2012-02-26
Kellye Huff / IN A SPECIAL WAY (1989)

サウンドは、いわゆる、CCM-AORのメロディアスで、とても良く出来たAORアルバムです。
プロデュースは父親のDavid Huff(GIANTのドラマー)で、大部分のナンバーも彼がソング・ライティングしております。
バックを務めるのはDann Huffはおりませんが、Huff一家が担当。
バック・ヴォーカルでTommy Simmsが参加しております。
収録ナンバーは、
01 ANTICIPATION
02 WHO IN THE WORLD
03 ALL MY DAYS
04 TAILOR ME
05 IN A SPECIAL WAY
06 SING HIS SONG
07 I CHERISH THEE
08 GLORY HALLELUJAH
09 ALL I NEED
10 LITTLE LAMB
の10曲となっております。
Kellye Huffのヴォーカルもとてもオーソドックスで聴き易いですし、歌も結構上手いです。
バックのキーボードがいかした若干シャッフルしたメロディアスなAORの01、バックのサックスがいかしたゆったりとしたメロディアスなAORナンバー02、ギターのカッティングがいかしたメロディアスで良く出来た03、メロディアスなバラードの04、軽やかな感じでポップでメロディアスな05、バックの音がちょっとばかりハードポップの06、サックス・プレイがいかしたメロディアスな07、メロディアスでポップな08、キーボードの音色が心地よいメロディアスな09、壮大な感じのバラードの10、と佳曲が揃っております。
まさにAORファン納得の1枚だと思います。
また、1992年の2ndアルバム"LIFE CHANGES"も1stに負けないくらい良く出来ております。
もちろん、この1stも2ndも私のお店にも置いております。
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2012-02-25
SMC CREATION / Presentation (1990)

スイス産の女性ヴォーカルを擁するSMC CREATIONという3人組による1990年のおそらく彼らの唯一のアルバム"Presentation"です。
内容は、シンセの入ったハイテックAORですが、これがかなりの優れもので、シンセといっても多用している訳でもありませんし、ヴォーカリストのMary-Jane Mullerの声も素敵ですし、とにかくメロディはいかしてます。
収録ナンバーは、
01 Overture
02 My Future Man
03 Girl
04 Don't You Want Me Baby
05 Together
06 The Love You Give To Me
07 Mystery
08 Two Lovers
09 We Just Can't Get Enough
10 The End
の10曲です。
01はHi-Teck AORのアルバムらしく、シンセによるアルバムの導入曲です。
02辺りの前奏を聴くと、Berlinを思い出しましたが、あれほどNew Waveさは感じられず、本編に入るとメロディアスなAORといった感じです。
03なんかもシンセを上手く使ったHi-TeckなAORナンバーです。
04はピアノの音色が美しいメロディアスなバラードで、サックスなんかも入ったモロにAORしたナンバーで、この手のナンバーが好きな方には受けると思います。
なお、ヴォーカルはキーボードも担当し、バンドのサウンドの要でもあるPeter Safjanが担当しております。
かなりお勧めです。
極めつけは05で、このナンバーにもサックスが入っておりますが、とにかくメロディがいかしているのと、バンド・メンバー3人によるコーラス・ワークが最高なんです。
06はメロディアスでポップなシンセがいかしたナンバーです。
07もとてもメロディアスなHi-TeckのAORナンバーです。
08は05に勝るとも劣らないナンバーで、ここでもサックスがフィーチャーされたメロディアスなバラード・ナンバーです。
Mary-Jane MullerとPeter Safjanとのデュエット、そして3人によるコーラスが素晴らしいのと、バックにフィーチャーされたピアノの音がとても効果的です。
09なんかもメロディアスでとてもポップなAORナンバーに仕上がっております。
10はタイトルどおり、シンセを使ったアルバムのエピローグといった趣のナンバーです。
このアルバム、おそらくレア化していると思われますが、AORファン必聴のアルバムです。
2012-02-23
Jeanette / BREAK ON THROUGH (2003)

先ずこのアルバムの購入のきっかけは、「Hardpop」という言葉でした。
このアルバムは、「通常盤」「Limited edition」「Platinum edition」の3種類のヴァージョンがあり、最初に購入したのは、16曲入りの通常盤でした。
で、これを聴いた時に、まさに女性ヴォーカルによるメロディアスなハードポップのアルバムで、他のアルバムも聴いてみたくなり、Enjoy! (2000)、Rock My Life (2002)、Break on Through - Platinum Edition (2003)、Naked Truth (2006)、Undress to the Beat (2009)(未着)の5枚のアルバムを購入しました。
2ndアルバムのDelicious (2001)、企画盤のMerry Christmas (2004)は未購入です。
一番最初にこの"BREAK ON THROUGH"を聴いていましたので、1stの"ENJOY!"を聴いた時は違うシンガーかと思ってしまいました。
内容は、ディスコ・ミュージックでハードポップのかけらも無しでした。
次に"ROCK MY LIFEを聴いたところ、これがサウンドがかなり変化し、メロディアスでポップになっており、まあまあ私の好みのサウンドに近くなっておりました。
6thアルバムの"Naked Truth"はハードポップのアルバムでこれもGOODでした。
お勧めは、やはり、この"BREAK ON THROUGH"でとてもメロディアスなハードポップ・アルバムに仕上がっており、女性ヴォーカルもののハードポップが好きな方には、喜んでいただけるアルバムだと思います。
収録ナンバーは、
Track listing
1."Rockin' on Heaven's Floor" (Radio mix) (Frank Johnes, Tom Remm, Bodybrain, Wonderbra) – 3:24
2."Hold the Line" (Johnes, Bodybrain, Wonderbra) – 3:40
3."Burning Alive" (Johnes, Bodybrain, Wonderbra) – 3:16
4."Himalaya" (Johnes, Bodybrain, Wonderbra) – 4:04
5."Rebelution" (Johnes, Bodybrain, Wonderbra) – 3:18
6."We Are the Living" (Johnes, Bodybrain, Wonderbra) – 3:47
7."Tellin' You Goodbye" (Johnes, Bodybrain, Wonderbra) – 3:36
8."Mystery" (Johnes, Bodybrain, Wonderbra) – 3:38
9."Bad Girl" (Johnes, Bodybrain, Wonderbra) – 3:18
10."7 Nights - 7 Days" (Johnes, Bodybrain, Wonderbra) – 4:18
11."Highflyer" (Johnes, Bodybrain, Wonderbra) – 2:57
12."True Blue Heroes" (Johnes, Bodybrain, Wonderbra) – 3:50
13."Make Love" (Johnes, Bodybrain, Wonderbra) – 3:25
14."Mr. Big" (Johnes, Bodybrain, Wonderbra) – 3:50
15."Forever and Ever" (Johnes, Bodybrain, Wonderbra) – 3:42
16."Kick Up the Fire" (Johnes, Bodybrain, Wonderbra) – 3:49
[edit] Limited edition
1."Rock City"
2."Rockin' on "Musicago" Studio Floor"
3."Making of a Song"
4.Breaking On Through Shooting Rock My Life" Tour 2003
[edit] Platinum edition
1."Rock City"
2."69" (Megalodon-mix)
3."No Eternity"
4."Will You Be There" (Acoustic version)
5."Go Back" (Acoustic version)
で、本日紹介するのは、21曲入りのPlatinum Editionです。
アルバムは、とてもポップでノリの良い"Rockin' on Heaven's Floor"から始まります。
メロディアスでポップな"Hold the Line"、若干ハードなバックのパフォーマンスがいかした"Burning Alive"、メロディアスなバラードの"Himalaya"、メロディアスなハードポップの"Rebelution"、メロディアスでポップなAORの"We Are the Living"、"Mr. Big"、ピアノとアコースティック・ギターのコラボがいかしたメロディアスなバラードの"Tellin' You Goodbye"、ストリングスがいかしたメロディアスな"Mystery"、メロディアスでポップな"Bad Girl"、"True Blue Heroes"、"Kick Up the Fire"、ゆったりとした感じの"7 Nights - 7 Days"、アレンジがいかした若干ハイ・テンポでポップな"Highflyer"、アコースティカルでメロディアスなバラード"Forever and Ever"、シャレたロックロール・スタイルのナンバー"Rock City"、メロディアスなバラードの"No Eternity"など、結構良く出来たナンバーが揃っております。
女性ヴォーカルもののAORやハードポップのファンにお勧めのアルバムだと思いますよ。
2012-02-21
Marc Jordan / A HOLE IN THE WALL (1983)

