2010-05-31
Shining Line / Shining Line (2010)

バンド(プロジェクト)名はShining Lineで、イタリア人のPierpaolo Monti (Ds, Perc)とAmos Monti (B)の2人(名前が同じなので兄弟か?)です。
ドラムスとベースのリズム・コンビにイタリア人などのスタジオ・ミュージシャンを起用しているようです。
でも、ヴォーカルは結構名の知れたヴォーカリスト達が担当しております。
プロデュースはAlessandro Del Vecchioという人物ですが、Michael Voss (ex: Mad Max, Casanova, Demon Drive etc.)がミックスとマスターを担当しており、自身も何曲かリード・ヴォーカルとリード・ギターで参加しております。
ヴォーカル陣は、Erik Marlensson、Harry Hess、Robbie LaBlanc、Robin Beck、Mikael Erlandsson、Michael Shotton、Michael Voss、Sue Willeis & Bob Harris、Ulrich Carlsson & Carsten Schulz、Phil Vincent、Brunorock,Jack meille,Graziano De Murtas & Alessandro Del Vecchio、Michael Bormannという陣容となっております。
もうこれだけのヴォーカリスト達を見ただけで、メロディック・ロック・ファンは色めき立つというものです。
収録されているナンバーもメロディアスなナンバーばかりです。
01 Highway Of Love
02 Amy
03 Strong Enough
04 Heaven's Paths
05 Heat Of The Light
06 Can't Stop The Rock
07 The Meaning Of My Lonely Words
08 The Infinity In Us
09 Still In Your Heart
10 Homeless' Lullaby
11 Follow The Stars
12 Unbreakable Wire
13 Under Silent Walls Part 1
14 Under Silent Walls Part 2
15 Under Silent Walls Part 3
の15曲が収められております。
01はキラキラ・キーボードから入る哀愁度も高いメロディアスなメロディックロックのナンバーです。
ヴォーカルはECLIPSEのErik Marlenssonです。
Erik Marlenssonのヴォーカルは最高ですし、曲の出来が素晴らしいですね。
02はHarlem ScaremのHarry Hessがヴォーカルを執ったナンバーで、しっとりとした感じで歌っているバラード風のメロディアスなナンバーです。
03はBlanc FacesのRobbie LaBlancがリードをBrian LaBlancがバッキング・ヴォーカルを担当したナンバーです。
このナンバーももちろんメロディアスなナンバーに仕上がっております。
そう言えば、このBlanc Facesも兄弟いよるユニットでした。
04はピアノとストリングスが美しい1分半程の短いインスト・ナンバーです。
05はRobin Beckがヴォーカルを担当したメロディアスなパワー・バラードのナンバーです。
さすがRobin Beckです。
情感豊かに歌い上げております。
06はLAST AUTMN'S DREAMのMikael Erlandssonがヴォーカルを執ったメロディック・ロックのナンバーです。
出来もLAST AUTMN'S DREAM風になるのは仕方がないですね。
07はVon GrooveのMichael Shottonがヴォーカルを担当しております。
このナンバーもメロディアスなバラード・ナンバーで、とてもいかしてます。
08はMichael Vossのヴォーカルによるナンバーです。
これまたキラキラ・キーボードのメロディアスなハードポップ・産業ロックしたナンバーですが、ホント。私って、このようなタイプのナンバーに弱いんです。
最高にいかしてます。
09はSue Willeis & Bob Harrisによるデュエット・ナンバーです。
Bob HarrisoはUFOに参加したヴォーカリストですが、Sue Willeisという女性ヴォーカリストは初耳ですね。
でも、このナンバー、タイトルから連想されるとおりのメロディアスなバラード・ナンバーで、本当に良く出来てます。
Sue Willeisのヴォーカルもかなりいかしてます。
10はUlrich Carlsson & Carsten Schulzといったヴォーカリスト(この人たちも初耳)によるナンバーで、ギター・オリエンティドの若干ハード(でも、とてもメロディアス)に仕上がっております。
11はPhil Vincentのヴォーカルによるナンバーで、ギターのトーンが最高にいかしたミディアム・テンポのメロディアスなバラード風のナンバーに仕上がっております。
曲の出来もかなり良いです。
12はBrunorock,Jack meille,Graziano De Murtas & Alessandro Del Vecchioといったイタリア人ヴォーカリスト達がヴォーカルを執ったナンバーです。
Brunorockは自身でもソロ・アルバムを発表しておりますが、このアルバムもとても良く出来たメロディック・ロックのアルバムです。
ギターのリフがカッコ良い軽快なハードポップのナンバーです。
13はギター・オリエンティドのメロディアスなバラードのインストです。
14はJADED HEARTのMichael Bormannのヴォーカルによるメロディアスなパワー・バラードのナンバーです。
曲の出来が良いです。
15もギターがいかしたメロディアスなインスト・ナンバーです。
とにかく、このアルバム、収められている楽曲が素晴らしいですし、その曲を歌っているヴォーカリストのパフォーマンスも素晴らしいということで、最近のメロディック・ロックのアルバムの中でもピカイチだと思います。
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2010-05-30
Inner Life / Inner Life (1980)

先日、このブログでも紹介したCrown Heights Affair、Skyy、Metropolis、Lemon、Limeなどはここ1か月ぐらいの内で購入したアルバムです。
元々、The Bar-Kays、Con Funk Shun、Cameo、GQなどの70年代・80年代に活躍したファンク・ディスコのバンドのサウンドは好きでしたが、それまでは、あくまでメジャーなバンドが殆どでした。
しかし、最近、CameoやCon Funk Shunなどのアルバムのリ・イッシューが続き、AmazonやHMVのカタログでこれらのバンドの作品を検索すると関連するバンドの紹介で、今まで私が知らなかったファンク・ディスコ・バンドのアルバムも紹介されており、値段とジャケットの雰囲気あるいは紹介記事を見て、取りあえず何枚か買ってみると、これが結構好みだったりする訳です。
そうすると、同じバンドのアルバムをまとめ買いなんかしたり、他の知らないバンドまでいろいろ買ってしまい、今では、かなりの枚数になり、聴くのも覚束なくなってきております。
このInner Lifeは、Greg Carmichaelによるニューヨーク出身のファンク・ディスコ・バンドというかプロジェクトで、1979年に"I'm Caught Up"、1980年に"Inner Life"、1981年に"Inner Life II"の3枚のアルバムを発表しております。
1979年に"I'm Caught Up (In a One Night Love Affair)"、1981年に"Ain't No Mountain High Enough"というナンバーをヒットさせております。
本日紹介するアルバムは、1980年の"Inner Life"です。
プロデュースは、Greg Carmichaelで、ヴォーカルはJocelyn Brownという女性が担当しております。
Jocelyn BrownはこのInner Lifeの他に他のディスコ・バンドでゲスト・ヴォーカリストを務めたり、自身でも6枚のソロ・アルバム(企画物を含む)を発表しております。
この"Inner Life"ですが、ご覧のとおりジャケットが何となくいかしていると思いませんか?
"Inner Life II"も同じ感じのジャケットとなっております。
1stの"I'm Caught Up (In a One Night Love Affair)"はちょっとダサいですが。
そして、このアルバムの魅力は、"Ain't No Mountain High Enough"が収録されていることでしょうか?
このナンバーは、1981年にUSダンス・チャートで20位を記録しましたが、オリジナルはAsgford & Simpsonのペンによるナンバーで、1967年にMarvin Gaye and Tammi Terrellによって歌われ、Top20のヒットとなっております。
さらにその3年後にDiana Rossによるカヴァーが大ヒットし、このDianaヴァージョンの方が有名となったナンバーです。
アルバムの2曲目にこの"Ain't No Mountain High Enough"が収められておりますが、Inner Lifeのヴァージョンは軽快なディスコ・サウンドでとてもカッコ良く仕上がっております。
この当時のディスコ・ファンクのアルバムって、どのアルバムもバックのパフォーマンスがカッコ良いと思いませんか?
このInner Lifeにはクレジットが無いので、どういったミュージシャンが参加しているか判りませんが、おそらくニューヨークで活動している腕利きのミュージシャン達だと思いますが、ギター、ベース、ドラムスどれをとってもいかしてます。
1曲目の"It's You"はピアノの伴奏がメインのジャジーなアレンジのメロディアスなバラード・ナンバーとなっておりますが、これがなかなかの出来でお勧めです。
3曲目の"Pay Girl"はベースがビンビンのこれまたとてもカッコ良いファンク・ナンバーに仕上がっております。
4曲目の"(Knock Out) Let's Go Another Round"もベース、ギター、ドラムスさらにパーカッションのプレイが最高にいかしたメロディアスなファンク・ナンバーで、出来も"Ain't No Mountain High Enough"と同等かそれ以上のものとなっていると思います。
お勧めのファンク・ナンバーです。
5曲目の"Live It Up"は軽快なディスコ・ナンバーで、ヒットポテンシャルの高いナンバーだと思いますね。
6曲目の"Make It Last Forever"はメロディアスなミディアム・スロウのバラード・ナンバーです。
出来もまあまあといったところでしょうか。
7曲目は、2曲目の12インチ・ミックスのヴァージョンです。
何度も書きますが、70年代・80年代のファンク・ディスコのアルバムって、やっぱりカッコ良いですね。
2010-05-29
The Beatles / UK EP Collection Vol.1 & Vol.2


