2013-07-31
ISH / ISH (1979)

日本のリ・イッシューなどを手がけるマイナー・レーベルの「CLINCK RECORDS」とAOR評論家金澤氏とのコラボによる「TK'S MELLOW TREASURES」シリーズの1枚として2013年7月24日に発売されたばかりです。
このシリーズが始まった時、一度、金澤氏のブログ(BBS)にこのアルバムのCD化はあるのか?、と質問しましたが、その時は「無い」との回答でしたが、こうやってCD化されたことは、誠に嬉しい限りです。
TK Recordsものでは、Bobby Caldwellが一番で、このISHが二番でしたので。
もちろん、STEVE GIBBの"Let My Song"のCD化も嬉しかったですが、今回はそれ以上です。
メーカー発表の資料では、
「ラテン系ディスコ・バンド、FOXYの中心メンバーとして活動していたIsh Ledesmaが当時Bobby Caldwellが在籍していたTK傘下レーベル、Cloudsから1979年に発表した1stソロ・アルバムが待望の初CD化!
疾走感溢れるリズムセクションに哀愁のディストーション・ギターとセクシーなメロウ・ヴォイスが交互にせめぎあい名盤の予感を否応なしに高めるそのものズバリなタイトルのM-1からケニー・ランキンを思わせるジャジーAORなM-3、アナログ12”シングルが中古市場でプレミア化しているニュー・ディスコ系DJにも人気のM-5、トレード・マークでもあるモジュレーション・ギターがドライヴするファンキー・ディスコM-6、マイケル・ブレッカーのゴキゲンなサックス・ソロが聴けるトロピカルAORチューンM-7などディスコ/ガラージ~AORファンまで幅広く、まさに"今聴かれるべき”1枚!」
とありますが、とにかくM-1を聴いただけで、AORファンはノック・アウトされられること、請け合いです。
アルバム全曲の紹介は、以前の私のブログを見ていただくとして、AORファン、ディスコ・ファンは「買い」の1枚です。
ちょっと調べてみましたら、今回の日本初CD化の前に、オランダのHenry Stone Musicというレーベルから今年の1月にリ・イッシューされていたようです。
全く知りませんでした。
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2013-07-30
Charming Grace / Charming Grace (2013)

特にFronties Recordsは最大手で数多くのミュージシャンを抱えており、リリース数でも群を抜いております。
Avenue Of Alliesはそういった大手レーベルと比べるとリリース数は少ないですが、リ・イッシューも手掛けたり、また、発表されるアルバムは、ハードポップ、メロハー系といってもどちらかというとAORハードの作品が多く、それが一つの売りともなっていると思います。
本日紹介いたしますCharming GraceもサウンドはAOR寄りのメロディアス・ハードロックのアルバムです。
私はこういったAOR寄りのメロハーが大好きですので、このアルバムもかなり気に入っており、現在ヘヴィ・ローテー中です。
Charming Graceは、SHINING LINEのPierpaolo "Zorro 11" MontiとAmos Monti、WHEELS OF FIREのDavide "Dave Rox" Barbieri によるプロジェクトです。
収録ナンバーは、
01 Everytime You Touch My Heart - Duet with Nick Workman (Vega)
02 The Way You Feel Inside Duet with Moon Calhoun (Michael Thompson Band)
03 Shining Light - Duet with David Forbes (Boulevard)
04 Just Take My Hand - Duet with Gui Oliver (Auras)
05 Close Your Eyes - Duet with Michele Luppi (Los Angeles, Secret Sphere)
06 Still Dreamin' - Duet with Thomas Lassar (Crystal Blue)
07 The Sound Of Your Heart Duet with Alessandro Del Vecchio (Edge Of Forever)
08 Everybody's Broken - Duet with Josh Zighetti (Hungryheart)
09 The Answer Was You Duet with Bente Smaavik (Perfect Crime, Blonde On Blonde)
10 Run Away - Duet with Jessie Galante
11 Through The Stars - Duet with Stefano Lionetti (Lionville)
12 Endless Flame - Duet with Henrik Launbjerg (Toys Of Joy)
13 Bring My Life Back - Duet with Kimmo Blom (Urban Tale)
14 Leave A Light On (Bonus track) - Duet with Aurë
となっており、多彩なヴォーカリストとのデュエットによるものです。
ほかの参加ミュージシャンは、
BACKING VOCAL GUESTS
Jeff Paris
Michael Carrata (Soul Seller)
Franco Campanella (Myland)
Tomas Borgogna (Borgogna)
Dario Grillo (Platens, Violet Sun)
Guests on GUITAR
