2013-08-29
ANN LEWIS / PINK PUSHY CAT (1979)

TOWER RECORDSオンリーということで、Ann Lewisの「Think! Pink!」「PINK PUSSY CAT」「リンダ」「LA SAISON D'AMOUR」がリ・イッシューされました。
以前にVictorから「Cheek」「Cheek II」「Heavy Moon」「I LOVE YOUより愛してる」「ROMANTIC VIOLENCE」「Dri夢・X-T-C」「Cheek III」「遊女」「JOSHIN」「女息 -MEIKI-」「MY NAME IS WOMAN」が紙ジャケでリ・イッシューされましたが、今回はそれ以上の快挙です。
今回リ・イッシューされたCDの内、「Think! Pink!」「PINK PUSSY CAT」「LA SAISON D'AMOUR」の3枚は、激レア盤で入手も難しかったですから。
このブログで何枚か紹介しておりますが、Ann LewisはJ-Pop系の女性ヴォーカリストの中で最も好きなアーティストで、歌謡ロックの女王だと思っております。
歌はかなり上手いと思いますし、とにかく英詩の歌はネイティヴです。
彼女の曲の中で最も好きなナンバーは「In Pleasure」ですが、ほかのナンバーもそうですが、とにかくエレクトリック・ギターをふんだんにフィーチャーしたサウンドは最高ですし、また、彼女の声は「バラード・ナンバー」にとてもフィットしていて、これも彼女の魅力の一つです。
本作「PINK PUSSY CAT」は山下達郎プロデュースにより1979年に発表されたもので、YMOの坂本龍一、細野晴臣、高橋幸宏や松原正樹、松木恒秀、山下達郎などが参加しております。
収録ナンバーは、
01. ドリーム・ボート・アニー
02. ラヴ・マジック
03. ジャスト・アナザー・ナイト
04. ウォッカorラム
05. 太陽神~恋の女神~
06. アローン・イン・ザ・ダーク
07. バスルーム
08. シャンプー
09. ロスト・イン・ハリウッド
10. アイム・ア・ロンリー・レディ
11. ドリーム・ボート・アニー(リプライズ)
となっております。
01はHEARTのカヴァー、達郎マジックとも言える02、Diane Warren の作詞作曲によるメロディアスなバラード・ナンバーの03、TEARDROPS(G: 是方博邦、G: 新井清貴、B: 東山光良、D: 林敏明、K: 難波正司)がバックを務めた04、サンバ風の05、メロディアスでポップなシングル・カットされた06 、エレピの伴奏がいかした07、山下達郎作曲によるAnn Lewisの代表曲の一つの08、RAINBOWのカヴァー・ナンバー09、加瀬邦彦作曲の歌謡曲した10と、まさに最高の1枚です。
Ann Lewisファン必携の1枚です。
ただし、TOWER RECORDS限定盤となっており、おそらく1stプレスでお終いだと思いますので、早めの購入をお勧めします。
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2013-08-19
SIGN SYSTEM / BURNING DOWN (1985)

でも、暑さが違います。
今年の札幌はじめじめした暑さで、カラッとした北海道の暑さではありません。
今日の札幌は午前中は日差しがいっぱいで気温も30度(この時期としては暑い)を超える猛暑で、今は突然の激しい雨が降っております。
長期予報では、9月も例年より暑くなるということで、今年も残暑が厳しそうです。
本日は、ドイツ産のニュー・ロマンティック・バンドSIGN SYSTEMの唯一の作品"BURNING DOWN"を紹介いたします。
本作は、1985年に発表され、2011年にRARE80 RECORDSというレーベルからリ・イッシューされました。
ニュー・ロマンティック・サウンドといいましても、シンセが主体というと、そうでもなく、ギターなんかも結構フィーチャーされていますし、SPANDAU BALLETに近いサウンドで、ハイテックAORのアルバムとしても聴けます。
出来はかなり良く、この手のサウンドがお好きな方は気に入ると思います。
収録ナンバーは、
01 Man On The Run 3:47
02 On Fire 4:20
03 Stay With Me 4:41
04 Game Of Love 4:01
05 You'll Never Change My Mind 4:19
06 Unknown Town 4:29
07 Burning Down 4:01
08 Nobody Knows The Answer 4:32
09 Sweet Love 4:41
10 Hard Work 4:31
Bonus Tracks
11 Stay With Me (Extended Version) 6:17
12 Talking About 4:01
となっております。
とにかく、メロディアスでポップなアルバムです。
Youtubeでは、ヒットした03の"Stay With Me"の映像がありますが、01の"Man On The Run"の出来もかなり良いです。
私のお店に置いてありますので、ご興味のある方はどうぞ。
2013-08-13
THE JAN HOLBERG PROJECT / AT YOUR SERVICE (2013)

