2008-05-31
Chryztyne / Tales Of Paradise (1993)

本日、市内の中古ショップの閉店セールで315円で見つけたCD。
最近は、CDの販売も伸び悩んでいるせいとネットショプで結構安めでCDが購入できるせいか、CDショップも外資の大手ぐらいしか生き残っておりません。
札幌市内もTower RecordsとHMVでしょうか。
昔からの老舗「玉光堂」も店舗数もかなり減りましたし。
新譜販売のCDショップ同様に、中古ショップも「ブック・オフ」や「ゲオ」などに押されその数も減らしております。
本日行った中古ショップ(ここは価格もそれほど安くなくあまり通ってはいませんでした)もそんなことから閉店という状況に陥ったのかも知れませんね。
で、久しぶりに店の前を通ると閉店セールで50%のチラシが貼ってあり、見つけたのがこのCDです。
このCHRYZTYNEですが、ネットで何度か見かけたことがあり、レア盤でそこそこの値段がついておりましたので、315円(50%オフ)で買えたということは、まさに買い得でした。
内容は、ヴォーカルはちょっと音程が不安定なところもありますが、それを差し引いても、バックの演奏も良いですし、とにかく楽曲の出来が素晴らしいです。
1曲目の"For You"は産業ロックしたメロディアスなハードポップでかなりいかしてます。
バックのギターは最高です。
2曲目の"Tell Me Why"もメロディアスなハードポップのナンバーで言うこと無いですね。
メロディ・マニアなら納得の1曲です。
3曲目の"Danger"でのヴォーカルはちょっと安定不足ですが、バックの演奏はかなり良いです。
もっと上手なヴォーカリストを起用すれば全体的に良くなると思います。
4曲目の"Remember You"はこのアルバムの一押しのナンバーで、本当にメロディアスなバラード・ナンバーです。
フックに満ちた琴線に触れる素晴らしいナンバーです。
メロディ・マニアも泣いて喜びそうなナンバーですね。
5曲目の"Mama Doesn't Know"はバックの若干ハードなギターがカッコ良いメロディアス・ハードのナンバーです。
絞り出すようなヴォーカルはちょっといただけませんが、曲の出来は最高です。
いやー、勿体ないです。
6曲目の"Stay With Me"は、これまたギターの音が最高のメロハーです。
バックの演奏、曲の出来は良いですね。
7曲目の"All That You've Got"も良く出来たハードにロックしたナンバーですが、ヴォーカルがイマイチで、勿体ないですね。
ギター・ソロはかなりカッコ良いです。
8曲目の"All Day All Night"はこのアルバムで最もハードロックしたナンバーで、ご機嫌です。
9曲目の"Never"は8曲目同様ハードロックしたナンバーです。
10曲目の"Born In The Fire"はアコースティカルなバラード・ナンバーです。
メロディアス度は4曲目に敵わないですが、まあ良く出来たナンバーだと思います。
ラストの11曲目"In The Darkness Of The Night"はアルバムの最後を締めくくるようなメロディアスなハードロックのナンバーです。
それにしても勿体ないですね。
下手というほど下手ではないですが、音程が若干不安定なのと絞り出すような声がちょっと、という感じで、ヴォーカリストを替えたら見違えるようになると思います。
それでも、バックの演奏と楽曲が素晴らしいので、十分聴けるアルバムです。
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2008-05-30
Rock Ignition / I Can't Resist (2007)

こういった女性ヴォーカルをメインにしたメロハー音楽はとても好きですね。
Vixen、No Shame、The Runawaysなどのガールズ・バンドのほか、Lana Lane、先日紹介したBlonde On Blondeなどの女性ヴォーカルのバンドなどのハードポップやメロハーのほかAngela GossowがいるArch Enemyなどのメロデスや女性ヴォーカルメインのゴシック系のバンドまで、かなりの割合で聴いております。
本日紹介しますROCK IGNITIONは、BON JOVIタイプのポップなメロハーを演っています。
影響を受けたバンドとして、Bon Jovi以外にLittle Angels, Skid Row, Kiss, Mr. Big, Def Leppard, Vixen, Motley Crue,Aerosmithなどの80年代のハードロック・バンドに影響されているそうです。
また、彼女らのサウンド・スタイルについては、"THE GREATEST HARD ROCK OF THE 21ST CENTURY !!! "として紹介されているようです。
このミニ・アルバムには全5曲が収められており、なるほど、80年代のハードロック・サウンドを多分に意識したものとなっております。
Heather Shockleyのヴォーカルは、私が大好きな女性ロック・ヴォーカリスト、VIXENのJanet Gardnerほど色気もありませんし、上手くもありませんが、ストレートなヴォーカル・スタイルには好感が持てます。
1曲目の"I Can't Resist"は、ギター・オリエンティドのBon Joviスタイルのストレートなメロハーのナンバーです。
ギター・オリエンティドと書きましたが、バックのギターのリフといいソロといい、かなりいかしてます。
結構好みです。
2曲目の"Heartbeat"はVixenがやりそうな、とてもポップなメロディアスなハードロックです。
曲の出来はかなり良いと思いますね。
ヴォーカルをJanet Gardnerに替えれば、モロ、Vixenといった感じのナンバーで、いかした曲に仕上がっております。
3曲目の"Caught In The Past"も80年代風のメロハー・サウンドで、最高にいかしてます。
ホント、バックのサウンドはご機嫌です。
4曲目の"Too Tough To Take"はアコースティカルなバラード・ナンバーです。
メロディアス度はイマイチですが、全体的な曲の出来としてはまあまあといったところでしょう。
バックのギター・ソロの泣きはかなり良いですよ。
ラストの5曲目"Your Truth"はミディアム・テンポのナンバーながら、バックのギターのリフが若干ハードです。
このRock Ignitionですが、バックのサウンドはとてもカッコ良いですし、演奏力もそこそこだと思います。
是非、フル・アルバムで聴いてみたいですね。
2008-05-25
The Bellbottoms / The Bellbottoms (1997)