Sven Larsson (Street Talk, Lionville, Sapphire Eyes, Coastland Ride)
Peter Friestedt (Williams/Friestedt)
Roberto Priori (Danger Zone)
Mario Percudani (Hungryheart, Shining Line, Lionville)
Stefano Lionetti (Lionville)
Mario Manzani (Florence 99)
Steve De Biasi (Gunshy)
Stefano Zeni (Wheels Of Fire)
Tom Martin (Vega)
Andrea Lanza (Skill In Veins)
Carmine Martone
Matteo Serra
Guests on KEYBOARDS
James Martin (Vega)
Alessandro Del Vecchio (Edge Of Forever)
Guest on SAXOPHONE
Boris Matakovic (Human Zoo)
と、まさに現在が旬のメロハー系ミュージシャンが多数参加しております。
サウンドは、まさにキラキラ・キーボードをふんだんにフィーチャーした80年代メロディック・ロック・スタイルのAORハードで、SHINING LINEに近いでしょうか。
SHINING LINEを始め、WHEELS OF FIRE、LIONVILLE、XORIGIN、OXYGEN、NEWMAN、HOUSTON、W.E.T.、WIGELIUSなどのファンの方であれば、先ず納得する1枚です。
もちろん、私のお店にも置いてあります。
2013-07-29
W.E.T. / RISE UP (2013)

W.E.T.のバンド名の由来は、Work Of Art, Eclipse, そしてTalisman、これらバンドの最初の文字をとってW.E.T.としたようです。
このW.E.T.、メロハー・マニアから、1stアルバムも評判が良かったですが、2ndの"RISE UP"もすこぶる評判がよろしいようです。
メーカー資料では、「天才歌人とエモーショナルなギター・プレイ、全編に渡って良質なメロディアス・ハード・チューンが響きわたる2009年に発売されたデビュー・アルバム『W.E.T.』が大好評だった Robert Sall (Work of Art), Erik Martensson (Eclipse), Jeff Scott Soto (Talisman)という各々のメンバーのバンド名の頭文字からバンド名を付けたスウェーデン人×2 + アメリカ人×1人編成のW.E.T.のニュー・アルバム 」となっております。
収録ナンバーは、
01. Walk Away
02. Learn To Live Again
03. Rise Up
04. Love Heals
05. What You Want
06. The Moment
07. Bad Boy
08. On The Run
09. Broken Wings
10. Shot
11. Still Believe In Us
12. Still Unbroken
となっております。
出だしの1曲目からメロディが氾濫しており、メロディ・マニアにとって堪らないナンバーばかりです。
メロディアスでフックに満ちたナンバーばかりで、全曲捨て曲がない強力な1枚です。
本当に良く出来たアルバムだと思います。
もちろん、私のお店にも置いてありますので、ご興味のあります方はどうぞ。
ところで、Robert Sall氏は、当店を何度か利用していただきました。
Bobby Caldwell、Michael Sembello、Paul Davisなど70年代後半から80年代前半にかけてのAORが好きなようです。
2013-07-28
BOSTON / LIVE AGORA CLEVELAND 1976 (2013)

BOSTONの"LIVE AGORA CLEVELAND 1976"です。
でも、半分ブートっぽい感じで、完全オフィシャルとはちょっと言い難いかも(ジャケットにメンバーの写真が1枚も掲載されていないですし)。
BOSTONのオフィシャルでのライヴ・アルバムは今まで一度も(アルバムの1曲がライヴ・ヴァージョンということはありましたが)発表されておりません。
私はBOSTONはTHE BEATLESの次に好きなバンドで、ライヴのブートCDも結構な数を持っておりますが、その何れもがオーディエンス録音の音があまり良くないものばかりでした。
ただ、この1976年にCLEVELANDで録音されたライヴは、確か昔、NHKのFMだったと思いますが、オン・エアーされたように記憶しておりますと言うかエア・チェックされたもののコピーが確かあった筈です。
ライン録りで音がかなり良く、おそらく本日紹介するアルバムはこの音源を基にしていると思います。
また、この音源も確かブートCDで発表されていたと思います。
収録ナンバーは、
01. Rock'n'Roll Band
02. Help Me
03. Peace Of Mind
04. Something About You
05. A Man I'll Never Be
06. Smokin'
07. Foreplay
08. Long Time
09. Don t Be Afraid
10. More Than A Feeling
11. Television Politician
の11曲となっており、1976年、1stのリリース直後に行われたUSツアーから、クリーヴランドはアゴラ・ボールルーム公演を過去最高の音質で極上ステレオ・サウンドボード録音で完全収録されております。
この当時既に"A Man I'll Never Be"が出来上がっていあんですね。
自然で骨太なサウンドで収録されており、あのスペイシーなボストン・サウンドを堪能できる1枚で、臨場感抜群です。
とにかくBRAD DELPのヴォーカルは素晴らしいです。
音質は最高ですので、BOSTONファンは必聴のアルバムです!
