2011-12-31
Brad Delp & Barry Goudreau / Delp And Goudreau (2003)

2011年に購入した新譜のアルバムで、このブログに紹介したものは10枚ほど、さらにリ・イッシューされたものがその倍くらいのアルバムで、他は、既CD化のアルバムばかりでした。
世界中で出された新譜のアルバムはかなりの数に上ると思います。
私が購入した新譜のアルバムは数百枚になると思いますが、そのほとんどは旧譜だったということになるということなんでしょうね。
それでも、メロハー、ハードポップ系の新譜は結構な数だったと思うのですが。
昨年は、CORY WELLSやJESS RODENの紙ジャケ・リ・イッシューというエポック・メイキングの出来事がありましたが、今年は、それほどの出来事もありませんでした。
今年購入したアルバムの中で、印象に残っているのは、WORRALL、TOKYO、JOJO、LODGIC辺りでしょうか。
どれもが、今年。YesterRockからリ・イッシューされたハードポップ系のアルバムばかりで、オリジナルは80年代に発表されたものばかりです。
キラキラ・キーボードとギターがコラボしたメロディアスなハードポップ、産業ロックのアルバムです。
やはりあの時代のサウンドが大好きだということになるんでしょうね。
で、今年最後に紹介するアルバムも、結局は旧譜となってしまいました。
THE BEATLESは別格として、私が最も好きなバンドはBOSTONです。
Tom Scholtzのギター・プレイは最高にカッコ良いですが、やはりBrad Delpの存在があってのBOSTONです。
このブログにも何度も書いておりますが、ロック界最強のヴォーカリストはBrad Delpだと思っております。
あの透明感があってエモーショナルなヴォーカルは他に追従を許すことはありません。
そのBrad Delpが元BOSTONのBarry Goudereauと組んで2003年に発表したアルバムが"Delp And Goudreau"です。
このアルバムは、音を聴くと、RTZやOrion The Hunterのサウンドと比較するととてもシンプルで、プライベートという感じで地味な印象を受けます。
しかし、それぞれの曲はメロディも良いし、1曲目の"What You Leave Behind"や4曲目の"Out Of My Hands"なんか曲調はまさにBoston風です。
また、6曲目の"Everyday"はバラードで、RTZのファーストに収められていた"Until Your Love Comes Back Around"を彷彿させる曲でとても素晴らしいのです。
5曲目のKeep On Runnin'"は、インスト曲で、全体的にもギター・オリエンティドな作りになっております。
ちなみに収録ナンバーは、
01 What You Leave Behind 03:41
02 Hands Of Time 04:17
03 Let It Roll 04:02
04 Out Of My Hands 04:14
05 Keep On Runnin' 03:54
06 Everyday 03:41
07 I Need Your Love 04:01
08 The Rhythm Won't Stop 04:05
09 Reconciliation 04:11
10 My One True Love 04:23
です。
最初にこのアルバムを聴いた時は、Brad DelpとBarry Goudreauのユニットですから、Boston, RTZ, Orion The Hunterのサウンドを期待していましたが、地味という印象を受け、少し残念に思いましたが、何度も聴いているうち、サウンドに暖かみというか温もりを感じるようになりました。
このアルバムを作った二人は、過去から距離を置いて、あくまでもプライベートで作ったのかも知れませんね。
私としては、Brad Delpの声が聴けただけで幸せですが。
昨年12/1に中古CDショップ(最近は新品もかなり多いですが)「aor paradise」をオープンし、このブログをご覧になっていらっしゃる皆様のお蔭をもちまして、既に1年が経過いたしました。
皆様には、本当に感謝しております。
ありがとうございます。
来年もよろしくお願いいたします。
良いお年をお過ごしください。
aor paradise
スポンサーサイト
2011-12-30
Envy / Ain't It A Sin (1987)

内容はメロディックなハードロックでVIXENに通じるものがあります。
サウンド的にもカッコ良く、とても聴き易いアルバムとなっています。
その1曲目の"Ain't It A Sin"はとてもポップでメロディアスな1曲で、かなりお薦めのナンバーです。
RhonniのヴォーカルもVIXENのJanetよりは若干落ちるものの、まあ、歌も上手いほうです。
Ginaのギターはとても上手です。
2曲目の"I Believe In You"はバラード・ナンバーです。
メロディアスな曲で、お薦めの曲です。
途中のGinaのギター・ソロはカッコ良いです。
3曲目の"Heartache"はカッコ良いギターのリフで始まるハードロック・ナンバーです。
テンポ良い曲で、これぞロックといった感じのナンバーです。
4曲目の"Lie Here Waiting"はバックの音がとてもカッコ良く、スケール感のあるナンバーです。
この曲でのRhonniのヴォーカルとてもカッコ良いですし、メロディアス度抜群のGinaのギター・ソロも最高です。
これもお薦めの1曲です。
5曲目の"Wait On You"も最初のギターリフがカッコ良く、テンポのある曲となっています。
6曲目の"You're So Hot"も出だしのGinaのギターがカッコ良いナンバーです。
この曲もとてもポップです。
7曲目の"All The Reasons"はミディアム・テンポのバラード・タイプのナンバーです。
抑え気味に歌うRhonniのヴォーカルがとても良いです。
途中から曲調もハードになりますが、とてもメロディアスなナンバーです。
8曲目の"I See The Light (Let Me Rock & Roll)"もカッコ良くメロディアスなハードロック・ナンバーです。
この曲もお薦めです。
9曲目の"I'm Not Your Lover"は出だしのGinaのギターがカッコ良いポップなメロディのナンバーです。
この曲の出来も良く、お薦めですね。
なお、この曲では、かなり上手なGinaのギター・ソロを堪能できます。
10曲目の"Hurt Me"はとてもいかしたナンバーで、曲はスローでスタートしますが、途中から一転してハードとなり、とても盛り上がる曲です。
全体的にもメロディアスですし、お薦めです。
VIXENの1st、2nd辺りと比較しますと、クオリティは若干落ちますが、Female Rockのアルバムとしては、出来はかなり良いと思います。
もちろん、私のお店にも置いてありますので、ご興味のある方はどうぞ。
2011-12-24
Boz Scaggs / THE GREATEST HITS LIVE (2004)

