2011-05-31
WILLIAMS FRIESTEDT / WILLIAMS FRIESTEDT (2011)

プロデュースはこの2人で、エグゼクティヴ・プロデューサーとしてJoey Carbboneの名前もあります。
基本的には、Joseph Williamsのヴォーカル、Peter Friestedtのギターにスウェーデン人のスタジオ・ミュージシャンによってアルバムが作られており、さらに曲によっては、John Robinson (Ds)、Randy Goodrum (P)、Bill Cantos (B-Vo,Keys)、Bill Champlin (Vo)、Tommy Denander (G)といったゲスト・ミュージシャンが参加しております。
結論を先に言うと、期待通りの内容です。
Joseph WilliamsとPeter Friestedtのそれぞれのソロ・アルバムの良い所を取ったといえば良いのでしょうか。
とてもメロディアスなウエスト・コースト風のAORアルバムに仕上がっております。
収録ナンバーは、
01. Swear Your Love
02. Say Goodbye
03. Where To Touch You
04. Where To Touch You
05. Going Home
06. Stay With Me
07. Gotta Find It
08. One More Night
09. Letter To God
の9曲となっております。
01はギターとキーボードのコラボが魅力的なメロディアスなウエスト・コースト風のAORナンバーです。
出だしから期待させてくれます。
Joseph WilliamsのヴォーカルもPeter Friestedtのギターも最高です。
02では、John Robinsonがドラムを叩いております。
これまた、キーボードの音が魅力的なメロディアスなパワー・バラード風のナンバーで、Joseph Williamsのハイトーンがいかしております。
03はRandy GoodrumとJay Graydonのペンによるナンバーで、Randy Goodrumがピアノを、Bill Cantosがバッキング・ヴォーカル、キーボードそしてベースで参加しております。
まさにAOR然としたメロディアスなナンバーです。
04はPeter FriestedtとBill Champlinのデュエット・ナンバーです。
AIRPLAY風のナンバーで、最高にいかしてます。
05はまるで"St. Elomo's Fire"風のインスト・ナンバーで、曲の感じは、まさにDavid Fosterしております。
Peter Friestedtのギターもかなりいけてます。
06はミディアム・テンポのこれまたAOR然としたナンバーに仕上がっております。
07はTommy Denanderが曲作りとリズム・ギターとプログラミングで参加したメロディアスなAORナンバーです。
08はSteely Dan風のAORナンバーで、Jay GraydonとRandy Goodrumによるコラボ・アルバム"JaR"辺りに入っているナンバーを連想させてくれます。
09は出だしのピアノの音色が美しいメロディアスなバラード・ナンバーです。
さすがJoseph Williams、バラード・ナンバーを歌わせても天下一品です。
AORファン必聴のアルバムでしょうね。
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2011-05-30
Varisou Artists / ROYALCOMPLETE BOX Vol.1-Vol.5 (2011)

で、本日送信されたのが、紹介する"ROYALCOMPLETE"という9枚入りのボックス・セット5種類のものです。
1つのボックスが、99ノルウェー・クローネ(日本円に換算して、1,500円弱、5つ全部で449ノルウェー・クローネ(日本円で6,700円弱)という価格ですから相当安くなっております。
CDのアルバムが45枚で6,700円ですから、1枚当たり150円もしないのですから。
そして、その内容たるや、この値段では、絶対に買えない代物ばかりです。
紹介しますと、
Salt "Saltkorn"、Koinonia "Pilgrim's progresion"、Andraé Crouch "Live"、The Front、Koinonia "More than a felin'"、Andraé Crouch "The classics"、Leviticus "Seting fire to the earth"、Koinonia "Celebration"、Leviticus "Knight of heaven"、Andraé Crouch "The contemporary man"、Carola、Russ Taff、Jerusalemなどのアルバムが収められております。
中でも、AORファンには、The Front (Tommy Funderburkの)、Koinonia、Russ Taff、Carolaなどのアルバムが収録されているのが、また、ハードポップ(メロハー)・ファンにとっては、LeviticusやJerusalemなどのアルバムが収録されているのが嬉しいですね。
5つまとめての本体価格が449ノルウェー・クローネで、別に送料が100ノルウェー・クローネの計549ノルウェー・クローネ(日本円で8,200円弱)です。
45枚のCDアルバムが8,200円(1枚当たり200円弱)、もうこれは注文しなければならないでしょう。
もちろん、私は先ほど、注文しましたが、ショップが全てノルウェー語でしたので、ちょっとばかり面倒でしたが。
2011-05-29
DEF LEPPARD / YEAH! (2006)

メロハー・バンドのカヴァー・アルバムって、やっぱりハードロック・ナンバーをカヴァーしたものが多いですが、このDEF LEPPARDの"YEAH!"は、そうで無い所にセンスを感じます。
ほぼ、70年代のメジャーなバンドやアーティストの作品で構成されておりますが、その全てがメジャー・ナンバーだけでは無い所にそれを感じますね。
選曲のセンスも素晴らしいです。
収録ナンバーとオリジナル・アーティストは、
01. "20th Century Boy" Marc Bolan T.Rex 3:41
02. "Rock On" David Essex David Essex 2:53
03. "Hanging on the Telephone" Jack Lee The Nerves, Blondie 2:23
04. "Waterloo Sunset" Ray Davies The Kinks 3:38
05. "Hell Raiser" Mike Chapman, Nicky Chinn Sweet 3:20
06. "10538 Overture" Jeff Lynne Electric Light Orchestra 4:31
07. "Street Life" Bryan Ferry Roxy Music 3:26
08. "Drive-In Saturday" David Bowie David Bowie 4:07
09. "Little Bit of Love" Paul Rodgers, Paul Kossoff, Andy Fraser, Simon Kirke Free 2:34
10. "The Golden Age of Rock 'n' Roll" Ian Hunter Mott the Hoople 3:28
11. "No Matter What" Pete Ham Badfinger 2:57
12. "He's Gonna Step on You Again" John Kongos, Christos Demetriou John Kongos 4:05
13. "Don't Believe a Word" Phil Lynott Thin Lizzy 2:19
14. "Stay with Me" Rod Stewart, Ronnie Wood Faces 4:30
15. "American Girl" Tom Petty Tom Petty and the Heartbreakers 3:34
16. "Search and Destroy" Iggy Pop, James Williamson The Stooges 3:27
となっておりますが、このアルバムは、日本盤で、14までがオリジナル盤ですが、15以降2、3のヴァージョン違いがあるようです。
70年代ロックは、私の青春そのもですが、私の特にお気に入りは、01、06、07、09、10、11辺りでしょうか。
T.REXは全てのアルバムを持っております(Tyrannosaurus Rex時代を除く)し、BadfingerもE.L.O.も然りです。
01はアレンジもカッコ良いですし、出来も最高です。
02や03はアレンジをかなりハードロック的に変えておりますが、まるで、DEF LEPPARDのオリジナル・ナンバーみたく、彼らのサウンドにピッタリです。
04も厚みのあるギターのトーンがいかしてますし、05はSWEETよりかなりハードです。
06はE.L.O.ヴァージョンに近いアレンジですが、このナンバーを生かすためには、おそらく、あまりアレンジを変えない方が良いと判断したのでしょうが、これは全く良い判断だったと思いますね。
07も厚みのあるギターのアレンジがいかしてますが、このナンバーは、やはりRoxy Music (Bryan Ferry)には敵わないでしょうね。
08もそこそこですが、09はFREEのオリジナルに比べても出来は、そこそこカッコ良いです。
10はオリジナルのMott The Hoopleより出来は良いかも。
11のBadfingerのナンバーも結構カヴァー曲が多く、有名どころでは、LILIAN AXEのヴァージョンがありますが、オリジナルが素晴らしいので、どのカヴァーもとてもいかしたパワーポップのナンバーに仕上がっており、このDEF LEPPARDヴァージョンもとてもいかしてます。
13、14、16もオリジナルよりハードに仕上がったカッコ良いナンバーです。
これは、とにかくカッコ良いカヴァー・アルバムです。
DEF LEPPARDって、ホント、センス良いですねぇ。
このアルバム、私のショップ「aor paradise」でも置いております(国内盤・新品1,700円)。ご興味のある方は、是非どうぞ。
2011-05-27
Various Artists / ROCK FOR JAPAN (2011)

