2012-12-30
Holly Knight / Holly Knight (1988)

SPIDERは、1st "SPIDER", 2nd "BETWEEN THE LINES"の2枚のアルバムを残して解散。
その後、"DEVICE"というバンドを結成しますが、"22B3"という1枚のアルバム(このブログでも紹介してます)で空中分解。
SPIDER在籍時から、彼女のソングライティングは卓越したものがあり、その1stに収められていた"LITTLE DARLIN'"は、RACHEL SWEETやSHEILAなどにカヴァーされているほか、TINA TURNER, KISS, HEART,AEROSMITHなどに曲を提供しています。
特に、PAT BENATARに提供した"LOVE IS A BATTLEFIELD"は全米1位を記録しており、このアルバムでもHOLLY KNIGHTのオリジナル・ヴァージョンを聴くことが出来ます。
で、このソロ・アルバムですが、内容はというとAORっぽい曲が結構収められております。
1曲目の"HEART DON'T FAIL ME NOW"は最高にいかした曲で、洒落たポップ・ナンバーです。DARYL HALL & JOHN ATESがこの曲を欲しがったそうですが、なるほどと納得します。
また、この曲では、その当のDARYL HALLがバッキング・ヴォーカルとして参加しております。
3曲目の"SEXY BOY"は、出だしのギター・ソロがたまらなくカッコ良い曲で、メロディアスです。
この曲では、HAERTのNANCY WILSONがバッキング・ヴォーカルとして参加しています。
6曲目の"WHY DONT'CHA LUV ME - LIKE YOU USED TO)はバラード・ナンバーでとてもメロディアスな良い曲です。
8曲目の"LOVE IS A BATTLEFIELD"は、とてもカッコ良いロック・ナンバーで、私としては、PAT BENATARのヴァージョンより好きですね。
そのPAT BENATARもこの曲にバッキング・ヴォーカルとして参加しております。
収録ナンバーは、
01 Heart Don't Fail Me Now 04:19
02 Every Man's Fear 04:24
03 Sexy Boy 04:31
04 It's Only Me 04:26
05 Palace Of Pleasure 04:54
06 Why Dont'cha Luv Me (Like You Used To)? 04:49
07 Baby Me 03:41
08 Love Is A Battlefield 06:23
09 Nature Of The Beast 04:16
10 Howling At The Moon 05:25
となっております。
しかし、このHOLLY KNIGHTですが、天性の美貌と才能を持っているアーティストで、最高のメロディーメーカーですね。
このアルバムも既に廃盤となっており若干レア化しておりますが、私のお店に在庫がございます。
とにかく、1曲目の"HEART DON'T FAIL ME NOW"はとてもカッコ良い曲ですので、是非、聴いて欲しいですね。
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2012-12-29
TEN / Heresy and Creed (2012)

TENについては、1996年にZEROコーポレーションから1stアルバムが発表された時からのファンで、これぞまさにメロディアス・ハードロックというスタイルがかなり気に入りました。
Gary Hughesのコンポーザーそしてヴォーカルがこのバンドの魅力でしょうね。
仰々しいほどのアレンジ、日本人の琴線に触れるメロディ・ライン、日本で成功したのも当然と言えば当然かもしれません。
最新作の本作もまさにTENサウンドのオン・パレードといった感じです。
収録ナンバーは、
01.The Gates Of Jerusalem (Instrumental) - 1:34
02.Arabian Knights - 6:26
03.Gunrunning - 5:52
04.The Lights Go Down - 6:12
05.Raven’s Eye - 5:43
06.Right Now - 5:27
07.Game Of Hearts - 4:20
08.The Last Time - 6:36
09.The Priestess - 5:13
10.Insatiable - 4:06
11.Another Rainy Day - 4:57
12.Unbelievable - 4:07
13.The Riddle - 5:32
です。
プロローグの01、そしてまさに引き込まれるようなナンバー02、ギターの音色がいかした03、ピアノが印象的なバラードの04、ミディアム・スロウのメロディアスな05、シンセがいかした06、まさにメロディアス・ハードのナンバー07、12、ピアノの音色が美しい08、13、メロディアスでポップな09、ギターとドラムスの掛け合いから始まる10、ハードポップ調の11と、まさにこれは紛れもないTENサウンドです。
安心して聴いていられます。
もちろん、私のお店にも置いてあります。
2012-12-28
Danny Kortchmar / Kootch Perfect Works

