2011-09-29
Eric Russell / Personal (1993)

80年代後半以降AORアルバムに食指が動かず、専らハードポップ・メロハーを良く聴いておりました。
Brett Raymondのアルバムを紹介した時にも書きましたが、この時期、AORはメジャー・アーティストのアルバムは購入しておりましたが、マイナー・アーティストや新人アーティストのアルバムは殆どパスの状態でした。
で、先日中古屋さんで1,580円で売っているのを見て、「オッ、これは安い」と思い、速攻でレジへ。
ところが、これ、レア盤ではなかったんですね。
Amazonを覗くと、中古CDが1,278円から売っているではありませんか。
レア盤だと思い、かなり高額なんだろう、また、カタログにも載っていないのだろうと思い、今まで、ずっとAmazonはノー・チェックでした。
まぁ、送料のことを考えれば同じくらいの金額か、と納得。
で、これがなかなかの出来!
先ず、ジャケットの雰囲気が良いですよね。
中身もウエスト・コースト風のAORアルバムで「まる」です。
収録ナンバーは、
01 - Song To Chloe
02 - Never Be Mine
03 - In The Middle Of The Day
04 - Shining
05 - Nobody Knows
06 - Someday Somehow
07 - Don't Waste Your Time
08 - Don't Slow Down
09 - Mona Liza
10 - Serenade
の10曲。
一時期アメリカで活動していたようですが、このアルバムは母国フランスに帰ってからの録音ということで、バックを務めるミュージシャンも地元のセッション・プレイヤーということで、知っている名前はありませんが、全曲メロディアスなAORナンバーばかりです。
02はTBS月曜ドラマスペシャルのオープニングで使用されたナンバーらしいです。アコースティカルでメロディアスなAORナンバーです。
お勧めは、01と05で、01はとてもメロディアスなバラード・ナンバーです。
05は特にお勧めで、マイナー調のホントメロディアスで盛り上がりのあるナンバーで、この曲のためだけにアルバムを購入しても損が無いくらいです。
06はエレクトリック・ギターをフィーチャーしたナンバーで、お勧めの1曲です。
07もバックのキーボードがいかしたとてもメロディアスなバラード・ナンバーですが、これなんかも出来はかなりなものです。
その他のナンバーももちろん素敵なナンバーばかりです。
AORファン納得の1枚ですね。
スポンサーサイト
2011-09-28
La Oreja de Van Gogh / A las cinco en el Astoria (2008)

ラテン・フレイバーのポップ・ロックと書きましたが、サウンドはAORやハードポップに通ずるもので、曲の出来がポップでメロディアスです。
私も中古で仕入れ、初めて彼らのサウンドに触れましたが、このアルバムを聴いた限りですが、これが思ったよりもかなり良い仕上がりで驚きました。
1994年に前身バンドとなるLos Sin Nombreが結成され、女性ヴォーカリストAmaia Monteroを誘い1996年から現在の名前で活動し、2008年にヴォーカリストをLeire Martínezに替えた第1弾アルバムが本アルバムです。
全曲スペイン語で歌われておりますが、Leire Martínezのオーソドックスな声も良いですし、とにかくメロディがポップでメロディアスなところが良いです。
収録ナンバーは、
01. "El último vals" (The Last Waltz)
02. "Inmortal" (Immortal)
03. "Jueves" (Thursday)
04. "Más" (More)
05. "Cumplir un año menos" (turn a year less older)
06. "Europa VII" (Europe VII)
07. "La visita" (The Visit)
08. "Sola" (Alone)
09. "Palabras para Paula" (Words for Paula)
10. "Flores en la orilla" (Flowers in the Shore)
11. "Un cuento sobre el agua" (A story on the Water)
12. "La primera versión" (The First Version)
が収録されております。
先ず01の出だしの哀愁感たっぷりのギター・ソロを聴いた時に「おっ!」と思ってしまいました。
メロディアスなハードポップ風のナンバーで、かなり気に入りました。
スペインのチャートで2位にランクインされただけあるナンバーですね。
02もシングル・カットされたメロディアスでポップなナンバーです。
03はバックのピアノが美しいメロディアスなバラード・ナンバーでAORファンには堪らないかも。
04はメロディアスなポップロックしたナンバーで、出来もかなり良いです。
05もメロディアスなAORしたナンバーです。
06はアコースティカルでメロディアスなバラード風のAORナンバーです。
