を好きになったのは、The Venturesの影響だと思いますね。
当時、あの「テケテケテケテケ....」というギターの擬似音は一生を風靡しておりました。
で、本日紹介するアルバムは、HYPER VENTURESというバンドの1992年に出されたセルフ・タイトルのアルバムです。
このHYPER VENTURESですが、メンバーが凄いのです。
いわゆるFusion Musicの大御所が集まって出来たプロジェクトなんですね。
ギターに、David SpinozzaとJohn Tropea、ベースにWill Lee、ドラムスにSteve Gaddとくれば、興味を持つのも当然です。
このアルバムは、今日、市内の中古本や中古ゲームなども売っているリサイクルショップで、980円で仕入れたものです。
Amazonのカタログに載っていませんでしたので、この980円という価格が高いのか安いのか不明ですが、おそらくマニアにとっては、価値ある1枚だと思います。
また、このアルバムは日本国内の企画アルバムだと思います。
収録ナンバーは全15曲で、全てThe Venturesのカヴァー・ソングとなっております。
全て知っているナンバーですので、安心して聴くことが出来ます。
アレンジもオリジナルに忠実なものがあったり、全く違うものもあったりで、とても楽しめます。
そこには、当然、各プレーヤーの技術に裏打ちされたものがあるからです。
以前、このブログで、Jay Graydonのよる60年代のインスト風のアルバムを紹介いたしましたが、The Venturesのオリジナルを知っているということもあり、このHYPER VENTURESの法が数倍楽しむことができました。
はっきり言って60年代から洋楽を聴き始めた私にとって、充分楽しさを感じさせてくれるアルバムでした。
なお、収録ナンバーは以下のとおりとなっております。
1 Bullgog
2 Caravan
3 Pipeline
4 Apache
5 Wipe Out
6 Slaughter On Tenth Avenue
7 Let's Go
8 Tequila
9 Walk Don't Run
10 The House Of The Rising Sun
11 The Cruel Sea
12 Perfidia
13 Diamond Head
14 Bumble Bee
15 Walk Don't Run '92
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2007-10-21
Various Artists / Jazz Sweet Jazz - So Long (1994)

このアルバムは、Jazz Sweet Jazzというシリーズの1枚です。
ジャケットのイラストと値段(390円)に釣られ購入したアルバムです。
もちろん。ジャズなんかも結構聴いておりますし、かなりお買得だったと思います。
知っているアーティストは、Paul Bleyぐらいでしたが、知っている曲がそこそこありました。
タイトルは、SO LONG - オール・アローン というもので、帯には、「恋に破れてしまった貴女へ」とあり、収められているナンバーも失恋の内容のものが多く収めれております。
そのせいか、バラードや静かなナンバーが多く、夜に一人で、お酒でも飲みながら(という私は全くの下戸で、私の場合はコーヒーということになりますが)というシチュエーションにピッタリかも。
収録されているナンバーとアーティストは以下のとおりです。
1 Smoke Gets In Your Eyes (煙が目にしみる) / Louis Smith
2 Everytime We Say Goodbye (いつもさよならを) / Lee Konitz & Red Mitchell
3 Bye Bye Blackbird (バイ・バイ・ブラックバード) / Eddie Davis
4 Round Midnight (ラウンド・ミッドナイト) / Tete Montoliu
5 By Myself (バイ・マイセルフ) / Shirley Horn
6 All Alone (オール・アローン) / Eddie Harris
7 Just One Of Those Things (そんなことなの) / Lee Konitz & Red Mitchell
8 Baby Won't You Please Come Home (家へ帰らないか) / Shirley Horn