普段の9月は秋ですが、今年は真夏ような暑さで残暑が特に厳しかったですし、いつもの12月は積雪もそれほどでもありませんが、既に1mほどの積雪となっております。
どちらもが記録的ということですから、やはり変です。
お蔭で、もう既に雪かきの回数も増え、この齢になるとさすがキツイです。
今年も今日を入れて残り4日となりましたが、子供の頃と比べると、ホント、大人になってからは年末年始のワクワク感がなくなりましたね。
今でも豪勢な料理を作って年越しし、元旦はお正月料理を堪能しておりますが、昔は、大晦日の夜更かし、年末年始のテレビの特番とこれら料理そしてお年玉などでワクワク感があったと思いますが、今では、殆どワクワク感を感じることもなくなりました。
やはり齢をとったということでしょうか。
さて、本日は、Danny Kortchmarの"Kootch Perfect Works"というアルバムを紹介いたします。
これってブートCDだろうと思いますが、選曲が素晴らしいですよね。
あのATTITUDEの2枚のアルバムから6曲がセレクトされてます(9曲目から14曲目まで)。
もちろんATTITUDEは、GEORGE HARRISONが主宰したDARK HORSEレーベルから、"ATTITUDE"と"GOOD NEWS"の2枚のアルバムを出したスーパー・バンドです。
DANNY KORTCHMARのほか、DAVID FOSTER, JIM KELTNER, PAUL STALLWORTHの4人から成るグループで、とてもファンキーなサウンドを聴かせていました。
当時、これらのアルバムを聴いた時、私個人としては、ちょっと黒っぽくてあまりなじめなかったと記憶しています。
購入したレコードを2枚とも売ってしまいましたし。
ところが、最近アナログ音源を聴く機会に恵まれて、当時聴いた感覚と全く違いました。
もちろん、聴いた音は同じですが、このファンキーさがとてもカッコ良く聴こえました。
このアルバムにも収められている9曲目の"AIN'T LOVE ENOUGH"のカッコ良さはたまりませんね。
10曲目の"LEND A HAND"は、DAVID FOSTERのキーボードがいかしたバラードタイプの曲で、これもお薦めです。
13曲目の"DRINK MY WATER"では、PAUL STALLWORTHのヴォーカルがいかした最高にファンキーな曲となっています。
このATTITUDEですが、GEORGE HARRISONのDARK HORSEレーベルのアルバムも再CD化されましたし、是非CD化されないものでしょうか?
また、このアルバムには、JO MAMAやFLYING MACHINEなどDANNY KORTCHMARの貴重な音源が収められています。
レーベル名、発売年無しのこのCD、音源はアナログ落としだと思いますが、まあ普通に聴く分には問題ないですね。
なお、CDジャケットには19曲分の曲名しか書いておりませんが、20曲入っています
ちなみに収録ナンバーは、
01 Put Your Dancing Shoes On 03:24
02 Up Jumped The Devil 03:30
03 Burnt Child 03:33
04 Don't Jump Salty 04:18
05 Keep On Trackin' 05:13
06 My Long Time 02:25
07 Check Out This Gorilla 03:54
08 Baby Lane 02:57
09 Ain't Love Enough 03:18
10 Lend A Hand 03:08
11 In The Flow Of Love 03:14
12 Being Here With You 03:20
13 Drink My Water 03:22
14 Turning In Space 03:26
15 Kootch's Song 03:05
16 Knockin' Round The Zoo 03:30
17 Try Me One More Time 03:58
18 Ballad Of A Well Known Gun 04:44
19 Look At Granny Run, Run 02:49
20 Unknown Title 05:08
となっております。
Danny Kortchmar、ATTITUDESのファンの方にとっては、貴重な音源集だと思います。
私のお店で取り扱っておりますので、ご興味のある方はどうぞ。
2012-12-21
FRANKE & THE KNOCKOUTS / Makin' The Point (1984)

