2010-06-29
Various Artists / Pacific Coast Highway (2000)

さっきまで、ハードロック(Samson)を聴いておりましたが、暑い日のハードロックというのもさらに暑くなってしまって、ちょっとばかり?の気分になってしまいました。
じゃあ、ということで、取り出してきたのがJazz Fusionのアルバム"Pacific Coast Highway"です。
この"Pacific Coast Highway"はいろいろなミュージシャンによる2枚組のコンピもので、JazzFm Recordsから2000年に発表されたものです。
JazzFm Recordsでは、同じようなシリーズで2枚組のコンピ物を発表しておりますが、これが結構レア盤扱いとなっているんですね。
私は、数年前のHMV札幌のバーゲンで何種類か購入しましたが、2枚組のCDが全て1200円でした。
本日紹介する"Pacific Coast Highway"、先ず、タイトルが良いですよね。
完全に夏向きのタイトルですし、収録されているナンバーも、軽快な夏向きのFusion Musicばかりです。
ちなみに収録ナンバーは、
(Disc 1)
01 P.C.H. (Pacific Coast Highwat) / Marc Antoine
02 Flame / Al Jarreau
03 For The Love Of You / Candy Dulfer
04 Ever Changin' Times / Aretha Franklin feat. Michael McDonald
05 88 Ways To Love / Marcus Johnson
06 Can't Let Go / Dave Koz
07 Le Restaurant / Brenda Russell
08 Lisa / Stanley Clark
09 Miles Away / Basia
10 African Sunrise / Paulinho Da Costa
11 Achilles / Third Ave.
12 My Brother & Me / Dave McMurray
13 Pick Up The Pieces / Avenue Blue
14 The Theme From Hill Street Blues / Mike Post feat. Larry Carlton
(Disc 2)
01 PHC (Pacific Coast Highway) / Jeff Lorber
02 Give Love A Chance / Club 1600 feat. Maysa
03 Good Medicine / Chris Standring
04 Blue Sky Day / Light Of The World
05 Moomba / Richard Elliot
06 Saulsalito Calling / Camelle Hinds
07 Children At Play / Marc Antoine
08 Sweet Thing / Boney James
09 Highway One / Steve Oliver
10 Off The Hook / Roger Smith
11 Rock With You / Chuck Loeb
12 Nocturnal Maneuvers / Patrick Yandall
13 Joy & Pain / Count Basic
14 Ollo / jimjam
となっております。
先ず、選曲が良いですよね。
ジャズ・フュージョンだけじゃなく、AOR、ブラコンまで幅広く収録されております。
このJazzFm Recordsの他のコンピ物も同じく幅広いジャンルから選曲されてました。
もちろん、知らないミュージシャン・バンドもありますが、"Pacific Coast Highway"というアルバム・タイトルにピッタリのナンバーばかりです。
Marc AntoineはPeter Whiteと双璧をなすスムース・ジャズ界のギタリストで、(Disc 1)01は彼のアコースティック・ギターとフルートをフィチャーした爽やかなナンバーです。
(Disc 1)02もAl Jarreauのヴォーカルがいかした爽やかなAORナンバーに仕上がっております。
女性サキソフォン奏者として最も有名なCandy Dulferの(Disc 1)03もかなりいかしてます。
Aretha FranklinとMichael McDonaldによる(Disc 1)04はとてもメロディアスなAORナンバーに仕上がっております。
Marcus Johnsonの流れるようなピアノが聴ける(Disc 1)05も最高のパフォーマンスです。
Brenda Russellの(Disc 1)07もバックのサックスがとてもいかした雰囲気いっぱいのメロディアスなバラード・ナンバーです。
Stanley Clarkの(Disc 1)08はゆったりとした感じの夏向きのスムース・ジャズしたナンバーです。
Paulinho Da Costaの(Disc 1)10なんかはAfricaをあまり感じさせないAORの雰囲気いっぱいのフュージョン・ナンバーとなっております。
Dave McMurrayはBob Jamesのバンドで注目されたサックス・プレイヤーで、ここに収録されているナンバーはアルト・サックスがいかした軽快なフュージョン・ナンバーとなっております。
(Disc 1)13はAverage White Bandで有名なナンバーですが、とてもいかしたギターのトーンを聴かせてくれております。
Larry Carltonのいかしたギターをフィーチャーした(Disc 1)14もとても良い雰囲気です。
Jeff Lorberによる(Disc 2)01はもう最高にいかしたフュージョン・ナンバーで、モロにPacific Coast Highwayをドライヴしているようです。
Maysaのヴォーカルをフィーチャーした(Disc 2)02はバックのギターのトーンも最高にいかしたスムース・ジャズしたAORナンバーに仕上がっております。
George Benson風のギターのトーンを聴かせてくれるChris Standringの(Disc 2)03もとてもいかしたスムース・ジャズしたナンバーとなっております。
(Disc 2)04はとても夏向きのナンバーです。
(Disc 2)05はさすがRichard Elliotです。とてもスムースなサックスが最高です。
(Disc 2)08もBoney Jamesのサックスがとてもいかしたナンバーです。
Steve Oliverのギターのトーンがいかした(Disc 2)09もかなり良く出来たフュージョン・タッチのナンバーです。
Chuck LoebのギターとサックスはいかしたMichael Jacksonのカヴァー(Disc 2)11もゆったりとしたアレンジで夏向きのスムース・ジャズしたナンバーに仕上がっております。
もう全曲夏向きのナンバーばかりで、暑い夏を過ごすための清涼剤となりそうなアルバムです。
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2010-06-28
Magnet / Worldwide Attraction (1979)

こう暑いと何もしたく無くなります。
札幌んの一般家庭では、殆どクーラーなんか付いてません。
もちろん、会社はクーラー付けているところが多いですが。
だって、30度を超える真夏日が1年間に数日しかなく、熱帯夜ということも殆どありませんから。
それが、今年の初夏(まだ真夏ではありません)はまるで盛夏のような気温で、暑さに慣れていない北海道人としては、かなりこたえます(昨日は、夏が好きな季節だと書きましたが?、まあ慣れている筈のあの冬の寒さと雪に比べれば夏が良いかな?と思っているだけですが)。
で、今日も、先日e-Bayで仕入れたTime Warp RecordsのコレクターズCDを紹介します。
ここのコレクターズCDは粗悪品(ジャケットは家庭のプリンターで印刷したよりちょっと良いといった程度で、盤はCD-R、クレジットも無し)ですが、珍しい音源が沢山ありますし、オフィシャルでCD化されていないCDにも関わらず結構音が良い(アナログ落としだとは思うのですが)コレクターズCDが多いんですね。
本日紹介するアルバムは、1979年にA&M Recordsから発表されたUK産ハードポップのMagnetの"Worldwide Attraction"です。
メンバーには、元Humble PieのJerry Shirley (Ds)やSutherland Brothers、QuiverといったバンドにいたPeter Wood (Keys)、さらにRobert James (Vo)、Michael Neville (B)、Les Nicol (G)というメンバー5人組のバンドです。
これが時代の背景というのもあるのでしょうが、かなりいかしたサウンドなんですね。
基本的にはハードポップと言えるのでしょうが、メロディアスですし、AORファンも納得出来る1枚ではないでしょうか?
収録ナンバーは、
01 Golden Arm
02 Underneath The Moonlight
03 Hold On
04 Night Patrol
05 Lost In Space
06 In Love Again
07 You Got The Power
08 Bones
09 I Don't Want To Lose Your Love
10 Empty
の10曲が収録されております。
01はギターのトーンがとてもいかしたメロディアスなハードポップ・ナンバーで、この1曲を聴いただけで、期待が膨らむ、とてもAORっぽい、そんなナンバーです。
02は軽快なロックンロール・ナンバーです。
03はこのアルバムの一押しのナンバーで、メロディがとてもいかしたAORナンバーです。
そうですね、Euclid Beach Bandなんかを連想させます。
04はスペイシーな感じのキーボードがいかした、メロディアスな産業ロックのナンバーで、これまたお勧めのナンバーです。
05は美しいコーラスから入るメロディアスなバラード・ナンバーです。
ヴォーカルもハイトーンでいけますし、とにかくバックのプレイがとても良いです。
06もバックのピアノとギターがいかしたとてもメロディアスでポップなこれぞ産業ロックといったナンバーです。
こういうサウンドに弱いです。
07もポップでメロディアスなシングル・カット向きのナンバーです。
08もバックのピアノがいかしたメロディアスなナンバーで、モロにAORしております。
お勧めです。
09は爽やかなポップロックしたナンバーで、これはFlyerというバンドを思い起こさせます。
10は再びバックのピアノが華麗なメロディアスなバラード・ナンバーです。
これは聴きものです。
このMagnetですが、このCDで初めて彼らのサウンドに触れましたが、かなり良く出来ております。
大手A&M Recordsからの作品ですので、オフィシャルでCD化して欲しいですね。
70年代、80年代のマイナーなバンドにもかなり優れた作品が沢山あります。
そういったバンドの音源を聴くのがとても楽しみです。
AORファンも納得の1枚ですね。
2010-06-27
The Beach Boys / Super Best (1993)

