2021-10-11
AOR (Frederic Slama) / The Yacht Rock Bible (2021)

このカタログには、Yach Rockのアルバムとして200枚が紹介されております。
紹介されているアルバムの殆どは一度CD化されたものが多いですが、今回のカタログには日本でいうところのAORに当てはまらないようなアルバムが紹介されているのがミソです。
例えば、Sniff 'n' the Tearsの「Fickle Heart」、JOURNEYの「Escape」、SPANDAU BALLETの「True」、WHAM!の「Make It Big」、10ccの「Bloody Tourist」などです。
Yacht Rockということで、シーサイド(sea side)に合うウエスト・コースト系AORのアルバムが多く紹介されております。
巻末には、紹介したアルバムに収められている1曲をYacht Rockのプレイ・リストとして掲載されており、各アルバムから選曲されたナンバーを見ると、とても頷けます。また、私の好みとピッタリですし、掲載されているアルバムも前出の5枚を含め、Frederic Slama氏の好みとピッタリです。
さらに、発売当時、輸入盤と国内盤でジャケット・デザインが差し替えられたことが結構ありましたが、そんなジャケ違いのアルバムも31枚が紹介されております。
その中でビックリしたのがPLAYERの1stアルバムで、輸入盤と国内盤は同じジャケット・デザインだと思っておりましたが、国内盤がジャケットを差し替えられているとは思いませんでした。
いやーホントFrederic Slama氏の一連のカタログ本は。本当に楽しめます。
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2021-10-09
TIM / TIM (2021)

アルバムの紹介記事では、「当時のトトやシカゴの路線を目指して作られたサウンド・プロダクション、トム・グリフィンの伸びやかな歌声、全員が作詞作曲したというレベルの高い楽曲と三拍子が揃った内容は、正に「失われたマスター・ピース」と呼ぶに相応しい出来!80S全開で駆け抜けるメロハ―・タッチの"Somethings Coming"、同時期のトトを思い切り意識したミドル曲"Never Let You Get Away"など、当時リリースされていたら確実にヒットしていそうな曲ばかりで震えます。AORファン、トト/80年代シカゴがお好みの方は絶対にチェック!」とあり、期待して聴いたアルバムでした。
聴いた感じは、Thom Griffinがヴォーカルを執っているせいか、TRILLIONの「CLEAR APPROACH」に近いサウンドかと思います。
ただ、「CLEAR APPROACH」みたく曲の粒が揃っていないように感じます。
これは!というナンバーが少ないのが残念です。
でも、80年代産業ロックの息吹は感じさせてくれています。
TIM / TIM
01. Somethings Coming
02. Never Let You Get Away
03. Maybe It's Better
04. Astral Games
05. Think Back
06. Whatcha Gonna Do
07. One Dark Night
08. Victim Of Love
09. Lovers Never Cry
10. Kiss And Tell
11. Mary Anna
Backing Vocals – Bob Bowler, Greg Ferguson
Bass – Bob Lizik
Drums, Percussion – Jim Hines, Tom Radtke
Keyboards – Terry Tossing Esq
Lead Guitar, Rhythm Guitar, Acoustic Guitar – Bruce Gaitsch
Lead Vocals, Guitar – Thom Griffin
Producer – TIM
Remastered By – JK Northrup
ハイテックAOR風の01、TRILLIONの「Clear Approach」に入ってても良さそうなメロディアスなハードポップ・ナンバーの02、この頃のプログレ・ハードした産業ロック・ナンバーの03、Bruce Gaitschのギターソロがいかした04、メロディアスなバラードナンバーの05、メロディアスでポップな06、サウンドにキレがある07、メロディアスなAORナンバーの08はおススメ、キラキラ・キーボードがいかしたメロディアスなバラードナンバーの09もおススメ、メロディアスでポップに仕上がった10、メロディアスなAORナンバーの11は一押し、とまさにこの時代のサウンドです。
私のお店に在庫がございます。
輸入盤・新品で価格は、2,500円です。
なお、価格は今後変更となることがあります。
また、品切れの際はご容赦願います。
2021-10-06
VINCE DICOLA / Only Time Will Tell (2021)