この1984年に発表された3rdアルバムですが、実はCD化になって初めて耳にしたアルバムでした。
当時、アナログのレコードが出ていたことは知りませんでした。
3枚のうち、このアルバムが一番最初にCD化されたもので、市内のVirgin Mega Storeで見つけた時は飛び上がるほど嬉しかったことを覚えております。
すでにアナログで1stと2ndを耳にしていた私は、この3rdでどんな音を聴かせてくれるのだろうと相当期待して家路に急いでおりました。
家に帰りCDプレーヤーで1曲目の"Outrageous"が始まったとたん、期待していた内容を全く裏切ることのない、いやそれ以上のナンバーでした。
適度にハードでポップ、さらにメロディアスの最高の1曲でした。
こんな曲が1曲目ということは、アルバム全体の出来も素晴らしいのだろうと期待して、次の2曲目"You Don't Want Me (Like I Want You)"を聴くと、これまたポップなミディアム・テンポのメロディアスなナンバーで、シングル・カット向きのいかした曲でした。
とにかく、Frankeのヴォーカルが素晴らしいですね。
で、3曲目の"Come Rain Or Shine"はというと、前奏のキーボードの音がそそるバラード・タイプのナンバーで、とにかくメロディアス。
この曲の出来も良く、お薦めの1曲です。
4曲目の"You're All That Really Matters"はピアノの音が華麗なメロディアスなバラード・ナンバーで、これまた、素晴らしい曲でで、お薦めです。
5曲目の"Carrie Why?"も前奏のシンセとギターの音がカッコ良い産業ロック・ナンバーです。
この曲でのバックの音はホントカッコ良いですよ。
あと、ハーモニーもね。
メロディアスですし、云う事なしのナンバーです。
6曲目の"So Cool (Nobody's Fool)"の出だしのギター・ソロカッコ良いです。
この曲も5曲目と同じような産業ロック・ナンバーです。
この曲でもバックのそれぞれの楽器のパートの音がとても素晴らしいです。
7曲目の"One Good Reason"は少しファンキーさを感じさせるナンバーで、これまたご機嫌な曲です。
とてもブルー・アイド・ソウルを感じさせてくれます。
この曲もお薦めの1曲です。
8曲目の"Blame It On My Heart"もまたメロディアスなバラード・ナンバーで、バックのサックスの音が切ないです。
いやー、ホント、大好きですこんな曲。
9曲目の"Can't Get Enough Of You"はメロディアスな産業ロック・ナンバーで、これまた、ご機嫌な1曲です。
10曲目の"Hungry Eyes"はCD化でのボーナス・トラックです。
この曲は、映画"Dirty Dancing"で使われたナンバーで、サントラではあのEric Carmenが歌ってヒットしたナンバーです。
この曲の作者がFranke Priviteだとは驚きでした。
ここで聴けるオリジナル・ナンバーもEric Carmenが歌っているナンバーと比べても、素晴らしい出来となっております。
是非、Eric Carmenのナンバーと聴き比べていただきたいと思います。
Franke & The Knockoutsの3枚のアルバムはどれもが最高に良く出来たハードポップ、産業ロックのアルバムで、再CD化が望まれます。
この3rdアルバムは、私のお店に置いてますので、気になる方はどうぞ。
2012-12-20
DIESEL / Watts In A Tank (1981)

特に、2曲目の"Goin' Back China"は、鹿取容子(この字で合ってたっけ?)がカヴァーして大ヒットしました。
このバンドのメンバーに名を連ねているPim Koopmanという名前を見てピンと来られるAORファンの方が多数いらっしゃると思います。
彼は、1983年にThe Presidentというバンド名で"By Appointment Of (邦題:「ホット・ブラッド・サマー」)"というアルバムを発表し、この日本でも当時のAORフリークから一目置かれるバンドのメンバーでした。
このアルバムには、The Bliss Bandのカヴァー曲の"That's The Way That It Is"というナンバーが収められておりまして、これがオリジナルに負けないくらいの出来でした。
そんな、Pim KoopmanがThe President以前に結成したこのDielselのサウンドもどちらかというとAORっぽいハードポップ・サウンドと言えると思います。
このアルバムのお薦めは、2曲目のほかには、1曲目の"Sausalito Summernight"です。
前奏のギター・ソロがとてもカッコ良いメロディアスなハードポップ・ナンバーに仕上がっています。
覚え易いメロディを持った曲で、シングル・カットされたのも頷けます。
2曲目の"Goin' Back To China"はもう皆さんご存知の曲で、先にも書いたとおり、当時、鹿取容子がカヴァーして大ヒットしました。
3曲目の"Alibi"も若干ハードですが、とてもポップな曲でかなりご機嫌なナンバーです。この曲もお薦めの1曲です。
4曲目の"My Kind Of Woman"はメロディアスなパワー・バラードで、この曲のメロディも最高にいかしてます。曲の盛り上がりも最高です。これもお薦めのナンバーです。
5曲目の"All Because Of You"はスローなブギで、この曲もいかしてます。
メロディがとても良いですね。
6曲目の"Down In The Silvermine"とてもポップなナンバーで、この曲も覚え易いメロディーが魅力的なものとなっております。
7曲目の"Good Mornin', Day"はパワーポップという言葉が相応しいナンバーです。
何となくBadfingerとかThe Raspberriesを聴いているような感じさえします。
8曲目の"Ready For Love"もメロディがいかしたポップ・ナンバーに仕上がっております。
このアルバムもレア化しており、結構な価格が付いておりますが、2000年に発表されたベスト・アルバム"Sausalito Summernight"は、まだまだお手頃の価格で入手できます。
もちろん、ヒット・ナンバーの"Goin' Back China"、"Sausalito Summernight"など彼らの代表曲は収録されております。
ベスト・アルバムは、私のお店でも取り扱っております。
産業ロック・ファンやAORファンお勧めです。
2012-12-19
ARTICA / As It Should Be (1995)