まだ、鼻水や咳が出ている状態ですが、やっとブログを書こうという気になり、こうやって4日振りに書いております。
また、ここ札幌は、ゴールデン・ウィークこそ暖かったものの5月中旬から昨日までは再び天気は悪いし気温も低く、朝晩はストーブが離せない状況で、最近の5月としてはちょっと異常かな?と思える気候でした。
今日は朝から晴れた気温も17度くらいで、明日からは20度くらいの気温で、この時期本来の気候となるようです。
本当に今年の札幌の春は寒いです。
本日紹介するアルバムは、今日午前中に仕入れたものです。
今日から、市内のデパートの特設会場で、CD・レコードのバーゲン・セールを行っております。
13枚のCDと3枚のDVDを購入してきました。
内訳は、ハードロック系が3枚とThe BeatlesなどのコレクターズCD10枚(The Beatlesが5枚、Badfingerが1枚、Bostonが1枚、George Harrisonが1枚、John Lennonが1枚、Boz Scaggsが1枚)、コレクターズDVD3枚(Bostonが2枚、Boz Scaggsが1枚)となっております。
紹介するアルバムは、The BeatlesのコレクターズCDで、"UK EP Collection Vol.1"と"UK EP Collection Vol.2"です。
2枚で全50曲が収録されており、別に珍しい音源が入っているわけではありませんが、タイトルをご覧になると判るようにイギリスで発表されたシングル全てを集めたコレクターズCDです。
価格は、それぞれ1,680円でした。
どうせなら2枚組で出せば良いのにと思ってしまいます。
The Beatlesのシングルは全てモノラル録音ですが、私が高校3年の時でしたが、"Let It Be"のシングル盤を購入しました。
アルバム・ジャケットには「STEREO」の文字が刻印されており、聴く前はステレオなんだなぁと思ったわけですが、いざ聴いてみると、「音が分かれてないじゃん、これはステレオなんかじゃない」と思ったのを今でも覚えております。
The Beatlesの最初に買ったシングルは、"All You Need Is Love / Baby You're A Rich Man"で、高校1年生の時に友人から購入しました。
その後、"Hey Jude / Revolution"、"Something / Come Together"そして彼らのアルバムを購入することとなります。
"Let It Be"も思いで深いシングルでしたが、特に"Revolution"は、当時卓上のステレオ装置のヴォリュームをいっぱいに上げ何度も何度も聴いていたことを思い出します。
ステレオ装置が安いせいか音が割れてましたね。
中学生・高校生といった多感な時期にThe Beatlesに出会ったことは、音楽を含めその後の人生に大きく影響を与えたと思います。
The Beatlesに出会わなければ、おそらく今みたくブログも書いていないでしょうし、CDも10,000枚も集めることもなかったと思います。
今では、The Beatles以外にもたくさん好きなアーティストやバンドもおり、たくさんのCDを持っておりますが、The Beatlesを聴くと、なぜか安心というか安堵するんですね。
それこそ、The Beatlesの曲は何度も何度も耳にたこができるくらい聴きましたが、全く飽きるということがありません。
ロック・AOR・ハードポップ・ハードロック・ゴシック・メタル・メロディック・デスメタル・フュージョン・ジャズ・ブラコン・ファンク、いろいろなジャンルの音楽を聴きますが、でも、やっぱりThe Beatlesなんですね。
ふっと思った時、The Beatlesを聴いてみようと思うんです。
それがThe Beatlesの魅力でしょうか。
2010-05-25
Licence / Hogt Spel (1982)

バンド名はLicence、アルバム・タイトルは"Hogt Spel"で、オリジナルは1982年に発表されたものです。
先日、Peter Friestedtの1stアルバム"LA Project"がスウェーデンのレーベルZINK Musicからリ・イッシューされるという記事をネットで見つけ、このレーベルを検索したところ本日紹介するLicenceというバンドを見つけました。
このレーベルでは、Peter FriestedtやこのLicenceのほか、Various Artistsの"Fly Away - The songs of David Foster"、Bill Champlinの"No Place Left To Fall"、JaRの"Scene 29"、Daniel Anderssonの"Days in LA"などを自国向けにプレスしているレーベルのようで、オフィシャル・サイトから直接CDを購入する(PayPalしか対応してませんが)ことが出来ます。
もちろん、私もこのサイトから直接購入したわけですが、アルバムの紹介に内容がAirplayしていると紹介されており、気になって購入したものです(送料込で20.9USドル)。
ボーナス・トラックの12曲目だけが英語で歌われておりますが、その他のナンバーは母国語のスウェーデン語で歌われております。
収録されているナンバーは全12曲で、私が自分の耳で聴いてみた感想も、内容はまさにAirplayです。
ギター、キーボードは、完全にJay Graydon、David Fosterしており、収録されているナンバーもメロディアスで良く出来ております。
ちなみに収録ナンバーは、
01 Delade Meningar
02 Hogt Spel
03 Over
04 Fragor
05 Helt Nojd
06 Ingen Ande
07 Vanliga Ord
08 Manskligt Varde
09 Funderingar
10 Du Ar Hos Mig
11 Annu En Natt
12 Out Of Control
です。
01は"Strand"タイプのロマンティック・ハードネスしたナンバーで、もう1曲目からAirplay節全開のナンバーです。
それも曲の仕上がりも良く、メロディも良いですし、バックのプレイも素晴らしいといった代物です。
02にもAirplayタイプのAORで、バックのギターは、ホント、Jay Graydonしております。
03はRobbie Dupreeの"Steal Away"に似た前奏から始まるメロディアスなAORナンバーです。
04はキーボードがいかしたポップなAORナンバーに仕上がっております。
05はメロディアスなバラード・ナンバーで、バックのキーボードは、これまたDavid Fosterしております。
06も01に似たロマンティック・ハードネスした前奏から入るナンバーですが、本編に入るとレゲエ・タッチのギターのカッティングがアクセントとなっております。
メロディアスなAORナンバーで、当時のAORアルバムで、どこか聴いた感じのナンバーです。
ベースの音も良いです。
07はビンビンのベースの音がカッコ良いファンキー・タッチのAORナンバーです。
08のピアノの音もAirplayでのDavid Fosterしたサウンドのナンバーです。
このナンバーなんかもAirplayのアルバムに入っていても違和感は無いかも。
09のバックのサウンドは角松敏生を聴いているようです。
バックの音は、まさにあの時代のAORです。
10はメロディアスなバラード・ナンバーです。
このナンバーでも、バックのキーボードはDavid Fosterしております。
Airplayの"Should We Carry On"風のナンバーです。
11はCD化に伴うボーナス・トラックで、これもロマンティック・ハードネスしメロディアスなAORナンバーです。
12はシングル・カットされたナンバーです。
英語で歌っているということは、このナンバーでグローバルな地位を築こうと思ったのでしょうが、ただ、他のナンバーに比べ曲自体の出来が他の曲と比べるとイマイチの感があると、私は思います。
01、02や06に英詩を乗せて発表した方が良かったのでは?と思います。
それにしても、このアルバム、かなり良く出来たAirplay風のAORアルバムに仕上がっております。
先ず間違いなくAirplayファンは気に入るアルバムだと思います。
もちろん、AmazonやHMVのカタログには掲載されておりませんし、サイト購入はPayPalのみですが、この内容だったらCruisin' Musicさんで取り扱うかも。
気になる方は、Cruisin' Musicさんにリクエストしてみては如何ですか?
2010-05-24
George Duke / Muir Woods Suite (1996)

前々から、自分で焙煎した豆でコーヒーを飲んでみたいなぁと思っておりましたが、コーヒー焙煎器って1万円以上もしますし、結構焙煎も難しそうで二の足を踏んでおりました。
先日、何時もと違うコーヒー豆屋さんに行ったら、コーヒー焙煎器が12,900円という価格で売っており、これを手にとってみたら、またまた自分で焙煎したコーヒーを飲んでみたいという衝動に駆られました。
結局、この焙煎器は購入しませんでしたが、家に帰り、早速Amazonでコーヒー焙煎器を検索すると、やはりコーヒー焙煎器は1万円以上もしてました。
他にないかと検索したところ、ステンレス製の業務用の「万能いり」が2,180円で売っておりましたので、これを購入しました。
で、件のコーヒー豆屋さんへ行き、生豆「ブラジル」を100g購入し、早速自分で焙煎することに。
「万能いり」に生豆を入れ、ガス・レンジの上で「万能いり」を振りながら焙煎し始め、結構な時間煎っていrとその内火の粉が舞い上がるようになり、もう煎り上がったかなと「万能いり」の中のコーヒー豆を見ると、これがもう真っ黒な状態でした。
まあ、初めてのことでしたので、こういった失敗もあります。
それでも、とりあえずこの失敗作でコーヒーを落として、飲んでみるとやはり美味しくなかったです。
次は失敗しないようにと思っておりまs。
もちろん、今日もコーヒーを飲みながらこのブログを書いています。
コーヒーに合う音楽といえば、やっぱりジャズかな?と思い、本格なジャズではなく、フュージョン系(それもファンキー)のアーティストGeorge Dukeのアルバムを引っ張り出してきました。
この"Muir Woods Suite"は中古を300円で仕入れ、一度も聴いていなかったアルバムでしたが、聴いてみてビックリというのが感想ですね。
George Dukeと言えば、Stanley Clarkとのコラボや過去のアルバムを何枚か聴きましたが、ファンキーなフュージョンの人というイメージが私のはありました。
それが、このアルバム、殆どクラシックのアルバムじゃないですか。
タイトルの"Suite"という単語が入っておりますので「組曲」だと言うことはわかりますが、このアルバムはバックにオーケストラを従え、華麗なGeorge Dukeのピアノが縦横無尽に駆け巡るといった内容のライヴ・アルバムとなっております。
参加ミュージシャンは、George Duke (P)、Stanley Clark (B)、Chester Thompson (Ds)、Paulinho DaCosta (Perc)にEttore Strataが率いるオーケストラで、1993年7月12日にスイスのモンタレー音楽祭で録音されたものです。
収録ナンバーは、
01 Phase 1
02 Phase 2
03 Phase 3
04 Percussion Solo
05 Phase 4
06 Phase 5
07 Bass Solo
08 Phase 6
09 Drum Solo
10 Phase 7
11 Montreaux Nights
が収められております。
Phase 1からPhase 7はオーケストラをバックのGeorge Dukeがピアノを奏でるナンバーです。
もう、これらは殆どクラシック音楽ですね。
04、07、09はそれぞれのゲスト・プレイヤーのソロをフィーチャーしたナンバーで、さすが名プレイヤーといったところでしょうか。
11はボーナス・トラックとして収められたナンバーですが、これが最もGeorge Dukeしたナンバーで、内容はまさにピアノ、ベース、ドラムスによるJazzです。
これが最高にいかしてます。
流れるようなGeorge Dukeのピアノ、ビンビンのStanley Clarkのベース、Chester Thompsonの正確なドラミング、どれをとっても最高のプレイです。
ジャンルは、うーん、クラシックか?
2010-05-23
Peo / Climbing To The Sun (2010)