9 Willow Weep For Me (柳よ泣かないでおくれ) / Paul Bley
10 Good Bye (グッド・バイ) / Lee Konitz & Hal Galper
以上、結構知っている曲が多いです。
1曲目はもう誰でも知っているナンバーですね。
Louis Smith は、トランペッターで、失恋のバラードといったやるせなさを上手く表現しております。
それ以上にピアノの音(クレジットがないのの誰が演奏しているか判りませんが)がとても素敵です。
2曲目では、Lee Konitzのアルト・サックスとRed Mitchellのベースが聴けるナンバーです。
オリジナルは、コール・ポーターです。
3曲目は、Eddie Davisのテナー・サックスが聴けます。
結構スゥインギーな演奏です。
4曲目もとても有名なジャズのスタンダード・ナンバーです。
ここでは、Tete Montoliuというピアニストが演奏しております。
本当にメロディが心に沁みるナンバーですね。
5曲目はShirley Hornという女性のジャズ・ヴォーカルのナンバーです。
バックの演奏も良いですし、とても素敵なナンバーに仕上がっています。
6曲目も有名なジャズ・スタンダードのナンバーです。
ここでは、Eddie Harrisのテナー・サックスが聴けます。
7曲目は、再びLee Konitzのアルト・サックスとRed Mitchellのベースが聴けるナンバーです
このナンバーもコール・ポーターの作品です。
8曲目は再びShirley Hornのヴォーカルが聴けます。
ホント、Jazz Singerって感じですね。
9曲目もジャズのスタンダード・ナンバーです。
ここでは、このアルバムで唯一知っていたアーティストPaul Bleyのピアノが聴けます。
このナンバーも代表的な失恋のナンバーということらしいです。
ラスト・ナンバーの10曲目は、ベニー・グッドマン楽団のクロージング・ナンバーだったそうです。
ここでは、Lee Konitzノアルト・サックスとHal Galperのピアノが聴けます。
切ないサックスと美しいピアノのとてもいかしたバラード・ナンバーに仕上がっております。
全曲聴いてみて、改めて感じたことは、やはり深夜に一人でお酒でも飲みながら聴くのが似合いそうなアルバムだということでしょうか。
ジャズに浸かるという言葉が似合いそうなアルバムです。
2007-10-14
Blood Sweat & Tears / 3 (1970)

当時の札幌は輸入盤を置いている店も少なく、また、高かったように思います。
その中で、在庫枚数が多かったのがヤマハでした。
ちょうど修学旅行の時にヤマハでバーゲンがあり、その時、妹に頼んで買ってもらったのは、George Harrisonの3枚組のアルバム"All Things Must Pass"で、確か3,900円だったと記憶しております。
当時、高校生だった私は、The Beatlesにかなりのめり込んでおりましたが、他のアーティストのアルバムを購入する時なんかは、少ない小遣いをやりくりして、バーゲンでは選りすぐってレコードを購入しておりましたね。
で、今回のアルバムBLood Sweat & Tearsの3rdアルバムの話になりますが、このアルバムは、その修学旅行の時、東京の山野楽器で購入したアルバムです。
その時は、もう1枚Ten Years Afterの"Cricklewood Green"も買ってきました。
この2枚とも1970年発表のアルバムですが、どちらも30年以上経過しておりますが、あまり古さは感じません。
以前にも述べましたが、60年代で洋楽が大きく変化し、70年代で多様化し、80年代でさらに細分化されたものの、その後変化はあまりしていない、ということなんでしょうね。
60年代、70年代の音楽の大きなうねりをリアルタイムに体感出来たとうことは、大きな喜びですし、私にとっては、その後の人生に大きく影響したことも事実です。
当時の音楽がなければ、今このような人生を送っていないと思います。
"Music is my life"です。
普段の生活に音楽がない、ということは考えられません。
前置きが長くなりましたが、Blood Sweat & Tearsはいわゆる「ブラスロック」にジャンルされており、当時Chicagoと人気を二分(Chicagoの方が売れていましたが)していたバンドで、私はChicagoよりこのBlood Sewat & Tearsの方が好きでした。
特に彼等の1st、2ndそしてこの3rdはとても出来も良く、当時ヘヴィ・ローテーしておりました。
