2010-09-30
Eric Clapton / Clapton (2010)

1枚は、Santanaの"Guitar Heaven - The Greatest Guitar Classics Of All Time"で、もう1枚は、本日紹介するEric Claptonの"Clapton"です。
Santanaの方は、"Whole Lotta Love"や"Sunshine Of Your Love"、"Smoke On The Water"などロックの名曲のカヴァーですが、Eric Claptonの方は、J.J. Cale、Frank Sinatra、Yves Montandなどブルース・ナンバー、ジャズ・ナンバーなどの渋い選曲となっております。
なお、Claptonのアルバムは、オリジナル・ナンバーも収録されております。
単純にギターを楽しむのであれば、Santanaのアルバムとなりますが、今回のEric Claptonのアルバムは、ギタリストEric Claptonではなく、ヴォーカリストEric Claptonのアルバムとなっております。
曲によっては、ソロ・パートも他人に任せており、全14曲、Claptonの枯れたヴォーカルが最高にいかしたアルバムに仕上がっております。
収録ナンバーは、
01. Travelin' Alone
02. Rocking Chair
03. River Runs Deep
04. Judgement Day
05. How Deep Is The Ocean
06. My Very Good Friend The Milkman
07. Can't Hold Out Much Longer
08. That's No Way To Get Along
09. Everything Will Be Alright
10. Diamonds Made From Rain
11. When Somebody Thinks You're Wonderful
12. Hard Times Blues
13. Run Back To Your Side
14. Autumn Leaves
の14曲が収められております。
冒頭にも書きましたが、ヴォーカリストEric Claptonのアルバムですので、ギターの音も控えめですが、あの枯れたようなヴォーカルを堪能できるアルバムで、1992年のグラミー賞の「最優秀アルバム賞」を受賞した大ヒット作、"Unplugged"を彷彿させるブルージーかつジャジーな仕上がりとなっております。
また、このアルバムの脇を固めるのは、Doyle Bramhall II (1, 4, 7, 8)、Jim Keltner (1, 2, 4, 5, 7, 8, 10, 12, 13)、Willie Weeks (1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 9, 10, 12, 13, 14)、Derek Trucks (2)、Walt Richmond (1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12, 13, 14)、JJ Cale (2, 3, 8, 9)、Kim Wilson (4, 7)、Allen Toussaint (6, 11)、Wynton Marsalis (5, 6, 11)、Trombone Shorty (6, 11)、Sheryl Crow (10)などといったミュージシャン達で、音も渋めで、私は嫌いじゃないですね。
ジャジーな02、スワンプした04、アコースティカルなバラード・ナンバーの05、オールド・スタイルの06、まるでRobert Johnsonした07、軽いブギ調の08、シャッフル・ビートした09、メロディアスなバラード・ナンバーの10、Allen Toussaintのピアノ・プレイがいかしたオールド・スタイルの11、Claptonのオリジナル・ナンバーでブルージーな13などとても聴き応えがあります。
そして、あの有名ナンバーの14はジャジーでメロディアスで、Claptonのヴォーカルもとてもいかしてます。
派手さは全くありませんが、今の季節にあったアルバムで、バーボンでも飲みながらゆったりと耳を傾ける、そんな感じのアダルト・コンテンポラリーしたアルバムだと思います。
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2010-09-29
Cory Wells / Touch Me (1978)

ユニヴァーサル・ミュージックからのCD化のアナウンスでしたのでちょっとばかり心配しておりましたが、こうやって現物を手にすることが出来て、とても嬉しい限りです。
先ほどから、何度も何度も聴いております。
既に、私のHP「AOR PARADISE」でもCD化祈願アルバムとして紹介しておりますが、再度、このブログで紹介いたします。
HMVでは、最近まで予約注文だけで完売の表示があり、購入することができませんでしたが、先ほどHMVを覗いたら、キャンセルがあったのか、現在は購入出来る状況のようです。
Amazonは既に完売しており、マーケットプレイスでほぼ定価で購入することが出来そうです。
いずれにしても、今、手に入れておかないとレア化することが必至といったところです。
2002年に出た2ndアルバム"Ahead of Storm"は数年前までは普通に買えましたが、今じゃ中古がAmazonで6,500円もしています。
この"Touch Me"は初回限定のSMH-CD紙ジャケ仕様といことで、直ぐにレア化するものと思います。
また、今回の一連のAORアルバムの紙ジャケでのリ・イッシューでも、このCory Wellsに限らず、Blooklyn DreamsやRick Bowles、Kenny NorlanなどのCDは予約注文だけで完売しているみたいですので、この機会を逃すと手に入れることが出来なくなる可能性もありますので、興味のある方は、なるべく早く注文した方が良いと思います。
で、この"Touch Me"の内容については、HP「AOR PARAISE」のアルバム紹介をみていただくとして、今回のCD化のハイライトは何と言っても2曲のボーナス・トラックでしょね。
1曲は、"Starlight"のディスコ・ヴァージョンで、Jay Graydonのギター・ソロがふんだんにフィーチャーされておりますし、もう1曲は、このアルバム発表後に出されたシングル"Let Tomorrow Be"が収録されております。
この"Touch Me"、Cory Wellsのソウルフルなヴォーカルが最高にカッコ良いAORアルバムです。
"Waiting For Me、"You're My Day"、"Everything's Right For Love"、"Starlight"、"Throw A Little Bit Of Love My Way"はもう素晴らしいナンバーですし、他のナンバーも良く出来ており、捨て曲なんて1曲も無いAORの名盤です。
今回のCD化は本当に嬉しかったです。
あと、これからの私の楽しみは、Jess Rodenの"Stonechaser"ですね。
Cory Wellsの"Touch Me"とJess Rodenの"Stonechaser"の2枚がCD化切望の最右翼でしたから。
2010-09-28
Olivia Newton-John / The Rumour (1988)

さらに、また、Olivia Newton-Johnの40周年記念コレクョンと題して、オリジナル・アルバムの紙ジャケSHM-CD、10タイトルとTV番組の貴重なパフォーマンス映像を収録したボーナスDVDが入った豪華パッケージBOXセットが10月13日に発売されます。
John LennonやAppleレーベル・アーティストのボックスは全世界で発売されますが、このOlivia Newton-JohnのボックスはJapanオンリーで、初回限定ということですので、レア化必至と思われます。
価格が30,000円ということで、とても悩んでおりましたが、Amazonでは20%offの24,079円の価格で売っておりましたので、取りあえず予約注文だけはしました。
しかしながら、AORのリ・イッシュー・アルバム、John LennonやAppleレーベル・アーティストのボックス・セットなども予約しており、どれだけ出費が嵩むのか、考えただけでゾッとします。
Olivia Newton-Johnについては、"Clearly Love"、"Physical"とベスト・アルバム、そして本日紹介する"The Rumour"だけしか持っておりませんので、こういったこともボックス・セットを予約した要因ではあるのですが、それでも24,079円の出費は痛いですが、レア化必至と考えると仕方がないかも。
彼女のアルバムで最も好きなのが、"Clearly Love"で私が高校生の頃に、発表されて直ぐにアナログ・レコードで手に入れました。
とにかく彼女の容姿と声がとても気に入っておりました。
アナログ・レコードでは1stから何作かは購入しましたが、ほかに欲しいレコードがたくさんあったので、その後は殆ど購入することもなくなりました。
それでも、"Clearly Love"はCD化された時にすぐ購入しましたが。
で、本日紹介する"The Rumour"は1988年にPolyGram Recordsから発表されたアルバムで、すでに最盛期を過ぎた作品ですが、タイトル・ナンバーがElton JohnとBernie Taupinのペンによるものであったり(Elton Johnはアルバムにも参加)、バック・ミュージシャンの面々(Dann Huff、Ed Greene、Michael Landau、Randy Goodrum、Jason Scheff etc.)やアルバムを聴くと、もう殆どAORアルバムだと言えます。
収録ナンバーは、
01."The Rumour"
02."Love And Let Live"
03."Can't We Talk It Over In Bed"
04."Let's Talk About Tomorrow"
05."It's Not Heaven"
06."Get Out"
07."Big and Strong" (by Mark Heard)
08."Car Games"
09."Walk Through Fire"
10."Tutta La Vita"
となっております。
最盛期を過ぎたアルバムといっても、Australian Albums Chartでは15位、Japan Album Chartsで31位、U.S. Billboard Chartsで67位とそこそこ健闘しております。
タイトル・ナンバーの"The Rumour"がシングル・カットされ、そこそこ売れたようです。
Elton Johnがピアノとバッキング・ヴォーカルで、Bruce Robertsがバッキング・ヴォーカルで参加している、メロディアスでポップなナンバーです。
02はAlan O'Dayのペンによるナンバーで、アレンジがイマイチかも。
アレンジを変えればとても良いAORナンバーになると思います。
Dann Huffのギター・ソロはカッコ良いです。
03はメロディアスなバラード・ナンバーで、最盛期の彼女を彷彿させるナンバーです。
これはかなり良いと思います。
04はOlivia Newton-John、Amy Sky (Marc Jordanの奥方)のペンによるナンバーですが、これも曲が良いのにアレンジがイマイチか?
やはりOlivia Newton-Johnといえば、John Farrerのプロデュースじゃなきゃ、という感じでしょうか。
05はOlivia Newton-JohnとRandy GoodrumのペンによるメロディアスなAORナンバーです。
このナンバーも出来はかなり良いです。
06もOlivia Newton-JohnとRandy Goodrumのペンによるナンバーです。
でも、出来はそれ程でも.....
07がこのアルバムの一押しだと私は思っております。
メロディアスで曲も盛り上がりがある良く出来たAORナンバーです。
Jason Scheffがバッキング・ヴォーカルとベースを、Michael Landauがギターを、Ed Greeneがドラムスを担当しておりますが、どのプレイも最高です。
08もOlivia Newton-JohnとRandy Goodrumのペンによるナンバーで、これはメロディアスで、出来も結構良いです。
09はメロディアスなバラード・ナンバーです。
10もポップでメロディアスで、出来はかなり良いです。
Olivia Newton-Johnって、やはり歌は上手ですね。
AORアルバムとしても、レベルはクリアしていると思います。
2010-09-26
Houston / Houston (2010)