札幌だけじゃなく北海道全体が真夏のようで、今日は、道東などでは、35度を超える猛暑日になったとか(それも全国で最も早い猛暑日だそうです)。
前の長期予報では、今年の夏は冷夏を予想しておりましたが、最近の長期予報では、これが暑い夏となるようです。
夏と言えば、やっぱり、The Beach Boysですよね。
いわゆる夏向きのバンドと言えば、このThe Beach Boysのほか、60年代のインストルメンタル・バンドや70年代は、Pablo CruiseやKalapanaといったバンドもおりましたよね。
Pablo Cruiseは産業ロックしたサウンドが大好きで、全てCDを持っております(私のHP「AOR PARADISE」でもPablo Cruiseの特集を過去にしてます)。
Kalapanaも4thアルバムまでは全て、それ以降は何枚かは持っております。
彼らのアルバムの中では、1976年の2nd"Kalapana II"が最も好きで、収録曲の"Love 'Em"、"Black Sand"、"Juliette"を特に気に入って聴いておりますが、このアルバムも夏を感じさせますよね。
The Beach BoysはThe Beatlesと並ぶくらいの偉大なバンドで、かなりのアルバムを発表しております。
もちろん私は、60年代のThe Beach Boysはリアル・タイムで聴いておりましたが、その当時は、アルバムを集めるということ無かったですね。
The Beatlesの方が好きでしたし、第一お金がありませんでしたので。
で、ここ10年くらいですか、The Beach Boysのアルバムを集めるようになったのは。
現在では、彼らのアルバムは30枚ちょっとありますね。
それも殆ど、中古で仕入れたCDばかりですが。
本日紹介する"Super Best"ももちろん中古を580円で仕入れたものです。
このアルバムは日本編集の1993年に発表されたアルバムで、全20曲、彼らのヒット・ナンバーばかりが収められております。
収録ナンバーは、
01 Surfin' Safari
02 Surfin' USA
03 Surfer Girl
04 In My Room
05 Keep An Eye On Summer
06 Don't Worry Baby
07 Fun, Fun, Fun
08 Why Do Fools Fall In Love
09 Little Duece Coupe
10 I Get Around
11 Little Honda
12 Help Me, Rhonda
13 I'm So Young
14 Sloop John B.
15 God Only Knows
16 Good Vibrations
17 I Can Hear Music
18 Break Away
19 Kokomo
20 Still Cruisin'
彼らの魅力は何と言っても美しいコーラス・ワークでしょうね。
さらにポップでメロディアスなナンバー、もうこれで決まりでしょう。
私は彼らの作品の中で最も好きなナンバーは、"Good Vibrations"です。
もう出だしから本当に素敵です。
これが、The Beach Boysサウンドです。
他には、"Surfer Girl"が好きですね。
このナンバーでの彼らのコーラスは、先ず他のバンドは真似出来ないでしょう。
あと、"Surfin' Safari"、"Surfin' USA"、"Fun, Fun, Fun"、"Help Me, Rhonda"などが好きですね。
これから本格的な夏を迎えます。
車の窓を全開にして、The Beach Boysを流す、そういう季節がいよいよ到来します。
夏はやっぱり好きな季節です。
2010-06-26
Gary Moore / Essential Montreux (5 CD Box) (2009)

Montreux Jazz Festivalにおける1990, 1995, 1997, 1999 & 2001の音源を集めたオフィシャル盤です。
何が凄いかというと、Gary Mooreのパフォーマンスはもちろん素晴らしいですが、ブルースセットの5枚組で、「全60曲・6時間超」という内容ながら、価格がとても安い(Amazon Japanでは、6/26現在2,830円)ということです。
これだけの名演の内容とヴォリュームを考えると、Gary Mooreファン、ブルース・ロックのファンは、即ゲットでしょう!!
"Still Got The Blues"、"All Your Love"などといったGary Mooreの大ヒットブルース・ナンバーや、彼の大ヒット曲"Parisienne Walkways"、さらにRoy Buchananの名曲"The Messiah Will Come Again"などが収録されており、Gary Mooreを心行くまで堪能できます。
ちなみに、収録ナンバーは、
(Disc 1 - 1990)
1. All Your Love
2. Midnight Blues
3. You Don't Love Me
4. Texas Strut
5. Moving On
6. Too Tired
7. Cold Cold Feeling
8. Further On Up The Road
9. King Of The Blues
10. Stop Messing Around
11. The Blues Is Alright
12. The Messiah Will Come Again
(Disc 2 - 1995)
1. If You Be My Baby
2. Long Grey Mare
3. Oh Pretty Woman
4. I Loved Another Woman
5. Merry-Go-Round
6. The Stumble
7. Need Your Love So Bad
8. You Don't Love Me
9. Key To Love
10. Over The Hills and Far Away
11. Since I Met You Baby
12. The Blues Is Alright
13. Stop Messing Around
14. Jumpin' At Shadows
(Disc 3 - 1997)
1. One Good Reason
2. One Fine Day
3. Cold Wind Blows
4. I've Found My Love In You
5. Always There For You
6. Oh Pretty Woman
7. Walking By Myself
8. Business As Usual
9. Out In The Fields
10. Over The Hills
11. Parisienne Walkways
(Disc 4 - 1999)
1. Walking By Myself
2. Since I Met You Baby
3. Need Your Love So Bad
4. Tore Down
5. You Don't Love Me
6. All Your Love
7. Still Got The Blues
8. Too Tired
9. The Sky Is Crying
10. Further On Up The Road
11. Fire
(Disc 5 - 2001)
1. You Upset Me Baby
2. Cold Black Night
3. Stormy Monday
4. Oh Pretty Woman
5. All Your Love
6. Still Got The Blues
7. Too Tired
8. How Many Lies
9. Fire
10. Enough Of The Blues
11. The Prophet
全て名演ですが、"Still Got The Blues"、"All Your Love"、"Parisienne Walkways"、"The Messiah Will Come Again"、Jimi Hendrixのカヴァー"Fire"、Eric Claptonもカヴァーしたブルースの名曲"Further On Up The Road"、Stevie Ray VaughanやEric Claptonもカヴァーした"The Sky Is Crying"など最高の仕上がりです。
この値段でこのヴォリューム、そして内容、これは買わなきゃダメでしょ!
2010-06-24
American Girls / American Girls (1986)

