2008-11-30
Dreamscape / Very (1994)

ドイツ産というと直ぐに頭に思い浮かべるのがHelloweenタイプのジャーマン・メタルですし、イタリア産といえばメロディック・パワー・メタルと相場が決まっていると、勝手に思い込んでしまうんですね。
どちらも、あの、ドラムスの畳みかける音と、あまり上手いとも思わないハイトーン・ヴォーカルが苦手なんです。
国内盤の帯にパワー・メタルと書いてあれば、殆ど手が出ませんし、Helloweenタイプと書いてあっても同じですね。
本日紹介するDreamscapeはドイツ産のハードロックですが、これがDream Theaterタイプのプログレッシヴ・メタルなんですが、とてもメロディアスなサウンドなんですね。
市内の中古ショップで900円で仕入れたアルバムですが、これがかなり良い内容で、値段以上の価値がありました。
プログレしたメロディアスハードですが、これが意外にポップで、かなり気に入りました。
1曲目の"When Shadows Are Gone"はとてもポップなナンバーで、メロディもいかしており、先ずこのナンバーでDreamscapeを気に入りました。
2曲目の"Lost Faith"は美しいピアノの短いインスト・ナンバーで3曲目"Thorn In My Mind"の導入曲といった感じのナンバーすが、これまた、気に入った要素ですね。
その3曲目"Thorn In My Mind"は一転してヘヴィなギターのリフから始まるナンバーで、Dream Theaterタイプのプログレ・メタルといった感じのナンバーです。
とにかく、このDreamscapeの面々のテクニックは凄いです。
ギターは素晴らしいですね。
4曲目の"Reborn"はほぼプログレ・メタルしたナンバーで、ここでの演奏も素晴らしいです。
ギターも凄いですがドラムスも素晴らしいです。
また、曲中のピアノの音が何気に美しく、とてもカッコ良いナンバーに仕上がっております。
5曲目の"A Voice Inside"はメロディアスなスロウなプログレ・メタルのナンバーです。
6曲目の"Winter Dreams"はメロディアスなバラード・ナンバーで、バックの演奏は素晴らしいですが、粘っこい感じのヴォーカルは?という感じか。
決して下手ではありませんが。
7曲目"Fearing The Daylight"はとてもテクニカルなナンバーです。
バックの演奏は、ホント、素晴らしいです。
8曲目の"I Leave The Past Behind"はアコースティカルなギターから入り、途中からヘヴィなリフへと転調するナンバーです。
ほぼ、Dream Theaterタイプのプレグレッシヴ・ヘヴィ・メタルしたナンバーです。
9曲目"Alone - Panterei Part I"はギターとピアノ、さらにドラムスが最高にいかしたナンバーです。
メロディアスですし、言うことありませんね。
10曲目の"She's Flying - Panterei Part II"でもピアノを始めバックのプレイも音も素晴らしいです。
11曲目の"A Nwe Beginning - Pantrei Part III"も然りです。
プロデュースしているのが、このバンドのキーボーディストとギタリストですが、この2人がサウンドの要となっているようで、最高にテクニカルでエモーショナルなプレイを聴かせてくれております。
ラストの12曲目"Dancing With Tears In My Eyes"はUltravoxのカヴァーです。
先日、The Poodlesというスウェーデンのメロハー・バンドを紹介しましたが、彼らもこのナンバーをカヴァーしてました。
このDreamscapeのヴァージョンも最高に良く出来ております。
やっぱりオリジナルが素晴らしいからなんでしょうね、結構誰がカヴァーしても、おそらくそれなりに聴けるナンバーなんだと思います。
Dreamscapeの"Very"、結構気に入りました。
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2008-11-29
Rush / Feedback (2004)

このアルバムはRushの活動歴30周年を迎え、企画されたそうです。
Rushは1968年にカナダはトロントで結成されたバンドで、1974年に記念すべき1stアルバム"Rush"でプロ・デビューしました。
当初のサウンドは、Led Zeppelinの影響がかなり強いハードロックで、Zeppelinフォロワーと見なされておりました。
現在のプログレハードのサウンドに変わりだしたのは、1977年の6thアルバム"A FAREWELL TO KINGS"ぐらいからです。
その後、Rushはプログレハードの第一人者となるわけですが、このRushから影響を受けたバンドとして、Dream Theaterなどのプログレハードのバンド以外に、Metallicaなんかも挙げられております。
本日紹介します"Feedback"は2004年に発表されたスタジオアルバムとしては18枚目となるもので、Cream、Blue Cheer、Baffalo Springfield、The Yardbirdsなどのナンバーを取り上げており、サウンドも、プログレハードではなく、デビュー当時のハードロックした内容となっております。
そういう意味で、バンドのルーツをたどるということから、タイトルが"Feedback"ということになっているようです。
これが企画ものというより、かなり真剣に取り組んでおり、最高にいかした内容になっております。
収められているナンバーとオリジナル・アーティストは、
1. "Summertime Blues" (Jerry Capehart/Eddie Cochran, arr. by Blue Cheer/The Who) – 3:52
2. "Heart Full of Soul" (Graham Gouldman, arr. by The Yardbirds) – 2:52
3. "For What It's Worth" (Stephen Stills, arr. by Buffalo Springfield) – 3:30
4. "The Seeker" (Pete Townshend, arr. by The Who) – 3:27
5. "Mr. Soul" (Neil Young, arr. by Buffalo Springfield) – 3:51
6. "Seven and Seven Is" (Arthur Lee, arr. by Love) – 2:53
7. "Shapes of Things" (The Yardbirds) – 3:16
8. "Crossroads" (Robert Johnson, arr. by Cream) – 3:27
となっております。
1曲目の"Summertime Blues"は、The Whoのヴァージョンが有名ですが、ここでは、Blue Cheer風の重たいリズムのカッコ良いハードロック・ナンバーに仕上がっております。
本当にカッコ良いという言葉がピッタリのナンバーです。
なお、このナンバーはシングル・カットされ全米ロック・チャートで30位を記録しております。
2曲目の"Heart Full of Soul"はThe Yardbirdsの大ヒット・ナンバーで、ポップ過ぎてEric ClaptonがThe Yardbirdsを脱退するするきっかけとなったナンバー("For Your Love"でしたっけ?)ですが、Alex Lifesonのサイケっぽいギターのトーンが最高のナンバーとなっております。
4曲目の"The Seeker"はThe Whoより数段カッコ良いハードロック・ナンバーに仕上がっていると思いますね。
5曲目の "Mr. Soul"もオリジナルのBaffalo Springfieldのヴァージョンよりかなり良いと思いますね。
ここでも、Alex Lifesonのギター・プレイは最高です。
7曲目の "Shapes of Things"もとてもカッコ良いアレンジで素晴らしいナンバーに仕上がっております。
ラストの8曲目"Crossroads"はオリジナルのCreamに負けないくらい良く出来たナンバーとなっております。
"Wheels Of Fire"に収められているオリジナルが最も良く出来ていると思いますが、その後Eric Claptonがライヴで演奏しているヴァージョンをいろいろ聴いていますが、このオリジナルを超えたヴァージョンはありませんでした。
少なくとも、このRushのヴァージョンは、オリジナル後のClaptonのヴァージョンより良いかも知れません。
とても素晴らしいナンバーに仕上がっていますね。
この"Feedback"ですが、70年代のハードロックが好きな方にとってはマスト・アイテムになるかも。
2008-11-28
Fahrenheit / Talking 'Bout Love (1989)