アルバムの主は、スウェーデンのバンドでHoustonです。
もちろん、80年代に発表されたアルバムではなく、2010年の発表です。
キラキラ・キーボードとギターの絶妙なブレンドは、まさに80年代のJourneyやForeignerしております。
それもその筈で、プロデュースはしておりませんが、ギターでTommy Denanderが参加しており、彼の影響が大だと思います。
バンド・メンバーはFreddie Allen (Ds)、Hampus Hank Erix (Vo)の二人で、他にスウェーデンのスタジオ・ミュージシャンを使っております。
Tommy Denanderが全10曲中6曲にギターで参加しております。
収録ナンバーは、
01 Pride
02 Truth Slips
03 Hold On
04 I'm Alive
05 One Chance
06 Give Me Back My Heart
07 Misery
08 She's A Mystery
09 Now
10 1000 Songs
の10曲です。
01はキラキラ・キーボードの80年代前半の産業ロック・サウンドで、この手のサウンドが好きな御仁にとって、とても堪らないナンバーだと思います。
もうこの1曲を聴いただけで、このアルバムがとても期待出来る内容だと判断することが出来るナンバーだと思います。
Tommy Denanderのギター・ソロがとてもカッコ良い産業ロック・ナンバーです。
02もミディアム・テンポのメロディアスな産業ロック・ナンバーです。
Helena Alsterhedという女性がデュエットで参加しております。
03も01同様、80年代のメロディアスな産業ロックのナンバーです。
このナンバーでもTommy Denanderが華麗なギター・ソロを聴かせてくれております。
もうホント、キラキラ・キーボードの素晴らしいナンバーです。
04はメロディアスでメロウなパワー・バラード風のナンバーで、これもいかしてます。
05もキラキラ・キーボードとギターのブレンドが素晴らしいメロディアスな産業ロック・ナンバーです。
06はバックのキーボードが美しいメロディアスなバラード・ナンバーです。
07はギター・オリエンティドのメロディアスなハードポップのナンバーです。
08も実に良いですね、バックの音が。
曲もキャッチーでフックに満ちており、最高に良く出来た80年代産業ロックしたナンバーです。
09もキーボードの音がとても素晴らしいメロディアスなバラード・ナンバーです。
曲の出来も本当に素晴らしいです。
10もキラキラ・キーボードとギターが絶妙にブレンドされたメロディアスなナンバーで、もう言うことなしです。
全曲捨て曲が無い強力な1枚で、80年代前半の産業ロックのファンであれば間違いなく気に入るアルバムだと思います。
マイナーなバンドのままにしておくのは勿体ないです。
2010年に発表されたメロディアス・ロックのアルバムの中でも上位にランクインされても良いと思います。
少なくとも、私的には、ベスト5に間違いなく入ります。
2010-09-25
Hummingbird / Hummingbird (1975)

2007年に紙ジャケでCD化され、初回限定盤だったためすぐに在庫がなくなり、気が付いた時には、すでに入手できない状況でした。
中古を捜しておりましたが、これがレア化しており、通常の値段で購入することが出来ず、ずっと後悔しておりました。
しかしながら、このHummingbirdの一連の作品(この1stと1976年の2nd"We Can't Go On Meeting Like This"、1977年の3rd"Diamond Nights")が再び2010年10月27日にSMH-CD・紙ジャケ仕様でリ・イッシューされる予定となっており、アナウンスがあった時点でアルバムの予約をしました。
このリ・イッシューは本当に有り難いです。
で、昨日、良く行く北大近くの中古ショップで、この1stが1,490円で売っていたのを見つけ、速攻で購入しました(他の2作品は入荷しなかったとのこと)。
家に帰ってから、早速この1stのみ注文のキャンセルをしたのは言うまでもないことです(やはり、SMH-CDの新品でも2,800円はちと高いです)。
第2期Jeff Beck Groupを母体として結成されたバンドであると冒頭に書きましたが、この1stのメンバーは、
Bobby Tench - guitar, vocals
Bernie Holland - guitar
Clive Chaman - bass
Max Middleton - keyboards
Conrad Isidore - drums
で、Linda Lewisがバッキング・ヴォーカルで参加しております。
アルバムの帯の裏を見ると、「ボビー・テンチがブルージーに歌い上げる楽曲からマックス・ミドルトンのキーボードが活躍する先鋭的なナンバーまで多彩な楽曲を収録。アルバムの随所に彩りを添えるリンダ・ルイスらのバック・ヴォーカルも聴きどころのひとつ」とあります。
まさにそのとおりで、特に特にミドルトンのキーボード・プレイは素晴しいです。
収録ナンバーは、
01."Music Flowing" (Isidore)
02."You Can Keep the Money"
03."Such a Long Ways" (Isidore)
04."Horrors" (Holland)
05."I Don't Know Why I Love You" (Hardaway, Hunter, Riser, Wonder)
06."Maybe" (Chaman, Finesilver, Middleton, Tench)
07."For the Children's Sake" (Isidore)
08."Ocean Blues" (Isidore)
09."Island of Dreams" (Isidore)
となっております。
01はモロにファンクしたナンバーで、黒っぽいBobby TenchのヴォーカルとMax Middletonの流れるようなエレクトリック・ピアノの音やワウを効かせたギターのトーンなど聴きどころがいっぱいのナンバーです。
02もファンキーなナンバーですが、結構メロディアスでポップなナンバーです。
03はLinda Lewisのバッキング・ヴォーカルがいかしたブラコン・ナンバーです。
04なんか聴くとJeff BeckがいないJeff Beck Groupといった感じの、ファンキーなフュージョン・ミュージックです。
ここでもMax Middletonのキーボード・プレイが光っております。
05もJeff Beckの"Blow By Blow"に収録されても殆ど違和感の無いナンバーです。
Jeff Beckに負けないくらい、ギターを弾きまくっております。
グルーヴ感のある一押しのナンバーですね。
06もとてもいかしたファンク・ナンバーに仕上がっております。
07はサンバ調のメロディアスでとてもポップなナンバーです。
08はレゲエ調のナンバーですが、途中のフラメンコ・ギターがとてもカッコ良いです。
09はヴォーカル主体のメロディアスなスロウ・バラードといった感じのナンバーです。
ここでもLinda Lewisのバッキング・ヴォーカルが最高にソウルフルで素晴らしいです。
私と同じように2007年のCD化の時に買い逃していた方が多くいらっしゃると思います。
そんな方にとって、今回の再CD化は、大変嬉しいことだと思います。
2010-09-23
Various Artists / Gothic Spirits Vol.3 (2006)

「GOTHIC METALとは、ヘヴィメタルのジャンルの一つ。イギリスのバンドPARADISE LOSTのアルバム『Gothic』に由来する。デスメタルやドゥームメタルより派生したため初期はデスヴォイスを用いる事が主流であったが、やがて低音域を使ったメロディアスな男性ボーカル、それと対比する女性ボーカル、陰鬱でメランコリックなメロディとスローなミドルテンポの楽曲、それと相対する耽美的かつ壮麗で劇的な音楽性などを特徴として発展してきた。
ルックス面でもゴシック・ファッションと密接な関連を持っている。
ヨーロッパ諸国(特に北ヨーロッパ)では高い評価を得ているものの、日本では今一つ人気が無かった。 が、アメリカ合衆国のバンドEVANESCENCEのデビューアルバム『Fallen』が全世界で1500万枚を売り上げ、日本でもその名を轟かせると共に、ゴシックメタルが注目されるようになった。
近年、ゴシックメタルに多少ポップな要素を入れたゴス・ロックも注目を浴びつつある。また、ゴシック・ドゥーム(Gothic/Doom)という、ドゥームメタルとゴシックメタルのそれぞれの要素を併せ持つ音楽性も、ともに発展を続けている。また、シンフォニックメタルや同じルーツを持つメロディックデスメタルなどとも影響を与えあっている。」
とあります。
私がGothic Metalを聴くきっかけは。1999年のParadise Lostの"Host"からです。
ただ、この"Host"はメタル色は薄く、エレポップしたゴス・ロックという感じでそれまでのファンから総スカンされるきっかけとなり、この日本では、このアルバム以降凋落の一途をたどることとなった問題作でした。
ただし、最近のParadise Lostは(前々作辺りから)再びメタル色を強めたアルバムを発表し、従来のファンからもかなり支持を得ております。
私はこの"Host"を結構気に入っており、このアルバムをきっかけに"One Second"、"Draconian Times"と遡り、ついにはほぼデス・メタルした1stの"Lost Paradise"まで聴くようになりました。
その結果、それまでデス・ヴォイスなんか殆ど聴けなかったにも拘わらず、デス・ヴォイスも気にならなくなり、今ではArch Enemyなどのメロディック・デス・メタルは結構気に入って聴いております(デス・ヴォイスはまぁ慣れですね)。
Gothic Metalを本格的に聴くようになったのは、Paradise Lostの"Draconian Times"を聴いてからでしょうか。
元々British Rockって憂いを帯びたメロディアスなナンバーが多いと思いますが、この"DRACONIAN TIMES"はGOTHIC METALであると同時にBritish Rockの香りがするアルバムだと思います。
このアルバムには、美しく憂いを帯びた(メランコリック)ナンバーが数多く収められております。
この「美しくメランコリック」なサウンドをParadise Lostで知りました。
これが、好んでGothic Metalを聴くようになったきっかけです。
それ以降、Paradise Lost以外のゴシック・メタル・バンドのアルバムも聴くようになりました。
本日紹介する"Gothic Spirits Vol.3"はドイツのZYX Musicというレーベルからシリーズで出ている2枚組のコンピレーション・アルバムです。
現在までVol.11まで発表されております。
各シリーズとも大体30バンド35曲程度収められており、結構なヴォリュームとなっております。
もちろん私が知らないバンドも多く収められておりますが、メジャーなバンドのナンバーも収められております。
内容は、いわゆる普通のゴシック・メタルのほか、シンフォニック・ゴシック、メロディック・デス・メタル、インダストリアル・ゴシック、ヴァイキング・メタル、ゴス・ロックまで多種多様で、中にはAOR風のナンバーなんかも収められております。
選曲の基準は、やはり「美しくメランコリック」と「美しくダーク」といったところでしょうか。
このシリーズですが、選曲が良いのと、やはりジャケット・デザインでしょうか。
それぞれ、ゴシック・メタルのアルバムだと一目瞭然のジャケット・デザインですが、かなり美しいものもあります。
ちなみにこのVol.3の収録ナンバーを紹介しますと、
Disc 1
01 Wish I Had An Angel (Nightwish)
02 Heaven's A Lie (Lacuna Coil)
03 Fight Me (Xandria)
04 Mine Is The Ocean (Flowing Tears)
05 A Scornful Love (Evereve)
06 Sleeping Away (Sinamore)
07 Homecoming (Scream Silence)
08 House Of Sleep (Amorphis)
09 Carry Your Cross And I'll Carry Mine (Tiamat)
10 The Mirror (Naio Ssaion)
11 The Necklace (Mandrake)
12 Libre (Tristania)
13 Driven (Orphanage)
14 Star By Star (The Kovenant)
15 Tongues (Deathstars)
16 Reign Of Fear (Crematory)
17 Schwarze Witwe (Eisbrecher)
18 Lichtgestalt (Lacrimosa)
Disc 2
01 Sister Of Charity (The 69 Eyes)
02 A Walk On The Darkside (Moonspell)
03 Ever-Frost (Sentenced)
04 Weakness (End Of Green)
05 Ultimate Darkness (Darkseed)
06 Shine (Edenbridge)
07 Serenity (Mortal Love)
08 Lost (Visions Of Atlantis)
09 Abraxas (Therion)
10 The Euphoric Sense (Dark Suns)
11 Spellbound (Stream Of Passion)
12 Into My Arms (Angelzoom)
13 Farewell Proud Man (Leave's Eyes)
14 Sister Najade (The Vision Bleak)
15 Leviathan (Gothminister)
16 Straight To The Light (Fields Of The Nephilim)
17 Sonne (Letzte Instanz)
となっております。
結構女性ヴォーカルをフロントに据えたバンドのナンバーが収められております。
それもメジャーなものからマイナーなものまで。
私がこのシリーズを知ったのは最近で、是非全てのアルバムを集めたいと思いましたが、中にはレア化しているものもありましたが、Amazon Japan、HMV Japanのほか、Amazon Germany、Amazon UKなどのサイトを通じ、11枚全てを手に入れることが出来ました。
ゴシック・メタルのファンには、とても楽しめるアルバムです。
2010-09-21
Rick Bowles / Free For The Evening (1982)