全てがイタリアのコレクターズCD専門レーベルのTime Warp Recordsでした。
ここのCDは盤はCD-Rで、ジャケットは家庭のプリンターでプリントしたみたいな感じの粗悪品ですが、珍しい音源が多いので、以前にも何度か落札しましたが、現在は、少なくとも10USドル以上を出して落札する気は有りません。
しかしながら、今回は何れも最低落札価格の2.99USドル(配送料にプラス5USドル掛かりますが)でしたし、面白い音源ばかりでしたので、まあ納得といったところでしょうか。
本日は、その内の1枚を紹介いたします。
アメリカはカリフォルニア出身の女性ばかり5人によるバンドAmerican Girlsの1986年に発表されたワン・アンド・オンリーのアルバムです。
メンバーは、Brie Howard (Lead Vocals, Drum Programming, Percussion)、Hilary Shepard (Lead Vocals, Percussion)、D.B. Tressler (Guitars)、Miiko Watanabe (Backing Vocals, Bass)、Teresa James (Keyboards)の5人で、バンド設立当初は、Louise Goffinも参加していたようです。
また、Brie HowardはJames Newton Howard氏の奥方だそうです。
サウンド・スタイルはハードポップというかパワーポップしたもので、私は初めて耳にしましたが、結構気に入りました。
収録ナンバーは、
01 American Girl
02 Androgynous
03 One Last Prayer
04 Stay With Me
05 Out On My Own
06 Goodbye, Amen
07 Blind Ambition
08 Take The Night
09 Sharkskin Suit
10 Practice
の10曲です。
01はMr. Mister風のサウンドのポップなナンバーです。
ヴォーカルをRichard Pageに替えればそのまんまMr. Misterになってしまいます。
結構いかしたナンバーです。
クレジットが無いのでゲスト・ミュージシャンが参加しているかどうか判りませんが、途中のギター・ソロとベース・ラインはかなりカッコ良いです。彼女たちのパフォーマンスだとしたら、演奏のレベルはかなり高いと思いますね。
02はロックンロール調のポップなナンバーです。
このアルバムはIRS Recordsから発表されたものですが、同じレーベル・アーティストのThe Go-Go'sを連想させてくれます。
03はバックのプレイがとてもカッコ良い若干ニュー・ウェーヴしたロックンロール・ナンバーです。
04はタイトルから連想されるとおりのメロディアスなバラード・ナンバーです。
このナンバーでもバックのギターのトーンがいかしてます。
05もMr. Mister風のサウンドを持ったナンバーです。
06もヴォーカルをRichard Pageに替えればMr. Misterになりそうなミディアム・テンポのナンバーです。
とにかくバックのプレイがかなりいかしてます。
07はドラムスとギターのプレイがいかしたテンポの早いロック・ナンバーですが、このナンバーもバックのサウンドを聴いていると、やっぱり、どこかMr. Mister風なんですね。
08もギターとベースのプレイが最高にいかしたポップロックしたナンバーです。
彼女たちのパフォーマンスだとしたら凄いと思います。
09はメロディアスなハードポップしたナンバーで、このアルバムの中でも出来はかなり良いです。
ギター・ソロとベースが最高です。
10はテンポの良いポップで若干ハードなナンバーです。
バックのキーボードが良いです。
こうやって通して聴いてみると、やっぱりMr. Mister風のサウンドを持ったアルバムと言えるのかな。
かなりカッコ良いアルバムです。
2010-06-23
Graeme Edge Band / Kick Off Your Muddy Boots (1975)

定価は320,000円とかなり高価です。
その内(って何時になるか判らないけど)、CDのネットショップを開業するつもりで購入しました(次は、古物商の免許を取るつもりです)。
今までも10,000円弱の研磨器を持っておりましたが、この研磨機では、音飛びするようなCDの修復は不可能でしたし、研磨処理痕も残り、とても満足いくものではありませんでした。
しかし、さすが業務用の研磨機で、研磨機の比較サイトで、最もランクが高いBRASSA-A2ですが、傷のレベルによって段階的に研磨するのですが、これが使ってみて、素晴らしいということが判りました。
先ず、薄い傷なら研磨処理痕も残らず、キレイに仕上がります。
少し深い傷は若干(といっても見た目はあまり気になりません)の研磨処理痕は残りますが、かなりキレイに仕上がります。
そして、これがこの研磨機の魅力とも言えるのですが、傷が付いて音飛びがしいたCDが音飛びがしなくなっただけでなく、傷も無くなり、研磨処理痕もあまり残らないということです。
さすが320,000円の価値はあります。
で、本日紹介いたしますGraeme Edge Bandの"Kick Off Your Muddy Boots"は彼らの2ndアルバムです。
実は、このCD、彼らの1stアルバム"Paradise Ballroom"と併せ、フランスのAmazonのマーケットプレイスで新品を購入したのですが、手元に届いたCDを見ると、この1stの10曲目付近に深い傷があり、再生すると音飛びがしておりました。
購入した時に交換をしてもらえば良かったのですが、気が付いたのが手元に届いてからかなりの日数が経過していたことと、メールのやり取りが面倒だったので、そのまんまの状態でした。
そして、このBRASSA-A2で研磨したところ、音飛びがしなくなり、また、傷も無くなりました。
研磨処理痕もあまり目立たなく、とても感動しました。
Graeme Edge Bandですが、Graeme Edgeはブリティッシュ・ロック、プログレ・ファンの方はもちろんご存知だと思いますが、The Moody Bluesのドラマーです。
また、Graeme Edge Bandと名乗ってはいるものの、このバンドは、Graeme EdgeとAdrian & Paul Grvitzとのプロジェクトと言っても良いでしょう。
アルバムのバンド名もGraeme Edge Band featring Adrian Gurvitzとなっており、殆どのナンバーのヴォーカルとギターをAdrian GrvitzがベースをPaul GurvitzがキーボードをMick Gallagherが担当しており、ゲスト・ミュージシャンには、Ginger Bakerが参加しております。
The Moody Bluesは、"Seventh Sojourn"、"Long Distance Voyager"など気に入ったアルバムは何枚か持っておりますが、この"Kick Off Your Muddy Boots"と1stの"Paradise Ballroom"はAdrian Gurvitzが参加しているということで、2006年にリ・イッシューされた時にすぐに購入しました(確か、それぞれ25ユーロ近くしたと思います)。
Graeme Edge Bandは一応プレグレッシヴ・ロックにジャンルされておりますが、私がみるところ、それほどプログレ色は強くないと思います。
哀愁溢れるキャッチーなメロディとAdrian Gurvitzによる情感たっぷりのメロディアスなギターが美しい陰影を描くブリティッシュ・ロックで、キーボードやオーケストラによるドラマティックなアレンジが絶品です。
収録ナンバーは、
01 Bareback Rider
02 In Dreams
03 Lost In Space
04 Have You Ever Wondered
05 My Life's Not Wasted
06 The Tunnel
07 Gew Janna Woman
08 Shotgun
09 Somethin' We'd Like To Say
10 We Like To Do It
の10曲となっております。
全編にわたってAdrian Gurvitzの哀愁を帯びたギター・プレイがいかしておりますが、02は特にAdrianのギター・プレイ、ギターのトーンが最高のメロディアスなバラード・ナンバーです。
03はThe Moody Bluesを彷彿するメロディアスなプログレ風のナンバーです。
04もとてもメロディアスなナンバーで、Adrianのヴォーカルも最高です。
05はポップ感覚溢れるナンバーです。
07はジャジーなアレンジが魅力的なナンバーです。
09もメロディアスなナンバーでいかしてます。
2006年にリ・イッシューされ、すぐにレア化したこの"Kick Off Your Muddy Boots"ですが、2009に再度リ・イッシューされたようです。
Adrian Gurvitzファンは必聴のアルバムでしょうね。
2010-06-21
Kevin Moore / Rainmaker (1980)

ブラコンAORな1枚、Kevin Mooreの1980年の作品"Rainmaker"です。
先ず、このアルバムのプロデューサーは、Holden Alan Raphaelなる人物で、バック・ミュージシャンは、ドラムスにRicky Lawson、ベースにJervonny Collier、ギターにKevin Moore、Caleb Quaye、シンセサイザーにIan Underwood、キーボードにGreg Mathieson、Michael King、パーカッションにPaulinho DaCosta、ホーンズとしてJerry Hey、Gary Grant、Bill Reichenbach、バッキング・ヴォーカルとしてBill Champlin、Tom Kellyなど当時のAORアルバムに必ずといっても良いほど名前がクレジットされていたミュージシャンばかりです。
収録ナンバーは、
01 I Intend To Love You
02 Break Down The Walls
03 Anybody Seen My Girl
04 Speak Your Mind
05 Rainmaker
06 The Way You Hold Me
07 Rainy Day People (Rainy Day Lady, Rainy Day Man)
08 Holding On To You
の8曲となっております。
01は出だしののホーンがカッコ良い軽快な感じのメロディアスなAORナンバーです。
結構出来も良いです。
02はバックのキーボードが美しいメロディアスなバラード・ナンバーです。
もうこれは完全にAORですね。
03はKevin Mooreのアコースティック・ギターがいかしたメロディアスなナンバーです。
ジャケット・イメージとは違って、ここまで、殆ど黒っぽさは無いですね。
04は再びバックのピアノが美しい若干ジャジーな感じのナンバーです。
このアルバムのハイライト・ナンバーはタイトル曲の05でしょうか。
このナンバーも若干ジャジーな感じの、本当にメロディアスなAORナンバーに仕上がっております。
AORファンであれば、必ずや気に入っていただけるナンバーだと思いますね。
06はファンキーなホーンから始まるとてもメロディアスな、これぞブラコンAORといったナンバーです。
05とは全くタイプは違いますが、このナンバーもかなりお勧めです。
07はBobbi Walkerとのデュエットによるどこかトロピカルな感じがするナンバーです。
08はとてもいかしたKevin Mooreのメロウなギター・ソロが全編で聴けるとてもメロディアスなAORナンバーです。
このナンバーもとてもお勧めです。
なお、この"Rainmaker"はKevin Mooreの1stアルバムですが、2nd以降はKeb' Mo'と名前を変え、サウンドもデルタ・ブルースなどを演っていて現在でも音楽活動をしているようです。
2010-06-20
Crown Heights Affair / Sure Shot (1980)