彼等のナンバーの中では、1stの"I Love You More Than You'll Ever Know"というパワー・バラードのナンバーが最も好きですが、アルバムとしては、この3rdがトータル・アルバムっぽいところとジャズとクロスオーバーしているところは他のアルバム以上だと思います。
アルバムは、シングルカットされた"Hi-De-Ho"で始まります。
味のあるDavid Clayton Thomasのヴォーカルが最高です。
2曲目の"The Battle"は美しいハープシコードから始まるバラード・ナンバーです。
ヴォーカルはSteve Katzが担当しております。
メロディアスなとても良く出来たナンバーです。
今聴いても全く古さを感じません。
3曲目の"Lucretia Mac Evil"、4曲目の"Lucretia's Reprise"はBlood Sweat & Tearsの代表的なナンバーです。
これぞブラスロックといったホーン・セクションのカッコ良いナンバーです。
5曲目の"Fire And Rain"は、あのCarole Kingの作品でJames Taylorがヒットさせたナンバーのカヴァーです。
オリジナルと同じくらい良く出来てます。
6曲目の"Lonesome Suzie"はDavid Clayton Thomasがしっとりと歌い上げているバラード・ナンバーです。
最高です。
7曲目の"Symphony For The Devil / Sympathy For The Devil"は三つの曲からなる組曲です。
かなりジャズっぽく、またプログレ風でもあります。
さすがBlood Sweat & Tearsというナンバーです。
8曲目の"He's A Runner"は再びDavid Clayton Thomasのヴォーカルがいかしたバラード・ナンバーです。
ジャズ・ヴォーカルのナンバーを聴いているようです。
9曲目の"Somethin' Comin' On"もメロディアスなブラスロックです。
ソウルフルに歌うDavid Clayton Thomasのヴォーカルがいかしてます。
ラスト・ナンバーの10曲目"40,000 Headmen"は再びメロディアスなナンバーです。
本当にDavid Clayton Thomasのヴォーカルは味があります。
久し振りにCDの棚からこのアルバムを出して聴きましたが、良いアルバムは何年たっても光り輝いていますね。
2007-10-13
Peace & Quiet / Peace & Quiet (2005)

このPEACE & QUIETですが、Retrospect RecordsサイトでのCD紹介では、like LeRouxとあったことから購入を決意したアルバムです。
9.99$という値段も参考にはしましたが。
なるほど、サウンド・スタイルは1980年代前半の産業ロックといった感じです。
メロディアスでそこそこハードと産業ロックに必要なエッセンスは盛られております。
ただし、曲自体は結構良いのですが、曲によっては、ヴォーカルがイマイチというところが難点でしょうか。
下手というわけではないのですが、あまり私の好みではないということですね。
ヴォーカルをとっているのがおそらく3人いて、2人の男性と一人の女性となっております。
で、男性二人のうち一人がちょっとダミ声といった感じで、それがちょっと、という感じです。
1曲目の"Keep On Pushin'"を聴いた時は、おっ、これはいけるかと思えるほど、かなり良く出来たナンバーで、期待が膨らみました。
メロディアスでフックもあり、ヴォーカルもハイトーンで、これぞ産業ロックといったとてもポップなナンバーです。
まあ、この曲だけでも儲け物といった幹事で、素晴らしいナンバーだと思います。
バックのギターやピアノはかなり良いです。
2曲目の"Get Out"は、出だしの部分が最高にカッコ良いナンバーで、曲全体もかなり良いですが、いかんせんヴォーカルがひどいといった、感じです。
3曲目の"Roll"は80年代のL.A.Metalの雰囲気の曲です。
ちょっとばかりチープな感じがするナンバーです。
4曲目の"That's A Lie"は長めの前奏のナンバーですが、そこそこ演奏力は高いと思います。
まあ曲の出来はイマイチですが、ギターは結構カッコ良かったりします。
5曲目の""Scuse Me"はポップで曲の出来としてはまあまあといったところでしょうか。
ただ、男性ヴォーカルがイマイチ?
1曲目のヴォーカリストと違う?
