2009-06-28
Premiata Forneria Marconi (P.F.M.) / Photos Of Ghost (1973)

このアルバムは、彼らの1972年の1stアルバム"Storia di un minuto"から1曲と2ndアルバム"Per un amico"から5曲をKing Crimsonで詩を書いていたPeter Sinfieldが英詩を付けたナンバーに新曲をプラスして発表した企画物みたいなアルバムでしたが、今となっては、P.F.M.のアルバムの中でも最も代表的なアルバムとなっており、最高傑作の誉れ高いアルバムとなっております。
彼らのオリジナル・アルバムは、Storia di un minuto (1972)、Per un amico (1972)、L'isola di niente (1974) 、Chocolate kings (1975)、Jet lag (1977)、Passpartù (1978)、Suonare suonare (1980)、Come ti va in riva alla città (1981)、P.F.M.? P.F.M.! (1984)、Miss Baker (1987)、Ulisse (1997)、Serendipity (2000)、Dracula (2005)、Stati di immaginazione (2006)と14枚発表され、その殆どが母国語のイタリア語で歌われております。
また、"Photos of Ghosts"のヒットで気を良くしたのか、1974年には3rdアルバムの"L'isola di niente"のEnglish Versionとして"The World Became the World"を発表しております。
全てのアルバムを持っているわけではありませんが、冒頭にも書いたとおり、私としては、この"Photos Of Ghost"が彼らの最高傑作だと思っております。
当時プログレと言えば、Pink Floyd、Yes、King Crimsonなど英国勢が幅をきかしてましたが、Pete Sinfieldの力を借りはしましたが、それらを打ち破ってイタリアから出てきた彼らに多くのプログレ・ファンは称賛しました。
私もこのアルバムを最初に聴いた時は、かなり興奮しましたね。
とにかく楽曲が素晴らしいんです。
特に、1曲目の"River of Life "とそれに続く2曲目の"Celebration"にはぶっ飛びましたね。
"River Of Love"はKing Crimsonに影響を受けたナンバーと言えますが、Mauro Paganiのフルートは鳥肌ものでした。
途中のRobert Frippばりのギター・ソロも素晴らしいですし、メロディアスで最高のナンバーです。
一転して"Celebration"は出だしのハードなギターのリフのキーボードが絡むアップ・テンポの前奏が長めのナンバーですが、これがまたメロディアスで最高にいかしたナンバーなんですね。
途中曲が転調してバラード風になって、再びここでMauro Paganiのフルートが、そして再びアップ・テンポに曲が転調します。
最高です。
3曲目の"Photos Of Ghosts"はメロディもいかしたこれぞP.F.M.サウンドといったナンバーで、こんどはMauro Paganiぼヴァイオリンがいかしております。
4曲目の"Old Rain"はアコースティカルなナンバーで、ヴァイオリンとアコースティック・ギターのアンサンブルが素敵なインスト・ナンバーです。
5曲目の"Il Banchetto"はアコースティカルでメロディアスなナンバーで、このナンバーだけ母国語で歌われております。
6曲目の"Mr. 9 'till 5"は"Celebration"タイプのハードなナンバーで、Rick Wakemanばりのピアノとヴァイオリンさらにギターが一体となったかなりロックしたナンバーですが、後半は曲が転調しており、到底同じ曲とは思えないですが、ラスト辺りで再び戻るといったとてもカッコ良いです。
ラストの7曲目"Promenade The Puzzle"は曲の前半部分はピアノを主体としたミディアム・スロウですが、途中からミディアム、ミディアム・スロウとテンポが変化し、メンバーそれぞれのプレイがとても素晴らしい、まさにプログレといった感じのナンバーです。
P.F.M.を聴いたことがない方はとりあえずこの"Photos Of Ghost"だけでも聴いてみてください。
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2009-06-27
Any Day Now / Millennium (1999)

ANY DAY NOWはヴォーカルのAl Langladeとキーボードほかを担当しているStuart Zaltzの2人によるユニットで、ほぼ全てのナンバーがStuart Zaltzのペンによるものです。
内容的には、哀愁のハードポップ・AORナンバーで構成されており、出来も結構良いです。
SagaのIan Crichtonがギターで参加しております。
1曲目の"Angel"はクラシカルな雰囲気の前奏から始まるメロディアスなナンバーです。
盛り上がりのあるナンバーで、メロディ・マニアには魅力的な1曲です。
Ian Crichtonのギター・ソロもかなり良いです。
2曲目の"Any Day Now"はミディアム・テンポながらロックを感じさせる1曲です。
3曲目の"I Live For You"はゆったりとした感じのハードポップのナンバーです。
4曲目の"Perilous Betrayel"はTommy Funderburkばりのハイトーンを聴かせるAl Langladeのヴォーカルがいかしたメロディアスなパワー・バラードしたナンバーで聴きものです。
Kevin Briggsのギター・ソロもとても良いです。
5曲目の"Comouflaged"もパワー・バラードのナンバーですが、哀愁度が足りないかも。
6曲目の"Deal With God"はメロディアスなバラード・ナンバーで、出来もそこそこです。
7曲目の"Shine"はスロウなナンバーですが、ブギ調の私の好みのナンバーです。
メロディも良いですし、バックのプレイも最高のお勧めの1曲です。
8曲目の"Covering Ground"はポップさが魅力のナンバーです。
9曲目の"Where You Ever There"はメロディアスなバラードでAORしております。
10曲目の"James"はミディアム・テンポのナンバーでメロディアス度はイマイチという感じですが、Ian Crichtonのギター・ソロは最高です。
ラストの11曲目"Millennium"はファンキーさを感じるミディアム・テンポのナンバーですが、カッコ良い出来です。
Joe Peeresのギター・ソロがとてもカッコ良いです。
曲に若干バラツキがありますが、ハードポップ・ファンであれば押さえておくべきアルバムだと思いますね。
2009-06-26
Bob Welch / Bob Welch (1981)

今、私が所有しているCDはコレクターCDです。
イタリアのTime Warp Recordsの似非コレクターCDに比べるとジャケットはまあまあですし、盤はCD-Rですがレーベル面も結構まともと言えますが、ドイツで出されているコレクターCDの出来には及びませんが。
国内盤が出ていたというのが分かったのも、今回のコレクターCDを手にとってでした。
ジャケットが国内盤のそれのコピーだった訳です。
当時出ていることが判っていたらオリジナル国内盤を手に入れていた筈です。
ましてや、このコレクターCDは、送料込で31ドル99セントですから、日本円で3300弱もしましたので、まさに「後悔先に立たず」でした。
Bob Welchといえば、1977年の1stアルバム"French Kiss"が有名で、彼の最高傑作としても誉れ高いアルバムですが、1979年の2ndアルバム"Three Hearts"も1stアルバムの延長線上にあるアルバムで、かなり良く出来ていました。
まあ、3rd以降もポップで軽快なナンバーが収められており、特に彼のギターの音色が独特な雰囲気を醸し出して、私の好みでした。
この5thアルバムも基本的には変わっておらず、非常にポップな仕上がりとなっております。
1曲目の"Two To Do"はそんなBob Welchサウンドの典型的なポップなロックンロール・タイプのナンバーです。
2曲目の"Remember"はBryan Adamsのペンによるポップロックしたナンバーです。
3曲目の"Bend Me Shape Me"もとてもポップな作りナンバーで、出来もそこそこです。
4曲目の"That's What We Said"はブギ調の"3 Hearts"タイプのナンバーでシングル向きのナンバーです。
5曲目の"If You Think You Know How To Love Me"はメロディアスでポップなAOR風なナンバーで、1stアルバムに通ずるような曲です。
6曲目の"It's What Ya Don't Say"はスロウなブギ調のナンバーで、私はこの手のスロウ・ブギには弱いんです。
好きですね、こういう曲。
7曲目の"You Can't Do That"はメロディアスなポップ・ロックのナンバーで、このアルバムの中でも結構出来が良いナンバーだと思います。
ギターのトーンが好きです。
8曲目の"Secrets"は軽快なポップロックのナンバーです。
9曲目の"Imaginary Fool"は哀愁を帯びたメロディを持ったポップなAORナンバーで、このアルバムのハイライト的なナンバーですね。
お勧めです
10曲目の"To My Heart Again"はTom Snowのペンによるナンバーですが、結構盛り上がるといった部分もありますが、それほど期待したほどではないかも。
ラストの11曲目"Drive"はお得意の短いインスト・ナンバーで、これまた、コメントのしようがないナンバーですね。
"Sentimental Lady"や"Ebony Eyes"といった優れたナンバーは入っておらず、全体的な出来は悪くはありませんし、すでに廃盤となって手に入れるのが困難なアルバムですのでBob Welchのファン向けようといった感じも。
まあ。私は嫌いじゃないですし、Bob Welchのファンでもありますし。
2009-06-25
Think Out Loud / Think Out Loud (1988)