テレビは、シャープの「AQUOS」の32インチで、40,000円を切る価格、DVDプレイヤーは、TSUTAYAで「yto」という4,000円を切る安物でした。
DVDプレイヤーは、一応、リージョン・コードは「2」と書いておりますが、実はこのプレイヤーは、NTSC方式であろうがPAL方式であろうが、さらには、リージョン・コードが他の番号であろうが、全て再生出来る優れものなんです。
国内の有名メーカーのDVDプレイヤーは、ほぼNTSC方式のリージョン・コード「2」のソフトしか鑑賞出来ない上、価格もかなり高いですから、洋楽ファンの方で画像にも興味を持たれている方には必携のプレイヤーだと思います。
輸入盤のDVDを購入する際に、DVD方式やリージョン・コードを全く気にする必要がありません。
私は、映画のDVDソフトはレンタル・ショップで安く放出したレンタル専用品が100本近くありますし、その内鑑賞しようとして購入していた音楽のソフトも50本以上あります。
今までは、主にパソコンで鑑賞しておりましたが、これからは、結構な画面の大きさで、ステレオ装置に繋げ良い音で鑑賞できます。
これで好きな音楽を聴く環境から見る環境まで整い、幸せ気分いっぱいです。
で、本日紹介するのは、もちろんDVDです。
2004年に発表されたBoz Scaggsの"GREATEST HITS LIVE"で、2003年8月にサンフランシスコで行われたライブの映像を収録した作品です。
収録ナンバーは、
01. Lowdown
02. Slow Dancer
03. Heart of Mine
04. It All Went Down the Drain
05. Harbor Lights
06. Jojo
07. Ask Me 'Bout Nothin' but the Blues
08. Breakdown Dead Ahead
09. Look What You've Done To Me
10. I Just Go
11. Georgia
12. Miss Sun
13. Lido Shuffle
14. Runnin' Blues
15. Loan Me a Dime
16. We're All Alone
が収録されております。
プロデューサーは、David Paichが担当してます。
1曲目の"Lowdown"を聴いた時、この曲ってこんなにカッコ良かったっけ?などと感じで、この曲を聴いただけで、最高と思ってしまいました。ドラム・ソロからベースへそしてキーボードと続く前奏からBOZのヴォーカルと、これがたまりませんな。
2曲目"Slow Dancer"での今も変わらないBOZのソウルフルなヴォーカルは最高です。うまいなー、歌。
3曲目の"Heart Of Mine"は、Bobby Caldwellの曲だけど、アルバム"OTHER ROAD"を聴いた時から、BOZの方が良いなと思っておりましたが、この曲もいつ聴いても良いですね。
4曲目の"It All Went Down The Drain"は、ブルース・フィーリングが溢れてて、BOZのルーツを感じますね。
5曲目の"Harbor Light"も1曲目同様アルバム"SILK DEGREES"からで、メロディアスなバラードで最高。
アルバム"MIDDLE MAN"からの6曲目"Jo Jo"の相変わらずカッコ良いこと。ギターのカッティングが魅力の曲ですが、"MIDDLE MAN"では、Ray Parker,Jrが弾いてましたね。このアルバムでもアレンジは殆ど変わらずカッコ良いままです。
7曲目の"Ask Me 'Bout Nothin' But The Blues"もアルバム "COME ON HOME"からで、ソウルフルなブルース・ナンバーです。
8曲目は、"MIDDLE MAN"からのナンバー、"Breakdown Dead Ahead"です。途中のギター・ソロがカッコ良い。この曲も言う事無し!!
9曲目は、"HITS!"からの"Look What You've Done To Me"で、このバラードも最高ですね。
10曲目の"I Just Go"はアルバム"DIG"からの曲。
11曲目の"Georgia"は"SILK DEGREES"から、ここでもソウルフルなBOZのヴォーカルが最高で、この曲もいつ聴いても良いですね。
David Paich作曲の12曲目"Miss Sun"は、TOTOのアルバムでも聴けますが、この曲は絶対にBOZのための曲ですね。
13曲目の"Lido Shuffle"は、アルバム"SILK DEGREES"からで、もう言う事なしです。
14曲目の"Runnin' Blue"は、BOZの3枚目のアルバム"Boz Scaggs & Band"から。ホーン・セクションがいかしたブルース・ナンバーです。途中のブルース・フィーリング溢れたギター・ソロもカッコ良いです。
記念すべきデビュー・アルバムからの154曲目の"Loan Me A Dime"では、オリジナルでのDuane Allmanのギターが思い出されますが、ここでのBOZのギターも最高です。この曲と6曲目なんかを聴くと、BOZの音楽のルーツは、やっぱりブルースなんだなと、思わず感慨に耽ってしまいます。
このアルバムの最後を飾る曲は、あの超有名曲"We're All Alone"で、BOZの大ブレークのきっかけを作った曲です。これぞ永遠のバラードと言えるでしょう。
このライヴ・パフォーマンスは、もう言う事無し!!です。
このDVDソフトはNTSC方式ですが、リージョン・コードは「1」ですので、国内産の高級なDVDプレイヤーでは再生できませんが、TSUTAYAやGEOなどで売っている廉価のプレイヤーでは再生出来ます。
国内盤のソフトは高いですし、安い輸入盤のソフトを鑑賞したいと思っていらっしゃる方にはお勧めのDVDプレイヤーです。
Amazonでは、国内盤ソフトが4,241円、輸入盤ソフトが1,635円、差し引き2,606円と、これに1,000円ちょっと足せば、DVD方式もリージョン・コードも関係なく鑑賞出来るDVDプレイヤーが買えるんですから。
2011-12-23
BIKER MICE FROM MARS / BIKER MICE FROM MARS (1993)

