2010-12-31
2010 Best 10


今年は、私にとっては人生の一大転機の年でした。
3月でサラリーマン生活にピリオドを打ち、4月からの充電期間の後、12月からネット上に中古CDショップを構えるいわゆる個人事業主に転身しました。
音楽に関連する仕事は、もうずっと前からの夢で、ミュージック・プロモーター、ミュージック関係のライター、ロック喫茶のマスターそしてCDショップのオーナーなどいろいろと夢を追い続け、既に、12,000枚のCDをコレクトしているということから、最も実現しやすい中古CDショップをオープンさせた訳です。
12月にショップをオープンしましたが、これからはどのように販路を拡大していくかが課題となっております。
来年2011年は、ショップがさらに飛躍できるよう努力をしていきたいと決意したところです。
皆様にも是非お力添え願えましたら幸いです。
さて、今日は、2010年の最後の日ということで、私の「2010年アルバム・ベストテン」を発表いたします。
2010年に発売されたアルバムで、リ・イッシューされたものも含まれております。
候補アルバムは、
Various Artists / Apple Records Box Set
Brick / Summer Heat-After 5
Jess Roden / Stonechaser
Band On The Run / Paul McCartney & Wings
Koinonia / All The Best (4CD+2DVD)
Brooklyn Dreams / Sleepless Nights
Unruly Child / World Collide
Bryan Ferry / Olympia
The Beatles / 1967-1970
John Lennon / Signature Box
Cory Wells / Touch Me
Houston / Houston
Rick Bowles / Free For The Evening
Stan Bush / Dream The Dream
Push UK / Strange World
The Storm / Sweet Surrender
State Cows / State Cows
N.O.W / Force Of Nature
Yoso / Elements
Stevie Woods / Take Me To Your Heaven
Shining Line / Shining Line
Rah Band / Mystery
の22枚となりました。
ハードポップ系が9枚、AOR系が7枚、The Beatles関係が5枚、その他となっております。
先ず、1位、2位は、Jess Roden / StonechaserかCory Wells / Touch Meのどちらかで決まりですが、それぞれがとても素晴らしいアルバムですので、2枚とも1位にしました。
3位はこれまた長らくCD化を望んでいたRah Band / Mystery ("Clouds Across the Moon"はとても魅力的なナンバーです)でしょう。
続いての4位は、The Storm / Sweet Surrenderを挙げます。Kristina Nicholsという女性ヴォーカルをフロントに据えたハードポップのアルバムですが、とにかくキャッチーでフックに富んだメロディアスなナンバーばかりが収められております。
5位は、State Cows / State Cowsですが、80年代のAORそのまんまといった感じの最近のバンドですが、Jay Graydon辺りを意識した見事なAORアルバムに仕上がっております。
6位はUnruly Child / World Collideです。 もちろんアルバムの内容もメロディアスなハードポップですが、Marcie Free (Mark Free)が復活しただけで嬉しいです。 Marcie Freeのハイトーンは全く衰えておりません。
7位はBrick / Summer Heat-After 5ですね。 Ray Parker,Jr,のプロデュースによる"Summer Heat"はメロウにライト・ファンクしたアルバムです。 あと"Stoneheart"のCD化を待つのみです。
8位は、The Beatles / 1967-1970のいわゆる青盤です。 いつまで経ってもThe Beatlesは偉大なミュージシャン・アーティスト達です。
9位は、Various Artists / Apple Records Box Setで、Badfingerファンには堪らないボックス・セットですし、Appleアーティストの未CD化音源を集めた"Various Artists / Come And Get It - The Best Of Apple Records"も同梱されております。
そして10位はBryan Ferry / Olympiaを挙げたいと思います。 今度のBryan Ferryはかなり力が入ったとても良く出来たアルバムでした。
あと、AORでは"Stevie Woods / Take Me To Your Heaven"、ハードポップでは"Houston / Houston"、"Shining Line / Shining Line"、"N.O.W / Force Of Nature"などとてもメロディアスで良く出来たアルバムがありました。
特にハードポップ、メロハーの新作はかなり良いアルバムが結構ありました。
また、"Yoso / Elements"もYESとTOTOの合体で注目を浴びましたし、"Koinonia / All The Best (4CD+2DVD)"もAORファンからかなり注目を集めたボックスでした。
さて、来年はどういったアルバムが出るんでしょうね。
私としては、このブログにも何度も書いておりますが、70年代後半から80年代前半の産業ロックのアルバムのCD化を是非、希望したいですね。
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2010-12-30
Bad Sister / Heartbreaker (1989)

それは、AOR系のアルバム自体の発表が少ない(最近のアーティストを知らないということもありますが)ですし、70年代、80年代のAOR全盛期のアルバムのリ・イッシューもメジャー・アーティストばかりに日が当っているからでしょうか。
そういったアルバムは既にのこのブログや趣味のHP「AOR PARADISE」で紹介しているものばかりです。
私の購入したCDも6割はハードポップ、メロハーで、1.5割がアダルト・コンテンポラリー、1割がその他のロック、1割がブラコン・ファンク、そして0.5割がジャズ・フュージョンのアルバムですので、このブログに紹介するアルバムもハードポップやメロハーのアルバムになってしまいます。
このブログにも書いておりますが、メロハー系の新譜もリ・イッシューも結構良いアルバムがたくさん出ております。
どうなんでしょうね。
私はAORが大好きです。
特にAirplayとかTOTOとかに代表されるロマンティック・ハードネス路線のものが。
その延長に、BOSTON、Journey、Foreignerといった産業ロック・ハードポップのアルバムがあります。
おそらくAirplayやTOTOなどを聴かれるAORファンの方はBOSTONやJourneyなどの産業ロック・ハードポップのアルバムも聴かれると思います。
そこから一歩踏み込めばメロハーも全く問題なく聴ける筈だと思うのですが。
私の場合は、さらにもう一歩踏み込んで、エレクトリック・ギターの音が大好き、メロディアスな音楽が大好きということもあって、ゴシックやメロデスのアルバムも聴くようになったわけですが。
今では、ジャンルに関係なくメロディアスな音楽であれば手当たり次第に聴いております。
本日紹介するアルバムは、Petra Degelowという女性ヴォーカリストをフロントに据えたドイツ出身のハードポップ・バンドBad Sisterの1989年の1stアルバム"Heartbreaker"です。
Bad Sisterはこのアルバムのほか、1992年に"Out Of The Business"を、そして再結成し2009年に"Because Rust Never Sleeps"と3枚のアルバムを出しております。
なお、2009年のアルバムでは、ヴォーカリストがSuzie Lohmarという女性に替っております。
収録ナンバーは、
01. Big Brother 3:05
02. Road To Nowhere 4:05
03. Catriona 4:18
04. Raise It Up 2:53
05. Desperate Heart 4:29
06. Without You 4:05
07. Alligator 4:09
08. Russia On My Mind 4:52
09. Hot Fun 3:38
10. For You 3:48
11. Cat On The Run (Live)
12. Haertbreaker (Live)
の12曲で、11、12はリ・イッシューに伴うボーナス・トラックです。
全体的にメロディアスで、Petra Degelowのヴォーカルもオーソドックスなスタイルのキラキラ・キーボードとギターのブレンドが良いハードポップ・アルバムに仕上がっております。
出来もかなり良いと思います。
01からキラキラ・キーボードとギターの絡みがとてもいかしたハードポップ・サウンドでかなり気に入りました。
もう02は出だしのキーボードを聴いただけでニヤリとしてしまうミディアム・テンポのメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
どことなくHeartを聴いているような感じです。
03もキーボードとギターのコラボがたまらないキャッチーでフックに富んだ、これは産業ロックのナンバーですね。
曲の出来はかなりなものです。
04なんかも結構産業ロックしています。
バックの音だけ聴いていればSurvivor風です。
05はメロディアスなパワー・バラードのナンバーです。
このナンバーもパフォーマンスはいかしてます。
06、07もキラキラ・キーボードとギターが上手くブレンドしたメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
08はバックのキーボードの音色が美しいメロディアスなバラード・ナンバーです。
盛り上がりもあって、曲の出来もとても良いです。
09もバックのキーボードとギターがいかしたメロディアスでポップなナンバーです。
AORしております。
10もキーボードとギターのコラボがいかしたスペイシーなサウンドのメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
あの80年代の産業ロックしたサウンドが、堪らないです。
11、12はライヴ音源ですが、この音源を聴くと、彼らの演奏レベルが高いことが判ります。
11はキーボードとギターのコラボがいかしたメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
12はギター・プレイがカッコ良いご機嫌なロックロールしたナンバーです。
以前からこのアルバムの存在は判っておりましたが、ジャケットに写るヴォーカルのPetra Degelowさんがイマイチ美人でなかったということと中身があまり良く判らなかったのパスしておりましたが、最近まとめてアルバムを海外から購入しましたが、その中の1枚です。
このアルバムは、メロハーのアルバムではなく、ハードポップ(それも結構いかした)のアルバムです。
産業ロック・ファン、ハードポップ・ファン、さらにHeartやVixenなどといった女性ヴォーカルのロックが好きな方は気に入ると思いますね。
ただ、若干レア化しておりますが。
このアルバムですが、私のショップ「aor paradise」で取り扱っております。
価格は、3000円でAmazonマーケットプレイスよりかなり安いです。
ご興味のある方は、是非、ショップまで。
2010-12-28
Centerfold /Centerfold (1988)