Think Out LoudはAORファンであればご存じのとおり、元PlayerのPeter BeckettとSteve Kipnerの2人によるユニットで、この1stのほかに1997年にMTM Musicから"Shelf Life"という2ndアルバムも発表されております。
Peter BeckettとSteve Kipnerの仲は古く、Steve Kipnerが在籍していたTin Tinというバンドに参加を要請され、1973年にTin Tinのラストシングル"I'm Afraid"のソング・ライティングとプロデュースを担当し、1974年に出されたシングル"It's A Long Way To Georgia"ではPeterのヴォーカルも聴けるようです。
また、PeterとSteveが1975年に結成したのがSKYBANDというバンドで、1975年にはセルフ・タイトルのアルバムを発表しております。
SKYBANDとしてのアルバムはこれ1枚のみで、その後PeterはJ.C. Crowleyと1977年にPlayerを結成することとなります。
Player解散後、Peterは1982年から1988年にかけ、再びSteve Kipnerと一緒に曲を作り、HeartやSurvivorなどに曲を提供したりしておりましたが、これがきっかけで再びSteveと活動することとなりThink Out Loudの結成となりました。
このThink Out Loudの1stアルバム"Think Out Loud"には、Steve Lukather、Michael Landau、Bob Marlette、Bobby Caldwell、Randy GoodrumなどAORファンがお馴染みのミュージシャンが参加しており、当時、結構話題に上ったアルバムです。
1曲目の"In A Perfect World"はプログラミングを多用したノリの良いファンキーな感じのナンバーです。
バックのギターの音なんかは結構好きですが、全体の雰囲気としては?といったところも。
2曲目の"Stranger Things Have Happened"はメロディアスなAORナンバーで、Playerにも通じる部分がありますね。
3曲目の"Original Sin (Jumpin' In)"はアレンジがイマイチといったナンバーでしょうか。
4曲目の"The Deep End"はメロディアスなバラード・ナンバーでSteveのヴォーカルがいかしたナンバーです。
5曲目の"Raise You Up"は曲の始めと終わりに歓声が入るライヴ仕立てのナンバーで、これが結構いかしたAORナンバーに仕上がっております。
Peter Beckettのヴォーカルって大好きです。
6曲目の"After All This Time"がこのアルバムのハイライト的なナンバーで、完全にAORしたメロディアスなバラード・ナンバーです。
何度聴いても飽きることがないAORの名曲です。
後に、Ronn MossとのPlayerで取り上げたナンバーです。
7曲目の"Faithful Love"はレゲエ・タッチのサウンドナンバーです。
8曲目の"Body And Soul (Lost In The Rythm)"はミディアム・テンポながらTOTO風のハードポップしたナンバーです。
9曲目の"In No Uncertain Terms"はSteve KipnerとRandy Goodrumのペンによるメロディアスなバラード・ナンバーで、さすがといった感じの曲です。
出来もかなり良いと思います。
ラストの10曲目"Talk To Yourself"はダンサンブルでモダンな感じのナンバーです。
"After All This Time"は名曲です。
あと、このThink Out Loudの他に、1995年発表のClif Magnessの"Solo"とカナダのハードポップ・バンドBoulevardの1988年の1stアルバム"Blvd."も合わせてNL Distributionからリ・イッシューされます。
両方ともレア盤でしたの未聴のファンにとっても嬉しい限りですね。
2009-06-24
Sylvin Marc / 5/5 (1992)

アーティスト及びアルバム・タイトルは、Sylvin Marcの"5/5"というアルバムです。
Sylvin Marcはフランス人の黒人ジャズ・ベーシトで、Chris Reaのアルバムなどでベースを弾いている人です。
1983年に"Nite life"というアルバムでレコード・デビューし、現在まで6枚のアルバムを発表し、本日紹介する"5/5"は1992年の3rdアルバムです。
内容から考えてもとても160円じゃ買えないものだと思います。
Sylvin Marc以外のミュージシャンは、ドラムスにJean Phillippe Fanfant、ギターにSylvain Luc、キーボードにRobert Persi、サックスにEric Sevaという布陣となっております。
私が知っているのはギターのSylvain Lucだけですが、アルバムを聴いていても他のミュージシャンも含め、腕は確かだと思います。
Sylvain Lucについてはアルバムを1枚持っており、1999年にBireli Lagreneというギタリストと"Duet"というタイトルどおりのギターのデュエットによるアルバムを発表しております。
本日紹介する"5/5"はジャズ・スタイルあり、またロック・フィーリング溢れたナンバーありで、とてもヴァリエーションに富んだFusion Musicに仕上がっております。
1曲目の"Katina"は80年代のFusion Musicそのまんまの音で、カッコ良いという言葉がピッタリのナンバーです。
Sylvain LucのギターとRobert Persiのピアノが最高にいかしたナンバーです。
2曲目の"Golden"はEric Sevaのサックスがファンキーな音色のフリー・ジャズっぽいナンバーです。
3曲目の"Akmar"はJean Phillippe FanfantのドラムスとRobert Persiのピアノ、Eric Sevaのサックスがいかしてますし、Sylvin Marcのベース・ソロも素晴らしいモダーン・ジャズの1曲です。
4曲目の"Romain"はRobert Persiのピアノが美しいメロディアスな長い前奏から始まるナンバーですが、このピアノ・プレイには惚れ惚れします。
前奏の後にに、Eric Sevaのサックス、Sylvain Lucのギター、Jean Phillippe Fanfantのドラムス、Sylvin Marcのベースが被さっていくナンバーですが、とてもメロディアスなバラードしたナンバーで、メンバー全員の一体感が伝わるナンバーです。
5曲目の"Half Scale Blues"はファンキーでブルージーなナンバーです。
6曲目の"Juste Comme Ca"はSylvain Lucのギターのカッティングがカッコ良い乗りの良いファンキーなナンバーです。
7曲目の"Talawa"はそれぞれのミュージシャンの技量が表れたナンバーです。
8曲目の"Peau Douce"はEric Sevaのサックスを大々的にフィーチャーしたミディアム・スロウのジャジーなナンバーです。
Sylvain Lucのギター・プレイも光っております。
9曲目の"Train 602"は草原の中を列車が走る憧憬が目に浮かぶようなナンバーで、途中、汽笛の音風の全員でのプレイを聴くことができます。
ラストの10曲目"Flash Back"はロック・フィーリング溢れたナンバーで、仕上がりもかなりいけてます。
160円は買得でした。
2009-06-23
Marta Sanchez / Azabache (1997)

このショップは月に1回ぐらいの頻度で覗いているショップですが、以前はAORなどのレア盤が1500円以内で購入できるお宝ショップでしたが、最近はそういった貴重盤は殆ど見かけることもなくなっておりますが、それでもFusionのアルバムは時々貴重盤が有ったり(輸入盤は殆どが800円)します。
で、先週の日曜日にこのショップを覗くと、200円コーナーというものがあり、3枚以上買うと20%オフとなっており、5、6枚を購入してきました。
本日紹介するのはその内の1枚で、Marta Sanchezというスペイン人の女性ヴォーカルもののCDです。
もちろん名前を聞いたのは初めてのヴォーカリストです。
これが、歌は上手いですし、内容もAORチックでおよそ160円とは思えない良く出来たアルバムでした。
Marta Sanchezは1985年にスペインのポップロック・グループ Olé Olé.というバンドのリード。ヴォーカリストとしてデビューし、本日紹介するジャケットを見ても判りますが、スペインでは1980年代のセックス・シンボルとして有名だったとか。
その後、1993年に"Mujer"というアルバムでソロ・デビューし、本日紹介する"Azabache"は1997年に発表した彼女の3rdアルバムとなります。
最新アルバムは2007年に発表した6枚目のアルバム"Miss Sánchez"で、シングルも現在まで36枚を出しているスペインでは結構名の知れたヴォーカリストのようです。
そんなMarta Sanchezの"Azabache"ですが、歌詞はスペイン語で、音域の広さではMariah Careyには及びませんが、ヴォーカルスタイルとしては近いものがあり歌はかなり上手です。
さらに収録されているナンバーがほぼAORしているので、AORファンはおそらく気に入る内容だと思います。
あと、全12曲が収められており、大半のナンバーは、Christian De Walden and Max DiCarloのプロデュースによるものですが、1曲目の"Moja Mi Corazón"と7曲目の"Lampara Mágica"の2曲はAndres Levin、Nile Rodgers、Camus Celli の3人によるプロデュースで、ギターにGuns N' RosesのSlashが参加しているほかプロデュースを担当しているNile Rodgersもギターを担当しております。
その1曲目"Moja Mi Corazón"は、ダンサンブルですが、ミディアム・スロウのメロディアスなナンバーでとてもいかした1曲です。
また、Slashのギター・ソロもかなり良いです。
2曲目の"Negro Azabache (If I Ever Lose This Heaven) "は雰囲気Mariah Careyのポップでメロディアスなナンバーです。
バックのサックスの感じが良いですね。
3曲目の"Sexy Look"も雰囲気はMariahで、メロディアスなバラードです。
Martaのヴォーカルがホント素敵です。
4曲目の"Algo Tienes"はアコースティカルなバラード・ナンバーです。
5曲目の"Amor Perdido"は美しいピアノの旋律で始まるメロディアスな、モロAORした盛り上がりのあるナンバーです。
6曲目の"Ya Ves (That Word L.O.V.E)"はレゲエ・タッチのトロピカルなナンバーです。
7曲目の" Lampara Mágica"は再びNile Rodgers他のプロデュースによるナンバーです。
ミディアム・テンポながらファンキーなタッチのナンバーです。
出来もかなり良いと思いますよ。
8曲目の"El Juego Ha Terminado"は結構ロックしたバックのプレイがカッコ良いポップなナンバーで、シンブル向きとでもいいましょうか、そんな曲です。
9曲目の"Las Historias Mas Bonitas"もメロディアスなバラード・ナンバーで、これも聴きものです。
曲の出来はかなり良いです。
10曲目の"Sólo Tú"はバックのプレイがフュージョンしたナンバーですが、これも良いですね。
11曲目の"Y Ahora Dices Que"はMartaの歌の上手さが光るメロディアスなAORナンバーです。
この曲もなかなかです。
ラストの12曲目"Vuela"はダンサンブルなポップ・ナンバーです。
この"Azabache"ですが捨て曲も殆どないかなり良く出来たアルバムだと思います。
2009-06-21
Jay Graydon / Airplay For The Planet (1994)

