2010-04-30
W.I.N.S / W.I.N.S (1995)

メンバーは、他に聖飢魔IIのサポート・メンバーや是方博邦や森園勝敏などとのセッション経験のあるキーボーディスト石黒彰、日本のプログレ・バンドGeraldのベーシスト永井敏己、チャゲ飛鳥や工藤静香などのコンサートなどでドラムスを担当した菅沼孝三の4名です。
W.I.N.Sはこのアルバムを発表後、何度かライヴ活動を行ったようですが、その時のライヴ音源が2008年に"Sound Lump"というアルバムで発表されております。
このW.I.N.S、冒頭にプログレ・フュージョンと書きましたが、流れてくる音楽は、かなりハードです。ライナーには「ジャズとフュージョンを掛け合わせロック色を強調したハードなプログレッシブ・ジャズ・ロック」と詠っていますが、この言葉に偽りはなく、それぞれのプレイヤーが弾き捲っており、いわゆるインプロヴィゼイション中心のスリリングな音を聴かせてくれております。
W.I.N.Sは六本木ピットインでのセッションをきっかけに和田アキラを核として1990年に結成され、ライブを中心に活動を行い、1995年のこのアルバムを発表しました。
バンド名は、メンバーそれぞれのイニシャルを取って名付けられております。
1曲目の"Dance Of The Harlequin"は高速ユニゾンの難解な音で、演奏もアレンジもハードなナンバーで、それぞれのプレイがとてもスリリングです。
2曲目の"Moonstruck"は10分を超える大曲で、和田アキラのギターも永井敏己のベースも石黒彰のキーボードもとにかく弾き捲っておりますし、菅沼孝三の正確無比なドラミング、どれをとっても素晴らしいです。
3曲目の"Winds"は一転してメロディアスなナンバーで、永井敏己のフットレスベースの音がとても雰囲気があって良いです。
4曲目の"Earth Dance"の出だしの音がとても気持ちの良い、これまたメロディアスなナンバーで、仕上がりもポップなFusion Musicです。
5曲目の"Delusion Area"は永井敏己が書いたナンバーで、彼のベース・プレイが光っております。
Randy Coven並みに弾き捲っております。
6曲目の"Join 12"はリズミックなナンバーで、永井敏己のベースと菅沼孝三のドラムスが全面に出たナンバーです。
7曲目の"Siren's Voice"は石黒彰のキーボードがとても素晴らしい(もちろん他の3人のプレイも)、King Crimson辺りを連想させるメロディアスなプログレ・ナンバーです。
このナンバーは聴きものです。
ラストの8曲目"In Spiritual Echoes - yahhoo!"は壮大さを感じさせるプログレ・フュージョンのナンバーで、和田アキラのギターが弾き捲っておりますし、石黒彰のキーボード・プレイも永井敏己のベースさらに菅沼孝三のドラムスも最高にいかしております。
このアルバム、とにかく4人のプレイの凌ぎ合いが聴きどころのアルバムです。
フュージョン・ファンだけじゃなく、プログレ・ファンからも受けるアルバムだと思いますね。
ただ、既に廃盤となっていて、入手は難しいかも。
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2010-04-29
Dionne Warwick / Love Collection (1991)

今回も10枚のCDを購入してきました。
お宝が3枚ほどあり、とても得した気分で帰ってきました。
本日紹介するDionne Warwickの"Love Collection"というCDもジャケットを見たことがありませんでしたので、お宝かな?と思って1,120円で購入しましたが、Amazonを覗くと、全くお宝ではありませんでしたが、Dionne Warwickは好きなシンガーの一人ですし、全20曲ラブ・ソングのカヴァー集ということで、内容的に優れたアルバムでしたので納得です。
このアルバム、Dionne Warwickのセプター・レーベル時代のラブ・ソングを集めたベスト・アルバムですが、選曲がとても良いですよね。
収録ナンバーは、
01 Alfie
02 We've Only Just Begun
03 Monday, Monday
04 You've Lost That Lovin' Feelin'
05 MacArther Park
06 Going Out Of My Head
07 Hurt So Bad
08 You're My World
09 Blowing In The Wind
10 Up-Up And Away
11 Yesterday
12 Hey Jude
13 Something
14 We Can Work It Out
15 The Weight
16 I've Been Loving You Too Long
17 I'm Your Puppet
18 My Way
19 I Wish You Love
20 The Look Of Love
となっております。
01は1966年の映画「アルフィー」の主題歌で、67年にDionne Warwickがカヴァーし全米15位にランクインしたメロディアスなバラード・ナンバーです。
02はCarpentersの大ヒット・ナンバーですが、Dionneのヴァージョンもなかなかです。
03はMamas & Papasの大ヒット・ナンバーです。
04はいろいろなアーティストがカヴァーしているThe Rightious Brothersのナンバーですが、私はDaryl Hall & John Oatesのヴァージョンが最も好きです。
05はJimmy Webbのペンによるナンバーで、オリジナルはRichard Harris。78年にDonna Summerのヴァージョンが大ヒットしました。
06はThe Lettermenのヴァージョンで初めて知ったナンバーです。
07は80年にLinda Ronstadtのカヴァーがヒット。
08もHelen Ready他がカヴァー。
09はもちろん、Bob Dylanがオリジナルです。
10はThe 5th Dimensionの大ヒット・ナンバーです。
11,12,13,14はThe Beatlesのナンバー。
15はThe Bandがオリジナルのナンバーです。
16はOtis Reddingがオリジナルで、Ike & Tina Turnerのヴァージョンもヒット。
17はJames & Bobby Purifyのヒット・ナンバー。
18はFrank Sinatraのヴァージョンが最も有名ですね。
19は良く知らないシャンソンがオリジナルだそうです。
20は映画「007 カジノロワイヤル」の挿入歌で、Dusty Sprongfieldのヒット・ナンバー。
殆どのナンバーは、既にスタンダード・ナンバーと言っても良い曲ですが、さすが、Dionne Warwick。
どれも自分のオリジナルかのような感じです。
こういったCDもたまに良いですね。
なんか、ゆったりした感じで。
2010-04-28
DeBarge / Rhythm Of The Night (1985)

今月も初めのうちは、春らしい陽気の日もありましたが、10度に届かない日が結構あり、例年に比べるとかなり寒い4月となっております。
今日も、4月の下旬だというこの時期に、朝に雪がちらつき、今は冷たい雨が降っております。
こんな日は、家の中で暖かいコーヒーでも飲みながら好きな音楽を聴くのに限ります。
コーヒーは大好きで、毎日、大きめのマグカップにたっぷりとコーヒーを入れ、4、5杯は飲んでますね。
このブログにも出てきますが、月に一度、市内のコーヒー・ショップに出かけ(月に一度月末くらいにバーゲンがあります)、1kgほどまとめて買ってきます。
好きな豆は「トラジャ」ですが、その他の豆も200gずつで5種類ほど買います。
今回も「トラジャ」と他の豆で計1kgのコーヒーを購入してきましたが、袋の中にコーヒー豆に関する蘊蓄のチラシが入っておりました。
それを見ると、生産国世界第一位はブラジルで世界の三分の一が生産されているとのことで、これについてはまあそうだろうと誰もが納得すると思いますが、第二位が、以外にもベトナムだということを皆さんはご存じでしたか(巷に第三位はコロンビアです)?
このことが気になって、ネットで調べてみると、事実、ベトナムが第二位だそうです。
で、どんな種類の豆があるのかなぁと思い、さらに検索すると、個々の種類の名前は判りませんでしたが、原種は「ロブスタ種」という種類の豆だそうです。
「ロブスタ種(生産量20%?25%)はアフリカのコンゴで発見された品種で、主に熱帯低地で栽培され、病害虫に強く、成長が早いために生産性に優れいています。
生豆はずんぐりとした丸型で、独特の苦味と香り(ロブ臭とも呼ばれています)があり、少量でも強烈な個性を発揮し、歓迎されない傾向があります。
インスタントコーヒーやアイスコーヒー用の増量剤など工業用コーヒーに用いられるのはそのためです。
主な生産国は、ベトナム、中央アフリカ、西アフリカ、インドネシアです。」とのことです。
豆の多くは、インスタントコーヒーの原料となるようです。
今も暖かいコーヒーを飲みながらこのブログを書いておりますが、飲んでいるコーヒーは「ブラジル・カルモデミナス」というコーヒーで、カクェンジ農園という所で、09?10年度に収穫された豆のようです。
味は、酸味はあまり無く、中性的な感じの飲みやすいコーヒーです。
コーヒーの話が長くなりましたが、本日紹介するアルバムは、AORファンから最も支持が高いDeBargeの1985年の作品"Rhythm Of The Night"です。
AORファンから支持されている理由は、最初の4曲がJay Graydonのプロデュースによるものだからです。
収録ナンバーは、
01 Prime Time
02 The Heart Is Not So Smart
03 Who's Holding Donna Now
04 Give It Up
05 Single Heart
06 You Wear It Well
07 The Walls (Came Tumbling Down)
08 Share My World
09 Rhythm Of The Night
となっております。
01、02、03、04はJay Graydonのプロデュースで、ほぼAORしており、02はメロディアスなナンバーですし、03はDavid Foster、Jay GraydonそしてRandy Goodrumのペンによるナンバーで、DeBargeのナンバーの中で最もAORファンから人気の高いメロディアスなバラード・ナンバーです。04もバックのサックスがとても良いメロディアスなAORナンバーです。
05は映画「D.C.CAB」に使われたGiorgio Moroderのプロデュースによるメロディアスなナンバーで、これもAORしていてお勧めです。
06、07はEl DeBargeのプロデュースしたナンバーで、06はファンキーながらメロディアスな作品ですし、07はライト・ファンクしたご機嫌なナンバーです。
08はBobby DeBargeのプロデュースしたメロディアスなバラード・ナンバーです。
09も映画に使われたナンバーで、プロデュースはRichard Perry。このナンバーも03同様にDeBargeの代表的なナンバーです。
この"Rhythm Of The Night"はとても良く出来たアルバムですが、今じゃレア盤となっているようです。
まあ、"Who's Holding Donna Now"や"Rhythm Of The Night"は彼らのベスト・アルバムでも聴けますが。
2010-04-27
Com'n Rail / Out Of My Universe (2004)

Michaela Eichhornはジャケットに写る女性で、彼らのサウンドはメロディアスでキャッチーなハードポップしたものとなっております。
最近、ドイツのネットショップTarget Recordsから4.95ユーロ(送料別)で仕入れたアルバムですが、これがかなり良い代物でした。
内容もポップで、そうですね、Vanilla Ninjaをもう少し大人にした感じのサウンドでしょうか。
1曲目の"Out Of My Universe"はメロディアスでキャッチーなハードポップ・ナンバーで、Michaela Eichhornのヴォーカルも結構上手ですし、Andreas Schickのギターもリフにしてもソロにしてもなかなかなものです。
このアルバムは、この2人のほかにスタジオ・ミュージシャンを使っておりますが、演奏のレベルも高いですし、サウンドは良くまとまっていると思います。
2曲目の"Reason"もポップでメロディアスなナンバーです。
3曲目の"Teenage Superstar"は軽快なロックンロール・タイプのナンバーです。
メロディアスでポップなヒットポテンシャルの高い、とても良く出来たナンバーで、バックのプレイもいかしてます。
お勧めの1曲ですね。
4曲目の"More Than You Could Know"はメロディアスなバラード・ナンバーで、殆どAORしております。
5曲目の"I Won't Let Me Down"はハードなギターのリフから入りますが、曲調はいたってポップです。
バックのプレイがとてもいかしてます。
6曲目の"My Heart Still Talks To You"はミディアム・テンポのメロディアスなナンバーです。
Andreas Schickのギター・ソロもなかなかです。
7曲目の"Let Love Flow"もミディアム・テンポのほぼAORしたメロディアスなナンバーです。
8曲目の"Detached"はBlondieを若干ハードにした感じのロック・ナンバーです。
Michaela Eichhornのヴォーカルもパワフルでカッコ良いです。
9曲目の"After All"は再びメロディアスなバラード・ナンバーで、バックのストリングスがとても良いですし、曲の出来がとても良いですね。
10曲目の"Sky"はギターのリフがカッコ良いハードポップ・ナンバーです。
11曲目の"Hey Mister"もメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
Andreas Schickのギターのトーンが良いですね。
12曲目の"Vibrations"はアレンジが面白いナンバーで、バックのプレイがいかしてます。
13曲目の"If I Knew The Way"はバックのピアノが華麗なメロディアスなバラード・ナンバーで、盛り上がりのあるお勧めのナンバーです。
ラストの14曲目"Show No Mercy"はポップでキャッチーなナンバーです。
このCom'n Rail、女性ロッカーのファンにはお勧めの1枚だと思います。
2010-04-26
Roger Smith / Both Sides (1998)

