2008-03-30
Peter Friestedt / The LA Project (2002)

最近は、ほかにたくさん欲しいCD(これがメロディック・ロック系のものが多い)があって、発売当時に彼の1stを聴いた時の印象が薄く、この2ndを買うのを躊躇っていたというか、その内手に入れようと考えておりましたので、なかなか手が回りません(というかお金が回りませんといった方が良いかも)といった感じでしたので、1stを最初に聴いた時の印象を確かめてから、この2ndを手に入れようと考えました。
ただ、巷の話では、2ndの方が良いという声も聞こえたたりしておりますし。
ということで、棚から引っ張り出してきたのが、本日紹介する1stの"The LA Project"です。
印象が薄かったということで、購入した当時は、1度か2度しか聴いておりません。
Peter Friestedtはスウェーデンのギタリストで、このアルバムは、彼のギターを主体にL.A.の豪華スタジオ・ミュージシャンが参加しております。
特にヴォーカル陣は、Bill Champlin、Bill Cantos、Joseph Williams、Michael RuffなどAORファンが泣いて喜びそうな人たちばかりです。
バック陣もYellowjacketを始めL.A.のトップ・ミュージシャンが集まってきております。
1曲目の"Livin' In Your Eyes"の前奏を聴いたとたん、これはMichael McDonaldかThe Doobiesといった感じのナンバーですし、ヴォーカルは耳慣れたあのBill Champlinでした。
あまりにもMichael McDonaldした感じの曲でオリジナリティに?という感じでしたが、良くきいてみると、曲もメロディアスでこなれているし、これはこれでとても良いかな、とも思いましたが。
2曲目の"Peace Of Mind"の前奏は最高にいかしており、ちょとばかり、Steely Dan風なところもありますが、これはかなり良く出来たナンバーだと思います。
ヴォーカルはBill Cantosが担当しておりますが、これがまた、このナンバーにピッタリで、ご機嫌ですね。
3曲目の"Only Prayer"はMichael Ruffのピアノとヴォーカルが聴けるメロディアスなバラード・ナンバーですが、このナンバーはかなり出来も良いですね。
Brandon Fieldsのサックスの音といい、Michael Ruffのヴォーカルやピアノなんかも艶があり、最高のバラードとなっております。
4曲目の"Got To Find It"はJoseph Williamsのミディアム・スロウのAORナンバーです。
ゆったりした感じのナンバーです。
5曲目の"Time To Play"は再びBill Champlinのヴォーカルによる、若干ジャジーなナンバーです。
バックがYellowjacketだけあり、フュージョンっぽさもあり、とてもご機嫌なナンバーとなっております。
6曲目の"All Alone"はPeter Friestedtのアコースティック・ギターによるハートウォーミングなナンバーです。
7曲目の"Take A Little Chance"はBill Champlinのソウルフルなヴォーカルが生きた若干ファンキーなナンバーです。
このナンバーでは、Peterのギターもかなり聴かせてくれておりますし、Michael Ruffのピアノが最高です。
8曲目の"Storyteller"はインスト・ナンバーで、Russell Ferranteのフェンダー・ローズやJimmy HaslipのベースなどYellowjacket勢にBob Mintzerのテナー・サックスなど、スムース・ジャズそのもののナンバーとなっております。
ラスト・ナンバーの9曲目"Peace Of Mind II"は2曲目の続編といったナンバーですが、曲の最初の部分は、とてもメロディアスなバラード風で、途中で転調し、Steeldy Dan風なサウンドに変わります。
全曲を聴いてみて、出来としては悪くはないし、平均的以上だと思いますが、でも、やっぱり印象が薄いというか、1曲目がMichael McDonaldしているということが強烈で他のナンバーの影が薄いのかなー?
でも、改めて聴いて、3曲目がこんなに出来が良かったのか、ということに気付きました。
さて、2ndはどうしょうかな?
2ndの方が出来が良いと聞いているし、とりあえず、購入リストには入れておきます。
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2008-03-29
Lionheart / Hot Tonight (1984)

本当に、最近は、メロディアスハードの過去の音源の再発が多くなりました。
Retrospect Recordsを始め、こういったインディ・レーベルからの再発ですが、先ずメジャーじゃ無理なんでしょうね。
このLIONHEARTも昔はメジャーのCBSでしたが、今回のCD化にあたっては、Sony/BGMからライセンスを得てのインディ発売となっております。
こういったインディ・レーベルはいつ潰れるかわかりませんので、発売された時に購入しないとその後手に入らないということもままあります。
以前、REWIND Recordsからi-TenとかKick AxeなどがCD化されましたが、今じゃ高値の花となっております。
LIONHEARTには、その後Praying Mantisに参加するDennis Strattonが参加していたことで有名なバンドですが、冒頭にメロディアス・ハードロックと紹介しましたが、ハードさはそうでもなく、産業ロックを若干ハードにしたようなサウンドとなっており、とても聴きやすいサウンドです。
1曲目の"Wait For The Night"はキーボード主体のほぼ産業ロックしたメロディアスなナンバーです。
曲にフックもあり、サビの部分は最高で、このアルバムの一押しです。
また、AORアルバムで良くサックスを吹いているGary Herbigのプレイもかなりいかしてます。
2曲目のタイトル・ナンバー"Hot Night"は、出だしのギターのリフがカッコ良い、メロディアス・ハードのナンバーです。
このバンド、コーラスワークも良いですね。
3曲目の"Die For Love"は、TOUCHにも通じる産業ロックしたナンバーです。
メロディも良いですし、曲全体がカッコ良いといったナンバーです。
途中のギター・ソロはもう最高ですね。
4曲目の"Towers Of Silver"は、Bon Jovi風のメロディックなナンバーです。
曲の感じもポップでなかなかだと思いますね。
5曲目の"Don't Look Back In Anger"もキーボードとギターで構成されたメロディアスな産業ロック風のナンバーです。
このナンバーも1曲目に負けないくらい良く出来たナンバーです。
6曲目の"Nightmare"はミディアムテンポのメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
このナンバーも全体的にカッコ良さが目立っております。
7曲目の"Living In A Dream"は美しいピアノの音から入るバラード・ナンバーです。
ホント、コーラスワークは素晴らしいです。
8曲目の"Another Crazy Dream"もBon Joviスタイルのメロディック・ロックしたナンバーです。
このナンバーでも、Gary Herbigのサックス・プレイが光っております。
ラスト・ナンバーの9曲目"Dangerous Game"はメロディアスなギターの音から始まるナンバーで、曲の出来も良いです。
産業ロックを幾分ハードにしたようなナンバーですが、とてもカッコ良いという表現がピッタリです。
メロハー・ファンはもちろん、産業ロック・ファンにお薦めの1枚です。
2008-03-28
Fireflight / Unbreakable (2008)

そしてこのバンドも米国はフロリダ産なんですね。
バンド名は、FIREFLIGHTで、1999年にバンドが結成され、2006年に1stアルバム"THE HEALING OF HARMS"が出され、本日紹介するこの"Unbreakable"が彼らの2ndアルバムとなっております。
女性2人と男性3人のグループで、もちろん、リード・ヴォーカルをとっているのは、Dawn Richardsonという女性で、もう一人の女性は、Wendy Drennenでベース・ギターを担当しております。
Evanescenceを引き合いに出すほど、サウンドは美メロのエモーショナルなゴス・ロックです。
Dawnの高音で歌っているところなんかEvanescenceのAmy Leeと同じくらい魅力的です。
1曲目のタイトル・ナンバー"Unbreakable"からちょっとばかり翳りのあるメロディアスなナンバーで、ヒット・ポテンシャルの高いナンバーとなっております。
このナンバーは、それこそEvanescenceと対を張る、そんな出来が良いナンバーです。
2曲目の"You Gave Me A Promise"はUKやフィンランド辺りのゴス・ロックに通ずるナンバーで、バックの音も結構メタリックです。
3曲目の"Brand New Day"はヴァイオリンの音を効果的に使ったメロディアスなバラード・ナンバーとなっております。
ホント、メロディアスです。
4曲目の"The Hunger"はUK産ギター・ポップに通じるラウドなギターをフィーチャーしたメロディックなナンバーとなっております。
5曲目の"Stand Up"は出だしのギターのリフがカッコ良いナンバーで、このナンバーもEvanescence風にカッコ良く仕上がっております。
6曲目の"Forever"は、タイトルから想像出来るとおりメロディアスなバラード・ナンバーです。
翳りがあってメロディが美しい、これはゴシック・ロックにとって必要不可欠な要素ですが、このバンドのサウンドにはそれが完全に当てはまっています。
7曲目の"Go Ahead"も出だしのギター・リフがいかしたナンバーで、ゴシックしております。
8曲目の"The Love We Had Before"はメタリックなギターの音から始まるナンバーです。
このナンバーでは、Dawnとギター担当のJustin Coxもヴォーカルで参加しております。
いたってノーマル・ヴォイスで歌っておりますが、結構歌も上手いです。
このナンバーの出来もかなりのものです。
9曲目の"So Help Me God"もメロディックなゴス・ロックです。
ラスト・ナンバーの10曲目"Wrapped In Your Arms"はアコースティカルなナンバーです。
でもサウンド・アプローチはあくまでゴス風です。
それにしても、このFIREFLIGHTってかなり良く出来たメロディを奏でるバンドですね。
Evanescenceが好きなら、また、フィンランド産のゴシック・ロックが好きなら、先ず間違いなく気に入るアルバムだと思いますね。
2008-03-25
Stan Meissner / Undertow (1992)