この"Airplay For The Planet"は日本先行発売されたアルバムで、最初は数曲が収録されたシングル盤みたいな形で発表され、その後、1993年に"Airplay For The Planet"(完全盤)として発表されております。
国内盤は、全12曲が収録されておりましたが、このUS盤は国内盤の1曲目から10曲目の全10曲が収められております。
また、この"Airplay For The Planet"ですが、2002年にJay Graydon自身がリマスターしてリ・イッシューしておりますが、この時も、2曲が削除され1曲が追加されております。
私は国内盤の完全盤も2002年のリマスター盤もすでに所有しておりますが、今日市内の中古ショップで、このUS盤が800円で売っておりましたので、ジャケ違いということもあり、速攻でレジ行きとなりました。
まあ、これがコレクターの性というものでしょう。
このアルバムに参加しているミュージシャンがまあ凄いことといったらないですね。
Bruce Gaitsch、Jerry Hey、Joseph Williams、Abraham Laboriel、Bill Champlin、David Foster、Jon Gilutin、Janey Clewer、John Van Tongeren、Brett Raymond、Jay Oliver、Kenji Sano、Bill Cantos、Warren Weibe、Mark Portman、Sherwood Ballというメンツです。
もちろん私の知らないミュージシャンもおりますが、L.A.の一流どころばかりですね。
ジャケット中には、Jayの"Many people have been very influential in my growth process....."という言葉があり、その後に、Ted Greene、Dean Parks、Larry Carlton、Ray Parker、Steve Lukather、BB King、Freddy King、Albert King、David T. Walker、Steve Morris、Albert Lee、Joe Passといったギタリストの名前を挙げております。
Steve Lukather辺りはJay Graydon自身が影響を与えたのではと思いますが、かなりのギタリストから影響を受けているみたいですね。
私の好きなギタリストたちばかりです。
さらに、The keyboard gurus areとして、David Foster、Michael Omartian、Randy Goodrum、Greg Mathieson、Sylvester RiversのJay Graydonと交流の深いキーボーディストの名前も載っております。
これらギタリストとキーボーディストの名前を見ると、あーAORだなあ、とホント思いますね。
1曲目の"Walk The Wire"はJoseph WilliamsとJay Graydonの共作で、ヴォーカルはもちろんJoseph Williamsが担当しております。
JosephのヴォーカルがいかしたメロディアスなAORナンバーです。
2曲目の"She Just Can't Make Up Her Mind"はBill Champlinがヴォーカルをとっている、ミディアム・スロウながらファンキーさのあるブルー・アイド・ソウルしたAORナンバーです。
3曲目の"History"はJohn Van Tongerenのペンによるナンバーで、ヴォーカルもJohn Van Tongerenが担当していると思います。
ミディアム・スロウのゆったりと流れる感じのナンバーです。
4曲目の"After The Love Is Gone"はAORの名曲中の名曲です。
Airplayのヴァージョンも良かったですが、Bill Champlinのヴォーカルを執るこのヴァージョンも最高です。
5曲目の"Holdin' On To Love"はSherwood Ballのペンによるジャジーなナンバーで、The Manhattan Transferでも聴いている気分のナンバーです。
ヴォーカルもSherwood Ballが担当していると思いますが。
6曲目の"One Way Or Another"はミディアム・ハイのポップなAORナンバーです。
7曲目の"Roxann"は盟友Bill Cantosのペンによるメロディアスなバラード・ナンバーです。
もちろん、ヴォーカルはBill Cantosが担当しております。
モロ、AORした素晴らしいナンバーです。
8曲目の"Show Me The Magic"はファンキーなソウルフルなナンバーです。
9曲目の"You're Not Alone"はBruce Gaitschも曲づくりに参加したナンバーですので、おそらくギターでは参加していると思いますが、果たしてヴォーカルも彼でしょうか?
ミディアム・スロウのメロディアスなナンバーでとてもいかしております。
途中のJayのギター・ソロは圧巻です。
ラストの10曲目"When You Look In My Eyes"はJoseph WilliamsとBrett Raymondが曲づくりに参加しております。
バックのピアノ(David Fosterか?)の音が美しいメロディアスなバラードです。
歌い方がJosephと違うような感じですので、Brett Raymondが担当しているのでは?
すでに、このBevery RecordsのUSオリジナル盤の入手は難しいですが、国内盤と2002年のリマスター盤は手に入りますので、未聴の方はどうぞ。
AORの見本みたいなアルバムです。
2009-06-20
Forever Slave / Tales For Bad Girls (2008)

このForever Slaveはスペイン産のシンフォニック・ゴシックのバンドです。
同系統として、NIGHTWISHやWITHIN TEMPTATIONなどが挙げられれますが、こういったバンドはどちらかというとフィンランド辺りの北欧系が多いのですが、スペイン産にもこれだけ聴かせるゴシック・メタルのバンドがいるんですね。
もう完全にジャケットがゴシック・メタルの雰囲気そのまんまで、女性ヴォーカルとこのジャケットが購入の決め手でした。
ヴォーカルを担当しているのは、Lady Angellycaでヴォーカル・スタイルはいわゆるソプラノ系です。
声は結構好きなタイプですし、ギターがかなりメタルしており、さらにメロディアスなシンフォニック・サウンドということですので、全くもって私の好みです。
私はこの"Tales For Bad Girls"で初めてForever Slaveを知りましたが、彼らは2000年から活躍しているバンドなんですね。
2000年、2001年とそれぞれ1枚ずつのシングルを発表し、2004年に"Resurrection"という6曲入りのデモ・アルバムを出し、2005年に"Alice's Inferno"というフルレンスの1stアルバムを出しておりますので、この"Tales For Bad Girls"は彼らの2ndアルバムとなるのでしょうか。
1曲目の"Dickhead!"は、もういかにもといった感じのシンフォニック・ゴシックです。
バックのギターもメタルしていて良いですね。
2曲目の"Say Good-Bye"は出だしギターのリフがカッコ良いメロディアスなナンバーです。
途中のギター・ソロも最高です。
3曲目の"Gothix Girls"はちょっとばかりインダストリアっぽいサウンドから始まるナンバーで、Lady Angellycaの透き通った感じのヴォーカルも良いですが、男性ヴォーカルのエクストリーム・ヴォイスでのラップがアクセントにもなっております。
4曲目の"Pulse"は、5曲目の"Kristin A.I.D.S."への導入のためのの短いインストです。
その5曲目"Kristin A.I.D.S."はバックの美しいストリングスにへヴィなギターのリフが被さったサウンドがいかしてます。
6曲目の"Afterlife"はメロディアスなゴシック・ナンバーで、このアルバムの一押しかも。
とにかく曲の出来が素晴らしいです。
7曲目の"Our Story"も8曲目の"Mar, No Te Vayas"もLady Angellycaのソプラノ・ヴォイスがいかしたメロディアスなナンバーです。
9曲目の"The Lovers"はバックのピアノの音が美しいバラード・ナンバーです。
お勧めの1曲です。
10曲目の"Larmes et Roses"は一転してへヴィなギターのリフから始まるナンバーです。
11曲目の"My Girl (She Loves Her)"もメロディアスでポップなナンバーです。
ラストの12曲目"Gasoline"はポップな感じの曲です。
このナンバーでもバックのギターはカッコ良いです。
とにかく、私は、このForever Slaveのサウンド、特にギター・サウンドが気に入りました。
ゴシック・メタルの好きにはお勧めですね。
2009-06-18
Joleen / Joleen (1988)

エグゼクティヴ・プロデュースは日本人ですが、バックを務めるミュージシャンやライターにAOR界の有名アーティストの名前があって、コアなAORファンからはちょっとは知られたアルバムで、今も若干レア化しているアルバムです。
その参加アーティストやライターに目を向けると、Joey Carbone、Dean Parks、Joe Turano、Rupert Holmes、Michael Thompson、Jimmy Haslip、Dennis Belfieldなんかの名前があります。
特に、Rupert Holmesは曲の提供とプロデュース、さらにバッキング・ヴォーカルでも参加しております。
1曲目の"Tokyo Girl"はテレビで富士ゼロックスのコマーシャルにも使われたナンバーということで、1988年9月のオリコンの洋楽チャートでNo.1を記録したナンバーです。
Joey Carboneのペンによるナンバーで、ポップで元気はつらつなJoey Carboneらしいヒットポテンシャルの高いナンバーです。
2曲目の"Heaven Knows"はPhil Spector風のウォールオブサウンドといった感じのこれまた出来もかなり良いポップなナンバーです。
3曲目の"To Each His Own"は井上大輔のペンによるナンバーでメロディアスなAORナンバーで、Joleenのヴォーカルもかなりいけてます。
曲の出来は素晴らしいです。
AORファンであれば、先ず納得する1曲だと思いますね。
4曲目の"Touch And Go"はRupert HolmesのペンによるナンバーでプロデュースもRupert Holmesが担当しております。
もう、曲を聴いただけでRupert Holmesと判るそんな感じのナンバーです。
バッキンブ・ヴォーカルもRupert Holmesが担当しており、リード・ヴォーカルを彼に代えれば、"Fill Circle"に入っていても違和感がないナンバーです。
5曲目の"Straightaway"のRupert Holmesのペンによるナンバーですが、プロデュースはScott Wilkが担当しております。
モダンなアレンジが施され、少しばかりエレポップした仕上がりとなっております。
6曲目の"When Sparks Fly"はミディアム・テンポのポップなナンバーで、Michael Thompsonのカッコ良いギターのカッティングとギター・ソロを聴くことができます。
7曲目の"Perfect World"は出だしのピアノがいかしたメロディアスなバラード・ナンバーです。
ベースにJimmy Haslipが、ギターには再びMichael Thompsonが参加しております。
後半のMichael Thompsonの短いながらもギター・ソロは素晴らしいです。
8曲目の"知らない街"は日本語で歌われております。
曲の感じは良いのに、わざわざ拙い日本語で歌わなくても良いのにと思ってしまいます。
勿体ないですね。
ラストの9曲目"The Traveller's Song"は再びJoey Carboneのプロデュースによるナンバーで、アコーディオン、マンドリン、ヴァイオリン、アコースティック・ギターなどの楽器による哀愁感のあるナンバーとなっております。
全体的にもAORファンが納得する1枚となっております。
2009-06-17
Laurence Archer / L.A. (1986)