先ず、ジャケットが気に入りました。
60年代を思わせるサイケなジャケットで、CDの帯を見ると、「隠れた天才、知る人ぞ知る影の大物サウンド・クリエイター、アンドリュー・ゴールド全面参加、ノスタルジックなネオ60'sサウンドが凝縮された、思わずニンマリの超ウルトラ・ポップ・ワールド」とあります。
Andrew Goldのプロデュースということと、超ウルトラ・ポップ・ワールドという言葉が気に入り、1300円という価格ながら購入を決意。
家に帰り、CDをプレイヤーに掛け、流れてきたサウンドに思わずニンマリでした。
帯に偽りはなく、とても甘めのThe Beach Boysにも通ずるポップが流れてきました。
紹介するアルバムは、THE BELLBOTTOMSというバンドのセルフ・タイトルのアルバムです。
メンバーは、Jimmy CaprioとJimmy Herterの2人のJimmyによるユニットです。
ソング・ライティングも彼ら自身で、とてもいかしたポップ・ナンバーを書いております。
1曲目の"Summer Dreams"は、The Beach Boys風のコーラスが最高の哀愁をそそる甘めのポップスです。
こういった甘めのポップスで、連想されるのはThe Korgisですが、彼らに優るとも劣らない、そんなナンバーです。
2曲目の"Time Is Standing Still"もコーラス・ワークが素晴らしいナンバーで、こちらもThe Beach Boys風です。
3曲目の"Windowsurfing"は、もうこれはモロThe Beach Boysでしょう。
The Beach Boysが演奏しているといっても、おそらく全ての人が納得すると思いますね。
ラジオでオンエアされたら、皆さんThe Beach Boysのナンバーだと言いきってしまいますね。
4曲目の"Breakin' Up"はThe Beatlesの雰囲気いっぱいのナンバーです。
そういえば、The Beatlesの直系バンドで思い出すのは、BadfingerやThe Raspberriesのほかに、前出のThe KorgisとかJellyfishなんかも思い出しますが、このThe Bellbottomsもそれらに負けておりませんね。
5曲目の"Marilyn"はカリプソ風のポップなナンバーです。
このナンバーもいかしてます。
6曲目の"Touching You, Touching Love"はBadfingerのASS時代のサウンドにも通じるナンバーです。
ギター・オリエンティドながらメロディアスなバラード・ナンバーです。
曲がとてもいかしてます。
7曲目の"Time Of The Year"は若干サイケ調のパワーポップのナンバーです。
このナンバーでもバックのコーラスはいかしてます。
バックのギターはかなり弾いていますね。
8曲目の"Ellena Maria"は一聴して、Simon & Garfunkelの「愛しのセシリア」を連想させるナンバーです。
9曲目の"Mirror, Mirror"は、60年代のアメリカン・ポップスそのまんまの音です。
リトル・エヴァが歌いそうなナンバーです。
10曲目の"Don't Stop Loving Me Now"はとてもメロディアスなバラード・ナンバーで、ヴォーカルがJeff Lynne風です。
このナンバーも最高にいかしてます。
11曲目の"Underground Railroad"はこのアルバムの中では最もハードなナンバーで、バックのギターの音はとてもカッコ良い、パワーポップ・ナンバーです。
ラストの12曲目"Will I Ever See You Again"は日産自動車のCFに使われたナンバーで、Help時代のThe Beatlesに通じるナンバーです。
それにしても、私にもわからない素晴らしいアルバムはたくさんあるんですね。
このThe Bellbottomsですが、The Beach Boys、The Beatlesさらにはこれらの後継者ともいえるパワーポップ・バンドが好きな人には、お薦めです。
Amazonのマーケットプレイスを覗くと199円から売っています。
こういった内容だと判っていたら、Amazonで購入したのに。
それでも、1300円出して買った価値のあるアルバムでした。
2008-05-24
Randy Vanwarmer / Warmer (1979)

本日紹介するのは、その内の1枚で、Randy Vanwarmerの1979年の1stアルバムです。
このRandy Vanwarmerですが、残念なことに2004年に白血病のためこの世を去りましたが、1979年の1stから亡くなるまで結構な数のアルバムを出しておりましたし、死後も未発表曲を集めたアルバムなんかも出されました。
この1stが出された時は、日本は空前のAORブームで、その影響があってか、"Just When I Need You Most (邦題「アメリカン・モーニング」)"が大ヒットいたしました。
その後、翌年の1980年に"Terraform"が1981年に"Beat Of Love"が発表されましたが、どちらもニュー・ウェーヴっぽいサウンドが受け入れられず("Beat Of Love"に収められていた"Suzi Found A Wepon"は結構好きで、小ヒットしました)あまりパッとしませんでしたが、1983年の"The Things That You Dream (邦題「夢見る頃})原点回帰といった1stにも通じる良く出来たAORアルバムでした。
これ以降もコンスタントにアルバムを発表しますが、AORが下火になっていくとともにあまり名前も聞かなくなっていきました。
1曲目の"Losing Out On Love"は、シングル・カット出来そうなポップ感覚いっぱいのlight & mellowのAORナンバーです。
2曲目の"Just When I Needed You Most(アメリカン・モーニング)"は冒頭にも触れたとおりRandy Vanmwarmerを一躍有名にした大ヒットしたナンバーで、メロディアスなこれぞAORといった素晴らしいバラード・ナンバーです。
そういえば、一昔前、テレビのCMにも使われましたね。
3曲目の"Your Light"は美しいピアノの音から入る極上のバラード・ナンバーです。
さすがバラード・ナンバーの名手Randy Vanwarmerですね。
4曲目の"Gotta Get Out Of Here"もlight & mellowのAORナンバーで、Randyのファルセット・ヴォイスがとてもいかしてます。
5曲目の"Convincing Lies"はRandyのシャウト気味のヴォーカルが聴けるナンバーで、バックのギター・ソロなんかも結構ロックしております。
6曲目の"Call Me"は、私個人としては、2曲目の"Just When I Needed You Most(アメリカン・モーニング)"より好きなナンバーです。
このアルバムを初めて聴いた時に一番最初に好きななったナンバーです。
メロディ最高のミディアム・スロウのバラード・ナンバーで、サビに"Call Me......"というフレーズが忘れられない、そんな素晴らしいAORです。
アルバム・ジャケットに写る繊細な感じのRandyに一番ピッタリするナンバーだと思いませんか?
7曲目の"Forever Loving You"は溌剌さを感じさせるポップなナンバーです。
これもAORした素晴らしいナンバーで、シングル・カット出来そうな曲です。
このアルバムはバラード・ナンバーが結構多く収められておりますが、この曲はRandyのもう一面を見せてくれるナンバーで、その後の"Suzi Found A Wepon"にも通ずるナンバーです。
8曲目の"Deeper And Deeper"もミディアム・スロウのナンバーで、ハート・ウォーミングな感じの曲となっております。
9曲目の"I Could Sing"もRandyのファルセット・ヴォイスがいかした明るい感じのナンバーで、とても良く出来たAORナンバーです。
ラストの10曲目"The One Who Loves You"はラストを飾るのに相応しいRandyらしさが良く表れたメロディアスなバラード・ナンバーです。
このRandy Vanwarmerですが、結構の数のアルバムを出しておりますが、この1stを超えたアルバムがなかったのは残念でした。
久しぶりに聴きましたが、やっぱり良いアルバムですね。
2008-05-23
Blonde On Blonde / Labyrinth Of Love (1989)