以前にIsland Recordsから1983年の1st"Damgerous Games"と1986年の2nd"Windows To Light"がリ・イッシューされておりましたが、こちらの方は既に廃盤となっていてかなりの貴重盤となっております。
私は、"Dangerous Games"は持っておりますが、"Windows To Light"は所有しておりませんので、」是非、再CD化して欲しいと常々思っているのですが。
Stan Meissnerは、Celine Dion, Eddie Money, Rita Coolidge, BJ Thomas, Alias, Triumphなどの曲を提供するなどカナダのシンガー・ソングライターとして有名なアーティストです。
3枚のソロ・アルバムと2000年にはPeter FredetteとのプロジェクトMetropolisとして"The Power Of The Night"を出しており、その何れ("Windows To Light"は未聴ですが)もが、メロディアスなAOR、ハードポップの内容のアルバムとなっております。
カナダ人アーティストには本当に最高ですよね。
Marc Jordan、Tim Feehan、David FosterのAOR勢を始めLoverboyやPrism、Sagaなどのハードポップ勢などメロディアスを標榜しているアーティスト、バンドが目白押しです。
その中に、このStan Meissnerも入ってきます。
以前にこのブログでも、1stソロの"Dangerous Games"を紹介しましたが、今回の"Undertow"もとても素晴らしい内容となっております。
1曲目の"It's No Secret"は前奏のギターがカッコよいハードポップのナンバーです。
このギターもStan Meissnerが弾いておりますが、なかなかです。
ポップでメロディアスでこれぞ産業ロックといった感じのナンバーです。
2曲目の"River Of Fire"はミディアム・スロウのメロディアスなAOR調のナンバーです。
Stan Meissnerのヴォーカルがいかしてます。
サビのメロディはとても良いです。
3曲目の"No Way Out"はとてもポップなナンバーで、このアルバムの中でも出来はかなり良いです。
とにかく曲の雰囲気が最高です。
4曲目の"Someone Like You"というタイトルで思い出すのは同じカナダ人AORアーティストDavid Robertsの同名異曲のナンバーですが、Davidのナンバーはロマンティック・ハードネスを感じさせるAORでしたが、このStanのナンバーはメロディアスなバラード・ナンバーとなっております。
結構雰囲気のあるナンバーです。
5曲目の"If It Takes All Night"は同じカナダ人アーティストのTim Feehanを思い起こすようなポップで適度にハードなナンバーです。
メロディアスなAOR調のハードポップしたナンバーとなっております。
6曲目の"Shelter In The Heart"はミディアム・スロウのメロディアスなナンバーで、哀愁度の高いフックに満ちたナンバーです。
このアルバムの一押しか。
7曲目の"Day After Day"といえば、すぐにBadfingerを思い出してしまいます。
タイトルとアーティストの結びつきって、ホント、凄いというか、怖いですよね。
ということは関係ありませんが、このStanのナンバーも出来はかなりのものです。
フックに満ちたメロディアスなハードポップしたナンバーとなっております。
バックのギターの音がとてもカッコ良いですし、コーラス部分はこれまたエラくカッコ良いです。
8曲目の"When I Look In Your Eyes"は、これはもう殆どAORしたナンバーですね。
このナンバーもメロディアス度も高く、出来もかなり素晴らしいです。
9曲目の"I Don't Believe It's Over"は結構盛り上がりのあるパワー・バラードといった感じのナンバーです。
ラスト・ナンバーの10曲目"The Lucky One"はアコースティカルなバラード・ナンバーとなっております。
この"Undertow"ですが、日本では、CRUISIN' MUSICで売っておりますので、ご興味ある方はどうぞ。
かなりお薦めです。
それにしても、"Windows To Light"の再CD化はないのでしょうか?
2008-03-24
Bert Heerink / Storm Na De Stilte (1995)

実は、私、この人の声は聴いたことがありましたが、全く名前には記憶にありませんでした。
ハードロック・メロディック・ロックのファンであれば、もうピンと来ている人もいらっしゃると思います。
まあ、私は、彼が在籍したバンドのCDは持っておりますが、それほど熱心なファンではありませんでしたので、彼の名前が素通りでした。
このバンドはヴォーカリスト(Bert Heerink)よりギタリストの方が有名で、バンド名もこのギタリストの名前を冠しておりました。
そうです、Vandenbergのヴォーカリストなんですね。
そのBert Heerinkの1stソロ・アルバムが本日紹介する"Storm Na De Stilte"です。
このアルバム、市内のリサイクルショップで300円くらいで購入したものです。
もちろん、アーティスト名に記憶がありませんでしたので、いわゆる、ジャケ買いですが、表ジャケットというより裏ジャケットに写る写真がどこかAORっぽかったからです。
で、このアルバムですが、全曲、Bertの母国語で歌われておりますが、知っているナンバーのカヴァー・ソングを集めたものとなっております。
全曲タイトルは母国語に変更されておりますが、収録ナンバーを紹介しますと、
1 The Heat Is On
2 Isn't It Time
3 Black Velvet
4 Heaven
5 More Than A Feeling
6 Brother Louie
7 The Boys Of Summer
8 Burning Heart
9 Big Log
10 Dust In The Wind
11 Time Stood Still
12 St. Elmo's Fire
となっております。
タイトルを見ると判るとおりAORからハードロックのナンバーまで幅広く選曲されております。
原曲がメロディアスなナンバーばかりですので、このカヴァー・アルバムもそういった作りになっており、AORとしては幾分ハードではありますが、ハードロックといった感じはあまりありませんね。
1曲目は、Glenn Freyのカヴァーです。
オリジナルに近いアレンジでバックのサックスが良いですね。
2曲目はRay Kennedyのカヴァーです。
オリジナルはDavid Fosterによるプロデュースのメロディアスなバラード・ナンバーでしたが、Bertのヴァージョンもそこそこの出来となっております。
3曲目のオリジナルは私は存じ上げておりませんが、結構ブルース・フィーリング溢れたナンバーとなっております。
4曲目も聴いたことはありますが、誰がオリジナルかはちょっと判りませんが、とてもメロディアスなバラード・ソングで、ほぼAORした作りとなっております。
5曲目はもちろんBostonがオリジナルですが、やはりTom Scholtzのアレンジ・プロデュース、さらにはBrad Delpのヴォーカルには到底及ばないですが、良く知っているナンバーですし、まあ、これもありかと思います。
演奏はそこそこ聴けますが、ヴォーカルはBrad Delpの足元にも及びませんね。
Bertには気の毒ですが、というよりどんなヴォーカリストもそうですが、このナンバーにピッタリなヴォーカリストは、もちろん、Brad Delpしかおりません。
6曲目はThe Storiesのカヴァーです。
このナンバーはオランダ語があまり合っていないような感じで、やはりオリジナル・ヴァージョンの方が良いですね。
7曲目はDon Henleyがオリジナルのナンバーです。ほぼオリジナルどおりのアレンジで、出来も良いと思いますね。
8曲目はVandenbergのナンバーで、焼き直しといった感じでしょうか。
アコースティカルなメロディアスなパワー・バラードのナンバーで、出来もかなり良いですね。
9曲目はRobert Plantがオリジナルのナンバーです。
このナンバーはオリジナルの良さで持っているという感じです。
"More Than A Feeling"同様Bert Heerinkの歌唱力では、Brad DelpやRobert Plantといった偉大なヴォーカリストに敵う訳がありません。
10曲目はKansasがオリジナルです。
アレンジを相当変えておりますが、こうすることによりBertのヴォーカルも生きており、このナンバーの出来はかなり良いと思いますね。
11曲目はBad Englishがオリジナルのナンバーです。
このナンバーはオリジナルと同じくらい出来は良いかも。
ラスト・ナンバーの12曲目はもちろんJohn Parrがオリジナルのナンバーです。
このナンバーもオリジナルからあまり変わっておりませんので、すんなり耳に馴染んできます。
まあ、企画モノのアルバムだと思えば結構聴けますし、知っているナンバーばかりですので安心して聴くことができます。
2008-03-23
Stun Leer / Once (1998)

TOUCHはJourney、Styxなどのアメリカン・プログレハードの流れを汲むいわゆる産業ロック然としたサウンドを聴かせてくれましたが、このSTUN LEERはメロディアス・ハードロックした内容となっております。
収められているナンバーは、バンド・メンバーの、Doug Howard (Vo)、Paul Michael (B)、Michael McCabe (G)の3人により書かれているが、どれもがメロディアスないかしたロック・チューンとなっております。
1曲目の"Love Is A Liar"は、これぞメロディック・ハードといったご機嫌なナンバーです。
厚みのあるギターの音が何とも言えないですね。
2曲目の"Go, Don't Go"は、このCDの発売元のMTMのコンピレーション・アルバム"MTM-Compilation Vol.2"で紹介されたナンバーです。
キャッチーなメロディック・ロックのナンバーです。
Doug HowardのヴォーカルもTOUCHの時と同じくパワフルです。
3曲目の"If You Want Love"は、メロディアスなバラード・ナンバーです。
フックに満ちたナンバーで、もう何も言うことがないですね。
4曲目の"Eye To Eye"は、TOUCHタイプのハードポップしたナンバーです。
とても聴きやすいナンバーで、良い意味でコマーシャリズムのナンバーです。
5曲目の"Foolin'"もメロディアスなバラード調の出だしから始まるナンバーですが、本編では、結構ロックを感じさせるナンバーとなっております。
6曲目の"No Words Can Say"は盛り上がりのあるメロディアスなナンバーで、出来もそこそこです。
ギター・ソロはかなりカッコ良いです。
7曲目の"Come To Me"のメロディはちょっとイマイチといった感じですが、全体的にはポップに仕上がっています。
8曲目の"All The King's Horses"はStun Leerというバンドを良く表したメロディックなハードロック・ナンバーとなっております。
9曲目の"Hungry Eyes"もTOUCHタイプの産業ロックしたナンバーとなっております。
ラスト・ナンバーの10曲目"Deliver"はこのアルバムの中でもかなり良く出来たナンバーで、ポップかつメロディアスなナンバーとなっております。
全体的に曲の出来・不出来はありますが、メロディック・ロックのアルバムとしては、平均的なレヴェルは超えていると思いますし、TOUCHにいたDoug Howardが在籍したバンドということで、私は結構好きですね。
2008-03-22
Jim Horn / Work It Out (1990)