07もメロディアスなポップ・ナンバーです。
08は憂いのあるメロディがいかしたナンバーです。
09もメロディアスなバラード・ナンバーでいかしてます。
Leire Martínezのヴォーカルが雰囲気最高です。
10はメロディアスでポップなナンバーです。
バックのピアノが印象的な11もお勧めです。
メロディアスでポップなナンバーです。
12もバックのピアノが美しいメロディアスな盛り上がりのあるナンバーです。
AORファンも納得の1枚だと思いますね。
2011-09-25
SVEN LARSSON / Sunlight And Shadow (2010)

スウェーデン産ハードポップ・メロハーバンドのSTREET TALKのギタリストSVEN LARSSONが2010年に発表した1stソロ・アルバム"Sunlight And Shadow"です。
メロディ・マニアからは絶対的信頼のあるSTREET TALKですが、このSVEN LARSSONのアルバムは、よりAORしたサウンドが魅力の1枚です。
SVEN LARSSONはギターのほか、殆どのナンバーでヴォーカルも披露しておりますが、これがとても聴きやすく結構上手です。
Larry Carlton辺りに影響を受けたであろうギターのプレイもさすがです。
収録ナンバーは。
01 Sunlight and Shadow
02 Eagle
03 This Is Not The Right Time
04 Daydreamer
05 Fly On By
06 Tube (Instrumental)
07 Bastard
08 It’s Over
09 I’ll Turn My Back
10 The Neighbour
11 Candy (Instrumental)
の11曲です。
冒頭にも書きましたがSTREET TALKとは違いモロにAORしたサウンドです。
01はいかにもスウェーデン産AORといった哀愁感の漂うメロディアスなハードポップ風のAORナンバーです。
02はバックのピアノの音が美しいメロディアスなバラード・ナンバーで、かなりお勧めです。
お勧めは何と言っても03で、出だしのSVEN LARSSONのマイナー調のギター・プレイは最高です。
曲自体もメロディアスで本当に良く出来ております。
メロディ・マニアを悩殺する1曲です。
04はメロディアスで軽快なナンバーで、これまた曲の出来が結構良いです。
05はゆったりとした感じのメロディアスなバラード・ナンバーで、とてもいかしてます。
06はSVEN LARSSONのギター・プレイがいかしたインスト・ナンバーですが、このナンバーを聴いているとROOM 335をプレイしていた時のLarry Carltonを思い出させます。
曲調としては、"(It Was) Only Yesterday"風のバラードです。
07もLarry Carlton風のギターのトーンがいかしたメロディアスなAORナンバーです。
08もSVEN LARSSONのギター・プレイがいかしたミディアム・テンポのメロディアスなナンバーです。
09、10はSTREET TALKに通ずるギター・オリエンティドのハードポップのナンバーです。
11はSTEVE LUKATHERやMICHAEL LANDAU辺りを彷彿させるSVEN LARSSONのギターがフィーチャーされたロック・ナンバーです。
09以降は結構ハードなナンバーが並んでおりますが、01から08まではモロにAORしたメロディアスなナンバーばかりですし、特に03の出来は素晴らしいです。
AORファンも納得の1枚です。
もしご興味のある方は私のお店までどうぞ。
2011-09-23
Brett Raymond / Only Love (1986)

1986年にジャパン・オンリーで発表されたBrett Raymomdの1stアルバム"Only Love"です。
AORマニアを自認している私ですが、このアルバムを聴くのは、実は初めてなんです。
AOR本に掲載されているのを見て、ずっと聴いてみたくて堪らなかった1枚です。
70年代後半から80年代前半のAOR全盛期であれば外すこともなかったと思うのですが、当時は、同時期に聴いていた産業ロック・ハードポップにも嵌っていて、これを機会にメロハーの世界に足を踏み入れ(もちろん、以前からDeep PurpleやScorpionsなどのメジャー・バンドは聴いておりましたが)、以後、ハードポップ、メロハーにどっぷりと浸かってしまい、AORのアルバムはメジャー・アーティストのアルバム以外はあまり聴かなくなり、Brett Raymondのこのアルバムも発表されたことさえ知りませんでした。
で、この"Only Love"ですが、出来は素晴らしいです。
まさに、全盛期のAORした内容で、発表時に購入しなかったことを後悔しております。
プロデュースは、Jay Gruskaで、
バックを務めるミュージシャンは、
Keyboards: Jay Gruska, Randy Waldman
Guitars: Steve Lukather, Michael Landau
Bass: Michael Porcaro
Cymbals, etc.: John Keane
Percussion: Michael Fisher