2013-07-27
BALANCE / IN FOR THE COUNT (1982)

ノスタルジーな思いとはちょっと違い、やはり今でも当時のサウンドが自分にピッタリする、そんな感じなんです。
この頃のナンバーは何度聴いても飽きがこないというか耳に馴染むんです。
本日紹介いたしますBALANCEは、Peppy Castro,Bob Kulick,Doug Katsaros,Chuck Burgi,Dennis Feldmanによって1980年初頭に結成されたバンドで、1981年にこのブログでも紹介した1stアルバム"BALANCE"を、翌年には本日紹介する2ndアルバム"IN FOR THE COUNT"をそして27年ぶりとなる2009年に3rdアルバム"Equilibrium"を発表しております。
本日紹介する2ndアルバムは前作より若干ハードな音を聴かせてくれています。
お薦めは、1曲目の"In For The Count"で、シンセの音とギターのリフがカッコ良いメロディアスな産業ロック・ナンバーです。
Peppy Castroのヴォーカルも最高です。
2曲目の"Is It Over"もギターのリフがカッコ良い、こちらは若干ポップなナンバーです。
この曲もメロディアスでお薦めです。
3曲目の"Slow Motion"は前奏がとてもカッコ良いミディアム・テンポのメロディアスなナンバーです。
途中のBob Kulickのギター・ソロも最高で、1曲目や9曲目の次に良く出来たナンバーです。
4曲目の"Undercover Man"は、これまた、曲の出だしのギターのリフがいかしたナンバーです。
曲自体の出来も良く、いかした産業ロック・ナンバーとなっております。
5曲目の"On My Honor"は、Dennis Feldmanのベースがビンビンのファンキーなナンバーです。
この曲では、ベースのほか、Chuck BurgiのドラミングやDoug Katsarosのキーボードもかなりいかしており、バックの音が素晴らしいです。
6曲目の"All the Way"もメロディアスな産業ロック・ナンバーとなっております。
この曲での、Bob Kulickのギター・ワークは素晴らしいですね。
7曲目の"Pull The Plug"はエレクトリック・ピアノの前奏から入るパワー・バラード・ナンバーです。
メロディアスなナンバーです。
まぁ、同じバラード・ナンバーだったら、1stに収められていた"Falling In Love"の方が出来は良いと思いますが。
8曲目の"Bedroom Eyes"はリズムを強調したメリハリがある産業ロック・ナンバーで、メロディアスなお薦めの曲です。
ラスト・ナンバーの9曲目"We Can Have It All"はこのアルバムの中で一番AORを感じさせるナンバーとなっております。
バラード・ナンバーではないですが、バックの音とPeppy Castroのヴォーカルがとても素敵なナンバーです。
これもこのアルバムの中で、1曲目と同じくらい良く出来たナンバーで、かなりお薦めです。
このBALANCEの1stと2ndは数年前にRock Candy Recordsからリ・イッシューされましたが、私のお店に、Portrait Records盤を取り揃えておりますし、3rdアルバムの"Equilibrium"も在庫がございます。
とても良く出来たアルバムですので、是非聴いていただきたいですね。
ご興味のある方は是非どうぞ。
2013-07-26
The Raspberries / Fresh Raspberries (1972)

昨日、Internet Exploreがヴァージョン9から10にアップ・グレードされましたが、そのとたん、Internet Exploreが立ち上がらなくなりました。
使用しているパソコンはお店用にも使っており、これは「ヤバい」と思い、カートソフトを使えるよう他の古いパソコンにソフトを入れ、そのパソコンをお店用にしようとしましたが、今度はお店用のメール設定で躓き、かなりの時間を費やしてしまいました。
一方、Internet Explore10を入れたパソコンを初期化しようと思いましたが。ほかにいろいろと考えているうちに、Windowsにシステム修復機能があることを思い出さし、ここでInternet Explore10を削除し、前のヴァージョンに復旧することで事なきを得たのです。
そう考えるWindows Anytime Upgrade機能って余計じゃないかな。
また、私みたいにInternet Explore10にアップ・グレードした途端、Internet Exploreが立ち上がらなくなった方も多くいらっしゃるのでは?