このアルバムは、彼の大傑作"Blue Desert"の次作にあたり、サウンド・プロダクションも"Blue Desert"に近いものがあります。
プロデュースはMarc Jordan自身とDon Murryが担当しており、バック・ミュージシャンは、
Guitars : Michael Landau, Steve Lukather, Robben Ford, Jay Graydon
Bass : Michael Porcaro, Neil Stubenhaus
Drums : Mike Baird
Keyboards : Robbie Buchanan, Michael Boddicker, David Foster, Ian Underwood, Marc Jordan
Percussion : Lenny Castro
Sax : Ernie Watts, David Borliff, Jerry Hey
Background Vocals : Richard Page, Steve George
といった布陣となっております。
収録ナンバーは、
01 Slipping Away
02 Margarita
03 She Used To Be My World
04 A Hole In The Wall
05 Where Did We Go Wrong
06 It's Only Love
07 Love Like A Wheel
08 Thieves
09 Dance With Me
10 Hold On
11 Holding Up The Sky
12 Soldier Of Fortune
の12曲で、11、12が今回のリ・イッシューに伴うボーナス・トラックです。
出来としては、BLUE DESERTの方が勝っておりますが、とても良く出来たAORアルバムに仕上がっております。
全体的に言えるのは、曲の出来、MARC JORDANのヴォーカルももちろん良いですが、特にPAGES(RICHARD PAGE, STEVE GEORGE)によるバック・ヴォーカルが最高にいかしていることですね。
1曲目の"SLIPPING AWAY"は、AIRPLAYやTOTOを彷彿させるナンバーでとてもメロディアスです。
STEVE LUKATHERのギター・ソロがカッコ良いです。
PAGESの二人のバック・ヴォーカル良いですね。
2曲目の"MARGARITA"は、1stアルバムに収められても良いような感じのバラード・ナンバーで、乾いた感じのMARC JORDANの声にマッチした曲です。
この曲でのPAGESのバック・ヴォーカルは最高です。
あと、ERNIE WATTSのサックスもたまらないですね。
3曲目の"SHE USED TO BE MY WORLD"は、ROBBIE BUCHANANのキーボードがとても美しいバラード・ナンバーです。
4曲目のタイトル・ナンバー"A HOLE IN THE WALL"は、DAVID FOSTERがキーボードを、STEVE LUKATHERとROBBEN FORDのギターを担当しており、モロAIRPLAY的な音となっています。
とてもメロディアスでご機嫌な曲です。
5曲目の"WHERE DID WE GO WRONG"でもPAGESが良いですね。
6曲目の"IT'S ONLY LOVE"を聴いた時、このキーボードはDAVID FOSTERかなと思いましたが、クレジットを見るとROBBIE BUCHANANだったので、えっ?と思いました。
それ程FOSTER色が強いバラード・ナンバーなんです。
ここでも、ERNIE WATTSのサックスが最高で、とてもメロディアスでお薦めの曲です。
10曲目の"HOLD ON"は、"A HOLE IN THE WALL"タイプの曲で、JAY GRAYDONがギター・ソロを弾いてます。
この曲もAIRPLAY的な曲です。
11曲目の"Holding Up The Sky"は5thアルバム"COW"に収められていたナンバーで、BRUCE GAITSCHとの共作ですが、ここでは力強いMARCのヴォーカルを聴けます。
12曲目の"Soldier Of Fortune"は、ロブ・ロウ主演の映画「ヤングブラッド」にも使われた曲ですが、ヴァージョン違いです。サントラでは、アップテンポのアレンジでとても素晴らしい出来でしたが、このヴァージョンはとてもスロウなバラード・ナンバーになっております。
でもちょっと物足りないかな?
ブック・レットの中を見ると、現在のMarc Jordanの写真が掲載されております。
Marc Jordanは"Blue Desert"やこの"A Hole In The Wall"の頃のアルバムがあまり好きじゃないのでは(?)と思っておりましたが、このアルバムのリ・イッシューを正式に許可したんでしょうね。
なお、このアルバムはもちろん私のお店にも置いてあります。
2012-02-19
CHRIS ANTBLAD / A NEW DAWN (2012)

