2009-09-30
Fattburger / On A Roll (1993)

Fattburgerは1980年代の前半に、SaxophonistのHollis Gentry、KeyboardistのCarl Evans Jr.、BassistのMark Hunter、DrummerのKevin KochそしてGuitaristのSteve Lauryの5人により結成されたバンドです。
彼らはいわゆるフゥージョン・バンドですが、Funk、Smooth Jazz、Jazz fusionあるいAadult Contemporaryのバンドとしてカテゴライズされているようです。
彼らは現在まで、
One of a Kind (1986)、Good News (1987)、Living in Paradise (1988)、Time Will Tell (1989)、Come and Get It (1990)、The Best of Fattburger (1992)、On a Roll (1993)、Livin' Large (1995)、All Natural Ingredients (1996)、Sugar (1998)、Fattburger.com (2000)、T.G.I.F.attburger! (2001)、Sizzlin' (2003)、Work to Do! (2004)、Greatest Hits (2007)と2枚のベスト・アルバムと13枚のオリジナル・アルバムを発表しております。
これらのアルバムのうち、2001年の"T.G.I.F.attburger!"はBillboard Jazz Albumsチャートで38位、2003年の"Sizzlin'"は同じく25位にランク・インとなるヒット・アルバムとなっております。
私は彼らのオリジナル・アルバム13枚のうち、"One of a Kind"、"Livin' Large"、"Sizzlin'"の3枚を除く10枚を所有しておりますが、どのアルバムも、これぞフュージョンといったご機嫌なアルバムに仕上がっております。
そして、この10枚とも同じ中古ショップで1枚800円で手に入れたもので、中にはレア化しているものもあるようです。
この中古ショップではフュージョン系は結構お宝があったりします。
どのアルバムも、輸入盤は1枚800円、国内盤は1200円程度で売っており、かなり重宝しております。
最近は、洋楽のアルバムが300円、500円というコーナーが新設され、最近紹介したブラコンのアルバムはそのコーナーから仕入れたものばかりです。
コーナーを覗くと、まだまだ欲しいアルバムがありますが、1枚500円でも20枚も買えば10000円となりますので、とりあえず優先順位を付けて買うようにしております。
以前は月に1度程度しか行きませんでしたが、店主に聞くと、まだ店先に出していなものがあるようですのでこのところ週に1度はこの中古ショップを覗いております。
本日紹介する"On A Roll"はBobby Caldwellが主宰するSin-Drome Recordsから発表された1枚で、ファンキーでトロピカルな感じの内容となっております。
全10曲が収められておりますが、お勧めは軽快な感じのフュージョン・ナンバーの1曲目"Imagine This"、メロディアスなバラード・ナンバーの2曲目"Gentle Giant"、ファンキーでバックのギターのトーンがいかした3曲目"Just Got Lucky"、80年代フュージョン・サウンドが満開の4曲目"Old San Juan"、サックスの音がカッコ良いファンク・ナンバーの6曲目"The L"、George Bensonを連想させる7曲目"I'll Be There For You"、トロピカルな感じの9曲目"South Coast Samba"、これまたギターのトーンとギター・ソロがカッコ良い10曲目"Tronco's Party Time"で、ほぼ全曲お勧めということになりますか。
そんな中でも特に"Gentle Giant"と"I'll Be There For You"さらに"Tronco's Party Time"の3曲の出来はとても素晴らしいと思います。
フュージョンやスムース・ジャズのファンにはとてもお勧めの1枚です。
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2009-09-29
Gwen Guthrie / Hot Times (1990)

デビューから他界するまでの間、9枚のアルバムを発表しておりますが、本日紹介する"Hot Times"は1990年のアルバムで、彼女の最後の作品となっております。
Gwen Guthrieはソウル・ブラック・ミュージック界ではかなり名の売れた存在にも関わらず、発表したアルバムはあまり話題に上ることがなく、1982年の2ndアルバム"Gwen Guthrie"がR&Bチャートで28位にランクインされ、また、1986年の"Good To Go Lover"が全米89位、R&Bチャートで20位となり、この"Good To Go Lover"が彼女の最大のヒットと言えそうです。
また、彼女は、Aretha Franklin、Billy Joel、Stevie WonderやMadonnaなどのアルバムでバッキング・ヴォーカルで参加したり、Ben E. KingやRoberta Flackに曲の提供もしており、そいう意味ではミュージシャンズ・ミュージシャンと言えるかも知れません。
そんなGwen Guthrieの最後のスタジオ・アルバムですが、ダンサンブルなナンバーからバラード・ナンバーまで、これぞブラコンといったナンバーのオン・パレードで聴いていて全く飽きることが無い、良く出来たアルバムです。
1曲目の"Is There A Spark?"はバックのサックスがそそるメロディアスなミディアム・スロウのバラード・ナンバーなんです。
もうこんなとろけそうなナンバーから始まるこのアルバム、かなり期待出来そう、そんなことを思わされるナンバーです。
AORファンも思わず納得の1曲だと思いますね。
Gwenのヴォーカルもオーソドックスでとても上手いです。
2曲目の"Miss My Love"はSly DumbarがDrum Programmingで参加したファンキーなエレポップしたナンバーです。
3曲目の"Say It Isn't So"は再びメロディアスなバラード・ナンバーで、このナンバーでもサックス・ソロがとても素晴らしいですし、バックのエレピの音もいけます。
なお、このナンバーはシングル・カットされましたが、ランク・インしなかったようです。
4曲目の"Sweet Bitter Love"もシングル・カットされ、こちらはR&Bチャートの74位に食い込む小ヒットした作品ですが、軽快でアーバンな感じのブラコンといったナンバーでかなり良く出来ていると思います。
もっと、ヒットしても良いと思うナンバーなんですが。
お勧めの1曲です。
一押しは5曲目の"I'll Give My Best To You"で蕩けそうなメロディアスなバラード・ナンバーで、George Bensonとデュエットしております。
最近、Peabo BrysonとNatalie Coleのデュエット・アルバムや以前にPeabo BrysonとRoberta Flackとのデュエット・アルバムなどを紹介しましたが、このGewn GuthrieとGeorge Bensonのデュエット・ナンバーも決して彼らに負けておりません。
とても覚えやすいメロディを持ったナンバーで、一度聴けば忘れることがない作品だと思います。
そして、作者がGwen Guthrieその人ですが、彼女のソング・ライターとしての才能も素晴らしいと思います。
ほかのシンガーが彼女のナンバーを取り上げる筈です。
6曲目の"Feel Good"は80年代後半を感じさせるファンキーなブラコン・ナンバーです。
7曲目の"Hot Time In Harlem"はこのアルバムのタイトル的なナンバーで6曲目同様の80年代後半を感じさせるリズミックな作品です。
8曲目の"Our Love"はミディアム・スロウではありますが、バックのDrum Programmingやパーカッションなどビートが効いたナンバーに仕上がっております。
9曲目の"Same Ole Thang"も打ち込みによるビートが効いたファンキーなブラコン・ナンバーです。
ラストの10曲目"Never Knew Love Like This Before"は再びメロディアスで盛り上がりのあるバラード・ナンバーです。
このナンバーでも出だしのサックスはとても素晴らしいですし、またRichard Teeのオルガンがとても光っております。
ブラコン・ファンだけではなく、AORファンにもお勧めの1枚です。
Amazon Japanのマーケット・プレイスを覗くと280円から売っておりますが、この値段だったら「買い」でしょう。
2009-09-28
Betty Wright / Sevens (1986)

市内の中古ショップで、このようなブラコンのアルバムが300円から500円位で売っておりまして、本日紹介するBetty Wrightの"Sevens"も、昨日紹介したMerry Claytonやその前のNatalie Cole & Peabo Brysonなんかもそうですし、Patti LaBellのアルバムは10枚以上まとめて手に入れました。
結構なレア盤なんかもあったりで、ビックリというところですが、なんかとても得した気分に浸っております。
本日紹介しますBetty Wrightは1953年生まれということですから、すでに50代の中盤ですが、音楽活動歴はとても長く、当初は、Echoes of Joyというファミリー・グループでゴスペル・シンガーとして活動を始め、1965年の11歳の時にR&Bシンガーに転向し、1968年に僅か14歳で1stアルバム"My First Time Around "を発表し、現在まで17枚のアルバムを発表しております。
1971年に発表したシングル "Clean Up Woman" が全米6位、R&Bチャートで2位という大ヒットを記録し、一躍彼女の名前が知れ渡ります。
1975年には、 "Where is the Love?" (#96 U.S., #15 R&B, #2 Disco, #2 Club Play, #25 UK) 、"Tonight is the Night" (#28 R&B) 、" Shoorah! Shoorah!" (#28 R&B, #27 UK) と立て続けにヒットさせ、ワールドワイドな存在となりました。
発表したシングルも30枚以上に及び、最近では、2007年に"Baby" (with Angie Stone)が R&Bチャートで22位、Danceチャートで3位を記録しております。
また、この間、1981年のChampaignの大ヒット・ナンバー"How 'Bout Us"をGrayson Hughとのデュエットで1990年にチャート・インさせておりますし、Gloria Estefan'sの"Coming Out of the Dark."などもカヴァーしております。
本日紹介します"Sevens"は1986年の作品で、このアルバムからは"Pain"というナンバーがシングル・カットされ、UKチャートで42位にランクインされました。
彼女は、4オクターブの声を出せるそうで、この"Seven"でも彼女の魅力を思う存分発揮しております。
1曲目の"I Can"はミディアム・テンポのナンバーながらとてもダンサンブルな仕上がりで、後のHip-Hopシンガーが彼女の影響を受けたということがわかります。
ダンサンブルといいながらメロディもかなりいかしてます。
2曲目の"In Time You'll See"はバックのプレイもいかした軽めのアーバン・ブラックといった感じのナンバーで、かなりお勧めです。
出来もかなり良く、シングル・カット向けの1曲と言えます。
3曲目の"Tropical Island"はフュージョン・タッチのトロピカルなナンバーです。
これなんかも結構気に入っています。
なお、バックでBobby Caldwellがギターとバッキング・ヴォーカルで参加しております。
4曲目の"The Sun Don't Shine"はBetty Wrightの歌の上手さがとても光るメロディアスなバラード・ナンバーです。
曲もAOR的ですし、かなりいけてます。
5曲目の"Share My Love"は1曲目に似たタイプのダンサンブルなナンバーですが、曲がとてもポップでお勧めです。
6曲目の"Music Street"はBetty Wrightの力強いヴォーカルが魅力のポップロックしたナンバーです。
このナンバーはバックの音は打ち込み風ですが、それでも仕上がりがとてもポップで、シングル向きだと思いますね。
また、このナンバーでも、Bobby Caldwellがギター、ピアノ、バッキング・ヴォーカルで参加しております。
7曲目の"Are You Gonna Stand By Me (Or Fall For Her)?"は再びAORファンが喜びそうなアーバン・ブラックのメロディアスな軽快な感じの曲です。
このナンバーも聴きものです。
8曲目の"Pain"はシングル・カットされたナンバーですが、70年代のソウル・ミュージックを感じさせる、そんなナンバーです。
ラストの9曲目"Hang On"はCD化時のボーナス・トラックですが、これまたビートの効いたダンサンブルなナンバーとなっており、このナンバーでもBobby Caldwellがギター、ベース、バッキング・ヴォーカルで参加しております。
かなり魅力的な1枚だと思いますね。
でもレア化しているみたいです。
2009-09-27
Merry Clayton / Miracles (1994)