バイカーマイス(Biker Mice from Mars)は、 全3シーズン65話が1993年9月18日から1996年2月24日まで放送され、2006年に続編(日本未放映)が始まったが、2008年12月27日から休止状態となっているテレビ・アニメです。
日本でも1995年4月6日から1996年3月28日まで衛星アニメ劇場 で放送されたようです。
アニメは見たことはありませんが、なんでも、「火星では、動物たちが人類のような生活を送っていたが、 Plutark との戦争が勃発し、火星に住んでいた3匹のネズミライダーたちは故郷を追われ、シカゴへ逃げてきたといった」話のようです。
で、このサントラ盤ですが、全編でJeff Scott Sotoがヴォーカルを担当したとてもカッコ良いメロディアス・ハードロックのアルバムなんです。
他のミュージシャンは、Will Anderson keyboards, guitar, programming, backing vocals、Burleigh Drummond drums, drum programming、Basil Fung lead and rhythm guitars、Lance Morrison bass、Michael S. Plodene Thompson Hammond B-3, piano、Terry Wilson backing vocalsでプロデュースはアニメの生みの親であるRick Ungarが担当と、殆ど知らないミュージシャンばかりですが、演奏の質のレベルは結構高いです。
収録ナンバーは、
01. Biker Mice From Mars 3:32
02. Rockin' in the Pit 3:43
03. Tail Whippin' Time 3:44
04. Look Out Below 4:59
05. Headin' Home 4:10
06. Born to Be Wild 4:00 Cover: Steppenwolf
07. A Mouse and His Motorcycle 4:57
08. Tunnel Rat 3:28
09. Rockin' Down the Highway 3:56 Cover: The Doobie Brothers
10. Ride Free, Citizens 3:47
の10曲が収録されております。
さすが、Biker Mice from Marsというタイトルに相応しく、ノリの良いご機嫌なロックンロール調のナンバーが収められております。
それもゴリゴリといった感じではなく、曲もかなりメロディアスです。
また、Jeff Scott Sotoがヴォーカルを担当しておりますので、安心して聴いていられます。
メロディアスかつポップなナンバーのオン・パレードで、サントラ盤と言えども、メロハーのアルバムとして侮れないものがあります。
Steppenwolfのカヴァーはオリジナルとそん色のない出来ですし、The Doobie Brotherのカヴァーは、ホント、カッコ良いメロハーに仕上がっております。
他のオリジナル・ナンバーも出来はかなり良いと思います。
本日紹介したCDは、オフィシャルと違いが殆ど判らないコレクターズCDです。
もちろん私のショップにも置いてあります。
ロックンロール調のメロハー、また、Jeff Scott Sotoのファンの方に(もちろん、それ以外のメロハーのファンにも)お勧めのアルバムです。
2011-12-22
Darby Mills And The Unsung Heroes / Never Look Back (1991)

紹介する盤は昨日に引き続き、殆どオフィシャルといっても良い出来のコレクターズCDです。
これが先日yahooのオークションで5,000円を超える価格が付いていたことにビックリいたしました。
国内のメロハー、ヘヴィ・メタル専門のネット・ショップにも殆どカタログに掲載されていないと思います。
このDarby Mills And The Unsung HeroesはDarby Millsという女性シンガーをフロントに据えたカナダ産のメロディアス・ハードロック・バンドです。
WEAから1991年に発表された彼らの唯一のアルバム"Never Look Back"です。
サウンド・スタイルはVIXENなどに通じるメロディアス・ハードロックで、女性ヴォーカルもののメロハー・ファンの方には必ずや支持を受けるアルバムだと思います。
収録ナンバーは、
01. Never Look Back
02. Cry To Me
03. Give It All Up
04. Hot Water
05. Monkey
06. Run
07. Bad Bad Boy
08. Someone Turn The Light On
09. Want It
10. (Don't Stop) Keepin' On
の10曲となっております。
Darby Millsの声質もオーソドックスですし、歌も上手いので、とても聴き易いです。
サウンド・スタイルはキーボードとギターがコラボした80年代メロディック・ロックで、曲の出来もかなり良いです。
モロにVIXEN風のメロディアス・ハードロックのナンバーの01、出だしのキーボード・プレイがいかしたメロディアスな02、ゆったりとした感じのミディアム・スロウのメロディアスなバラードの03、LOVERBOYS風の音にキレがある04、ギターの音色がいかしたメロディアスな06、ギター・オリエンティドのカッコ良いメロディアス・ハードロックの07、キーボードとギターのコラボが絶妙のパワー・バラードの産業ロック・ナンバーの08、バックのパフォーマンスがいかした09、メロディアスでサウンドにキレがある10と、ほぼ捨て曲が無い強力な1枚です。
もちろん、私のお店でも取り扱っておりますので、ご興味のある方はどうぞ(価格は2,100円-送料込)。
2011-12-21
YA YA / II (1988)

とにかく有線放送を聴きたかったということがメインで契約したからです。
ジャンルは、340チャンネル(もちろん私が全く聴かないジャンルもありますが)もあり、専らPOPS/ROCKの63チャンネルの中で、AOR、HR/HM、60、70、80年代の洋楽などを聴いておりますが、もちろん、テレビにも接続しておりますが、オーディオ装置にも接続しており、もう一日中好きな音楽が鳴りっぱなしといった状況にすこぶる満足しております。
まぁ、映画の方は、コンテンツが古く、あまり興味はそそられないのが実態ですが。
最近、結構な数のコレクターズCDが出されております。
それもプレス盤でジャケットもキチンとしたものが。
もう殆どオフィシャルと言われても判らないほどです。
これが、e-Bayとか日本のyahooのオークションでもかなり出回っているようです。
yahooを覗くと、コレクターズCDにも拘わらず、その表記なしで出品され、それがかなり高額で落札されている実態もあるようです。
ただ、出品者もコレクターズCDと判らずに出品しているのかもしれませんが。
それほど、このコレクターズの出来が本物らしく出来ているということもあるのでしょう。
本日紹介するYA YAの2ndアルバム"YA YA 2"も最近コレクターズCDで出回り始めたものです。
オリジナルは、5桁を超える価格が付いておりますが、コレクターズCDは2,000円から3,000円の間で売られていると思います。
もちろん、私のショップでも取り扱っておりますので、ご興味のある方は是非どうぞ(価格は、2,200円-送料込)。
このYA YAですが、UK産のハードポップ、産業ロック・バンドで、1988年に1stアルバム"Scarred"、そして1988年にこの2ndアルバム"II"の2枚のアルバムを発表しております。
サウンド・スタイルは、キーボードとギターがコラボしたまさに80年代のメロディック・スタイルで、その手が好きな方(私も含め)は必ずや気に入ると思います。
収録ナンバーは、
01. Caught in a Lie
02. When the World Cried
03. Love in Vain
04. Fear of Flying
05. The Toughest Race
06. Julia
07. The First Time
08. You're All I Need
09. All Through the Night
10. Set Me Free
となっております。
全曲メロディアスなナンバーばかりですが、特にお勧めは、
メロディアスでポップなヒット・ポテンシャルが高い02、キーボードギターのコラボが最高にいかしたメロディアスなハードポップの03、コーラスがいかした04、まさに80年代メロディック・ロックした06、出だしのピアノがいかしたメロディアスなバラードの08、ギターの音がカッコ良くサウンドにもキレがある09などでしょうか。
間違いなく80年代メロディック・ロックのファンの方にお勧めのアルバムです。
2011-12-18
Donny Gerrard / Donny Gerrard (1976)