こう書いた訳は、それ以前に、知らずに耳にしていたことが後からわかったからです。
例えば、The Beach Boysの"Pet Sound"やThe 5th Dimenshionの"Up, Up And Way"などで無意識のうちに聴いていたわけです。
Jim Hornは、George Harrisonのほか、John Lennon、Paul McCartney、Ringo Starrの4人の元The Beatlesのバックを務めたことで有名ですが、そのほかSteely Dan、Toto、The Rolling Stone、Boz Scaggs、Christopher Crossなど大勢のアーティストと共演しております。
そういう意味で、Tom Scottと同じくらい引っ張りだこのセッション・ミュージシャンです。
彼は、1972年に1stアルバム"Through the Eyes of a Horn"を、1973年に"Jim's Horn"を、1988年に"Neon Nights"を発表しております。
また、20Christmas With Jim Horn01年には、"A A Beatles Tribute"、"A A Tribute to John Denver"、"The The Hit List"、"Christmas With Jim Horn"と4枚のアルバムを立て続けに出しております。
そして、今回紹介するアルバムは、Jimの1990年の4thアルバム"Work It Out"です。
このアルバムのエグゼクティヴ・プロデューサーはJim本人となっておりますが、それぞれのナンバーはいろいろな人が務めています。
タイトル・ナンバーの1曲目"Work It Out"では、Jeff Lynneがプロデュースしており、また、ギターとピアノを担当しております。
Tom Pettyがリズム・ギターを担当し、もうこれは、The Traveling Wilburrysそのものといっても良いナンバーです。
2曲目の"Take Away The Sadness"はRichard Tandy (ex E.L.O.)とJim Hornという珍しい組合せにより書かれたナンバーで、George Harrisonのスライド・ギターのソロがふんだんにフィーチャーされたメロディアスなバラードです。
3曲目の"Nightwalk"は、David Paich (ex TOTO)とJim Hornのペンによるナンバーで、Victor AnthonyのヴォーカルをフィーチャーしたファンキーなAORナンバーとなっております。
4曲目の"My Reggae Love"もDavid Paichとの共作のナンバーです。
このナンバーのバックは、Steve Lukather、David Hungate、Jeff Porcaro、David PaichとTOTOのメンバーが総動員されております。
TOTOの"Africa"にインスパイアされたようなナンバーで、4thアルバムに入っていても違和感はないかも。
Steve Lukatherのレゲエ調のギターのカッティングがいかしてます。
5曲目の"Rio Sunrise"はSteve PorcaroとJoseph Williamsのペンによるナンバーです。
このナンバーでもTOTOが全面的にバックアップしております。
ゆったりとしたメロディアスなナンバーで、かなりいかしてます。
バックのスキャットはJoseph Williamsが担当しております。
6曲目以降は、Jimと昔からの付き合いがあるマッスル・ショールズのミュージシャンとの共演となっております。
その6曲目"Nightingale"はJimのフルートをフィーチャーしたフュージョン・タッチのナンバーとなっております。
サックスだけじゃなく、フルートもいけますね。
また、このナンバーでギター・ソロを披露しているLarry Byronのテクニックも最高です。
7曲目の"Travelin' Man"は伸びのあるJimのサックス・プレイがいかしたナンバーとなっております。
8曲目の"Nightshift"はミディアム・スロウのメロディアスなナンバーで、かなりいけます。
9曲目の"Slow Train To Memphis"はちょっとばかりファンキーでご機嫌なナンバーです。
バックのオルガンといい、ギターの音色といい、最高です。
ラスト・ナンバーの"Memphis Rendezvous"はご機嫌なロックンロール・ナンバーです。
Jim Hornもバックの演奏の最高にノッテます。
このアルバムのジャケットの中を見ると、Jim Hornとこのアルバムで演奏しているミュージシャンとのショットが5枚のっておりますが、メンバーを眺めるとJim Hornの人脈は本当に広いですね。
2008-03-20
Dare / Beneath The Shining Water (2004)

中心人物は、Darren Whartonで、彼は元Thin Lizzyで1983年のラスト・アルバム"Thunder & Lightning"にキーボード・プレイヤーとして参加しました。
その後、1989年にDAREを結成し、"Out Of The Silence"、1991年に"Blood From Stone"、1998年に"Calm Before The Storm"、2001年に"Belief"を発表し、最近では、2005年に"The Power Of Nature (Live in Munich)"を、さらに今年になって"Arc Of Dawn"を発表しております。
それにしても、このDarren Whartonが書くナンバーは、本当にメロディアスです。
1曲目の"Sea Of Roses"なんて、タイトルも美しいですが、曲も美メロです。
抒情的なメロディには、もう何も言うことがありません。
途中のギター・ソロも最高です。
2曲目の"Days Gone By"でもDarrenのヴォーカルは素晴らしいですね。
美メロにピッタリのエモーショナルな歌い方には敵わないですね。
3曲目の"Silent Hills"はDarrenの美しいピアノから入るバラード・ナンバーです。
メロディアスです。
タイトル・ナンバーの4曲目"Beneath The Shining Water"も3曲目同様Darrenのピアノの音から入るナンバーですが、メロディアス度は3曲目以上です。
とても盛り上がりのあるバラード・ナンバーで、このアルバムの一押しです。
DAREのバラード・ナンバーはとても美しく素晴らしいものが多いですが、このナンバーはその中にあっても出来はピカイチです。
5曲目の"The Battles That You've Won"はミディアム・テンポのメロディアスなナンバーです。
Darrenのヴォーカルには味があります。
6曲目の"Allowed To Fall"もDAREお得意のバラード・ナンバーです。
これまた、素晴らしいナンバーです。
7曲目の"I'll Be The Wind"も、ホント洒落たタイトルですよね。
「風になりたい」というタイトルにピッタリのナンバーです。
メロディといい、演奏といいタイトル・イメージどおりのナンバーとなっております。
8曲目の"Where Darkness Ends"はミディアム・スロウのなんとなく重厚な感じのナンバーです。
結構聴き入ってしまうナンバーです。
9曲目の"Storm Wind"はバックの演奏、特にギターの音がとてもいかしてます。
このナンバーも重厚さを感じます。
ラスト・ナンバーの10曲目"Last Train"もミディアム・スロウのメロディアスなナンバーです。
ハードロック・ファンには、ちょっと静か過ぎて飽きるという方もいらっしゃるかも知れませんが、メロディ・マニアにはかなり受ける内容だと思います。
美メロのオンパレードです。
2008-03-18
Kevin Chalfant / Fly 2 Freedom (2007)

Steve Perry脱退後、Steve Augeriが後釜に据えられたけど、本日紹介するアルバムを聴くと、Kevin Chalfantの方がしっくりする感じがしますね。
まあ、1994年ころに一度はJourneyに加入するのでは?といった情報も流れたようですが、1996年の"Trial By Fire"でSteve Perryが復帰してその話も流れたとか。
Kevin Chalfantは1982年に産業ロック・バンド707に参加して、同年発表された3rdアルバム"Mega Force"で注目を浴びるようになりました。
その後、1990年に元JourneyのGregg Rolie、Ross Valory、Steve SmithらとTHE STORMを結成し、1991年に"The Storm"、1995年に"Eye Of The Storm"の2枚のアルバムを発表した後解散となってしまいました。
このThe Stormには、元Journeyのメンバーが3人もいたこともあって、モロ、Journey風の産業ロックのサウンドを聴かせてくれていました。
このThe Stormの1stは本当に良く出来た産業ロックのアルバムでした。
また、2000年に発表されたThe V.U.は80年代後半にRoss Valoryと組んで録音したアルバムで、ギターはY & TのSteff Burnsが担当しておりました。
このアルバムも最高にいかした産業ロックのアルバムでしたね。
さらに、ギタリストのJosh Ramosと組んでTwo Firesを結成し、2000年に"Two Fires"、2002年に"Ignition"の2枚のアルバムを発表しております。
最近では、2006年のShooting Starのヴォーカリストとして、"Circles"というアルバムに参加しております。
また、ソロ活動としては、1997年に"Running With The Wind"を発表し、今回の"Fly 2 Freedom"となります。
で、本日紹介する"Fly 2 Freedom"は全曲Journeyのナンバーを集めたカヴァー・アルバムなんですね。
ということで、冒頭の「Journeyからヴォーカリストとしてオファーがあれば、一も二もなく参加する」という話になるわけです。
このアルバムを聴くと、Steve Perryの穴は完全に埋められると思いますね。
全くって言って良いほど、違和感は感じません。
それほど、嵌っています。
ロック・ナンバーもバラード・ナンバーも安心して聴いていられます。
収録されているナンバーは、
1 Don't Stop Believe
2 Separate Ways
3 Who's Crying Now
4 Stone In Love
5 Anyway You Want It
6 Faithfully
7 Feeling That Way
8 Anytime
9 Just The Same Way
10 Lights
11 Where Were You
12 Open Arms
13 Send Her My Love
の全13曲です。
とにかく楽しめる1枚です。
Journeyファン、産業ロック・ファンにはとてもお薦めです。
2008-03-17
Babe Ruth / Babe Ruth (1975)