アーティストとタイトルは、Roger Smithの"Both Sides"です。
先日、久しぶりにブック・オフを覗いてきました。
ブック・オフは、最近は殆ど行っておりませんでした。
理由は、もちろんCDの値段が高いからです。
中古で、1,500円を超える値段が普通に付けられており、えっ!?、このCDがこんなにするの?、みたいな感じで、自然に足が向かわなくなりました。
で、時間があったので、ちょっと覗いたのですが、以前に比べると、500円コーナーがあったり、250円コーナーも在庫数が増えていたり、以前とはちょっと違った感じもありましたが、一般のコーナーは、以前と同じく価格は高いままでした。
と言いながら、250円、500円コーナーをじっくり見ましたが、在庫数が増えたと言っても、まあ、どうでも良いようなCDが殆どでしたが。
初見のCDは例によって、ジャケットやプロデューサー、レーベルを見ての購入となりましたが、本日紹介するRoger Smithはジャケットの雰囲気とレーベルが購入の決め手となりました。
ジャケットの感じはアーバンなブラコンという雰囲気ですが、レーベルがMIRAMAR Recordingsで、このレーベルは確かスムース・ジャズやニュー・エイジ系だったと思いましたし、さらにプロデュースがRonnie Fosterということで、スムース・ジャズのアルバムだろうと判断したわけです。
これが、ビンゴでした。
Roger Smithはピアニスト、キーボーディストで、中ジャケットを見ると、Paul Jackson,Jr. (G)、Luis Conte (Perc)、Gerald Albright (Alto Sax)、Phil Perry (Vo)などが参加した極上のピアノ、キーボードによるFusion Musiアルバムだった訳です。
で、このRoger Smithですが、どうもTower Of Powerのキーボーディストのようですが、本日紹介する"Both Sides"は、Tower Of Powerサウンドとは全く違った、どちらかというとJoe Sampleのアルバムに近いものがあります(同名異人かなぁ?)。
流れるようなピアノ・ソロがふんだんにフィーチャーされたスムース・ジャズで、とても素敵なアルバムに仕上がっております。
収録ナンバーは、
01 Off The Hook
02 Comes With The Deal
03 Both Sides
04 Change The World
05 Mix It With Love
06 Flevoland
07 Only Wanna Be With You
08 Bring It On
09 Overjoyed
10 In Your Arms
11 Hopscotch
の11曲が収録されております。
01は軽い感じの若干ファンキーなスムース・ジャズです。
02はPaul Jackson,Jr.のギターのカッティングがとてもカッコ良いノリの良いライト・ファンクしたナンバーで、とてもお勧めの1曲です。
03はどことなく80年代のNiel Larsen風のフュージョン・インストといった感じのナンバーです。
04はご存知Eric Claptonのヴァージョンが大ヒットしたあのナンバーです。かなり良いです。
05はアーバンな感じのスムース・ジャズ・ナンバーです。バックのコーラスがとてもいかしてます。
06は再びノリの良いフュージョン・ナンバーです。
07はPhil Perryがリード・ヴォーカルを執ったメロディアスなバラード・ナンバーです。Phil Perryのファルセットが素晴らしいです。
08は生のピアノにバックの打ち込みと、ちょっとばかりタイトな感じのナンバーです。
09はStevie Wonderのペンによるナンバーですが、このRogerのヴァージョンはとてもメロディアスに仕上がっており、Rogerの流れるようなピアノはとても素晴らしいです。
10はSusaye Green Cotonという女性ヴォーカルをフィーチャーしたジャズ・ヴォーカルのナンバーで、しっとりと仕上がっております。このナンバーもお勧めですね。
11はRogerのピアノだけによるBe-Bopしたナンバーです。
これが250円だったら安い!!
2010-04-25
Arrakeen / Mosaique (1992)

ここは、CDの値段は結構安めです。
200円コーナー、300円コーナー、500円コーナーがあり、以前は、500円コーナーや一般コーナーには、結構お宝がありましたが、最近は殆ど無くなりましたが、一般コーナーのCDも輸入盤は1枚800円、国内盤は1,000円から1,500円ぐらいの値段がついております。
HR/HMのコーナーもあり、大体800円から1,000円ちょっとの価格がついておりますが、在庫数はあまり多くないです。
Fusionコーナーは殆どが輸入盤で1枚800円で売られております。
Fusionコーナーは調べれば、おそらくまだお宝はあるかも。
で、今日は200円コーナーから15枚のCDを購入してきました。
また、この200円コーナーは5枚以上購入すると20%OFFとなっております。
本日紹介するARRAKEENの"Mosaique"というアルバムは、この200円コーナーで見つけたアルバムです。
もちろん初めて接するバンドで、家に帰ってネットで検索したら、フランスのプログレ・バンドのアルバムだということが判りました。
アルバムも何枚かを出しておりますが、Amazon Japanのカタログには掲載されておりませんでしたが、おそらく180円(
200円×0.8)では手に入れることは出来ないCDだと思います。
このARRAKEENは、Maikoという女性をフロントに添えた5人組のバンドで、キーボードやギターが前面に出たプログレ・サウンドで、メロディアスですし、曲に起伏もあり、かなり聴き応えのあるアルバムだと思います。
おそらく、キーボード・プレイヤーのEric Bonnardelがバンドの要で、続いてギタリストのCyril Achardがサブといったところでしょうか。
収録ナンバーも殆どこの2人で作られており、ソングライターとしてもそこそこだと思いますね。
収録ナンバーは、
01 Un Nouveau Monde
02 Le Xi Commandement
03 L'Enfant Des Pluies
04 Sizygie...
05 Mosaique
06 Celebration
07 White Moon Dreamer
08 Rages
の8曲となっております。
全曲、キーボードとギターのプレイがいかしており、テクニックも確かです。
もちろん、ベースやドラムスの腕も確か
そうですね、Rushっぽい部分もあり、Yes的なところもあります。
とにかく、バックのプレイは素晴らしいですね。
ヴォーカルのMaikoは声は良いですが、音程にイマイチ不安なところも?
01は出だしのキーボードとこれに絡むギターの音がいかしたメロディアスで盛り上がりのあるプログレ・ナンバーで、出来はかなり良いです。
03は8分弱の大曲で、弾き捲っているギターがカッコ良いミディアムテンポのナンバーですが、バックのプレイはRushしております。
タイトル・ナンバーの05はバックのピアノがいかしたメロディアスなナンバーで、この曲の出来もかなり良いです。
07は英詩によるメロディアスなナンバーです。
08は10分弱の大曲で、キーボード、ギター、ドラムス、ベースが一体となったプログレハードしたナンバーで、圧巻という言葉がピッタリのナンバーです。
内容的にも、180円ということはないでしょう。
これは儲け物でした。
2010-04-24
All Sports Band / All Sports Band (1981)

最近、国内のメロハー専門のネットショップ「Rock Avenue」から仕入れました。
バンド・メンバーは知らない名前ばかりですが、サポート・メンバーに、Carlos Vega (Ds,Perc)、Bobby Kimball、Jon Joyce、Jimmy Hass、Joe Esposito (B-Vo)の名前があります。
プロデューサーとバック・ミュージシャンの顔ぶれを見れば、サウンドも想像が出来るというものです。
そうです、メロディアスなハードポップ、産業ロックしたサウンドで、全くもって私の好みです。
「Rock Avenue」でのアルバム紹介文には、「アメリカ出身のKey.入り5人組産業ロック・バンドが'81年にリリースした唯一のアルバムのコレクターズ初CD化盤。ジャケ、バンド名ともにふざけていますが中身はかなりマジメで、JOURNEY、TOTO、SURVIVOR等からの影響がもろに分かるGreat産業メロディアスHRサウンドを聴かせてくれます。あのWRABITにも近いその音はほんとビックリするくらいクオリティが高いので、メロディック・ロック・マニア必聴の隠れた名作と言えるでしょう。日本人同様仕事が丁寧なドイツ人の手による一連のハイ・クオリティ・コレクターズCDシリーズからのリリースです。」とあり、オフィシャルでのCD化ではありません。
まさに隠れた名作と呼べるものだと思います。
1曲目の"Can't Give Up The Feeling"はキーボードとギターの音は、モロに80年代初頭の産業ロックしたもので、この時代の音が大好きな私には堪らないものです。
各プレイヤーのレベルも高く、サウンドは素晴らしいです。
2曲目の"Turn This Game Around"はポップさも加わり、ヒットポテンシャルの高いナンバーに仕上がっております。
3曲目の"Jet Set"はギターの音も若干ハードなタイトなナンバーとなっております。
4曲目の"Opposites Do Attract"はメロディアスでポップな産業ロック・ナンバーで、出来もかなり良くシングル向きのナンバーだと言えます。
5曲目の"I'm Your Superman"はタイトルに似合わないメロディアスなバラード・ナンバーです。
バックのピアノの音はかなりいけます。
6曲目の"Run Away"もあの当時の産業ロックした、とてもカッコ良いナンバーで、私はホントこんなナンバーに弱いんです。
7曲目の"Can't Change Destiny"はTOTO風のプログレハードしたナンバーで、こんなナンバーを聴くと、このAll Sports Bandの演奏力のレベルの高さが判ります。
キーボードも素晴らしいですし、ギター・ソロも最高です。
このナンバーは圧巻です。
8曲目の"Hit-N-Run"はカッコ良いギターのリフから始まるブギ調のご機嫌なナンバーです。
とてもポップに仕上がっております。
9曲目の"I'm Hurt"は、10ccにも通ずるヒネたポップ・ナンバーです。
とにかくバックのプレイはカッコ良いです。
ラストの10曲目"Lovestruck"もプログレハードしたバックのプレイがいかしたナンバーです。
ギター・ソロは圧巻です。
80年代の産業ロックやハードポップのファンは必聴の1枚でしょう!!
お勧めです。
2010-04-23
大沢誉志幸 / Frenzy (1984)

日本人アーティストのCDはあまり持っていませんが(それでも500枚ぐらいでしょうか)、大沢誉志幸は好きなシンガーの一人で、アルバムも大体揃っています。
大沢誉志幸の魅力は彼が作る曲はもちろんですが、彼の声を結構気に入っています。
ハスキーで、なんかとても魅力的な声をしていると思いませんか?
彼は、1983年に「大沢誉志幸」名義でシングル「彼女には判らない」、アルバム『まずいリズムでベルがなる』でソロデビューし、作詞家の銀色夏生とタッグを組み、「そして僕は途方に暮れる」「恋にjust can't wait」「ゴーゴーヘブン」などをヒットさせております。
また、大沢誉志幸は他のアーティストへの楽曲の提供でも有名で、
おまえにチェックイン(沢田研二)
晴れのちBLUE BOY(沢田研二)
1/2の神話(中森明菜)
ラ・ヴィアンローズ(吉川晃司
ガラス越しに消えた夏(鈴木雅之)
こっちをお向きよソフィア(山下久美子)
などのヒット・ナンバーを生んでおります。
彼の初期3作品、「まずいリズムでベルが鳴る(1983年)」、「SCOOP(1984年)」、「CONFUSION(1984年)」は、今じゃ既に廃盤となっていて、それぞれが中古でもかなりの価格が付いております。
本日紹介する「Frenzy」はこの3作品からピックアップされたベスト・アルバムで、この当時のアルバムとしては、今でも唯一流通しているCDです。
収録ナンバーは、
01 彼女には判らない(Why Don't You Know) ?「まずいリズムでベルが鳴る(1983年)」
02 Jokeでシェイク ?「まずいリズムでベルが鳴る(1983年)」
03 スロウダンス ?「SCOOP(1984年)」
04 宵闇にまかせて(Kiss & Kiss) ?「まずいリズムでベルが鳴る(1983年)」
05 Scoop ?「SCOOP(1984年)」
06 CONFUSION ?「CONFUSION(1984年)」
07 その気××× ?「CONFUSION(1984年)」
08 CAB DRIVER ?「SCOOP(1984年)」
09 まずいリズムでベルが鳴る ?「まずいリズムでベルが鳴る(1983年)」
10 そして僕は途方に暮れる ?「CONFUSION(1984年)」
の10曲となっております。
大沢誉志幸については、初期3作の出来が素晴らしいと私は思っております(それ以降の作品は悪くは有りませんが、旬といえば、やはりこの時期でしょう。
01から10まで彼の代表曲が収録されておりますが、この10曲じゃ足りないでしょう。
「まずいリズムでベルが鳴る(1983年)」から「e-Escape」、「サディスティック・カフェ」、「ベッドからラヴ・コール」を、「SCOOP(1984年)」から「午前2時を過ぎたら」、「ハートブレイク・ノイローゼ」を、「CONFUSION(1984年)」からは「雨のタップダンス」、「ブロークン・ハート」といったナンバーを収録しても良かったのでは、と思っております。
特に、「ベッドからラヴ・コール」、「午前2時を過ぎたら」、「ハートブレイク・ノイローゼ」、「雨のタップダンス」は是非とも。
本作に収められている10曲のナンバーはどれも好きですが、中でもファンキーな01、ポップな02、メロディアスなバラードの03、04、08資生堂のサマーキャンペーンのテーマソングの07、そして大沢誉志幸の最大ヒット曲の10はかなり気に入っています。
やっぱり彼の初期3作は素晴らしいですね。
再CD化があっても良いと思いますが。
2010-04-22
Various Artists / Kadomatsu T's Songs From L.A. - The Pop Cover Collection (2004)

