2010-11-30
Ray Rooper / I'm A Fighter (1995)

先日のブログにも書きましたが、オープンに合わせ、756枚のCDをアップしております。
もちろん、AOR、ハードポップ、メロハーがメインですが、メロディアスなものであれば、オール・ジャンルで取り扱っております。
また、AORもハードポップもメロハーもレア盤が多数あります
「aor paradise」のショップへは、このブログの右上段にリンクのコーナーがありますが、一番上の「aor paradise」をクリックしていただければ、お店へ直行できます(なお、明日の午前9時までは、「coming soon」の状態です)。
既に、第2弾目にアップするCDも200枚ほど用意しております。
本日は、その1枚からハードポップ系のレアなアルバムを紹介いたします。
元StoneboltのカナダのヴォーカリストRay Rooperが1995年にLong Island Recordsから発表した"I'm A Fighter"です。
そのサウンドは、AORしたハードポップと言えるでしょうか。
とにかく全曲メロディアスで聴いていて心地良いアルバムです。
収録ナンバーは、
01. I'm a fighter
02. Hang On
03. Victim Of The Fast Lane
04. Pull Out My Heart
05. Party Tonight
06. Read Between The Lines
07. Baby don't cry no more
08. What you gonna do
09. Colours
10. Expectations
11. Under The Gun
12. Take Your Best Shot
の12曲です。
01はギターの音がとてもカッコ良いメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
とにかくキャッチーでフックがあります。
もうこの1曲を聴いただけ、このアルバムの出来が判るというものです。
02はとてもポップでキャッチーなナンバーです。
このナンバーの出来もかなりなものです。
03もとてもポップに仕上がったナンバーです。
Ray Rooperのヴォーカルもハイ・トーンで張りがあって良いです。
04はキーボードとギターのコラボがカッコ良いメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
05はロックンロールしたナンバーですが、とてもポップに仕上がっております。
ギター・プレイがいかしてます。
06は出だしの音を聴いただけで唸ってしまいそうなメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
このナンバーは一押しですね。
07はブルース・フィーリング溢れたとてもいかしたナンバーです。
シャッフルしたサウンドとブルージーなギターのトーンが何とも言えなく、とにかくカッコ良いです。
08もキーボードとギターが上手くコラボしているメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
09なんかも出だしの音を聴いただけ思わずニンマリしてしまいそうなAORチックなハードポップ・ナンバーです。
10も出だしのギターがカッコ良いメロディアスなナンバーです。
これなんかもハード目のAORといった感じ、お勧めですね。
11の出だしのキラキラ・キーボードとギターのコラボはかなりいかしてます。
哀愁のハードポップのナンバーです。
12もメロディアスなハードポップしたナンバーです。
キャッチーでフックがあり、ご機嫌なナンバーです。
先ず、メロディ・マニアの方であれば気に入るアルバムだと思いますね。
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2010-11-29
Indranil Bhattacharya & Aashish Khan / Homage To Our Guru (1994)

インドの楽器「シタール」の音を最初に聴いたのは、The Beatlesの"Revolver"でした。
摩訶不思議な音色に戸惑ったというか異様なとか、そんな感じを受けたのを覚えております。
The BeatlesというよりGeorge Harrisonと言った方が良いですが、それ以降、The Rolling Stonesを始め、いろいろなロック・ミュージシャン達が「シタール」をパフォーマンスの一つとして取り入れるようになった訳です。
"Within You Without You"はシタールをパフォーマンスのメインとして本格的に取り入れた一番最初のポップスではないでしょうか。
私は、このブログにも何度も書いているように、1965年以前のロックンロールを中心とした初期The Beatlesよりもスタジオに籠って当時の録音技術の粋を集めていろいろと実験しながらもメロディに磨きをかけた後期The Beatlesの方が好きです。
世界には、いろいろな民族楽器がありますが、シタールという楽器の知名度を上げ、こうして誰もこの音を聴く、聴けるようになったのも、The Beatlesというバンドが存在していたからだと思います。
シタール奏者はもちろんインドにはたくさんいるのでしょうが、私たちが良く知っているアーティストはRavi Shankerでしょうね。
バングラデシュのコンサートの2枚組のレコードのトップに収められていたのがRavi Shankerによる"Bangla Dhun"というナンバーでしたが、コンサートに先立ってGeorge HarrisonがRavi Shanker達を紹介しますが、その時に「インド音楽はとてもシリアスな音楽だから、静かに聴いてくれ。」みたいなことを言っていたと思いますが、本当に、シタールの音色や独特なメロディや座りながらの静的なパフォーマンスは多分に精神的な感じがして、瞑想にピッタリの音楽だと思います。
また、George Harrisonの2ndアルバム"Living In The Material World"のイラストなんかは多分に曼荼羅的で微妙にそそられるところがあります。
それ以来、ときどきシタールのアルバムを聴きたくなり、今は5,6枚持っております。
本日紹介するアルバムもその1枚で、Indranil Bhattacharyaというシタール奏者とAashish Khanというサラド奏者のデュエット・アルバム"Homage To Our Guru"です。
Aashish Khanは前出の"Concert For Bangladesh"でのサラド奏者Ustod Ali Akbar Khanの息子です。
ほかにAnindo ChatterjeeのタブラとShefali Nagのタンブーラの4人によるパフォーマンスです。
収録ナンバーは、
01 Darbari Kanara 27:30
02 Kiravani 31:40
03 Khammaj 16:05
の3曲です。
1曲ずつがとても長いですが、01はゆったりと流れるナンバーですので、このようにブログを書いている時のBGMとしても最適ですし、瞑想(ほとんどすることが無いですが)にはやはり持ってこいの音楽です。
02、03もゆったりと流れるナンバーですが、タブラとタンブーラの音がとてもいかしていて、全体的に心地良い感じが良いですね。
札幌市内には「タジ・マハール」というインド人がシェフのインド料理店(というかカレー専門店)がありますが、ここへ行くと、BGMはもちろんインド音楽で、壁のいたる所に曼荼羅絵が貼られておりますが、私はここのカレーが好きです。
何よりも、曼荼羅絵を見ると、ホント、微妙に心が疼くんです。
たまには、良いですよ、インド音楽も。
そう言えば、Ravi ShankerとGeorge Harrisonのコラボのボックス・セットも発売されますね。
2010-11-28
Endless Night - Covers Of Kazumasa Oda / Rachel Bissey with L.A. Unit-3 (1991)

明日は最高気温が2度で最低はマイナスの気温となり雪が降るそうです。
これからの本格的な冬を迎えるということがとても憂鬱です。
本日は、日本での企画物のAORアルバムを紹介いたします。
以前にもこのブログでJ-POPの英語ヴァージョンをAORの有名なシンガーが歌っている企画物を何枚か紹介しておりますが、山下達郎や竹内まりやの曲を集めたものなんかは、結構出来が良かったりしてます。
他に小田和正などの英語によるカヴァーアルバムなんかも出てますが、出来不出来は要はアレンジに拠るところが多いと思います。
紹介する"Endless Night"というアルバムはアメリカ人の女性シンガーRachel Bisseyによる織田哲郎のナンバーを英語でカヴァーした日本の企画物のアルバムです。
結論から先に言いますと、Rachel Bisseyは歌は上手いですし、アレンジも良いので、そこそこの出来栄えとなっております。
脇を固めるミュージシャンは、Neil Larsen (Keys)、Alec Acuna (Perc)、Joe Sample (P)、Jerry Hey (Horns)そして日本を代表するギタリストの松原正樹がこのアルバムをサポートしております。
松原正樹がアレンジも担当しておりますので、出来が良いのも頷けます。
収録ナンバーは、
01 YES-NO
02 SLEEPLESS NIGHT (眠れぬ夜)
03 Little Tokyo
04 Oh1 Yeah!
05 ENDLESS NIGHT
06 Suddenly (ラブ・ストーリーは突然に)
07 THIS SEPTEMBER FEELING (秋の気配)
08 SAYONARA (さよなら)
09 MY WISH (私の願い)
の9曲です。
聴いたことのあるナンバーばかりですが、01なんかはかなりアレンジも良く、とてもメロディアスなAORナンバーに仕上がっておりますし、松原正樹のギター・ソロは聴きものです。
02も洒落たアレンジが良いですし、02のバックのホーンもいかしております。
05はしっとり感のあるメロディアスなバラード・ナンバーに仕上がっております。
06はソウフト&メロウなメロディアスなAORナンバーです。
08もしっとりとしたバラード・ナンバーに仕上がっていて、お勧めです。
09は美しいJoe Sampleのピアノをフィーチャーした聴き応えのあるナンバーとなっております。
良く出来たAORアルバムだと言えますね。
2010-11-27
Widow / Rockit (1985)