本日紹介するのは、彼らの1975年の3rdアルバムで、タイトルも"BABE RUTH"です。
英国ハーヴェスト・レーベルといえば、Pink Floydを代表するように1970年代はプログレの一大レーベルでした。
もちろん、Electric Light Orchestraといったポップなバンドも在籍しておりましたが。
で、このBABE RUTHはプログレといえば、そういう感じもしますが、ハードロックといっても間違いないと思いますね。
バンドの特徴は、フロントにJanita 'Jenny' Haanという女性ヴォーカルを据えていることです。
このアルバム・ジャケットでは良くわかりませんが、結構の美人です。
バラード風ナンバーではあまり感じませんが、結構ハードなナンバーでは、Janis Joplinみたいな感じ(雰囲気が)でかなり良いです。
1971年にバンドが結成され、同年にDECCAレーベルから1stシングル"Rupert's Magic Feather" / "Flood"が出されましたが、1972年に英ハーヴェスト・レーベルに移籍し、日の目を見たといった感じでしょうか。
1971年から一度解散する1976年までにシングルを8枚、アルバムを5枚、発表しております。
その後、2006年の初めに再結成し、2007年には、6枚目のアルバム"Que Pasa"を発表しております。
メンバーの中心は、Alan Shacklock(guitars, vocals, organ, percussion, and string arrangements担当)で、殆どのナンバーを書いております。
ハードロック調といいながらもキーボードを担当するSteve Gurlもサウンドの要となっております。
ギターとキーボードを上手く使ってオリジナルなサウンドを構成しております。
音に古さも感じますが、Janita 'Jenny' Haanのヴォーカルといい、ギター、キーボードの音といい、カッコ良さが目立っております。
また、1975-1976には、Bernie Marsden (ex Whitesnake)も在籍しておりました。
1曲目の"Dancer"はキーボードの音がだんだんと大きくなり、ベース、ドラムスさらには結構ラウドなギターが絡みつくといったハード・ロックのナンバーです。
でも、曲の中盤辺りはキーボードを大々的にフィーチャーするなどプログレの香りもプンプンです。
Janitaのヴォーカルも結構力強く、このナンバーは雰囲気Janis Joplin風です。
2曲目の"Somebody's Nobody"は曲の感じがとてもポップなナンバーです。
このナンバーでも、途中のキーボードとギターやその他の楽器の絡みが最高です。
キーボードの音だけだったら、Camelといった感じも。
3曲目の"A Fistful Of Dollars"はウエスタン映画のサントラにも使えそうなインスト・ナンバーです。
と思ったら作曲がEnnio Morriconeで、「荒野の用心棒」のタイトル・ナンバーでした。
でも、とてもカッコ良いです。
4曲目の"We People Darker Than Blue"は、メロディアスで最高にカッコ良いナンバーです。
作者がMayfieldとなっておりますが、Curtis Mayfieldのことでしょうか?
ソウルフルに歌い上げるJanitaのヴォーカルは最高ですし、バックの演奏も素晴らしいです。
5曲目の"Jack O'Lantern"は最高にいかしたロックンロール・ナンバーに仕上がっております。
このナンバーはポップなご機嫌なナンバーで、プログレといった感じは全く感じられません。
6曲目の"Private Number"は、ギタリストのAlan ShacklockとJanitaがデュエットしているミディアムテンポのナンバーです。
キーボードの音だけがプログレした音ですが、全体的にはハードポップしたメロディアスなナンバーです。
7曲目の"Turquoise"はフラメンコ・ギターが最高のナンバーです。
このアルバムの中でも異色のナンバーですが、フラメンコ・ギターはかなり上手いです。
8曲目の"Sad But Rich"はいかにも70年代ロックしたナンバーです。
英国出身とは思えないくらい70年代のアメリカン・ロックしたサウンドだと思いますね。
ラスト・ナンバーの9曲目"The Duchess Of Orleans"は出だしのオルガンの音にプログレを感じさせます。
全体の感じはモロProcol Harumしていて、おそらく彼らの影響を相当受けているのでしょうね。
"A Whiter Shade Of Pale (青い影)"をかなり意識して作っているのではないでしょうか。
オルガン、ピアノ、ギター、ベース、ドラムス、どの音をとっても素晴らしいですし、何といっても、美メロの最高にいかしたナンバーとなっております。
Babe Ruthですが、最近日本で紙ジャケで再CD化されましたが、70年代ロックやプログレが好きな方にはかなりお薦めです。
なくなる前に手に入れた方が良いかも。
2008-03-16
Pseudo Echo / Race (1989)

翌年に"AUTUMNAL PARK"というアルバムを発表し、今回紹介する"Race"は1989年に出された彼らの4thアルバムです。
その後、1990年にバンドは一度解散しましたが、1999年に再結成し、2000年に"TELEPORTER"というアルバム(2枚組で、Disc 1がスタジオ録音、Disc 2がライヴ録音)を出し、2007年までは活動していたようです。
私は、彼らのアルバムは、これと前作のLOVE AN ADVENTURE(1987年発表)"の2枚のアルバムを持っております。
冒頭に、ニュー・ロマンティック・バンドと書きましたが、1stシングルは、モロ、Ultra Voxの影響を受けたような内容だったそうですが、今回紹介します"RACE"にはそういった感じは微塵もありません。
ここにあるのは、最高に良く出来たハードポップ・AORのサウンドです。
1曲目の"Fooled Again"はそんな変身したPseudo Echoのサウンドが聴けるメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
このナンバーはシングル・カットされておりませんが、もし、1980年代前半の日本で発売されていたら、必ずヒットしただろうと思われる産業ロック風のナンバーです。
かなりいかしてます。
2曲目の"Over Tomorrow"は本国オーストラリアではシングル・カットされたナンバーで、これもキーボードを主体の産業ロック・ナンバーです。
Journeyを彷彿させるメロディアスなナンバーです。
このナンバーもとても日本人受けするとてもいかした曲です。
3曲目の"Caught"はメロディアスな産業ロックしたバラード・ナンバーです。
とてもポップなナンバーで言うことありません。
4曲目の"Imagination"もキーボードの音がいかしたメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
5曲目の"Don't You Forget"はギターのリフがカッコ良い、ハードポップ・ナンバーです。
キーボードの音も効果的です。
6曲目の"Runaways"はギターを使ってのバイクの効果音がいかしたロックンロールしたナンバーとなっております。
このアルバムの中ではちょっとばかりハードですが、とてもカッコ良い仕上がりとなっております。
7曲目の"Searching For A Glory"はピアノ音がとても美しいメロディアスなバラード・ナンバーです。
出来も素晴らしいですし文句なしですね。
8曲目の"Take On The World"は出だしのキーボードとそれに絡むベースがカッコ良いミディアム・ハイのメロディアスな産業ロック・ナンバーです。
9曲目の"Metropolis"はギターとキーボード主体の短いインスト・ナンバーです。
幻想的な感じがするナンバーです。
ラスト・ナンバーの10曲目"Eye Of The Storm"も本国でシングル・カットされたナンバーです。
出だしのパイプオルガン風の音に続きいかしたドラムスの音から始まる結構ハードなナンバーですが、サウンドはいたってポップです。
ギターの音がとてもカッコ良いです。
このPSEUDO ECHOの"RACE"ですが、産業ロック・ファンに是非聴いていただきたいアルバムですね。
2008-03-14
Stan Bush / Every Beat Of My Heart (1992)

このアルバムには、Jonathan Cain、Bobby Barth、Jim Vallanceなどの有名なアーティストとの共作ナンバーが多数収められております。
1st、2nd辺りは、そこそこ世間の目に止まり、Stan Bushというアーティストを内外に知らしめたアルバムでしたが、この3rd以降メロディ・マニアからはかなりの評価を得たものの、時代がグランジやオルタネイティヴな音楽が注目されたため、世間的には忘れ去られた存在となっておりました。
もちろん、その間にテレビのCMソングや映画のサントラの挿入歌、さらには1996年のアトランタ・オリンピックに使われた"Capture The Dream"などピン・ポイントでは名前も出ておりましたが、それがきっかけで評価が高まるということもありませんでした。
しかしながら、アルバムはコンスタントに出され、1stからの熱心なファンである私にとっては、とても有難かったですね。
Stan Bushの書くメロディは最高にいかしたものばかりで、とても優れたソング・ライターだと思います。
昨年出された"In This Life"やそれの前作"Shine"を聴いた時は、Stan Bush健在なり!と改めて彼のソング・ライターとして、また、ヴォーカリストとして優れていることを認識しました。
私は、Stan Bushのアルバムは全て所有しておりますが、この3rd以降2001年の"Language Of The Heart"まで、CDを持っていたもののあまり聴いていなかったのが事実です。
でも、この3rdアルバムだって、良くきいてみると、とても優れたナンバーが数多く収められておりました。
1曲目の"Straight To The Top"はJonathan Cainとの共作のナンバーです。
Stan Bushのヴォーカルがいかした産業ロック・ナンバーで結構いかしてます。
2曲目の"Can't Hide Love"はStan Bushの得意とするメロディアスなバラード・ナンバーです。
2ndのThe Barrage名義のアルバムに収められていた"Love Don't Lie"とまではいきませんが、バックのピアノがとてもいかしたバラードに仕上がっております。
また、途中のギター・ソロ(クレジットがないので誰が弾いているのか判りませんが、Stan Bushはギターの名手でもありますので、本人かも)
3曲目の"It Don't Get Better Than This"はBobby Barthとの共作で、これがとてもいかした産業ロック・ナンバーに仕上がっております。
ミディアム・テンポのとてもメロディアスなナンバーです。
4曲目の"Never Ending Love"もメロディアスなバラード・ナンバーです。
このナンバーの出来もかなり良いです。
5曲目の"Ain't That Worth Something"もとてもメロディアスなナンバーなんですが、打ち込みのドラムスの音がうるさい感じがします。
これはとてももったいないですね。
生のドラムスだったらどんなに良かったか。
6曲目の"Landslide"もさすがStan Bushといったメロディアスなナンバーです。
7曲目の"Could This Be Love"も良く出来たパワー・バラードのナンバーとなっております。
8曲目の"Full Circle"もJonathan Cainとの共作ナンバーで、スロウなブギ調のナンバーで、とてもカッコ良いナンバーです。
タイトル・ナンバーの9曲目"Every Beat Of My Heart"はタイトルどおり最高にいかしたビートを刻んだ産業ロック・ナンバーとなっております。
ポップかつメロディアス、産業ロックはこれじゃないと、ね。
ラスト・ナンバーの10曲目"The Search Is Over"は盛り上がりのあるメロディアスなバラード・ナンバーです。
これもなかなかなものです。
さすがStan Bushのアルバムだけあります。
2008-03-13
Yes / Yessongs (1973)