マイクロソフト社にたくさんの照会がいっているのでは?
ということで、昨日はパソコンを使ってのお仕事や趣味が殆どできませんでした。
本日紹介いたしますのは、The Raspberriesの1972年発表の2ndアルバム"Fresh Raspberries"です。
THE RASPBERRIESはBADFINGERと並ぶいわゆるパワーポップの元祖的バンドです。
この両バンドともTHE BEATLESから相当影響を受けたバンドで、THE RASPBERRIESのEric Carmen、BADFINGERのPete Hamこの両者は類まれなメロディ・メーカーだと思いますね。
両バンドともTHE BEATLESのPaul McCartney譲りののバラード・ナンバーとJohn Lennon譲りのロック・ナンバー、それぞれを自分の物としているところは、素晴らしいです。
THE RASPBERRIESがEric Carmenのワンマン・バンドといえば、もちろんサウンドの要であることは間違いないと思いますが、決して彼のワンマン・バンドというものでもありません。
THE RASPBERRIESはEricのヴォーカルとピアノ、そしてWally Brysonのギター・サウンドがあって、あれだけポップになれるんです。
彼等のヒット・ソングは、"Go All The Way"、"I Can Remember"、"I Wanna Be With You"、"Let's Pretend"、"Tonight"、"Ecstacy"、"Overnight Sensation (Hit Record)"など数え上げればきりが無いけど、私が彼等のナンバーで最も好きなナンバーは、"Don't Want To Say Goodbye(邦題は「さよならは言わないで」)"です。
これほどメロディアスなバラード・ナンバーはあまり多くないと思いますよ。
で、このナンバーですが、Eric CarmenとWally Brysonとの共作なんですね。
そういう意味からも、このTHE RSPBERRIESはEricがいてWallyがいて成り立っていたバンドだと思っております。
本作"Fresh Raspberries"には、彼等の大ヒット・ナンバーが2曲収められております。
そのうちの1曲は、"I Wanna Be With You 邦題「明日を生きよう」"ともう1曲は"Let's Pretend"です。それぞれ、全米16位と35位を記録しております。
1曲目の"I Wanna Be With You"はThe Raspberriesのパワーポップ・バンドらしさを良く表した元気の良いポップスです。
メロディの良いですし、Ericのヴォーカルも最高です。
3曲目の"Let's Pretend"はミディアム・テンポのバラード・ナンバーです。
こんなナンバーを聴いていると、Ericのメロディ・メーカーとしての才能は素晴らしいと誰もが思うのも最もだと思いますね。
Paul McCartneyが良く引き合いに出されますが、彼に優るとも劣らない、そんな感じです。
パワーポップ・バンドのもう一つの雄Badfingerを彷彿させるナンバーが2曲目の"Goin' Nowhere Tonight"です。BadfingerのメンバーJoey Mollandが書きそうなメロディのナンバーです。
どことなく"Suitecase"を思い起こさせるナンバーです。
4曲目の"Every Way I Can"もご機嫌なパワーポップ・ナンバーに仕上がっております。
幾分ハードな感じのナンバーで、バックのWally Brysonのギターは最高です。
5曲目の"I Reach For The Light"はEricお得意のピアノ主体のナンバーです。
この曲は多分にThe Beatlesしております。
バックのコーラスは、もうThe Beatlesでしょう。
6曲目の"Nobody Knows"なんかもシングル・カット出来そうなメロディアスでポップなナンバーです。
7曲目の"It Seemed So Easy"はCliff Richardがやりそうなオールド・スタイルといった趣のポップ・ナンバーです。
8曲目の"Might As Well"はWally Brysonのペンによるアコースティカルなナンバーです。
Paul McCartney風のナンバーですね。
9曲目の"If You Change Your Mind"はメロディ・メーカーとしてのEricを良く現していて、ソロ3弾の"Change Of Heart"に入っていても違和感が全くない、そんなナンバーです。
ラスト・ナンバーの10曲目"Drivin' Around"はシングルカットはされませんでしたが、The Raspberriesの代表的なナンバーとなっております。