オリジナル盤からジャケット・デザインを変更し、ボーナス・トラックを1曲を追加し、2005年にリマスターが施されリ・イッシューされました。
確か国内盤もZEROコーポレーションからジャケット・デザインを差し替えられて発表されておりました。
2005年にリ・イッシューされるまでは、結構なレア・アイテムだったと記憶しております。
全体的に、ハーモニーを意識した音作りをしており、メロディアス度もバツグンです。
レア・アイテムだったことも頷ける内容です。
1995年の発表とありますが、グランジやオルタナの風が吹くアメリカで良くもこんなアルバムが発売されたと感心してしまいます。
どの曲もなかなかですが、6曲目の"Fantasy"が最高にいかしてます。
覚えやすいメロディとフックのあるサウンドがとても良いです。
3曲目の"Carry Me Home"は、バラード・タイプの曲ですが、もう少し起伏があればとても良いと思いますが。
5曲目の"Hold On"は、結構カッコいい曲です。
8曲目の"Since Loving You"は出だしのギターがカッコ良く"Fantasy"の次にお薦めの曲です。
9曲目の"One Night"も最初のギターの音がとても良いです。
収録ナンバーは、
01. Take Me All The Way
02. It’s Over
03. Carry Me Home
04. You’re Still On Your Own
05. Hold On
06. Fantasy
07. Girl Of My Dreams
08. Since Loving You
09. One Night
10. Let It Show
11. System Of Justice (bonus track)
となっております。
ハードポップ、メロハーのファンの方には必聴の1枚です。
もちろん、私のお店でも取り扱っております。
2012-12-18
THE BIG SKIP / TEMPLE OF MY LOVE (1993)

つい1か月前までは、1ドル80円、1ユーロ100円程度でしたので、それぞれ一気に10円近い値下がりです。
お店の新品の輸入盤は、全て海外からの仕入れですが、AmazonやHMVの価格を見ると、簡単に価格に上乗せすることもままならず、といった状況です。
利幅が少ない商売ですので、かなり大変です。
今月でお店も3年目を迎え、皆様のお蔭をもちまして少しずつですが、お客様の数も増えてきました。
また、最近は、デンマークのAOR情報サイト「BLUE DESERT」のトップ・ページにリンクを貼っていただいたので、海外からのお客様も増えてきました。
海外からのお客様は、お店のカタログ商品というより、CDを探してくれ(日本盤の帯付が人気)といった問い合わせが多く、そういったことに小まめに対応していることもあってか、同じ人が何度も注文してくれます。
海外ヘは全て書留付で送っておりますので、昇進が届かないといったことは殆どありませんが、たまに税関でストップされていることもあり、そのやり取りは全て英語ですので、辞書を引きながらなんとかこなしております。
でも、こういったやりとりで頭を使うのは、結構楽しいです。
確かこのブログでも前に書いたと思いますが、海外のお客様とかなり仲良くなり、CDの交換や無料でいただいたりと、全く儲けはありませんが、この商売を楽しんでおります。
本日は、ドイツ産のAOR、ハードポップ・バンドTHE BIG SKIPの"TEMPLE OF MY LOVE"を紹介いたします。
このアルバムは彼らの1993年の唯一の作品で、レーベルはMIEZ Recordsですが、Long Island Recordsのディストリビューション盤として出されました。
一連のLong Island Recordsから出されたアルバム同様、アコースティック・ギターもフィーチャーした叙情的でメロディアスな楽曲にキャッチーなサウンドが魅力的なアルバムです。
収録ナンバーは、
01. Temple Of My Love 5:10
02. Back Again 3:26
03. Love Injection 5:13
04. I Didn't Give Enough 4:49
05. Big Bang 4:29
06. Love Of My Life 3:57
07. I Feel It 5:18
08. Master Of The Ceremony 4:44
09. Don't Go 3:26
10. Sad But True 8:17
11. Is Ist Love? 3:26
12. The Temple Instrumental 2:58
となっております。
ハードポップ、メロハーのファンには気に入っていただけるアルバムだと思います。
もちろん、私のお店にも置いてあります。
2012-12-17
CREEDENCE CLEARWATER RIVIVAL / CHRONICLE (1976)