CHRIS ANTBLADはSPIN GALLERYの"STANDING TALL"でヴォーカルを担当していたスウェーデン人シンガーです。
1stは未聴ですが、この2ndを聴くとSPIN GALLERYの"STANDING TALL"と同じくらい、否、それ以上の出来のメロディアスなAOR、ハードポップのアルバムです。
Tommy Denanderは絡んでいないようですが、ギターのトーンやサウンド・プロダクションはまさにTommy DenanderやAORに通じるものです。
とにかく、全曲メロディアスで、捨て曲が無い強力な1枚です。
収録ナンバーは、
01. Love Was
02. Who Loves You Now
03. In Your Eyes
04. She's Waiting For Somebody To Love
05. Nothing Happened
06. She Makes Love With The Light On
07. I Still Remember
08. Heartbreaker
09. Maybe Someday
10. Too Far Away
11 .I'll Find A Way
12. Love Came Along
の12曲です。
Tommy Denander風のギター・ソロから始まるメロディアスなハードポップ・ナンバーの01、音にメリハリがあるメロディアスな02、バックのピアノが心地よいミディアム・テンポのメロディアスなバラード風の一押しの03、メロディアスでポップなウエスト・コーストを感じさせる04、ギターとピアノがコラボが素晴らしいメロディアスなバラードの05、ギター・オリエンティドのメロディアスなハードポップ・ナンバーの06、日本人の琴線に触れるメロディを持った07、ミディアム・スロウのメロディアスなバラードの08、01同様Tommy Denander風のギター・ソロから始まるメロディアスで素晴らしいバラードの09、まるでTommy Denanderやsayitのアルバムを聴いている錯覚に陥りそうなメロディアスなハードポップ・ナンバーの10、ギターのトーンが魅力的なミディアム・スロウの11、CHRIS ANTBRADのヴォーカルがいかしたミディアム・スロウのパワー・バラード12、まさに出来は本当に素晴らしいです。
AORやハードポップ・ファンの方は必聴のアルバムです。
もちろん、私のお店にも置いてあります。
これは、本当にお勧めの1枚です。
2012-02-15
BARBI BENTON (1975)

その昔雑誌「PLAYBOY」の表紙を飾った女性で、アルバムも5枚出しました。
当時、PLAYBOYレーベルというレコード・レーベルがあり、確か国内盤も何枚か発表されておりました。
やはり「PLAYBOY」の表紙を飾ったシンガーとして注目を浴びた訳ですが、サウンド・スタイルはカントリー・フレイヴァーのポップスで、歌は結構上手いです。
実は、私は彼女のファンで、アナログ・レコードも何枚か持っており、密かにCD化を願っていたのですが、今までなかなか「出ず」の状況でした。
それが、韓国のBIG PINC MUSICというレーベル(ここのレーベルは、結構AORアルバムのリ・イッシューを手がけております)から本日紹介する1975年の2ndアルバム"BARBI BENTON"がおそらく世界初CD化となって日の目を見ました。
取りあえずはこの2ndだけのようですが、私としては1976年の3rdアルバム"Something New"(ジャケットがとても良い)をCD化して欲しかったのですが(2ndがCD化されたということで、期待して待ってます)。
サウンドは、前出のとおりカントリー・フレイヴァーのポップスですが、Linda Ronstadt、Olivia Newton-JohnやJuice Newtonなどのサウンドが好きなAORファンにもお勧めです。
収録ナンバーは、
01 Brass Buckless
02 Dixie Girl
03 Deadeye
04 Smile
05 Jeremy
06 The Reverend Bob
07 He Used To Sing To Me
08 Movie Magazines Stars In Her Eyes
09 He Looks Just Like His Daddy
10 I've Got The Music In Me
の10曲です。
01、08の2曲はシングル・カットされ、それぞれ、USカントリー・チャートの5位、61位にランク・インされたナンバーです。
01なんかは、さすがカントリーが好きなアメリカ人好みのナンバーだと思います。
02はしっとりとした感じのメロディアスなナンバーで、カントリー・フレイヴぁーのAORソングです。
03はファンキーなカントリ・ナンバーといった趣のナンバーです。
04はアコースティック・ギターとスティール・ギターのブレンドがいかしたメロディアスなAORナンバーで、出来もかなり良いと思います。
05はメロディアスなバラード・ナンバーで、もう殆どAORですね。
06もメロディアスでポップなカントリー・フレイヴァー漂うナンバーです。
07はどこか"Blue Bayou"を聴いているような感じです。
08もメロディアスでポップなカントリー・フレイヴァー漂うナンバーです。
09は切なそうなバックのパフォーマンスがいかしたメロディアスなバラード・ナンバーです。
10はアルバムの中で最もロックしたナンバーで、結構カッコ良く出来て上がっております。
私のお店にも置いてあります。
2012-02-14
Dane Donohue / Dane Donohue (1978)

サイトはまだあるようですが、「洋楽秘宝館」シリーズでの色々なアルバムのCD化を結構期待していたんですが。
本日は、その「洋楽秘宝館」シリーズの1枚として、2002年にリ・イッシューされたDane Donohueの1978年の唯一の作品を紹介いたします。
もちろん、このアルバムはオリジナルのレコードを1978年に購入し、当時、ヘヴィ・ローテーしていたアルバムで、メロディアスなAORナンバーがいっぱい詰まっておりましたが、特にLarry Caltonのギター・プレイが好きでした。
Larry Carlton以外にも、バック・ミュージシャンが豪華な1枚です。
プロデュースは自身でも何枚かアルバムを出しているTERENCE BOYLANで、ギターにLARRY CARLTONのほか、JAY GRAYDON、STEVE LUKATHERなどとても有名どころが。
また、バックボーカルは、J.D.SOUTHER、DON HENLEY、STEVIE NICKSなど。
1曲目の"CASABLANCA"は、AORの最高傑作といっても過言ではないかも。
LARRY CARLTONのギター・ソロがとてもカッコいいし、VICTOR FELDMANのヴァイブがとても効果的で最高にいかしたメロディアスな曲。
2曲目の"DANCE WITH THE STRANGER"でもLARRY CARLTONのギターソロもいかしてます。
3曲目の"WHAT AM I SUPPOSED TO DO"は出だしのピアノが美しい曲で、途中のJAY GRAYDONのギターソロがカッコいい曲です。
これら1曲目から3曲目がたまらなく良いですが、もちろんほかのナンバーもとても素敵なAORです。
なお、収録ナンバーは、
01 Casablanca 04:04
02 Dance With The Stranger 04:03
03 What Am I Supposed To Do 03:43
04 Woman 03:56
05 Where Will You Go 03:43
06 Freedom 03:06
07 Can't Be Seen 03:03
08 Whatever Happened 03:05
09 Tracey 03:35
10 Congratulations 02:53
このアルバムを聴いたことがないAORファンの方はいらっしゃらないと思いますが、全ての洋楽ファンに是非聴いて欲しい、そんなアルバムです。
もちろん、私のお店にも置いてあります。
2012-02-13
PARADISE LOST / DRACONIAN TIMES MMXI (2011)