Robin Taylorという女性ヴォーカリストをフロントに据えたアメリカ産のハードポップ・バンドWIDOWの1985年の2ndアルバム"Rockit"です。
このWIDOWですが、この2ndと1984年の1st"Gone Too Far"の2枚のアルバムが、2in1の形でRenaissance RecordsからCD化されたという話がありますが、私は実物を見たことがないですし、Renaissance Recordsのオフィシャル・サイト(昨年からレーベルを一時閉鎖しているようで、今年の夏頃から再開するような話もありましたが、未だに2010 Coming Soon状態です)を覗いてもカタログには掲載されておりません。
私が持っているのはCD(それもちゃんとプレスした)で、Albatross Recordsというレーベル・マークが付いておりますが、CD番号は、CBS Associated Records ZK 40163となっており、1985 CBS,INC. Made In Japanとも書かれております。
さらに「For Promotion Only - Not For Sale」とありますので、当然正規盤ではありませんし、海外から中古で仕入れたもののフロント・ジャケットが付いていないものでした(仕方なく、ネットを検索し、このアルバムのジャケットを手に入れ、自分でプリントしたジャケットを入れております)。
それも結構高かったですね(送料込みで25USドル)。
併せて1stの"Gone Too Far"も同じプロモーション盤をこれも25USドルで仕入れました。
このバンドについては、以前から名前を知っており、冒頭のとおり女性ヴォーカルのメロディアスなハードポップを演っているということでしたが、音を聴くのは初めてでした。
で、これが結構良かったですね。
そうですね、Holly Knightが在籍していたSPIDER辺りに似ているでしょうか。
まぁ、SPIDERの"Little Darlin'"をカヴァーしているからそう思うのかも知れませんが。
ただ、ヴォーカルのRobin Taylorがちょっとばかり弱いかなぁと感じる部分もありますが、収録されているナンバーは、とてもメロディアスですし、バックの演奏も決まっておりますので、アルバム全体の出来としてはなかなかなものだと思いますね。
収録ナンバーは、
01. Little Darlin’
02. Don’t Turn Me Away
03. New Romance (It’s A Mystery)
04. This Flight Tonight
05. Talk Is Cheap
06. Too Late For Love
07. Fatal Mistake
08. Victoria
09. Bitter End
となっております。
01はHolly Knightのペンによるナンバーで、オリジナルはSPIDERですが、フランスの女性シンガーSHEILAやRachell Sweetなんかがカヴァーしており、とてもメロディアスなハードポップ・AORナンバーです。
このWIDOWのヴァージョンもかなり良いです。
02はメロディアスでそこそこフックのあるメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
03もHolly KnightとAnton Figのペンによるナンバーですので、これもSPIDERのカヴァーです。
さすがHolly Knightといったメロディアスでポップなナンバーで、お勧めです。
04はJoni Mitchellのペンによるナンバーです。
結構良いアレンジで、メロディアスなハードポップ風のナンバーに仕上がっております。
05はバックのパフォーマンスがカッコ良いポップでメロディアスなナンバーです。
06は彼らのオリジナルですが、キーボードとギターのコラボがカッコ良い産業ロック・ナンバーに仕上がっております。
この手のナンバー、好きです。
07も彼らのオリジナルで、出だしは、ミディアム・スロウのメロディアスなバラード風で、本編に入るととてもポップでメロディアスな産業ロック・ナンバーとなりますが、これが実に良く出来ております。
バックのパフォーマンスもいかしてます。
特にギター・ソロは良いですね。
08もとてもポップに仕上がったメロディアスなナンバーで、曲の出来はかなり良いです。
08や09のナンバーを聴くと、やはりSPIDER風ですね。
メロディアスなハードポップ・ナンバーです。
80年代のこういうバンドのサウンドを聴くと、やはりこの頃の産業ロック、ハードポップのバンドの未CD化アルバムのCD化を是非していただきたいですよね。
AOR関係のリ・イッシューは進んでおりますが、産業ロックはメジャーなバンド・アーティストだけですからね。
マイナーなバンドの良いアルバムがたくさんあるにもかかわらず。
それが不満です!
2010-11-26
Jess Roden / Stonechaser (1980)

2010年12月1日午前9時にオープンします。
今日で、オープン時に合わせて756枚のCDのデータ入力が終わり、いろいろとテストした後、12/1にオープンします。
レア盤を多数用意できそうです。
一例として、以前にこのブログでも紹介したVigrass & Osborneの"Queues"ほかGrimaldi / Zeiherの"Recidivw"、Dakotaの"Runaway"、John Parrの"John Parr"などAOR、ハードポップ、メロハーの貴重盤が結構あります。
価格も高いもので5,000円ですが、そこそこ安目に設定していると思っております。
もちろん、これからもどんどんアップしていきます。
是非、期待していただきたいと思います。
本日は、CD化切望の最右翼でありましたJess Rodenの1980年の3rdソロ・アルバム"Stonechaser"を紹介します。
このアルバムは、私のHP「AOR PARADISE」のCD化祈願アルバム特集でも、このブログでも紹介しましたが、やはり世界初CD化を祝って、再度取り上げました。
Jess Rodenほど不遇のシンガーはいないのではないでしょうか。
イギリス出身のブルーアイド・ソウルのシンガーで、良くRobert Palmerと比較されます。
Robert PalmerはPower Stationの参加をきっかけに良く知られるようになりましたが、Jess Rodenはレコード・セールスが芳しくはありませんでした。
私は、この"Stonechaser"が出る前からJess Rodenを知っており、今回併せてCD化された"The Player Not the Game"辺りから注目していたシンガーでした。
時はAORが真っ盛りの1980年にTower Recordsで全体的にモノ・トーンのオシャレなジャケットを見た時、直ぐにレジへと向かったのを覚えております、
そして、家に帰り早速レコードをターン・テーブルに載せ、流れてきた"Prime Time Love"を聴いて時の、あの鳥肌が立つような感覚は今も忘れません。
今、聴いてもまさに鳥肌モノです。
2曲目"Deeper In Love"、3曲目"Brand New Start"、4曲目"Believe In Me"は全て素晴らしいナンバーで、当時は、レコードのA面だったこの4曲を毎日のように聴いておりました。
この4曲全てAOR史上に残る名曲といっても良いぐらいの本当に素晴らしいナンバーです。
はっきり言って、B面は付録みたいなもので、この4曲のためにだけアルバム1枚分のお金を払っても良いとさえ思います。
今までCD化のアナウンスがありながら生産を中止したことが何度もあるユニバーサル・レコードさんでしたので、現物が手元に届くまで心配でしたが、今回は、Cory Wellsの"Touch Me"も含め、良くぞCD化してくれた、さすがユニバーサル・レコードだと思いましたね。
このJess Rodenの"Stonechaser"もCory Wellsの"Touch Me"同様、すでにHMV Japanではカタログから消えてしまいました。
Amazon Japanには、まだ数枚在庫があるようです。
この機会を逃したらおそらく次は無いと思います。
AORファンのみなさん、この"Stonechaser"をまだ手に入れていないのであれば、直ぐにAmazon Japanに行くべきですね。
既にもうレア化していると言っても良いでしょう。
2010-11-25
Billy Rankin / Growin' Up Too Fast (1984)

少なくとも12月1日にはオープン出来そうです。
約750枚のCDをアップする予定ですが、結構レア盤がありますので期待していてください。
で、本日紹介するBilly Rankinの1984年のソロ・アルバム"Growin' Up Too Fast"も2002年にZoom Club Recordsからボーナストラックを追加してCD化されたアルバムですが、今じゃ結構なレア盤となっております。
Billy Rankinは元Nazarethのギタリストで、このアルバム以外の確かもう1枚アルバムを発表していたと思います。
内容は、基本的にハードポップしたAORといった感じでしょうか。
このアルバムに収められている"Baby Come Back"が結構ヒットしました。
収録ナンバーは、
01 Baby Come Back
02 Rip It Up
03 Think I'm In Love
04 Where Are You Now
05 Baby's Got A Gun
06 Never In A Million Years
07 Call Me Automatic
08 A Day In The Life
09 I Wanna Be Alone Tonight
10 Burning Down
11 Get It On (Bang A Gong)
12 Part Of The Scenery
13 Baby Come Back (Extended Version)
で11曲目以降がボーナストラックです。
01はBilly Rankinのギターのカッティングがとてもカッコ良いメロディアスでポップなナンバーです。
シングル・ヒットしたのも当然といった感じのいかしたナンバーです。
02はギターのリフがちょっぴりハード目のロックンロールしたカッコ良いナンバーです。
03の出だしはどことなくMichael Sambelloの"Maniac"風です。
メロディアスなAORしたナンバーです。
04はメロディアスな泣きのギターがいかしたバラード・ナンバーです。
曲にフックもあり、出来もかなり良いです。
05はハードにドライヴィングしたギターがカッコ良い、アップ・テンポのメロディック・ロックのナンバーです。
06も出だしのギター・ソロがとても良いメロディアスなハードポップのナンバーです。
07はとてもポップに仕上がったロックン・ロール・ナンバーです。
雰囲気が"Mony Mony"に似ております。
08もギターの音色がとても良いミディアム。テンポのメロディアスなナンバーです。
09もテンポの良いロックンロール風のポップなナンバーです。
10はメロディアスでアコースティカルなバラード・ナンバーです。
11はもちろんT.Rexのカヴァーです。
このナンバーはオリジナルがとてもカッコ良いナンバーですので、まぁ誰がカヴァーしても様になるナンバーですが、さすがギタリストのカヴァーだけあって、ギターは本当にカッコ良いです。
12は"Baby Come Back"のB面のナンバーですが、結構いかしてます。
13は01のエクステンド・ヴァージョンです。
2010-11-23
Issa / Sign Of Angels (2010)

それでも、例年では、一度降った雪が解けずに残っている時期ですが、今年は全く雪もありません。
まぁ12月になれば本格的に雪も降るのでしょうが。
本日は、結構前からメロハー・ファンの間で話題になっているアルバムを紹介いたします。
ノルウェーの女性ロック・ヴォーカリストIsabel Oversveen (Issa)の"Sign Of Angels"は既にほうぼうのブログで取り上げておりますが、アルバムに対する強化は賛否両論のようです。
私の評価は○です。
先ず、ジャケットが良いです。
モデル並みの容姿で結構セクシーな感じは堪りません。
女性ヴォーカルによるメロハー(もちろんゴシックも)の良いアルバムの条件の一番目は容姿です(もう、これだけで結構認めてしまいます)。
次に楽曲の良さですが、これもまぁメロディアスなナンバーが数多く収められていてOKです。
そして歌唱力ですが、このIssaは難なくクリアです(歌、上手いです)。
で、このアルバムの内容はと言いますと、ウリ・カッシュ(Ds)らがバックを固め、北欧伝統の透明感溢れるメロディアス・ハード・ロックを演っております。
収録ナンバーは、
01 Angels Crying
02 I'm Alive
03 Give Me A Sign
04 River Of Love
05 What Can I Do
06 Closer
07 Unbelievable
08 How Will I Know
09 As I Live And Breathe
10 Flying High
11 It's Not Me
12 Falling Angel
の12曲に"I'm Alive"のヴィデオ・クリップが収録されております。
01から、「オッ!」という感じのポップでキャッチーなメロディアスなナンバーで、このアルバムを期待させる内容です。
これはかなりお勧めです。
02はキラキラ・キーボードとギターのコラボがいかした哀愁のハードポップといった趣のナンバーです。
これまた、とてもお勧めのナンバーです。
03はミディアム・テンポのメロディアスなパワー・バラードのナンバーです。
これも良いですねぇ。
04は出だしのギターのリフとドラムスがいかしたメロディアスなナンバーで、中盤部分がなかなか宜しいのでは。
05はバックのストリングスが心地良い、これまたメロディアスなパワー・バラードのナンバーです。
06はパワーポップ風のナンバーです。
07はバックのピアノの音が美しいメロディアスなバラード・ナンバーです。
やはりIsabel嬢は歌が上手いです。
盛り上がりもあり、とても良く仕上がっております。
08はキーボードの音とギターのリフが印象的なメロディアスなナンバーです。
キャッチーでフックもそこそこです。
09、10もまあまあ良く出来たメロハーです。
11はミディアム・スロウのメロディアスなバラード・ナンバーです。
12はポップでキャッチなナンバーです。
曲に多少のバラツキはありますが、まぁ良く出来たアルバムだと思いますし、とにかくIsabel嬢の歌唱力と容姿で、このアルバムはOKです。
2010-11-21
Peter Frampton / Peter Frampton (1994)