同じ系統のバンドとしては、Time Gallery、Channel 5などが挙げられると思います。
そういえば、ドイツにも似たような名前のバンドでFarrenheitというバンドがおりますが、こちらも同じような系統と言えますね。
これらのバンドについて共通して言えることは、アメリカナイズしたサウンドで、メロディアスなAOR的なハードポップを演っているということでしょうか。
このFahrenheitも軽めのメロディアスなハードポップを演っていて、AORファンにも受けると思いますね。
1曲目の"Talking 'Bout Love"はメロディアスでポップなナンバーでウエスト・コーストの香りがするナンバーです。
とても聴きやすいです。
2曲目の"Suzanna"は出だしのギター・ソロがそそるテンポの良いポップなナンバーです。
3曲目の"Touch Of Heaven"はメロディがキレイなポップな感じのバラード・タイプのナンバーです。
出来もかなり良いですし、AORファンも納得の1曲だと思います。
4曲目の"Danger"はギターの音にキレがあるメロディアスなハードポップのナンバーです。
出だしはちょっとといった感じですが、本編はとてもいかしてます。
5曲目の"Should Have Known Better"はメロディがとても素晴らしいバラード・ナンバーです。
Richard Marxのナンバーで似たようなタイトルの"Should've Known Better"がありますが、このナンバーに雰囲気が似ております。
とても良く出来たAORのナンバーです。
6曲目の"Turn Me Loose"はLoverboyのカヴァーです。
オリジナルには負けてますが、それでも、曲の仕上がりはとてもカッコ良いです。
7曲目の"You And I"は再びメロディアスなバラード・ナンバーですが、盛り上がりはこちらの方が上でしょうか。
ヴォーカルも聴きやすいですし、かなり上手いと思います。
8曲目の"Don't Ever Break My Heart"はゆったりとした感じのポップなAORナンバーです。
9曲目の"Tears"もメロディアスなナンバーで、曲の感じはJohn Waiteが演りそうなAORナンバーに仕上がっております。
ラストの10曲目"Dreamin'"はシンセサイザーを上手く使ったスペイシーな感じのメロディも素敵なハードポップのナンバーに仕上がっております。
ほぼ、全曲良く出来たナンバーばかりですので、Time Gallery、Channel 5などが好きな方や少しハードめのAORファンにお勧めの1枚ですね。
聴くところによりますと、1,000枚の限定プレスということですので、無くなればレア盤必至と思われますので、興味のある方はお早めに。
私は、Schmankerl Recordsから9.66ユーロで購入しましたが、日本でもRock Avenueで取り扱っており、11/28現在では在庫があるようです。
2008-11-27
Various Artists / Hollywood Hairspray Vol.6 (2006)

アメリカはPerris Recordsからのハードロックのコンピレーションのアルバムです。
Perris Recordsというレーベルは、ハードロック・ファンには、結構認知度があるレーベルです。
16のバンドのナンバーが収められておりますが、私が知っているのはRockarmeだけです。
そういえば、このRockarmaの今年出された2nd"Bring It!"の国内盤のジャケットもセクシーで良かったです。
Rockarma以外は知らないバンドばかりですが、全てのバンドに言えることは結構メロディアスなハードロックのナンバーばかりなんです。
収められているバンドとナンバーは、
1 Joker Five Speed "Everybody's Alright"
2 Wolfchild "One Woman"
3 Starrats "The Devil And I"
4 Brutal Pancho "Rock Hard N' Ready"
5 Billion Dollar Babies "Right On Time"
6 Deadly Tide "King Of The World"
7 Rockarma "Rock All Night"
8 Fuoriuso "Sexy Teens"
9 The Erotics "I Like It The Way U Hate Me"
10 Checkpoint Charlie "Rock'N'Roll Tonight"
11 The Shine "Heavy Gretal"
12 Hollywood Vampires "Greedy Train"
13 Fuel From Hell "Heartbreaker"
14 Mother Mercy "Davil's Tool"
15 Pussy Sisster "Sleazy Things"
16 Demon Angels "Gonna Get It"
となっております。
1曲目はメロディアスでポップなハードロックでお薦めの1曲です。
2曲目はバックのギターがカッコ良い、とても良く出来たメロハーです。曲のレベルもメジャー級です。
3曲目はハードなギターのリフから始まるナンバーですが、曲はメロディアスで聴きやすいものとなっております。
4曲目はバンド名にBrutalとありますが、ブルータルな感じは全くしません。テンポの早いナンバーですが、とてもメロディアスなナンバーで、疾走感があります。
5曲目も曲のレベルはメジャー級のメロディアスなハードロックのナンバーです。ポップでとても良く出来たナンバーです。
6曲目もメロディアスなハードロックのナンバーです。
7曲目はRockarmaのナンバーですので、彼らのアルバムを聴いたことがある方には判ると思いますが、とても良く出来たメロハーです。ロックンロールしたカッコ良いナンバーです。
8曲目の前奏部分のギターのカッティングはかなりカッコ良いです。このナンバーも結構メロディアスです。
9曲目はギターが最高にいかしたナンバーです。
10曲目もロックンロールしたとてもご機嫌なナンバーです。とにかくバックのプレイがいかしてます。
11曲目もギターの音は結構ハードでカッコ良いですが、メロディに起伏が少なく、その辺がマイナス・ポイントでしょうか。
12曲目のヴォーカルはAC/DC風ですが、AC/DCはあまり好みでないので、?という感じかな。
13曲目がまた曲がとてもカッコ良い。バックの演奏も良いですね。
14曲目もギターのリフが最高にいかしてます。とても疾走感があるナンバーで、曲の出来はかなり良いですね。でも、ヴォーカルが好みでないのが残念です。
15曲目も疾走感のあるナンバーですが、メロディはイマイチかも。
16曲目はバンド名は知りませんでしたが、ヴォーカルはRobin McAuleyが担当しております。このナンバーの出来もかなり良いです。
全曲、とても聴きやすいメロハーですので、ハードロック・ファンにお勧めです。
ジャケットも良いと思いませんか?
なお、このアルバムは2枚組ですが、Disc 2は29曲収録されたradio editとなっております。
2008-11-24
Jonathan M / Jonathan M (1994)

送料込で118.32ユーロ(日本円で15,000円弱)で1枚当たり950円弱ということですから、結構安めだと思いますね。
基本的には、あまり見たことがないCDを購入したつもりでしたが、Amazonジャパンにもカタログに掲載されているCDが多かったですね。
ただ、実際に知らないようなアーティストでしたので、Amazonで検索することもなく、SCHMANKERL RECORDSのカタログで紹介文を見ての購入でした。
本日紹介するJonathan Mはカナダ人のアーティストで、このCDは、1994年にLong Island Recordsから発表されたものです。
カナダ人のハードポップといえば、Stan Meisnerが有名ですが、このJonathan MもStan Meisner風のハードポップですが、よりAORしている内容でしょうか。
参加ミュージシャンで知っているのはIan Crichton (ex: SAGA)くらいなものですが、出来は結構良いです。
1曲目の"I'll See The Sun"は美しいピアノの旋律から入るメロディアスなAORナンバーです。
もうこの1曲目を聴いた時に、このアルバムを気に入ってしまいました。
途中のギター・ソロも泣いています。
メロディ・マニアが泣いて喜びそうなナンバーです。
お薦めです。
2曲目の"Faith In You"もとてもメロディアスなハードポップのナンバーです。
Jonathanのヴォーカル・スタイルもとても素直で聴きやすいですし、バックのプレイがいかしてます。
3曲目の"Stars"は、これまたメロディアスなAORしたお薦めのナンバーです。
とにかくメロディが良いです。
4曲目の"You Walk On By"は出だしのギターが若干ハードなナンバーですが、曲自体はメロディアスでいかしたナンバーです。
このナンバーも結構AORしております。
5曲目の"The Stranger"はとてもいかした前奏から始まるメロディアスなナンバーで、これもAORといっても良いでしょう。
このナンバーもお薦めですね。
6曲目の"Heart Of Gold"もバックのピアノの音が素晴らしいですし、ギターのカッティングがとても良い。
これもAORしたメロディアスなナンバーです。
7曲目の"I Believe"はスロウなバラード・ナンバーで、出来はそれほど悪くはないのですが、メロディアス度はイマイチといったところか?
8曲目の"Tainted Love"はミディアム・テンポのナンバーですが、そこそこロックしております。
9曲目の"Going To The Top"は少しばかり盛り上がりに欠けるナンバーですが、バックの演奏はエラくカッコ良いです。
10曲目の"Hold On"は再び美しいピアノの音から入るパワー・バラードのナンバーで、曲の出来も良いです。
メロディアスですし、バックのギターのカッティングもカッコ良いです。
ラストの11曲目"Don't Forget Me"はバックのギターが最高の産業ロック風のメロディアスなナンバーです。
メロディにもフックがあり、このナンバーの出来はかなり良いです。
このアルバム2000年にリ・イッシューされているみたいで、Amazonのカタログにも掲載されております。
1,000円ちょっとの値段で売っておりますので、メロディ・マニアには要チェックのアルバムだと思いますね。
2008-11-22
Vaneese Thomas / A Woman's Love (2003)