AOR関係では、この2枚がCD化切望の最右翼で、再CD化ではなく、世界初CD化ですので、ホント、待ちに待ったCD化です。
今後のCD化に期待することは、AORばかりじゃなく、産業ロックのアルバム(Faith Band、Novo Combo、Streek、The Strandなど多数の優れたバンドがあります)も是非CD化して欲しいと思っております。
また、AOR関係では、Marc Jordan、MaxusなどがCD化され、これからは、Rupert Holmesなんかも予定されておりますが、ほぼ全て旧作で所有しているので、単なるリマスターだけじゃ購入意欲は湧かなかったのですが、ボーナス・トラックが収録されているといったアルバムはつい手を出してしまいました。
で、旧作を持っていない(と言っても一度は手にしてますが)Dick St. Nicklausや本日紹介するRick BowlesのCD化も結構有り難かったです。
特に、このRick Bowlesの"Free For The Evening"は手放して後悔していたCDでしたので、有難味もひとしおでした。
透き通った感じのRick Bowlesのヴォーカルと彼が織りなすメロディが実に素晴らしいです。
1曲目の"Too Good To Turn Back Now"はそれを目一杯味わえるナンバーです。
このナンバーが収録されていなかったら、このアルバムの良さは半減というか、それ以下になってしまうかも。
メロディアスでモロにAORした最高に良く出来たナンバーです。
この、ナンバーのために、このアルバムを手に入れるようなものです。
2曲目の"(Tonight I'll Be Your) Fool Again"はキーボードの音が優しいメロディアスなバラード・ナンバーです。
しっとりとした感じが堪りません。
3曲目の"Your Loss"は、ちょっぴりファンキー・タッチのポップでメロディアスなナンバーです。
バックのパフォーマンスがとてもいかしてます。
4曲目の"Eagle And The North Wind"は出だしの流れるようなピアノの音が魅力的なメロディアスなバラード・ナンバーです。
5曲目の"So Far So Good"はゆったりとしたメロディアスなバラード・ナンバーで、出来はとても素晴らしいです。
どことなく、Stephen Bishop風のナンバーです。
6曲目の"Listen To Last"は結構ロックしたポップなナンバーです。
7曲目の"Mr. Right"もメロディアスなAORナンバーに仕上がっていて、お勧めです。
ラストの8曲目"Dragon Suite"は8分を超える大曲です。
ピアノやギターなどバックのパフォーマンスがとても素晴らしい組曲となっております。
とにかく、再CD化されて良かったです。
10月27日が楽しみです。
2010-09-19
Line Of Fire / Momentum (2010)

躍動感溢れる明るくキャッチーでフックに満ちたハードポップで、アルバムに貼ってあったシールには、「US Melodic Rock for funs of BOSTON, JOURNEY」とありました。
Shawn PelataはSteve Perry風でハイトーンが伸びやかでパワフルな歌唱力はそこそこですが、Brad Delpの足元には及ばない(Brad Delpに比肩するヴォーカリストは稀有でしょう)のは仕方がないかな。
しかしながら、楽曲は、前述のとおりキャッチーでフックに満ちた分かりやすいメロディの突き抜けるような爽快さを持った曲が多いです。
収録ナンバーは、
01 It Takes Time
02 Obsession
03 Give Me All
04 I'll Be The One Tonight
05 I Belong
06 The Fire Never Dies
07 I'm Crying For You
08 In The Stone
09 Undone
10 Ghost In Your Heart
11 Breaking The Chains
の11曲で、ラスト・ナンバーは、Dokkenのカヴァーです。
01はSteve Perry風のヴォーカルがいかしたJourneyを彷彿するギター・オリエンティドのメロディアスなナンバーです。
ギターのNikki Dimageのギター・プレイはNeal Schonには及ばないものの、かなりのテクニシャンです。
02はメロディアスでキャッチーなフックに満ちたハードポップ・ナンバーです。
Nikki DimageのギターやThomas Clarkのドラムスのプレイがいかしたナンバーです。
03はバックのプレイはとてもいかしてますが、メロディアス度はイマイチの感も。
04は盛り上がりのあるメロディアスなハードポップ・ナンバーで、結構いかしてます。
05はShawn Pelataのハイトーン・ヴォーカルが小気味よいメロディアスでキャッチーなハードポップ・ナンバーです。
06はバックのプレイもメロディもいかしたポップでキャッチーなハードポップ・ナンバーで、曲の出来はかなり良いです。
お勧めですね。
07はギターも兼ねるNikki Dimageのキーボードがいかしたメロディアスなバラード・ナンバーです。
08はメロディアスでポップなギター・オリエンティドのナンバーです。
09も厚みのあるギターの音がいかしたナンバーです。
10はバックのキーボードのサウンドなんかはモロにJOURNEYしたナンバーです。
JOURNEYの新作といっても誰も疑わないかも。
結構良く出来たナンバーで、お勧めです。
11はDOKKENのカヴァーです。
出来はイマイチといったところで、どうせカヴァーするのであれば、JOURNEYのナンバーをカヴァーすれば良いのに、と思います。
それでも、この"Momentum"ですが、80thのメロディアス・ロック、ハードポップのファンであれば納得の1枚だと思います。
そう言えば、Kevin Chalfantの在籍するTWO FIREも新作を出しますが、この手のハードポップの最近のバンドのアルバムって本当に良く出来ていると思います。
2010-09-17
Various Artists / Come And Get It -The Best Of Apple Records (2010)

先ず、The Beatlesの赤盤、青盤のリマスターCDが発表されますし、John Lennonの生誕70年、没後30年ということで、リマスターCDとボックス・セットさらに新たなベスト・アルバムが出されます。
もちろん、赤盤・青盤、John Lennonのボックス・セットは既に予約しておりますが、もう一つ、ボックス・セットが出されます。
それは、The Beatlesと各ソロ以外のAppleレーベルのアーティストのリマスター再発15タイトルにボーナス・ディスクが付いた初回生産限定盤BOXセットの"Apple Records Box Set"です。
このボックス・セットは再発15タイトルということで、既に一度CD化されたアルバムですので、Lon & Derrek Van EatonやElephants Memoryといったバンド、アーティストのアルバムは当然その中に入っておりませんが(これはとても残念です?音源は残っているはずですので、CD化しても良いと思うのですが)、ボーナス・ディスクが付いているとのことです。
で、このボーナス・ディスクですが、おそらく、これは同時期に発表される"Come And Get It -The Best Of Apple Records"と同じものだと思います。
そして、この"Come And Get It -The Best Of Apple Records"は、既発表のナンバーだけではなく、CD化されていなかった、Lon & Derrek Van EatonやRonnie Spectorなどのアーティスト・バンドも収録されております。
ざっと、紹介しますと、
01. Those Were The Days - Mary Hopkin
02. Carolina On My Mind - James Taylor
03. Maybe Tomorrow - Iveys
04. Thingumybob - Black Dyke Mills Band
05. King Of Fuh - Brute Force
06. Sour Milk Sea - Jackie Lomax
07. Goodbye - Mary Hopkin
08. That's The Way God Planned It - Billy Preston
09. New Day - Jackie Lomax
10. Golden Slumbers Carry The Weight - Trash
11. Give Peace A Chance - Hot Chocolate Band
12. Come And Get It - Badfinger
13. Ain't That Cute - Doris Troy
14. My Sweet Lord - Billy Preston
15. Try Some Buy Some - Ronnie Spector
16. Govinda - Radha Krsna Temple
17. We're On Our Way - Chris Hodge
18. Saturday Nite Special - Sundown Playboys
19. God Save Us - Bill Elliot & The Elastic Oz Band
20. Sweet Music - Lon & Derrek Van Eaton
21. Day After Day - Badfinger
の21曲が収録されるとのことです。
以前のApple Recordsから発表された全シングルを収めたコレクターズCD(Vol.からVol.4でそれぞれ2枚組)が出ておりましたが、あまり音質が良くありませんでした。
特に楽しみとしているLon & Derrek Van Eatonの"Sweet Music"は音質が良くありませんでしたので、今回のリマスターされた音源を楽しみにしておりますし、後にGeorge Harrisonがセルフ・カヴァーした"Try Some By Some"も見逃せん。
また、このCDの聴きどころは、何と言っても初CD化のBlack Dyke Mills Band、Brute Force、Trash、Hot Chocolate Band、Chris Hodge、Sundown Playboys、Bill Elliot & The Elastic Oz Band等の音源でしょうか。
発売予定日は2010年10月25日ということで、今から楽しみにしております。
2010-09-16
山下達郎 / Moonglow (1979)

当時、洋楽ではAORが持て囃されていた時期で、山下達郎や大瀧泳一、伊藤銀次などはAORファンからジャパニーズAORとして脚光を浴びることとなります。
大ブレイクは1980年の「Ride On Time」からですが、AORファンからは既にこの「Moonglow」にも注目しておりました。
「Ride On Time」以降たくさんのヒット曲がありますが、私は、アルバム単位で考えた時、この「Moonglow」が彼のベスト・アルバムだと思っております。
とにかく収録されているナンバー全てがシングル・カットしても良いようなとても良く出来たナンバーばかりがこのアルバムには、収められております。
この「Moonglow」は2002年にリ・イッシューされたもので次の12曲が収められております。
01 夜の翼 (NIGHTWING)
02 永遠のFULL MOON
03 RAINY WALK
04 STORM
05 FUNKY FLUSHIN'
06 HOT SHOT
07 TOUCH ME LIGHTLY
08 SUNSHINE –愛の金色–
09 YELLOW CAB
10 愛を描いて –LET'S KISS THE SUN–
11 永遠のFULL MOON [ライブ –Live Version–]
12 FUNKY FLUSHIN' [別ヴァージョン –Alternate Version–]
01はアカペラから始まるドゥ・ワップ・スタイルのナンバーですが、これがとてもメロディアスでいかしてますが、曲が短いのがちょっと、かな?
02は01と連なるように始まるナンバーですが、もうこれが最高にメロディアスなナンバーで、私的には数多くある彼のナンバーの中でベスト・テンに入るナンバーです。
03は当初アン・ルイス用に書いたナンバーとのこと。
このオリジナルはもちろん良いですが、この曲だったらアン・ルイスのヴァージョンも聴きたかったです。
アン・ルイスにピッタリのナンバーだと思いますね。
04はバックのパフォーマンスがとてもいかしたメロディアスなバラード・ナンバーですが、さすがといった感じですね。
05はタイトルどおりとてもファンキーに仕上がったメロディアスなナンバーです。
バックのプレイはもう最高ですね。
06はIsley Brothersの"Young Girl"に雰囲気そっくりのナンバーです。
特にギターのトーンなんかクリソツです。
達郎自身もThe Isley Brothersからのインスピレーションを認めておりますが、パクリではないと否定しております。
07は1978年にザ・キングトーンズに提供したナンバーのセルフ・カヴァーだそうですが、ザ・キングトーンズ・ヴァージョンは聴いたことがありません。
とてもメロディアスなバラード・ナンバーで、この曲で、ザ・キングトーンズのヴァージョンを聴きたいとは思いませんが。
08はポップでキャッチーかつメロディアスなナンバーで、このナンバーも、ホント、良く出来てますよね。
09はニューヨークの香りがするファンキーなナンバーです。
達郎曰く「お遊びソング」とのこと。
10は、日本航空の沖縄キャンペーンのCMソングとして、本アルバムに先行してメディアに流されたナンバーです。
これだけ、ポップで耳に馴染むナンバーにも拘わらず、シングル曲がチャート・インしなかったそうです。
みんな知っている曲なのに、ね?
11以降はボーナス・トラックです。
11はカラオケ・ヴァージョン、12はライヴ・ヴァージョン、13は1982年に再録した別ヴァージョンとなっております。
2010-09-15
Stan Bush / Dream The Dream (2010)