この"L.A."ですが、当初は日本国内のみの発表で、それこそメロハー・ファンの間では幻のアルバム扱いでかなりレア化しておりました。
また、コレクターCDとしてイタリアのTime Warp RecordsというレーベルからCD-Rに落とした粗悪品がe-Bayなどのネット・オークションにかけられ、そんな粗悪品でもかなりの価格で落札されていたという逸品ですが、この度、ドイツのこれまたコレクターCDを出している全く不明のレーベルからリ・イッシューされました。
しかしながら、コレクターCDといいながら、CDはプレスしたものですし、ジャケットの作りも丁寧でオフィシャルCDといっても良いようなものとなっております。
イタリアのTime Warp Recordsのものと比べると月とすっぽんの差があります。
私もe-Bayで何度かオークションに参加しましたが、結局落札出来ずにおりましたが、今回のCD化により出来が良いCDを適価(通常の価格です)で購入出来たことは嬉しい限りです。
Laurennce Archerはこのソロ・アルバムを発表後、Stampedeのギタリストとして、The Official Bootleg (1982) 、Hurricane Town (1983) の2枚のアルバムに参加し、1992年にはUFOの"High Stakes & Dangerous Men"と"Lights Out In Tokyo"にも参加しております。
Stampedeの2枚のアルバムは最近ユニバーサル・レコードから紙ジャケで発売されたことをご存じの方も多くいらっしゃると思います。
この"L.A."はメロハーというより、どちらかというとハードポップした作りになっておりますので、産業ロック・ハードポップのファンには堪らない内容となっておりますし、少しハードめのAORファンにもお勧めの1枚となっております。
また、このアルバムには、Ringo Starrの息子Zak Starkeyがドラムスで参加していたことが話題となったアルバムです。
1曲目の"Can't Getaway"はポップでメロディアスなナンバーです。
Laurence Archerのヴォーカルは少しかすれた感じで、味があります。
もちろんギター・プレイは、John Sykes風でいけてます。
2曲目の"Hard Fight"はこれまたLaurence Archerの粘りのあるギター・プレイがいかしたミチアム・テンポのAORっぽいナンバーです。
バックの女性ヴォーカルがアクセントとなったお勧めのナンバーですね。
3曲目の"One Time"もメロハーというよりハードポップしたナンバーです。
4曲目の"Hiding Away"はギターのリフがカッコ良いアップテンポのナンバーです。
5曲目の"Two Hearts"はメロディアスなバラード・ナンバーとなっております。
このナンバーでも、バックの女性ヴォーカルが光っております。
6曲目の"When You Were Young"はミディアム・テンポのハードポップのナンバーで、これもバックの女性ヴォーカルが一つのアクセントとなっております。
7曲目の"Claudiette"はバックのシンセがいかしたモロ産業ロックしたナンバーとなっております。
8曲目の"Surrender"音にキレがあるハードポップのナンバーです。
バックのプレイはとてもカッコ良いです。
ラストの9曲目"Shade Of Blue"は唯一のインスト・ナンバーで、Laurence Archerの泣きのギター・プレイがふんだんに収められたメロディアスなバラード・ナンバーに仕上がっており、聴きものです。
ギター・インストものが好きな私にとっては堪らないナンバーです。
このアルバムはオフィシャルではありませんので、AmazonとかHMVのカタログには掲載されておりませんが、ドイツのネット・ショップなどで手に入れることが出来ますので、興味のある方はどうぞ。
2009-06-14
Eric Clapton & Steve Winwood / Live From Madison Square Garden (2009)

2006年の5月から始めましたので、ほぼ3年が経過しており、3年で5万ヒッティングが多いのか少ないのか判りませんが(といいながら本編のHP「AOR PARADISE」は2000年から初めて4万8千ちょっとということを考えると私としては思いがけずに早いのかも)、かなりの方がこのブログを見ていらっしゃることにとても感謝しております。
きっかけはThe Ventures、のめり込んだのはThe Beatles。
洋楽を聴き始めてから既に40年以上が経過しております。
中学生、高校生の頃は、満足にお金があるわけじゃなく、年に一度のお年玉とかがレコードの購入資金でしたので、アルバム1枚を購入するのにどれだけ迷ったかわかりません。
その反動というわけではないのでしょうが、社会人になってからの購買意欲の凄かったことといったらありませんね。
もちろん今も大人買いの連続です。
今じゃいっぱしのコレクターになっているのではと自分でも呆れています。
レコードは1,500枚位、CDは9.000枚弱となっております。
基本的には、ロック、ポップス、ハードロック、ヘヴィメタなどのロック一般がメインですが、J-Popもジャズも結構持っていますし、最近はクラシックのアルバムなんかも集めております。
やはりコレクターなのでしょうか、聴いていますではなく、集めてますという表現になってしまいます。
もちろん、コレクターですので、実際のモノがなければいけません。
レンタルはその昔少々はありましたが、やダウンロードなど全く利用したことがありません。
ダウンロードにお金を払うのってどういう心境なんでしょうね。
聴ければ良いのかも知れませんが、CDになってもやっぱりジャケットの重要性というものがあると思うのですが。
また、このコレクター癖がさらに進化したのは、インターネットが広がったということが大きいかったと思います。
インターネット以前は、レコードショップまで出かけなければいけませんでしたが、今は部屋の中から好きなCDを注文でき、郵便などで家まで届きます。
さらに日本国内だけでなく世界中のネットショップから購入もできます。
これって、画期的なことだと思いませんか?
ということで、本日紹介します、Eric Clapton & Steve Winwoodの"Live From Madison Square Garden"のAmazon Japanからインターネットで購入したものです。
輸入盤の新品CDの2枚組が2,000円弱で手に入れられるなんて、CDが出た最初の頃、否、インターネットでCDが購入できるようになったここ10年まで考えられなかったですね。
このようにCDが安く購入出来るようになったこともコレクターに拍車をかけたと思います。
"Live From Madison Square Garden"ですが、Eric ClaptonとSteve Winwoodの共演ということで、"Blind Faith"とか"Rainbow Concert"辺りを思い浮かべる方が多いと思いますし、私もそうです。
Blind Faith時代の"Had To Cry Today"、"Presence Of The Lord"、"Well Alright"、Can't Find My Way Home"の4曲、また、Rainbow Concertでも演奏した"Pearly Queen"、"After Midnight"、"Little Wing"が収められております。
何れのナンバーの当時のスリリングさは無いものの、円熟みがあり安心して聴いていられます。
"Presence Of The Lord"はClaptonのナンバーの中でもかなり好きなナンバーですが、オリジナルではSteve Winwoodがリード・ヴォーカルを執っておりましたが、このヴァージョンでは二人がそれぞれヴォーカルを披露しております。
"Pearly Queen"はTrafficのオリジナルですが、"Rainbow Concert"でも取り上げられたナンバーです。
このナンバーに関しては、Dave Masonが1976年に"Certified Live"でも演っており、これがかなり良く出来ていますので、こちらも聴いて欲しいですね。
"Tell The Truth"はDerek & The Dominos時代のナンバーですが、Eric Claptonの4枚組のボックス・セット"Crossroads"にGeorge Harrisonが参加したヴァージョンが収められており、これも聴きものです。
このアルバムで最も良く出来ているなあと思うのが、"Little Wing"と"Voodoo Chile"です。
2曲ともJimi Hendrixのナンバーで、熱の籠ったEric ClaptonとSteve Winwoodのプレイが最高です。
"Can't Find My Way Home"はClaptonのライヴでは定番のナンバーですが、ライヴとしてはYvonne Ellimanが居た時のものがかなり良いと思います。
また、Blind Faithでのエレクトリック・ヴァージョンはClaptonのギターがふんだんにフィーチャーされていて、これもGoodです。
このアルバム、結構楽しめますよ。
2009-06-13
Alyson Avenue / Presence Of Mind (2000)