本日、市内の中古ショップで300円で手に入れたCDがこれ。
Vaneese Thomasの"A Woman's Love"で、2003年ということですので、比較的新しいものです。
もちろん、初めてのアーティストです。
ブラコンというほど、黒くなく、どちらかというと大人の女性ヴォーカルといった感じです。
もちろん歌も上手いですし、サウンドは若干ジャジーなAORといったところでしょうか。
プロデュースは彼女自身とWayne Warneckeという人です。
参加ミュージシャンは多数にわたりますが、私が知っているのは、Will Lee、Philippe Saisse、Rickey Petersonぐらいでしょうか。
1曲目の"The Magic Of You"はミディアムスロウのメロディアスなバラード・ナンバーです。
Shelton BectonのピアノとPhil Hamiltonのギターが雰囲気満点です。
この1曲目を聴いただけで、とても得した気分になりました。
2曲目の"Talk Me Down"は再び、Shelton BectonとPhil Hamiltonをフィーチャーしたミディアム・テンポのナンバーで、これはもうAORです。
メロディアスなとてもいかしたナンバーです。
3曲目の"(Lookin' For) One Good Man"は比較的アップテンポのナンバーで、サウンドも若干ファンキーです。
1980年代のブラコンを感じさせるナンバーです。
4曲目の"No Guarantees"は少しばかりブルージーなソウル・バラードといった感じのナンバーです。
これが雰囲気満点なんですね。
お薦めの1曲ですね。
5曲目の"Fortune"はShelton Bectonの流れるようなピアノに乗るVaneese Thomasのヴォーカルが最高のジャジーなナンバーです。
惚れぼれするナンバーです。
6曲目の"'Til You Intro"は7曲目の"'Til You"のイントロで、その"'Til You"はポップなこれぞAORといったナンバーです。
8曲目の"In The Name Of Love"はファンキーなアシッド・ジャズ風のナンバーですが、Rickey Petersonのオルガンの音がそう感じさせるのかも知れません。
9曲目の"Black And White"も若干ファンキーな8曲目に似たようなナンバーです。
10曲目の"A Woman's Love"はCarla ThomasとSteve Cropperの共作によるブルージーなナンバーです。
どことなく、Booker T & MGsといった感じです。
11曲目の"Dear John"もメロディアスなソウル・バラードのナンバーです。
Vaneese Thomasのソウルフルなヴォーカルが堪らないナンバーです。
ラストの12曲目"A Candle"もメロディアスなバラード・ナンバーで、アルバムを締めくくるナンバーとして申し分のないナンバーです。
バックのサウンドもVaneeseのヴォーカルもとてもいかしたAORしたナンバーです。
特にバックのサックスはそそります。
2008-11-20
Marc Tanner Band / Temptation (1980)

2ndのプロデューサーも1st同様にNat Jeffreyが担当しておりますが、おそらく、Richie Zitoの関わりが少なくなったのがイマイチと呼ばれる原因になっているんだろうと思います。
1stでのRichie Zitoの関わりはプロデューサーのNat Jeffrey以上だったんだと思います。
1stの"Elena"や"Never Again"といったキャッチーでポップな強力ナンバーはあまり入っておりませんが、2曲目の"Hot And Cold"や8曲目の"Prove It To You"などのナンバーは良く出来たナンバーだと思います。
1曲目の"Hold Your Head Up"はミディアム・テンポの多分にロック的なナンバーで、最初聴いた時にはそれほどのナンバーでもないな、と思いましたが、今、こうして聴いているとそこそこに良く出来たナンバーだと思いますね。
Marc Tannerのヴォーカルがかなりいかしてます。
2曲目の"Hot And Cold"はこのアルバムの一押しのナンバーです。
雰囲気的にはThe Doobie Brothersといったところでしょうか。
とてもポップなメロディもいかしたナンバーで、誰かカヴァーしていたような感じがするのですが。
Richard Pageのバック・コーラスがいかしてます。
3曲目の"And You Do"はそこそこ良く出来たロックンロール・ナンバーです。
4曲目の"Lonely Street"はメロディアスなパワー・バラードのナンバーです。
バックのギターがとてもカッコ良いです。
5曲目の"Don't Say No (Surrender)"は、これもミディアム・テンポのナンバーながら、ロック・スピリッツを感じさせるナンバーです。
6曲目のタイトル・ナンバー"Temptation"はスローなブギー調のナンバーで、バックのサックスが良い味を出しております。
7曲目の"When You Were Young"もAORというよりは、モロにロックしたナンバーとなっており、こういった部分がAORファンにとって?となったのかも知れませんね。
全体的にこの2ndは1stに比べ若干ハードに作られており、1stをAORアルバムだと認識していたファンにとっては、その辺に違和感を感じたのかも。
8曲目の"Prove It To You"は1stに入っていても全く違和感がないAORナンバーです。
とてもメロディアスなナンバーでお薦めの1曲です。
ラストの9曲目"Hollywood Star (Hooray For Hollywood)"は観衆の拍手の効果音から入るライヴ仕立ての軽快なロック・ナンバーです。
このアルバムは、レコードが出された時、もちろんすぐに購入しましたが、1stがとても良く、かなり期待していたので、この2ndを聴いた時は、まあ、ガッカリして、中古屋さん行きとなったアルバムでしたが、その後、とても後悔しておりました。
で、私にとっては、1stアルバムをこのブログで紹介した時(Wounded Bird Recordsからリ・イッシューされると判った時)に書きましたが、この2ndも一緒に発売されるのではと楽しみにしておりましたので、今回のCD化はとてもうれしい限りですが。
今、Amazonを覗くとマーケットプレイスで921円で売っております。
私はAmazonから1,600円弱で手に入れましたので、もう少し待てば良かったと思っております。
2008-11-17
Jeremy / Flying Of Eagle (2001)

このアルバムで初めて韓国産のハードロックを体験しましたが、もうハードロック後進国とは言えないですね。
これじゃ、日本のHR/HMもうかうかしていられませんね。
韓国産のHR/HMなんて、ということで聴きもしないで馬鹿にしておりましたが、このJeremyは優れたテクニックとメロディを持ったバンドで、もう、これは本物です。
ヴォーカルは暑い感じで上手だとは思いませんが、プレイ(特にギターとキーボード)は最高にカッコ良いです。
とにかくメロディが素晴らしいです。
1曲目"Born (Save In Symphony) - Intro"はインストルメンタルのナンバーですが、このJeremyの音楽的なテクニックが本物だということを示したプログレ・ナンバーです。
美しいストリングスに被さって、ギター、キーボード、ドラムス、ベースの最高にいかしたプレイを聴くことができます。
2曲目の"Acts"は太いベースラインにスラッシーなギター、正確に刻むドラムスから入るナンバーです。
キーボードの音もとてもカッコ良いDream Theaterタイプのナンバーです。
アルバムの解説はBURRN!誌の藤木氏が担当しており、このバンドを大層褒めており、この部分は納得ですが、同氏はヴォーカルに対しても高評価しておりますが、これについては異論あり、ですね。
それほど上手いとは思いませんし、高音部ではただ叫んでいるというか、がなっているとしか思えません。
まあ、それほど聴きにくいというわけではありませんが。
3曲目の"My Hope"はミディアム・テンポのバラード風のナンバーです。
メロディアスでポップなナンバーです。
4曲目の"Gambler"でも、バックの演奏はとてもカッコ良いです。
このナンバーもDream Theaterタイプのプログレッシヴ・メタルといった感じのナンバーです。
5曲目の"Dreams Of Your Childhood"は、出だしのギター・ソロがそそるメロディアスなバラード・ナンバーです。
メロディがとてもいかしてます。
でも、こんなナンバーを聴くとヴォーカルの上手い・下手がわかるというもので、このバンドのヴォーカルは下手ではないですが、ちょっと音程にぶれがあると思います。
6曲目の"Babylon"でもギターの音が素晴らしいです。
このバンドのギター・テクニックは最高です。
でも、やっぱり、このナンバーは特にヴォーカルがちょっと、という感じですね。
7曲目の"Dreaming Sky"はインスト・ナンバーで、このJeremyの本領発揮といったところでしょうか。
とてもメロディアスなナンバーで、ギターの音はホント素晴らしいです。
8曲目の"Remains Of The Day"は雷の効果音の後、美しいピアノの音から入るメロディアスなバラード・ナンバーです。
とても良く出来たナンバーです。
9曲目の"Comeback Overthere"もインスト・ナンバーです。
ギター、ベース、ドラムス、キーボードが一体となった、とてもカッコ良いロック・ナンバーに仕上がっております。
10曲目の"The Evolution Theory"はカッコ良いこれぞメロハーといった感じのナンバーです。
ラストの11曲目"Flying Of Eagle"はアルバムのタイトル・ナンバーで、これもインスト物です。
バックのドラムスがパワー・メタルした、あのドタドタ・ドコドコといった感じで、?というところですが、ギターは弾き捲っています。
韓国産のこのJeremy、なかなかなものです。
ギターは最高ですね。
2008-11-16
Silent Majority / Power (1994)

