2012-09-28
山下達郎 / OPUS - ALL TIME BEST 1975-2012 (4 CD)

昨日も書きましたが、松下誠、浜田金吾、芳野藤丸などの80年代の音源がリ・イッシューされております。
また、本日紹介する山下達郎のベストと、このところ、和製AORのアルバムが数々CD化されており、見直しの機運が高まったかのようです。
私は洋楽もそうですが、和モノもやはり80年代のものが最も好きです。
当時は、これらミュージシャンのほか、黒住憲五、角松敏生、大澤誉志幸、上田正樹などのアルバムを良く聴いておりましたね。
角松や大澤は好きなミュージシャンですので、内容の如何にかかわらず、アルバムは全て持っておりますが、山下達郎については、80年代に発表されたアルバムぐらいしか持っておりません。
このベストは、1975-2012までに発表したナンバーを収めたベストですが、初回限定ということで、他のミュージシャンに書いたナンバーのセルフ・カヴァーのデモ音源を収めたボーナス・ディスクが付いた4枚組のボックスです。
収録ナンバーは、
ディスク:1
1. DOWN TOWN
2. 雨は手のひらにいっぱい
3. パレード
4. WINDY LADY
5. LOVE SPACE
6. SOLID SLIDER
7. PAPER DOLL
8. LET’S DANCE BABY
9. BOMBER
10. 潮騒(THE WHISPERING SEA)
11. FUNKY FLUSHIN’
12. 愛を描いて-LET’S KISS THE SUN-
13. RIDE ON TIME
14. SPARKLE
15. LOVELAND,ISLAND
16. あまく危険な香り
17. YOUR EYES
ディスク:2
1. 悲しみのJODY(She Was Crying)
2. 高気圧ガール
3. クリスマス・イブ
4. スプリンクラー
5. THE THEME FROM BIG WAVE
6. I LOVE YOU・・・・PartI
7. 風の回廊
8. 土曜日の恋人
9. ゲット・バック・イン・ラブ
10. 踊ろよ、フィッシュ
11. 蒼氓
12. アトムの子
13. さよなら夏の日
14. ターナーの汽罐車
15. エンドレス・ゲーム
16. ジャングル・スウィング
17. おやすみ、ロージー-Angel Babyへのオマージュ-
ディスク:3
1. ヘロン
2. 世界の果てまで
3. ドリーミング・ガール
4. ドーナツ・ソング
5. いつか晴れた日に
6. 君の声に恋してる
7. 2000トンの雨 [2003 NEW VOCAL REMIX]
8. 忘れないで
9. FOREVER MINE
10. ずっと一緒さ
11. 街物語
12. 僕らの夏の夢
13. 愛してるって言えなくたって
14. 愛を教えて
15. 希望という名の光
ディスク:4
1. 硝子の少年 [UNRELEASED DEMO VOCAL]
2. 酔いしれてDeja Vu [UNRELEASED DEMO VOCAL]
3. GUILTY [UNRELEASED DEMO VOCAL]
4. EVERY NIGHT [2012 NEW REMASTER]
5. 夜のシルエット [FIRST ON CD]
6. 希望という名の光 [2012 ACOUSTIC VERSION]
となっております。
ということで、ディスク1はとても馴染のあるナンバーばかりですが、ディスク2の途中からは知らないナンバーが多いです。
おそらく私みたく80年代までの達郎のナンバーは良く聴いていたという方は多いと思います。
そういう意味で、このベスト・アルバムは結構価値があるのでは、と思っております。
また、ボーナス・ディスクの音源について、達郎本人のコメントがあり、これらの音源は今後はCD化は無いと断言しております。
デモ音源ですが、録音状態も良いですし、完成曲といっても差し支えない出来栄えです。
したがいまして、購入するのであれば、初回限定盤をお勧めいたします。
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2012-09-27
浜田金吾 / ハートカクテル (1985)