ファンクしたアップ・テンポのナンバーも良いですが、特にスロウ?ミディアムのナンバーの出来が素晴らしいです。
アルバムの主は、Keni Towns (Vo, B, Keys, Perc.) とPhil Jones (Vo, Keys, Perc.) の黒人男性2人よるCENTERFOLDのセルフ・タイトルのアルバムで1988年に発表された唯一の作品です。
ブラコン・ファンク・ディスコのリ・イッシュー専門レーベルのFTG Recordsかたリ・イッシューされたアルバムです。
FTG Recordsは、最近Brickの"Summer Heat"などもリ・イッシューしておりますが、70年代後半から80年代にかけてのブラコン、ファンクが結構好きな私にとって、実に頼もしいレーベルです。
私は、ブラコン、ファンクのアルバムについてはメジャーなバンド・アーティストしか知りませんが、このFTG Recordsはマイナーなバンド・アーティストにも目を向け、上質なアルバムをたくさんリ・イッシューしてくれております。
ここ1,2年でこのレーベルから発表されたマイナーなバンド・アーティスト(といっても私が知らなかっただけかも)のアルバムを結構まとめて購入しました。
で、このCENTERFOLDですが、冒頭にも書きましたとおり、スロウ?ミディアム・スロウのナンバーがとても素晴らしいんです。
収録ナンバーは、
01 Party Rebels
02 Earth Jam
03 I Don't Know
04 Bachelor Harry
05 Admit It
06 Shoe Shoe Shine
07 For Your Love
08 Head Over Heels (I Fell In Love With You)
の8曲が収録されております。
01はご機嫌なライト・ファンクしたナンバーは、まさにミネアポリス・サウンドの真骨頂といった感じのナンバーです。
メロウな感じですので、とても聴き易いです。
02もアップ・テンポのファンク・ナンバーです。
バックのパフォーマンスは素晴らしいですが、さすがこの2人それぞれがリード・ヴォーカルを執るほどに、歌はとても上手いですし、2人の掛け合いによるヴォーカルはかなりいかしてます。
03はメロディアスな極上のバラード・ナンバーです。
雰囲気も最高で、もう、素晴らしいの一言に尽きます。
彼女とのひと時には持って来いのナンバーです。
04もアップテンポのファンク・ナンバーですが、仕上がりはポップです。
パフォーマンスもヴォーカルも、ホント、いかしてます。
05もファンクしたナンバーです。
どこかMichael Jacksonを感じさせるナンバーです。
06は70sソウル・ヴォーカル・グループ、DYNAMIC SUPERIORSの大ヒット・バラードのカヴァーですが、もう蕩けそうなスウィート・バラードとなっております。
素晴らしい出来です。
07もメロディアスなスロウ・バラードのナンバーですが、これまたバックのパフォーマンスもヴォーカルも最高です。
08は出だしのピアノとストリングスが美しいメロディアスなバラードで、メロディもパフォーマンスも含め全体の曲が素晴らしいです。
ホント、この2人のヴォーカルは最高です。
アルバム全体の出来も素晴らしいですが、ラスト3曲の怒涛のようなスロウ?ミディアム3連発は圧巻です。
先ず、ブラコンやファンクのファンはもちろんのこと、AORファンも間違いなく気に入ると思いますね。
2010-12-27
Various Artists / AOR BOX (2010)

このボックス・セットは一般には売っておらず、ユーキャンの通販のみとなっております。
クール・サウンドの中田氏が林哲司氏と監修を進めてきたボックス・セットで、中田氏のクール・インフォでもアナウンスがあったものです。
CD10枚組で150曲が収められたボックス・セットで、価格は28,900円とちょっと高めです。
150曲の内訳はユーキャンの通販サイトをみていただくとして、
付録として、1.「AOR鑑賞アルバム」?特別対談「デイヴィッド・フォスター×ジェイ・グレイドン」、 「林哲司×中田利樹」。AORの歴史やAORVIPカタログ、 著名人からのメッセージや収録曲の楽曲解説等々…LPサイズ、 オールカラー全100ページの豪華な鑑賞アルバムです。2.「オリジナル収納ボックス? 黒のシックなデザインで高級感あふれる紙製収納ボックス。CD10巻と付録の冊子をコンパクトに収納して大切なコレクションをご愛蔵いただけます。
が付いております。
収録ナンバーは、殆どが既にCDとして音源化されたものですが、既に廃盤となっている曲も収録されておりますし、私が最も関心を寄せたのは、Straight Linesの"Flyin’ Blind"が収録されていたことです。
AOR的見地からは、「You’re A Special Part Of Me / Johnny Mathis (Duet with Angela Bofill)」「The Two Of Us / Ramsey Lewis & Nancy Wilson」「Let Me Go, Love / Nicolette Larson & Michael McDonald」「Why I Came To California / Leon Ware & Janis Siegel」「I Still Run To You / Amy Holland & David Pack」といったデュエット・ナンバーに心がそそられますし、所有していない音源として、「Altogether Alone / Hirth Martinez
」「Somewhere Along The Way / Bobby King」「More Than You’ll Ever Know / Michael Ruff」「Never Gonna Let You Go / Sergio Mendes」「We Don’t Talk Anymore / Cliff Richard」などがありましたので、ちょっと高いと思いながらも注文してしまいました。
おそらく、Straight Linesの音源が収録されていなければ、相当躊躇ったんだと思いますが、この曲とデュエット・ナンバーが収録されていたので、購入を決意しました。
6曲で28,900円ですから、1曲当たり4,817円ですので、相当高いものとなりましたが、これがコレクターの性というものでしょうか。
Straight Linesはこのように1曲でもCD化出来るのですから、是非、あの2枚のアルバムをCD化して欲しいものです。
さて、皆さんは150曲の内訳を見て、28,900円を高いと思うか安いと思うか、ですね。
私は、これらの音源で28,900円は高いと思いますね、
10枚組ですから1枚当たり2,890円のコンピ・アルバムです。
まぁ、23,000円位が妥当だと思うのですが。
でも、買ってしまうんですよね。
2010-12-26
Boulevard / What's Up (1987)

トータルの掲載枚数も1,000枚を超え、ちょっとばかり中古CDショップの体をなしてきたと思います。
まだまだアップするCDもたくさんありますので、是非、期待していていただきたいと思います。
今回アップしたCDはトータルで100枚を超えておりますが、もちろん、レア盤も多数用意しております。
本日は、その中の1枚、スウェーデン出身の5人組メロディアスHRバンドが'87年にリリースした唯一のアルバムBoulevardの"What's Up"を紹介いたします。
ショップでの価格は、4,000円を付けさせていただいておりますが、オリジナル盤は100ドルを優に超える値段が付けられております。
このアルバムはリ・イッシュー盤ですが、それでも今となってはかなりのレア盤ですので、ご了承願いたいと思います。
コレクターズCDも出ているようですが、それでも2,000円以上していたという記憶があります。
Boulevardと言えば、カナダにも同名のバンドがおり、こちらのバンドも2枚のアルバムをMCA Recordsから発表し、最近までレア盤でしたが、2枚ともYesterRockからリ・イッシューされ普通に購入することが出来るようになりましたっけ。
カナダのBoulevardはハードロックというより産業ロック・ハードポップしたサウンドで、私はかなり気に入っております。
こちらスウェーデンのBoulevardは、TREAT、DALTON、EASY ACTIONスタイルの王道'80sスウェディッシュ・ハードロック・サウンドで、ポップでキャッチーなナンバーが収められております。
収録ナンバーは、
01 Solid As A Rock
02 Fallen Angel
03 On The Line
04 Give Me Love
05 Surrender
06 I'm What You Need
07 Heart Of A Stranger
08 Running
09 Still On My
10 Bad Lover
11 Millions Of Faces
の11曲が収録されております。
01はギター・オリエンティドのL.A.メタル風のキャッチーでメロディアスなナンバーです。
02はキラキラ・キーボードとギターがコラボした哀愁度の高いメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
03は出だしのドラムスとギターの絡みがカッコ良いポップなメロハーです。
04はギターのリフがカッコ良い、これまたポップに仕上がったメロハーのナンバーです。
05もギターの音色が如何にもといったメロディアス・ハードロックのナンバーです。
ヴォーカルがちょっとばかり弱い感じもしますが、バックのパフォーマンスはかなりカッコ良いです。
06はロックンロール・タイプのナンバーですが、メロディもこなれており、出来はなかなかです。
07もギターのリフがカッコ良いメロディアスでキャッチーなナンバーです。
08は出だしのドラムスとベースのリズム・コンビがいかしたナンバーで、曲調はポップでメロディアスです。
バックのキーボードもかなりいかしてます。
09での出だしのギター・ソロはいかしてます。
曲もメロディアスですし、結構キャッチーです。
10も哀愁を帯びたギター・ソロにキーボードが絡むメロディアスなナンバーで、哀愁度も高いです。
11はメリハリのあるパフォーマンスがいかしたメロハーのナンバーです。
全体的にバックのパフォーマンスのレベルも高いですし、曲の出来も良いのですが、若干ヴォーカルが弱いというのがこのバンドの欠点でしょうか。
ギター・プレイはかなりいかしてます。
ご興味のある方は、是非、私のお店の購入ボタンをクリックしてください。
2010-12-24
Rupert Holmes / Full Circle (1981)