彼らは、Creedence Clearwater Revival (1968)、Bayou Country (1969)、Green River (1969)、Willy and the Poor Boys (1969)、Cosmo's Factory (1970)、Pendulum (1970)、Mardi Gras (1972)と7枚のアルバムを発表しており、全てのアルバムとボックス・セットも持っておりますが、最高傑作は、やはり、"Cosmo's Factory (1970)"でしょうか。
このアルバムから、"Travelin' Band"/"Who'll Stop The Rain"(全米2位)、"Up Around The Bend"/"Run Through The Jungle"(全米4位)、"Lookin' Out My Back Door"/"Long As I Can See The Light"(全米2位)といったシングル・ヒットがありましたが、CREEDENCE CLEARWATER RIVIVALの曲の中で、私が最も好きなナンバーは、"I Heard It Through the Grapevine"です。
オリジナルは、Marvin Gayeの大ヒット・ナンバーで、結構いろいろなバンド、アーティストがカヴァーしておりますが、CREEDENCE CLEARWATER RIVIVALのカヴァーが最高で、私は、オリジナルを軽く超えているとさえ思っております。
サザン・ロック・スタイルのサウンドですが、まさにこれがアメリカン・ロックといった感じが堪らないんです。
本日、紹介するのは彼らのベスト・アルバム"CHRONICLE"ですが、全20曲で、彼らのヒット・ナンバーが網羅されたものとなっております。
収録ナンバーは、
01 SUSIE Q
02 I PUT A SPELL ON YOU
03 PROUD MARY
04 BAD MOON RISING
05 LODI
06 GREEN RIVER
07 COMMOTION
08 DOWN ON THE CORBER
09 FORTUNATE SON
10 TRAVELIN' BAND
11 WHO'LL STOP THE RAIN
12 UP AROUND THE BEND
13 RUN THROUGH THE JUNGLE
14 LOOKIN' OUT MY BACK DOOR
15 LONG AS I CAN SEE THE LIGHT
16 I HEARD IT THROUGH THE GRAPEVINE
17 HAVE YOU EVER SEEN THE RAIN?
18 HEY TONIGHT
19 SWEET HITCH-HIKER
20 SOMEDAY NEVER COMES
で、"Cosmo's Factory"から7曲も選曲されていることを見ても、この"Cosmo's Factory"が彼らのベスト作ということで間違いがないと思います。
これ以上の選曲はないといったベスト・アルバムですので、CREEDENCE CLEARWATER RIVIVALを聴いたことがない若い洋楽ファンに是非聴いていただきたいと思いますね。
このベストで彼らの良さを知って、彼らのオリジナル・アルバムに触れて欲しいと思います。
2012-12-12
BREAK / BREAK (1982)

1982年に発表されたフィンランド産のハードポップ・バンド BREAK の1stアルバム "BREAK" です。
彼らは、1984年に"American Dream"という2ndアルバムも発表しております。
メンバーは、Kari Virkama - Vocals、Peter Svanström - Guitar、Stig Nygård - Bass、Kenneth Edfelt - Drums、Ulf "Ussa" Viklund - Keysの5人で、サウンドはまさに80年代産業ロック、ハードポップしたもので、これまた、ちょっと前に紹介した「USA」同様、オフィシャルでのCD化して欲しいアルバムです。
収録ナンバーは、
01 Feels Like Love
02 Wait
03 Hey Jane
04 I Don´t Care
05 Fire
06 You Never Told
07 Big Town Girl
08 One More Day
09 Truthfully
10 I´m In Love
の10曲です。
全体的にキーボードとギターがコラボした80年代産業ロックで、06は当時シングル・カットされたナンバーです。
01はハイテック感のあるキラキラ・キーボードをフィチャーしたナンバーで、シングル・カットをするのであれば、こちらの曲の方が良いと思うのですが。
メロディアスでポップな02、ギター・オリエンティドなメロディアスな03、出だしのキーボードがまさに80年代風の04、06、08、アルバム一押しのメロディアスな産業ロック・ナンバーの05、キラキラ・キーボードを大々的にフィーチャーした07、TOTO風の09、メロディアスなバラードの10、と曲の粒もかなり揃っております。
TOTO、STREEKなど80年代産業ロック・ファンには、必聴の1枚です。
このアルバムもコレクターズCD-Rで持っているものですが、CD化祈願アルバムです。
マイナー過ぎて、YouTubeに映像がありませんでした。
2012-12-11
Berlin / Pleasure Victim (1982)