アコースティック・アルバムの第1弾は、"My Acoustic Works 1"で2007年に発表されております。
冒頭にAXIA、LEVITICUS、XTといったメロディック・ロックのバンド名が出てきておりますように、PEOはソロ活動を始めたのは、1995年からで、同年に"LOOK WHAT I'VE STARTED"というハードポップ・AORのアルバムを発表しております。
その後、2000年に2ndアルバム"THE MAN BEHIND THE FACE"を2009年に"BETTER NOT FORGET"というハードポップ・AORのアルバムを発表しております。
自分のスタジオを美しいスウェーデン田園地帯に所有しているらしく、そういった場所で暮らしているという環境がこのアコースティック・アルバムの制作に多く関わっているのかも知れません。
そう言うこともあるのかも知れませんが、このアルバムは殆ど自主制作みたいなアルバムで、販売はドイツのネット・ショップTarget Recordsが取り扱っておりますし、ジャケットはパソコンで印刷したよりは程度が良いといった具合で、盤はプレスしたものですが、レーベル面は紙に印刷して張り付けたといったものとなっております。
でも、この"Climbing To The Sun"の内容はとても素晴らしく、もう完全にAORアルバムと言っても良いでしょう。
収録ナンバーは、
1. Mahal Kita 4:29
2. Hundred Days 4:25
3. Without Your Nail You'll Fail 2:38
4. Sabor De Coco 3:37
5. A Waltz In the Summer Night 3:47
6. Over And Over 4:04
7. A Carta 5:59
8. I Can't Face Virginia One More Time 3:28
9. You're Waking My Heart Again 4:57
10. Langtan 5:59
の10曲です。
1は全編に流れるアコースティック・ギターの音色はとてもキレイで、とても印象的なインスト・ナンバーです。
2はナイロン弦の音色がとてもいかしたヴォーカル入りのメロディアスなバラード・ナンバーです。
3はC,S,N&Y風のアコースティック・ロックしたインスト・ナンバーです。
4は哀愁感いっぱいのナンバーで、ここではエレクトリック・ギターを弾いておりますが、これがかなり泣いております。
このナンバーもインスト物です。
5のタイトルを訳すと「夏の夜のワルツ」ということですが、アコースティック・ギターだけでもタイトルの中身が伝わるんですね。
6もC,S,N&Y風のフォーク・ロックしたメロディアスなナンバーです。
このナンバーはヴォーカル入りです。
7は「アランフェス協奏曲」風のクラシカルなナンバーで、フルートの音色(これもPEOが演奏)が雰囲気があってとても良いですね。
このナンバーは聴きものです。
8はエレクトリック・ギターをフィーチャーしたヴォーカル入りのカントリー・ロック調のご機嫌なナンバーです。
Vince Gillのアルバムを聴いているみたいです。
9もヴォーカルが入ったメロディアスなナンバーで、もうこれは完全にAORしております。
10はサックスの音が切ないメロディアスなバラードのインスト・ナンバーです。
先ず、AORファン納得の1枚でしょう。
2010-05-22
Beau Geste / Another Night In The City (1986)

本日紹介するのは1986年の2ndアルバム"Another Night In The City"です。
The Bryan Hughes Groupの"Break The Rules"を紹介した時にも書きましたが、このThe Bryan Hughes Groupのサウンドはキラキラ・キーボードのメロディアスな哀愁のハードポップ・AORサウンドでしたが、このBeau Gesteも同じように哀愁のハードポップ・サウンドの1枚です。
1曲目の"Take These Chains"から哀愁のハードポップ・サウンドで、もう言うことがありませんね。
メロディもいかしてますし、Bryan Hughesのヴォーカルも素敵ですし、バックのプレイがもう堪りません。
後半のギター・ソロには涙です。
AORファンにも受けるナンバーです。
2曲目の"Catch The Fire"は出だしのスペイシーな感じのキーボードがいかしたメロディアスな産業ロックしたナンバーです。
良い感じです。
3曲目の"Don't Go"も80年代前半のあの産業ロックしたナンバーです。
とてもポップに仕上がっております。
キーボードもギターもバックのプレイがとてもいかしてます。
4曲目の"Running From Your Heart"は出だしのドラムスがカッコ良いメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
出来良いです。
5曲目の"Still Of The Night"はBryan Hughesのヴォーカルがとてもいかしたメロディアス・ロックです。
6曲目の"Another Night In The City"は、キラキラ・キーボードをフィーチャーした哀愁のハードポップ・ナンバーでとにかくメロディアスです。
出来も素晴らしく、このアルバムの中でも、1、2を争うナンバーです。
7曲目の"Strong Tonight"は出だしのメロディアスなギター・ソロがいかしたハードポップのパワー・バラードのナンバーです。
この曲の仕上がりも素晴らしく、私はとても気に入っています。
8曲目の"Heartbreak City"はこのアルバムの中で最もハードなナンバーですが、メロディアスで聴きやすい曲に仕上がっております。
9曲目の"No More Heroes"はギター・オリエンティドながらとてもポップに仕上がったナンバーで、これぞハードポップといった曲となっております。
ラストの10曲目"Shadow On The Moon"もギター・オリエンティドのハードポップ・ナンバーとなっております。
The Bryan Hughes Group同様ハードポップ・産業ロックのファンにお勧めの1枚です。
2010-05-21
Crown Heights Affair / Struck Gold (1983)

すでにバンドは解散しておりますが、1974年にRCA Recordsからセルフ・タイトルのアルバムでデビューし、その後De-Lite Recordsに移籍後に、"Dreaming A Dream"、"Every Beat of My Heart"、"Foxy Lady"、"Dancin'"がヒットし、良く知られるバンドとなりました。
"Dreaming A Dream"は1975年のHot Dance Club Play chartで1位、Billboard Hot 100で43位と大ヒットし、その後、"Every Beat Of My Heart"もDance chartで2位、Billboard Hot 100で83位にランク・インされております。
また、1978年のUKチャートで、"Galaxy Of Love"がTop40に、1980年には"You Gave Me Love"が10位にランク・インされました。
彼らが発表したアルバムは、1976年に"Do It Your Way"、1976年に"Foxy Lady"、1978年に"Dream World"、1980年に"Dance Lady Dance"、1980年に"Sure Shot"、1982年に"Think Positive"、1983年に"Struck Gold"を発表し1980年代にはバンドを解散しておりますが、どういうわけか1994年に"I Got Somethin' for Ya"というアルバムを発表しております。
70年代から80年代に活躍していたファンク・バンドとしては、Cameo、Con Funk Shun、The Bar-Kaysに比べるとイマイチ、マイナーなバンドのイメージがありますが、彼らに優るとも劣らないご機嫌なファンク・ミュージックを聴かせてくれるバンドです。
私は、1980年の"Sure Shot"というアルバムが最も好きですが、ここ数年Unidisc Recordsされたリ・イッシューものは殆ど手に入れましたが、この"Sure Shot"は未だ手に入れておらず、現在注文中です。
本日紹介する"Struck Gold"は1983年に発表されたアルバムですが、"Is It as Good as It Looks"、"Put Me in Gear"、"I Struck Gold"の3曲がシングル・カットされましたが、どのナンバーもヒットには至らなかったようです。
1曲目の"Rock The World"はラップっぽい歌い方をしたファンク・ナンバーですが、バックのギターのカッティングはカッコ良いです。
2曲目の"I Struck Gold"はメロディアスなライト&メロウのファンク・ナンバーで、ご機嫌な1曲です。
ヒットポテンシャルの高いナンバーなんですがねぇ。
3曲目の"Don't Need A Lot Of Money"もギターのカッティングがとてもいかしたファンク・ナンバーです。
4曲目の"Falling For You"はポップでメロディアスな、これまたライト&メロウなファンク・ナンバーでお勧めの1曲です。
5曲目の"Is It As Good As It Looks"はシングル・カットされたナンバーだけあって、出来もかなり良いです。
ポップなライト・ファンクのナンバーですが、とにかくヴォーカルもバックのパフォーマンスも最高です。
当時のファンク・バンドは大所帯で、インストにも力を入れてましたが、まさに当時のファンク・バンドのナンバーですね。
ギター・ソロがとてもカッコ良いです。
6曲目の"Put Me In Gear"もとてもカッコ良いファンク・ナンバーに仕上がっております。
7曲目の"Heavy Lovin'"はミディアム・テンポのメロディアスなナンバーで、バックの女性コーラスがアクセントとなっております。
8曲目の"Let's Get Back Together"はファンク・バンドのアルバムに必ず1曲は入っているメロディアスなバラード・ナンバーです。
以前にもこのブログでも書きましたが、ホント、ファンク・バンドのバラード・ナンバーって最高ですよね。
このCrown Heights Affairの"Let's Get Back Together"も極上のバラード・ナンバーに仕上がっております。
9曲目の"Is It As Good As It Looks"、10曲目の"Put Me In Gear"、11曲目の"I Struck Gold"はそれぞれのナンバーのRadio Versionとなっており、CD化に伴うボートラです。
やっぱり70年代80年代のファンクのアルバムって最高ですよね。
2010-05-20
Living In A Box / Gatecrashing (1989)

Spandau Ballet、Duran Duranを始めとするニュー・ロマンティック勢とそれに続くABC、Johnny Hates Jazzそして本日紹介するLiving In A Boxですが、これらのバンドに共通する言葉は「オシャレ」、そしてソウル・ブラックを感じさせることと、さらに全てのバンドのヴォーカリストが歌が上手いということが挙げられると思います。
そして、Duran Duranはちょっとロック的ですが、他のバンドはAORミュージックとしても聴けるというか、もう殆どAORしていると言っても良いと思います。
このLiving In A Boxは1987年(ということでちょっとばかり後発ですが)に"Living In A Box"でアルバム・デビューしたバンドです。
このアルバムからシングル・カットされた"Living In A Box"は全英5位、全米17位にランク・インとなる大ヒットとなりましたが、結局このナンバーが彼らの最大のヒットだったようです。
また、Bobby Womackとのコラボによる"So The Story Goes"も全英34位、全米81位とヒットしております。
Living In A Boxは2年後の1989年に本日紹介いたします2ndアルバム"Gatecrashing"を発表しました。
このアルバムは全英21位と前作を上回るヒットとなりましたが、結局このアルバムが彼らのラスト・アルバムとなってしまいました。
このアルバムからは、"Blow the House Down" (1989) UK #10、"Gatecrashing" (1989) UK #36、"Room in Your Heart" (1989) UK #5、"Different Air" (1989) UK #57と4曲がシングル・カットされましたが、イギリスのみのヒットとなっております。
当時は日本での彼らの人気は結構高く、"Bed of Roses"というナンバーが日本だけでリリースされております。
私は、1stよりもこの2ndアルバムの方が好きです。
プロデュースにDan Hartmanが関わっているということもありますが、全体的にソウルフルでファンキー、そしてオシャレで、AORの雰囲気もいっぱいです。
特にシングル・カットされませんでしたが、3曲目の"Day After Tomorrow Night"はメロディもとても良いですし、曲全体の出来もかなり良く、殆どAORしたナンバーです。
はっきり言って彼らのナンバーの中でベスト・ナンバーだと思っております。
1曲目の"Unique"なんかも当時のイギリス産ポップスといったダンサンブルなナンバーで、出来もかなり良いと思いますね。
4曲目の"Touch Sensitive"もメロディアスでダンサンブルがカッコ良いナンバーだと思います。
5曲目の"All The Difference In The World"は出だしのサックス・ソロがそそるメロディアスなバラード・ナンバーで、もうこれは完全にAORしております。
6曲目のタイトル・ナンバー"Gatecrashing"はDuran Duranに通ずるとてもロックっぽいナンバーです。
バックのギターのカッティングがカッコ良いです。
8曲目の"Live It Up"はとてもポップなナンバーで、Rick Astley(この人も、この当時の忘れられないアーティストですよね)風です。
このナンバーの出来もとても良いです。
9曲目の"Different Air"もメロディアスなAORしたナンバーでお勧めです。
10曲目の"Room In Your Heart"はデビュー・ナンバーの"Living In A Box"と同じくらいイギリスではヒットしたナンバーです。
メロディアスなバラード・ナンバーで、これまた完全にAORしております。
11曲目の"Bed Of Roses"と12曲目の"Dance The Mayonnaise"は日本盤CDのボーナス・トラックです。
"Bed Of Roses"はダンサンブルでポップなナンバーで、冒頭にも書きましたが、日本のみでシングル・カットされたナンバーです。
"Dance The Mayonnaise"もポップで軽めなファンキーなナンバーです。
このアルバム、シングル・カットされなかった"Day After Tomorrow Night"、"Unique"、"All The Difference In The World"、"Live It Up"といったナンバーの出来の方が良いくらいです。
特に"Day After Tomorrow Night"はとても素晴らしいナンバーだと思います。
80年代のUKロック、良いですねぇ!
2010-05-17
The Beatles / Across The Universe (15 CD Box)

