2011-04-30
Tommy James / Three Time In Love/Hi-Fi (2011)

Tommy James といえは Tommy James and The Shondells で有名な人ですが、このThe Shondells 時代の60年代に、"Hanky Panky"、"Mony Mony" をヒットさせたことで有名です。
そういう意味では、私を始め50代以上の洋楽ファンにはとても馴染みのあるミュージシャンです。
そのTommy JamesがThe Shondells解散後の1970年にソロ・デビューしました。
本日紹介する"Three Times In Love / Hi-Fi"は2枚のアルバムの2in1アルバムで、"Three Times In Love"は1980年に、"Hi-Fi"は1990年に発表されました。
既にソロ・アルバムを10枚以上発表し、いまだ現役で活動中のミュージシャンです。
私は、The Shondells時代は大ヒット・ナンバーの"Hanky Panky"、"Mony Mony" ぐらいしか知りませんでしたので、Tommy Jamesがソロ・デビューした後もあまり興味を持っておりませんでしたが、70年代後半80年代前半は、AORの最盛期で、そこに引っかかってきたのが、"Three Times In Love"というナンバーでした。
このナンバーは、まさにAOR然としたメロディアスな良く出来たナンバーで、このナンバーが収められているアルバムはリアル・タイムで取得しました。
それ以降何枚かアルバムを買いましたが、このアルバムを上回る内容のものがなく、その内に気にも留めなくなりました。
そして、今回のリ・イッシューは、価格もかなり安いということで、全種手に入れることになりました。
やはり、"Three Time In Love"のアルバムの出来はかなり素晴らしいですね。
シングル・ヒットしたタイトル・ナンバー以外にもメロディアスなAORナンバーがいっぱい詰まっております。
"You Got Me"はとても良く出来たポップ・ソングで60年代を感じさせてくれますし、"Lady In White"は"Three Times In Love"に劣らないメロディアスなAORナンバーです。
"It's A Magic"は盛り上がりのあるバラード・ナンバーです。
"Hi-Fi"の方も、"Three Times In Love"ほど出来は良くありませんが、まぁ、そこそこ良く出来ております。
"Ordinary Girl"はとてもメロディアスなバラード・ナンバーですし。
この"Three Times In Love / Hi-Fi"は、AORファンも納得の1枚ですね。
価格も安いですし。
ところで、先日紹介した、Munchener Freiheit / Romancing in the Dark, Fantasy,Love is No Science (2010)
ですが、あっという間に、レア化してしまいました(私が紹介した時は、1,000円ちょっとの価格でしたが)。
まぁ、このTommy Jamesに関しては、そういうことも無いと思いますが。
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2011-04-29
SUN'N'STEEL / Wicked World (2001)

スイス産のメロハー・バンド"SUN'N'STEEL"の2001年の2ndアルバム"Wicked World"です。
SHAKRAやGOTTHARDなどに代表されるオーソドックスなメロディアス・ハードロック・スタイルで、メロハー・ファンであれば気に入るアルバムだと思います。
内容はそこそこですし、先ずジャケット・デザインが素敵というかセクシーですよね。
ヴォーカルはちょっとばかり一本調子の感じで声質は少しばかり暑めですが、バックは厚みのあるギター・オリエンティドなサウンドで、私はこういったサウンドが好きですので、結構気に入っています。
収録ナンバーは、
01 Wicked World
02 America
03 Stranger
04 Get Out
05 Rising Heat
06 Hunting With Eagles
07 Heroes
08 Break Down The Wait
09 Don't Break My Heart Again
10 Fireball
11 All Or Nothing
の11曲が収められております。
09はWHITESNAKEのカヴァーですが、他のナンバーは彼らのオリジナルとなっております。
01のギターのリフとキーボードのコラボから始まる前奏がとても素晴らしく、また、本編もとてもメロディアスで、最高に良く出来たナンバーです。
さすが、タイトル・ナンバーで、これを1曲目に持って来たということは、彼らの自信作なんでしょうね。
一押しです。
02は"America"と繰り返す部分が多すぎて正直飽きますが、メロディはそこそこ良いですし、ギターを始めバックのパフォーマンスはいかしてます。
03でもギターのプレイはいかしており、曲調としてはパワー・バラード風でしょうか。
曲の出来はかなり良いです。
04なんか聴いていてもバックのパフォーマンスはかなり素晴らしく、とても良く出来たメロディアス・ハードロックのナンバーです。
でも、やっぱりヴォーカルが一本調子という感じかな?
音程は悪くないんですが、強弱というか、押したり退いたりする部分が無い...のかなぁ。
05もギター・オリエンティドのサウンドに厚みがるメロハーのナンバーです。
06での出だしのキーボードはとても印象的です。
曲のスタイルはメロディアスなパワー・バラードです。
この曲の出来もかなり良いですが、ヴォーカルが一本調子でメリハリがないのが残念です。
あーぁ、勿体ない。
07はギターのリフがカッコ良いWHITESNAKE風のナンバーです。
メロディも良いですし、バックのサウンドも良いですね。
08はポップに仕上がったメロハーのナンバーです。
09はWHITESNAKEのカヴァーで、これもバックのパフォーマンスはいかしてます。
ヴォーカルはもちろんDavid Coverdaleの足元にも及びませんが、もう少し歌い方にメリハリをつけたらちょっとは違うと思うのですが。
10もギターのリフがとてもカッコ良いメロディアスなナンバーです。
このナンバーでは、キーボードも良い働きをしております。
11もWHITESNAKE風のナンバーで、とてもポップでメロディアスでいかしております。
曲の出来はかなり良いですし、バックのパフォーマンスも素晴らしく、これでヴォーカルがもう少し表現豊かな人だったらかなりいけてると思います。
このアルバムですが、ヴォーカルの声を差し引いても、出来としてはかなり良いアルバムだと思いますね。
あーぁ、ホント、勿体ないです。
2011-04-28
Balanx / One (1987)