タイトルから想像されるとおり、彼らの大傑作アルバム "DRACONIAN TIMES"の完全再現のライヴ・アルバムです。
以前にも書いておりますが、PARADISE LOST を本格的に聴くきっかけとなったのは、1999年の7thアルバム"Host"を聴いてからです。
雑誌"BURRN!"で、PARADISE LOST がデス・ヴォイスから完全に脱却したという記事を見て、それじゃ聴いてみようということで、取りあえずその時の最新作だった "HOST" を購入したわけです。
エレクトロ処理されたゴシック・メタルという感じでしたが、メロディの良さと美しさで、それ以前のものも聴いてみることにし、次に聴いたのが、前作の"One Second"でこれが"HOST"以上の出来でさらにPARADISE LOSTに興味を持ちました。
そして、彼らの大傑作アルバムの"Draconian Times"に出会ったわけですが、このアルバムを聴いてこのPARADISE LOSTというバンドの存在がTHE BEATLES、BOSTON、TOTOなど私のFavorite Bandの一つとして加わることとなった訳です。
PARADISE LOSTを聴いて以降、GOTHIC METALはもちろんMelodic Death Metalといったジャンルにも進むようになり、聴く音楽の幅が広がりました。
とにかく"DRACONIA TIMES"は強烈でしたね。
「憂いのある美しさ」これぞゴシック・メタルの神髄ですが、まさに"DRACONIA TIMES"がそれでした。
というよりもうこれはBRITISH HEAVY METALでしたね。
"
"DRACONIAN TIMES"は今でももちろん愛聴盤です。
その"DRACONIAN TIMES"の完全再現ライヴですから、期待も膨らんでします。
ちなみに収録ナンバーは、
01. Enchantment
02. Hallowed Land
03. The Last Time
04. Forever Failure
05. Once Solemn
06. Shadowkings
07. Elusive Cure
08. Yearn For Change
09. Shades Of God
10. Hands Of Reason
11. I See Your Face
12. Jaded
13. Faith Divides Us, Death Unites Us
14. Rise Of Denial
の14曲となっております。
もう、最高です。
NICK HOLMESのヴォーカルも衰えは全く感じませんし、GREG MACKINTOSHのメタリックなギター・プレイも然り。
憂いを帯びた美しきもメロディアスなナンバーの数々、まさにPRADISE LOSTです。
このブログをご覧になっていらっしゃる殆どの方は、AOR、ハードポップ系のサウンドがお好きな方ばかりだと思いますが、デス・ヴォイスでは全くありませんし、普通にハードロックを聴いていらっしゃる方には問題なく聴けるアルバムだと思います。
2012-02-12
Michael Lears To Rock / Played On Pepper (1995)

Michael Learns To Rockはもちろんそのバンド名はしっておりましたが、その辺のアイドル寄りのポップ・グループだろうとずっと思っており、既に20年以上も活動しているバンドにも拘わらず、彼らの音を聴いたのは、ホント、つい最近のことでした。
たまたま、本日紹介する彼らの1995年の3rdアルバム"Played on Pepper"の輸入盤をリサイクル・ショップで安く仕入れ、初めて彼らのサウンドを耳にしたところ、これはまさにAORでしょう、ということでいっぺんに彼らのファンになってしまいました。
で、他のアルバムもかなり安く手に入るんだろうと思ってAmazonを検索したところ最初は輸入盤がひっかりましたが、これが結構の値段でレア化しているのだろうかと思ってしまいました。
しかしカタカナ検索すると国内盤が引っ掛かり、こちらの方はかなり安い価格がついてりました。
そこで、彼らのこのアルバムも含め、他の国内盤を仕入れることとしました。
国内盤に解説は殆ど中田利樹氏が書いており、あー、やっぱり彼らのサウンドはAORなんだな、と再認識。
彼らは、既に、1991年"Michael Learns To Rock"、1993年"Colours"、1995年"Played On Pepper"、1997年"Nothing To Lose"、2000年"Blue Night"、2004年"Take Me To Your Heart"、2008年"Eternity"のスタジオ作品を発表しております。
当初は本国デンマークを含めた欧州で人気があったそうですが、今は、アジアでの人気が高いとか。
彼らのサウンドは、メロディアスでキャッチー、さらに心地よいサウンドで満たされており、まさに私が好みのサウンドです。
収録ナンバーは、
01 Breaking The Rules
02 Someday
03 That's Why (You Go Away)
04 Love Will Never Lie
05 Judgement Day
06 Hot To Handle
07 How Many Hours
08 You'll Never Know
09 Take Off Your Clothes
10 Naked Like The Moon
11 Time For Changes
で、11が日本盤のボートラです。
もう01からメロディアスでポップ、さらにバンドとしてのパフォーマンスも高く、ほぼこのナンバーを聴いただけで気に入ってしまいました。
02での出だしの哀愁を帯びたギターのトーンは最高で、本編も哀愁のAOR、ハードポップ風のサウンドが堪りません。
03はバックのピアノの音色が美しい、マジにメロディアスなバラード・ナンバーですが、これはもう素晴らしいの一言です。
04もミディアム・スロウのメロディアスなAORナンバーで、出来もかなりなものです。
05はメロディアスなパワーポップしたナンバーで、サウンドにもキレがあります。
06はギター・オリエンティドのメロディアスなナンバーで、ハードポップのファンにもお勧めです。
07はThe Beatles風のメロディを持ったとても良く出来たナンバーで、非常にGOOD!
08はミディアム・テンポのメロディアスなまさにAORしたナンバーです。
09はゆったりとした感じのメロディアスなAORナンバーです。
10もバックのピアノの音色が美しいメロディアスなバラード・ナンバーです。
11はメロディアスでポップという言葉がピッタリのナンバーです。
ほぼ全曲捨て曲が無い強力な1枚で、AORファンはもちろん、AOR寄りのハードポップのファンの方も納得できる1枚だと思います。
Amazonマーケット・プレイスでは、国内盤が1円から売っております。
送料を入れても341円、これは絶対「買い」でしょう。
2012-02-11
AOR / The Colors Of L.A. (2012)