ウィキペディアによると、Stan Bushは、1986年の米国のアニメーション映画『ザ・トランスフォーマーズ:ザ・ムービー』(The Transformers: The Movie)サウンドトラック収録の"Dare"と"The Touch"及び英語吹き替え版アニメーションシリーズ『美少女戦士セーラームーン』(Sailor Moon)で客演した"She's Got the Power"や映画『キックボクサー』(Kickboxer)の"Never Surrender"、"Streets of Siam"、"Fight for Love"さらに『ブラッドスポート』(Bloodsport)のテーマ曲の"Fight to Survive"、"On My Own – Alone"など映画やTVのサウンド・トラックを担当していたということで、アメリカでは有名なようです。
しかしながら、日本では、コアなStan Bushファンであればそういうことも知ってはいるのでしょうが、少なくとも、私としては、Stan Bushを紹介する記事としてはいかがかなと思いますね。
彼の音楽性など皆目書いておりません。
ウィキペディアには、The Barrage名義で発表した"Love Don't Lie"がHouse Of Lordsにカヴァーされ小ヒットしたの一行だけでした。
私がStan Bushを知ったのは1stアルバム"Stan Bush"の1983年の時で、"It's Hot"を聴いて以来彼のファンで、取りあえずは、全てのオリジナル・アルバムは所有しております。
メロディアス・ロック、ハードポップのファンであれば、もちろんStan Bushを知らない方はいないと思いますが、卓越したソング・ライティングなど彼の音楽性に惹かれ、Stan Bushのアルバムを聴いているものと思います。
前作"In This Life (2007)"はメロディ・ファンから久しぶりに高い支持を得ました(1st以降、The Barrage名義のアルバム(Love Don't Lie収録のアルバム)を除き、少し中だるみがあったと私も思っておりますが、前々作"Shine (2004)"の出来もとても良かったです)。
で、本作も良く出来ていると思います。
ただ、ジャケットを見ると、まるでゴシック・メタルのようで、このデザインにした意味が良く分かりませんが。
収録ナンバーは、
01 Never Hold Back
02 I'm Still Here
03 Don't Give Up On Love
04 Two Hearts
05 In My Life
06 Love Is the Road
07 If This Is All There Is
08 Dream the Dream
09 More Than A Miracle
10 Your Time
11 All That I Am
12 Sam's Theme (The Touch)
の12曲となっております。
01はとてもポップに仕上がったナンバーです。
02はこれぞStan Bushといったとてもメロディアスでキャッチーなハードポップのナンバーです。
03は出だしのメロディアスなギター・ソロがいかしたミディアム・テンポのナンバーで、これもさすがといったところです。
04はキラキラキーボードをフィーチャーした哀愁のハードポップ・ナンバーです。
Stan Bushはやはりこうでなきゃ、っていうとても良く出来たナンバーです。
05は美しいピアノから入るメロディアスなバラード・ナンバーです。
このバラードも盛り上がりもあり非常に良く出来ておりますが、あの"Love Don't Lie"には及ばない(これは私の個人的な意見ですが)と思っております。
"Love Don't Lie"を超えるバラードを書くのはちょっと不可能かも、って思ったりもします。
06もキャッチーでフックに満ちたメロディアスなナンバーです。
このナンバーの出来も素晴らしいです。
07も良く出来たメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
08はとてもメロディアスなパワー・バラード風のナンバーで、これまたかなりいかしてます。
09はキーボードとギターのブレンドがいかしたメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
10もキャッチーでメロディアスなナンバーで、さすがです。
11もミディアム・テンポのメロディアスなナンバーです。
12は映画「Transformers: Revenge of the Fallen」のために書いたナンバーのようですが、サントラに使用されたどうかは私は分かりません。
でも、YouTubeの画像を見ると使われたのかな?
メロディアスなパワー・バラードのナンバーです。
さすが、Stan Bushのアルバムです。
ジャケット・デザインを除き、「非の打ちどころがない」アルバムだと私は思います。
2010-09-14
Cindy Valentine / Rock & Roll Heart Attack (1982)

これがおそらく1stアルバムだと思いますが、その後、アルバムを発表しているかどうかは、私には分かりません。
Googleで検索してもこのアルバムしか引っかかって来ません。
また、彼女の画像は結構あり、そこそこ美人の女性です。
動画もあり、これにつきましては、下に張り付けておきました。
このアルバムは、いわゆるメロディアスなハードポップ・アルバムで、私の好みと言って良いアルバムです。
プロデュースはTony Greenで、参加ミュージシャンは、Chris Wade - Keyboards、Rod Mcmanus - Keyboards、Davide Amadei - Guitars、Aubrey Dana - Guitars、Rick Rice - Guitars、Bryan Hughes - Guitars、Greg Steele - Drums, Percussion、Asher Fisher - Drums, Percussion、Lorne Ould - Bass、Nick Pregino - Bassで、Bryan Hughesは、このブログでも紹介いたしましたカナダ産ハードポップ・AORバンドBeau Gesteの中心メンバーです。
キラキラ・キーボードをフィーチャーした哀愁のハードポップ・ナンバーなんかも収められており、産業ロックやハードポップ・ファンであれば気に入るアルバムだと思います。
収録ナンバーは、
01. Victim
02. Fool In The Night
03. Big Kiss
04. Love Child
05. Power Of Love
06. Living In The Fast Lane
07. Make It Through The Night
08. Using Me
09. Lust
10. Don't Waste Your Love
の10曲です。
01はキャッチーでフックのあるメロディアスなナンバーで、かなりいかしてます。
ポップな仕上がりで、ギター・ソロはとてもカッコ良いです。
Cindy Valentineのヴォーカルも結構いかしてます。
02もポップでメロディアスなナンバーです。
03は出だしのギターのリフがカッコ良いメロディアスなハードポップのナンバーです。
04はDiana Ross & The Supremesで大ヒットしたナンバーのカヴァーです。
これが結構良いアレンジで、あのソウル・ナンバーがとてもカッコ良いハードポップ・ナンバーに仕上がっております。
Cindy ValentineのヴォーカルもどこかDiana Ross風です。
これは聴きものです。
05はギターとピアノのコラボがいかしたメロディアスなパワー・バラードのナンバーです。
06はギターオリエンティドながらもメロディアスなハードポップ・ナンバーに仕上がっております。
07はキラキラ・キーボードがふんだんにフィーチャーされたあの当時の産業ロックそのまんまの音で、最高に楽しめます。
01や04はアルバムのお勧めですが、この07が一番でしょうか。
キャッチーでメロディアスそしてフックに満ちたナンバーです。
08もキーボードとギターが上手くブレンドされたメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
これまた、お勧めです。
09はプログレハードしたバックのパフォーマンスがとてもいかしてます。
サウンドはTotoやTrillionなどのいかにもプログレハードしたキーボードのあの音です。
10もキラキラ・キーボードがいかしたメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
女性ヴォーカルのメロハーなんかが好きな方であれば気に入ると思いますし、Toto、Trillion、Journey、Foreigner、Styxなどの産業ロックが好きな方にもお勧めです。
でも、若干レア化しているようです。
2010-09-13
Andrae Crouch / I'll Be Thinking Of You (1979)

アメリカのゴスペル・シンガーAndrae Crouchの1979年の作品"I'll Be Thinking Of You"です。
先ず、参加ミュージシャンを紹介しますと、
Dorothy Ashby – Harp
Philip Bailey – Vocals, Background Vocals, Soloist
Bea Carr – Background Vocals
Andraé Crouch – Keyboards, Marimba, Vocals, Background Vocals, Soloist
Sandra Crouch – Percussion, Background Vocals
Marvin "Tuffy" Cummings – Background Vocals
James Felix – Background Vocals
Tommy Funderburk – Background Vocals
Tammie Gibson – Background Vocals
Jay Graydon – Guitar
Danniebelle Hall – Vocals, Soloist
Kathy Hazzard – Background Vocals
Rev. Patrick Henderson – Keyboards
Hadley Hockensmith – Bass, Guitar, Soloist
David Hungate – Bass
Abraham Laboriel – Bass
Bill Maxwell – Percussion, Drums
Marty McCall – Background Vocals
Dorothy Ashby – Background Vocals
Alfred McCrary – Background Vocals
Charity McCrary – Trumpet
Howard McCrary – Keyboards, Background Vocals, Synthesizer Bass
Linda McCrary – Background Vocals
David Miner – Bass
Perry Morgan – Background Vocals
Kristle Murden – Vocals, Background Vocals, Soloist
Glen Myerscough – Saxophone
Kenneth Nash – Percussion
Michael Omartian – Keyboards
Lance Ong – Synthesizer
Dean Parks – Guitar
Billy Preston – Keyboards
Harlan Rogers – Keyboards
Phyllis Saint James – Background Vocals
Joe Sample – Keyboards
David Shields – Bass
Leland Sklar – Bass
Howard Smith – Vocals, Background Vocals, Soloist
Steve Tavaglione – Saxophone
Rodney Wayne – Background Vocals
David E. Williams – Guitar
Stevie Wonder – Harmonica
とまさに豪華メンバーです。
内容は、ゴスペル・タッチのブラコンといったところで、バラードを中心としたメロディアスなナンバーが数多く収められております。
収録ナンバーは、
01. "I'll Be Thinking of You" Andrae Crouch 5:10
02. "I've Got the Best" Andrae Crouch 4:54
03. "Touch Me" Andrae Crouch 5:34
04. "Lookin' for You" Andrae Crouch 4:48
05. "Bringin' Back the Sunshine" Andrae Crouch 4:16
06. "Jesus Is Lord" Andrae Crouch, Rev. Patrick Henderson 5:52
07. "The Love Medley:There's No Hatred/Let The Same Spirit/There's No Hatred (Reprise)" Andraé Crouch 7:14
08. "Dreamin'" Andraé Crouch 3:05
の8曲です。
01での出だしの音を聴いたとたんに、AORファンは気に入ります。
ギター・ソロ(Larry Carltonか?)から始まるメロディアスなバラード・ナンバーで、Kristie Murdenという女性シンガーとのデュエット・ナンバーです。
Stevie Wonderの切ない感じのハーモニカも雰囲気最高です。
02はMichael Omartianのアレンジによるファンキーなナンバーで、Philip Baileyとのデュエット・ナンバーです。
David Hungateのファンキーなベースがカッコ良いナンバーです。
03はJoe Sampleの華麗なピアノが聴けるメロディアスなゴスペル・タッチのバラード・ナンバーです。
バックのコーラスが良い雰囲気です。
04のはまさにAORしたメロディアスなナンバーで、Michael Omartianのキーボード、David Hungateのベース、Bill Maxwellのドラムス、そしてJay Graydonのギターのカッティング、そしてGlen Myerscoughのサックス、どれをとってもAORといった感じです。
お勧めのナンバーです。
05はAndrae Crouch自身が奏でるマリンバの音がとてもいかした、Danniebelle Hallとのデュエットによるメロディアスなトロピカルしたナンバーで、雰囲気の最高です。
06はファンキー・タッチのバックのコーラスがいかしたゴスペル・ナンバーです。
07はHoward Smithとのデュエットによるメロディアスなゴスペル・タッチのバラード・ナンバーです。
Hadley Hockensmithのギター・ソロも最高にいかしてます。
08もメロディアスなナンバーで、出来も素晴らしいです。
この"I'll Be Thinking Of You"ですが、AORファンであれば気に入るアルバムだと思いますね。
2010-09-12
芳野藤丸 / Lonely Man In A Bad City (2007)