また、同レーベルから出されたアルバムは、ほぼ廃盤状態で、物によってはかなりレア化しております。
私も品薄の状況にはかなり前から気づいており、その時に市場から姿が消える前に興味のあるアルバムを何枚か集めましたが、本日紹介するDonny Gerrardのアルバムは結局手に入れる(正規の価格で)ことが出来ず、悔やんでおりました。
最近、このアルバムをyahooオークションで、結局サンプル盤を2,600円で購入いたしました。
COOL SOUND作品には、もちろんクオリティの高い作品もありますが、どうでも良いような駄作もあり、聴いたことがないバンド・アーティストの作品はアルバムを聴くまで結構不安があったりします。
AORの隠れた名盤と言いながら、中田氏を始め評論家諸氏の自己満足の評価だった、ということもあります。
もちろん、それは名盤なのかも知れませんが、私の感性に合ってなかったということなのかも知れませんが。
Donny GerrardもあのDavid Fosterが在籍したSkylarkのメンバーで、その彼の作品として評価も高かったように思いますが、私は初めて耳にする作品でしたので、少し不安はありましたが、1曲目の"He's Always Somewhere Around"を聴いた時に、とても安堵を覚えました。
ソフト&メロウなAOR作品で、まさに私の感性にピッタリのナンバーでした。
収録ナンバーは、
01. He's Always Somewhere Around
02. Stay Awhile With Me
03. Words
04. Stand Up
05. The Long And Winding Road
06. Greedy For Your Love
07. Peace For Us All
08. You Must Believe Me
09. As Far As We Can Go
10. Darlin
参加ミュージシャンは、
Jay Graydon: Guitars
Wilton Felder: Bass
Robbie Buchanan: Keyboards
Mike Baird, Ed Greene: Drums
Steve Madaio: Horns
Kathy Collier, Venetta Fields, Carmen Twille: Background Vocals
MIKE BAIRD, ED GREENE など
プロデュースは
Henry Marx (ex: Bobby Caldwell) & Robbie Buchanan
全体的に、黒っぽさは殆どなく、まさに70年代後半から80年代前半のあのAORアルバム(本作は、1976年発表)でした。
ベスト・テイクは01で、サウンド的にはBoz Scaggsの"SLOW DANCER"を思い起こさせてくれます。
それ以外にも02はメロディアスなバラード・ナンバーですし、04はミディアム・スロウなファンキーな感じがとても良いです。
05はThe Beatlesのカヴァーですが、バックのピアノの音色が美しく、しっとりと感じに仕上がっております。
06はバックの女性コーラスがいかしたアーバンなライト・ファンクしたナンバーで、Jay Graydonのギターのカッティングがいかしてます。
07はBobby Caldwellが1stアルバムを出す前のナンバーで、これもアーバンな感じのアレンジがいかしたナンバーです。
09もまさにAORしたメロディアスなナンバーで、01と同じくらいお勧めのナンバーです。
10も雰囲気がとても素敵なAORナンバーに仕上がっております。
とにかく、このアルバムを手に入れることが出来て良かったと思っております。
2011-12-13
Boy Meets Girl / Boy Meets Girl (1985)

その他、2ndとお蔵入りしていた3rd、も相次いでCD化されました。
このCDは彼らのオフィシャル・サイトで購入したところ、ジャケットの裏に彼らの直筆のサインが入っていました。
彼らの大ヒット・ナンバーは、2ndアルバムに収録されていた"Waiting For A Star To Fall"で、このナンバーが彼らのベスト・ソングだと思いますが、この1stアルバムにも結構良く出来たナンバーが収められております。
1曲目の"Oh Girl"は、メロディアスなAORナンバーで、このアルバムの一押しです。
さすが全米(ビルボード誌で)39位とヒットしただけあります。
少しばかりハードっぽさもありますが、メロディが最高にいかしたナンバーです。
2曲目の"Don't Tell Me We Have Nothing"は前奏がとてもいかしたナンバーで、これぞAORといった曲です。
Shannonのヴォーカルも最高です。
メロディアスです。
3曲目の"The Touch"は、曲にメリハリがあり、最高にご機嫌なナンバーで、お薦めです。
4曲目の"Kissing, Falling, Flying"はShannonのキュートなヴォーカルがいかしたナンバーで、1曲目の次にお薦めの曲です。言うこと無しです。
5曲目の"From Now On"は、シンセサイザー主体の幾分ハードなポップ・ナンバーですが、やっぱり、メロディが良いです。
産業ロックの香りもするそんな極です。
6曲目の"Be My Baby"は、The Ronnettsの曲とは同名異曲ですが、雰囲気が似たオールド・スタイルのポップ・ソングという感じの曲です。
7曲目の"In Your Eyes"も若干ハードな音作りとなっている曲です。
この曲もバックのサウンドが産業ロック風です。
8曲目の"I Wish You Were Here"も7曲目と同様シンセ主体の産業ロックの香りがするバック・サウンドにGeorge Merrillの力強いヴォーカルが乗っかている曲です。
9曲目の"Pieces"は、メロディアスなメディアム・テンポのナンバーで、この曲でも、Shannonのヴォーカルがいかしてます。
ホント、良い声してます。
ラストの10曲目の"Premonitions"もメロディアスなナンバーで、そこそこです。
2011-12-12
Bel-Air / Champagne Breakfast (1990)