The Beach Boys風のナンバーのコーラス・ワークが美しいナンバーです。
いやー、The Raspberriesって良いですね。
The Raspberriesのアルバムですが、お店に何枚か置いてありますので、ご興味のある方はどうぞ。
2013-07-24
ALESSI BROTHERS / BEST (1998)

そういうことで、本日は、ALESSI BROTHERSのベスト・アルバムを紹介いたします。
ALESSI BROTHERSはニューヨーク出身のビリーとボビーによる双児のポップ・デュオで、ロック・ミュージカル『ヘアー』出演後、Peppy CastroらとBarnaby Byeを結成し、1973年には"Room To Grow"を、翌年に"Touch"の2枚のアルバムをアトランティックに残し解散しましたが、最近は、オリジナル・メンバーで再結成し、2008年に"Thrice Upon A Time"を発表しておりますし、同時並行でALESSI BROTHERSも再結成させ活動を行っております。
ALESSI BROTHERSは1975年にA&Mと契約し、翌年5th DemensionやAssociationを手がけた名将Bones Howeのプロデュースによる"Alessi"でレコード・デビューしました。
洗練されたポップ・センスとソングライターとしての才能を感じさせる傑作でしたが、アメリカでは、なぜか不発に終わりますが、"Oh Lori"が全英チャート7位にランクされるヒットを記録しております。
その後、1977年に2ndアルバム"All For A Reason"を発表し、タイトル・ナンバーが日本でもヒットし、来日公演を行なうほど、人気を集めました。
1978年には3rdアルバム"Driftin"を発表し、このアルバムには、Lee Ritenour、Wah Wah Watson、Ed Greene、Steve Porcaroなどのウエスト・コーストのトップ・ ミュージシャンが参加しており、当時、アメリカ進出を目論んでいたピンク・レデイが"Dancing In The Halls Of Love"をカヴァーしたのは有名な話となっています。
翌年には、4thアルバムの"Words And Music"を発表しますが、当時はディスコ・ミュージックが持て囃されていたということもあり、このアルバムもその方向に走ってしまい、Nick DeCaroがプロデュースした作品ながら、出来はいま一つといった内容でした。
1982年には心機一転して、それまでのA&Mレコードを離れ、Quincy Jonesが主催するQuest Recordsに移籍し、"Long Time Friends"を発表しました。
プロデュースは、当時飛ぶ鳥の勢いだったAORアーティストChristopher Crossが担当し、このアルバムに収められている"Put Away Your Love"が全米71位にランクインし、ようやく本国で認められるアーティストとなりました。
その後活動を停止していましたが、2003年に"Hello Everyone"を、2007年には"Just Like That"発表し健在ぶりを示しております。
本日紹介いたします、"BEST"は1998年に発表されたALESSI BROTHERSの日本編集によるベスト・アルバムで、A&Mレーベルの4枚のアルバムからセレクトされています。
A&M時代は冒頭でも書きましたが、本国アメリカでのヒットを無く、1stアルバムからシングル・カットされた1曲目の"Oh Lori"が全英7位にランクインという結果で、本国よりイギリスやこの日本での方が有名でした。
ALESSI BROTHERSは現在でも活動をしていますが、今の、活動の拠点をイギリスに置いているようですし、彼らのオフィシャル・サイトを覗くと、日本語でも見れるようになっております。
まあ、この日本語を見ると直訳ということで、笑ってしまいますが。
全20曲を収録しており、彼らの代表的なナンバーはほぼ全て収められておりますので、入門編としてはもってこいの内容となっております。
私としては、8曲目の"All For A Reason"にとどめを刺すといった感じでしょうか。
このナンバーは、本当に良く出来たメロディアスなAORナンバーで、もういうことがありません。
あと、10曲目の"London"、これもALESSI BROTHERの中では忘れてはならないナンバーですね。
また、このアルバムには、オリジナル・アルバム未収録のシングルB面のナンバーが収められております。
それが、17曲目の"Go All Night"で、18曲目"I Wish That I Was Making Love (To You Tonight)"とカプリングで出されたナンバーです。
Alessiらしさが出たポップなナンバーです。