「タワー・レコード限定」ということで、結構な数のアルバムがリリースされております。
過去には、Michael Ruffの"Once In A Lifetime"、Michel Bergerの"Dreams In Stone"、England Dan & John Ford Coleyの各アルバムなどをリリースしておりますし、今回は、本日紹介する浜田金吾の「ハートカクテル」、「フォール・イン・ラブ」のほか、松下誠の1st、2nd、3rdのソロ・アルバムがリリースされました。
あと、VIVID SOUNDから芳野藤丸の1stと2ndソロ・アルバムもリリースされましたね。
これら浜田金吾、松下誠そして芳野藤丸のそれぞれのアルバムは一度CD化されたものの、現在ではかなり高額で取引されておりましたので、私も含め、和モノAORファンにとっては朗報だったと思います。
浜田金吾につきましては、CD化されたアルバムは一度全て手に入れましたが、この東芝EMIからリリースされた2枚は、手放してしまって後悔していたアルバムでしたので、今回のCD化はとても嬉しかったです。
彼は、Manhattan In The Rain (1980/1/21)、Gentle Travelin' (1981/2/21)、Feel The Night (1981/11/5)、midnight cruisin' (1982/10/21)、MUGSHOT (1983/8/24)、Heart Cocktail (1985/3/1)、Fall In Love (1985/10/19)と7枚のアルバムを発表しております。
1stから3rdまではAIR RECORDSから、4thと5thはMOON RECORDSから、そして6thと7thは東芝EMIからのリリースですが、私が最も好きなアルバムは2ndの"Gentle Travelin'"でしょうか。
このアルバムに収録されていた"Portrait Woman"は当時ヘヴィ・ローテーしておりましたっけ。
AOR(シティ・ミュージック)なんですが、どこか歌謡曲っぽいところがあり、これが彼のサウンドの魅力だったと思います。
紹介する「ハートカクテル」には、
01.クールハート
作詞/大津あきら 作曲/濱田金吾 編曲/松下誠
02.夜風のインフォメーション
作詞/小林和子 作曲/濱田金吾 編曲/松下誠
03.エイプリール・フール
作詞/小林和子 作曲/濱田金吾 編曲/松下誠
04.夕映えのDown Town Kid
作詞/山川啓介 作曲/濱田金吾 編曲/松下誠
05.Silent Rouge
作詞/原愛子 作曲/濱田金吾 編曲/松下誠
06.SISTER MY LOVE
作詞/大津あきら 作曲/濱田金吾 編曲/松下誠
07.GOOD-BYE,AGAIN
作詞/吉元由美 作曲/濱田金吾 編曲/松下誠
08.昼下がりのセレクション
作詞/小林和子 作曲/濱田金吾 編曲/松下誠
09.東京 Come & Gone
作詞/大沢孝子 作曲/濱田金吾 編曲/松下誠
と9曲が収録されております。
松下誠がアレンジを担当しているということで、サウンドにプログレチックな部分もありますが、とてもメロディアスで良く出来たJapanes AORしたアルバムです。
お勧めは、ベースの音がビンビンでバックのパフォーマンスがプログレチックした01、これぞまさにAORナンバーといった02、08、メロディアスなバラードの03、曲自体の出来がいかした05、松下誠のギター・ソロがいかした07などといったところでしょうか。
浜田金吾の魅力は、もちろん彼のメロディ・メーカーとしてのセンス、そして少し鼻にかかったヴォーカルでしょうね。
何れにしてもJapanese AORのアーティストとして外すことのできないミュージシャンです。
「タワー・レコード限定」ということで、AmazonでもHMVでも取り扱っておりません。
今後も、この「タワー・レコード限定」は要チェックです。
2012-09-19
CRUCIFIED BARBARA / THE MIDNIGHT CHASER (2012)

スウェーデン産のバンドで、巷では女性版 MOTERHEAD などとも呼ばれているようです。
元気いっぱいのハードロックを演っていて、各パートのパフォーマンスも結構高く、安心して聴いていられます。
メンバーは、Mia Coldheart (Mia Karlsson) – Vocals, Guitar、Klara Force (Klara Rönnqvist Fors) – Guitar, Backing vocals、Ida Evileye (Ida Stenbacka) – Bass、Nicki Wicked (Jannicke Lindström) – Drums, Backing vocalsといったラインナップで、1998年のバンド結成ということですので、結構年季の入ったバンドです。
2005年に1stアルバム"In Distortion We Trust"を2009年に2ndアルバム"'Til Death Do Us Party"を発表しており、過去にシングルを4枚ほど出しており、2ndはそこそこ話題になったようです。
しかしながら、冒頭にも書いたとおり、演奏能力は高いですし、ヴォーカリストのMia Coldheartのハスキー・ヴォイスと歌の上手さもあり、この3rdアルバムでさらに注目を浴びるバンドになると思います。
ギター・オリエンティドの正統派サウンドで、熱きロック魂あふれるワイルド&アグレッシヴなサウンドですし、結構メロディアスです。
嬢メタルがお好きな方は気に入るはずです。
ちなみに、収録ナンバーは、
01. The Crucifier
02. Shut Your Mouth
03. Into The Fire
04. Rules And Bones
05. Everything We Need
06. If I Hide
07. Rock Me Like The Devil
08. Kid From The Upperclass
09. The Midnight Chase
10. Count Me In
11. Rise And Shine
となっております。
私のお店にも置いてありす。
2012-09-17
RYDELL & QUICK / R.O.A.D.T.R.I.P. (2012)