今年、"Thank You Mr. Churchill"を"Fingerprints"以来4年振りにアルバムを発表して元気なところを見せております。
Peter Framptonと言えば、1976年に発表した"Frampton Comes Alive!"のメガ・ヒットで、他のアルバムの影が薄い感じがしますが、他にもたくさんの良いアルバムがあります。
例えば、1977年の"I'm In You"、1979年の"Where I Should Be"そして私が彼のベスト・アルバムだと思っている1981年の"Breaking All The Rules"などを挙げることが出来ます。
ただ、"Breaking All The Rules"以降のアルバムは、エレクトニクスな感じや打ち込みなどのサウンドのアルバムでいささか疑問を持たざるを得ないようなものもあります。
また、これと並行するようにPeter Framptonの名前もヒット・チャートから消えることとなり、発表するアルバムの数も少なくなっていきます。
Peter Framptonというミュージシャンも正当に評価されないところがあります。
60年代後半にThe Herdというバンドでギタリストで参加しますが、その後ヴォーカルも執るようになり、これがきっかけかどうか判りませんが、あの甘いマスクのせいで、アイドル・スターとなってしまいます。
その後、Steve MarriottとHumble Pieを結成しますが、スタジオ・アルバムはあまりパッとしませんでした。
しかし、1971年に発表したライヴ・アルバム"Performance"はそこそこ売れましたが、Steve Marriottとの音楽的方向性の違いからアルバム発表前に離脱することとなります。
その後、いろいろなセッションに参加し(何とGeorge Harrisonの"All Things Must Pass"にも参加しているそうです)、1972年に"Wind Of Change"でソロ・デビューすることとなります。
1973年に"Frampton's Camel"、1974年に"Something's Happening"、1975年に"Frampton"を発表いたしましたが、結局は、どのアルバムもヒットに至りませんでした。
それが、突如、1975年に発表した"Frampton Comes Alive!"が大ヒットし、全世界で1,500万枚近く売れたとか。
この時も、彼の甘いマスクのせいか、多くの女性がこのアルバムを購入したようです。
このアルバムの大ヒットにより、ある面アイドルとして祭り上げられることが、逆にPeter Framptonが正当に評価されなくなった原因とも言えるのではないでしょうか。
本日紹介する"Peter Frampton"は、80年代後半以降低迷していた時期を払拭するため、起死回生を狙って発表したアルバムだと私は思っております。
オリジナル・アルバムとしては、前作"When All The Pieces Fit"以来5年振りとなるもので、アルバム・タイトルは自分の名前をそのままタイトルにしたものですが、このことからもこのアルバムにかけた意気込みが判るというものです(ただ、商業的には成功を収めることは出来なかったようです)。
でも、アルバムを聴けば、本当にPeter Framptonの意気込みが伝わってくる内容だと思います。
収録ナンバーは、
01 Day In The Sun 04:26
02 You Can Be Sure 04:27
03 It All Comes Down To You 06:23
04 You 05:08
05 Can't Take That Away 05:50
06 Young Island 01:39
07 Off The Hook 03:05
08 Waiting For Your Love 05:40
09 So Hard To Believe 05:14
10 Out Of The Blue 04:24
11 Shelter Through The Night 04:27
12 Changing All The Time 06:19
13 Diamond Eyes 03:40
となっております(13曲目は日本盤のボーナス・トラック)。
このアルバムはそれまでのデジタル処理した音ではなく、楽器による生の音が基本となっております。
どのナンバーもPeter Framptonの熱さを感じさせるナンバーばかりですが、カッコ良いギターのトーンで始まる04,
ブルース・ギターが最高のミディアム・スロウのメロディアスな05、カッコ良いブギー調の07、さらに11のようなロック・スピリットを感じさせるナンバーなどとても良く出来ております。
その一方で02、03のようなメロディアスなバラード・ナンバー、アコースティック・ギターの音色が美しい06や、メロディがとても美しい08、ギターの音色がジャジーな10もあります。
極めつけは12で、Peter Framptonのアコースティックとエレクトリック・ギターを堪能することが出来るナンバーですが、これがとてもメロディアスなナンバーで、本当に素晴らしいナンバーです。
この曲は名曲です。これは是非聴いて欲しいナンバーですね。
全曲、こうして聴いてみると、このアルバムの良さが本当に判ります。
こんなに良いアルバムが中古市場では100円を切る金額で売っているのを見ると、ちょっと寂しい気もします。
2010-11-20
King Of Fools (1991)

本日紹介するKing Of Foolsも海外のショップで「AOR」のサウンドということで購入しましたが、Amazonで検索するとカタログに載っていました。
それも、私が購入した価格より安く。
これからは、興味が有りそうなバンド・アーティストのアルバムを見つけたら、先ずAmazonで検索することを心掛けます。
このKing Of Foolsは英国のバンド(おそらく)で、キーボードとギターがコラボしたメロディアスなAOR・ハードポップを演ってます。
このアルバムを最初に手にした時、John Punterがプロデュースしているのが判り、結構期待しました。
内容は期待を裏切らないものでした。
John Punterと言えば、Roxy MusicやBryan Ferryの一連のアルバムのほか、Japan、Procol Harumなどのプロデュースを手掛けている名プロデューサーです。
収録ナンバーは、
01 Pretend It's Over 5:11
02 Eat Your Heart Out 3:54
03 King Of Fools 4:03
04 Who Loves You 4:53
05 Sad In Wonderland 5:02
06 Pay For The Day 3:39
07 Tin Drum 4:16
08 No Man's Land 4:49
09 Jayne Plays 5:14
10 Love Is Blind 5:07
の10曲です。
01は出だしのギターとピアノがいかしたメロディアスな哀愁のハードポップといったナンバーです。
出来もかなり良いと思いますね。
02はバックのアコースティック・ギターがとてもいかしたメロディアスなナンバーです。
英国的湿り気を持ったナンバーです。
03はこのアルバムのタイトル・ナンバーですが、これがとてもメロディアスなミディアム・スロウのバラード風のナンバーです。
どこかGene Loves Jezebel風の哀愁度満点のナンバーです。
そう言えば、ヴォーカル・スタイルも似てるかも。
04辺りは、New Romantic風のナンバーです。
05はメロディアスでポップに仕上がっております。
バックのギターの音はかなり良いです。
06はギター・オリエンティドのメロディアス・ロックのナンバーですが、この辺が、Gene Loves Jezebelなどのゴシック的なサウンドと違うところで、このKing Of Foolsがハードポップのバンドであると証明していると思います。
07はメロディアスでポップなナンバーに仕上がっております。
08もギター・オリエンティドのメロディアスな哀愁度の高いナンバーです。
かなり好きです、このナンバー。
09はキーボードとギターのコラボがいかしたメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
10もメロディアスで哀愁のナンバーで、メロディアスな良く出来た曲だと思います。
このアルバム、私はかなり気に入りました。
さすが、John Punterのプロデュースによる作品です。
2010-11-19
Paul McCartney / Red Rose Speedway (1973)

例の赤盤、青盤、John Lennonのボックス、Appleレーベルアーティストのボックスもの、そして、Paul McCartneyの"Band On The Run"のDVD付のデラックス・エディション盤が発売されたばかりです。
現在、Paul McCartneyのEMIから出ていたアルバムは、殆どが廃盤となっていて、80年代までに出されたソロやウィングス名義のアルバムは物によっては結構レア化しているようです。
ただ、今回の"Band On The Run"のリ・イッシューで、移籍したレーベル会社コンコードから他のアルバムのリ・イッシューが進むと思います。
私は、Paulの最高傑作は、"Band On The Run"だと思っておりますが、2番目を挙げろと言われたら、1973年に発表されたWings名義のこの"Red Rose Speedway"です。
最近のPaulのアルバムを聴くと、稀代のメロディ・メーカーもさすが寄る年の波に勝てないのか、それとも、John LennonやGeorge Harrisonがいなくなったことで、刺激がなくなったのかどうか、とても詰まんないアルバムばかりです。
Paulのアルバムは全て持っておりますが、はっきり言って1986年の"Press To Play"を聴いてからは、その後のほぼ全てのアルバムは数回しか聴いておりません。
それまでの彼のアルバムは、一度聴いただけで心に残るメロディのナンバーは必ず収められておりましたが、それ以降は、殆ど無いですね。
尤も、聴き込めば良さは判るのかも知れませんが、でも彼の偉大さは聴き込めば「良い曲」ではなく、一回しか聴かなくても「良い曲」を作る才能だと、私は思っております。
・McCartney(1970年)の"Maybe I'm Amazed"
・RAM(1971年)の!Uncle Albert/Admiral Halsey"
・Wild Life (1971年)の"Love Is Strange"
・Red Rose Speedway (1973年)の"My Love"
・Band on the Run (1973年)の"Band On The Run"と"Jet"
・Venus and Mars (1975年)の"Listen to What the Man Said"
・Wings at Speed of Sound (1976年)の"Let 'em In"と"Silly Love Songs"
・London Town (1978年)の"With a Little Luck"
・Back to the Egg (1979年)の"Getting Closer"
・McCartney II(1980年)の"Coming Up"
・Tug Of War(1982年)の"Ebony and Ivory"と"Take It Away"
・Pipes Of Peace(1983年)の"Say Say Say"と"So Bad"
・Give My Regard To Broad Street(1984)の"No More Lonely Nights"
といった具合で、どれもが一度聴けば忘れられないナンバーばかりです。
で、この"Red Rose Speedway"には、
01."Big Barn Bed"
02."My Love"
03."Get on the Right Thing"
04."One More Kiss"
05."Little Lamb Dragonfly"
06."Single Pigeon"
07."When the Night"
08."Loup (1st Indian on the Moon)"
09."Medley: "Hold Me Tight"/"Lazy Dynamite"/"Hands of Love"/"Power Cut"
10."C Moon"
11."Hi, Hi, Hi"
12.The Mess
13."I Lie Around"
の13曲ですが、オリジナル・アルバムは09までとなっております。
"My Love"は、Paulのソロ時代の中でも最も良く出来たバラード・ナンバーだと、私は思っております。
一度聴いたら忘れることが出来ない、心に残るナンバーです。
これが、Paul McCartneyの凄いところだと思います。
心に沁みます。
"One More Kiss"や"Single Pigeon"なんか聴いても、素晴らしいと思いますし、"When The Night"やその他のナンバー全て、メロディが素晴らしいです。
圧巻は、ボーナス・トラック(当時シングルで発売された)"C Moon"と"Hi, Hi, Hi"です。
どちらのナンバーも素晴らしい出来ですが、特に"Hi, Hi, Hi"はPaulのメロディ・メーカーぶりとポップ・センスが溢れた作品となっております。
もう一度、"My Love"、"Band On The Run"、"Maybe I'm Amazed"みたいなメロディを聴きたいです。
2010-11-18
Willie Nelson / Stardust (1978)

