2007-12-31
David Sanborn / Heart To Heart (1978)

このDavid Sanbornはこの日本では、Tom Scottと人気を二分するサックス・プレイヤーです。
私はこのアルバムで初めてDavidを知りました。
1978年発表ということで、Larry CarltonやLee RitenourさらにはこのDavidやTom Scottなどのプレーヤーがブレイクし、Fusion Musicが華々しき頃でした。
このアルバムのミュージシャンも豪華です。
ギターにHugh McCracken、David Spinozza、Hiram Bullockがピアノには私の大好きなRichard TeeのほかDon Grolnickが、また、ベースはHerb Bushler、さらにドラムスにはSteve Gadd、ヴァイブにMike Mainieriと当時のフュージョン・ミュージックを代表するミュージシャンがズラリと並んでおります。
1曲目の"Solo"はタイトルどおりDavid Sanbornのテナー・サックス・ソロがカッコ良いナンバーです。
3分ちょっとの短いナンバーですが、Davidのサックスがたくさん詰まっています。
かなり、出来の良いナンバーだと思います。
2曲目の"Short Visit"はタイトルに反し、7分強のナンバーです。
Davidのサックスのほか、トランペット、フルート、フレンチ・ホルン、トロンボーンなどの吹奏楽器が多様され、ビッグ・バンド風のナンバーとなっております。
3曲目の"Theme From "Love Is Not Enough""はアメリカのTV番組"Harris & Co."からのテーマ・ソングです。
軽快な感じのポップ・ナンバーで、ヒット・ポテンシャルの高いナンバーです。
4曲目の"Lotus Blossom"は、Don GrolnickのピアノにMike MinieliのヴァイブさらにDavidのサックスが絡むミディアム・スロウのナンバーです。
さらにDavid Spinozzaのアコースティック・ギターが素晴らしいです。
5曲目の"Heba"はミディアム・テンポながらとてもファンキーな1曲に仕上がっております。
Hugh McCrackenのスライド・ギターが良い味を出しております。
6曲目の"Sunrise Gospel"はDavidの繊細なサックスがゴスペルを感じさせます。
また、バックのギターのカッティング(これはDavid Spinozzaか?)が最高にカッコ良いのです。
メロディアスなナンバーでいうことなしです。
ラスト・ナンバーの7曲目"Anywhere I Wander"はアルバムの最後を飾るのに相応しいメロディアスなナンバーです。
David Sanbornのサックス、David SpinozzaとHugh McCrackenのギター、Herb Bushlerのベース、Steve Gaddのドラムス、どれをとっても最高の演奏です。
極めつけはRichard Teeのピアノ、もうこれは筆舌に尽くしがたいです。
それぞれが一体となり、最高の1曲に仕上がっております。
このナンバーはとてもお薦めです。
久し振りに聴きましたが、やはり最高の1曲で、Stuffに通ずる部分もあります。
David Sanbornは現在に至るまでたくさんのアルバムを出しており、たくさんの楽曲がありますが、この"Anywhere I Wander"ほど良くできたナンバーはない、と思いますね。(もちろん、個人的な感想ですが)
David Sanbornの出世作ともいえる"Heart To Heart"ですが、久しぶりに聴いてさらに好きになりました。
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2007-12-30
Hi-Gloss / Hi-Gloss (1981)

当時は、AORやFusionさらにはFunkやメロウなブラコンが流行っている時期で、このHi-Glossもそういったファンから支持を得ていたアルバムでした。
かくいう私もこのセクシーなジャケットにいかれ、すぐにアナログ・レコードを買ったという記憶があります。
このHi-Glossはパーマネントなバンドではなく、セッション・ミュージシャンや他のバンドのメンバーで構成されており、ベースのTimmy AllenはChangeから、キーボードのKae Williams JrはBreakwaterから、また、Luther Vandrossがバッキング・ヴォーカルを担当しているなど、最高にいかしたファンキーでメロウなブラコンを聴かせてくれています。
その代表的なナンバーが1曲目の"You'll Never Know"でしょうか。
このナンバーは当時大ヒットし、オシャレなカフェ・バーなんかでよくかかっておりました。
メロディアスでメロウなナンバーでいうことなしです。
2曲目の"It's Up To You"は、出だしのギターのカッティングがカッコ良いファンキーなナンバーです。
当時のブラコンそのまんまのナンバーです。
3曲目の"Cash"も2曲目同様にファンキーな1曲です。
メロディが良いので出来もそこそこでしょうか。
4曲目の"I'm Totalley Yours"はライト&メロウといった感じのナンバーで、AORファンにも受けそうです。
1曲目の次に出来が良いナンバーです。
5曲目の"All Day, All Night"はコラース・ワークがカッコ良いノリの良いナンバーです。
都会的な香りがいっぱいのディスコティークなナンバーだと思いますね。
ラスト・ナンバーの6曲目"I Want Your Love To Last"はCHICにも似たサウンドの女性ヴォーカルがカッコ良いナンバーです。
そういえば、最近あまり見ませんが、もうすぐレア盤の仲間入りでしょうか。
2007-12-23
Stan Bush & Barrage (1998)