バラード・ナンバーのカヴァー・アルバムは、昨日書きましたとおり期待外れの感がありましたが、こちらのポップ・ナンバーのカヴァー集はかなり良いです。
こちらのアルバムの収録ナンバーとアーティストは、
01 Sea Line (Inst.)
02 君を二度とははなさない (Jason Scheff)
03 Never Touch Again (Mickey Thomas)
04 Take It Away (Tommy Funderburk)
05 City Nights (Will Champlin)
06 Secret Lover (Joseph Williams)
07 Take Me Far Away (Patrice Rushen)
08 After 5 Crash (Buzz Feiten)
09 Summer Babe (Pauline Wilson)
10 Can't You See (Mike Reno)
となっております。
先ず、歌っているヴォーカリストが良いですよね。
Will ChamplinはBill Champlinのご子息とか。
また、Buzz Feitenのヴォーカルなんか、なかなか聴けないと思いますね。
また、殆どのナンバーで、Michael Landauがギターを弾いております。
01はBrett Raymondのキーボードがいかしたフュージョン・インストのナンバーです。
02はTom KeanのアレンジによるJason Scheffがヴォーカルを執ったナンバーで、これはオリジナルにも決して負けておりません。
ホーン・セクションがいかした良く出来たAORナンバーです。
03はBrett RaymondのアレンジによるMickey Thomasがヴォーカルを執ったナンバーです。
バラード集でのアレンジは、ちょっとばかり「?」という感じでしたが、このナンバーのアレンジは良いです。
ファンキーなホーン・セクションをバックに歌うMickey Thomasのヴォーカルはさすがといった感じです。
Michael Landauのギター・ソロもカッコ良いですし。
04はTommy Funderburkのヴォーカルによるナンバーで、これもカッコ良く仕上がっております。
Tommy Funderburkのヴォーカルは何時聴いても良いですね。
Tim Pierceのギターもかなり良いです。
05はMichael Landauのカッコ良いギターから入るナンバーで、感じとしてはパワー・バラードに仕上がっております。
Will Champlinのヴォーカルは父親よりも聴き易く、かなり上手いです。
Bret Raymondのアレンジですが、これは「当たり」です。
06はJoseph Williamsのヴォーカルによるナンバーで、Tom KeanとRoy Cookによるアレンジがいかしたカッコ良いAORナンバーに仕上がっております。
Joseph Williamsもやっぱり歌は上手いですね。
07はPatrice Rushenがヴォーカルとアレンジを担当したナンバーですが、洒落たディスコティークした感じに仕上がっており、これも結構いけると思いますね。
08はアレンジはTom KeanとRoy Cookで、Buzz Feitenがヴォーカルとギターを担当しております。
私は、Buzz Feitenのヴォーカルは、おそらくこれが初めて聴いた気がすのですが、これが結構聴けます、というよりそこそこ上手いのでは?
もちろんギターは最高です。
曲の出来も良いです。
09はPauline Wilsonがヴォーカルを執ったナンバーで、メロディアスなバラード・ナンバーに仕上がっており、オリジナルと同じくらい良く出来たナンバーでは?
Pauline Wilsonの声がこのナンバーにピッタリです。
Tim Pierceのカッティングを含めギター・プレイがとてもいかしてます。
10はMike Renoがヴォーカルを担当したミディアム・テンポのポップロックしたナンバーです。
Mike Renoも歌は上手いです。
昨日のバラードのカヴァー集に比べると、雲泥の差があるのように思いますね。
冒頭にも書きましたが、こちらのポップ・ナンバーのカヴァー集の出来は、かなり良いです。
お勧めの1枚ですね。
2010-04-21
Various Artists / Kadomatsu T's Songs From L.A. - The Ballad Covers Collection (2004)

この他に同じくポップ・ナンバーを集めたカヴァー集も出されております。
これらのCDが出されるというアナウンスを見て、アルバムが発表された2004年に直ぐに購入しました。
当時、アルバムの1曲目に、角松のナンバーで最も好きな"Still I'm In Love With You"をGino Vannelliがカヴァーしているのを裏ジャケット見つけ、めちゃくちゃ期待しましたが、これがまるっきりの期待外れで、この1曲でアルバムを聴くのを止めたことを覚えております。
ですから、このアルバムを聴くのは今回が2回目となります。
でも2曲目以降は、今回が初めてということですが。
このアルバムには、
01 Still I'm In Love With You (Gino Vannelli)
02 Midnight Girl (Michael North)
03 You're My Only Shinin' Star (Jessica Sheely)
04 Desire (Richard Page)
05 August Rain ? It's Our Pure Hearts (Lee Herman)
06 Distance (Jason Scheff)
07 It's Hard To Say Good-Bye (Henry Kapono & Elizabeth Worfgramm Atuaia)
08 Mermaid Princess (Presley Tucker)
09 Let Me Say... (Brett Raymond)
10 Remp In (Tommy Funderburg)
が収録されております。
01を聴いた時に思ったことは、はっきり言ってアレンジがひどいですね。
Gino Vannelliらしくないですね。
アコースティカルでスロウにすれば良いというものでは無いと思いますね。
Gino Vannelliのヴォーカルの上手いのは判りますが、オリジナルの良さが全く伝わってきません。
でも、こう思うのは、あまりにもオリジナルに入れ込んでいるせいかなぁ?
02なんか聴くと別に悪くはないですし、結構良く出来たAORナンバーに仕上がっているし。
そういえば、角松も80年代ぐらいでしょうか、かなり聴き込んだのは。
でも、その後もアルバムは買い続けていますが、殆ど聴いていないかも。
03なんかもオリジナルがあまり記憶に無いせいか、殆ど違和感がないですね。
Jay Graydonのギター・ソロがとてもカッコ良いですね、これは。
04はRichard Pageのヴォーカルが最高のメロディアスなバラード・ナンバーで、これは言うこと無しですね。
05も01ほどではありませんが、アレンジがイマイチという感じを受けます。
オリジナルを聴いていなければ、まあ、こんなものかな?とも思いますが。
06はJason Scheffがヴォーカルを執っているナンバーですが、David Fosterがやりそうなアレンジで、まさにAORしております。
これは、かなりいけてます。
07も角松敏生と国分友里恵のデュエットによるオリジナルは大好きなナンバーです。
Elizabeth Worfgramm Atuaiaのヴォーカルはとても良いのですが、Henry Kaponoのヴォーカルはどうもこの曲に合っていないような感じも。
08もアレンジがちょっといただけない感じがします。
この曲も、オリジナルの良さがあまり伝わってきませんね。
09のヴォーカルはBrett Raymondで、アレンジも担当しておりますが、これもイマイチという感じでしょうか。
10もTommy Funderburkのヴォーカルは良いんですが、Brett Raymondのアレンジがつまらないですね。
Brett Raymondは3曲ほどアレンジを担当しておりますが、オリジナル・ナンバーを理解しているのかなぁ。
山下達郎のこういった海外アーティストによるカヴァー・アルバムも何枚か出ておりますが、はっきり言って山下達郎物の方が良いですね。
この角松盤は、良いアレンジのナンバーもありますが、どちらかというと期待外れだったようです。
私は出て直ぐに新品を買いましたが、Amazonマーケットプレイスでは新品が776円で売ってます。
失敗したなぁ。今買えば良かった。
2010-04-20
LaFee / Shut Up (2009)

主人公のLaFeeは15歳の2006年に"Scabies"というナンバーで本国ドイツでデビューし、1stアルバム"LaFee"はドイツのチャートの1位を記録したとか。
2007年には、2ndアルバム"Jetzt Erst Recht"を発表し、本日紹介の"Shut Up"は1st、2ndに収めれていたナンバーをピックアップし歌詞を英語に替えて発表された日本国内編集盤で日本デビュー・アルバムです。
タイプ的には、EvanescenceやFireflightなどのゴス・ロックで、曲によっては扇情的ですし、メロディアスなナンバーも数多く収められております。
特筆すべきは彼女のヴォーカルですね。
ハイティーンながら、かなり歌は上手いです。
1曲目の"Midnight Strikes"は出だしのギターのリフが結構ハードでカッコ良く、本編に入るとこれがとてもメロディアスなナンバーで、ゴシックを感じさせてくれています。
このナンバーはかなり良い仕上がりを見せております。
2曲目の"Shut Up"はシングル・カットされたナンバーで、バックの音は結構ハードですが、メロディアスなポップなナンバーです。
シングル・カットされたのも頷けますが、出来としては1曲目の方が良いと私は思います。
3曲目の"Now's The Time"も出だしのギターのリフがカッコ良いゴシック・ナンバーです。
バックのピアノの音がとても効果的で、これぞゴシックといった感じのメロディアスなナンバーです。
4曲目の"On The First Night"はバックのピアノが美しいメロディアスなバラード・ナンバーです。
メランコリックでダークなナンバーで、このナンバーもゴシックを感じさせてくれています。
お勧めです。
5曲目の"Come On"もギターのリフがカッコ良いナンバーですが、サビの部分は良いのですが、全体的にはメロディアス度はイマイチといった感じか。
6曲目の"Set Me Free"は、再びバックのピアノが美しいパワー・バラードしたメロディアスなゴシックです。
バックにスクリームしたラップを入れるところなんかは、Evanescenceをかなり意識しているのでは?
このナンバーの出来もかなり良いです。
7曲目の"Tell Me Why"もピアノの音が美しいメロディアスなゴシックのバラード・ナンバーです。
Lafeeのヴォーカルもとてもいかしてます。
8曲目の"Little Princess"はヘヴィなギターのリフから始まるナンバーですが、これも1曲目同様、本編に入ると結構メロディアスなゴシックしたナンバーで、かなりお勧めです。
9曲目の"Scabies"は彼女の1stシングルのナンバーで、メランコリックでダークなゴシックですが、仕上がりはとてもポップな感じです。
10曲目の"What's Wrong With Me"もゴシックを感じさせますが、仕上がりはポップです。
11曲目の"Lonely Tears"もメランコリックでダークなゴシック・ナンバーで、このナンバーもEvanescenceを感じさせてくれています。
かなりいかしてます。
ラストの12曲目"Hot"もメランコリックでダークなゴシック・ナンバーです。
このLaFee、かなり良いです。
私は大好きです。
ゴシック・ファンは聴いてみるべきでしょうね。
2010-04-19
Tamara Champlin / You Won't Get To Heaven Alive (1991)

この"You Won't Get To Heaven Alive"は1991年にTurnip The Music Groupから発表された彼女の唯一のアルバム(おそらく)で、私が所有しているのは1995年にLong Island Recordsからリ・イッシューされたもので、ジャケット・デザインが変更されております。
Tamara ChamplinはBill Champlinと一緒に数多くのミュージシャンのレコーディングにバッキング・ヴォーカルとして参加しておりますし、彼女自身が日本映画のサントラに参加したり、ライヴ・ステージでBill ChamplinやJay Graydon Bandのメンバーとして日本にも来ております。
参加ミュージシャンは、
Guitars: Kevin Dukes, Paul Warren, Cal Curtis, Ryan Roxie, Bruce Gaitsch, Randy Cobb, Jimmy Haan, Rick Sailon, Thom Gimbel
Drums: Pat Mastellato, Joey Cortez, Ron Wikso, Tris Imboden, Andy Kravitz, Steve Klong
Bass: Terry Wilson, Randy Cantor, Jonathan Clarke
Keyboard: Danny Timms, Randy Cantor, Scott Plunkett, Nicky Hopkins,Bill Champlin, John Thomas, Dennis Matkoskey
Background Vocals: Carmen Twillie, Teresa James, Michael Caruso,
Strings: Greg Mathieson
で、プロデュースは、Michael Hutchinsonと彼女自身が担当しております。
これらのミュージシャン達の顔ぶれを見るとAORな内容を想像されると思いますが、Adlut Oriented Rockには違いありませんが、結構ロックしておりますし、彼女のヴォーカルもかなり力強いものとなっております。
収録ナンバーは、
01 Backstreets Of Paradise
02 You Won't Get To Heaven Alive
03 Chasin' The Moon
04 Rock And Roll Tragedy
05 Purple Black And Blond
06 Stone Cold
07 Only Love
07 Crawl
09 Meet My Maker
10 Tragic Black
11 St. Anne's Wheel
12 Roll The Bones
となっております。
01はとてもファンキーなナンバーで、バックのホーンがカッコ良いですし、Kevin Dukesのギター・ソロもかなり良いです。
02はミディアム・テンポながら多分にロックしたナンバーで、バックのドラムスがとても良いです。
03はTamaraとKevin Dukesのペンによるメロディアスなバラード・ナンバーで、アルバムの一押しですね。これは完全にAORしております。
04はNicky Hopkinsのロックンロール・ピアノとKevin Dukesのスライド・ギターがカッコ良いノリの良いナンバーです。Nicky Hopkinsのロックンロール・ピアノって、ホント、最高ですよね。
05はメロディアスなバラード・ナンバーで、これもAORしております。
06はBruce Gaitschの伸びのあるギターのトーンがいかしたメロディアスなナンバーです。
07はアコースティカルでメロディアスなバラード・ナンバーです。
08はJeff ParisとTamaraの共作のナンバーで、バックの音作りもかなりハードです。Female Rock好きには堪らないナンバーかも。
09はメロディアスなハードポップした、結構いかしたナンバーです。
10はNicky HopkinsのピアノとGreg MathiesonのストリングスがいかしたメロディアスなAORナンバーです。
11,12もバックの音は結構ハードロックした感じで、Tamaraのヴォーカルもパワフルです。
もちろんAORナンバーも収録されておりますが、結構パワフルなアルバムですので、女性ロッカーが好きな方にもお勧めです。
2010-04-18
Sedona / Golden Valley (1995)