RYDELL & QUICKというバンドの2012年の2ndアルバム"R.O.A.D.T.R.I.P."です。
メンバーは、Christer Rydell (vocals, guitar)、Malin Quick (vocals, saxophone)、Jonas Bonnier (bass)、Berndt Baumgartner (drums)、Peer Stappe (percussion)、Mattias Bylund (paino, keyboards)の6人組で、表ジャケットに写る2人Christer RydellとMalin Quickがバンドのフロントを務めております。
Malin Quickもヴォーカル担当となっておりますがこれはバッキング・ヴォーカルで、全てのナンバーで、Christer Rydellがリード・ヴォーカルを担当しております。
しかしながら、Malin Quickのサックス・プレイが随所で聴け、これが一つのアクセントとなっております。
サウンドは、ギター・オリエンティドのメロディアスでキャッチーなハードロックで、メロディもいかしてますし、各パートのパフォーマンスも結構高く、かなり良く出来たアルバムだと思います。
地元スウェーデンでは、2006年の1stアルバム"R.O.C.K.O.H.O.L.I.C."が11位にランクインし、この2ndが3位にランクインするなど、人気の高いバンドです。
収録ナンバーは、
01 DO IT RIGHT NOW
02 TEARS ARE FALLING IN THE NIGHT
03 ALL IN LIKE A ROCKSTAR
04 LIFE IS JUST A DREAM
05 TAKE YOUR TIME TO REMEMBER
06 MONEY, SO MUCH PAIN
07 WHEN LOVE IS GONE
08 I WANT YOU
09 WATCH OUT
10 TIME TO SAY GOODBYE
となっております。
どのナンバーもメロディアスでキャッチーなナンバーばかりですが、冒頭の01はこのアルバムの出来を予感させるメロディアスかつキャッチーなナンバーです。
ギターとサックスの絡みが何とも言えません。
一押しは03で、ヒット・ポテンシャルの高いメロディアスでキャッチーなハードロック・ナンバーです。
04はMalin Quickのバッキング・ヴォーカルをフィーチャーしたバラード・ナンバーですが、彼女のサックス・プレイもとても素敵です。
出だしのアコースティック・ギターの音色がいかしたメロハー・ナンバーの06、アコースティカルでメロディアスなパワー・バラードの07、メロディアスでポップな08、アコースティック・ギターのプレイがいかしたメロディアスなバラードの10と、どのナンバーも決して外すことの出来ないナンバーばかりです。
メロハー・ファン、ハードポップ・ファン必聴のアルバムだと思います。
もちろん、私のお店にも置いてあります。
2012-09-16
PETE BARDENS / HEART TO HEART (1979)

一応、ジャンルはProgressive Rockなんだけど、とてもAORやFusionを感じさせるアルバムです。
1曲目の"Julia"は特にAORっぽいメロディアスなナンバーで、いかしてます。この曲は相当お薦めです。
2曲目の"Doing The Crab"は、Mel Collinsのサックスが最高のFusionタッチの曲で、これもお薦めです。
3曲目の"Slipstream"なんかは、まるで、当時のクロスオーバー音楽やFusionのアルバムを聴いているような感じのインスト・ナンバーで、Hubert LawsみたいなMel Collinsのフルートがたまりません。
4曲目の"Raining All Over The World"も1曲目同様AORしたナンバーです。Peterの歌は決して上手いわけではありませんが、こういったAORチックな曲には結構合っているかも。
この曲もメロディアスですし、バックのMel Collinsのサックス・ソロはたまりません。
5曲目の"Jinxed"も3曲目の"Slipstream"のようなFusionタッチのインスト・ナンバーです。Peteのキーボード・プレイが光っている曲です。
6曲目の"After Dark"は、Peteの美しいキーボード・プレイが聴ける曲で、曲の感じが何となくBob Jamesの"Angela"みたいです。
おそらく、Pete Shadeのヴァイブの音がそう感じさせているのだと思います。
この曲は、楽器のそれぞれのパートのプレイが最高にいかしてます。かなりお薦めの1曲です。
7曲目の"Slow Motion"は、Camelを彷彿させるナンバーです。
この曲もいかしてます。
8曲目の"Tune For Des"もかなりメロディアスなインスト・ナンバーです。Peteのキーボード・プレイは本当に美しいです。
ラストの9曲目の"Heart To Heart"は、モロCamelしたインスト・ナンバーです。
これぞプログレという感じの曲です。メロディも最高です。
Pete Bardensはプログレの人ですが、この"HEART TO HEART"はAORアルバムとしても十分通用するアルバムです。
私のお店にも置いてありますので、ご興味のある方はどうぞ。
2012-09-14
Anneke Van Giersbergen / EVERYTHING IS CHANGING (2011)