他に、Elvis Presley、The Supremes、Ray CharlesそしてJoe Cockerなどのバック・ヴォーカルも担当しており、どちらかと言うと脇役のイメージが強いと思われておりますが、彼女自身のリーダー・アルバムは、1970年に1stアルバム"Gimme Shelter"、1971年に"Merry Clayton"、同じく1971年に"Celebration"、1975年に"Keep Your Eye on the Sparrow"、1979年に"Emotion"を、そして1994年に通算6枚目となるこの"Miracles"を発表し、2000年には音楽活動を停止したようです。
私は、彼女のこのアルバムしか聴いてはおりませんが、音楽活動の停止といのは、ちょっと勿体ない気がしますね。
本日紹介の"Miracles"はポップス界の重鎮Michael Lloydがプロデュースし、Charles Fearing (ex: Pages)がギターを、Terry Youngがオルガンを、Jerry Petersがピアノを、The Watersなどがバッキング・ヴォーカルを担当しております。
特に、Charles Fearingのギターのトーンが堪らないですし、また、Terry Youngは曲作りにも参加しておりますが、結構良い曲を書いております。
1曲目の"He Touched My Life"は軽い感じのブラコンといったナンバーですが、さすがMerry Claytonのヴォーカルの上手さは光っております。
Charles Fearingのギターもソロではありませんが、トーンが最高にいかしてます。
2曲目の"Open Up Your Windows Of Love"はメロディアスなバラード・ナンバーで、聴き応えがあり、ここではJerry Petersのピアノの音がとてもいかしてます。
3曲目の"Praise The Lord"はディスコ・タッチの軽快なゴスペル・ナンバーです。
ここでもJerry Petersのファンキーなピアノ・プレイが良いですね。
4曲目の"Say Yes To The Spirit"もとても良く出来たファンキー・タッチのゴスペル・ナンバーです。
力強いMerry Claytonのヴォーカルがいかしてます。
5曲目の"His Is The Love"はメロディアスなバラード・ナンバーで、出来もかなり良いです。
バッキング・ヴォーカルはThe Watersですが、このナンバーはまさにゴスペルといっても良いかも。
6曲目の"Miracles"はTerry Youngの出だしのピアノ・ソロが最高のメロディアスなナンバーで、このナンバーをタイトルに持って来たのも判るというものです。
オルガンとピアノのサウンドに乗るMerry Claytonのヴォーカルは最高です。
荘厳さがいっぱいのゴスペル・ナンバーですね。
7曲目の"What About You"はこれまた軽快なテンポのブラコンしたナンバーで、こういったナンバーもかなりいけます。
シングル向けのポップなナンバーです。
8曲目の"No Time Waste"はAshford & Simpsonのカヴァー・ナンバーです。
バックのプレイもいかした少しばかりファンキーなナンバーに仕上がっており、とてもお勧めです。
9曲目の"I Know He'll Be There"の"He"とはもちろんJesusのことですね。
これもスロウなバラードのゴスペル・ナンバーとなっております。
オルガンとバッキング・ヴォーカルは雰囲気満点です。
ラストの10曲目"Heavenly Father"も誰かのカヴァーのようですが、バックの音がとてもカッコ良いファンキーなナンバーです。
さすが、色々なアーティスト・バンドのバッキング・ヴォーカルを担当しただけありますね。
歌は最高に上手いです。
時々、LordとかJesusという単語が歌詞に出てきくるCCM (Contemporary Christian Music) ・ゴスペルのアルバムですが、ブラコンのアルバムとしても一級品だと思いますね。
2009-09-26
Natalie Cole & Peabo Bryson / We're The Best Of Friends (1979)

そのデュエットの相手方はNatalie Coleです。
そういえば、このNatalie Coleですが、Ray Parker,Jr.とのデュエット・ナンバー"Over You"も最高に良く出来たバラード・ナンバーでしたね。
本日紹介のアルバムは"We're The Best Of Friends"というタイトルのアルバムで、ただのベスト・フレンドではなく、数ある友人の中にあって私たちこそベスト(最高)の仲、ということなんでしょうが、アルバム全体も2人の息がピッタリで、とても良く出来たアルバムとなっております。
収められているナンバーは、
01 Gimme Some Time
02 This Love Affair
03 I Want To Be Where You Are
04 Your Lonely Heart
05 What You Won't Do For Love
06 We're The Best Of Friends
07 Let's Fall In Love / You Send Me
08 Love Will Find You
の全8曲です。
01はアップテンポの軽めの若干ファンキーなナンバーです。
02はメロディアスでスロウなバラード・ナンバーで、Natalie ColeとPeabo Brysonの雰囲気も最高です。
03は洒落た都会的なアーバン・ブラックしたナンバーで、曲の雰囲気がとてもAORです。
バックのプレイもとてもいかしており、お勧めですね。
04もメロディアスなバラード・ナンバーです。
05はBobby Caldwellの大ヒット・ナンバーのカヴァーです。
オリジナルより少しテンポを落としておりますが、力強さがあるアレンジですが、歌の上手い2人が歌っておりますので、曲の仕上がりとしては良いです。
06はさすがタイトルに持ってきたナンバーだけあります。
曲全体やメロディからは、Roberta Flackとのデュエット・ナンバー"Tonight, I Celebrate My Love"にはちょっとばかり敵いませんが、この"We're The Best Of Friends"もとてもメロディアスなバラード・ナンバーに仕上がっており、かなりの聴きものです。
07はメロデーで、2つの曲をうまく繋げており、殆ど1つの曲のようです。
"You Send Me"はサム・クックのナンバーで、この曲の部分をPeabo Brysonが、"Let's Fall In Love"の部分をNatalie Coleが歌っており、とても素晴らしいナンバーに仕上がっております。
ラストの08は、これまた盛り上がりのあるソウル・ナンバーで、ホント、Peabo BrysonとNatalie Coleの息がピッタリ合った、とてもいかしたメロディアスなナンバーです。
これも聴きものです。
このアルバムがあって、"Tonight, I Celebrate My Love"が出来あがったんですね。
でも、このアルバムってかなりのレア盤なんですね。
2009-09-25
ABC / The Lexicon Of Love (1982)