既に何枚かアルバムを出しているようですが、私が知ったのは、今回のCD化によってでした。
これが、最高にいかしたアルバムで、80年代のウエストコースト・ハードポップ、AORした内容の、まさに私が大好きな音で大変気に入ってしまいました。
アルバムは、キラキラ・キーボードのメロディアスなハードポップ・ナンバー"Magic Dream"から始まります。
もうこの1曲目からノックアウトされてしまいます。
ヴォーカルもとても聴き易い声ですし、バックの伸びやかなトーンのギターも最高です。
とにかくメロディがいかしてます。
2曲目の"Surfing State Of Mind"も80年代前半の産業ロックしたご機嫌なナンバーです。
とてもポップに仕上がっております。
3曲目のタイトル・ナンバー"Golden Valley"は、スティール・ギターがフィーチャーされたとてもメロディアスなウエスト・コーストしたナンバーです。
POCOやEaglesなどが好きな方にお勧めのナンバーです。
4曲目の"California Ballad"はコーラス・ワークも素晴らしい、タイトルどおりのウエスト・コースト・ロックしたメロディアスなナンバーです。
AORファンも納得の1曲ですね。
5曲目の"Sweet Wave Of Sunset"は、美しいキーボードから入るメロディアスでスケール感のあるバラード・ナンバーですが、これなんかは、モロにAORしております。
とても素晴らしいナンバーです。
6曲目の"Lagnna"はインスト・ナンバーですが、FusionというよりNew Ageっぽい曲ですね。
ベースとギターのソロがとても心地良いです。
7曲目の"Rock Board"は、このアルバムの中で、音的には最もハードなナンバーです。
ギター・オリエンティドのタイトなナンバーで、とてもカッコ良いです。
8曲目の"Southern California Dream Space"はゆったりとした感じのナンバーで、それこそ「南カリフォルニアの夢のような空間」を連想させてくれるようなナンバーです。
9曲目の"You Choose Fanatic"はキーボードとギターがいかしたメロディアスな産業ロックのパワー・バラードのナンバーです。
10曲目の"The Story"もコーラスがいかしたウエスト・コーストしたハードポップのナンバーです。
このバンドの魅力は、楽曲の良さやバックのプレイはもちろんですが、随所にみられるコーラス・ワークも然りですね。
11曲目の"Tessalia"はミディアム・スロウのメロディアスなナンバーです。
バックのプレイがとてもいかしてます。
ラストの12曲目"Sedona"はバンド名をタイトルにしたインスト・ナンバーで、ゆったりとした感じの曲です。
プレイもアレンジもとてもいかしてます。
全体を聴いた感じでは、とてもフランスのバンドとは思えないですね。
フランスといえば、Frederic SlamaのプロジェクトAORがおりますが、このSEDONAはAOR以上にAORしております。
AORファン、産業ロックファンにお勧めの1枚です。
2010-04-17
Various Artists / Arthur (1981)

映画が嫌いになった訳ではもちろんなく、現在では、専らDVDで観ることが多くなってきただけですが。
基本的にレンタルは嫌いで、CDのレンタルは殆どしたことが有りませんし、DVDも年に数回といったところでしょうか。
最近は、専ら、DVDの中古(レンタル専用品がGEOでは1枚580円で売っております)を購入して、ゆっくりと家の中で鑑賞しております。
中古DVDも既に100枚ほどになっております。
でも、私が見るのは殆どがアクション物かミステリー物あるいはコメディー物などで、一度見たら、二度見ることはあまりありませんので、本当はレンタルでも良いのですが、どういう訳かレンタルって好きになれないんです。
音楽と映画って違いますよね。
音楽は何度でも聴けるけで、映画は何度も見るということがありませんが、これって、私だけのことでしょうか?
良い映画は何度でも観れると言われますが、そういう意味では、私は良い映画を見ていないのでしょうか。
本日紹介するアルバムは、1981年に封切られた映画「ミスター・アーサー」のサントラです。
このアルバムに収められているChristopher Crossによる"Arthur's Theme - Best That Can Do"が、全米チャートのトップに輝きミリオン・セラーを記録し、さらにアカデミー賞の主題歌賞を受賞したことは有名な話です。
1979年に1stアルバム"Christopher Cross"が発表され、このアルバムとシングル"Sailing"は、1980年のグラミー賞の5部門を独占し、ビルボード(Billboard)誌で1980年8月30日に週間ランキング第1位を獲得し、さらにアルバムは、1980年ビルボード誌年間ランキングで第38位を記録しております。
その翌年に、この"Arthur's Theme - Best That Can Do"が発表され、このナンバーで、アカデミー歌曲賞をバート・バカラック、キャロル・ベイヤー・セイガー、ピーター・アレンとともに受賞し、ビルボード(Billboard)誌で1981年10月17日に週間ランキング第1位を獲得しました。
このアルバムには、
01 Arthur's Theme - Best That Can Do (Christopher Cross)
02 Fool Me Again (Nicolette Larson)
03 Poor Rich Boy (Ambrosia)
04 It's Only Love (Stephen Bishop)
05 Touch (Burt Bacharch)
06 It's Only Love (Burt Bacharach)
07 Money (Burt Bacharach)
08 Moving Pictures (Burt Bacharach)
09 Arthur's Theme - Best That Can Do (Burt Bacharach)
の9曲が収められております。
全てのナンバーで、Burt Bacharachが曲を、Carole Bayer Sagerが詩を書いておりますが、02、03、04は映画には実際に使われていなく、映画用に作ったメロディーに詩を付けたナンバーだそうです。
収録されているアーティストに目を向けると、Christopher Cross以外に、Nicolette Larson、Ambrosia、Stephen BishopといったAORファンに人気の高いミュージシャンがヴォーカルを執っておりますし、参加ミュージシャンは、Jeff Porcaro (Ds)、David Hungate (B)、Michael Omartian (Keys)、Steve Lukather (G)、Andrew Gold (G)、Jim Horn (Sax)、Lee Ritenour (G)、Richard Page & Steve George (Backing Vo)などとなっておりますので、1981年に発表されたことも考えますと、このアルバムは、当時、AORファンからかなりの支持を得たアルバムでした。
01は別格として、02はメロディアスなバラード・ナンバーですし、Stephen Bishopの04の出来がとても素晴らしいです。
05以降のインスト物も前出のミュージシャン達によるプレイがとてもいかしたFusion風のナンバーで、単独で聴いても
飽きません。
2010-04-16
Poco / Legend (1978)

POCOは、1968年にBuffalo Springfieldが解散し、バンド・メンバーのRichie Furay - guitars, vocalsとJim Messina - guitars, bass, vocalsと後にEaglesに参加するRandy Meisner - bass, vocals、さらにスティール・ギターの名手Rusty Young - pedal steel guitar, banjo, Dobro, guitar, mandolin, vocals、George Grantham - drums, vocalsの5人で結成されたバンドです。
しかしながら、Randy MeisnerはEaglesに加入するため、1969年に発表された1stアルバム"Pickin' Up the Pieces"だけの参加となり、その後任としてTimothy B. Schmitが加入することとなりますが、Timothy B. Schmitも後にEaglesのメンバーとなります。
さらに、Jim Messinaも1970年の2ndアルバム"Poco"までで、バンド脱退後にLoggins & Messinaを結成することとなります。
後任として、Paul Cottonが加入し、その後、彼がこのPOCOの屋台骨として活躍することとなります。
オリジナル・メンバーだった、Richie Furayも1973年にバンドを離れソロ活動を展開していくこととなります。
しかしながら、1989年に発表された"Legacy"では、再びこの3人がバンドに戻りましたが、このアルバムをもってバンドは解散することとなります。
2002年には、Paul Cotton、Rusty Young、George Granthamの3人にCraig Fuller等を加え、再結成アルバム"Running Horse"を発表しますが、もう既に当時の勢いは無く、アルバムもチャートインすることはありませんでした。
この"Legend"は冒頭にも書きましたとおりPOCO最大のヒット・アルバムで、アルバム・チャートで全米14位を記録しており、シングル・カットされた"Crazy Love"は全米チャート17位、ACチャートでは1位を記録しており、さらにもう1曲""Heart of the Night""が全米20位、ACチャートの5位にランクインするヒットとなっております。
実は私、食わず嫌いというか聴かず嫌いというか、POCOのアルバムって殆ど聴いていないんです。
Pedal steel guitar, Banjo, Dobroといった楽器のラインナップを見ると、どうも食指が動かないようなんです。
確か最初にPOCOの初期のアルバムを聴いた時に、これは好みじゃないな、とそれ以降は全く聴いておりませんでした。
で、この"Legend"を最近ブック・オフで500円で売っていたのを見かけて購入したわけですが、これが聴いてみると、もう完全にAORしたウエストコースト・ロックで、「っえ!? POCOってこんなサウンドのバンドなの?」というのが正直な感想でした。
まあ、おそらく、このアルバムがそういった感じで、初期のアルバムは、やっぱりカントリー臭いんだろうと思いますが。
この"Legend"はかなり良いAORアルバムだと思いますね。
1曲目の"Boomerang"は曲の出だしがとてもカッコ良いポップロックしたブギ調のナンバーです。
Paul Cottonのギターがとてもカッコ良いです。
2曲目の"Spellbound"はRusty Youngのペンによるメロディアスなバラード・ナンバーで、EaglesのというよりTimothy B. Schmitの"I Can't Tell You Why"を彷彿するナンバーに仕上がっており、とてもお勧めの1曲です。
3曲目の"Barbados"もメロディアスなAOR然としたナンバーです。
このアルバムに収められているナンバーは、何れもPaul CottonかRusty Youngによって書かれておりますが、この2人、ソングライターとしてもかなりのものだと思いますね。
4曲目の"Little Darlin'"はライト&メロウなカラっとしたウエスト・コーストもモロに感じさせてくれるナンバーで、ご機嫌な1曲です。
5曲目の"Love Comes Love Goes"もメロディアスなAORナンバーに仕上がっております。
途中のサックス・ソロとギター・ソロはかなりいけてます。
6曲目の"Herat Of The Night"なんかもEaglesを連想させるウエスト・コーストの香りがいっぱいのメロディアスなナンバーとなっております。
ヒットしたのも頷けるナンバーですね。
7曲目の"Crazy Love"は彼らの最大のヒット曲です。
アコースティカルでメロディアスなナンバーで、CSN&Y風のバラードです。
8曲目の"The Last Goodbye"はEaglesの"Sad Cafe"や"Last Resort"辺りを連想させるメロディアスなバラード・ナンバーで、最高にいかしてます。
出来としては7曲目や6曲目以上だと思います。
ラストの9曲目"Legend"はとてもカッコ良い、ギター・オリエンティドな少しハード目のウエスト・コースト・ロックしたナンバーで、かなりいかしてます。
POCOの他のアルバムはあまり聴いたことが無いので判りませんが、この"Legend"は売れただけあって最高にいかしてます。
AORファンも納得の1枚ですね。
こんな内容のアルバムだと知っていれば、もっと早く聴けば良かったと思いますが、まあ、500円で手に入れることが出来たことを良しとしますか。
2010-04-15
Lime / Caroline (1991)

バンドといっても、Denis and Denyse LePageのご夫婦がヴォーカルを執るユニットで、"Your Love"、"You're My Magician"の2曲がが1981年にUS Dance Chartで1位を記録しました。
彼らは、"Your Love" (1981)、"Lime II" (1982)、"Lime III" (1983)、"Sensual Sensation" (1984)、"Lime ? The Greatest Hits" (1985)、"Unexpected Lovers" (1985)、"Take The Love" (1986)、"A Brand New Day" (1989)、"Caroline" (1991)、"Stillness Of The Night" (1998)、"Love Fury" (2002)といったアルバムを発表しており、シングルについては、12インチも含めかなりの枚数を発表しております。
本日紹介する"Caroline"は1991年の作品です。
私が彼らに興味を持ったのは、彼らのサウンドではなく、アルバム・ジャケットでした。
ご覧のとおりシュールな感じのデザインで、ほかのアルバムでも何枚か同じアーティスト(誰だか判りませんが)により描かれております。
オシャレとはちょっと違いますが、何かとても雰囲気があるんです。
CD(レコード)のジャケットって、そのアルバムのとても重要な要素の一つだと思っております。
良く「ジャケ買い」という言葉が使われますが、これって、結構当たっていて、ほぼ内容と合致するものが多いと私は思います。
特に、知らないアーティストのアルバムを購入する時は、AORはAORの雰囲気がありますし、HR/HM系のアルバムを買う時もそうですし、特にゴシック系のアルバムを買うときは、もう殆どがジャケ買いです(もちろん、たまに失敗もしますが)。
あとは、芸術性とか単にデザインが好きだとかの理由でアルバムを買うことも多いですね。
このLimeは殆どがそんなことが理由かも知れません。
名盤かと言うと、決してそうではありません。
ノリの良いシンセサイザーをメインとしたディスコ・ミュージックですので、ほぼドライブのお供ですが。
収録ナンバーは、
01 Caroline
02 Take My Heart Away
03 True (Surrendered Love)
04 Hot Dancer
05 Together Love
06 Precious Love
07 Web Of Desire
08 Never Say Never
09 Caroline (Club Mix)
10 Caroline (Radio Edit)
11 Caroline (Jack Mix)
となっております。
01はシングル・カットされたナンバーで、ノリの良いファンクしたナンバーです。09,10,11はそれのミックス違いです。
02はバックのシンセが結構メロディアスでポップに仕上がったディスコ・ナンバーです。
03はミディアムテンポのメロディアスなナンバーで、これは結構良い曲に仕上がっております。
04はタイトルよろしくホッとなディスコ・ナンバーです。
05はとてもメロディアスなナンバーで、このまんまでも十分魅力的なナンバーですが、バックの音を生の音に替えれば、AORになってしまうのでは?
06はライト・ファンクしたメロディアスでポップなナンバーで、この曲の出来もかなり良いと思います。
07はこのアルバムの中でもかなり良く出来たライト・ファンクしたナンバーで、シングル・カットすのであれば、01でなくこの07だと思います。
08はバックのシンセの音がとてもカッコ良いダンス・チューンで、これなんかも01より良く出来たナンバーだと思いますね。
このLimeの各アルバムですが、最近(ここ数年)リ・イッシューされたようで、本日紹介の"Caroline"にはボーナス・トラックが1曲追加されているようです。
2010-04-14
沢田研二 / ジュリー・スペシャル!?沢田研二 シングルA面コレクション (3 CD) (1986)