このアルバムは、最近北欧系のメロハーのアルバムを再発しているNL Distributionから出されたものです。
オリジナル・リリースは1989年ということですが、HEARTやVENUS & MARSに通じるAOR的な産業ロックのアルバムです。
これがメチャカッコ良いんですね。
メロディアスでフックに満ちたメロディで、適度にハードしており、申し分ありません。
冒頭にも書きましたが、Chris CandyとBente Smaavikという女性2人のヴォーカルにJimmy Iversen (G), Steiner Eikum (B), Willy Bendiksen (Dr), Roger Gilton (Key)の6人編成のバンドです。
特にギターはエッジが効いており、バックの音も最高です。
1曲目の"Give Love A Break"は若干ハードなギターの音から入るメロディック・ロックのナンバーです。
どこかKenny Logginsの"Footloose"っぽい音のナンバーで、ノリもそれ風です。
2曲目の"No One Like You"は哀愁のメロディを持った最高にいかしたナンバーです。
ヴォーカルも上手いですし、エッジの聴いたギターの音もご機嫌です。
VENUS & MARSが書きそうなナンバーです。
3曲目の"Shine On"はメロディアスなAOR風のハードポップのナンバーです。
このアルバムの一押しで、HEARTも顔負けの素晴らしいナンバーです。
Holly Knightが書きそうなナンバーです。
4曲目の"Love Me Or Leave Me"はアメリカン・ロック風の大らかさを感じさせるナンバーです。
とてもカッコ良さを感じさせてくれるナンバーです。
5曲目の"Sail Away"も哀愁度たっぷりのギターのサウンドから入るナンバーで、スタイルとしてはBon Jovi風のポップなナンバーです。
6曲目の"Show Your Love"はVIXENのポップさとハードさを兼ね備えたとても良く出来たナンバーです。
このナンバーもお薦めですね。
タイトル・ナンバーの7曲目"Labyrinth Of Love"のヴォーカルもVIXENのJanet Gardner風でとても上手です。
このナンバーもとてもポップなメロディック・ロックのナンバーで、バックのギター・ソロもいかしてます。
8曲目の"Am I Right?"は哀愁度はイマイチといった感じのパワー・バラードのナンバーです。
もう少しメロディにフックがあれば、という感じです。
9曲目の"Take Me As I Am"は溌剌としたポップ・ロックのナンバーです。
10曲目の"Weekend Hero"はキレがあるギターの音が最高のナンバーです、
曲も最高にいかしたメロハーとなっております。
サビの部分が良いですね。
このナンバーもお薦めですね。
ラストの11曲目"Miss You"はボーナス・トラックですが、これが良く出来たパワー・バラードなんです。
8曲目よりとても良く出来たナンバーなのに、どうしてオリジナル盤に収録されなかったのでしょうか?
盛り上がりがある素晴らしいナンバーです。
このBLONDE ON BLONDE、私は初めて耳にしましたが、かなり良く出来ております。
HEARTやVIXENさらにはVENUS & MARSが好きな方であれば、必ずや気に入ると思いますね。
2008-05-20
Central Line / The Collection (2003)

"Walking Into Sunshine"が忘れられなくて、つい最近Amazon Japanで購入したCDです。
このナンバーが収められている1981年の"Break Point"というアルバムはアナログで所有しております。
で、私はこのアナログ盤を所有しているのにも拘わらず、ずっと勘違いしてました。
何が勘違いだったかと申しますと、このCentral LineとCentral Station(Larry Grahamの)と混同していたということを。
ということで、Graham Central Stationのアルバムの収録ナンバーを見ても、この"Walking Into Sunshine"がないんですね。
これだけ売れたナンバーだからベスト・アルバムには入っているだろうと思ってCentral Stationのベスト・アルバムにも収録されていないし、おかしいなあ、と思っておりましたら、何のことはないです、Central Lineだったんですね。
このベスト・アルバムですが、前出の1stアルバム"Breaking Point"に収録されているナンバーが全て収められておりますし、残る8曲もおそらく彼らの2ndの収録ナンバーも全て収められていると思います。
1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 11曲目が1stからのナンバーです。
1曲目の"Walking Into Sunshine"は、UKのファンク・バンドでありながら全米1位を記録したナンバーです。
これが最高にいかしたファンク・ナンバーで、Con Funk Shun、Cameo、The Bar-Kays、GQなどのUSファンク・バンドも真っ青なくらい良く出来たナンバーなんですね。
ファンク・ファンでもしこのナンバーを聴いたことがない(という人はいないか)人は是非聴いてみるべきですね。
2曲目の"I Need Your Love"は、Quincy Jonesの"Ai No Corrida"風のメロディを持った、これも最高にいかしたファンク・ナンバーです。
ヒット性抜群のナンバーです。
3曲目の"Don't Tell Me (You Know)"はギターのカッティングがカッコ良い、いかしたファンク・ナンバーです。
4曲目の"Breaking Point"は1stアルバムのタイトル・ナンバーということもあり、チョッパー・ベースと短いながらギター・ソロも入っているナンバーで、ファンキーですが、とてもメロディアスなインストルメンタルのナンバーです。
演奏力もレヴェルは高いです。
このナンバーもお薦めですね。
5曲目の"(You Know) You Can Do It"はバックのストリングスがそそるディスコ・タッチのナンバーです。
6曲目の"Shake It Up"はまあこんな程度かなといったナンバーです。
7曲目の"That's No Way To Treat My Love"もそこそこ良く出来たファンク・ナンバーといったところか。
8曲目の"You've Said Enough"はコーラス・ワークもソロ・ヴォーカルもカッコ良いナンバーで、バラード・ナンバーではありませんが、雰囲気があります。
9曲目の"Nature Boy"はヴォーカルがいかしたポップなファンク・ナンバーです。
10曲目の"Surprise Surprise"はエレクトリック処理された軽めのファンク・ナンバーです。
ヴォーカルはとても良いです。
11曲目の"Goodbye"はファンクのバラード・ナンバーですが、メロディ・アレンジがイマイチか。
Con Funk ShunやThe Bar-Kaysのバラード・ナンバーに比べると若干落ちますね。
12曲目の"Bad Floyd"はカッコ良いという言葉がピッタリのファンク・ナンバーです。
13曲目の"Time For Some Fun"は、バックのドラムスやベース・プレイがご機嫌のナンバーです。
Level 42みたいなナンバーで、これぞUKファンクといった感じです。
14曲目の"Lost In Love"もバラード・ナンバーですが、メロディアス度がイマイチといった感じで、フックが足りないなあ。
15曲目の"Man At The Top"はメロディアスなアーバン・ソウルといった感じのナンバーで、出来もかなり良いです。
このナンバーもお薦めですね。
ラスト・ナンバーの16曲目は"Walking Into Sunshine"のリミックス・ヴァージョンです。
それにしても、"Walking Into Sunshine"は本当にカッコ良いファンク・ナンバーです。
Amazonで、1128円で売っておりますが、この値段だったら買いでしょう。
2008-05-19
Dave Grusin / Night-Lines (1984)