Crown Heights Affairの1980年の5thアルバム"Sure Shot"です。
このブログでも以前に1983年の"Struck Gold"というアルバムを紹介いたしましたが、これはもちろん私の個人的な感想ですが、本日紹介する"Shure Shot"が彼らのベスト作品だと思っております。
先ず、ジャケット・デザインがセクシーで良いですよね。
そして、収録されているナンバーが粒が揃っているということが、その理由です。
もう1曲目の"You Gave Me Love"から最高にいかしたメロウなファンク・ナンバーで、この曲こそ彼らのベスト・ナンバーだと私は思っております。
曲の感じもとてもポップでダンサンブルながらメロウ、もう言うことがありません。
実は、当時、このアルバムでCrown Heights Affairを知り、このナンバーを聴いたとたんに彼らの虜となってしまいました。
そういうこともこのナンバーがベストだと思っているところがあるんだと思います。
2曲目の"I Don't Want To Change You"も1曲目に似たタイプのメロウなファンク・ナンバーです。
とにかくメロディが良いんです。
もう、この1,2曲を聴けば、彼らにイチコロです。
3曲目の"Sure Shot"なんかもファンキーながら、とてもメロディアスなナンバーだと思います。
4曲目の"You've Been Gone"はギターのカッティングがカッコ良い当時のファンク・ミュージックそのまんまのナンバーで、カッコ良いという言葉がピッタリです。
5曲目の"I See The Light"はドラムス、ベースのリズム・セクションがとてもいかしたミディアム・テンポのファンク・ナンバーです。
このCrown Heights Affairも総勢8人の大所帯のバンドで、ヴォーカルもインストももう最高です。
6曲目の"Use Your Body And Soul"もバックのギターのカッティング、ベース、ドラムスそしてパーカッションのパフォーマンスが素晴らしいライト&メロウのファンク・ナンバーです。
7曲目の"Tell Me You Love Me"はタイトルどおりファンク・アルバムに必ず1曲は入っているというバラード・ナンバーです。
8曲目の"You Gave Me Love"、9曲目の"Sure Shot"はCD化に伴うボーナス・トラックで、それぞれ、シングル用のRadio Edtionとなっております。
Crown Heights Affairはやっぱりこの"Sure Shot"で決まりですね。
2010-06-19
David Castle / Castle In The Sky (1977)

アーティスト及びタイトルは、David Castleの"Castle In The Sky"です。
このアルバムは1977年にParachute Recordsからリリースされたアルバムです。
プロデュースはJoe Porterで、バック・ミュージシャンとして、Chuck Rainey (B)、Abraham Laboriel (B)、Lee Ritenour (G)、Jay Graydon (G)、Jim Horn (Sax)、Tom Scott (Sax)、James Gadson (Ds)などが参加しております。
先ず、このメンツを見たら、AORファンとしては、聴かずにおれないアルバムですよね。
その後、1979年に"Love You Forever"、1994年に"Voice In The Wind"、2005年にmp3ダウンロードのみで"Music For Your Soul"、最近では"Music For Your Soul"を発表し、現在も活動中のシンガーです。
このアルバムには、
01 The Lonliest Man Of The Moon
02 You're Too Far Away
03 Make Believe You're Near Me
04 Lady On The Other Side Of Town
05 Ten To Eight
06 With Love & With Care
07 All I Ever Wanna Be Is Yours
08 Pretending
09 Finally
の9曲が収められております。
David Castleはメロディアスなバラード・ナンバーを得意とするソング・ライターで、このアルバムでもメロディアスなバラード・ナンバーが多く収められております。
01から彼らの本領発揮といったナンバーで、言うことありません。
"Baby, Baby,...."とリフレインする部分が堪りません。
とても良く出来たAORナンバーです。
なお、このナンバーはシングル・カットされ、Billboard's Hot 100 で89位にランク・インされております。
02はRandy Vanwarmer辺りを連想させるメロディアスなバラード・ナンバーです。
バックのギターは、Jay Graydonっぽいですね。
このナンバーは、AORファンだったら必ずや気に入るナンバーだと思いますね。
03は出だしの流れるようなピアノがいかした軽快な感じのAORナンバーです。
04は7分にも及ぶドラマティックなナンバーです。
バックのピアノはDavid Castle自身が演奏しておりますが、ヴォーカル以上にピアノの腕前が良いみたいですね。
歌えるピアニストと言えばElton Johnをすぐに思い浮かべることができますが、このナンバーもどこかElton John風です。
05も美しいピアノの旋律から入るメロディアスなバラード・ナンバーです。
バックのストリングスもいかしてます。
このナンバーもシングル・カットされ、UKチャートではトップ20に、Billboard's Hot 100 では7週間ランク・インされピークは68位とヒットしたナンバーです。
06はアカペラから始まるメロディアスながらファンキーさを感じます。
どこかドゥーワップ風のナンバーです。
07はアコースティカルでメロディアスなナンバーです。
このナンバーもシングル・カットされ、1978年にBillboard's Easy Listening charts にランクインしております。
08もバックのピアノがとても美しいメロディアスなナンバーです。
このナンバーは、どこかPeter Allen風です。
09は軽快なロックンロールしたナンバーです。
あくまでもソフトな感じですが。
この"Castle In The Sky"ですが、間違いなくAORファンは気に入るアルバムだと思います。
是非CD化して欲しいですね。
2010-06-18
Nigel Olsson / Changing Tides (1980)

Nigel Olssonのアルバムにつきましては、1979年に発表された"Nigel"がCD化されただけ(その後、最近といっても90年代のアルバムはCDで出ましたが)で、この1980年の"Changing Tides"も"Nigel"に負けないくらい良く出来たAORアルバムですので、是非、CD化して欲しいと願っているのですが。
"Nigel"には、Paul Davisがオリジナルの"A Little Bit of Soap"とCarl Storieが書いた"Dancin' Shoes"の2曲が大ヒットしましたが、この"Changing Tides"は、"Saturday Might"、"Showdown"などがシングル・カットされましたが、チャート・アクションはそれほどでもありませんでした。
しかしながら、前出の2曲もそうですが、"Trapeze"や"Fool Me Again"など良く聴くと、とてもメロディアスで出来の良いAORナンバーが何曲も収められております。
収録ナンバーは、
01 Saturday Night
02 Fool Me Again
03 Only A Matter Of Time
04 If You Don't Want Me To
05 That's How Long
06 Showdown
07 Should We Carry On
08 Trapeze
09 If This Is Love
の9曲となっております。
01は出だしのギターがカッコ良い軽快なロックンロール調ながらも、メロディがいかしたAORナンバーで、ヒット・ポテンシャルも高いナンバーなんですがね。
もっと売れても良かったナンバーだと思います。
02もポップでメロディアスな良く出来たナンバーで、これまたヒット性抜群と思われるナンバーなんですが。
03はJohn Ford Coleyの名前がライター陣にあるメロディアスなバラード・ナンバーです。
AORしていてとても良い曲です。
04は"A Little Bit of Soap"に似たタイプのナンバーで、テンポの良いポップなナンバーに仕上がっております。
これなんかもヒット性は抜群なナンバーだと思います。
05は再びメロディアスなバラード・ナンバーで、出来は03以上です。
このナンバーは聴きものです。
06はTony Sciutoのナンバーのカヴァーです。
オリジナルに負けないくらい、ポップで良く出来てます。
なお、このナンバーでは、Elton Johnがバックでピアノを弾いております。
07は、Jay Graydon、David Foster、B.J. Cookの3人のペンによるあのAirplayのカヴァーです。
オリジナルはとてもメロディアスなバラード・ナンバーでしたが、このNigelのヴァージョンも素晴らしいバラード・ナンバーに仕上がっております。
08は再びTony Sciutoのカヴァーで、あまりアレンジを変えていないのが良いですね。
軽快でポップに仕上がっております。
09はKerry ChaterとRobbie Pattonのペンによるタイトルから連想されるとおりのメロディアスなバラード・ナンバーです。
この"Changing Tides"ですが、"Nigel"にも優るとも劣らない内容です。
是非、CD化を!
2010-06-17
John Schneider / Now Or Never (1981)