今回もスウェーデンのAOR仕掛け人 Tommy Denannder との共同プロデュースとなっております。
参加ミュージシャンは、ヴォーカル陣に Philip Bardwell (ex: Unruly Child etc.)、Jerry Hludzik (ex: DAKOTA)、Steve Newman (ex: NEWMAN)、Rick Riso、Joe Pasqualeなどで、その他 Steve Lukather、Christian Tolle、Michael Landau、Michael Thompson。Peter Friestedt、David Foster、Randy Goodrum、Bill Champlinなどいつもながらの豪華ミュージシャンが脇を固めております。
AORのアルバムはハズレがありませんが、もちろんこの新作も然りです。
メロディアスかつキャッチーなAOR、ハードポップ・ナンバーが並んでおります。
収録ナンバーとリード・ヴォーカリストは、
01 Jenny At Midnight (Joe Pasquale)
02 Benedict Canyon (Jerry Hludzik)
03 Kimberly (Steve Newman)
04 Under Your Spell (Joey Summer)
05 Brittany (Philip Bardwell)
06 Halo Of Light (Rick Riso)
07 Just One Kiss On Your Heart (Philip Bardwell)
08 Dreams From Silver Lake (Jerry Hludzik)
09 You're My Obsession (Philip Bardwell)
10 Teach Me How To Love You Again (Rick Riso)
11 Grace (Instrumental)
12 Never Gonna Let Her Go (Instrumental)
の12曲で、11、12がボーナス・トラック扱いとなっております。
01を始め殆どのナンバーでTommy Denanderがギターを弾いていると思われますが、11ではMichael Thompsonがギターを弾いておりますし、David FosterとRandy Goodrumがピアノ、キーボードを弾いたフュージョン・タッチのAORのインスト・ナンバーです。
12では、Tommy Denander、Steve Lukather、Michael Landau、Peter Friestedtの4人がそれぞれソロを執ったゆったりとしt感じのメロディアスなインスト・ナンバーとなっております。
歌物の01から10までは、さすがFredric SlamaのプロジェクトAORということだけあり、メロディアスでキャッチーなナンバーばかりです。
ほぼ全ての曲が良く出来ておりますが、Joe Pasqualeがリードを執った01はTommy Denannderの伸びのあるギターに乗ったJoeのヴォーカルがいかしたメロディアスなAORナンバーですし、キーボードとギターのコラボがいかした02もとてもいかしてますし、キラキラ・キーボードとギターのブレンドが絶妙なミディアム・テンポのメロディアスな04なんかはこのアルバムの一押しです。
同じようにキラキラ・キーボードとギターのコラボがいかした06なんかもかなりお勧めのナンバーです。
ギターのトーンがいかしたメロディアスなAORナンバーの08も良く出来ております。
ピアノ、キーボードとギターのコラボがいかしたメロディアスな09もさすがという感じがします。
サックスをフィーチャーした若干ジャジーなアレンジの10なんかも本当に良く出来たAORナンバーです。
AOR(Fredric Slama)ファンもAORファンやハードポップ・ファンも聴かずにいられないアルバムだと思います。
もちろん、私のお店にも入荷しております。
2012-02-10
TOKYO / FASTEN SEAT BELTS (1982)

最初の1stの"TOKYO"が、その後この2nd"FASTEN SEAT BELTS"が、そして最近3rdの"SAN"と、YesterRockレーベルから発表されております。
私は、1stアルバムが発表された1981年にアナログ・レコードを購入し、"TOKYO"を聴いて、瞬く間に彼らのファンになってしまいました。
しかし、2ndは国内盤も発表されたようですが全く知らず、さらに3rdは国内盤も発売されずで、その後アナログ・レコードも廃盤となり聴く機会も全くありませんでしたが、昨年、"TOKYO"をCDで聴きたくて、高いベスト・アルバムを購入し、2nd、3rdに入っているナンバーも何曲かを聴くことができました。
それが昨年の秋以降でしたか、YesterRockレーベルからこれら3枚のアルバムのCD化のアナウンスがあり、大変喜んだ記憶があります。
ですから、1stの"TOKYO"を全曲(さらにボーナス・トラック付で)聴けた時は感激でしたね。
本日紹介する2ndの"FASTEN SEAT BELTS"は何曲かはベスト・アルバムで耳にしましたが、全曲を聴くのは初めてでしたので、とても期待してプレイヤーにかけました。
もちろん期待どおりのメロディアスでキャッチーなハードポップ・サウンドで、これまた嬉しくなりました。
収録ナンバーは、
01. Keiko
02. Spell On You
03. Dreamer
04. Feel Right
05. World Of Promises
06. Dreamin' Of You
07. Hearts Of Steel
08. Get It All Night Long
09. Bliss
10. Give Me Power
11. Lady
12. Keiko (bonus track)
13. Rainy Days (bonus Track)
14. Who Will Stop The Rain (bonus Track)
15. Turn Off The Light (bonus Track)
16. Mama (bonus Track)
の全16曲です。
メロディアスでキャッチーで日本語の歌詞が入る01、ギター・オリエンティドながらポップな02、ピアノとギターのコラボが最高にいかしたメロディアスなパワー・バラードの03、ギター・オリエンティドのメロディアスでキャッチーなハードポップ・ナンバーの04、ミディアム・テンポのAORナンバーの05、03同様ピアノとギターのコラボが絶妙な80年代メロディック・ロック・スタイルの06、アルバムの中でもタイプは違いますが03と同じくらい良く出来たメロディアスなハードポップ・ナンバーの07、メロディアスでポップな08、ピアノの音色が美しいメロディアスなバラード09、ブギ調のポップな10、キーボードとギターのコラボが絶妙なメロディアスなハードポップ・ナンバーの11、メロディアスでポップな13、切ない感じのサックスがフィーチャーされたメロディアスなバラードの14、とてもカッコ良いという言葉がピッタリのポップな15、ギター・オリエンティドのメロディアスなハードポップ・ナンバーの15、本作も、ボーナス・トラックを含め殆ど捨て曲が無い強力な1枚です。
1stを気に入った方はもちろん、ハードポップ、産業ロックのファンの方は必聴の1枚です。
もちろん、私のお店にも置いてありますので、ご興味のある方はどうぞ。
また、3rdアルバムの"SAN"も入荷予定となっております。
2012-02-09
aka LANCE / CAROUSEL (1996)