このBALANXはドイツのAOR・ハードポップのバンドで本日紹介する1987年の"ONE"のみしか発表しておりません(おそらく)。
サウンド的には、同じドイツのCHANNEL 5や先日紹介したFREIHEITなどと同じようなメロディアスなAOR・ハードポップといった感じです。
特にキーボードやシンセの使い方が上手いバンドで、曲作りのセンスも結構良いです、
収録ナンバーは、
01 When A Paradise Burns
02 I Belong
03 Don't Touch My Heart Afain
04 No Quiet Life
05 Set My Heart Free
06 Never Can Forget You
07 Runnin'
08 Nothing's Comin' In
09 Love
10 No Quiet Life (Fixed In The Mix)
の10曲が収められております。
01はスケール感のあるメロディアスなナンバーで、とても良く出来ております。
お勧めですね。
02はミディアム・テンポのメロディアスなナンバーで、もうこれはAORナンバーです。
03はテンポの良いメロディアスなハードポップ(AOR)ナンバーです。
とてもポップに仕上がっており、出来もかなりなものです。
04もスケール感のあるメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
ギター・プレイがいかしてます。
05はダンサンブルなポップ・ナンバーです。
06もメロディアスなハードポップ風のナンバーです。
07もとてもメロディアスな良く出来たAORナンバーに仕上がっております。
08はコーラス・ワークがいかしたメロディアスでポップなナンバーです。
09はパワー・バラード風のナンバーです。
10は04のミックス違いです。
このアルバムですが、私のショップ「aor paradise」で何度か取り扱いましたが、直ぐに売れるほどの人気盤で、このほど再入荷しましたので、ご興味のある方はどうぞ。
また、同じ系統のバンドフィンランド産バンド BOGART CO.のアルバム4種類も再入荷しております。
それと、最近は、まとめてのアップが結構しんどいので、ほぼ毎日のようの何枚かずつアップしておりますので、是非ショップの方へお立ち寄りください。
2011-04-27
Brick / Stonehaert (1979)