もちろん未CD化のアルバムです。
当時、Tower Recordsでジャケットの雰囲気からAORアルバムでは(?)ということで購入いたしました。
その時はもちろんこのJohn Schneiderというアーティストは初見でした。
で、その後、このJohn Schneiderのことを調べると、俳優で歌手ということが判りましたが、これが最初から二束の草鞋を履いていたようで、歌手として、この"Now Or Never"を皮切りに、同年に"White Christmas"、1982年に"Quiet Man"、1983年に"If You Believe"、1984年に"Too Good to Stop Now"、1985年に"Tryin' to Outrun the Wind"および"A Memory Like You"、1986年に"Take the Long Way Home"、1987年に"You Ain't Seen the Last"及び"Greatest Hits"と立て続けにアルバムを発表しております。
特に1985年の"A Memory Like You"はUSカントリー・チャートの1位に輝く大ヒットとなりました。
本日紹介するする1stアルバム"Now Or Never"は1984年の"Too Good to Stop Now"に次ぐ彼の3番目にヒットしたアルバムで、シングル・カットされた"It's Now or Never"はUSカントリー・チャートで4位、US Hot 100で14位を記録するヒットとなりました。
一方、俳優としては、既に70本以上の作品に出演し、代表的なものとして、 「爆発!デューク」(ボー・デューク役)、「ヤング・スーパーマン」(ジョナサン・ケント役)などがあります。
アルバムは80年代後半以降発表しておりませんが、現在は、役者を専業としているようです。
"Now Or Never"はカントリー的な部分もありますが、基本的には良く出来たAORアルバムで、この辺はプロデューサーのJohn D'Andrea(Shaun Cassidy, Jeniffer Warnesなどをプロデュース)の手腕によるところが大きく、また、収録ナンバーもカヴァー曲とアルバム用に書き下ろされたナンバーで構成されております。
ちなみに収録ナンバーは、
01 It's Now Or Never
02 Them Good Ol' Boys Are Bad
03 Stay With Me
04 Let Me Love You
05 Still
06 No.34 In Atlanta
07 (Am I) Fallin' In Love With Love
08 The Next Time Around
09 Stay
10 You Could Be The One Woman
の10曲となっております。
01はElvis Presleyで大ヒットしたナンバーです。
John Schneiderヴァージョンもとても良く出来ており、US Hot 100で14位を記録したのも納得です。
バックにスティール・ギターが入っておりますが、十分AORとしても聴けるナンバーに仕上がっております。
02はこのアルバム用に書かれたナンバーで、Vince Gillを想い起す、カントリー・タッチのナンバーです。
このナンバーもシングル・カットされ、USカントリーチャートの13位にランク・インされました。
03はEric Carmenのカヴァーです。
出だしのピアノが美しいメロディアスなバラード・ナンバーに仕上がっております。
Eric Carmenって、本当に、稀代のメロディ・メーカーですよね。
04はFred Knoblockのペンによるナンバーです。
このナンバーもバックのピアノがとても心地よいメロディアスなバラード・ナンバーに仕上がっております。
05はLionel Ritchieの大ヒット・ナンバーです。
John Schneiderは歌も上手いですし、オリジナルに負けないくらい良く出来ております。
06はカントリー・フィーリング溢れる軽快なロックン・ロールしたナンバーです。
07はバックのシンセとギターの音がモロにAORしたメロディアスなナンバーです。
まさに当時の音です。
なお、このナンバーもシングル・カットされ、US HOT 100の69位にランク・インしております。
08は軽快な感じのカントリー・フレーバーのメロディアスなナンバーです。
09もバックのピアノの雰囲気が最高のメロディアスなバラード・ナンバーとなっており、お勧めのナンバーです。
10もメロディアスなカントリー・タッチのバラード・ナンバーです。
カントリー・フレーバーというところもありますが、十分にAORアルバムとしても聴けますし、収録されている曲の出来も良いと思います。
まあ、CD化は無いと思いますが。
2010-06-16
Faith Band / Face To Face (1979)

今も痰による咳と鼻づまりで気分的には、パッとしない状況です。
この夏以降はAORアルバムの初CD化や再CD化が目白押しのようで、取りあえず、MaxusやBugatti & Musker、Cory Wells、Stevie WoodsなどのアルバムがCD化されるようですし、噂ではJess Rodenの"Stonechaser"もCD化されるとか。
Jess Rodenの"Stonechaser"はCD化して欲しいアルバムの最右翼でしたので、実現すれば本当に嬉しいです。
再発専門のレーベルで有名どころはWounded Birds Records (Stevie Woodsはこのレーベルから)、Rock Candy Records (Stan Bushの1stリ・イッシューのアナウンスも)、Retrospect Records (メロハー・ファンには目が離せないレーベル)、BGO Records (2in1のCD化で有名)、それとRenaissance Recordsなどが挙げられるます。
で、Renaissance Recordsですが、昨年秋の終わり頃にレーベルのオーナーが亡くなったようで、ずっと活動を休止していたようですが、最近、オフィシャル・サイトを覗いたら、今夏から再びCDのプレスを始めるようで、Coming Soonとして、Dixon House Bandや本日紹介するFaith BandのCD化のアナウンスがありました。
Faith Bandは、"Faith" (1973)、"I Just Cut an Album" (1977)、"Rock'n Romance" (1978)、 "Face to Face" (1979)、 "Vital Signs" (1979)の4枚のアルバムを発表しておりますが、私が知っている(アナログ・レコードを持っている)アルバムは本日紹介する"Face To Face"だけです。
この"Face To Face"はとても良く出来た産業ロック・アルバムで、CD化されるのであれば、是非このアルバムをお願いしたいし、他のアルバムも聴いてみたいので、4枚全てCD化されることを願っております。
この"Face To Face"には、
01 Touchy Situation
02 You're My Weakness
03 Big City Lights
04 Hopeless Romantic
05 Diamond In The Rough
06 Leave This Love
07 Fool's Love
08 Long Distance Runner
09 Forever
の全9曲が収められております。
もう01から最高にカッコ良いメロディアスな産業ロック・ナンバーで、完全にノックアウトされること間違いなしです。
出だしのキーボード、本編に入ってからのメロディ、さらにバックのギターを始めとするパフォーマンス、全てが最高です。
02も出だしのピアノが素敵なメロディアスなAORナンバーです。
01とタイプは違いますが、このナンバーも最高にいかしてます。
もうこの2曲でお釣りが来ちゃいます。
03もキーボード・ギターがとてもカッコ良いメロディアスな産業ロックのナンバーです。
このナンバーの出来もかなり素晴らしいです。
04は出だしの流れるようなピアノがとても心地よいメロディアスなバラード・ナンバーです。
このナンバーも聴きものです。
01から04までがレコードのA面ですが、もうむちゃくちゃカッコ良いです。
05はファンキーなサックスから入るメロディアスでポップなナンバーです。
06はファンキーなピアノから入るこれまたメロディアスでポップなナンバーです。
07はミディアム・スロウのメロディアスなAORナンバーで、雰囲気最高です。
08もミディアム・テンポのメロディアスなナンバーで、これまたAORの雰囲気を持った佳曲です。
09はバックのプレイがとてもいかした産業ロックのナンバーです。
ほぼ捨て曲が無い強力な1枚です。
早くCDで聴きたいですね。
なお、Faith Bandの中心人物のCarl StorieはNigel Olssonでヒットした"Dancing Shoes"の作者です。
2010-06-11
Wreckin' Crew / Pixie Dust (1984)