当初、500から600アイテムぐらいを考えておりましたが、800枚は超えそうです。
それでも、まだ出品予定のアルバムはそれの5倍くらいはあります。
今のところ、HR/HM系が最も多いですが、次のAOR関係となっております。
レア・アイテムも結構な枚数となる予定です。
レア・アイテムの価格は、3,000円から上限で5,000円となっております。
出品アイテムに偏りがありますが、これは今まで趣味で集めたものばかりですので、私の好みの物が多いのは仕方がないところです。
データ入力は、CDを確認しながら、コメントを入れるため、1枚ずつ聴いて行っているため、結構時間がかかります。
この2日間、ブログをアップ出来なかったのは、データ入力作業が続き、パソコンに向かうのが嫌になってしまっていたからです。
そんな時には、ということで、心が休まりそうな音楽を聴きたくなります。
今日は、Willie Nelsonが1978年に発表したスタンダード・ナンバー集"Stardust"を紹介いたします。
"Stardust"を聴いて、いつも思い出すのが、昔、「シャボン玉ホリディ」というクレイジー・キャッツとザ・ピーナッツが出ていた日曜日の6時か6時半のバラエティ番組がありました。
そのラストのテーマソングで、犬塚博だったと思いますが、アコースティック・ギターだけでこのナンバーを演奏しておりました。
その時に聴いて以来、この"Stardust"の大ファンなんです。
Willie Nelsonはカントリー・シンガーですが、本作と1983年に発表した"Without A Song"はAORファンにも高い支持を得ているアルバムです。
この"Stardust"には、
01."Stardust" (Hoagy Carmichael, Mitchell Parish) – 3:53
02."Georgia on My Mind" (Hoagy Carmichael, Stuart Gorrell) – 4:20
03."Blue Skies" (Irving Berlin) – 3:34
04."All of Me", (Seymour Simons, Gerald Marks) – 3:54
05."Unchained Melody" (Hy Zaret, Alex North) – 3:50
06."September Song" (Kurt Weill, Maxwell Anderson) – 4:35
07."On the Sunny Side of the Street" (Dorothy Fields, Jimmy McHugh) – 2:36
08."Moonlight in Vermont" (John Blackburn, Karl Suessdorf) – 3:25
09."Don't Get Around Much Anymore" (Duke Ellington, Bob Russell) – 2:33
10."Someone to Watch Over Me" (George Gershwin, Ira Gershwin) – 4:03
の10曲が収められております(その後、発表されたリ・イッシュー盤では、ボーナス・トラックも収められておりますが)。
どのナンバーも超が付く有名なナンバーですが、やはり01、02、05、06が素晴らしく、そして「なんとなくクリスタル」だったか「たまらなくアーベイン」だったかで紹介された08は出色です。
どれもがアコースティックで暖まるようなWillie Nelsonのヴォーカルがいかしたナンバーで、聴いていて本当に「ホッ」とするアルバムです。
名盤です!
今、Amazonを覗いたら、このアルバムの2枚組のデラックスエディションが出ているんですね。
それも結構安い値段で。
思わず注文してしまいました。
2010-11-15
The Kite / The Kite (1992)

サラリーマン生活していた時は、土、日であればそういうこともありましたが、ウィークデイはいくら遅く起きていても朝の7時には起きていたのが、こうですから、少し生活態度を改めなければと自戒しているところです。
昨日から、今日は車の冬支度として、冬用のワイパーとスタッドレス・タイヤの交換をしようと決めておりましたので、遅い朝食(というより昼食か)を取った後、物置からタイヤ4本を出し、車の中に運び入れ、いつも車検を出している整備工場へと車を走らせました。
以前は自分でタイヤ交換をしておりましたが、多少のお金を払っても業者やガソリン・スタンドで交換してもらった方が楽ということで、ここ10年近くは、お願いしてます。
スタンドだと1本当たり525円で、4本で2,100円かかりますが、いつも車検を出している整備工場では、車検をその工場でとれば、次の車検までの間のタイヤ交換は、4本で525円と格安な上、今回は貯まっていたポイントで支払ったので費用はかかりませんでした。
その後、いろいろと用事を足し、今日は未だCDのデータ入力作業をしておりません。
で、これから夕食を食べた後に作業を始めるつもりです。
本日もレアな1枚を紹介いたします。
メロディアスな哀愁のハードポップを演っているカナダ産のバンドThe Kiteの1992年のセルフ・タイトルのアルバムです。
カナダ産のバンドやアーティストって、この手の哀愁度の高いメロディを奏でるものが多いですが、このThe Kiteも透明感のあるサウンドでキャッチーでフックに満ちております。
バンド・メンバーは、Bass - Gregory Lewis、Drums - Robert Leader、Keyboards - Bryan Vamos、Vocals, Guitar - Robbie Brennanの4人で、プロデューサーはTerry Brown(Rush、Fate Warningなどをプロデュース)です。
収録ナンバーは、
01 Days Of Youth 5:51
02 The Road Of Hope 5:03
03 These Four Walls 5:01
04 Peculiar Donna 4:24
05 Raging Sea 5:05
06 Breaking Point 4:35
07 Diamonds To Dust 4:54
08 World Of Lies 4:31
09 Masquerading 4:03
10 Pages Turn 4:22
の10曲で、どれもが哀愁度の高いハードポップのナンバーばかりです。
01は哀愁を帯びたギターから始まるナンバーで、曲もとてもメロディアスです、
全編で奏でられるこのギターのトーンは私の好みで、もうこの1曲を聴いただけで、このThe Kiteを気に入ってしまいました。
02は、Mr. Mister風のポップでメロディアスなウエスト・コースト風のハードポップ・ナンバーです。
バックのパフォーマンスはかなりいかしてます。
03も出だしのギターの音がカッコ良いナンバーで、キーボードとギターのコラボがいかした、ブルー・アイド・ソウル風のヴォーカルがいかしたファンキー・タッチのナンバーです。
VocalsとGuitarを担当しているRobbie Brennanがこのバンドの中心のようですが、彼のギターのトーンは私の好みですし、歌はかなり上手いです。
04はバックのシンセとギターのカッティングがカッコ良いフュージョン・タッチのAORナンバーです。
ピアノやバックのパフォーマンスがとてもいかしたナンバーに仕上がっております。
05もギターとシンセのコラボがいかしたウエスト・コーストしたライト&メロウのAORナンバーです。
06はキーボードとギターの絡みがいかした産業ロックしたポップなナンバーです。
07はこれまた哀愁を帯びたギターをフィーチャーしたメロディアスなバラード・ナンバーです。
08はビンビンのベースの音から入るナンバーで、ベースとドラムスのリズム・コンビのパフォーマンスがとてもいかしておりますが、もちろんメロディも良いです。
バックのキーボードもギターもいかしてます。
09はフュージョン・タッチのライト&メロウのナンバーです。
この手の曲って、かなりなレベルの演奏能力を必要としますが、このThe Kiteの各メンバーの演奏レベルはかなり高いと思いますね。
10は再びメロディアスなナンバーで、この曲なんかもMr. Mister辺りに通じるものがあると思います。
コーラス・ワークがいかした良く出来たAORナンバーだと思います。
このThe Kite、かなり良いです。
こういったマイナーなバンド・アーティストの作品で私の好みあったものを見つけた時は、ホント、ビンゴ!!っている感じで、嬉しくなってしまいますね。
2010-11-14
J.R. Blackmore Group / Still Holding On (1990)