中ジャケには、「甦れ日本!」と日本語で書かれたロゴまであります。
そして、このアルバムの企画者であるビルギット・シュヴァンケという人のコメントの日本語訳(輸入盤にもかかわらず)まで用意されていて、このアルバムの売り上げを日本赤十字社に寄付していただけるとのことです。
さらに参加アーティストの何人(何組)かは、今回の震災に対するコメントも寄せております(これも日本語対訳付)。
2枚組で、全34曲(アーティスト)が収められております。
もちろん、内容は、メロディアス・ハードロック、ハードポップですが、参加アーティストが凄いのと、未発表や新曲のナンバーまで収められているということです。
今回の震災は、世界中の各国から有形・無形の支援を得ておりますが、メロハーの世界でもこうしてチャリティ・アルバムが発表されるのですから、この日本という国は、そうまんざらでもないのかも?
まぁ、うがった見方をすれば、海外の特に欧州のメロハーのバンドは、日本を市場として常に意識しているということもあるのでしょうが。
取りあえず、収録アーティストと収録ナンバーを紹介いたしますと、
ディスク:1
01. FM - Kissed
02. Tommy Heart - And I Know
03. Grand Illusion - Yumi‘s Eyes
04. Harlan Cage - Sinner‘s Groove
05. Fiona - Love Along The Way
06. Dan Reed - I Don’t Mind
07. Tony Harnell - One Way Ride
08. Grand Design - Love Will Shine The Way
09. White / Norgren - Message Of Love
10. Hartmann feat. Tobias Sammet - Brother’s (Live)
11. Brian McDonald - In Too Deep
12. Shotgun Symphony - The One
13. Brett Walker - Good Enough
14. Peter Beckett - Too Many Reasons
15. Poison Sun - Russian Racketeers
16. Big Nature - One Way Ride
17. Legs Diamond - Missing A Part
ディスク:2
01. Soul Doctor - You’re All That I Want (Single Remix)
02. Crown Of Thorns - I Won’t Wait *
03. Harem Scarem - Easier
04. Robin Beck - The One *
05. Torben Schmidt - Run Away
06. Mark Spiro - Say Your Prayers
07. House Of Lords - Spirit Of Love *
08. Mitch Malloy - Anything At All (Live)
09. Dogface - Fired
10. Kane’d - Rock Against The D.J.
11. Royal Hunt - Back To Square (Live)
12. M.ill.ion - What I Want
13. Johnny Lima - Nowhere Left To Go
14. Tommy Denander - Where Is The Fire
15. Chris Laney - Coming Home
16. Bulletrain - Take Me To The Sun
17. Subsignal Wingless
となっております。
凄いメンツだと思いませんか?
さすが、AOR HEAVENだと思いますね。
中身は、もちろん、良く出来たメロディアス・ハードロック、ハードポップのナンバーばかりです。
このメンツを見て、興味の湧かないメロハー、ハードポップのファンはいらっしゃらないと思います。
それも未発表曲や新曲が多く収められているのですから。
2011-05-25
Franke & The Knockouts / The Best Of - Sweetheart Anniversary Edition (2011)

Franke & The Knockoutsのベスト・アルバムです。
未発表音源1曲を含む全19曲入りのベスト・アルバムです。
私にとってFanke & The Knockoutsのデビューは鮮烈でした。
全米チャート・インした"Sweetheart"をリアル・タイムで聴いた訳ですが、この曲が発表された1981年当時は、AORと産業ロックのアルバムを手当たり次第に集めていた時で、このナンバーと収録されているアルバムを聴いて、直ぐに彼ら虜になってしましました。
適度にハードでメロディアスでキャッチー、これが彼らのサウンド・スタイルです。
特に翌年に発表された2ndアルバム"Below The Belt"は1st以上の出来で、"Never Had it Better"はもう毎日のようにヘヴィ・ローテーしておりました。
ですから、彼らの3枚のオリジナル・アルバムがEscape Musicから出された時は、非常に嬉しかったのを覚えております。
でも、その3枚も既に廃盤となり、今じゃ5桁近く超レア盤となっております。
が、このベスト・アルバムの中ジャケを見ますと、その3枚のアルバムが番号付きでカタログに掲載されております。
ということは、近い将来、このFridayMusicからリ・イッシューされるのでは?
未だ、彼らのサウンドを聴いたことがないハードポップ、産業ロックそしてAORファンの方には朗報だと思いますね。
番号付きでカタログに載っているのですから、間違いなく、リ・イッシューされるのだと思いますが。
因みに、このベスト・アルバムには、
01 Sweetheart
02 She's A Runner
03 Runnin' Into The Night
04 Comeback
05 You're My Girl
06 One For All
07 Annie Goes Hollywood
08 Never Had It Better
09 Without You (Not Another Lonely Night)
10 Just What I Want
11 Morning Sun
12 You Don't Want Me (Like I Want You)
13 Outrageous
14 Come Rain Or Shine
15 You're All That Really Matters
16 One Good Reason
17 Blame It On My Heart
18 Hungry Eyes (Original Version/Bonus Track)
19 Beat Of A Broken Heart (Unreleased Bonus Track)
の19曲が収録されております。
"Never Had It Better"、"Sweetheart"だけじゃありません。
"She's A Runner"、"Comeback"、"You're My Girl"、"Morning Sun"、"Outrageous"、"Come Rain Or Shine"、Blame It On My Heart"そして"Hungry Eyes"などメロディアスなナンバーばかりが収録されておりますから。
私は、Razor & Tie Recordsから出されたベスト・アルバム"The Sweetheart Collection"も持っておりますが、ラストの未発表ナンバー"Beat Of A Broken Heart"にためだけに、このベスト・アルバムを購入いたしましたが、その"Beat Of A Broken Heart"はミディアム・テンポのメロディアスなAORナンバーに仕上がっております。
ファンであれば、このベスト・アルバムはもちろん「買い」ですが、未だ彼らのサウンドに触れたことの無い方にもお勧めです。
さらにオリジナル盤3枚のリ・イッシューを楽しみに待ってましょうね。
2011-05-24
RANDY / RANDY (2010)

このRANDYですが、オフィシャルでは、1986年にシングルのみの発表しかしておりません。
このアルバムは、そのシングル(A・B両面の2曲)と1987年のデモ音源(7曲)さらに1987年のライヴ音源(3曲)の計12曲が収録されて、めでたく日の目を見たものです。
限定500枚のプレスということらしいです。
それにしてもジャケットがひどいですよね。
しかしながら、中身はかなりの優れ物で、とても良く出来たメロディアス・ハードロックのアルバムです。
収録ナンバーは、
7"single 1986
01 Shadows Are Falling
02 The Beast
Demo 1987
03 C'mon Let's Rock
04 Nightmare
05 The Razor's Edge
06 It's Got To Be Love
07 Victim Of The Night
08 Who's Got The Power
09 Don't Look Back
Live Tracks 1987
10 Victim Of The Night
11 On The Highway
12 In The Still Of The Night
となっております。
北欧系のメロディアスでキャッチーなナンバーが収められております。
01はシングルで発表されたのも頷ける、メロディアスでキャッチーかつポップなナンバーです。
Da Vinci辺りに通じるものがあります。
03以降はデモ音源ということですが、曲数からすると最終ミック・ダウン前にお蔵入りになったのかも知れません。
音は決して悪くありません。
これら7曲もメロディアスで魅力的なナンバーばかりです。
03はカッコ良いロックンロール・スタイルのキャッチーなナンバーです。
04、05はNWOBHMスタイルのギター・オリエンティドのカッコ良いナンバーです。
06の出だしはアコースティカルでメロディアスなバラード風で、本編に入るとメロディアスでキャッチーな曲に変化しますが、曲の出来はかなりなものだと思いますね。
07はギターのリフがカッコ良いナンバーです。
10以降のライヴ音源は決して音質が良いとはいえませんが、臨場感は伝わってきます。
それにしてもジャケット・デザインがひど過ぎますね。
このアルバムもジャケット・デザインと中身が全く違う、そんなアルバムです。
NWOBHMはもちろん北欧系メタルがお好きな方にお勧めのアルバムだと思います。
2011-05-23
Various Artists / Hard 'n Heavy Rarities - Collectors Series Vol.16 (1993)