このRetrospect Recordsは自身でe-Bayにもオークション・サイトを持っており、このブログでもThe Beatlesのアナログ・レコードを紙ジャケCDにしたコレクターズCDを何度か取り上げておりますが、ここのオークション・サイトから仕入れたものです。
この"Across The Universe"ですが、もう一つ"Across The Universe Again"という同じくCDシングル15枚を収めたボックス・セットも出ており、最近、これも含めて仕入れました。
収められているCDは、全て紙ジャケット仕様で、世界各国でアナログ・レコードで出されたコンパクト盤をCDにしたものです。
ジャケット・デザインもオリジナルを使用しているとのことです。
価格は、一つのボックス・セットが49.99USドルですので、まあ結構安目ではないかなぁ、と思います。
この"Across The Universe"の内容は、
CD 1 : THE BEATLES BAD BOY JAPAN EP
1 bad boy
2 strawberry fields forever
3 penny lane
4 good day sunshine
CD 2 : THE BEATLES A HARD DAY'S NIGHT JAPAN EP
5 a hard day's night
6 I should have known better
7 please, mister postman
8 and I love her
CD 3 : THE BEATLES YESTERDAY BRAZILIAN EP
9 yesterday
10 act naturally
11 you like me too much
12 it's only love
CD 4 : THE BEATLES REQUESTS AUSTRALIAN EP
13 long tall sally
14 i call your name
15 please, mister postman
16 boys
CD 5 : THE BEATLES YESTERDAY AUSTRALIAN EP
17 yesterday
18 it's only love
19 you like me too much
20 dizzy miss Lizzy
CD 6 : LES BEATLES ROLL OVER BEETHOVEN FRENCH EP
21 roll over Beethoven
22 you really gotta hold on me
23 boys
24 love me do
CD 7 : LES BEATLES I FEEL FINE FRENCH EP
25 I feel fine
26 any time at all
27 she's a woman
28 I’ll be back
CD 8 : LOS BEATLES BOLETO PARA PASEAR (TICKET TO RIDE) ARGENTININAN EP
29 Boleto para pasear (ticket to ride)
30 Sin respuesta (no reply)
31 Palabras de amor (words of love)
32 Soy un perderon (i'm a loser)
CD 9 : THE BEATLES OCTOPUS GARDEN USSR EP
33 Sad (octopus garden)
34 Chto-nibud (something)
35 Vstrecha (come together)
CD 10 : THE BEATLES ACROSS THE UNIVERSE USSR EP
36 Cherez vselennuyu (across the universe)
37 Ya mne moe (i me mine)
38 Pust budet tak (let it be)
CD 11 : THE BEATLES TWIST AND SHOUT UK EP
39 twist and shout
40 a taste of honey
41 do you want to know a secret
42 there's a place
CD 12 : THE BEATLES MILLION SELLERS UK EP
43 she loves you
44 I want to hold your hand
45 can't buy me love
46 I feel fine
CD 13 : THE BEATLES STRAWBERRY FIELDS FOREVER / PENNY LANE YUGOSLAVIAN EP
47 strawberry fields forever
48 and your bird can sing
49 penny lane
50 I’m only sleeping<
CD 14 : THE BEATLES DEJARO SER (LET IT BE) MEXICAN EP
51 haciendo un hoyo (dig it)
52 dejaro ser (let it be)
53 escritor de novelas (paperback writer)
54 lady madonna
CD 15 : THE BEATLES NINO MALO (BAD BOY) MEXICAN EP
55 nino malo (bad boy)
56 la aturdida miss lizzie (dizzy miss lizzy)
57 te gusto mucho (you like me too much)
58 si, si es (yes, it is)
ちなみに"Across The Universe Again"は、
CD 1 : PAPERBACK WRITER JAPANESE EP
paperback writer
norwegian wood
we can work it out
drive my car
CD 2 : ROCK AND ROLL MUSIC JAPANESE EP
rock and roll music
eight days a week
mr moonlight
kansas city
CD 3 : CAN'T BUY ME LOVE FRENCH EP
can't buy me love
this boy
you can't do that
i'll get you
CD 4 : HELP! AUSTRALIAN EP
help!
she's a woman
ticket to ride
i feel fine
CD 5 : MORE REQUESTS! AUSTRALIAN EP
slow down
matchbox
till there was you
i wanna be your man
CD 6 : HELP! BRAZILIAN EP
help!
i'm down
not a second time
till there was you
CD 7 : ANNA, CHAINS, MISERY BRAZILIAN EP
anna
chains
misery
i saw her standing here
CD 8 : HERE COMES THE SUN USSR EP
solntze voshodit (here comes the sun)
potomy chto (because)
popurri (medley)
CD 9 : MICHELLE SPANISH EP
michelle
what goes on
run for your life
the world
CD 10 : YELLOW SUBMARINE SPANISH EP
yellow submarine
taxman
she said she said
i'm only sleeping
CD 11 : A HARD DAY'S NIGHT (DO FILME DO MESMO NOME) PORTUGUESE EP
a hard day's night
things we said today
i wanna be your man
devil in her heart
CD 12 : PLEASE PLEASE ME PORTUGUESE EP
please please me
boys
love me do
there's a place
CD 13 : MEET THE BEATLES THAILAND EP
i saw her standing there
it won't be long
hold me tight
don't bother me
CD 14 : I WANT YOU (SHE'S SO HEAVY) TE QUIERO (ELLA ES MUY PESADA) MEXICAN EP
i want you (she's so heavy) te quiero (ella es muy pesada)
don't let me down (no me abandones)
revolution (revolucion)
yer blues
CD 15: REVOLVER MEXICAN EP
yellow submarine
eleanor rigby
got to get you into my life
here, there and everywhere
となっております。
CDはアナログ落としですが、音質は結構良いです。
このボックスの魅力は、何といっても、オリジナル・デザインを使用したジャケットとロシア盤、メキシコ盤、タイ盤、ポルトガル盤、ブラジル盤などの国で発表されたあまり見たことがないデザインのEP盤を、コレクターズ盤ではありますが、手に出来るということでしょうか。
ジャケットもきちんとコーティングされたものですし、中身のCDのレーベルもオリジナル仕様となっております。
ただ、CDが直接ジャケットに入っているので、取り出す時に擦れてキズが付く可能性があり、この辺は日本人の感性には合いませんね。
そういえば、The Beatlesのリマスター盤の輸入盤もそうでしたっけ。
でも、The Beatlesコレクターにはかなり楽しめるボックス・セットだと思いますね。
私も、Rertrospct Recordsのレーベル・サイトを見て、直ぐに購入ボタンを押してしまいました。
ご興味のある方はどうぞ。
2010-05-16
Lemon / A-Freak-A (1978)

プロデュースは、Kenny Lehman(Chicなどをプロデュース)です。
また、バック・ミュージシャンに目を向けると、
Bass: Neil Jason, Bob Babbitt
Guitar: Elliot Randall, Lance Quinn, Cliff Morris
Keyboards: Paul Griffin
Drums: Alan Schwartzberg, Jimmy Young
Congas and Percussion: Jimmy Maelen, Sammy Figueroa, Joey Saulter
Banjo: Wayne Morrison
Trumpet: John Faddis, Alan Rubin
Trombone: Barry Rodgers, Sam Burtis
Tuba: Dave Bargeron
Sax: George Young
Bass Sax: Walter Kane
Flute: Kenny Lehman
Strings: Emanuel Vardi, Charles McCracken, Kemit Moore, Marvin Morgenstern, Harold Kohon, W. Sanford Allen, Gene Orloff
Concert Master: Gene Orloff
Synthesizer: Rick Ulfik
Vibes: Dave Carey
Vocals: Gordon Grody, Diva Gray, Lani Groves, Kenny Lehman, Luther Vandross, David Lasley
が参加しております。
New Yorkの有名なスタジオ・ミュージシャンやAORファンお馴染みのLuther Vandross, David Lasley等の名前を見ることができます。
収録ナンバーは、
01 A-Freak-A 6:14
(Kenny Lehman, Steve Boston)
02 Hot Bodies 4:28
(Kenny Lehman, Mike Sergio, Warren Benbow, Joel Mofsenson)
03 Freak On 4:04
(Kenny Lehman, Steve Boston, Gloria Covington)
04 Chance To Dance (Francois Kevorkian 12" Remix) 7:44
(Kenny Lehman, Steve Boston)
05 A-Freak-A (Francois Kevorkian 12" Remix) 7:36
(Kenny Lehman, Steve Boston)
06 Chance To Dance 6:17
(Kenny Lehman, Steve Boston)
07 Inside My Heart 5:26
(Kenny Lehman, Steve Boston)
08 Hot Hands 4:41
(Kenny Lehman, Steve Boston)
の8曲です。
01はディスコ・ファンクのファンに知られた名曲らしく、ギターのカッティングがカッコ良いメロディアスなファンク・ナンバーです。
バックのストリングスやコーラスが最高です。
当時のディスコ・ファンクそのまんまの雰囲気最高のナンバーです。
02はベースがビンビンのメロウなファンク・ナンバーです。
リードを執る女性ヴォーカルがとてもいかしてます。
03もシングル・カットされたナンバーで、出だしのピアノの音が気持ち良いライト&メロウの軽めのファンク・ナンバーです。
リン・ドラム、ギターさらにホーンなどのバックの音がが堪らないですね。
04はカッコ良いドラム・ソロから始まるスペイシーな感じのディスコ・ナンバーです。
女性ヴォーカルも雰囲気いっぱいですし、とにかくメロディがいかしてます。
05は01のリミックスですが、オリジナルの01のアレンジの方が良いかも。
06は04のオリジナルですが、こちらは、このオリジナルもリミックスされたナンバーもとても良く仕上がっております。
やはりメロディが良いんですね。
07はバックのギターの音とサックス、ベースがいかした、これまたライト&メロウなファンク・ナンバーです。
女性ヴォーカルも素晴らしいですし、お勧めのナンバーです。
08もカッコ良いディスコ・ナンバーに仕上がっております。
このLemonの"A-Freak-A"もMetropolisの"The Greatest Show On Earth"に負けず劣らずのディスコAORのアルバムだと思いますね。
2010-05-15
John Waite / Falling Backwards - The Complete John Waite Volume One (1996)