ついでに、これも久しぶりですが、Tower Recordsに寄ってきました。
ここ数年、CDの購入は殆どがネットか、中古盤は中古専門店でしたので、新譜を購入するために店舗へ出向くということが有りませんでした。
で、Tower Recordsでは、国内盤の一部で2枚以上購入すると15%offという企画をやっておりまして、企画コーナーに山下達郎の「Go Ahead」「It's A Poppin' Time」「Monnglow」「Ride On Time」の4枚のCDがあり、これらを購入しようとレジに向かう前にJ-Popのコーナーを覗くと、なんと芳野藤丸の"Lonely Man In A Bad City"というCDを見つけました。
芳野藤丸が新譜を出していたということは、全く知りませんでした。
見ると、2007年に発表されたもので、この3年間、全く気付かずにいたことにビックリでした。
今までも何度かは、Amazonで芳野藤丸を検索したことがあったにも拘わらず、知らなかったのですが、どうもAmazonのカタログには掲載されていないようで、HMVで検索するとこれがヒットし、マルチ・バイで10%offで売っているのを見て、失敗したなぁと、後悔しました。
で、この"Lonely Man In A Bad City"はシンガー芳野藤丸ではなく、ギタリスト芳野藤丸のアルバムで、全12曲の内、歌入りは2曲で、残りはギター・インストのナンバーです。
購入する前は、最近のAB'Sや彼の1stや2ndなどのAORアルバムを期待していたのですが、これにはちょっとばかりガッカリというところもありました。
まあ、ギタリストとしての芳野藤丸も好きですので、取りあえずはOKでしょうか。
収録ナンバーは、
01 Fujimaru Blues
02 Don't Forget Maria
03 Morning Rain
04 Girl's In Love With Me
05 Missing You
06 Summer Song
07 Lonely Man In A Bad City
08 One On One
09 Hot & Cool
10 Lonely Guy
11 One On One (Old Version)
12 On The Way
の12曲です。
04と08(11)は過去の曲のリメイクでヴォーカル入りのナンバーです。
これがやはりというか当然に良く出来たAORナンバーに仕上がっております。
04はオリジナル・ヴァージョンに負けないくらいに良く出来ております。
まあ、どうせなら"Who Are You?"をリメイクして欲しかったのですが。
01はタイトルどおり芳野藤丸のブルース・ギターが最高にいかしたブルージーなナンバーです。
泥臭くならず都会的な感じは、さすが芳野藤丸といったところでしょうか。
02はギターのトーンが最高にいかした若干ファンキーなナンバーで、フュージョン・インストといった感じです。
03もメロディアスでゆったりと流れる最高にいかしたナンバーです。
05はメロディアスなギター・インストのバラード・ナンバーです。
06は80年代のギター・インストのフュージョン・ナンバーの雰囲気です。
伸びのある芳野藤丸のギター・プレイが最高です。
07はアーバンな感じのギター・インストですが、こういうナンバーはやはり芳野藤丸のヴォーカル入りで聴きたいですね。
09はポップに仕上がったギター・インストのナンバーです。
10はミディアム・スロウのサックスをフィーチャーしたメロディアスなナンバーです。
芳野藤丸のギターのトーンも最高です。
12も80年代のギター・インストのフュージョン・スタイルのナンバーです。
さすが、芳野藤丸はギターが上手いです(でも松下誠には叶わないけど、艶があります)。
彼のギターを十分に堪能出来るアルバムですが、私としては、やっぱりヴォーカルが欲しいです。
私は、彼のギターよりヴォーカルに魅力を感じているので。
2010-09-11
Push UK / Strange World (2010)

本日紹介するPUSH UKはバンド名のとおりイギリスのバンドです。
80年代中期に結成され一時期Tony Millsも参加していたというバンドで、サウンドはBritish Melodious Hardを絵に描いたようなサウンドで、キャッチーでフックに満ちたメロディアス・ハードロックを演っております。
最近になってRバンドが再結成され、当時書き貯めた12曲をリ・レコーディングして新興レーベルAOR BLVD RECORDSから第一弾アルバムとしてリリースされました。
バンド・メンバーは、Paul Pryor Bass、Rob hewins Drums、Brett Hammond Guitar/keys、David Saylor Vocalsというラインナップで、プロデュースはバンド・メンバーのBrett Hammondが担当しております。
ギター・オリエンティドの厚みのあるサウンドで、とにかく曲のメロディが素晴らしいです。
収録ナンバーは、
01 Stand Up And Fight
02 Red Light
03 Miracle Of Love
04 Desire Is Burning
05 Strange World
06 Hannah
07 All I Can Give
08 Secret Lover
09 Man On The Other Side
10 Giving It All Away
11 Over The Hills
12 Voices Callin'
13 Secret Lover (Spanish Version)
の13曲が収録されております。
01は出だしのギター・ソロがカッコ良いキャッチーかつポップなメロディアスなナンバーで、こいつら只者ではないな、と感じさせるナンバーです。
もちろん、ポッと出の新人では無く、下積み経験のあるバンドですので、演奏もハイ・レベルです。
02は厚みのあるサウンドが心地よいメロディアス・ハードロックのナンバーです。
ヴォーカルのDavid Saylorの声質も良いですし、歌は上手いです。
03はキラキラ・キーボードから入るメロディアスなナンバーです。
キャッチーでフックもあり、出来は素晴らしい産業ロック風のナンバーで、私はこんな感じのナンバーには、めっぽう弱いんです。
04の出だしのギターはとてもカッコ良いです。
このナンバーもキラキラ・キーボードをふんだんにフィーチャーしたメロディアスなナンバーです。
05もギター・オリエンティドのメロディアスなナンバーです。
06はキーボードとギターのブレンドが絶妙なメロディアスなナンバーで、メロディアスハードロックを絵に描いたようなナンバーです。
07はコーラスがカッコ良いメロディアスなパワー・バラードのナンバーです。
08はとても良く出来たメロディアスなバラード・ナンバーです。
盛り上がりもありますし、David Saylorのヴォーカルが素晴らしいです。
09はバックのパフォーマンスも素晴らしい良く出来たメロディアスなナンバーです。
10もキラキラ・キーボードがフィーチャーされた、キャッチーでフックに満ちたメロディアスなナンバーです。
11はBrett Hammondのギター・プレイがいかしたメロディアスなナンバーです。
12もキーボードとギターのブレンドがいかしたメロディアスなナンバーです。
とにかく曲の仕上がりが良いです。
13は08のスペイン語ヴァージョンです。
ボーナストラックです。
STRANGEWAYS、DARE、FM、HEARTLANDなどがお好きな方であれば、先ず気に入るアルバムだと思います。
メロディアス度はかなり高いです。
2010-09-10
Lipstick Magazine / Skin Deep (2008)

このバンドの存在もAOR-FMのサイトからです。
アメリカ産のLipstick Magazineというバンドの2008年の"Skin Deep"というアルバムです。
バンド・メンバーは、Marc Rabin : Bass, Back Vocals、David Loyas : Keyboard、Damon Marks : Guitar、Nat Gardiner : Guitar, Back Vocals、Toni Loyas : Vocals、Russell K. : Drumsで、ヴォーカルのToni Loyasは筋肉質の体形で、美人ではありませんが、パワフルなヴォーカルを聴かせてくれております。
とてもメロディアスなハードロックを聴かせてくれており、サウンド・スタイルとしては、TC Kross、Doro、Lee Aaronなどの女性ハードロックに近いでしょうか。
収録ナンバーは、
01. Skin Deep
02. Against the Wall
03. Something you Should Know
04. All I Want
05. Keep me Running
06. Out of Control
07. Defenseless
08. Love Games
09. Ok to Cry
の9曲です。
01は最高にいかしたハードブギのナンバーで、パワフルなToni Loyasのヴォーカルがとてもカッコ良いナンバーです。
バックのギターのカッティングもソロも最高にいかしております。
02は出だしのギター・ソロがとてもいかしたメロディアスなナンバーです。
キャッチーでフックに満ちたナンバーで、最高に良く出来たメロディアスハード・ロックのナンバーです。
このナンバーはお勧めです。
03もギター・オリエンティドのミディアム・スロウのメロディアスなパワー・バラード風のナンバーです。
Toni Loyasのヴォーカルもいかしてます。
04はバックのピアノの音が印象的なメロディアスなバラード・ナンバーです。
とにかく、メロディが素晴らしいですし、曲全体の出来も良いです。
05はご機嫌なノリの良いロックンロール・ナンバーです。
バックのプレイもカッコ良いです。
06はギターのカッティングとギター・ソロがカッコ良いミディアム・テンポの全体にルースな感じのナンバーです。
07はアコースティカルでメロディアスなバラード・ナンバーです。
08もキャッチーでフックのあるメロディアスなナンバーです。
ギターの音色が良いですねぇ。
09もギターのリフがカッコ良いノリの良いナンバーです。
これもお勧めです。
全曲Toni Loyasとバンドメンバーによる作品ですが、ソング・ライティングもなかなかなものです。
メロディも曲全体の作りも良いですし、女性ヴォーカルもののメロディアス・ハードロックのファンにはかなりお勧めです。
2010-09-09
Terry Brock / Diamond Blue (2010)