どうせなら、"Adventure"も紙ジャケでリ・イッシューされても良かったと思っているのは、決して私だけではないと思います(もちろん、私は、一度CD化された際に購入して今でもプラケースのものは持っておりますが)。
私は、Epic Recordsから発表された"Singles"からRupert Holmesを知るようになったクチですが、このアルバムには、"Who What When Where Why"、"Weekend Lover"そしてタイトル曲の"Singles"などとてもメロディアスで良く出来たAORナンバーが収められておりました。
そして、次作の"Pursuit Of Happiness"では、"Less Is More"といった名バラードや"Let's Get Crazy Tonight"といったメロウなナンバーなんかも収められており、この頃くらいからでしょうか、巷のAORファンに認知されるようになったのは。
そして、1979年の"Partners In Crime"で大ブレイクすることとなります。
"Escape (The Pina Colada Song)"は大ヒットしました。
が、"Adventure"でちょっとずっこけることなり(それでも、"Morning Man"は小ヒット)、本日紹介する"Full Circle"も商業的にはあまりパッとしなかったようです。
発表当時すぐにアナログ・レコードを手に入れましたが、その時の印象は、「地味だなぁ」だったと思います。
何度も皿を回すことなく、棚行きでした。
曲もそんな感じを受けましたが、先ずジャケット・デザインがダサいというのが第一印象でした。
このデザインは致命的でしたね。
ですから、その後、CD化された時も結局は購入せずでしたが、全てをCDで揃えようと思った時は、既に遅しでした。
で、こうして今回のリ・イッシューで久しぶりにこのアルバムを聴いたところ、地味な印象は後退し、結構良い曲が収められているアルバムなんだなぁ、と再認識。
地味だという印象を受けたのは、どうも1曲目"The End"から始まるアルバムだったからだと思います。
それこそ、"Pursuit Of Happiness"や"Partners In Crime"みたいなアルバムを期待したからでしょう。
でも、2曲目の"Loved By The One You Love"はそれら2枚に入っているナンバーに負けないとてもメロディアスでフックに富んだAORナンバーです。
Rupert Holmesを語る時、アルバム・コンセプトで「ストーリー性」と良く言われます。
このアルバムも"The End"から始まる必然性はあったのでしょうが、曲が地味でした。
3曲目の"Perfect"では、バックのサックスの音色がとてもいかしたメロウなナンバーに仕上がっております。
4曲目の"You Remind Me Of You"もメロディアスなナンバーなんですが、やっぱり、ちょっと地味かなぁ。
5曲目の"The One Of Us"はメロディアスで盛り上がりのあるバラード・ナンバーですが、"Partners In Crime"に収められている"Nearsighted"には及ばないという感じです。
6曲目の"Full Circle"、これはかなり出来が良いナンバーです。
バックのフルーゲル・ホルンがとても印象的です。
7曲目の"How Do You Do"なんかもストリングスがとても印象的なとても良く出来たバラード・ナンバーで、これなんかも素晴らしい出来栄えだと思います。
8曲目の"Love At Second Sight"も洒落たアレンジが心地良いナンバーです。
9曲目の"My Lover's Keeper"もバックのピアノとストリングスが美しいメロディアスなバラード・ナンバーで、これまたとても良く出来ております。
10曲目の"One Born Every Minute"もアレンジが洒落ていて、結構良く出来ております。
こうして、再び聴き直してみると、この"Full Circle"って結構良いアルバムなんですね。
少なくとも"Morning Man"よりは良いですね。
でも、このジャケット・デザインはいただけないなぁ。
2010-12-22
Love And Money / Strange Kind Of Love (1988)

Jeff Porcaroが全編でドラムを叩き、Gary Katzがプロデュースしております。
Love And Moneyというバンドの1988年の2ndアルバム"Strange Kind Of Love"です。
海外から中古CDを10枚ほどまとめて仕入れたものの1枚で、価格は送料込みで350円でしたが、Amazonを見ると中古CDが16円から売っていたので、送料を考えれば、Amazonで購入するのと同じくらいの金額でしたので、取りあえずは価格面では納得でした。
しかしながら、アルバムの出来は、この価格の十倍以上の価値があるアルバムでした。
スコットランド出身のバンドで、サウンド的には、ABCやSpandau Balletっぽい英国的湿り気を帯びたネオ・アコ・タイプのオシャレなAORアルバムで、とにかくメロディが素晴らしいです。
収録ナンバーは、
01 Halleluiah Man
02 Shape Of Things To Come
03 Strange Kind Of Love
04 Axis Of Love
05 Jocelyn Square
06 Walk The Last Mile
07 Razorsedge
08 Inflammable
09 Up Escalator
10 Avalanche
11 Scapegoat
の11曲が収録されております。
"Hallelujah Man","Strange Kind Of Love" and "Jocelyn Square"の3曲はシングル・カットされ、そこそこ売れたようです。
アルバムは、その内の1曲"Hallelujah Man"から始まりますが、これが本当にいかしていてシングル・ヒットしたのも頷けます。
メロディは良いですし、とにかく、ギターのトーンがもう最高です。
ヴォーカルもMartin FryとかTony Hadleyタイプで歌はかなり上手いですし、声も良いですし、もうこれは素晴らしいです。
02は若干ブルージーな感じが堪らないです。
この曲もメロディは最高ですし、これまたギターのトーンは素晴らしく、私好みです。
ヴォーカルも良いですし、バックのパフォーマンスも最高です。
03は若干ダンサンブルで仕上がりもポップです。
バックの女性ヴォーカルも良いですね。
04はJeff Porcaroのドラムスがとてもいかしたメロディアスでポップなナンバーです。
05もシングル・ヒットしたナンバーらしく、曲の出来はかなり良いです。
これまたバックのギターのトーンがいかしたちょっとばかりダンサンブルなナンバーです。
ホント、ヴォーカルとバックのパフォーマンスは素敵です。
06もミディアム・スロウのメロディアスなナンバーです。
聴いていてホレボレします。
07はファンキーでダンサンブルなナンバーです。
08なんかもTony Hadleyのバラード・ナンバーを聴いているかのようです。
若干ジャジーな感じのメロディアスなナンバーです。
09はポップに仕上がったナンバーです。
10はこれまたメロディアスでとてもいかしてます。
とにかく曲が良いです。
11もSpandau Balletのナンバーを聴いているような感じです。
ニュー・ロマンティックしたいかしたナンバーです。
さすがGary Ktazのプロデュースした作品だけあります。
大人のための音楽とはこういった音楽のことを言うのでしょうね。
まさにAdult Contemporary Musicのアルバムです。
こんなアルバムを知らなかったのが不思議です。
なお、このアルバム、最近英Cherry Red Recordsからボーナス・トラックを追加してリ・イッシューされたみたいです。
リ・イッシューされたアルバムも買おうかどうか迷ってます。
2010-12-21
Knight Ceawler / World Of Make Believe (1996)

嬉しいことに海外からHR/HM系のCDを50枚ほどまとめて注文が入りました。
CDプラケース無しでEMSで送って欲しいなどのリクエストに対応したり、セリング・リストを作成したりと、また何度もメールのやりとりをして、ようやく発送を終えたところです。
特に英語に自信が有るわけではありませんので、辞書を片手にでのメールのやりとりでしたので、結構疲れました。
海外のコレクターは、結構日本盤の帯付にこだわりがあるみたいです。
私のショップでのいわゆる普通に流通しているCDは、かなり安目に設定していると思っております。
他の中古CDのネット・ショップよりは価格は安いという自信はありますし、レア盤もそれほど高く設定ひているとは思っておりません。
今回も安価な国内盤の帯付を中心に購入していただきました。
また、最近は、買う方も結構盛んで、海外も含めネットでハードポップ系のCDを探し求めては購入しております。
本日紹介するKNIGHT CRAWLERもそんな中で見つけたアルバムです。
全く知らないバンドのアルバムを購入する時は、アルバムの紹介が書いてあり、「AOR」という言葉が入っていれば、価格が安ければ、まぁ手当たり次第に買っているという感じでしょうか。
このアルバムも中古CDでしたが、本体価格は7USドルに配送料1.1USドル(まとめて22枚買っての1枚当たりの送料)ということで8.1USドル(日本円に換算して、700円弱)でした。
で、これがかなり良い内容でした。
KNIGHT CRAWLERはアメリカ産のメロディアス・ハードロック・バンドで、以前はDeep Purpleのトリビュート・バンドだったとか。
このアルバム"World Of Make Believe"は、1996年に発表された彼らの唯一の作品(おそらく)で、メロディアス・ハードロックというよりキーボードとギターがコラボしたいわゆる80年代のハードポップ・産業ロックのアルバムとなっております。
この手の音が大好きな私にとっては、堪りません。
収録ナンバーは、
1. World Of Make Believe
2. If U Want Me 2
3. Ship Of Dreams
4. Tumblin' Dice
5. Sweet Mary
6. Paint Me A Picture
7. Leave It Where It Is
8. City Boy
9. Seventh Son
10. Heartbreaker
11. Stealin'
となっております。
01はキラキラ・キーボードとギターがコラボしたメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
キャッチーでフックに富んでおりますし、哀愁感もあります。
この1曲目を聴いただけで、ビンゴ!という感じでした。
02は出だしのピアノの音がいかしたメロディアスなパワー・バラード・ナンバーです。
曲も良く仕上がっておりますし、マイナーなバンドの作品とは思えないですね。
03はメロディアスでポップに仕上がった作品です。
ギターを始め、バックのパフォーマンスも結構良いです。
04も出だしのピアノの音がとても華麗なミディアム・テンポのメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
このナンバーは、一聴の価値ありのナンバーでしょうか。
05はメロディアスでフックに富んだブルース・フィーリング溢れたナンバーです、
メロディがいかしてます。
06はギターのリフがカッコ良いメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
07はモロに80年代の産業ロックしたメロディアスなナンバーです。
08もピアノとギターのコラボがとてもいかしたメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
バックのパフォーマンスも素晴らしいです。
09はカッコ良いドラムソロのナンバーです。
2:13もあります。
10はこのアルバムの中で最もハードなナンバーです。
こんなナンバーを聴くとDeep Purpleのトリビュート・バンドだったというのも頷けますね。
メロディアス・ハードロックしたナンバーで、ギター、ベース・ドラムスなどバックのパフォーマンスはかなりいかしてます。
11でのオルガンなんかもDeep Purpleに通じるものがあります。
このナンバーも仕上がりとしてはDeep Purple風のメロディアス・ハードロックといった感じでしょうか。
マイナーなバンドながら、かなり良く出来たアルバムだと思いますね。
嬉しいですね、マイナーなバンドの良く出来たアルバムを聴けるのって。
2010-12-18
Snake Eye / Ritual Instinct (2006)