このバンドは、ジュリーこと沢田研二と加瀬邦彦率いるGS(グループ・サウンズ)The Wild Onesとのユニットで、今年結成され、『渚でシャララ』という新曲を発表しました。
バンド結成のきっかけは、沢田研二のソロ活動時代に加瀬邦彦が一連のアルバムをプロデュースしていたことからですが、既に60歳を超え、テレビで見るジュリーは、昔の面影もなくぶくぶく太った中年男になってしまっていましたが、声だけは出ておりましたね。
The Tigers時代は別として、沢田研二の絶頂期は渡辺プロ在籍時のポリドール・レコード時代の1984年までで、渡辺プロ独立後はヒット曲は何曲かはありましたが、1990年代以降はあまりテレビでも彼の姿を見ることもなくなっておりました。
本日紹介する「ジュリー・スペシャル!?沢田研二 シングルA面コレクション」はそんな絶頂期のポリドール・レコード時代のシングル・ナンバーを全44曲収録した3枚組のCDとして1986年に発表されたアルバムです。
2005年にポリドール在籍時代のアルバム21タイトルと3枚のベスト・アルバムのリマスター盤が相次いでリ・イッシューされましたが、それまでの間、ポリドール時代のアルバムはどのアルバムもレア化しており、この3枚組のアルバムもかなりの値段が付いておりました。
沢田研二のベスト・アルバムとして有名なのは、「Royal Straight Flush」、「Royal Straight Flush II」、「Royal Straight Flush III」がありますが、これら3枚は曲の重複があったり、全てのシングル・ヒットが収められていないということもあり、この「ジュリー・スペシャル!?沢田研二 シングルA面コレクション」は最強のベスト・アルバムだと思います。
また、「沢田研二 B面コレクション(CD3枚組)」というベスト・アルバムもあるようですが、これは、30周年記念32タイトルCD再発予約特典(非売品)として発表され、後にJULIE LABELからコンサート会場限定再発売されたそうです。
この「ジュリー・スペシャル!?沢田研二 シングルA面コレクション」に収録されているナンバーは、
Disc 1
01 君をのせて
02 許されない愛
03 あなただけでいい
04 死んでもいい
05 あなたへの愛
06 危険なふたり
07 胸いっぱいの哀しみ
08 魅せられた夜
09 恋は邪魔もの
10 追憶
11 愛の逃亡者
12 白い部屋
13 巴里にひとり
14 時の過ぎゆくままに
15 ウィンクでさよなら
Disc 2
01 コバルトの季節の中で
02 さよならをいう気もない
03 勝手にしやがれ
04 MEMORIES (メモリーズ)
05 憎みきれないろくでなし
06 サムライ
07 ダーリング
08 ヤマトより愛をこめて
09 LOVE (抱きしめたい)
10 カサブランカ・ダンディ
11 OH! ギャル
12 ロンリー・ウルフ
13 TOKIO
14 恋のバッド¥チューニング
Disc 3
01 酒場でDABADA
02 おまえがパラダイス
03 渚のラブレター
04 ス・ト・リ・ッ・パ・?
05 麗人
06 おまえにチェックイン
07 6番目のユ・ウ・ウ・ツ
08 背中まで45分
09 晴れのちBLUE BOY
10 きめてやる今夜
11 どん底
12 渡り鳥はぐれ鳥
13 AMAPOLA
14 灰とダイヤモンド
の全44曲となっております。
これらのナンバーを見ると、ジュリーこと沢田研二って、本当に人気があったんですね。
特に70年代のナンバーは、ここ日本だけじゃなくフランスやドイツ辺りでもアルバムが発表され、とりわけフランスでは結構な人気だったとか。
また、70年代のライヴでは、PYG(沢田研二と萩原健一の2枚看板の)の延長線上で井上尭之バンドがバックを務めていたことが有名です。
その後は、吉田建を中心とするExoticsがバックを務めることとなり、ジュリーのナンバーもロック志向へと傾くこととなります。
Exoticsは1983年にアルバムを1枚「Library」出しておりますが、これがとても良く出来たアルバムで、秘かにCD化を切望しているのですが。
全44曲さすがシングルA面のナンバーですので、どれもヒットポテンシャルの高いナンバーばかりですが、私は、Disc 2の中盤以降とDisc 3の前半に収録されているナンバーが好きですね。
Disc 2の07,09,10,11,12,13,14やDisc 3の01,02,03,04,05,06,07,08,09辺りはとても気に入っており、大沢誉志幸作曲のDisc 3の06,09や井上陽水の同08、さらに沢田研二自作の同03,04,05なんかはヴィジュアル期の代表的なナンバーとなっており、これぞ歌謡ロックという言葉が相応しいナンバーとなっております。
近年は、2008年年に60歳を記念して「人間60年・ジュリー祭り」を京セラドーム大阪と東京ドーム開催し、両日で5万4,000人を集め、約6時間半で80曲(途中休憩30分)の単独ライブや第21回ミュージック・ペンクラブ音楽賞で「沢田研二 還暦記念コンサート 人間60年 ジュリー祭り」がポピュラー部門のコンサート・パフォーマンス(日本人アーティスト)賞に選ばれ、また、2009年には「奇跡元年」と題した正月公演を行ったりしているようですし、さらに冒頭にも書きましたとおりJulie With The Wild Onesとしての活動など還暦を過ぎてもがんばっているようです。
2010-04-13
Anders Johansson / When I Become Me (2004)

内容は、ハード・ポップ風のAORで、美メロのオンパレードといったアルバムで、捨て曲無しの強力な1枚です。
ウエスト・コースト風の爽やかな曲から、シットリとしたバラード・ナンバーまで取り揃えております。
1曲目の"When I Become Me"はポップで覚えやすいメロディのヒットポテンシャルの高いナンバーです。
もうこの1曲目からやられてしまいます。
アルバム全体の出来を十分期待させてくれるナンバーです。
2曲目の"Stay With Me"は、これまたメロディアスでポップなナンバーに仕上がっております。
これもかなりお勧めです。
3曲目の"It's Not Just Me"はバックのピアノがいかしたメロディアスでしっとりとした感じのバラード・ナンバーです。
4曲目の"Wondering Why"はミディアム・テンポの美メロのAORナンバーです。
もう言うことが無いですね。
5曲目の"Meant To Fly"は哀愁度タップリのハードポップ風のメロディアスなナンバーです。
ヴォーカルも聴き易いですし、とにかくメロディがいかしてます。
6曲目の"Is He The One"は出だしのギターの音が素敵なメロディアスなパワーポップ風のナンバーで、この曲もかなりいかしてます。
7曲目の"Down The Line"はEagles辺りを連想させるウエスト・コースト風のメロディアスなバラード・ナンバーです。
とても魅力的なナンバーです。
8曲目の"Hold Me For A Moment"はアコースティカルでメロディアスなバラード・ナンバーで、このナンバーもウエスト・コーストの香りがするナンバーです。
9曲目の"Say You Will"なんかもウエスト・コースト風のメロディアスなAORナンバーで、Sweden出身のヴォーカリストのアルバムだと知らなかったら、おそらくアメリカ人アーティストのナンバーだと思うでしょうね。
10曲目の"I'm Outta Love Again"も哀愁度が高いメロディアスなハードポップしたナンバーです。
私は、こんな感じのナンバーには、ホント、弱いです。
好きです、この曲。
11曲目の"Missing You Crazy"はスケール感のある美メロのハードポップしたナンバーで、これなんかも申し分のない出来です。
12曲目の"Wouldn't Be Worth Living"はバックのギターとドラムスがカッコ良いメロディアスなハードポップしたナンバーです。
13曲目の"I Melt"はバックのピアノがいかしたパワー・バラードのナンバーですが、Anders Johanssonって、かなり歌が上手いです。
14曲目の"Snow In June"は先ずタイトルがいかしてますよね。
「6月の雪」、タイトルに違わないロマンティックなバラード・ナンバーです。
ラストの15曲目"Shine On"はアルバムのボーナス・トラックですが、これなんかもとてもメロディアスでポップに仕上がったナンバーです。
冒頭にも書きましたが、捨て曲無しの強力な1枚で、AORファンは必聴のアルバムでしょう。
2010-04-12
Shakatak / The Best Of Shakatak (1984)

私がShakatakを聴いていたのは、1984年の5thアルバム"Down on the Street"くらいまでで、それ以降はあまり興味を覚えず殆ど聴いておりませんでしたので、全く知りませんでした。
アルバムの枚数や既に30年バンド活動を行っているのですから、これは驚嘆に値しますね。
私が初めて彼らのサウンドを耳にしたのは、1982年の2ndアルバム"Night Birds"でした。
当時は、AORやFusionなどが席捲していた時期で、いわゆる美・G・MサウンドのShakatakは、そういった時代にマッチした音で、デビュー早々、一躍グローバルに認められる存在となりました。
とにかくオシャレなShakatakサウンドは、いわゆるクリスタル族にも当然受け、この日本でも一世を風靡することとなりますが、当時は、Shakatakのアルバムをカセット・テープにダビングして、カー・ステレオでガンガン流して、彼女を助手席に乗せクルージングしていらっしゃった方が多かったのでは。
AORにしてもFusionにしても、しょせんは音楽。
楽しみ方は人それぞれですので、彼または彼女とのクリスタルな時間を過ごす道具であっても構わないわけで、AORやFusionをオシャレな音楽といって何が悪いのでしょうか。
「AOR=クリスタルな音楽」、結構なことだと思いますね。
特に、日本では、Shakataの音楽は、良く「美・G・M」と揶揄されて言われることが多いですが、でも、これって、Shakatakサウンドを上手く表現した言葉だと思いますね。
Shakatakは特に日本では人気が高いバンドで、テレビドラマ『男女7人夏物語』、『男女7人秋物語』のBGMにも使用されたり、1987年・1988年・1989年と3年連続で、日本ゴールドディスク大賞のインストゥルメンタル部門アルバム賞にも輝いており、また、日本でのライヴも数えきれないぐらいこなしております。
この日本では、特に初期の路線を圧倒的に支持されているようで、日本のファンの嗜好に合わせた日本国内限定発売盤などがリリースされております。
本日紹介する"The Best Of Shakatak"は1984年に発表されたアルバムで、確か日本国内オンリーのアルバムだったと思いますが、日本で圧倒的に支持されている初期Shakatakのナンバーを収めたベスト・アルバムです。
収録ナンバーは、
01 Night Birds
02 Easier Said Than Done
03 Lonely Afternoon
04 Stranger
05 Lose Myself
06 Streetwalkin'
07 Invitations
08 Dark Is The Night
09 Don't Say That Again
10 Summer Sky
11 Out Of This World
12 Down On The Street
となっております。
Shakatakサウンドの魅力は、Bill SharpeのキーボードとJill Sawardのヴォーカルでしょうが、特に初期サウンドでは、Nigel Wrightのプロデュースも忘れることは出来ないと思いますね。
どのナンバーも魅力的なナンバーですが、さすが、01、02、07、12などのヒット曲の出来は素晴らしいです。
03はJill Sawardのヴォーカルがいかしたメロディアスなバラード・ナンバーです。
Joe Sampleばりのピアノがいかした04もかなりいかしてます。
このShakatakがLevel 42と同じくBritish Jazz Funk Bandとして語られるのは、05のようなナンバーなんかも演っているからだと思いますが、このナンバーは、Mark Kingばりのベースの音が最高のナンバーです。
サックスの音がいかした06も素敵なナンバーです。
08は再びJill SawardのヴォーカルとBill Sharpeのピアノがいかしたファンキーなナンバーです。
さて、今日は、このCDをかけて車でも流してみますか。
2010-04-11
Broomfield / Broomfield (1987)