中ジャケットに写る娼婦にも似たTerri Nunnののエロっぽさと、舌足らずのような歌い方がたまらない1枚。
ところで、Terri NunnはVocalsのほかにBJsとあるけど、これって、Blow Jobのことなんですかね。
Terri Nunnになら是非されてみたい(?)。って、何のこっちゃ。
このアルバムの中では、3曲目の"Sex (I'm A...)"がやっぱり最高でしょうね。
歌詞はメチャクチャ卑猥だけど、メロディアスだし、Terri Nunnのヴォーカルがセクシーだし、たまりませんな!!
8曲目は、エクステンド・ヴァージョンで、曲が長い分聴き応えがあります。
4曲目の"Masquerade"もメロディアスで、いかしてます。
5曲目の"Metro"は、シンセの音が、当時のニュー・ウェーヴそのまんまで、懐かしさを感じます。
ほかに、1曲目の"Tell Me Why"やタイトル曲の2曲目"Pleasure Victim"なんかもいかしてると思います。
このBerlinですが、3作目の"Count Three & Pray"では、プロデューサーにBob Ezrin (ex:Alice Cooper etc.)を迎え、David Gilmour、Ted Nugent、Kane Robertsや喜多嶋 修などをバック・ミュージシャンとして起用しています。
またこの3rdでは、映画「トップ・ガン」で使われた曲の"Take My Breath Away"(邦題は、「愛は吐息のように」、プロデューサーはGiorgio Moroder)という、メロディアスなバラード・ナンバーが収められています。
Pleasure Victimほど過激ではないけど、バック・ミュージシャンのテクも最高だし、なかなかの1枚だと思いますよ。
ちなみに収録ナンバーは、
01 Tell Me Why 05:36
02 Pleasure Victim 03:51
03 Sex (I'm A...) 05:08
04 Masquerade 04:08
05 The Metro 04:11
06 World of Smiles 03:51
07 Torture 02:40
08 Sex (I'm A...) (extended version) 08:09
となっております。
2012-12-08
USA / USA (1982)

元Red Dawn、元Networkでヴォーカルを担当していたLarry Baudが在籍していたアメリカ産ハードポップ、産業ロック・バンド、その名も「USA」の1982年の唯一のセルフ・タイトルのアルバムです。
当時、フィラデルフィアのレコード・レーベルPHILLY WORLDから発表されたアルバムで、バンド・メンバーは、Larry Baud - vocals, keyboardsのほか、Rod Margolis - guitars, vocals、Preston Tiley - bass, vocals、Zuff - drumsとなっております。
収録ナンバーは、
01 I Love You
02 Hard Life
03 The One Who Really Loved You
04 Come Back Baby
05 Alone In The World
06 Teenage Rock n' Roller
07 Last Song
08 Y'a Think This Is Love (Just Wait)
09 Can't Get You Out Of My Mind
10 She Said No
となっております。
アルバムはキラキラ・キーボードを大々的にフィーチャーした01から始まり、このナンバーを聴いただけで80年代産業ロックのファンは必ずや虜になってしまうことは間違いありません。
一転して02はギター・オリエンティドのメロディアスなハードポップ・ナンバーで、こちらはメロハー・ファンをも虜にしそうです。
04は、Franke & The Knockouts風のキーボードとギターのコラボしたメロディアスな産業ロック・ナンバーで、ヒットポテンシャルが高いとてもポップなナンバーです。
泣きのバラード05、ロックン・ロール・スタイルの06、キラキラ・キーボードが冴えわたるメロディアスな07、Previe風の08、メロディアスでポップな09、Trillion風のプレグレ・ハードっぽい10と、モロに80年代産業ロック、そのまんまの音がここにあります。
私が持っているのはコレクターズCD-Rですが、このアルバムは、絶対にオフィシャルでCD化すべきでしょう。
クオリティはかなり高いです。
2012-12-07
Avalon / EVERYMAN A KING (1982 / 2009)

本来このアルバムは4曲入りのEP盤として発表されたものですが、Time Warp盤は1982年の映画"Wacko"のサントラ曲(未リリース)4曲を追加し、全8曲のアルバムとしてリ・イッシューされております。
Time Warp盤は、ジャケットの作りがチープですが、ホント、貴重な音源をCD-Rとして発表してくれております。
そして音質もそこそこです。
このAvalonの"EVERYMAN A KING"のプロデュースは元Blood, Swaet & TearsのドラマーBobby Colombyですが、当時PAGESの"PAGES (1981)"をプロデュースした後の仕事ということもあって、多分にPAGESのサウンドを意識したものとなっております。
Track 4 の"Writing On The Wall"はもうまさにPAGESサウンドしたナンバーでした。
収録ナンバーは、
01 Can't Find A Way To Say Goodbye
02 Deeper Than The Heart
03 Crossfire
04 Writing On The Wall
05 Rumour Has It
06 Catch Us If You Can
07 Messin' With My Baby
08 Blackmail
となっております。
01から04までの曲の紹介は以前のブログを見ていただくとして、今回は、05以降の曲について紹介いたします。
05から08は先に書いたとおり、1982年の映画"Wacko"のサントラとして使われたナンバーですが、アート・ワーク無しのホワイト・レーベルで殆どプライベートで数少なくレコードが出されたということで、これまた、とても貴重な音源です。
曲の感じとしては、01から04とちょっと違いますが、それでもとてもメロディアスで良く出来たAORナンバーばかりです。
サウンド・クオリティも悪くなく、デモ音源以上です。
メロディアスで若干ファンキーでパフォーマンスも最高の05、キーボードがいかした産業ロックしたメロディアスな06、キーボードとギターがコラボした産業ロック・ナンバーの07、メロディがいかしたバラード風ナンバーの08、と01から04までのナンバーに全く引けを取らないナンバーばかりです。
とても貴重な音源ですので、こうやってコレクターズCD-Rとして発表されただけで、とても嬉しいです。
もし、ご興味のある方がいらっしゃれば、お取り寄せいたしますので、以下にメールください。
価格は、2,000円(送料込み)です。
info@aor-paradise.com
2012-12-06
Alessi / Hello Everyone (2003)