全曲Jeff LorberのアレンジによるBel-Airの"Champagne Breakfast"というアルバムで、1990年に発表されたものです。
殆どの曲がカヴァー曲で構成されておりますが、選曲の妙といったところもあるし、やはり、Jeff Lorberのアレンジが素晴らしいんです。
この2人、ヴォーカルも上手ですし、メロディも良質でアルバム全体も良く出来ており、金額的(おそらくどこのショップでも500円以下で購入できるはず)にとても得した感じがするアルバムです。
1曲目の"Traces Of Snow"はイルカの「なごり雪」のカヴァーです。
この曲って、英語の歌詞も結構合うんですね。
2曲目の"Without You"はBadfingerがオリジナルで、Nilssonが大ヒットさせたあの名曲で、かなりのアーティストがカヴァーしている曲です。
オリジナルが相当良く出来た曲なので、歌が上手い人が歌うと全部良く聴こえてしまいます。
このBel-Airのカヴァーも良く出来ています。
3曲目の"I Can't Stop The Loneliness"は、杏里の「悲しみがとまらない」のカヴァーです。
この曲も原曲のイメージを損なわないアレンジが施されていて、かなり良く出来てます。
これは、お薦めですね。
4曲目の"Soft Touch"は彼らのオリジナル・ナンバーです。
この曲はダンサンブルなナンバーで、スローテンポながらファンキーさを感じさせてくれます。
5曲目の"You Make Me Feel Brand New"もThe Stylisticsの超有名曲のカヴァーです。
この曲もオリジナルが素晴らしいバラード・ナンバーですが、Bel-Airによるデュエットもとてもいかしてます。
この曲もお薦めの1曲ですね。
6曲目の"Miracle Of Love"は何と「ヒデとロザンナの愛の奇跡」のカヴァーなんですね。
これにはビックリしました。
原曲よりも洒落たアレンジが、曲を生まれ変わらせています。
元々が男女のデュエット曲ですので、本当に彼らにピッタリのナンバーとなっています。
7曲目の"This Time It's Really Love"は彼らのオリジナル・ナンバーです。
この曲もメロディアスなAORナンバーです。
どこか聴き覚えのあるメロディです。
そう、KENNY Gの"Duotones"に収められている"Don't Make Me Wait For Love"に似た曲で、この曲もお薦めですね。
8曲目の"Christmas Eve"はもちろんあの山下達郎のあの名曲のカヴァーです。
この曲もオリジナルが最高の曲ですので、Jeff Lorberのアレンジによる彼らのヴァージョンもとても良く出来ています。
ラストの9曲目"Too Far Away"は誰のカヴァーか忘れました(というよりあまり日本人のアーティストに造詣が深いわけじゃないので、初めから知らないといった方がいいかも)が、この曲を聴くと彼らがオリジナルと思ってしまう程、彼らにピッタリの曲なんです、これが。
もう最高のAORナンバーです。
一聴の価値ありのナンバーです。
ところで、このアルバムのバックを務めるメンバーは、Jeff Lorberのほか、Lee Ritenour, Joe Sample, Eric Gale, Ernie Watts, John Robinsonなど超有名なスタジオ・ミュージシャン達が名を連ねています。
一聴の価値ありのアルバムです。
2011-12-11
ALANNAH / ALANNAH (1999)

フランスのALANNAHというバンドで、本作は、1999年に発表されたものです。
ギター・オリエンティドながらサウンドに厚みがあり、キャッチーかつメロディアスなナンバーばかりが収められております。
バンド・メンバーは、Fabrice Michel guitars, keyboards, backing vocals、Franck Virapin lead vocals、Olivier Chaumeil drums、Thierry Martin bassの4人で、とにかく、Fabrice Michelのギター・プレイがカッコ良いですし、Franck Virapinのヴォーカルも聴き易いですし結構上手いです。
収録ナンバーは、
01. Calling Angels (intro) 1:13
02. My Secret Inside 5:30
03. In Your Mind 5:17
04. You Don't Know 5:00
05. Promised Land 5:05
06. Face the Dark 5:53
07. Your Final Fight 5:20
08. My Way Out 5:09
09. Take the Time 5:23
10. Lonely Nites 4:02
11. (Before) You Break My Heart 5:41
の11曲となっております。
全曲、キャッチーでメロディアス、さらにフックに満ちたナンバーのオン・パレードで、マイナー調のメロディがとてもいかしてます。
冒頭にも書きましたが、Fabrice Michelのギター・プレイが最高です。
哀愁を帯びたギター・ソロとカッコ良いリフは言うこと無しです。
特に02はこのアルバムのお勧めですし、キラキラ・キーボードとギターがコラボした80年代メロディック・ロック風の03、07、サウンドにキレがある04、メロディアスなパワー・バラードの05、ギターのリフがいかした06、出だしのエレピがいかしたメロディアスなバラードの08、Fabrice Michelのギター・プレイがカッコ良い09、NWOBHM風のギターのリフが最高にいかしたメロディアスな10、アレンジがいかした11、とほぼ捨て曲が無い強力な1枚です。
80年代メロディック・ロックのファンには納得の1枚です。
2011-12-10
Niteflyte / Niteflyte II (1981)

どちらかというと、BLACK というよりAORにジャンルされる方が適当かもしれません。
当時、AORのアルバムであれば買い漁ってた時、内容もわからずジャケ買いした1枚。
1曲目"YOU ARE"を聴いてぶっ飛び、2曲目"YOU'RE BREAKING MY HEART"を聴いて鳥肌が立った、そんな1枚でした。とにかく"YOU'RE BREAKING MY HEART"は永遠のバラードといった感じです。
このアルバムは、AORフリークの間でも、トップクラスに入るアルバムで、アナログ盤が廃盤になって1996年にCD化されるまで貴重盤扱いになっていたようです。
"YOU ARE"は、SMAPのモトネタとして有名な曲です。
7曲目の"ALICIA'S SONG"はインストロメンタル・ナンバーで、メロディがいかしたFUSIONタッチの曲で、この曲も要チェックですね。
ちなみに収録ナンバーは、
01 You Are 03:51
02 You're Breaking My Heart 04:16
03 Shoot From The Hip 04:17
04 Anyway You Want 04:08
05 Sexy Dancer 04:13
06 On Your Own 03:57
07 Alicia's Song 04:19
08 I Knew It Couldn't Happen 03:49
このアルバムを気に入ってる人は、TIERRAの"TOGETHER"という曲も結構ハイレヴェルのバラードですので、そちらも聴いてはいかがでしょうか。
2011-12-08
THE ADVENTURES / THE SEA OF LOVE (1988)