Al Broomfieldのセルフ・タイトルのアルバムで、発表は1987年。
Cruisin' Musicさんでのアルバム紹介では、
「ジャクソンズやデバージの様なファミリー・グループで、後にユージン・ワイルドやディー・ディー・ワイルドなどのソロ・アーティストも輩出したLA VOYAGEのメンバーだったアル・ブルームフィールドがリリースした初ソロ作で、ロッキー・ロビンスの『I BELIEVE IN LOVE』などを想わせるライトメロウ・スタイルのブラコンAORはこの年代にしては出色の仕上がり。B・コールドウェルの風シル調AOR<WHERE DO I GO FROM HERE>、F・ヘンダーソンというかA・マッケイ風アップチューン<SHE CAN'T GET SERIOUS>、R・ロビンス風というかウェストコーストAOR的バラード<READ MY LETTER>、G・ベンソン風味の<GOOD TIMES>などに、ボートラで次作に収録される<CERTAIN KINDS OF WEATHER>を加えた捨て曲ゼロ、極上のメロウ大王クラスの1枚。」
とあります。
私は、このBroomfieldのことは全く存じ上げず、Cruisin' Musicさんのところで初めて目にしました。
で、Cruisin' Musicさんのアルバム紹介文を見て購入を決めた訳ですが、アルバムを聴くと、紹介文のとおり、まさにLight & MellowのブラコンAORのサウンドで、一発で気に入ってしまいました。
1曲目の"Where Do I Go From Here"の出だしの音を聴いた瞬間、このアルバムの内容の良さが期待できる、そう感じました。
バックの音はメロディアスなLight & Mellowサウンドで、もう言うことがありません。
2曲目の"She Can't Get Serious"はライト・ファンクしたポップなナンバーで、バックのホーン・セクションがとてもカッコ良いナンバーです。
3曲目の"Read My Letter"はメロディアスなバラード・ナンバーで、バックの切なそうなサックスの音がいかしたAORナンバーに仕上がっております。
4曲目の"Good Times"はタイトルから連想されるとおりのファンキーでカッコ良いナンバーです。
バックのホーンも良いですが、ギターのカッティングがとてもいかしてます。
5曲目の"You Better Get Ready"もライト・ファンクのナンバーですが、バックのプレイがとてもカッコ良いですし、また、女性コーラスがかなりいかしてます。
6曲目の"Is It So Hard"もLight & MellowしたAORナンバーに仕上がっております。
7曲目の"Through All The Years"は再びメロディアスなバラード・ナンバーで、3曲目と同じくらい良く出来てます。
8曲目の"Don't Cover Up Your Feelings"は再びLight & Mellowしたメロディアスなナンバーで、Finis Henderson辺りを連想させてくれます。
9曲目の"Light Up The World"はメロディアスなナンバーで、まさにブラコンAORを絵に描いたようなようなバラードです。
ラストの10曲目"Certain Kinds Of Weather"もライト・ファンクのアーバンな香りいっぱいのナンバーです。
「捨て曲ゼロ、極上のメロウ大王クラスの1枚」だと私も思います。
ブラコンAORファンにはマストな1枚だと思いますね。
気になる方は、Cruisin' Musicさんへ。
2010-04-10
The Beatles / Please Please Me (1963)

委託販売用のものでしたが、リマスター盤が出たので1,000円以上の価格では売れないということで、この値段にしたそうです。
もちろん、私はリマスター前のアルバムもリマスター後のボックス・セット、リマスター後のモノラルのボックス・セット、さらにコレクターズCDなど100枚を超えるThe BeatlesのCDを所有しておりますが、リマスター前の未開封CD、それも"Please Please Me"を除く全アルバムが1枚500円という価格に食指が動かない訳はありません。
保存用に買ってしまいました。
また、"Please Please Me"は中古盤が390円で売っておりましたので、これも購入しました。
しかし、他のアルバムは未開封品で、保存用として購入したのに"Please Please Me"だけ開封された中古というのも、ねぇ。
ということで、"Please Please Me"のリマスター前の新品をAmazonで見ると、これが結構な値段でビックリ。
市内の中古ショップでは他のアルバムでしたが、1枚500円で手に入れることが出来たのに、2,064円、マーケットプレイスでも、1,556円という値段でした。
それでも、やはり未開封品で揃えたいというのがコレクター、Amazon USAを除くと、マーケットプレイスでこれが6.76USドル、送料が6.89USドル、合計で13.65USドルで、日本円にすると1,300円弱ということで、これも購入してしまいました。
さらに、390円で購入した"Please Please Me"は車用としたわけですが、すでに車用として、"Let It Be"、"Abbey Road"、"Yellow Submarine"、"The Beatles (White Album)"、"Magical Mystery Tour"、"Live at the BBC"、"1962-1966"、"1967-1970"、"1"といったアルバムを所有しており、この際、車用でも全てのアルバムを揃えたいということで、再度件の中古ショップへ、先ほど行って来ました。
そして、"With The Beatles"、"A Hard Day's Night"、"Help!"、"Revolver"、"Past Masters Vol.1"、"Past Masters Vol.2"をこれまた1枚500円で手に入れて来ました("Help!"と"Revolver"の2枚は新品未開封品)。
あとは、"Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band"、"Rubber Soul"、"Beatles for Sale"だけとなりました。
まあ、"Let It Be… Naked"や"Yellow Submarine Songtrack"、"Love"なんかが有っても良いかも。
そうそう、先ほど、e-Bayで20USドルで落とした"Yesterday And Today"の日本盤アナログレコードを完コピした紙ジャケCDが届きました。
このコレクターズCDは本当に良く出来ていてビックリものです。
"Beatles VI"や"Love Songs"なんかも出品されておりましたが、こちらは落とすことが出来ず残念でした。
既に何枚か所有しており、こちらも集めてみたいと思っております。
"Please Please Me"はThe Beatlesのデビュー・アルバムですが、確か日本では、"Meet The Beatles"がデビュー・アルバムだったと思います。
ただし、ジャケットはアメリカ盤のデザインを転用し、曲順も日本独自のものでした。
日本で"Please Please Me"として発表されたのは、「ステレオ! これがビートルズ Vol.1」として曲順を変更して1966年に発表されております。
私はThe Beatlesに関しては、"Revolver"以降の後期のアルバムが好きですが、もちろん、それ以前のアルバムが嫌いということでは全くありません。
初々しさを感じさせる"Please Please Me"も大好きです。
"I Saw Her Standing There"やデビューシングルの"Love Me Do"、John Lennonのシャウトしたヴォーカルがカッコ良い"Twist And Shout"、Paul McCartneyのヴォーカルが素晴らしい"P.S. I Love You"など最高にいかしたナンバーが入っておりますし。
ただ驚くのは、この"Please Please Me"と"Abbey Road"を聴いた時に、この2枚のアルバムって、本当に同じバンドのアルバムなのか?ということです。
1963年から1969年で6年間しか経過していないんです。
この6年間のThe Beatlesの歩みが、そのままロック・ミュージックの歩みになっていると言っても過言ではありません。
それだけ、The Beatlesがロック・ミュージックに与えた影響というのは大きいんですね。
2010-04-09
JaR / Scene 29 (2008)

このJaRの"Scene 29"が発表されたのは2008年ですが、私が手に入れたのは昨日です。
過去音源でのFosterとGraydonプロデュースもののアルバムは食指が動きますが、90年代以降のFosterものは、はっきり言って詰まんないアルバムばかりです。
一方のGraydonはプロデュースはあまりしていないようですが、自身のアルバムやAirplay For The Planetとしてのアルバムを発表しており、こちらは、プロデュースというより彼のギターを楽しませていただいております。
ということもあり、Steely Dan風のサウンドという巷の評価でしたし、アルバムに興味はありましたが、その内輸入盤が安くなったらと、ずっとスルー状態でした。
でも、輸入盤も一向に安くなる気配がありませんでしたので、つい最近他のアルバムと一緒に注文をしておりました。
AORファンの皆様はご存知の通り、JaRはJay GraydonとRandy Goodrumによるプロジェクトです。
本当に、曲によっては、モロ、Steely Danしているナンバーも入っておりますが、さすが、Randy GoodrumとJay Graydonのコラボということで、内容は完全にAORしております。
曲の出来も良いですが、Randy GoodrumのピアノとJay Graydonのギターはさすがです。
1曲目の"Cure Kit"はアコースティカルながら軽いタッチのナンバーです。
バックのプレイはさすがです。
2曲目の"Call Donovan"は、Steely Dan風のサウンド(特にピアノの音が)のカッコ良いAORナンバーに仕上がっております。
3曲目の"Esquire"はメロディアスでジャジーなナンバーで、真夜中に一人でお酒でも飲んでいるシチュエーションが似合いそうなナンバーです。
4曲目の"Make Somebody"はJay Graydonのギターのトーンがカッコ良いファンキーなナンバーです。
5曲目の"Your Heartbreak"は出だしギターは、あののJay Graydon節とでも言えるカッコ良いギターで、このまんまの感じで曲が続くのかなと思ったら(70年代後半80年代前半のあの雰囲気)、本編に入ると再びSteely Dan風のナンバーになってしまいました。
これにはちょっとばかりガッカリでした。
別に曲自体が悪いということは無いのですが。
6曲目の"Worlds Apart"は再びジャジーなナンバーですが、Jay Graydonのアコースティック・ギターが沁みます。
7曲目の"Scene 29"はジャジーなナンバーですが、結構ファンキーに仕上がっております。
8曲目の"GPS"はRandy Goodrumのピアノ・プレイがいかしたファンキーなタッチのナンバーです。
9曲目の"Crumble Down"もRandy Goodrumのピアノがいかしたナンバーです。
10曲目の"Glen's Hair"はバックのシンセの音に往年のAORサウンドを感じさせてくれているナンバーです。
Jay Graydonのギター・ソロはやっぱり良いですね。
これぐらいふんだんに他のナンバーにも入っていれば良いのですが。
ラストの11曲目"The Cabo Cad"もバックのプレイは最高です。
また、曲の中盤から結構盛り上がりのあるナンバーです。
後半のJay Graydonのギター・ソロは圧巻です。
紛れもなくこのアルバムはAORです。
2010-04-08
The Affair / Just Can't Get Enough (1995)

このジャケット、とても雰囲気があると思いませんか?
黒人男女2人組のブラコンという感じで、何曲かは、メロディアスなバラード・ナンバーが入っているに違いない、と購入した1枚です。
アーティスト名はThe Affair(Loveが付かないのが良いですね)、アルバム・タイトルは"Just Can't Get Enough"で、1995年にIsland Records傘下のFourth & Broadwayというレーベルから出されたアルバムです。
で、流れてきた音楽は、アシッド・ジャズ風というかライトファンクしたナンバーやメロディアスなバラード・ナンバーが収められているお洒落な極上のブラコンでした。
The AffairはHazel Fernandesという女性とSteve Carmichaelという男性のユニットで、リード・ヴォーカルを執るのはHazel Fernandesで、Steve Carmichaelはプロデュースと主にキーボードを担当しております。
1曲目の"If Only You Could Be Mine"はアシッド・ジャズ風のバックのプレイがとてもいかした洒落たナンバーです。
Hazel Fernandesのヴォーカルも上手いですし、艶があります。
2曲目の"Are You Ready"はファンキーなナンバーですが、曲もメロディアスですし、さりげない感じのストリングがとても効果的です。
このストリングスが入っていることで、本当に曲が生きている、そんなナンバーです。
3曲目の"Just Can't Get Enough"は艶やかなHazel Fernandesのヴォーカルがいかしたメロディアスなバラード・ナンバーです。
4曲目の"The Way We Are"はこのアルバムの一押しのナンバーです。
これぞブラコンといったライト・ファンクしたメロディアスなナンバーで、お洒落なナンバーです。
また、このナンバーでは、Hazel Fernandesがリードを取っておりますが、Steve Carmichaelのバッキング・ヴォーカルが素晴らしく、もう雰囲気は最高です。
5曲目の"This Man Of Mine"はメロディアスなバラード・ナンバーで、出来は3曲目以上です。
Hazel Fernandesのヴォーカルはもう最高です。
6曲目の"Something For Nothing"もメロディアスなバラード・ナンバーです。
バックの切なそうなサックス・ソロがとてもいかしてます。
7曲目の"Think It Over"は再びライトファンクしたご機嫌なブラコンです。
8曲目の"Take My Love"もライトファンクしたポップでメロディアスなナンバーで、これもかなりお勧めです。
9曲目の"I'm Standing Still"は、サックスやベース、ドラムスなどどの音をとっても最高で、それが一体となったメロディアスなバラード・ナンバーです。
これは聴きものです。
ラストの10曲目"Wherever You Are"もミディアム・スロウのメロディアスな極上のブラコンといった感じのナンバーです。
これが390円だったら安いです。
2010-04-07
Lisa Dominique / Gypsy Rider (1991)