収録ナンバーは、
01 Oh Lori 03:22
02 Sad Songs 03:43
03 Seabird 03:08
04 Don't Hold Back 03:51
05 You Can Have It Back 03:02
06 Joanna 02:29
07 Have To Be In Love 02:53
08 All For A Reason 03:53
09 Love To Have Your Love 03:28
10 London 03:59
11 Avalon 03:21
12 Driftin' 03:13
13 Just Can't Stop It 02:50
14 Dancing In The Halls Of Love 03:36
15 Hot Fun In The Summertime 04:07
16 Gimme Some Lovin' 03:31
17 Go All Night 03:51
18 I Wish That I Was Making Love (To You Tonight) 03:30
19 Big Deal (Live Without You) 02:16
20 Farewell 01:53
となっております。
このベスト・アルバムは既に廃盤となっており、若干レア化しておりますが、私のお店に置いてありますので、ご興味のある方はどうぞ。
また、紙ジャケでリ・イッシーされたアルバムも何枚かお店に在庫がございます。
2013-07-23
PABLO CRUISE / Out Of Our Hands (1983)

昨年は、お盆過ぎからの残暑が厳しかったですが、今年は7月に入ってから夏日の連続で、雨量は少ないといった感じで、これから8月に入ると真夏日も増えそうで、厚さは昨年以上かも知れません。
やはり夏は夏向けの音楽ということで、本時は、PABLO CRUISEのアルバムを取り上げました。
PABLO CRUISEは、1970年代に活躍したアメリカのロック・グループで、サーファーから大きな支持を受けたバンドでしたが、彼らのサウンドはサーフ・ロックと呼ばれておりますが、いわゆる産業ロックにカテゴライズされるものだったと思います。
オリジナル・メンバーは、CORY LERIOS (Key), DAVID JENKINS (Vo, G), BUD COCKRELL (Vo, B), STEPHEN PRICE (Dr) の4人で、特に、CORY LERIOSのキーボード・プレイが魅力的で、彼のキーボードが大々的にフィーチャーされた曲が、彼らのヒット曲・代表曲になっているものが多く、彼がサウンドの要になっていることに異論はないところだと思います。
彼らは、1975年から1983年までの8年間で、計7枚のアルバムを出しておりますが、1stから6thまでの6枚は、1995年に日本でもCD化されましたが、本日紹介する"OUT OF OUR HANDS"は今まで未CD化でしたが、今年に入り、彼らの全てのアルバムがSHM-CD、紙ジャケ仕様でリ・イッシューされました。
本当は全てのアルバムを手に入れたかったのですが、7枚全ては金銭的に無理ということで、本作、"OUT OF OUR HANDS"のみを購入。
ただ、このアルバムもコレクターズCD-Rで過去に発売され、その時にも購入しましたが。
で、この"OUT OF OUR HANDS"ですが、
01の"Will You, Won't You"は、最高の産業ロック・ナンバーでとてもメロディアスだし、とてもカッコ良いと思うのですが。Coryの相変わらず美しいピアノとAngelo Rossiの伸びのあるギター・ソロがいかしたご機嫌なナンバーで、これぞPablo Cruiseという曲です。
最初のこの1曲を聴いただけで、このアルバムの良さが実感できるはずです。
02の"Let It Go"は、若干ファンキーなナンバーです。
03の"You Might Be Wrong (But It's Alright)"は、メロディアスなAORしたナンバーでお薦めの1曲です。
この曲のギター・ソロは、Stef Birnbaumが担当しており、かなりカッコ良いです。
ところで、このStef Birnbaumは、あのY & T (Yesterday & Today)のStef Burnsその人です。
彼のオフィシャルのホームページのディスコグラフィを見ますと、このPablo Cruiseでの活動が最初のようです。
この辺は、ちょっとビックリといった感じです。
このPablo Cruiseのアルバムのインナー・ジャケットに彼の顔写真が載っていますが、かなり若く写っています。
04の"Givin' It Back"シンセサイザーが効果的なナンバーで、エレ・ポップしているところがかなり面白いですね。