アメリカ産の3ピース・バンド aka LANCE の1996年の唯一の作品"CAROUSEL"です。
哀愁度のあるメロディがとてもいかしたハードポップのメロディ・マニア納得の1枚です。
収録ナンバーは、
01. Gave To You
02. Carousel
03. Savior
04. In Your Eyes
05. Oh Yeah, Oh No
06. Never Surrender
07. Feel It In The Air
08. Break Down The Silence
09. True By You
10. Breathe Again
となっております。
ギター・オリエンティドながらメロディアスでポップな一押しの01、メロディアスな哀愁のハードポップ・ナンバーの02、哀愁度の高いメロディアスなパワー・バラード風の03、アコースティカルでメロディアスなバラードの04、ミディアム・テンポながらもロック度が高くサウンドのキレがある05、メロディアスで哀愁度の高いとても良く出来た06、メロディアスでAORしたバラード・ナンバーの07、ミディアム・スロウのAORナンバーの08、09、10と、なかなかの佳曲が揃っております。
もちろん、私のお店にもおいてあります。
ご興味のある方はどうぞ。
2012-02-08
HOUSTON / RELAUNCH (2011)

このアルバムを彼らの2ndとするには、いささか疑問も。
今回のアルバムは、カヴァー曲が6曲に既出のアコースティック・ヴァージョンが2曲、それと新曲が1曲の全9曲が収録された、いわゆる企画物のアルバムだからです。
しかしながら、カヴァー曲の出来は秀逸で、選曲されたナンバーは、80年代のハードポップ、産業ロックのナンバーで、中身もさすがHOUSTONといった感じのキラキラ・キーボードとギターのコラボが絶妙なとても良く出来たハードポップのアルバムに仕上がっております。
収録ナンバーは、
01. Runaway (originally recorded byDakota)
02. Carrie (originally recorded by Michael Bolton)
03. Brief Encounter (originally recorded by Airrace)
04. Don't You Know What Love Is (originally recorded by Touch)
05. Don't Ever Wanna Lose Ya (originally recorded by New England)
06. Didn't We Almost Win It All (originally recorded by Laura Branigan)
07. Without Your Love (Feat. Elize Ryd)
08. Truth Slips (acoustic recording)
09. 1000 Songs (acoustic recording)
となっております。
今回のアルバムにもTommy Denannderがほぼ全曲でギターを弾いております。
01から06までのナンバーは、AORファン、ハードポップ・ファンの方には馴染のナンバーですが、01の出来はDAKOTAも顔負けですし、02は少し暑いMichael Boltonのヴォーカルよりもカッコ良いです。
03もカッコ良いメロディアスなハードポップ・ナンバーに仕上がっております。
極めつけは04で、このナンバーでは、オリジナルのTOUCHのメンバーMark Mangoldがヴォーカルとキーボードで参加しており、TOUCHに負けないくらいの仕上がりです。
05もNew Englandの大ヒット・ナンバーですが、オリジナルを損なうことなく、とても良く出来たハードポップ・ナンバーです。
06はとてもメロディアスなバラード・ナンバーに仕上がっております。
07はElize Rydという女性とのデュエット・ナンバーですが、これが素晴らしく良く出来たナンバーなんです。キーボードとギターのブレンドも絶妙ですし、とにかく曲がメロディアスでキャッチー、言うこと無いですね。
08はピアノをフィーチャーしたアコースティック・ヴァージョンですが、とてもメロディアスなバラード・ナンバーに仕上がっております。
09でもピアノの音色がとても美しいです。これまた、とても良く出来ております。
このHOUSTON、1stアルバムを出した後、1stのジャケットを差し替えボーナス・トラックを2曲追加したアルバムを出したと思ったら、今度は、カヴァー・アルバム。
是非、オリジナル・アルバムを出して欲しいです。
で、ビックリしたことに、このカヴァー・アルバムですが、フィンランドのゴシックやメロデスの専門レーベルSpinfarm Recordsから発表されているんですね。
もちろん私のお店にも在庫がございます。
2012-02-07
T.O. JOKER / life goes on (1994)

デンマーク在住のカメラマンの方(この方のページもBLUEDESERTの中にあります)との取引で、取り寄せなどのサービスを行ったところとても感謝され、懇意にしておられるBLUEDESERTのサイト管理者を紹介していただきました。
"BLUEDESERT"はAORファンの皆様であれば、一度は訪ねたサイトだと思います。
そんなサイトにリンクを貼っていただいたなんて夢のような話です。
おそらく、これがきっかけで、早速スウェーデンの方からCDの注文をいただきました。
本当に嬉しい話です。
最近は、Amazon USAのマーケットプレイスでもCDが売れており、英語でメールを書く機会が多くなりました。
英語はそれほどの実力はありませんが、取りあえず取引のメールは何とかなっております。
でも、もっと勉強しておけば良かったと感じております。
本日はカナダ産のメロディアス・ハードロック・バンドT.O. JOKERの1994年の若干レアな2ndアルバムを紹介いたします。
T.O. JOKERは、1993年に"Unsigned"という6曲入りのミニ・アルバムでレコード・デビューしております(こちらの1stの方がよりレア度が高い)。
カナダのメロハー・バンドはHarem Scarem、April Wineなどメロディアスで良いバンドがたくさんおります。
このT.O. JOKERもメロディアスなハードロックのアルバムで、この2ndでは、Harry Hess (ex: Harem Scarem)がバッキング・ヴォーカルで参加しております。
収録ナンバーは、
1. Creation 1:05
2. Only the Beginning 3:28
3. Life Goes On 4:12
4. Haunted 4:24
5. She's an Illusion 3:55
6. When a Soldier Says a Prayer 4:06
7. Destination Abstract 3:30
8. Strictly Business 4:21
9. I Wanna Know 4:35
10. Hollywood Smile 4:30
11. I Wanna Be Sedated 2:50
となっております。
01はストリング主体のこのアルバムのプロローグ的なナンバーです。
サウンドにキレがあるメロハー・ナンバーの02、ミディアム・テンポのギターのトーンがいかしたタイトル・ナンバーの03、出だしのドラム・ソロがいかしたメロハー・ナンバーの04、ギターを始め各楽器のパフォーマンスがいかした05、アコースティカルでメロディアスなバラードの06、軽快なロックン・ロール・ナンバーの07、ギターのカッティングがいかした08、キラキラ・キーボードとギターのコラボがいかしたメロディアスな80年代風メロディック・ロック・ナンバーで一押しの09、アコースティック・ギターがいかしたアメリカン・ロック・スタイルの10、軽快でポップなロックンロール調の11と、出来としてはそこそこです。
メロハー・ファンは持っていて損がないアルバムだと思います。
もちろん、私のお店にも置いておりますので、ご興味のある方はどうぞ。
YouTubeで映像が見つかりませんでした。
2012-02-06
Andy Gibb / After Dark (1980)