メジャーからの発売はなく、自分たちのオフィシャル・サイトからのインターネット販売のみとなったもの。
全15曲が収められており、全盛期(All For A Reason当時)に比べると曲の出来・不出来といったバラツキもありますが、復活第1弾としては、気負いも感じられず、出来もそこそこといった感じです。
全体的なアコースティカルで大人しめのサウンドとなっております。
あのハーモニー、コーラスは健在で、まさにAlessi Brothersといった感じです。
7曲目の"Forever Together"はとてもメロディアスなバラード・ナンバーで、バックのコーラスもなかなかです。
10曲目の"The Only One"はハーモニーが美しいナンバーです。
11曲目の"Little One"の曲の出来は、往年時を彷彿させてくれます。
このアルバムの一押しのナンバーでないでしょうか。
収録ナンバーは、
01 All My Life 03:25
02 Hello Everyone 03:33
03 I Like Your Smile 03:06
04 A Little Sorry 03:55
05 Love's Insane 03:12
06 Loosin You 03:55
07 Forever Together 01:46
08 Standin Tall 04:05
09 Under Blue Skies 03:22
10 The Only One 04:35
11 Little One 03:03
12 Lookin Thru Your Eyes 04:19
13 You're My World 04:23
14 99 Reasons 03:16
15 It's Your Birthday 02:50
となっております。
往年のAlessiの音を知っている者からすると、華美・華麗さを極力そぎ落とした、そうですね、Nakedなサウンドが物足りないといえばそうかも知れませんが、生のAlessiを感じさせてくれてはいると思います。
Alessiファンであれば、もちろん持っていなければならないアルバムです。
もちろん、私のお店にも置いてあります。
2012-12-05
Spandau Ballet / Parade - Limited Edition (2 CD) (1984/2010)

そういうこともあり、"Journeys to Glory (1981)"、"Diamond (1982)"の1st、2ndは殆ど興味もありませんでしたが、3rdの"True (1983)"のタイトル・ナンバー"True"を聴くやいなや彼らの虜となってしまいました。
当時、メロディアスなナンバーが好き、AOR、ハードポップが好きな私に"True"は完全にツボに嵌ったナンバーで、これを聴いて1st、2ndを聴くという後追いのファンでした。
"True"にはタイトル・ナンバーのほかに"Gold"といったヒット・ナンバーも収録されており、私的には、もう完全なAORアルバムでした。
そしてこの4thアルバム"Parade (1984)" に接することとなります。
Spandau Balletの数あるナンバーの中で最も好きなナンバーは"True"ですが、最も好きなアルバムはこの"Parade"なんです。
アルバムの完成度は"True"以上ですし、収められているナンバーも"True"以上に粒が揃っているからですが、中でも"Only When You Leave"は"True"と肩を並べるくらい良く出来たナンバーです。
まさに見事と言うしか無いナンバーです。
本日紹介の"Parade"は、2010年に発表された2枚組のリミテッド・エディションです。
収録ナンバーは、
ディスク:1
01. Only When You Leave (2010 Digital Remaster)
02. Highly Strung (2010 Digital Remaster)
03. I'll Fly For You (2010 Digital Remaster)
04. Nature Of The Beast (2010 Digital Remaster)
05. Revenge For Love (2010 Digital Remaster)
06. Always In The Back Of My Mind (2010 Digital Remaster)
07. With The Pride (2010 Digital Remaster)
08. Round And Round (2010 Digital Remaster)
09. Only When You Leave (12" Version) (2010 Digital Remaster)
10. I'll Fly For You (Glide Mix) (2010 Digital Remaster)
11. Highly Strung (Extended Version) (2010 Digital Remaster)
12. Round And Round (Single Version) (2010 Digital Remaster)
13. Highly Re-Strung (2010 Digital Remaster)
ディスク:2
01. Highly Strung (BBC In Concert)
02. Communication (BBC In Concert)
03. Only When You Leave (BBC In Concert)
04. Foundation (BBC In Concert)
05. Instinction (BBC In Concert)
06. With The Pride (BBC In Concert)
07. Round And Round (BBC In Concert)
08. I'll Fly For You (BBC In Concert)
09. Nature Of The Beast (BBC In Concert)
10. Gold (BBC In Concert)
11. True (BBC In Concert)
12. Revenge For Love (BBC In Concert)
13. Always In The Back Of My Mind (BBC In Concert)
14. Paint Me Down (BBC In Concert)
15. Chant No. 1 (I Don't Need This Pressure On) (BBC In Concert)
で、オリジナルナンバーのデジタル・リマスターと12インチMix、ライヴ音源が収録されたものです。
リマスターされ音は格段に良くなっておりますし、当時、12インチ盤として発表されたナンバーと、当時ビデオで出回ったBBCコンサートの音源も新たにCDとして収録されておりますので、既に"Parade"の通常盤を持っていらっしゃる方も必聴のアルバムです。
また、"True"同様、この"Parade"もまさにAORアルバムと呼ぶに相応しいアルバムですので、もちろんAORファンにもお勧めです。
とにかく素晴らしいアルバムです。
2012-12-04
UNIVERSE / UNIVERSE (1985)