私のホームページやこのブログでも何度も書いていたCory Wellsの1stアルバム"Touch Me"がいよいよ9月22日にSMH-CDの紙ジャケ使用でボーナス・トラックを3曲追加してCD化されるアナンスがありました。
レーベルがウニヴァーサル・ミュージックということで、ちょっとばかり心配な部分もありますが、今回は、Cory Wellsの1stのほかに、あのMichael OmartianやJay GraydonがいたバンドRhythm Heritageの"Sky's The Limit"、"Disco Derby"の2枚(これらもそれぞれボーナス・トラックを収録)、さらに昨年でしたっけ、一度再CD化のアナウンスがあって結局発売されなかったLisa Dal Belloの"Lisa Dal Bello"の計4枚が発売される予定(予定というのがホント心配です)となっております。
あと、今、最もCD化して欲しいアルバムJess Rodenの"Stonechaser"を待つばかりとなりました。
本日は、FTG Recordsからリ・イッシューされたファンク・アルバムWreckin' Crewの"Pixie Dust"を紹介いたします。
このアルバムは、1984年の彼らのワン&オンリー(おそらく)のメロウ・グルーヴなアルバムで、とにかくメロディアスなナンバーが多く収められたアルバムです。
もう1曲目の"Seasons"からノックアウトさせられること請け合いです。
ミディアム・スロウのメロウなナンバーで言うことありません。
彼らは7人によるヴォーカル&インスト・のファンク・バンドですが、2曲目の"Pixie Dust"は、さすがバックのインストも最高にいかしたライト&メロウのとてもカッコ良いファンク・ナンバーです。
メジャー・バンドにも全く負けておりません。
3曲目の"Walkin' The Line"もバックのホーン・セクションがアクセントとなったミディアム・スロウのバラード。ナンバーです。
4曲目の"Set It On Out"は出しのドラムス、ベースがとてもいかしたファンク・ナンバーです。
Wreckin' Crewは良くEarth,Wind & Fireを引き合いに出されますが、バックにホーン・セクションが入っているのがその理由だと思います。
このナンバーでもホーン・セクションが効果的に使われております。
5曲目の"Wide (Open Up Your Love)"はバックのキーボードとギターのカッティングがカッコ良いミディアム・テンポながらもとてもファンクしたナンバーです。
6曲目の"Miracle"はとてもメロディアスなバラード・ナンバーで、聴きものです。
7曲目の"All Your Love"は、これまたライト&メロウのメロディアスなファンク・ナンバーで、もう言うことありません。
好きです、このナンバー。
8曲目の"On Your Mark"は、このWreckin' Crewがインスト・バンドだということを証明しているとてもカッコ良いインストのファンク・ナンバーです。
9曲目の"Cruisin' With The Crew"と10曲目の"Chance To Dance"はボーナス・トラックで、"Cruisin' With The Crew"はとてもカッコ良いダンサンブルなナンバーですし、"Chance To Dance"は最高にいかしたファンク・ナンバーとなっております。
このWreckin' Crew、かなりいかしてます。
2010-06-10
BMP / BMP (1985)

巷では「よさこいソーラン祭り」も始まっておりますが、どこか今年は盛り上がりの欠ける感じも。
以前から騒音問題もありましたので、その対策を施したことも要因にあるのでは?
それでも、ここ2、3年雨にあたっておりましたが、今年は雨の心配もなさそうです。
「よさこいソーラン祭り」が終わると、6/14から「北海道神宮祭」が始まります。
神宮祭は1年の中でも大きなイベントの一つで、子供の頃は学校が休みでしたし、今から20年位前までは、会社も休みか半ドンでした。
この2つのお祭りが終わると、札幌も本格的な初夏となります。
このブログにも書きましたが、今の私のマイ・ブームはブラコン・ファンクのアルバムを聴くことですが、本日もFTG Recordsからの1枚を紹介いたします。
このFTG Recordsですが、以前からアナログ落としのアルバムを発表するなど、いわゆるコレクターズCD(海賊盤)のレーベルでは(?)と言われていたようですが、最近のアルバムのクレジットを見ると、版権のライセンスをきちんと取得して発表しているようです。
本日紹介するBMPのセルフ・タイトルのアルバムは、1985年にSony Music Entertainmentから発表された彼らのワン&オンリーのアルバムです。
BMPはメンバー3人の頭文字(Butch McNeil、Marlon Holland、Pete DaCosta)を取ったグループ名です。
このアルバムも今まで紹介したファンク・アルバム同様ライト&メロウしたファンク・アルバムで、かなりいかしてます。
1曲目の"Loc-It-Up"は、Earth, Wind & Fireを連想させるメロディアスなライト・ファンクのナンバーですが、彼らの魅力はそれぞれのヴォーカルとコーラス・ワークだと思います。
この1曲目は特に彼らのコーラスがとても素晴らしいものとなっております。
2曲目の"Let Me Be The One"もライト&メロウでメロディアスなファンク・ナンバーです。
彼らのヴォーカルだけでなく、スタジオ・ミュージシャン(知っているのは、ギターのMike Cambellぐらい)を使ってのバックのプレイも最高です。
3曲目の"Say Yes"は、出だしのサックスがそそるメロディアスなスロウ・バラードのナンバーです。
コーラス・ワークも素晴らしいです。
4曲目の"Let's Party"は、タイトルから連想されるとおりのファンキーなナンバーですが、これがゴロゴリのファンク・ナンバーではなく、ミディアム・ハイながらもライト&メロウなとても聴き易いナンバーに仕上がっております。
ファルセットのなかなかです。
5曲目の"Let Me Show You"はバックのベースがビンビンのファンキーでご機嫌なナンバーです。
6曲目の"Joyful Occasion"もバックのベースの音がいかしたメロディアスなファンク・ナンバーです。
とにかく、彼らのヴォーカルがとても良いです。
7曲目の"How Bad (Do You Want It)"もバックのプレイがとてもいかしたミディアム・ハイのコーラスがとてもいかしたファンク・ナンバーです。
ラストの8曲目"Who Loved You"は、再びメロディアスなバラード・ナンバーですが、こちらもコーラス・ワークは最高です。
このBMPの魅力は何と言っても彼らそれぞれのヴォーカルですが、それ以上に彼らのコーラス・ワークではないでしょうか。
2010-06-07
Erika / Lady Luck (1993)

1990年の1stアルバム"Cold Winter Night"と1991年の2ndアルバム"In The Arms Of A Stranger"は数年前にMTM Musicからリ・イッシュー(しかしながら、既に生産中止?というよりMTM Musicのレーベル自体が無くなりました)されましたが、この3rdアルバムは今でもレア盤となっており、おそらく世界中のネット・ショップでも日本円で3,000円は下らない価格が付いていると思います。
先日、e-Bayでオリジナル盤を10.5USドルで落としたものです。
1st、2ndはハードポップしたアルバムでしたが、この3rdは基本的には変わらないものの、サウンドがさらにソフトになりハードポップというよりAORアルバムに近いものがあり、出来もかなり良いと思います。
産休明けの1997年に発表された4thアルバム"Planet X"は3rdまでのサウンドを離れパワーポップしたアルバム(私はこちらのサウンドも好きですが)となり、メロハー・ファンからはそっぽを向かれましたが。
この3rdアルバム"Lady Luck"には、
01 The Witch Is Back
02 Merry-Go-Round
03 It's Up To You
04 Come Back For Love
05 Little White Lies
06 Lost In Paradise
07 Love Can't Live
08 Spread My Wings
09 No Heart At All
10 Letting It Out
11 Keep My Dream Alive
12 Bring Me The Laughter
の12曲が収められております。
01はオーケストラによる50秒弱の短いナンバーで、このアルバムのイントロといったところでしょうか。
02はとてもポップでメロディアスなナンバーで、出来も素晴らしいです。
ハードポップというよりもポップなAORナンバーといった感じです。
お勧めの1曲ですね。
03はThe Tuesdaysがカヴァーしたナンバーで、The Tuesdaysのヴァージョンもかなり良かったですが、このErikaヴァージョンはThe Tuesdaysヴァージョンよりもしっとりとした感じで、とても良く仕上がっており、このアルバムの一押しのナンバーです。
04は1st、2ndに通ずるメロディアスなハードポップしたナンバーです。
バックのギター・プレイは、とてもいかしてます。
05はメロディアスなバラード・ナンバーで、バックのピアノの音がとても素晴らしいです。
06もバックのストリングスがとても素敵なメロディアスなバラード・ナンバーに仕上がっております。
07はバックのサウンドに盛り上がりがあるとてもメロディアスなAORナンバーです。
このナンバーの出来も見事です。
08もバックのピアノの音が魅力的なメロディアスなナンバーで、もう完全にAORしております。
Erikaのヴォーカルも素晴らしいですし、出来もかなり良いです。
09はとてもポップに仕上がったナンバーです。
雰囲気が03に似ており、私はかなり気に入っております。
10もバックのエレクトリック・ピアノの音が美しいメロディアスなパワーバラードのナンバーです。
曲の出来が、ホント良いです。
11も仕上がりはとてもポップです。
12は讃美歌風の荘厳な感じのメロディアスなナンバーです。
01に対応したみたいなナンバーで、エピローグといった感じも。
本当に、1st、2ndに比べるとサウンドがソフトになっており、まさにAORアルバムと呼ぶのに相応しい内容となっております。
2010-06-06
The Cool Nites / Have A Good Forever... (1985)