今年の札幌の夏は、7月と8月中旬くらいまでは平年と変わらずというより、若干涼しかったのですが、お盆を過ぎてからの札幌は猛暑でしたし、こんなに残暑が厳しいのも初めてじゃないでしょうか。
本日は、元The Gathering (オランダのゴシック・メタル・バンド)のヴォーカリスト Anneke Van Giersbergenのソロ2作目"EVERYTHING IS CHANGING"を紹介いたします。
私は、ゴシック・メタルも結構好きでThe Gatheringのアルバムも何枚か持っておりますが、このソロ・アルバムは、ゴシック・テイストもありますが、スペイシーなキーボードをフィチャーしたエレクトリカルながらもストリングスを配したポップなアルバムです。
歌も上手いですし、声質もオーソドックスですので、女性ヴォーカル物のロック・アルバムのファンであれば、全く違和感なく聴くことが出来るアルバムだと思います。
収録ナンバーは、
01. Feel Alive
02. You Want To Be Free
03. Everything Is Changing
04. Take Me Home
05. I Wake Up
06. Circles
07. My Boy
08. Stay
09. Hope, Pray, Dance, Play
10. Slow Me Down
11. Too Late
12. 1000 Miles Away From You
の12曲です。
メロディアスでポップな一押しの01、出だしのギター・プレイがいかしたハードポップ調の02、Anneke Van Giersbergenの歌がシットリと胸に染み入るバラードの03、憂いを帯びたメロディアスなゴシック調の04、インダストリアル風のバックにストリングスが絡む憂いを帯びた05、ストリングスとピアノによるピュアなバラードの06、メロディアスでポップな07、アルバムの中で最もハードながらもメロディがいかした08、キーボードの音がいかしたメロディアスな09、USチャートにでも入りそうなポップな10、ギターのリフがカッコ良いメロハー的な11、盛り上がりのある12と、かなりクオリティが高いアルバムです。
冒頭にも書きましたとおり、女性ヴォーカルもののロックがお好きな方にお勧めです。
ジャケットもそそりますよね。
もちろん、私のお店にも置いてあります。
2012-09-11
RAT BAT BLUE / SQUEAK (1990)

ヴォーカルは、GUARDIAN ANGELSのFredrik Jernbergで、ドラムスはBAM BAM BOYSのFredrik von Gerber。
さらに、Tommy Nilssonの2ndソロ・アルバムに参加していたMats Hedstrom(G./B./Key.)による4人組です。
また、バンド末期にはギターがKee Marcelloになり、ここのドラムスと一緒にその後RED FUNへと繋がっていきました。
メジャーのCBSからの1990年リリースされたあるばむで、洗練されたアレンジでの少しハード目なAORテイストのスウェーデン産ハードポップのとても良く出来たアルバムです。
オリジナル盤はかなりのレア盤ですのが、最近コレクターズCD(プレス盤)でリ・イッシューされました。
収録ナンバーは、
01. Jack Is Back
02. Tuned On You
03. Saints And Sinners
04. Back In The Backseat
05. Long Gone
06. White Line
07. Talk To Me
08. I Need Love
09. Gypsy Heart
10. Angelina
の10曲です。
ギターとドラムスの音がいかしたメロディアスでポップな01、オシャレなアレンジがいかしたポップな02、メロディアスでポップな03、若干ハード目のポップ・ナンバーの04、06、メロディアスなパワー・バラードの05、ミディアム・テンポのメロディアスなAORナンバーの07、リズム・セクションがカッコ良い08、メロディアスなハードポップ・ナンバーの09、スロウなブギ調の10と、結構シャレたアルバムです。
ハードポップ・ファンであれば、一聴の価値ありのアルバムです。
もちろん、私のお店にも置いてあります。
2012-09-10
John Warren / Private Motion (1989)