6曲目の"Leave That World"はカッコ良いピアノの音から入るポップな産業ロックです。
やはり、男性のリード・ヴォーカルはもう一人いるみたいです。
こちらのヴォーカルは1曲目と同じ人物だと思いますが、ハイトーンでそこそこです。
全曲このヴォーカリストだったら、とても良いアルバムに仕上がるのに勿体無いです。
このナンバーもいかしてます。
7曲目の"Main Street Boogie"はタイトルどおりブギー調のロックンロール・ナンバーです。
ポップで出来もまあまあです。
8曲目の"Survival"は若干ハードでタイトなナンバーですが、メロディも良いしバックの音も良いです。
このナンバーもハイトーン・ヴォーカルがいかしてます。
ラスト・ナンバーの9曲目"Paradise"もこのバンドで最も上手いヴォーカリストが歌っています。
曲の出来も良いですし、好きですね。
バンドには、二人の男性ヴォーカルと一人の女性のヴォーカルがいるようですが、ハイトーンの上手いヴォーカリストに全曲歌わせれば良いのに。
アルバムもかなり締まると思います。
曲の出来や演奏が良いのに、とても勿体無いですね。
なお、このCDですが、ジャケットは普通の紙にパソコンで印刷した程度で、盤はCD-Rで、作りは非常にチープです。
アルバムのレーベルはAMERICAN WAVE RECORDSというところで、HPもあり、そこを覗くと、このPEACE & QUIETというバンドをプッシュしているようです。
最近、こういったマイナーなバンドのCDを買い集めていますが、結構良かったりして満足してます。
2007-10-08
Joe Lynn Turner / Under Cover (1997)

収録されているナンバーは幅広く、ハードロック・ナンバーだけでなく、王道のアメリカン・ロックなどのナンバーも納められており、安心して聴けるというのが第一印象でしょうか。
選曲自体もJoe Lynn Turnerがしていると思いますが、これらのナンバーが彼のルーツでもあるのでしょうね。
1曲目の"American Band"はもちろんGrand Funkの大ヒットナンバーです。
オリジナルが、とてもポップなハードロックでしたが、このJoeのナンバーもオリジナルに近いアレンジですので、とてもポップに仕上がっております。
また、このナンバーでは、私の大好きなギタリストAl Pitrelliがギター・ソロを弾いております。
2曲目の"Freedom"はJimi Hendrixのカヴァーです。
全編で、Tony Brunoがギターを弾いていますが、このナンバーでもそこそこ弾いておりますが、やっぱりジミヘンには敵わないでしょう。
オリジナルが良いので、このヴァージョンも結構良いです。
3曲目の"Fire And Water"はFreeのカヴァーですが、アレンジに凝り過ぎという感じですね。
このナンバーはやっぱりシンプルなサウンドが似合います。
4曲目の"Street Od Dreams"は、自身も在籍していたRainbowのリ・メイクです。
ミディアム・スローのメロディアスなバラード・ナンバーに仕上がっております。
出来もかなりのものです。
5曲目の"Fortunate Son"はアメリカン・ロックの雄Creedence Clearwater Rivivalのカヴァーです。
ヒット曲が沢山あるCCRから敢えてこのナンバーを選んだというところが、渋いのでしょうね。
6曲目の"Vehicle"は今や産業ロックやメロディック・ロック・ファンから一目置かれたJim Peterikが在籍していたブラスロック・バンドThe Ides Of Marchの大ヒット・ナンバーです。
オリジナルもかなり黒っぽく歌っておりましたが、このJoeのヴァージョンもかなりカッコ良く仕上がっております。
今回のカヴァーの中でも最も秀でたものになっていると思います。
7曲目の"Hush"はいわずと知れた第1期Deep Purpleのナンバーです。
このナンバーの仕上がりもカッコ良いです。
8曲目の"Unchained Melody"はすでにスタンダード・ナンバーとなっているThe Righteous Brothersのナンバーです。
しっとりと歌い上げているJoeのヴォーカルに感服です。
9曲目の"Chained"はMarvin Gayeのナンバーです。
ここでのJoeは、ファンキーかつソウルフルに歌い上げています。