この辺は、Peter Wolfがほぼ全曲にわたって、シンセを担当しており、彼の影響大といったところでしょうか。
05の"Out Of Our Hands"は、前奏が長めの若干プログレしたナンバーで、ここでもCoryのピアノは最高です。
この辺は、まさにいわゆるPablo Cruiseサウンドといったところでしょうか。
メロディアスでこの曲もお薦めです。
06の"On & On"はバックの演奏がかなりファンキーしていて、ご機嫌な曲です。AORっぽい曲で、お薦めです。
07の"Talk To Me Right"では、バックのホーンセクションをTower Of Powerが担当しているファンキーなナンバーです。
08の"Another World"は、最高にいかしたナンバーで、メロディアスなAORチックな曲です。
01の"Will You, Want You"にひけをとらない出来となっています。
こんな曲を聴くと、このアルバムが何故チャートインしなかったのが不思議なくらいです。
かなりお薦めの曲だと思います。
09の"Treat Her Right"もかなりAORした曲で、この曲でもStefのギター・ソロは最高にいかしてます。
ずっと、このアルバムのリ・イッシューを望んでおりましたが、よくぞやってくれたという感じです。
これも再結成し、日本でも公演が行われたからでしょうか。
ほかのアルバムもレアなものがありましたので、今回のリ・イッシューに喜んでいられるファンは多いと思います。
2013-07-22
CHASING VIOLETS / Jade Hearts (2013)

1st同様フランス人AOR仕掛け人Frederik Slamaのプロデュースによる作品で、以下のとおり参加ミュージシャンも豪華です。
Lead & Backing Vocals: Sarah FONTAINE, Mélissa FONTAINE, Göran EDMAN, Mikael ERLANDSSON, Bob HARRIS, Rick RISO //
Guitars: Frédéric SLAMA, Tommy DENANDER, Paul SABU, Christian TOLLE, David Mark PEARCE, Stefano LIONETTI, Mario PERCUDANI, Linkan ANDERSSON, Carmine MARTONE //
Keyboards: Alessandro Del VECCHIO, Eric RAGNO, Colin RODGERS, //
Bass: Anna PORTALUPI, Ken SANDIN //
Drums : Pat THERN, Sacha SPIEGEL
内容も1st同様、とてもメロディアスなAOR、ハードポップのアルバムに仕上がっております。
収録ナンバーは、
01.The Main Attraction
02.Web Of Lies
03.A Shot In The Dark
04.Silent Victory
05.Deception In Heaven
06.Jade Hearts
07.Secrets In The Shadows
08. Hollow Triumph
09.Exile In Sadness
10.The Scarlet Nymph
11.Halo Of Light
12.I Owe It To Myself
となっております。
Frederik Slamaのプロデュース作品ですが、サウンド・メイキングはTommy Denanderによるところが多く、とにかくメロディアスでポップなナンバーばかりです。
姉妹2人とも美人ですが、私は妹さんのMerrisa Fontaineが好みですね。
美人でセクシー、そして歌唱力もそこそこということですから、もう申し分ないですね。
Frederik Slama (AOR)やTommy Denanderのファンであれば、「買い」でしょう!
もちろん、私のお店にも置いてあります。
また、最近、「Hard Pop系」「HR / HM系」のCDをお店に多数アップしました。
一例を挙げますと、
アメリカ産のクリスチャン・ロック・バンドIDLE CUREの
IDLE CURE / IDLE CURE
IDLE CURE / TOUGH LOVE
IDLE CURE / 2nd Avenue
アメリカ産メロディアス・ハードポップ・バンドTradiaのデビュー作
Tradia / Trade Winds
スウェーデン産メロディアス・ハードロック・バンドSPELLBOUNDの1stと2nd
SPELLBOUND / BREAKING THE SPELL
SPELLBOUND / Rockin' Reckless
以上6枚は、プレスされたコレクターズCD.