このアルバムは、80年代後半の未発表曲を集めたもので、サウンド・スタイルが2ndのStan Bush & Barrageに近いということで、この"Heaven"というアルバムをBarrage名義で出されたようです。
ということで、ソロ・アルバムでは、かなりAORしていたところもありますが、この"Heaven"はハードポップしたメロディアスなナンバーを収録したアルバムとなっております。
1曲目の"Hard To Find An Easy Way"はメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
2曲目の"Cross That Line"はバックのギターがカッコ良いナンバーです。
曲の出来も良いですし、お薦めです。
3曲目の"Didn't I"はメロディアスなハードポップ・ナンバーで、曲にフックもあります。
曲作りはStan BushとJack Pontiということで、さすがです。
4曲目の"Joanna"はStan Bushのハイトーン・ヴォーカルがいかした極上のハードポップ・ナンバーです。
5曲目の"Beginners Luck"はメロディアスなバラード・ナンバーです。
2ndの"Love Don't Lie"には及びませんが、さすがStan Bushの作るバラードですね。
6曲目のタイトル・ナンバー"Heaven"は、これぞメロディック・ロックといった力強いナンバーで、このアルバムの一押しですね。
バックのギターは相当カッコ良いです。
演奏が締まってます。
かなり良く出来たナンバーです。
7曲目の"Promises"もいかしたハードポップ・ナンバーです。
このナンバーもバックの演奏が素晴らしいです。
8曲目の"Dreamin'"はこのアルバムの中でもかなりハードなナンバーです。
バックのギターはKevin Dukesが弾いています。
このKevin Dukesですが、大阪万博の時にBoz Scaggsが来日公演を行っておりますが、その時のギタリストです。
9曲目の"Love Don't Come Easy"は、"Love Don't Lie"を彷彿させるようなパワー・バラードのナンバーです(曲は、若干落ちますが)。
ラスト・ナンバーの10曲目"My Father's Son"はStan BushとKevin Dukesのペンによるナンバーで、もちろん、バックのギターもKevin Dukesが担当しております。
とてもポップでメロディアスなナンバーに仕上がっております。
ただ、このアルバムですが、過去の音源を集めた(お蔵入りだった?)アルバムということで、全体的な出来は2ndアルバムより落ちますが、それでも、ソング・ライターStan Bushは健在と言えるでしょうね。
なお、ご多分に漏れず、この"Heaven"も国内盤が2001年に出されましたが、既に廃盤となり、中古市場でもそこそこの値段が付いてます。
2007-12-22
Fury / Fury (1985)

以前アナログ・ディスクを所有しておりましたが、2、3年前に3000円位で売り払ってしまい、ちょっと後悔もしましたが、こうやってCD化され、それも吹っ飛んでしまいました。
こんなアルバムがCD化されるなんて思ってもみませんでした。
冒頭での金額を見て判るとおりアナログ・ディスクもかなりレアでしたので、ハードポップやメロディックロックさらには熱心なAORファンにとっては、かなり嬉しいCD化だったと思います。
最近といっても、数年前ですが、このFURYの第2弾ともいえるアルバムBLANC FACESのセルフ・タイトルアルバムが出され、メロディ・マニアからも支持を受けておりました。
このFURYは、BLANC FACESのRobbie LeBlancとBrian LeBlanc兄弟によるユニットで、セルフ・タイトルのこのアルバムは1985年に発表されたもので、ジャケットはイマイチですが、内容はもちろん極上のメロディアスなハード・ポップ・AORアルバムです。
1曲目の"Keep On Dreamin'"はバックのキーボードがカッコ良いメロディアスな産業ロック風のAORナンバーです。
2曲目の"Look Out Now"は、メロディ・マニアが泣いて喜びそうなフックに満ちたメロディアスなナンバーです。
ポップでメリハリのあるナンバーで、一押しです。
3曲目の"In Her Arms"はメロディアスなキーボードから始まるバラード・ナンバーです。
このナンバーも日本人好みのメロディで琴線に触れる、そんなナンバーです。
これもお薦めですね。
4曲目の"Hey Darlene"は再びメリハリが効いた産業ロック・ナンバーです。
Robbie LeBlancのハイトーン・ヴォーカルが素晴らしいです。
5曲目の"She Don't Know"は再びメロディが素敵なナンバーです。
2曲目と同じくらい良く出来たナンバーで、これぞメロディアスなハードポップといったナンバーです。
途中のギター・ソロもかなりなものです。
6曲目の"Say What You Will"はポップなナンバーです。
Bobbie LeBlancの歌はかなり上手です。
7曲目の"Sorry To Say"は出だしのドラムスがカッコ良い若干ハードなポップ・ナンバーです。
それでも、かなりAORしています。
8曲目の"Ready Or Not"はTOTO風の産業ロック・ナンバーです。
バックのシンセの音がとてもカッコ良いです。
9曲目の"Fast Girl"はギター・オリエンティドな産業ロック・ナンバーです。
Robbie LeBlancのハイトーン・ヴォーカルが生きてます。
ラスト・ナンバーの"Take What You Want"はこのアルバムの中で最もハードなナンバーです。
メロディックなハードロックといった感じのナンバーです。
それにしても、このアルバムを再発したRETROSPECT RECORDSは、このFURYとかALLIANCEなど80年代の産業ロックやマイナーなハードポップやメロディックロック系のアーティストを結構再発するなど、今後、目を離せないレーベルです。
2007-12-16
Lakeside / Power (1987)

1977年に最初のアルバム"Lakeside Express"が出されて10年が過ぎ、そしてこの1987年にLAKESIDEとしての最後のアルバム"Power"が出されました。
ファンク・バンドは大好きで、その筆頭が、Bar-Kaysですが、ほかにCon Funk Shun、Brick、Cameo、Gap Bandなど多くのバンドがおりましたが、このLAKESIDEもまあ好きなバンドの一つですね。
このPower"は1984年の前作"Outrageous"に比べサウンドも電気的な処理を多様するなど大きく変わりました。
しかしながら、とてもファンキーな仕上がりとなっております。
1曲目の!Relationship"はとてもタイトなファンキーなナンバーで、これぞファンク・ミュージックといったいかした仕上がりとなっております。
ファンク・ファン必聴のナンバーです。
2曲目のタイトル・ナンバー"Power"はラップから入る洒落てファンキーなナンバーです。
エレクトリック処理を多用したナンバーで、この辺りが前作から大きく変わったところかも。
3曲目の"Bullseye"はバラード・ナンバーです。
以前に何度も申し上げておりますが、ファンク・ミュージックのバラード・ナンバーってどうして素晴らしいのでしょうか?
どのバンドも共通してますが、ファルセット・ヴォイスでのコーラス・ワークが雰囲気満点なんですね。
4曲目の"Still Feeling Good"はBabyfaceのペンによる最高にファンキーな1曲です。
5曲目の"To Be Your Lover"もミディアム・スローのバラードナンバーです。
このバラード・ナンバーも出来が良く、メロディアスでしっとり感があります。
6曲目の"Sensations"はミディアム・テンポのメロディアスでポップなナンバーです。
なかなか良く出来たナンバーです。
7曲目の"Just A Touch Away"もバラード・ナンバーですが、バックのそそるサックスの音が素晴らしいです。
本当にファンク・ミュージックのバラードって良いですね。
ラスト・ナンバーの8曲目"Love I Can Bank On"はミディアム・テンポながらファンクしたナンバーとなっております。
このナンバーもエレクトリック処理を多用しておりますが、それほど気になりません。
バックのギター・ソロはかなりカッコ良いです。
いやー、ファンク・ミュージックで聴いていて楽しいですね。
2007-12-15
RAF / Sogni (1991)