このアルバム発売当時は、アナログ・レコード3枚組の大作で、価格もかなり高いものでした。
それが、今では、デジタル・リマスターされたCD2枚組となり、2000円を切る値段で購入出来てしまいます。
そういう意味では、今、初めてこの音源に触れる方にとっては手ごろな価格で購入することが出来、とても羨ましい限りです。
しかしながら、当時を振り返ってみて、良かったのは1973年という時代にリアル・タイムでこの音源に触れることが出来たということの方が、無上の喜びではなかったかなと思います。
もちろん、今聴いてもその当時の興奮を思い出すことができますが、やはり旬というものがあって、同じ興奮を今現在味わうことは敵わないと思います。
もちろん、以前の音源に触れていたということもあるかも知れませんが、やはり過去のアルバムということもあり、今初めてこの音源を聴く人が同じ衝撃を得ることができるかというと、疑問もあります。
これだけ、音楽も多様化し、それを聴く人のニーズも多様化しておりますので、なかなか難しいのではと思います。
もちろん、当時もプログレしかなかったわけではありませんが、音楽に対する情報は現在と比べ極端に少なかったことは事実です。
そういう意味では、同じ音を皆で共有するということは多かったと思います。
私は、洋楽を聴き始めてから40年近く経過しております。
60年代、70年代、80年代、90年代それと2000年代とずっと洋楽に触れてきました。
それこそ、最近のいろいろなジャンルも耳にし、良いものは良いと思いますが、ノスタルジーではなく、やはり60年代、70年代のロックが私にとっての音楽だと思っております。
50年代にロックが生まれ、60、70年代にこのロック・ミュージックが革命的な進化を遂げております。
そのことを直接体験出来たことが、そういうふうに考えさせるのだろうと思いますが。
The Beatlesの出現、The Doors、Cream、Deep Purle、Chicago、Pink FloydそしてこのYesの音に触れた時の衝撃は凄かったです。
まあ、10代、20代と音楽に対する感受性も豊かだったこともあるでしょうが。
昨日のPink FloydといいこのYesといい、当時の先端をいっていた音楽でした。
この"Yessongs"は"Fragile (こわれもの)"、"Close To The Edge (危機)"を発表した後の1972年のワールド・ツアーの模様を収録したものとなっております。
そういう意味で、YESが最も輝いていた時期のライヴ音源です。
Jon Anderson、Steve Howe、Rick Wakeman、Chris Squire、Alan White、Bill Bruffordの素晴らしい演奏の数々、そしてRoger Deanのアルバム・デザインはとても斬新でした。
Rick Wakemanの1stソロ"The Six Wives Of Henry VIII"からのナンバー、Yesの代表的なナンバー"Roundabout"と"Close To The Edge"、"Siberian Khatru"は圧巻です。
2008-03-12
Pink Floyd / Pulse (1995)

国内盤は、35,000円でHMVで輸入盤を購入するとマルチ・バイで23,067円と12,000円も安くなります。
私は、Pink Floydについては以前にShine Onという9枚組のボックス・セットを持っておりましたが、売却してしまいました。
今所有しているアルバムは、"The Dark Side Of The Moon"、"Atom Heart Mother"、"Meddle"、"Obscured by Clouds"と本日紹介する"Pulse"しかありません。
"Wish You Were Here"については、その内購入しようとそのままになっておりました。
そんな時に今回のボックス・セットが発売となりました。
今回のボックス・セットは全て紙ジャケ(日本の紙ジャケに比べると作りがあまり良くないそうですが)ということと取りあえず14枚目までは全て揃うということで、安い輸入盤をかうこととしました。
ものは未だ手元にありませんが、届くのを結構楽しみしております。
私が、本格的にPink Floydを聴くようになったのは、「原始心母 (Atom Heart Mother)」が発表された1970年からでした。
それから2年後の「狂気 (The Dark Side Of The Moon)」を聴いた時の衝撃は忘れられません。
このアルバムで、Pink Floydの存在が私の中で確固としたものとなりました。
現在でも、私にとってPink Floydの最高傑作は、この「狂気 (The Dark Side Of The Moon)」ですが、彼らのナンバーとしては「炎-あなたがここにいてほしい (Wish You Were Here)」に収められている"Shine On You Crazy Diamond"です。
今回紹介する"PULSE"は1994年のワールド・ツアーからのライヴ・アルバムとなっておりますが、ここには、「狂気 (The Dark Side Of The Moon)」のフル・アルバムのライヴが収められております。
また、アルバムは、私が最も好きな"Shine On You Crazy Diamond"から幕が上がります。
David Gilmorの泣きのギターがふんだんに収められたこのナンバー、もう筆舌に尽くし難い、素晴らしいナンバーに仕上がっております。
13分強という大曲ながら、メロディが最高ですし、David Gilmor以外のRichard Wrightのキーボード、Nick Masonのドラムス、どれをとっても素晴らし過ぎて涙しそうです。
もうこのナンバーだけで、アルバムの価値の半分はありますね。
そしてDisc2には、「狂気 (The Dark Side Of The Moon)」のフル・アルバムのライヴが収められており、スタジオ録音盤と寸分と違わないくらいの内容で、彼らのテクニックが最高であると証明しております。
私は、「狂気 (The Dark Side Of The Moon)」を初めて聴いた時、4曲目の"Time"が始まる瞬前の時計のベルの音にビックリしたことを今でも思い出します。
これは衝撃でしたね。
また、アルバムの中では5曲目の「虚空のスキャット (The Great Gig In The Sky)」が最も好きなナンバーです。
このライヴ音源を聴いても、スタジオ録音盤を聴いた時の興奮を今でも思い起こすことができます。
私はライヴ・アルバムはあまり聴かない方ですが、この"PULSE"だけは別ですね。
とにかくPink Floydというアーティスト集団は凄過ぎます。
2008-03-10
Fattburger / Living In Paradise (1988)

とても聴きやすいメロディを持ったナンバーばかりで、ファンキーなものや中にはAORっぽいナンバーも収められております。
本日紹介するのは、FATTBURGERの1988年の作品"Living In Paradise"で、彼らの3rdアルバムです。
Fattburgerですが、2004年までに13枚のオリジナル・アルバムと1枚のベスト・アルバムを出しているようですが、今もバンドは健在なのでしょうか?
このアルバムは、最近市内の中古ショップで購入したものですが、これが私にとってのFattburgerとして初モノでした。
他に3枚ばかり彼らのアルバムがありましたが、とりあえず内容が判らないということで、ジャケットが最も良かったということで購入した次第です。
で、このアルバムを聴いて、その内他のアルバムも購入しようと思っております。
本当にフュージョンらしいフュージョンのアルバムで、
1曲目の"Friends"は最高にいかしたFusion Musicです。
真夏に車の窓を全開にして、フル・ヴォリュームで聴けば雰囲気満点のナンバーだと思いますね。
2曲目の"One More Time"はミディアム・スロウのメロディアスなナンバーで、バックのピアノの音なんか最高です。
Joe Sampleのピアノの音(Rainbow Seeker時代の)といった感じです。
70年代後半から80年代前半のFusion Musicの音がこの曲には詰まっています。
3曲目の"The Banana Bread Song"はラテン・フレーバーの軽めのサウンドのフュージョン・ミュージックです。
なんか爽快な感じがするナンバーです。
4曲目の"Imagine That"は軽快なギターのトーンがカッコ良いナンバーです。
本当に70年代後半から80年代前半の雰囲気を感じます。
5曲目の"Without Love"はヴォーカル入りのナンバーです。
歌っているのは、Ed Gravesなる人物で、このナンバーは前半部分は若干ファンキーですが、後半からは最高にいかしたAORナンバーとなっております。
6曲目の"Rachel"は流れるようなピアノの音とギターの音が印象的なメロディアスなバラード・ナンバーです。
これはとても魅力的なナンバーです。
7曲目の"Daydreaming"も軽めのフュージョン・ナンバーで、最高にいかしてます。
いやー、夏を感じますね。
ラスト・ナンバーの8曲目"Don't Think About It"は再びラテン・フレーバーが溢れるナンバーとなっております。
このアルバムって、ホント、夏の爽快さを感じさせてくれます。
他のアルバムも手に入れようっと!
2008-03-09
Tufano & Giammarese / The Other Side (1977)