それでも昼間は例年に比べまだまだ暑い日が続いておりますが。
最近、メロハー系の新譜がたくさん出ておりますが、それが結構良いアルバムが多いです。
Frontiers RecordsやEscape Music、そしてAvenue Of Alliesといったメロハー系の専門レーベルが頑張っております。
本日紹介いたしますTerry Brockの"Diamond Blue"はFrontiers Recordsから発表されたアルバムです。
Terry BrockはStrangewaysやThe Signのヴォーカリストですが、最近はGiantの最新作"Promise Land"でもヴォーカルを担当しております。
2001年には"Back To Eden"というソロ・アルバムを発表しており、本日紹介の"Diamond Blue"がソロ2弾となります。
私は、"Back To Eden"も所有しておりますが、出来としては、本作"Diamond Blue"の方が良いと思っております。
本作のプロデュースはMike Slammerで、古くはCity Boyのメンバーで、その後、Streets、Steelhouse Laneなどといったバンドでアルバムを発表し、自身も2006年に"Nowhere Land"というソロ・アルバムを発表しております。
収録ナンバーは、
01 Diamond Blue
02 It's You
03 Jessie's Gone
04 No More Mr. Nice Guy
05 The Rain
06 Broken
07 Face In The Crowd
08 Why
09 Too Young
10 Soldier Falls
11 Face The Night
となっております。
Frontiers Recordsのアルバム紹介では、「Terry Brock second solo album “Diamond Blue” promises to make a huge impact in the melodic rock world. 」とあります。
この表現は別に過大でもなんでもなく、キャッチーでフックに満ちたメロディアスなナンバーばかりで、とてもインパクトのあるアルバムです。
01はギター・オリエンティドのメロディアスなロック・ナンバーです。
Terry Brockは歌も上手いですし、安心して聴いていられます。
02もギタリストのMike Slammerのプロデュースということもあり、ギターの音がとてもいかしたミドル・テンポのメロディアスなナンバーに仕上がっております。
03はとてもポップに仕上がったナンバーです。
04がドラムスとギターがカッコ良いメロディアス・ハードロックのナンバーです。
05はメロディアスなバラード・ナンバーです。
盛り上がりもあって、聴き応えのあるナンバーです。
06はMike Slammerのギターがカッコ良いメロディアスなパワー・バラードのナンバーで、このアルバムの一押しです。
07はメロディアスなハードポップといった感じの軽めのナンバーです。
08はブルージーでメロディアスなナンバーで、これも出来は結構良いです。
09はギターのカッティングがカッコ良い、ロックンロール・タイプのナンバーです。
10は再びメロディアスなバラード・ナンバーです。
11はアコースティカルでメロディアスなバラード・ナンバーです。
これも出来はかなり良いです。
このTerry Brockに限らず、最近のメロハーの新譜は、ホント、良く出来てますね。
2010-09-08
Michael O'Brien / Michael O'Brien (1990)

米国産シンガー・ソングライターMichael O'Brienの1990年の作品"Michael O'Brien"です。
これが最高に良く出来たハードポップ・AORアルバムなんです。
アルバムを聴いた印象は、Stan Bushのサウンド・クリエイトに近いものがあると思います。
先ずもって、Stan Bushのファンであれば気に入るアルバムだと思います。
Michael O'Brienはこのアルバムのほかに3枚ほど出しておりますが、今、手に入るのは、このセルフ・タイトルのアルバムと"It's About Time"というアルバムです。
"It's About Time"は少しばかりレア化しているようですが、このセルフ・タイトルのアルバムもレア化必至と思われます。
また、同じ名前のミュージシャンでCCMシンガーもいるみたいです。
このアルバムの構成メンバーは、Michael O'brien - lead vocals, guitar, keyboards、Mike Komyati - bass、Tony Lombardo - lead guitar、Rick Hervey - drums、Jeff Ross - keyboards, guitar, b/vocals、Brian Keith - keyboards, b/vocalsで、George Terry (ex Eric Clapton Band)がリード・ギターで参加しております。
収録ナンバーは、
01. Here We Go
02. Matter of Time
03. I'm Over You
04. I Believe
05. Hold Your Head Up
06. Today Is the Day
07. Wait for You
08. Why
09. I Know
10. Everything to Me
の10曲です。
とにかく、メロディアスなハードポップ・AORを演っております。
01はギター・オリエンティドのメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
Michael O'Brienのヴォーカルもオーソドックスなスタイルで歌もかなり上手いです。
曲の感じもStan Bushスタイルのハードポップです。
02は曲の出だしはメロディアスなパワーバラード風で、本編はこれまたギターのトーンがいかしたハードポップしたナンバーです。
曲の構成、メロディが良いです。
ソング・ライターとしてもかなりの実力の持ち主だと思いますね。
03は曲全体が心地よいといった感じのメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
曲の出来はとても良いですね。
04はキラキラ・キーボードがフィーチャーされたメロディアスな哀愁のハードポップ・ナンバーといったところでしょうか。
本当に、Stan Bush辺りに通じるサウンドです。
このナンバーは、一押しです。
05はArgentのカヴァーです。
バックのオルガンの音やギターのトーンなんか、モロにArgentを意識しているようです。
オリジナル・イメージを損なうことなく、結構プログレッシヴに仕上がっております。
06もキラキラ・キーボードをフィーチャーしたメロディアスな哀愁のハードポップ・ナンバーです。
キーボードの音も素敵ですが、ギターのトーンは最高です。
07もポップに仕上がったメロディアスなナンバーです。
08はバックのフェンダー・ローズの音が美しいメロディアスなバラード・ナンバーです。
Stan Bushの"Love Don't Lie"ほどの出来ではないものの、盛り上がりもありますし、結構良く仕上がっていると思います。
09もギター・オリエンティドのメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
とてもカッコ良いナンバーです。
10もキーボードとギターが絶妙にブレンドされたメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
メロディやアレンジなど曲の仕上がりも素晴らしいです。
全曲捨て曲が無い強力な1枚で、Stan Bushやハードポップのファンであれば必ず気に入っていただけると思います。
レア化必至のアルバムだと思いますので、普通の値段でゲットできる時に、ゲットすることをお勧めいたします。
2010-09-07
Bounce The Ocean / Bounce The Ocean (1991)

このブログを始めてから4年4か月。
ここまで続けてこられたのも、このブログに立ち寄っていただいております皆様のお蔭です。
これからも、ジャンルに拘ることなく、メロディアスなアルバムをどんどん紹介してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
さて、本日も、AOR-FMというサイトで知ったアルバムを紹介します。
Bounce The OceanというカナダのAORデュオの1991年にPrivate Musicから発表されたセルフ・タイトルのアルバムです。
Private Musicというレーベルはニュー・エイジ系のレーベルですが、このBounce The OceanはモロにAORしたアルバムとなっております。
プロデュースはサキソフォーン奏者でキーボーディストでLos LobosのメンバーでもあるSteve Berlinが当たっておりますが、アルバム収録ナンバーの2曲をMichael Omartianがプロデュースし、何曲かでキーボードも担当しております。
また、Michael Thompsonが2曲でギター・ソロを弾いております。
収録ナンバーは、
01. Throw It All Away
02. So We Collide
03. Wasting My Time
04. Letting Go
05. Gloria
06. Crooked Heart
07. Dry Your Eyes
08. When She Turned Away
09. Scientists
10. It Just Gets Better
の10曲です。
01を聴いた時、アカペラから始まったので、やはりニュー・エイジ系のアルバムかな?とちょっと心配しましたが、途中からキーボードやドラムスの音も入り安心しました。
キーボードとプロデュースはMichael Omartianで、さすが、ただ単なアカペラではなく、上手くAOR風に仕上げていると思います。
02もキーボードはMichael Omartianで、メロディアスなモロにAORしたナンバーとなっております。
03は美しいMichael Omartinaのピアノ・ソロを聴けるメロディアスで盛り上がりのあるバラード・ナンバーで、このナンバーは聴きものです。
04はBounce The Oceanの2人(Hawk BjornとJohn Utter)のコーラスがいかしたアコースティック・ポップの清々しい感じのナンバーです。
05はアコースティカルでポップなナンバーで、America辺りに通ずる、そんな感じです。
06では、再びMichael Omartinaがキーボードで参加しております。
このナンバーも2人の息の合ったコーラスがとてもいかしております。
07はアコースティカルでメロディアスなバラード・ナンバーで、やはり、America辺りと比較してしまいそうです。
08はSteve Berlinのサックス・ソロがそそるメロディアスなAORナンバーです。
09はMichael Omartianのプロデュースによるナンバーです。
モロに、AORしたメロディアスなナンバーで、Michael Thompsonのギター・ソロが最高にいかしてます。
10はメロディアスなバラード・ナンバーで、出来もかなり良いです。
また、このナンバーでも、Michael Thompsonのギター・ソロは素晴らしいです。
1991年のアルバムですが、今でも普通の値段で手に入りますので、AORファンは持っていて損はないアルバムだと思います。
2010-09-06
Kerli / Love Is Dead (2008)

ゴスロリ・ファッションに身を包んだ少女のイラストから連想させるサウンドは、大体がエモ系のインダストリアル・ゴシックというのが相場なんでしょうが、これが、ちょっと違うんですね。
もちろん、メランコリックでダークではありますが、ヴォーカルも至ってノーマルで、結構楽曲がキャッチーだったりするんです。
このKerliは23歳のエストニア出身のシンガーで、本日紹介する2008年の"Love Is Dead"が1stアルバムです。
もちろん、ジャケットから連想されるとおりゴシック的な要素はありますが、歌い方も至って普通ですし、ダークなポップスとでも言ったら良いのでしょうか。
アルバムに収録されている"Walking On Air"がi-tuneのダウンロードでトップ40に入ったとかで、アルバムもU.S. Billboard 200で126位にランクインしたようです。
収録ナンバーは、
01."Love Is Dead" (David Maurice, Kerli Kõiv, Miles Gregory) – 4:36
Contains elements of "Love Don't Live Here Anymore" by Madonna (Miles Gregory)
02."Walking on Air" (Kõiv, Lester Mendez) – 4:27
03."The Creationist" (Kõiv, Guy Chambers) – 3:38
04."I Want Nothing" (Maurice, Kõiv) – 3:58
05."Up Up Up" (Maurice, Kõiv) – 3:25
06."Bulletproof" (Kõiv, Thomas Who) – 5:01
07."Beautiful Day" (Kõiv, Dead Executives) – 3:51
08."Creepshow" (Maurice, Kõiv, Vanessa Bley) – 3:12
09."Hurt Me" (Kõiv, Mendez) – 3:37
10."Butterfly Cry" (Kõiv, Krister Linder) – 4:39
11."Strange Boy" (Maurice, Kõiv) – 3:18
12."Fragile" (Kõiv, Peter Agren, Anders Lennartsson) – 4:11
01の出だしのラウドな音を聴いた時は、インダストリアル・ゴシックかなと思いましたが、本編に入るとメランコリックでメロディアスなゴシック・ロックといった感じで、結構耳に馴染むナンバーなんですね。
この1曲を聴いて、アルバムが期待出来そうな感じがしました。
02になんか聴くと、Kerliのヴォーカルも結構上手いですし、このナンバーは、かなりポップに仕上がっていると思います。
03のバックのピアノはとても印象的です。
とてもポップなロックしたナンバーです。
04はEVANESCENCEやFIREFLIGHTなんかに通じるメランコリックなゴシック・ロックで、この手のナンバーは大好きです。
カッコ良く仕上がっております。
05はインダストリアル・ゴシック的なバックのナンバーですが、仕上がりはかなりポップです。
06はスロウ・テンポのバラード・ナンバーですが、バックのファズを効かせた歪んだギターの音といい、メランコリックなところが、かなり気に入っています。
07も結構メロディアスなナンバーです。
08はバックのギターのリフがちょっとばかりインダストリアルしておりますが、曲はラップ調で結構ポップです。
09のバックの音もエレクトリカルでインダストリアル・ゴシック的ですが、曲は至ってポップなんですね。
この辺りが、インダストリアル・ゴシックと違うところでしょうか。
10はバックの音は結構重たいスロウ・テンポのゴシック的なバラード・ナンバーです。
11が最もインダストリアル・ゴシック的なナンバーでしょうか。
バックのパフォーマンスも結構カッコ良いです。
12はメランコリックでメロディアスなバラード・ナンバーです。
この"Love Is Dead"ですが、ゴシック・ロックのファンは当然楽しめる内容ですが、普通に女性ヴォーカルのウ・ロックのファンの方にも十分楽しめるアルバムでは?と思います。
2010-09-05
Tim Moore / Time Moore (1974)