この1stですが、2000年に発表後、プレス枚数が少なかったせいか、すぐに廃盤となり、かなり高額な価格で取引されていたようですが、最近になってNL Distributionから目出度く再発となりました。
バンドのフロントを務めるのは、Anette Blyckertという女性で、オーソドックスなヴォーカル・スタイルで歌も上手ですし、とても聴きやすいです。
Anette Blyckert (Anette Olzon) ですが、2007年からNightwishのヴォーカルとしてバンドに参加しております。
Alyson Avenueですが、スウェーデンのバンドらしく、サウンドはいわゆる北欧産のメロディアス・ハードしたサウンドでその手のサウンドが好きな方にとっては、堪らない内容となっております。
Anette Blyckertの他のメンバーは、Drums, Percussion : Roger Landin、Bass, Acoustic Guitar : Thomas Loyska、Guitars : Jarmo Piiroinen、Keyboards : Niclas Olssonといったラインナップとなっております。
1曲目の"Free Like The Wind"はこれぞメロディアス・ロックといった最高にいかしたナンバーで、Anetteのヴォーカルもバックのプレイ(特にギターは最高!)もとてもいかしており、申し分のないナンバーです。
2曲目の"Every Now & Then"も出だしのギター・プレイがいかしたメロディアスなハード・ポップしたナンバーで、これもお勧めですね。
3曲目の"Lost & Lonely"もポップなメロハーで出来もそこそこです。
4曲目の"Tell Me You Love Me (Or Leave Me)"は伸びやかなAnetteのヴォーカルがいかしたメロディアスなナンバーです。
5曲目の"One Desperate Heart"もメロディアスでポップなナンバーです。
とにかくメロディが良いですね。
6曲目の"Call Out My Name"はハードロック・アルバムには必ず1曲は入っているというバラード・ナンバーですが、これがメロディアスでパワーがあって素晴らしいんですね。
Anetteのヴォーカル素敵です。
7曲目の"Walk Away"はこれまたポップが全面に出たメロディアスなハードポップのナンバーです。
これまたお勧めです。
8曲目の"It's In Your Eyes"は、最高にいかしたメロディアスなハードポップのナンバーで、出来も大したものです。
9曲目の"Without Your Love"はミディアム・テンポのメロディアスなハードポップしたナンバーです。
これもお勧めですね。
10曲目の"All This Time"も出来はかなりポップで、メロディもいかしたとても聴きやすいナンバーに仕上がっております。
ラストの11曲目"One Touch"はバックのプレイ(特にピアノ)がいかしたポップでメロディアスなナンバーです。
この1st、捨て曲が全くない強力な1枚です。
2004年に"Omega"という2ndアルバムを発表しましたが、このアルバムも廃盤でレア化しておりましたが、この1stと合わせてボーナス・トラック付きでリ・イッシューされました。
まあ、出来としては1stの方が良いですが。
メロハー・ファン、必聴の1枚です。
2009-06-12
大橋純子 / PAPER MOON (1976)

この"Paper Moon"は、1976年5月にリリースされたアルバムですので、実に30年以上も経過しています。
一度Q盤(廉価盤)でCD化されましたが、その後、ずっと廃盤状態でレア化しておりましたので、今年6月に再CD化されたことは、本当に嬉しい限りです。
大橋純子といえば、1977年の「シンプル・ラブ」が大ヒットしてブレイクし、その後も、「クリスタル・シティー」、「たそがれマイ・ラブ」、「ビューティフル・ミー」、「シルエット・ロマンス」などのヒット曲がたくさんありますが、私にとっては、この「ペイパー・ムーン」というアルバムが強烈過ぎて、他のナンバーやアルバムが印象に薄い感じがしております。
このアルバムは当時本当にヘヴィ・ローテーしたアルバムで、ほぼ全てのナンバーを口づめられるぐらい良く聴いておりました。
それこそ、捨て曲なんか1曲もない素晴らしいアルバムなんですね。
1曲目の「愛の祈り (STILL A BOY)」で彼女の歌の上手さに感嘆しました。
後で、テレビで彼女を見て判ったのですが、彼女って結構背丈も低く、華奢な感じなんですが、声を聴いている限り声量もあり、とても想像できなかったのでビックリしました。
2曲目の「ひとり」はバックのピアノがとても素敵なメロディアスなバラード・ナンバーで、もう申し分ありませんね。
3曲目の「キャシーの噂」はこのアルバムからの2枚目のシングルですが、これまた素晴らしいナンバーです。このナンバーも名曲だと思います。
4曲目の「白い午後」は竜真知子さんの作詞によるナンバーで、彼女は今じゃ一流の作詞家ですが、聞くくところによるとこの「ペイパー・ムーン」が作詞家デビューとのことらしいです。
このナンバーもとてもメロディアスなバラード・ナンバーに仕上がっております。
5曲目の「心に住めない女」なんかもメロディ最高のナンバーです。
荒井由実の曲でハイ・ファイ・セットも歌った、「海を見ていた午後」というナンバーがありますが、このナンバーも大好きなんですが、とにかく歌詞の内容にとても共感しました。
それと同じような理由で、6曲目の「やさしい人」はメロディだけでなく、詩も共感できるということから、大橋純子のナンバーの中で最も好きなナンバーなんです。
さすが松本隆の作詞ですね。
南佳孝の「ミッドナイト・ラブコール」は南佳孝の自作(詩も)によるナンバーですが、これも曲も素敵ですが、それより詩が最高のナンバーだと思っております。
J-Popというか日本の歌の良いところは、時々、詩の内容に共感が持てるというところが良いですね。
7曲目の「ペイパー・ムーン」はアップテンポのポップなナンバーで、シングル・カットされたのも頷けるナンバーですね。
このアルバムに収められているナンバーは全て好きですが、「やさしい人」と8曲目の「砂時計」は別格ですね。
このナンバーの曲だけでなく詩の内容もかなり良いです。
竜真知子のその後の成功につながったナンバーといっても過言ではないかも。
9曲目の「別れのワイン」もポップでメロディアスなナンバーです。
10曲目の「午前3時の祈り」でも大橋純子のヴォーカルは素晴らしいです。
11曲目の「ジョーク」も12曲目の「ひきしお」も松本隆の作詞によるナンバーですが、彼の書く詩ってホント素敵だと思いませんか?
13曲目「坂の上の家」、14曲目「夜汽車よ夜汽車」、ラストの15曲目「私今日はとてもがんこです」の3曲は今回の再CD化にあたってのボーナス・トラックです。
こうやってボーナス・トラックが収録されるのは嬉しい半面、オリジナル・アルバムが好きな私としてはちょっとばかり余計かも。
とにかく、この「ペイパー・ムーン」」は大橋純子のベストだと私は思っております。
2009-06-10
Teri DeSario / Overnight Success (1984)

この"Overnight Success"はJohn O'Banionを手掛け一躍有名となったJoey CarboneとRichie Zitoのコンビによりプロデュースされた作品で、Joey Carboneはピアノ・シンセなど、Richie Zitoはもちろんギターなどでバックを務めており、内容は、John O'Banionの1stアルバムを彷彿するものとなっています。
また、このアルバムは当時日本のみで発売されたもので、シングルカットされた"Overnight Success"は日本市場で28万枚の大ヒットを記録しております。
Teri DeSarioはマイアミのクラブで歌っていたところをThe Bee GeesのBarry Gibbに見出され、1978年に"Pleasure Train"でデビューしました。
日本では、"Overnight Success"が有名ですが、1980年3月には、高校の同級生であったKC & The Sunshine BandのKCこと、Harry Wayne Caseyとデュエット曲"Yes, I'm Ready"を発表し、ビルボードチャート2位の大ヒットを記録しております。
先にも書いたとおり、John O'Banionの1stを彷彿するAORアルバムに仕上がっておりますが、1曲目の"Overnight Success"はテレビCMでのオンエアーということもありましたが、曲自体がノリが良く、ポップで覚えやすいメロディを持ったナンバーでしたので、ヒットしたのも当然という感じです。
誰もが一度は耳にしたナンバーだと思います。
2曲目の"Ocean Of Love"は出だしのJoey Carboneのピアノが素敵なバラード調のメロディアスなナンバーで、完全にAORしております。
サビの部分もかなり良いです。
3曲目の"Dance Of Love"は再び1曲目同様のノリの良いダンスポップ・チューンで、Joey CarboneとRichie Zitoのそれぞれのプレイも聴きものです。
4曲目の"All Of My Love"は2曲目と似たミディアム・テンポのバラード風のメロディアスなナンバーで、これもお勧めですね。
5曲目の"Let's Dance"は再びアップテンポのノリの良いナンバーで、1曲目と雰囲気が似ております。
Richie Zitoのギター・プレイもさすがです。
6曲目の"Straight To The Heart"はヴォーカルをJohn O'Banionに変えればJohnのアルバムに入っていても良いようなとてもメロディアスなAORナンバーです。
7曲目の"Reach For The Top"はJoey Carboneのピアノやシンセのバックのプレイを大々的にフィーチャーしたポップなナンバーです。
ラストの8曲目"Just Loving You"はTeri DeSarioがしっとりとした感じで歌うメロディアスなバラード・ナンバーでとてもいかしております。
長らく廃盤状態で、結構高根の花だった"Overnight Success"がこのようにリ・イッシューされることは、アナログ・レコードしか持っていなかった私にとってとてもハッピーなことです。
2009-06-09
浜田麻里 / Anti-Heroine (1993)