THE ADVENTURESというバンドで、1985年に"Theodore and Friends"でアルバム・デビューし、解散する1993年までに計4枚のアルバムを発表しております(2007年、2009年に再結成したようですが、アルバムは発表していないようです)。
本作は、1988年の2ndアルバムで、UKチャートで30位、USチャートで144位となった、彼らの最大のヒット作です。
このアルバムから、"Broken Land"、"Drowning in the Sea of Love"、"One Step from Heaven"の3曲のシングルを発表し、"Broken Land"がUKチャートの20位に食い込むヒットとなりました。
サウンド・スタイルはゆったりとした感じのメロディアスなナンバーが収録されており、かなりいかしたAORとなっております。
私は、最近、このアルバムを手に入れるまで、全く知らないバンドでしたが、当時は、国内盤も出されておりました。
収録ナンバーは、
01."Drowning in the Sea of Love"
02."Broken Land"
03."You Don't Have to Cry Anymore"
04."The Trip to Bountiful (When the Rain Comes Down)"
05."Heaven Knows Which Way"
06."Hold Me Now"
07."The Sound of Summer"
08."When Your Heart was Young"
09."One Step from Heaven"
の9曲となっております。
このTHE ADVENTURESの魅力は、メロディーとハーモニーで、とにかくリード・ヴォーカリストのTerry Sharpeのヴォーカルがとても魅力的ですし、上手いです。
出だしのコーラスが最高のミディアム・スロウのメロディアスな01、さすが大ヒットした02、メロディとハーモニーがいかした03、Terry Sharpeのヴォーカルが光る04、メロディアスかつポップでサウンドにキレがある05、出だしのギター・ソロが幾分ハードながらとても良く出来たハードポップ風の06、私としては一押しの07、サウンドにキレがあるメロディアスなとても良く出来た08、アカペラから入る09と、なかなかの佳曲揃いのアルバムです。
先ずもって、AORファン納得の1枚だと思います。
2011-12-07
Mikael Erlandsson / The 1 (1995)

悲哀の情感が心の琴線を優しく撫でる.....
感慨、耽溺、卓抜の銘盤」
これは、このアルバムの帯に書いてある言葉です。
まさに内容を言い得てます。
MIKAEL ERLANDSSONの1stで哀愁度はバツグン。
1曲目の"WISH YOU WERE HERE"がこのアルバムのピカイチの曲で、MIKAELのちょっとハスキーなボーカルがたまらない。
このMIKAELですが、CRASHというバンドでボーカルとキーボードを担当し、1993年にアルバムを1枚出しましたけど、このアルバムもメロディアスなハードロックをやっててこちらもなかなかなものでした。
4曲目の"LIFE IS A HARD GAME TO PLAY"も1曲目同様メロディアスなバラードです。
5曲目の"IT'S ALRIGHT"は一転して、アップテンポのメロディアスな曲でこれもいかしてます。
バックのギターも効果的です。
最後の曲の"THE 1"も情感たっぷりに歌い上げるMIKAELのボーカルが最高の曲です。
この1stソロ・アルバム、ハードポップというよりAORか?
ちなみに収録ナンバーは、
01 Wish You Were Here 05:00
02 Show Me 04:10
03 Reason 04:56
04 Life Is A Hard Game To Play 04:13
05 It's Alright 04:16
06 I Believe 04:06
07 We Don't Talk Anymore 03:51
08 For You 03:27
09 Can't Keep Hiding 03:42
10 Mr. Weirdstough 04:19
11 The 1 04:37
となっております。
もちろん、私のお店にも置いてあります。
2011-12-06
SEVENTH SON / SEVENTH SON (1990)

本当に、カナダ産のAOR、ハードポップ、メロハーのバンドって良質なものが多いです。
隣国はアメリカですが、カナダのバンドは哀愁感もタップリの欧州的湿り気を帯びたサウンドを奏でるバンドが多いです。
おそらく、これは英語以外にもフランス語が公用語として使われているのも一因なんでしょうね。
ジャケットの雰囲気もハードポップ、産業ロックの内容を感じさせるもので、私も含め、多くの方はこのジャケットを見たら、手に取ると思います。
まさに、ジャケットから想像できるとおり、キーボードとギターのブレンドがいかした80年代のメロディック・ロックを演っております。
収録ナンバーは、
01. She's Insane
02. Going Downtown
03. Sticky Little Girl
04. She Got Me
05. Invaded
06. Hard Right
07. Someone Like Me
08. Head Over Heels
09. Skintight
10. You Don't Turn Me
となっております。
お勧めは01で、キーボードとギターのコラボがとてもいかしたミディアム・テンポのメロディアスなハードポップのナンバーです。
02はギターのカッティングとプレイがいかしたサウンドにキレがあるハードポップ・ナンバーです。
これもお勧めです。
03はご機嫌なロックンロール・ナンバーです。
04での出だしのギターのトーンはまるでKeith Richardsしております。
サウンドもどこかThe Rolling Stones風です。
05も軽快な感じのロックンロール風のポップなナンバーです。
06もStones風のサウンドをハードポップ風にしたナンバーで、結構カッコ良く仕上がっております。
07はメロディアスなバラード・ナンバーです。
08はキーボードとギターがコラボしたメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
09はギター・オリエンティドながら仕上がりはポップです。
10はモロに80年代したメロディック・ロックのナンバーです。
曲の出来不出来に少しバラツキがありますが、アルバム全体の出来としては、まあまあといったところでしょうか。
2011-12-05
Heartbreak Radio / Heartbreak Radio (2005)

PRISONER, RADIOACTIVE, DEACON STREET PROJECT, SAYITさらにはAORなどのアルバムでプロデュースをしたりギターを弾いたりと、Tommy Denanderはメロディック・ロック界にかなり貢献しているアーティストだと言っても過言ではないと思います。
このHEARTBREAK RADIOのアルバムには、Mikael Erlandsson : Vocals (ex: LAST AUTUMN DREAM)、Tommy Denander : Guitars、Sayit : Guitars、Patrik Tibell : Programming (ex: T'BELL)がゲスト参加した、メロディアスなハードポップ、メロハーのアルバムに仕上がっております。
2曲目"Hard Rock City"ではDenanderのギターがビンビンです。
また、リード・ヴォーカルは、Mikael Erlandssonがとっています。
3曲目の"Now You're Gone"では、このプロジェクトのメンバーであるPierre Wersbergがリード・ヴォーカルをとっていますが、Mikael Erlandssonに負けないぐらい歌も上手いです。
この曲でもDenanderのギター・ワークは最高ですね。
途中のギター・ソロがたまらく良いですね。
この曲はポップでメロディアスなナンバーでお薦めです。
5曲目の"Let Me Have My Heart Again"はアコースティックなナンバーですが、とてもブルージーです。
リード・ヴォーカルはMikael Erlandssonですが、少しハスキーな声がたまらなく良いですね。
6曲目の"Don't Look In Her Eyes"では、ギターにSayitとTommy Denanderという組み合わせで、Sayitのアルバムを聴いているようです。
この曲もメロディアスで、ご機嫌なナンバーです。
7曲目の"Only You"もかなりポップな曲で、お薦めです。
9曲目の"Love Don't Live Here No More"はバラード・ナンバーでとてもメロディアスです。
10曲目の"Dreamworld"はこれぞメロディック・ロックといった曲で、この曲では、Patrik Tibellがプログラミングを担当しております。
この曲でのギターはDenanderではなく、Roger Ljunggrenという人物が弾いていますが、ギターの多重録音による音の厚みがかなり良いです。
アルバムの最後を飾る"The Way Of The World"はミディアム・テンポの洒落た感じの曲で、Sayitのギター・ソロがご機嫌な曲です。
このHEARTBREAK RADIOのアルバムですが、かなり出来も良く、AOR、ハードポップさらにはメロハーのファンに納得いただける内容になっていると思います。
そして、Tommy Denanderのファンにはたまらないです。
2011-12-04
Glass Moon / Glass Moon / Growing In The Dark (2004)