Sax and Steiner: Steve Tavaglione
Background Vocals: James House, Joseph Williams, Jay Gruska
と、まさに錚々たるメンバーが名を連ねております。
収録ナンバーは、
01 Walk Into Love
02 What About Me (And You)
03 Only Love
04 It's Not Like The Movies
05 Send It To Me
06 When You Say You Love Me
07 Please Don't Look At Me That Way
08 We Just Can't
09 Some Chances Around Here
で、このコレクターズCD-Rには
10曲目として"Let Me Say"というナンバーがボートラとして追加されております。
全曲、メロディアスなAORナンバーばかりで、01はバックのパフォーマンス(特にギター)も素晴らしいですし、覚えやすいメロディの曲で出来もかなりなものです。
この1曲目を聴いて、発表当時に手にれなかったことを後悔いたしました。
02はサックスをフィーチャーした軽快なリズムのポップなナンバーです。
03はゆったりとした感じのメロディアスなAORナンバーで、これまた01同様良く出来ております。
04はJay Gruskaの香りがプンプンするピアノとキーボードのプレイが最高のメロディアスなAORナンバーで、このナンバーも素晴らしいです。
05もJay Gruskaプロデュースを感じさせるメロディアスなバラード・ナンバーで、素晴らしい出来です。
06は02に似た感じのサックスをフィーチャーしたメロディアスなAORナンバーです。
07もメロディアスなバラード・ナンバーです。
08は、軽快な感じの80年代全盛期を感じさせるAORナンバーです。
09は切ない感じのサックス・ソロから始まるメロディアスなバラード・ナンバーです。
10もメロディアスなAOR然としたナンバーです。
オリジナルCDは、超が付くレア盤で、ン万円もしますので、是非CD化して欲しい1枚ですが、ジャパン・オンリーのアルバムでしたので、現在権利がどうなっているのか分りませんが、再CD化はかなり難しいんでしょうね。
ご興味のある方がいらっしゃれば、コレクターズCD-Rで良ければお取り寄せいたします(予定価格2,400円)。
http://youtu.be/ZNxSM1imqlo
2011-09-21
STREEK / STREEK (1981)

近くのゲオでレンタル専用品の中古DVDがかなり安く(シーズン1からシーズン3まで全部で5,240円)売っていたのを見つけ、前から見てみたいと思っておりましたので、速攻で購入いたしました。
いざ見出すと途中でやめられず、結局は、一週間もかからず見終えてしまいました。
あとはファイナル・シーズンを残すばかりとなりましたが、これが中古DVDがまだゲオになく、レンタルのみのようで、Amazonを見ると4,000円しない価格で売っており、買うか借りるか迷っているところです。
そんなこともあって、ここ一週間ほどDVD三昧でしたので、お店へのCDのアップやブログの更新も出来ませんでした。
先日お店にはAdult Contemporary関係をアップしましたが、Hard PopもHR/HMのCDもアップするものがたくさんあります。
近い内にHard Pop関係のアルバムを60枚ほどアップする予定です。
もちろん、レア・アルバムもあります。
どうぞ期待していてください。
最近、Jeff PorcaroプロデュースのTHE STRANDが英リ・イッシュー専門のRock Candy RecordsからめでたくCD化されました。
本日紹介するSTREEKは、はっきり言って、THE STRANDよりもとても良く出来た産業ロック・ハードポップのアルバムです。
1981年の作品で、フォスター色が強く、洗練されたアレンジが持ち味のTOTOやAIRPLAYに通じるロマンティック・ハードネス路線のアルバムで、今最もCD化して欲しいアルバムです。
収録ナンバーは、
01 Johnny, You're A Bad Boy 04:11
02 I Can't Go On 04:18
03 Only Heaven Knows 03:30
04 Gone Too Far 03:26
05 Fantasy 04:07
06 Runner 03:54
07 Stop 03:25
08 One More Night 03:52
09 Tonight 04:32
10 Rocket 03:31
の10曲です。
"Fantasy"のメロディアスなこと、出だしのサックスからキーボードと素晴らしいですし、AIRPLAYやDavid Fosterを感じさせます。
"Johnny, You're Bad Boy"は、Strangerの"Jackie So Bad"を連想させる曲でポップな1曲です。
"I Can't Go On"の出来も最高。中間部のギター・ソロがとってもカッコ良い曲です。
"Only Heaven Knows"は、特にDavid Fosterを感じさせる曲で、出だしのピアノとメロディは、モロFosterという感じのバーラードタイプの曲で、これも最高!!