やっと300枚を超えるCDのデータを入力しました。
この調子で、11/23の勤労感謝の日までには、ショップのオープンに漕ぎ着けたいところです。
本日は、Ritchie Blackmoreの息子のJurgen R. Blackmore(G.)率いるバンドが'90年にリリースした1stアルバムを紹介します。
私の持っているCDはオリジナルで、最近、ジャケットを差し替え、曲順も変え、リ・マスターされてリ・イッシューされたようです。
ヴォーカルはMichael Bormannで、分厚いコーラス、キャッチーなメロディともろMichaelが在籍しているJADED HEARTスタイルの極上メロディアス・ハードのサウンドを聴かせてくれております。
収録ナンバーは、
01 Never Too Late
02 Still Holding On
03 Tonight
04 Nights Of Illusions
05 Nothing Burns Forever
06 Don't Walk Away
07 Wild And Free
08 Here We Go
09 Running Alone
10 Day By Day
11 Show The Way To Go
12 Miracle
の12曲です。
01はバックのストリングスも効果的な美メロのパワー・バラードのナンバーで、1曲目からこれだったら、相当期待できそう、そんな感じのナンバーです。
もう最高です。
02はポップかつキャッチーなメロディアスなナンバーです。
ソング・ライティングは素晴らしく、これは親父以上かも。
03はこれまた出だしのストリングスとそれに続く様式美のギター・ソロが素晴らしいRainbow風のナンバーです。
これもキャッチーでフックに満ちた出来が素晴らしいナンバーです。
04はギターのリフがカッコ良い、ポップに仕上がったメロディアス・ハードロックのナンバーです。
Michael Bormannはやはり歌が上手いです。
05は再び様式美のハードロックのナンバーです。
とてもカッコ良いナンバーです。
06もギターのリフもソロ・ワークもカッコ良いメロディアス・ハードロックのナンバーです。
07はアップ・テンポのカッコ良いメロディアスなナンバーです。
これぞメロハーといったナンバーです。
08はスロウながらも結構重たさのあるナンバーです。
バックのギターは本当にカッコ良いです。
09はロックンロール・タイプのカッコ良いナンバーです。
Michael BormannのヴォーカルもJurgen Blackmoreのギター・プレイも最高にいかしております。
10も良く出来たメロハーのナンバーです。
11は出だしのギターの音がカッコ良い、メロディアスでキャッチーなナンバーです。
12もJurgen Blackmoreのギターがカッコ良いメロハーです。
ほぼ捨て曲が無い強力な1枚だと思いますね。
とにかくメロディがポップでキャッチーでフックに満ちているのが良いですね。
ホント、ソング・ライティングのセンスは親父以上では?
2010-11-13
Halo / Halo (1990)

米国産のCCM (Contemporary Christian Music) ハードポップ・バンドHALOの1990年のデビュー・アルバムです。
プロデュースは、John & Dino Elefante兄弟で、このアルバムのバックも務めております。
アルバムの内容は、Foreigner, Journey, Kansas, PetraそしてMastedonなどに通じるハードポップ・産業ロックを演っております。
メンバーは、Scott Springer (Vo,B)、Keith Mims (G)、Mike Graham (Ds,Keys)の3人で、全曲この3人で書いておりますが、ソング・ライティングの才能もかななりあり、メロディアスな良く出来たナンバーが収められております。
収録ナンバーは、
01 Jesus Music
02 Lord Of All
03 Good Feeling
04 Language Barrier
05 Skyrocket
06 Lose To Live
07 Sing (Of His Glory)
08 Soul Searcher
09 Time To Run
10 Timeless
の10曲で、さすがクリスチャンらしく、モロに"Jesus Song"みたいなキリスト讃歌みたいな歌詞のナンバーも収められておりますが、サウンドはどのナンバーもメロディアスなハードポップしたナンバーばかりです。
01は元気いっぱいなポップでメロディアスなナンバーです。
もちろん、歌詞の中で、"Jesus"の連呼はありますが、全く気になりません。
02はギター・オリエンティドのメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
途中のギター・ソロがまたカッコ良いです。
バックのサウンドとコーラスがいかしたキャッチーなナンバーで、お勧めです。
03はキラキラ・イーボードとギターのコラボした哀愁のハードポップ・ナンバーです。
メロディアスでフックに満ちたナンバーで、もう言うこと無いですね。
04は美しいピアノをバックにScott Springerがしっとりと歌い上げたメロディアスなバラード・ナンバーです。
メロディは素晴らしいです。
05はカッコ良いギターのリフから入るメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
Scott Springerのハイ・トーンがいかしてます。
06はこれまたキラキラ・キーボードがふんだんにフィーチャーされたメロディアスなナンバーです。
07は再びギター・オリエンティドのメロディアスでポップなナンバーです。
08は再びScott Springerのヴォーカルが素晴らしいメロディアスなバラード・ナンバーです。
ヴォーカルだけでなく、ギターを始めバックのパフォーマンスも見事です。
09はご機嫌なロックンロールしたナンバーです。
キャッチーでポップに仕上がっております。
10もメロディアスで良く出来たアコースティカルなバラード・ナンバーですが、曲が短いのがちょっと。
なんか中途半端に終わった感じも。
でも、さすがハードポップの隠れた名盤というだけあって、内容はかなりなものです。
ハードポップ・ファンは必聴のアルバムですが、レア化して手に入れるのが難しいかも。
でも、期待していてください。
今、もう1枚手に入りそうなので、これからオープンする私の中古ショップに出品できるかも知れません。
2010-11-11
Intuition / Turn It On! (1994)

Zから始まって今はSの途中ですが、計120枚のデータ打込みが終わりました。
ほぼ2日で120枚ですから1日当たり60枚といことになり、あと600枚ほどのCDのデータを打ち込まなければなりません。
ということは、あと10日間かかるということですので、ショップのオープンは、やはり今月の下旬でしょうか。
今のところ、AORよりHR/HM系のアルバムが多いです。
また、HR/HM系のアルバムでレア盤も多くなりそうです。
本日、紹介する米国産メロディアス・ハードロック・バンドINTUITIONの1994年の唯一のアルバム"Turn It On!"も手持ちが2枚ありますので、1枚を出品する予定です。
このアルバムは、ドイツのネットショップ辺りでは、30ユーロを超える値段が付けられて売っております。
メジャー・レーベルから出されたものではなく、殆ど自主制作に近い感じで出されたもので、INTUITIONというバンド名はおそらくTNTのナンバーから拝借したのでしょう。
内容も、初期TNTらしい、透明感のあるメロディアス・ハードロックを演っており、メロディ・マニア必聴の1枚となっております。
収録ナンバーは、
01 Southside
02 Hearts Of Fire
03 Goin' Crazy
04 Don't Let Me Go
05 Outta Love
06 In Love Again
07 Jaquline
08 Heartles
09 Turn It On
10 Don't Let Me Go (Piano/Vocal Version)
11 Night By Night
の11曲です。
01は雷の音の効果音から入るBon Joviタイプのポップに仕上がったメロディアス・ハードロックのナンバーです。
メロディ、かなりいかしてます。
02はバックのギターの音がとてもカッコ良いメロディアス・ハードロック・ナンバーです。
キャッチーでフックもあります。
03はギター・オリエンティドのメロディアスなハードポップのナンバーです。
圧巻は04で、ピアノがとても美しい美旋律のバラード・ナンバーです。
ギター・ソロは泣けます。
このナンバーの出来はメジャー級です。
この1曲は永遠のバラードといっても良いくらい、出来は素晴らしいです。
05はギターとキーボードのコラボがいかしたメロディアスな産業ロック風のナンバーです。
バックのパフォーマンスがとてもいかしてます。
06はギター・オリエンティドの軽快な感じのメロディアスなハードポップしたナンバーです。
07もアコースティカルなメロディアスなバラード・ナンバーです。
バックの女性コーラスがそそります。
08は出だしのギターのリフがカッコ良いメロディアス・ハードロックのナンバーです。
カッコ良いという言葉がピッタリのナンバーです。
09もバックのギターのプレイがいかしたメロハーのナンバーです。
10は04のピアノとヴォーカルだけのヴァージョンですが、これまた最高の仕上がりです。
ピアノの音はホント美しいです。
11は出だしのドラムスとそれに続くギターの音がいかしたメロディアスなナンバーです。
これなんかも、結構良く出来てます。
このINTUITIONですが、出来はまさにメジャー級だと思います。
ただ一つ、ヴォーカルがちょっと弱いかなぁ、といったところでしょうか。
でも、メロディ・マニアは気に入る1枚だと思いますね。
2010-11-10
Bogart Co. / Dance Station (1985)

やはり、これが結構大変で、約700枚をアップする予定ですが、結構時間がかかりそうです。
そういうこともあって、昨日はブログをアップ出来ませんでした。
さらに、一応専門業者から、ホームページの引き渡しがあったものの、出来あがってから実際にデータ打ち込み作業をする段階で、やはり、ここをこういう風に直してほしいといったことも出てきて、今は、パソコン(ネットショップの運営専用にWindows 7のパソコンを新調)が業者の方に行っており、データ打ち込みも出来ない状況となっております。
本日は少し珍し目のアルバムを紹介いたします。
フィンランド産のダンス・ポップ・バンドBogert Co.の1985年の"Dance Station"というアルバムです。
ダンス・ポップ・バンドと書きましたが、シンセを多様していることでそういう色分けがされているのでしょうが、例えば、Device(Holly Knightが在籍していたバンド)タイプのAOR、ハードポップのバンドとしても充分通用するバンドだと思います。
収録ナンバーは、
01 24 Hours
02 Young Girls
03 Princess
04 Where Did Our Love Go
05 Rainbow
06 All The Best Girls
07 Teenage Love
08 Jungle City
09 Dry Your Tears Away
10 All After All
の10曲が収録されております。
01は、ポップでメロディアスなダンサンブルなナンバーです。
覚えやすいメロディのナンバーで、すぐにでも口ずさむことが出来そうなナンバーです。
02はニュー・ロマンティックの雰囲気がいっぱいのとてもカッコ良いナンバーです。
ギターも沢山フィーチャーされておりますし、とてもいかしたハードポップのナンバーです。
03もニューロマンティックが華やかし頃のブリティッシュ・ポップといった感じのナンバーです。
キャッチーでそこそこフックもあって、結構お勧めです。
04はThe Supremesがヒットさせたナンバーのカヴァーです。
アレンジもまあまあといったところでしょうか。
05はメロディアスなバラード・ナンバーです。
盛り上がりもあり、出来としてはかなりなものです。
バックのシンセの音が良いですね。
06もポップに仕上がったダンサンブルなナンバーです。
07はミディアム・テンポのメロディアスなポップ・ロックしたナンバーです。
08は音にキレがあるメロディアスなハードポップ風のナンバーです。
09はバックのシンセもギターもそれ以外のパフォーマンスがカッコ良いメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
このナンバーはお勧めですね。
10は出だしのギター・ソロがカッコ良いメロディアスでポップなナンバーです。
これなんか、モロにハードポップしたナンバーで、出来もかなりなものです。
このアルバムの一押しです。
曲に若干のムラがありますが、まあまあの内容だと思います。
2010-11-08
Gregg D. Hollister / Watching The Time Go (2004)