以前からe-Bayのオークション・サイトで気になっていたアルバムで、何度か入札しましたが落とせなかった1枚。
ただ、このCD、イタリアのコレクターズCDの専門レーベルTime Warp Recordsからのプレスでしたので、25USドル以上だったら落札するつもりはありませんでしたが。
Time Warp RecordsからのコレクターズCDは、盤はCD-R(まあ、コレクターズCDですからこの辺は仕方がないのですが)で、ジャケットの作りがちょっとばかりヒドイので、本当に聴きたい音源以外はあまり手を出す気にはなれないですが。
で、国内のHR/HM専門のネットショップ「DISK HEAVEN」で同じものが1,950円で売っているの見つけて購入いたしました。
聴いてみると、これが最高にいかしたメロディアスなハードロック(といってもハードポップに近い)で、かなり気に入りました。
Lisa Dominiqueをネットで検索すると、彼女はこのアルバム以外に、1989年に1stアルバム"Rock'N'Roll Lady"と2003年に3rdアルバム"Sensation"を発表しているようですが、既に全てのアルバムが廃盤となっているようです。
本日紹介するジャケットをご覧になるとセクシーさも売り物にしているよう(他のアルバムもセクシーさを感じさせるものとなっております)ですが、ジャケットもさることながら中身の音もかなり良く出来てます(この2ndを聴いただけですが)。
このアルバムは、Lisa Dominiqueのほか、Marino : Guitar、Glen Burtnick : Guitar、Buddy Allen : Bass、David Prater : Drumsというメンバーで録音されております。
Glen BurtnickとかDavid Praterといった名前を見ると、結構そそるものがありますよね。
お勧めはタイトル・ナンバーの1曲目"Gypsy Rider"で、メロディアスでポップなヒット性抜群のナンバーです。
Lisa Dominiqueのヴォーカルもとてもいかしていて、歌はかなり上手いです。
また、バックのプレイは最高で、ギター・ソロはもう言うことありません。
2曲目の"You Can't Replace My Face"は、タイトルが先ず洒落てますよね。
「あなたは私の顔を置き換えることなんか出来ないのよ」って、ご機嫌なロックンロールに乗って歌うLisa Dominiqueは最高です。
このナンバーでも、ギター・ソロはとてもいかしてます。
3曲目の"Edge Of Love"は出だしのギター・プレイがいかしたメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
4曲目の"Back To Back"はバックの音が小気味よいロックンロール・タイプのナンバーで、これまたお勧めのナンバーです。
5曲目の"Child In Your Eyes"はバックのギターの音色がいかしたメロディアスなパワー・バラード風のナンバーです。
なかなか魅力的なナンバーです。
6曲目の"TKO"は再びご機嫌なロックンロール・ナンバーです。
とてもカッコ良く仕上がっております。
7曲目の"To Be A Woman"はPhil Spector風のウォール・オブ・サウンドしたメロディアスなナンバーで、これまた最高の仕上がりです。
お勧めの1曲です。
8曲目の"It Ain't Emotional"はバックのドラムスとギターがとてもカッコ良いノリの良いポップロックのナンバーです。
9曲目の"Flames In My Heart"は哀愁感タップリのメロディアスなナンバーです。
メロディ・マニアも納得の1曲で、超お勧めのナンバーです。
ラストの10曲目"Angels Don't Fall"もメロディアスなパワー・バラードのナンバーでスケール感があります。
これまた、お勧めのナンバーです。
この2ndしか聴いておりませんが、是非、他のアルバムも聴いてみたいです。
Wounded Bird Records辺りからリ・イッシューされないでしょうか?
2010-04-06
Vince Gill / These Days (4 CD) (2006)

でも、Vince GillのPure Prairie Leagueへの参加はバンドに大きな影響を及ぼしたものと私は思っております。
Pure Prairie Leagueは1972年に"Pure Prairie League"でレコード・デビューしたバンドですが、彼らのサウンドはカントリーを基本としたロックで、言葉は悪いですが、どこか泥臭さを感じさせるものでしたが、Vince Gillが加入した"Can't Hold Back"から活動を停止する1981年の"Something in the Night"までの3枚のアルバムは、時代の流れがあったということもあるでしょうが、サウンドが洗練され、この3枚は、ウエストコーストしたAORアルバムとなっております。
特に1980年の"Firin' Up"の出来は素晴らしく、私は彼らのベスト・アルバムだと思っております。
このことは、アルバム収録ナンバーの"Let Me Love You Tonight"が全米10位、ACチャートで1位と彼らの最大のヒットとなったことからも判ります。
これもVince Gillがバンドに加入したことによるものだと私は思っております。
彼の透き通った感じのヴォーカルとソング・ライターとしてのセンスによるものだと思いますし、さらにVince Gillは結構ギターが上手く、サウンドに広がりを見せたことがバンドを良い方向に導いたものだと思っております。
その後、1982年からVince Gillはソロ活動に転じますが、Pure Prairie Leagueでの実績が彼をソロ・アーティストとしても成功させたようで、1984年に"Turn Me Loose"、1985年に"The Things That Matter"、1987年に"The Way Back Home"、1989年に"When I Call Your Name"、1991年に"Pocket Full of Gold"、1992年に"I Still Believe in You"、1994年に"When Love Finds You"、1996年に"High Lonesome Sound"、1998年に"The Key"、2000年に"Let's Make Sure We Kiss Goodbye"、2003年に"Next Big Thing"とコンスタントにアルバムを発表しております。
どのアルバムも全米カントリーチャートにランクインされておりますが、1989年の"When I Call Your Name"以降、全てのアルバムがチャートの一桁で、特に1998年の"The Key"はカントリーチャートで1位、全米チャートで11位を記録する大ヒットアルバムとなっており、今や名実ともにアメリカを代表するカントリー・シンガーとなっております。
そのVince Gillの集大成とも言えるアルバムが、本日紹介する2006年に発表した"These Days"です。
この"These Days"は4枚組のボックス・セットとして発表されておりますが、集大成のアルバムといってもベスト・アルバムではありません。
全43曲が収めらておりますが、全て新曲で構成されております。
4枚それぞれにアルバムのタイトルが付けられており、Disc 1は"Workin' On A Big Chill - The Rockin' Record"、Disc 2は"The Reason Why - The Groovy Record"、Disc 3は"Some Things Never Get Old - The Country & Western Record"、Disc 4が"Little Brother - The Acoustic Record"となっております。
Disc 1はVince Gillのギター・プレイがいかしたブルースっぽいナンバーやロックンロールのナンバーが収められており、Pure Prairie Leagueに通ずるサウンドとなっております。
また、曲によってはAORしたナンバーも入っており、かなり聴けます。
Disc 2はLeAnn Rimes、Bonnie Raitt、Sheryl Crow、Trisha Yearwood、Amy Grantなどのカントリー系女性シンガーとのメロディアスなデュエット・ナンバーが数多く収められており、このDisc 2はもう殆どAORしているといっても良いと思います。
Disc 3はThe Country & Western Recordということもあり、バックのサウンドの中心がスティール・ギターであったりフィドルなんかも入っておりますが、中にはAORっぽいナンバーも入っておりますので、フィドルの音が嫌いな私でも、まあ聴けます。
Disc 4はThe Acoustic Recordとなっておりますが、このディスクの1曲目を聴いて、私はっえ(?)状態でした。
バンジョーにフィドル、これって、モロ、カントリーというかブルーグラスのナンバーでしょう。
これには、ちょっとついていけないようなあ。
でも、中にはアコースティカルでメロディアスなバラード・ナンバーなんかもあったりで、カントリー・シンガーのアルバムを聴いているんだから、と納得。
それでも、全43曲の4枚組のボックスは聴き応えがあります。
モロにカントリー、ブルーグラスしたナンバーもありますが、他のナンバーはAORファンにも十分聴ける内容となっておりますので、私は大満足です。
2010-04-05
Corey Hart / I Can't Help Falling In Love With You - The Corey Hart Collection (1993)

Corey Hartは1984年に発表した"Sunglasses at Night"が、全米7位にランクインするという華々しいデビューを飾りました。
当時は、Coreyより若干早くデビューした同じカナディアン・シンガーのBryan Adamsと人気を二分していたという印象があります。
私は、当時AORを良く聴いていて、その延長線上でこの二人のアルバムに接していたように思います。
このことは、おそらく私だけじゃなく、AORファンの方は殆どそうだったと思います。
ただ、Bryan AdamsはどちらかというとAORよりはハードなロック寄りのサウンドでしたので、?というAORファンの方も多かったのでは?
Corey Hartは、1984年に大ヒット・ナンバー"Sunglasses at Night"が収録された"First Offense"でデビューし、1985年に"Boy in the Box"、1986年に"Fields of Fire"、1988年に"Young Man Running"、1990年に"Bang!"、1991年に"Singles"、1992年に"Attitude & Virtue"、1996年に"Corey Hart"、1998年に"Jade"と9枚のアルバムを出しております。
また、2002年には、"Sunglasses at Night 2002"というシングルを発表し、現在も音楽活動を行っているようですが、1998年以来オリジナル・アルバムを発表していないのは、ちょっとばかり寂しいですね。
本日紹介します"I Can't Help Falling In Love With You - The Corey Hart Collection"は冒頭にも書きましたが、日本編集盤のベスト・アルバムです。
Corey Hartの最大のヒット・ナンバーは、2ndアルバム"Boy in the Box"に収められていた"Never Surrender"ですが、おそらく、この日本では、"I Can't Help Falling in Love With You"ではないでしょうか。
このベスト・アルバムは、このナンバーから始まります。
もちろん、この曲は、Elvis Presleyのダイヒット・バラード・ナンバーのカヴァーですが、Coreyのヴァージョンはオリジナルよりもさらにしっとりとした感じとなっております。
2曲目の"Silent Talking"は、2ndアルバム"Boy in the Box"に収められていたエッジの効いたメロディアスなハードポップ・ナンバーで、シングル・カットはされませんでしたが、ヒットポテンシャルの高い良く出来たナンバーです。
3曲目の"Boy In The Box"は全米26位とヒットしたナンバーで、このナンバーもエッジの効いたギターのカッティングがカッコ良いポップロックしたナンバーです。
4曲目の"Eurasian Eyes"も2rdアルバムの"Boy in the Box"からのナンバーで、シングルカットされましたが、カナダ国内だけのヒットだったようです。
メロディアスなバラード・ナンバーです。
5曲目の"Never Surrender"も同じく"Boy in the Box"からのナンバーで、Coreyの最大のヒット曲で、全米3位、カナダのチャートでは9週連続で1位を記録したナンバーです。
メロディアスながら力強く歌うCoreyのヴォーカルが素晴らしいパワー・バラードのナンバーです。
途中のサックス・ソロが最高にいかしたとても良い曲です。
6曲目の"I Am By Your Side"は3rdアルバム"Fields of Fire"からのナンバーで、カナダのチャートで6位、全米18位とヒットしたメロディアスなAORナンバーです。
さすがヒットしただけあるナンバーで、曲の出来はかなりなもので、バックのプレイも素晴らしいです。
7曲目の"Blind Faith"も"Fields of Fire"からのナンバーです。
タイトルから連想できそうな荘厳な感じのバラード・ナンバーです。
8曲目の"Take My Heart"も"Fields of Fire"からのナンバーで、これはもう完全なAORナンバーでしょう。
9曲目の"In Your Soul"は4thアルバムの"Young Man Running"からのナンバーです。
溌溂としたポップなナンバーで、カナダのチャートで2位、全米38位とヒットしたナンバーです。
10曲目の"Everything In My Heart"は2ndアルバムの"Boy in the Box"からのナンバーですが、このナンバーもカナダのチャートで1位を記録したCoreyのダイヒット・ナンバーです。
ゆったりとした感じのメロディアスなナンバーです。
11曲目の"A Little Love"は5thアルバムの"Bang!"からのナンバーで、カナダのチャートで9位、全米37位とヒットしたポップロックしたナンバーです。
ラストの12曲目"Sunglass At Night"は、Corey Hartという名前を全世界に知らしめた記念すべきデビュー曲です。
とにかくイントロがとても印象的ですよね。
メロディアスで曲の出来もとても良いと思います。
このベスト・アルバムの内容だったらAORファンは聴けます。
2010-04-04
Rachel Rachel / Way To My Heart (1991)