このシングル曲"A Fool Like You"は、Steely FanのDonald Faganがバックアップしていたそうで、Tim MooreもSteely Danの1stシングル"Dallas"のバックアップした、そういう関係があったそうです。
1974年には、この"A Fool Like You"を含む(このアルバムのヴァージョンは録り直したものだと思います)1stアルバム"Tim Moore"を発表しております。
その後、 "Behind The Eyes" (1975)、"White Shadows" (1977)、"High Contrast" (1979)、Flash Forward (1985)4枚のアルバムを発表しております。
私が、Tim Mooreを知ったのが、70年代後半で、当時、AORのアルバムを集めておりましたが、確かこのTim Mooreの1stはバーゲン・セールで手に入れたと記憶しております(当時のレコードは今でもありますが)。
AORというには、音的にはシンプルで、シンガー・ソングライターといった趣のアルバムですが、当時、"A Fool Like You"を聴いて、カセットに入れてヘヴィ・ローテーションしていた記憶があります。
その後、"Behind The Eyes" (1975)、"White Shadows" (1977)、"High Contrast" (1979)と3枚のレコードも手に入れるほど、私的には気に入っていたアーティストでした。
Tim Mooreは当時から一般に知られているようなミュージシャンでは有りませんでしたが、彼を知らなくても、多くの人が知っていたナンバーがあります。
それは、"Rock'n'Roll Love Letter"で、The Bay City Rollersのカヴァーで、この日本でも大ヒットしました。
なお、このナンバーは、"Behind The Eyes"でセルフ・カヴァーしております。
ですから、イギリスのリ・イッシュー専門レーベルのEdsel Recordsからこの1stアルバムがCD化された時は、嬉しかったですね。
さらに、2nd、3rd、4thそして出ているのさえ知らなかった5thの各アルバムが、日本のこれまたリ・イッシュー電門のインディーズ・レーベルAir-mail Recordingsから紙ジャケ、ボートラ追加で出された時は、ビックリしました。
1stは冒頭にも書きましたとおり、シンプルなシンガー・ソングライター的なアルバムですが、2nd、3rd、4thと時代の背景もあるのでしょうが、AOR的な音づくりとなり、バック・ミュージシャンの面子もMichael McDonald、David Foster、Timothy B. Schmidt、Jeff Porcaroなどが参加するようになりました。
私は、2nd以降のアルバムはAOR的な音づくりとなっているということで、もちろん好きですが、やはり、この1stがとても印象的で、最も気に入っています。
収録ナンバーは、
01 A Fool Like You
02 Second Avenue
03 Charmer
04 Sister Lilac
05 High Feeling
06 I Can Almost See The Light
07 Love Enough
08 Aviation Man
09 When You Close Your Eyes
10 I'll Be Your Time
の10曲です。
01は出だしのギターのトーンがいかしたとてもメロディアスなナンバーです。
アナログ時代にヘヴィ・ローテーしていたナンバーですが、今聴いても全く古さを感じさせません。
いやぁー、実に良い曲です。
02も出だしのピアノの音がとても美しいメロディアスなバラード・ナンバーで、これも当時良く聴いておりました。
03はロック・フィーリング溢れたポップ・ナンバーです。
バックの跳ねるようなピアノの音は最高です。
もう、この1曲目、2曲目、3曲目でTim Mooreの虜になること間違いないです。
04は再びバックのピアノが美しいしっとりとした感じのメロディアスなバラード・ナンバーです。
05は03に通ずるポップなナンバーです。
バックのピアノの音がとても粋です。
06はアコースティカルながらもブルージーなナンバーです。
サビの部分のメロディはとても印象的です。
Tim Mooreはヴォーカルも良いですが、ギターの腕前も良いです。
07は、再びピアノの音(ピアノもTim Mooreが弾いておりますが、これがまた素晴らしいです)が印象的なメロディアスなバラード・ナンバーです。
メロディもとてもいかしており、ソングライターとしても一流ですよね。
08はC,S,N&Y風のアコースティックなロック・ナンバーです。
09は軽快なピアノの音がいかしたメロディアスでポップなナンバーです。
このナンバーの出来もホント良いです。
10はアコースティカルでメロディアスなバラード・ナンバーです。
全10曲、殆ど捨て曲が無い強力な1枚だと思います。
AORファンの方で、未だTim Mooreを聴いたことが無いという方がいらっしゃるなら、このTim Mooreを聴いてみるべきですね。
2010-09-04
The Storm / Sweet Surrender (1992)

1992年に発表されたThe Stormという女性ヴォーカルをフロントに据えたバンドの"Sweet Surrender"というアルバムです。
Retrospect Recordsのアルバム紹介では、
「Holy smokes! Retrospect Records has done it again! For the first time ever on cd comes some of the most sought after recordings on the planet...The Storm! We all know that the best Melodic Rock and AOR was recorded in the 80s and early 90s and this release is no exception. Quite simply , this is a pure AOR masterpiece. Fronted by the golden vocal pipes of Kristina Nichols and complemented very nicely by the talent of keyboardist / vocalist Karen Childs as well as seasoned session musicians Joe Palmeri , Tad Dery and David Logeman , The Storm is a Melodic Rock lovers dream. How this band escaped a major deal is bewildering. Every song is a bonafide hit and a few of these were even covered by other bands of the era. Massive hooks , killer vocals , tasty guitars and plenty of rich keyboard work. I'm sure you will agree this is fantastic material and easily one of the best female-fronted AOR releases ever!! 」とあります。
これが、本当に最高に良く出来たハードポップ・産業ロックのアルバムで、最近聴いたものの中でもトップ・クラスの出来です。
そですね、Venus & MarsとかHeartとか先日紹介したJackie Bodimeadとかに通ずるメロディアスなハードポップ・AORなサウンドなんです。
特に、Retrospect Recordsの紹介文にもあるとおりヴォーカルのKristina Nicholsの声がかなりいかしておりますし、ギターを始めバックのプレイもかなり良く、また、収められているナンバーもキャッチーでフックがあります。
収録ナンバーは、
01 Leave Well Enough Alone
02 I'll Be Lovin You
03 Hold On
04 Keep This Love Alive
05 Sweet Surrender
06 Do You Wanna Know
07 Walk The Line
08 Broken
09 The Last Time
10 Someone To Love
の全10曲です。
01からキラキラ・キーボードとギターが絡み合う美メロのハードポップ・ナンバーです。
最も輝いていた時のHeartを彷彿させるナンバーです。
メロディアスでキャッチー、そしてフックに満ちたこのナンバーで、ハードポップ・ファン、産業ロック・ファンはイチコロ間違いなしです。
02はミディアム・スロウのメロディアスなパワー・バラードのナンバーで、これまたとても良く出来ております。
ギターのトーンが良いですね。
さらに、Kristina Nicholsのヴォーカルは、ホント、最高です。
03もキラキラ・キーボードとギターが上手くブレンドされた美メロのハードポップです。
まさに、「Massive hooks , killer vocals , tasty guitars and plenty of rich keyboard work.」です。
本当に、何故、メジャー・ディールを逃したのか分かりません。
04は盛り上がりのあるメロディアスで極上のバラード・ナンバーです。
05はカッコ良いギターのカッティングで始まるキャッチーでポップなナンバーです。
06はJoe Palmeriのギター・プレイがカッコ良いメロディアスな産業ロックしたナンバーです。
07もキーボードとギターのブレンドが絶妙なハードポップ・ナンバーです。
08はVixen風のメロディアス・ハードロック(といってもハードさはそれ程でもありませんが)のナンバーです。
曲はキャッチーかつポップに仕上がっております。
09は、Venus & Marsのナンバーで、Mark Freeもカヴァーしたナンバーです。
それこそ、オリジナルのVenus & Marsに負けておりません。
元々、オリジナルがとても素晴らしいナンバーですが、ここまで良く聴こえるのは、やはりKristina Nicholsの卓越したヴォーカルとギターを中心とするバックのパフォーマンスも素晴らしいからだと思います。
もう、自分たちのナンバーとして消化しております。
10はキラキラ・キーボード(キーボード・プレイヤーもKarren Childsという女性です)がいかしたメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
Retrospect Recordsから発表されたアルバムですので、AmazonやHMVのカタログには掲載されておりませんが、Venus & Mars、Heart、Vixenなどがお好きな方であれば、必ず気に入る作品です。
Cruisin' Musicさん辺りで取り扱うかも知れませんので、照会してみてはいかがでしょうか?
本当に良く出来た作品で、何故、メジャーから出なかったのか不思議です。
最後にもう一度、「Massive hooks , killer vocals , tasty guitars and plenty of rich keyboard work.」という表現は間違いないです。
2010-09-03
Richard Page / Peculiar Life (2010)