ニューロマンティックとは、1970年代後半のロンドンで、ニュー・ウェイヴシーンから派生した音楽ジャンルのひとつで、イギリスでYMOを最初に紹介したとされるスティーヴ・ストレンジが主宰していたクラブ・ビリーズで開催されていた「デヴィッド・ボウイ・ナイト」が発祥と言われております。
スティーヴ・ストレンジのバンド“ヴィサージ”が元祖ニューロマンティックであり、後にデュラン・デュラン、カルチャー・クラブ、スパンダー・バレー、ABCなどが登場することとなります。
ニューロマンティックのサウンド面は、基本的にはシンセサイザーを多用したエレクトロ・ポップが主体ですが、生演奏主体のバンドも多く存在するため音楽性は様々となっております。
ルーツとしては、デヴィッド・ボウイやロキシー・ミュージック系等のグラム・ロックの流れからのダンディズムが構築されていったとされており、1980年代前半に一大ブームを巻き起こました。(ウィキペディアから)
特に冒頭の3つのバンドはライヴ活動も相当数こなし、生演奏を主体としたバンドで、当時のニューロマンティック・ファン以外からも高い支持を受けていたバンドでグローバルな人気を博しておりました。
その要因の一つとして挙げられるのは、歌が上手いということと曲自体の出来が素晴らしかったからだと思います。
また、MTVを上手く活用していた点だと思います。
私は当時殆どAORしか聴いておりませんでしたが、カフェ・バーや喫茶店などで、Spandau Balletの"True"を聴いた時は、すぐに彼らの虜となりましたし、Duran Duranの"Hungry Like The Wolf"をMTVで見た時の興奮は忘れることが出来ませんし、このABCの"Look Of Love"を聴いた時も、Bryan Ferryに通ずるダンディズムに参ってしまいました。
また、Culture ClubのMTVを見たときは、Boy Georgeがとてもセクシーに思えました。
それだけではなく、とにかく彼らの紡ぎだすメロディが素晴らしいんですね。
さらに、"True"を代表するバラード・ナンバーはもう殆どAORの世界でしたので、まるで抵抗なく彼らの音楽を楽しめました。
Culture Clubも含めこれら4つのバンドは今でも気に入って良く聴いております。
ABCのヴォーカリストMartin FryとSpandau BalletのTony Hadleyはヴォーカル・スタイルがとても似ておりますが、彼らに影響を与えたのはRoxy MusicのBryan Ferryその人だと私は思っております。
2人共Bryan Ferryと声の質は違いますが、ダンディズムに満ち溢れたパフォーマンスを見るとすぐに判ります。
これら2つのバンドを好きになったのも、Bryan Ferryからの影響を受けているからだと思います。
本日紹介します1stアルバムの"The Lexicon Of Love"からは"Tears Are Not Enough(涙まだまだ)"(全英19位)、"Poison Arrow」(全英6位)"、"The Look Of Love"(全英4位)、"All Of My Heart(我が心のすべてを)"(全英5位)と4曲ものビッグヒットを放ち、初登場でいきなり全英アルバムチャート1位となったアルバムです。
また、収録曲の一つ"Valentine's Day"は、本田技研工業が1982年発表したスクーター「リード」のCMソングに採用され、日本国内のみシングルカットされ発売されました。
特に"The Look Of Love"は日本でもディスコで連日流されるほどの大ヒットとなりました。
1983年に2ndアルバム"Beauty Stab"をリリースしますがセールスは芳しいものではありませんでした。。
その後メンバーチェンジを行い1985年に3rdアルバム"How To Be A Zillionare"をリリースし、"Be Near Me"(全米9位)や、メンバーがアニメキャラになったPV"How To Be A millionare"などで話題になり、再び全米で人気を博すこととなります。
1987年には、Martin FryとMark Whiteの2人となった彼らは"Alphabet City"をリリースし、さらにシングル・カットした"When Smokey Sings"は、全英11位/全米5位のビッグヒットとなりました。
1989年"Up"、1991年に"Abracadabra"をリリースしますが、セールスは伸び悩み、翌1992年にABC自体の活動も一旦停止しました。
2008年には、"Traffic"を発表し、現在も音楽活動を続けているようです。
それにしても、この"The Lexicon Of Love"はとてもカッコ良いアルバムですね。
2009-09-24
Ray Parker,Jr. / I Love You Like You Are (1991)

次に名前が出てくるのは、2002年の"Ray Parker Jr. with State Of The Rhythm"というアルバムですが、これは日本企画盤で内容もフュージョンしたものでオリジナル・アルバムと言えるかどうか。
そして、2006年に"I'm Free"を発表するわけですが、本日紹介する"I Love You Like You Are"以来、実に15年ぶりとなるオリジナル・アルバムの登場でした。
15年の歳月とは厳しいもので、ジャケットの伊達男ぶりが、見るも無残の姿になってしまったようですし、当時の勢いは無くなったものの、それでも、Ray Parker,Jr.らしさは感じることが出来ました。
Rayの全盛期は、Ray Parker,Jr. & Raydio時代とソロ活動した時のアルバム"The Other Woman"そして"Ghostbusters"までで、ソロ2作目"Woman Out Of Control"辺りから陰りが見え始めました。
それでも、Geffen Records移籍第1弾アルバム"After Dark"からNatalie Coleとのデュエット・ナンバー"Over You"がヒットし、健在ぶりを見せていたものの、本作"I Love You Like You Are"は米R&Bチャートの97位とこけてしまいました。
まあ、私もこのアルバムを聴いた時は、ガッカリしたものでした。
いくらラップが流行っていたからって、何故Ray Parker,Jr.まで?と思ってしまいました。
それも1曲だけじゃなく。
何故プロデューサーにFather MCが入っているのだろうと。
Rayであれば、ラップ無しでもファンキーさを打ち出せるにも関わらず、それを破った結果がこの体たらくだったのでしょう。
しかし、全12曲の中には、もちろん、それまでのRayサウンドもそこそこ入っておりますし、これらのナンバーはさすがという感じです。
あの甘く囁くようなヴォーカルは健在です。
1曲目の"She Needs To Get Some"はシングル・カットされたナンバーで、出だしから曲を聴き始めると、おーっ、これは往年のRayサウンドだと思ったら、途中からラップが入りだし、これには?でした。
それでも、曲自体の出来もRayのヴォーカルもカッコ良いので、これだったら許せるかな。
2曲目の"Ain't Gone Go For That"なんかも"Jack & Jill"時代のRayを感じさせるナンバーで、これもGoodです。
3曲目の"I Love You Like You Are"もこれまた往年のRayサウンドそのまんまのセクシーなイメージのナンバーで、出来も素晴らしいです。
4曲目の"No Matter What Happens"もRay節が健在と言いたいところですが、やっぱりラップは余計でしょう。
ラップが無ければ、もっと良くなるのですが。
5曲目の"Love Is So Strange"はサウンド的にはそれまでのRayと一線を画すといった感じですが、メロディはかなり良いですし、Rayのヴォーカルがホント、セクシーです。
6曲目の"Girl I Saw You"はFather MCのラップを大々的にフィーチャーしたナンバーです。
メロディが良いのに残念です。
7曲目の"Till, I Met You"は、これまた往年のRay節が健在のメロディアスなバラード・ナンバーで、哀愁を帯びたRayのヴォーカルが最高にいかしてます。
8曲目の"Yesterday"の最初の出だしはThe Beatlesそのまんまで、おっ!期待できそうと思いきや、バックのラップが。
せっかくのメロディが台無しですね。
9曲目の"Angel"はこれまた往年のRayでアダルトな雰囲気満点のメロディアスなスロウ・バラードのナンバーです。
これは聴きものです。
10曲目の"Let's Go Back To Bed"はタイトルどおりセクシーなRayのヴォーカルが堪能できるナンバーです。
11曲目の"Love, Sex And Money"は1985年の"Sex And The Single Man"の91年版といった趣のナンバーでしょうか。
ラストの12曲目"Square One"はバックのピアノや曲の雰囲気がジャジーな感じのナンバーで、他のナンバーとはちょっと違う感じですね。
ラップがなければ、往年のRay Parker,Jr.そのまんまなんですがね。
2009-09-23
Dead Can Dance / Spiritchaser (1996)

彼らの音楽性は、いろいろなジャンルから持ち込まれた要素を持ちこんでおり、特定のジャンルに当てはめることは難しいく、初期の3作品はゴシック的であると良くいわれております。
しかしながら、The Serpent's Egg以降の作品では、古代や世界の様々な民俗音楽の手法を引用し、独特なスタイルのワールドミュージックであると考えられております。
私が彼らを初めて知ったのは最近のことで、昨年、Tower Recordsのバーゲンで、1stアルバム"Dead Can Dance"と3rdアルバムの"Within The Realm Of A Dying Sun"を手に入れてからです。
特に、3rdまではいわゆるゴシック(ただし、メタルでは決してありませんが)的なサウンドであると楽しみにしておりましたが、良い意味で肩透かしにあったような感じでした。
彼らのサウンドを表すジャンルとして、Ethereal Wave、Dream Pop、World Music、Darkwave、Gothic、Post-punk (1981–1985)、Ambientといろいろと使われておりますが、初期3作につきましても、Gothicだけに当てはまるような感じはなく、多分に前衛的であり、上に挙げたジャンル以外にProgressiveという言葉があっても良いかも知れません。
さすがGothicと標榜されたバンドらしく、Dead Can Danceのナンバーは、Liv KristineやGothic Metal の雄Paradise Lostが2002年に発表した"Symbol of Life "でXavier"をカヴァーしたり、さらにオランダのGothic MetalバンドThe Gatheringが"In Power We Entrust The Love Advocated"をカヴァーしております。
また、Sarah Brightmanも"Sanvean"などをカヴァーしております。
本日紹介する"Spiritchaser"は解散前の1996年の作品ですが、2005年に再結成をしているもののオフィシャルのスタジオ・アルバムは発表しておりませんので、実質ラスト・アルバムと言っても良いかも知れません。
内容はというと、ダークなワールド・ミュージックとでも言っておきましょうか。
収録ナンバーは、
01 Nierika 05:44
02 Song Of The Stars 10:13
03 Indus 09:23
04 Song Of The Dispossessed 05:00
05 Dedcace Outo 01:09
06 The Snake And The Moon 06:11
07 Song Of The Nile 08:00
08 Devorzhum 06:14
の全8曲で、曲の長さを見てもかなり長いナンバーもあり、曲の長さだけでなく、そのサウンドもプログレ的ですらあります。
1曲目から一種独特の雰囲気のナンバーで、Lisa Gerrardのヴォーカルがどこの言語か全く不明で、また、どこか妖しく、バックのパーカッションの音がとても印象的です。
3曲目はほぼインド音楽しており、そのメロディの一部(ストリングス部分)がThe Beatles (George Harrison)の"Within You Without You"のそのまんまのメロディで、このナンバーについては、彼らはGeorge Harrisonから許諾を得たということらしいですが。
これを聴いた時は、ビックリでしたね。
4曲目はフラメンコ・タッチのナンバーですが、もの悲しいメロディはとてもそそります。
ヴォーカルは、Brendan Perryが担当しておりますが、バックのギターとピアノがとても暗鬱ながら美しく、まさにこれはゴシックです。
3曲目も聴きものですが、この4曲目もとても素晴らしいナンバーです。
6曲目はアメリカ・インディアンが奏でるようなナンバーです。
ヴォーカルは、Brendan Perryでこれまた言語不明の妖しい雰囲気のナンバーです。
7曲目は"Song Of The Nile"というタイトルらしくエジプトを連想させてくれるナンバーです。
こちらも言語不明の妖しい感じのナンバーです。
8曲目はEnigmaにも通じるニューエイジっぽいアンビエント・ミュージックです。
Sarah Brightmanがカヴァーしたくなるのも判ります。
Dead Can Danceのサウンドって、どこか癖になりそうです。
2009-09-22
Kevin Wells / Little Acts Of Treason (1985)