UK産のバンドでThe Cool Nitesの1985年の作品"Have A Good Forever..."です。
これがニューヨーク・ファンクにも優るとも劣らないサウンドで、センスの良いソフィスティケイトされたアーバン・サウンドとなっており、とても完成度の高いアルバムに仕上がっております。
男女混合の7名からなるバンドで、メイン・ヴォーカルは女性2人が担当しており、男性陣はバックのプレイに回っておりますが、ヴォーカルもプレイも最高ですし、収められているナンバーもライト&メロウのファンク・ナンバー、メロディアスなバラード・ナンバーと、ファンク・バンドとしてもとても素晴らしいです。
1曲目の"Look What You've Done To Me"はバックのシンセやベースが最高のメロディアスなライト&メロウしたファンク・ナンバーで、仕上がりもポップですし、かなり気に入っています。
2曲目の"My Love Is Hot"も出だしのシンセの音だけで気に入ってしまう、そんなナンバーです。
このナンバーもメロウなファンク・ナンバーで言うことありません。
3曲目の"Why Not"は出だしのドラミングとこれに絡むキーボード、さらにギターのカッティングがとてもいかしたメロウなナンバーです。
ギターのカッティング・プレイはどこかGeorge Benson風です。
4曲目の"Come On Back To Me"でも、出だしのギターのカッティングはいかしてます。
これまたいかしたファンク・ナンバーです。
5曲目の"Have A Good Forever"はメロディアスなバラード・ナンバーです。
例によってファンク・バンドのあの蕩けるようなバラードです。
6曲目の"Spend The Night"はThe Cool Nitesに代表的なナンバーで、ヴォーカルもインストもいかしたファンク・ナンバーです。
特にギターのカッティングがいかしてます。
12曲目は12インチ・ヴァージョンとなっております。
7曲目の"You're Never Too Young"も彼らの代表的なナンバーです。
このナンバーでもギターのカッティング・プレイはGeorge Benson風です。
こちらは6曲目よりメロウ度が増すファンク・ナンバーとなっております。
14曲目は12インチ・ヴァージョンとなっております。
8曲目の"I Don't Wanna Stop"もバックのインストがいかしたライト&メロウしたファンク・ナンバーです。
9曲目の"All I Wanna Do"はバックのシンセ・キーボードがいかしたミディアム・スロウなメロウなナンバーで、AORファンも納得の1曲です。
曲の出来もかなり良いです。
10曲目の"I Love You"はタイトルから連想されるとおりの蕩けそうなバラード・ナンバーです。
女性ヴォーカルがとても魅力的です。
5曲目より出来が良いかも。
11曲目の"In Your Car"は当時のファンク・ナンバーそのまんまのちょっとばかりエレクトリック風です。
12曲目以降は今回のリ・イッシューに伴うボーナストラックです。
13曲目の"Natural Energy"はエレクトリック・ファンクしたインスト・ナンバーです。
さすがファンク・バンド、インストも最高です。
ラストの15曲目"I Forgot"は1stアルバム"DOWN TO EARTH"に収録された唯一のファンク・ナンバー"I Forgot How To Love You"を、後にシングル・オンリーとして"I Forgot"(12" Extended)として発表されたナンバーです。
これまたベースがビンビンのカッコ良いファンク・ナンバーに仕上がっております。
この"Have A Good Forever..."は本当にいかしたファンク・アルバムに仕上がっており、収録ナンバーも最高です。
ファンク・ミュージックのファンだけでなくソウル・ファン、AORファンにもお勧めのアルバムです。
今回この2ndのほか1stの"Down To Earth"も一緒に手に入れましたが、この1stはほぼ全編レゲエ・サウンドで構成されており、私にとっては(?)のアルバムでしたが、"Have A Good Forever..."はホント素晴らしいアルバムに仕上がっております。
2010-06-05
Stevie Woods / Take Me To Your Heaven (1981)

まだ、ディスク・ユニオンのカタログにしか掲載されておりませんが、本当に待ちに待ったアルバムのCD化です。
CD化されるのは、Stevie Woodsの1st"Take Me To Your Heaven"、併せて彼の2nd"Letters From the Road"そして3rdアルバムの"The Woman In My Life"の2枚が同時リリースと、こちらもとても嬉しい限りです。
特に今回紹介します1981年の1stアルバム"Take Me To Your Heaven"は、曲の粒も揃い、当時のAORファンのマスト・アイテムでした。
プロデュースはJack Whiteで、参加ミュージシャンの豪華さは、他のアルバムでも類をみないものでした。
ちなみに参加ミュージシャンは、ドラムスにEd Greene、Mike Baird、James Gadsonほか、ベースにNathan East、Les Hurdle、David Shieldsほか、ギターにRay Parker,Jr.、Steve Lukather、Trevor Veitch、Tim May、Paul Jackson,Jr.、Charles Fearing、キーボードにGreg Mathieson、Clarence McDonald、パーカッションにPaulinho Da Costa、シンセサイザーにGreg Mathieson、Michael Boddicker、ホーンにJerry Hey、Gary Grant、Chuck Finley、Larry Hall、サックスにGary Herbig、Earnie Wattsほか、トロンボーンにBill Reichenbachほか、バッキング・ヴォーカルにStephanie Spruili、Bill Champlin、Jim Haas、Tom Kelly、Watersほか、とまさに当時のAORアルバムで、ひっきりなしに名前を見るミュージシャンばかりです。
このアルバムには全9曲が収められておりますが、このアルバム用に書かれたナンバーとカヴァー曲で構成されており、Greg Mathieson等に書かれたオリジナル・ナンバーももちろん良いですが、カヴァー曲の出来がオリジナルと同じくらい、あるいはそれ以上の出来で、とにかく素晴らしいAORアルバムに仕上がっております。
収録ナンバーは、
01 Fly Away
02 Just Can't Win 'Em
03 Take Me To Your Heaven
04 Steal The Night
05 Through The Years
06 Wanna' Be Close To You
07 Read Between The Lines
08 Throw A Little Bit Of Love My Way
09 Gotcha
となっております。
01はPeter Allenがオリジナルですが、このナンバーなんかオリジナル以上に出来が良いと私は思っております。
02はGreg Mathiesonのペンによるナンバーです。
メロディアスな最高にいかしたAORナンバーで、Stevie Woodsの伸びやかなヴォーカルがピッタリの曲です。
カヴァー曲以外のナンバーの中でも最も素晴らしいナンバーです。
03はWilson Brothersがオリジナルで、元々素晴らしいAORナンバーですが、Stevieのヴァージョンもオリジナルに匹敵する出来となっております。
オリジナルではSteve Lukatherがギターを弾いておりましたが、このStevieのカヴァーでもおそらく彼がギターを弾いているのでしょう。
04はStevieの代表的なナンバーです。
もう曲の出だしからAORの雰囲気いっぱいのナンバーで、言うことありません状態です。
05は出だしのギターの音色が最高のメロディアスなバラード・ナンバーです。
しっとりとした感じで歌うStevieのヴォーカルも堪りません。
06は今までと打って変わってのファンキーなナンバーで、Stevieが黒人のヴォーカリストだったということを改めて思い起こさせるナンバーです。
とてもカッコ良いカッティングを聴かせるギターはRay Parker,Jr.か?
07は再び伸びやかなStevieのヴォーカルがいかしたメロディアスなAORナンバーです。
08はDavid Foster、Jay Graydonのペンによるナンバーです。
このナンバーは、Cory Wellsの1stアルバム"Touch Me"に収められていたメロディアスなバラード・ナンバーです。
まあ、このナンバーに関してはオリジナルのCory Wellsに軍配が上がると思います。
それでも、名曲は誰が歌っても名曲ですね。
09はライト&メロウのファンク・ナンバーです。
バックのプレイはもう最高です。
やはり、このStevie Woodsの1stアルバム"Take Me To Your Heaven"はAORの名作ですね。
ところで、既にアナウンスがありましたが、MaxusやThe Dukes (Bugatti & Musker)が再CD化されますし、Marc Jordanの1st"Manneqin"、2nd"Blue Desert"、Steve Kipnerも再CD化が決定しているみたいですし、今年の夏以降のAORアルバムのリ・イッシュー・ラッシュは見逃せないですね。
今回のStevie Woodsの各アルバムは初CD化ですが、Cory Wellsの1stアルバム"Touch Me"も是非CD化してもらいたいものです。
2010-06-04
Relapsed / Into A Former State (2006)