バック・ミュージシャンももちろん豪華で、David Sanborn、Marcus Millerなどのほかに、ヴォーカルにPhoebe SnowとRandy Goodrumがクレジットされております。
全10曲中4曲がヴォーカル入りのナンバーとなっており、Dave Grusinの意気込みも感じられるアルバムとなっております。
1曲目のタイトル・ナンバー"Night-Lines"はDave Grusinのフェンダー・ローズやムーグ・シンセサイザーの音が最高のメロディアスなフュージョン・ナンバーです。
2曲目の"Thankful N' Thoughtful"は官能的なDavid Sanbornのサックスから入るナンバーです。
それに続くPhoebe Snowのソウルフルなヴォーカルと、ミディアム・スロウなナンバーながらファンキーさを感じさせるナンバーとなっております。
3曲目の"Theme From "St. Elsewhere""は一転してとてもDave Grusinのメロディアスなエレピから入るナンバーで、本編に入るとこんどはシンセの音がとてもいかしています。
4曲目の"Tick Tock"はRandy Goodrumのペンによるナンバーで、ヴォーカルもRandyが担当しております。
殆どAORしたメロディアスなバラード・ナンバーとなっております。
さすがRandy Goodrumといった最高にいかしたナンバーに仕上がっております。
5曲目の"Somewhere Between Old And New York"もPhoebe Snowのヴォーカル入りナンバーで、作者はRandy GoodrumとDave Loggins(久しぶりに聞く名前です)となっております。
Phoebe Snowといえば、Stephen Bishopの"On And On"をカヴァーしていたのが有名ですが、この"Somewhere Between Old And New York"はあれほどアコースティカルではありませんが、それでも十分AORしたメロディアスなナンバーに仕上がっております。
6曲目の"Bossa Barque"はDave Grusinの良いとこどりといった申し分のないナンバーで、彼のシンセやアコースティック・ピアノがとても心地良さを感じさせてくれます。
素晴らしいナンバーです。
7曲目の"Power Wave"はエレクトリック処理されたファンキーなフュージョン・ナンバーといったところでしょうか。
8曲目の"Haunting Me"は再びRandy Goodrumのヴォーカルが入ったナンバーです。
このナンバーは、Randy GoodrumとJay Graydonの共作によるナンバーです。
これはもう申し分のないAORナンバーで、とにかくメロディアスです。
9曲目の"Kitchen Dance"はタイトルどおり曲が踊っております。
ラストの10曲目"Secret Place (From "Racing With The Moon")"はDave Grusinのアコースティック・ピアノをふんだんにフィーチャーしたナンバーで、映画の一シーンのバックに流れるような美しいナンバーです。
このアルバムこそ、Dave Grusinの代表作だと思いますね。
なお、今回紹介したのは国内盤のためジャケットが違いますが、外盤よりこちらのジャケットの方が素晴らしいと思います。
2008-05-18
Procol Harum / Grand Hotel (1973)

実を言いますと、彼らの1st"Procol Harum"が1967年に国内盤が発売された時、"A Whiter Shades Of Pale (青い影)"がアルバムに収録されていなかったということを、皆さんはご存知でしょうか?
もちろん、このナンバーはシングル・カットされておりました。
私が高校生のころ、このアルバムを手にした時、"A Whiter Shades Of Pale (青い影)"が入っていなくてとてもガッカリしたのを覚えております。
ただし、この1stには、"A Whiter Shades Of Pale (青い影)"にも劣らない"Salad Days (Are Here Again)"というこちらもシングル・カットされた素晴らしいナンバーやMatthew Fisherの超絶オルガンプレイを収めた"Repent Walpurgis"というプログレ風味のインスト・ナンバーなんかも収録されておりました。
ということで、この1stはProcol Harumを代表する誉れ高い名盤だったと思います。
なお、CD化された1stには、もちろん、"A Whiter Shades Of Pale (青い影)"が収録されております。
今、1stを彼らの代表作と書きましたが、彼らの最高傑作といえば、これはあくまで個人的な意見ですが、今回紹介する"Grand Hotel"ではないでしょうか。
このアルバムは、1973に発表された彼らの7枚目(ライヴ盤を含む)です。
クラシックとロックの融合とは、まさにこのアルバムであるといっても過言ではないでしょう。
タイトル・ナンバーの1曲目"Grand Hotel"の出だしのGary Brookerのピアノはの美しさといったら、見事というほかはないですね。
バックのストリングスやホルンの音はまさにクラシックです。
これらの音に絡むMick Grahamの若干ハードなギターの音は圧巻です。
"A Whiter Shades Of Pale (青い影)"にも優るとも劣らないメロディアスなナンバーです。
彼らの代表曲として双璧をなすナンバーです。
2曲目の"Toujours L'amour"も軽快な感じのGary Brookerのピアノから入るメロディアスなロック・ナンバーです。
また、Mick Grahamのギター・テクニックも最高です。
このナンバーの出来もかなり素晴らしいです。
3曲目の"A Rum Tale"も美しいGary Brookerのピアノから入るバラード・タイプのナンバーです。
全編に流れるGary Brookerのピアノは、とにかく素晴らしいです。
Gary Brookerの独壇場といった感じのナンバーです。
4曲目の"T.V.Ceasar"はとても覚えやすいメロディを持ったナンバーです。
このナンバーもバックとヴォーカルが一体となった文句のつけようがないナンバーです。
5曲目の"A Souvenir Of London"はどことなくサウンド・アプローチがThe Beatlesっぽさを感じさせます。
曲に面白さがあります。
6曲目の"Bringing Home The Bacon"はB.J. Wilsonのカッコ良いドラムスから入るナンバーです。
曲も最高にカッコ良く、全ての楽器が一体となった素晴らしいナンバーです。
7曲目の"For Liquorice John"はエレガンスという言葉がピッタリのGary Brookerのピアノが最高のバラード・ナンバーです。
言うこと無しですね。
8曲目の"Fires (Which Burnt Brightly)"はGary Brookerとピアノとバックの女性のスキャットが雰囲気を盛り上げてくれます。
クラシックを聴いているような荘厳さがあります。
ラストの9曲目"Robert's Box"はシングル・カットされた"Grand Hotel"のB面に入っていたナンバーです。
とてもポップな感じのナンバーです。
彼らの1stも捨て難いですが、やはり最高傑作はこの"Grand Hotel"でしょう!
2008-05-17
トレンディラヴァーズ / Various Artists (2007)