先ほど、e-BayのオークションでコレクターズCDをゲット。
イタリアはTime Warp Recordsものということで、ジャケットは素人に毛が生えた程度、盤はCD-Rということを了解してのゲットでした。
価格が10ドルを切ってでしたので、まあ満足といったところでしょうか。
プロデュースは、Peter Bunetta & Rick Chudacoff、バック・ミュージシャンに目を向けると、John McFee (B, G)、Rick Chudacoff (B)、Dann Huff (G)、Peter Bunetta (Ds)、Vinnie Colaiuta (Ds)、Kevin Wells (Vo, Keys, Ds)、Bill Elliott (Keys)、Bill Cuomo (Keys)、Matthew Wilder, Leslie Smith, Joe Turano, Harmish Stewart, Jim Photoglo, Larry Hoppen (Backing Vo)という凄いメンツで、このアルバムは出来あがっております。
AORといえば若干ハードではありますが、メロディアスでポップなアルバムとなっております。
1曲目の"I'm Still Waiting"はメロディアスでポップなナンバーで、出来も素晴らしいAORナンバーに仕上がっております。
このアルバムの一押しでしょうか。
2曲目の"Stronger Than The City"もメロディアスなポップロックしたナンバーです。
とても聴きやすいナンバーでGOODです。
3曲目の"Agony And Ecstacy"はメロディアスなバラード・ナンバーで、盛り上がりのあるAORナンバーに仕上がっております。
John McFeeのギター・プレイはとてもいかしており、これは聴きものです。
4曲目の"Never Too Late"はバックのプレイ(特にベース)がいかしたファンキーでご機嫌なナンバーです。
5曲目の"Night Life"はDann HuffのギターがいかしたポップロックしたAORナンバーです。
6曲目の"Out Of My Heads"もメロディアスでフックのあるAORナンバーです。
バッキング・ヴォーカルはJim Photogloが担当しております。
7曲目の"Time Heals"のメロディもかなりいかしてます。
これもお勧めのAORナンバーです。
8曲目の"Love Is On The Line"はTOTO風のロマンティック・ハードネス路線のAORナンバーです。
これまたお勧めのナンバーです。
ラストの9曲目"Talk To Me"もメロディアスなAORナンバーです。
このアルバムですが、当時、Biverly Glen Musicというインディ・レーベルから発表されたものですが、オフィシャルでのCD化は無理でしょうね。
AORのアルバムとしては軽く平均的なレベルは超えていると思います。
2009-09-21
Fleetwood Mac / English Rose (1969)

発表は1969年で今から40年前ですが、ブルース・ロックのアルバムとしては、現在でも全く古さを感じさせません。
実を言いますとつい最近までこのアルバムは彼らのオリジナルのアルバムだと思っておりましたが、コンピレーション・アルバムだったんですね。
彼らの1968年の2nd"Mr. Wonderful"と1969年の3rd"Then Play On"の2枚からのセレクトと未収録ナンバーを収めたアメリカ編集盤ですが、日本では、このジャケットのアルバムが強烈でしたので、おそらくオリジナル・アルバムだと思って、ずっとそのまんまだったんですね。
Fleetwood Macは、元John Mayall & The Blues BreakersにいたMick Fleetwood、Peter Green、John McVieの3人によって結成されたバンドというのは有名ですが、1970年代にBob Welchの加入によりそのサウンドはブルースからポップロックへ変化しますが、それ以上にLindsey Buckingham、Stevie Nicksが加入した1975年の10枚目からはよりポップなサウンドに様変わりし、10thアルバム"Fleetwood Mac"、11thアルバム"Rumours"は産業ロックやAORファンからも高い支持を得たアルバムでした。
特に"Rumours"は彼らの最大のヒットとなり、アルバムは31週間に渡って全米1位(ビルボード)に輝き、1700万枚といわれる史上空前のセールスを記録し、Fleetwood Mac一躍スーパースターとなりました。
私は、どちらの時代のFleetwood Macも好きですが、Peter Green在籍時のFleetwood Macは純粋にブルースを追求するバンドで、これまたとても味わいがあって大好きです。
そんな時代のアルバムがこの"English Rose"です。
このアルバムを初めて聴いたのは高校生の頃でした。
先ず、このアヴァンギャルドなジャケットにビックリした、というのは最初の印象です。
中身よりジャケットの方が有名だと思いますね。
でも、中身も最高にいかしたブルースを演っています。
さすが、John Mayall & The Blues Breakersにいた3人が集まっただけあります。
バンド・メンバーは、Peter Green – vocals, guitar, harmonica、Jeremy Spencer – vocals, slide guitar、Danny Kirwan – vocals, electric guitar、John McVie – bass guitar、Mick Fleetwood – drumsで、Jeremy Spencerのスライド・ギターやDanny Kirwanのヴォーカルなどもとても素晴らしいです。
1曲目の"Stop Messin' Round"はOtis Rush風のブルース・フィーリングいっぱいのナンバーで最高にご機嫌です。
2曲目の"Jigsaw Puzzle Blues"はDanny Kirwanのペンによるポップ・フィーリング溢れたインスト・ナンバーです。
3曲目の"Doctor Brown"はブギ調のブルース・ナンバーです。
お勧めは4曲目の"Something Inside Of Me"で、Danny Kirwanのペンによるこのナンバーは、最高にいかしたスロウ・ブルースのメロディアスな曲です。
Peter Greenのブルース・ギターはもう最高です。
5曲目の"Evenin' Boogie"はタイトルどおりカッコ良いブギ・ウギ調のインスト・ナンバーです。
バックのファンキーなサックスもいかしてます。
6曲目の"Love That Burns"はこれまたとてもいかしたスロウ・ブルースのナンバーで、もう最高です。
7曲目の"Black Magic Woman"はPeter Greenのペンによる、ご存じSantanaがカヴァーしたナンバーです。
Santanaのヴァージョンが大ヒットしましたが、このオリジナルも実に味わいのある作品に仕上がっております。
8曲目の"I've Lost My Baby"はJeremy Spencerのペンによるブルース・フィーリング溢れたナンバーで、Jeremy Spencerのギターを堪能することが出来ます。
9曲目の"One Sunny Day"はDanny Kirwanのペンによるナンバーです。
このナンバーでは、Danny Kirwanのギター・プレイも聴くことが出来ます。
10曲目の"Without You"もDanny Kirwanのペンによるナンバーで、とれもメロディアスなスロウ。ブルースの素晴らしいナンバーです。
11曲目の"Coming Home"はElmore Jamesのカヴァー・ナンバーで、これもブギ・ウギ・スタイルのブルース・フィーリング溢れたナンバーです。
ラストの12曲目"Albatross"はシングル・カットされヒットしたPeter Greenのペンによるインスト・ナンバーです。
ゆったりと流れる感じがとてもいかしてます。
この"Englsih Rose"はとても聴き応えあるアルバムです。
2009-09-20
Tears For Fears / Songs From The Big Chair (1985)

いつものGEOでは、980円以下のCDを半額、380円以下のCDは100円均一、さらにレンタル専用品のDVDが半額(いつもは580円ですので、それが290円)、老舗の中古ショップでは、10%から50%Offなどを行っております。
まあ、市内の中古ショップは本州辺りに比べると価格も結構安いので、ほぼ週に1回は覗いており、最近では、FRIENDSHIP(feat. Lee Ritenour)の国内盤中古(帯無)を500円やBADFINGERの"Say No More"を800円という破格の値段で手に入れる幸運にも巡り合いました。
こういうことがあるから、中古ショップ巡りはやめることができません。
本日紹介しますTears For Fearsの"Songs From The Big Chair"もこのバーゲンで手に入れたものです。
発表当時、これもまた中古で手に入れたアルバムでしたが、CD化された時に購入せず、そのままとなっていたものです。
一度、ボーナストラックを追加しリマスターされてリ・イッシューされ、最近は2枚組のデラックス・エディションとして再度発表されておりますが、私が手に入れたCDは国内盤で最初にCD化されたいわゆるオリジナル盤で、価格は300円でした。
この"Songs From The Big Chair"は1985年に発表された彼らの2ndアルバムです。
1983年に"The Hurting"でデビューしたTears For Fearsは、この1stは全英1位を記録するヒット・アルバムですが、本日紹介する2ndが全英2位、全米1位とグローバル・ヒットとなったアルバムで、彼らを世界的に一躍有名とさせました。
特に、このアルバムには、"Mothers Talk"、"Shout"、"Everybody Wants to Rule the World" そして"Head Over Heels"といった4曲ものシングルヒットを含む大ヒット・アルバムです。.
当初は、ニュー・ウェーヴのバンド(デュエット)として紹介されていた彼らですが、この2ndを聴く限り、決して一つのジャンルに組み入れることが出来ない音楽性を持ったバンドだと思いますね。
私は彼の音楽はいわゆるアダルト・コンテンポラリー・ミュージックだと思っております。
おそらく私みたいなAORファンからも支持されるバンドだと思いますし、いわゆるAORファンと呼ばれている方のかなりの人がこのアルバムを支持しているのではないでしょうか?
例えば、The Style CouncilとかSpandau Balletみたく。
1曲目の"Shout"、3曲目の"Everybody Wants to Rule the World"は彼らの大ヒット・ナンバーで代表曲ですが、とにかくメロディアスで琴線に触れるそんなナンバーです。
もうこれらのナンバーはAORでしょう。
2曲目の"The Working Hour"での出だしのサックスがとても印象的です。
後期Roxy Music(例えば、"The Midnight Hour"とか)にも通じる素晴らしいナンバーだと思います。
4曲目の"Mothers Talk"はDuran Duranなどのニュー・ロマンティックさながらのナンバーだと思いますね。
5曲目の"I Believe"はとてもジャジーなナンバーで、この辺はThe Style Council的なアプローチ
がもう堪りませんね。
6曲目の"Broken"は結構ロックしたギターオリエンティドのナンバーでとてもカッコ良く仕上がっております。
ラストの8曲目"Listen"はこれまたメロディアスなとてもいかしたナンバーとなっております。
こうして久しぶりに聴いたTears For Fearsですが、発表当時に聴いた印象より数段とその良さが判った感じがします。
2009-09-19
Steve Stone / Dreams Die Hard (1990)