今回、"Hard 'n Heavy - Rarities Collection Series"のVol.1からVol.17を海外のサイトからまとめ買いしました。
内容は、80年代のマイナーなハードロック・ヘヴィメタルのバンドを3バンドずつ1枚のCDに収めたもので、フル・レングスやミニ・アルバム・シングルなどが収録されております。
ネットで調べてみますと、一応Vol.1からVol.17までの17枚が発表されたようで、今回その全てを購入することが出来ました。
マイナーなバンドばかりですが、中には、単体CDがレア化しているものもありますし、CDとして発表されていないアルバムもあります。
ですから、おそらくオフィシャルではなくコレクターズCDだと思いますが、盤はプレスしたものですし、ジャケットの作りもまともで、さらにスリップ・ケース入りという代物です。
本日は、その中から、Vol.16を紹介します。
ここには、VOODOO CHILDの"Adrenaline"、VENINの"Venin"、AUROCHの"Auroch"の3枚のアルバムが収められております。
VOODOO CHILDはフル・レングスの、VENINとAUROCHはミニ・アルバム収録されております。
この3バンドともフランス産のバンドで、中身は、いわゆるNWOBHMスタイルのサウンド作りとなっております。
収録ナンバーは、
VOODOO CHILD
1. Lucifer
2. Cité
3. Je Ne Veux Pas Devenir Vieux
4. Heavy Metal Song
5. Voodoo Child
6. Toi
7. Ballade Pour Adrénaline
8. Cocaïne Tush
9. Destin
VENIN
1. Passe-Temps
2. Femmes de la Nuit
3. Une Vie Pour un Concert
4. Pensées Pour Eux
AUROCH
1. Marginal
2. Les Hordes Sauvages
3. Songe
4. Solitude
となっております。
この3バンドの中では、BOODOO CHILDが最もカッコ良いですね。
まさにNWOBHMといったスタイルのギターのリフがメチャカッコ良いアルバムです。
曲もメロディアスでキャッチーだし、かなり気に入りました。
17枚それぞれ別なバンドが3バンドずつ収められておりますので、計51バンドのアルバム、ミニ・アルバム、シングルが聴ける訳です。
それも殆どが知らないバンドばかりですので、これはかなり楽しみです。
それも、80年代のハードロック・ヘヴィメタルのアルバムですから。
ネットで調べる限り、まだ流通していると思いますので、ご興味のある方はコレクターしては?
音質もかなり良いです。
2011-05-22
SVEN BUSCH / High On Life (1998)

アルバムの発表元はMTM Music (I.R.S. Records Ltd.)です。
ストリングスやピアノなど(もちろんギターも)が旋律を奏でるまさにAOR然としたメロディアスなナンバーが収録されております。
出来としては、まあまあといったところでしょうか。
全12曲が収録されており、全て英語で歌われております。
収録ナンバーは、
01. High On Life 4:28
02. Faith 3:58
03. Angel 3:32
04. The Wall 4:37
05. Memory Lane 4:51
06. I's Just Another Way To Say I Love You 3:50
07. Nights In White Satin 5:17
08. The End Of The Road 5:12
09. I'll Be Your Eyes 3:37
10. Come On And Get It 3:54
11. They Lead The Way 4:56
12. Angel - Unplugged 3:30
の12曲となっております。
07はThe Moody Bluesのカヴァーですが、元々良く出来たバラード・ナンバーですが、ここではさらにテンポを落とし、ストリングスの比重を高めたアレンジで、盛り上がりも有りこれがとても良い曲に仕上がっております。
01はポップなアレンジがいかしたメロディアスなナンバーです。
02はバックのピアノの音が心地良いメロディアスなバラード・ナンバーです。
メロディもいかしてます。
03もミディアム・スロウのバックのピアノの音色がいかしたメロディアスなバラード・ナンバーです。
04でのギターのトーンはとても素敵です。
メロディアスなAORナンバーに仕上がっております。
05はアコースティカルなバラード・ナンバーです。
06はバックのフェンダー・ピアノとナイロン弦風の音色のギターのコラボがいかしたメロディアスなバラード・ナンバーです。
08もミディアム・スロウのバラード・ナンバーです。
09でも出だしのピアノがいかしてます。
どこかTim Mooreの1stアルバムに入っていても違和感が無いメロディアスなバラード・ナンバー(Sister Lilacを思い出しました)です。
10はテンポの良いポップなナンバーです。
11はピアノとサックスがコラボしたこれまたメロディアスなバラード・ナンバーです。
とても魅力的なナンバーです。
12は03のアンプルグドのナンバーです。
AORファンは納得の1枚だと思います。
Amazonマーケットプレイスでは、中古が410円から売っておりますが、この価格でしたら「買い」でしょう。
2011-05-21
DIVORCE / DIVORCE/TRIANGLE (2009)

女性ヴォーカルのメロハー・ハードポップのバンド・アーティストで最も好きなのが、VIXENです。
現在のではなく、80年代のVIXENはバンド・メンバー4人全てが美女揃いで、私は、特にギタリストのJan Kuehnenmundのファンですが、彼女たちはJanのギターや、Share Pedersenのベース、Roxy PetrucciのドラムスそしてJanet Gardenerのヴォーカルと、どれを取り上げても技術も素晴らしく、今まで出てきた女性ロック・バンドの最高峰だと私は思っております。
そのほか、ハードポップ系のアーティストといえば、Holly Knight、Jaime Kyle、Lentia Ericksonなどとてもいかしたシンガーがおりますし、最近聴いた中では、Retrospect Recordsからリ・イッシューされたTHE STORMのアルバムがキャッチーでフックに満ちたメロディアスなアルバムでとても印象に残っております。
とにかく、女性ヴォーカル物(ハードポップ、メロハー、ゴシックも)で最も重要なのが美人であるということです(もちろん全くの私見ですが)。
美人といえば、ALEXAもおりましたね(彼女は相当に美人です)。
本日紹介するDIVORCEですが、このバンドも女性をフロントに据えたハードポップ・バンドで、ギリシア産です。
このアルバムは、1991年の発表の6曲入りデビュー・アルバム"Divorce"と1993年に発表された2ndアルバム"Triangle"の2枚のアルバムを1枚のCDに収めたものです。
ヴォーカリストの名前はクレジットが無いので判りませんが、ジャケットに写る写真はまぁそこそこという感じですし、歌い方も声を張り上げるというのではなく、ごくごくオーソドックスなスタイルでかなり聴き易いです。
収録ナンバーは、
01. Triangle
02. The rainy night
03. Let her go
04. Change your ways
05. Monica
06. Fly away
07. Indian Summer
08. Pain
09. The sidewalk man
10.Intro weird
11.Wedding day
12.You give me love
13.The can't tell us
14.Strange waves
15.Heart line
で、Tracks 1 - 9 taken from Album "Triangle", recorded 1991、Tracks 10 - 20 taken from Album "Divorce", recorded 1992となっております。
サウンドは冒頭にも書きましたが、ハードロックというよりはハードポップのスタイルで、SARAYA辺りのサウンド・スタイルとでも言ったら良いのでしょうか。
全体的にはキャッチーでメロディアスで出来も平均レベル以上だと思います。
その中でも02はバックのパフォーマンス(特にギターのトーンは私の好みです)もかなりいかしたメロディアスなAOR風のハードポップ・ナンバーですし、03も若干ハードなギターがカッコ良いメロディアスなナンバーです。
04は出だしのピアノ・キーボードがいかしたメロディアスなバラード・ナンバーです。
05はキャッチーでポップなナンバーです。
06はキラキラ・キーボードとギターがコラボした哀愁のハードポップ・ナンバーでいかしてます。
07もキーボードとギターがいかしたメロディアスでキャッチーなハードポップ・ナンバーです。
09はバックのキーボードが印象的なミディアム・スロウのバラード・ナンバーです。
11はこのアルバム一押しのナンバーで、キーボードギターのコラボが絶妙なメロディアスな80年代スタイルのハードポップ・ナンバーです。
12なんかもかなりのお勧めで、ミディアム・スロウのとてもメロディアスなバラード風のナンバーです。女性の声とマッチしたナンバーです。
13もミディアム・スロウのメロディアスなとても良く出来たナンバーです。
14もメロディアスでキャッチーなハードポップ・ナンバーです。
15はギター・オリエンティドのインスト・ナンバーですが、ドラムスのあのドコドコといった音はあまり好きじゃなんです(HelloweenとかGamma Rayとかのジャーマン・メタルやメロディック・スピード・メタルって、こういうドラムスの音が多くて、個人的にはあまり好きじゃない)、
このDIVORCEですが、結構良いです。
女性ヴォーカルもののハードポップが好きな方にはお勧めです。
このアルバム、レア盤では無いですが、大手のショップには置いて無いようです。
2011-05-17
Tony Hadley / Passing Strangers (2006)