全て母国語で歌われておりますが、この"Sogni ...E Tutto Quello Che C'e"もとてもAORしたアルバムに仕上がっています。
1曲目の"Sogni "Prelude""は、2曲目"Interminatamente"へのプレリュードですが、この2曲目の出だしの軽めのギターの音がが堪りません。
また。途中のサックスも雰囲気最高で、かなり良く出来たAORナンバーとなっております。
このナンバーはお薦めです。
3曲目の"Siamo Soli Nell'Immenso Vuoto Cge C'e'"はアーバンな香りがプンプンのメロハリのあるサウンドがいかしたAORナンバーです。
バックの演奏はとてもカッコ良いです。
4曲目の"Oggi Un Dio Non Ho"は美しいピアノの音から入るメロディアスなバラード・ナンバーです。
聴き応え満点のナンバーです。
5曲目の"Se Ti Senti Sola"はモロAORの軽快なナンバーです。
メロディも良いですし、バックのギターの音がとても素敵です。
6曲目の"Anche Tu"は再びメロディアスなバラード・ナンバーです。
結構盛り上がりのあるナンバーです。
7曲目の"Amarsi O Non Amarsi"もそこその出来のナンバーです。
サビの部分が良いですね。
8曲目の"Senza Respiro"はスケール感のあるメロディアスなバラード・ナンバーで、かなり良く出来ています。
お薦めのナンバーです。
9曲目の"E Meglio Cosi"は軽快なナンバーでそこそこポップですが、曲の作りとしてはイマイチか?
10曲目の"Malinverno"は前奏のシンセの音がカッコ良いAORナンバーです。
メロディもいかしてますし、フックもあって出来はかなり良いです。
これはかなりお薦めです。
ラスト・ナンバーの11曲目"Sogni"はこのアルバムのタイトル・ナンバーです。
アコースティカルな暖かみのあるナンバーです。
このRAFのアルバムですが、AORファンには納得の1枚だと思いますね。
2007-12-14
Heart / Ballads - The Greatest Hits (1996)

HEARTがというよりAnn Wilsonが歌うバラード・ナンバーは定評がありますので、このベストは最高です。
曲を提供しているライター陣がまあ凄いです。
Tom Kelly、Holly Knight、Diane Warren、Jaime Kyle、Pete Hamなど錚々たるメンバーです。
1曲目は、オリジナルはi-TENですが、このHEARTのヴァージョンで大ヒットしたナンバーです。
HEARTのヴァージョンはもちろん良いですが、それ以上にi-TENのオリジナル・ヴァージョンはもう最高です。
2曲目の"What About Love"は盛り上がりのある最上のハードポップのバラード・ナンバーです。
さすが全米トップ10に入ったナンバーらしく素晴らしい出来です。
3曲目の"All I Wanna Do Is Make Love To You"はアルバム"Brigade"からのナンバーで、とてもAORした曲となっております。
4曲目の"Without You"はあのBadfingerがオリジナルで、Nilssonが大ヒットさせたナンバーです。
Mariah Careyもカヴァーし全米3位ということでしたが、名曲は何時の時代でも歌い継がれるということでしょうね。
5曲目の"Never"はHolly Knightのペンによるナンバーで、このHEARTのヴァージョンで全米4位を記録しています。
メリハリのあるメロディアスなナンバーです。
6曲目の"Never Stop Loving You"は産業ロックしたタイトなサウンドですが、盛り上がりのあるナンバーで、Ann Wilsonのヴォーカルは最高潮です。
7曲目の"I Didn't Want To Need You"はDiane Warrenのペンによるパワー・バラードのナンバーです。
さすがDianeといったメロディアスなナンバーです。
8曲目の"These Dreams"はBernie Taupin作詞、Marty Walsh作曲のナンバーです。
HEARTが初めて全米1位を記録したナンバーです。
さすが最高に良く出来てます。
9曲目の"The Woman In Me"はDonna Summerのカヴァーです。
Ann Wilsonがしっとりと歌い上げるAORナンバーとなっております。
10曲目の"Stranded"はJaime Kyleのペンによるナンバーです。
オリジナルもかなり良いですが、オリジナル以上にしっとり感があります。
途中のギター・ソロが素晴らしいです。
11曲目の"Strangers Of The Heart"は出だしのシンセの音が美しいナンバーで、どのナンバーもそうですが、このナンバーは特にAnn Wilsonのヴォーカルが最高です。
ラスト・ナンバーの12曲目"All I Wanna Do Is Make Love To You"は3曲目のライヴ・ヴァージョンとなっております。
ライヴを聴くと本当にAnn Wilsonの歌の上手さが判ります。
HEARTはCBS時代とCapitol時代のそれぞれにベスト・アルバムを出しておりますが、このバラード・ナンバーばかりを集めたグレーテスト・ヒッツは最高の1枚です。
HEARTを聴いたことのない方にはお薦めの1枚です。
2007-12-13
Jay Graydon / Live in Japan 1994.1.19