Steve Stoneというアーティストの"Dreams Die Hard"というアルバムで、1990年に発表されたものです。
裏ジャケットを見るとMichael Sweet (ex:Stryper)似のロック・ヴォーカリストといった感じです。
ご覧の表ジャケットや裏ジャケットから、いくらRoss VannelliのプロデュースといってもAORということは無いだろうと判断はしましたが、これが結構カッコ良いハードポップ風のアルバムで、値段も300円だったのでお買い得といった感じでした。
バック・ミュージシャンは殆ど知らないミュージシャンばかりですが、Ross Vannelliも曲作りに参加しております。
ヴォーカル・スタイルはロック・ヴォーカリストといったちょっとばかり暑い感じです。
バックのギターの音も結構弾いていて、はっきり言って私の好きなスタイルです。
1曲目の"Schoolboy Fantasy"はとてもポップなロックンロール・スタイルのナンバーでとてもご機嫌です。
2曲目の"Seventeen And Ready"は出だしのドラミングとそれに続くギターのリフがカッコ良いハードロックしたナンバーです。
3曲目の"Standing On The Edge"はメロディアスなパワー・バラード風のナンバーです。
バックのピアノやギター、ドラムス、ベースの音はかなりいかしてます。
4曲目の"Nobody's Gonna Tear Me Down"もとてもポップなロックしたナンバーです。
5曲目の"Faces In The Rain"はアコースティカルでメロディアスなバラード・ナンバーです。
出来もまあまあですね。
6曲目の"Dreams Die Hard"は音にキレがあるハードポップしたナンバーで、アルバムのタイトルにしたのも頷けます。
7曲目の"Victim Of Love"もポップな仕上がりのロック・ナンバーで、このアルバムの一押しかも。
とにかく、バックのギター・ソロはかなりカッコ良いです。
8曲目の"Won't Give Up On Love"はミディアム・テンポのゆったりとした感じのメロディアスなナンバーで、出来もそこそこでしょうか。
9曲目の"The Girl's On Fire"は出だしのギターのリフがカッコ良いメロディアス・ハードロックしたナンバーです。
ラストの10曲目"Hard To Please"はアコースティカルなアメリカン・ロック・スタイルのナンバーです。
でも、Ross Vannelliってこういったアーティストのプロデュースもするんですね。
本日は、ちょっとばかり珍しいのでは?ということで紹介しました。
そう、今日から5日間の連休(敬老の日が入っているのでシルバー・ウィークというみたいです)が始まりました。
この連休も音楽三昧となりそうです。
まだ、買って聴いていないCDもたくさんありますし。
2009-09-15
Randy Vanwarmer / The Things That You Dream (1983)

それでも、オリジナル・アルバムとして、
1 Warmer (邦題:「アメリカン・モーニング」) (1980: Bearsville)
2 Terraform (1980: Bearsville)
3 Beat Of Love (1981: Bearsville)
4 The Things That You Dream (邦題:「夢見る頃」) (1983: Bearsville)
5 I Am (1988: 16th Avenue)
6 Every Now And Then (1990: 16th Avenue)
7 The Third Child (邦題:「モーニング・ブリーズ」) (1994: Victor Entertainment)
8 The Vital Spark (1995: Alias)、I Will Whisper Your Name (1995: K-Tel)
9 Sun, Moon And Stars (1996: Victor Entertainment)
10 Sings Stephen Foster (2006: Victor Entertainment)
11 Song Writer Vol.1 (2006: WHD エンタテインメント)
12 Song Writer Vol.2 (2007: WHD エンタテインメント)
を発表しております。
ただし、Randy Vanwarmerは2004年1月に白血病で他界しておりますので、10以降は内容も企画物でオリジナルとは言えないかも。
ご存じのとおり、1stアルバムからシングル・カットされた"Just When I Needed You Most" (邦題:アメリカン・モーニング)は、全米ACチャート1位、ポップ・チャート4位、全英チャート8位を記録した最大のヒット曲で、この日本でも当時のAORブームを反映してかなりヒットしたナンバーです。
爽やかさにアコースティカルな音楽を奏でるイメージが強すぎて、1980年に発表した2ndアルバム"Terraform"はエレクトリックを導入したニュー・ウェーヴっぽいサウンドで若干こけたのも事実です。
私もこの2ndを聴いた時は、ナニこれ?っといった感じでした。
1981年の3rd"Beat Of Love"も2ndアルバムの路線を踏襲するようなアルバムでしたが、このアルバムには"Suzi Found A Weapon" (邦題:彼女はスージー)というポップなAORナンバーが収められており、全米55位と小ヒットしたナンバーで、私もこのナンバーはかなり気に入っておりました。
そして、1983年に発表したのが、本日紹介します"The Things That You Dream (邦題:「夢見る頃」) です。
このアルバムは、前2作がパッとしなかったことがあるのかどうか判りませんが、1stアルバムに近い爽やかさを押し出したAOR路線の内容となっております。
特に1曲目の"The Things That You Dream" (邦題:「夢見る頃」)は、"Just When I Needed You Most" (邦題:アメリカン・モーニング)を髣髴するメロディアスでとても爽やかなAORナンバーに仕上がっております。
さらに、このアルバムでは、"Do You Believe In Magic"(邦題:「魔法を信じるかい」)、"Shadows Of The Night"、"I'm Still In Love" といったカヴァー曲を3曲収録しております。
"Do You Believe In Magic"はもちろんThe Lovin' Spoonfulの大ヒット・ナンバー、"Shadows Of The Night"はPat Benatar、"I'm Still In Love"はAdam Mitchellのカヴァーです。
2曲目の"At Least It's A Life"はどことなく粘っこいメロディが癖になりそうなナンバーです。
3曲目の"What In The World Comes Over Your At Night?"(邦題「夜の君」)はメロディは若干ハード(といってもRandyのナンバーとしては)ですが、ポップでメロディアスなナンバーで、とてもお勧めです。
4曲目の"Gonna Build Me A Rocket"も爽やかなメロディを持ったAORナンバーで、これもお勧めですね。
5曲目の"Do You Believe In Magic"はオリジナル・ナンバーとさほど変わらないアレンジで、とてもご機嫌なナンバーに仕上がっております。
6曲目の"Only What You Steal"(邦題「悲しみの瞳」)も邦題から連想されるとおりの少し物哀しそうなバラード・ナンバーです。
7曲目の"Color Me Out"は1stアルバムに収録されていても全く違和感のないバックのピアノが美しいメロディアスなバラード・ナンバーです。
8曲目の"Shadows Of The Night"はPat Benatarのカヴァーらしく、ロックしたポップ・ナンバーです。
9曲目の"I'm Still In Love"は、これまた1stアルバムに収められていても良いようなメロディアスなAORナンバーです。
ラストの10曲目"Hester's Song"は爽やかなポップロックしたナンバーです。
その後、Randy Vanwarmerは80年代後半からはNashvilleに移り、サウンドもカントリーへと変わっていきます。
2009-09-14
Madonna / Madonna (1983)


ジャケットはご覧のとおり2種類があります。
オリジナルは右側のジャケットで、現在流通しているのもこのヴァージョンです。
左側のジャケットは、おそらく過去に一度だけ輸入盤でプレスされたものだと思いますが、はっきりとは判りません(収録ナンバーが同じですので、リマスターされたものではありません)。
私は、両方のジャケットのCDを持っております。
Madonnaは1958年8月16日に生まれたということですから、今年で51歳ということですが、いつまでもきれいでセクシーですよね。
これも菜食主義と若さを保つためにいろいろとやっているのでしょうね。
1stアルバム1983年に発表されたので、当時は25歳でしたが、その時はMTVなんかが流行っていて、彼女のビデオを何度も見る機会があり、すぐに虜になってしまいました。
彼女のブレイクは2ndアルバム"Like A Virgin"ですが、私は本日紹介する"Madonna"が最も好きです。
確かこの1stに収められているナンバーだけのビデオ・クリップを集めたビデオも出されたいたと思いますが、当時は、このビデオばかり見ていた記憶があります。
この1st、収められているナンバーがとてもポップで最高にいかしているんです。
もう1曲目の"Lucky Star"からノリノリのダンス・チューンですが、これがとてもポップでダンサンブルないかしたナンバーです。
U.S. Billboard Hot 100で4位を記録しております。
Madonnaのナンバーの中で最も好きなのが、2曲目の"Borderline"です。
しっかりとしたダンス・ミュージックですが、とてもメロディアスでバラード・ナンバーしているところが最高です。
プロデューサーのReggie Lucasによるナンバーですが、このReggie Lucasはソング・ライターとしても一流ですよね。
U.S. Billboard Hot 100で10位、UK Singles Chartで2位を記録しております。
3曲目の"Burning Up"は日本盤のタイトルになっている曲です。
これまたダンサンブルでポップなナンバーで、バックのギターがとてもいかしてます。
4曲目の"I Know It"もポップで良く出来たナンバーで、バックのサックスがアクセントとなっております。
5曲目の"Holiday"もとてもポップで覚えやすいナンバーです。
もうホントご機嫌です。
U.S. Billboard Hot 100で16位、UK Singles Chartで2位を記録しております。
なお、このナンバーはReggie Lucasではなく、Jellybeanがプロデュースを担当しております。
6曲目の"Think Of Me"もダンサンブルでポップな仕上がりのナンバーです。
7曲目の"Physical Attraction"はシングル・カットされておりませんが、出来はとても素晴らしく、他のシングルカットされたナンバーに引けをとってません。
とてもポップでバックの音は最高です。
ラストの8曲目"Everybody"もシングル・カットされたナンバーで、とてもノリの良いR&Bナンバーに仕上がっております。
私としては、この1stが彼女のベスト・アルバムだと思っております。
また、もう1枚お勧めのアルバムとして、1987年に発表されたリミックス・アルバム"You Can Dance"を挙げておきます。
このアルバムは彼女のベスト・アルバムとしても聴けると思いますね。
2009-09-13
George Harrison / Let It Roll (2009)