最近、25周年記念で紙ジャケで出されたアルバムをほぼ全て買い直し、聴き直してみましたが、やはり私にはMCA Victorに移籍後の彼女のアルバムの方がしっくりするようです。
浜田麻里は、1983年「麻里ちゃんはヘヴィ・メタル」のキャッチフレーズでアルバム「Lunatic Doll 暗殺警告」で、Loudnessの樋口宗孝をプロデューサーに迎えメジャーデビューし、1980年代に女性ロックヴォーカリストとして注目を集め、当時は女性のロック・ヴォーカリストも珍しかったということと彼女の容姿から、その後のアルバムも含め、アルバムの売り上げもかなりあったようです。
1985年には初のシングル盤となる「Blue Revolution」を発表しております。
また、アルバム「Blue Revolution」にはThe Beatlesの"Helter Skelter"をカヴァーしておりました。
あと、彼女の一連のアルバムでB'zの松本孝弘がギターを弾いていたのは有名な話です。
1987年の"In the Precious Age"以降は録音を海外に移し、Jeff Porcaro、Mike PorcaroやMichael Landau、Dann Huffといったウエスト・コーストのスタジオ・ミュージシャンの手を借りてアルバムを出すようになりました。
また、この"In the Precious Age"以降、それまでのハードロック路線を修正し、歌い方やメロディなんかもソフトになりました。
私としては、以前の目一杯声を張り上げて歌うスタイルよりこれ以降のヴォーカル・スタイルの方が好きですが。
浜田麻里ですが、1962年7月18日生まれということですからすでに46歳にもなるわけですが、はっきり言ってデビュー当時より今の方がとても素敵だと思います。
いつまでも綺麗ですし、最近のアルバム・ジャケットを見ると、ちょっと見、「矢田亜希子」風でとても良い感じです。
1988年には、ソウルオリンピックのNHKのテレビ・ラジオ中継のイメージソングとして「Heart and Soul」が採用されたり、翌1989年の「Return to Myself 〜しない、しない、ナツ。」がオリコン初登場5位にランクインし、このナンバーを収録したアルバム"Return to Myself"も大ヒットしました。
また同年に行われた日本武道館での単独コンサートも成功させております。
彼女は、かなりの数のアルバムを発表しておりますが、私が最も好きなアルバムが本日紹介する1993年の"Anti-Heroine"で、このアルバムもオリコン・チャートで1位を記録した彼女の代表的なアルバムです。
ちなみに2番目に好きなのが、1996年の"Persona"です。
"Anti-Heroine"ですが、先ず、ジャケットに移る浜田麻里がとても素敵なことと収録されているナンバーの出来が良いことが挙げられます。
内容もほぼAORしておりますし、バック・ミュージシャンもMichael Landau、Mike Baird、Leland Sklarがほぼ全曲でプレイしておりますし、プロデュースがあのMarc Tannerですので、悪いわけはありません。
1曲目の"Heart To Heart"はメロディアスでとてもポップで覚えやすいメロディを持ったナンバーですし、特にバックの全体の音が最高です。
とてもお勧めのナンバーです。
2曲目の"Cry For The Moon"はバラード・タイプのこれまたメロディアスなナンバーで、浜田麻里のヴォーカルもバックのプレイも素晴らしいです。
3曲目の"So Hurt So Long"は美しいピアノから始まるメロディアスなバラード・ナンバーです。
4曲目の"Going Through The Motion"は全編英語によるナンバーで、Marc Tannerも作詞・作曲に携わっているナンバーです。
Michael Landouのギターがカッコ良いポップロックしたメロディアスなナンバーです。
5曲目の"I Have A Story To Tell"も全編英語のナンバーで、このナンバーは一転してメロディアスなバラード・ナンバーとなっております。
7曲目の"Private Heaven"もメロディアスなポップロックしたナンバーです。
8曲目の"Hold On (One More Time)"も全編英詩による盛り上がりのあるバラード・ナンバーで、完全にAORしております。
タイトル・ナンバーの9曲目"Anti-Heroine"はとてもポップなナンバーで、とても聴きやすい曲に仕上がっております。
10曲目の"Company"もメロディアスでポップな申し分のない出来のナンバーです。
ラストの12曲目"Border"もとてもメロディがいかしたバラード・ナンバーで出来も素晴らしいです。
この"Anti-Heroine"ですが、ほぼ全曲捨て曲なしの強力な1枚です。
さすが、オリコン・チャートで1位を記録したアルバムだけあります。
このアルバム、どこの中古ショップでもかなり安い価格で売られておりますが、浜田麻里を聴いたことが無い方に是非聴いていただきたいアルバムですね。
2009-06-08
The Beatles / Hey Jude (1970)

今年の9月9日にUKオフィシャルのオリジナル・アルバムがリマスターされて発売されるというアナウンスがあったからだと思います。
聞くところによりますと、現在流通しているアルバムはリマスターされるものは生産中止となるようで、そういうこともあり、今、The Beatlesのアルバムが売れているとか。
まあ、おそらく購入している人はコレクターの人がメインだと思いますが。
今回のリマスターはUKオフィシャル盤と"Magical Mystery Tour"だけUS編集盤がリマスターされますが、以前にUSキャピトル盤アルバムが"Rubber Soul"までモノラル、ステレオでボックス・セットが2種類出され、その後の続きがあるのかなあと思っていたら、なんか無いようですね。
The Beatlesのベスト・アルバムといえば、先ず1966年に発表された"A Collection Of Beatles Oldies"ですが、これは英Parlophoneからの発表でしたので、今回のリマスター再発にカタログに入っていても良かったのに、と思いますが。
で、次に発表されたのが本日紹介する"Hey Jude"です。
これも1970年5月8日に英Appleで、同18日に米Appleで発表されたものです。
この"Hey Jude"もオフィシャルで発表されたアルバムですので、リマスターされて出されてもかなりの売り上げになると思います。
"Past Masters Vol.1、Vol.2"が2 in 1でリマスターされますが、The Beatlesのロゴだけというアルバム・ジャケットがいただけないと思います。
この"Hey Jude"に収められているナンバーはオリジナル・アルバムに未収録のナンバーが数多く収められていたので、アナログ・レコードはそこそこ売れたと思います。
当時、"Rain"は私にとっては、このアルバムが初耳だったと思います。
"Revolver"以降のThe Beatlesが好きな私にとって、この"Hey Jude"はその選曲がとても嬉しかったように記憶しております。
"Hey Jude"はシングル盤を買い、ヘヴィ・ローテーしておりましたが、当時のラジオは、3?4分台の曲は全曲オン・エアしていたもののこの"hey Jude"は民放では殆どがフェイド・アウトしておりましたっけ。
唯一NHK-FMだけが1曲まるごと流していました。
私は、"Hey Jude"よりB面の"Revolution"の方が好きで、このナンバーは何時もフル・ヴォリュームで聴いておりました。
出だしのへヴィなギターのリフと重たいベースとドラムス、もうこれは最高のハードロック・ナンバーです。
"Lady Madonna"もピアノとベース、さらにPaulのヴォーカルが最高に生かしたナンバーで、途中のホーン・セクショは当時としてはとても新鮮に聴こえました。
ここに収められている"Don't Let Me Down"はシングル"Get Back"のB面に収められていたナンバーです。
これまたスロウなブギのJohnのヴォーカルが最高にいかしたナンバーです。
極めつけは"Rain"で、出だしのギターとベースがとてもサイケしたナンバーで、私の中では、The Beatlesの数あるナンバーの中でも高ポイントのナンバーです。
1位は"I Am The Warlus"ですが。
また、このナンバーを聴くとTodd Rundgrenの完コピに近いカヴァーを思い出します。
"Old Brown Shoe"はGeorgeのナンバーですが、これもかなり聴きこんだナンバーです。
The Beatlesのベスト・アルバムですが、これはこれで良く出来たアルバムですので、リマスター再発があって良いと思います。
少なくとも、このジャケットのアルバムが欲しいです。
みなさんもそう思いませんか?
2009-06-07
Andy Fraser / Fine, Fine Line (1984)

最近、コレクターズCDとしてボーナス・トラック3曲収録して再発されました。
コレクターCDといいながら、プレス盤ですしジャケットの作りもまともでオフィシャル盤と変わりない作りとなっております。
Andy FraserはFreeのオリジナル・メンバーで、1968年に"Tons of Sobs"でレコード・デビューしております。
1972年にFreeを脱退し、代わりに日本人ベーシストのTetsu YamauchiがFreeに参加しました。
Free脱退後にChris SpeddingとSharksを結成し、1973年に"First Water"を発表しました。
Sharksではこの1枚のみの参加でしたが、Kim Turner(Drums)、Nick Judd(keyboards)とAndy Frazerの3人でAndy Fraser Bandを結成し、1975年に"Fraser Band"、"In Your Eyes"の2枚のアルバムを発表しました。
その後、ソロに転向し、1stソロ・アルバムが1984年に発表したこの"Fine, Fine Line"です。
Andy Fraserはその経歴からAORアーティストとして語られることは全くありませんが、この"Fine, Fine Line"はAORと言っても通じるアルバムだと思います。
まあ、AORといいながら若干ハードではありますが。
先ず参加ミュージシャンで目を引くのがMichael Thompson (G)です。
Michael Thompsonの名前を見ただけで、もう嬉しくなってしまいます。
このアルバムでも、最高のギター・プレイが聴けます。
他にBack Street Crawlerのドラマー Tony BraunagelやBob Marlette (Keys)の名前もあります。
アルバム・ジャケットを開いて見ると、そこには、"Do You Love Me"と"Fine, Fine Line"の日本リリースのシングル盤のジャケットが載っており、「へー、この2曲とも日本でシングル・カットされたんだ!?」というのに先ずびっくりでした。
で、1曲目のタイトル・ナンバー"Fine, Fine Line"を聴くと、哀愁のハードポップ調のメロディアスなナンバーで、シングル・カットされたのも頷けるナンバーでした。
もうこの1曲でお釣りがくるぐらいの良く出来たナンバーです。
途中のMichael Thompsonのギター・ソロももう最高です。
ハードポップのナンバーですが、AORファンの方にもおそらく気に入っていただけるナンバーだと思いますね。
2曲目の"Branded By The Fire"は、Bob Marletteのピアノプレイがいかしたメロディアスなバラード・ナンバーで、ほぼAORしております。
このナンバーの出来も素晴らしいです。
3曲目の"Chinese Eyes"はAndy Fraserのベースがカッコ良いファンキーなナンバーです。
4曲目の"Kcoking At Your Door"は3曲目以上にファンキーなナンバーですが、これまた、Andy Fraserのヴォーカルもバックのプレイのいかしたナンバーなんです。
5曲目の"Million Miles Away"はメロディアスで盛り上がるパワー・バラードのナンバーで、これまたお勧めです。
6曲目の"Do You Love Me"は冒頭にも書いたとおりシングル・カットされたナンバーですが、オリジナルはBerry Gordyのペンにより、The Temptationsにより歌われたナンバーですが、オリジナルはあまりヒットせず、Brian Poole and the Tremeloesのカヴァーが全英1位とヒットし、彼らのほかに Dave Clark FiveやThe Holliesなどがカヴァーしております。
Andy Fraserのヴァージョンは、Robert Palmerを多分に意識したヴォーカル・スタイルで、とてもブルー・アイド・ソウルしております。
7曲目の"Night To Last Forever"はこれまたモロAORしたメロディアスなナンバーに仕上がっております。
8曲目の"Danger"はToto辺りを彷彿する産業ロックっぽいキレがあるナンバーで、私はかなり気に入りました。
9曲目の"One Night Love Affair"もギターやシンセがカッコ良い産業ロック・ハードポップのナンバーです。
10曲目の"Living This Eternal Dream"もメロディアスなハードポップのナンバーで、曲の出来もかなりなものです。
11曲目"Do You Love Me (Extended Version)"、12曲目"Palm Of My Hand"、13曲目"These Arms Of Mine"の3曲は今回のCD化でボーナス・トラックとして追加されたナンバーです。
13曲目の出だしは、Totoの"Hydra"を連想させるようなプログレハードで、曲全体もいわゆる産業ロック・ハードポップしております。
このアルバム、オリジナルCDは世界中のメロディック・ロック・マニアが血眼で探しているウルトラ・レア・アイテムとして有名な一枚だということも頷けます。
2009-06-06
John Lennon / John Lennon Collector's Edition (3 CD) (2008)