Gregg D. Hollisterの2004年の"Watching The Time Go"というアルバムです。
このアルバムの購入のきっかけは、このブログの書き込みで、「とても良いAORのアルバムがあるので聴いてみては?」でした。
Cruisin' Musicさんで取り扱っているということで、早速手に入れ、もっと前にこのブログで取り上げるつもりでしたが、棚に仕舞い込んでいて、すっかり忘れておりました。
最近、ネット・ショップ開業に向け、いろいろとCDを整理していたら、あぁそう言えば、このCDがあったなぁと思い、再度聴きなおしてみたら、かなり素晴らしいアルバムでしたので、今日は、このアルバムを紹介しようと思い立った訳です。
Cruisin' Musicでのアルバム紹介では、「04年。70年代の頃より主にスタジオミュージシャンとして地道に活動していた彼が97年頃に録音したオリジナルをまとめた作品で、ごく一部のAORファンにのみひっそりと知られていたベーシスト/ヴォーカリストの1stアルバム。
ロビー・デューク・ミーツ・ピーター・セテラという感じの非常にライトメロウなAORで、こういう人が埋もれているのは実にビックリな1枚。」とあり、まさにそのとおりの内容のアルバムです。
私的には、「Roby Duke meets Peter Cetera」とういうか「Roby Duke Meets Lou Pardini」といった印象も。
本当にライト&メロウのAORアルバムです。
Gregg D. Hollisterのオフィシャル・サイトを覗くと、このアルバムを含め3枚のアルバムを発表しており、さらにいろいろなプロジェクトにも参加しているようです。
また、Mike Shrieve、Mark McMillen、Andy Newmarkなどといったミュージシャンとの演奏経験もあるようです。
このアルバムに収録されているナンバーは、
01 Hold On to Love
02 Get Happy
03 Don't Turn Your Back on Love
04 Take Another Step
05 Face to Face
06 Watching the Time Go
07 Irresistable
08 Moment in Time
09 I Try
10 Take Me Back
11 Tears for 2
12 Stand Up (For Your Love)
13 Stay With Me
となっております。
01はソフト&メロウのとてもメロディアスなナンバーです。
甘いサックスのソロや曲の感じから、雰囲気は、Bruce Hibbardの"Never Turnin' Back"です。
もうこの1曲でAORファンはメロメロになってしまいます。
02はブルー・アイド・ソウルといった感じのファンキーなナンバーです。
03はバックのピアノが美しいメロディアスなミディアム・スロウのバラード・ナンバーで、もう雰囲気最高のAORナンバーです。
このナンバーの出来も素晴らしいです。
04なんかも70年代後半から80年代前半のAOR全盛期そのまんまの音といった感じのナンバーです。
バックのフェンダー・ローズやサックスの音はもう最高です。
05での出だしのギター・ソロはもう最高です。
これまたライト&メロウのメロディアスでキャッチーなAORナンバーに仕上がっております。
06なんか聴くと、Lou Pardiniが在籍していた時のKOIONIAや彼のソロ・アルバムに通じるナンバーです。
甘く切ないサックスがフィーチャーされたメロディアスなバラード・ナンバーです。
07はファンキーなサックス・ソロから始まるヴォーカル入りのフュージョン・ナンバーといった感じで、それこそKOINONIAしております。
曲の出来が良いですし、バックの女性コーラスも素敵ですが、バックのパフォーマンスも素晴らしいです。
これは一押しのナンバーです。
08も美しいフェンダー・ピアノと甘いサックスから始まるスロウ・テンポのメロディアスなバラード・ナンバーです。
素晴らしいAORのバラード・ナンバーです。
09は一転してポップでファンキーな感じのナンバーです。
10は再びソフタ&メロウのメロディアスなAORナンバーです。
もちろん他のナンバーでも言えますが、このGregg D. Hollisterという人は歌はかなり上手いです。
11は再びメロディアスなAORのバラード・ナンバーです。
Gregg D. Hollisterの伸びのあるヴォーカルがとても素敵ですし、バックのパフォーマンスはとても素晴らしいです。
12はバックのベースがビンビンのアーバンな感じのファンキーなナンバーです。
この曲もフュージョン・タッチのナンバーで、バックのサックスやホーンがいかしたKOINONI風のナンバーです。
13は美しいピアノと甘いサックスから入るメロディアスなバラード・ナンバーですが、これまた、曲の出来はかなりなものです。
Gregg D. Hollisterのヴォーカルはもう最高です。
AORファンには、とてもお勧めのアルバムですが、私がCruisin' Musicさんから購入したのはかなり前ですので、今は在庫があるかどうか判りませんが、ご興味のある方は問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
とても良く出来たAORアルバムです。
2010-11-07
Various Artists / Lovers (1992)

このシリーズの中古CDは殆どがレア化しており、中には5桁近くするものもあるようです。
私は、全てを持っている訳ではありませんが、ほぼ揃っております。
このシリーズの中で、私的に貴重なアルバムは、「東芝EMIエディション」です。
それは、未CD化の"Robert John - Sad Eyes"と"Avalon - The Writing On The Wall"の2曲が収録されているからで、まぁ"Robert John - Sad Eyes"はほかのコンピ物にも収録されておりますが、"Avalon - The Writing On The Wall"は確かこのコンピレーション・アルバムだけだったと思います。
特にAORのコンピ物は選曲が全てだと私は思っております。
最近のものは、あまり詰らないものが多いように思いますね。
この選曲であれば、自分でCD-Rにして同じように作れてしまいますし、中古で価格が安ければ車用に購入するということもありますが、新品を高い価格で買おうとは思いません。
しかしながら、冒頭の「AOR Light & Mellow」のシリーズは、貴重な音源が入っていたり、レコード会社それぞれの意気込みも感じておりましたので、当時全て新品を購入しましたが。
AORのコンピ物のアルバムは、沢山でておりますが、既にCD化された音源を集めたものが殆どで、あまり食指が動くものはありませんが、中には、既に廃盤となっていて音源を入手しにくいものを収録してあるものもあります。
本日紹介する"Lovers"もそんなコンピ物の1枚です。
取りあえず収録ナンバーを紹介いたしますと、
01 You're Only Lonely (J.D. Souther)
02 Your World And My World (Albert Hammond)
03 Just For The Moment (Ray Kennedy)
04 Seventeen (Adrian Gurvitz)
05 Get It Up For Love (Ned Doheny)
06 Please Be The One (Karla Bnoff)
07 I'm Back For More (Al Johnson)
08 Love Has No Pride (Libby Titus)
09 Don't Talk (Larry Lee)
10 Heart Don't Fail Me Now (Holly Knight)
11 Casablanca (Bertie Higgins)
12 I Go Crazy (Paul Davis)
13 Power (John Hall)
14 Her Town Too (James Taylor & J.D. Souther)
15 Key Largo (Bertie Higgins)
となっております。
基本的には、AORの定番のナンバーが収められておりますが、このコンピ物が発表されたのは、1992年で、この当時のことを考えると貴重な音源が収められております。
04と08は当時未CD化でしたので、そのためだけに購入された方もいらっしゃるのでないでしょうか。
また、現在のことを考えると、08、10と13はアルバムが廃盤となっておりますので、そういう意味では、貴重な音源を集めたコンピ物と言えるかも知れません。
特に10を収録したコンピ物を見たのは、おそらくこれが初めてだと思います。
Holly KnightはHeart、Kiss、Tina Turnerなどに楽曲を提供しているだけでなく、自身もSpider、Deviceといったバンドでキーボードなどを担当していたとても美人のアーティストです。
この10は彼女の唯一のソロ・アルバム"Holly Knight"からシングル・カットされたメロディアスでポップなAORナンバーです。バックのDaryl Hallのヴォーカルもとてもカッコ良いです。
このようなコンピ物の常で、「このミュージシャンならこの曲の方が」とか「このレーベルのアーティストだったら違う人の方が」と良く言われます。
まぁ、人それぞれ好みがあるのはしょうがないことですが、おそらく、このコンピ・アルバムで意見の一致が見られると思われるのが、11と15ですね。
先ず、同じアーティストのナンバーを2曲収録するのは、ちょっと許せません。
次に、11の選曲は良いとして、15は11と同じタイトルのDane Donohueのナンバーを収録するべきである。
おそらくこの2点は私も含めAORファン皆さんの意見が一致するところだと思います。
あと、これは私の個人的な好みですが、13はこの曲で無く"Home At Last"だろうと思いますし、02のAlbert Hammondの代わりに(Albert Hammondは個人的に嫌いということではないですが、まぁどうでも良いといった感じ)Tony SciutoとかDick St. Nicklausでも入れろよ、と思います。
まぁ、AORの捉え方さえ千差万別ですので、自分の好きなアーティストやナンバーなんか皆さんそれぞれ違いますし、これが音楽なんですね。
個人的に音を楽しむ、そこは人によって違って当然です、ネ。
あと、最近Amazonで興味深いAORの6枚組ボックス・セット(東芝EMI)を見つけましたが、価格が15,750円とちょっとばかり高めですので購入するかどうか迷っているところです。
一度はCD化された音源ばかりですが、現在では入手の難しいのも収められており、数曲ですが、その音源を持っていないので、どうしようかなぁ、といったところです。
2010-11-06
Koinonia / All The Best (4CD + 2DVD) (2010)