Spandau Balletはかなり好きで、彼らのアルバムもTony Hadleyのソロも1st、2ndと持っております。
Spandau Balletは当時ニューロマンティックのバンドとして、DURAN DURANやVISAGEなどと一緒に紹介されておりましたが、彼らのサウンドは他のバンドと一線を画すものだったと思いますね。
私としては、AORのバンドでは(?)と思っておりますし、Tony Hadleyのソロ・アルバムも殆どAORした作りになっていると思います。
本日紹介する"Passing Strangers"も1st、2ndみたいないわゆるAORした内容だと思っていたら、これがスウィングしたジャズ・ヴォーカルのアルバムでビックリのものでした。
まぁ、元々Tony Hadleyはとても歌が上手ですし、声の質も素敵ですので、こんなジャズ・ヴォーカルのアルバムも発表してもおかしくはなかった、と今思えば、そんな感じもします。
Bobby CaldwellやBoz Scaggsなどのジャズ・ヴォーカルのアルバムと比べても、全く劣るということはないですね。
あの声ですから、雰囲気はかなりなものだと思います。
収録ナンバーは、
01 Mood I'm In
02 Wives And Lovers
03 Time In a Bottle
04 Good Life
05 Bewitched, Bothered and Bewildered
06 Passing Strangers
07 Tender Is The Night
08 Leaves of Love
09 Don't Know Why
10 Star
11 Just A Gigolo
12 Wait For You
13 Sea of Love
14 Too Close for Comfort
15 I Wanna Be Around
16 How Can I Be Sure
17 Love For Sale
18 There Must Be a Way
の全18曲でとてもボリュームのあるものとなっておりますし、スタンダード・ナンバーも収録されております。
どのナンバーもスウィングしたジャズ・ヴォーカルのナンバーで、「オシャレ」という言葉がピッタリのアルバムです。
Tony Hadleyの歌の上手さが伝わる、そんな雰囲気最高のオシャレなアルバムです。
BGMとしても良いかも。
2011-05-16
HOGLUND BAND / FACES (1989)

スウェーデン人ヴォーカリストPer Hoglundを中心とするHUGLUND BANDの1989年発表の"FACES"というアルバムです。
バンド・メンバーは、Per Hoglund - Vocals、Jonas Holmstrom - Guitar、Dan Nylen - Drums、Per Nylen - Keyboards、Robert Ivansson - Bassで、ゲスト・ミュージシャンとしてMats Olausson - Keyboardsの名前があります。
CCM (Contemporary Chrsitian Music)のAOR・ハードポップを演っていて、楽曲によっては、北欧産の透明感のあるメロディアスなナンバーなんかも収められており、アルバムのレベルもかなり高いと思います。
収録ナンバーは、
01. Flying
02. Miracles
03. Faces
04. House of cards
05. Just a man
06. Whispering Wind
07. Sweet Air
08. Feelin Fine
09. Rebel
10. Bombay
の10曲が収録されております。
01はいかしたコーラスから入るとてもポップでメロディアスな産業ロック風のナンバーです。
全体的にバックのパフォーマンスがいかしておりますし、Per Hoglundのヴォーカルもオーソドックスな聴き易いものとなっております。
02はバックのシンセとギターがカッコ良いポップでメロディアスなハードポップに仕上がっております。
Time GalleryとかChanell 5とか、欧州産AOR・ハードポップのナンバーです。
03はサウンドにキレがあるナンバーです。
04はギターのカッティングやトーンがいかしたメロディアスなハードポップのナンバーです。
05はミディアム・スロウのナンバーで、バックの音が結構良いです。
06はベースが結構ビンビンのファンキー・タッチなポップ・ナンバーです。
07はこのアルバムの一押しのナンバーで、とてもメロディアスなバラード・ナンバーです。
キーボードを含めバックのパフォーマンスがとても魅力的です。
08はこのアルバムの中で最もハードなナンバーで、キーボードとギターのコラボがいかしたメロディアスな産業ロックに仕上がっております。
09もバックのパフォーマンスがいかしたメロディアスな産業ロックのナンバーに仕上がっております。
10は全体的にゆったりとした感じのナンバーで、バックのキーボードがいかしたメロディアスなバラード風のナンバーです。
マイナーなアルバムですが中身がいかしたものを見つけた時って、結構嬉しいですよね。
2011-05-15
A SOUND MIND / harmonia (2007)

オーストラリア産の4人組のメロディアス・ハードロック・バンド A SOUND MIND の2007年のアルバム"harmonia"というアルバムです。
先ず、ジャケット・デザインが良いですよね。
何となくオシャレで、中身を期待させるジャケットです。
内容はというと、結構ピアノがフィーチャーされていて、楽曲もメロディアスです。
A SOUND MINDは2005年に4曲入りのEP "So Thankful"でバンド・デビューし、その中の同タイトルのナンバーが地元でヒットしました。
"harmonia"は冒頭に書きましたとおりピアノが結構フィーチャーされ、曲によってはストリングも交え、メランコリックでメロディアスなナンバーが多く収められております。
収録ナンバーは、
1. Medulla
2. Empathy
3. The Power To Dream
4. Grace
5. Fall For You
6. Enjoying The Pain
7. Comma Hiatus
8. Venus & Mars
9. So Thankful
10. Catharsis
11. The Horizon
12. Always & Forever
13. Harmonia
で、14曲目にボートラとして"Ash To Flame"が収められております。
01はストリングスとシンセによる短いインストによるオープンニング・ナンバーです。
このオープニング・ナンバーによりアルバムへの期待をそそります。
02は出だしの美しいストリングスとピアノで、曲全体もメロディアスでメランコリックに仕上がっております。
とても良く出来たナンバーです。
03はポップでメロディアスなナンバーで、バックのギターのリフがカッコ良いです。
バックのストリングスがとても効果的です。
04も美しいピアノの音から入るミディアム・テンポのバラード・ナンバーです。
メロディがいかしてます。
05もポップでメロディアスなナンバーです。
このナンバーもとても聴き易いですし、曲の仕上がりも良いです。
06でも出だしのストリングがそそります。
全体的にギターの音が幾分ハードですが、曲自体はとてもポップでメロディアスです。
07は女性のスキャットをフィーチャーした短いナンバーですが、ストリングを大々的にフィーチャーし結構盛り上がってます。
08は07に連なるようにして始まるナンバーで、これまたストリングがとてもいかしたポップでとてもメロディアスなナンバーです。
09は先行してシングルで出されたナンバーで、バックのギターのトーンがいかしたメランコリックなナンバーです。
10は哀愁感漂うメランコリックなナンバーです。
11はバックのストリングスに幾分ハード目のギターが被さった前奏から始まるナンバーです、この曲もメランコリックでメロディアスなナンバーです。
12はアコースティカルなバラード・ナンバーです。
曲の雰囲気がとてもいかしてます。
タイトル・ナンバーの13は映画のワン・シーンでも使えそうなピアノが大々的にフィーチャーされた短めのインスト・ナンバーです。
14はEP "So Thankful"に収められていたナンバーで、とてもメロディアスなバラードです。
このナンバーも素晴らしい出来です。
A SOUND MINDの"harmonia"ですが、出来はかなり良いです。
メロディ・マニアであれば、必ずや気に入るアルバムだと思いますね。
私のショップ「aor paradise」でも取り扱っておりましたが、既に売れてしまいました。
気になる方がいらっしゃれば、ウオンツください。
お取り寄せいたします。
2011-05-14
GUARDIAN ANGELS / GUARDIAN ANGELS (2003)