それもCDを2枚付けてのものです。
このライヴのサポート・メンバーは、
Joseph Williams (Vocals, Keyboards)
Pat Mastelotto (Drums)
Bill Cantos (Keyboards, Vocals)
Bill Champlin (Vocals, Guitars, Organ)
Kenji Sano (Bass)
Sherwood Ball (Vocals, Guitars)
Steve Porcaro (Keyboards)
John Van Tongeren (Keyboards)
となっております。
時期的なことがあるのでしょうが、収録されているナンバーはPlanet 3からのものが多くなっております。
なお、収録ナンバーは、
1 Criminal
2 Satisfaction
3 She Just Can't Make Up Her Mind
4 Holdin' On To Love
5 Walk The Wire
6 After The Love Has Gone
7 First And Last
8 Insinceere
9 In The Heat Of The Night
10 Baby, Bye Bye
11 Steve Porcaro, Bill Cantos, John Van Tongeren, Keyboards Solo
12 When You Look In My Eyes
13 Roxann
14 Nothin' You Can Do About It
15 Band Intro
16 Turn Your Love Around
17 Pat Mastelotto Drum Solo & Kenji Sano Bass Solo
18 Show Me The Magic
19 Pamela
20 Stranded
となっております。
DVDを見る前はかなり期待しましたが、実際見てみますと、そうでもないといった感じも。
さすが、演奏は上手いですが、まとまり過ぎている感じがあり、ライヴとしてはちょっと物足りなさが感じます。もちろん、これは私のかってな意見ですが。
おそらく、私にとっては選曲がイマイチなんだと思います。
AIRPLAYのアルバムはとても好きでしたが、Planet 3のアルバムはイマイチという感じでした。
Bill Champlinは決して下手ではありませんが、このDVDに収められている"After The Love Has Gone"は感情が入り込み過ぎている、そんな感じです。
Jay Graydonが自らヴォーカルを担当している"Nothin' You Can Do About It"はなかなか良く仕上がっております。
"Turn Your Love Around"はBill Champlinのスタジオ録音のヴァージョンも聴いたことがありますが、このライヴ・パフォーマンスもかなり良いですね。
さすが、Joseph Williamsの"Pamela"は聴きものです。
目をつぶって聴いていたら、これはもうTOTOです。
ラスト・ナンバーの"Stranded"はAIRPLAYを聴いた時に一番最初に好きになったナンバーです。
かなり迫力があり、このナンバーが一番盛り上がっており、まさにライブです。
ただ、このナンバーの画像はいただけないです。
何でスローモーションなの?
でも、1DVD+2CDで、定価7,980円はちょっと高いかも。
2007-12-11
Daniel Powter / Daniel Powter (2005)

このDaniel Powterの"Bad Day"を聴いた時(テレビで見た時)は、おっ!かなり良い曲じゃない、なんて思っておりました。
ピアノの弾き語り風のバラード・ナンバーが最近のヒット曲の中でもかなり新鮮に写りました。
で、既に忘れかけた最近になって、まあ、価格ということもあり、購入した1枚でした。
"Bad Day"だけかなあ?と思って聴いていたら、他にも良い曲があったりして、納得の1枚でした。
1曲目の"Song 6"はちょっと軽快なエレピの音から始まるメロディアスなナンバーです。
曲全体も結構明るめなポップなナンバーです。
2曲目の"Free Loop"は"Bad Day"に似たメロディアスなナンバーで、これもお薦めです。
Daniel Powterのファルセット風のヴォーカルもなかなかいかしてます。
3曲目は彼の大ヒット・ナンバー"Bad Day"です。
この曲はヒットしたのが当然といったメロディ最高の雰囲気のあるナンバーですね。
4曲目の"Suspect"は今風のエレクトニカルなアレンジのナンバーです。
1曲目から3曲目まで良い雰囲気でしたが、この曲はちょっと、.....
5曲目の"Lie To Me"は再びDanielのファルセット・ヴォイスがいかしたナンバーですが、メロディがイマイチか?
6曲目の"Jimmy Gets High"はこのアルバムからの第2弾シングルのナンバーです。
このナンバーもメロディアスなナンバーだと思いますが、私がシングル・カットをするとすれば、2曲目だと思います。
まあ、この6曲目は盛り上がりのあるナンバーですので、シングル向きかも知れませんが。
7曲目の"Styrofoam"もとてもいかした前奏から始まるナンバーで、メロディアスなバラード・ナンバーです。
出来もそこそだと思います。
8曲目の"Hollywood"は若干アップテンポのナンバーです。
曲の出来はちょっと、かな?
9曲目の"Lost On The Stoop"も美しいバックのピアノがかなり良いとおもいますよ。
このナンバーでのDanielのヴォーカルは他のナンバーと違い、ちょっとねばっこさがありますが、これもまた良いかも。
ラスト・ナンバーの10曲目"Give Me Life"はミディアム・テンポのナンバーで、そこそこですか。
このDaniel Powter、一発屋といった感じですが、それでも"Bad Day"とか"Free Loop"はかなり良く出来たナンバーだと思いますね。
2007-12-10
Peter Frampton / Premonition (1986)

アナログ・レコードは所有しておりますが、まさかCD化されていたとは思っておりませんでした。
Peter Framptonについては、私の大好きな1枚1981年の"Breaking All The Rules"がCD化された時はとても嬉しく、1979年の"Where I Should Be"のCD化もあり、あとはこの"Premonition"を待つばかりでありました。
1976年の"Frampton Comes Alive"で大ブレークしたPeter Framptonでしたが、その後の"I'm In You"や前出の"Where I Should Be"ぐらいまでが全盛期で、"Breaking All The Rules"はTotoのSteve LukatherやJeff Porcaroが参加しちょっとは話題にはなりましたが、この"Premonition"が出された1986年頃はもう既に時の人ではありませんでした。
私もレコードを購入したのは、発表後何年か経って中古で購入しました。
そんな時期のこのアルバムですが、聴き込んでゆくとかなり良い曲も有ったりして、アルバム全体も彼の出したアルバムの中でもそんなに悪い内容ではないと、私は思っております。
相変わらずのPeterのギターとあの独特のヴォーカルは健在ですし、20年前の彼はまだ頭髪もフサフサしています(関係ないか)。
1曲目の"Stop"は前奏がカッコ良いナンバーですし、"I'm In You"タイプのかなりポップな出来でシングル・カット向きのナンバーです。
ギターの音が最高で、かなり良いと思いますよ。
2曲目の"Hiding From A Heartache"はドラムスのSteve Ferroneが良い味を出しているメロディアスなバラード・ナンバーです。
メロディもポップですし、これもかなり良いです。
3曲目の"You Know So Well"もSteve Ferroneのタイトなドラムスが最高のハードポップのナンバーとなっております。
Peterのギター・ソロは聴かせてくれます。
4曲目のタイトル・ナンバー"Premonition"はメロディはそこそこですがアレンジがイマイチといったところでしょうか。
5曲目の"Lying"は"I'm In You"の頃の雰囲気を感じさせてくれるナンバーです。
まあまあの出来でしょうか。
6曲目の"Moving A Mountain"は結構ハードなPeterのギターのリフがカッコ良いナンバーです。
"Breaking All The Rules"に収録されていても違和感がないナンバーです。
7曲目の"All Eyes On You"はメロディアスなバラード・ナンバーです。
ポップでメロディアスで、かなりいかしていると思います。
8曲目の"Into View"はミディアム・テンポのナンバーですが、メロディに起伏が少なく、出来としてはイマイチかも。
ラスト・ナンバーの9曲目"Call Of The Wild"もメロディがイマイチつまんないです。
まあ、曲の出来、不出来はありますが、Peter Framptonファンの私としては充分楽しめるアルバムです。
今回の購入に当たっては、送料込みで30USドルをちょっと超えた金額で手に入れたということについては、納得です。
おそらく、当分再発はないでしょうから。
2007-12-09
Budgie / Never Turn Your Back On A Friend (1973)