他のブログでも結構紹介されており、かなり評価は高いです。
私はエレクトリック・ギターの音は大好きで、この"Ritual Instinct"ではメロディアスなギターのフレーズが縦横無尽に駆け回っている感じですし、音にも厚みがあります。
決してハードポップではなく、あくまでメロディアス・ハードロックのアルバムですが、かなり気に入りました。
SNAKE EYEはこのアルバムが2ndで、2003年に"Wild Senses"というアルバムを発表しております。
私は1stを聴いておりませんが、巷の評価では出来はそこそこということで、この2ndアルバムの方が数段に出来が良いとのこと。
収録ナンバーは、
01.Ritual
02.Queen of the Night
03.Memories (Give me a Sign)
04.Fire
05.Over the Edge
06.No
07.The Weight of the Cross (Instrumental)
08.Nobody
09.DWB Lonely
10.Walk in the Silence
11.Danger
12.High Enough
13.Never Say Never
の13曲が収録されております。
01はパーカッション主体の短いプロローグです。
02は01に被さるようにメロディアスなギターのリフから始まるメロハーです。
ホント、ギター・プレイはカッコ良いですし、ヴォーカルも力強さがあって良いです。
03はメロディアスなギター・ソロから始まるとてもキャッチーでフックに富んだナンバーです。
04はギターのリフがとてもポップな感じです。
曲全体もメロディアスでキャッチーです。
05は疾走感のあるギターの音がカッコ良いメロディアス・ハードロックのナンバーです。
06でもギターのリフもソロもとてもメロディアスです。
ミディアム・ハイのメロディアスでキャッチーなナンバーです。
07はアコースティック・ギターの音色がとても心地良い短めのナンバーで、08に導入歌と言えます。
08も出だしはアコースティカルですが、本編に入るとエレクトリック・ギターが縦横無尽に弾き捲るといった感じのギター・オリエンティドのメロディアスでキャッチー、そしてフックに富んだナンバーで、私的には、このアルバムの一押しです。
09はミディアム・テンポのメロディアスなハードロック・ナンバーです。
10は結構ポップなハードロック・ナンバーです。
11もギター・プレイが最高にいかしたミディアム・テンポのメロディアスなナンバーです。
12はWhitesnakeを彷彿させるメロディアスなハードロック・ナンバーで、80年代を感じさせてくれております。
この曲もキャッチーでフックもあり、出来はかなり良いです。
13でもギター・プレイは最高です。
このアルバム、とにかくギターの音が最高にカッコ良いです。
私も含め、エレクトリック・ギターの音が大好きな御仁には堪らないアルバムです。
音に厚みがあって、この手のサウンドも大好きです。
それにしても、ジャケット・デザインがダサいでしょう。
メロハーのファンでも、このデザインだったら、購入を躊躇うでしょう。
2010-12-15
Nelson / Lightning Strikes Twice (2010)

Nelsonは、Gunnar NelsonとMatthew Nelsonの双子の兄弟によるバンドで、父親は、あの有名なRicky Nelsonです。
1990年にGeffen Recordsから"LOVE AND AFFECTION"でレコード・デビューしましたが、ブロンド、美男子、双子というビジュアル面が話題となり、新人とは思えない卓越した歌唱力と演奏技術があったにも拘わらず、デビュー当初アイドルとして売り出されたため、ハードロック・ファンからはイロモノ的に見られることもありました。
Nelsonのサウンドは、キャッチーかつ透明感溢れる楽曲と双子ならではのツインボーカルが魅力となっておりますが、この最新作も長いブランクがあったと思わせないとても良く出来たメロディック・ロックのアルバムに仕上がっております。
かなりの力作だと思いますね。
収録ナンバーは、
01 Call Me
02 Day By Day
03 Ready, Willing, And Able
04 How Can I Miss You?
05 You're All I Need Tonight
06 To Get Back To You
07 When You're Gone
08 Take Me There
09 Come
10 In It For The Money
11 Change A Thing
12 Kickin' My Heart Around
の12曲です。
01はギター・オリエンティドの爽快感のあるポップでキャッチーなメロディアス・ハードロックのナンバーです。
1曲目から期待させてくれます。
02も出だしのギター・リフとソロがカッコ良いミディアム・ハイのロックンロール・タイプしたご機嫌なナンバーです。
03も出だしのハードにブギしたギターの音色がカッコ良い、これまたとてもご機嫌なロックンロール・ナンバーです。
04は出だし泣きのギターが堪らないメロディアスなナンバーです。
キャッチーでフックに満ちたメロディアス・ロックのナンバーです。
ソング・ライティングもさすがといったところでしょうか。
05もポップでキャッチーなナンバーです。
06はメロディアスなパワー・バラードのナンバーです。
このナンバーでは、Steve Lukatherがバックで華麗なギターを聴かせてくれております。
このナンバーは聴きものです。
07は出だしのドラムスとギターのリフがカッコ良いポップでキャッチーなナンバーです。
バックのパフォーマンスも素晴らしいです。
08はミディアム・テンポのメロディアスなパワー・バラード風のナンバーです。
このナンバーも良く出来てます。
09もギター・オリエンティドで少しハード目ながらもポップに仕上がっております。
10でに出だしのギターのリフはどこか聴いたことのある感じです。
曲自体はとてもポップです。
11もメロディアスなナンバーで、伸びやかに歌うヴォーカルがとても印象的です。
12もバックのパフォーマンスがいかしたメロディアスでフックに満ちたナンバーです。
曲全体の出来も良いです。
Nelsonの11年振りのアルバムですが、ほぼ捨て曲が無い強力な1枚ですね。
力強さを感じます。
2010-12-14
Optimystical / Sistant Encounters (2009)

最近、かなりの枚数のCDを購入しておりますが、ショップの方に時間を取られ、聴いていないCDがたくさんあります。
本日紹介するOPTIMYSTICALの"Distant Encounters"も2か月前ほどに購入したCDですが、封も切らずの状態でした。
そんなCDがたくさんありますが、ジャケットの感じからとりあえず聴いてみようと思い、CDプレイヤーにディスクを入れてみたところ、これが1曲目からキャッチーでフックに満ちたメロディアス・ハードロックでした。
ジャケットを見るとプロデューサーにRobin Vaghという名前を見つけ、あれっ!?、これって、つい最近紹介したばかりのVAGHのメンバーでしょう。
だからかぁー。
このOPTIMYSTICALもVAGH以上に良く出来たメロディアス・ロックのアルバムで、いっぺんに気に入ってしまいました。
レーベルはAvenue Of Alliesで、このレーベルは最近出来たインディーズ・レーベルですが、良質なAOR、ハードポップのアルバムを出しております。
収録ナンバーは、
01 Sunbrust In The Midnight
02 Happen
03 Outcast
04 Tonite
05 Startide Rising
06 Face In The Window
07 Lost Horizon
08 In Our World
09 Jennifer
10 The Unexpected
11 The Storm
12 I Go Blind
VAGHも質の高いメロディック・ロックを聴かせてくれた良いバンドでしたが、OPTIMYSTICALはそれを上回る極上のメロディック・ロック・サウンドとなっており、実にハイ・クオリティな完成度を誇るメロディック・ロック・ファン必聴作に仕上がっています。
北欧のバンド特有の透明感を持った極上のメロディアス・ハードで、BAD HABIT、TREAT、ALIEN、DA VINCI、TALK OF THE TOWNなどといった80年代の北欧バンドを彷彿とさせるキラー・チューンが数多く収められております。
01はキラキラ・キーボードとギターのコラボがいかしたキャッチーでフックに満ちた、いかにも北欧産のメロディアス・ハードロックのナンバーです。
もうこの1曲でいかれてしまいます。
02はさすがギタリストRobin Vaghのプロジェクトだけあるギター・オリエンティドのメロディアスなナンバーです。
03もギターのリフもソロもとてもいかしたミディアム・テンポのメロディアス・ハードロックのナンバーです。
04もポップでキャッチーなメロディック・ロックのナンバーです。
05は再びキラキラ・キーボードとギターがコラボした哀愁のハードポップ・ナンバーです。
これまた素敵なナンバーです。
06はストリングスを配したメロディアスなパワー・バラードのナンバーです。
07は再びギターのリフがカッコ良いポップでキャッチーなナンバーです。
08は出だしのギター・リフがカッコ良いメロディアス・ハードロックのナンバーです。
09はウエスト・コースト風のポップ・ロックしたナンバーです。
10は出だしのギターのリフが若干ハード目ですが、本編に入るとミディアム・テンポのメロディアスなナンバーです。
11は早弾きスタイルのギターがカッコ良いメロディアスなナンバーです。
12はミディアム・テンポのAORしたメロディアスなバラード風のナンバーです。
ホント、最近のメロハーって良質なアルバムが多いですね。
2010-12-12
Silver / Silver (1976)