10曲目の"Gimme Some Lovin'"はSteve Winwoodが在籍していたバンドSpencer Davis Groupのヒット・ナンバーです。
このナンバーは結構多くの人にカヴァーされていますが、私はDave Masonのヴァージョンが好きです。
また、この"Give Some Lovin'"に続きメロディ形式で、同じくSpencer Davis Groupの"I'm A Man"が収められております。
11曲目の"Thief In The Night"もJoeが最初に在籍したバンドFandangoのリ・メイクのナンバーです。
ファンキーでとても良く出来てます。
12曲目の"Deal With The Preacher"は、Bad Companyのナンバーです。
こちらは、"Fire And Rain"と違い、ほぼオリジナル・ナンバーに近いアレンジとなっています。
ラスト・ナンバーの13曲目"Sunshine Of Your Love"はもちろんCreamのカヴァーです。
このナンバーについては、どのカヴァーもオリジナルを超えることが出来ない、と思いますね。
それでも、このJoeのヴァージョンは結構良いです。
Karl Cochranなる人物がギター・ソロを弾いていますが、Eric Claptonに少しでも近づきたいという努力が見え隠れしているのが微笑ましいです。
知っているナンバーばかりですし、Joe Lynn Turnerのヴォーカルもバックの演奏もかなり良いということで、お薦めです。
2007-10-07
Jorge Salan / From Now On (2004)

全9曲が収められており、その内4曲がヴォーカル入りナンバーとなっている。
私は、エレクトリック・ギターの音が大好きですので、ギタリストのインスト物のアルバムも結構持っておりますし、良く聴きます。
このJorge Salanは全く知らなかったアーティストで、市内のハードロック専門のショップで購入したものです。
このショップは市内唯一のハードロック専門店ですが、品揃えも良いですし、価格も結構良心的ですので、良く利用しております。
Jorgeのウェッブ・サイトを見ると、このアルバムは2ndソロ・アルバムとなるようです。
1曲目の"Apprehension"はハードにドラヴィングしたjorgeのギターをふんだんにフィーチャーしたインスト・ナンバーです。
いわゆる速弾きタイプで、音色は、Vinnie Mooreに通じる部分も。
2曲目の"The Endless Battle"はヴァイオリンがフィーチャーされたナンバーで、音も若干プログレ的かも。
3曲目の"I'll Be Waiting"はヴォーカル入りのナンバーです。
ヴォーカルはPau Sastreなる人物です。
歌もまあまあです。
曲調もポップでいかしてます。
4曲目の"Interlude"は5曲目"Back In Time"への導入部分で、その5曲メモヴォーカル入りのナンバーです。
ヴォーカリストはTony Guerrero Baezと、こちらも全く無名のヴォーカリストです。
このヴォーカリストも結構いけます。
このナンバーは結構メロディアスなナンバーで、曲の出来も良いです。
6曲目の"Pathways To Death"は、メロディアスなバラード・タッチのナンバーです。
途中のピアノと伸びのあるJorgeのギター・ソロがいかしてます。
7曲目の"Doors Made Of Rye"は、再びPau Sastreのヴォーカルが入ったアコースティカルなバラード・ナンバーです。
8曲目の"Brand New Day"もPauのヴォーカルによるミディアム・スローのバラード・ナンバーです。
ポップで、結構出来も良いです。
ラスト・ナンバーの9曲目"Train Or Hopes"はラスト・ナンバーらしく、ギタリストJorge Salanを堪能出来るナンバーです。
いわゆるハーモニック・マイナーのギター奏法を駆使した速弾きのナンバーですが、とてもメロディアスです。
ギター・インストもののアルバムが好きな私も、まあ納得の1枚です。
2007-10-06
Zeitgeist / The Eyes Of Time (1995)

それも殆ど無名のバンドのアルバムって、かなり興味をそそられます。
もちろん、こういったCDは、中古盤かバーゲンでないと購入する気はありませんが。