そんなCDはたくさんありますが、このJohn WarrenのCDもそんな1枚です。
特に、このJohn Warren物は、3枚ほどCDを出してますが、その全てがJapanオンリーということで、海外の中古のネット・ショップでは、そこそこ高い値段が付いております。
ただし、日本でもプレス枚数はそれ程多くないと思われますので、その内レア物になるかも。AOR、メロディックロック・ファンの方でお持ちでない方は、今のうちに手に入れた方が良いかも。
その証拠に、リサイクル・ショップやBook Offなどでも、最近あまり見受けられなくなったようです。
こうやって、この聴き直してみますと、これが結構良い。
Japanオンリーということで、まさに日本人受けする内容だと思いますよ。
サウンド・スタイルは、基本的にAORです。
1曲目の"Watching Maria Dance"は、覚えやすいメロディを持った曲で、このアルバムの一押しです。
2曲目のタイトル曲"Private Motion"は幾分ハードなナンバーで、サビの"Private motion~"の部分がどこか聴いたことのあるメロディで、この曲も良いかも。
3曲目の"Higher Power"は、ミディアム・テンポの曲で、途中のサックスがいかしてて良いと思います。
5曲目の"Turn On The Light"はバラードで、Beth Andersonという女性とデュエットしている曲です。
メロディがいまいちだけど、雰囲気がある曲です。
7曲目の"I'll Take You In My Arms"もバラードですが、この曲はとても日本人向けのメロディを持った曲で、当時の日本のシティ・ポップスという感じです(例えば、杉山清貴とか?)。
なかなかの曲ですね。
なお、この曲は、89年のマックス・ファクターのイメージ・ソングとして使われた曲ですので、聴き覚えのある方がいらっしゃるかも。
また、このアルバムでバックを固めるのは、BassにPhil Upchurch、Percussionには、Paulinho DaCostaが、そして、ギターには、日本が誇るセッションギタリストの今 剛となっております。
ということで、このアルバムを持っていらっしゃらないAORファンの皆さん、是非、一度聴いてみることをお勧めいたします。
私のお店にも1枚だけ在庫がございます。
2012-09-07
Tommy Snyder / TAKE A LOOK (1990)

「ガンダーラ」や「モンキー・マジック」などをヒットさせた「ゴダイゴ」のドラマー、ヴォーカリストがその人です。
バンド解散後は、CMソングなどをかなりの数手がけ、1990年に発表した本作"TAKE A LOOK"が1stソロ・アルバムだそうです。
で、このソロ・アルバムですが、とても完成度が高いAORアルバムなんです。
発表当時は、雑誌「ADLIB」にも紹介されていたと思います。
当時はパリ在住ということで、録音はパリとロンドンで行われ、Max Middleton、Kuma Harada以外は地元のセッションマンが参加しております。
Tommy Snyderは自身でプロデュースをこなしているほか、ヴォーカル、ドラムス以外にヴァイブ、キーボード、フルートなんかを披露しております。
収録ナンバーは、
01 THE MORNING AFTER
02 ONE MORE NIGHT
03 PEOPLE TALK
04 I JUST HEARD
05 TRAJIRAP
06 BECAUSE THE FEELING STAYS
07 DON'T TURN AWAY FROM LOVE
08 HOLD ON
09 NO MORE
10 WIN SOME LOSE SOME
11 TAKE A LOOK
の11曲です。
AORファンの方は、オープニング・ナンバーを聴いただけでイチコロだと思います。
Gregg GuidryやBertie Higginsnなど出したくなるほどのインパクトの強いナンバーで、Tommy Snyderのヴァイブ・プレイのほか、ギター・ソロを含めバックのパフォーマンスはもう言うことなしです。
02もAORでは良くあるリズム・パターンで、これも文句無しです。
ポップでダンサンブルなナンバーの03、AORファンであれば生理的に好むリズムの04、ポップでファンキーな05、ミディアム・スロウのMarc Jordanの"Talking Through Pictures"辺りに入っているナンバーを連想させる06、Jay Graydon風のギターがフィーチャーされたアップ・テンポのご機嫌なナンバー07、イントロのピアノの音色が美しいメロディアスなバラードの08、ムーディーなサックスをフィーチャーしたメロディアスなAORナンバー09、ミディアム・テンポながらホーン・セクションとギターのカッティングがいかしたライト・ファンクした10、サックスが効果的なミディアム・テンポのメロディアスなAORナンバー11と、ホント、良く出来たAORアルバムです。
既に廃盤となっていて、手に入れることは難しいアルバムですが、私のお店には、在庫がございます。
ただ、ジャケットには歌詞が書かれておりますが、日本語のブックレットが付いておりませんので、価格はかなり安く設定しております。
ご興味のある方は是非どうぞ。
2012-09-06
The Bliss Band / Dinner With Raoul (1978)