本日紹介する「トレンディラヴァーズ?恋するオンナは、美しい。」は80年代に流行ったトレンディ・ドラマの主題歌を集めたコンピCDです。
当時、トレンディ・ドラマなんか殆ど見ていなかった私ですが、そんな私でも番組と主題歌が一致するナンバーが何曲か収められております。
1曲目の「恋におちて?Fall In Love」は、それこそ私も良く知っていテレビ番組「金曜日の妻たちへ(俗に「金妻」)の主題歌です。
小林明子のナンバーで、このアルバムでは英語ヴァージョンが収められております。
この曲は私も大好きで、とてもメロディアスなバラード・ナンバーです。
2曲目の"Now You're Not Here"はSwing Out Sisterのナンバーで、「真昼の月」というテレビ番組の主題歌だそうです。
Swing Out Sisterも結構有名なアーティストで、ジャジーなAOR感覚いっぱいのナンバーがとても良いです。
3曲目の"If We Hold On Together"はDiana Rossのナンバーで、「想い出にかわるまで」という番組の主題歌です。
とてもメロディアスなバラード・ナンバーで、さすがDiana Rossといった感じですね。
4曲目の"Goodbye Yellow Brick Road"はもちろんElton Johnのナンバーです。
「太陽は沈まない」という番組の主題歌だそうですが、私はそれ以前から良く聴いていたナンバーですので、テレビの主題歌といわれてもピンと来ないですね。
5曲目の"A Hazy Shade Of Winter"はSimon & Garfunkelの邦題が「冬の散歩道」です。
このナンバーももちろん良く聴いていたナンバーです。
6曲目の"Chiquitita"もABBAの大ヒットしたナンバーです。
7曲目の"L'aquoiboniste"はJane Birkinのナンバーです。
「美しい人」という番組の主題歌です。
8曲目の"A Lover's Concerto"はあのSarah Vaughanの超有名曲です。
ホント、素晴らしいナンバーですね。
9曲目の"Amazing Grace"はアメリカ国歌と同じくらい有名なナンバーです。
このナンバーはそれこそたくさんのアーティストによって歌われておりますが、このアルバムに収められているのは、Hayley Westenraのヴァージョンです。
10曲目の"I Can See Clearly Now"はJimmy Cliffのナンバーです。
11曲目の「瞳のささやき?Don't It Make My Brown Eyes Blue」はLaura Fygiのナンバーです。
ジャジーな最高にいかしたナンバーです。
12曲目の"Tokyo Joe"はもちろんBryan Ferryのナンバーです。
このナンバーも番組「ギフト(キムタク主演)」と主題歌が一致するナンバーです。
Roxy Music時代から「伊達男」のBryan Ferryは大好きなヴォーカリストの一人です。
13曲目の"Ben"はMichael Jacksonの整形前(?)のヒット・ナンバーです。
それにしても最近のMichael Jacksonの顔を見るとちょっとばかり気持ち悪く思うのは私だけでしょうか?
14曲目の"Summer Snow"はこのアルバムの中で、唯一が知らなかったナンバーです。
Sissel feat. Zamfirによるナンバーで、Amazing Grace"にも似たとても美しいゴスペル・タッチのナンバーです。
15曲目の"Alfie"はVanessa Willamsのナンバーです。
このナンバーもメロディアスなバラード・ナンバーです。
16曲目の"California Dreamin'"はもちろんThe Mamas & The Papasのナンバーです。
高校生の時に良く聴いたナンバーです。
17曲目の"Sugar Baby Love"はThe Rubettesのナンバーで、16曲目同様高校生の頃良く聴いたナンバーです。
ラストの18曲目"Only Love"はNana Mouskouriのナンバーです。
コンピレーション・アルバムは、いろいろな曲が詰まっていて、とても得した気分になります。
2008-05-16
Buster / Buster (1977)