Amazon Japanで見つけ、価格が安かったので購入してみました。
3枚組で全30曲が収録されており、2009.6.6現在Amazon Japanでは2668円、同マーケットプレイスでは新品が1732円というかなり安い値段が設定されております。
John Lennonのベストやボックスものはかなり出ており、1998年に出された4枚組ボックス・セット"Anthology"にレアな音源がかなりの数が収録されておりますが、その他は既発の音源が主となっております。
この"John Lennon Collector's Edition"も既発の音源が主で、珍しい音源はありませんが、タイトルが示すとおりとりあえずJohn LennonのCDは全てを持っていたいというようなコレクター向きのボックスセットでしょうか。
また、缶入りということもありますし。
でも、収録ナンバーを見ますと、それこそみんなが知っているヒットしたナンバーやJohn Lennonの代表曲ばかりですので、John Lennonのベストを手に入れようと考えている人には、値段的にはピッタリだと思います。
ちなみに収録ナンバーは、
(Disc 1)
01 Imagine
02 (Just Like) Starting Over
03 Jealous Guy
04 Woman
05 Mother
06 Whatever Gets You Thru The Night
07 #9 Dream
08 Oh Yoko!
09 Working Class Hero
10 Stand By Me
(Disc 2)
01 Instant Karma! (We All Shine On)
02 Watching The Wheels
03 Well Well Well
04 Real Love
05 Cold Turkey
06 Nobody Told Me
07 New York City
08 I'm Stepping Out
09 Beautiful Boy (Darling Boy)
10 Power To The People
(Disc 3)
01 Give Peace A Chance
02 Oh My Love
03 Grow Old With Me
04 God
05 Mind Games
06 Come Together (Live)
07 Love (Acoustic Version)
08 Peggy Sue
09 Angel Baby
10 Happy X'mas (War Is Over)
といった具合です。
どうですか?
彼の代表的なナンバーばかりでしょう?
私はどのナンバーも好きですが、強いて挙げるとすれば、"Imagine"、"God"、"Jealous Guy"、"Mind Games"、"#9 Dream"、"(Just Like) Starting Over"、"Woman"、"New York City"などです。
1980年12月8日から30年近く経ちますが、毎年12月8日には、John Lennonの曲を聴いております。
Johnの訃報は本当にショックでした。
The Beatlesでは、George Harrisonが最も好きでしたし、2001年11月29日の彼の訃報もショックでしたが、でも11月9日にGeorgeの曲を聴いているかというと、そうでもないんです。
ポップス、ロックの進化はThe Beatlesがいたからこそ、さらにJohn LennonとPaul McCartneyがいたからだと思います。
私が今でもこうして洋楽を聴いているのも、The Beatles、John Lennonがいたからだと思います。
最近"Let It Be"をこのブログで取り上げ、「The Beatles最高!!!!!」と書きましたが、本当に彼らは最高のアーティストです。
2009-06-04
Illusion / Enchanted Caress (1979)

1977年に"Out of the Mist"、1978年に"Illusion"、1979年に本日紹介する"Enchanted Caress"の3枚のアルバムを発表しております。
メンバーは、Jim McCarty - vocals, drums, percussion、Jane Relf - vocals、John Hawken - piano, keyboards、Louis Cennamo - bassで、 Jim McCartyはThe Yardbirdsでドラムを叩いていた人ですし、Jane RelfはThe YardbirdsのヴォーカリストKeith Relfの妹です。
で、この2人が後にRenaissanceに参加することとなります。
そういう関係から、2001年には、Renaissance Illusion, featuring McCarty,Cennamo,Hawken & Jane Relfとして、"Through The Fire"というアルバムも発表しております。
IllusionをUK産のプログレ・バンドと書きましたが、本日紹介する"Enchanted Caress"は、プログレというよりもソフト・ロックといった趣のアルバムで、プログレ度はそれほどでもありません。
メロディアスなナンバーが主体で、時にはフォークっぽいナンバーもあったりで、聴きやすいアルバムですので、AORファンにもお勧めです。
また、このアルバムには、Keith Relfのヴォーカルとギターで参加しております。
1曲目の"Nights in Paris"はJohn Hawkenのピアノが印象的なプログレ風のメロディアスなナンバーでかなりいかしてます。
2曲目の"Walking Space"はメロディアスな、ソフト・ロックを地で行くようなナンバーです。
Jim McCartyとJane Relfとのデュエット・ナンバーです。
3曲目の"The Man Who Loved the Trees"なんかも出だしのJohn Hawkenのピアノが美しい、メロディアスなバラード・ナンバーに仕上がっております。
Jane Relfの伸びやかなヴォーカルが素敵です。
4曲目の"Getting Into Love Again"もJane Relfのヴォーカルがいかしたソフト・ロック・スタイルのナンバーです。
John Knightsbridgeのギター・プレイもとても良いです。
5曲目の"As Long as We're Together"もメロディアスでいかしたバラード・ナンバーです。
6曲目の"Slaughter on Tenth Avenue"はもちろんThe Venturesで有名なナンバーです。
ここでは、John Knightsbridgeのギターを大々的にフィーチャーしたインストルメンタル・ロックのナンバーに仕上がっております。
7曲目の"Living Above Your Head"でも、John Hawkenのピアノ・プレイがいかしてます。
8曲目の"Crossed Lines"はメロディアスでポップなナンバーで、アルバムの一押しです。
とても覚えやすいメロディが最高です。
AORファンには受けるナンバーだと思います。
9曲目の"You Are The One"はジャジーな雰囲気のミディアム・テンポのナンバーで、Jane Relfのヴォーカルが最高にいかしてます。
雰囲気満点のナンバーです。
10曲目の"All The Falling Angels"はKeith Relfの作品でヴォーカルもKeithが担当しております。
アコースティカルなミディアム・スロウのナンバーです。
11曲目"Roads To Freedom"と12曲目の"Face Of Yesterday"の2曲は今回のCD化でのボーナス・トラックです。
12曲目は、John Hawkenのクラシカルな音色のピアノがいかしたプログレ・ナンバーです。
聴き応えのあるナンバーです。
全体的にソフィティケイトなナンバーが多いアルバムで、AORファンにも受けると思います。
2009-06-03
Daryl Hall & John Oates / Legendary (3 CD) (2002)