この2ndもCD化の要望が強く、ソニー・レコードから紙ジャケットでCD化されたものの、こちらも今じゃレア盤となっております。
で、サウンドはといいますと、これは、モロ STEELY DAN じゃないの、といった感じです。
まあ、AORのアルバムとしては、2ndの方がかなり優れている("Chicago"は、AORの名作です)と思いますが、これはこれで、なかなかカッコ良いアルバムだと思います。
The Bliss Bandはイギリス出身のバンドですが、2ndの"NEON SMILES"は、イギリス的湿り気を充分感じさせるアルバムでしたが、このアルバムはとてもアメリカナイズされたアルバムだと思いますね。
1曲目の"Rio"は、ヴォーカル、ピアノがモロDonald Fagenしています。
曲の出来は良く、このアルバムの中でもお薦めの1曲です。
2曲目の"Over The Hill"は、そのまんま Steely Dan ですが、メロディアスなナンバーで、一押しです。
3曲目の"Slipaway"では、Michael McDonaldのバッキング・ヴォーカルが聴けます。
結構メロディアスなナンバーです。
4曲目の"Don't Do Me Any Favours"も1曲目同様、かなり STEELY DAN したナンバーです。
これだけそっくりだと、もう何もいうことはありませんね。
ただただ脱帽です。
5曲目の"On The Highway"はかなりファンキーなナンバーで、Phil Palmerのギター・ソロがいかしたかなりカッコ良い曲です。
これもお薦めの1曲です。
Phil Palmerは知名度はあまり高くないですが、Eric Claptonのバックを務めたり、Carlos Rios的な職人肌のギタリストです。
6曲目の"Right Place, Right Time"も STEELY DAN したナンバーです。
ここでも、Phil Palmerのギターがカッコ良いです。
7曲目の"Stay A Little Longer"でも、Phil Palmer とても良いです。
この曲でもMichael McDonaldのバッキング・ヴォーカルが聴けます。
8曲目の"Here Goes"ですが、このSTEELY DAN的な音って、Paul BlissがDonald Fagenを相当敬愛しているのか、それともプロデューサーのJeff BaxterがSTEELY DANを敬愛しているのか、そのどちらかもしれませんが、音の作り方がモロです。
9曲目の"Whatever Happened"もSTEELY DANを彷彿するサウンドとなっております。
Paul BlissもDonal Fagenしています。
この曲でも、Phil Palmerのギター・ソロはカッコ良いです。
ラストの10曲目の"Take If You Need It"はロックした曲で、ここでもPhil Palmerの職人的なギターが良いですね。
既に廃盤でAmazonでは、中古が5,600円もしていますが、私のお店には4,000円ですので、ご興味のある方は是非どうぞ。
2012-09-05
SHERIFF / SHERIFF (1982)

今後も、30度近い日が続くみたいで、かなり残暑が厳しいみたいです。
今も、お店にアップするCDの入力作業を行っておりますが、こう暑いとなかなか捗りません。
お店には既に約4,000枚のCDがカタログとして掲載しておりますが、思うように売れないのが実情です。
現在、見やすくするため、検索しやすくするため、お店のホームページのデザインの変更を検討中ですが、自分で作業を行うのはやはりちょっとばかり難しいので、プロにお願いすることも考えております。
しかしながら、プロに頼むとかなり費用が嵩んでしまうのが、ちょっとというところです。
さて、本日は、全米第1位の"When I'm With You"を収録したカナディアン・ハードポップ・バンドSHERIFFの1982年発表のワン・アンド・オンリー・アルバムを紹介いたします。
このバンドは、その後、ALIASに Freddy Curci、Frozen Ghostに Arnold David Lanni がそれぞれバンドを結成したことで有名です。
この2つのバンドも最高にいかした産業ロック・バンドでした。
このSHERIFFのアルバムですが、ビルボード誌で、1989年2月4日付けで全米第1位に輝いた4曲目の"When I'm With You"が収録されております。
その時は、11週間チャートインしておりますが、良く調べてみますと、発売当時の1983年にも中ヒット(全米60位前後)した曲です。それが5年後にNo.1ヒットしたというから驚きです。
きっかけは、地方ラジオ局のヘヴィー・ローテーションということらしいですが、なるほど曲を聴きますと、かなり頷けます。
メロディがとてもいかしたバラードで、この曲に注目したDJの音楽的センスは素晴らしいと思います。
今聴いても十分通用するナンバーで、かなりAORしております。
なお、この曲については、Freddy Curciが後のソロ・アルバム"Then & Now"でも取り上げております。
ほかの曲を聴くと、同じカナダ出身のPRISMあたりを彷彿させる産業ロックのオン・パレードで、1曲目の"You Remind Me"あたりは、多分にハードさが出たナンバーです。
3曲目の"Makin' My Way"は適度にハードでメロディアスな産業ロック・ナンバーでかなりお薦めです。
6曲目の"Mama's Baby"もメロディアスなパワー・バラードです。この曲の出来も素晴らしいです。
7曲目の"Crazy Without You"は、プログレ・ハード的なつくりで、BOSTONとかKANSASあたりを連想させる曲です。
かなり良くできた産業ロック・アルバムだと思います。
また、このアルバムは、今年に入って英リ・イッシュー専門レーベルのRock Candy Recordsからリマスターされ、さらにボーナス・トラックを7曲追加されリ・イッシューされました。
お店に置いてあるのは、このリ・イッシュー盤ですし、店頭には出しておりませんが、オリジナルの新品CDも在庫がございます。
2012-09-04
Ramos / Living In The Light (2003)