もちろん、当時は70年代ロックやAORを中心に聴いていたからですが、この手のポップスの日本での人気は殆どが10代の女性が中心だったということも聴くことを躊躇わせたということもあります。
ところが、ここ数年、先日紹介したShaun Cassidy、Leif Garrett、Bay City Rollersなどの当時のポップスを良く聴いておりました。
例えば、Chaun CassidyやLeif Garetteの場合はプロデューサーやバック・ミュージシャンから、Bay City RollersはTim Mooreなどのソング・ライターなどを見て聴くようになったということもありますが、当時ラジオから流れるヒット・ソングなんかも良く知っていたからということもあります。
そして、本日紹介するBusterもBay City Rollersの後釜みたいな形でイギリスから飛び出したバンドで、ここ日本では、Bay City Rollers同様女性ティーン・エイジャーに最も人気があったバンドでした。
購入の理由は、70年代ポップスのアルバムのコレクトとSteppenwolfの"Born To Be Wild"をカヴァーしているということでした。
Bay City Rollersのライヴは口パクで、演奏者はほかにいたみたいな噂もあったようですが、このBusterに関してはどうだったのでしょうか。
アルバムを聴く限りインスト・ナンバーがあったり、また、前出の"Born To Be Wild"を聴いている限り、かなりまともだと思います。
今回の紙ジャケCD化では、リマスターを施され、この1stのほか2ndとライヴ・アルバムの3枚が出ましたが、全て購入しました。
1曲目の"We Love Girls"はThe Beach Boys風のコーラス・ワークがとても気持ち良いポップスです。
曲の出来もかなりなものです。
2曲目の"Saturday Night"はBay City Rollersのナンバーにも同じタイトルがありますが、どちらのナンバーにも共通するのがとてもカッコ良いポップスということですね。
このBusterのナンバーはThe Raspberriesに通ずるパワーポップ風のナンバーとなっております。
3曲目の"I Was Born To Sing Your Song"は胸キュンの甘いメロディを持ったバラード・ナンバーです。
これぞ70年代ポップスというのに相応しいナンバーです。
4曲目の"Pretty Legs"もコーラスがいかしたナンバーとなっております。
5曲目の"Daybreak"はThe Animalsの"The House Of The Rising Sun"風のイントロのインスト・ナンバーですが、これがめっぽうカッコ良いときています。
ギターの音なんか最高で、演奏も見事です。
これはとてもいかしてます。
6曲目の"Born To Be Wild"は冒頭でも書きましたがSteppenwolfのカヴァーです。
もちろん、オリジナルのカッコ良さ、ハードさはあまりありませんが、それでもかなりのものです。
7曲目の"Love Rules"はシングル・カットされたナンバーでアコースティカルなメロディアスなバラード・ナンバーです。
甘いメロディのこれぞポップスというナンバーです。
8曲目の"She's My Girl"はアレンジがイマイチといった感じか。
9曲目の"I'm A Fool"もアコースティカルでメロディアスなポップスとなっております。
10曲目の"Listen To What The Man Said"はもちろんPaul McCatneyのカヴァーです。
努力は認めますが、これはオリジナルと比較するのは可哀そうというもの。
11曲目の"Sunday"はBusterの名前を一躍有名にした彼らの大ヒット・ナンバーです。
このナンバーもThe Beach Boys風のコーラスが素晴らしいナンバーで、ヒットしたのも頷けます。
12曲目の"We Love Girls (Reprise)"は1曲目のリプライズです。
13曲目以降は、今回のCD化にあたってのボートラです。
その13曲目"Beautiful Child"はご機嫌なロックンロール・ナンバーとなっております。
14曲目の"Who Told You"も溌溂としたロックンロール・ナンバーです。
15曲目の"We Love Girls"とラスト・ナンバーの16曲目"Love Rules"はそれぞれロック・ヴァージョンということになっております。
発表当時、アルバムを丸ごと聴いたことはありませんでしたが、結構気に入りました。
2008-05-11
Leif Garrett / The Leif Garrett Collection (1998)

もちろん、"I Was Made For Dancin'"や"New York City Nights"などのヒット曲は、当時、ラジオなんかで何時も流れていたので知っておりましたし、特に"New York City Nights"は田原俊彦の「哀愁デイト」の元歌として有名な曲でした。
まあ、今となって考えると、このLeif Garrettは本国以上のこの日本の女性ティーン・エイジャーに人気があり、それが、聴くことを躊躇ったのだと思います。
でも、Leif Garettが活躍した1970年代後半から1980年代前半のポップスって、ほかにBay City Rollers、David Cassidy先日紹介したShaun Cassidyなど、どのアーティストのアルバムを聴いても、サウンドが判りやすいということが言えると思います。
万人向けということもあり、世界中でグローバルにヒットしたんだろうと思いますね。
また、当時のポップのアルバムは、結構知られた人がプロデュースしたり、バック・ミュージシャンなんかもAORのアルバムでバックを務める一流のミュージシャンだったりします。
本日紹介するのはLeif Garrettのベスト・アルバムですが、曲によっては、Michael LloydやJohn D'andreaなんかがプロデュースを担当しております。
1曲目の"Runaround Sue"は60年代の雰囲気を持ったとてもいかしたポップスで、ご機嫌なナンバーです。
2曲目の"The Wanderer"はThe Beach Boys辺りを連想させるこれぞポップスといった魅力的なナンバーです。
3曲目の"I Was Made For Dancin'"はLeif Garrettの大ヒット・ナンバーで、ディスコ調の軽快なナンバーです。
Michael Lloydの作品で、懐かしいナンバーです。
4曲目の"Memorize Your Number"もダンサンブルなポップスで、とても聴き易いナンバーです。
5曲目の"Feel The Need"はバックのストリングがいかしたディスコ調のご機嫌なナンバーです。
6曲目の"When I Think Of You"はタイトルから判るとおりメロディアスなバラード・ナンバーです。
Leif Garrettのヴォーカルもそこそこ雰囲気があります。
7曲目の"You Had To Go And Change On Me"はバックのサウンドがちょっぴりハードでとてもいかしたナンバーです。
8曲目の"New York City Nights"は冒頭にも書いたとおり田原俊彦の「哀愁デイト」のネタとなったナンバーです。
覚えやすいメロディを持った最高にいかしたダンス・チューンです。
このナンバーも懐かしさいっぱいです。
9曲目の"Runaway Rita"も70年代ポップス然とした判り易いサウンドを持ったナンバーで、とても聴き易い曲となっております。
10曲目の"Surfin' USA"はもちろんThe Beach Boysのカヴァーです。
まあ、オリジナルはChuck Berryですが。
とてもご機嫌なロックンロール・ナンバーです。
11曲目の"Put Your Head On My Shoulder"はPaul Ankaがオリジナルで、いろいろな人がカヴァーしているナンバーで、このLeifのヴァージョンは最高にいかしたAORナンバーとなっております。
ラスト・ナンバーの12曲目"I Was Looking For Someone To Love"は再びメロディアスなバラード・ナンバーで、Micheal Lloydのペンのよる曲です。
もちろん、プロデュースもMichael Lloydで、ホントこの人はポップスが何かということを良く知っている人ですね。
最高に良く出来たAORナンバーとなっております。
Leif Garrettの生のステージを見たことはないですが、CDで聴く限り歌の上手さもそこそこだと思います。
1970年代後半のポップスって、本当に良いですね。
2008-05-10
Zion / Zion (2006)