"Runner"の出来も良いですね。
"Stop"でもピアノはFosterという感じですね。この曲でも、サックスの使い方が効果的ですね。
"One More Night"はバラードで、メロディが良いですね。
産業ロック、ハードポップのファンには必ず気に入っていただけるアルバムです。
是非、オフィシャルでCD化して欲しいものです。
なお、このアルバムは、先日Marcy Levyを紹介いたしましたが、それと同じく、Vinyl ReissuesというレーベルのコレクターズCD-Rです。
ご興味のある方がいらっしゃれば、コレクターズCD-Rですが、お取り寄せいたします。(価格2,400円)。
2011-09-17
Ann Lewis / Ann Lewie Collection (5 CD Box) (2011)

最近手に入れたアン・ルイスのボックスがこれ。
AmazonにもHMVでも売っておりません。
ポニーキャニオンの通販限定のボックス・セットです。
私は、アン・ルイスが大好きで、アルバムもかなりの数(「ラ・セゾン」以前のものはありませんが)を持っておりますし、その他のボックス物やDVDもあります。
ですが、このボックス・セットの内容は、かなり凄いです。
1971年のデビュー・シングル「白い週末」から1999年の「千年愛」までのシングルA面をコンプリート収録されているばかりではなく、なんと今まで未CD化だった「ベンチャーズヒットを歌う」、「ロッキン・ロール・ベイビー」の2枚のアルバムからのセレクトとアメリカン・ポップスのカヴァー曲など24曲が収録されたアルバムが入っていることです。
Disc 1からDisc 3までは、シングル・ナンバーを発表順に計48曲が収録され、Disc 4が「ベンチャーズヒットを歌う+オールディーズヒット」、Disc 5がアルバム「Cheek」シリーズ3枚からの選曲となった5枚組のボックスです。
このボックスの魅力は、何と言ってもDisc 4です。
ベンチャーズのヒット・ナンバーに日本語の歌詞が乗っかったものですが、内容的にどうのこうのというより、こんな音源があったのかというのに先ず驚きでしたね。
私がアン・ルイスを聴くようになったのは、松任谷由実のペンによる「甘い予感」ですから1977年ということになります。
もちろん大ヒットした「グッバイ・マイ・ラブ」は知っておりましたが。
Disc 4の収録ナンバーは、
01 雨の御堂筋
02 二人の銀座
03 急がば廻れ
04 長崎慕情
05 名古屋特急
06 京都慕情
07 さすらいのギター
08 東京ナイト
09 京都の恋
10 10番街の殺人
11 雷電
12 北国の青い空
13 メリー・ジェーン
14 ロッキン・ロール・ベイビー
15 わかれ
16 ロコモーション
17 ジャンバラヤ
18 コットン・フィールズ
19 恋の日記
20 悲しき雨音
21 プリーズ・ミスター・ポストマン
22 ビー・マイ・ベイビー
23 肩にほほよせて
24 君はわが運命
となっております。
「ベンチャーズヒットを歌う」というアルバムは、1972年に発表されたそうですが、この時のアン・ルイスは16才でたどたどしい日本語で歌っており、歌唱力もイマイチですが、とても珍しい音源だと思います。
また、Disc 1からDisc 3までのシングル集を聴くと、デビューから「甘い予感」以前までは、殆ど歌謡曲然としたナンバーばかりですが、曲を発表するごとに歌が上手くなっていることがはっきりとわかります。
このボックス・セットはアン・ルイスの歴史を集大成した究極のボックス・セットだと思います。
アン・ルイスのファンの方は、Disc 4のためだけでも手に入れるべきでしょうね。
価格は10,500円+送料300円です。
ただし、未だ、ポニーキャニオンのオフィシャル・サイトには掲載されておらず、私はキャニオンのダイレクト・メールで知って注文しました。
2011-09-15
Marcy Levy / Marcella (1982)

Marcy Levy (Marcella Detroit)の1982年の1stアルバムです。
彼女の名前を知ったのは、Eric Clapton Bandでのバッキング・ヴォーカルを務めていた時で、皆さんもおそらく同じではないでしょうか?