AORのリ・イッシューされたKenny NolanとかStephen Bishopなどのアルバムも購入しましたが、実はまだ聴いておりません。
ショップのデータ入力作業が結構忙しく(アルバムを聴きながら、コメントを用意しております)、1枚のアルバムをじっくりと聴くこともままならない状況です。
ショップでは、オープン後、ハードポップ系とハードロック系のアルバムを新たにアップしましましたが、今は、AOR(というよりAdult Contemporaryかな)とジャズ・フュージョンのアルバムをアップすべくデータの更新作業を行っております。
殆ど聴いていないアルバムや同じものが2枚あるアルバムなど適当に見つくろってデータ入力しております。
本日紹介するSilverの1976年のセルフ・タイトルのアルバムも2枚ありましたので、1枚を出品する予定です。
CDの帯には、「美しいメロディは時代を経て、さらに輝きを増した。ワン・アンド・オンリー、わずか1枚残したこのアルバムこそ、AOR名盤中の名盤として各方面からCD化が待たれていたもの。大ヒット「恋のバンシャガラン」が、今ここに蘇ります。」とあります。
かなりおおげさな表現ではありますが、ウエスト・コーストの甘いメロディとコーラス・ワークが美しいアルバムで、Fools Goldなどに通じるサウンドはとてもいかしてます。
収録ナンバーは、
01 Musician (It's Not An Easy Life)
02 All I Wanna Do
03 Memory
04 No Wonder
05 Trust In Somebody
06 It's Gonna Be Alright
07 Climbing
08 Wham Bam
09 Right On Time
10 Goodbye, So Long
の10曲が収録されております。
01はマイナー調のメロディアスなバラード・ナンバーで、コーラスがとても美しい曲です。
このようなバラードをアルバムの1曲目に持ってくるなんて、このSilverは相当に自分たちのメロディとコーラスに自信があるのでしょうね。
また、それが良く出来ているわけですから、素晴らしいバンドだと思いますが、このアルバム1枚しか出していないということに驚きです。
02はポップ・フィーリング溢れた、これもコーラス・ワークが素敵なメロディアスなAORナンバーに仕上がっております。
ヒット・ポテンシャルの高いナンバーです。
03もとてもメロディアスないかしたAORナンバーです。
04はFools GoldやEaglesに通じるミディアム・スロウのウエスト・コーストしたメロディアスなAORナンバーです。
05はモロにウエスト・コーストを感じさせる爽快なナンバーです。
バックのパフォーマンスもコーラスもホントとてもいかしてます。
06なんかもFools Gold辺りに通じるメロディアスなAORナンバーで、サビの部分がとてもいかしてます。
07も05タイプのウエスト・コーストしたポップなAORナンバーです。
08は大ヒットしたナンバーの「恋のバンシャガラン」ですが、この邦題のタイトルはちょっといただけない、と思うのですが。
覚えやすいメロディを持ったポップなナンバーで、ヒットしたのも頷けますね。
09はアコースティカルでメロディアスなナンバーです。
10はEagles風のカントリー・フレイヴァーのメロディアスなバラード・ナンバーです。
ほぼ捨て曲の無い1枚ですが、これだけ良いアルバムを出したのにもかかわらず、この1枚だけしか発表しなかったのは不運としか言いようが無いですね。
帯に書かれている表現もあながち的を外していないかも。
2010-12-11
Vagh / Into The Future (2004)

アルバムの主は、スウェーデン産のVAGHというバンドで2004年に発表した彼らの2ndアルバム"Into The Future Zone"です。
Vo.に2002年の1stアルバム"Sands Of Time"に引き続き、元Majestic、ReptilianのJonas Vlumが参加しております。
80年代初頭から北欧シーンでFUTURE ZONEというバンドで活動していたROBIN VAGH(G.、Key.)率いるバンドで、キーボードをフューチャーした叙情味があるマイルドなハード・ロックで、WHITESNAKEっぽいナンバーや、同じく北欧のバンドALIEN風のナンバー、ハモンド入りのナンバーなんかが収録されております。
中でも、女性リード・ヴォーカル(Noomi Stragefors)をフィーチャーしたナンバーは、産業ロック・ハードポップしており、これらの出来がかなり良く、これら2曲のためだけでアルバムを手に入れてもお釣りがくるといった感じのとても良く出来た作品です。
収録ナンバーは、
01. To Hell And Back Again 04:17
02. Can't Reach You 03:34
03. I Wanna Feel Love 04:38
04. Love Touch 03:06
05. Show Me Heaven Tonight 04:30
06. Calling On You 03:33
07. Moment Of A Touch 04:39
08. Rebecca 03:55
09. Invincible 04:24
10. Don't Turn Away 04:31
11. This Feeling Inside 04:43
12. Future Zone 05:56
が収録されております。
01はギター・オリエンティドの厚みのあるサウンドで、いかにもメロハーといった感じのとてもキャッチーでメロディアスなナンバーです。
02の出だしのギターとドラムス、ベースの音は結構ヘヴィで、Whitesnake風の80年代のハードロックといった感じのナンバーです。
03はキラキラ・キーボードとギターのコラボがいかした哀愁度満点のメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
さすが、スウェーデン産のバンドです。
04はハモンド・オルガンをフィーチャーしたDeep Purple風のメロディアスなナンバーです。
05もキーボードとギターがコラボした哀愁度満点のAlien風のメロディアス・ハードロックのナンバーです。
06もキーボードとギターがコラボした哀愁のハードポップ・ナンバーです。
とてもフックに満ちたメロディアスなナンバーで、この曲の出来もかなり良いと思います。
07はNoomi Strageforsという女性がリード・ヴォーカルを担当したナンバーで、VIXEN、ROBIN BECKなどに通じるメロディアスな産業ロック風のナンバーです。
バックの音も結構厚みがありますし(特にギター・ソロがカッコ良い)、曲がメロディアスです。
08もギター・オリエンティドのキャッチーでメロディアスなハードロック・ナンバーです。
09もさすが北欧産メタルといった感じの透明感のあるキャッチーでフックに満ちたメロディアスなナンバーです。
10もキラキラ・キーボードとギターがコラボしたメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
このナンバーもNoomi Strageforsがヴォーカルを担当しております。
11はギターのリフがカッコ良いメロハーです。
12はアルバムのタイトル・ナンバーだけあって、結構出来も良いです。
ギター・オリエンティドのナンバーですが、メロディアスですしフックもあります。
このアルバムを聴いて、思わず1stアルバムを注文してしまいました。
2010-12-10
Killer Bee / Cracked Up (1995)

スウェーデンのバンドKiller Beeの1995年の作品"Cracked Up"です。
このKiller Beeですが、1994年に"Raw"というアルバムでデビューしたバンドですが、このバンドの前身は、DESERT RAINというバンドで1991年に"Bang Bang"という同じような若干ブルージーなメロディアス・ハードロックのアルバムを出しております。
Killer Beeのサウンドはブルース・テイストのメロディアス・ハードロックで、音を聴く限りスウェーデン産のバンドと思えないバンドで、どちらかというとアメリカのバンドと勘違いしそうですが、さすが曲によっては欧州的湿り気を帯びたメロディのナンバーもあります。
この辺りは、ヴォーカリストのBrian "Bee" Frankはカナダ人だそうですので、その影響もあるかも知れません。
収録ナンバーは、
01. You Think You're Hot
02. Hey Hey
03. Stingray
04. Dream Of Light
05. All I Need
06. Reach For The Stars
07. Free Rides
08. Going Away
09. Upside Down
10. Everything Every time
11. Feels Like It Should
12. The Welcoming
13. Goodbye
の13曲が収められております。
01は出だしのギターの音がカッコ良いGreat Whiteタイプのメロディアス・ハードロックです。
Great Whiteもブルースを下地にしたハードロックですので、結構サウンドも似ております。
02はキーボードとギターのコラボしたブルージーなメロディアス・ハードロックのナンバーです。
バックのパフォーマンスのレベルも高いので、安心して聴いていられます。
03は適度にドライヴしたロックン・ロール・ナンバーです。
やはりかなりGreat Whiteに影響を受けているのかも。
04はメロディアスなバラード・ナンバーですが、アルペジオしたギター・プレイがとても心地良いです。
曲も盛り上がりもありますし、お勧めですね。
05は一言「カッコ良い」ナンバーです。
これはモロにLed Zeppelinしております。
ヴォーカル・スタイルももう殆どRobert Plant状態です。
04まで聴いて、Great Whiteに影響を受けているのかなぁと思っておりましたが、この曲を聴いて、また、ヴォーカル・スタイルから見て、このバンドは、Led Zeppelinのサウンド・スタイルを意識しているのが判りました。
この05はホント、カッコ良い曲です。
06は出だしのピアノがかなりいかしたメロディアスなバラード・ナンバーで、出来としては04以上でしょう。
とにかくメロディが素晴らしいです。
07はアコースティック・ギターの音色が気持ち良いメロディアスなパワー・バラードのナンバーですが、これもメロディはかなりいかしてます。
08はギター・オリエンティドのロックンロールをベースとしたメロディアス・ハードロックのナンバーです。
09はカッコ良いギターのリフから始まるミディアム・テンポのメロディアスなナンバーです。
この曲もメロディが良いです。
10もファンキーにドライヴしたご機嫌なロックンロール・ナンバーです。
11はミディアムテンポのメロディアスなナンバーです。
12も出だしギターのリフがカッコ良い、Led Zeppelin風のハードロック・ナンバーです。
ヴォーカルはホントRobert Plantしております。
13もとてもカッコ良いLed Zeppelin風のロックンロール風ですが、とてもメロディアスなナンバーです。
このアルバム、気に入りました。
とても「カッコ良い」アルバムです。
2010-12-09
Lynn Allen / We Laugh At You (1984)