"When I'm With You"というメロディアスなナンバーが全米トップとなったSHERIFFのヴォーカリストで、その後、これまたメロディアス・ハードのバンドALIASにも在籍しておりました。
ALIAS解散後はソロ・アーティストとして数多のメロディアス・ハードのファンからも支持を受けておりました。
そのFreddy Curciが20年ぶりにバンドを結成して出したアルバムが、本日紹介します"ZION"です。
SHERIFFもALIASも産業ロック風のメロハーでしたが、このZIONも基本的には同じ路線のサウンドです。
フックに満ちたメロディアスなナンバーがいっぱい詰まっております。
1曲目の"All It Takes Is A Minute"の出だしのギターのフレーズを聴いただけで、とても期待が持てるものとなっております。
SHERIFFやALIASに通じるミディアム・テンポのメロディアスなナンバーで、メロディ・マニア納得のナンバーです。
2曲目の"How Much Longer Is Forever"はギター・オリエンティドのフックに富んだメロディアスなナンバーです。
とにかくギターが出す音がメロディアスで最高にいかしてます。
3曲目の"One Man Alone"は若干ハードなギターから始まるナンバーで、メロディアスながら重たさを持っております。
こういったメタリックなナンバーでも、Freddyのヴォーカルが冴えております。
4曲目の"Dangerous"はギターのカッティングがカッコ良いキレのあるナンバーです。
5曲目の"I'm Running Home"もカッコ良いギターのフレーズから始まるメロディアスなパワー・バラードのナンバーです。
バックのギターといい、ピアノやドラムスの音も最高です。
このナンバーは聴きモノです。
6曲目の"Everybody's Watching"も結構ハードなナンバーです。
7曲目の"No Sunrise"もバックの音が最高にカッコよいフックに満ちたハード・ロックのナンバーです。
音は最高です!
8曲目の"The Sky Is Falling"はメロディアスかつポップなナンバーで、ヒット性抜群といったところでしょうか。
メロディックロック・ファンは気に入るナンバーだと思いますね。
9曲目の"The Devil's Dance"はタイトルに似合わずアコースティカルでメロディアスなナンバーです。
このアルバムの中でも出来はかなり良いです。
Freddyのヴォーカルが光ったナンバーで、お薦めです。
10曲目の"Who Do You Think You Are"はミディアスム・スロウながら心にズンとくる重たさがあります。
11曲目の"Crash The Mirror"もタイトルに似合わないメロディアスなパワー・バラードのナンバーです。
きょくの出来としては9曲目には及びませんが、それでもそこそこといったところでしょうか。
ラスト・ナンバーの12曲目"Sweet Lady Pain"は日本盤のボートラです。
このナンバーもギター・オリエンティドなナンバーですが、メロディがイマイチか。
全体的にギター・オリエンティドなアルバムで、全体的にはSHERIFFやALIASのアルバムにはちょっと及びませんが、それでも曲によっては良く出来たナンバーも収められております。
メロディ・マニアは持っていても損はない、といいったアルバムだと思います。
私は、個人的にFreddy Curciのファンですので、○です。
2008-05-05
Sad Cafe / Whatever It Takes (1989)

曲もメロディアスでポップなナンバーばかりで、結構この日本でも知られたバンドだったと思います。
特に、メンバーには、Mike & The Mechanicにも参加していたPaul Youngが在籍し、彼がサウンドの要となっておりました。
本日紹介します"Whatever It Takes"は1989年の彼らの8枚目のアルバムです。
このアルバムはほぼAORした内容となっております。
タイトル・ナンバーの1曲目"Whatever It Takes"は仄かにウエストコースト・ロックの香りがする佳曲です。
このナンバーからはイギリス出身のバンドだとは思えない感じです。
2曲目の"So Cold"はほんの少し産業ロックを感じさせるメロディアスなポップロックのナンバーです。
バックのサックスとギターの音といい、かなりいかしてます。
3曲目の"This Heart's On Fire"はこのアルバムの一押しのナンバーです。
メロディアスで最高にいかしたバラード・ナンバーです。
とても美しいメロディを持ったナンバーです。
4曲目の"Take Me (Heart And Soul)"はダンサンブルなAORといったナンバーです。
5曲目の"Stay With Me Tonight"はメロディアスなAORナンバーで、Paul Youngのヴォーカルが素敵な曲となっております。
6曲目の"Blood On The Sand"もアメリカナイズされた産業ロックっぽいナンバーです。
7曲目の"Don't Give Up On Love"は3曲目に優るとも劣らないメロディアスなバラード・ナンバーです。
8曲目の"Universe"もダンサンブルなナンバーで、バックの演奏がとてもいかしております。
ギター・ソロは圧巻です。
9曲目の"Don't Walk Out On Me"はとても雰囲気満点でオシャレなAORナンバーとなっております。
このナンバーは出来もかなり良く、3曲目の次に好きなナンバーです。
紛れもなくAORです。
ラスト・ナンバーの10曲目"Back To Zero"は、このアルバムの中で最もハードなナンバーです。
音にキレがあり、カッコ良いという言葉がピッタリのナンバーです。
Sad Cafeのオリジナル・アルバムはほぼ廃盤となっておりますが、この"Whatever It Takes"と1985年の前作"Politics of Existing"をカプリングした2枚組のアルバム"Saving Grace"はまだ手に入れることができます。
"Whatever It Takes"に収められている"This Heart's On Fire"は名曲です。
是非、聴いてみてください。
2008-05-04
Kelly Clarkson / Thankful (2003)

