2010-02-28
Titan / Steps (2009)

このTitanですが、2008年に同じく自主製作のミニ・アルバム"STRUCK BY LIGHTNING"を発表したStrikerというバンドが母体で、リード・ヴォーカリストを替え、さらにバンド名をTitanとし再出発しました。
これが功を奏したといっても良く、"STRUCK BY LIGHTNING"もそこそこ良かったアルバムでしたが、この"Steps"はそれを遥かに上回る内容となっております。
特にヴォーカルが伸びのあるとてもいかしており声質もかなり良いのが、とてもプラスになったのでしょうね。
ただ、残念なのが、今回も自主製作の6曲入りのミニ・アルバムだということでしょうか。
全曲捨て曲がありませんので、是非、フル・アルバムで聴きたかったですね。
ジャケットに写るメンバーの写真を見ると、全員が十代と思われる若者が5人写っております。
彼らが影響を受けたバンドが、TOTO、Journey、Giantということで、この"Steps"も70年代後半、80年代前半の産業ロックの雰囲気をモロに感じさせるアルバムに仕上がっております。
この手のサウンドが好きな年代って、私も含め40代、50代だと思いますが、こういった若者によるバンドが出てくるSwedenの音楽市場って素晴らしいと思いますね。
1曲目の"Hero"は出だしのドラミングとそれに続くキーボードやギターのリフがそれこそあの頃の産業ロックを彷彿させてくれるメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
とにかく、伸びのあるハイトーンのヴォーカルは最高です。
この若さで、このヴォーカルは凄いと思いますし、ギターを始めバックのプレイもしっかりしております。
2曲目の"I Want You"はギターの音がいかしたメロディアスなハードポップ・ナンバーですし、このナンバーでのヴォーカルは本当に素晴らしいです。
3曲目の"When Evening Falls"は、もう最高にいかしたメロディアスなナンバーで、もうこれはJourneyしております。
メチャクチャ完成度が高いナンバーで、もう言うことありません。
ソング・ライティングも演奏も最高に素晴らしいですね。
4曲目の"Steps"はアレンジがとても素敵なポップで洒落たメロディアスなキーボード、シンセの短いインスト・ナンバーですが、こんな曲を聴くと、こいつ等タダものじゃないと思えてきます。
5曲目の"Top Of Your World"は4曲目からつながって始まるナンバーですが、これまた、キーボードとギターがいかしたメロディアスな産業ロックのナンバーです。
ラストの6曲目"One More Night"もメロディアスで最高に良く出来た産業ロックのナンバーです。
とにかく曲の出来、特にメロディが素晴らしいです。
また、このサウンドにヴォーカルが良く合っております。
ヴォーカルを替え再出発したのがとても良かったと思います。
ソング・ライティングや演奏なんかメジャー級だと思いますね。
このTitan、本当に素晴らしいバンドです。
是非、フル・アルバムで聴いてみたいです。
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