"Power"というアルバムでSilent Majorityというバンドのアルバムで、発表は1994年となっております。
何度かe-Bayで落札しようとしましたが、いつも価格が30ドル近くしておりましたので半分諦めておりましたが、最近になって、15.5ドルという値段で落札することができました。
アルバムの紹介文では、West Coast Rockとあり、TOTO、Chicago、 Richard Marx、 Michael W Smith、Jimi Goare and The Kooといったアーティストが引き合いに出されておりました。
West Coast Rock風ということも、引き合いに出されているバンド・アーティストとは、悪い意味ではありませんが、ちょっと違う感じがします。
そうですね、私の個人的な思いでは、Spandau Balletのサウンドをもう少しアメリカナイズしたような感じでしょうか。
ヴォーカル・スタイルや声がTony Hadleyに似ています。
またサウンドを一言で言うとAORっぽいハードポップとでもいう感じでしょうか。
出来はかなり良いと思いますね。
1曲目の"Power"はバックのギターのカッティングとサックスがカッコ良い若干ファンキーなナンバーです。
サビの部分が良いですね。
2曲目の"Oh, Lady"はとてもメロディアスなハードポップのナンバーです。
シングル・カット向きのポップのナンバーで、出来もかなり良いです。
3曲目の"Imagination"は軽快なポップ・ナンバーです。
ヴォーカルは、Tony Hadley似ということで、とても上手です。
4曲目の"Bitter Suite"はストリングスとピアノが美しいメロディアスなインスト・ナンバーで、5曲目のプロローグといったところでしょうか。
その5曲目の"You'll Be There"はとてもメロディアスで美しいという言葉がピッタリのバラード・ナンバーで、これは聴きモノです。
とても素晴らしいナンバーです。
6曲目の"Another Shades Of Gray"なんか聴くと、やっぱり、Spandau Balletを連想します。
Spandau Balletの"Parade"というアルバムに入っていてもあまり違和感は無いかも。
7曲目の"Greek To Me"はファンキーなナンバーです。
8曲目の"Made In Japan"は歌詞を見ると日本をちょっと小馬鹿にした内容で、サウンドも、外国人アーティストの日本をテーマにした時のいわゆる「あの音」といった感じですが、メロディは結構良かったりします。
ギター・ソロはかなりそそります。
9曲目の"Falling From Grace"はギターのトーンがとても良いハードポップのナンバーです。
10曲目の"Silent Treatment"はバラード・タイプのナンバーですが、メロディアス度がイマイチといったところですが、バックのギターのトーンは好きですね。
11曲目の"Status Quo"なんか聴いても、やっぱりSpandau Balletを思い出しますね。
ラストの12曲目の"More Power"はアルバムのエピローグといった趣のナンバーで、曲が短いですが、バックの音はとてもカッコ良いです。
15.5ドルだったら納得の価格ですが30ドルだとちょっと考えますね。
でも、これって、やっぱりレア盤なんでしょうね。
2008-11-15
Gary Wright / Headin' Home (1979)

今までネットで高嶺の花だったGary Wrightのアルバム4枚がWounded Bird Recordsからめでたくリ・イッシューされました。
Gary Wrightと言えば、1975年の"The Dream Weaver"が代表作ですし、大ヒット作でした。
シングル・カットされたタイトル・ナンバー"Dream Weaver"も全米2位を記録する大ヒットとなりました。
Gary Wrightは1967年にシンガー、キーボーディストとしてSpooky Toothに参加し、1974年までバンドに在籍していました。
途中、1971年に"Extraction"、1972年に"Footprint"という2枚のソロ・アルバムを発表し、バンド脱退後の1975年に"The Dream Weaver"を発表し、ソロ・アーティストとして確立しました。
1977年には4thアルバム"The Light Of Smiles"を、1978年にはこれも名作の誉れ高い"Touch and Gone"を発表し、1979年に最もAORしたアルバムの本作"Headin' Home"が発表されました。
その後、1981年に"The Right Place"、1988年に"Who I Am"、1995年に"First Signs of Life"、1998年に"Best of Gary Wright / The Dream Weaver"、1999年に"Human Love"を発表しました。
最近は、Ringo Starr & His All-Star Bandの一員としてツアーに参加しているようです。
本作"Headin' Home"には、Steve Lukather、Buzzy Feiten、Fred Tackett、Alan White、Andy Newmark、Jeff Porcaro、Harvey Mason、Bobby Lyle、Neil Larsen、Jai WindingなどのAORやFusion界の名プレイヤーが参加したアルバムで、内容もほぼAORしております。
Gary Wrightのアルバムと言えば、ギターが入っていないものが多いですが、このアルバムでは、Steve Lukatherのギター・ソロなどギター・プレイが重要な位置を占めております。
1曲目の"Keep Love In Your Soul"はBobby Lyleの美しいピアノから入るメロディアスなパワー・バラードのナンバーで、私の個人的な意見ですが、"Dream Weaver"よりもずっと良く出来たナンバーで、Gary Wrightのナンバーの中でも1番のナンバーだと思いますね。
出だしのBobby Lyleのピアノ、中間部でのJim Hornのサックス・ソロ、そして極めつけともいえる、Steve Lukatherの後半部でのギター・ソロ。
とても素晴らしいAORナンバーです。
2曲目の"Love's Awake Inside"はBuzzy Feitenのアコースティック・ギターから入る、これもとてもメロディアスなナンバーです。
圧巻は、David CrosbyとGraham Nashによるバックでのハーモニー・ヴォーカルでしょうか。
これまた、本当に良く出来たAORナンバーです。
3曲目の"You Don't Own Me"も美しいシンセやキーボードから入るナンバーです。
バックの女性ヴォーカル(Venetta Fields, Cherlie Matthews, Lorna Wright)が雰囲気を盛り上げております。
4曲目の"Moonbeams"はGary Wrightの美しローズ・ピアノから入るメロディアスなナンバーです。
とても盛り上がるバラード・ナンバーで、素晴らしい出来だと思いますね。
5曲目の"Stand"はHarvey Masonのドラムスがカッコ良い、ファンキーなナンバーです。
6曲目の"I'm The One Who'll Be By Your Side"はMichael McDonaldのバッキング・ヴォーカルがアクセントとなっているAORナンバーです。
7曲目の"Follow Next To You"は再びBobby Lyleの美しいローズ・ピアノをフィーチャーしたメロディアスなバラード・ナンバーです。
曲の出来もとても良いAORナンバーです。
8曲目の"I Can Feel You Cryin'"はカッコ良いSteve Lukatherのギター・ソロから入るナンバーです。
とてもポップなナンバーです。
9曲目の"Let Me Feel Your Love Again"はGary Wrightのムーグやピアノと彼のヴォーカルだけによる美しいバラード・ナンバーです。
ここでのGaryはしっとりと歌い上げおります。
ラストの10曲目"Love Is Why"でもBobby Lyleのピアノはとても良いです。
ポップで良く出来たナンバーだと思います。
この"Headin' Home"は曲も粒が揃っており、とても良く出来たAORアルバムです。
"The Dream Weaver"よりも出来が良く、Gary Wrightのベスト・アルバムだと思います。
普段Gary Wrightなんか聴いたことが無いAORファンにお薦めの1枚で、彼の良さが判るアルバムです。
2008-11-14
Dennis DeYoung / One Hundred Years From Now (2007)