同じくバッキング・ヴォーカルを担当していたYvonne Ellimanについては、ミュージカル「ヘアー」で一躍有名になっていましたが。
彼女は、この"Marcella (as Marcy Levy)"を皮切りに、その後、Marcella Detroitとして、1994年に"Jewel"、1996年に"Feeler"、1996年に"Without Medication Plus MTV "Buzz Live" Japanese release"、1999年に"Abfab Songs"、2001年に"Dancing Madly Sideways"、2006年に"The Upside Of Being Down (as Marcy Levy Band)"のスタジオ・アルバムを出しております。
Marcella Detroit作品は、今でもかなり安めで手に入れることができますが、1982年の1stはアナログ・レコードでもそこそこの価格で取引されているようです。
WikipediaでMarcy Levyを調べて見ると、このアルバム、ボーナス・トラックが6曲追加され、CDでリリースされていたことになっているのですが、私は全く知りませんでしたし、ネットを調べる限り、CDが存在しているかどうか怪しいように思えます。
で、本日紹介する盤は、Vinyl Reissues Co.というレーベルから出されたコレクターズのCD-Rですが、これがそのボーナス・トラックが収録された全16曲のものなんです。
このコレクターズCD-Rを手にとってみると、やはりリ・イッシューされていたのかも知れません。
このアルバム、プロデュースは、John BoylanとFrank Randで、バック・ミュージシャンは、Don Felder - Guitars、Bob Glaub, Trey Thompson - Bass、John Boylan, Alan Pasqua, Walt Richmond, Jaï Winding, Casey Young - Keyboards、Michael Botts, Jamie Oldoker - Drums、Michael Botts, Richard Feldman, Paul Grupp, Marcy Levy - Percussions、Tom Scott - Saxophone、Marcy Levy - Harmonica、Rick 'Moon' Calhoun, Tommy Funderburk, Max Gronenthal, Marcy Levy, Richard Page & Timothy B. Schmit - Background Vocals、そしてAlice Cooperも参加しているようです。
これらのメンツを見れば分るとおり、サウンドはAORで、結構良く出来ております。
収録ナンバーは、
01."Close to Her" - (4:09)
02."First Invasion" - (4:14)
03."All My Love" - (4:22)
04."Waiting on You" - (3:18)
05."Life Is On the Line" - (4:31)
06."I Can´t Stand It" - (3:28)
07."Get to Know You" - (3:56)
08."I Can't Wait That Long" - (3:46)
09."To You" - (3:47)
10."Love Side" - (5:12)
11."Help Me" (Marcy Levy & Robin Gibb) (Bonus Track) - (3:26) (B. Weaver/R. Gibb)
12."Millie and Billie" (Bonus Track)
13."You Knew What You Were Doing" (Bonus Track)
14."Welcome to the Edge" (Bonus Track)
15."Come and Follow Me" (Bonus Track) (D. Shire/M. Carl/W. Jennings)
16."Help Me (Extended)" (Marcy Levy & Robin Gibb) (Bonus Track) (B. Weaver/R. Gibb)
となっております。
ボーナス・トラックとして追加された11が映画「Times Square」で使われ全米50位にランクインされましたが、アルバムからシングル・カットされた01はランク・インせず、アルバムもあまり話題にならなかったようです。
しかしながら、01はとてもメロディアスでマイナー調のメロディがとてもいかしたAORナンバーですし、ほかのナンバーもメロディアスでとても良く出来たナンバーばかりです。
また、ボートラの14はBillie Hughesの日本のテレビ・ドラマのタイトルとして使われたあの大ヒットナンバーです。
このアルバム、以前はアナログ・レコードを持っていたのですが、売り飛ばしてしまっていたのを後悔しておりました。
ずっと聴きたいと思っていたので、こうしてコレクターズCD-Rでも聴けて良かったです。