他のミュージシャンは、Brian Mesa (G)、Rob Marone (Ds)の計4名によるアメリカ産のバンドで、サウンドは、もちろんGuild Of Agesに通ずるメロディアス・ハードロックを演っております。
1曲目の"Welcome To My Life"は結構ハードなギターのリフから始まる全体的にもハードさのあるナンバーですが、本編に入るとメロディアスです。
ギター・ソロはかなり良いですね。
2曲目の"End Of The Line"はギター・オリエンティドながらとてもメロディアスなナンバーで、曲の出来もとてもカッコ良く、アルバムの中でも1,2位を争うナンバーですね。
3曲目の"Undone"もカッコ良いギターのリフから入るナンバーで、モダンな感じのヘヴィ・ロックといった面もありますが、本編はとてもメロディアスなナンバーに仕上がっております。
4曲目の"Broken"はGuild Of Agesに通ずるメロディアスハード・ロックのナンバーです。
5曲目の"The Other Side"はアコースティック・ギターから入るナンバーですが、それがカッコ良いエレクトリック・ギターへと変わり、本編は、これぞメロディック・ロック然としたとてもカッコ良いナンバーです。
6曲目の"Mercy Pays The Dept"もギターのリフがカッコ良いメロディアス・ハードロックのナンバーです。
7曲目の"All In All"は出だしのベースの音がカッコ良いナンバーです。
曲はとても良く出来たパワー・バラードのナンバーでしょうか。
8曲目の"Generation"は再びカッコ良いギターのリフから始まるメロディアス・ハードロックのナンバーです。
9曲目の"I Want It All"はQueenのカヴァーです。
オリジナルには敵いませんが、出来としてはまあまあといったところでしょうか。
10曲目の"Alex"はメロディアスなギター・インストのバラード・ナンバーです。
11曲目の"Everyday"はギターの旋律が美しいメロディアスなバラード・ナンバーです。
とにかくギター・プレイは聴きものです。
ラストの12曲目"Somewhere We Belong"はどこかメロディが中途半端といった感じがするナンバーで、イマイチかなぁ。
後半に入ると良くなるのですが。
Guild Of Agesよりモダンになった分若干ヘヴィさも増したかなぁ、という感じも。
それでも、メロディアス・ハードロックのアルバムとしては平均点は超えていると思います。
2010-06-03
Stroke / Stroke (1985)

元Fat Larry's BandのTerry Priceを中心とするフィラデルフィアの男女混成5人組のファンク・ソウル・バンドです。
いわゆるファンク・バンドですが、オーソドックスなソウル・ヴォーカル・グループとしても十分楽しめるアルバムとなっております。
彼らのい魅力は、高いファルセットで特にスロウ、ミディアム・スロウのナンバーの出来が秀逸です。
収録ナンバーは、
1. Stroke
2. You Are The One
3. Just Let Me Luv You
4. Uptown
5. All Night
6. Take Me Back
7. Just Another Lonely Night
8. Tell Me
の全8曲です。
1はライト&メロウのファンク・ナンバーですが、とてもポップに仕上がっております。
ヒット・ポテンシャルも高いナンバーだと思います。
2もライト&メロウなファンク・ナンバーです。
このナンバーも1曲目同様にとてもポップなナンバーです。
男性と女性の混合ヴォーカルを生かしたとてもオシャレなナンバーとなっております。
3はファルセット・リードによる絶品のバラード・ナンバーです。
こんなナンバーを聴くとファンク・バンドということを忘れてしまいます。
まさにソウル・ヴォーカル・グループです。
4はタイトルから連想されるとおりのとてもカッコ良いファンク・ナンバーです。
5はミディアム・スロウのメロディアスなバラード・ナンバーです。
出だしのサックスも最高ですが、とにかくメロディが素晴らしいです。
ファンク・バンドのバラードはホント最高です。
6もライト&メロウのメロディアスなファンク・ナンバーです。
ブロコン・ファンはもちろんのことAORファンにも受けそうなナンバーです。
7は出だしのドラムスがカッコ良い、これもライト&メロウしたファンク・ナンバーです。
女性ヴォーカルがリードを執ったナンバーで、とてもいかした雰囲気いっぱいのナンバーとなっております。
8は再びファンキーながらもメロディアスなバラード・ナンバーです。
バックのベースがビンビンですが、曲はとてもメロディアス。
良いですねぇ。
アーバン・ファンク・サウンドが心地好く感じられる極上の1枚です。
80's~ブラコン・ファンだけでなくAORファンにも強くアピールするであろう1枚です。
2010-06-02
Cliff Dawson / Cliff Dawson (1982)

5月の下旬にストーブを焚くほどの寒さは、最近ではあまり記憶が無いですね。
札幌の6月は一年で最も気候が良い時期です。
今週の天気を見てもずっと晴れで気温も20度程度ととても過し易そうです。
先日のブログでファンク・ディスコのアルバムを聴くのがマイ・ブームと書きましたが、本日紹介いたしますCliff Dawsonのセルフ・タイトルのアルバムも最近手に入れたアルバムです。
レーベルはFTG (Funky Town Grooves) Recordsで、70年代、80年代のファンク・ディスコ・ソウル・ミュージックのリ・イッシュー専門のレーベルで、過去にWindjammerなどのアルバムをリ・イッシューしております。
同じように最近はカナダのレーベルでUnidisk Recordsというレーベルもありますが、こちらも70年代・80年代の良質なバンド・アーティストのアルバムをリ・イッシューしており、このブログで紹介したMetropolisとかLemon、Limeなどがこのレーベルのものです。
このCliff Dawsonはファンク・ディスコのアルバム(もちろんファンキーなナンバーも入っておりますが)でなく、いわゆるソウル・ブラコンのアルバムです。
それも極上の。
ライト&メロウのナンバーばかりが収録されており、Cliff Dawsonのヴォーカルも素晴らしく、ブラコン・ファンだけでなく、AORファンにも受ける内容となっております。
1曲目の"It's Not Me You Love"はメロディアスでメロウなバラード・ナンバーです。
のっけからこんなナンバーを聴かせる"Cliff Dawson"、期待が膨らむというものです。
もう雰囲気最高の1曲です。
2曲目の"Waiting For Your Love"は、出だしのピアノの音がとてもそそる、これまたメロディアスでアーバンな感じのバラード・ナンバーです。
情感豊かに歌うCliff Dawsonのヴォーカルがとても光っておりますし、途中のサックス・ソロはもう最高です。
このナンバーもお勧めですね。
3曲目の"Betcha Didn't Know"はライト&メロウのファンク・ナンバーです。
曲の仕上がりもとてもポップです。
4曲目の"I Can Love You Better"も軽めなファンク・ナンバーです。
5曲目の"Don't Hide Away From Love"は再びメロディアスなバラード・ナンバーで、出だしのフェンダーローズの音とバックの女性コーラスがとても良いです。
6曲目の"Never Say I Do (If You Don't Mean It)"もメロディアスなバラード・ナンバーです。
このナンバーはRenee Diggsという女性とのデュエト・ナンバーですが、もう雰囲気バッチリです。
7曲目の"Love Is Just A Dream"はバックのピアノがいかしたメロディアスなナンバーで、殆どAORしております。
これまたお勧めのナンバーです。
8曲目の"Ocean Green Eyes"は、これまたメロディアスなAOR風のナンバーです。
バックの女性コーラスがアクセントとなっております。
ラストの9曲目は4曲目のリミックス・ヴァージョンで、ボーナス・トラックです。
この"Cliff Dawson"ですが、バラード・ナンバーも多く収められておりますし、曲の出来もかなり良いです。
ブラコン・ファンだけじゃなくAORファンも納得の1枚だと思います。