2013-04-29
MIKE FINNIGAN / BLACK & WHITE (1978)

2013年7月10日にソニー BMG ミュージックから紙ジャケ 高音質CDで発売予定となっております。
本作はDAVE MASON BANDのキーボード奏者として、また、The D.F.K. Bandの一員として活躍したMIKE FINNIGANの2ndアルバムです。
MIKE FINNIGANは、60年代末頃から、JIMI HENDRIXなどとのセッション・ワークスで頭角を現した後、DAVE MASONのバンドに起用され、1977年の来日公演にも同行しております。
また本作は、Warner Bros.からリリースされた1stソロ作(1976年)に続き、Columbiaに移籍した2ndアルバムで、DAVE MASONはもちろん、バンド・メンバーであるLES DUDEKやJIM KRUEGERといったDAVE MAON BANDのほか、MAX GRONENTHALやJEFF PORCAROらが参加しております。(1978年作品)
先ず、このアルバム、ジャケットがカッコ良い。
モロ、AORした雰囲気が最高です。
もちろん、AORした内容で期待を裏切ることはありません。
このアルバムのミュージシャンのクレジットを見ていただくと判るとおり、1980年に発表されたThe D.F.K. Bandとほぼ同じです。内容の方は、このソロ・アルバムの方が、とてもAORした内容で、曲の出来も優っていると私は思います。
で、この"Black & White"ですが、1曲目の"Just One Minute More"はもう完全にAORしたメロディアスなナンバーです。
バックの女性コーラスがとても雰囲気が出ていて良いです。
申し分ないですね。
2曲目の"How Wrong Can You Be"はとてもいかしたファンキーなナンバーです。
バックのホーンの音が最高です。Mikeの奏でるオルガンの音とそれに絡むLed Dudekのギターが堪りません。
3曲目の"The Words"はメロディアスなバラード・ナンバーで、バックのストリングスが結構美しいです。
Lesのアコースティック・ギターも良い響きです。
4曲目の"Can't Keep A Secret"はミディアム・テンポのこれぞAORといった感じのナンバーです。
曲の出来もかなり良いですね。
5曲目の"I Could Never Leave You"がこのアルバムのハイライトのナンバーと言ってもよいでしょうね。
メロディアスなサビの部分がとてもいかしたバラード・ナンバーで、曲が最高に盛り上がっています。
Mikeのヴォーカルがとても光っております。
これは一聴の価値ありのナンバーだと思います。
なお、このナンバーは、このアルバムにもバック・ミュージシャンとして参加しているMax Gronenthalのペンによるナンバーです。
このMaxですが、自身でもクリサリス・レコード(だったと思う)からソロ・アルバムを出しており、このアルバムもかなりAORしたアルバムだったと思います。
こんなナンバーを作れますので、かなり才能があるコンポーザーだと思います。
6曲目"Sailfish"もMax Gronenthalのカヴァー・ナンバーです。
こちらのナンバーはとてもファンキーなナンバーですが、メロディが最高にいかしています。
とてもAORしていてお薦めです。
MAXのオリジナルと同じくらい出来は良いです。
7曲目の"Expressway To Your Heart"も5曲目同様このアルバムのハイライトで、とても力強いロック・ナンバーに仕上がっております。
Mikeのヴォーカルがとてもいかしているのと、バックのギターが結構弾き捲くっているところは、最高です。
8曲目の"Love Might Keep Us Forever"は、とてもブルージーなナンバーです。
このナンバーでもMikeのソウルフルに歌うヴォーカルは言うことありません。
9曲目の"Let Me Love You"はポップなメロディを持ったナンバーです。
力強く歌うMikeのヴォーカルにホレボレします。
アルバムのラスト・ナンバー10曲目の"Hideaway From Love"では、Dave Masonのギター・ソロを聴くことが出来ます。
そういえば、Dave Masonの2枚組のライヴ・アルバム"Certified Live"でのMikeのピアノなんかは最高でしたね。
とにかく、私も含めAORファンが待ちに待ったCD化です。
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