コレクターズCDと言えども、作りはしっかりしたものです。
私はオリジナル・アルバムを持っておりますが、違いは、ジャケットの色合いがちょっとばかり濃くなったぐらいでしょうか。
Andy Gibbは、1977年に"Flowing Rivers"、1978年に"Shadow Dancing"、そして1980年に本日紹介する"After Dark"と3枚のオリジナル・アルバムを発表しております。
どのアルバムも、あの当時のTHE BEE GEESの影響を受けたディスコっぽいサウンドで、AORファンからは軽く見られていたように思いますが、当時のTHE BEE GEESがそうであるように、ポップでメロディアスなサウンド・スタイルは、十分にAORファンにも納得できるものだったと私は思っております。
特に2ndの"Shadow Dancing"の出来は秀逸で、全く捨て曲が無い強力な1枚だったと思います。
本日紹介する"After Dark"はさらにAOR色を強めたサウンドで、未だAndy Gibbを聴いたことがないAORファンの方がいらっしゃれば、是非、この機会に聴いて欲しいと思います。
AOR色が強くなったと思われるのは、参加ミュージシャンによるところが大きく、このアルバムには、Andy Gibb - vocals、Barry Gibb - vocals, guitar, synthesiser, arranger、Joey Murcia - guitar、George Terry - guitar、Cornell Dupree - guitar、George Bitzer - keyboards、Richard Tee - keyboards、Harold Cowart - bass、Ron Ziegler - drums、Steve Gadd - drums、Daniel Ben Zebulon - percussionと、STUFFの面々のサポートがあったからでしょう。
収録ナンバーは、
01."After Dark" (Barry Gibb) – 4:17
02."Desire" (Barry Gibb, Robin Gibb, Maurice Gibb) – 4:26
03."Wherever You Are" (Barry Gibb) – 4:27
04."Warm Ride" (Barry Gibb, Robin Gibb, Maurice Gibb) – 3:30
05."Rest Your Love on Me" (Duet with Olivia Newton-John) (Barry Gibb) – 4:53
06."I Can't Help It" (Duet with Olivia Newton-John) (Barry Gibb) – 4:07
07."One Love" (Barry Gibb, Andy Gibb) – 4:06
08."Someone I Ain't" (Barry Gibb, Andy Gibb) – 3:08
09."Falling in Love with You" (Barry Gibb, Albhy Galuten) – 4:12
10."Dreamin' On" (Barry Gibb) – 3:51
の10曲となっております。
このアルバムの大ヒットナンバーは全米4位にランク・インした02で、THE BEE GEESスタイルのミディアム・テンポのメロディアスなナンバーですが、さすがSTUFFの面々がサポートしただけあって、パフォーマンスは素晴らしいです。
シングル・カットされませんでしたが、01の出来も言うことなしのメロディアスなAORナンバーに仕上がっております。
Olivia Newton-Johnとデュエットした06も全米12位にランク・インしたナンバーで、とてもメロディアスで素敵なバラード・ナンバーです。
03は軽快な感じのディスコ・タッチのナンバーですが、これまたバックのパフォーマンスがとてもいかしてます。
メロディアスなAORナンバーの04、10、メロディアスでポップでRichard Teeのピアノがいかした05、メロディアスなバラードの07、09と、どのナンバーも結構良く出来ております。
このAndy Gibb、ゆくゆくはTHE BEE GEESに加入する予定でしたが、その前に30歳という若さで他界いたしましたが、本当に残念です。
AORファンの方で、Andy Gibbを聴いたことがない貴方!、是非聴いてみてください。
3枚とも私のお店で取り扱っております。
2012-02-05
Konstantin Tzekov / WINGS OF THE FISHES (2000)

FSBの音楽性は、初期には多彩なキーボード/シンセサイザー群を用いたプログレ色が強いものでしたが、徐々によりポピュラーで洗練された方向へと変化して行き、近年は、スタイル・音楽性・技術力から「ブルガリアのTOTO」と呼ばれる存在になったそうです。
このKonstantin Tzekovのソロ・アルバムは、柔らかい感じのピアノ、キーボードにハートフルなKonstantinのヴォーカルが乗った、翳りのある欧州的な湿り気のあるメロディーが心地良いAORアルバムに仕上がっております。
全曲ブルガリア語で歌われており、タイトルもブルガリア語表記ですので、各タイトルを記載することが出来ませんが、ハート・ウォーミングでメロディアスなAORナンバーの01、06、ピアノの音色が心地よい02、07、13、メロディアスでまさにAOR然とした03、ジャジーな雰囲気のAORナンバーの04、ゆったりとした感じでこれまたジャジーな雰囲気を持った05、ピアノの音色が美しいメロディアスなバラードの08、アレンジがいかしたポップな09、スキャットがいかした10、アコースティック・ギターとエレクトリック・ギターのコラボがいかしたアルバム一押しのメロディアスなインスト・ナンバーの12、美しいピアノが全面にフィーチャーされたインスト・ナンバーの15、とほぼ全曲捨て曲が無い強力な1枚です。
AORファン必聴の1枚だと思います。
2012-02-04
CROSSFADE / SECRET LOVE (2011)

確か1stの国内盤の解説は中田利樹氏が書いており、AORファンにもアピールしたアルバムでしたが、1stとの違いはアレンジが若干凝り過ぎ?(大体の曲での出だしの部分)、といったところでしょうか。
1stアルバムの"White On Blue"を紹介した時にも書きましたが、中心人物は、ギターを担当しているLars HallbackとキーボードのRichard Stenstromの二人で、全てのナンバーもこの二人に、ヴォーカルのGoran Edmanの3人によって曲作りがなされております。
相変わらずGoran Edmanのヴォーカル・スタイルは、シャウトも入ったハードロック・スタイルのヴォーカルではなく、殆どAORしたヴォーカルとなっております。
収録ナンバーは、
1. A Wonderful Illusion
2. Secret Love
3. Brave New World
4. Closer To The Fire
5. Don't Ask Me Why
6. Heart Of A Hero
7. Waiting For A Miracle
8. Seconds And Eons
9. Borrowdale
10. In My Mind
11. Borrowdale Reprise
の11曲です。
1st同様に捨て曲は殆ど無く、メロディアスなAOR、ハードポップのオン・パレードです。
出だしのアレンジが?と思った01ですが、本編に入ると、ミディアム・スロウのメロディアスなAORナンバーで一安心しました。
Lars Hallbackのギターのトーンが素敵なメロディアスなハードポップ調のAORナンバーの02、サックスが効果的なメロディアスなAORナンバーの03、Steely Dan風のAORナンバーの04、メロディがいかした05、ハーモニカをフィーチャーしたアメリカン・ロック・スタイルのAORナンバー06、ジャジーな感じのメロディアスな07、ピアノの音が素敵なメロディアスなこれまたSteely Danを彷彿させる08、伸びやかなギターのトーンがいかしたメロディアスなインスト・バラードの09、ミディアム・スロウのメロディアスな10、09のリプライズの11、と出来はかなり良いです。
本日紹介したのは、DVD付のデジパック仕様のもので、DVDはCDと同じ曲が入った5.1 surround Mix のDVD Audioです。
1stを気に入った方ならこの2ndも気に入ると思います。
もちろん、私のお店にも置いてありますので、ご興味のある方は、是非どうぞ。
2012-02-03
PERFECT CRIME / Blonde On Blonde (1990)