紹介いたしますLynn Allenの1984年の"We Laugh At You"もアップしたアルバムのうちの1枚で、1995年にLong Island RecordsからCD化されたものです。
Lynn Allenはアメリカのメロディアス・ハードロック・バンドですが、本日紹介する"We Laugh At You"は彼らの1stアルバムで、発表した時期もあって、メロディアス・ハードロックというよりも、産業ロック・ハードポップに近いサウンド・スタイルとなっております。
彼らは、現在に至るまで6枚のアルバムを発表しておりますが、2007年にEscape Music発表された"And the Horse You Rode In On"以外のアルバムは既にレア化しており、1997年の前作"Petrified Icecream"と本日紹介する1stが僅かに流通している程度です。
私も、この1stと5thそして6thアルバムしか持っておりません。
収録ナンバーは、
01. Depending On You
02. Runaway
03. Domino
04. She's Lookin' At Me
05. Take It Like A Man
06. Last Night
07. Just Ask Her
08. Leave Me Alone
09. Had Enough
の9曲となっております。
01は出だしのギターのリフとソロがカッコ良いメロディアスなハードロック・ナンバーです。
キャッチーでフックに満ちたナンバーで、出来もかなりなものです。
02も出だしのギターがとてもいかしたメロディアスなナンバーです。
これまた、とてもキャッチーなナンバーです。
03は全編キラキラ・キーボードのメロディアスなハードポップ・ナンバーのバラードといった感じです。
このナンバーはかなりお勧めです。
04はギター・オリエンティドのメロディック・ロックのナンバーです。
とにかくフックがあります。
05もギター・オリエンティドのメロディアスなナンバーです。
Van HalenプラスJourneyみたいなサウンドと言えばよいのでしょうか。
カッコ良い曲です。
06はゆったりとした感じのメロディアスなほぼ産業ロックしたバラード風のナンバーです。
07もギター・オリエンティドのメロディアスなナンバーです。
08はキラキラ・キーボードとギターのコラボがいかしたメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
これもお勧めです。
09は再びギターのトーンがいかしたメロディアスな産業ロックのナンバーです。
とにかくメロディも含め曲の仕上がりが良いです。
2010-12-07
Blue Magic / Welcome Back (1981)

Blue Magicの1981年の6thアルバム"Welcome Back"です。
Blue Magicは1972年にフィラデルフィアで結成されたバンドで、サウンドは、まさにThe Delfonics、The Stylistics、The Manhattansなどに通ずる蕩けるような甘いソウル・ミュージックを聴かせてくれます。
最近FTG RecordsからCD化されたものですが、FTGといえばファンクやディスコのバンドのリ・イッシューばかりかと思ったら、こんな本格的なソウル・ミュージックのリ・イッシューもするんですね。
Blue Magicといえば、70年代の黄金期にATLANTICに残した5作の印象が特に深く、US R&Bチャートの1位に輝いた"Side Show"や同5位にランクインした"Three Ring Surcus"などの名バラードと、Theodore Millsのこれ以上無いファルセット・リードで評価が高いバンドです。
この"Welcome Back"も真骨頂のスウィート・バラッドの充実さはかなりのものがあります。
収録ナンバーは、
01. The Oscar
02. Feeling The Love
03. Who Could Ever Leave You?
04. Welcome Back
05. Land Of Make Believe
06. Seems I Haven't Seen Her
07. Standin' On The Edge Of A
08. Let There Be Love
09. All I Really Need Is You
10. Remember November
の10曲が収録されております。
01はミディアム・スロウの壮大さを感じさせるメロディアスなバラード・ナンバーです。
Theodore Millsのファルセット・ヴォイアスはもう最高です。
02はディスコ・タッチの軽快な感じのメロディアスでキャッチーなナンバーですが、もうこれは素晴らしいですね。
ヴォーカルと言い、バックの女性コーラスさらにバックのパフォーマンスが素晴らしく、もう殆どブラコンAORのナンバーです。
03もブラコンAORしたメロディアスでフックに満ちたナンバーです。
これまた堪りません。
04もディスコ・タッチの軽快なナンバーです。
ヴォーカル・グループだけあって、コーラス・ワークも最高です。
05は再びメロウでメロディアスなバラード・ナンバーです。
ホント、蕩けそうです。
06、07、08も蕩けるようなスロウ・バラードのナンバーで、もう言うことがありません。
まさにこういったナンバーがBlue Magicの真骨頂です。
09はミディアム・スロウのポップな感じのブラコン・ナンバーです。
10は再び甘く蕩けるようなメロディアスなバラード・ナンバーです。
このアルバム、ブラコン・ファンだけでなくAORファン(特にバラード好きには堪らない)も納得の1枚です。
2010-12-06
RIO / Borderland (1985)

このアルバムは、つい最近イギリスのリ・イッシュー専門レーベルKrescendo RecordsからCD化されたものです。
このRIO元々は、NWOBHMバンドBOMBAYがバンド名を変えて出したアルバムです。
NWOBHMと聞くと、いかにもハードロック・ヘヴィメタルのサウンドを連想しそうですが、このRIOのサウンドはキャッチーでフックに満ちたメロディアスなハードポップを聴かせてくれます。
収録ナンバーは、
01 I Don't Wanna Be The Fool
02 Straight To The Heart
03 Tommy Can't Help It
04 Better This Time
05 State Of Emergency
06 Shy Girl
07 She's A Virgin
08 Close To You
09 Borderland
の9曲が収められております。
01はメロディアスでキャッチーを絵に描いたようなハードポップ・ナンバーです。
曲全体の出来も素晴らしいですが、サビの部分はとても覚えやすいです。
02もポップでキャッチーなハードポップ・ナンバーでお勧めです。
03はキーボードとギターのコラボがいかした哀愁のハードポップ・ナンバーです。
イギリス的湿り気がいっぱいです、
このナンバーは一押しですね。
04もキーボードとギターのコラボがいかしたメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
コーラス・ワークも素晴らしい最高にいかしたこれぞハードポップといった感じです。
05はギター・オリエンティドのメロディアスでキャッチーなハードポップ・ナンバーです。
ハイトーン・ヴォーカルもかなりいかしてます。
06もギター・オリエンティドのメロハーのナンバーです。
07は再びキラキラ・キーボードとギターのコラボが素晴らしいメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
08はメロディアスなポップロックのナンバーです。
09はタイトルどおり(このタイトルの曲ってかなり多いですが、その殆どはバラード・ナンバーです)のメロディアスなバラード・ナンバーです。
曲の出来が素晴らしいですし、バックのパフォーマンスも良いですが、特にハイトーンのヴォーカルが最高です。
全曲、ヴォーカルがいかしてます。
ほぼ捨て曲が無い強力な1枚ですので、ハードポップ・ファンは必聴の1枚だと思います。
なお、このRIOですが、ジャケット・デザインがセクシーな2ndアルバムも出てましたが、このアルバムも是非CD化して欲しいです。
2010-12-05
Various Artists / Apple Records Box Set (2010)