1stでは、JOE LYNN TURNER (ex: RAINBOW、DEEP PURPLE)が全曲でヴォーカルを執っておりましたが、今作は、JOE LYNN TURNERのほか、TONY CAREY(RAINBOW、Planet P Project)、Åge Sten Nilsen(ex : Wig Wam
)の3人でヴォーカルを分け合っております。
サウンドは1st同様、メロディアスでポップ、そしてキャッチーなAOR、ハードポップのアルバムとなっております。
収録ナンバーは、
01. Waters Rising
02. Battle Of Your Heart
03. Jealousy And Pride
04. Outta My Face
05. Shady Haze Og Grey
06. Sensuality
07. 21 Red
08. When Push Comes To Shove
09. I Still Remember (instrumental)
の全9曲です。
ギターのカッティングがいかしたメロディアスでポップな01、JOE LYNN TURNERのヴォーカルがいかしたシャッフルした感じのハードポップ・ナンバーの02、JOE LYNN TURNERがしっとりと歌い上げるメロディアスなバラード・ナンバーの03、メロディアスでキャッチーな04、結構歌が上手いÅge Sten Nilsenがヴォーカルを執るメロディアスでポップな05、バックのパフォーマンスがカッコ良い06、ブルージーな感じの07、メロディアスでキャッチーな08、インスト・バラードの09と、1stにも優るとも劣らない内容となっております。
このアルバムもAOR、ハードポップ・ファン必聴のアルバムです。
もちろん、この2ndも1stも私のお店に置いてありますので、ご興味のある方はどうぞ。
2013-08-09
TRADIA / TRADE WINDS (1988)

TRADIAはこの1stアルバムを1988年に発表後、1995年に2ndアルバム"Welcome To Paradise"、そして2001年に"III - From The Basement"を発表しております。
2ndアルバムの"Welcome To Paradise"につきましては、既にこのブログでも紹介しており、その時にも書きましたが、最初は全く鳴かず飛ばずといった感じでしたが、1993年にこの1stがLong Island Recordsから再発され、ヨーロッパや日本のメロディ・マニアの目に留まるような存在となりました。
巷の評価としては、アルバムのレア度は1stが高いですが、サウンド面では、この2ndの方が高いようです。
しかしながら、私としては、内容面でもこの1stは2ndに勝るとも劣らないものだと思っております。
収録ナンバーは、
01. Sweet Sixteen
02. Never Gonna Go
03. Let's Not Turn Love Away
04. Without You
05. Look Away
06. No Pain, No Gain
07. Stand Your Ground
08. Don't Play Your Ace
09. Take The Chance
10. You've Got Me Crying
11. Exiles
となっております。
01からメロディの嵐が。
メロディアスでフックに満ちたナンバーばかりが並んだ強力な1枚です。
極めつけは02の"Never Gonna Go"でメロディ・マニアには心が揺さぶられる1曲です。
捨て曲無の傑作アルバムです。
最近、プレスされたコレクターズCDで再発されました。
そのコレクターズCDが私のお店に置いてありますので、メロディ・マニアの方で未所有の方はどうぞ。
また、2ndの"Welcome To Paradise"もオフィシャル盤を置いてあります。
2013-08-08
AOR / L.A. ATTRACTION (2006)