土台、Georgeのナンバーをピックアップして1枚のアルバムに収めようというのが間違いで、このベスト・アルバムの選曲は全く納得できないものです。
先ず、無理にThe Beatles時代のナンバー(ソロになってからのライヴ音源ですが)の"While My Guitar Gently Weeps"や"Something"、"Here Comes The Sun"を収める必要は無いと思いますね。
あと、Georgeのナンバーの中で最高の出来の"Love Comes Everyone"やシングルヒットした"Bangla Desh"や"You"、"This Song"などが漏れているのも疑問ですね。
もし、私がベスト・アルバムとして選曲するのであれば、
1 Isn't It A Pity (Version One)
2 I'd Have You Anytime
3 Beware Of Darkness
4 All Things Must Pass
5 Try Some Buy Some
6 Living In The Material World
7 Simple Shady
8 Far East Man
9 You
10 The Answer's At The End
11 Can't Stop Thinking About You
12 Dear One
13 Beautiful Girl
14 This Song
15 Learning How To Love You
16 Love Comes Everyone
17 Not Guilty
18 Blow Away
19 Dark Sweet Lady
20 Your Love Is Forever
21 All Those Years Ago
22 Baltimore Oriole
23 Wake Up My Love
24 Got My Mind Set On You
25 The Rising Sun
26 Shanghai Surprise
27 Cheer Down
28 Deep Blue
に、"My Sweet Lord"、"What Is Life"を収めた30曲となりますね。
あと、"Give Me Love (Give Me Peace on Earth)"も入っていても良いかも。
おっと、忘れていた、Jools Holland & His Rhythm & Blues Orchestra名義で発表された"Horse To The Water"もベスト・アルバムに収録すべきですね。
やはり、"Love Comes Everyone"や"Can't Stop Thinking About You"、"Learning How To Love You"、"The Answer's At The End"などといったGeorgeのAORナンバーは外せないでしょう。
あと、マドンナとショーン・ペンの共演によるShanghai Surpriseのサントラ曲"Shanghai Surprise"は映画の出来は散々でしたが、このナンバーはとてもいかしてますし。
あと、公式には発表されておりませんが、"Breath Away From Heaven"や"Someplace Else"さらにはRing Starrでヒットした"It Don't Come Easy"などのナンバーもデモ音源ではなくきちんとレコーディングされた音源もあるようですし、アルバム未収録・未発表のナンバーを集めたCDなんかも出して欲しいですね。
2009-09-12
Charlie Dore / Listen ! (1981)

それが本日紹介するCharlie Doreの1981年の作品"Listen!"です。
このアルバムは、1979年の"Where To Now"に続く彼女の2ndアルバムで、Totoの面々をバックに従えて録音したアルバムです。
その後、1995年に"Things Change"、2004年に"Sleep All Day And Other Stories"、2006年に"Cuckoo Hill"というアルバムを発表しております。
また、ビルボード誌のHot100で"Pilot of the Airwaves"というナンバーが、1980年5月3日付けで13位を記録するヒットとなっております。
一方、彼女はソングライターとしても結構有名で、Jimmy Nailの"Ain't No Doubt"(このナンバーはJimmy Nailの曲の中で最も出来が良いと思っております)やCeline Dion、Sheena Easton、Status Quoなどに曲を提供しております。
で、この"Listen!"ですが、プロデュースはStewart Levine、アレンジにRobbie Buchanan、ドラムスはJeff Porcaro、ギターにSteve Lukather、ベースにMike Porcaro、キーボードはRobbie Buchananといった布陣で作られております。
おそらく、Robbie Buchananの色が濃く出たアルバムなんだと思います。
そのことは、Charlie DoreとRobbie Buchananとの共作ナンバーが3曲収録されていることを見てもわかります。
内容はもちろんAORですが、彼女のヴォーカル・スタイルにピッタリの柔らかくて優しいサウンドとなっており、いたるところでRobbie Buchananのキーボードやシンセザイザーがとても印象的で、光っています。
1曲目の"Listen! (I Just Want You)"はとてもポップ・フィーリング溢れたナンバーで、出来もかなり良くアルバム・タイトルに持ってきたのも頷けます。
ヒット性抜群のナンバーだと思いますね。
Steve Lukatherのギター・ソロもカッコ良いですし。
2曲目の"Do Me A Favour, Don't"はメロディアスなナンバーで、Robbie Buchananのフェンダー・ローズの音がとてもいかしてます。
3曲目の"You Should Hear (How She Talks Abou You)"もメロディアスでとても良く出来たナンバーで、これぞAORといった出来となっております。
Jeff Porcaroのドラムス、Mike PorcaroのベースそしてRobbie Buchananのキーボード、どれをとっても最高の音です。
4曲目の"Falling"もRobbie Buchananのキーボードが光る1曲です。
5曲目の"Don't Say No"はRobbie Buchananのフェンダー・ローズが美しいバラード・ナンバーです。
途中からSteve Lukatherのギター、Jeff Porcaroのドラムス、Mike Porcaroのベースによる盛り上がりのあるナンバーです。
6曲目の"Wise To The Lines"は少しばかりテンポが早いナンバーで、Totoっぽいサウンドが当時のAORそのまんまの音です。
7曲目の"I'm Over Here"は6曲目以上にTotoっぽいナンバーです。
ウエスト・コーストしたご機嫌なナンバーとなっております。
8曲目の"Like They Do It In America"もAORしたいかしたナンバーです。
ここでもRobbie Buchananのキーボードはカッコ良いです。
9曲目の"Sister Revenge"もポップなAORナンバーです。
ラストの10曲目"Didn't I Tell You?"もRobbie Buchanan色がいっぱいのコンテンポラリー色の強いポップなナンバーです。
AORファン必聴の1枚だと思います。
2009-09-11
The Beatles / Stereo Box (2009)

全213曲のトップ・テンは次のとおりです。
1位 Let It Be
2位 In My Life
3位 Hey Jude
4位 Help!
5位 Strawberry Fields Forever
6位 A Day In The Life
7位 The Long And Winding Road
8位 Yesterday
9位 Something
10位 While My Guitar Gently Weeps
6/29時点での中間発表では、"In My Life"が1位でしたが、最終的には"Let It Be"が1位となり、"Yesterday"と"The Long And Winding Road"、"Help!"が10位以内にランク・インされました。
私が応援したナンバー"I Am The Walrus"は9位から一気に23位とランクを落としてしまいました。
"Helter Skelter"が全213曲の内、47位、"Lady Madonna"が56位、さらに"Rain"が63位と健闘しており、結構支持を得ているというのが判りました。
まあ、私が選べば、これら3曲は全てトップ・テンに入るナンバーですが。
この人気ランキングですが、およそ26万票の投票数があったそうですが、ちょっと気になるのが、1位から213位まで同位のナンバーが無いということです。
投票数が同じナンバーだってあっても良い(?)と思いますし、まあ、26万票あれば全く投票されないナンバーはないのかも知れませんが、それでも、(?)って思ってしまいます。
でも、"Honey Don't"が最下位の213位、"Her Majesty"が151位、"Maggie Mae"が180位と"Honey Don't"よりもポイントが高いというのはとてもビックリですが、そう考えると投票されなかったナンバーは無かったんだろうと、そのことは納得出来るかも。
また、"Only A Northern Song"が182位、"Doctor Robert"が178位、"Long Tall Sally"が156位というのは、ちょっとばかり解せない感じも(これも個人の好みの違いか)。
一方アルバム・ランキングに目を向けると、
1位 Abbey Road
2位 The Beatles (White Album)
3位 Sgt. Pepper's Lonley Haerts Club Band
4位 Rubber Soul
5位 Let It Be
6位 Revolver
7位 A Hard Day's Night
8位 Help!
9位 Please Please Me
10位 Magical Mystery Tour
11位 With The Beatles
12位 Beatles For Sale
13位 Past Masters Vol 1 & 2
14位 Yellow Submarine
となっております。
上位3枚のアルバムでは、6/29時点では、"Abbey Road"、"The Beatles (White Album)"、"Rubber Soul"の順でしたが、やはり歴史的名盤"Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band"が最後にはランクインを果たしております。
"Magical Mystery Tour"が10位というのは納得できないなあ。
でも、"Rubber Soul"って以外に人気が高いのにはビックリしました。
今まで、こんなランキング調査をしたことはなかったので、213曲のそれぞれのランクを見て、「えー!?うそ」とか「やっぱりね」とか結構というかかなり楽しめたことも事実です。
The Beatlesって、解散後40年近く経ちますが、今でも話題性抜群のバンドということとロック界だけにかかわらず、文化ということに本当に強い影響を与えた偉大なバンドだということを再認識しました。
なお、AmzonでもHMVでもモノBOXは既に完売(国内盤も輸入盤も)しており、Amzonマーケットプレイスでは、5万を超える値段がついております。
2009-09-10
The Beatles / Past Masters (2009)