このアルバムですが、AmazonやHMVのカタログには掲載されておりません。
唯一「Little Dume Recordings」というサイトで購入できます。
但し、購入にあたってはPayPalだけのようです。(海外発送分は、送料込みで24.99USドル)
Richard Pageのオフィシャル・サイトを覗くと、最近は、Ringo Starrの"Ringo Starr & His All Starr Band 2010"で、Rick Derringer、Gary Wright、Edger Winterなどと一緒に活動を行っているようです。
で、最新作のこの"Peculiar Life"ですが、前作"Shelter Me"に通ずるサウンド・クリエイトで、音的にはとてもシンプルだと思います。
私の個人的な感想としては、PagesやMr.Misterのサウンドを通してのRichard Pages像というのが、とても印象的なものでしたので、特に、Pagesのあのサウンド虜となっている私にとっては、前作の"Shelter Me"もそうでしたが、本作もちょっとばかり物足りなさを感じてしまいます。
でも、このブログで"Shelter Me"を紹介した時にも書きましたが、さすが、歌は上手いですし、曲もメロディアスなものも多く、良く出来たAORアルバムではありますが。
収録ナンバーは、
01. A Kiss On The Wind (4:06)
02. You Are Mine (3.53)
03. Worldly Things (4:12)
04. Peculiar Life (3:23)
05. No Tomorrow (4:20)
06. The Truth Is Beautiful (3.52)
07. Brand New Day (3.57)
08. When You Come Around (5:40)
09. Peace Of Mind (2:35)
10. Shadow On My Life (4:54)
11. Give It Away (4:15)
12. Waiting (2:39)
の全12曲となっております。
01はこのアルバムの一押しのナンバーだと思います。
とにかくメロディアスなナンバーで、まさにAORしております。
おそらく、AORファンの方なら、ほぼ全ての方が気に入るナンバーだと思います。
02はバックのスティール・ギターとアコースティック・ギターが印象的なメロディアスなバラード・ナンバーです。
この辺りのサウンドは、Dan Fogelbergにも通じるものだと思います。
03は結構ロック調のナンバーで、もう少し音数が多ければ、Mr.Misterのナンバーとして聴くことが出来るナンバーですね。
見ると、Richard PageとSteve Georgeの共作のナンバーでした。
タイトル・ナンバーの04はアコースティック・ギターを全編フィーチャーしたナンバーですが、結構ブルージーに仕上がっております。
05はレゲエ・タッチのポップなナンバーです。
06も01と同じくらい良く出来たとてもメロディアスなアコースティック・ナンバーです。
メロディがとても印象的で、とてもお勧めです。
このナンバーも良く出来ております。
07も出だしはアコースティカルですが、途中のエレクトリック・ギターの音がとてもカッコ良いポップ・ロックしたナンバーです。
このアルバムの中で最もハードかも。
でも、曲の出来はかなり良いです。
08は讃美歌風の荘厳な感じのナンバーです。
09はバックのピアノが美しいバラード・ナンバーで、Richard PageとAja Page(彼のお嬢さん?)とのデュエットとなっております。
Richard Pageに劣らずAja Pageのヴォーカルも透き通った感じでとても歌は上手いです。
10はRichard PageとJohn Langのペンによるナンバーです。
メロディアスな中にも結構力強さのあるナンバーで、さすがといったところでしょうか。
ギター・ソロがとてもカッコ良いです。
11もアコースティカルでメロディアスなバラード・ナンバーです。
12もRichard PageとJohn Langのペンによるナンバーです。
アコースティック・ギターとウッド・ベースが印象的なバラード・ナンバーです。
冒頭に、「前作の"Shelter Me"もそうでしたが、本作もちょっとばかり物足りなさを感じてしまいます。」と書きましたが、1曲ずつ聴いてみると、"Shelter Me"より出来はかなり良いと思います。
Richard Pageファン、AORファンは聴いてみる価値があるアルバムだと思います。
2010-09-02
The Godz / The Godz (1978)

こんな日は、車の窓を全開にして、ドライヴに洒落込むのも良いかも知れません。
そんな時に合う音楽と言えば、The Beach BoysやKalapanaあるいはPablo Cruiseといったサーフ・ロック、あるいは、高中正義や堀井勝美プロジェクトなどのフュージョン・ミュージック、そして、暑い時は、暑い音楽ということで、本日紹介するハード・ブギのロックンロール・バンドThe Godzも良いかも知れません。
このThe Godz、Eric Moore (Vo,B), Mark Chatfield (G), Glen Cataline (Ds), Bob Hill (G,Keys)の4人によって、1976年にバンドが結成され、1978年に1stアルバム"The Godz"を発表し、現在も活動中のバンドです。
本日紹介するアルバムは、この1stと1979年の2nd"Nothing is Sacred"の全10曲の内8曲をカットして、一応2in1で2007年にLion Recordsから発表されたものです(どうせだったら、2枚組で出せば良かったのに、と思うのですが)。
今までレア化しておりましたが、最近イギリスのリ・イッシュー専門レーベルRock Candy Recordsから1stアルバムがリ・イッシューされております。
内容は、冒頭にも書きましたとおりハード・ブギのロックン・ロールを演っているんですが、これがえらくカッコ良いんです。
1stのプロデュースはGrand Funk RailroadのDon Brewerが担当しております。
収録ナンバーは、
01."Go Away" – 4:29
02."Baby I Love You" – 4:17
03."Guaranteed" – 3:33
04."Gotta Keep A Running" – 7:27
05."Under The Table" – 3:43
06."Cross Country" – 7:03
07."Candy's Going Bad" (Barry Hay and George Kooymans) – 10:38
08."Gotta Muv" - 3:45
09."Rock Yer Sox Auf" - 3:07
10."I'll Bi Yer Luv" - 5:11
11."Luv Kage" - 4:30
12."He's A Fool" - 6:30
13."714" - 2:45
14."Hey Mamma" - 2:33
15."I Don't Wanna Go Home" - 3:14
で、01から07までが1stアルバムに収められていたナンバーです。
もう1曲目からノリの良いロックンロール・ナンバーです。
Glen Catalineの畳み込むようなドラミングで入る03は、もう最高にいかしてます。
ギタリストのMark ChatfieldはBob Segerのツアー・ギタリストをやっていた人らしいですが、ハードにドライヴィングしたギター・プレイも素晴らしいですし、ヴォーカルのEric Mooreの声質は、ちょっとばかりしゃがれたかんじですが、ロックンロール・ナンバーを歌うのにピッタリです。
04はGrand Funk Railroadを彷彿するハードロックを演っております。
出だしのドラミングなんか、もうGrand Funkです。
06もGrand Funkばりのアメリカン・ハードロックのナンバーで、最高です。
07はGolden Earringのカヴァーですが、10分を超える大曲で、歪んだギターが全開のごり押しのハード・ブギのナンバーに仕上がっております。
この辺りもGrand Funkに雰囲気が似ております。
08以降は2ndからのナンバーですが、もちろん、基調はロックンロールですが、1stに比べるとへヴィさが無くなってしまった感じがちょっと、という感じもしますが。
でも、このThe Godzのロックンロールは気持ちが良いくらい最高のノリです。
ホント、カッコ良いです。
2010-09-01
Elysion / Silent Scream (2009)

予想最高気温が32度だとかで、9月に30度を超える気温は、殆ど記憶に無いですね。
今年の夏は少しばかり異常かと思います。
今日は久しぶりにGOTHIC METALのアルバムを紹介いたします。
2か月前くらいに購入して、封も切っていなかったのですが、最近再び、Amazonのカタログを見ていて、女性ヴォーカルもののGOTHIC METALに興味を惹きそうなアルバムが何枚かあり、そう言えばということで思い出したアルバムです。
このELYSIONはギリシャの女性ヴォーカルをフロントに据えたゴシック・メタル・バンドで、この"Silent Scream"が1stアルバムです。
音楽雑誌CD Journalのアルバム紹介記事には、「ELYSIONは、2006年結成の4ピース。かつてBARE INFINITYのメンバーとしてアルバムリリースの経験もある実力派、Christiannaを2代目ヴォーカリストとして迎えてのデビュー作となります。ヘヴィメタリックなリフとエレクトロニクスを、ポップセンス豊かなメランコリック・ゴシック・ロックに溶け込ませたサウンドが魅力。ミックスを、Norah Jones(ノラ・ジョーンズ)の大ヒット・アルバム『Come Away with Me』でグラミーに輝いた利き腕エンジニア、Ted Jensenが担当。DREAM THEATER(ドリーム・シアター)やEVANESCENCE(エヴァネッセンス)、Marilyn Manson(マリリン・マンソン)なども手掛ける氏だけに、サウンド面もお墨付き!ギリシャの地に思いを馳せながら、哀愁に身を委ねてみてはいかがでしょう。」とあります。
なるほど、Christiannaのヴォーカルは透き通った感じでかなり上手ですし、収められているナンバーも、美しくキャッチーでフックに満ちたメロディを持っておりますし、結構メタリックでもあります。
最近のゴシック・メタルの中でも出来はかなり良い方だと思います。
収録ナンバーは、
01 Dreamer
02 Killing My Dreams
03 Never Forever
04 Weakness In Your Eyes
05 Don't Say A Word
06 The Rules
07 Bleeding
08 Walk Away
09 Loss
10 Far From The Edge
11 Erase Me
となっております。
01のシンセ(キーボード)とギターの絡み具合はもう最高ですね。
ゴシックを感じます。
02は結構メタリックなギターのリフから始まるナンバーですが、曲はキャッチーですし、フックにも満ちております。
高音部でのChristiannaの透明感のあるヴォーカルは惚れ惚れします。
03はキャッチーでポップなナンバーで、普通にメロディック・ロックしております。
04は美しいピアノの音から入る、メランコリックな、これぞゴシック・メタルのバラード・ナンバーといった趣のナンバーです。
盛り上がりもあり、とても良く出来ております。
05もメランコリックでメロディアスなナンバーです。
それにしても、Christiannaのヴォーカルは素晴らしいですね。
女性ヴォーカルをフロントに据えたゴシック・メタルあるいはシンフォニック・メタルのバンドの数は多いですが、その中でも、このChristiannaはトップの方にランク・インすると思いますね。
06は最近のParadise Lost風のナンバーで(メタリック度は低いですが)、この辺りが、ELYSIONが最近のゴス・ロックあるいはラヴ・メタルとは違うところだと思います。
もう、これはゴシック・メタルです。
07は前奏の厚みのあるギターのリフがとてもいかしてます。
本編はとてもメランコリックでメロディアスです。
ギター・プレイが最高の素晴らしい出来です。
08はメタリックなギターのリフがとてもカッコ良いナンバーですが、曲はとてもメロディアスです。
暗鬱、美といったゴシック・メタルそのまんまのナンバーです。
09もメランコリックでメロディアスなゴシック・ナンバーです。
10は美しいピアノに乗るChristiannaの透明感のあるヴォーカルが素晴らしいナンバーです。
ドラマティックでメロディアスなナンバーで、出来は最高です。
これはもうゴシック・メタルのファンだけでなく、洋楽のファンの方にも聴いていただきたいナンバーですね。
11もギターのリフがとてもカッコ良い一方で、本編はメランコリックなゴシック・メタルのナンバーです。
このバンドの魅力は、Christiannaの透明感のあるヴォーカルとギターを中心としたパフォーマンスの素晴らしさ、さらに楽曲の良さだと思います。
本当にこのアルバムが1stアルバムかと思うくらい、完成度の高いゴシック・メタルのアルバムです。
早く次が聴きたいです。
最近聴いたゴシック・メタルのアルバムの中でもピカイチです。