通算12枚目とのことですが、1992年の"L.A RENDEZ-VOUS"を1stアルバムとすれば、そうなりますか。
ただ、このアルバムはあくまでFrédéric SLAMA名義のソロ・アルバムでしたし、2000年に発表された"L.A CONCESSION"は2006年にリ・イッシューされておりますし、2004年の"NOTHING BUT THE BEST"と2010年の2枚組アルバム"L.A AMBITION"はベスト・アルバムですし、プロジェクト"AOR"としての実質的なスタジオ作としては9作目となります。
2001年の"NEXT STOP : L.A"は一度CDで発表されましたが、その後のリ・イッシューもなく、今では激レア・アイテムとなっているようですが、本日紹介する2006年の"L.A ATTRACTION"も今では廃盤となり、これまたレア・アイテムとなっております。
AORのアルバムはほぼ全て「ハズレ」がありません。
Frédéric SLAMAの卓越したソング・ライターとしての技量とプロデューサー、アレンジャー、ミュージシャンの起用によるところが多いと思います。
特にTommy Denanderとのコラボレーションが素晴らしいですし、本当に上手いシンガーを起用しております。
本作"L.A ATTRACTION"では、
Lead & Backing Vocals: Philip BARDOWELL, Dane DONOHUE, Rick RISO, J.Lynn JOHNSTON
Guitars: Frédéric SLAMA, Tommy DENANDER, Steve LUKATHER, Michael LANDAU, Peter FRIESTEDT, David WILLIAMS
Keyboards: David DIGGS, Peter FRIESTEDT, Tommy DENANDER, Frédéric SLAMA, Marcos UDEBA,Tobias MARBERGER
Drums : Joey HEREDIA
といった布陣となっております。
収録されているナンバーは、
01. How Could I Ever Forgive Her
02. Don't Ever Say Goodbye
03. One More Chance
04. Like An Open Book
05. The House Of Love
06. Tears In The Rain
07. I Won't Give Up On You
08. The Spark Of My Soul
09. Last Chance At Love
10. L.A Winds
11. Give A Little Love
12. Lost In Your Eyes
となっております。
アルバムは、Philip BARDOWELLがヴォーカルを執るメロディアスで軽快なハードポップ・ナンバーから始まりますが、国内盤とは収録曲の順番が違います(収録曲1曲も差し替えられております。
国内盤は、Dane DONOHUEがヴォーカルを執るメロディアスなAORナンバー11から始まります。
この辺は、日本でのAORの立ち位置の違いがあるのでしょうか。
国内盤はクール・サウンドから発表されましたが、この"AOR"をAOR(アダルト・オリエンティド・ロック)アーティストとして捉えたのでしょうね。
"AOR"のアルバムには、もちろん、いわゆるAOR(アダルト・オリエンティド・ロック)したナンバーも収録されておりますが、どちらかというとハードポップ系のナンバーに比重を置いている感じがします。
この辺りは、Tommy Denanderの影響力が強いのかも知れませんが、北欧系のハードポップ・バンドに良くあるスタイルで私は大好きです。
ヨーロッパ辺りでは、この"AOR"、メロディック・ロック系のミュージシャンとして認識されているようですし、特に私は、"AOR"のこのようなハードポップした部分が大好きです。
私は"AOR"のアルバムをほぼ全て持っておりますが、"L.A RENDEZ-VOUS"だけ所有しておりません。
"L.A CONCESSION"がリ・イッシューされたように、このアルバムの再発を願っているのですが、取りあえず、10月23日リリース予定の"The Secrets Of L.A"を楽しみしております。
なお、この"L.A ATTRACTION"ですが、Amazonで新品CDが4,800円で売っておりますが、私のお店では、3,200円で売っておりますので、ご興味のある方はどうぞ。
2013-08-03
Billy Joel / THE ULTIMATE COLLECTION (2 CD) (2000)

