2010-03-08
Robert Tepper / No Easy Way Out (1986)

Robert Tepperのアルバムは、この1st以外に1988年に2ndアルバム"Modern Madness"、1996年に3rdアルバム"No Rest For The Wounded Heart"と3枚のアルバムを発表しておりますが、1996年にMTM Musicから発表された3rdでさえ、今はレア化しておりますが、1st、2ndはそれ以上に入手が困難なアルバムでした。
私は、2ndアルバムのみCDを所有しておりまして、今回の1stのリ・イッシューには、飛び上るほど喜んだクチです。
何故って、出来はこの1stの方が良いからです。
全体的に、Tim Feehan(声質もスタイルも違いますが)などのハード目のAOR、あるいはSurvivor辺りの産業ロック・スタイルのアルバムで、この手のサウンドが好きな私にとって、とても満足する内容となっております。
さすがに「Rocky IV」に使われた1曲目"No Easy Way Out"は、"Eye Of The Tiger"や"Burning Heart"に通ずるメロディアスな産業ロック・ナンバーで、バックのキーボードの音は、もう最高です。
キーボードはAlan Pasqua、ギターにDann Huff(但し、ギター・ソロはGuy Marshall)、バッキング・ヴォーカルに、Tom Kelly、Tommy Funderburkといった豪華な布陣ですので、悪いわけがないです。
「Cobra」に使われた2曲目"Angel Of The City"もバックのドラムスが曲全体をタイトにしており、これまた、メロディアスな産業ロックしたナンバーとなっております。
このナンバーでもAlan Pasqua、Dann Huff(このナンバーでは、とてもカッコ良いギター・ソロを披露しております)に加え、Kim Bullardもキーボードで参加しております。
3曲目の"Don't Walk Away"もAlan Pasquaのキーボードがカッコ良いハードポップのナンバーですが、それと同じくらいPhil Kenzieの短いながらファンキーなサックス・ソロもカッコ良いです。
4曲目の"Your Love Hurts"はタイトルから連想されるとおりのメロディアスなバラード・ナンバーです。
メロディもいかしておりますし、盛り上がりも抜群のナンバーで、バックの女性ヴォーカル・ソロが最高です。
どことなく、Nazarethの"Love Hurts"に雰囲気が似ております。
5曲目の"Restless World"はDann Huffのギター・プレイがいかしたポップロックしたナンバーです。
6曲目の"Hopeless Romantic"もギター・オリエンティドのハードポップ・ナンバーです。
なお、このナンバーには、Van Stephensonもバッキング・ヴォーカルで参加しております。
7曲目の"Soul Survivor"はポップでメロディがいかしたナンバーで、1曲目に匹敵するくらい良く出来たナンバーです。
ここでもDann Huffのギター・ソロは最高です。
8曲目の"If That's What You Call Lovin'"もAlan Pasquaのピアノの音色がとてもいかしたメロディアスなバラード・ナンバーです。
ピアノだけじゃなく、ドラムスやベース、そしてDann Huffのギター、どれをとっても素晴らしいです。
ラストの9曲目の"Domination"もバックのドラムスのビートがとてもいかしたタイトな感じの産業ロック・ナンバーです。
全体的には、Robert Tepperのヴォーカルも良いですし、Dann Huffのギターや、Alan Pasquaのキーボードも素晴らしいですが、全曲でドラムを叩いているMyron Grombacherというドラマーの存在感がとても大きいと思います。
少しハード目のAORや産業ロックのファンは間違いなく気に入ると思いますね。
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