それでもなお、私にとって、不満なところがあります。
それは、商品の順番が入力した順番でしか並ばないということです。
今、ABCD順とジャンル毎に検索出来るよう設定しましたが、例えば、ジャンル毎で検索すると一番新しく入力したCDが画面のトップに来てしまいアルファベット順に並ばず、とても検索しにくい画面となります。
これはABCD順も同じで、Aで検索をかけるとAで始まるアーティストは集まりますが、アーティスト名のアルファベット順には並ばなく、こちらも見にくい画面となります。
これを昇順ごとに並べるためには新たにプログラムを組む必要が出てきて、かなりの費用もかかるとか。
で、仕方がないので、出品するCDをアルファベット順に区分けして「Z」から始まるアーティストからデータを入力することとしました。
取りあえず700枚ほどをアップする予定ですので、CDをアルファベット順に区分けする作業から始めなければなりませんので、当初予定していたオープンから遅れそうです。
今月末までにはオープンしたいと思っております。
なお、700枚の中には、AORやハードポップのレア盤も結構ありますので、期待していてください。
本日は、金澤氏のブログのBBSで結構話題となっているアルバムを紹介いたします。
話題の主は、KOINONIAで、彼らの"More Than A Feelin'"、"Celebration"、"Frontline"、"Koinonia"の4枚のアルバムと"Live In Scandinavium"、"Live In Montreux"の2枚のDVDを収めたボックス・セット"All The Best"です。
今のところ、AmazonにもHMVにも商品は掲載されておらず、ノルウェーのネットショップ「MUDI AS」というところから購入出来ます。
ただし、ノルウェー語によるネットショップですので、購入を躊躇ってしまいそうですが、私は翻訳ソフトを駆使して何とか手に入れることが出来ました。
金澤氏のところのブログでは、結構安い値段で書かれておりましたが、私が支払ったのは、CD本体で399ノルウェー・クローネ、送料で30ノルウェー・クローネの計429ノルウェー・クローネでした。
日本円に換算すると6,000円ちょっとという価格で、4枚のCDと2枚のDVDのボックス・セットであれば、まぁ納得といったところでしょうか。
私は既に、"Frontline"と"Koinonia"はCDで持っていましたが、他のCDは殆ど入手が難しいですし、今回はDVDが2枚収められているということが魅力でした。
AORファンに一番人気のあるアルバムは、全11曲中7曲にヴォーカルが入った1989年の"Koinonia"ですが、このアルバムにつきましては、このブログでもアルバムを紹介しておりますので、そちらをご覧になってください。
他の3枚の"More than a Feelin'" (1982)、"Celebration" (1984)、"Frontline" (1986)も、フュージョン・ミュージックが隆盛を極めていた時期のアルバムですし、Alex Acuña (Ds,Perc)、Abraham Laboriel (B)、Justo Almario (Woodwind)、John Phillips (Woodwind)、Lou Pardini (Vo,Keys)、Hadley Hockensmith (G)、Dean Parks (G)、Harlan Rogers (Keys)、Bill Maxwell (Ds,Perc)といった一流のミュージシャンによって録音されたアルバムですので、悪いわけはありません。
ライト&メロウそして時にはファンキーなフュージョン・ミュージックを聴かせてくれております。
DVDはまだ見ておりませんが、NTSCとかPALとかリージョン・コードの情報が記載されておりませんので、日本製のDVDプレイヤーで試聴が可能かどうか判りません(最近の安い中国製のDVDプレイヤーはNTSCやPAL、さらにリージョン・コードに関係なく聴取出来るのもあるとのこと)。
それと、このDVDですが、2枚とも凄く薄くてすぐに割れそうです。
AORファン、Fusionファンの方であれば、ノルウェー語もなんのその、翻訳ソフトを駆使してでも手に入れるべきでしょうね。
それと、金澤氏のところのブログの効果か、「MUDI AS」のサイトを覗くと、本商品を本格的にインターナショナル向けに販売するため若干内容を変えたみたいですし、価格が安くなっておりました。
今買えば良かったと少し後悔しております。
2010-11-05
Pink Floyd / The Dark Side Of The Moon (1973)

名盤の条件は、内容が素晴らしいということはもちろんですが、世の中、多くの名盤はありますが、そこに共通してあるのが、ジャケット・デザインも素晴らしいということです。
The Beatlesの"Sgt. Pepper's Lonely Heart Club Band"、"Abbey Road"、"White Album"、John Lennonの"iamgine"、Electric Light Orchestraの"Out of the Blue"、Bostonの"Boston"、Eaglesの"Hotel California"そしてYesの"Close to the Edge"などは、その内容が素晴らしいばかりではなく、ジャケット・デザインも素晴らしいです。
これが名盤の条件だと私は思っております。
その中でも、The Beatlesの"Sgt. Pepper's Lonely Heart Club Band"とこのPink Floydの"The Dark Side Of The Moon"は特に傑出したデザインではないでしょうか?
この"The Dark Side Of The Moon"はデザイナー集団「Hipgnosis」によってデザインされたもので、レコード・ジャケットのデザイナーとしては、Yesの一連のアルバムのデザインを手がけたRoger Deanと対をなすデザイナーだと思います。
HipgnosisはPink Floydの一連のアルバムのほか、10CCやWishbone Ash、Brand Xなど数多くのバンドのデザインを手掛けております。
この"The Dark Side Of The Moon"以前にも、何枚ものアルバムのデザインを手がけましたが、彼らの名前を一躍有名にしたのは、おそらくこのアルバムだったと思います。
また、それまでのPink Floydは、いわゆるプログレ・ファンには良く知られていた存在ではありましたが、それ以外のファンにも良く知られるようになったのは、このアルバムが最初だったはずです。
ウィキペディアには、「1973年発表のアルバム『狂気』は、芸術性と大衆性を高い次元で融合させ、商業的にも成功した金字塔的な作品であった。この成功が余りに巨大であった為、以降彼らは新作を制作する度に大変な重圧と戦うこととなる(そんな中で、『炎〜あなたがここにいてほしい』や『ザ・ウォール』といった名盤を残している)。内省的なテーマを扱い、前衛的な要素も取り込みながら、常識外れのセールスを記録したこの作品は、プログレッシブ・ロックの一つの到達点・飽和点とも言える。」とありますが、ここに書いてあるとおり、プログレッシブ・ロックの一つの到達点・飽和点とは、このアルバムの説明に的を得たものだと思います。
私が初めてこのアルバムを聴いたのは、1973年で、浪人生活をしている時でした。
その時は、精神的にも不安定な時期ということもあったのでしょうが、このアルバムは、さらに自分を落ち込まさせる、そんな印象を受けたのを、このアルバムを聴くと今でも思い出します。
だからって、嫌いなアルバムでは無く、全くその逆で、とても好きなアルバムではあります。
出だしの心臓の鼓動のような音から狂人ような叫びをフィーチャーした"Speak To Me"、その後のDavid Gilmoreの泣きのギター、メロディアスなフレーズの"Breath In The Air"はとても素晴らしいのですが、そしてヘリコプターの音とその後、急に大きく入る鐘の音までの一連のサウンド"On The Run"から"Time"の出だしまではどこか不安定で、心を不安にするような音作りだと思いませんか?
しかし、一転して"Time"の本編に入るととてもメロディアスな素晴らしいナンバーで、David Gilmoreの泣きのギターがふんだんにフィーチャーされており、バックの女性のスキャットと言い、もうこれは素晴らしすぎます。
"The Great Gig In The Sky"はClare Torryのスキャットを大々的にフィーチャーしたナンバーですが、これもとても素晴らしいですし、邦題を「虚空のスキャット」とタイトルを冠した人のセンスは素晴らしい、いや、このアルバムの邦題を「狂気」と付けた人の感性は素晴らしいと思いますね。
個人的には、このアルバムの中で最も好きなナンバーがこの"The Great Gig In The Sky"なんです。
殆どの洋楽のアルバムの邦題は、ひどいものばかりですが、この「狂気」だけは違います。
アルバムの内容をまさに表現したタイトルだと私は思っております。
トータル・アルバムのこの"The Dark Side Of The Moon"からシングル・カットされたのは"Money"で全米13位の大ヒットとなりましたが、レコード会社が勝手にシングル・カットしたとかで、メンバーとひと悶着あったとか。
"Us And Then"はバックのサックスの音色がそそるメロディアスなバラード・ナンバーで、もう最高としか言えません。
そして、後半のハイライトとも言えるのが"Any Colour You Like"でRichard Rightのキーボードが素晴らしいですが、それ以上にDavid Gilmoreのギター・プレイは、もう泣けます。
歌詞に"Lunatic"と"The Dark Side Of The Moon"いう言葉が入る"Brain Damage"ですが、「狂気」と名付けられたこのアルバムのタイトル・ナンバーは、これなんでしょうね。
メロディアスなとても素晴らしいナンバーで、ここでも女性のバック・ヴォーカルが効果的に使われております。
ラストの"Eclipse"は全曲から切れ目が無く入るナンバーですが、これももう最高です。
先日、近くの中古ショップで500円で売っていたのを車用として買いました。
でも、車で聴くには、ちょっと重たい気分になるかも。
久しぶりに聴きましたが、やはり素晴らしいアルバムですね
2010-11-04
East Coast / East Coast (1988)

