2016-08-23
THREE DOG NIGHT / ONE (1968)

彼らの曲はどれも基本的に外部の作曲家の手によるもので、そのほとんどが無名だったミュージシャンの曲をボーカルの3人がそれぞれ掘り出したものと言われており、例えば、
・レオ・セイヤー = 「ショウ・マスト・ゴー・オン」 (最高位:全米4位)
・ハリー・ニルソン = 「ワン」 (全米5位)
・ランディ・ニューマン = 「ママ・トールド・ミー」 (全米1位)
・ローラ・ニーロ = 「イーライズ・カミング」 (全米10位)
・ポール・ウィリアムズ = 「オールド・ファッションド・ラヴ・ソング」(全米4位)、「アウト・イン・ザ・カントリー」(全米15位)、「ファミリー・オブ・マン」(全米12位)
・ラス・バラード = 「ライアー」
・デイブ・ロギンズ = 「ピーセズ・オブ・エイプリル」
などが挙げられる。
本日紹介する1stアルバムにも、"ONE - Harry Nilsson"、"TRY A LITTLE TENDERNESS - オーティス・レディングのカヴァー"などが収録されている。
THREE DOG NIGHTといえば、黒っぽいフィーリングを持ったヴォーカル・スタイルが有名ですが、彼らのヒット・ナンバーの多くがAdult Contemporaryチャートにランクインされたものが実は多いのです。
それらの曲のソングライターは後のAORシーンで活躍するライターがいたりしますし、ヴォーカリストのCORY WELLSのソロ・アルバムはTHREE DOG NIGHTでの彼の歌唱を踏襲するものですが、これら2枚のソロ・アルバムはAORファンにも人気が高いアルバムとなっております。
紹介する1stアルバムには以下のナンバーが収められております。
01."One" (Harry Nilsson) – 3:00
02."Nobody" (Beth Beatty, Dick Cooper, Ernie Shelby) – 2:18
03."Heaven Is in Your Mind" (Jim Capaldi, Steve Winwood, Chris Wood) – 2:55
04."It's for You" (Lennon–McCartney) – 1:40
05."Let Me Go" (Danny Whitten) – 2:24
06."Chest Fever" (J.R. Robertson) – 4:40
07."Find Someone to Love" (Johnny "Guitar" Watson) – 2:00
08."Bet No One Ever Hurt This Bad" (Randy Newman) – 4:03
09."Don't Make Promises" (Tim Hardin) – 2:45
10."The Loner" (Neil Young) – 2:32
11."Try a Little Tenderness" (Jimmy Campbell, Reginald Connelly, Harry M. Woods) – 4:05 (timing mistakenly listed at 3:05 on album labels and cover)
このアルバムは1968年に発表されましたが、01の"ONE"はもうまさにAORナンバーだと思います。
ソウルフルな02、ポップ・フィーリング溢れる03、Lennon–McCartneyのペンによるナンバーでシラ・ブラックのナンバーのカヴァー04、THE BANDのカヴァー06、ジョニー・ギター・ワトソンのカヴァーでソウルフルなR&Bナンバーの07、RANDYNEWMANのペンに08、TIM HARDINのペンによる09、NEIL YOUNGの10、さらにオーティス・レディングで有名な11、とこの1stアルバムから完成度の高いアルバムで、THREE DOG NIGHTが卓越したポップ・ロックのバンドだとはっきりわかります。
彼らの一連のアルバムが、紙ジャケなどでこの日本でCD化されましたが、既に廃盤となったアルバムも多く、結構レア化しております。
この1stもレア化しておりますが、私のお店に国内盤・帯付のアルバムの在庫がございますので、気になる方はどうぞ。
なお、価格は今後変更となることがあります。
また、品切れの際はご容赦願います。
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