といってもオフィシャル盤ではなくコレクターズCD-Rですが。
GUARDIAN ANGELSというバンドですが、このバンド、シングルを4枚発表しただけで空中分解しましたが、紹介するアルバムは、これら4枚のシングルのA・B両面のナンバーを集めた8曲入りのものです。
何が凄いかと言うと、普通シングルB面のナンバーって、結構どうでも良いようなものが多いですが、彼らの8曲のナンバーは、どれもがメロディアスでフックに満ち、かつ、キャッチーなナンバーばかりなんです。
何故、アルバムを発表せずに解散してしまったのでしょうか?
全くもって、惜しいバンドです。
収録ナンバーは、
01 Every Piece Of You
02 One By One
03 When I'm Back
04 Fires Burning
05 Every Situation
06 Dreamer
07 Two Of A Kind
08 Silent Light
となっております。
どのナンバーもキーボードとギターが絶妙にブレンドされた透明感のあるナンバーばかりです。
01はスペイシーなキーボードが魅力的なキャッチーでメロディアスなハードポップのナンバーです。
もう素晴らしいの一言です。
02もキラキラ・キーボードにギターが絡むポップでキャッチー、かつメロディアスなナンバーです。
サウンドだけでなく、ヴォーカルも透明感があって、とてもグッドです。
03はとてもメロディアスなパワー・バラードのナンバーです。
ヴォーカルもギターを始めバックのパフォーマンスも最高です。
04もキラキラ・キーボードとギターがとてもいかしたメロディアスな産業ロックのナンバーです。
これだけ、良い曲を書けるのですから、やはりフル・アルバムの1枚ぐらい発表しても良かった、と本当に思います。
05はポップでキャッチーなメロディアスなナンバーです。
出来は相当なものです。
06でも出だしのスペイシーな感じのキーボードが良いです。
曲もメロディアスですし、ヴォーカルもバックのパフォーマンスも素晴らしいです、ホント。
07はユーロビート風のリズムがカッコ良いメロディアスでポップなナンバーです。
ホレボレします。
08はメロディアスなバラード・ナンバーです。
歌は、本当に上手いです。
駄曲が1曲もありません。
まさに強力な1枚です。
このアルバムは、私のショップで売るつもりで試しで購入しましたが、是非、お店に置きたいと思います。
店頭に並ぶまでもう少々お待ちください。
ハードポップ・産業ロック・北欧のメロディアス・ロック、さらにAORファンにも間違いなく納得していただける1枚だと思います。
あと、昨日、ショップ「aor paradise」にCDを150枚アップしました。
内訳は、Adult Contemporary 17枚、Hard Pop 30枚、HR/HM 104枚です。
また、再入荷のCDも数多く用意いたしましたので、ゆっくりとカタログをご覧になってください。
2011-05-12
The Ghost Poets / The Ghost Poets (1993)

The Ghost Poetsの1993年の唯一のアルバムです。
このThe Ghost Poetsは、Michael Stanley (ex:Michael Stanley Band)の別プロジェクトで、Michael Stanleyのほか、Jennifer Lee (Vocals (Background))、 Jonah Koslen (Guitar (Electric), Vocals)、Bob Pelander (Keyboards)の4人のバンドです。
サウンドはアコースティック・タッチな感じで、もう完全にAORですね。
収録ナンバーは、
01 Darkness, Darkness
02 Everything
03 Liar's Moon
04 Oh Jessi
05 Casanova
06 Broken Radio
07 Two Hearts
08 Somewhere Over Paris
09 I Will Not Be Denied
10 Why Should Love Be This Way
11 The Promise
12 Sights On You (Juliet Of The Spirit)
13 Since You've Been Gone
となっております。
01はJesse Colin Youngがオリジナルで、カヴァー曲もたくさんありますが、AORファンにとってはIain Matthewsのカヴァーが知られているでしょうか。
The Ghost PoetsのカヴァーもとてもメロディアスなAORナンバーに仕上がっております。
02は前奏がとても美しいメロディアスなバラード・ナンバーで、出来は最高です。
AORファンにお勧めのナンバーです。
03も前奏のピアノがカッコ良い若干ハードなAORナンバーといったところでしょうか。
とても魅力的な曲です。
04もメロディアスなAORに仕上がっております。
コーラスが素敵です。
05はアコースティカルでブルージーなナンバーです。
06はロックンロール・タイプのカッコ良いナンバーです。
07はアコースティックなバラード・ナンバーです。
雰囲気がとても良いです。
08はミディアム・テンポのアコースティカルなAORナンバーです。
09はバックのギターのトーンがいかしたメロディアスなナンバーです。
10はこのアルバムの一押しで美しく奏でるピアノの音がいかしたメロディアスなバラードのデュエット・ナンバーですが、Jennifer Leeのヴォーカルがとても魅力的です。
盛り上がりも有り、素晴らしいです。
11は若干カントリー・フレイバー漂うメロディアスなAORナンバーです。
12もバックのギターのトーンがいかしたメロディアスでブルージーなナンバーです。
13はミディアム・テンポのメロディアスなナンバーで、バックのギターの音がカッコ良いです。
AORファンであれば、気に入るアルバムだと思いますね。
2011-05-11
Sharon O'neill / The Best Of Sharon O'neill (2005)

ニュージーランド出身の女性シンガーSharon O'neillです。
彼女は、1972年に"Love Song"というシングルで歌手デビューしましたが、その後泣かず飛ばずの状態が続いたようです。
デビューから6年経った1978年に"Luck's on Your Table"というシングルを発表し、これがニュージーランドのチャートで27位にランク・インしたことにより、それ以降ドメスティックではありますが、順調にヒットを重ね、今なお現役で活動しているシンガーです。
1979年に1stアルバム"This Heart This Song"を発表し、現在までベスト・アルバムなどを含め14枚のアルバムを出しております。
冒頭にもっと前から知っていれば、と書きましたが、本日紹介するベスト・アルバムを聴く限り、サウンドがAOR・ハードポップしていて、それこそ私の好きなど真ん中の音なんです。
Holly Knight、Lentia Erikson、Jamie Kyleなどといったシンガーに通じる音作りで、はっきり言ってかなり良いです。
オリジナル・アルバムは殆どが廃盤となっており、流通しているものもレア化しており、もっと前に知っていれば、彼女のアルバムを集めていたに違いありません。
紹介するベスト・アルバムには全18曲が収められており、収められているナンバーもベスト・アルバムに恥じない出来となっております。
01. Words
02. How Do You Talk To Boys?
03. Asian Paradise
04. Baby Don't Fight
05. Waiting For You
06. Maybe
07. For All The Tea In China
08. Smash Palace
09. Hold On Love
10. Losing You
11. Maxine
12. Danger
13. Power
14. Physical Favours
15. Danced In The Fire
16. Water For The Flowers
17. Satin Sheets
18. Maxine (Live)
01は1979年のシングル・ヒットしたナンバーで、これはもう完全にAORしたナンバーです。
02は1980年にシングル・ヒットしたナンバーで、Steve KionerのペンによるメロディアスなAORナンバーです。
03はタイトルどおりどこか異国情緒な感じのメロディアスなバラード・ナンバーで、出来もかなり良いです。
04は1979年の作品で、幾分ハードなAORといったナンバーで、この手のサウンドが好きな私には堪らないナンバーです。
05は1981年の作品で、ほのかにニュー・ウェーヴの香りがするAORナンバーです。
06も1981年の作品で、メロディアスなバラード・ナンバーです。
07は1982年の作品で、これまたメロディアスなAORナンバーに仕上がっております。
08は1982年のサントラの主題曲で、バックのギターのトーンがいかしたミディアム・スロウのメロディアスなナンバーです。
09も1982年の作品で、バックのピアノが美しいメロディアスなAORナンバーです。
10は1983年の作品で、シンセとサックスがいかしたハードポップ風のメロディアスなナンバーで、これも好きなサウンドですね。
11も1983年の作品で、彼女の最大のヒット曲ですが、さすが良く出来ております。メロディが素晴らしいAORナンバーです。
12も1983年の作品で、これまたメロディアスな産業ロック・スタイルのAORナンバーです。こういうサウンド大好きです。
13は1984年の作品で、これもメロディアスな産業ロック・スタイルのAORナンバーで、これまた堪らないなぁ。
14は1987年の作品で、これも産業ロック・スタイルのメロディアスなナンバーです。
15も1987年の作品で、出だしのストリングが美しいメロディアスでポップなナンバーです。
16は1989年の作品で、レゲエ・タッチのポップなナンバーです。
17は1990年の作品で、これまた私が大好きなハードポップ風スタイルのメロディアスなナンバーです。
18は11のライヴ・ヴァージョンです。
女性ヴォーカルのAORやハードポップが好きな方にお勧めのアルバムです。
私は全てのオリジナル・アルバムを聴いてみたいです。
2011-05-10
MOONSTONE PROJECT / TIME TO TAKE A STAND (2006)