LIFE BY NIGHTは、RATTのベーシストJuan Croucierの実弟でSCORPIONSやVic Vergat Grooupなどにも参加した経歴をもつTom Croucier(Vo/B)を中心としたUSロサンゼルスのLIFE BY NIGHTの85年発表の唯一作品で、Richie Zitoプロデュースで制作された80年代産業ロック/AORからの影響をモロに受けたポップなロック・サウンドとのこと。
VINCE DICOLAは、80年代半ばより映画音楽に携わり「Rocky IV」や「The Transformers:The Movie」などに楽曲提供をしてきたペンシルバニア出身のアメリカ人ミュージシャン・Vince DiColaの21年発表のソロ作品。Stan Bush,Bobby Kimball,Steve Walshm,Rick Livingston,Mark Boalsら豪華ゲストと作り上げた本作、TOTO、CHICGO、KANSAS、JOURNEY、SURVIVORなどからの影響を受けたドラマ性を持ち合わせた重厚かつメロディアスなサウンドを聴かせる一枚とのこと。
DOUG BRONSは、アーリー80’Sな王道AORスタイルが存分に楽しめる西海岸の雰囲気と素晴らしいAORの感触が混ざり合った美しいナンバーを収録。
と、どれもが食指が動くような紹介文でした。
で、私の感想としては、1番期待して聴いたLIFE BY NIGHTでしたが、出来は悪くはないですが、これは!というナンバーが?でしたし、DOUG BRONSはAORというよりハードポップした内容で、最も良かったのが、VINCE DICOLA / Only Time Will Tellでした。
このVINCE DICOLA / Only Time Will Tellですが、1曲目を聴いた時は?でしたが、2曲目以降の出来がかなり良いです。
それもそのはずで、ライターにROGER VOUDOURISの名前があったり、ヴォーカルは本人歌唱のほか、Stan Bush,Bobby Kimball,Steve Walshmなどが参加しております。ROGER VOUDOURISということから、最近作られたナンバーではありませんが、内容は、まさに80年代のAOR、産業ロックしたものとなっております。
紹介文のとおりTOTO、CHICGO、KANSAS、JOURNEY、SURVIVORなどを感じさせるナンバーが収められております。
VINCE DICOLA / Only Time Will Tell
01. Bound & Gagged 3:49
(Lead Vocal: Rick Livingston x Thread / Agent)
02. Karla 4:42
(Lead Vocal: Vince DiCola)
03. Miracles 4:06
(Lead Vocal: Jason Scheff of Chicago)
04. Just Hanging On 4:13
(Lead Vocal: Ellis Hall x Tower Power)
05. She’s My Last Mistake 4:24
(Lead Vocal: Stan Bush)
06. You’re Not Alone Tonight 4:41
(Lead Vocal: Vince DiCola)
07. Stay/Exit Wound 5:27
(Lead Vocal: Bobby Kimball x TOTO)
08. Only Time Will Tell 4:32
(Lead Vocal: Steve Walsh x Kansas / Street)
09. Broken Glass 4:41
(Lead Vocal: Steve Walsh x Kansas / Street)
10. Living in a Daydream 4:11
(Lead Vocal: Mark Boals x Yngwie Malmsteen)
11. No Risk, No Glory 4:19
(Lead Vocal: Bob Reynolds)
12. I’m Not in Love for Nothing 6:29
(Lead Vocal: Vince DiCola)
13. Suffer the Children 8:34
(Lead Vocal: Steve Walsh x Kansas / Street)
01はドラマティックに展開するナンバーですがメロディがイマイチか、Vince DiColaがヴォーカルを務める02は華麗なピアノがいかしたメロディアスなAORナンバーでおススメ。Jason Scheffがヴォーカルを務める03はまさにCHICAGOサウンドでこれまたグッド、Tower PowerのEllis Hallがヴォーカルを務める04はファンキーなAORナンバー、Stan Bushがヴォーカルを務める05は、メロディアスなハードポップ・ナンバーで出来も良い、Vince DiColaのヴォーカルによる06は、とてもメロディアスなAORナンバーでこれまたおススメ、Bobby Kimballがヴォーカルを務める07もバックの美しいピアノが印象的なバラードナンバー、KansasのSteve Walshがヴォーカルを務める08はキラキラ・キーボードのパワーバラードタイプのナンバーでおススメ、同じく09はドラマティックでメロディアスなナンバー、Mark Boalsがヴォーカルを務める10は80年代ハードポップしたメロディアスなナンバー、Bob Reynoldsがヴォーカルを務める11はブルージーなナンバー、Vince DiColaがヴォーカルを務める12はこれまたメロディアスなAORナンバー、Steve Walshがヴォーカルを務める13は、8分を超えるプログレ・タッチのナンバーで、かなり楽しめるアルバムに仕上がっております。
なお、このアルバムは、1,000限定ということですので、ご興味がある方は早めのゲットをおすすします。
私のお店に在庫がございます。
輸入盤・新品で価格は、2,500円です。
なお、価格は今後変更となることがあります。
また、品切れの際はご容赦願います。
2021-10-05
RIO / SEX CRIMES (1986 / 2021)

1stアルバムで1985年作の「Borderland」は2005年にRetrospect Recordsそして2011年にKrescendo RecordsからそれぞれCD化されており、メロハー・ファンからも結構喜ばれました。
この2ndはTime Warp RecordsなどからCD-Rで出され、それも結構高い金額で取引されていたようですが、この度、プレスされたコレクターズCDとして発表されました。
おそらくこの2ndのCD化を心待ちしていたファンの方も多数いらっしゃると思います。今回のコレクターズCDは出来もオフィシャルと言っても良いくらいの出来栄えです。
1stは、メロディアスなハードポップといった感じですが、この2ndは1stより幾分ハードな音作りとなっております。
とにかく、ジャケット・デザインがそそりますよね。
RIO / SEX CRIMES
1 Pay For Love
2 Under Pressure
3 Atlantic Radio
4 Highschool Rock
5 Guilty
6 When The Walls Come Down
7 Danger Zone
8 Sex Crimes
9 Dirty Movies
10 Bad Blood
Bass, Backing Vocals – Steve Rodford
Drums – Beasley Drake
Synthesizer [Emulator] – James Stevens
Vocals, Guitar, Backing Vocals – Jon Neil
Producer – Steve Rodford
出だしのギターがカッコ良いメロハー・ナンバーの01、ドラムスとギターが絡み合った前奏がいかしたポップな02、キーボードがいかしたハードポップ・ナンバーの03、ハードにドライヴィングした04、10,バックのパフォーマンスがいかした05、06、メロディアスでポップな07、まさに80年代メロディック・ロックしたお勧めのタイトル・ナンバーの08、ギター・オリエンティドのナンバーの09と、1stに比べるとハードさが優ったアルバムとなっておりますが、出来としてはまぁまぁです。
私のお店に在庫がございます。
輸入盤・新品(コレクターズCD、シールド無し)で、価格は、2,200円です。
なお、価格は今後変更となることがあります。
また、品切れの際はご容赦願います。