TUFANO & GIAMMARESEは元The Buckinghamsで、このアルバムは1977年に発表された彼らの3rdアルバムです。
1972年にThe Buckinghamsが解散した後、1973年に1stアルバム"Tufano Giammarese"が、1974年に2ndアルバム"The Tufano - Giammarese Band"が発表されております。
Dennis Tufanoは lead vocals, guitar, keyboardsをCarl Giammareseは Guitar & lead vocalsを担当しておりますが、今回紹介する3rdアルバムの"The Other Side"はプロデューサーと参加ミュージシャンが凄いんですね。
Produceは. Tom Scott & Hank Cicaloで、ギターにJay Graydon, Ray Parker Jr., Waddy Wachtelが、ベースにChuck Rainy, ピアノにRichard TeeといったL.A.の腕利きミュージシャンばかりです。
まあ、この辺のミュージシャンの参加は、プロデューサーのTom Scottによるところだと思います。
というようなことを、"It's About Music"の紹介記事から読み取りましたので、これは購入しなきゃと思って手に入れました。
ただ、"It's About Music"から出ているCDは、Bill Quatemanの時にも書きましたが、CD-Rなんですね。
でも、ミュージシャン本人のHPからリンクされておりますので、本人達からの音源提供には間違いないと思います。
このレーベルの直販からは、ほかにDAKOTAやMICHAEL SEMBELLO、JAMES VINCENTなどのほぼ全てのアルバムが手に入ります。
で、この"The Other Side"は完璧なAORアルバムとなっております。
何が良いかというと、ほぼ全曲でピアノを弾いているRichard Teeが最高なんです。
また、Tom Scottがプロデュースしただけあり、バックのホーン・セクションやストリングス(これはHank Cicaloか)が素晴らしいんですね。
Tom ScottとHank CicaloのコンビはTom Scottのアルバムでも良い仕事をしておりますしね。
1曲目の"Night Rider"は一聴してRichard Tee とわかるピアノの音から入るメロディアスなバラード・ナンバーです。
あのStuffのピアノです。
ブルー・アイド・ソウルしたヴォーカルも最高です。
バックのストリングと言い、曲全体の感じも完全なAORナンバーですね。
このナンバーを聴いて、Cory Wellsの1stを思い出しました。
2曲目の"You're The One"は、Jay Graydonのギター・ソロから入るナンバーで、さらにそのギター・ソロに被さるリズム・ギターはRay Parker,Jr.、さらにRichard Teeのピアノ、もうこれは堪らないですね。曲全体は、ソウルフルなファンキーなナンバーです。
マスター・テープが古いせいかホーン・セクションの音は割れてますが、このナンバーも素晴らしいです。
タイトル・ナンバーの3曲目"The Other Side"はミディアム・テンポのナンバーです。
このナンバーのリード・ギターの音はこれはWaddy Wachtelですね。
4曲目の"City Guise"なんかを聴いても、Cory Wellsを思い出しますね。
2人ともリード・ヴォーカルをとっていますが、どちらかわかりませんが、声の感じがCory Wells風です。
このナンバーでも、Jay Graydonが短いですがギター・ソロを披露しておりますし、ホーン・セクションがカッコ良いです。
5曲目の"Believe In The Music"もRichard Teeのピアノから入るナンバーです。
このナンバーもブルー・アイド・ソウルしたファンキーなナンバーです。
6曲目の"Memories"はメロディアスなバラード・ナンバーです。
このナンバーでもRichard Teeのピアノは素晴らしいです。
このナンバーは出来も良いですし、お薦めですね。
7曲目の"I Can Fly"もミディアム・スロウのAORしたナンバーです。
8曲目の"I'm In Love With You Now"もRichard TeeのピアノとJay Graydonのギターがカッコ良い、これぞAORといったナンバーです。
1曲目の"Night Rider"も良いですが、このナンバーも素晴らしいです。
しかし、こんな音源が埋もれていたなんて信じられないですね。
9曲目の"On The Road"は、これまた雰囲気最高のナンバーです。
とてもいかしたAORナンバーです。
ラスト・ナンバーの10曲目"My Woman"も雰囲気満点のメロディアスなナンバーで、ここでもRichard Teeのピアノは最高です。
曲の感じといい、バックの音と言い、申し分ないです。
まさにAORです。
Tom Scottのプロデュース、Richard Teeのピアノが最高の1枚です。
AORファン好きには堪らない1枚だと思います。
2008-03-08
John Wetton / Voice Mail (1994)

画像とタイトルに注目していただくと、私の所有しているCDは当時ポニーキャニオンから出た国内盤で、ジャケットを見ると赤い線の位置が中央部分で、タイトルが!VOICE MAIL"となっております。
でも、現在流通しているのは、赤い線の位置が左上の位置で、タイトルが"BATTLE LINES"に変更されております。
また、現在のものには、ボーナス・トラックも追加されております。
まあ、あまり関係がありませんが。
John Wettonはプログレ界ではとても有名なアーティストで、King Crimsonでの彼の存在は結構大きかったと思いますね。
もちろんバンドの柱はRobert Frippですが、John Wettonの加入でサウンドにポップさが増したことは事実だと思います。
でも、それ以上の大成功はASIAでした。
ASIAには、John Wettonのほか、Steve Howe、Carl Palmer、Jeffrey Downesといったプログレの兵たちが集まった集団でしたが、サウンド的にはモロ産業ロックした作りで、当時のプログレ・ファンからは猛反発を受けたアルバムでした。
しかし、良く聴くと、かなり複雑な構成だし高度なテクニックに裏打ちされたサウンドだったと思っております。
私は、コアなプログレ・ファンでもありませんし、産業ロックは大好きなジャンルでしたので、ASIAの1stアルバムは十分楽しめる内容でした。
ASIAのサウンドはポップかつメロディアスでとても聴きやすいものでした。
その後のJohn Wettonのアルバムを聴くと、このASIAでのJohn Wettonが現在に繋がっていると思います。
今回紹介する"Voice Mail"(現在はのタイトルは"Battle Lines")は、メロディアスで本当に良く出来た産業ロックのアルバムに仕上がっております。
バック・ミュージシャンに目を向けると、昔からの付き合いのRobert Frippのほか、Michael Landau、Steve Lukather、Simon Phillips、Robbie BuchananなどのL.A.を中心としたミュージシャンが参加しております。
これらのミュージシャンの名前を見てもわかるとおりですし、プロデューサーがRon Nevisonですので、まさにこれは産業ロックしたサウンドとなっております。
全曲ポップでメロディアスですが、
2曲目の"Battle Lines"はバックのピアノとストリングスが美しいバラード・ナンバーとなっております。
3曲目の"Jane"にはTotoのSimon Phillipsも曲作りに参加しておりますが、もうこれは完全に産業ロックしたナンバーとなっております。
4曲目の"Crime Of Passion"もストリングスを被せたバラード・ナンバーです。
ピアノはおそらくRobbie Buchananだと思いますが、メロディアス度は2曲目以上だと思います。
6曲目の"Sea Of Mercy"は、ミディアム・スロウのナンバーですが、このナンバーのバックの音は、もうTOTOそのものといった感じです。
ベーシックな部分はMichael Landauがギターを弾いておりますが、このナンバーはSteve Lukatherが弾いているかも知れません。
7曲目の"Hold Me Now"もメロディアスなバラード・ナンバーです。
メロディ・マニアが泣いて喜びそうな、本当に素晴らしいナンバーです。
8曲目の"Space And Time"はJohn Wettonと産業ロック・バンドの雄SURVIVORのJim Peterikとの共作のナンバーです。
しかもメロディアスでポップ、これもとてもいかしたナンバーです。
ここでのギター・ソロはSteve Lukatherだと思いますが、良いですね。
紹介していないナンバーもとても素晴らしいナンバーばかりです。
このアルバムですが、産業ロックのファンにはもちろんですが、AORファンをも納得させる内容となっております。
2008-03-06
Eddie Money / Eddie Money (1977)