本日紹介するノルウェー産のハードポップ、メロハー・バンドのPERFECT CRIMEの1990年の唯一の作品"Blonde On Blonde"もオフィシャル盤と比べても見劣りがしないプレスされたCDで出されました。
以前にTime Warp RecordsのコレクターズCD-Rのアルバムがありましたが、あれと比べると段違いの品質です。
このPERFECT CRIMEはBente Smaavikという女性をフロントに据えた4ピース・バンドで、サウンドは、VIXENを少しソフトに、HEARTを少しハードにしたメロディアスなハードポップ、メロハーといった感じです。
Bente Smaavikの声質も至ってオーソドックスでかなり上手いですし、バックの演奏のレベルもそこそこです。
Femaleヴォーカルもののハードポップやメロハーが好きな方は必ずや気に入っていただける内容だと思います。
収録ナンバーは、
01. Into the Water 4:46
02. No One Like You 3:13
03. One of These Days 3:23
04. Love Me or Leave Me 4:37
05. Perfect Crime 3:47
06. Liar 4:41
07. Am I Right 4:18
08. Lying Eyes 3:48
09. Key in the Door 4:10
10. Stripped to the Bone 4:42
--------------------------------------------------------------------------------
Total Running Time: 41:25
の10曲が収録されております。
ミディアム・テンポのメロディアスなハードポップ・ナンバーの01、ギターのカッティングがいかしたメロディアスでポップな02、キーボードもフィーチャーされ小気味良いテンポのメロディアスでポップな一押しの03、ホーン・セクションもフィーチャーされたメロディアスでポップな04、ミディアム・スロウのメロディアスなバラードの05、パフォーマンスがいかしたメロディアスなハードポップの06、09、バックのピアノが美しいメロディアスなバラードの07、サウンドにキレがある08、03と同じくらい出来が良いメロディアスなハードポップ・ナンバーの10とほぼ全ての曲の出来がかなりなものです。
ハードポップ、メロハーのファンの方は必聴のアルバムです。
もちろん、私のお店にも置いてあります。
ご興味のある方はお店まで。
2012-02-01
Hi-Fi-Set / Golden Best (2 CD) (2002)

もう既に30年以上活動しているそうですが、今でもあのクリスタル・ヴォイスは健在でした。
私はもちろん「赤い鳥」の頃から知っておりますが、とにかく声がとても魅力的なシンガーだと思っておりました。
大ヒットした「翼をください」なんか今でも聴くと、胸が詰まるような感じになります。
彼女の歌で最も好きな曲は、Hi-Fi-Set時代の「海を見ていた午後」で、荒井由実のオリジナルももちろん好きですが、この曲はHi-Fi-Setというより山本潤子さんのためのナンバーだと思っております。
番組では、彼女もこのナンバーが大好きなようで、番組のために、わざわざ実際に横浜にある「Dolphin」というお店にも訪ねておりました。
私も横浜は好きな街で何度も訪ねており、実際にこのお店にも行ったことがあります。
70年代中盤のナンバーで、私も20代になったばかり、当時の甘酸っぱい想い出がこのナンバーに詰まっております。
そんなHi-Fi-Set時代の荒井由実と杉真理のナンバーを収めたのが2002年に発表されたこの2枚組のベスト・アルバムです。
収録ナンバーは、
Golden Best (Disc 1) (2002) (19 tracks) 77:10
01 卒業写真 04:02
02 十円木馬 03:04
03 海を見ていた午後 03:52
04 スカイレストラン 03:12
05 土曜の夜は羽田に来るの 04:05
06 星のストレンジャー 04:32
07 朝陽の中で微笑んで 05:33
08 ジュ マンニュイ 04:21
09 フェアウェル パーティー 03:54
10 荒涼 03:15
11 真夜中の面影 03:39
12 月にてらされて 04:15
13 グランド・キャニオン 03:25
14 幸せになるため 03:35
15 星降る真夜中 03:24
16 雨のステイション 05:06
17 最後の春休み 04:37
18 DESTINY 05:12
19 緑の町に舞い降りて 04:07
Golden Best (Disc 2) (2002) (18 tracks) 76:58
01 冷たい雨 04:00
02 中央フリーウェイ 03:37
03 霧雨で見えない 04:38
04 素直になりたい 03:32
05 1999 04:36
06 星化粧ハレー 03:48
07 恋愛狂時代 04:14
08 Boy friend 04:26
09 ひときれの恋 04:24
10 Starship 04:19
11 かってなバイブル 03:50
12 誰か踊ってくれませんか 03:51
13 Paris Vision 04:44
14 プラトニックしましょ 04:30
15 永遠のSunny Days 04:27
16 Shall We Dance Again? ~恋する80's~ 04:26
17 GENESIS LOVE 05:34
18 Little May Sick 04:02
「海を見ていた午後」のほかにも、「スカイレストラン」、「雨のステイション」、「朝陽の中で微笑んで」、「冷たい雨」などのアルファ・レコード時代の曲にかなりいかした曲が多いですし、ヒットしもしています。
本当に、この頃の曲は、当時良く聴いておりました。
これらの曲を聴いていると、山本潤子さんの声って、安心して聴いていられるというか、心に沁みいるというか、最高にいかした声だと、私は思っております。
ここまで来ると、声自体が一つのプロが演奏する最高の楽器で、とても感動するパフォーマンスを見ている、あるいは聴いているという感じがします。
NHKの番組では、小田和正と財津和夫が彼女のことについてコメントしておりましたが、まさに稀有なシンガーだと思います。