今日も、GEOや中古ショップで500円以下(390円が中心)のCDを10枚ちょっと購入してきました。
女性ヴォーカルものが結構この価格帯で売っております。
最近のアメリカン・チャートには殆ど興味はありませんが、若い女性のナンバーがヒットしておりますが、中には良いものがあったりします。
特にアルバムのクレジットを見ると、AORやロック界でも有名な人がプロデュースにあたっているものもかなり多いです。
本日紹介するKelly Clarksonの"Thankful"は2003年に発表されたアルバムですが、もちろん今日手に取るまで全く知らないヴォーカリストでした。
アルバムのクレジットを見ると、Clif MagnessやDesmond Child、Matther WilderなどAORに馴染みの深い人がプロデュースにあたっております。
また、ライナー・ノーツを見ると、Mariah CareyやCeline Dionなんかが引き合いに出されております。
なるほど、かなり歌は上手です。
また、ライナーでは、このKelly Clarkson嬢ですが、テレビのアイドル番組で優勝してデビューしたとのことですが、ポッと出の新人とは思えないくらいの本格派のヴォーカリストだと思いますね。
1曲目の"The Trouble With Love Is"はMariah Careyの"Vision Of Love"を彷彿させるナンバーで、このKelly Clarksonに一発でいかれてしまう、そんなナンバーです。
歌は本当に上手です。
2曲目の"Miss Independent"は1stシングルとして発表されたナンバーです。
ダンサンブルなロック調のナンバーですが、とてもポップに作られております。
3曲目の"Low"は2ndシングルのナンバーで、Clif Magnessがプロデュースを担当しております。
バックのプレイはドラムスを除き、Clif Magnessが担当しておりますが、結構ハードのギターがカッコ良いですし、バックの演奏に負けないKellyのヴォーカルもとても良いです。
4曲目の"Some Kind Of Miracle"はメロディアスで最高にいかしたナンバーで、完全にAORしております。
さすが、Diane Warrenが作ったナンバーだけあります。
歌も上手いですし、言うことがない、ナンバーです。
5曲目の"What's Up Lonely"は再びMariah Careyを彷彿させるグルーヴィーながらスロウなナンバーです。
これまたいかしたナンバーです。
6曲目の"Just Missed The Train"は以前このブログでも紹介したTrinne Reinのナンバーで、私がとても気に入っている曲です。
このKellyのヴァージョンはClif Magnessがプロデュースしておりますが、Trinne Reinのヴァージョンを彷彿させる出来となっております。
7曲目の"Beautiful Disaster"はMatthew Wilderのプロデュースしたナンバーで、曲も彼が作っております。
Matthew Wilderの"Hey Little Girl"にも似た雰囲気のナンバーとなっており、とても良く出来たAORナンバーです。
8曲目の"You Thought Wrong"はもちょっぴりダンサンブルなポップ・ナンバーです。
曲も良いです。
タイトル・ナンバーの9曲目"Thankful"はアコースティカルながらソウルフルに歌うKellyのヴォーカルがいかしたナンバーです。
10曲目の"Anytime"は美しいピアノの音から入るメロディアスなバラード・ナンバーです。
最高に雰囲気を持ったナンバーです。
Celine Dioneを彷彿させるヴォーカルです。
11曲目の"A Moment Like This"はアコースティカルでメロディアスなバラード・ナンバーです。
このナンバーも雰囲気満点です。
歌はホント上手ですね。
12曲目の"Before Your Love"はDesmond Childのプロデュースによるメロディアスなバラード・ナンバーで、モロAORしております。
ラスト・ナンバーの13曲目"(You Make Me Feel Like A) Natural Woman"は日本盤のボーナス・トラックです。
このナンバーもMariah Careyを彷彿させるヴォーカルが最高にいかしたナンバーとなっております。
このアルバムですが、480円で仕入れたものですが、ビンゴでしたね。
2008-05-03
Barnaby Bye / Room To Grow (1973)

今日5月3日は、このブログを始めてから、3年目に突入する記念日です。
2006.5.3の記念すべきレビューはCREAMの"Wheels Of Fire"でした。
3年目の今日は、Barnaby Byeの1973年のデビュー・アルバム"Room To Grow"です。
これはオフィシャルで発売されたCDではなく、Alessiのサイトからのものらしく、盤はCD-Rです。
Cruisin' Musicから仕入れたものです。
このBarnaby Byeは1974年に2ndアルバム"Touch"を出して解散となりました。
メンバーは前出のBobbyとBillyのAlessi Brothersに後にBalanceを結成するPeppy Castro及びMike Ricciardellaの4人によるバンドで、サウンドはAORらしさを感じさせるポップ・ロックといったところでしょうか。
BILLY ALESSI : Keyboards & Vocals
BOBBY ALESSI : Guitar, Bass & Vocals
PEPPY CASTRO : Guitar, Bass & Vocals
MIKE RICCIARDELLA : Drums & Vocals
その昔、1stも2ndもアナログ・レコードを持っておりましたが、既に手元になく、どういったサウンドだったかあまり覚えておりませんでしたが、久しぶりにアルバムを聴いたら、昔聴いた時より、とても良く聴こえました。
Alessi Brotherがヴォーカルを担当しており、さすが、爽やかなコーラスがふんだんに収められております。
1曲目の"The Day Came On"は後のAlessiそのまんまの爽やかなコーラスのナンバーです。
2曲目の"I Feel For You"もほぼAlessiしたメロディアスなバラード・ナンバーで、とてもいかしてます。
3曲目の"She Was Pleased"はCrosby, Stills, Nash & Young風のアコースティカルなロック・ナンバーといったところでしょうか。
70年代初頭のフォーク・ロックとでも言ったら良いのかも。
4曲目の"I Think I'm Gonna Like It"はSupertrampの"Breakfast In America"にも似たナンバーで、メリハリのあるポップ・ロックのナンバーです。
結構いかしたナンバーだと思いますね。
5曲目の"Boopa"はジャジーな感じのナンバーで、バックのピアノの音が雰囲気満点です。
6曲目の"The Way"は7曲目の"Laneya"への導入歌といった短いナンバーで、その7曲目は再びAlessi Brothersのコーラスがいかしたナンバーです。
これがメロディアスなほぼAORしたナンバーで、結構出来も良いです。
8曲目の"Jessie Girl"はAlessi Brothersのヴォーカルをいかしたシンプルなナンバーです。
9曲目の"Marsha Mamaillia"はギターの音が結構ハードなナンバーです。
ギターはPeppy Castroだと思います。
とてもカッコ良いロック・ナンバーで、好きですね、このナンバー。
10曲目の"Dreamer"はAlessiしたアコースティカルなコーラスがいかしたナンバーです。
11曲目の"Something Good About Nothing"はAORしたナンバーで、Alessiらしさが良く著されたナンバーだと思いますね。
このナンバーもお薦めですね。
12曲目の"I Won't Step On Your Shoes"もアコースティカルな70年代風のナンバーですが、曲が短いのがちょっと、という感じですね。
ラスト・ナンバーの13曲目"She's Leaving Home"はThe Beatlesのカヴァーです。
アコースティックにアレンジしており、ここでもAlessi Brothersのコーラス・ワークは最高です。
このBarnaby Byeですが、最近再結成し、ライヴ活動をしているようです。
Alessiもアルバムも出しており、元気に活動しているようです。