まさにコンプリートという言葉が相応しいベスト・アルバムです。
Volume Oneということで、Volume Twoが出ているのかと思えば、これが出ていないようです。
Volume Oneに殆どのヒット曲が詰まっておりますので、Volume Twoの選曲が難しい(もちろん、Volume Oneに収録されていないヒット曲や代表曲はあるのでしょうが)のかも知れませんね。
このアルバムに収録されているナンバーは、
01 How Did I Get By Without You
02 In Dreams
03 Downtown
04 Straight To Your Heart (Bad English)
05 When I See You Smile (Bad English)
06 Price Of Love (Bad English)
07 Act Of Love
08 If Anybody Had A Heart
09 Encircled
10 Missing You
11 Change
12 Back On My Feet Again (The Babys)
13 Midnight Rendezvous (The Babys)
14 Head First (The Babys)
15 Broken Heart (The Babys)
16 Isn't It Time (The Babys)
17 If You've Got The Time (The Babys)
となっております。
01は1995年のアルバム"Temple Bar"に収められていたナンバーで、USチャートの89位にランク・インされたメロディアスなAORナンバーです。
02も"Temple Bar"からのナンバーです。
こちらもJohn Waiteとしては大人しめのアコースティカルでメロディアスなバラード・ナンバーに仕上がっております。
03も"Temple Bar"からのナンバーで、これまたバックのピアノが美しいメロディアスなバラード・ナンバーとなっております。
04はBad Englishの1991年の2ndアルバム"Backlash"からのナンバーです。
Bad Englishはとても好きなバンドの一つで、John Waiteが好きというよりNeal Schonが大好きなんですね。
Neal Schonのソロ、バンドでのアルバムは全て取り揃えております。
大好きなギタリストの一人です。
05はBad Englishの1989年の1stアルバムからの、最高にいかしたメロディアスなパワー・バラードのナンバーです。
USチャートの1位、US ACチャートの11位にランク・インされたBad Englsihの最大のヒット・ナンバーです。
Neal Schonのギターが、本当にカッコ良いです。
06もBad Englishの1989年の1stアルバムからのナンバーで、こちらもUSチャートの5位にランク・インされたAORのメロディアスなバラード・ナンバーです。
このナンバーでもNeal Schonのギターは最高です。
07は1987年の"Rover's Return"からのナンバーで、これまたミディアム・テンポのメロディアスなAORナンバーに仕上がっております。
08は1986年に公開された映画「About Last Night」のサントラに収録されたナンバーです。
ミディアム・スロウのメロディアスなAORナンバーに仕上がっており、とてもお勧めのナンバーです。
09"Rover's Return"からのナンバーで、ミディアム・テンポながら、とてもロック・スピリッツを感じさせるナンバーです。
10はJohn Waiteがソロ活動してからの最大のヒット曲となったナンバーで、1984年の"No Brakes"から。
USチャート1位、US ACチャート7位にランク・インされたナンバーで、コメントの必要は無いですね。
11も映画「Vision Quest」のサントラに使われた1985年の作品です。
メロディアスなハードポップのナンバーです。
12はThe Babysの1979年の"Union Jacks"からのナンバーで、US Hot100の33位にランク・インされたメロディアスな産業ロックしたナンバーです。
好きです、こういう曲。
13も同じく"Union Jacks"からのナンバーで、ギターのカッティングがカッコ良いポップでメロディアスなナンバーです。
14はThe Babysの1978年の"Head First"からのナンバーで、とてもカッコ良いロックンロール・ナンバーです。
15はThe Babysの1977年の2ndアルバム"Broken Heart"からのナンバーで、これも良く出来たハードポップのナンバーです。
16も"Broken Heart"からのナンバーで、Ray Kennedyのカヴァー曲です。
オリジナルのRayのヴァージョンはDavid Fosterのプロデュースでしたが、このThe Babysのヴァージョンもオリジナルに忠実にカヴァーしております。
とても良く出来たAORナンバーに仕上がっております。
17はThe Babysの1997年の1stアルバム"The Babys"からのナンバーで、The Babysのデビュー・ヒットとなった曲で、US Hot100の88位にランク・インされたハードポップのナンバーです。
これら17曲以外にも、The Babysでは、"Everytime I Think of You"、"Silver Dreams"、"Turn and Walk Away"といったヒット・ナンバーやBad Englishでは、"Heaven Is a 4 Letter Word"、"Possession"、"Forget Me Not"、さらにソロでは、"Tears"、"Restless Heart"、"Every Step of the Way"、"These Time Are Hard for Lovers"などのヒット曲もあるので、Volume Twoも可能かも知れませんね。
2010-05-14
Metropolis / The Greatest Show On Earth (1978)

と言っても、私もこのアルバムの存在を知ったのはつい最近のことですが。
アルバムのタイトルとアーティストは、"The Greatest Show On Earth"でMetripolis feat.The Sweethearts"というバンドで、1978年にディスコ・ファンクのレーベルSalsoul Recordsから発表されたものです。
ヴォーカルとホーン以外はドイツで録音されたアルバムで、その音は、当時(70年代後半から80年代前半)のディスコティークしたAORそのまんまのライト&メロウなものです。
ヴォーカルのクレジットは有りません( The Sweethearts ?)が、歌っているのは女性です。
また、キーボードを担当しているThor Baldurssonが大半の曲を書いており、プロデュースも担当しておりますので、彼がメインのプロジェクトだと思います。
収録ナンバーは、
01 The Greatest Show On Earth
02 Was That All
03 Go Get It
04 I Love NY
05 New York Is My Kind Of Town
06 Here's To You
07 Every Time I See Him
08 Thunder Are Lightning
09 I Love NY (Long Version)
10 I Love NY (Short Version)
の10曲です。
タイトル・ナンバーの01はRAH Band風のシンセサイザーとストリングスが融合したメロディアスなディスコAORのナンバーです。
ヴォーカルの女性の声もとても良いですし、RAH Bandに通ずるとても良くできたナンバーです。
02はこのアルバムの中で私が最も好きなナンバーですが、例えばDelegation辺りのとてもオシャレでメロウなAORナンバーに仕上がっております。
女性ヴォーカルもバックのプレイも最高です。
03は軽快でグルーヴィーなライト・ファンクしたナンバーです。
女性ヴォーカルはコーラスだけのほぼインスト・ナンバーです。
04はこのアルバムのメインのナンバーなんでしょうね。
ジャケット写真にも"I Love NY"のピンバッジが載っておりますし。
軽快なディスコ・タッチのポップなナンバーです。
ここでも、女性ヴォーカルはコーラスのみで、バックのパフォーマンスを聴かせるナンバーとなっております。
05は、ギターのカッティングやキーボードなどバックのプレイがとてもいかしたナンバーです。
ディスコティックなフュージョン・ナンバーとでも言えば良いのでしょうか。
カッコ良いナンバーです。
06は女性ヴォーカルがとても心地よいメロディアスなバラード・ナンバーです。
雰囲気最高です。
07はミディアム・テンポのフュージョン・インストのナンバーです。
とにかく、彼らのパフォーマンスが心地良い、そんな感じのナンバーです。
08も女性ヴォーカルが心地よいライト&メロウのディスコAORナンバーです。
09、10は04のそれぞれロング・ヴァージョン、ショート・ヴァージョンです。
このMetropolisの"The Greatest Show On Earth"ですが、ディスコAORが好きな方には、間違いなく気に入るアルバムだと思います。
2010-05-13
Joe Farrell / Night Dancing (1978)