この後3rdアルバムを出してグループは消滅。
GLASS MOONは、知る人ぞ知るみたいなマイナーな産業ロックバンドですが、キーボード主体のメロディアスなサウンドです。
1stでは、若干プログレ的みたいなところがあり、その辺りがSTYXを連想させます。
2ndでは、その辺が幾分後退し、全体的にポップになった感じがします。
おそらく、メンバーのDavid Adamsがサウンドの要となっているのでしょうね。
産業ロックの華やかし頃に出されたアルバムですが、あまり話題にはなりませんでした。
中身は、少し曲のバラツキもありますが、出来としては平均をクリアしていると思います。
1stアルバムに収められている3曲目の"Follow Me"は、中でもキーボードがメインの曲で、作りとしては他の曲よりハードで、STYXというよりURAIH HEEPの音に近く、メロディアスで最高の仕上がりとなっています。
4曲目"Easy Life"は、ピアノがいかしたバラード・タイプの曲で、そこそこの出来です。
6曲目の"Solsbury Hill"は、もろ産業ロックした曲です。
7曲目の"Only Have To Cry One Time"は、どこか聴いたようなメロディですが、ちょっとリズム・セクションがうるさく感じます。
アレンジによっては、とても良い曲になると思うのですが。
9曲目の"Sundays And Mondays"がまた良い曲で、この曲が最もプログレ的な曲で、ハーモニーとピアノ、ソロギターが素晴らしい曲です。
10曲目からは、2ndアルバムのGROWING IN THE DARKとなります。
11曲目の"She's On"は覚えやすいメロディを持ったとてもポップな仕上がりとなっています。
12曲目の"The Telegram Song"は、メロディが美しいバラードですが、ここでもDavidのピアノは最高で、一押しの曲です。
この曲は、当時アルバムを聴いた時、最初に好きになった曲です。
13曲目の"Someday"は、何となくBOB WELCHを連想する曲です。
この曲もポップです。
14曲目の"Take My Heart"もとても産業ロックしたお薦めの曲で、さびの部分がとてもいいです。
15曲目の"On A Carousel"は、メロディがたまらなく、この曲は、STYX風ですね。
ラストの"Baja"もピアノが前面に出た曲で、メロディが良いバラードです。
ちなみに収録ナンバーは、
01 Blue Windows 04:10
02 Killer At 25 04:34
03 Follow Me 03:38
04 Easy Life 03:41
05 The Way You Play 03:55
06 Solsbury Hill 04:09
07 Only Have To Cry One Time 03:54
08 The Dreamer 04:35
09 Sundays And Mondays 05:45
10 Simon 04:36
11 She's On 03:21
12 The Telegram Song 04:20
13 Someday 03:49
14 Take My Heart 03:31
15 On A Carousel 03:41
16 Political Action 05:30
17 She Was Magic 04:51
18 Baja 05:12
となっております。
私のショップにも置いてありますので、ご興味のある方はどうぞ。
2011-12-03
CCCP / Let's Spend The Night Together (1986)

ヴォーカルにCarlene Carterの名前もあります。
男女2人ずつの計4人がヴォーカルを担当し、彼らのバンド名がCCCPで、バックの演奏を担当するプレイヤーたちがThe Tequila Band Vと呼ばれているようです。
全曲カヴァー・ナンバーで構成されたアルバムで、知っている曲ばかりですし、アレンジもかなり良く、サウンド的にはハードポップといった感じで、出来は結構良いです。
1曲目の"Feelin' Alright"はDave Masonのナンバーですが、これが結構アレンジもハードポップ調でいかしてます。
2曲目の"One Of These Night"はもちろんEaglesのカヴァーで、これもハードポップ調のアレンジがとても良いです。
メインのヴォーカルは男性ですが、バックの女性コーラスが最高です。
3曲目の"Reach Out I'll Be There"がまた良いですね。
古いソウル・ナンバーですが、ここでのリード・ヴォーカルは女性で、ファンキーさが堪りません。
このアルバムの中で最も出来が良いかも。
4曲目の"All The Young Dudes"はオリジナルのMott The Hoopleに軍配が上がりますが、それでも、まあ、良く出来ています。
5曲目の"Keep On Runnin"は、いかしたブギ調のアレンジが最高です。
6曲目のタイトル・ナンバー"Let's Spend Night Together"はThe Rolling Stonesがちょっと可哀そうなアレンジで、イマイチか。
7曲目の"Centerfold"もブギ調のアレンジがいかしたナンバーで、リード・ヴォーカルは男性と女性のデュエットとなっております。
8曲目の"Devil's Right Hand"はメロディがイマイチか。
ラストの9曲目"Strange Brew"はもちろんCreamのナンバーですが、アレンジはイマイチですが、セクシーな感じの女性ヴォーカルが最高です。
男性パートもありますが、全て女性ヴォーカルでも良かったのでは?
ギターは結構上手いです。
このアルバム、Time Warp RecordsのコレクターズCD-Rですが、お店にも置いてあります。
2011-12-02
Bad English / Bad English (1989)