オランダのバンドでEast Coastの1988年のセルフ・タイトルのアルバムです。
このEast Coastのことをネットで検索してもうまく引っ掛かってくれません。
他にもアルバムが出ているのかどうか判りませんが、唯一AOR-FMでこのアルバムを紹介していただけです。
それも、「Good Dutch band; Like German band Surprises...in clogs!
This also a very rare cd and a tough one to track down, with dealers charging body parts for the honor.
Was reissued in 2007.」と書かれているだけです。
サウンドは、AOR-FMではドイツのバンドのようなサウンドと表現しておりますが、私が思うには、キーボードやピアノをふんだんにフィーチャーしたドラマティックでメロディアスなサウンドで、同じオランダ勢のBobby ValentineやValencia辺りに通ずるものがあると思います。
収録ナンバーは、
01. Out Of Control
02. Now The Time Is Right
03. 67-68-69
04. He's Your Lover
05. Fight
06. Save Our Planet
07. It Doesn't Matter Anymore
08. Angel Eyes
09. Tonight
10. Red Light Lady
の10曲です。
01はキラキラ・キーボードとギターのコラボがいかした哀愁のハードポップしたナンバーです。
メロディアスでキャッチー、その手が好きなファンには堪らないナンバーだと思います。
ギター・ソロがそそります。
02は大々的にピアノをフィーチャーしたRobby Valentine風のバラード・ナンバーですが、元をただせば、このRobby Valentine、Queenフリークとしても有名な人で、このEast Coastのナンバーももちろんとてもドラマティックに仕上がったナンバーで、Queen風だと言えます。
まさに、ギター・ソロなんかBrian May風です。
03はギターとドラムスのプレイがとてもカッコ良いメロディアスでポップなロックンロールしたナンバーとなっております。
04はミディアム・スロウのメロディアスなバラード風のナンバーです。
バックのストリングも結構美しく奏でられており、ピアノ、ギターの音色も素敵です。
ギターは泣いており、これがとても良いです。
05もQueen風のドラマティックなロック・ナンバーです。
メロディは全く違いますが、雰囲気は"We Will Rock You"といった感じです。
06もピアノを大々的にフィーチャーしたドラマティックなバラード・ナンバーです。
もう、これは完全にQueenしております。
全曲バンド・メンバーのペンによるオリジナルですが、アレンジはQueen風ですが、曲は至ってメロディアスですし、ソング・ライティングの資質はかなりハイ・レベルだと思います。
07はメロディアスでキャッチーなポップロックのナンバーです。
スカっとした爽快感のあるナンバーです。
08は再びキーボードとギターのコラボがいかした哀愁のハードポップのナンバーです。
これまたメロディ・マニアを喜ばさせるようなナンバーです。
09は曲にキレがある産業ロックっぽいメロディアスなナンバーです。
10もメロディアスなバラード・ナンバーで、バックのストリングスがとても美しいです。
このナンバーもドラマティックに仕上がっております。
バックのサックス・ソロがとてもそそります。
マイナーなバンドの良く出来たアルバムを見つけるのは、本当に楽しいです。
AOR-FMでは、2007年にリ・イッシューされたと書かれておりますので、ドイツ辺りのネット・ショップを探せば手に入るかも知れません。
Queenファン、否、ハードポップのファンにお勧めの1枚です。
2010-11-03
Mr. Mister / Pull (2010)

今まで、このアルバムの音源がネットに流出していたり、ブートCDが高値で流通しておりましたが、本日紹介するのは、Richard Pageが自ら設立したLittle Dume Recordingsから発売となったオフィシャルCDです。
以前にRichard Pageの最新ソロ・アルバムをLittle Dume Recordingsから直接購入し、その後、このこのサイトでMr. Misterのこの"Pull"の予約をしていたものが、昨日注文受注のメールが来、速攻に注文したものです。
ところが、今、このサイトを見ると、既に完売となったためか、今は、このアルバムが注文出来ない状況にあるようです。
価格は、CD本体+CD収録曲とアルバムジャケット・デザインのダウンロードで$14.99、さらに配送料が$8.52で計$23.51でした。
11/9に配送する旨のレシートが送られてきたので、実際に現物を手に入れることが出来るのは、今月中旬過ぎになると思いますが、収録曲全ての音源とジャケットは、すでにダウンロードしております。
冒頭で、流出音源のブートCDのことを書きましたが、このオフィシャル盤は内容が若干違っているようです。
収録ナンバーは、
01 Learning To Crawl
02 Waiting In My Dreams
03 Crazy Boy
04 Close Your Eyes
05 Lifetime
06 I Don't Know Why
07 We Belong To No One
08 Burning Bridge
09 No Words To Say
10 Surrender
11 Awaya
の11曲となっております。
流出音源によるブートCDの収録曲と比べると単純にタイトルだけを変更したものもあると思いますが、ジャケットに写るメンバーの顔写真を見ると現在のものですし、少なくとも、オフィシャル化に伴いオヴァー・ダビングやリミックスはしていると思います。
なお、この"Pull"では、Steve Farrisの抜けた穴をBuzz Feiten (1,4,5,6,7,11)とTrevor Rabin (1,5,6,11)さらにDoug Macaskill (3,11)、Peter McRea (9,10)が埋めております。
01のサウンド・スタイルは前作"Go On"を踏襲したような感じですが、ミディアム・テンポのメロディアスなナンバーで、さすがRicard PageとSteve GeorgeのMr. Mister、コーラス・ワークは最高です。
02はメロディアスなバラード・ナンバーです。
これまた、01以上にコーラス・ワークが素晴らしいときております。
このナンバーは、Pagesにも通じる、とても良く出来たナンバーだと思いますね。
03でのPat Mastelottoのドラムスは素晴らしいですね。
そして、このナンバーも多分にPages的です。
もう少しアレンジを変えれば、1stPagesに収録されていても違和感は無いかも。
04はそれこそ商業的に大ヒットを収めたMr. Misterの2ndアルバム"Welcome to the Real World"に収録されていてもおかしくないナンバーで、ヒット性抜群の曲です。
このアルバムからシングル・カットするのであれば、私だったら迷わずこのナンバーを選びますね。
05は出だしのギターがカッコ良いナンバーで、これも往年のMr.Misterを感じさせるナンバーです。
06はギター・オリエンティドのカッコ良い曲で、バックのパフォーマンスもコーラス・ワークも素晴らしい仕上がりです。
07は華麗なSteve Georgeのピアノから入るメロディアスなバラード・ナンバーです。
盛り上がりのあるとても良く出来たナンバーですが、このような曲であれば、Pages風にアレンジすれば、さらに素晴らしくなるのでは、と思ってしまいます。
もちろん、このまんまでもとても良く出来たナンバーですが。
08はまさにPagesといった感じのメロディアスなバラード・ナンバーです。
2ndPagesに収録されていても良いかも。
ホント、Richard PageとSteve Georgeのコーラスは素晴らしいの一言に尽きますね。
09は再びPat Mastelottoのドラミングがカッコ良いミディアム・テンポのナンバーです。
10はタイトルからしてそそりそうなナンバーですが、中身もSteve Georgeのピアノ・プレイが素晴らしいメロディアスなナンバーで、曲全体もかなり良く仕上がっております。
11はバックのパフォーマンスが素晴らしい殆どインストしたナンバーです。
さすが一流のミュージシャンたちのパフォーマンスです。
Little Dume Recordingsでもおそらく在庫切れで今は購入出来ないんだと思いますが、Richard Pageの最新作と同じく、AmazonやHMVのカタログに掲載されないと思いますので、興味のある方は、常にLittle Dume Recordingsをチェックしていた方が良いかも。
2010-11-01
Peter Stevens Band / Taken By The Light (1996)

それも、価格が安いときております。
今Amazonでは、新品が1,031円、中古が622円から売っております。
もうこの値段だったら、ハードポップ、産業ロック、ハード目のAORが好きな方であれば、実際に聴いてみなくてはダメでしょう。
キラキラ・キーボードとギターのコラボといった、あの哀愁のハードポップ・サウンドです。
バンド名とタイトルは、Peter Stevens Bandの1996年の作品"Taken By The Light"です。
バンド・メンバーは、Peter Stevens Lead Vocals, Keyboards、Vinny Lubrano Guitars, Vocals、Peter Marino Drums、Andy Mattina Bass, Vocalsという4人組で、バンド・マスターのPeter Stevensがキーボードを担当しているということもあり、ツボを押さえたサウンドで、収録されているナンバーもキャッチーでフックに満ちたメロディアスなナンバーばかりです。
全曲、このバンドによって書かれたナンバーですが、曲の出来は素晴らしいものがあります。
収録ナンバーは、
01. Saved By The Bell
02. Just One Kiss
03. Miracle
04. Puppet On A String
05. Whatever It Takes
06. Taken By The Light
07. Ballerina
08. Goodnight My Darling
09. Rose Colored Eyes
10. Woke Up Crying
11. Danger Boys
12. The Vow
13. Sad And Lonely
の13曲が収められております。
01の出だしのスペイシーなキーボードだけで、メロディ・マニアは唸ってしまうでしょう。
キーボードだけじゃなく、ギターも他のパフォーマンスもレベル的に高いと思いますし、ヴォーカルのハイ・トーンもいかしてます。
02はカッコ良いキーボードとギターのリフで始まるナンバーで、キャッチーかつメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
リード・ギターの音は、もう最高です。
03なんかも出だしのキラキラ・キーボードだけで、もういかれそうです。
キャッチーでフックに富んだメロディアスなナンバーで、もう言うことありません。
04も曲の出だしを聴いただけで、顔が綻んでしまいそうなナンバーです。
キャッチーでフックに富んだという表現は、このナンバーのためにあるような、そんな感じがします。
05も出だしから素晴らしいキーボードを聴かせてくれております。
メロディアスでポップなとても良く出来た産業ロックしたナンバーです。
06ももう言葉はいらないです。
出だしの美しいピアノ、それに続く、哀愁を帯びたメロディ・ライン、泣きのギターとどれを取っても、素晴らしいの一言です。
メンバーの誰が書いているかは判りませんが、ソング・ライターとしての資質もかなりハイ・レベルです。
他の曲もホント良く出来ておりますが、このナンバーはその中でもピカイチです。
07もスペイシーなキーボードから始まるミディアム・テンポのバラード風のメロディアスなナンバーです。
08はSurvivor風のメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
シングル・カット向けのキャッチーかつポップの良く出来たナンバーです。
09は美しいピアノから入るメロディアスなバラード・ナンバーです。
曲の出来もかなり良いです。
10はミディアム・スロウのメロディアスなナンバーで、出だしのと途中のギター・ソロがとてもいかしてます。
あと、全体的にドラムスが前面に出た印象的なナンバーです。
11もキラキラ・キーボードから始まるメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
12での出だしの哀愁を帯びたギター・ソロはいかしてます。
このナンバーでは、ベース・ラインがとての印象的です。
13もメロディアスでポップなとてもいかしたナンバーで、バックのサックスがアクセントになっております。
ほぼ捨て曲が無い強力な1枚で、マイナーなバンドのこういったアルバムに出会うのって、とても嬉しいですよね。
「哀愁のハードポップ」という言葉がとても似合うバンドです。
メロディ・マニア必聴の1枚です。
この値段だったら絶対「買い」です。
騙されたと思って、聴いてみてください。