本日紹介する"Night Dancing"は1978年の彼の9枚目のアルバムとなります。
この頃のジャズ・シーンはいわゆるFusion Musicが華々しき頃で、この"Night Dancing"もファンキーなフュージョン・ミュージックに仕上がっております。
先ず、ジャケットがオシャレですよね。
そして、タイトルも。
アルバムに参加しているミュージシャンに目を向けると、
Joe Farrell – Soprano and tenor sax, flute
Herbie Hancock – Piano, electric piano
Victor Feldman – Piano, electric piano
Michael Boddicker – Synthesizer, Clavinet
Lee Ritenour – Guitar
Jay Graydon – Guitar
Richard Greene & Beryl Marriott – Violin, viola
Robert W. Daugherty – Bass
Abraham Laboriel – Bass
Mike Porcaro – Bass
Chuck Rainey – Bass
John Guerin – Drums
Jeff Porcaro – Drums
Harvey Mason, Sr. – Drums
Airto Moreira – Percussion, cuica
Paulinho Da Costa – Conga
Joe Romano – Tenor sax
Oscar Brashear – Trumpet
Garnett Brown – Trombone
Quitman Dennis – Baritone sax
Chuck Findley – Trumpet
Lew McCreary – Bass trombone
Flora Purim – Vocals
Andrea Robinson – Vocals
といった当時の音楽シーンでの最強のスタジオ・ミュージシャン達を取り揃えております。。
オリジナル・ナンバーとカヴァー・ナンバーが全8曲収録されております。
収録ナンバーは、
1."Katherine" (Jeff Lorber) 6:36
2."Silver Lace" (Joe Farrell) 8:15
3."How Deep Is Your Love" (Robin Gibb, Barry Gibb & Maurice Gibb) 4:19
4."Come Rain Or Come Shine" (Harold Arlen & Johnny Mercer) 3:24
5."Another Star" (Stevie Wonder) 5:30
6."Casa De Los Sospensos" (Joe Farrell) 7:30
7."Night Dancing" (Trevor Lawrence) 5:49
8."You're In My Heart (The Final Acclaim)" (Rod Stewart) 3:13
となっております。
まさにこの時代の音を感じさせるナンバーばかりで、Joe Farrellのサックスだけではなく、参加ミュージシャンの技量も確かなので、最高にいかしたファンキー・フュージョンのアルバムに仕上がっております。
1はどことなく渡辺貞夫風の軽い感じのフュージョン・ナンバーで、Joe Farrellのソプラノ・サックスとLee Ritenourのギターのカッティングがとてもいかしております。
2はJoe FarrellのフルートとHerbie Hancockのエレピの音が心地よいリゾート感覚溢れるフージョン・ナンバーです。
3はThe Bee Geesのヒット・ナンバーですが、リードを執るJoe Farrellのテナー・サックスがとても素晴らしいです。また、Jay Garydonのギターのカッティングも良いですね。
4はJoe Farrellのテナー・サックスだけによるナンバーです。
5はStevie Wonderのナンバーで、ファンキーながらもとてもポップに仕上がっております。
Joe Farrellのサックスだけじゃなく、Victor Feldmanのピアノ、Jay Garydonのギター、Abraham Laborielのベース、Harvey Masonのドラムス、Airto MoreiraとPaulinho Da Costaのパーカッション、どれをとっても最高のパフォーマンスです。
6はメロディアスなナンバーで、アクション映画のワンシーンにでも使えそうな、そんな雰囲気のあるナンバーです。
7はJoe Farrell (Tenor Sax)、Michael Boddicket (Synth)、Lee Ritenor (G)、Michael Porcaro (B)、Jeff Porcaro (Ds)の5人がロック・フィーリング溢れるナンバーに仕上げております。
カッコ良いという言葉がピッタリのナンバーです。
8はRod Stewartの大ヒット・ナンバーですが、とてもメロディアスなバラード・ナンバーとなっております。
Richard GreeneのヴァイオリンとJoe Farrellのサックスがリードの共演をしております。
この頃のフュージョン・ミュージックには、本当にたくさんの良いアルバムが出されておりました。
2010-05-12
Jerry Knight / Jerry Knight (1980)

未CD化(おそらく)のアルバムで、私が所有しているのはコレクターズCDです。
つい最近、e-Bayで落札したもので、送料込みで30USドルでした。
このe-Bayのショップは、未CD化のアルバムのコレクターズアルバムばかりを取り扱っておりますが、イタリアの同様のコレクターズ物を出しているレーベルTIME WARP Recordsに比べると、盤はCD-Rですが、ジャケットもまあまともですし、クレジットはきちんとしてますし、そこそこの品質だとは思います。
そですね、レベル的にはRetrospect Recordsと同じくらいでしょうか?
オークションは、全て24.99USドルから始まりますが、入札者が少ないので、殆どこの価格で落札でき、結構な頻度で利用しております。
ただ、価格がちょっとばかり高いかな、とは思いますが。
Jerry Knightは、この1stを発表した後、1981年に"Perfect Fit"、1982年に"Love's On Your Side"を発表し、1984年には映画"Breakin'"などのサントラに参加後、最近は、専らソング・ライターやプロデューサーとして活動しているようです。
この1stアルバムには、
01 Good Times
02 Monopoly
03 Overnight Sensation
04 Sweetest Love
05 Joy Ride
06 Let Me Be The Reason
07 Freek Show
08 Now That She's Rockin'
の8曲が収められております。
アルバムからは、"03 Overnight Sensation"と"05 Joy Ride"がシングル・カットされ、それぞれUS R&Bチャートで、17位、87位にランク・インされ、"Overnight Sensation"が彼の最大のヒットとなりました。
内容は、メロウなライト・ファンクしたものと言えますが、シンセやキーボードの音にロマンティック・ハードネスしたところもあり、AORファンも十分楽しめるものとなっております。
03や05以外にもヒットポテンシャルの高いナンバーも多く収録されており、その代表的なナンバーが01だと思います。メロディアスでポップなAORナンバーで、TotoやMaxusにも通じるセンセやキーボード、ギターの音色がいかしたロマンティック・ハードネス路線のナンバーです。アルバムの一押しかも。
02もバックのシンセ、ピアノ、ギターの音がとてもいかしたメロディアスなAOR的なナンバーです。
03なんか聴いていて思うことは、キーボードの音が多分にRobbie Buchanan的ですし、ギターの音色もMichael Landau辺りを連想させてくれております(と言うことはやはりMAXUS?)。でも、このナンバーでのバックの女性ヴォーカルはファンキーなブラコンという感じも。とてもカッコ良いナンバーで、ヒットしたのも頷けます。
04はとてもポップに仕上がったAORナンバーです。
05はライト&メロウなファンク・ナンバーです。
06も出だしのシンセの音や全体的な曲作りの感じは、もう殆どAORしております。
メロディアスでポップなナンバーです。
07もシンセの音がいかしたポップなナンバーです。
08もブラコン・ファンクというよりも、ハードポップを聴いているような、そんな感じのナンバーです。
このナンバーの出来もかなり良いですね。
ブラコン・ファンクのファンというより、AOR・ハードポップのファンへのお勧めの1枚です。
2010-05-10
George Harrison / Extra Texture (1975)

直ぐに治るだろうと病院にも行かずにいたのですが、熱はそれほど出ず、とにかく咳が止まらずといった状態と鼻水が鼻づまりへ、さらに体の倦怠感が、といった状況で、今日午前中掛かり付けの病院へいくことになりました。
薬をもらって、何時間か横になって、今、少し状態も良くなりましたが。
風邪をひくのも久しぶりのことです。
まだまだ状態も観世に良くなっていないので、ゆっくりと休息を取りたいと思います。
札幌の天気もゴールデン・ウィークの期間中は気温も高めで天気も良かったですが、明けは、再び4月の寒さに逆戻りといった感じで、今日も太陽は出ておりましたが冷たい風が吹く一日でした。
ここしばらく、寒い日が続くようです。
George Harrisonの最もAOR的なアルバムは、"Thirty Three & 1/3"だと私は思っておりますが、その前作に当たるこの"Extra Texture"もAORの香りがぷんぷんするアルバムですね。
もちろん、その理由は、David Fosterが参加していることと曲によっては彼がアレンジを担当しているからだと思います。
この"Extra Texture"はAppleレーベルでの最後の作品で、レコードでは、レコードのレーベル面がリンゴの芯のデザインで知られておりました。
このアルバムも例により、豪華ミュージシャンがバックを固めております。
当時すでにGeorge Harrisonが主宰したDark Horseレーベルが立ち上がっており、同レーベルのバンドAttitudesの面々(David Foster, Jim Keltner, Paul Stallworth)が参加(もう一人のメンバーDanny Kootchについてはこのアルバムに参加しなかったことをわざわざクレジットしている)したほか、Gary Wright、Nicky Hopkins、Tom Scott、Leon Russell、Billy Preston、Andy Newmark、Willie Weeks、Jesse Ed Davisなどの豪華ラインナppとなっております。
私は、Georgeのソロ・アルバムで最も好きなのが"George Harrison"、次に"Thirty Three & 1/3"、そして3番目に好きなのがこの"Extra Texture"なんです。
この"Extra Texure"にはメロディが美しいナンバーが何曲か収められていることが好きな理由ですが、その中でも"Can't Stop Thinking About You"の出来は秀逸で、先ずタイトルが美しいですよね。
邦題は「つのる想い」とタイトルされたこのナンバー、ストリング・アレンジメントはDavid Fosterで、ピアノにNicky Hopkins、エレクトリック・ピアノにDavid Foster、アープ・ストリングスにGary Wright、とこれだけ豪華なピアニスト達を配した楽曲って、そう無いです。
メロディも素晴らしい本当に良く出来たAORナンバーです。
もう1曲"The Answer's At The End"もDavid Fosterによるストリング・アレンジメントとピアノ、Gary Wrightのオルガン、こちらも美旋律のバラード・ナンバーです。
そして、Smokey Robinsonに捧げたナンバー"Ooh Baby (You Know That I Love You)"もメロディアスでとても良く出来たAORのバラードです。
さらに"World Of Stone"、David Fosterのピアノが沁みるメロディアスなナンバーです。
"You"は出だしを飾るポップなナンバーで、Jim Hornのサックスがとてもいかしてます。
シングル・カットされたナンバーでしたが、それ程のヒットには至らなかったようです。
出来はかなり良いと思うのですが。
"While My Guitar Gently Weeps"の続編的なナンバー"This Guitar (Can't Keep From Crying)"ですが、こちらはGeorge HarrisonとJesse Ed Davisのギターの掛け合いがカッコ良いメロディアスなナンバーです。
やはり"While My Guitar Gently Weeps"には敵いませんね。
でも、ギターがEric Claptonだったら?
荘厳な感じのゴスペル風ナンバー"Grey Cloudy Lies"なんかもいかしていると思います。
この"Extra Texture"には、ホント、メロディアスなAORナンバーが数多く収められております。
2010-05-07
Axis / It's A Circus World (1978)