Roger Deanが手がけているレコード・ジャケットといえばYESのものが有名ですし、他のアーティストも殆どがプログレですから。
このBudgieも何処と泣くプログレの香りもしますが、基本的にはハードロック・ヘヴィメタルです。
このアルバムに収められている"Breadfan"というナンバーがMetallicaに取り上げられたことにより、最近のヘヴィ・メタル・ファンにもバンド名も知られるようになったみたいです。
このアルバムは1973年に発表されましたので、既に30年以上が経過しております。
このバンドは、ギター、ベース、ドラムスの3ピース・バンドです。
3ピースといえば、CreamとかTaste、さらにはBeck, Bogert & Appiceなんかを思い出しますが、それらに負けないくらいインパクトのあるバンドだと思います。
ヘヴィなギターのリフから始まる1曲目"Breadfan"はさすがMetallicaがカヴァーするだけあって、かなりメタリックなナンバーです。
カッコ良いという言葉がピッタリの最高のナンバーです。
2曲目の"Baby Please Don't Go"はベースラインがとてもカッコ良く、それに絡むギターとドラムスも申し分ありません。
3曲目の"You Know I'll Always Love You"はアコースティカルな短めのバラード・ナンバーです。
他のナンバーがかなりメタリックなので、とても新鮮な感じがします。
4曲目の"You're The Biggest Thing Since Powdered Milk"は長いドラム・ソロから入るナンバーです。
それに続くギターとベース、まさにインプロヴィゼーションとはこのことです。
スタジオ録音ですが、とても迫力があります。
5曲目の"In The Grip Of A Tyrefitter's Hand"でも、ギター、ベース、ドラムスのそれぞれがバトルをしているようなナンバーです。
この3人かなりのテクの持ち主だと思いますね。
6曲目の"Riding My Nightmare"も3曲目と同様にアコースティカルなバラード・ナンバーです。
ラスト・ナンバーの7曲目"Parents"は10分強の大曲で、曲の感じもプログレしております。
ギターのトーンがとてもカッコ良いです。
ミディアム・テンポの結構メロディアスなナンバーですが、サウンドは重厚そのものです。
個人的には、このアルバムで最も好きなナンバーですね。
ギター・ソロが特にカッコ良いです。
最近ハードロックやヘヴィ・メタルに目覚めたお若いk方には原点を知るために、聴くことをお薦めします。
2007-12-08
Robin Beck / Do You Miss Me (2005)

Marc JordanとAmy Skyのご夫婦でのナンバーが3曲。
Amy SkyとKim Bullard(Marc Jordanのプロデューサー)のが1曲。
他にDesmond ChildやMichael Boltonなどの名前もあります。
今回紹介しますRobin Beckの"Do You Miss Me"は2005年に発表されたアルバムです。
プロデューサーは最近この手のハードポップ、AORのアーティストを多く手がけているイタリアのFrontier Records専属のAOR仕掛け人Fabrizio Grossiです。
このRobin Beckですが、Jaime Kyleより美貌といった部分では若干及ばないものの、声質はこちらに軍配があがるかも。
また、聴かせてくれるサウンドは、Jaime Kyleに優るとも劣らないメロディアスなハードポップです。
増してや、ソング・ライター陣が一流どころということもあり、アルバムの出来も素晴らしいものとなっております。
1曲目のタイトル・ナンバー"Do You Miss Me"はMarc JordanとAmy Skyの共作によるナンバーです。
産業ロックっぽいアレンジが最高のメロディアスなナンバーです。
さすがMarc Jordanといったナンバーです。
Marc Jordanのオリジナルで是非聴いてみたいナンバーです。
2曲目の"Walk On The Moon"もMarc JordanとAmy Skyのペンによるナンバーです。
AORタイプのメロディアスなバラード・タッチのナンバーです。
このナンバーもMarc Jordanのヴォーカルで聴いてみたいですね。
3曲目の"Your Love Is Tough"は力強いRobin Beckのヴォーカルから入るナンバーです。
歌はかなり上手いです。
4曲目の"The Safest Place (I Wanna Be Strong)"はDesmond Childのペンによるナンバーです。
泣きメロのとてもフックに満ち溢れたナンバーです。
5曲目の"What About Us"は、どことなくDeviceに通じる曲で、Holly Knightが書きそうなナンバーです。
80年代のハードポップといった感じのナンバーです。
結構いけます。
6曲目の"I Wanna Hear It From You"はスケール感のあるパワー・バラードのナンバーですが、もう少しメロディが良ければ、という感じも。
7曲目の"Stone By Stone"も悪くはないのですが、メロディに起伏があればもう少し良くなったと思います。
8曲目の"Find A Little Faith"はAmy Skyのペンによるナンバーです。
かなり良く出来たAORナンバーです。
壮大な感じのするメロディアスなバラード・ナンバーです。
9曲目の"Coming Back For More"は再びMarc JordanとAmy Skyのペンによるナンバーです。
アレンジは若干ハードですが、これはAORナンバーです。
10曲目の"I Don't Wanna Play The Game Anymore"はMichael Boltonのペンによるナンバーです。
Michael Boltonの書くナンバーって結構良いものがありますが。本人によるあの暑苦しいヴォーカルより、このRobin Beckの方がかなりいかしてますね。
11曲目の"Takin' A Ride"はメロディアスなAORナンバーです。
この曲とヴォーカルの感じはJaime Kyleしてます。
ラスト・ナンバーの12曲目"Bring It Back"はAmy SkyとKim Ballardのペンによるナンバーです。
ミディアム・スローのナンバーですが、Robin Beckのヴォーカルに迫力があります。
まあ、全体的にはメロディアスでまあまあ良く出来たアルバムですので、AORやハードポップ好きのメロディ・マニアは持っていても良いと思いますよ。
2007-12-06
McFLY / McFLY (2004)