とにかくゲスト・ミュージシャンのメンツが凄い!
Ian Pace (DEEP PURPLE)、Glenn Hughes (TRAPESE、DEEP PURPLE)、Graham Bonnet (RAINBOW、ALCATRAZ、MICHAEL SCHENKER GROUP)、Steve Walsh (KANSAS)、Paul Shortino (ROUGH CUTT、QUIET RIOT)、Carmine Appice (VANILLA FUDGE、KING KOBRA)、Kelly Keeling (BATON ROUGE、DOKKEN) といった錚々たる顔ぶれが集結!その卓越したテクニックを存分に披露してくれているアルバムです。
サウンドはというと、ハモンド・オルガンなんかもフィーチャーされており、DEEP PURPLEやRAINBOW辺りを感じさせるものがありますが、70年代、80年代のハードロック・サウンドのアルバムです。
収録ナンバーは、
01 Slave Of Time
02 Not Dead Yet
03 Fire & Water
04 Rose In Hell
05 Beggar Of Love
06 Where Do You Hide The Blues You've Got
07 City Of Lites
08 Pictures Of My Lonely Days
09 On The Way To Moonstone
の9曲です。
01はKelly Keelingがヴォーカルを担当したモロにアメリカン・ハードロック・スタイルのナンバーです。
02はGraham Bonnetがヴォーカル執っておりますが、ハモンド・オルガンが大々的にフィーチャーされており、もう殆どDeep PurpleやRainbowといった感じのとてもカッコ良いナンバーです。
03はFREEのカヴァーですが、アレンジはオリジナルより重ためで、これが最高にいかしております。
オリジナルに負けておりません。
04はGlenn Hughesがヴォーカルを担当しており、これまたハモンド・オルガンをフィーチャーしたナンバーで、ほぼDeep Purpleしております。
05はギターのカッティングがいかしたハードロックのナンバーです。
06は再びGlenn Hughesがヴォーカルを担当したナンバーで、メロディアスでとても良く出来たバラード・ナンバーに仕上がっております。
07はSteve Walshのヴォーカルによるナンバーで、メロディアスなハードロック・ナンバーに仕上がっております。
Steve Walshのヴォーカルがかなりいかしてます。
曲の出来もとても良いです。
08は現KING KOBRAのPaul Shortinoがヴォーカルを執ったナンバーで、メロディアスなハードロック・ナンバーに仕上がっております。
ここでは、Carmine Appiceがドラムを叩いております。
09は70年代っぽいサイケデリック風のハードロック・ナンバーに仕上がっております。
ギターのトーンが最高です。
とにかく、カッコ良いハードロック・アルバムです。
ご興味のある方、是非、私のショップ「aor paradise」までどうぞ。
2011-05-09
KING KOBRA / KING KOBRA (2011)

KING KOBRAはCarmine Appiceのバンドですが、1st、2ndでヴォーカルを執っていたMark Freeの存在もかなり大きなものでした。
私は、個人的には、KING KOBRAのヴォーカルはMark Freeで復活して欲しかったですが、彼は(彼女か?)はUNRULY CHILDで復活しましたので、Paul Shortinoに替ったのも仕方がないですし、10年振りの新作では、Paulのヴォーカルもなかなか良い味を出しており、これはこれでかなり良いメロディアス・ハードロックのアルバムに仕上がっております。
Cramine Appiceの手数の多いドラミング、Mick SwedaとDavid Michael-Phillipsによるツイン・ギター、Johnny Rodのビンビンのベースそして実力満点のPaul Shortinoのヴォーカルと、10年間のブランクを感じさせない、まさにKING KOBRAサウンドがここにあります。
収録ナンバーは、
1. Rock This House,
2. Turn Up The Good (Times),
3. Live Forever,
4. Tear Down The Walls,
5. This Is How We Roll,
6. Midnight Woman,
7. We Got A Fever,
8. Tope Of The World,
9. You Make It Easy,
10. Cryin' Turns To Rain,
11. Screamin' For More,
12. Fade Away.
で、どのナンバーも迫力あるこれぞハードロックといったナンバーばかりです。
ハードなギターのリフから始まる02、Carmine Appiceのドラムスがカッコ良くメロディアスでキャッチーな03、初期KING KOBRAを彷彿させるような04、ライヴ仕立ての05、ロックンロール調のカッコ良い08、メロディアスなバラードの10、Carmine Appiceのドラミングが冴えわたる11、アコースティカルなバラードの12など佳曲が揃っております。
極めつけは06と09でしょうか。
06はポップでキャッチー、かつメロディアスなナンバーで、アルバムの一押しです。
09は出だしのギターが堪らない、これまたメロディアスなナンバーです。
さすが、どのメンバーもハードロック界で長く活動してきただけあって、ハードロックの本質が判っております。
まぁ、バンドを束ねているのがロック界の重鎮Carmine Appiceですから。
2011-05-08
Melvin James / The Passenger (1987)

The Eaglesのプロデュースで有名なプロデューサーBill SzymczykがプロデュースしたMelvin Jamesの1987年の唯一の作品"The Passenger"です。
Joe Vitalがドラムスを担当しておりますが、他は全てMelvin Jamesで、ほぼ彼一人で作られたアルバムです。
サウンド的には、Don Henlyのソロ・アルバムに通じるものがあり、結構良く出来ております。
ヨーロッパ辺りでは、30ユーロを超える価格で中古盤が売られている、若干レアなAORアルバムです。
収録ナンバーは、
01 Why Won't You Stay (Come In, Come Out Of The Rain)
02 We Hear The Thunder
03 Telephone
04 Passenger
05 Loving You Is Strange
06 Twisted
07 She's So Sorry
08 Sugar Candy
09 Devil With A Halo
の9曲が収録されております。
01の前半部分はバックのギターのトーンが切ないミディアム・スロウのメロディアスなバラード風で、途中からメリハリのあるサウンドに変化する、とてもいかしたナンバーです。
この1曲目を聴くとアルバムの中身がかなり期待できます。
02はカッコ良いギター・ソロから入るメロディアスなAORナンバーです。
ギターは全てMelvin Jamesが弾いておりますが、かなり良いです。
03は出だしのJoe Vitalのドラミングがいかしたテンポの良いポップなナンバーです。
04の出だしのギターが奏でるメロディはいかしてます。
彼のギターだけじゃなく、Joe Vitalのドラムスもいかしたメロディアスなハードポップ風のAORナンバーで、出来もかなり良いです。
05はテンポの良いポップなナンバーで、これまたメロディアスで結構良く出来ております。
06は若干ハード目のナンバーでギターのカッティングがいかしたアップ・テンポのナンバーですが、とてもポップに仕上がっております。
シングル・カット向きのナンバーとでも言えそうです。
07はエレポップ風のニュー・ウェーヴ・スタイルのAORナンバーと言えば良いのでしょうか。
曲は結構いかしてます
08はギターのリフがカッコ良いハード目のナンバーですが、曲自体はメロディアスで、カッコ良いという言葉が当てはまるナンバーです。
09もJoe Vitalのドラムスがいかしたロックン・ロール調のポップなナンバーです。
このMelvin Jamesの"The Passenger"ですが、さすがBill Szymczykがプロデュースしただけあって、とてもカッコ良く仕上がったAORアルバムとなっております。
2011-05-07
Gary Brockhoff / Higher Purpose (1998)

Gary Brockhoffの1998年の"Higher Purpose"というアルバムです。
サウンドは、まさにAOR然としており、HALO, JOHN ELEFANTE, WHITE HEART,VAN STEPHENSON, ALLIES/SWEET COMFORT BAND, RON COLLINS, NOUVEAUXなどといった同様のCCMアーティスト・バンドに通ずるもので、CCM-AORファン、その他のAORファンの方には、間違いなく気に入っていただけるアルバムだと思います。
ただ、全6曲とフル・レングスのアルバムでないのが残念ですが。
収録ナンバーは、
01 With Jesus' Love
02 Stand Up
03 Forever's Not So Long
04 Remember The Name
05 Discovery
06 Higher Purpose
となっております。
01はバックのピアノの音が美しいミディアム・テンポのとてもメロディアスなバラード・ナンバーで、AORファンであれば、この1曲で気に入る筈です。
ヴォーカルにも艶がありますし、とにかく曲が良く、これぞAORといったナンバーです。
途中のギター・ソロのトーンも素晴らしいです。
02は出だしのキーボードの音色がいかしたハート・ウォーミングなナンバーです。
曲のアレンジも良く、これも良く出来たAORナンバーです。
03もシンセやキーボードはいかしたミディアム・スロウのメロディアスなバラード・ナンバーです。
04も80年代のAOR全盛期のサウンド・プロダクションのナンバーで、とてもいかしてます。
まさにAORです。
05もバックのピアノがいかしたメロディアスでポップなナンバーです。
ヴォーカルもバックのパフォーマンスもいかしてます。
06も80年代のAOR全盛期を感じさせる音作りで、これまた良く出来ております。
やはり6曲では足りないですね。
AORファンであれば、間違いなく気に入るアルバムですね。
2011-05-06
NUCLEAR VALDEZ / I am I (1989)