先ずプロデューサーはエンジニア出身(ex:Blind Faith - Blind Faith (1969)、Led Zeppelin II - Led Zeppelin (1969)、Led Zeppelin III - Led Zeppelin (1970)、Highway - Free (1970)など)のAndy Johnsで、彼のプロデュース作品としては、Highway - Free (1970)、Loud and Clear - Autograph (1987)、The Extremist - Joe Satriani (1992)などのハードロック・アルバムが殆どです。
一方、バンドのメンバーに目を向ければ、Danny Johnson (G,Vo)、Jay Davis (B,Vo)、Vinnie Appice (Ds)の3人によるトリオのバンドです。
バンド形態といい、繰り出される音といい、まさに70年代のハードロックです。
とにかく、カッコ良いの一言でしょうか。
Danny JohnsonはRick Derringerと一緒に活動している人ですが、結構他のミュージシャンのアルバムにも参加しておりますし、ソロ・アルバムも何枚か出しております。
jay Davisについてはどういう人か判りませんが、Danny Johnsonの最近のソロ・アルバムでベースで参加しているので、まだ音楽活動はやっているのでしょう。
Vinnie Appiceは、もちろん、あのCarmine Appiceの弟で、現在はBlack Sabbathのメンバーです。
このアルバムですが、70年代のハードロックの音を聴かせてくれますが、インプロビゼーションとかを前面に押し出したアルバムではなく、1曲3分程度のコンパクトにまとめられたナンバーが11曲収められております。
収録ナンバーは、
01 Brown Eyes
02 Busted Love
03 Juggler
04 Soldier Of Love
05 Train
06 Armageddon
07 Ray's Electric Farm
08 Stormy Weather
09 Cats In The Alley
10 Bandits Of Rock
11 Circus World
です。
01はハードにドライヴィングするギターが前面に出た、あの70年代ハードロックそのまんまのナンバーです。
とにかくギターのリフがカッコ良いです。
02は出だしのVinnie Appiceのドラミングとこれに絡むDanny Johnsonのギター、Jay Davisのベースのアンサンブルがいかしたハードロック・ナンバーです。
03はミディアム・テンポながら重量感のあるナンバーです。
04はこのアルバムの中で最もポップな感じのナンバーです。
05はメロディアスなバラード・ナンバーですが、結構良く出来てます。
06は出だしのVinnie Appiceのドラミングがとてもカッコ良いアップテンポのナンバーです。
07はブルース・フィーリング溢れるミディアム・テンポのメロディアスなナンバーです。
08はロックンロールしたご機嫌なナンバーです。
09は01と同じような70年代ハードロックのナンバーです。
10はDanny Johnsonのギターがいかしたハードロック・ナンバーです。
11はアコースティカルながらもハードロックしたナンバーになっております。
70年代のハードロックの音って、ホント、カッコ良いですよね。
2010-05-06
The Strand / The Strand (1980)

バンド名とタイトルは、The Strandの"The Strand"で、1980年に発表された産業ロックのアルバムです。
このThe StrandはプロデュースがTOTOのJeff Porcaroということで、当時若干話題となったアルバムです。
メンバーは、Rick Calhoun (Vocals)、Dean Cortez (Bass)、Peter Reilich (Keyboards)、Kelly Shanahan (Drums) 、 Scott Shelly (Guitars)で、バック・ミュージシャンは、Michael Boddicker (Keys)、Lenny Castro (Perc)、 Jim Horn (Sax)が参加しております。
Jeff Poracaroがプロデュースしたこともあり音に締りがあります。
収録ナンバーは、
01 - Rock It Tonight
02 - Long Hot Summer
03 - I Like It Like That
04 - Just A Little More Time
05 - Prisoners In Paradise
06 - Stay Away From My Girl
07 - Frustration
08 - Children Of The Night
09 - Dirty Little Girl
10 - Can't Look Back
となっております。
01は出だしのシンセの音がカッコ良いTOTO風のプログレハードしたナンバーです。
全体的に音に締りがあります。
02も"Turn Back"時のTOTOサウンドといったところでしょうか。
私は、TOTOのアルバムの中では、"Turn Back"が最も好きですので、このサウンドには納得です。
03はどちらかというと若干軽めなポップなナンバーです。
04はギターとシンセがいかしたまあまあメロディアスな産業ロック・ナンバーです。
05はバックの演奏がとてもいかしたプログレハードのバラード・ナンバーといったところでしょうか。
06は80年代当時の産業ロックそのまんまの音です。
07はTrillion的なプログレハードのナンバーです。
08はメロディアスでポップなナンバーで、このアルバムの中では出来はかなり良いです。
ヒットポテンシャルの高いナンバーです。
09はアコースティカルでメロディアスなバラード・ナンバーです。
10がこのアルバムのハイライト的なナンバーと言って良いでしょう。
Aiplayしたメロディアスな産業ロック・ナンバーです。
これって、他でも聴いたことがあるような感じですが、このThe Strandがオリジナルなんでしょうか?
このThe Strandですが、当時レコードを買った筈なんですが、おそらく売り飛ばしたんでしょうね。
Jeff Porcaroのプロデュースと言いながらも、全体的にはB級感は否めないですし、10や08、02以外のメロディはイマイチ感もありますので、処分したのかも。
でも10だけでも十分だと思いますので、やっぱりCD化して欲しいですね。
なお、この音源は何時もお世話になっている方にいただきました。
ありがとうございます。
2010-05-05
The Guess Who / The Best Of The Guess Who - Running Back Thru Canada Live (2004)

メンバーは、Randy Bachman (G)、Burton Cummings (Vo, Keys, G)、Garry Denis Peterson (Ds)、Donnie McDougall (G)、Bill Wallance (B)といったラインナップとなっております。
このメンバーはThe Guess Whoが黄金時代の最強のメンバーとなっております。
The Guess Whoと言えば、"American Woman"、"No Time"、"No Sugar Tonight / New Mother Nature"といったナンバーが有名ですが、これら3曲は全て1970年の大ヒット・アルバム"American Woman"に収められており、その他、"These Eyes"、"Share The Land"などのヒット・ナンバーがあります。
また、初期The Guess Whoの最大のヒット・ナンバーは、"Shakin' All Over"で、この曲はとてもご機嫌なロックンロール・ナンバーでした。
このアルバムには、
01 Runnin' Back To Saskatoon
02 Rain Dance
03 These Eyes
04 No Sugar Tonight / New Mother Nature
05 Let It Ride
06 Undun
07 Follow Your Daughter Home
08 American Woman
09 Hand Me Down World
10 Takin' Care Of Business
11 Laughing
12 Share The Land
の全12曲が収録されております。
01は1972年のライヴ・アルバム"Live At The Paramount"に収録されていたナンバーで、ミドル・テンポながらとてもブギーなご機嫌なナンバーで、ライヴ向きと言えると思いますね。
02は1971年の"So Long, Bannatyne"に収められていたナンバーで、この曲もご機嫌なロックロール・ナンバーに仕上がっております。
なお、このナンバーは1971年にカナダのチャートで3位とヒットしたナンバーです。
03は1969年の"Canned Wheat"からのナンバーです。
The Guess Whoとして初めて全米トップ10に入ったナンバーです。
Burton Cummingsのピアノとヴォーカルがいかしたメロディアスなバラード・ナンバーで、曲の出来は本当に素晴らしいです。
04は08と並ぶThe Guess Whoの大ヒット・ナンバーで、両曲ともカナダでも全米でも1位を記録しております。
アコースティカルでメロディアスで、そしてポップなナンバーです。
Randy Bachmanのアコースティック・ギターはとてもカッコ良いですし、Burton Cummingsも年を感じさせない力強いヴォーカルを聴かせてくれております。
05はアコースティック・ギターのカッティングが小気味良いメロディアスなナンバーで、これまたお勧めのナンバーです。
06は1969年に"Canned Wheat"からのナンバーで、アコースティカルで軽い感じのポップなナンバーに仕上がっております。
07は1973年の"Artificial Paradise"からのナンバートロピカルな雰囲気のナンバーで、バックのパーカッションがとてもカッコ良いです。
08は,The Guess Whoといえば"American Woman"というぐらい彼らのの大ヒット・ナンバーです。
このライヴ・ヴァージョンは14分にも及ぶ大曲となっていて、ハードロック調のとにかくカッコ良いの一言です。
圧巻です。
09は1970年の"Share The Land"からのナンバーで、とてもポップに仕上がったロック・ナンバーです。
10はとてもご機嫌なロックンロール・ナンバーです。
Burton Cummingsのロックンロール・ピアノがとてもいかしてます。
11は1969年の"Canned Wheat"からでカナダ・チャートで1位、全米10位とヒットしたナンバーです。
これもメロディアスなバラード風ナンバーで、殆どAORしております。
その後の、Burton Cummingsのソロ・アルバムに入っていても違和感がないメロディアスなナンバーです。
12は1970年の"Share The Land"から。
出だしのRandy Bachmanのギターソロが最高のメロディアスな1曲です。
2000年の録音ですから、メンバー全員50代後半ということですが、Burton Cummingsも声が出ておりますし、Randy Bachmanのギターも冴えておりますし、他のメンバーもプレイもとてもカッコ良いですし、言うことが無いライヴ・アルバムだと思いますね。
2010-05-04
The Beatles / Love Songs (1977)

三日坊主の私が、4年間もブログを続けてきたことに先ずはビックリしました。
時には、1か月に4枚しかアルバムを紹介しなかった月もありましたが、それでもこれだけ長きに亘って続けてきたことに対して、自分を褒めたいと思います。
紹介したアルバムも1,000枚近く(5月10日が確か1,000枚目)なります。
初めの頃は、もちろん1日のアクセス数も大したことがありませんでしたが、ここ1年間くらいは、1日に100件を超えるアクセス数もあり、これもひとえにこのブログにアクセスしていただいている方の賜物だと思って、大変感謝しております。
「音楽こそ我が人生」、これが私の生き方です。
The Beatlesに出会わなければ、これほど音楽にのめり込んだかどうか、判りません。
今までの道のりを振り返ってみると、思い出と一緒に色々な曲が思い浮かんできます。
高校での学校祭での喫茶店の模擬店での、The Beatles、T.Rexのナンバー、浪人していた時のPink Floydの「狂気」、22歳の時の恋愛中の荒井由実、とこれ以上書くと私の人生がバレバレになるので止めておきますが、いろいろな出来事と一緒にいろいろな曲があり、今の私もあります。
ということで、今日はThe Beatlesの"Love Songs"を紹介いたします。
先ず、このCD、2枚組紙ジャケのコレクターズCDです。
米キャピトル盤のレコードをそのまんまCDサイズの紙ジャケにしたものです。
ということで、米キャピトルのロゴで、番号はSKBL-11711となっております。
アナログ落とし(収録されている全てのナンバーはCD化されているので、CDから落としてもいいようなものですが)のため、音質はあまり良くはありませんが、外観やレーベル面は完全です。
例によって、e-Bayのオークション・サイトで落としたものですが、価格は36USドル(送料込)と若干高めではありました。
ほかにThe Beatles VI(こちらは、国内盤のLPレコードをそのまんまCDサイズにした紙ジャケで帯付のもの)も落としました。
この"Love Songs"は1977年10月21日に米キャピトルからリリースされました。
レコードは2枚組で、
Side one
1."Yesterday" 2:03
2."I'll Follow the Sun" 1:47
3."I Need You" (George Harrison) 2:27
4."Girl" 2:30
5."In My Life" 2:24
6."Words of Love" (Buddy Holly) 2:12
7."Here, There and Everywhere" 2:22
Side two
1."Something" (Harrison) 3:00
2."And I Love Her" 2:28
3."If I Fell" 2:18
4."I'll Be Back" 2:21
5."Tell Me What You See" 2:35
6."Yes It Is" 2:38
Side three
1."Michelle" 2:40
2."It's Only Love" 1:55
3."You're Going to Lose That Girl" 2:16
4."Every Little Thing" 2:01
5."For No One" 1:59
6."She's Leaving Home" 3:35
Side four
1."The Long and Winding Road" 3:37
2."This Boy" 2:12
3."Norwegian Wood (This Bird Has Flown)" 2:02
4."You've Got to Hide Your Love Away" 2:07
5."I Will" 1:46
6."P.S. I Love You" 2:02
の計25曲が収録されておりました。
"Love Songs"ということでバラード・ナンバーが結構多いです。
このアルバムですが、1976年6月7日に同じく米キャピトルからリリースされた2枚組アルバム"Rock 'n' Roll Music"に対応した形で発表されました。
CDではアナログ・レコードの1面2面をDisc 1に、3面4面をDisc 2に収録しております。
"Revolver"以前のナンバーが多いのが、ちょっとばかり不満と言えば不満ですが、それでも初期・中期の名曲ばかりですので、まあいいか。
全てのナンバーがお気に入りですが、"Something"ってやっぱり名曲ですね。
"Girl"、"In My Life"、"Here, There And Everywhere"、"And I Love Her"、"If I Fell"、"Yse It Is"、"It's Only Love"辺りは特にお気に入りです。
The Beatlesのオリジナル・アルバムはリマスターされリ・イッシューされましたが、コンピレーション・アルバム("A Collection of Beatles Oldies"、"Hey Jude"、"Rock 'n' Roll Music"、"Love Songs")とライヴ・アルバム("The Beatles at the Hollywood Bowl")は是非、CD化してもらいたいものです。
2010-05-03
Dorothy Moore / Feel The Love (1990)