まあ、その間に"The Music of Styx - Live with Symphony Orchestra"というライヴ・アルバムを2004年に発表しておりますが。
Dennis DeYoungのソロでは、1984年の"Desert Moon"や"Call Me"というAORの名曲が収められていた1986年の"Back To The World"が有名です。
"Desert Moon"は長らく廃盤状態でしたが、2,3年前に再発されましたが、"Back To The World"は今でも廃盤状態で、かなりの高額で取引されており、再発を願っているファンは私だけではないと思います。
1998年の"The Hunchback of Notre Dame"は所有しておらず、また、一度も耳にしたことはありませんが、1988年の"Boomchild"や1994年の"10 on Broadway"については、その出来に納得しておりませんでしたが、今回の"One Hundred Years From Now"は出来も最高で、"Call Me"時代のDennis DeYoungを彷彿させてくれています。
基本的にはメロディアスなナンバーが数多く収められており、モロ、AORしたナンバーや産業ロック風のナンバーが中心となっております。
特に、タイトル・ナンバーの1曲目"One Hundred Years From Now"の出来は素晴らしく、フックに富んだAORのパワー・バラードしたナンバーです。
このナンバーの作詞は、Dennis DeYoungとフランス人のEric Lapointeの共作で、また、Eric Lapointeとのデュエット・ナンバーとなっており、このあたりがちょっと引っかかりますが。
Eric Lapointeのヴォーカルがかなりのだみ声で、この声が曲のイメージを損なえている感じがするのが残念といえば残念です。
Dennis DeYoungのソロ・ヴォーカルで聴いたら、もう言うこと無いのでしょうが。
また、バックのギター・ソロも圧巻です。
でも、素晴らしいナンバーです。
2曲目の"This Time Next Year"はStyx時代のDennis DeYoungを思い出させてくれるナンバーです。
相変わらず、歌は上手く、全く衰えを感じさせません。
とても良く出来たハードポップのナンバーです。
3曲目の"Rain"の出だしは、Journeyの"Seperate Ways"に似た音から始まります。
メロディアスな産業ロック風のナンバーです。
4曲目の"Save Me"は美しいピアノの音から始まるメロディアスなバラード・ナンバーで、完全にAORしたナンバーとなっております。
5曲目の"Breathe Again"もアコースティカルでメロディアスなAORナンバーに仕上がっております。
美しいメロディです。
"Call Me"を彷彿させてくれます。
最高にいかしたナンバーです。
6曲目の"Crossing The Rubicon"もメロディアスなAORナンバーに仕上がっております。
盛り上がりのあるナンバーです。
7曲目の"Respect Me"はスロウながらとてもブルージーなナンバーです。
メロディアスで、バックのブルージーなギターの音が雰囲気を醸し出しております。
この手のナンバーも大好きです。
8曲目の"I Believe In You"は、シングル・カットもできそうなメロディアスな完全なAOR然ナンバーですね。
9曲目の"Forgiveness"もとてもメロディアスなAORしたナンバーです。
10曲目の"I Don't Believe In Anything"はEric Clapton風のドブロ・ギターから始まるアメリカン・ロックしたナンバーです。
でも、カントリー臭さは全くありませんね。
ラストの11曲目"Turn Off CNN"もStyx時代を彷彿させるブギー調のロックンロールしたナンバーです。
この"One Hundred Years From Now"はDennis DeYoungの久々のヒット作だと思います。
捨て曲が無い強力な1枚で、Styxファン、産業ロック・ファンだけでなくAORファンも納得の1枚です。
2008-11-11
Mickey Thomas / Alive Alone (1981)

私はかなりの頻度でe-Bayを利用しており、購入するアルバムの殆どはレア盤ばかりですが、いくら欲しいと思ったCDでも、限度は50USドルくらいまでと決めております。
以前にこのブログでも取り上げましたが、専ら利用するショップは、Retsrospect RecordsとRenaissance Recordsの直営のショップで、Renaissance Recordsの直営店はレア盤はありませんが、Renaissance Recordsの新品CDが5USドルから出品されており、ほぼこの金額で落札できます。
送料は1枚当たり6USドルですので、アルバム1枚が11USドル(最近は円高ですので、1000円ちょっと)で購入できます。
この金額だったら、AmazonやHMVから購入するより安いと思います。
Retrospect Recordsの直営店では、もちろん自社のアルバムを多く取り扱っておりますが、中に混じってレア盤もオークションにかけられております。
自社物はRenaissance Records同様安く買えることもあります。
レア物は利用者も多いせいか、かなりの金額までいくこともあります。
取り扱っているレア物は正式のプレス盤もありますが、かなりのレア盤となるとイタリアのリ・イッシュー・レーベルの"Time Warp Records"からのものが多いです。
ただし、このレーベルのものは全てCD-Rでジャケットも家庭用のプリンターで印刷したものよりちょっとばかり程度が良いといった粗悪品ばかりです。
でも、コレクターの性というか、是非、聴いてみたいというアルバムがたくさん並んでおり、つい、高いお金を出して購入してしまうんですね。
本日紹介するMickey Thomasの"Alive Alone"もTime Waro Recordsからのもので、もちろん、CD-Rの商品で、20.5USドルで落としたものです。
送料込みで、約25USドルくらいでした。
ここのCD-Rのアルバムですが、オリジナルのCDからコピーしたものばかりですので、音はまあまあです。
ところで、この"Alive Alone"ですが、私の知っている限りCD化はされていなかったと思うのですが、音を聴いてもアナログ落としのようには聴こえません。
知らないうちに一度はCD化されたのかな?
この"Alive Alone"は1981年に発表されたアルバムで、Mickey ThomasもJefferson Starshipのヴォーカリストとして活躍していた時期でしたが、あまり話題にならなかったと記憶しております。
バック・ミュージシャンは、Don Felder (G, ex: Eagles)、George "Chocolate" Perry (Bobby Caldwellの1stで名前が売れた)、Joe Vital (Ds, Eagles一派)、Paul Harris (Keys)の4人がベースとなっていて、ゲストとして、Steve Poecaro、Craig Chaquico (ex: Jefferson Starship)などが参加しております。
なお、プロデュースはEaglesを手掛けているBill Szymczykが担当しております。
サウンドは、産業ロックしたAORといった内容のメロディアスなナンバーが数多く収められており、ハードポップ・ファンやハードなAORが好きな方にお勧めのアルバムです。
一押しは、3曲目の"Maybe Tomorrow"で、このレコードを聴いた時に最初に好きになったナンバーで、今聴いても最高にメロディアスな産業ロック風のナンバーです。
また、タイトル・ナンバーの2曲目"Alive Alone"はメロディアスなパワー・バラードのナンバーで、Mickey Thomasのヴォーカルが光るナンバーです。
1曲目の"She's Got You Running"もポップでハードなご機嫌なナンバーです。
6曲目の"Survivor"はCraig Chaquicoがリード・ギターを担当しているということではないですが、モロ、Jefferson Starshipしたメロディアスな産業ロック・ナンバーです。
8曲目の"I Don't Wanna Talk About It"はDon Felderのギターがカッコ良いロックンロールしたご機嫌なナンバーで、とてもお薦めです。
9曲目の"Too Much Drams"もDon Felderのギターがいかしたブルージーなナンバーです。
ラストの10曲目"Badge"はもちろんEric ClaptonとGeorge HarrisonのペンによるCreamのヒット・ナンバーのカヴァーです。
Creamほどではありませんが、とても良く仕上がっております。
Mickey Thomasのハイトーンも良いですが、Don Felderのギター・プレイもいかしてます。
2008-11-10
Sacred Season / No Man's Land (1998)