モロに産業ロックしたサウンドは聴いていて惚れ惚れする程です。
プロデュースもRichie Zitoということで、本当に安心して聴くことが出来るアルバムです。
間違いなく産業ロックの上位にランクされるアルバムです。
1曲目の"Best Of What I Got"はこのアルバムの一押しのナンバーです。
出だしから盛り上がる最高の曲です。ホントNeal Schonのギターは最高です。
2曲目の"Heaven Is A 4 Letter Word"はDeen Castronovoのドラムスがカッコ良いナンバーです。
サウンドにも切れがあり、お薦めのナンバーです。
3曲目の"Possession"はJohn Waiteのヴォーカルがいかしたバラード・ナンバーです。
また、Neal Schonの官能的なギターも聴けますし、曲全体もメロディアスで、これもお薦めです。
4曲目の"Forget Me Not"は個々の楽器のプレイがとてもいかしたナンバーです。
Neal Schonのギター、Deen Castronovoのドラムス、控えめながら存在感のあるJonathan CainのキーボードとRicky Phillipsのベース、どれをとっても最高です。
5曲目の"When I See You Smileもバラード・ナンバーですが、3曲目よりこちらの方が出来が良いです。
特に、この曲では、Jonathan Cainのピアノがとてもいかしてます。
メロディアス度もこちらに軍配が上がります。
6曲目の"Tough Times Don't Last"はモロ産業ロックしたお薦めの1曲です。
サウンドにメリハリもあり、ご機嫌という表現がピッタリのナンバーで、かなりお薦めです。
7曲目の"Ghost In Your Heart"の前奏もカッコ良いです。
それぞれの楽器が前面に出ていて、かなりいかしてます。
こんな曲を聴くとやっぱり彼らはプロの集団なんだなということを改めて感じます。
8曲目の"Price Of Love"はこのアルバムの中でも特に個人的に好きなナンバーです。
このアルバムを初めて聴いた時、一番最初に好きになったのがこの曲でした。
出だしのNeal Schonギター・ソロに完全に参ってしまいました。
この曲もバラード・ナンバーですが、他のバラード・ナンバーに比べ、しっとり感は格別です。
とにかくお薦めのナンバーです。
9曲目の"Ready When You Are"はDeen Castronovoのドラム・ソロから始まるナンバーです。
サウンドに歯切れがあり、多分にロックしたカッコ良いナンバーです。
10曲目の"Lay Down"も9曲目同様に曲に切れがあるロックン・ロール・ナンバーです。
BAD ENGLISH流のロックン・ロールという感じのご機嫌なナンバーです。
11曲目の"The Restless Ones"は一転してスローなナンバーです。
Jonathan CainのキーボードとNeal Schonのギターが最高のバラード・タイプのナンバーです。
メロディアスでフックもあり、お薦めの1曲です。
12曲目の"Rockin' Horse"はNeal Schonのブルージーなギターが最高のブルース・フィーリング溢れるナンバーです。
これがとてもいかしてます。
これは一聴の価値ありのナンバーです。
ラスト・ナンバーの13曲目"Don't Walk Away"はこのアルバムで最もAORしたナンバーでしょうか。
抑え目に歌うJohn Waiteのヴォーカルはかなりいかしてます。
曲もメロディアスですし、お薦めです。
このBAD ENGLISHは1991年に"BACKLASH"という2ndアルバムを出しましたが、1stアルバムに比べ出来はあまり良くなっかたように思いますし、それほど話題にもなりませんでした。
2011-12-01
Airkraft / The Best Of Airkraft (2003)

ただ、今回のCD化にあたっては、中身がCD-Rということとジャケット印刷が素人に毛が生えたといった程度のものでしたが。
でも、ハードポップ・ファンから根強い人気のレア・アルバムの3rd"Airkraft"や4thの"In The Red"はもちろんのこと、それ以前の1stの"Lets's Take"、さらには2ndの"Proximity"なんかのCD化なんて誰が考えていたでしょうか?
このベスト・アルバムは、そんなAirkraftのメンバーが自分たちの選曲で、自主制作したアルバムです。
自分たちの選曲ということで、彼らの数ある曲の中でも自信作ばかりを収めたベストアルバムなんだと思います。
1stからの1,5,8及び2ndに収められていた6は、初めて耳にする曲です。
また、11曲目の"Broken Ship"は初めてのお披露目となる曲です。
1曲目の"Alien Probe"はかなりハードロックした溌剌なナンバーでご機嫌な1曲です。
この曲はお薦めです。
2曲目の"85 MPH"と3曲目の"Somewhere"は4thの"In The Red"からの曲です。"85 MPH"は溌剌としたハードロック・ナンバーですが、"Somewhere"はメロディが美しいバラードで聴き応えがあります。
どちらの曲も最高にいけてます。
4曲目の"Footsteps"は、3rdの"Airkraft"からのナンバーです。こちらは産業ロックした曲となっていて、コーラスが最高にいかしたメロディアスな曲です。
これも最高にいかした曲でお薦めの1曲です。
5曲目の"It's Not So Easy"は、1stの"Let's Take Off"からのナンバーです。
この曲もメロディアスな曲です。ハイトーン・ヴォーカルがたまらないですね。
6曲目の"Make Believe"は、2ndの"Proximity"からのナンバー。
この曲はピアノが主体となったバラードです。メロディが最高にいかしてます。
途中盛り上がってのギター・ソロも最高です。
7曲目の"Tonight"は、再び4thからのナンバーです。
4thアルバムの"In The Red"は、唯一CDで持っていたアルバムですので、相当聴きこんでいましたので、この曲は耳に慣れたナンバーです。
いかした産業ロックナンバーで、バックのギター・ソロがご機嫌です。
8曲目の"Let's Take Off"は1stのタイトル・ナンバーで、離陸を想像させるバックの効果音がいかしたポップな曲です。
9曲目の"Someday You'll Come Running"は4thからの曲で、彼らの最高傑作といっても過言ではないくらいの洒落た産業ロック・ナンバー。メロディアスで最高の1曲。
Venus & Marsが原曲ですが、オリジナルに勝るとも劣らない出来となっています。
これは一押しの曲です。
10曲目の"Midnight Confessions"は3rdからの曲で、こちらもメロディアスでポップなナンバーです。
11曲目の"Broken Ship"はPrevious Unreleaseということで、今回が初めてのお披露目です。
サウンドは力強いヴォーカルによるバラードナンバーです。バックのギター・ソロがとてもカッコ良いナンバーです。
このAirkraftですが、最高にいかした産業ロック・バンドです。とてもお薦めのバンドです。
ただ、このベスト・アルバムも殆ど市場ではみかけませんね。
なお、私のショップにもAirkraftの3rdのオリジナル盤などを置いておりますので、ご興味のある方はどうぞ。