音質もまあ良いですし。
もし、ご興味のある方がいらっしゃれば、お取り寄せも可能かと思います(予定売価2,400円)。
装丁は、TIME WARP RECORDSのコレクターズCD-Rと同じくらいでしょうか。
2011-09-14
ROBERTSON BROTHERS / Sharing The Night (2009)

オーストラリアのAORデュオROBERTSON BROTHERSのフル・カヴァー・アルバム"Sharing The Night"です。
でも、ジャケットが?、と思われる方もいらっしゃると思います。
このアルバムは、BEE GEES MEDLEY - Live が収録されていないもので、今おそらく購入出来るのは、こちらのアルバムの方が多いと思います(本当は、オリジナル・アルバムがほしかったのですが)。
カヴァー・アルバムで、選曲も良いですが、彼らのコーラスがとても爽やかな、本当に良く出来たAORアルバムです。
収録ナンバーは、
01.SHARING THE NIGHT - (.Dr.Hook)
02.SUMMER BREEZE - (Seals & Crofts)
03.IF YOU LEAVE ME NOW - (.Chicago)
04.RELLY LOVE TO SEE YOU TONIGHT - (England Dan & John Ford Coley)
05.LONG TRAIN RUNNING - (Doobie Brothers)
06.JET AIRLINER - (Steve Miller Band)
07.VENTURA HIGHWAY - (America)
08.LOST IN LOVE - (Air Supply)
09.LET YOUR LOVE FLOW - (The Bellamy Brothers)
10.LOVE THE ONE YOU'RE WITH - (Stephen Stills)
11.HELP IS ON IT'S WAY - (Little River Band)
12.GIVE A LITTLE BIT - (Supertramp)
の12曲となっております。
どのナンバーも素敵ですが、私的には、03、04、05、08、09といったオリジナル・ナンバーも大好きな曲がとても良く出来ていると思います。
もちろん、他のナンバーもとても良く仕上がっておりますが。
特に、04、08、09は聴きものです。
ROBERTSON BROTHERSのアルバムは、プレス枚数が少ないのかどうか分りませんが、すぐにレア化してしまいます。
爽やかな感じのナンバーが好きな方には、堪らないと思います。
2011-09-13
Poker Face / NEXT! (1996)

私が購入したきっかけは、ジャケットの写真はありませんでしたが、アルバムの紹介文にもちろんAOR・Melodic Rockという単語があったからです。
インターネットで、このPoker Faceのことを調べると、ジャンル的には、Alternative Rockということで、引き合いに出されているバンドもAlice in ChainsとかCreed、Days of the Newなどで、歌詞の内容もPolitical protest Rockということらしいです。
このアルバムを含め3枚のアルバムが出されており、他の2枚のアルバムのジャケット・デザインも似たようなものです。
一方でメロディックなクラシカル・ロックのアルバムという紹介もあり、BOSTONやPINK FLOYDなんかも引き合いに出されておりますが。
でも、Alice in ChainsやCreedとBOSTONやPINK FLOYDのサウンドを同じに並べること自体が?という感じです。
他のアルバムは未聴ですが、少なくともこの"NEXT!"を聴いた限りでは、Alice in ChainsやCreedなどのサウンドとは似ても似つかない、メロディアスなAOR・ハードポップのサウンドで、かなり良く出来たアルバムです。
収録ナンバーは、
01. Is It Cuz of Me
02. The One
03. Need Back Your Love
04. Stop Pushing My Love Away
05. Father
06. Reefer Madness
07. Stalker
08. Time
09. America
10. Best Friend
11. Break the Wayward Sun
12. Fight for Your Rights
13. MK-Naomi
となっております。
アコースティカルなAORナンバーの01、09、メロディアスでポップな02、バックのピアノがいかしたメロディアスなバラードの03、モロにAORした04、一押しのメロディがいかしたAORナンバーの05、メロディアスなハードポップの06、70年代初頭のサイケ調ですがメロディアスな07、08、メロディアスなAORの10、ギタープレイがいかしたメロディアスな11、1曲につながっていて8分を超える12,13、とどの曲も本当に良く出来ております。
AORファン、ハードポップのファンにお勧めのアルバムです。
2011-09-10