どちらのバンドも産業ロック然としたサウンドを聴かせてくれていましたが、この Ramos のファースト・ソロもかなり完成度の高い産業ロック・アルバムで、いわゆる Journey サウンドのオンパレードです
。
1曲目のタイトル・ナンバー"Living In The Light"は、モロ Journey といった感じのメロディアスなナンバーで、メロディ・ギターともに最高で、このアルバムの一押しです。
最高にいかした曲です。ヴォーカルを担当している Mark Weitz もどことなく Steve Perry 風です。
ギターも Neal Schon に負けないくらいエモーションです。
2曲目の"Don't Go"はバラードで、メロディアスでとてもいかしてます。
Josh のギター・ソロも最高です。
3曲目の"Winds Of Change"はメロディアスなピアノの前奏から一転して、Joshのエモーショナルなギター・ソロが続く産業ロック・ナンバーです。
4曲目の"Seize The Day"は、結構ハード・ドライヴィングしたナンバーで、とてもカッコ良い曲です。
5曲目の"The Dream Is Alive"は Josh のスローなギター・ソロから始まるナンバーで、バラード・タイプの曲です。
6曲目の"Tell Me Why"は Josh のナレーションから始まった後、彼のホントにエモーショナルなギター・ソロが続く大曲です。
メロディもなかなかです。
7曲目の"Come Back To Me"はキーボード・プレイがいかした産業ロック・ナンバーです。
8曲目の"Night Has Fallen"では、 Josh のエモーショナルかつファンキーなギターを聴くことができます。
難を言えば、もう少しメロディが良ければ最高の曲になるのですが。
9曲目の"Love Is The Magic"は、1曲目に負けないくらい良くできた曲で、ピアノの音がとてもカッコ良いメロディアスなナンバーです。
この曲もお薦めです。
10曲目の"Take It Or Leave It"も4曲目同様にハード・ドライヴィングしたナンバーで、Markのヴォーカルも Josh のギターがとてもカッコ良い曲です。
11曲目の"You're So Far Away"は、産業ロック独特のパワー・バラードで、 Josh のギターがたまらないですね。
12曲目の"Willie"はインスト・ナンバーですが、曲の始まりがあの Jim Hendrix の "Little Wing" そっくりですし、ギター音色もどこかジミヘン風です。
メロディアスなナンバーで、ほかのギタリストのギター・インスト物と比べても結構出来は良いと思いますが。
最初にも書きましたが、このアルバムは全体としてとても良くできた産業ロック・アルバムでお薦めの1枚です。
もちろん私のお店にもございます。
2012-09-03
Ricky Peterson / Night Watch (1990)