私としてもThe Beatlesの流れを汲むこういったサウンドはキライなわけじゃなく、どちらかと結構好きなんですが、いかんせん、お金の都合もあってあまり手を出していないといった状況なんです。
それで、こういった手のバンドのアルバムは中古ショップで安価(500円以下)で売られている時に購入するといった具合です。
で、思うことは、今まで手に入れたアルバムがほぼ全て私の好みでした。
このブログでも紹介しておりますHALOとかSHED SEVENとかとても買得感がありました。
とにかく甘めのメロディでポップなんですね。
今回紹介しますMcFLYもUKポップ・バンドで、これがまた良かったんですね。
彼等の特徴は、The Beatlesの流れを汲んだバンドではなく、The Beach Boysなんですね。
帯を見ますと、「キラキラまぶしい21世紀型マージー・ビート、ビーチ・ポップ・サウンド」とあり、なるほど曲を聴くとThe Beach Boysの影響が大きいサウンドを聴かせてくれております。
1曲目の"5 Colours In Her Hair"はUKチャートNo.1を記録したナンバーらしく、The Venturesスタイルのギターに乗るメロディはとてもポップで、ノリの良いナンバーです。
ヴォーカルの声も若々しく、途中のコーラスはThe Beach Boys風です。
60年代ポップスの音を今風にアレンジしたサウンドがなんともいえないですね。
2曲目の"Obviously"も60年代ポップス風のナンバーで、とてもご機嫌です。
3曲目の"Room On The 3rd Floor"はメロディアスなバラード・ナンバーで、バックのギターの音がとても素敵なナンバーです。
4曲目の"That Girl"は本当にご機嫌なロックンロール・ナンバーで、モロThe Beach Boys風です。
5曲目の"Hypnotised"や7曲目の"Met This Girl"は彼等のオリジナリティが溢れるポップ・ナンバーです。
6曲目の"Saturday Night"は4曲目タイプのロックンロール・ナンバーで、曲としてはこちらの方が良いですね。
本当にご機嫌なナンバーで、まさに「土曜日の夜」といった感じのナンバーです。
ロックンロール・ギターがとてもカッコ良いです。
8曲目の"She Left Me"は50年代ポップスの香りがプンプンのラヴ・ソングといったバラード・ナンバーです。
このナンバーは1曲目異常に良く出来たナンバーだと思いますね。
このMcFLYですが、このアルバムを出した時の年齢が18才弱ということですが、かなりセンスも良いですし、他のブリット・ポップと一線を画したアレンジやサウンドはかなり光ってますね。
9曲目の"Down By The Lake"はモロThe Beach Boysといった感じのナンバーです。
バックのサウンドといい、コーラス・ワークといい、これはThe Beach Boysですね。
とてもご機嫌なナンバーです。
10曲目の"Unsaid Things"もかなり良く出来た60年代風のポップ・ソングで言うこと無しです。
こいつ等は只者じゃないと感じさせるのに充分のナンバーです。
ホントにカッコ良いナンバーです。
このアルバムの一押しかも。
11曲目の"Surfer Babe"はタイトルどおり、これもThe Beach Boysしたナンバーです。
12曲目の"Not Alone"はアコースティカルでメロディアスなバラード・ナンバーです。
13曲目の"Broccoli"はメロディが甘めのパワーポップ・ナンバーで、このナンバーもかなりいかしてます。
日本盤には、13曲目のあとに隠しトラックとして"Get Over You"というナンバーが収められておりますが、このナンバーもコーラスがいかしたポップ・ナンバーとなっております。
このMcFLYですが、購入してからかなり経過して本日初めて聴きました。
若いバンドですがセンスは良いし、曲作りにも長けているし、かなり気に入りました。
既に、彼等の2ndも安価で手に入れていますので、楽しみにして聴いてみます。
2007-12-05
John David Souther / Border Town - The Very Best Of J.D. Souther (2007)

