2010-02-23
Jennifer Warnes / Best Of Jennifer Warnes (1982)

Jennifer Warnesと言えば、映画「愛と青春の旅立ち」で使われたJoe Cockerとのデュエット・ナンバー"Up Where We Belong (愛と青春の旅立ち)"を思い浮かべる方が多いと思いますし、私もその一人です。
このナンバーは、1982年にシングルとして発表され、全米1位、全米ACチャートで3位となる大ヒットしたナンバーです。
また、1987年には、これまた映画「ダーティ・ダンシング」でも使用されたナンバー、"(I've Had) The Time of My Life"もBill Medleyとのデュエットで、全米1位、全米ACチャートでも1位を記録する彼女の最大のヒット曲となっており、他のサントラにも参加するなど、こういった方面で有名ですが、彼女のソロ・アルバムへの評価はそれほど高くなく、不当な評価を受けているのでは?と私は思っております。
彼女のソロ・デビューは、1968年の1stアルバム"I Can Remember Everything"でしたが、その後1969年に"See Me, Feel Me, Touch Me, Heal Me"、1972年に"Jennifer"を発表するものの殆ど話題にもならなかったようです。
で、Arista Recordsの社長Clive Davisの目に止まり、心機一転してレコード会社を移籍して、プロモーション活動も積極的だったようで、通算4枚目の"Jennifer Warnes"が話題となり、シングル・カットされた""Right Time of the Night"は全米6位、全米ACチャート1位を記録し、グローバルで注目されるシンガーとなりました。
Aristaでは、1979年に"Shot Through The Heart"というアルバムや"Lost the Good Thing" といったシングルを発表しております。
本日紹介する"Best Of Jennifer Warnes"はそのArista Recordsから1982年に発表されたアルバムで全米47位となったアルバムです。
このアルバムは、Arista Recordsに残した2枚のアルバムからカットされたナンバーと新曲で構成されており、新曲の"Could It Be Love"は全米47位となる小ヒットとなっております。
収録ナンバーは、
01 Right Time Of The Night
02 It Goes Like It Goes
03 I Know A Heartache When I See One"
04 When The Feeling Comes Around
05 I'm Restless
06 Could It Be Love
07 Run To Her
08 I'm Dreaming
09 Shot Through The Heart
10 Come To Me
の10曲で、彼女の歌い方や全体の雰囲気はLinda Ronstadtに近いものがあると思います。
声質もオーソドックスでとても優しそうな声ですし、何といっても歌が上手いです。
01はPeter McCannのペンによるメロディアスなAORナンバーです。全体的にメロディが素晴らしく、全米6位と大ヒットしたのも頷けるナンバーです。
02はバックのピアノがとても華麗なメロディアスなバラード・ナンバーで、Jennifer Warnesのヴォーカルもとても素敵です。このナンバーも映画「Norma Rae」に使われたナンバーです。
03はどこか聴いたようなメロディですが、この曲なんか聴くと、ホント、Linda Ronstadtに雰囲気そっくりです。とても魅力的なナンバーです。
04は軽快な感じのメロディアスなAORナンバーで、とてもお勧めです。さすがシングル・カットされ全米45位とヒットしただけあるナンバーですね。
05はJennifer Warnes自身のペンによる、メロディアスでハートウォーミングな感じのAORナンバーです。このナンバーでもバックのピアノの音がとても素敵ですし、彼女のヴォーカルも素晴らしいです。
06はエレクトリック・ギターが結構前面に出たナンバーですが、出来はとても素晴らしいです。このナンバーもヒットしたのが頷けますね。バックのプレイがとてもカッコ良いです。
07はゆったりとした感じのメロディアスなAORナンバーで、これまたお勧めの曲です。
08はRichard KerrとGary OsborneのペンによるメロディアスなAORナンバーですが、これも全米50位を記録しております。
09は再びJennifer Warnes自身のペンによるナンバーですが、このナンバーも良く出来ております。
10もとてもメロディアスな良く出来たバラード・ナンバーです。このナンバーもシングル・カットされましたが、全米107位止まりだったようですが、こんなに良く出来たナンバーが、107位とはビックリです。少なくとも50位以内にはランク・インしそうなとても良く出来たAORナンバーなんですがねえ。
女性ヴォーカルによるAORがお好きな方にはかなりお勧めです。
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