その他、
THIN LIZZYのScott Gorham(G)の新バンドBLACK STAR RIDERSの
BLACK STAR RIDERS / All Hell Breaks Loose
元ライオン、バッド・ムーン・ライジングのダグ・アルドリッチ率いるバンドBurning Rainの13年ぶりの新作、
Burning Rain / EPIC OBSESSION
John Norumの後任としてEUROPEに参加したスウェーデン人ギタリスト。KEE MARCELLOの通算4枚目のソロ作品、
KEE MARCELLO / JUDAS KISS
TENのキーボード奏者ジェド・ライランズが、約10年間の空白を経て2011年に自身のプロジェクトRage Of Angelsの
Rage Of Angels / DREAMWORLD
など、好盤を多数アップしておりますので、是非ご来店ください。
2013-07-18
萩原健一 / 熱狂雷舞 (1979)

確かこの紙ジャケのアルバムは廃盤になってたと思いましたが、再発されたと思い購入。
ところが、家に帰り、ディスクを回しながらジャケットを見ると2007年発表となっていたので、デッド・ストック物と判明しました。
ずっと探していた(2007年に買い忘れ)アルバムで、それも200円OFFの2,300円での購入でしたので、喜びはひとしおでした。
TOWER RECORDSにはこういったデッド・ストック物のアルバムがたまにあったりします。
ショーケン(萩原健一)は結構好きなヴォーカリストで、歌は上手くありませんが、雰囲気を持ったヴォーカリストだと思います。
この「熱狂雷舞」は1978、1979年のライヴ音源を収めたもので、バックの演奏は柳ジョージ&RAINY WOODが担当しております。
ステージは柳ジョージ&RAINY WOODのナンバー「雨に泣いている」のインスト・ヴァージョンから始まり、最後の「さよなら」まで一気に聴かせてくれます。
ショーケンの味のあるヴォーカルと柳ジョージのギターが絡む最高にいかしたライヴ・パフォーマンスが楽しめる1枚です。
収録ナンバーは、
ディスク:1
1. イントロダクション
2. 蜃気楼
3. 泣くだけ泣いたら
4. 酒と泪と男と女
5. 漂流記
6. 無言劇
7. ファンシー・レディ
8. 祭ばやしが聞こえる
ディスク:2
1. 時は流れて
2. 大阪で生まれた女
3. 本牧綺談
4. 自由に歩いて愛して
5. 海鳴り
6. コンクリート・ジャングル
7. どうしようもないよ
8. さよなら
となっております。
とにかくアナログ・レコード時代に良く聴いていたディスク:2の1から4のパフォーマンスはもう最高です。
2013-07-07
SKO/TORP / Hey You! (1994)

もちろん英文のメールですので、私はと言いますと、和英辞典、英和辞典、それと慣用句に関する参考書を手に取り悪戦苦闘状態となりますが、このやりとりが結構楽しいのです。
ということで、本日はデンマーク産のAORデュオ SKO/TORP の1994年の3rdアルバム"Hey You!"を紹介いたします。
SKO/TORPは、シンガーのSøren SkoとギタリストのPalle Torpによって1989年から活動しているデュオで、現在まで、"On a Long Lonely Night (1990)"、"Familiar Roads (1992)"、"Hey You! (1994)"、"A Perfect Day (1996)"、"Heartland (2010)"と5枚のアルバムを発表しております。
また、Søren SkoはJulia Fabrinという女性シンガーと新たに"Shoes For Julia"というデュオを結成し、2012年にアルバムを発表しております。
本作、"Hey You!"はとてもメロディアスで良く出来たAORアルバムに仕上がっております。
Palle Torpのギターのトーンがいかしたミディアム・テンポのAORファンにお勧めのメロディアスな一押しナンバーの01、親しみやすい02、透明感のあるバラードの03、ギター・プレイがいかした若干ハードポップ調の04、アメリカナイズされたサウンドの05、08、バックのサウンドが重厚な感じの06、シャッフル気味のサウンドがいかした雰囲気のある07、ハート・ウォーミングな09、メロディアスでアップ・テンポのウエスト・コースト風のAORナンバーの10、メロディアスでポップな11、ナッシュヴィル風ナンバーの12、バックのピアノがいかした軽快な感じの13と、どのナンバーもいかしてます。
収録ナンバーは、
01 The Golden Girls
02 Desperate Man
03 I'll Be There For You
04 The Only One
05 Hey You!
06 Waiting For Her Heart
07 The Way We Burn
08 She's Ropin' You In
09 In The Way Of An Angel
10 True Confessions
11 A Touch Of My Hand
12 Hideaway
13 Restless
となっております。
SKO/TORPは、この日本では、知る人とぞ知るといった感じのデュオですが、そのサウンドは、多くのAORファンを魅了するものだと思います。
ただ、どのアルバムも日本では入手に難があるかも知れません。
もちろん、私のお店には在庫がありますが。
ご興味のある方はどうぞ。