John David SoutherはThe EaglesやLinda Ronstadtと親交が深く、特にThe Eaglesとは彼等のアルバムに頻繁に参加し、準メンバーみたいな存在だったことは有名です。
John David Southerの1stソロや2ndソロはAOR前のシンガー・ソングライター然とした内容で、3rdソロの"You're Only Lonely"からのAORファンからはあまり受けないような感じがします。
また、The Souther-Hillman-Furey BandもBernie Leadonが在籍していた頃のThe Eagles風でカントリー・フレーヴァーのウエストコースト・ロックといった感じで、これまた、"Hotel California"以降のAORファンには受けないサウンドかも。
そういった意味で、このベスト・アルバムは、"You're Only Lonely"しか知らない人にとっては、John David Southerの歴史を知るうえでは、持って来いのアルバムかも知れません。
私は、とりあえず彼のファンですので、彼のソロ・アルバムは全て持っておりますが、The Souther-Hillman-Furey Bandについては、実は所有しておりません(その昔、アナログ・ディスクは所有しておりましたが、今は持っておりませんし、CDもお金が有って安かった買うかもといったところです)。
したがって、このベスト・アルバムに収められている彼等のナンバー4曲は以前アナログ・ディスクで聴いたはずのナンバーでしたが、殆ど初めて耳にするようなナンバーみたいなものです。
1stの"John David Souther"からは、
1曲目の"White Wing"
2曲目の"How Long"
3曲目の"The Fast One"
4曲目の"Jesus In 3/4 Time"
が収録されておりますが、やはりシンガー・ソングライターといった内容のナンバーで、3曲目は若干カントリー・フレーヴァーのするサウンドですが、メロディはそこそこですし、4曲目はピアノの音がいかしたバラード・ナンバーでAORの香りがするナンバーとなっております。
"The Souther-Hillman-Furey Band"からは、
5曲目の"Pretty Goodbyes
6曲目の"Border Town"
"Trouble In Paradise”からは、
7曲目の"Somebody Must Be Wrong"
8曲目の"Trouble In Paradise"
が収録されており、6曲目あたりはモロウエストコースト・ロックしたメロディアスなナンバーですし、7曲目なんかもAORしたナンバーでいかしておりますし、特に8曲目はカッコ良いロックンロール・ナンバーに仕上がった聴き応えのある曲となっております。
2ndソロの"Black Rose"は、1stに比べるとサウンドも少しはAORっぽくはなってきました。
9曲目の"Faithless Love"
10曲目の"Black Rose"
11曲目の"If You Have Crying Eyes"
12曲目の"Silver Blue"
の4曲が収められております。
10曲目はかなりAORしたメリハリのあるナンバーで、バックのDanny KootchやWaddy Wachtelのギターの音はとてもカッコ良いです。
11曲目は、Linda Ronstadtとのデュエット・ナンバーで、このナンバーもとてもAORしておりますし、Andrew GoldとGlenn Freyのギターもなかなかです。
12曲目はアコースティカルなメロディアスなナンバーで、Stanley Clarkeのウッド・ベースが最高です。
3rdソロの"You're Only Lonely"からは、
13曲目の"You're Only Lonely"
14曲目の"'Til The Bars Burn Down"
が収録されております。
13曲目はもうコメントは必要じゃないですね。
不満なのは、3rdソロに納められていた"The Last In Love"がこのベスト・アルバムに収められていないことでしょうか。
4thソロの"Home By Dawn"からは、
15曲目の"Say You Will"
16曲目の"Go Ahead And Rain"
17曲目の"I'll Take Care Of You"
ラスト・ナンバー18曲目の"All I Want"
が収録されております。
15曲目は再びLinda Ronstadtとのデュエット・ナンバーです。
16曲目は"You're Only Lonely"タイプのメロディアスなAORナンバーで、AORファンに良く知られたナンバーです。
17曲目の"I'll Take Care Of You"は"The Last In Love"に似たピアノ主体のメロディアスなバラード・ナンバーで、AORファンには堪らないナンバーだと思います。
ラストの18曲目のピアノ主体のメロディアスなバラード・ナンバーですが、出来は17曲目の方が若干良いかも。
あと、どうせベスト・アルバムを出すのであれば、未発表曲とかライヴ演奏の曲とかを収録して欲しかったですね。
2007-12-04
Paulinho Da Costa / Breakdown (1991)

Paulinho Da Costaのアルバムといえば、Bill Champlinが"Seeing Is Believing"というナンバーで参加した1979年の"Happy People"というアルバムが熱心なAORファンに有名ですが、今回紹介します"Breakdown"というアルバムも全曲ヴォーカル入りナンバーで、曲によってはかなりAORしているナンバーもあり、"Happy People"にも引けはとらない出来となっております。
でも、AmazonにもHMVにもカタログとして掲載されておりませんので、手に入れたいと考えていらっしゃる方は、方々の中古ショップで探す必要があると思います。
はっきり言って、かなり良く出来たアルバムだと思います。
ヴォーカルには、Bill Champlinほどの有名人はおりませんが、Marsha Skidmoreという女性ヴォーカルが何曲か歌っておりますが、これら全ての曲は最高のAORナンバーとなっており、かなりの聴きものです。
バック・ミュージシャンは、ギターにPaul Jackson,Jr.、Carlos Rios、キーボードにGeorge Duke、ベースにNathan East、Marcus Miller、トランペットにHerb Alpertといったところが参加しております。
1曲目の"Say It Now, "Freedom""は、軽快なでファンキーなナンバーですが、結構いかしてます。
ヴォーカルは、Jimmy Varner、Darryl Phinnessee、Peter Canadaといった3人がたんとうしており、3人3様のヴォーカル・スタイルと3人によるコーラスがとても良いです。
2曲目の"One Step Two Step"はとてもトロピカルしたサウンドです。
ヴォーカルはMarsha Skidmoreで、かなり歌は上手いです。
3曲目の"Guaruja"も2曲目と同様トロピカルなサウンドです。
特にスティール・ドラムの音が雰囲気を盛り上げています。
4曲目の"I Believe You"はMarsha Skidmoreがヴォーカルを担当しておりますが、これはまさにAORナンバーでしょう。
あの"Seeing Is Believing"に劣らないナンバーで、メロウかつメロディアスで申し分ないですね。
ギターのPaul Jackson,Jr.のギターとNathan Eastのベースも最高です。
一押しのナンバーです。
5曲目の"Sabor Latino"はタイトルどおりラテン・フレーヴァー溢れるナンバーです。
楽しさいっぱいのナンバーです。
6曲目の"Let's Stay Friends"では、Carlos RiosのギターとHerb Alpertのトランペットを聴くことが出来ます。
このナンバーもミディアム・スローのAORナンバーで、かなりいかしてます。
ヴォーカルはPeter Canadaで、Peterというから男性だと思いますが、ファルセットが最高の声の持ち主です。
7曲目の"No Way Out"は同じくPeter Canadaのヴォーカルによるナンバーですが、ちょっとばかりファンキーな、これもメロディアスなナンバーです。
8曲目の"This Love's For Keep"は都会的なメロウなファンクといったナンバーです。
ヴォーカルはJimmy Varnerで、こういったファンキーなナンバーにはとても似合う声となっております。
9曲目の"Real Love"は再びMarsha Skidmoreによるヴォーカルで、このナンバーもメロディアスなバラードで、とてもAORしております。
バックのGerald Albrightのソプラノ・サックスが雰囲気いっぱいです。
これも良く出来たナンバーです。
10曲目の"You Can Love Me"はミディアム・テンポのナンバーで、軽めのラップとコーラスのコラボがとてもピッタリのナンバーです。
11曲目の"Going North"はPaulinho Da Costaのパーカッションを前面に出したナンバーとなっております。
彼のいろいろなパーカッションの音を満喫出来ます。
ラスト・ナンバーの12曲目"Exotica"も11曲目同様にPaulinho Da Costaのパーカッションが満喫出来ます。
ラテン・フレーヴァーが溢れたナンバーで、パーカッショニストPaulinhoの面目躍如といったところでしょうか。
冒頭にも申し上げましたが、この"Breakdown"ですが、AORのアルバムとしても結構聴けます。
2007-12-02
Paul Speer / Collection 991 - Music + Art (1992)