送料込みで、98.35ユーロでしたので、1枚当たり7.025ユーロ(日本円で、900円弱)ですので、結構安い買い物でした。
その中に、本日紹介する女性だけのアメリカ産のクリスチャン・ハードポップ・バンドRachel Rachelの1991年の作品"Way To My Heart"と同じく1993年の"You Oughta Know By Now"の2枚も入っていて、それぞれ、19.95ユーロ(日本円で、2,600円弱)、14.95ユーロ(日本円で1,900円弱)の価格でした。
このRachel Rachelはハードポップ・ファンでは知る人ぞ知るといった存在のバンドで、海外を含め、彼女たちのアルバムは結構レア化しており、20ユーロ以下で購入できることは、めったにありません。
以前から、ずっと聴いてみたいバンドでしたので、この価格を見て、速攻購入ボタンをクリックしてしまいました。
で、初めて聴いた印象は、ジャケット写真からは想像もできないほどのサウンドでした。
ジャケットに写る女性5人ですが、どちらかというと地味な印象を受けますが、そのサウンドは、Vixenを彷彿する(といってもあれほどハードではありませんが)テクニックに裏打ちされたメロディアスなハードポップのアルバムでした。
なるほど、海外のメロハー専門のネットショップのカタログに掲載される訳です。
メンバーは、Cheryl Jewel (Vo)、Heli Sterner (Vo, G)、Brynn Beltran (Vo, Keys)、Jennifer York (B)、Jennifer Sparks (Ds)で、Cheryl Jewelのヴォーカル、Brynn Beltranのキーボード・プレイもさることながらHeli SternerのテクニカルなギターとJennifer Yorkのファンキーなベースライン、Jennifer Sparksの確かなドラミング、どれをとっても素晴らしいものがあります。
特にギターの音が好きな私にとって、Heli Sternerのギターには脱帽です。
VixenのJan Kuehnenmundにタイを張るテクニックです。
1曲目の"There Ain't Enough Love"はMarc TannerとPhil Brownのペンによるナンバーで、出だしのHeliのギターのカッティングがとてもカッコ良いメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
Cheryl Jewelのヴォーカルもとても聴き易いオーソドックスなもので、歌もとても上手です。
途中のHeli Sternerのギター・ソロはとてもカッコ良いです。
2曲目の"Carry On Wayward Son"はKansasの大ヒット・ナンバーのカヴァーです。
臆目も無く、こんなナンバーをカヴァーする彼女たちって凄いです。
オリジナルに近いアレンジで、こんなナンバーを聴くと、彼女たちの持っている技術って、かなりのハイ・レヴェルだと思います。
但し、このナンバーでのギター・ソロはDann Huffが弾いておりますが、これが非常に素晴らしく、さすがDann Huffです。
3曲目の"Outside Looking In"は素晴らしいアコースティック・ギターから入るメロディアスなバラード・ナンバーです。
4曲目の"In The River"はJackie Streetのフレットレス・バスがいかしたメロディアスなバラード・ナンバーで、クリスチャン・アーティストよろしく讃美歌風のナンバーに仕上がっております。
5曲目の"Something Of You"は出だしの部分が若干ハードのメロディアスなナンバーです。
このナンバーでも、彼女たちのパフォーマンスは最高です。
6曲目の"The Way To My Heart"はキラキラ・キーボードから始まるメロディアスなハードポップ・ナンバーで、殆どHeartしております。
また、このナンバーでは、Brynn Beltranがリード・ヴォーカルを執っておりますが、彼女のヴォーカルもかなりいかしてます。
このナンバーはかなりお勧めです。
7曲目の"Long Lost Love"はJennifer Sparksのドラム・ソロから入るメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
このナンバーでは、Heli Sternerがリード・ヴォーカルを執っており、また、彼女のギター・ソロもカッコ良いです。
8曲目の"I Will Stand By You"は盛り上がりのあるメロディアスなパワー・バラードのナンバーです。
バックのプレイも最高です。
これまたお勧めの1曲です。
9曲目の"David's Dance (The Shim Sham)"は再びJennifer Sparksのカッコ良いドラミングから入るナンバーで、Jennifer Yorkのベースがビンビンの最高にファンキーなナンバーです。
10曲目の"Papa Can You Hear Me?"は再び荘厳な感じのアカペラ・チックな讃美歌風のメロディアスなバラード・ナンバーです。
ラストの11曲目"Rain On Me"はBrynn Beltranがリード・ヴォーカルを執った、アコースティカルでメロディアスなバラード・ナンバーです。
バックのコーラスがとても素敵です。
それにしても、Rachel Rachel、技術の高さとパフォーマンスの素晴らしさは、恐るべしです。
ハードポップ・ファンは一度は聴いてみてはいかがですか?
2010-04-03
Pablo Herrera / Alto al Fuego (1994)

廉価盤のコーナーは、殆どがどうでも良いCDばかりですが、中にはお宝があったり、内容が私の好みのCDもあったりします。
こういった廉価盤のコーナーで、私の知らないアーティストのCDを選ぶ基準は、先ずプロデューサーとバック・ミュージシャン(ミュージシャンについては、ジャケットに記載されていない方が多いですが)、次にジャケット・デザイン、そしてレーベルです。
プロデューサーが誰かということはかなり大事で、プロデューサー名を見ると、大体そのアルバムのサウンドも想像出来ます。
同じくらい重要なのが、ジャケット・デザインでしょうか。
本日紹介するPablo Herreraはもちろん初めてのアーティストでプロデューサー名のクレジットもジャケットに掲載されてませんでしたので、内容なんか全く判りませんでしたが、購入の決め手はこのジャケットです。
書かれている言語はスペイン語でしたが、ジャケットの雰囲気からAOR系のサウンドでは(?)と判断したわけです。
で、これがビンゴでした。
プロデュースは、Pablo Herrera自身が担当しておりますが、バック・ミュージシャンを見るとギターにJames Harrah、ベースにAbraham Labriel、サックスにSteve Tavaglioneなどの名前もあり、一部L.A.録音となっております。
このPablo Herreraをネットで検索してもあまりヒットせず、チリ共和国のミュージシャンらしいということぐらいしか判りませんでした。
この"Alto al Fuego"ですが、完全なAORアルバムです。
それもメロディアスなナンバーばかりでレヴェルは結構高いです。
全曲スペイン語で歌われておりますので、その辺りで違和感を感じる方がいらっしゃるかも知れませんが、バックの音はとてもいかしたAORサウンドです。
特にほぼ全曲にフィーチャーされているSteve Tavaglioneのサックスが最高です。
タイトル・ナンバーの1曲目"Alto Al Fuego"はバックのキーボードが美しいメロディアスなバラード・ナンバーで、ウエスト・コーストしたAORナンバーです。
キーボード同じくらいSteve Tavaglioneのサックスもいかした雰囲気いっぱいのナンバーです。
2曲目の"Aguas De Metal"はバックのギター(James Harrahか?)のトーンが最高(Jay Graydon風?)のあの雰囲気のメロディアスなAORナンバーです。
このナンバーは、もう最高です。
3曲目の"Magia"は再びメロディアスなバラード・ナンバーで、これまたお勧めの1曲です。
4曲目の"Subo A Tu Corazon"でのギターのトーンも2曲目と似た感じで、これまた私が好きそうなAORナンバーそのまんまの曲です。
バックのプレイがとてもいかしてます。
5曲目の"Comienzo A Renacer"はナイロン弦風のアコースティック・ギターの音がとても素敵なメロディアスなナンバーです。
6曲目の"Necesitamos Algo"はポップでメロディアスなAORナンバーです。
7曲目の"Eres Tan Distinta"もメロディアスなバラード・ナンバーで、バックのプレイも素晴らしいです。
これまたお勧めの1曲です。
8曲目の"Por Tu Ventana"はSteve Tavaglioneの魅力的なサックスから始まるアーバンな感じのAORナンバーで、バックの音はフュージョンしております。
これも完全にAORしてますね。
9曲目の"Cada Dia Mas"はゆったりと流れるようなメロディがいかしたナンバーです。
10曲目の"Dame Una Respuesta"はSteve TavaglioneのサックスとAbraham Labrielのベースがいかしたファンキーなナンバーです。
これなんかもバックの音はフュージョンしてます。
11曲目の"No Me Digas Que No"もメロディアスなバラード・ナンバーで、バックの美しいストリングスもとても雰囲気があって良いです。
ここでもSteve Tavaglioneのサックスは最高です。
ラストの12曲目"Mira Alrededor"も9曲目に似たゆったりと流れるようなメロディがいかしたAORナンバーです。
Amazonを覗くと若干レア盤のようですが、AORファンなら気に入る1枚だと思いますね。
2010-04-02
Burton Cummings / Up Close And Alone (1996)

Burton Cummingsは1965年にThe Guess Whoに加入し、1975年にバンドを脱退し、1976年に1stソロ・アルバム"Burton Cummings"を発表し、1977年に"My Own Way to Rock"、1978年に"Dream of a Child"、1980年に"Woman Love"、"The Best of Burton Cummings"、1981年に"Sweet Sweet"、1984年に"Heart"、1990年に"Plus Signs"、1994年に"The Burton Cummings Collection"、1996年に本作"Up Close and Alone"、2008年に"Above the Ground"といったアルバムを出しております。
この内、1stの"Burton Cummings"と2ndの"My Own Way to Rock"は、本国カナダだけではなく、アメリカのチャートにもランクインされましたし、この日本でも国内盤レコードが出されておりました。
1stからは、"Stand Tall"、2ndからは、"My Own Way to Rock"、"Timeless Love"といったナンバーがシングル・カットされ、何れのナンバーもメロディアスなAORナンバーで、The Guess Whoからのファン以外にも、新たにAORファンからもそこそこ支持を得ていたシンガーです。
本日紹介します"Up Close And Alone"には、
01 Albert Flasher
02 Timeless Love
03 Stand Tall"
04 Sour Suite
05 Break It To Them Gently
06 Laughing
07 Undun
08 Clap For The Wolfman
09 I Will Play A Rhapsody
10 Share The Land
11 Gordon Lightfoot Does Maggie May
12 You Saved My Soul
13 No Sugar Tonight / New Mother Nature
14 Ferry Cross The Marsey
15 Take One Away
16 I'm Scared
17 Dream Of A Child
18 These Eyes / Goodnight Everbody
の全18曲が収められております。
ピアノの弾き語りということで、何れのナンバーも大人しめのAORの雰囲気いっぱいのナンバーですが、01はBurton Cummingsのロックンロールしたピアノの音がカッコ良いナンバーに仕上がっております。
02はカナダのチャートで13位を記録したメロディアスなAORナンバーで、Burton Cummingsのヴォーカルがとてもいかしてます。
03はカナダのチャートで1位、全米10位となった、彼の最大のヒット・ナンバーですが、オリジナルもとても良く出来たAORナンバーですが、このライヴ音源もとても素晴らしい出来となっております。
ヴォーカルだけじゃなく、彼のピアノも楽しめるナンバーです。
04でのBurton Cummingsのピアノ・プレイは圧巻です。
05もカナダのチャートで1位、全米85位とヒットしたナンバーで、メロディアスなAORナンバーです。
06は02に似たタイプのAORナンバーで、このナンバーでもBurton Cummingsのヴォーカルがいかしてます。
08は01に似たロックンロールしたナンバーです。
09もカナダでチャートインしたメロディアスなAORナンバーです。
12はアルバム"Sweet Sweet"に収録されていたナンバーで、もちろんカナダでヒットしましたが、久しぶりにアメリカでもヒットし、Burton Cummingsの存在感を示したナンバーです。
もちろんメロディアスなAORナンバーです。
13はもちろんThe Guess Whoのヒット・ナンバーのリメイクです。
ピアノだけですが、結構ロックしております。
15なんかもとてもメロディアスで盛り上がりのあるナンバーに仕上がっております。
16もカナダでもアメリカでもヒットしたポップなナンバーです。
17はメロディアスなバラード・ナンバーで、Burton Cummingsのヴォーカルとピアノは最高です。
18もThe Guess Whoからのナンバーです。
このアルバムを聴くまでは、ピアノの弾き語りのアルバムだとは思っておりませんでしたが、これが結構良いんです。
物足りなさは全く感じませんし、こういう企画もありかな、と思いました。
AORファンの方であれば、気に入ると思います。
2010-04-01
Robert Palmer / Clues/Double Fun/Some Guys Have All The Luck (3 CD) (2003)

先ず、これはお買い得のボックス・セットです。
"Double Fun"と"Clues"はすでに廃盤のようで若干レア化しており、"Some Guys Have All The Luck"は新品価格でも千円ちょっとではりますが、この3枚組のボックス・セットのAmazonでの新品価格は、1,775円(2010.4.1現在)ですので、これは破格の値段だといっても良いですね。
私の購入のきっかけは、"Double Fun"は既に持っておりますが、"Clues"と"Some Guys Have All The Luck"は所有していなかったからですが、"Clues"については、是非手に入れようと思っておりましたので、当然、単体で買うよりこのボックスの方が割安ということでした。
Robert Palmerの最大のヒット作品は、"Addicted to Love"が収められていた1985年の8thアルバム"Riptide"ですが、AORファンからは、1978年の"Double Fun"辺りから注目されるシンガーでした。
この"Double Fun"は全米45位にランクインされたアルバムで、収録ナンバーの"Every Kinda People"はUSチャート16位、ACチャート22位と大ヒットとなる作品でした。
さらに、1979年に発表された"Secrets"は"Double Fun"を上回るヒットとなり、この2枚のアルバムは、AORファンからの支持も高いアルバムでした。
そして、1985年には、Duran DuranのJohn Taylor、Andy TaylorとThe Power Stationを結成し、"Some Like It Hot "やT.Rexのカヴァー"Get It On"がヒットし、1985年の"Riptide"での大ブレークとつながることとなります。
特に"Riptide"からのシングル"Addicted to Love"は、当時のMTV効果もあり、Robert Palmer初の全米1位の大ヒット・ナンバーとなりました。
"Double Fun"と"Clues"は別の機会に紹介するとして、"Some Guys Have All The Luck"はIsland Records時代のベスト・アルバムですが、珍しいことにあの大ヒット・ナンバー"Addicted to Love"が収められておりません。
それでも、AORファンから支持を得ていた"Every Kinda People"、"Bad Case of Loving You (Doctor, Doctor)"さらにTodd Rundgrenのカヴァー"Can We Still Be Friends"などはもちろん収録されております。
他に、The Beatlesのカヴァー"Not A Second Time"はかなり良い仕上がりだと思います。
"Double Fun"はAmazonを覗くと、新品で7,103円、中古でも2,990円という値段が付いております。
それに対し、この3枚組のボックス・セットは、1,775円ですから、これはもう格安といって良いと思います。