Phil Collins / GOING BACK (2010)

GENESIS、BRAND Xと言えば、メジャーなプログレ・バンドでしたが、彼の名前を一躍グローバル化したのは、ソロ活動した辺りからとERIC CLAPTON BANDのドラマーとして参加してからだと思います。
ラスト・アルバムとなった本作は、モータウン・サウンドのカヴァー・アルバムで、彼のルーツともいうべきアルバムです。
ソロ・アルバムでもモータウン・サウンドのナンバーを何度もカヴァーしておりますが、特に有名なのは、1982年の2ndアルバム"Hello, I Must Be Going!"に収録されたThe Supremesの"You Can't Hurry Love"のカヴァーで全英1位、全米10位と大ヒットしました。
本作は、メジャーなナンバーからマイナーなナンバーまで、全25曲のモータウン・サウンドのナンバーをカヴァーしております。
01. Girl [Why You Wanna Make Me Blue]
02. [Love Is Like A] Heatwave
03. Uptight [Everything's Alright]
04. Some Of Your Lovin'
05. Ain't Too Proud To Beg
06. In My Lonely Room
07. Take Me In Your Arms [Rock Me For A Little While]
08. Blame It On The Sun
09. Papa Was A Rolling Stone
10. Never Dreamed You'd Leave In Summer
11. Standing In The Shadows Of Love
12. You've Been Cheatin'
13. Don't Look Back
14. You Really Got A Hold On Me
15. Do I Love You
16. Jimmy Mack
17. Something About You
18. Love Is Here And Now You're Gone
19. Loving You Is Sweeter Than Ever
20. Ain't That Peculiar
21. Going To A Go-Go
22. Nowhere To Run
23. Talkin About My Baby
24. Dancing In The Street
25. Going Back
アレンジもオリジナルに結構忠実で、この全25曲78分はとても聴き応えがあります。
Phil Collinsのソロ作品は、どのアルバムもAORアルバムとしても良く出来ており、大ヒットした"In The Air Tonight"、"Against All Odds (Take A Look At Me Now)"、"Easy Lover (with Philip Bailey)"、"One More Night"などはまさにAORナンバーと言えるでしょう。
本作も、モータウン・サウンドのカヴァー・アルバムですが、AORアルバムとしても充分聴けますので、AORファンの方にも、是非聴いていただきたいアルバムだと思います。
2011-09-09
OLE BORUD / Keep Movin' (2011)

2ndは今まで廃盤となっていたため、かなりの高額で取引されていたようですが、この3rdアルバムの発売に合わせ再プレスされ、買い忘れていたファンにとっては、朗報であったに違いありません。
日本では、曲順を変えて2ndアルバムが発表されましたが、この3rdも同じ手法を採っております。
2ndは、AORチックなナンバーに混ざってファンキーなナンバーや若干ハードなナンバーが収められており、日本では、AORナンバーが引き立つような曲順とし、それが功を奏したようです。
この3rdは2ndに比べ、さらにメロウな内容となっておりますが、ここでもAORナンバーに光が注ぐような曲順で入れ替えられているとのこと。
どのアルバムについても言えることですが、曲順を変えただけで、本当に雰囲気が変わります。
この3rdでは、メロウなAORナンバーを最初の方に持ってきていると思いますが(オリジナルの曲順が分らないので、何とも言えませんが)、とても素晴らしいナンバーが並んでおります。
紛れもなくAORファン納得のアルバムです
収録ナンバーは、
01. Step Into Light
02. She’s Like No Other
03. Broken People
04. Heaven Is On Myside
05. Keep Movin
06. Resting Day
07. High Time
08. Souls In Chains
09. Make A Change
10. Awaiting Your Reply
11. Rock Steady
の11曲が収録されております。
01はとてもメロウでメロディアスなAORナンバーで、バックのホーン・セクションがかなりいかしてます。
02はモロに80年代のAORしたナンバーで、最高にいかしてます。
メロディも素晴らしく、とにかく曲の出来が良い!