以前にも書いたとおり、このSacred Seasonはドイツのバンドですが、いわゆるジャーマン・メタルとは全く違って、哀愁のハードポップしたサウンドを信条としております。
サウンド的にはUK産にみられる欧州的湿り気を持った抒情派ハードポップといえます。
これが最高にいかしたサウンドで、モロ日本人受けする琴線に触れる音なんです。
この2ndは1stと一緒に市内の中古ショップでそれぞれ確か800円で仕入れたアルバムですが、Amazonを覗くと、この2ndはまだカタログに載っておりますし、新品も3,000円弱で買えますが、800円で購入できたのは、かなりの儲け物でしたね。
1曲目の"So Far"での出だしのギターのメロディアスなことといったらないですね。本編に入っても、これが最高にフックに富んだメロディアスなナンバーなんですね。
ヴォーカル・スタイルがこういったナンバーに合っているんです。
2曲目の"Voices"はポップかつメロディアスなナンバーで、これも言うことなしです。
メロハーというよりも産業ロックといった方が良いかも。
3曲目の"Save Her"もフックに富んだ琴線に触れるナンバーです。
先ず、この音を聴いてドイツのバンドだとは誰も思わないでしょうね。
UK産あるいは北欧か?と思われるのでは?
4曲目の"No Man's Land"はもう完全にAORしたミディアム・テンポのナンバーです。
ヴォーカルもバックの演奏も楽曲も殆どAORしております。
5曲目の"I Will Stay Forever"はこのアルバムの中ではハードのナンバーで、ブギー調のギターの音がカッコ良いナンバーですが、メロディアスでとても聴きやすいナンバーとなっております。
極めつけは6曲目の"I Believe"で、美しいピアノのフレーズから入るバラード・ナンバーで、とにかくメロディアスです。
しっとりと歌うヴォーカルも素晴らしいですが、途中のギター・ソロはまさに圧巻という言葉ピッタリです。
7曲目の"Water For Your Flame"は軽快なハードポップのナンバーで、出来も良いです。
8曲目の"So Much"もメロディアスなAOR調のハードポップのナンバーです。
ホント、このバンドのヴォーカルは上手いですし、このサウンドにとても嵌ってます。
9曲目の"Love Is"はミディアム・テンポのこれもとても聴きやすいハードポップのナンバーです。
10曲目の"Kiss Goodnight"は軽快でポップで、かつメロディアスなナンバーです。
ラストの11曲目"Help Me Through My Life"もミディアム・テンポのAORしたナンバーです。
ジャケットには11曲目までしか、載っておりませんでしたが、Hidden Trackが入っております。
タイトルは判りませんが、アコースティカルなバラード・ナンバーで、これが最高にいかしてます。
ほぼ全曲捨て曲がない強力な1枚ですが、このジャケとはちょっといただけないですね。
これだったら、メンバー4人の顔写真でも載っけた方が良いかも。
メロディ・マニア必聴の1枚です。
2008-11-09
The Hades Band / Dream For A Night (1998)

ジャケットはご覧のとおりダサいですし、Dario Mollo以外誰も知らないミュージシャンばかりのイタリアのバンドですが、ハッキリ言って、The CageやVoodoo Hillよりかなり良く出来たアルバムだと思いますね。
メロディアスでキャッチーなナンバーが数多く収められております。
最近、市内の中古ショップで1000円位で仕入れたアルバムですが、ネットで調べても殆どヒットしませんでした。
これって、レア盤でしょうか?
1曲目の"Cities Can Cry"は出だしのギターとキーボードの音が素晴らしい、これぞメロハーといったナンバーです。
ヴォーカルを担当するAndrea Biancheriの声もかなり良いですし、Dario Molloのギター・プレイはもちろんのこと、Ezio SecomandiのドラムスやFulvio Pattiのキーボード・プレイもかなりいかしております。
とにかく、楽曲の出来が良いです。
2曲目の"Angel Calling"でも出だしのキーボード、ギター、ドラムスのプレイがいかしたキャッチーでポップなメロハーです。
このナンバーも曲の出来はかなりなものです。
極めつけは3曲目の"Lady Of Steel"でメロディ最高のバラード風のハードポップのナンバーです。
もう出だしのピアノでイチコロです。
このナンバーもポップかつキャッチーなナンバーで、曲の出来も最高です。
4曲目の"Mad Dog"はDario Molloのカッコ良いギター・ソロから入るナンバーです。
これぞメロハーといった元気いっぱいのナンバーです。
5曲目の"Russian Fever"はカッコ良いという言葉がピッタリのメロハーです。
6曲目の"Dream For A Night"はタイトルから連想されるとおりメロディアスなバラードで、かつ、インストルメンタルのナンバーです。
全編でDario Molloのギター・ソロは泣いています。
ギター・インスト物が大好きな私にとっては、最高の1曲です。
7曲目の"Queen Of Heart"はハードにドライヴィングしたギターがカッコ良い、メロディアス・ハードのナンバーです。
でも、曲はいたってポップでキャッチーなものとなっております。
8曲目の"Bad Reputation"はこれまたDario Molloのギター・プレイがいかしたフックに富んだメロディアスなハードロック・ナンバーです。
9曲目の"Pearls"もとてもポップなメロハーのナンバーです。
サビの部分のマイナーな臭メロはもう最高です。
日本人の琴線に触れるメロディ・ラインが堪らないです。
また、このメロディに乗るDario Molloのギター・ソロも最高です。
10曲目の"Crazy For You"もフックに富んだポップなナンバーで、もう言うことがないです。
全てのナンバーに当てはまりますが、まるでイタリアっぽくなく(?)、アメリカナイズされたサウンドがとてもいかしてます。
11曲目の"Stargazer"はカッコ良いDario Molloのギターから入るメロディもいかしたポップなナンバーです。
ラストの12曲目"Subway Blues"はブルースっぽさは全くない、メロディアスでポップなナンバーです。
とにかく、メロディがいかしたナンバーです。
このThe Hades Bandの"Dream For A Night"ですが、捨て曲が1曲もない最強の1枚です。
こんなアルバムが1000円位で買えたのは驚きです。
素晴らしいの一言ですね。
2008-11-08
Dionne Warwick / Friends (1985)

1963年の"Presenting Dionne Warwick"から2008年の"Why We Sing"までライヴやベストを含め、実に43枚ものアルバムを発表しているんですね。
私が、彼女のアルバムの中で最も気に入っているのは、Barry Gibbがプロデュースした1982年の"Heartbreaker"で、このアルバムは全米ブラック・チャートで13位を記録し、シングル"Heartbreaker"は全米アダルト・コンテンポラリー・チャートで1位を記録する大ヒットとなりました。
本日紹介する"Friends"は1985年に発表されたアルバムで、プロデューサーには、いつものBart Bacharach & Carole Bayer Sagerのほかに、Albhy Galuten (ex: Andy Gibb etc.)、David Foster、Stevie Wonder、Barry Manilowといった豪華なメンツとなっております。
収められているナンバーもメロディアスなAORなブラコンといった感じのナンバーばかりです。
1曲目の"That's What Friends Are For"には、Elton John、Gladys Knight、Stevie Wonderがゲスト参加した作品で、全米No.1を獲得したメロディアスなバラードした大ヒット・ナンバーです。
このナンバーは、ホント、最高に良く出来たナンバーです。
2曲目の"Whisper In The Dark"は1986年にシングル・カットされたナンバーです。
メロディアスなAORナンバーに仕上がっております。
3曲目の"Remember Your Heart"もとてもポップでメロディ、バッチリのAORナンバーに仕上がっております。
バックのギターのプレイが最高です。
4曲目の"Love At Second Sight"はDavid Fosterの作品で、プロデュースももちろんDavidです。
David Fosterのソロ・アルバムにも収められているナンバーですが、このDionneのヴァージョンも、もう最高のメロディアスなAORしたナンバーで、一押しです。
5曲目の"Moments Aren't Noments"はStevie Wonderのプロデュースによるナンバーです。
アコースティカルなメロディアスなナンバーです。
6曲目の"Stronger Than Before"はBart Bacharach & Carole Bayer Sagerのプロデュースによるナンバーですが、サウンド・スタイルはモロDavid Fosterしております。
このナンバーの出来もかなり良いですね。
7曲目の"Stay Devoted"もサウンド的にはDavid Fosterしたナンバーで、これもお薦めのAORナンバーです。
8曲目の"No One There (To Sing Me A Love Song)"はBarry Manilowのプロデュースによるナンバーです。
美しいピアノの音から入るしっとりとしたバラード・ナンバーです。
このナンバーの出来も素晴らしいです。
9曲目の"How Long?"もDionneのヴォーカルがしっとりとした感じのバラード・ナンバーです。
ラストの10曲目"Extravagant Gestures"も美しいピアノの音色から入るメロディアスなバラードです。
ほぼ全曲捨て曲なしの強力な1枚です。
ブラコン・ファンだけでなく、AORファンにもお勧めの1枚です。
2008-11-07
Bobby Kimball / Rise Up (1994)