NUCLEAR VALDEZというバンドが1989年にメジャー・レーベルのCBS Recordsから発表した"I am I"というアルバムです。
サウンドは、エモーショナルでメロディアスなハードポップ。メロディアス・ハードロックで、哀愁感もあります。
ジャケットはダサいですが、中身はかなりイケてます。
収録ナンバーは、
01 Summer
02 Hope
03 Trance The Thunder
04 If I Knew Then
05 Unsung Hero (Song For Renny Bruce)
06 Strength
07 Eve
08 Apache
09 Run Through The Fields
10 Where Do We Go From Here
11 Rising Sun
となっております。
1曲目の"Summer"はシングル・カットされたナンバーで、全体的にギターのトーンがいかしたメロディアスで哀愁感漂うハードポップのナンバーです。
この1曲目を聴いて、思わず期待してしまいます。
02での出だしのギター・ソロは哀愁感がタップリです。
ミディアム・スロウのとてもメロディアスなパワー・バラード風のナンバーで、出来は01以上です。
このアルバムの一押しです。
03はアコースティカルでメロディアスなナンバーです。
メロディが良いですね。
04はスロウ・ブルースのメロディアスなナンバーです。
このナンバーも出来はかなりなものです。
とにかくメロディがいかしてます。
05はバックのパフォーマンスがいかしたナンバーです。
06もギターのトーンがいかしたメロディアスなナンバーです。
哀愁感が漂っております。
07もギターを始めバックのパフォーマンスがいかしたポップなナンバーです。
08はタイトルから連想されるようなドラムなどがいかしたリズミカルで結構メロディアスなナンバーです。
09もメロディアスでポップなナンバーです。
バックのバンジョーみたいな音が結構良かったりしてます。
10はバックのパフォーマンスがいかしたスケール感のあるナンバーです。
11は出だしのギターのフレーズがとても印象的な、哀愁感が漂うメロディアスなナンバーです。
このナンバーの出来も結構良いです。
メロディアスで哀愁感漂うナンバーが多く収められており、この手が好きなハードポップ・ファンにお勧めのアルバムです。
出来はかなり良いと思いますよ。
2011-05-05
Brunorock / Live On Fire (2008)

Brunorockは以前にも書いたとおり強力なメロディとキャッチ?なリフを持った見事なメロディアス・ハードロックを奏でるバンド(プロジェクト)で、"Interaction"では私が敬愛するギタリストAlex De Rossが大半の曲でソロを弾いておりました。
この"Live On Fire"は全13曲が収録されており、11曲目までがライヴ音源で、残りの2曲はスタジオ録音の新作ですが、この2曲では再びAlex De Rossがギターを弾いております。
Brunorockは"Interaction"のほかに"War Maniacs"というスタジオ作品を2009年に発表しており、現在までスタジオ作品を4枚出しております。
以前にも書きましたが、Brunorockは、NightprideやDark Skyといったバンドで活動してきたBruno Kralerが、Whitesnake、 Journey、Bad English、Unruly Child、Signalといったバンドにインスパイアされ立ち上げられたもので、とても良質なメロディアス・ハードです。
このライヴ・アルバムの選曲は、"Interaction"からのナンバーが多くおさめられておりますが、とても素晴らしく、どのナンバーも最高にいかしております。
アルバムはWhitesnake調の"It's All Been Done 4 Me"から始まります。
臨場感も有り、出だしの歓声を聴くと、ドイツではかなり人気が高いバンドなんでしょうね。
02の"Now Dies The Truth"はフックに満ちたメロディアスなナンバーです。
03の"Pray 4 The Rain"はメロディアスなパワー・バラード風のナンバーです。
04の"No More Promises"はメロディアスな産業ロック風のナンバーで、Bad English辺りに通ずるものがあります。
05の"La Fonte Dei Sogni"は、母国語のイタリア語で歌っているナンバーですが、これが、また、キャッチーかつポップでとても良く出来たメロディアスなナンバーです。キーボードとギターが見事にブレンドされた産業ロックのナンバーに仕上がっております。
06の"Two Hearts One Weapon"もキーボードがいかしたメロディアス・ハードロックのナンバーです。
07の"castaway"はポップな感じのメロディアス・ハードロックのナンバーです。
08の"Take The Trophy"はとてもキャッチーでポップに仕上がったナンバーで、サビの部分はもう最高の一押しのナンバーです。
09の"Hard Working Day"はバックのピアノがいかしたメロディアスなバラード・ナンバーです。
曲の出来もかなり良いです。
10の"Born Winner"は軽い感じのハードポップ・ナンバーで、仕上がりもキャッチーでフックがあります。
11の"Let Me Be The One"はスタジオ作では、アコースティカルでメロディアスなバラード・ナンバーです。
12の"Time To Run"も13の"Julia"もとても良く出来たメロディアス・ハードロックのナンバーで、やはりAlex De Rossのギターが最高です。
メロハー・ファン必聴のアルバムです。
なお、このアルバムですが、私のショップ「aor paradise」でも取り扱っております。
価格は、1500円ですが、Amazonマーケットプレイスでは、送料で340円プラスされますので、それよりは安いです(送料はかかりませんし)。
ご興味のある方は、ショップまで。
2011-05-04
SLUKA / Fear Of Ordinary Life (1990)

このSLUKAというバンドのデビューは、当初ジャパン・オンリーでした。
アメリカ産のバンドで、中心人物はヴォーカルを担当するChristopher Slukaで、5人組みのバンドです。
今まで3枚のアルバムを発表しており、今回紹介するのは、1990年の2ndアルバム"Fear Of Ordinary Life"です。
この2ndと1stは当初ジャパン・オンリーで、彼らの活動の拠点も東京だったようです。
その後、海外でもアルバムを発表しますが、結局はグローバルなヒットには至らなかったようです。
このようにジャパン・オンリーの海外アーティストとして、他にJohn Warrenなどがおりますが、このJohn Warrenも3枚のアルバムを発表してます。
John Warrenのアルバムも内容は同じようにとても良く出来たAORアルバムでしたが、日本のみの小ヒットに終わり、日本では、中古CDは二束三文の値段で売られているますが、海外ではレアもの扱いされております。
実は、このSLUKAも同じような感じで、おそらく1stアルバムはブック・オフ辺りでは250円位で売られていると思います。
でも、この2ndはあまり見たことがありません。
私は1stも聴きましたが、アルバムの出来としては、この2ndの方が出来もかなり良いと思いますので、もし、ブック。オフ辺りで250円位で売られていたら、間違いなく「買い」だと思いますね。
アルバムの内容は、そうですね、Channel 5、Time Gallery、Freiheit、Bogart Co.などヨーロッパのAOR・ハードポップのバンドに通じるものです。
キーボードが結構多く使われており、メロディもかなり良いですし、極めつけはヴォーカルの声質と歌の上手さだと思いますね。
収録ナンバーは、
01 Under The Rug
02 Frame Your Face
03 Telepathy
04 Only Some Will Love
05 I Need Her Mother
06 Dancing On The 12:20
07 Free Fall
08 Asian Eyea
09 Deep Beauty Stings
10 Valentine Lies
11 Fear Of Ordinary Life
12 Just A Dream
13 Soldier Of Sinverly
となっております。
01なんかは、本当に良く出来たAORナンバーで、前出のバンドにも決して負けていないナンバーです。
02もダンサンブルな感じの曲で、Bogart Co.やChannel 5やFreiheitなどに通ずるポップなナンバーです。
03はミディアム・スロウながら音にキレがあります。
04はメロディアスなバラード・ナンバーです。
05もダンサンブルでポップなナンバーです。
06もタイトルから連想させるとおりライト・ファンクしたとてもカッコ良いナンバーです。
ギターのカッティングやバックのパフォーマンスがSpandau Balletしております。
08はこのアルバムの一押しです。
とても美しいメロディのバラード・ナンバーで、雰囲気は最高です。
タイトル・ナンバーの11もメロディアスなバラード・ナンバーで、バックのヴァイオリンの音色が堪らないです。
12はジャジーな雰囲気がいかしたナンバーで、この曲の出来もかなり良いと思います。
13は一転してタイトなリズムのハードポップ風のAORナンバーです。
Amazonマーケットプレイスでは、中古が1円から売ってました。
Channel 5、Time Gallery、Freiheit、Bogart Co.辺りのヨーロッパのAOR・ハードポップのファンであれば、間違いなく「買い」だと思います。
2011-05-03
John Elefante And Mastedon / Revolution Of Mind (2010)