アメリカ産ファンク・バンド BRICK の1979年の3rdアルバムで、彼らの最高傑作(2番目は次のRay Parker,Jr.プロデュースによる"Summer Heat")の"STONEHEART"です。
プロデュースがエンジニア出身でAORや産業ロックなどのアルバムも多く手掛けているBill Schneeが担当していることや1979年という時代背景もあって、とにかくカッコ良いファンク・アルバムに仕上がっております。
産業ロック風でもあり、フュージョンぽかったりしており、まさにこの辺は、さすがBill Schneeだと言えます。
1曲目の"Brick Intro"は短めのファンキーなインスト・ナンバーで、アルバムの出だしとしては申し分ないナンバーです。
このナンバーを聴いただけで、誰もがこのアルバムに期待を持ってしまうと思いますね。
そして2曲目のタイトル・ナンバー"Stoneheart"は最高にご機嫌な産業ロック風(?)のファンク・ナンバーです。
とにかくベースがビンビンでリード・ギターがもう最高です。
まさにこの音作りはBill Schneeです。
言うことが有りません。
3曲目"By The Moonlight"はカッコ良いギターのカッティングから始まる小気味良いファンク・ナンバーです。
ディスコ・タッチのバックのストリングも含めバックの音が素晴らしいですし、何よりメロディがいかしてます。
まさにアーバン・ファンクのナンバーです。
4曲目"Magic Woman"もベースがビンビンのファンキーなナンバーですが、曲自体はとてもポップに仕上がっております。
ファルセットのコーラスはさすがとしか言いようがないですね。
5曲目"Life Is What You Make It"はミディアム・スロウのメロディアスなナンバーで、これはまさにブラコンAORしたナンバーです。
ファンク・バンドって演奏も素晴らしいですが、コーラス・ワークもまた然りですね。
6曲目"Raise Your Hands"はタイトルどおりのとてもいかしたライト・ファンクのナンバーです。
バックのパフォーマンスもメロディもいかしたメロウなナンバーです。
7曲目"We'll Love"はもうフュージョン・ミュージックの何物でもないですね。
サックスを大々的にフィーチャーしたメロウなフュージョン・インストのナンバーです。
まるでTom Scottのアルバムを聴いているような錯覚に陥ります。
8曲目"Dancin' Man"は小気味良いテンポのポップなファンク・ナンバーです。
リード・ヴォーカルの声が良い雰囲気です。
9曲目"To Me"はバックのフェンダー・ピアノの音色が美しいでメロディアスなバラード・ナンバーです。
以前にも何度も書いておりますが、ファンク・バンドのバラードって、どうしてこんなにも素晴らしいんでしょうね。
ヴォーカルに艶があり、コーラスも最高です。
ラストの10曲目"Rais Your Hands (Single Version)"はCD化に伴うボーナス・トラックです。
今回、この"STONEHEART"のCD化に合わせ、1stの"BRICK"、2ndの"GOOD HIGH"もWounded Bird Recordsからリ・イッシューされ、確かこれで彼らのアルバムが全てCD化された筈です。
これら一連のCD化はとても嬉しかったですね。
あと、The Bar-Kays辺りも全てというか特に"Banging Wall"だけでも良いのでCD化ならないでしょうかね。
とにかく、このBRICKの"STONEHEART"はファンク・ファンばかりではなく、AORファンにもとてもお勧めのアルバムです。
是非、聴いてみましょう。
2011-04-26
Munchener Freiheit / Romancing in the Dark, Fantasy,Love is No Science (2010)

まあ、「これはっ!」というアルバムもあまり無かったのもありますが。
で、本日は、「これは是非」というアルバムを見つけたので、そのアルバムを紹介いたします。
皆さんは、ドイツのAOR・ハードポップ・バンド"Munchener Freiheit (または、ただ単に"Freiheit")"をご存知でしょうか?
確か、中田氏のAOR本に"Fantasy"というアルバムが取り上げられていたと思います。
その"Freiheit"の全アルバムが、2in1、3in2という形でリ・イッシューされています。
リ・イッシューされたのが昨年後半ということで、既にレア化しているものもありますが、Vol1からVol.8まで8枚のCDが発表されております。
本日は、その内のVol.4を紹介いたします。
その理由は、今まで高根の花だった(コレクターズCD-Rも含め)"Fantasy"や"Romancing In The Dark"が収められているのと、もう1枚の"Love Is No Science"を含め、この3枚のアルバムが全曲英語で歌われたアルバムということで、ワールド・ワイドで知られているアルバムだからです。
彼らは1980年からバンド活動を始め現在も活動している息の長いバンドで、アルバムもベスト盤なども含め30枚弱のアルバムを発表しております。
このVol.4は、"Romancing in the Dark (1987)"、"Fantasy (1988)"、"Love is No Science (1990)"の3枚のアルバムを2枚組のCDでリ・イッシューしたものです。
この中でも"Fantasy"の出来は秀逸で、中田氏がAOR本で取り上げたのも当然といえば当然でしょうか。
以前に私のHP「AOR PARADISE」でも取り上げておりますので内容につきましてはそちらを見ていただきたいと思います。
ドイツ産のAOR・ハードポップのバンドって結構良いバンドが多く、このFreiheitのほかにChannel 5やFARRENHEITなどが挙げられます。
このFreiheitのサウンドは、ほかのバンドに比べ、音がソフトでメロディが美しいのが特徴で、多分にThe Beatles特にPaul McCartney的なサウンドを持ったAORバンドです。
"Romancing in the Dark (1987)"、"Fantasy (1988)"、"Love is No Science (1990)"の3枚のアルバムは、AORファンもメロディ・マニアも納得する内容ですので、是非聴いていただきたいですね。
本当は、それぞれオリジナル仕様でリ・イッシューして欲しかったところです。
既に何枚かはレア化の兆しもありますので、興味のある方は早く手に入れた方が良いと思います。
価格もかなり安いですし。
しばらく更新しないうちに、カテゴリーが消えてしまったようです。