Retrospect Recordsというリ・イッシュー専門のアメリカのインディ・レーベルが最近気になっています。
ここで、購入したアルバムもすでに10枚を超えました。
殆どが、無名なバンドばかりですが、これが結構良かったりします。
先日紹介したJoey DalmonとかSharxなんかは、内容はメジャー級だと思います。
それと最近Allianceが出ましたし、Furyも出る予定となっております。
この2枚は本当に楽しみなアルバムです。
で、本日紹介しますZEITGEISTというバンドの"The Eyes Of Time"というアルバムは、Reteospect Recordsから再発されたものではありませんが、マイナーながらかなりメロディもいかしたハードロックのアルバムなんです。
札幌市内のデパート内の特設会場で、中古CDのバーゲンをやっていて、今日手に入れたアルバムです。
価格は550円でした。
アメリカのバンドで、1995年に自主制作で出されたアルバムです。
全体的にメロディアスで、バックの演奏もそこそこですが、ヴォーカルの音程がちょっとという感じで、勿体無いです。
専任のヴォーカリストなのに、という感じですね。
ギタリストが2人いるツイン・リードのギターのサウンドは圧巻です。
1曲目の"Mask Of Sanity"は早速ギターのサウンドがカッコ良いナンバーです。
ヴォーカルはイマイチですが、ギターは上手いです。
2曲目"Behind The Eyes Of Time"は、メロディアスな産業ロックっぽいナンバーです。
このナンバーは曲が出来が良いですね。
3曲目の"Firing Line"はバックの演奏がとてもカッコ良いナンバーです。
これだけのテクがあるのに、このヴォーカルではちょっと可哀想かも。
4曲目の"Living Infinity"はテンポのあるポップなナンバーです。
5曲目の"Leave The Past"もメロディアスなハードポップといったナンバーです。
バックの音が良いです。
6曲目の"Pictures"はカッコ良いギターソロから入るナンバーです。
これだけ演奏が良いのに、って感じですね。
7曲目の"Up In Flames"は最初の部分がメロディアスなバラードですが、途中から曲が転調して、長いインストとなり、後半部で再びヴォーカルが入るという構成となっています。
結構盛り上がるナンバーです。
ラスト・ナンバーの8曲目"Broken Justice"はちょっとばかりバックの音がスラッシーです。
それにしても、本当に勿体無いです。
ヴォーカルを替えれば、メジャーとしても通じるサウンドなんですが。
2007-10-03
Joey Dalmon / Carousel (1990)

といっても、このJoey Dalmonというアーティストは、私にとっては全く未知の人ですが。
Retrospect Recordsの作品紹介では、
IF YOU'RE LOOKING FOR AN ULTRA RARE SLICE OF WESTCOAST meets HI-TECH AOR THEN CHECK THIS OUT! JOEY DALMON IS FROM CALIFORNIA AND RECORDED THIS AOR TREASURE BACK IN 1990 IN RENO , NEVADA. LOADED WITH RICH KEYBOARDS AND LAYERED VOCAL HOOKS THIS CD IS ESSENTIAL FOR FANS AND COLLECTORS OF 80s MELODIC POP/ROCK
というコピーが載っております。
WestcoastとAORという言葉で購入した1枚ですが、これが全く期待を裏切らない内容だったので、とにかくビックリのものでした。
まさにウエスト・コースト風のAORで、出来もかなりなもの。
メロディアスで、フックに満ちたナンバーの数々、と書くと大げさな感じもしますが、歌も上手いですし曲のメロディも上質ですので、こういった表現もまんざらでもないと思います。
殆どのナンバーもJoey Dalmonが作っているということで、メロディ・メーカーとしてもたいしたものだと思いますね。
1曲目の"Michelle"はカッコ良いシンセの音から入る産業ロック風のナンバーです。
曲がポップで、フックもあり、メロディ・マニアを充分納得させり出来です。