新作だとばかり思っていおりましたので、これには正直ガッカリでした。
という訳で、この"Revolution Og Mind"、内容が悪いわけがありません。
盟友のKerry Livgrenも参加した本作は、メロディアスなAOR・ハードポップのアルバムで、曲によってはKANSAS風のナンバーがあったりで、John Elefanteファン、AORやハードポップのファンにはもちろん納得の1枚です。
John Elefanteの音楽活動は、KANSAから始まりますが、1982年の"Vinyl Confessions"と1983年"Drastic Measures"に参加後、1983年のPatrick Simmonsの"Arcade"にヴォーカルとしてセッション・ミュージシャンとなるわけですが、1985年のDavid Fosterプロデュース作品"St. Elmo's Fire"でJohn & Dino Elefanteとして"Young and Innocent"でプロデュースし、これ以降、プロデューサーとしても名を馳せることとなります。
冒頭にも書きましたが、John ElefanteはCCM (Contemporary Christian Music)系のバンドやアーティストのアルバムをかなりの数プロデュースしている人で、有名なところでは、ハードポップ(ハードロック)・バンドのPETRA、GUARDIANやThe Braveなど、さらにコアなAORファンや産業ロック・ファンに知られているHALO、Rick CuaやNouveauxなどで、どのバンドも彼のプロデュース作品は、メロディアスなものばかりで、ハズレが殆どありません。
また、Michael Thompson Bandの"How Long"やDavid Packの"Anywhere You Go"など多くのアルバムでヴォーカルやキーボードで参加するなど、AORファンやハードポップやハードロックのファンからも一目も二目もおかれている人です。
早く、彼の次の作品を聴きたいです。
私と同じように、John Elefanteのニュー・アルバムだと思って、既にMastedonの"3"を持っていながら、このアルバムも買われた方がいらっしゃるのでは?
ジャケットだけの変更だけだったらまだ判ると思いますが、タイトルまで変更されたら敵わないなぁ。
2011-05-02
AINIGMA / Diluvium (1973)

もちろん、その時は中高生ということで、お金もなく、レコード代は殆どがお正月のお年玉からでしたので、ほぼ全てがTHE BEATLESやヒット曲のシングル代に消えておりました。
また、当時は今みたくインターネットも有りませんでしたので、音楽情報は殆どがラジオか雑誌からでした。
70年代に入っても、当時のレコードの価格はLPが1枚2,500円くらいで安い給料から何枚もアルバムを購入するということは出来ず、自ずと興味のあるアルバムにしか手が出せずにおりましたので、70年代ロックといっても殆どがメジャー・バンドのものばかりというのが実情でした。
70年代は、まさにロックが本格的に形成された時期で、私の年代にとっては、当時のロックが文化であり、精神的な支えでもあったような気がします。
ですから、今でも70年代ロックを聴くと、気が踊るような感じになります。
最近、ハードロックの黎明期のこの70年代のロックのアルバムを集めております。
数年前から70年代ハードロック、サイケデリック・ロックを専門的にリ・イッシューしているAKARMAレーベルやRipertoire Recordsのアルバムをかなりの枚数手に入れております。
特にAKARMAレーベル物は、紙ジャケが多く、殆どのバンドはマイナーなものが多いですが、どのアルバムも70年代の息吹を感じさせるサウンドが堪らなく懐かしさを覚えます。
本日紹介するAINIGMAの"Diluvium"は1973年にリリースされた唯一のアルバムです。
ANIGMAはドイツのバンドで、ファズの効いたギターとサイケデリックなハモンドが魅力のバンドで、メジャーどころではFrijid Pink辺りを連想させてくれるヘヴィなサウンドです。
これが最高にいかしております。
1曲が5分から長いナンバーで18分弱あり、オリジナルは全4曲の収録でしたが、この2006年リ・イッシューCDにはボーナス・トラックが2曲追加されております。
収録ナンバーは、
01 Prejudice
02 You Must Run
03 All Things Are Fading
04 Diluvium
05 Thunderstorm
06 Diluvium (Instrumental)
となっております。
01は出だしハモンドとそれに続くファズの効いたギターのリフが最高のサイケデリックなナンバーで、これぞ70年代ハードロックといった、とてもカッコ良いナンバーです。
02の出だしのファズの効いたギターはとてもカッコ良いです。
曲に躍動感があります。
03では、ハモンド・オルガンとギターが織りなすサウンドは、まさにヘヴィなプログレ風で、メロディがとても素晴らしいです。
04は18分弱の大曲で、これはもう殆どプレグレしたナンバーで、とにかく、ハモンド・オルガンとギターが良い味を出しております。
05はヘヴィ・ロック然とした出だしの音がいかしたナンバーです。
06は04のインスト・ヴァージョンですが、ヴォーカルが入っていないので、もうこれは完全にプログレのナンバーですね。
おそらく、この手の70年代ハードロックのアルバムを聴いているのが、一部マニアかコレクターの方ばかりだと思いますが、ハードロック黎明期のアルバムですので、90年代や最近のハードロックのファンにも聴いていただきたいアルバムですね。
でも、この手のアルバムはプレス枚数も少ないので、直ぐにレア化してしまうのが残念です。
2011-05-01
Brian Elliot / Brian Elliot (1978)

それが、天気があまり良くなく、外気もかなり低めで、未だ進まずですが、3日以降は晴れで気温も上がるということですので、その時にでもしようかと思っております。
今は、とにかく居間が倉庫状態で、家内から相当のクレームがきておりますので。
これからもたくさんアップするCDもありますので、私も今の状態はマズイと思っているのですが。
以前にこのブログにも書きましたが、私はコーヒーが大好きで、大きなマグカップで1日4,5杯飲みます。
先日、Amazonでデロンギ製のエスプレッソ・マシーンが半額の13,000円位で売っておりましたので、たまにエスプレッソ・コーヒーでもと思い、注文した品が昨日届きました。
で、今日はエスプレッソ・コーヒー三昧で過ごしておりますが、やっぱりちょっと安いせいか、泡立ちがイマイチといった感じですが、コーヒーはかなり美味しいです。
私はお酒が全くダメで、「お酒を飲みながら好きな音楽を」が「コーヒーを飲みながら好きな音楽を」となります。
こういう時の音楽は、やはりHR/HMよりもAORやFusionが似合いますね。
今バックでは、Brian Elliotのセルフ・タイトル(邦題は「君と一緒に」)のアルバムがかかっております。
私はすでに最初にCD化されたアルバムを持っておりますが、最近SHM-CD仕様で紙ジャケ化されたアルバムも買ってしまいました。
このアルバムは1978年に発表され、ポップでソフト&メロウな香りを湛えた洒落な作品となっております。
バックにはAirplayのJay Graydon、TOTOのJeff Porcaro、David Hungateを筆頭に、The CrusadersのWilton Felder、Larry Carlton、Lee Ritenour、James Gadson、Mike Baird、Valerie Carter、WatersなどL.A.のトップ・ミュージシャンがたくさん参加しております。
一押しは何と言っても1曲目の"Let's Just Live Together"で、ライト&メロウとはまさにこのナンバーを指す言葉だと思いますね。
もうこれはAORの定番中の定番のナンバーです。
長らく廃盤でしたので、このナンバーを聴いて喜んでおられるAORファンの方が多数いらっしゃるのでは?
もちろん他にもたくさん良いナンバーが収められており、ファンキー・タッチの2曲目"Summer Nights In Hollywood"、グルーヴィーでメロディもバックのパフォーマンスもいかした3曲目"Queen Of Clowns (One For Lily T.)、ポップに仕上がった5曲目の"Tickets To Rio"、トロピカルな8曲目"Old Nueva Laredo"、Brian Elliotのピアノ・プレイがいかした"Las Vegas Wedding"、ストリングスが美しい10曲目の"One Last Night Together"などの佳曲ばかりです。
コーヒーを飲みながら好きな音楽を聴く、至福の時です。