以前、このブログでThe Beatles (White Album)を真っ先に聴くと書きました。
2006年に発表された"Love"でリマスターされたナンバー、特に"Revolution"や"Come Together/Dear Prudence/Cry Baby Cry"などのロック色強いナンバーや"I Am The Walrus"などを聴いて、とても楽しみしておりました。
ところが、"White Album"を聴いてみますとそれほどの印象を感じなかったというのが本当のところでしょうか。
もちろん、聴き比べれば音の違いは判りますが、"Love"を聴いた時のような感激はあまりありませんでした。
私は、"I Am The Walrus"、"Rain"、"Lady Madonna"、"Don't Let Me Down"といったナンバーが好きですので、次に"Past Masters"を聴いてみました。
もちろんDisc 2から聴き始めたのですが、それが、"White Album"と違って、こちらはかなり感激しました。
1曲目の"Day Tripper"から音が違うんですね。
各パートが鮮明に聴こえるんです。
これには「っお!」という印象を受けました。
"Rain"も同じく各パートが鮮明になりました。
リマスター前でもPaulのベースはとても良かったですが、リマスター後は迫力があります。
"Hey Jude"も然りでRingoのドラムパートがとても素晴らしいです。
極めつけははやはり"Revolution"ですね。
迫力があります。
"Don't Let Me Down"なんかも音がクリアになっているように感じます。
"Across The Universe"や"Let It Be"も音がクリアになっております。
今回は、ステレオ盤もモノラル盤も輸入盤を購入しました(モノラル盤は封を切らずにとっておこうと思いますが)が、ステレオ盤は通常のCDケースではなくデジパック仕様の紙ジャケですが、CDを直接収納するタイプで、このまま出し入れするとCDがキズつく恐れがあり、これは非常のまずいものとなっております。
少なくともビニールなどでCDを収めるといったことをすべきだったと思いますね(おそらく国内盤はそういった仕様になっていると思いますが)。
ですから私はCD収納用の柔らかい紙に収めてからジャケットに収納しました。
まあ、輸入盤は安いからしょうがないのかも。
今、"Magical Mystery Tour"を聴き始めましたが、1曲目の"Magical Mystery Tour"はリマスター前と比べ、数段音が良くなっているというか、音の広がりがもう最高です。
今日から、ゆっくりと他のアルバムも聴いてみたいです。
2009-09-07
Rique Pantoja / Love Brought Us Here (1990)

本日紹介するRique Pantojaの"Love Brought Us Here"はそんな季節にピッタリなスムース・ジャズのアルバムです。
Rique Pantojaはブラジル人キーボーディストで、1986年に"De Lá Pra Cá"という1stアルバムを発表し、STEPS AHEAD、BRENDA RUSSELL、KEVIN LETTAU、CHET BAKER、MILTON NASCIMENTO、DJAVANなど数多くのアーティストの作品に参加しております。
特にERNIE WATTSとの交流が深いようで、本日紹介の"Love Brought Us Here"を始め、ERNIE WATTSのリーダー・アルバム"Stand Up"への参加や、"Rique Pantoja featuring Ernie Watts"というアルバムも発表しております。
そんなRique Pantojaの"Love Brought Us Here"ですが、秋の夜長にピッタリのアルバムです。
ゆったりとした感じの味わい深いスムース・ジャズした1枚で、プロデュースはDave Grusinと共同で行っております。
ミュージシャンに目を向けると、Ernie Watts (Sax)、Lee Ritenour (G)、Alex Acuna (Ds)、Paulinho Da Costa (Perc)、Richard Silveira (G)、Arthur Maia (B)、Don Grusin (Synthe)などの他、ヴォーカルトラックが6曲収められておりますが、自身が5曲でヴォーカルを披露し、ゲスト・ヴォーカリストとしてPhil Perryが1曲でリード・ヴォーカルを担当しております。
1曲目の"1000 Watts"は70年代後半のフュージョン・ミュージックそのまんまのゆったりとした感じのナンバーです。
タイトルよろしく、Ernie Wattsのアルト・サックスがふんだんにフィーチャーされたナンバーとなっております。
このナンバーを聴いただけで、このアルバムが期待できる、そんな感じのナンバーです。
2曲目の"Que Loucura"は出だしのRiqueのシンセの音がそそるヴォーカル・ナンバーです。
Riqueのヴォーカルもそこそこですし、とにかく曲がメロディアスで、完全にAORしております。
Lee Ritenourのアコースティック・ギターもとても素晴らしいです。
3曲目の"No One Like You"もヴォーカル・ナンバーで、これも完全にAORしたメロディアスなバラード・ナンバーに仕上がっております。
Riqueのシンセも最高です。
4曲目の"You And The Music"では、Riqueがヴォーカルに専念しております。
メロディアスなバラード・ナンバーで、Don GrusinのピアノとErnie Wattsのテナー・サックスがとてもそそるナンバーです。
秋の夜長にピッタリのナンバーです。
タイトル・ナンバーの5曲目"Love Brought Us Here"はPhil Perryがリード・ヴォーカルを執っております。
こちらもメロディアスなバラード・ナンバーで、Riqueには悪いですが、さすがPhil Perryといった貫禄です。
このナンバーでもErnie Wattsのアルト・サックスはとても素晴らしいです。
6曲目の"De La Pra Ca"は再びRiqueのヴォーカル・ナンバーで、夜のブラジルを連想させるナンバーです。
7曲目の"In A Night"もRiqueのヴォーカルをフィーチャーしたメロディアスなバラード・ナンバーです。
タイトルどおりこのナンバーも秋の夜長にピッタリのナンバーです。
Riqueのシンセの音が素晴らしいです。
8曲目の"Angra"はRiqueのピアノ・ソロのナンバーで、ニュー・エイジ風です。
映画のワン・シーンにでも使えそうなメロディが卓越したナンバーです。
9曲目の"Love Brought Us Here"は5曲目のインスト・ヴァージョンです。
Ernie Wattsがリードのメロディを担当し、Lee Ritenourのアコースティックがそれを支えるといった感じです。
Ernie Wattsのアルト・サックスが本当に素晴らしいです。
ラストの10曲目"Reprise Watts"は1曲目のリプライズです。
この"Love Brought Us Here"ですが、フュージョン・ファンにもAORファンにもお勧めの1枚ですが、結構レア化しているようです。
2009-09-06
The Beatles / Revolver (1966)

リマスターされた音源で、早くThe Beatlesの各アルバムを聴いてみたいです。
"LOVE"を聴いた時のあの興奮をもう一度といったところでしょうか?
先ず最初に聴くのは"White Album"と決めておりますが、やはり"Abbey Road"も聴いてみたいし。
以前のブログにも書きましたが、The Beatlesについては、"Recolver"以降のアルバムが好きです(もちろん、それ以前のも好きですが)。
朝日新聞の関連サイト「どらく」のことにつきましては、以前にもこのブログに書きました。
最近また新たにThe Beatles関係で、「音づくりのアドベンチャー」というコラムの第1回目として、"Revolver"の録音時の秘話が掲載されております。
"Revolver"はテープの逆回転や「テープ・ループ」などのレコーディングの常識を覆した意欲作で、その後のレコーディング技術に革命をもたらしたといって過言ではないアルバムです。
また、「音づくりのアドベンチャー」には、「テープを逆回転させる効果をいち早く世に示した作品は、同じ時期に録音した「Rain」だ。「I'm Only Sleeping」は、譜面に書かれた音符をジョージが後ろからギターで逆奏して弾き、そのテープを逆回転させ、「ベッドの中でまだ夢のなか」のサウンドを再現してみせた。」と書かれており、これらのナンバーを聴くと本当に斬新で、The Beatlesって単純凄いと思ってしまいます。
"I'm Only Sleeping"はこのアルバムの中で一番最初に好きになったナンバーで、2番目は"Doctor Robert"でした。
どちらもJohn Lennonの作品ですが、もう最高です。
また、"Rain"はThe Beatlesの数あるナンバーの中でもベスト・テンに入るナンバーだと思っております。
このアルバムの中でJohnのナンバーで、いろいろな意味で最も有名なのが"Tomorrow Never Knows"だと思います。
当時このナンバーを聴いた時は、それほど好きなナンバーではありませんでしたが、とにかく、録音技術の革新的な代表曲とも言えるナンバーですね。
また、この"Revolver"には珍しくGeorge Harrisonのナンバーが3曲収められております。
"Taxman"、"Love You To"、"I Want To Tell You"の3曲ですが、George HarrisonがEric Clapton Bandを引き連れての来日コンサートで、"Taxman"と"I Want To Tell You"が披露されましたが、コンサートの1曲目に"Taxman"を聴いた時は、ホント興奮しましたね。
また、"Love You To"でシタールとタブラがフィーチャーされておりますが、ロックのアルバムでこれらの楽器が使われたはこれが初めて(?)だと思いますが。
Paul McCartneyの作品に目を向けると、"Here, There And Everywhere"、"Eleanor Rigby"はとても秀逸なナンバーで、特に"Here, There And Everywhere"なんかはPaulの天才的なソング・ライティングを良く表していると思います。
さらに"Earth Wind & Fire"のカヴァーが有名な"Got To Get You Into My Life"や"Good Day Sunshine"も本当に素晴らしいです。
The Beatlesは最高のバンドです。
9月9日が本当に楽しみです。
2009-09-05
The Paul Godfrey Band / More Of The Same Excellence - The Anthology (2008)