2曲目の"Save Me"はミドル・テンポのメロディアスな、まさにAORしたナンバーです。
このナンバーも結構出来は良いです。
3曲目の"Piece Of My Heart"はメロディアスなバラード・ナンバーです。
タイトルを日本語に直すと「心のかけら」ということになるのでしょうが、本当にロマンティックなナンバーです。
バックの演奏も最高で、途中のギター・ソロは涙ものです。
4曲目の"Carousel"はこのアルバムのタイトル・ナンバーです。
このナンバーもメロディアスなバラード・ナンバーで、完全にAORしています。
もう最高です。
5曲目の"You And Me"はハイ・テックなAORナンバーといった感じです。
6曲目の"It's Called Love"も産業ロック風のナンバーです。
このナンバーもシンセの音とドラムスの音の刻み方がハイ・テックな感じがします。
7曲目の"Look Who's Alone Tonight"は再びメロディアスなバラード・ナンバーです。
8曲目の"My Only One"は美しいピアノの音から入るバラード・ナンバーです。
Joey Dalmonのヴォーカルはとても聴き易いですし、完全にAORしております。
9曲目の"Dream Of You"は泣けるギター・ソロから入るメロディアスなナンバーです。
後半のギター・ソロも雰囲気満点です。
曲自体のメロディもいかしていて、かなり良く出来たバラード・ナンバーに仕上がっています。
ラスト・ナンバーの10曲目"Yvonne"はサックス・ソロから入る軽快なナンバーです。
しかし、こんな良質なアルバムが1990年のアメリカでひっそりと出されていたのですね。
殆どのナンバーの出来は素晴らしく、メロディ・マニアは是非聴いてみるべきですね。
AORファン・メロディックロック・ファン納得の1枚です。
2007-10-01
The Honey Drippers / Volume One (1984)

このナンバーを演奏しているのが、The Honey Drippersというバンド、というかプロジェクトです。
プロジェクトの主要メンバーは、Robert Plant、もちろん伝説のロック・バンドLED ZEPPELINのヴォーカリストです。
他のメンバーは、Jeff Beck、Jimmy Page。Nile Rodgersがギターで参加しております。
このアルバムは、The Honey DrippersのアルバムVolume 1ということで出されましたが、結局は、Volume 2以降は出ておりません。
また、収録されているナンバーも5曲ということで、全くもって物足りませんが、アルバム全体が50、60年代を意識した音作りとなっていて、とてもノスタルジックな内容となっております。
Robert Plantのヴォーカルもハードロック・スタイルではなく、かなりセクシーな歌い方をしております。
全てのナンバーが50年代に作られたもので、曲自体のバックの演奏もドラムス、ベースさらにはホーンセクションはとてもスウィングしており、オールド・スタイルの郷愁をそそるものとなっております。
1曲目の"I Fet A Thrill"はシャッフルしたリズムに乗ったご機嫌なナンバーに仕上がっております。
2曲目の"Sea Of Love"は冒頭にも書いたとおり、とてもいかした哀愁を帯びたバラード・ナンバーに仕上がっております。
Robert Plantのヴォーカルがとてもセクシーです。
このナンバーは本当に素晴らしいです。
3曲目の"I Got A Woman"は、Ray Charlesの1954年のナンバーです。
ノリの良いロックンロール・ナンバーに仕上がったカッコ良い曲となっております。
バックのサックスの音がとてもご機嫌です。
4曲目の"Young Boy Blues"も最高にいかしたバラード・ナンバーに仕上がっております。
メロディアスで、バックのストリングスも素晴らしいですね。
50年代のバラード・ナンバーといった雰囲気最高の曲です。
ラスト・ナンバーの5曲目"Rockin' At Midnight"は前奏のサックスがとてもファンキーなブギー調のナンバーです。
ビッグ・バンド風のバックで歌うRobert Plantのヴォーカルはご機嫌です。
それにしても全5曲しか収められていないこのアルバムですが、もっと、もっと聴きたくなるようなアルバムとなっております。
いう事無しのアルバムなのに、全くもったいない限りです。