ただし、私がEddie Moneyを初めて知ったのは、翌年の2ndアルバム"Life For The Taking"からでした。
私のHPでも、"Life For The Taking"を紹介しておりますが、このアルバムに収められている"Maybe I'm A Fool"を聴いて彼の大ファンになり、1stも聴くようになったわけです。
とにかく、この1st、2ndに写るEddie Moneyを見てください。
見た目もカッコ良いでしょう!
さらに、若干ハスキーながら最高にいかしたヴォーカル、これが何といっても魅力です。
そして、この1stの出来も2ndに劣らない内容でした。
このアルバムからは、"Baby Hold On Me"と"Two Tickets To Paradise"がシングル・カットされ、ヒット・チャートの上位に食い込みました。
Eddie Moneyは純然たるAORとは違いますが、Adult Oriented Rockであることは間違いないと思います。
どちらかというと、ストリート・ロックに近いですが、とてもメロディアスなナンバーを数多く披露しております。
また、参加ミュージシャンを見ると、1stにも2ndにもTom ScottやGary Mallaber、Alan Pasquaなんかの名前もあります。
1曲目の"Two Tickets To Paradise"は、Jimmy Lyonのカッコ良いギター・ソロから入るポップ・ロックのナンバーです。
サウンド的にはロックですが、これは紛れもなくAORだと思いますね。
2曲目の"You've Really Got A Hold On Me"はThe Beatlesもカヴァーしたスロウ・ブギの名曲です。
The Beatlesのヴァージョンを聴き慣れておりますが、このEddieのヴァージョンはスローなブルース調のアレンジを施しており、また、ファンキーです。
3曲目の"Wanna Be A Rock'N'Roll Star"はタイトルどおりご機嫌なロックンロール・ナンバーです。
しっとりと歌うEddieは最高ですが、もう一方でこういったロックンロール・ナンバーを歌うEddieも最高です。
まあ、全体としてはこのようなロックンロール・ナンバーの方が多く、一般的なEddieとしては、この手の歌を歌うアーティストとして認識されているようですが。
4曲目の"Save A Little Room In Your Heart For Me"はバラード・ナンバーで、こういうナンバーを歌うEddieもとてもいかしてます。
5曲目の"So Good To Be In Love Again"は、再びJimmy Lyonのギターがいかしたハードポップ・ナンバーです。
このナンバーはJimmy Lyonだけでなく、バックの演奏がカッコ良いですね。
ドラムスなんか特に良いです。
6曲目の"Baby Hold On Me"は冒頭にも書きましたが、Eddieの大ヒットしたナンバーで、彼の代表曲ともなっております。
このナンバーは、ミディアム・テンポのまさにAORしたナンバーとなっております。
とにかく、曲全体の雰囲気とメロディが良いです。
7曲目の"Don't Worry"はEddie(おそらく)のファンキーなサックスの音色がいかしたナンバーです。
曲の感じももちろんファンキーでかなりそそります。
8曲目の"Jealousy"もEddieのヴォーカルがいかしたポップロック・ナンバーとなっております。
途中のサックス(これはおそらくTom Scott)も良い感じです。
9曲目の"Got To Get Another Girls"は再びJimmy Lyonのギター・ソロがカッコ良いロック・ナンバーです。
Jimmyのギターはかなりハードロックしております。
ラスト・ナンバーの10曲目"Gamblin' Man"はAORからはちょっと距離があるナンバーですが、カッコ良いという表現がピッタリのロック・ナンバーです。
でも、このEddie Money、ここ日本ではちょっとばかりマイナーですが、はっきり言って最高のアーティストです。
近いうちに、この1st、2nd、4thがアメリカで再発されるようで、日本のAmazonにもカタログに載っておりますが、新品価格もかなり安く設定されております。
Eddie Moneyを聴いたことのないAORファンの皆様には、特に2ndはお薦めです。
2008-03-05
Daniel Nelson / Daniel Nelson (2002)

"Cruisin' Music"から手に入れた1枚です。
"Cruisin' Music"の記事では、2002年から出されていた作品だそうで、Bobby KimballやTim Feehanなんかが引き合いに出されておりました。
なるほど、これぞまさしく、AORといった内容のアルバムです。
それもどちらかというと、ロマンティック・ハードネスとまではいきませんが、Bobby Kimballに引き合いに出されているように、結構パワフルなヴォーカルで、歌もかなり上手です。
全5曲というところが全くもって不満ですが、その内4曲はDanielのオリジナルで、残る1曲は、Lee Ritenour、Eric TaggとBill Champlinの共作によるナンバーで、Lee RitenourのアルバムでEric Taggがヴォーカルを担当していたあのナンバー"Is It You?"です。
1曲目の"Madelynn"はDanielのハイトーンがカッコ良い洒落たAORナンバーとなっております。
高音で伸びるヴォーカルは、絶世時のBobby Kimballと対を張る、そんな感じです。
このアルバムに参加しているミュージシャンは初めて目にする人ばかりですが、演奏力もかなり高いですし、ギターの音は私の好みですね。
2曲目の"Is It You?"はあのナンバーですが、これが最高にいかしてます。
アレンジをそれほど変えているわけではありませんが、少なくともEric Taggのヴォーカルに匹敵というより、それ以上の出来かも知れません。
ヴォーカルに表現力があります。
また、バックのギターもLee Ritenourに負けておりません。
Nick Brownというギタリストが5曲目を除きギターを弾いておりますが、これが結構良いんです。
3曲目の"Camarillo"はメロディアスなバラード・ナンバーで、まさにAORです。
曲の感じとしては、Barry Manilowが歌いそうな感じのナンバーです。
バラード・ナンバーとして、出来はかなりなもので、しっとりと歌い上げるDanielのヴォーカルも最高です。
4曲目の"Here In L.A."はバックの演奏がダンサンブルなAORナンバーです。
このナンバーでも、Nick Brownのギター・ソロはカッコ良いですし、とにかくDanielの歌唱力はかなりなものです。
ラスト・ナンバーの5曲目"Emily"は再び美しいピアノの音から入るバラード・ナンバーで、このナンバーを聴いて思い出したナンバーがMichael W. Smithの"Emily"という同じタイトルのナンバーです。
曲の感じやヴォーカルのしっとり感がとても似ているように感じます。
このナンバーは圧巻です。
また、どちらのナンバーもメロディアスな最高にいかしたバラード・ナンバーですので、もし、Michael W. Smithのナンバーを聴いたことがないAORファンには、Michaelの曲も聴いて欲しいですね。
それにしても5曲しか収録されていないのはかなり不満です。
これだけの曲を書ける人なんですから、何故、フル・アルバムで発表しなかったのでしょうか?
このアルバムだけで終わらしたくないアーティストです。
2008-03-04
Le Roux / Last Safe Place (1982)

その時の印象は、やはりTotoに通ずるアメリカン・プログレ・ハード(もう死語か?)のサウンドだということでした。
それから、このLe Rouxに興味を持ち、いろいろ調べていくと、Totoとの共通点がみつかりました。
Bobby Kimballは初期Le Rouxでヴォーカルをとっていたということでした。
また、次のアルバム"So Fired Up"では、Totoの2代目ヴォーカリストのFergie Fredriksenがリード・ヴォーカルを演っていたことも後に判明しました。
Le Rouxは私に知っている限り途中解散状態でしたが、2000年くらいには再びバンド活動をしていたはずで、"AOR Live"というアルバムも出していました。
この"Last Safe Place"は彼らの4作目で、前作の"Up"と次の"So Fired Up"の3枚は、それこそ産業ロックといったアルバムで、私としては、この頃のLeRouxが一番好きです。
また、この3枚の中でも"Last Safe Place"が一番好きですね。
"So Fired Up"には、彼らのヒット・ナンバー"Carrie's Gone"が収められており、とても良く出来たハードポップ・ナンバーですが、アルバム全体としては、この"Last Safe Place"に軍配が上がると思います。
捨て曲無しの強力な1枚で、
1曲目の"Addicted"はもうこれはメロディ最高の完全な産業ロックというナンバーで、言うことありません。
2曲目の"It Doesn't Matter"がこのアルバムの中で、一番最初に好きになったナンバーでした。
メロディアスでフックのあるナンバーで、エレクトリック・ギターの音が大好きな私にとって、途中のギター・ソロがエラくカッコ良かったという印象でした。
3曲目の"Nobody Said It Was Easy"はメロディアスなバラード・ナンバーで、AORファンからも受けるナンバーです。
全米トップ20にランクインしたナンバーらしく、とても良く出来ております。
4曲目のタイトル・ナンバー"The Last Safe Place On Earth"はキーボードを多用した、これもモロ産業ロックしたナンバーとなっております。
サビの部分がとてもカッコ良い、いかしたナンバーに仕上がっています。
途中のギター・ソロはかなりいけます。
5曲目の"Inspiration"は、これまたメロディアスでいかしたバラード・ナンバーです。
出だしのサックスの音はそそります。
私としては、3曲目よりこちらの方が出来が良いと思いますね。
6曲目の"You Know How Those Boys Are"は出だしの部分のメロディはそれほどでも無いと思いましたが、途中からとても素晴らしい曲に変化します。
コーラスがとても素晴らしいです。
このナンバーも良いですね。
7曲目の"Midnight Summer Dream"は本当に夏をイメージさせる波の音やカモメの鳴き声なんかの効果音が使われたレゲエっぽいナンバーです。
でも、とてもオシャレに作られております。
8曲目の"Rock 'N' Roll Woman"はタイトルにあるようなロックンロールという感じはあまり受けません。
曲全体はミディアム・テンポでゆったりとした感じですが、途中のギター・ソロはそこそこハードではありますが。
9曲目の"Long Distance Lover"もメロディアスなハードポップのナンバーです。
キーボードとギターのカッティングとソロが良いですね。
ラスト・ナンバーの10曲目の"Make Believe"は美しいピアノの音から入るメロディアスなバラード・ナンバーです。
全10曲を聴いてみて、改めてこのアルバムの良さを認識しました。
Totoほどメジャーではないけれども、メロディ・マニアを納得させる1枚であることは間違いがないですね。
今はまだ、この"Last Safe Place"も"So Fired Up"も手に入るようですので、Le Rouxを聴いたことがない産業ロックのファンやAORファンの方には、廃盤になる前に手に入れた方が良いと思います。
2008-03-03
The Merrymakers / No Sleep 'Til Famous (1995)