Dorothy Mooreは元々バラードに定評があるシンガーですが、本作では、11曲中9曲がバラード・ナンバーということもあり、ヴォーカリストDorothy Mooreを堪能できるアルバムとなっております。
また、バックをJimmy Johnson (G)、David Hood (B)、Roger Hawkins (Ds)といったマッスルショールズの名うてのミュージシャンで固めております。
タイトル・ナンバーの1曲目"Feel The Love"の出来は秀逸で、もうこの1曲でノックダウンすること請け合いのナンバーです。
とにかくメロディが素晴らしいですし、Dorothy Mooreのヴォーカルも生きるというものです。
2曲目の"He Thinks I Still Care"はメロディアスなソウル・バラードで、さすがDorothy Mooreといったナンバーです。
バックのホーンなんかも雰囲気が最高です。
Dorothy Mooreはゴスペルのアルバムも出しておりますが、3曲目の"If You'll Give Me Your Heart"なんかは、ゴスペル調のメロディアスなナンバーです。
さすが、歌は上手いですね。
4曲目の"Ain't Nothin' Changed"は1曲目に負けないくらい雰囲気があるメロディアスなソウル・バラードのナンバーです。
バックの短いながらもギター・ソロがとてもいかしてます。
5曲目の"More Than Just Another Hurt"は出だしのサックスの雰囲気がとてもいかしたメロディアスなスロウ・バラードで、このアルバムの中でもかなり出来が良いと思いますね。
このナンバーは聴きものです。
6曲目の"Your Body's Here With Me"はO'Jaysの82年のヒット曲のカヴァーですが、この曲も5曲目と同じくらい良く出来たバラード・ナンバーです。
オリジナルよりずっと良く出来たナンバーで、もう最高ですね。
7曲目の"All Night Blue"はサザーン・ソウルのメロディアスなバラード・ナンバーです。
バックのプレイは素晴らしいです。
8曲目の"Be Strong Enough To Hold On"もメロディアスなバラード・ナンバーです。
このナンバーの出来も素晴らしいですね。
9曲目の"Lover Girl"は87年のJohnnie Taylorのカヴァーです。
オリジナルと同じようにカリビアーン風のアレンジが施されております。
10曲目の"Seein' You Again"もメロディアスなバラード・ナンバーで、Dorothy Mooreのヴォーカルはもちろんのこと、Jimmy Johnsonを始めバックのプレイも素晴らしいです。
ラストの11曲目"Talk To Me"はディスコ・タッチのファンキーなナンバーです。
こういったナンバーでも、Dorothy Mooreのヴォーカルは素晴らしいです。
2010-05-02
Skyy / Skyy Line (1982)

と言いながらも、桜はまだまだで、こぶしの花が咲き始めたといったところでしょうか。
そう言えば、昨年のゴールデン・ウィークは孫の顔を見に、函館に行ってましたが、五稜郭公園の桜は見頃でした。
ただ、道路がかなり混んでいて行くまでにかなりの時間がかかったことを覚えております。
そんな時は、やっぱり好きな音楽を聴きながら運転することに限りますね。
ドライヴに向いている音楽と言えば、フュージョンや本日紹介するファンク・ミュージックというところでしょうか。
このSkyyは、1979年に"Skyy"でデビューした男女混合のファンク・ディスコのバンドです。
本日紹介の1982年の"Skyy Line"が彼らのアルバムで最もヒットしたアルバムで、USチャートで18位、US R&Bチャートで1位にランク・インされました。
また、このアルバムから"Call Me" (US #26, R&B #1)と"Let's Celebrate"がシングル・カットされております。
アルバムの内容は、さすが彼らの最大のヒット・アルバムということで、とてもご機嫌なファンクを聴かせてくれております。
当時のファンク・バンドってもう最高ですよね。
The Bar-Kays、Cameo、Con Funk Shun、Ohio Players、The Brooklyn, Bronx & Queens Band、GQなどどのバンドも結構な大所帯で、ヴォーカルだけじゃなく、プレイも一流でした。
この"Skyy Line"には、
01 Let's Celebrate
02 Call Me
03 Girl In Blue
04 Jam The Box
05 When You Touch Me
06 Gonna Get It On
07 Get Into The Beat
08 Let's Celebrate (Alt. Version)
の8曲が収められております。
01はベースがビンビンで、キーボードがカッコ良いメロディアスでポップなファンク・ナンバーで、Skyyの代表的なナンバーです。
ヒット・ポテンシャルの高いナンバーで、当時ファンクやディスコ・ミュージックを聴いていた人には馴染みのあるナンバーです。
02はカッコ良いギターのカッティングから入る当時のファンク・ミュージックそのまんまのナンバーです。
とても良い仕上がりです。
さすが、シングル・カットされヒットしたナンバーです。
03はこれまたバックのギターのプレイがカッコ良いファンク・ナンバーです。
本当に、この当時のファンク・バンドの演奏はレベルが高いですね。
04はポップな仕上がりのファンク・ナンバーです。
05は、ファンク・アルバムに最低1曲は入っているというバラード・ナンバーです。
ファンク・バンドのバラードって、もう最高ですよね。
ファンク・バンドのバラードで最も好きなナンバーは、The Bar-Kaysの"Love Don't Wait"というナンバーです。
このSkyyの05は女性2人が歌うバラード・ナンバーで、メロディアスでとても素敵なナンバーです。
06もちょっぴりレゲエっぽい感じのポップに仕上がったファンク・ナンバーです。
07は女性ヴォーカルを前面に出したディスコティックなファンク・ナンバーです。
08は01の別ヴァージョンのナンバーです。
このSkyyのアルバムですが、最近(といってもここ2,3年?)、カナダのUnidiscというレーベルからリ・イッシューされておりますので、ご興味のある方はどうぞ。
ファンク・ブラコンのファンの方にお勧めです。
2010-05-01
The Jones Gang / Any Day Now (2005)

先ず、メンバーに驚かされますよね。
Bad Companyみたいなハードロックを聴かせてくれるのかどうかみたいな、一体、どんな音を聴かせてくれるのか、そんな興味も湧きます。
で、その音ですが、Bad Companyみたいな部分もありますが、根底にあるのは、やぱりBritish Rockでしょうか。
1曲目の"The Time Of Your Life"での出だしのギター・リフなんかは結構ハードですが、本編にいるとメロディアスで湿り気を帯びた、まさにBritish Rockしたナンバーとなっております。
もう雰囲気は最高のナンバーです。
特にギター・プレイはいかしておりますが、このアルバムには、ギタリストとして、Ronnie Wood、Dave Colwell、Richie Barrett、Gary Graingerが参加しております。
2曲目"Mr. Brown"はメロディアスでポップなナンバーで、The Beatles的雰囲気のAORナンバーです。
ヴォーカルのRobert Hartのソロ・アルバムなんか聴くと結構AORしたアルバムを出しておりますし、そんなソロ・アルバムにも通ずる良く出来たナンバーです。
3曲目の"Angel"はRobert HartとRuss Ballardのペンによるメロディアスなバラード・ナンバーです。
このナンバーはシングル・カットされ、2005年にビルボードのシングル・チャートで1位を記録する大ヒットとなっております。
さすが、大ヒットした作品だけあって、出来は素晴らしいく、とても盛り上がりのあるナンバーとなっております。
AORファン必聴の1曲です。
4曲目の"She'll Never Know"はアコースティカルですが、軽いタッチのナンバーで、これも結構AORしておりまし。
5曲目の"With You"はメロディアスなパワーポップ風のバラード・ナンバーです。
The Beatlesからの影響をモロに受けたような感じのナンバーで、とにかく曲の出来が素晴らしいです。
このナンバーもかなりお勧めですね。
6曲目の"Gypsy Lane"はアコースティカルなフォーク・ロック調のメロディアスなナンバーです。
7曲目の"Lucy"はメロディアスでポップなAOR雰囲気いっぱいのナンバーです。
このナンバーも出来はかなり良いです。
8曲目の"Six To Midnight"もメロディアスなポップロックしたナンバーです。
出来もまあまあです。
9曲目の"Hole In My Soul"はメロディアスでポップなナンバーです。
雰囲気も結構良いです。
10曲目の"Where Are You?"は、1曲目と同様結構ハードに仕上がったナンバーで、この辺りはBad Company風と言えるかも知れませんね。
カッコ良いナンバーです。
ラストの11曲目"Red Hot"はとてもカッコ良いロックンロールしたナンバーです。
出だしのギターのカッティングはおそらくRonnie Woodだと思いますね。
ご機嫌なナンバーで、お勧めです。
この"Any Day Now"は十分AORファンの方にも楽しめます。
なお、ジャケットのイラストはRonnie Woodによるものです。