このアルバムは何と言っても、3曲目の"Livin' It Up"と最後の曲の"Take My Heart Away"の2曲が大のお薦めです。
どちらの曲もAORの名曲で、"Lvin' It Up"は、もちらんBill LaBountyの、"Take My Heart Away"は、あのPagesの代表曲です。
また、この2曲では、かなり上手なRicky Petersonのリード・ヴォーカルを聴けます。
本当に歌は上手いです。
キーボード奏者としても秀でたものを持っているにも拘わらず、歌までも、ということですから、天は二物を与えたわけですね。
また、"Livin' It Up"では、Brandon Fieldsのサキソフォン・ソロも聴けます。
AORフリークを自称されている方は、この2曲を聴くためだけでも、アルバムを手に入れた方がよろしいかと思います。
また、5曲目の"Look Who's Lonely Now"もBill LaBountyの曲で、こちらもヴォーカル入りとなっていまして、かなりAORした曲となっております。
1曲目の"One Never Knows"は、かなりファンキーな曲で、カッコ良さ抜群なナンバーです。
2曲目でタイトル・ナンバーの"Night Watch"は、メロディアスな曲で、Ricky Petersonのキーボード・プレイが最高にいかしてます。
4曲目の"High Rise Drifter"はミディアム・テンポのナンバーで、Ricky Petersonのキーボードが雰囲気を醸し出しています。途中のサックス・ソロもなかなかです。
6曲目の"Take A Chance"はかなりファンキーな曲で、この曲もなかなかカッコ良いです。
7曲目の"Put Your Faith In Me"では、ブルージーなRobben Fordがギター・ソロが楽しめる曲で、ブルース・フィーリング溢れる最高のナンバーに仕上がっております。Robben Fordのギターは、かなり泣いています。お薦めの1曲ですね。
8曲目の"The Crazed Weasel"もファンキーな曲で、ここでのサックス・ソロがとてもカッコ良いし、John Patitucciのベース・ソロがまたたまりません。
とにかくご機嫌な1枚であることには、間違いありません。
なお、このアルバムに参加しているミュージシャンは、
Ricky Peterson : Vocals, Keyboards
Vinny Colaiuta : Drums
Paul Peterson : Guitars
Jimmy Behringer : Guitars
John Patitucci : Bass
Brandon Fields : Saxophone
Jerry Hey : Trumpet
Gary Grant : Trumpet
Larry Williams : Saxophone
Bill Reichenbach : Trombone
Gordy Knudtson : Drums
Oliver Lieber : Guitars
Shaun LaBelle : Bass
Bob Malach : Saxophone
Levi Seacer : Guitars
Kenny Garrett : Saxophone
Robben Ford : Guitars
となっております。
Ricky Petersonはその後、1995年にGO JAZZレーベルから、"A Tear Can Tell"というアルバムを出しておりますが、こちらの方は、この"Night Watch"よりヴォーカル・メインの相当AORしたアルバムとなっています。
このアルバムは、特にAORファンにとっては要チェックのアルバムです。
もちろん、私のお店にもあります。
2012-09-02
LONDON AIRCRAAFT / ROCKETS (1984)

LONDON AIRCRAAFTの"ROCKETS"というアルバムです。
Supermaxというオーストリアのファンク、ディスコ・バンドがありますが、その中心人物Kurt Hauenstein (Produce、Keyboards、Synthe)が、Larry LondonというヴォーカリストとThe Amazing Welser Sistersというバッキング・ヴォーカリストと組んだプロジェクト作品です。
サウンドは、基本的には、Supermax同様のファンク・ディスコのアルバムですが、メロディの良さや全体的な雰囲気からハイテクAORと呼んでも良い作品です。
とにかくシャレたサウンドが心地よいアルバムで、ファンク、ブラコンAOR、ハイテクAORが好きな方にはお勧めのアルバムです。
収録ナンバーは、
01. Island Feeling
02. Brighter Day
03. Changes
04. Angie
05. Supergirls
06. Rocket In My Pocket
07. Calculator
08. Dancing On A High Wire
09. Watch Out
10. No More Tears
11. Boulevard (Import Version)
の11曲です。
ライト・ファンクしたブラコンAORといった趣の01、バックのパフォーマンスがいかしたライト・ファンク・ナンバーの02、08、09、11、メロディアスで途中のギター・ソロがいかした03、ミディアム・テンポながらファンキーでこれまた途中のギター・ソロがいかした04、The Amazing Welser Sistersのラップがいかした05、レゲエ調の06、LIME辺りを連想させるハイテックなディスコ・ナンバーの07、メロディアスなバラードでまさにAORした10と、かなり良く出来たアルバムです。
私のお店に置いてます。
2012-09-01
The Weekend / KISS KISS (2003)

女性ヴォーカルものが好き、パワー・ポップも好き、そして価格が280円ということで、市内のリサイクル・ショップで思わず購入してしまったCDです。
Andrea Wasseという女性がヴォーカルを担当しているカナダ産のパワーポップ・バンドですが、これが、ホント、かなり好みのサウンドでした。
ポップで切ないメロディと、Andreaのエンジェリックなヴォーカルが印象的なアルバムです。
曲がメロディアスかつポップで、アルバムとしての出来のレベルも高いと思います。
収録ナンバーは、
01."80's Rockstar"
02."Bring It On"
03."Perfect World"
04."NYLA"
05."Into the Morning"
06."Victory"
07."Out of Sight"
08."Work It Out"
09."Sex Kitten"
10."Anything for You"
となっております。
パワーポップ好きには、かなり受けるアルバムだと思います。