ですから、中古屋さんで、ギター・インスト物のCDが安価で売られていた時は、全く知らないアーティストでも、どんどん買ってしまいます。
今回紹介するPaul Peerなる人物も全く知らないアーティストでしたが、レーベルがMIRAMAR Recordingsということと価格が580円だったということで購入しました。
このレーベルはスムース・ジャズのレーベルですので、音も軽めのフュージョン・タイプと思っておりましたが、これが最高にロックした(といってもハードではないですし、速弾きでもありませんが)ギターの音色でした。
弾き方のアプローチがロック的なんですね。
収められているナンバーも自身のオリジナル・ナンバーですが、かなりいかしてます。
1曲目の"Allegretto In E"はとてもブルージーなギターが印象的なナンバーです。
テクニックもあるし、かなり良いです。
2曲目の"Andantino"はクリアなギターのトーンがとても良いです。
パーカッションの音により全体の曲調としてはエスニックな香りもしますが、じっくりと聴かせるナンバーに仕上がっております。
3曲目の"Allegro Con Brio"はバックのオルガンとギターの絡みがカッコ良いナンバーです。
ロック・フィーリング溢れたギターが最高のナンバーとなっています。
4曲目の"Adagio Dolente"はバックのピアノが美しいバラード・ナンバーです。
伸びのあるギターのトーンといい、メロディアス度といい、このナンバーは一押しです。
ギターの音は、本当にロック的です。
素晴らしいナンバーです。
5曲目の"Moderato Indigo"はシャッフルしたリズムがご機嫌なファンキーなナンバーです。
バックのキーボードの音がとても印象的なナンバーです。
また、スキャットみたいな女性ヴォーカルがとてもファンキーさを醸し出しています。
6曲目の"Larghetto Con Forza"もメロディアスなバラード・ナンバーです。
最近のMichael Thompsonのギターの音色にも似たナンバーで、壮大さを感じさせる曲となっております。
バックのピアノとかベースの音はジャジーですが、ギターの音色はロック的ですね。
ラスト・ナンバーの7曲目"Acoustic Reprise / Allegretto"はタイトルどおりアコースティック・ギターのナンバーですが、バックのハーモニカがとてもブルース・フィーリングを感じさせてくれています。
このアルバムは、フュージョン・ファンだけでなく、ハードロックのギター・インスト物を良く聴かれる方にもお薦めのアルバムです。
2007-12-01
Peter Cupples / Half The Effort, Twice The Effect (1984)

この2ndと1stが本国で最近CD化され、めでたく日本でもA Little Prayer For Your Lifeというインディ・レーベルから国内仕様盤でCDが出されました。
私はこの2枚とも手に入れましたが、出来としてはこの2ndの方が相当出来が良いと思いますね。
先ず、プロデューサーですが、あのBoz Scaggsの名盤"Silk Degrees"をプロデュースしたLouie Sheltonが担当しております。
コンテンポラリーなAORで、私が大好きなサウンドです。
ギターとキーボードのアンサンブルが素晴らしい少しばかり産業ロックの香りがするサウンドは堪らないです。
1曲目の"Don't You Leave Me Now"はギターのオーヴァー・ダビングがカッコ良い若干ハードめのメロディアスなナンバーです。
もうこの1曲目から大好きな音で始まります。
ほぼ産業ロックしたナンバーで、言うことないですね。
特にギター・ソロは圧巻です。
2曲目の"Let Me Crawl"は美しいキーボードの音から入るバラード・ナンバーです。
とにかくメロディが良いです。
コーラス・ワークも素晴らしいですし、どことなくDavid Robertsのアルバムでも聴いているようです。
3曲目の"Love Of Another World"はサックスの音がアクセントとなったミディアム・テンポのメロディアスなモロAORといった感じのナンバーです。
伸びのあるPeter Cupplesのヴォーカルが良いですね。
4曲目の"Just Can't Live"は盛り上がりのあるバラード・ナンバーです。
とてもいかしたAORナンバーです。
5曲目の"Never Mind"はどこか聴いたことのあるナンバーだと思ったら、MAXUSの"Nobody Business"を改作したものでした。
このナンバーでもキーボードが最高の音を出しております。
6曲目の"Party Lights"はメリハリのあるサウンドのポップなAORナンバーといったところでしょうか。
出来もかなり良いです。
7曲目の"In The Pitts"は出だしのギター・ソロがとてもファンキーで都会的な音のアーバン・ソウルのナンバーです。
ギターのカッティングといい、全体のサウンドといい、もう堪らないほどいかしてます。
途中のギター・ソロは最高です。
8曲目の"Sitting Here"はゆったりと流れるバラード・ナンバーです。
バックのベースの音がとても良い雰囲気を醸し出しています。
9曲目の"Do You Still Remember Me"もバックの音がエレクトリックな感じのナンバーです。
でも、曲全体はミディアム・テンポのメロディアスなナンバーです。
ラスト・ナンバーの10曲目"On The Run"は再び産業ロック風のナンバーです。
このPeter Cupplesの"Half The Effort, Twice The Effect"ですが、ほぼ全曲良く出来たナンバーばかりで、私としては、産業ロックの香りがするキーボードとギターが主体となったナンバーが特に気に入りました。
今まで、本国オーストラリア盤を高い金額で購入された方にはガッカリかも知れませんが、未だ購入されていなかった「あなた」にとっては、とても嬉しい日本盤(直輸入仕様)のCD化だと思います。