このボックス・セットは、1968年にThe Beatlesが設立したApple RecordsのBadfingerを始め、Mary Hopkin、Billy Preston、James Taylor、Jackie Lomaxなど9アーティストの15作品とAppleレーベル・アーティストたちのコンピレーション・アルバムにBadfingerとMary Hopkin及びJackie Lomaxのレア音源を収録した2枚組のアルバムで構成されたボックス・セットです。
収録されているバンド・アーティストと作品は、
・James Taylor "James Taylor"
・Badfinger "Ass"
・Badfinger "Straight Up"
・Badfinger "No Dice"
・Badfinger "Magic Christian Music"
・Billy Preston "Encouraging Words"
・Billy Preston "That's The Way God Planned It"
・Doris Troy "Doris Troy"
・Mary Hopkin "Earth Song Ocean Song"
・Mary Hopkin "Post Card"
・John Tavener "The Whale/Celtic Requiem"
・Jackie Lomax "Is This What You Want"
・Modern Jazz Quartet "Under the Jasmine Tree/Space"
・The Radha Krsna "Temple"
15作品(Modern Jazz Quartetは"Under the Jasmine Tree"と"Space"の2in1)は過去にCDで発表されたアルバムですが、今回のボックス・セットに合わせデジタル・リマスターされ、さらに過去のアルバム未収録のボーナス・トラックが追加されております。
また、Appleレーベル・アーティストによるコンピレーション・アルバムは今回単体でも発売されましたので、すでに過去に発表されたアルバムを持っている方は、わざわざこのボックス・セットを手に入れなくても、と思われるでしょうが、おそらく、このボックス・セットを購入した方は、私みたくAppleレーベルに思い入れがある(というよりThe Beatlesに思い入れがあるのかも知れませんが)方かBadfingerのファンの方が殆どだと思います。
特にBadfingerのファンの方にとって、このボックス・セットは貴重だと思います。
過去に発表されたアルバムにもボーナス・トラックは追加されておりますが、今回のリマスター盤は違うナンバーを新たにボーナス・トラックとして追加しております。
さらに15作品以外の2枚組のアルバムの1枚は全てBadfingerのレア音源が20曲収録されております。
また、もう1枚はMary HopkinとJackie Lomaxのレア音源がそれぞれ7曲と5曲が収録されております。
Badfingerのレア音源は、The Iveysのモノ・ミックス4曲("Dear Angie","Think About The Good Times","No Escaping Your Love","Storm In A Tea Cup")とステレオ・ミックス1曲("Arthur")のほか、"No Dice"、"Straight Up"そして"Ass"でのセッション中のレア音源が(曲として発表されておりますが、それとはヴァージョン違い)十数曲収められております。
もう1枚には、Mary Hopkinの大ヒットナンバー"Those Were The Days"のイタリア語、スペイン語、ドイツ語、フランス語の各ヴァージョンと、"Let My Name Be Sorrow"のフランス語と日本語ヴァージョンが収められております。
Jackie Lomaxの方は、ヒット曲"Sour Milk Sea"などのモノ・ミックスのナンバーなどが収められております。
この2枚組のアルバムはボックス・セットのみの収録となっております。
過去のBadfingerのアルバムを全て持っている(私は紙ジャケも含め全て持っております)方って、他のAppleレーベル・アーティストの過去の作品も既に持っている方が多くいらっしゃると思います。
そういう方々の中には、このボックス・セットの購入を躊躇っていらっしゃる方もおるかと思いますが、アルバムはリマスターされておりますし、新しくボーナス・トラックも追加されておりますし、さらに2枚組のレア音源集も収録されておりますので、このボックス・セットは「買い」だと思いますね。
2010-12-04
Le Roux / Up (1980)

近い内にハードロック系のアルバムも70枚ほどアップする予定です。
どういうわけか、ハードポップ・ハードロック系のアルバムが売れております(といいながらも全体でもそれほど売れているわけではありませんが)。
オープン初日に十数枚売れて、おっ!これはと思いましたが、2日目以降は殆ど売れず、でした。
購入していただいた方は、おそらくこのブログを見ていらっしゃる方ばかりだったようです。
後は、どうやって販路を拡大していくかが課題だと思っております。
で、本日紹介しますLe Rouxの"Up"もショップへアップした16枚のうちの1枚です。
このアルバムは彼らの1980年の3rdアルバムで、プロデュースはJai Windingが担当しております、
1st、2nd辺りはどこかまだ野暮ったさを感じるサウンドでしたが、この3rdは次の"Last Safe Place"やその次の"So Fired Up"への布石となったメロディアスなハードポップ、産業ロックのアルバムとなっております。
この辺はJai Windingのプロデュースとこの頃のTOTOの成功にあったのかな、と思います。
この時期、TOTOフォロワーのバンドが出ては消えておりましたが、このLe Rouxはそこそこ頑張っていたバンドだと思います。
メンバーのヴォーカリスト・ギタリストのJeff Pollardのソング・ライティングに拠るところが大きいとと思います。
とにかく良い曲を書いております。
Jeff Pollandのヴォーカルでも十分魅力的ですが、"So Fired Up"ではFergie Fredriksenが専任のヴォーカリストとして加入し、"Carrie's Gone"というヒットを飛ばしたのは、ハードポップ・産業ロックのファンはもちろん知っていらっしゃると思います。
私は、"So Fired Up"はもちろん好きですが、最も好きなアルバムは、"Last Safe Place"なんです。
特に"It Doesn't Matter"というナンバーが彼らのベスト・ソングだと思っております。
紹介する"Up"も本当に良く出来たハードポップ・アルバムです。
収録ナンバーは、
01 Let Me Be Your Fantasy 03:40
02 Get It Right The First Time 03:48
03 Mystery 04:08
04 Roll Away The Stone 04:59
05 It Could Be The Fever 03:53
06 I Know Trouble When I See It 04:13
07 Waiting For Your Love 03:35
08 Crying Inside 03:23
09 I Won't Be Staying 05:13
の9曲です。
01からギター・オリエンティドのメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
キャッチーでフックもありますし、ギターを始めバックのパフォーマンスが素晴らしいです。
02出だしのキーボードの音を聴いただけで、思わずニヤッとしてしまうナンバーです。
ギターとのコラボがカッコ良いこれぞ産業ロックといったメロディアスなナンバーです。
03もキーボードとギターのコラボがいかしたメロディアスな産業ロック・ナンバーで、もうこの時代の代表みたいなナンバーです。
Jeff Pollandのヴォーカルもそこそこハイトーンで上手いと思いますし、充分に魅力的です。
04はバックのピアノが心地良いメロディアスなバラード・ナンバーで、盛り上がりもあります。
05は出だしのコーラスがいかしたメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
曲が良いです。
06は出だしのドラムスとギターの絡みがいかしたこの時期のいわゆるプログレ・ハードしたカッコ良いナンバーです。
こういうナンバーでは、演奏のレベルが問題となりますが、Le Rouxはもちろん軽くクリアしております。
07もとてもいかしたプログレ・ハード風のメロディアスなナンバーです。
08もキーボードとギターがいかしたメロディアスなプログレ・ハードのナンバーです。
09は再びバックのピアノの音色が美しいメロディアスなバラード・ナンバーです。
"So Fired Up"や"Last Safe Place"の影に隠れているアルバムですが、捨て曲も殆どない良く出来たアルバムです。
産業ロックやハードポップのファンは聴いてみるべきですね。
そうそう、ショップにはこの"Up"のほかに"So Fired Up"の国内盤の新品のCDも既にアップしております。
ヒット・ナンバーの"Carrie's Gone"が聴けますよ。
2010-12-03
Sharp Edges / Slice Of Life (1983)

カナダ産のバンドSharp Edgesの1983年の唯一のアルバム(おそらく)"Slice Of Life"です。
1983年ということですから、それこそ産業ロック華やかしき頃のアルバムで、中身もSurvivorやLoverboy辺りのサウンド・プロダクションとなっております。
カナダ産の産業ロック・ハードポップは、Loverboyを代表に、Prism、Harlequin、Saga、Stan Meissnerなどとても良質なバンドやミュージシャンが多いですが、Sharp Edgesのこのアルバムもこれらに負けないくらい出来の良さです。
バンドのメンバーは、Dave Filchak - guitar, vocals、Tom Lang - guitar, keyboards, vocals、Dan Zimmerman - bass、George Klimow - drumsの4人組のバンドで、プロデュースは、Jeff HealyやRattなどを手がけたEd Stasiumが担当しております。
収録ナンバーは、
01. On the Edge
02. Too Young
03. Runaway
04. Girls on the Airways
05. Schizophrenia
06. City Boy
07. Hard Rock Kid
08. Girls on the Airwaves (Bonus Track)
09. Schizophrenia (Bonus Track)
の9曲が収められております。
01の前奏はSurvivorの"Eye Of The Tiger"を連想させるメロディアスでキャッチーな産業ロック・ナンバーです。
このナンバーはかなり出来も良く、産業ロック・ハードポップのファンであれば気に入るナンバーだと思います。
02はキーボードとギターのコラボがカッコ良い産業ロック・ナンバーです。
どことなく、YESの"Lonely Hearts"に似ております。
03はDel Shanonの有名曲のカヴァーです。
さすが、アレンジはハードポップ風で結構カッコ良く仕上がっております。
04はLoverboy風のメロディアスでキャッチーなハードポップ・ナンバーです。
05もどこかLoverboy風です。
06もキーボードとギターのコラボがいかしたメロディアスでポップな産業ロック・ナンバーに仕上がっております。
07はカッコ良いギター・ソロから始まるハードでポップなナンバーです。
08、09はボーナストラックで04、05の別ヴァージョンとなっております。
このアルバムはカナダのUNI DISCというレーベルから2001年にリ・イッシューされたものですが、ここのレーベルの良いところは自国のこういったマイナーなバンドを数多くリ・イッシューしているところです。
80年代の産業ロックのアルバムって、メジャーなバンドは別として、このようなマイナーなバンドのCD化は殆ど進んでおりません。
この辺は、米国のリ・イッシュー専門レーベルのWounded Bird Recordsやドイツ辺りのマイナーなレーベルからリ・イッシューを期待するしかありません。
この日本じゃ無理そうですので。
2010-12-02
King Of Balance / A Rockwalk Through The TOTO Years (2008)