最近聴いたアルバムの中でも1、2を争うほど良く出来たアルバムです。
先ず、CDプレーヤーから流れてきた音は極上のポップ・ソングで、イギリス出身のバンドかなと思いましたが、ジャケットを良く見ると、スゥエディッシュ・ポップだということが判りました。
これが本当に素晴らしく、哀愁を帯びたメロディのこれぞポップスというナンバーばかりなんですね。
メンバーは、Anders Hellgren、Peter Karlsson、David Myhrの3人で、3人全てがリード・ヴォーカルをとっているし、それぞれがいろいろな楽器をこなすマルチ・プレーヤーでもあります。
また、全てのナンバーをこの3人で書いており、ソングライターとしてもかなりなものだと思いますね。
アレンジ、プロデュースもこの3人の共同作業で行っており、どういう音楽がポップで、どうやったら人を惹きつけられるか良く知っているという術も心得ているようです。
それだけ、このアルバムが魅力的だということです。
The BeatlesとThe Beach Boysの良いところばかりを集め、さらにオリジナリティに溢れているところが凄いと思います。
全てのナンバーで言えることですが、ありがちなギター・ポップと違い、それこそポップスの王道を行くといった感じのナンバーで、哀愁度もバッチリです。
1曲目の"She's A Radio"は、そんなThe Merrymakersのポップ性を惜しげもなく出したポップ・ナンバーです。
2曲目の"Spinning My Mind Away"はメロディもいかしたギターポップ風のナンバーですが、曲がいかしてます。
3曲目の"Don't Tell Me"は哀愁のメロディを持ったナンバーで、ギターの音色がとても良いです。
このナンバーはかなりのお薦めです。
4曲目の"Aeroplane"はエレクトリック・ピアノの音が効果的に使われたメロディアスなバラード風のナンバーです。
5曲目の"Monument Of Me"のギターは結構ハードですが、とてもポップで覚えやすいメロディを持ったナンバーです。
6曲目の"Smiling In The Sky"は最高にメロディアスなバラード・ナンバーです。
7曲目の"I Want To See You Dance Again"はThe Beatles時代にGeorge Harrisonが書きそうなナンバーです。
8曲目の"Jetlag"はこれぞポップといった溌剌なナンバーです。
9曲目の"Dreamgirl #9"シタールの音なんかが入っていて、The Beatlesからの影響も感じられます。
10曲目の"Somebody Else"なんかを聴いていると、バックコーラスの使い方なんてモロThe Beach Boys風です。
11曲目の"My High"はサイケなギターの音がカッコ良いパワーポップ・ナンバーです。
この3人のコーラス・ワークが素晴らしいです。
12曲目の"Out Of Sight"はオルガンの音がカッコ良いギター・ポップのナンバーとなっております。
ラストの13曲目"Shine Your Light On Me"はアコースティカルなバラード・ナンバーです。
スゥエーデンのパワーポップって侮れないです。
2008-03-02
Kenny Loggins / Nightwatch (1978)

1978年の発表で、当時はAORの息吹が本格化する時期で、ちょうどそれに呼応するようにこのアルバムもそこそこのヒットとなりました。
プロデュースは1stに引き続きBob Jamesが担当しており、彼がAORのアルバムをプロデュースしているのは少し珍しいと思います。
バック・ミュージシャンもギターには、Kenny Loggins BandのMike Hamiltonのほか、フュージョン界からSteve Khanが参加しております。
全体的にメロディアスでメロウといったナンバーが多く収められておりますし、The Doobies(Michael McDonald)のカヴァーやStevie Nicksとのデュエット・ナンバーがあったりで、かなり楽しめるアルバムとなっております。
1曲目のタイトル・ナンバー"Nightwatch"は、Kennyの数ある楽曲の中で、私が最も気に入っているナンバーです。
7分を超える大曲ですが、これが全く飽きることがない、そんなナンバーなんです。
先ず、Kennyのヴォーカルが素晴らしいということとバックの演奏が最高なんですね。
フュージョンっぽい演奏ではありませんが、この辺のサウンド・プロダクションはBob Jamesによるところが大きいと思います。
ベース、キーボード、サックス、ドラムス、ギター、どれをとっても最高の音です。
途中のギター・ソロはおそらくSteve Khanだと思いますが、これがロック・アプローチの本当にいかしたソロなんです。
申し分無いナンバーです。
2曲目の"Easy Driver"は"Footloose"タイプのポップなナンバーです。
最高のご機嫌なAORナンバーとなっております。
3曲目の"Down'n Dirty"では、珍しくKennyのファルセット・ヴォイスも聴くことが出来る、ファンキーなナンバーです。
4曲目の"Down In The Boondocks"はハーモニカの音がブルージーさを感じさせるナンバーとなっております。
3曲目とこの4曲目は、Kennyの違った側面を見ているようで、結構楽しめます。
まあ、4曲目なんかは、Loggins & Messina時代を思い出させてくれますが。
5曲目の"Whenever I Call You "Friend""はStevie Nicksとのデュエット・ナンバーで、このアルバムが出た当時、かなり話題になったナンバーです。
AORのど真ん中のナンバーで、メロディアスです。
Stevie Nicksのヴォーカルもかなり良いです。
6曲目の"Wait A Little While"はさすがBob Jamesのプロデュースだけあって、バックのキーボードは最高です。
メロディアスなバラード風のナンバーで、これも言うこと無いですね。
7曲目の"What A Fool Believes"はThe Doobie Brothersの1978年のアルバム"Minute By Minute"に収められていたナンバーのカヴァーです。
Michael McDonaldのヴォーカルとはまた違った味わいです。
8曲目の"Somebody Knows"でのKennyのヴォーカルはとても力強いです。
ロック・スピリッツを感じるナンバーです。
ラスト・ナンバーの9曲目"Angelique"はメロディアスなバラード・ナンバー風ナンバーです。
この"Nightwatch"ですが、プロデュースがBob Jamesということで、他のAORアルバムとはまた違ったアプローチをしているところが素晴らしいんだと思います。
アレンジの妙とでも言って良いのかも知れませんが。
その後、David FosterやTom DowdさらにはBruce BotnickなどがKennyのアルバムをプロデュースし、この"Nightwatch"よりヒットしたアルバムもありましたが、私にとってのベスト・ワンは、この"Nightwatch"ですね。
Amazonを覗くと、なんかKenny Logginsの中古CDが高くなっているようです。
国内盤も輸入盤も生産中止となっているのでしょうか。
この"Nightwatch"は輸入盤の中古が2,200円しておりました。
国内盤の中古は安いですが、その内、プレミアがつくのかも。
2008-03-01
Monro / Monro (1987)

本日紹介するのは、1987年に発表されたMonroというバンドのアルバムです。
もちろん、今回のCD化で初めて知ったバンドです。
Retrospect Recordsでのコピーは、
"RETROSPECT RECORDS ADDS ANOTHER AMAZING SLICE OF MELODIC ROCK TO THEIR ROSTER BY RE-ISSUING THIS LONG LOST BRITISH AOR GEM. CERTAINLY ONE OF THE BEST BRITISH AOR RELEASES OF THE 80s , THIS CD IS VERY HIGHLY RECOMMENDED TO FANS OF: Atlantic , I-Ten , Ya Ya , Rio , FM , Export , After Hours , China , Boulevard , Preview ETC.... GREAT VOCALS , LAYERED HARMONIES , HUGE HOOKS AND A PERFECT BLEND OF GUITARS AND KEYBOARDS. EXCELLENT STUFF!!"
と書いております。
ジャケットを見ると、ちょっとグラマラスなL.A.メタル風ですが、コピーに、i-Ten、Boulevard、Previeといったバンド名が挙がっており、メロディアスな産業ロック風のアルバムでは?、ということで購入した1枚です。
内容は、これら3バンドとはちょっと違う感じもしますが、それでもかなり良く出来たメロハーということは間違いありません。
1曲目の"Some Girls"はシングル・カットされたナンバーらしいですが、なるほどキャッチーでポップなナンバーです。
Bon Jovi風のメロディック・ロックのナンバーです。
2曲目の"Here Comes The Night"は若干憂いを帯びた感じのナンバーで、とてもカッコ良いナンバーです。
ヴォーカルはとても上手いです。
バックのギターもかなり良いです。
3曲目の"Give Me Love Again"はメリハリのあるナンバーで、このナンバーは産業ロックしたとても良く出来ています。
バックのコーラスもリード・ヴォーカルも演奏も素晴らしいです。
4曲目の"It's You"はメロディアスな産業ロックのバラード・ナンバーです。
ホント、歌はかなり上手いですし、ギターの音色も最高です。
5曲目の"Lonely People"、6曲目の"American Girls"も1曲目と似たキャッチーでポップなナンバーです。
このバンドの良いところは、曲がキャッチーであるということと、ヴォーカルとギター以外にコーラス・ワークでしょうか。
マイナーながらメジャー級のサウンドです。
7曲目の"Princess"、8曲目の"Surrender"はメロディアス度はイマイチといったところか。
でも、ヴォーカル、バックの演奏、コーラスは聴かせてくれます。
9曲目の"Open Up Your Heart"はTouchタイプのハードポップ・ナンバーです。
そうですね、i-Ten、Boulevard、PreviewというよりTouchのサウンドに近いかも。
ラスト・ナンバーの10曲目"Rock This City"はとても良く出来たメロディアス・ハードのナンバーです。
とてもカッコ良いナンバーです。
曲にバラツキはありますが、水準としては高いと思います。
特にヴォーカル、ギター、コーラスは素晴らしいと思います。
メロディアス・ロックのファンにはお薦めの1枚です。
それにしても、Retrospect Recordsというレーベルは、マイナーなアーティストにスポットを当て、リ・イッシューしておりますが、これらマイナーなアーティストに「これは!!」っていうのが多いです。
今後楽しみなレーベルです。