'90年にリリースされたウルトラ・レアな1stアルバム「MAGIC TOUCH」にデモ5曲を追加した全15曲入りのアンソロジーとなっております。
ドイツで作られたコレクターズCDのようですが、出来も非常に良く、ジャケットもCDもプレスしたもので、オフィシャルと見間違うかの出来です。
中身はというと、これが極上のハードポップ・ナンバーばかりで、レベルもかなり高いです。
Celeste Alexanderという女性がヴォーカルを執っており、メロディのセンスといい、Venus & Mars辺りが好きな方だったら、間違いなく気に入るアルバムだと思います。
ゲスト・ギタリストにMarc Bonillaの名前が挙がっております。
1曲目の"Magic Touch"はPaul GodfreyとCeleste Alexanderとのデュエット・ナンバーで、メロディがいかしたハードポップ・ナンバーに仕上がっております。
2曲目の"Only One"はバックのキーボードがいかしたナンバーです。
また、途中のギター・ソロもカッコ良いです。
Celeste Alexanderのヴォーカルはとても聴きやすいですし、音程もしっかりしていてかなり上手です。
3曲目の"Love Lies Deep"はメロディアスでポップに仕上がった産業ロック風のナンバーです。
4曲目の"Never Felt This Way Before"も仕上がりはとてもポップです。
これもとても良く出来ています。
5曲目の"Only Have Eyes For You"もメロディアスでポップな覚えやすいメロディを持ったナンバーですが、とにかくCeleste Alexanderのヴォーカルがとても気持ち良いです。
6曲目の"Too Many Lonely Nights"はギター・オリエンティドのハードポップ・ナンバーでとてもカッコ良いナンバーです。
7曲目の"Tonight"はポップロックしたこれまたカッコ良いナンバーです。
8曲目の"Can't Get My Mind Off You"はどことなく"Over Night Success"や"Bosa Nova Hotel"時のMichael Sembello的な音づくりを連想させるAORしたナンバーで、とてもお勧めです。
9曲目の"Wild Ones"はバックのピアノが美しいバラード・ナンバーですが、Paul Godfreyがリード・ヴォーカルを執っております。
Paulのヴォーカルも悪くはありませんが、これはCeleste Alexanderのヴォーカルで聴いてみたいナンバーでした。
ギター・ソロは圧巻で、Marc Bonillaが弾いているのかなあ?
10曲目の"Hold On"もとても良く出来たポップロックしたナンバーです。
11曲目からラストの15曲目はデモ音源を収めたものです。
デモということで録音状態もあまり良くありません。
また、全てのナンバーでPaul Godfreyがリード・ヴォーカルを執っております。
このバンドの魅力はCeleste Alexanderのヴォーカルだと思いますので、あくまで附録といったかんじでしょうか?
もちろん、メロディはそこそこです。
全曲、Paul GodfreyとプロデューサーのDoug Caldwell (キーボードでも参加)のペンによるナンバーですが、ソング・ライターとしてもかなりなものです。
2009-09-04
Jimi Hendrix / Infinity Beach (2002)

その後、死後にThe Cry of Love (1971) 、Rainbow Bridge (1971) 、War Heroes (1972) 、Loose Ends (1974) 辺りまではオフィシャルと言って良いかもしれません。
しかしながら、現在では、彼の音源を集めたアルバムがどれだけ出ているか、まるで見当もつきません。
まあ、MCA Recordsから出されているアルバムは、きちんと許諾を得て発表していると思いますが、そのほかはどうなんでしょうね。
本日紹介する"Infinity Beach"はDeep Blue Recordsというレーベルから発表されたアルバムですが、Tower Recordsのバーゲンで490円で仕入れたものです。
Tower Recordsで売っていたということはブート・アルバムでは無いのかも?
いつの頃のライヴか判りませんが、録音状態はラインらしくかなり良いです。
収められているナンバーは、
1 Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
2 Fire
3 The Wind Cries Mary
4 Foxy Lady
5 Hey Joe
6 I Don't Live Today
7 The Burning Of The Midnight Lamp
8 Purple Haze
の全8曲ですが、有名なナンバーばかり収められております。
1960年代後半は殆どThe Beatlesばかり聴いておりましたので、ラジオなんかでJimi Hendrixの曲を耳にすることはあっても、当時は全くというほどのめり込むこともなかったですね。
ブルースロックという観点からは、CreamやDerek & The Dominos、Ten Years After、そのほかChicagoやBlood Sweat & Tearsなどのブラスロックやいわゆるラジオのトップ40にランクインされるポップスが主体でしたでしょうか。
それが、70年代以降少しずつお金が回るようになってから、Deep PurpleやLed Zeppelinなどのハードロック、そしてJImi Hendrixなどを聴くようなりました。
そういう意味ではJimi Hendrixが亡くなってから、彼の曲を良く聴くようになりましたね。
Jimi Hendrixは、死後40年近く経った現在でも、「天才ギタリスト」として多くのミュージシャンに多大な影響を与え続けている、現代的ロックギターのパイオニアの一人と言われており、あのEric Claptonさえ一目も二目も置いているギタリストです。
いわゆるブルース・ギタリストですが、彼の"Red House"を初めて聴いた時には、本当にシビれましたね。
本日紹介するアルバムには入っておりませんが、それでも、"Fire"、"The Wind Cries Mary"、"Foxy Lady"、"Hey Joe"、"Purple Haze"などとても魅力的なナンバーが収められております。
全て好きですが、特に"Foxy Lady"、"Hey Joe"、"Purple Haze"はホント最高にいかしてます。
久しぶりにJimi Hendrixのアルバムを聴いてみましたが、Jimi Hendrixのギタープレイはもう最高!!です。
なお、Amazonを覗くと、"This album is a complete show recorded on the 5th of September 1967, at the Radiohuset in Stockholm in front of a live audience, for broadcast on Swedish radio. The set includes all four of the bands singles, 'Hey Joe', 'Purple Haze', 'The Wind Cries Mary"とあり、1967年9月5日のストックホルムの音源のようです。
2009-09-03
The Nexus / TATSURO Covers From Coast (1990)

本日紹介いたします"TATSURO Covers From Coast"もその1枚です。
The Nexusというプロジェクト・ネームで、メインのアーティストはThe Keane BrothersのTom Keaneがアレンジとキーボードで、James HarrahとTim Pierceがギターで、Dave Kozがサックスで参加しており、ヴォーカリストには、いつものJason Scheffの他、Gino Vannelli、Peter Beckett (ex; Player)、Mike Reno (ex; Loverboy)、Marilyn Martin、Susan Boydらとなっております。
Jason Scheffは別として、Gino VannelliやPeter BeckettさらにMike Renoなんかがこのような編集アルバムに参加しているのって、結構珍しいですよね?
以前、このブログで、Various Artists / Tatsuro Songs From L.A. (1990)というアルバムも紹介しておりますが、このアルバム以上に出来は良いですね。
同じナンバーが違うヴォーカリストで歌われているものもあり、比較して聴くと結構楽しめます。
収録ナンバーとヴォーカリストは、
1 Bomber (Jason Scheff)
2 Your Eyes (Marilyn Martin)
3 Christmas Eve (Gino Vannelli)
4 Shampoo (Susan Boyd)
5 Let's Kiss The Sun (Peter Beckett)
6 Hey Reporter (Mike Reno)
7 Two Of Us (Susan Boyd)
8 War Song (Jason Scheff)
9 Morning Glory (Susan Boyd)
となっております。
この中で、"Bomber"はとてもファンキーでアレンジも最高のAORナンバーに仕上がっており、Jason Scheffのヴォーカルがピッタリといった感じで、かなりお勧めです。
"Your Eyes"も元々女性ヴォーカルが似合うナンバーだと思いますので、とても素敵なナンバーに仕上がっております。
"Tatsuro Songs From L.A. "では、Dianne Reevesのヴォーカルを執っており、出来としては、Dianne Reevesヴァージョンの方が上ですが。
"Christmas Eve"はGino Vannelliがヴォーカルを担当しており、このナンバーはとても素晴らしいです。
"Tatsuro Songs From L.A. "での、Joseph Williamsヴァージョンのアレンジは最低でしたが、このGino Vannelliヴァージョンはかなり良いですね。
"Shampoo"ではSusan Boydという女性がヴォーカルを執っております。
メロディアスで美しいアレンジが施されておりますが、でも、この曲は、やはり、アン・ルイスが一番嵌っていると思います。
"Let's Kiss The Sun"のPeter Beckettヴァージョンも素晴らしい出来で、まるでPlayerを聴いているようです。
"Hey Reporter"でのMike Renoのヴォーカルはとてもカッコ良いです。
アレンジはオリジナルに敵いませんが、とにかくMike Renoの力強いヴォーカルが良いですね。
"Two Of Us"はこのアルバムの中でもかなりお勧めのナンバーです。
曲のアレンジも良いですが、Susan Boydのヴォーカルが最高です。
"War Song"もキーボードを主体としたアレンジで、とても良く出来たAORナンバーとなっております。
Jason Scheffのヴォーカルは流石といったところでしょうか。
"Morning Glory"は達郎のナンバーの中でも好きな曲の一つです。
これもSusan Boydのセクシーな感じで素敵です。
The Nexus名義では、竹内まりあのカヴァー・アルバムも出しているようで、その内、それも聴いてみようかな、と思っております。
でも、流石、山下達郎も竹内まりあも夫婦で稀代なるソング・ライターだと思いますね。
Amazonマーケットプレイスを覗くと1円から売っておりますが、こんな値段だったら「買い」でしょう!