イタリア人技巧派ギタリストで私が結構というよりかなり気に入っているAlex De Rossoが企画したプロジェクトKING OF BALANCEの2008年発表のTOTOトリビュート・アルバム"A Rockwalk Through The TOTO Years"です。
国内盤は翌2009年6月24日に発売されましたが、このアルバムの存在を知ったのは最近で、Amazonでいろいろ検索したら引っかかりました。
TOTOのトリビュート・アルバムということも興味はありましたが、購入のきっかけは、もちろんAlex De Roosoが企画し、全編で彼のギター・プレイを堪能できるということでした。
内容は、オリジナルの楽曲の良さということは当然ありますが、アレンジが変に凝っていないというところでしょうか。
収録ナンバーは、
01 Girl Goodbye
02 Rosanna
03 Caught In The Balance
04 Stop Loving You
05 Hydra
06 I Will Remember
07 White Sister
08 Don't Chain My Heart
09 Lion
10 I'll Be Over You
11 Angel Don't Cry
12 Home Of The Braxe
13 Pamela
14 Hold The Line
の14曲です。
ここで、ちょっとガッカリしたのは、3rdアルバムの"Turn Back"から1曲も選曲されていないということです。
以前にこのブログにも私のホームページにも書いておりますが、私にとってもTOTOのベスト・アルバムは"Turn Back"なんです。
TOTOが単なるハードポップ・産業ロックのバンドじゃないということを示しているのが、この"Turn Back"だと思います。
TOTOのAOR的なところが好きな方は、このアルバムを聴いた時に違和感を持たれたかも知れませんね。
音がかなりハードで、多分にハードロックしたアルバムでしたので。
"English Eyes"、"Goodbye Elenore"そして"Turn Back"とこのアルバムには最高にいかしたナンバーが収められております。
このトリビュート・アルバムにも"English Eyes"辺りが収録されても良かったのにと思います。
アルバムのライナー・ノーツを読むとAlex De Rossoは候補曲24曲からこれら14曲を絞ったみたいですので、候補には挙がっていたのかも知れませんが。
私は、TOTOのアルバムはもちろん全て持っておりますが、このTOTOを良く聴いたのは、1988年の"The Seventh One"ぐらいまでで、その後のアルバムは、1、2回ぐらいしか聴いておりません。
しかしながら、Bobby Kimballが復帰した1999年の"Mindfields"とラスト・アルバムとなった2006年の"Falling In Between"は結構聴き込みましたが。
このプロジェクトのメンバーは、Roberto Tiranti (Vo)、Alex De Rosso (G、Vo)、Robby Galli (B)、Bob Parolin (Ds)、Pietro Taucher (Keys)の5人にゲストにギタリストのStef Burns、ヴォーカリストにMichele Luppi、Dave RodgersそしてTimothy Druryが参加しております。
冒頭にも書きましたが、どのナンバーもアレンジがオーソドックスですし、Alex De Rossoを中心にバンド全体のパフォーマンスのレベルも高いので、とても良く出来ていると思います。
やはり7thアルバムまでのアルバムからセレクトされたナンバーは耳に馴染んでおり、すんなりと耳に馴染んできます。
また、8thアルバム以降の選曲もシングル・カットされたナンバーばかりですので、これまた耳に馴染んでおります。
これらの中で、01は見事にプログレ・ハードしており、オリジナルを全く損なっておりませんし、Michele Luppiのヴォーカルをフィーチャーした03もヴォーカルがいかしておりますし何よりもAlex De Rossoのギター・プレイが素晴らしいです。
05も最高にいかしたプログレハードのナンバーに仕上がっており、これまたお勧めですね。ここではDave Rodgersがリード・ヴォーカルを執っております。
06はAlex De Rosso自らリード・ヴォーカルを執ったナンバーで、オリジナル同様にメロディアスなバラード・ナンバーに仕上がっております。
07はWhitesnakeや一時EaglesにもいたTimothy Drulyがリード・ヴォーカルを務めたナンバーで、キーボードとギターが見事にコラボした産業ロック・ナンバーとなっております。
圧巻は08でAlex De Rossoのヴォーカルとギターが最高にいかしたナンバーに仕上がっております。これはTOTO以上かも?
09はMichele Luppiのハイトーン・ヴォーカルがとてもいかしてます。
10もAlex De Rosso自らヴォーカルを執ったメロディアスなバラード・ナンバーで、オリジナルに負けておりません。
11もオリジナルと同じくらいカッコ良いナンバーで、ギターのリフやカッティングは最高です。
14はTOTOの代表的なナンバーですが、ここでもオリジナルを損なうことなく、最高にいかしたカヴァーとなっております。
このアルバム出来はかなり良いので、TOTOファンだけじゃなくメロディック・ロックのファンの方にも大のお勧めです。
2010-12-01
Brick / Summer Heat/After 5 (2010)

お陰さまをもちまして、ショップをオープンすることが出来ました。
ありがとうございます。
ショップの方はいかがでしたか?
結構レア盤もあると思いますし、価格にも自信はあるつもり(?)です。
とにかく、日本国内に限り、送料が無料というのが魅力だと思いませんか?(本体価格に入っているだろう?って思われている方が多数かと思いますが、本体価格を見ていただければお判りのとおりAmazonのマーケットプレイスや他のネットショップに比べても安さには自信があります、と言いながらもこちらの負担は大きいですが)。
まだまだ、ショップに掲載するCDがありますので、これからもどんどんアップしていきたいと思っております。
さて、今日は、FTG Recordsからリ・イッシューされたアメリカのファンク・バンドBRICKの1981年にリリースされた"Summer Heat"と1982年にリリースされた"After 5"の2in1のアルバムを紹介します。
BRICKについては、このアルバム以外に1980年の"WAITING ON YOU"も同レーベルから併せてリ・イッシューされております。
私としては、1979年の"Stonehaert"もリ・イッシューして欲しかったのですが(このアルバムが、彼らのベスト・アルバムだと思っておりますので)。
まぁ、次に好きな"Summer Heat"がCD化されたこともとても喜んでいます。
この"Summer Heat"、プロデュースはRay Parker,Jr.なんです。
もう、それだけで好きになってしまったアルバムですが、中身のこれがご機嫌なライト&メロウのファンク・ミュージックなんです。
もちろん、Ray Parker,Jr.はプロデュースだけでなく、曲作りにも参加しておりますし、バックであのカッコ良いカッティングのギターも弾いております。
収録ナンバーは、
01 Sweat (Till You Get Wet)
02 I Want You To Know
03 Wide Open
04 Sea Side Vibes
05 Right Back (Where I Started From)
06 Babe
07 The Happening
08 Summer Heat
09 Sure Feels Good
10 Stick By You
11 It's A New Day
12 Let It Roll
13 Wild & Crazy
14 Peace Of Mind
15 When You Believe
16 Free Dancer
17 Anytime
の17曲で、09までが"Summer Heat"で10以降が"After 5"に収められているナンバーです。
01はカッコ良いファンク・ナンバーです。
もう最高です。
02はモロにRayParker,Jr. & Raydioを聴いているようなメロディアスなバラード・ナンバーです。
女性ヴォーカルとのデュエット(クレジットが無いので誰かわかりませんが、この時期だったらCheryl Lynn辺りか)・ナンバーですが、これが素晴らしく盛り上がっていて最高です。
途中のヴォーカルはおそらくRaydioのArnell Carmichaelだと思います。
03はあのRay Parker,Jr.のカッコ良いギターのカッティングを堪能できるナンバーです。
04、05も多分にRaydio的なアーバンな感じの軽めのファンク・ナンバーです。
06はヴォーカルをRay Parker,Jr.に替えれば、そのまんまRaydioあるいは、Ray Parker,Jr.のソロ・ナンバーになってしまいそうなメロディアスなばらーど・ナンバーです。
とてもいかしてます。
07は短いファンクしたインスト・ナンバーですが、これ辺りもRaydioでのインスト・ナンバーを聴いているようです。
圧巻は何と言っても大ヒットした08で、ミディアム・テンポのメロディアスなライト&メロウのファンク・ナンバーです。
とにかくこの曲はメロディが良いのとバックのパフォーマンス(特にバンド・メンバーのRegi Hargis Hickmanのギター・ソロ)が素晴らしいことに尽きます。
AORファンもノックアウトされること間違いなしのナンバーです。
09はファンキーなインスト・ナンバーで、BRICKがヴォーカル・グループではなくファンク・バンドだと主張しているようなナンバーです。
10以降は"After 5"からですが、その"After 5"の中で一押しがこの"Stick By You"です。
このナンバーもシングル・カットされ、結構ヒットしたナンバーです。
メロディアスなライト&メロウののファンク・ナンバーです。
11もメロディアスなブラコン・AORしたナンバーです。
12はバックのホーンとギターのカッティングがカッコ良いE,W&F風のファンク・ナンバーです。
13エレクトロな感じのこの頃のファンク・ナンバーです。
14はバックのパーフォマンスがカッコ良い短めのファンク・ナンバーです。
15はメロディアスファンクのバラード・ナンバーです。
16もこの頃のファンク・バンドに共通するちょっとエレクトロのファンク・ナンバーです。
17はメロディアスなバラード・ナンバーで、このBRICKも他のファンク・バンド同様に、極上のバラードに仕上がっております。
違うのは、ヴォーカルの代わりにバンドのJimmy Brownがサックスを吹いているところでしょうか。
これはお勧めです。
でも、やはり01から09の方が10以降より出来は良いと思います。
私は既に"After 5"はCDで持っておりますが、今回は、"Summer Heat"との2in1でしたので、このCD化は嬉しかったですが、どうせならそれぞれ別々にCD化して欲しかったです。
あとは、"Stoneheart"のCD化を期待するばかりです。
こちらのプロデュースはBill Schneeで、サウンドは産業ロックしたファンクといった感じで、タイトル・ナンバーの"Stone Heart"がもう最高です。
FTG RecordsからCD化されるのを待っております。