03はほんのりとSTEELY DANの香りがするメロディアスなAORナンバーで、このナンバーも素晴らしいです。
04はKenny Loggginsの"Footloose"っぽいロックンロール調のナンバーで、途中"Footloose"のフレーズなんかもフィーチャーされております。
05はMr. Mister風のギターのカッティングがいかしたハードポップ調のAORナンバーです。
06はミディアム・スロウの若干ジャジーな感じのメロディアスなバラード・ナンバーで、とても素晴らしい出来で、一押しです。
07はライト・ファンクのいかしたナンバーです。
08も06タイプのバラード・ナンバーで、これもかなりいかしてます。
09、10は軽くファンクしたミディアム・テンポのメロディアスなAORナンバーです。
11はファンキーなディスコ・タッチのとてもポップなナンバーです。
この3rdアルバム、国内盤は価格が安めに設定されております(本国ノルウェーから購入すると送料込で国内盤価格の2倍近くします)ので、AORファンであれば、「買い」でしょう。
2011-09-01
Stan Bush / Stan Bush (1983)

で、ショップに入った注文のCDを汗だくになって探すはめになりました。
在庫管理はきちんとしているつもりだったのですが、注文があったCDがなかなか見つけられず、かなりの時間を無駄遣いしてしまいました(とにかく、自分の部屋だけじゃなく、居間まで倉庫状態になっております)。
ショップは、CD10,000以上の手持ちのCDを処分するということで始めたのですが、しかしながら、いざ自分のコレクトしたCDをお店のカタログに掲載しようとしても、それがなかなか出来ずにおります(これじゃプロではないですね)。
したがって、お店の商品は新たに仕入れたものが殆どで、仕入れだけで潰れてしまいそうです。
仕入れは、主に海外のショップやメーカー(直接メールを入れたりしてます)、e-Bayなどです。
そうですね2か月ほど前でしょうか、本日紹介するStan Bushの1stは、その時は、まだリ・イッシューの案内もなく、かなりのレア盤で、どこのショップでも5,000円を超える値段で売っておりましたが、これが30ユーロ(配送料込みで40ユーロを切るくらい)で売っていたの見つけ、お店かAmazonマーケットプレイスで売ろうと思い仕入れました。
ところが、これから間もなくイギリスのリ・イッシュー専門レーベルのRock Candy Recordsからリ・イッシューのアナウンスがあり(以前から、オフィシャル・ページでは告知が一年以上前からありましたが、一向にリ・イッシューされなかったので大丈夫と思っていたのですが)、数日前にどこでも手に入れることが出来るようになってしまいました。
発送から私の手元に来るまでの間にリ・イッシューのアナウンスがあったものですから、当初4,500円くらいの価格で売りに出そうと考えておりましたが、お店では当然売れる訳がないので、とりあえずAmazonマーケットプレイスに出品しておりますが、先ず売れることはないでしょうね。
レア盤は時々こういうことがあります。
レア盤はリ・イッシューされてしまったら、もう商売にはなりません。
また、最近は、実に巧妙というか、オフィシャルCDといっても良いくらいのコレクターズCDが出回っており、仕入れする方もオフィシャルなのかコレクターズCDなのかわからないものもあります。
特にe-Bay辺りに出品されているものは、全く分りませんね。
まぁ、コレクターズCDといいながらも、値段も結構してますが。
で、このStan Bushの1stは、名盤です!
既に何枚ものアルバムを出しておりますが、私にとっては、彼のベスト作品だと思っております。
もちろん、初めて聴いたのは、アルバムが出てすぐのアナログ時代ですが、1曲目の"It's Hot"を聴いた時は鳥肌もので、当時、このナンバーばかりを毎日のように聴いておりました。
2ndのStan Bush & Barrage名義のアルバムにも"Love Don't Lie"という名バラードが収められ、この2ndもヘヴィ・ローテーしておりました。
その後、何枚ものソロ・アルバムを出し、全て聴いておりますが、この1stを超えるインプレッションを与えてくれたアルバムはありませんでした。
まぁ、ここ最近の数作はかなり出来も良いですが。
今まで、高値の花で、新しくStan Bushのファンになられた方は、この1stをあまり聴いたことがないと思いますが、出来は最高です。
また、このアルバムのリ・イッシューを願っていた方には今回のCD化は朗報だったと思いますが、私にとっては、ちょっとばかり複雑な気持ちです。
今回は、Stan Bushの1stと2ndがリ・イッシューされましたが、私にとっての朗報は、同時にリ・イッシューされたJeff Porcaroプロデュースによる産業ロック・ハードポップのアルバム、The Strandのセルフ・タイトルのアルバムですね。