NWOBHMを意識したサウンドながらもDEEP PURPLEからかなり影響を受けた音作りをしたアルバムで、はっきり言って、メロディ・マニア必聴の1枚で、メロハー・アルバムの中でも上位にランク・インする、そんな名盤です。
メンバーは、
Per Nilsson Guitar
Kjelle Wallen Vocals
Anders Wetterstrom Drums
Freddie Kristrom Keyboards
Michael Kling Lead Guitar, Backing Vocals
Hasse Hagman Bass
の6人ですが、その後、彼らの名前を見ることはなかったので、このアルバム1枚残しただけだと思います。
それでも、このアルバムがメロハー・ファンから名盤、貴重盤扱いされていることをみると、出来は想像できると思います。
収録ナンバーは、
01. Rollin' On
02. Stories from the Old Days
03. Weekend Warrior
04. Lonely Child
05. Looking for an Answer
06. Angel
07. Woman
08. Strong Vibration
09. Burning Machine
10. Question of Time
で、どのナンバーもメロディアスです。
アップ・テンポのナンバーもバラード・ナンバーも、ギター、キーボード、ベース、ドラムスのコンビネーションが優れており、時にはIAN GILLANばりのヴォーカルがまた素晴らしいです。
メロハーのファンの方で未聴ならば、是非、聴いてみるべきですね。
私のお店に、プレスされたコレクターズCDを取り扱っておりますので、ご興味のある方はどうぞ。
2012-12-03
Blue X / Know Now No (1992)

Blue Xは、Menno Fraese - Lead Vocals, Keyboards、Marvin Kanarek - Drums, Vocals、Gregory Marchant - Keyboards, Vocalsによる3ピース・バンドで、Track13で、あのRandy Bachmanがギターを、Bill BrufordやAllan Holdsworth、Kazumi Watanabeなどのアルバムでベースを弾いているJeff BerlinがTrack09でベースで参加しております。
ジャケット・デザインはイマイチといった感じですが、メロディアスでキレのあるAOR、ハードポップ・チューンが収められており、全体の出来のレベルもかなり高いです。
収録ナンバーは、
01. Know now no
02. I believe
03. Progress
04. 1000 Heartaches
05. Youre more
06. Ratrace
07. Shelter
08. Tonight Im yours
09. Forever
10. A prayer
11. A change of season
12. For sale
13. Here comes the rain
14. Paradise
の14曲です。
アルバムのプロローグ01、ギターのカッティングとトーンがいかした欧州的湿り気を持ったハードポップ・ナンバーの02、若干ノイジーな前奏で始まり全体的にプレイのパフォーマンスが高い03、ミディアム・テンポながらギターの音数が多いメロディアスな04、ゆったりとした感じのメロディアスなAORナンバーの05、若干アップ・テンポのファンキーな06、アルバムの中でも出来が良いメロディアスなバラードの07、ミディアム・テンポながら音にキレがあるポップな08、バックのピアノの音が魅力的なメロディアスなバラードの09、07よりも出来が素晴らしいバラード・タイプの10、ピアノの音が美しいアルバム一押しのバラードの11、メロディアスでかなりAORチックしたナンバーの13、メロディアスでポップな14と、全体的にミディアム、ミディアム・スロウのナンバーが多く収められたAORアルバムです。
私のお店に置いてありますので、ご興味のある方はどうぞ。
マイナー過ぎて、YouTubeに映像がアップされてませんでした。