最初のヒットは、1975年に発表した"Sara Smile"で、このナンバーは、翌76年に全米4位を記録してしてます。
また、1973年に発表した"Abandoned Luncheonette"から74年に"She's Gone"を発表するものの全米60位とランク・インしたもののそれほどのヒットとなりませんでしたが、2年後の76年に再リリースされ、これが全米7位と大ヒットし、翌77年には"Rich Girl"が初の全米1位を記録し、一躍スターダムにのし上がりました。
その後、"Why Do Lovers (Break Each Other's Heart?)"、"It's a Laugh"、"Wait for Me"といったシングルを発表しますが、ランクインはしたもののそれほどのヒットとはなりませんでした。
しかし、80年代に入ってからのHall & Oatesの躍進は目を瞠るもので、81年は"Kiss on My List"、"Private Eyes"、"I Can't Go for That (No Can Do)"のシングルが立て続けに全米1位という快挙を成し遂げました。
それからもこの80年代は、"Maneater"、"One on One"、"Family Man"、"Say It Isn't So"、"Adult Education"、"Out of Touch"、"Method of Modern Love"、"Everything Your Heart Desires"と出す曲出す曲のほぼ全てがヒットし、Hall & Oatesの一時代を築きあげました。
90年代に入ると、アルバム"Change of Season"からシングル・カットされた"So Close"が全米11位を記録したものの、ラップやティーンズ・ポップなどが台頭し、最盛期の勢いも失速してしまいました。
91年には一度コンビを解消したかに見えましたが、97年に"Marigold Sky"を発表し、健在ぶりを示しましたが、これといったヒットに恵まれます、現在に至っております。
最近も精力的にコンサート活動をしており、2008年には、"Live at the Troubadour"というライヴ・アルバムも発表しております。
私は、昔からの彼らのファンで、オフィシャルで出されたスタジオ・アルバムは全て持っておりますが、本日紹介する"Legendary"は3枚組のベスト・アルバムです。
このベスト・アルバムの良いところは、彼らのヒット・ナンバーが全て網羅されていることと、全50曲収録された3枚組のアルバムにも関わらず価格が非常にリーズナブルだと言うことです。
収録ナンバーは、
Legendary (Disc 1)
01 Sara Smile
02 Do What You Want, Be What You Are
03 Rich Girl
04 Back Together Again
05 Bigger Than Both Of Us
06 It's A Laugh
07 I Don't Wanna Lose You
08 Wait For Me
09 How Does It Feel To Be Back
10 Hard To Be In Love With You
11 Everytime You Go Away
12 You've Lost That Lovin' Feeling
13 Kiss On My List
14 You Make My Dreams
15 Mano O Mano
16 Tell Me What You Want
17 Some Men
Legendary (Disc 2)
01 Private Eyes
02 Looking For A Good Sign
03 I Can't Go For That (No Can Do)
04 Unguarded Minute
05 Did It In A Minute
06 Head Above Water
07 Maneater
08 Delayed Reaction
09 One On One
10 Art Of Heartbreak
11 Guessing Games
12 Family Man
13 Open All Night
14 Crime Pays
15 Say It Isn't So
16 Aduit Education
17 Going Through The Motions
Legendary (Disc 3)
01 Dance On Your Knees
02 Out Of Touch
03 Cold Dark And Yesterday
04 Method Of Modern Love
05 Bank On Your Love
06 Some Things Are Better Left Unsaid
07 Possession Obsession
08 All American Girl
09 The Way You Do The Things You Do
10 Everything Your Heart Desires
11 So Close
12 Starting All Over Again
13 I Ain't Gonna Take It This Time
14 Don't Hold Back Your Love
15 Change Of Season
16 Everywhere I Look
Amazonのマーケットプレイスを覗くと新品で1500円を切る価格が設定されております。
これだけの内容だったら、Daryl Hall & John Oatesのファンだけではなく、AORファン、ポップス・ファン、そしてブルーアイド・ソウルのファンの方も「買い」でしょう。
2009-06-02
竹内 まりや / Expressions (3 CD) (2008)

そして、1955年生まれということですから、もうすでに54歳ですが、何時までも綺麗だなあ、というよりデビュー当時より容姿に磨きがかかったのでは、と思ったりします。
で、何故、あの山下達郎と一緒になったのかなあ、というのを何時も疑問に思っております。
1978年、シングル「戻っておいで・私の時間」、アルバム「BEGINNING」でデビューということですから、すでに30年以上経っております。
オリジナル・アルバムは、30年間で10枚と寡作ですが、既にシングルを37枚を発表し、今でもヒット・ソングを作っているのですから、才能が枯渇するということは彼女には無いのですから、とても才能に恵まれたアーティストなんですね。
彼女のソング・ライティングが素晴らしいと証明しているのがCMなどのタイ・アップのナンバーが多いことが挙げられます。
戻っておいで・私の時間 伊勢丹CMソング
ドリーム・オブ・ユー?レモンライムの青い風? キリンビバレッジ「キリンレモン」CMソング
不思議なピーチパイ 資生堂'80春キャンペーンCMソング
NATALIE 花王『リーゼ』CMソング
本気でオンリーユー (Let's Get Married) カゴメ『リベラ』CMソング、日産自動車『セフィーロ』CMソング
恋の嵐 TBSテレビ系『となりの女』主題歌
時空の旅人 東宝配給アニメ映画『時空の旅人』主題歌
元気を出して SEIKO『ドルチェ&エクセリーヌ』CMソング、東京ビューティーセンターCMソング
シングル・アゲイン 日本テレビ系『火曜サスペンス劇場』主題歌
告白 日本テレビ系『火曜サスペンス劇場』主題歌
マンハッタン・キス 松竹配給映画『マンハッタン・キス』主題歌
家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム) 東京ビューティーセンターCMソング、TBSテレビ系『木曜日の食卓』主題歌
幸せの探し方 AGF『コーヒーギフト』CMソング、P&G『パンテーン』CMソング
FOREVER FRIENDS 本田技研工業『TODAY』CMソング
明日の私 東京ビューティーセンターCMソング
純愛ラプソディ 日本テレビ系ドラマ『出逢った頃の君でいて』主題歌、日産自動車『セフィーロ』CMソング
など数え上げればきりがありません。
他にソングライターとして他のアーティストの提供したナンバーも多数に上ります。
アン・ルイス「リンダ」「GOOD-BYE BOY」など。
岩崎宏美「My Darling」
岡田有希子「ファースト・デイト」など。
河合奈保「けんかをやめて」など。
鈴木雅之「Guilty」など。
SMAP「友だちへ〜Say What You Will〜」
タッキー&翼「You&I」
中森明菜「駅」など。
中山美穂「色・ホワイトブレンド」
広末涼子「MajiでKoiする5秒前」「とまどい」
村田和人「ニコニコ・ワイン」など。
薬師丸ひろ子「元気を出して」など。
など、こちらも数え上げればきりがありません。
そんな竹内まりあが2008年に出したベスト・アルバムがこの"Expressions"です。
3枚組で全42曲が収録されておりますが、その全てが誰もが一度は聴いたことがあるナンバーだと思います。
私は、デビュー当時からの彼女のファンですので、初期の「戻っておいで・私の時間」「ドリーム・オブ・ユー」「不思議なピーチパイ」「リンダ」などは当時良く聴いていた曲ですので、これらのナンバーを聴いていると当時のことを思い出したりします。
また、「元気を出して」「家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)」「純愛ラプソディ」などのCMとのタイアップ・ナンバーはそれこそ何時も耳にしていたナンバーでしたし。
また、結婚式の定番とも言える「本気でオンリーユー (Let's Get Married)」もとても良い曲です。
テレビ番組などのタイトルに使用された「シングル・アゲイン」「駅」「カムフラージュ」などがこのベスト・アルバムに収められております。
この"Expressions"ですが、竹内まりやの入門編としてはこれ以上のアルバムは無いと思いますし、彼女のファンにとっても竹内まりやのエッセンスが詰まったアルバムですの、かなりお勧めだと思います。
2009-06-01
Various Artists / Fly Away - The Songs Of David Foster (2009)

ヨーロッパの音楽関係者から企画が上がったDavid Fosterのトリビュート・アルバムがこの"Fly Away"です。
David Fosterの作品をいろいろなアーティストが取り上げており、曲によってはDavid Fosterも参加しております。
David Fosterの名前を初めて知ったのは、George Harrisonの1975年の"Extra Texture"からです。
その後、David FosterはDanny Kortchmar、Paul Stallworth、Jim KeltnerとAttitudesというバンドを結成することになります。
でも、この時は、別に単なるバック・ミュージシャンとしてでしたが、その後、シティ・ミュージック・AORを聴くようになり、俄かに彼の名前を目にする、あるいは耳にする機会が多くなり、極めつけは1980年のAirplayでした。
それからというものDavid FosterやAirplayの片割れJay Graydonの名前をアルバム・クレジットに見つけてはレコードを買うという、ある種コレクターになってしまいました。
70年代後半から80年代にかけてのDavid Fosterがプロデュースした作品は、Chicago、Daryl Hall & John Oates、Dwayne Ford、Peter Allen、Bill Champlinなど現在でもAORの名盤と呼ばれる作品となっております。
でも、現在のDavid Fosterに当時の勢いがあるかというとちょっと疑問ですね。
Michael Buble、The Corrs、Josh Grobanなど最近David Fosterがプロデュースした作品を聴いてもあまりピンと来ないんです。
このことはDavid Fosterに限らず、他のプロデューサーの作品も、90年以降のいわゆるAORと呼ばれている作品を聴いても70年代後半から80年代のAOR作品に比べ、何か華が無いというか、あまり魅力を感じないんです。
やはりその時代の「音」というものがあるんじゃないかと。
また、その時代に聴いていた自分の感性というのも。
このトリビュート・アルバム"Fly Away"には、
1 Prelude (David Foster)
2 In The Stone (Bill Champlin)
3 No Explanation (Bill LaBounty)
4 JoJo (Arnold McCuller)
5 The Colour Of My Love (Courtney Blooding)
6 Heart To Heart (Jeff Pescetto)
7 Fly Away (Robbie Dupree)
8 Look What You've Done To Me (Cecily Gardner)
9 Through The Fire (Joe Pizzulo)
10 The Best Of Me (Lisa Lovbrand)
11 Nothin' You Can Do About It (Frank Adahl)
12 Whatever We Imagine (Bill Cantos)
13 When Will The World Be Like Lovers (Jeff Pescetto etc.)
14 Live Each Day (Warren Wiebe)
15 For Just A Moment (Bjarne Langhoff)
の全15曲が収められております。
一通り聴いて感じたことは、悪くはないですが、やはりオリジナルには敵わないな、ということでしょうか。
まあ、これも当然のことでしょうが、これらはあくまでカヴァーなんですから。
そして、もう一つ、今の時期にオリジナル・アーティストが今の音でリメイクしても、おそらくオリジナルには敵わないだろう、ということです。
やはり、このことは、その時々の「音」というものがあるからだろうと思います。
いろいろなアーティスト・バンドが昔のナンバーをリメイクしたりしておりますが、そのどれもがオリジナル以上の出来とはなっていない、ということを証明してますし。
そんな中にあって、このアルバムにも、"JoJo"、"Through The Fire"、"Whatever We Imagine"なんかはかなり出来は良いと思います。
まあ、このアルバム、話題性もありますし、David Fosterのカタログみたいなところもあるので、AORファンとして、持っていても損はないかな。