ということで、Bruce Gowdy (G)、Guy Allison (Keys)、Mark Free (Backing Vo)がバックを務めるだけではなく、収められているナンバーもUnruly Childのナンバーのカヴァーが多く収められております。
他にRicky PhillipsやMichael Sadlerなどの名前もあります。
アルバム全体の感じとしては、相変わらずのBobbyのハイ・トーンにUnruly Childのサウンドと呼べるでしょうか?
TOTOに比べるともちろん若干ハードですが、なかなかの力作だと思います。
1曲目の"Woodstock"はもちろんJoni Mitchellのナンバーで、Crosby, Stills, Nash & Youngの大ヒット・ナンバーです。
CSN&Yのヴァージョンも彼らのサウンドでは結構ハードでしたが、このBobbyのヴァージョンもかなりカッコ良いハードポップのナンバーに出来あがっております。
Bruceのギター・ソロは最高です。
2曲目のタイトル・ナンバー"Rise Up"はUnruly Childのナンバーですが、彼らのヴァージョンはこのBobbyのアルバムの後に発表された1998年の2nd"Waiting For The Sun"に収められております。
メロディアスなナンバーで、Bobbyのハイトーンがピッタリのナンバーです。
3曲目の"Annalies"はBobbyも曲作りに参加したナンバーで、ポップでメロディアスなTOTOっぽい産業ロックしたナンバーです。
曲の出来もかなりなもので、お薦めです。
4曲目の"Is It Over"はUnruly Childの1stアルバムに収められていたナンバーです。
メロディアスなバラード・ナンバーでUnruly ChildでのMark Freeのヴァージョンが最高のナンバーでしたが、このBobbyのヴァージョンも情感がこもっていてとても良く仕上がっております。
なお、バッキング・ヴォーカルとしてMark Freeも参加しております。
5曲目の"Let's Talk About Love"もUnruly Childの1stに収められていたナンバーです。
ミドル・テンポのメロハーで力強いBobbyのヴォーカルがいかしております。
6曲目の"Who Cries Now"もUnruly Childの1stから。
テンポの良いポップなメロハーのナンバーです。
バックの演奏がとても良いです。
7曲目の"Live In The Night"は"Waiting For The Sun"に収められていたナンバーです。
Bruce Gowdyのギター、Ricky Phillipsのベース、Guy Allisonのキーボード、Mark Freeのバッキング・ヴォーカルそしてBobby Kimballのヴォーカルと、どれをとってもカッコ良いナンバーです。
8曲目の"Long Hair Woman"は2002年に過去音源集として発表したUnruly Childの"The Basement Demos"にオリジナルが収録されております。
9曲目の"You've Got A Friend"はCarole Kingのペンで、James Taylorがヒットさせた超有名ナンバーです。
オリジナルが素晴らしいですの、まあ、誰が歌っても良く聴こえますが、Bobby Kimballがしっとりと歌い上げております。
10曲目の"To Be Your Everything"はUnruly Childの1stからのナンバーで、メロディアスなパワー・バラードのナンバーです。
このナンバーでもMark Freeがバッキング・ヴォーカルで参加しております。
11曲目の"Lay Down Your Arms"もUnruly Childの1stから。
バックの音は結構ハードです。
12曲目の"Paralyzed"アコースティカルでメロディアスなバラード・ナンバーで、Bobbyのヴォーカルも最高のナンバーです。
ラストの13曲目"Shot Down Love"はモロUnruly Childしたメロハーなナンバーに仕上がっております。
この"Rise Up"ですが、すでに廃盤となっておりますが、Unruly ChildやSignalあるいはKing Kobra(結局Mark Free?)のファンにはお薦めです。
決してTOTOではありません。
2008-11-04
Randy Crawford / Through The Eyes Of Love (1992)

アルバムはRandy Crawfordが1992年に発表した"Through The Eyes Of Love"というアルバムです。
市内の中古ショップで300円で仕入れたCDです。
Randy Crawfordだったら300円は買い、ということで購入しましたが、これが思った以上に良い出来でとても得した気分になりました。
で、1曲目の収められているナンバーは、"Who's Crying Now"ですが、このタイトルは皆さんもちろん聞いたことがあると思います。
そう、Journeyが1981年に発表した"Escape"に収録されているナンバーです。
オリジナルは、モロ産業ロックしたナンバーですが、ここに収められているRandy Crawfordのヴァージョンはメロディアスなジャズ・ヴォーカルといった感じです。
それが妙に嵌っているというか、アレンジが良いというか、ホント、良く仕上がっているんです。
プロデュースがMichael J. Powellという人で、ギターも弾いております。
アレンジを変えても、これだけ素晴らしく聴こえるということは、やっぱり、オリジナルが素晴らしいということもあると思いますが、このプロデューサーに依るところも多いのでは?
このナンバーは聴きものです。
バックのプレイも最高で、特にJoe Sampleの流れるようなピアノは最高です。
2曲目以降もジャジーなAORといった感じのナンバーが並んでいます。
2曲目の"It's Raining"もミディアム・テンポのメロディアスなAORナンバーで、とても良く出来た耳になじむナンバーです。
3曲目の"When Love Is New"はミディアム・スロウのバラード・ナンバーで、これも最高にいかしてます。
Randyのヴォーカルは艶があってうまいですし、バックのサウンドもプレイもとてもいかしてます。
特に有名なミュージシャンが参加しているわけではありませんが、惚れぼれします。
4曲目の"If I Were (In Your Shoes)"も普通に良い曲です。
5曲目の"Rhythm Of Romance"はlight & mellowという言葉がぴったりのナンバーです。
6曲目の"Shine"はリズミカルなパーカッションが魅力のスロウのナンバーです。
7曲目の"Hold On, Be Strong"は再びメロディアスなバラード・タイプのナンバーで、これも完全にAORした素晴らしい出来のナンバーです。
8曲目の"A Lot That You Can Do"は若干ファンキーなナンバーですが、このナンバーも曲がかなりいかしてます。
9曲目の"If You'd Only Believe"もメロディアスなバラード・ナンバーです。
Randy Crawfordのヴォーカルは本当に上手です。
10曲目の"Like The Sun Out Of Nowhere"はイタリアのAORアーティストZuccheroとRandyのペンによるメロディアスなバラード・ナンバーです。
途中のサックス・ソロがそそります。
11曲目の"Just A Touch"は渡辺貞夫のプロデュースによるナンバーで、彼がアルト・サックスも吹いております。
このナンバーもライト&メロウを地でいくナンバーで、出来もかなり良いです。
また、このナンバーだけバック・ミュージシャンが他のナンバーと違い、Paul Jackson,Jr.やNathan East、Alex Acunaなど名の知れたミュージシャンが参加しております。
ラストの12曲目"Diamante"はZuccheroのペンによるナンバーで、彼がデュエットで参加しております。
また、このナンバーだけイタリアで録音されているせいか、サウンドもそちらっぽいです。
この"Through The Eyes Of Love"はAORアルバムとしてもかなりな出来だと思いますので、未だ聴いていらっしゃらないAORファンには必聴のアルバムだと思いますね。
Amazonマーケットプレイスでは149円から売っておりますが、この値段だったら即買い!ですね。
2008-11-03
Fake I.D. / Dreaming Ezekiel (1997)