シンガー・ソングライターでロック・ミュージシャンとのこと。
1971年に"Cold Spring Harbor"でレコード・デビューし、1973年発表の"Piano Man"が全米27位にランク・インするなどAORの黎明期とも言われる1975年前から既にミュージシャンとして確立した地位を築いていたからなのでしょうか?
私に言わせれば、もちろん、Billy JoelはAORミュージシャンですが。
私が本格的にBilly Joelを聴くようになったのは、1977年の"The Stranger"からですが、"Just the Way You Are"や"The Stranger"を聴いて、一瞬に彼の虜になりました。
また、次作の"52nd Street"は、発表された時期と新婚旅行が重なり、旅行先のグァムでアルバムを購入したことなど、Billy Joelは結構思い入れの強いシンガーでした。
その後も発表されたアルバムは全て購入しましたが、彼の全盛期は、やはり70年代後半から80年代前半で、アルバムで言いますと、1983年の"An Innocent Man"辺りまででしょうか。
当時は、AORの全盛期で、Bobby Caldwell、Boz Scaggsなどと一緒にBillyのアルバムをヘヴィ・ローテーしていましたね。
本日紹介するアルバムは、"THE ULTIMATE COLLECTION"の全36曲収録されたBilly Joelの究極的とも言えるベスト・アルバムです。
収録ナンバーは、
Disc 1
01. "Just the Way You Are" (taken from the album The Stranger) 4:50
02. "My Life" (taken from the album 52nd Street) 4:43
03. "It's Still Rock and Roll to Me" (taken from the album Glass Houses) 2:57
04. "An Innocent Man" (taken from the album An Innocent Man) 5:18
05. "Piano Man" (taken from the album Piano Man) 5:37
06. "Everybody Loves You Now" (live version, from the album Songs in the Attic) 3:11
07. "The Entertainer" (taken from the album Streetlife Serenade) 3:40
08. "Streetlife Serenader" (taken from the album Streetlife Serenade) 5:16
09. "New York State of Mind" (taken from the album Turnstiles) 6:03
10. "Say Goodbye to Hollywood" (taken from the album Turnstiles) 4:38
11. "She's Got a Way" (live version, from the album Songs in the Attic) 3:00
12. "Movin' Out (Anthony's Song)" (taken from the album The Stranger) 3:29
13. "She's Always a Woman" (taken from the album The Stranger) 3:20
14. "Honesty" (taken from the album 52nd Street) 3:49
15. "You May Be Right" (taken from the album Glass Houses) 4:12
16. "Don't Ask Me Why" (taken from the album Glass Houses) 2:57
17. "Miami 2017 (Seen the Lights Go Out on Broadway)" (live version, from the album Songs in the Attic) 5:09
18. "The Stranger" (taken from the album The Stranger) 5:10
Disc 2
01. "Uptown Girl" (taken from the album An Innocent Man) 3:16
02. "Tell Her About It" (taken from the album An Innocent Man) 3:50
03. "The River of Dreams" (taken from the album River of Dreams) 4:07
04. "The Longest Time" (taken from the album An Innocent Man) 3;38
05. "We Didn't Start the Fire" (taken from the album Storm Front) 4:47
06. "Goodnight Saigon" (taken from the album The Nylon Curtain) 7:02
07. "Allentown" (taken from the album The Nylon Curtain) 3:52
08. "All for Leyna" (taken from the album Glass Houses) 4:12
09. "This Is the Time" (taken from the album The Bridge) 5:01
10. "Leave a Tender Moment Alone" (taken from the album An Innocent Man) 3:53
11. "A Matter of Trust" (taken from the album The Bridge) 4:10
12. "Modern Woman" (taken from the album The Bridge) 3:50
13. "Baby Grand" (with Ray Charles) (taken from the album The Bridge) 4:04
14. "I Go to Extremes" (taken from the album Storm Front) 4:21
15. "Leningrad" (taken from the album Storm Front) 4:03
16. "The Downeaster 'Alexa'" (taken from the album Storm Front) 3:43
17. "You're Only Human (Second Wind)" (taken from the album Greatest Hits Volume II) 4:48
18. "All About Soul" (remix) (taken from the album Greatest Hits Volume III) 5:58
が収録され、1986年発表の"The Bridge"以降のナンバーも聴けるので、Billy Joelのナンバーをあまり聴いたことがない方にもお勧めだと思います。
ただ、全盛期の彼の歌を聴きたいと思われる方には、1985年に発表された2枚組のベスト・アルバム"Greatest Hits – Volume I & Volume II"がお勧めかも。
なおこの"Greatest Hits – Volume I & Volume II"は私のお店に中古CDを置いてありますので、ご興味のある方はどうぞ。
2013-08-02
BURNING RAIN / EPIC OBSESSION (2013)

最近のイタリアや北欧勢の新進バンドのアルバムもなかなか良いですが、さすが、これら往年のハードロッカーのアルバムも負けてはおりません。
まさに80年代メロディアス・ハードロックした内容は演奏面を始め曲のクオリティも高く安心して聴いていられます。
BURNING RAINは、1998年にギタリストのDoug Aldrich (Whitesnake, ex-Dio, ex-Lion, ex-Hurricane, ex-Bad Moon Rising) シンガーのKeith St. John (ex Medicine Wheel) 等によって結成されたバンドで、1999年に1stアルバム"Burning Rain"を、2000年に2ndアルバム"Pleasure to Burn"を発表し、実に13年ぶりにこの"Epic Obsession"を発表しました。
このアルバムでのメンバーは、
Doug Aldrich guitars
Keith St. John vocals
Sean Mcnabb bass
Mat Starr drums
の4人で、王道のハード・ドライヴィン・サウンドを熟成させた1枚で、まさにWHITESNAKE辺りを彷彿させるものとなっております。
収録ナンバーは、
01. Sweet Little Baby Thing 3:49
02. The Cure 4:18
03. Till You Die 3:58
04. Heaven Gets Me By 4:46
05. Pray Out Loud 4:21
06. Our Time Is Gonna Come 5:24
07. Too Hard to Break 5:38
08. My Lust Your Fate 5:11
09. Made for Your Heart 6:32
10. Ride the Monkey 4:12
11. Out in the Cold Again 5:41
12. When Can I Believe in Love 5:32
13. Kashmir bonus track 7:32
14. Heaven Gets Me by acoustic version bonus track 4:46
となっております。
Doug Aldrichのハード・ドライヴィングしたギター・プレイはさすがですし、Keith St. JohnのヴォーカルもDAVID COVERDALE並みにいかしてます。
13はもちろんZEPPのカヴァーです。
最近のイタリアや北欧勢のメロハーしか聴いていらっしゃらないリスナーにも是非聴いていただきたいアルバムです。
私のお店にも置いてありますので、ご興味のある方はどうぞ。