メロディアスなミドル・テンポのナンバーが多く収められており、AORファンもすんなり聴けてしまうアルバムです。
二人の女性によるSSWといえばVenus & Marsを思い出しますし、彼女たちのナンバーもMark Freeなどがカヴァーしておりますし、そう、感じとしては、このアルバムMark Freeの"Long Way From Love"に近いかも。
アルバムの出来もヴォーカルもMark Freeに軍配が上がりますが、このGene Millerのアルバムは少しばかり単調なこととヴォーカルは結構上手ですが、ちょっとばかり暑い感じがするところが、Mark Freeに負ける部分でしょうか?
収められているメロディはVenus & Marsに劣らない佳曲ばかりで、ALIENが取り上げたものわかりますね。
1曲目の"Above And Beyond The Call Of Love"はメロディアスでフックに満ちたハードポップのナンバーで、1曲目から期待してしまう、そんなナンバーです。
2曲目の"Heartbreak Moon"は悪くはないですが、曲がちょっとばかり単調な感じがします。
3曲目の"Nothing Next To You"も2曲目同様に出来としては悪くは無いんですが、やっぱり、単調というか一本調子に聴こえてしまいます。
バックのギター・ソロは結構良いです。
4曲目の"Tied To The Mast"は2曲目、3曲目と違い、メロディがとても良いハードポップのナンバーです。
バックのプレイもかなり良いですし、お薦めのナンバーです。
5曲目の"Half A Heart"もとってもカッコ良いナンバーで、どこかJohn Waite風のヒット性抜群の曲です。
曲もそうですが、GeneのヴォーカルもJohn Waiteしております。
6曲目の"Even The Strong"はとてもポップな感じのナンバーで、Stan Bush辺りが書きそうなナンバーです。
7曲目の"Tears Don't Put Out The Fire"はALIENに提供したナンバーです。
8曲目の"Hearts Break Like Promises"はキャッチーなナンバーで、とても良く出来たハードポップです。
このナンバーもヒット性抜群のナンバーだと思いますね。
9曲目の"Go Easy"もALIENに提供したナンバーです。
このナンバーもメロディはかなり良いですが、アレンジがイマイチかも。
曲の出来は良いのちょっとばかり残念です。
ラストの10曲目"I'm A Fighter"はメロディアスなバラード・ナンバーです。
これも曲の出来はかなり良いと思います。
これもアレンジを変えればもっと良くなると思いますね。
このアルバムは1997年にMTM Musicから出されたアルバムですが、出来はそこそこですし、メロハー・ファン、ハードポップ・ファンは持っていても損はないアルバムだと思います。
まだ、Amazonのマーケットプレイスではカタログに載っていますが、私の予想としては将来レア盤になるのでは?と思いますので、ご興味のある方はお早めに。
2008-11-02
Various Artists / My Girl 2 (1994)

映画を見ていたら、映画の話でもできるのでしょうが、この映画は見ておりません。
市内のGEOで180円でこのCDを売っていたのを購入したわけですが、購入のきっかけはもちろん収められているミュージシャンを見てです。
映画のサントラって、結構良いミュージシャンの曲が収められておりますよね。
「セント・エルモス・ファイア」とか「トゥイスター」とか古くは「ダーティ・ダンシング」「サタデー・ナイト・フィーヴァー」とか数え上げればキリがありません。
この「マイ・ガール 2」のサントラには知っているミュージシャンばかり、それもとてもいかしたナンバーばかりが収められております。
1 Our House (Crosby, Stills, Nash & Young)
2 Rockin' Pneumonia & The Boogie Woogie Flu (Johnny Rivers)
3 Baby Love (The Supremes)
4 Doctor My Eyes (Jackson Browne)
5 Swingtown (Steve Miller Band)
6 Bennie And The Jet (Elton John)
7 Tiny Dancer (Elton John)
8 Walk Away Renee (Rick Price)
9 Reason To Believe (Rod Stewart)
10 Don't Worry Baby (The Beach Boys)
11 My Girl (The Temptations)
12 Orchestral Suite From My Girl 2 (Cliff Eidelman)
という具合に、サントラというよりAORのコンピレーション・アルバムみたいです。
それほど珍しい音源は収められておりませんが、選曲の妙というものがあります。
1曲目の"Our House"はアルバム"Deja Vu"に収められていたメロディアスでハーモニーが美しい印象的なナンバーです。
2曲目はJohnny Riversのご機嫌なロックンロール・ナンバーです。
3曲目はとても有名なThe Supremesのナンバーで、1964年には全米1位を記録しております。
4曲目は1972年のJackson Browneのソロ・デビューのナンバーです。
5曲目は1977年に全米17位を記録したSteve Miller Bandのナンバーです。
6曲目、7曲目はともにElton Johnのナンバーで、6曲目は1974年に全米1位を記録しております。
このアルバムのハイライトと言ってよいナンバーが8曲目です。
このナンバーは、Left Bankが1966年にトップ5となったナンバーで、その後、1968年にThe Four Topsがカヴァーし全米14位を記録した曲です。
このサントラには、Riok Priceのヴァージョンが収められております。
このRickのヴァージョンは彼の1stアルバムに収められておりますが、しっとりと歌うRickのヴォーカルが最高です。
9曲目はTim Hardinがオリジナルですが、このサントラには、Rod Stewartの全米61位を記録したカヴァーが収められております。
10曲目もThe Beach Boysの超有名ナンバーで、1964年に全米24位を記録しております。
このアルバムのタイトルとも言うべきナンバーが11曲目の"My Girl"です。
Smokey Robinson率いるThe Temptationsの1965年のナンバーで全米1位を記録しております。
これらの収録ナンバーを見ると、映画のどの場面で使われていたのかも気になりますが、もう殆どAORのコンピ物と変わりませんね。
2008-11-01
The Poodles / Metal Will Stand Tall (2006)

アルバムの主人公は、スウェーデンのバンドThe Poodlesです。
バンド名もどこかパンク風ですが、中身は、極上のメロハーです。
バンドメンバーを見ると、Jakob Samuel (vo、ex: Talisman、Jekyll & Hyde、Midnight Sun)、Pontus Norgren(G、 ex: Great King Rat、Talisman)、Pontus Egberg(B、ex: Lion's Share)、Christian Lundqvist(Ds)の4人で、経歴を見ると判るとおり、このThe Poodlesもフックに満ちたメロディアスなハードロックを信条としております。
このアルバムは国内盤で、市内の中古ショップで見つけたものでしたが、帯にある「キャッチーなメロディとバンドイメージのミスマッチ」という言葉を見て購入したものです。
もし、これが輸入盤だったら、このジャケットで購入を躊躇ったと思いますね。
それにしても、このバンド・イメージと楽曲のミスマッチは何なんでしょう?
1曲目の"Echoes From The Past"は出だしのギターの音がとてもキャッチーで、曲も覚えやすいメロディのポップなナンバーです。
ホント、このジャケットからは決して想像できない音です。
2曲目の"Metal Will Stand Tall"はアルバムのタイトル・ナンバーで、ヴォーカル・スタイルが若干パンキッシュな感じがしますが、曲はとてもポップなブギー調で、途中のメロディなんかとてもキャッチーです。
3曲目の"Night Of Passion"も覚えやすいメロディを持ったポップなメロハーでお薦めです。
4曲目の"Song For You"はFeddie Mercury風のオペラ調のヴォーカルから入るメロディアスなバラード・ナンバーです。
オペラ調のヴォーカルは別にして、フックに満ちたとてもいかしたバラードです。
5曲目の"Shadows"は盛り上がりのあるメロハーで、バックのギターの音は最高です。
6曲目の"Lie To Me"はTommy DenanderとHolly Knightのペンによるナンバーです。
この組み合わせって珍しいですよね。
ハードポップしたナンバーです。
7曲目の"Rockstar"は、これまた、フックに満ちたメロディアスなパワー・バラードのナンバーで、バックのピアノの音がとても雰囲気良いです。
8曲目の"Dancing With Tears In My Eyes"はMidge UreのペンによるUltra Voxの超有名ナンバーのカヴァーです。
とてもカッコ良く仕上がっております。
9曲目の"Don't Give Up On Love"もとてもポップでキャッチーなメロハーです。
ヴォーカルもプレイもカッコ良いです。
10曲目の"Number One"はポップでキャッチーなロックンロール・タイプのご機嫌なナンバーです。
11曲目の"Kingdom Of Heaven"もポップなメロディも最高のロック・ナンバーです。
12曲目の"Crying"は美しいピアノの音から入るバラード・ナンバーです。
このナンバーは殆どAORしております。
ラストの13曲目"Night Of Passion (Acoustic Version)"は日本盤のボートラで、とてもバラードしたメロディアスなナンバーに仕上がっております。
この"Metal Will Stand Tall"ですが、殆どのナンバーが3分台で、ポップでキャッチーなナンバーが多く収めらております。
とても良く出来たアルバムですので、メロハー・ファンは必ずや気に入ると思います。
ホント、ジャケットからは想像できない音ですよ。